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やり場の無い作品投下スレ

1管理人★:2009/03/16(月) 00:19:48 ID:???0
ご要望にお応えして新規スレッドを用意致しました。
該当するスレのない作品の投下などにご利用ください。

523 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:47:01 ID:???0
大丈夫なので投下

524 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:47:45 ID:???0
賞金稼ぎのキッド。
 世間に現れ瞬く間に3度の決闘を勝利した。伝説のガンマン、トゥエンティの再来と謳われている。
 誰もがキッドを称える。その瘡蓋に隠れた姿を知らず。
 彼女の本当の名はエリザベス・スタリーヘヴン。父を殺され、父殺しの汚名を受け、父を殺した
男を追い砂漠へと飛び出した。ただの保安官の娘。




「訳がわからないわ」
 彼女が見知る砂漠。そこにはない鬱蒼と茂った木々の側でベティは呟いた。
 ベティ――エリザベス・スタリーヘヴンは父の遺したメルカバ(先文明が造り上げた戦車)に
残された航路を見つけて、父が命を奪われる原因であったであろうヘヴンの手掛かりを掴んだ。
 それと一緒に遺されていた録音。それから伝えられた父の恩人を拾い、ヘヴンに向かわんとし
た矢先に気づけばこの殺し合いの場にいた。
 殺し合い。それを反芻してベティは歯噛みする。
(ウィリアムにフラニーもいる)
 彼女の旅の仲間。情けない彼女を助け続けてくれた二人。
 その二人が同じ殺し合いの場に居る――そして居ないとしても彼女には他者に強要された殺人を
しようとは思えなかった。
 ただ一人を除いて。
(ロングストライド……!)
 先の広間に集められた人々の中に確かに居た。そして同じこの場に飛ばされたのなら、追い続け
た男が、父の仇がここにいる。
 あの男の顔を見た時、頭に血が上っていた。隣にいたウィリアムが止めてくれなければ飛びかか
っていただろう。下手に出しゃばれば自身が見せしめにされていたかもしれない。
 深く息を吸い、そして吐く。気持ちを落ち着けなければいけない。この殺し合い事態は忌むべき
だが、これは今まで追いつけなかったロングストライドを討つ、最大のチャンスなのかもしれない。
 ここは牢獄だ。ベティに取ってもロングストライドにとっても。
 ベティは改めて辺りを見渡した。彼女が居る場所は地図によると北東にある市街地の側にある林
だ。彼女が知る街とはまるで風景が違い、未知の世界に迷い込んだように思える。
 この殺し会いの場の多くが寂れた荒野や廃墟で構成されていた。ベティがここに飛ばされたのは
幸運だった。だが、別の意味では不運だった。
 嘆息して自身の手――正確には手に持った紙切れを見る。
『ヴァッシュ・ザ・スタンピード。賞金額600億$$。備考、平和主義者』
 要約するとこうだ。殺し合いの場において支給品が配られると奴らは言っていたが、渡されたの
がこれだ。他の物も似たり寄ったり。戦いに役立つものはない。
 そもそも$$とはなんだ? ベティの記憶の限りこんな通貨はない。平和主義者? 賞金首が?
 疑問は尽きはしなかったが、とりあえず思考を止めようとして腰のホルスターに手をやった。
 そこに彼女の銃――父の形見はない。
 主催者に怒りを覚えながら、彼女は足を進めた。この市街地で出来るだけの装備を得る。しかる
後にウィリアムとフラニーを探す。その過程でロングストライドに出会ったら――
 ベティは建築物のうち一つ。バーの看板が掲げられたドアノブに手をやり中に入った。
 そこに――彼はいた。

525 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:49:06 ID:???0


 ポッパー・ザ・ガントレットはバーの中に入ってきた人影に一瞥した。
 気配は感じていた。それでも気に留めようとも思わなかったし、それが自身の命を狙う殺人者で
あったとしてもどうでもよかった。
 彼はとうに死んでいたのだから――二重の意味で。
(どうして俺は生きている……)
 ガントレットはたった一人の男に、復讐のために全てを賭けた。
 かつて自分の全てを捧げるに値する女性。自身が手を伸ばしても、決して触れることは叶わない
女神。醜くあった自分の唯一の救い。それを奪われた。
 信頼に値した相棒。彼と共に主を裏切り、遂に復讐をなさんとして失敗した。
 自身の全てを賭けた一撃。それを損ねたと同時にあいつの――ヴァッシュ・ザ・スタンピードか
ら伸びた片鱗に触れて全てを思い出し、そして全てを感じた。
 ヴァッシュ・ザ・スタンピード。人の形をしたなにか。あの日に奴にあったこと。奴の慟哭もな
にもかも。
 憎悪が消えた訳ではない。それでも、もうどうでもよくなった。あの接触による感情の共有の影
響かどうかは知れない。ただ、ひたすらに虚しかった。
 後は無様のものだ。粛清に現れたあの男に相棒は殺され、自身も死に体。挙句の果てに憎くて仕
方ない奴に一度はかばわれた。笑うしかない。
 それでもせめて――怨嗟の言葉を吐いて意識を手放した。
 そして気づけば、ここにいる。
 バーに入った若い――男か? 彼は戸惑うようにガントレットを見やってる。
 慣れたものだった。ガントレットの体は異形だ。幼児のままの下半身にそれとは真逆の筋骨隆々
とした肉体。誰もがこの身を哀れむか、嘲笑ってきた。
「あなたは――」
 女のように高い声。
 言葉を飲み込むように目の前の奴が息を止めた。すぐに言い直してくる。今度は先より低い声で。
「お前もこの殺し合いの参加者か?」
「そうらしいな」
 その言葉を聞いて、警戒するように身構えるのが見える。素人よりはましだろう。ガントレット
と目の前の奴との距離はそう開いてはいない。少なくともガントレットが飛びかかって相手を押し
倒そうと思えば、出来るような気がする。する意味もないが。
「あいつらの言葉に乗って……殺し合いに乗るつもりか?」
「だとしたら」
 その言葉に更に警戒を強めるのを感じた。少し笑いたくなった。GUN−HO−GUNS。異能
の超人集団。その一人であるガントレットからして目の前の奴の構えは稚拙だった。自分のことを
知っている訳ではないのだろう。だというのに半身が異常をきたした男一人を相手に目の前の奴な
りに、精一杯の構えで相対している。
 ガントレットはふと思い出した。彼が居るのはバーのカウンターの前にある椅子、その上だ。ボ
ロボロになったはずの体はすっかりと快調になって、体中のプロテクターも重心を取る土台も治っ
ている。
 カウンターの横――そこに置いておいた紙切れをみやる。支給品というやつだ。なんの役にも立
つまいと思っていたが。
「エリザベス・スタリーヘヴン。保安官の父親を殺し、罪に問われる」

526 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:50:24 ID:???0
 ぴたりと奴が止まるのが見えた。
 それ程、外観が変わったのではない。少なくとも動揺を見せまいとしているのだろう。それに追
い討ちを賭けるようにガントレットは呟く。
「お前だろう」
「何の証拠があって。俺がそいつだって言える」
「お前だ」
「賞金稼ぎのキッドだ。俺は追う側にいる――」
「お前だッ!!」
 叫び声をあげて右腕を奮う。
 右手に握りしめているのは拳銃だった。憎むべきあの男の愛銃。白塗りの回転式拳銃。
 銃口を向けられて奴――彼女か? 息を飲むのが見えた。
 目の前の奴がエリザベス・スタリーヘヴンだとして――写真の顔とは少し違う。月日の経過のせ
いだろう。髪を短く切りそろえて男装をしていれば、少なくとも見知らぬ人間からは疑問を持たれ
ずに、街で過ごすことはできるかも知れない。
 ガントレットがしたことを言うと実のところハッタリ半分だった。最初にあの高い声を聞いてい
なければ思い浮かびもしなかっただろう。
 それでいて――その発想に至った上でこんなことをしているのは、別に何の意味もなかった。目
の前の奴が本当に賞金首のスタリーヘヴンだとしてもガントレットにはどうでもいい。
 ようするに気まぐれだった。いつ死んでもいい余生の。
「……お前だろう?」
「…………」
 問いかけには沈黙で答えてきた。
 視線は銃口を離さずに見ている。射線と腕の動きを見切って、乗り切ろうとでも考えているのか?
だが生憎と簡単にそうさせるつもりはなかった。
 無言で互いに相対する。しばらくして観念したのか? 目の前の奴から口を開く。
「……だとしたら?」
 女のように高い声。
 それに満足したわけではない。それでもその口から答えを吐かせて、少しだけ気が済む。
「別に」
 その答えに奴――エリザベスが唖然とした顔をする。
 こうまでしてきた相手が、そんな答えを出すと思ってはいなかったのだろう。ガントレットも馬
鹿馬鹿しく思いながら銃を降ろす。
「そもそも俺は賞金を懸けたベオポルスなど知らない。この賞金に書かれた通貨――知らない文字
のはずなのに読めるのも可笑しいが、こいつも知らん。それに俺は賞金稼ぎでもない」
「だったらどうしてこんなことまでしたの!」
「知らねえよ。ふざけた死後の暇つぶしだ」
 からかわれていると感じたのか? エリザベスが眉間に皺を寄せたのが見えた。
「いつ死んでもいいと思っていたが、お前は俺を殺す気はなさそうだ。父親殺しの凶悪犯のはずが
可笑しいもんだ」
「……いくつか話さないといけないことがあるわ」
 諦めたように、エリザベスが告げる。
 それでいてどこか不満げな顔をしている。そして、なにかに怒るように。
「私もわからないはずの言葉が読むことができた。知らない政府、賞金首が書かれている」
 一息つく。そして次の言葉は先よりも力強く放った。
「私は父さんを殺していない。今も仇を追っている」

527 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:51:11 ID:???0



 ポッパ―・ザ・ガントレット。
 憎き仇を追い、その命を燃やした。憎き仇と戦い、その心を知った。憎き仇に庇われ、その恨み
を残した。
 都市ジュライの片隅で誰にも知られずに生を受けた。誰かにその身を知られる度に嘲笑われた。
 誰もが彼を見下してきた。ただ一人、その身を知ることのない女神を除いて。

528 ◆Wajs3rlX4o:2013/02/14(木) 12:53:28 ID:???0
妄想投下完了
タイトルは、もう終わってしまったもの。まだ終わっていないもの
文字感覚あれだったり、最初のほう一字ずれてた!

529やってられない名無しさん:2013/02/18(月) 05:23:18 ID:???0
おおお!
なんか、なんかかっこいい!

530やってられない名無しさん:2013/02/22(金) 12:20:56 ID:???0

かつて主はこう仰せられた。
「光よあれ」
こうして世には光が生まれた。
言葉には力が宿る。



時が来て、会場の中心、その上空に広がり続ける円環が生まれた。
俯瞰することのできるものがいるとしたのなら、それは水面に一滴の異物が入り込んだような、そんな全てを侵す波にも似て見えただろう。

それは視覚的には全方位に等しく広がる波紋であり、聴覚的には無機的な音であり“声”であった。
力ある言葉が、音が、波が、歌が広がる。

例えるなら音叉だろうか?
既存のあらゆる言語体系とも異なるその調べを聴覚は単調な一音としか捉えられない。
しかしてその声が参加者に届くたびに、理屈を置き去りにただ情報だけが残った。

バベルが崩れる以前の原初の言葉。
それはあまねく全てに伝わる共通言語であり共通契約である。

一つ波が伝わるたびに名前が伝わる。音の波は生物のみならず無機物にも全てを伝え、白紙の「名簿」に名前が浮かび上がる。
一つ届くたびに死者の名前が加わる。名簿の名前にただ赤い、血のような模様が加えられる。
一つ響くごとに禁止エリアが告げられる。時を測る概念技術を持たぬものにも、正午を告げる鐘の音よりも正確にその時が理解できた。
そして全てのしらべが響き終わると死者の亡骸が見えた。

距離も森も建物も、あらゆる障害物も物理法則も無視して声は広がる。
理を外れた音の波が止み、世界に静寂が戻った。

再び何も変わらない、そして変わり続ける一日が始まる。

※契約のうた(オリジナル)
イメージはドラッグオンドラグーン、新宿エンド。




某俺ロワで放送が募集形式だったらやってみたいなー、って思ってたネタ。

531やってられない名無しさん:2013/03/16(土) 02:30:26 ID:???0
この放送かっこ良すぎる

532やってられない名無しさん:2013/03/16(土) 22:10:54 ID:???0
余りの格好良さに企画者がガチで申し訳なくなった奴やから

533やってられない名無しさん:2013/03/20(水) 23:30:29 ID:???0
実際の放送見て、ああ勝てねえや、って清々しい感じの気分に浸れたから未練はない。

534やってられない名無しさん:2013/06/27(木) 02:18:54 ID:???0
1年半くらい前に書いたクソ短編がHDDから出てきたので供養します

535クソロワイアル:2013/06/27(木) 02:20:10 ID:???0
 

 都内某所、駅前の公園にあるごくごく一般的な公衆トイレ。
 そこに向かって走っている一人の男が居た。

「う〜、トイレトイレ」

 彼の名前は道下正樹。ノンケである。
 駅の構内で急に、しかも大きい方をもよおしてしまった彼は、一番近いこの公衆トイレに向かって走っているのだった。

「あの公衆トイレ、祭り会場やコミケなどによくある組み立て式のやつで、一つしかないからなぁ。
 誰かが入っていなきゃいいけど……おや?」

 道下がふと前方を見ると、公衆トイレの前で二人の男女が言い争いをしているのが見えた。
 男は特徴的な銀色の髪に着流しの着物を着た侍風の男――坂田銀時。
 女のほうはなにやらIQが高そうで金髪ツインテな警察服の少女――明智小衣だ。

「だからヤバイんだって! もうちょっと出てるし!
 悪いけど銀さん今回ばっかりはれでぃーふぁーすとなんて出来ないからね!?」
「っていうか誰よアンタ! 小衣が先に並んでたでしょーが! 軽犯罪法違反で逮捕してやってもいいのよ!」

 二人とも顔を赤くして、というか若干土気色になりながら言い争いをしており、
 どうやら道下と同様にトイレを我慢(しかもやはり大きい方を!)しているらしかった。
 大変だ! 二人待ちだなんて間違いなくもらしてしまう。
 道下は額に汗を浮かべながら、とりあえず二人を説得して先にトイレに入らせてもらうためにもさらに走るペースを上げた。

 すると次の瞬間、道下の目の前で争っていた二人の元に、背後から猛烈な勢いで鉄球が迫り始めた!
 とても大きな鉄球だ! 少なくとも明智小衣の体よりは大きい。

「あーもう無理だ! ……いいか嬢ちゃん、最近の萌えキャラは汚れ役もこなせてこそだ。
 うちの神楽なんて年に二回は吐瀉するくらいだ、お嬢ちゃんも一回漏らすくらいならある種の新規ファンがだな」
「そんなファンはいらないわよ! っていうかアンタが野××すればいい話でしょ、 
 こんな都会の真ん中で女の子に野××させる気なの!? 羞恥プレイにもほどが……」

 迫る鉄球が風を裂く音が聞こえているのかいないのか、二人は公衆トイレの前での言い争いをやめない。
 そんな二人をあざ笑うかのように鉄球は速度を上げて迫っている。
 危険だ! 道下は正直走りすぎて負担がかかっている肺を抑えながらついでに尻も抑えつつ、

「後ろ!!…… に、逃げて!」
「え? ――ちょ、待てぐおおおお!!」
「え? ――い、嫌ぁぁああ!」

 叫ぶが、やはり間に合わなかった。銀時と小衣は鉄球に吹っ飛ばされ戦線離脱した!

