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中・長編SS投稿スレ その2
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「本国の、いや支配層100万人の下に無数のロボット群がいたとしても、軽く見られると?」
「可能性は否定できません」
参謀AIの言葉に耕平は天井を仰いだ。アンドロイドや人間を量産したとしても短期間で億単位で増やすのは
無理なのだ。
「しかし人口は簡単には増やせないぞ。というかそんなに人口を増やしていたら今度は国家の運営にリソースを割く
必要がでてくる。軍拡ができなくなる。しかし舐められると外交で行き詰まる」
悩ましかった。仮にマブラヴ人類に侮られるようなら、他の星間国家と出会った場合も同様の反応が考えられる。
そして侮られた場合対等な関係は築くにくい。下手をすれば組みやすしと思われて戦争になる危険もある。生き残る
ための戦争は辞さないが、無闇に戦争をするつもりも耕平には無い。
彼にとって目的は生き残ることであり、戦争そのものが目的ではない。戦争は手段の一つに過ぎない。
「……いっそのことBETAの技術を使って炭素生命体のユニットとして人間を量産するか?」
かなり外道なことを呟く耕平だったがすぐに首を振る。
「いかん。作れたとしても、人間の皮をかぶった作業機械だ。国民とは言えない」
「果たしてそうでしょうか?」
参謀AIの言葉に耕平は眉を顰める。
「何が言いたい?」
「BETAのように一度に大量の炭素生命体を揃えることが出来るシステムは便利かと。利用する価値はあるでしょう」
「だが出来るのは作業機械だぞ」
「構わないのでは? 使い捨てに出来る労働力、古代でいえば奴隷と考えればいいですし。まぁ多少は自律できるように
改良する必要はあるでしょうが」
「……」
「『それら』を国民にカウントするのは多少卑怯ですが、交渉の際には押し通すこともできるでしょう」
(BETA式に量産された人間型作業機械の上に、クローン人間とアンドロイドが君臨するか。どんな国だよ?)
乾いた笑みしか浮かばない。
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