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中・長編SS投稿スレ その2
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3隻の戦艦から放たれた波動エネルギーの奔流は、瞬く間に惑星表面に殺到した。そして散弾銃のように拡散して
放物線を描きながらハイヴやBETAに降り注ぐ。
拡散しているとは言え、その破壊力は核兵器、そしてG弾の比ではない。惑星表面もろともBETAは原子レベルで
分解し、消滅を余儀なくされていく。地下深くに隠れていた母艦級でさえ、地面ごと掘り起こされその巨体を消滅させ
られていく。
閃光が消え去った後、地上で動くものはなかった。それどころか惑星の形そのものが変わり果てていた。
「地上のハイヴ、完全に消滅。また着弾の影響で惑星内部で大規模な地殻変動が起こっているようです。大量のマグマが
噴出しており、惑星表面を覆いつつあります。加えて爆発の衝撃で軌道から逸れつつあります」
参謀のアンドロイドの報告に長門は頷く。
「……威力的には申し分ないが、宙対地爆撃のほうが効率がやはり良い。惑星ごと粉砕する必要がある時はそのための
兵器を用意したほうが良い」
長門の言葉に、朝倉はすかさず頷く。
「そうね。それに波動砲を撃つと、暫く身動き取れないことがよく判ったわ。こういう弊害はやっぱり実経験がないと
判らないわね」
「新型BETAの存在を考慮すれば波動砲の発射はタイミングを誤ると致命的な隙を作りかねない。
ここは総司令に進言しておくべき」
かくして3隻の戦艦から放たれた拡散波動砲によってズタボロにされ、砕けなかったのが奇跡とも思える惑星を背に
長門艦隊は去っていった。
このあとも長門艦隊は容赦なく暴れ回り、色々なデータを収集することになる。そしてこれらのデータを基に、耕平は
新たな艦隊整備計画を進めることになる。
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