「ああ・……」
「何だお前さん、お前さんもあのトイレに入ろうとしてんのかい」
「!?」

 どちらのものか分からない糞尿をまき散らしつつ空へと散った二人を呆然と見つめる道下だったが、
 不意にごつい手に肩を叩かれて、歴戦の猛者のような渋い声を後ろからかけられた。
 振り向くとそこには、二本角のついた鉄仮面を頭から鼻にかけて装備した真っ赤な体躯の男がいた。
 鉄仮面だけではない、全体的にRPGの戦士のような装備をしており、
 ばさりと広がる血に濡れた真っ赤なマントが全体を引き締めて男はまるで戦の場に居る男爵のようであった。
 彼の名前は不死身男爵ボーグ。
 道下の肩に置かれていないもう片方の手には先がなく、鎖となっていて――先ほどの鉄球につながっている。

536クソロワイアル:2013/06/27(木) 02:21:21 ID:???0
 
「あ、あなたがあの二人を!?」
「そうだ。……これで十五人目だな。
 どうやら今日、あのトイレ周辺には何者かの手によって大量の猛者たちが送り込まれているらしい。
 殆ど倒したがまだいたようだな、トイレを我慢している者が」
「えっ」
「お前もそうなんだろう? 心配いらん、ニオイで分かる」
「それはどっちの意味でですか」
「さあな。一つ言えるのは今、ここは戦場の真っただ中ということだ。
 ここじゃ、拳が口より物を言う。言い争いなど不要。……クソしたいのなら、バトルあるのみだ。分かりやすい、だろ!」
「え……うわぁあ!」

 会話もそこそこに、不死身男爵は鉄球を道下のほうに向かって引き戻す!
 慌てて離れようとするが、肩に置かれた手ががっしりと――地獄万力のように肩を締め付けて離さない!
 クソしたいのなら、バトルあるのみ。
 道下は不死身男爵の言葉を反芻した。
 つまり、このかっこいい男爵もまた、大の方を我慢しているのだ。
 
(いや、そんなことはどうでもいいんだ、このままだと僕はあの鉄球を喰らって――最悪死ぬ!
 確実に漏らす!)

 道下は何の能力もない一般人、対して一線を退いたといえ不死身男爵はパワー2000である。
 予言者クルトより確実に弱い道下に不死身男爵の鉄球は回避不可だ!
 しかし避けねばトイレにいけない。
 道下は神に祈るような気持ちで目を瞑りながら、必死にこの状況を回避する策を考える。
 そして思い出した。
 自分は前にも、トイレを我慢して公園に駆けこんだことがあったことを。
 さらに、そこで出会ったツナギ姿の男に、「いろんなこと」を伝授されたことを――!

「不死身男爵さん……スケベしようや!」
「!?」

 道下が拘束されていない両手を「ぬるりと」背後に回すと、眼前数メートルまで迫っていた鉄球が止まった。
 ……次いで不死身男爵はもともと赤い顔をさらに赤らめ、何かに耐えるように歯を食いしばり始めた!

「ふふ……いいですか、男爵さん」
「や、やめろォ! 俺のカード的イメージとDMの沽券にかかわる……」
「あはは、やはり戦士でも後ろを我慢しながら前をいじられるのは苦しいですか? でしょうね。
 でも、それがまた気持ち良かったりするんです……ほら! ほらァ!」

 全年齢板なのでお見せできないが、道下と不死身男爵の間の空間では、
 道下の巧みな手技によって男爵の×××が刺激され、絶頂に導かれようとしていた。
 なんたることだろう!
 道下は力で叶わない相手を性的絶頂に追い込むことで、気を抜いた相手が漏らすのを狙ったのだ!
 マウントポジションを取られた不死身男爵にもはやなすすべはなかった。
 3、2、1……0。
 心の中で道下がカウントダウンを終えるとともに、不死身男爵は精根尽き果て、
 ぺたんと公園のアスファルトに座りこみながら排泄音を響かせた。――戦線離脱である。

「う……ああ……」
「よし! これでやっとトイレに……」
「まだだよ」
「!?」

537クソロワイアル:2013/06/27(木) 02:22:37 ID:???0
 
 再びトイレに向かって走り出した道下は、
 和服を着たかわいげな顔立ちの少女に道を遮られた。
 腰までありそうな白い髪にカチューシャを付け、何故か体に数本ネジを刺しているこの少女は、
 これまでの三人と同様、額に汗を額に浮かべてこそいるものの……、
 不気味なほど凛とした佇まいをしており、眉一つ動かさず心底余裕そうな表情をしている。
 あとちょっと視界の隅っこ、少女の後ろには、「≠」の文字が入った学ランを着た男が背中を向けて立っていた。
 彼女の名前は安心院なじみ。
 とある学園の創設者であり、有限ながらほぼ万能のスキルを手にしている、正直神に近い存在である!
 トイレまではあと数歩。
 まさに最後の敵といった感じで安心院なじみは喋り始める。

「”ここを通りたいなら僕を倒してから行けよ――”。このフレーズ、一度言ってみたかったんだよね。
 と言っても。ぶっちゃけこの安心院(あんしんいん)さんには勝てないんだけどさ」
「あなたも……クソを?」
「え、あーうん、まあそういうことだけど。乙女の前だぜ、もうちょっと優しい言い方にしてもいいと思うけど?」
「クソ……もう我慢の限界だってのに……まだ立ちふさがるのか!」
「ああ立ちふさがるね。ちなみに後ろの半纏はもう漏らしているよ。
 だから僕がラスボスさ。この昼下がりの公園にはもうほかにトイレに入ろうとしているものはいない。
 正真正銘、自信を持って、100%――これが”ラストバトル”だと言える」
「そうですか――なら殺します!」

 道下はどこかの殺人衝動使いにして武器庫な三年生に似た殺し文句を吐きながら、
 安心院なじみに向かって全力で飛び込んでいった。

(女の子だろうが男と同じ! いくら防御しようと、生理現象には逆らえないんだ!
 さっきの不死身男爵さんと同じ方法で攻めれば、僕でも戦線離脱させることが出来る――!)

 が、次の瞬間地面に伏せていたのは道下だった。

「な……!?」
「僕のスキルの一つ《訛り溜り(キロロトークマシンガン)》は、
 喋った相手の体重を、会話した文字数の分だけ重くする能力だ。
 君と僕が喋った文字数は約300文字。君の体重は知らぬ間に300kg増えていたのさ」
「ぐ……あ、動けな……い……ぐああ!」
「君ごときじゃ、僕に触れることさえ敵わない」

 安心院なじみが喋るごとに道下の体重はさらに増し、それに合わせて道下の体は地面に沈んでいった。
 さらに毒舌を浴びせ続けると、アスファルトの下まで沈んだところで聞くのも苦しい排泄音が響いた。
 ――道下の戦線離脱を知らせる笛の音だ。

「ふう。危なかった、危なかった」

 誰も見ているものはいなくなり……。
 やっと唇を引きつらせ、冷や汗を体中から流すことを許した安心院なじみは辺りを見回す。
 公園には他にも、今の道下と同じようなアスファルトにめりこんだこのロワイアルの参加者たちの墓穴が十数個あった。
 「――トイレに行きたい人間心理を利用してバトルロワイアルをしたらどう?」
 知り合いの《空間製作者》となんの気はない雑談をしていたとき、
 彼女と「どうすれば街中でバトルロワイアルを起こせるか」というくだらない雑談をした結果、出された案がそれだった。
 基本的にジャンプが発売されない月曜から次の月曜までの間暇を持て余しており、
 一週間退屈をどう紛らわそうか考えていた安心院なじみにとって、この提案は少し面白そうだった。

「だから彼女に頼んで、いろんなところからトイレに行きたい人をこの公園に集めたんだけどね……。
 まさか開始数分前に僕ももよおしてしまうだなんて、神様ってやつがいるんならきっととんでもないドSだよ」

 すぐさまスキルを検索し、どうにか便意を紛らわす方法がないか探した安心院なじみだったが、
 こんなときに限って肝心のデータベースにはそれらしいスキルがなかった。
 スキルを組み合わせればどうにでもなるようだとは思ったが……、
 何より主催した自分が知っている。トイレが近い人間は高度な思考を働かせることが難しくなるのだ。
 だったら近くのトイレですっきりしたほうが早い。
 安心院なじみは仕方なく、自分が集めた参加者たちを倒してトイレにいくことにしたのだった。

538クソロワイアル:2013/06/27(木) 02:24:42 ID:???0
 
「本当に惜しかった……特にあの子とかあの子とか、
 もしかしたら黒神めだかにも対抗しうる”主人公力”を持っていたようだったんだけど、
 さすがに公園で漏らすのはね……というか、勝ててよかったー」

 とてもラスボスっぽくないぶっちゃけっぷりを披露しながら、
 安心院なじみは確か四十人くらいいた(ような気がする)の参加者の頂点に立つものとして、
 しっかりとトイレに入るべく公衆トイレの扉を開ける。

「さあ、半纏は外で待っていておくれ。トイレットペーパーくらいは渡してあげ・……る?」

 そこにはトイレが無かった。

「え?」

 慌てて、目を三度ぱちくりさせる。
 もう一度ぱちくり、ぱちくり。しかしマジックのネタではない、トイレの中に、便器が存在しないのだ。

「……これはどういうことかな?」

 まさか”なかったこと”にされたなんてことはないだろう。
 確かについさっきまではここに便器は存在していたらしくて、
 便器があったと思われる場所は板張りで急ごしらえに埋められていた。
 ついでに、トイレットペーパーは切れていた。
 これでもか、というくらい。

「…………」

 数秒固まっていた安心院なじみだが、
 ぶるっと体を震わせると顔を青ざめさせる。
 最後の最後、悪あがきのように思考を巡らせて最上の策を練るがやはり出てこない。
 求めていたトイレに便器がないなんて、いくらなんでも茶番がすぎる。
 万能に近いがゆえか、計算外の事象には普通に目を丸くする彼女は、
 この事態に対してすぐに対処できるほどのスキルを持ってはいなかった。

(つーかどうみてもこれ、ギャグ漫画の空気じゃないか……)

 はあ。と、
 一つため息をついて、
 後ろのもう一人の悪平等、不知火半纏(先ほど漏らしてしまい、男泣きをしている)に話しかける。

「どう? 半纏。僕の×××、手で受けてみる気とかある?」

 古代ナントカ文明の儀式の一つに友人の×××を手で受けることで信頼を確かめる儀式があったという。
 というのはまあ嘘だが、ちょっとした冗談まじりに安心院なじみは問いかけてみた。
 半纏は首を振った。
 そうして、すたすたと近くに倒れていた不死身男爵のマントを取ると、
 トイレの後ろの茂みに消えた。

「――だよねー」

 数秒後。
 安心院なじみがビル街の隙間にある公園から見る青空は、今日も今日とて、いい天気だった。


【クソロワイアル 優勝者なし】

.

539クソロワイアル:2013/06/27(木) 02:26:09 ID:???0
 

「ねえ神楽ちゃん、それ何?」
「便座カバーアル」

 ところ変わって公園から少し離れた路地に、便座カバーを抱えるチャイナ娘――神楽と、
 メガネとしか表現できない青年――志村新八が居た。
 いや、少し間違っている。
 正確にはチャイナ娘が抱えているのは便座カバーではなく、便器そのものだった。

「銀ちゃんがさっきトイレに行きたがっていたアルヨ。だからそこの公園からトイレを取ってきたアル」
「へーそーなんだー神楽ちゃん……って待て待て待て待て、
 ナチュラルに言わないで! 公園のトイレなんて普通持ってこねーよ! というか器物破損で僕ら捕まっちゃうよ!」
「でも明らかにボロい立てつけのトイレだったし、誰も使わねーアルヨあんなとこ。大丈夫アル」
「大丈夫じゃないぃいい! 早く元の場所に戻してきて! じゃないと――」
「あ! 発見しました!」

 慌てふためく新八とマイペースな神楽に向かって聞きなれない声がかけられた。
 二人が振り向くと、そこにはカラフルな衣装に身を包んだ四人の探偵、ミルキィホームズが居た。

「公園のトイレがなくなった事件、犯人はあなたたちですね!」
「チャイナ娘の怪盗かー。始めてみるタイプじゃん」
「今日は妙に不思議な格好をしたひとが多いわね。仮装大会でもあるのかしら?」
「……あ、あの、トイレ……返してください」

 ピンク、黄色、青、緑の服の四人は口々に喋りながら神楽と新八を追い立てる。
 どうやら探偵的な人だということを感覚で理解した二人は顔を見合わせた。

(や、やばいよ神楽ちゃん。このままじゃ捕まって三食カツ丼だよ)
(逃げるアルカ?)
(謝るの! 銀さんがトイレから帰ってきたら多分場を収めてくれるから、それまで土下――)

 ん?
 こそこそ話をしていた新八は、花火が上がるようなひゅるひゅるという音を聞いた。
 青い空を見上げると星が光る。今はまだ昼なのにだ。
 横目で見るとミルキィホームズの四人もぽかんとした顔で空を見上げている。
 ひゅるるる、ひゅるるる。
 音は次第に大きくなっていく。
 星も大きくなって、二つの星に分かれ、だんだん形がはっきりとしてきた――。

「銀さん!?」
「小衣ちゃん!?」
「新八! 神楽!? うぉおぉおおおぉお!!?」
「こころちゃんって――言うなぁああ!?」

 新八とピンクの髪の探偵少女――シャロが叫んだのも束の間。
 不死身男爵ボーグの鉄球で公園から吹っ飛ばされた二名の参加者が、路地に爆発的速度で突っ込んだ!

「うわー!」

 というか……実際に爆発が起こった。
 砂煙が晴れると、クレーターの真ん中には便器がなぜかきれいなまま置かれていて、
 周りにミルキィホームズの面々と明智小衣、万事屋トリオの合わせて8名がヤムチャじみた格好で倒れ伏していた……。

「お? トイレがあんなところに?」

 以上の顛末を全く知らず、偶然路地を通りがかったメガネ少女――白粉花は、
 目の前に広がる光景に七十度ほど首を傾げたあと、急に頭の上に電球を光らせて直立不動の姿勢に入った。
 隠れマニアックBL書き手である彼女の脳髄に、今宵も何かがひらめいたようだ。

「……町に現れた公衆トイレは公衆の面前に晒されていた……。
 男たちは非密室なその空間でオープンに……爆発の跡のような火薬臭、仄かに漂う刺激的な臭いが、
 彼らの中枢神経を狂わせて饗宴の幕を……」

 機械のようになってぶつぶつと呟きを吐き出しながら、少女はふらふらと帰路へと進んでいく。
 残されたのはクソだけであった。
 ただ、そこにはトイレと、それに付随するクソだけが残されていた――。



―クソロワイアル 完―

540やってられない名無しさん:2013/06/27(木) 02:29:42 ID:???0
以上です。
なんかこれ書いたころスレが荒れててやれクソロワだのどうの言われてたんすよ。
それでじゃあクソロワ書いてやろうじゃんってなって勢いで書いたものの、
投下しようと思ったら荒らしが消えててタイミング逃したみたいな過去があった気がした。

541やってられない名無しさん:2013/06/27(木) 22:42:41 ID:???0
何処でこんなの投下しようとおもったんだかw
でも面白かったw

542やってられない名無しさん:2013/07/11(木) 13:40:46 ID:???0
気づいたら変なのがwww
なんだこれはwww

543 ◆BaIp17LTls:2013/09/18(水) 00:53:42 ID:???0
「な、なんだこれはぁ!?」

南斗聖拳伝承者、水鳥拳のレイは開始早々出くわした路上に転がった
恐ろしいものをみて悲鳴を上げた。

そこに転がっていたのは、少年と少女のバラバラになって散乱した死体であった。
北斗や南斗のような暗殺拳の使い手の仕業だろうか?

