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中・長編SS投稿スレ その2
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かなり短めの22話です。
未来人の多元世界見聞録 第22話
管理局艦隊が消滅したのを見て、三提督が降伏を提言しようとした直後、本局にさらなる異変が襲う。
警報とともに次々に内部のシステムがダウンしていく。
「どうした?!」
「ハッキングです! 次々に防壁が突破されています!!」
「保安部のメインバンクに侵入されました!! パスワードを解析中です!」
「何だ、この速度は!?」
慌ててオペレータたちは対応するが、全く間に合わない。
混乱する中、本局のあちこちで破壊工作が行われる。相次いで重要な通路や輸送路が爆破され、各地で
人や物の流れが遮断される。
「武装隊を出せ、不審者と不審物の発見に全力を挙げろ!」
慌てて各所に指令が飛ぶが、本局でこのような破壊工作が行われることなど無かったために迅速な
対応がとれない。さらにESPアンドロイドは瞬間移動や変身で姿を隠すため、発見が困難だった。
「これだけの破壊工作となると、かなりの人数が侵入しているはずだ! 何としても見つけろ!」
高官はそう厳命するが、事態は悪化する一方だった。
「敵艦隊、本局に向けて接近!」
「何?!」
司令部のスクリーンには、悠々と本局に向かってくる黒旗軍艦隊の姿があった。
管理局艦隊の3分の2を一瞬で消し飛ばした恐るべき戦略砲を搭載した戦艦が整然と進撃してくる様は、高官たちを
恐怖させた。
あの戦略砲(波動砲)が発射されれば、本局とはいえ崩壊は免れない。
「こうなったら、ロストロギアを使うしか……」
「ですな……」
三提督が止めるよりも早く、高官たちはロストロギアを使った反撃にでようとする。だが試みは無駄に終った。
「ロストロギア保管庫が制圧されただと?」
「はい。周辺の通路も全て爆破されました」
「………」
「敵艦隊、さらに接近」
艦隊と切り札、そして本局のコントロールシステムの多くを失った管理局にできることは降伏しかなかった。
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