「恐ろしい……一体誰がこのような真似を!?」

自分の知らない恐るべき拳法家の使い手の存在を夢想しながらレイは
二人の仇を討つべく転がっている二つのディバッグに手を掛けようとした。

その時であった。

「うぅ〜。な、なにぃ〜?」
「ご、ごめんなさ〜い。これきっとドラえもんの秘密道具だよ〜。」

少女と少年の生首が転がりだし、喋り始めたのだ。

ぶんかいドライバー。

見た目はただのマイナスドライバーであるがその名の通り触れたありとあらゆるものを
バラバラに分解する、数あるドラえもんのひみつ道具の中でも最も危険な道具の一つである。

少女――巴マミが銃を持っていたことが災いし、慌てたのび太が咄嗟に
ディバッグの中に入っていた凶器を振り回して彼女と自分に当ててしまったのである。
結果全身がバラバラになった二人は地面に無造作に散らばっているのだ。

「ねぇ、のび太君だっけ?どうすればいいのぉ?」
「とりあえず体をくっつけよう!……ん?」

少年――野比のび太は顔を上に向け、驚愕と恐怖に満ちた顔をした強面の男の足下に
転がっていることに気付いた。

「―――おのれ貴様らモノノ怪の類だな!」
「わああ!大変だ!早く体をくっ付けないと!―――ええいっ!」

狂乱し頭部を蹴飛ばそうとするレイの攻撃を避けたのび太は
ゴロゴロと転がりピクピク痙攣している首なし死体と頭部をくっ付けて合体させた。

「……ねぇ、のび太君、その体……。」

そこに立っていたのは中学生離れした見事な巨乳をもったメガネ少年であった。

「うわああ!間違えたぁ!ごめんなさーい!」

ともあれ四肢を取り戻したのび太は襲ってくるレイから逃げる為に
転がっているマミの頭部を抱えてその場から一目散に逃げ出した。

544 ◆BaIp17LTls:2013/09/18(水) 00:54:52 ID:???0
「うわぁ…まだ追いかけてくるよあの人。」
「うーん不味いわねぇ。この姿じゃどうにもならないし。」

なんとかビルの中に逃げ込んだ首から下がマミさんになっているのび太は
マミの頭部を抱きかかえながらビルの窓から周囲を見回しながら路上を徘徊する
水鳥拳のレイの姿を目視する。このままでは見つかるのも時間の問題だろう。

「仕方ないわね。緊急事態よ!―――あなたが私の体を使って戦いなさい!」
「ええ!そんなぁ!」
「大丈夫よ!私は魔法少女なんだから!さあ、手をかざして武器を取りなさいのび太君!」
「こ、こう?―――おぉ!これは!」

のび太が手をかざすと魔法陣が発生し、そこからマスケット銃が出現する。

「じゅ、銃!?」
「私のメインウェポン、マジカルマスケット銃よ。
 単発式だから弾は一発しか入ってないけどね。……のび太君?」

その銃を手にしたのび太の目つきが変わった。
先ほどまで頼りない少年だったというのに、まるで狩猟者のような鋭い眼光に。
のび太はマスケット銃の銃口を路上を走るレイに向ける。

「心配しなくていいよマミさん。一発で十分さ。」
「え?ここから狙撃するの?でも動いてる的にここから当てるなんて私でも至難の業……!?」

パァーーン!

マミが何か言いだす前に聞こえた発砲音が鳴りやんでしばらくした後、
路上を走るレイがその場に倒れこみ、ピクリとも動かなくなった。

「……え?当てたの?」
「マミさんの支給品のおかげだよ。」

マミがのび太の指さす方を見ると、ゴミのような物体がプカプカと空中を漂っていた。

マンハッタントランスファー。

先ほどのび太が使用したスタンドディスクに入っていた、
本体の放った弾丸を中継し標的に誘導する狙撃衛星のスタンドである。

これを使うことで無茶な角度からの狙撃が可能になるが、
そもそも一流のスナイパーでなければ空中を漂うこの小さなスタンドに当てることはできない。

「……うん、峰撃ちだからあの人は死んではいないだろうね。」

落ちこぼれである野比のび太であるが、宇宙一の殺し屋ギラーミンを一騎討ちで下し、
開拓時代の西部のアメリカで強盗団50人を一人で全滅させたその銃の腕前だけは尋常ではない。

なんとか危機を脱し一息ついたマミはもう一つの深刻な事態を解決しなければならないことに気づく。

「……ねぇのび太君、緊急事態は終わったし、そろそろお姉さんに体を返してくれないかしら?」

首だけになっているマミさんがぴょんぴょん跳ねて訴える。だが。
のび太の眼は戦闘が終わったにも関わらず狩猟者の鋭い眼光のままであった。

「なるほど―――これはこれでおもしろいじゃない!」

何かに目覚めたのび太はマミの頭部をディバッグにしまいその場から立ち去った。



【C-6 杉並区のビル/未明】

【野比のび太@ドラえもん】
状態:健康、首から下が巴マミ
装備:マスケット銃@魔法少女まどかマギカ、分かいドライバー@ドラえもん、
   ホワイトスネイクのスタンドディスク(マンハッタン・トランスファー)
道具:基本支給品、巴マミの頭部
基本思考:生き延びる
1:戦うときは遠距離から狙撃する

【巴マミ@魔法少女まどかマギカ】
状態:健康、頭部だけしかない、ディバッグの中に収納中
装備:
道具:
基本思考:まどか達を捜す


「―――ふんっ!」

数分後。

気絶状態から回復したレイは頭部の筋肉を隆起させて弾丸を排出した。

【レイ@北斗の拳】
状態:健康、後頭部負傷
装備:
道具:基本支給品、不明支給品×1
基本思考:一体何が起こったんだ?

*のび太の胴体がC-6の路上に転がっています。

545かみさまのはなし:2013/10/09(水) 01:08:14 ID:???0

かみさまになって一番にわかったことは、これがなかなかに不便なものだ、ということでした。

違う時、違う世界。二人のかみさまは同じことを思いました。

会いたくて仕方ない人がいました。愛したくて仕方ない人がいました。

こんなにも強くなったのに、こんなにもなんでもできるようになったのに。

一緒にいたい、たったそれだけの願いを叶えることはできませんでした。


だから、かみさまは願いました。

「こんな世界は認めない」

それでも、かみさまは願いました。

「それでも、あなたに幸せになって欲しい」


これは、二人のかみさまのおはなし。
HAPPY ENDを目指したかみさまたちのおはなし。

そんな二人を嘲笑う、悪趣味なデウスエクスマキナのはなし。



546やってられない名無しさん:2013/10/09(水) 01:09:43 ID:???0

唖然、呆然、愕然、憮然。
出来の悪い妄想のような現実に、意思も思考もなかなか追いつけない。

其処には、一面見渡す限りの晴れぬ漆黒が広がっていた。
見覚えがありすぎるほどにある光景。
音も光も無く、自らの存在すら曖昧になる「虚空」の光景。

あのHAPPY ENDは夢だったのだろうか?
そんな恐ろしい思考が頭を過ぎるほどに、そこは正しくかつての「一週目の世界」と同一であった。
しかしそんな世界でもたった一つだけ、違っていることがあった。

誰かの息遣いが聞こえる、意味をなさぬ声が聞こえる、落ち着けという叫びが聞こえる。

全てが終わり尽くしたこの世界にも、音を鳴らす「誰か」の存在がある。
その違いがあったからこそ、体験したはずのHAPPY ENDは妄想なんかではないと信じられた。
理解及ばぬ喧騒の中、ただただ愛する人の影を探し求めて首を振る中で、


「創世」が起き、世界は「光」溢れる荘厳たる聖堂へと姿を変えた。




「ユッキー、かっこよかったなぁ……」

恍惚とした様子で、彼女は呟いた。
激しい運動後のような、あるいは酷く酔っぱらった後のような紅く上気した表情。

頭の中をリピートするのは愛しい愛しい彼の姿。
何度も何度も、擦り切れるほどに繰り返しながら、あの時の光景を振り返る。

あの”ノイズまみれの世界”を振り返る。

”かみさま”は絶対ではない。
かつてのデウスがムルムルを作りだしたように、未来日記を作りだしたように。

”かみさまのちから”と同じ力によって、未来予想図は常に移り変わる。
つまりあそこには力があったのだ。
デウスと同等の何かの力が。
それがデウスの力と同一かはわからない。

そもそも寿命のある、欠陥品のような神がデウスだ。
異なる神が存在しても不思議ではなく、より上位の神がいても不思議ではない。
”神”である自分たちを引きずりこんだからにはなおさらだ。

我妻由乃はそう結論付けた。

それでも、この冗談のような状況でも、かつてのような絶望はその胸には存在しない。
だってここにはあの”ユッキー”がいるのだ。
どこまで歩いてもハッピーエンドにたどり着けない、あの無間地獄のような壊れた世界にハッピーエンドをくれた人がいるのだ。

だから”希望”を胸に、我妻由乃は絶望しない。

目指すは雪輝との合流。
そしてハッピーエンド。
こんな場所はちょっとした寄り道に過ぎない。


だって私はユッキーと星を見に行くんだから。


【我妻由乃@未来日記】
【備考】
※参戦時期は雪輝と星を見に行く直前です。

547やってられない名無しさん:2013/10/09(水) 01:11:26 ID:???0
以上。
インフレロワで予約しようかな、
って思ったタイミングでつぶれちゃったから投下できなかったのを。

548やってられない名無しさん:2013/10/09(水) 06:15:45 ID:???0
あそこのロワすごく楽しみだったのに…
もったいないよな

549やってられない名無しさん:2013/10/09(水) 18:33:11 ID:???0
ロワに限らず創作ってそういうものだとは言え、残念でしたね
せめて自分が書きたいところは全部書き切って満足いくロワ生活を過ごしたい

550やってられない名無しさん:2013/10/10(木) 03:27:55 ID:???0
いい感じで神繋がりや愛繋がりだなー
乙でしたー

551妄想わざマシンロワ1話「しめつける」:2014/01/09(木) 04:12:14 ID:???0
 

 イワヤマトンネルの中を一匹のポケモンが歩いている。
 黄色の身体に黒いアクセント縞模様が少し。赤い宝石のような珠を頭としっぽにつけている。
 図鑑No.181、デンリュウだ。
 ただし、そこにいるのはデンリュウでありながら正しくはデンリュウではない。

「はぁ……」

 今回のバトルロワイアルはわざマシンロワ。
 ゲームフリークのえらいひとによって開催された「最強のわざマシン決定戦」とでも言えるこの催しでは、
 すべてのわざマシンがそのわざを覚えるポケモンから厳選した「アバターポケモン」をもってして殺し合いへと望む。
 つまり、ここにいるデンリュウの中身は擬人化(擬ポケ化?)されたわざマシンなのだ。
 そして彼は――彼の本当の名前は、わざマシン70。
 記録されているわざは「フラッシュ」である。

「どうしてこんなことになっちまったんだ」

 デンリュウ(わざマシン70)は洞窟を頭の珠から出る光で明るくしながら愚痴る。
 彼のつかさどるわざ「フラッシュ」はわざとしては第一世代からある古株のわざだ。
 わざとしては命中率を下げるいささか地味なものだったが、暗い洞窟を明るくできるフィールド効果を持っていた。
 三世代目まではわざマシンにとっての憧れの位置である「ひでんマシン」の座についてすらいた。
 しかしそれも今は昔。
 ひでんわざから通常技への降格処分。
 そしてxyから暗い洞窟が廃止。
 フィールド上での効果はエンカウント率の低下という道具でもなんとかできてしまうものに弱体化してしまった。

「かつてはフィールドを進むうえで重要だった俺も……今では虫よけスプレー以下。
 バトルじゃかげぶんしんとかちいさくなるとかに一歩劣る効果でこっちもまず使われねえ。
 名前通りに輝いてた時代は終わり……しかも殺し合えって!」

 さて、当然であるが、彼はポケモンではなくポケモンの姿をしたわざマシンである。
 出力できるわざは自らに記録されたものだけ。彼の使えるわざは「フラッシュ」だけなのだ。
 フラッシュだけでどうやって敵を倒せと言うのか!

「無理だろ!」
「だが優勝賞品の「次回作でのひでんマシンへの格上げ」は正直……魅力的だ」
「!?」
「ああ、すまない突然現れて……安心してくれ、私は君の同士だ、70(フラッシュ)」
「……おまえ、まさか」

 叫んだデンリュウの前にひょこりと現れた新たなポケモンが渋い声でしゃべった。
 その姿はモンスターらしからぬ人型で、青い体に柔道着を着ている。
 図鑑No.539、ダゲキ。
 名前通り打撃全般を得意とするかくとうポケモン。
 そして、きほんわざとしてあるわざを覚えているポケモンでもある。
 わざマシンであるデンリュウには彼の姿と言動を見ただけで、彼の本当の名前が分かった。
 
「まさか、わざマシン94か……?」
「ご名答。私はわざマシン94、いわくだきだ」

 その名はわざマシン94。記録されしわざはいわくだき。
 威力こそ低いものの、防御を下げることのある追加効果、
 フィールド上では岩を壊せるという固有効果を持ち、フラッシュ同様にかつてはひでんマシンだった。

552妄想わざマシンロワ1話「しめつける」:2014/01/09(木) 04:13:43 ID:???0
 
「……しかし今ではわざマシンの身に堕ちた。
 この殺し合いを生き残り、秘伝の座に返り咲きたいという願いを私は持っている」

 数分ののち。
 イワヤマトンネルの道中にあった比較的広く落ち着いた場所の中央に平たい石を置き、
 それを挟むようにしてダゲキ(わざマシン94)とデンリュウは向かい合っていた。
 協力関係を結んだ二人の、意思確認と作戦会議。

「それは俺も同じだ。でも、難しいと思うぜ94の旦那。俺とあんたでガブリアスに勝てるか?」

 デンリュウは仲間ができた安心からか少しくだけた感じで、しかし現実的な意見を述べる。
 アバターとして選べるポケモンに伝説は入らない今回のロワ。
 伝説をのぞけば最強格のポケモン、ガブリアスはまず間違いなく何かのわざマシンに選ばれている。
 おそらくはわざマシン26、じしんであろうと思われる。
 すべての参加者がひとつしかわざの使えないこのロワに。じしんを備えたガブリアスがいる。
 悪夢だ。
 悪夢以外の何物でもない。 
 少なくともいわくだきとフラッシュではどうしようもない、とデンリュウは考えていた。

「勝てる」
「……あ?」
「勝てるよ、70。可能性は存在する」

 しかしダゲキは腕を台形に組みつつ、渋い声で確かに言った。
 勝てる、と言ったのだ。確信を持った声だった。

「私と君だけじゃない。すべてのわざマシンに優勝の可能性はあると私は見ている」
「なにを根拠にそんなことを? 変化技じゃポケモンにダメージ通らねえじゃねえか」
「私たちはわざマシンだ」
「……?」
「そして、バトルではなく殺し合いだ。それが違いだ。その違いが可能性を生む」

 おもむろに立ち上がったダゲキは、
 デンリュウにより照らされた部屋ではっきりと見える近くの岩に向かって拳を振り下ろす。
 いわくだきのわざが岩を砕く。砕かれた岩が当たりに散らばる。
 その中の一つをダゲキは手に取った。
 デンリュウは目を見張る。

「き、器用だなおい」

 ダゲキが手に取った岩の破片は綺麗な鋭角の、ナイフ状をしていた。
 岩の砕き方を調整して岩のナイフを作ったのだ。

「この岩のナイフを、君のフラッシュで目をくらませている相手に刺す。
 ガブリアスだろうと心臓にナイフを刺されれば死ぬ」
「んな……」
「当然だが公式のバトルでは使えない方法だ。
 公式認定されているわざとアイテム以外では戦えないのがポケモンだからな。
 だがルール無用、わざマシン同士の殺し合いでなら可能だ。
 それだけではない。じしんについては対策もある。
 じしんは地面を揺らし、地殻変動でダメージを与えるわざだろう?
 当然自分自身とその周り、ワン・インチ距離までは攻撃出来ない。懐にもぐりこめばよいのだ」

 確かにその通りと言えばその通りだが……デンリュウは疑問を浮かべた。

553妄想わざマシンロワ1話「しめつける」:2014/01/09(木) 04:15:18 ID:???0
 
「いや、それってインファイトじゃねえか」

 懐に潜り込んで戦うと言えば有名にしてインフレの象徴ともいわれるかくとうわざ、インファイトのことだ。
 守りを捨てる代わりに強力な威力を誇るこのわざ、当然ダゲキは覚えるし使える。
 でもわざマシン94には使えないわざのはずだ。

「自分に記録されたわざ以外は使えないんじゃないのかよ?」
「戦闘スタイルのインファイトとポケモンのわざとしてのインファイトでは意味が異なる」
「ええ……ちょっと難しい話になってきたな」
「考え方を変えようか。この殺し合いの基本は、スマブラだと考えればいい」

 ダゲキは岩のナイフを空中に投げ捨て、鋭いハイキックを繰り出した。
 ナイフは蹴りによって飛ばされる。デンリュウの頬を掠めた。
 突然なので反応が遅れた。デンリュウがおそるおそる頬を撫でると、頬にはごく浅い切り傷。

「スマブラはBで必殺技だが、Aで通常攻撃もできるだろう。
 今のは通常攻撃だ。そしていわくだきが唯一のB技」
「あー」
「いわくだきでは先ほどのようにいわの砕き方まで指定できる。
 しかし今のハイキックや通常のパンチでは岩を壊すことすら難しい。
 ポケモンのわざでない攻撃は軒並み、人間レベルの威力になるということだろう」
「そーいうことか……」
 
 つまり、デンリュウにはフラッシュ以外に、通常攻撃と言う選択肢があるということだ。
 ポケモンのわざとしての攻撃ではないから追加効果もないし威力も低いが、
 デンリュウの身体であれば、のしかかったり、体当たりをしたり、はたいたりなどは可能なのだ。
 やろうと思えばいろんなことが出来る。
 変化技のわざマシンでも、殺す手がないわけではないということ。

「なるほど、ね。――――じゃ、こういうのもアリってわけか」

 デンリュウはデイパックからもちものを取り出す。あなぬけのヒモ。
 そしてフラッシュを使う。
 これまでは空間を明るくする程度の光しか出していなかったが、光の強さを目くらましレベルまで上げる。
 急激な光度の上昇にダゲキは目を焼かれた。

「むっ!?」
「ありがとな94の旦那。俺、諦めかけてたわ。でもお陰で頑張れそうだ」

 思わず目を覆うダゲキ、にデンリュウは近寄っていく。
 デンリュウのすばやさはそう高くはないが、平たい岩ひとつ程度の距離ならばさすがにすぐ詰めれる。
 あなぬけのヒモをダゲキの首に交差させた。
 引っ張った。強い力で。

「ぐ……っぅう!?」

 あばれるダゲキ、しかし暴れてもポケモンのわざではないので普通に痛いくらいで済む。
 混乱はしているようだ。仲間だと思っていたデンリュウがいきなり殺そうとして来ているのだから当たり前だが。
 デンリュウは、笑いながらダゲキに心中を吐露した。

「同士だって言ったなあ、旦那……俺のことを同士だと。
 でもさあ、違うぜ。正直言って俺からしたらあんた、恵まれてんだよ。
 言われたことあるかよ? 「いらねえ」って。「邪魔だ」って。言われたことねえだろ!」
「ぐがっ!!」

 ダゲキの青い顔がさらに青くなり目の焦点が合わなくなる。
 すでに言葉をしゃべる余裕のないダゲキを前にデンリュウは……わざマシン70、フラッシュは叫んだ。

554妄想わざマシンロワ1話「しめつける」:2014/01/09(木) 04:17:37 ID:w5C3tjIQ0
 
「秘伝のころからそうだった! 俺はきちんと役目果たしてんのに! みんな俺をいらねえって言う!
 なみのりは無いと海を渡れない、かいりきは動かさないと進めない、いわくだきも無いと取れないアイテムある、
 でもフラッシュは頑張れば使わなくても進めるってよお! 何回言われてきたと思ってる!?
 挙句の果てにわざマシンになって――しかも唯一無二の個性だった画面明るくするって仕事も無くなって!
 完全にゴミ技扱いなのに、わざマシンから消えることもできやしねえ! 晒しageかこのやろう!」
「な、……ななじゅ、う」
「だからやれるならやってやる。秘伝に返り咲いて次回作を暗い洞窟だらけにしてやる!
 ぜってえパーティーに一匹はフラッシュ覚えた奴がいないとストーリーもまともに進めないようにして!
 必要だって! 言わせて見せるんだよッ!!!」
「……ぎッ」

 ぐるん。白目。

「はっ……はぁーっ……」
「……」
「……はぁっ」
「……」
「はぁ……」
「……」
「……」
「……」
「やっちまった」


【わざマシン94(いわくだき) 死亡】


「悪ぃな旦那。たぶん2人で生き残る道もあっただろ―けど……ラストであんたに勝てるビジョンが浮かばなかった。
 わざの対策ができるなら、フラッシュは目を瞑られたら終わり。今やるしか、ねえと思ったんだ」

 デンリュウは死んだダゲキのデイパックを漁り、ぼうじんゴーグルを自らのデイパックに入れる。
 恐らくは、がんじょうの特性持ちだったのだろう。
 じわじわと殺す絞殺という方法を取らなければ殺せなかった。
 きっとずっと仲間としてやっていたら、手ごわい相手になっただろう。
 ……。
 後ろを振り返らずにデンリュウはトンネルのさらに深部へと向かう。
 深夜ではフラッシュは目立つ。朝になるまではトンネルに潜伏するつもりだ。

「もう一度輝くんだ」

 暗い洞穴の奥へ消えながらぽつりと呟く。それを望む者がいるかどうかなんて、関係なかった。


【イワヤマトンネル/一日目・深夜】

【デンリュウ@わざマシン70「フラッシュ」】
【特性】せいでんき
【状態】頬に小さな切り傷
【装備】あなぬけのヒモ
【道具】基本支給品、ぼうじんゴーグル
【思考】
1:必要だと、言わせてみせる

555やってられない名無しさん:2014/01/09(木) 04:22:26 ID:???0
思いついたので書いてみたんだけど、書きあがった結果あっニッチすぎるコレ
となったのと俺ロワ開く時間はしばらくなさそうなのでこっちに供養。
ドレディア@ソーラービームとシュバルゴ@まもるで姫騎士コンビとか、
フライゴン@やつあたりとか、いろいろやれそうではあるけどうーんどうなんだろうね

556やってられない名無しさん:2014/01/09(木) 05:05:53 ID:???0
投下乙〜
わざマシンロワ(アバター付き)とは面白い
スマブラたとえやあなぬけのヒモでの絞殺とかもうならされた
けど何よりフラッシュが身に覚えありすぎて感情移入しまくれたわw

557やってられない名無しさん:2014/01/09(木) 05:52:34 ID:???O
ダゲキが石の欠片を蹴って飛ばしたのはストーンエッジもどきか。よく考えるなあ
問題は必然的に参加者100匹になる事だよな……

558やってられない名無しさん:2014/01/09(木) 11:14:42 ID:???0
対主催ルートだと間違いなく主催陣にひでんマシンたちが出てくるよね

559砕けた友情:2014/02/21(金) 01:10:26 ID:V4cekKZg0
「うおおおおおおおおおおおおおおおおお!」

バンカーの少年、コロッケは走っていた。
胸に宿る激情のままに、ただただ塔を走っていた。

「なんでだ!なんでなんだよ!プリンプリン!キャベツ!」

脳裏に浮かぶのは、最悪の光景。
ピザの斜塔二階戦で行われた戦い。
1対1の戦いの中、生き残れるのはどちらか一人だけ。
負けた方は塔の壁の一部となって死んでしまうというルールの中、コロッケはキャベツと戦う事となり、ウスターとプリンプリンも仲間同士で戦う事となってしまう。
周りが次々と決着をつける中、俺達二組は戦うことなどできずに時間は過ぎていった。
当たり前だった。
仲間と戦う事なんて出来るわけがない。
俺も、みんなも、そう信じていると思っていた。

しかし、現実は厳しかった。
プリンプリンは、戦わずに抗おうとしていたウスターを裏切って、彼を殺した。
そして、その直後キャベツもまた俺に対して…


「くそお!くそお!くそおおおおおおおおおおおおおおお!!」


コロッケは、キャベツの「びよーんパンチマグナム」によって今まさにトドメを刺されようとしている所だった。
しかし気が付いたときには、そこにキャベツや他のみんなの姿はなく、代わりに行われたのがポーキー・ミンチによる殺し合いの宣告と5人の罪なき人があっけなく殺される無惨な光景だった。

コロッケは許せなかった。
仲間同士の戦いを、死を強いるピザの斜塔の主催者も。
こんな殺し合いを始めたポーキーも。
彼が最初に飛ばされた場所はE−7に位置する天空への塔の前だった。
高くそびえるその姿に、あの悪魔の塔を思い出し、気がつけばその塔を全速力で登っていた。

560砕けた友情:2014/02/21(金) 01:11:15 ID:???0
「はあ、はあ、はあ……」

図抜けた体力とスピードで塔を登り切ったコロッケ。
頂上まで登っても、当然だがピザの斜塔の主もポーキーもいなかった。
脱力して仰向けになってその場に倒れたコロッケは、夜空を見上げる。

ポーキーは、どこにいるのだろう。
この塔なんかよりもっと高いとこにいるのだろうか。
そういえば、昔父であるバーグが言っていた。
天空には、沢山の禁貨があるのだと。
その話を聞いたときは、とてもワクワクした。
天空にあるという禁貨のこともそうだが、禁貨があるなら、バンカーもいるのだろうか、と。
しかし今は、夜空を眺めても、ポーキーたち悪魔の巣窟に見えてきて、憂鬱だった。

そんなことを考えていると、走った疲れからかコロッケはしばしの眠りについた。



―ここはどこだ?

「いやあ、お目覚めですかコロッケさん!」

―お前は、ピザの斜塔の!

そこにいたのは、ピザの斜塔で進行役を務め、憎たらしい実況をしていた丸い浮遊機械だった。

―なんの用だ!

「いえいえ、大した用じゃありませんよ。ただ、不幸にも殺し合いという過酷な場に招待されたコロッケさんを激励に来ただけですよ!他の参加者に負けないように、じゃんじゃん殺してくださいね!」

561砕けた友情:2014/02/21(金) 01:11:53 ID:???0
―何言ってるんだ!俺は殺し合いに乗るつもりなんて

「ま〜だそんな甘っちょろいこといってんですかぁ?ここはピザの斜塔と同じです!やらなきゃやられるんですよ!あのウスターという君の親友のようにね!」

―ウスター…

「どんなに信頼している相手だろうと、所詮は他人。自分の身を守るためなら平気で他者を犠牲にする生き物なんですよ!」

―俺の仲間は、そんなことしない!

「おかしなことを言いますねえ!ウスターさんを殺したのは、あなたの仲間じゃあないですか」

―そ、それは…

「他にも心当たりがあるんじゃあないですか?」

プリンプリンは、ウスターを裏切って殺した。
キャベツは、俺を殺そうとした。
リゾットは、何故か敵であるレモネードやヤキソバのことをかばって、俺達によそよそしかった。

「人は、バンカーは、裏切る生き物なんですよ!どれだけきれいごとを言っていても、自分の身が一番可愛い!この世は力こそが全てなんですよ!」

―違う!違う!違う!

「ほう?何が違うというのですか?あなたは仲間を裏切った彼らを許せますか?信じられますか?仲間と呼ぶことができるんですか?」

―俺は…俺は!

悔しかった。
目の前の機械に対して言い返すことが出来ない自分が悔しかった。

562砕けた友情:2014/02/21(金) 01:12:41 ID:???0
仲間なのに…彼らを信じているとただそれだけ言い返せばいいだけなのに、出来なかった。
コロッケの心はそれだけ迷っていた。
自分達の仲間が…本当に信じるに足る存在であるかどうか。
裏切りの場面を目撃し、自身も裏切られたその出来事が、彼の心に大きな影を落としていた。

「それに…あなただって裏切ったじゃないですか」

―え?


そして、そんな彼に追い打ちをかける一言が、かけられた。


「キャベツさんは、あなたを殺すためにとどめの一撃を行おうとしました。その時、あなたは何をしようとしました?」

―何を?

あの時の事を思い出す。
自分の制止に構わず攻撃をしかけ、とどめとばかりにびよーんパンチマグナムの一撃を放ち。
それに対して自分は、涙を流しながら拳を構えて…

―………あ。

「そうです。あなたは殺そうとしたんですよ!キャベツさんをね!」

その事実に辿り着いた瞬間、彼の頭の中は真っ白になった。
そうだ、この殺し合いの場に連れてこられていなかったら、きっと自分はウードンの一撃でキャベツを逆に倒し、壁の一部にしていた。
いや、コロッケの記憶にないだけで、キャベツは自分に倒されてしまったかもしれない。

「まったく笑わせてくれますね。どれだけ仲間だと言い張っても、結局あなた自身がその仲間を裏切ってるじゃないですか」

「分かったでしょう?この世は力こそ正義!いくら友達ごっこをしていても、弱いものは強いものに駆逐され、裏切られる運命にあるんですよ!あなたがキャベツさんを殺そうとしたようにね!」

563砕けた友情:2014/02/21(金) 01:13:20 ID:???0
「今回のこの殺し合いだって同じです!どれだけ協力して主催者への打倒を目指そうと、結局裏切ることになり、最後はみんな潰しあうことになるんです!」

「あなたが賢明な判断をしてくださることを祈ることとしましょう。それでは、頑張ってくださいね!」



ガバッ!
コロッケは目を覚ました。
時間は彼が天空への塔の頂上に辿り着いてからそれほどたってはいない。

「俺は…キャベツを殺そうとしたんだ」

実際に殺したのかどうかは分からない。
しかし、もしあのままだったら、確実にウードンの技がキャベツをとらえていた。

「仲間を…裏切ったんだ」

プリンプリンがそうだったように。
キャベツがそうだったように。
リゾットももしかしたら近いうちに同じようなことをしてきたかもしれない。
助け合い、協力するべき仲間を、友達を…殺そうとした。


「うわあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」


深い悲しみと絶望に、コロッケは吼えた。



仰向けに倒れた状態で泣いていたコロッケは、ゆらりと立ち上がった。
その瞳は、ひどく淀んでいた。

564砕けた友情:2014/02/21(金) 01:15:29 ID:???0
「殺さなきゃ…」

逃げられないこの場所では、そうするしかない。
仮に逆らっても、ピザの斜塔でタンタンメンが、フォンドウォーが、ピロシキが問答無用で壁の一部にされてしまったように、首輪を爆発されてしまうだろう。
最初の場所で殺された人たちのように。
それに、もし仲間を作ったとしても、裏切られるかもしれない。
プリンプリンが、キャベツがそうだったように。
あるいは、自分が裏切ってしまうかもしれない。
キャベツを殺そうとした、あの時のように。

だから、これは仕方がないことなのだ。
ポーキーに従って、殺し合いを行うしかないのだ。
大丈夫だ。ここにはかつての仲間たちはほとんどいない。
だから戸惑いなんてなく殺せるはずだ。
知り合いで呼ばれているのは…アンチョビだけだ。

「アンチョビ…あいつには会いたくないなあ」

彼とは、約束をした。
兄を生き返らせるという約束を。
だから、彼には生きてほしい。
生きて、カラスミを生き返らせる願いを叶えてほしい。
しかし、もし出会ったら…やっぱり戦わなければならないのだろうか。

「嫌だなあ…」

全てを諦めたような表情で、一人つぶやいたコロッケは、やはり全速力で塔を降り始めた。


―かつて、初めての友達に、「友達は助け合うもの」だと言った少年は、過酷な現実を前に、友を信じることを、友を信じていた自分自身を信じることが出来なくなってしまった

―絶望をその瞳に宿した少年を待っているものは、果たして…

【E-7 天空への塔/黎明】
【コロッケ@コロッケ!】
[状態]:疲労(小)、絶望、疑心暗鬼
[装備]:コロッケのハンマー
[道具]:基本支給品一式、ランダム支給品1〜2
[思考・行動]
基本方針:殺し合いに乗る
1:塔を降りる
2:誰も信じない
※参戦時期は裏バンカーサバイバル二階戦でキャベツを殺す直前です

565やってられない名無しさん:2014/02/21(金) 01:17:31 ID:???0
LS2014で書き手枠とれたらやろうと思ってたネタ
推敲とか見直しはしてないから色々粗いかも

566やってられない名無しさん:2014/02/21(金) 08:26:21 ID:???O
コロッケとは懐かしい
作中でもわりと悩んでる描写あったなそういや

567やってられない名無しさん:2014/02/21(金) 16:31:42 ID:???O
キャベツってカエルみたいなの着た舌伸ばす奴だっけ……だいぶ忘れてるな
フォンドヴォーがかっこよかったことは覚えている

しかし主人公キャラの闇堕ちはロワの醍醐味だな!

568クラス被りとか文才不足とかで投下を躊躇った二次二次聖杯登場話:2014/07/06(日) 03:05:01 ID:???0
「うーーーーーーーーーん…なんだっけな一体…。」
何か忘れている気がするが思い出せない。その違和感がずっと抜けない。
黒髪のスーツを着た青年が、ぱっとしなかった就活の面接の帰り道を歩いていると
突如近くの宝石店でガシャーン!とガラスの割れる音が響いた

「ふはははは!これだけの宝石を持ち帰れば億万長者だ…!」
宝石を抱えた髭が左右ににょきにょきした中年男がニヤニヤと笑いながら脱走している。

「おい待てよお前、強盗だな?」
「げっ!?おいキャスター!このNPCを追い払え!」

チョビ髭の中年がそう叫ぶと突如ヒゲ中年の脇にコック姿の男が現れる。
「マスター、この男から微かに令呪の気配がします。おそらく記憶を取り戻しかけている参加者かと。」
「何だと!?ちょうどいい!ボコボコにしてしまえ!」
「はい。では…。」
コック姿の男…キャスターは何かの入った注射器を取り出すとブスッと腕に突き刺した

「数えきれない食材・薬物を精密なバランスで配合し
           特殊な味付けを施して煮込む事七日七晩!!
                   血液や尿からは決して検出されず、なおかつすべての薬物の効果も数倍…

        血管から注入る(たべる)事でさらに数倍っ!!

         これが…
                 長年にわたる研究の結果たどりついた…
                                            俺の究極の料理!!



                   ドーピングコンソメスープだ…!!」

「スゲーーーーーーーーーーー!!」
キャスターの上半身がムキムキになり麺棒を大きく振りかぶる
スーツの男は恐怖で硬直しているのか、ぼんやりした顔で突っ立っているだけだ。
「ちょ…それはやりすぎなんじゃ…」
「ウオオオオオっ!!」
上半身だけ筋骨隆々となったキャスターは中年の制止も聞かずに麺棒を勢いよく振り下ろした。
「ひいっ!!」
 中年が訪れだろう凄惨な結末に思わず目を閉じる。
 そしておそるおそる眼を開けると、目に入ったのは折れた真っ二つに折れた麺棒と、
 周囲に散らばる男性だったものの髪の毛。
「…髪?」
「…やっと思い出せた」
 驚愕するキャスター。
 スーツの青年は、その衝撃で頭が粉々になっているはずだった。
 だがその青年は全くの無傷だった。
 …いや無傷とはいえないかもしれない。

569クラス被りとか文才不足とかで投下を躊躇った二次二次聖杯登場話:2014/07/06(日) 03:05:56 ID:???0
正確に言えば

  ハゲてた

「バ…バカnああああああああああああああああああああ!?」 ゴシカアン
ハゲ青年の拳が目にも止まらぬ速度でキャスターに突き刺さり勢いよく吹っ飛んで近くの電柱に激突する。
そのままずんずんと中年のほうへと近づいていく。
「ひええええええええええっ!!」
中年は宝石を投げだし脱兎のごとく逃げ出そうとする
「あっおい待て!」
追いかけようとする青年だったが

「フゥ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜クワックワッッ!!!」
「あれ?」

吹っ飛ばされたキャスターが立ち上がる。こちらも無傷。
「所詮は唯のバカ力。英霊の俺には通じない!この英霊の体と料理で俺は今度こそ千年王国を築くのだ!」
「いいぞー!!キャスター!!」
(サーヴァントって幽霊みたいなモンだよな。塩でも撒くしかないのか?)
「延々と終わらぬ殺し合いで飢えて死ねー!!」

 ―――――――――― 雲散霧消(ミスト・ディスパージョン) ―――――――――――――

「ウグッ!?ガァァァァアアアアッ!!」
「なんだこれ」
光がキャスターを包むと、膨らんだ筋肉が萎んでいく。
「宝具化しているとはいえ魔力は元となった分子構造を模して構成されている。
 この程度のランクの術式群なら容易く分解できる。」
「キサマ…ぐはっ!」
鋭い手刀が入り、キャスターは沈黙した。

「ひえええええええええええっ!」 ピン 「あべしっ!!」

逃げようとしたマスターもハゲ青年のデコピンで気絶した。

570クラス被りとか文才不足とかで投下を躊躇った二次二次聖杯登場話:2014/07/06(日) 03:07:19 ID:???0
「俺は趣味…いやプロのヒーローをやってるサイタマだ。」
「俺は司波達也。この聖杯戦争ではキャスターのクラスとして現界した。」

人間だったことと、いきなり知らない場所に呼ばれて混乱していたのかもしれないということで殺すことはせず、
サイタマ達は襲ってきたマスターとサーヴァントをNPCの警察に引き渡し、
(達也が精霊の眼と分解魔法を使い宝具を無効化してNPCでも拘束できる程度に弱体化させたらしい。
 この時サーヴァントはビクンビクンしながら悲鳴を上げて、最後にはガリガリの真っ白になっていたが、
 これはブロークンファンタズムという現象とのこと。)
サーヴァントとこれからの方針について話し合うことにした。

「細かいことはメシ食ってから考えようぜ。」

【クラス】キャスター
【真名】司波達也
【パラメーター】筋力 B 耐久 A+ 敏捷 A 魔力 A++ 幸運 E 宝具 A+
【属性】中立 善
【クラススキル】【保有スキル】【宝具】【weapon】【人物背景】実はそんな詳しくないので略
【サーヴァントとしての願い】
主催を倒し聖杯戦争を終わらせる。妹が参加していた場合妹の安全を最優先する。


【マスター】サイタマ@ワンパンマン
【パラメーター】筋力 A++ 耐久 A++ 敏捷 A++ 魔力 E 幸運 C
【参加方法】不明
【マスターとしての願い】
・ハゲが治るなら治したい
【weapon】
 素手
【能力・技能】
 大抵の敵はワンパンで倒せるぐらい強い
【人物背景】
 趣味でヒーローをやっている青年。最近はヒーロー協会に所属してプロとして活動中。ランクはB級63位
【方針】
・ヒーローとして聖杯戦争の主催を倒す。困ってる人は助ける。

571クラス被りとか文才不足とかで投下を躊躇った二次二次聖杯登場話:2014/07/06(日) 03:08:31 ID:???0
【クラス】キャスター
【真名】至郎田正影@魔神探偵脳噛ネウロ
【パラメーター】()内は宝具使用時
筋力 D(A) 耐久 D(B) 敏捷 D(B) 魔力 B(A) 幸運 C(B) 宝具 E
【属性】
 ・混沌 悪
【クラススキル】
 ・道具作成 B
 一流シェフの料理とそこそこの宝具の製作が可能。

 ・陣地作成 E
 誰かを殺した時に野菜があれば簡単なアリバイトリックなら製作可能。
【保有スキル】
 ・シュプリーム・S(シロタ)
 旬の薬物を使用した一流料理を作ることができる。食べた者の幸運が上がったような錯覚を覚える。
【宝具】
 ・DSC(ドーピングコンソメスープ)
 ランク:D 種別:対人(対自)宝具 レンジ:- 最大補足:1
数え切れない種類の薬物を精密なバランスで配合し、7日7晩煮込み続けて完成させた料理。
肉体を超人級に活性強化させるがその成分は血液や尿からは決して検出されず、
尚且つ配合した全ての薬物の効果も数倍となり、血管から注入(たべ)る事で更に数倍になる。

【weapon】
 ・麺棒

【人物背景】
各界の有名スポーツ選手から「成功を呼ぶ店」と噂されるレストラン『シュプリーム・S(シロタ)』のオーナーシェフ。
その実は違法ドラッグを大量に混入した創作料理を提供する異常思想の持ち主。

【サーヴァントとしての願い】
 ・聖杯の力で食の千年王国を作る


【マスター】ヨキ@鋼の錬金術師
【参加方法】不明
【マスターとしての願い】
 ・聖杯戦争に勝利して金と大総統の地位を手に入れる
【weapon】
 なし
【能力・技能】
 炭坑経営の経験あり
【人物背景】
 小物。浮浪者になったあたりからムーンセルに呼び出された
【方針】
 ・優勝して金と地位を手に入れる → ・気絶(おうちかえりたい)

以上

572やってられない名無しさん:2014/07/13(日) 00:51:46 ID:???0
**【名前】
学園都市
**【出典】
とある魔術の禁書目録
**【サーヴァント】
不明
**【参加方法】
学園都市内の超光速通信を研究している機関から魔術師が『ゴフェルの木片』を強奪。
上条との戦闘中に木片を利用した魔術が暴発して学園都市が方舟に召喚された。
**【人物背景】
東京西部を開発して作られた都市。
外の社会より数十年は技術レベルが進んでおり、中では超能力や次世代兵器が開発されている。
**【weapon】
時速7000キロオーバーの戦闘機などに代表される次世代兵器の数々と超能力者。
兵器だけでもロシア軍を一方的に蹂躙できる。
**【能力・技能】
最先端技術で大抵のことはゴリ押し可能
**【願い】
神ならぬ身にて天上の意思に辿り着くもの(SYSTEM)への到達
**【基本戦術、方針、運用法】
ごり押し
**【備考】
まだ予選を突破しておらず風車も外壁もない普通の街の姿。
予選を突破すると本来の姿を取り戻し、学生達が魔術の副作用で重篤な傷害を負い
『暗部』が全力で他のマスターを潰しにかかる。

マスターが無理やりだったのとサーヴァントが思いつかないのでやめた

573やってられない名無しさん:2014/07/19(土) 19:59:05 ID:???0
ここ最近忙しくて本文を書けなくて今から書いても間に合いそうにないからここに晒す

【クラス】セイバー
【真名】ベアトリス・ヴァルトルート・フォン・キルヒアイゼン@Dies irae~Amantes amentes~
【パラメーター】
筋力:C+ 耐久:B+ 敏捷:A 
魔力:A 幸運:D 宝具:A+
【属性】
秩序・善
【クラススキル】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。
事実上、魔術ではセイバーに傷をつけられない。

騎乗:C
騎乗の才能。大抵の乗り物、動物なら人並み以上に乗りこなせるが、
野獣ランクの獣は乗りこなせない。

【保有スキル】
エイヴィヒカイト:A
水銀の蛇が永劫回帰の法を破壊するために編み出した、人の魂を糧に強大な力を得る超人錬成法にして、それをその身に施した存在。
聖遺物(この場合は聖人の遺品ではなく、人の思念・怨念・妄念を吸収した魔道具のこと)を核とし、
そこへ魂を注ぐことによって、常人とはかけ離れたレベルの魔力・膂力・霊的装甲を手に入れた魔人。
エイヴィヒカイトには四つの位階が存在し、ランクAならば「創造」位階となる。

戦乙女:A
光が無く、血と硝煙で曇る希望の無い暗闇の戦場でも、仲間たちが道を見失うことがないように、光となって導きたいという渇望。その想いはどんな困難が現れようと諦める事はなく心眼(真):A と 戦闘続行:Aに相当するスキル効果を持つ。

【宝具】
『戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:1〜20 最大補足:5
戦乙女ワルキューレの剣を模した、樋から鍔にかけての意表が稲妻の様な騎士剣。
伝説通りの神話の武器ではないが、フリードリヒ3世の宝として保管されていた高い霊格の聖遺物の一つ。
雷を操る力を持ち、電撃攻撃が可能にする能力をもつ。


『雷速剣舞・戦姫変生(トール・トーテンタンツ・ヴァルキュリア)』
ランク:A+ 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:10
エイヴィヒカイトにおける創造位階。「戦場を照らす光になりたい」という渇望から来るその能力は、自分自身を雷へと変換させるものである。
『戦雷の聖剣』と同様に雷撃攻撃が可能であり、また体が雷そのものと化したことにより、雷という自然現象の特性を体得しており、雷の速さでの移動と物質透過を可能とする

【weapon】
『戦雷の聖剣(スルーズ・ワルキューレ)』
彼女が普段から使用する騎士剣にして聖遺物。上記の宝具と同じものである。

【人物背景】
元聖槍十三騎士団・黒円卓第五位。階級は中尉。
元はドイツの名門貴族の家柄の生まれ。幼いころから剣の修練を積んできて、ヒトラーユーゲントを主席卒業後にエレオノーレの隊に配属、彼女に崇拝にも近い尊敬を抱くようになり、彼女を憧れの存在として追いかけ続け、共に戦場を駆け抜けた。
しかし、大戦中の1939年のクリスマスにエレオノーレはラインハルト・ハイドリヒの圧倒的な力に魅せられ、忠誠を誓ってしまう。尊敬する英雄が魔道に踏み込むことをよしとせず、その道から救い出すために彼女もまた魔道へと身を投じた。
だが、その後1945年のベルリンでラインハルトの下した「同胞を生贄とせよ」という命令に迷いなく従ってしまったエレオノーレが民間人を守るという軍人の責務を忘れてしまったことに絶望。彼女を救うには ラインハルトを倒す他にない と考えるようになる。
時は流れ、ベアトリスはトリファによって次代のトバルカイン候補である櫻井の兄妹の監視役として派遣され、共に生活するという形で彼らを監視するが、二人との間に情が芽生えていき、特に戒とは口には出さないものの相思相愛の関係となる。
だが、彼のトバルカイン化までもう時間がないと悟った彼女は1945年から50年後の1995年のクリスマスに敵組織を呼び込みその混乱に乗じて他団員を暗殺、ラインハルトを現世に呼び戻し打倒するという計画を立てる。しかし、それはトリファによって巧妙に誘導された罠であり、最終的には愛する戒自身を差し向けるというトリファの非情な一手により望まぬ戦いを強いられ、彼を殺すことのできないベアトリスは戒の手で命を落とす。

魔人と呼ぶにはかけ離れた性格とは裏腹に、本人の才覚に加え、騎士の家系の下で育った故の教養の高さ、何よりも誇り高い精神を持っている。

【サーヴァントとしての願い】
聖杯を手に入れてエレオノーレを救いたい。

【基本戦術、方針、運用法】

574やってられない名無しさん:2014/07/19(土) 20:00:09 ID:???0
【マスター】高嶺清麿
【参加方法】不明
【マスターとしての願い】
元の世界への帰還。
ただし、内心ではガッシュとの再開を望んでいる(自覚有り)
【weapon】なし
【能力・技能】
答えを出す者<アンサートーカー>
どんな状況や疑問、謎でも、瞬時に「答え」を出せる能力。戦闘中ならば、どのようにしたら相手に攻撃を当てられるか、どのようにしたら相手の攻撃をよけられるかなどの「答え」が出せる。
ただし、出せる「答え」には状況や実力にもよるが限界はあり、例えば本人を見ないで予想として答えを出す場合は完全には正解が出せず、またあらゆる手段を用いても状況が打破できない場合は「答え」が出ない。
本来訓練されてないにも関わらずこの能力を得た清麿は能力の使用に不安定だったが、同じ力を持つ人物からのトレーニング法と特訓により、自由に引き出せるようになった。

【人物背景】
中学2年生の1学期の時点でIQ190の頭脳をもつ天才児だが、頭が良すぎるために周囲の生徒達からの妬みといじめを受けて不登校気味の毎日を過ごしていた。
だがガッシュと出会い「魔界の王を決める戦い」に巻き込まれてからは、その奔放さに振り回される内に前向きな行動を示すようになり、本来の明るさを取り戻した。
「魔界の王を決める戦い」では持ち前の頭脳をフル回転させ、勝利へと導く知将として戦ってきた。ただし不測の事態に弱い一面もあり、相手の術や能力を誤認してしまうこともある。魔物との戦いを通じて、身体能力もクラス内で上位になるほど高まった。
性格は基本的には真面目でクールぶっているものの、実際は困っている人がいれば危険も省みず助け、非道を許さない熱血で人情味ある少年。ただしキレた時には普段の冷静さからは考えられない行動に出る。

【方針】

575やってられない名無しさん:2014/07/20(日) 01:24:01 ID:???0
二次二次の没鯖晒し

『クラス』
セイバー

『真名』
松永久秀

『出典』
戦国BASARA

『パラメーター』
筋力B 耐久C 敏捷C+ 魔力D 幸運B 宝具B

『属性』
混沌・悪

『クラススキル』
対魔力:C
第二節以下の詠唱による魔術を無効化する。
大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。

騎乗:D
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み程度に乗りこなせる。

『保有スキル』
審美眼:B
蒐集物への審美眼がスキルとして昇華されたもの。
武器や鎧、道具などの形ある宝具を目にすれば高い確率で真名を看破できる。

カリスマ:C+
絶対的な信奉心を得る才能。
巧みな話術と包容力によって他者を魅了し、人心を掌握する。
最大限に発揮されることで崇拝に近い信頼を勝ち取ることが可能。
しかし彼の抱える悪徳を拒絶する者に対しては効果が薄い。

話術:A
言論にて人を動かせる才。
国政から詐略・口論まで幅広く有利な補正が与えられる。
特に他者の心理や本質を突くことに関しては天性の才を持つ。

梟雄:A
叛逆を繰り返した戦国の悪党としての生き様がスキルへと昇華。
自らのマスターの監視外で独自の行動を取ることが可能。
行動時には自前の魔力のみである程度現界を続けられる。
また、マスター死亡時には魔力パスを通じてマスターの全魔力を取り込み単独での現界が可能になる。
現界の時間はマスターの魔力量に依存。実質松永久秀専用の単独行動スキル。

576やってられない名無しさん:2014/07/20(日) 01:24:58 ID:???0

『宝具』
「劫火」
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1~30 最大捕捉:100
神秘をも焼き尽くす焔。
魔力で生み出した火薬を指や宝刀で着火し火焔を自在に放つ。
地を這う炎、地雷のような爆炎、柱の様に渦巻く炎など着火方法によって変幻自在の形を取る。
信仰によって神秘を得た大仏殿を焼き討ちにした逸話を持つ為、神秘の具現である宝具に対し強力な判定を持つ。

「焔界」
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
「ほむらい」と読む。
大量の火薬によって周囲を火の海へと変え、自らの能力を強化する。
発動中は全パラメータが1ランク上昇し「劫火」の威力と範囲が増大。
ただし魔力消費も相応に大きく、マスターには負担を強いるだろう。

「蒐集」
ランク:D 種別:略奪宝具 レンジ:- 最大捕捉:-
欲する宝を奪う蒐集者としての執着心が宝具へと昇華されたもの。
サーヴァントを消滅させた際、武器や道具などの形ある宝具を自らの物として奪い取ることが出来る。
このスキルで奪った宝具は松永が消滅するまで彼の所有物として現界し続ける。
ただし松永の手に渡った瞬間から宝具としての能力は失われ、ただの蒐集物に成り下がる。
故に手に入れた宝具に実用性は無く、単に松永の嗜好が具現化しただけの宝具。

『weapon』
「十束剣(とつかのつるぎ)」
松永が愛用する宝刀。
宝具ではないがある程度の神秘を備えており、サーヴァント相手にも十分通用する。
刃によって後述の火薬の着火を行える。

「火薬」
宝具『業火』を発動する為に必要な道具。
腕の一振りで火薬を撒き、宝刀による摩擦や指を鳴らすことによって着火する。
魔力がある限り自由に生成可能。

『人物背景』
戦国乱世の梟雄と名高い松永軍の総大将。
欲望のまま生きることこそ人間の正しき姿であると認識する『悪党』。
非常に知的かつ冷静沈着。悪意や皮肉に満ちた言動で他者の心理や本質を突くことを得意とする。
人心掌握にも長け、部下からは一線を画すカリスマ性ゆえ崇拝されている。
高名な刀、家宝の甲冑、果てには他者の関係性など様々な「宝」を欲望の赴くままに奪う蒐集者。
数多の宝を蒐集している為、教養人としての一面も持つ。
その限りなき悪徳は数多の武将から警戒され、第六天魔王・織田信長ですら一目を置いていた。

『サーヴァントの願い』
聖杯を手に入れること、それ自体が望みである。
彼にとっては万物の願望機ですら蒐集の対象に過ぎない。
その過程で参加者達が抱える『価値ある宝』を奪っていく。

『基本戦術、方針、運用法』
交渉や話術を駆使し、言動によって他者の心理を突くことを得手とする特殊なセイバー。
白兵戦もそれなりにこなせるが、どちらかと言えば宝具「劫火」こそが目玉。
火薬を撒く行程で多少の隙が生じるのは欠点だが、威力と殲滅力に優れ、宝具に対しても強い判定を持つ。
「焔界」を用いればステータスの底上げや「劫火」の強化も可能。
ただし方針においては己の愉悦や好奇心を優先し、自らの欲望にどこまでも忠実に動く。
単独行動を可能とする梟雄スキルがそれに拍車をかけており、時にはマスターを裏切る可能性さえある。
その悪徳を制御し、手綱を握ることが出来なければ扱いは難しいだろう。

577やってられない名無しさん:2014/07/20(日) 12:25:39 ID:???0
没鯖か…オティヌス(ランサー)で書いて消しちゃったな

578やってられない名無しさん:2014/07/21(月) 12:04:43 ID:???O
今さらながらサイタマ吹いた

579やってられない名無しさん:2014/07/23(水) 22:13:42 ID:???0
【マスター】
間桐雁夜@Fate/Zero
【参加方法】
ある外道からロリを救うために頑張った
【マスターとしての願い】
桜ちゃんを救う
【能力・技能】
頑張れば蟲を操れる。でも全体的に本人が死にかけなんで期待できない
バーサーカーの宝具により、パスが繋がっている限り死なない
【人物背景】
外道爺から蟲プレイを強要される思い人の娘を救出するために頑張ってるおじさん。でも頑張りすぎて身体中虫食いだらけ(余命あと僅か)
豆腐メンタルに定評がある
【方針】
もちろん聖杯を狙う
バーサーカーを応援して強化しながら後方支援。





【クラス】
バーサーカー
【真名】
マスク・ド・マスキュリン@ブリーチ
【パラメーター】
筋力A+(C) 耐久A+(C) 敏捷A+(C) 魔力C 幸運C 宝具B
【属性】
混沌・善
【クラススキル】
狂化:E
怒るとキャラ崩壊する
【保有スキル】
スーパースター:B
マスターからの声援でステータスが底上げされる
【宝具】
『スター・殺人パンチ(スーパー・スター・キル・パンチ)』
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:- 最大補足:1
星の紋章が現れた拳で繰り出すパンチ。自称通常の10倍の威力。
掛け声は「殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺殺!!!!」(殺は"ころ"と読む)

『英雄とファンは一心同体(スーパー・スター・ブラザーズ)』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:- 最大捕捉:2
文字通りファン(マスター)とスター(バーサーカー)の一心同体の身となる宝具。
バーサーカーがダメージを受けても声援を浴びれば復活し、マスターもまたバーサーカーが現界している限り、消滅してしまっても時間を置いて復活できる

『神の威光を纏いし英雄の星(スター・フラッシュ・スーパーノヴァ)』
ランク:A+ 種別:対城宝具 レンジ:1〜50 最大補足:10
完聖体となった状態で繰り出すマスキュリン最大最強の必殺技であり、前述のスター・フラッシュの強化版。
天空に描いた五芒星より巨大な星形の光線を放つ

【weapon】
スター・フラッシュ
マスクから星形の光線を放つ必殺技

スター・ドロップキック 
スーパースターは技の名前にも当然「スター」が付くのだ!! ぶっちゃけやってることは名前そのまんまだけどな!!
不意討ちとはいえ修行前の恋次を一発で倒す。

スター・イーグルキック
スーパースターは技の名前にも当然「スター」が付くのだ!! ぶっちゃけやってることは(ry。

スター・ヘッドバット
スーパースターは技の名前にも当然「スター」が付くのだ!!(ry。

スター・ロケット・ヘッドバット
スーパースターは技の名前にも(ry。
一応スター・ヘッドバットの強化版。

スター・ラリアット 
スーパースター(ry。
その後のワンマイル・アーツと呼ばれるラッシュ時の掛け声は「星星星星星星星星星星星星星☆☆☆☆!!!!」(星は"せい"と読む)

【人物背景】
英雄を自称するスーパースター
『見えざる帝国』に所属する滅却師であり、星十字騎士団の一員である。
“陛下”ユーハバッハから賜った聖文字は『S=英雄=The Superstar(ザ・スーパースター)』。
プロレスラーのようなマスクとチャンピオンベルトが特徴の大柄な男性。
一人称は「ワガハイ」。非常に豪快な人物。
スーパースターを自称しているものの、実際には単に自分が正義で敵が悪党というごっこ遊びのようなものであり、何らかの背景や主義があるわけではなく、幾ら復活するとはいえ、泣き叫ぶジェイムズ(ファン)をも平気で巻き込んで敵を攻撃する様はお世辞にもヒーローとは言い難い。
更に激昂すると「正義とか悪とかもう関係ねえ!!! ブチ殺す!!!!」などと言っているので完全にノリだけで正義や悪といった言葉を語っていると思われる。
ちなみに倒した「悪党」の顔など一々覚えない主義。
【サーヴァントとしての願い】
輝かしいワガハイの復活劇である!
【基本戦術】
スターらしく肉弾戦で戦う!
マスターの声援があれば何度でも復活するため、ごり押しが主体(勿論スターらしく)

立て込んでて書けなかったネタ

580やってられない名無しさん:2014/07/24(木) 21:22:21 ID:???0
ちょっと共通点あるコンビでワラタ

581やってられない名無しさん:2014/08/20(水) 20:39:46 ID:???0
松滝竜魔は思い返す、竜巻なんざ風の下位互換だとののしられてきた日々を

これまで散々バカにしてきた奴らを見返す好機である

その中でも特に、竜巻? 作れるよ、という軽いノリで竜巻を放った風使い城崎是実だけは絶対に許せない

竜巻の真価を得と見るがいい

ヒタヒタという足音が聞こえる

現れたのはギザ歯とサメ肌が特徴的な魚顔の女だった

その魚類と見紛うメスこそクラスのアイドル、鮫島ルーシーである

クラス中の男子はまず間違いなく彼女に惚れている

竜魔もそのご多分に漏れず、彼女に憧れる一人だ

ルーシー「ぎょぎょぎょ! 竜魔くぅんじゃアーりませんくぁ」

超音波のような頭が割れそうなくらい甲高い声

手足をパタつかせる様は、陸に打ち上げられた魚類の様だ

松滝(うわぁ……ときめくなぁ)

その余りにも愛らしい姿に胸の高鳴りを抑えられない松滝

だが、松滝は修羅の道を歩むと決めたのである

ここで彼女と馴れ合う訳にはいかない

松滝「ゴメン、鮫島さん! 俺はッ!」

ガラスを打ち破りながら外へと飛び出す松滝

ここは校舎の4階だが竜巻に乗ることで落下を回避する

だが、竜巻の開店に巻き込まれ非常に目が回るし、ガラスの破片が混じったせいで全身が引き裂かれる

松滝「ぐおおおおおおおお!!!」

ルーシー「?」

一人取り残されたルーシーは、そんな様子を見守ることしかできないのであった

【松滝竜魔】
【状態】ガラスで全身ズタボロ
【装備】なし
【思考】基本:バカにしていたやつらを見返す、特に城崎是実だけは許さない

【鮫島ルーシー】
【状態】?
【装備】なし
【思考】基本:ぎょぎょぎょ?

高校ロワの没作

582やってられない名無しさん:2015/01/23(金) 22:43:45 ID:???0
「んんんんんんんんんんん
 んんんんん…んんんんんんんんんん。」

【ん】がそう告げると一瞬の静寂の後、集まったひらがな達の間でざわめきが広がった
 「むむむ?」「ななななななな?」と困惑している者がほとんどだ。

「んんんんんんんん―――んんんんんんんんんん。
 んんんんんんんんんんんんんんん、んんんんんんんんんんんん。」

「んんんんんんんんん
 んんんんんんんんんんんん、んんんんん。んんんんんんんんんんん。
 んんんんんんんんんん、んんんんんんんんんんんんんん…んんんんんんんんん。」

「んん、んんんんんんんんんんん…んんんんんんんんんん。
 んんんんんん『んんんん』『んんんん』『んんんんんn』ん。
 んんんんんんんんんんんんんん。」

「んんんんんんん…『んんんんん』…ん、んんんんん。
 んんんんんんんんんんんんんん。」

【ん】最後の一言にひらがな達のわざめきが一層増す。

「んんんん、んんんんんんんんんんんん―――」
「をを、ををををををををををを。」

突然、【ん】の言葉を遮る声が響く

「んんんんんんんんんんんん【を】んんん。んんんんんんんんんんん?」
「ををををををををををををををををを!
 をををををを!
 ををををををををををををを!」

怒鳴っている【を】の権幕にも【ん】は動じず、口角(払いの最後あたり)を上げてリモコンを操作すると
壁の一面に映像が映し出された。
そこに映し出されたのはある【ぬ】に似たひらがなだった。

「んんんん【ゐ】ん。
 んんんんんんんんんんんんんんんんん。…んんんんんんん。」

よく見ると映像の中の【ゐ】の左下の輪になっている部分に、黒い輪っかが取り付けられている。

「んんんんんんんんんん。んんんんんんんんん。んんんんんんんんんん。
 んんん…んんん。」
【ん】が手に持ったリモコンで何か操作をした直後…ボンッという鈍い音がすると同時に『首輪』が爆発し
【ゐ】はへんを撒き散らしてバラバラの書き損じになった。
映像を見た参加者たちから「ひー!」「やー!」などの悲鳴が上がる

「んんんんんんんんんんんんん。んんんんんんんん…【し】ん【つ】んんんんん。
 んんんんんんんんんんんんんんん。」

【ん】の言うようにたしかに【し】と【つ】の姿は見えない。あんなひょろひょろつるつるした形では首輪のつけようがないからだろう。
「くくくくくくくくくくくくく…くくくくくくくく!!」と部屋の隅で【く】がぼやいていた。

パニックになったひらがな達を見下ろしながら【ん】は宣言する。

「んんんんんんんんんんんん――――

                 ―――――んんん。」

【ひらがなばとるろわいある 開催】

【ゐ 死亡確認】
残り47字

なんか思いついただけのネタ

583やってられない名無しさん:2015/02/18(水) 00:46:33 ID:???0
                      ,,、   ,,,  、,,     ,, ,,,,,,,,,, ,,,,,,, ,,,,,  ,,, ,,,,,,
                      ヽ、,,メy ;;; r";;;;;;´ヽ`;;;;;ヽ`i;;;;;;;;;|;/;;;;;;ii;;;;;|;;,,トt、t;
                     `''フ, ii ;;;Y/;;、;;;;;;(;;;;; ;; ;;;;;i|;;;i;;;;;;;;、t;;;;;;ii;;从、;;;;、、     死 す き
                      ノノij、、;;;; ;;;t ;;;;t;t;;ノノ;;;;ノtt;;;、升込ヘ、从`;;;;;ii
   ,,、、、                  iyi)从;;;;i r'"iiii||||iiiヽ;;t'''"iiiiiii||||i體逡;; <;;;;;`      ん で  さ
  r"   '' 、                /フ-i;;;;;i:ン、zモテテ、;;t≦;;ー;rモテチゝz'"  〉;;;;;;
  't     ` ' 、              从;;;;;;t:::`:::"";;;;;リΞ :::::::"",,,",ノ"  i;;;;;リ,     で に  ま
  ヽ,        、             刈ii、t::::::::::::::;;; i::     :::::::::::::::'" i;;;;/ノ
    ' 、 ,,、、::'''  ヽ,            i;;ヽ, ;、::::::::::::;; i、__,,,_ ::::   :::::  i;r"/;;     い    は
      ~' 、""" :::;;; ヽ,           t; ;;;`it  ::::::::ヽ、;;;~''     :::  /~r;;;;;;;;;;
  ,,、--、,,,,、'ヽ,       '' 、,        ノi; ;;;| t  ::  ,,ii,,,,,       / |;;i;;;;;;;;;;;;   る
ー'";; ;;''''';;;; ''"ヽ;;;;;;'''"",,    ヽ,       ヽ;;;i ;t   ''";;",`' -     /;;:::ヽリ;;;;;;;;;;;;,,,
;; ;; ;;"  ;;;    `t''''""  ~'' ,,  ヽ,,rr"iiitt、r"t;;;i ヽ  '' ;;~;; ''ー    ,, ';;::::  "i|;;;;;;;;;ヽ"" !
,,r"  /    :::ヽ;;tヽ、,,,,,、、-'",,   ヽ,ー-;;、iiii"ヽii;;ヽ;;ヽ r';;;;     ,,r";;:::::::   i|レ"|;;;;ノ
"   /   ::::: i;`''-、;;;;;;;;;;;;'":::、,    t  ~'' 、;;;;ii"ii:::ヽヽ,ヽ-ー  ,、 ';;;  ::::    :::  |'"ヽ''';;-、、,,,,,,,,,,,,,,
   /   :::  ノ''ー、;;;;;;、,,,,,,,::::::::::;;    t ''"""'ヽ;;;; ""ii::;;;~~~~~~";;;;;  ::::::::''"  :::  |;;;;""''ヽ;;;~'- 、==~、''''' ー 、
  ソ   "r '"ヽ/ /;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 '/:     t   '"ヽ;;;; 彡;;;;;;;::~'-、;;;;;;  ;;::::'"   ;;;;  |、;;;;"''";;;ヽ;;;;、~''ー 、,>~' 、
  ヽ,;;;""  ''""' ,ソ;;;;;;;;;;;;;;;、'" r'"     ヽ  yii;; t;;;; 彡、;;y;;;; ::~' 、  ;;::::''"   ;;;;; tヽ,、;;;;  "ヽ;;;;;;;; ;;;;~ '"'z
ヽ、;;;;;;~,二フ"~~~;;;;;;;;;;;;;;;r'" ,,r"      リ    リi;;;; 彡tヽ;;y;;;; :;;ヽ;;;;;;''"     |i ヽtヽ;;;; ミヽ;;;; ;; ;;;iii/;/
-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;、 -ーー - 、、-ーー'"   ,,,,,,,;;;;;; /;;;     i;;;; 彡;t、ヽ;y;;;; ;;;ヽr''ー、、、、,,,,、、 ー''" リ t;;;; ミ''ヽ ;;;;;;;;/;/
  ~~~~~" '""'          """"""

584やってられない名無しさん:2015/02/18(水) 00:47:30 ID:???0
                 , -――――- 、
                  -=ニニニニ=-
                 `ー――――一´
                   ____
/ ̄ ̄ ̄ヽ          . : : : : : : : : : : : :`. .
   ま          /: : : : : : : : : : : : : : : : : :ヽ.
   い         /: : :/`'"゛"゛"ヽ: : ',: : :、: : : :ハヽ
   っ           ,': //         \ハ : i`7: ムハ :',
   た          /i:i/i'ー -     - 一 ヽ| ミ : : :ト、|
   な         i∨ ,テz、      テz、ヽ  ミ: : : :i:: |
       /     |: :',〃ヒソ     ヒソ i  ミ‐、: :l: :|
ヽ ___ノヽ.     |: :∧    .      xx   }ィ i /:: :|
              i: :ヽ}xx               ´人 : : |
             ',: :人    r_、      ‐   ヽ: |
             ヽi: :iヽ  __  イ       .`|
                ヽ|  _j       У7―- 、
               ,ィ^< 「j     / /  ヽ
              <_ ヽ ヽi {___// __,ヘ
                ハト、/ヽ|――// , ィ    ハ
              ∧_ | | ≧\∠ムイ! !|    // i
              | `i{ .}|       |{_.}|  ///  |
              |ヽ.!|⑪|ニニニニニニニ|⑪| ∧//:  |

【クラス】
アサシン

【真名】
ケンシロウ

【マスター】
松岡美羽@苺ましまろ

【マスターとしての願い】
アイドルになりたい

【備考】
「さよならみっちゃん」での臨死状態から参戦

585やってられない名無しさん:2015/02/18(水) 20:51:22 ID:???0
幽霊がマスターとか死にようがないから(防御面で)有利な気がしないでもない

586やってられない名無しさん:2015/02/19(木) 00:27:56 ID:???0
サーヴァントって霊体なんですよ

587やってられない名無しさん:2015/02/23(月) 14:33:23 ID:???0
でも霊体化したサーヴァントは基本的に殴れないからなあ

588やってられない名無しさん:2015/02/28(土) 09:08:47 ID:???0
テレポートとか物理無効とか目視不可の強い幽霊キャラってどんなんがいるかな
幽々子様は亡霊だから実体あるみたいだし

589やってられない名無しさん:2015/04/03(金) 00:02:35 ID:???0
間に合わなかったので晒し
【クラス】
アーチャー

【真名】
キリシマ@蒼き鋼のアルペジオ-Ars Nova-

【パラメーター】
筋力:D-(C) 耐久:D-(C) 敏捷:D-(C) 魔力:E 幸運:B 宝具:A+
※()内は「無辜の怪物」解除時

【属性】
混沌・中立

【クラススキル】

対魔力:D
魔術への耐性。一工程の魔術なら無効化できる、魔力避けのアミュレット程度のもの。

単独行動:B(C)
マスター不在・魔力供給なしでも長時間現界していられる能力。熊のぬいぐるみの姿は、魔力消費を抑えるのに一役買っている。

【保有スキル】

嵐の航海者:B-
「船」と認識されるものを駆る才能を示すスキル。
生前船員・船団を率いることはなかったため、カリスマは備えていない。

狂化:-(E)
熊のぬいぐるみの姿では、このスキルは失われている。
Eクラスでは、通常時は狂化の恩恵を受けないが、その代わりに正常な思考力を保つ。 ただし、相手に攻撃されたり回避されたりするごとに好戦的になっていく。

気配遮断:A---(-)
熊のぬいぐるみと化したことで手に入れたスキル。一切動かなければサーヴァントである事さえ気が付かれない。
ただし、動いている時はこのスキルは発動しない。

動物会話:C(-)
熊のぬいぐるみと化したことで手に入れたスキル。言葉を持たない動物との意思疎通が可能。
動物側の頭が良くなる訳ではないので、あまり複雑なニュアンスは伝わらない。

無辜の怪物:A
生前のイメージによって、後に過去の在り方を捻じ曲げられなった怪物。能力・姿が変貌してしまう。
このスキルを外すことは『緑光刻まれし霧』を除き不可能。
このスキルにより、彼女の姿はピンク色の熊のぬいぐるみの物と化しており、その影響でステータスや一部スキルのランクが変化しているが、「気配遮断」と「動物会話」が可能となっている。

クラインフィールド:E(A)
クラインの壺理論を応用することで、受けた攻撃のエネルギーを任意に逸らし攻撃を無力化するバリアを展開する。
ただし、全てを処理出来るわけではなく徐々にエネルギーは蓄積されてゆき、適度に発散しなければやがてフィールドが消失してしまう。
調整を行うことで物理攻撃にも使用可能。熊のぬいぐるみの姿では手のひらサイズが精一杯。

590やってられない名無しさん:2015/04/03(金) 00:03:26 ID:???0
【宝具】
『緑光刻まれし霧』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:100
彼女の在りし日の本来の姿である、金剛型戦艦四番艦『霧島』の姿を模した霧の大戦艦『キリシマ』を召喚する。再現の都合上基本的には空中を航行するが、元は艦船であるため水上での戦闘では+の補正がかかる。
科学的な存在であることと釣り合わないランクの高さは、同じ霧の船であるイ401が拿捕された際、7年間の研究にもかかわらず全く解析することができなかったという逸話から来る『霧の艦隊』そのものが持つ神秘性によるもの。
姿こそ『霧島』に緑色の紋様が刻まれただけであるが、『強制波動装甲』『超重力砲』をはじめとするその装備は全くの別物であり、圧倒的な火力・防御力を有する。
また、この宝具を発動している間のみ、「無辜の怪物」が解除され本来の姿(?)を取り戻し、ステータス・スキルが本来の物へと戻る。

『黄光刻まれし霧』
ランク:A+ 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大捕捉:100
『緑光刻まれし霧』発動時のみ使用可能。『霧島』の姉妹艦である『榛名』の姿を模した霧の大戦艦『ハルナ』を召喚する。(メンタルモデルも一時的にサーヴァントとして召喚する)
性能面では『緑光刻まれし霧』とほぼ同等だが、魔力消費の関係上2隻を長時間同時運用することは困難を極める。
その真価は、『緑光刻まれし霧』との合体を行うことで劇的に強化される『超重力砲』にある。
威力は絶大であるが、発射には演算への集中と莫大な魔力を要求される。

【weapon】
『緑光刻まれし霧』とクラインフィールド。しかし、現状のマスターである瀬文の魔力量では、『緑光刻まれし霧』の連続使用可能な時間は持って10分といったところ。

【人物背景】
近未来、人類と敵対する『霧の艦隊』と呼ばれる第二次世界大戦時代の艦の形状を模した艦艇群の中の一隻。「メンタルモデル」と呼ばれる、外界との接触を図り情報収集を行うために形成された、茶髪のショートアップにパンツスタイルの女性の姿を模したインターフェイスを持っていた。
姉妹艦であるコンゴウの配下であり、ハルナと共に横須賀港を襲撃するも、イ401との戦闘に敗北、「後悔」という感情を知る。メンタルモデルと船体を失うが、核たるユニオンコアだけは辛うじて無事であった。
その後、刑部蒔絵という少女にハルナ共々保護された際に、ハルナの持つナノマテリアルを少量分け与えてもらい、部屋にあったピンク色のクマのぬいぐるみの姿を借りて復活した。
今回はその付近の時間軸(復活より後で、401との合流前)からの参戦となる。
性格面は非常に勝気で好戦的な物であったが、熊になってからは鳴りを潜め、比較的常識的な性格となっている。

【サーヴァントとしての願い】
船体・メンタルモデルを取り戻し、『後悔』の感情を晴らす

【マスター】
瀬文 焚流@SPEC?警視庁公安部公安第五課 未詳事件特別対策係事件簿?

【weapon】
拳銃など警察の装備

【能力・技能】
元SIT小隊長であるため、常人と比べて身体能力・戦闘能力が高い。
真価はその刑事魂(刑事とかいてデカと読む)にあり、これによりたとえ満身創痍になろうが能力で記憶を消されようが時を止められようが真実に向かってひた走り続けることができる。もし瀬文がサーヴァントとなれば戦闘続行:Aは確実レベル。
とはいえ、あくまで純粋な人類であり、無能力者であることは間違いない。

【人物背景】
警視庁公安部未詳事件特別対策係(通称:未詳)捜査官。警部補。坊主。
若くしてSITの小隊長を務めていたが、犯罪グループとの銃撃戦のさなかに不可思議な現象に見舞われ、部下である志村を誤射した疑惑をもたれ、未詳へと左遷された。
鞄代わりに紙袋を持ち歩いており、その中に拳銃などもしまっている。口癖は「○○なめんじゃねぇ / ○○なめんな」(権力、命など)。
強い正義感と、高圧的で生真面目な軍人気質の持ち主であるとともに、かなりの常識人。
SIT在籍時の矜持でもある「命捨てます」を掲げる一方で、志村の一件によるトラウマから「人の死」に強い恐怖心を持っており、「悪人だろうが政治家だろうが、人の命は人の命」と語り、自殺を試みる被疑者や他人の生命を弄ぶような人物に対しては怒りを露にする。
志村が殺された(第8話)直後からの参戦。

【マスターとしての願い】
志村を生き返らせる。

【令呪】
キリシマの「智の紋章(イデア・クレスト)」と同じものが右手の甲に刻まれている。

【方針】
マスターである瀬文の魔力量があまり高くないため、むやみな戦闘は避け、まずは情報収集に徹する。(熊のぬいぐるみ状態での不意打ちも捨ててはいない)
勝てると確信に至った時や、やむを得ない場合のみ、『緑光刻まれし霧』を用いて戦闘する。

591やってられない名無しさん:2015/04/04(土) 22:12:50 ID:???0
サーヴァントに参戦時期という概念は基本的にない(基本死後参戦)

592やってられない名無しさん:2015/04/04(土) 22:19:47 ID:???0
初代主人公のサーヴァントからして死後参戦じゃないし、多少はね?

593やってられない名無しさん:2015/10/04(日) 01:00:06 ID:???0
最終回見た勢いで書いたステシ
どこか投下できるといいけど、もう聖杯スレも増えないだろうしなぁ

【クラス】キャスター
【真名】キャロル・マールス・ディーンハイム
【出典】戦姫絶唱シンフォギアGX
【性別】女性
【属性】混沌・悪

【パラメーター】
筋力:E 耐久:C 敏捷:D 魔力:A+ 幸運:E 宝具:B

【クラススキル】
陣地作成:A
 魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。
 “工房”を上回る“神殿”を形成することが可能。

道具作成:B
 魔力を帯びた器具を作成できる。
 自動人形・オートスコアラーの作成までは不可能だが、
 アルカ・ノイズを生成し、下僕として使役することはできる。

【保有スキル】
錬金術:A
 万象の構造を解明し、分解・再構成することを目的とする技術。
 キャロルは数百年の研鑽により、この術を極めて高いレベルで修得している。
 火・水・風・土の四大元素(アリストテレス)を始めとする、様々なエネルギーを行使することが可能。

絶唱:-(A)
 本来はFG式回天特機装束・シンフォギアの決戦機能。
 肉体の保護を度外視し、聖遺物の能力を限界まで引き出す滅びの歌である。
 キャロルは宝具『終焉を爪弾く殲琴(ダウルダブラ・ファウストローブ)』発動時のみ、この歌を歌い上げることができる。
 錬金術の力でバックファイアをねじ伏せ、永続的に歌うことが可能となった絶唱は、
 理論上、地球人類70億のフォニックゲインに匹敵するほどの破壊係数を叩き出す。

高速神言:B
 呪文・魔術回路との接続をせずとも魔術を発動させられる。
 大魔術であろうとも一工程(シングルアクション)で起動させられる。

想い出の焼却:E
 錬金術の戦闘エネルギーは、「想い出」と通称される、脳内の電気信号を対価に引き出されるものである。
 普通に戦うだけならば、キャロル自身に影響が出ることはない。
 しかし宝具の発動など、多大な「想い出」を要する戦術を取った場合には、彼女の脳や記憶に相応のダメージが及ぶことになる。

【宝具】
『終焉を爪弾く殲琴(ダウルダブラ・ファウストローブ)』
ランク:B 種別:対人宝具(自身) レンジ:- 最大補足:1人
筋力:C 耐久:A 敏捷:C 魔力:A++ 幸運:E
 ケルト神話の主神、ダグザが用いたとされる竪琴。
 その破片を錬金術によって、プロテクターへと錬成した宝具である。
 これを装着することによって、キャロルのパラメーターは、上記のように向上される。
 音色によって増幅された錬金術と、鋼糸魔弦を用いたワイヤー戦法が基本戦術。
 更に、上述した絶唱を歌い上げることによって、その破壊力は乗算的に上昇していく。
 ただし、これほどの戦闘能力を発揮するには、相応の量の「想い出」が必要となっており、
 長時間の戦闘は、装者に深刻な記憶障害のリスクをもたらすことになる。

『忌城は黙示の闇に聳える(チフォージュ・シャトー)』
ランク:C 種別:対界宝具 レンジ:1〜99 最大補足:1000人
 堕ちた英霊の居城の名を冠した、異端技術の結晶体。キャロルら一派の居城である。
 物理的ダメージの一部を異空間へと転移・霧散させる、位相差障壁の技術を応用しており、その守りはまさに鉄壁。
 内部にも敵の「想い出」を読み取り、忌むべき過去を具現化させるなど、様々な防衛システムが組み込まれている。
 しかしその最大の真価は、錬金術の分解エネルギーを放出し、世界そのものを破界することにある。
 宝具『終焉を爪弾く殲琴(ダウルダブラ・ファウストローブ)』の絶唱を受け、
 滅びの歌を拡散する音叉と化したこの城は、世界の万象を分解し、現世に黙示録を再現する。
 ……とはいえ、この機能を使うためには、エネルギーを沿わせるための、
 フィールドの龍脈の理解・解明が必要不可欠であり、すぐに使うことはできない。

『碧の獅子機(アポカリプティック・マスターテリオン)』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:1〜50 最大補足:500人
 混沌にて完全を犯し、万物を滅ぼす錬金術の極北。
 宝具『終焉を爪弾く殲琴(ダウルダブラ・ファウストローブ)』を最大駆動させ、
 鋼糸魔弦によって生成される、緑碧の光を放つ巨獣である。
 攻防ともに破格のスペックを保有しており、その顎から放たれる太陽の炎は、立ちはだかる敵全てを焼き尽くす。
 もっとも、この宝具が発動されることは、キャロルの「想い出」の完全焼滅とイコールとなっており、
 戦闘後の彼女の自我が、まともな形を保っていることは保障できない。

【weapon】
なし

594やってられない名無しさん:2015/10/25(日) 20:42:43 ID:???0
キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレード&バーサーカー


【元ネタ】物語シリーズ
【CLASS】バーサーカー
【マスター】キスショット・アセロラオリオンハートアンダーブレード
【真名】死屍累生死郎
【性別】男
【身長・体重】不明
【属性】秩序・狂
【ステータス】筋力A 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運E 宝具A

【クラス別スキル】
狂化:B
 幸運と魔力を除いたパラメーターを1ランクアップさせるが、理性の大半を奪われる。
【固有スキル】

対怪異B
怪異退治の専門家としての逸話の具現
怪物等と対したとき、相手の全パラメーターをワンランクダウン

吸血鬼A
 吸血による人間の下僕化。飛行。影への潜行。霧、闇、獣への変化。透明化。眼力による物質の破砕等々。 彼は怪異の王、キスショットアセロラオリオンハートアンダーブレードの最初の眷属である。

【宝具】
『妖刀・心渡』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜2 最大捕捉:1人

全長約2メートルの大太刀。
 物質非物質を問わず両断する切れ味を持ち、特に怪異に対し絶大な効果を発揮するところから別名『怪異殺し』とも呼ばれる。怪異ならばかすり傷でも致命傷になる。


【Weapon】
妖刀・心渡


【解説】
 
直江津地方の良家の出身で大規模な退魔師集団の長。当時日本のとある村で神として祭り上げていたキスショットの噂を聞きつけ、部下を引き連れてやってきた。
その後はキスショットと共に怪異退治を行う等、組織ぐるみでそこそこ交流を重ねていたが、神のフリをしていたキスショットの存在が「くらやみ」を呼び村人は全滅。
彼も知らぬ間に部下が片っ端から消えていった為に、パニックになってキスショットの下を訪れるが、そこに現れたくらやみに飲まれて死亡する。南極に脱出したキスショットの体に片腕のみがくっ付いて残っていた為、彼女の手で吸血鬼として再生される。
キスショットを憎悪し、自らの血肉から心渡を生み出す等、彼女を抹殺する事も考えていたようだが、何だかんだで数年間行動を共にしていた。
だがある時、精神を持ち崩して吸血鬼である事に耐えられなくなり、心渡を残して太陽に身を投げ出し、キスショットの前で灰となって死亡した・・・・・・が、






実はキスショットの不死性は強すぎて眷属の彼も死ぬことができず、灰となっても生きていた。再生しては日光で破壊されるというプロセスを400年間繰り返しながらも、灰のまま移動をしつつ故郷である直江津に戻り、化物語本編から15年前に北白蛇神社に舞い降りていた。元々北白蛇神社は、昔の高名な陰陽師が建設した神社であったが、諸事情で「良くない気」が溜まり易いパワースポットなってしまった。当時の土地神は疲弊しながらも耐えていたが、生死郎の力に耐え切れず神社は崩壊。土地神もろとも集まる邪気を吸収しつつ再生を始めた。

なでこスネイク冒頭で北白蛇神社に張られたお札の効能で、邪気は集まらなくなり、再生は滞りつつあったが、傾物語で神社を訪れた忍を目撃し、急速に活性化して復活する。当初は自我も無い状態の空っぽの鎧武者の姿であったが、暦や神原駿河からエナジードレインを繰り返して自我を回復し、ショタな美少年の姿で暦の前に現れた。

キスショットに対しては憎しみと同時に愛情も強く持っていたようで、彼女との復縁を望み。自分より遥かに劣る邪魔な暦との決闘を行うことになる。結果、自我を維持できなくなり崩壊していったが、最後に忍に食われることでようやく不死から開放され死亡した。


マスターを傾物語の方のキスショットにしてやってみたかったけど話が思い付かなかった。誰か使ってくんないかなぁ

595やってられない名無しさん:2015/11/02(月) 11:13:20 ID:???0
トカ被ったのでお悔やみ。
クロちゃんの剛くんと出すつもりだったが、あの投下のシンジのツッコミが完璧だったので。
書きかけのステシだけ投げとく。

【クラス】インベーダー
【真名】トカ
【出典】WILD ARMS 2nd IGNITION
【性別】オス
【属性】混沌・中庸

【パラメーター】
 筋力:E 耐久:D 敏捷:D 魔力:E 幸運:A+ 宝具:EX

【クラススキル】
 侵食:E
  世界観の違う二匹。
  他者を、周囲の世界を己自身で塗りつぶすスキル。
  登場するやいなやシリアスな空気を吹き飛ばす。
  時には他者のキャラを崩壊させ普段とは違うリアクションを引き出すことも。
  おかげで地味に仕切りなおしスキルと相性が良い。


【保有スキル】
 陣地作成:B
  科学者として、自らに有利な陣地を作り上げる。
  "工房"を形成することが可能。
  このスキルで作成する工房こと研究所は通常の手段では脱出不可能。

 道具作成:A-
  魔力を帯びた器具を作成できる。
  作れるのは各種爆弾や昆虫採集セットのクスリ、アームズキラーといったメカなど。
  設計図さえあればどんなメカでも作れるが制御できるかは別である。
  また、特殊な素材さえあれば怪獣を生産することや、ダメージを負った怪獣などを再生改造することも可能。

 対魔力:D
  一工程によるものを無効化する。魔力避けのアミュレット程度の対魔力。というか慣れ。

 仕切り直し:A
  トカゲのシッポ切り。
  戦闘から離脱する能力。また、不利になった戦闘を初期状態へと戻す。
  時間稼ぎというか相手の時間を浪費させる効果もある。

596やってられない名無しさん:2015/11/02(月) 11:14:07 ID:???0

 精神異常:EX
バーサーカー化による狂化ではなく、常時ボケ倒し続けることによる精神的なスーパーアーマー。
  あらゆる精神干渉を遮断するがツッコミは受け付ける。


【宝具】
 『脱皮に数だけ苦楽を共にした吾輩の助手(ゲーくん)』
  ランク:D 種別:対人宝具 レンジ:1 最大補足:1人
  助手のリザード星人、ゲーを召喚する宝具。
  ゲーはトカが死亡しないかぎり単独行動:A相当のスキルを持つため、基本常時出しっぱなしで運用できる。
  とはいえおクスリでドーピングをしてさえ筋力がちょっとましになるくらいのDランクサーヴァント。
  もっぱらスイッチを押すことなどに使おう。


 『正義と勇気を教えてくれたでっかい人(ブルコギドン)』
  ランク:EX 種別:対軍宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:8人
  まさかの永久機関を搭載した暴れ怪ロボット。
  倒すのは世界を救うよりも難しいとされる企画外の科学の子。
  この宝具自体が単独行動:EXを所持しているため召喚後は魔力消費0で運用できる。
  召喚用の魔力も令呪で肩代わりさせられる上に道具作成で1から作成すれば前準備は必要だがそもそも召喚さえ不要。
  超合金ブルコギによる鉄壁の守備力と、ビッグホーンやドリルハンド、クローハンドを用いた脅威の破壊力を誇る。
  64kgの特殊火薬を装填したグレネード弾を発射する暴徒鎮圧砲は攻撃範囲や破壊力も洒落にならないが相手を高確率で麻痺させるおまけ付き。
  超合金ブルコギは属性攻撃に比較的弱いがそれでも素の防御力や魔法防御力は極限を極めているためそうそう壊されることはないだろう。
  また、この宝具が発動している時、敵味方ともに逃走できなくなる。

  ただしそのハイスペックこそが最大の欠点。
  この宝具は召喚・起動後一切の制御ができず敵味方を攻撃する。
  魔法防御力が災いして令呪すら受け付けない。
  止めるためには破壊するしかないがその超性能を前にはトカとゲーでは歯が立たず、置いて逃げることも出来ないためどうしようもない。
  更には永久機関搭載なため、トカが死亡してもこの宝具は存命し暴れ続ける。
  素直に敵が破壊してくれることを祈ろう。ブルコギドンさえ倒せる相手にトカたちが勝てるかと聞かれれば至難の話だが。
  尚、実は状態異常の耐性面においてたった一つだけ隙がある。
  
 
【weapon】
 スペース脳(知能指数1300!)
 各種爆弾(敵味方全体にダメージ)
 昆虫採集セットのクスリ(ゲーをドーピングし強化するが、副作用として毒や病気もかかる)

【人物背景】
 だいたい同じなので省略。こっちもアルトリア状態の予定だった。

【サーヴァントとしての願い】
 リザード星に帰る

597やってられない名無しさん:2015/11/02(月) 11:14:39 ID:???0
そりゃかぶるよなあああああああ

598やってられない名無しさん:2015/12/14(月) 01:19:16 ID:???0
もう新しい聖杯スレはやらないのか・・・・



【元ネタ】テイルズオブデスティニー2
【class】バーサーカー
【真名】バルバトス・ゲーティア
【性別】男性
【属性】混沌・悪


【ステータス】
筋力A(B) 耐久A+(B+) 敏捷B(C) 
魔力C 幸運E 宝具B
【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。



狂化:EX
魔力と幸運を除いたパラメーターをランクアップさせるが戦闘時は痛覚を遮断し、戦闘時以外で言語能力を失い、複雑な思考が出来なくなる、特異な狂化。


【固有スキル】

戦闘続行:A+
往生際が悪い。
霊核が破壊された後でも、最大5ターンは戦闘行為を可能とする。


猛勇:A+
威圧・混乱・幻惑
といった精神干渉を無効化する能力。
また、格闘ダメージを上昇させる効果もある。


【宝具】
『我が怨念よ、全てを殺せ(ワールド・デストロイヤー) 』
ランク: C 種別: レンジ:2〜40 最大捕捉:1〜5

自身の武器に魔力と怨念を複合圧縮し、衝撃波に変換、辺り一面に解放する宝具。
タメが必要であり僅かに無防備になるが威力は絶大、当たれば必ず葬り去る。


『晶力結晶(レンズ)』
ランク:B+ :対人宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:5人
バルバトスが所有するシングルアクションで魔術が発動できる結晶。
少ない魔力で大魔術をシングルアクションで発動できる便利な宝具。
ただし使用できる魔術は自身が使える魔術のみ。

『英雄殺し(キルヒーロー)』
ランク:EX 種別:対人宝具 レンジ:0 最大捕捉:1
バルバトスの英雄殺しの伝説を具現化させた宝具。
人々に英雄と認められた存在と戦闘する場合にのみオートで発動する。
戦闘中は全パラメータが1ランクアップし、敵の知名度が高い場合、瞬間的に2ランクアップすることも可能。


【weapon】

噛み付く悪魔(ディアボリックファング)
バルバトスが使用するひび割れた斧。
強化の魔術をかけて使用している。

【解説】

「英雄」を恨み、「英雄」と称される者をことごとく殺害しようとする狂戦士。
その正体は、千年前の大戦の第一次天地戦争時代の地上軍の軍人。
後にソーディアンチームに選抜されたディムロス以上に有能な戦士であったが、その残忍な性格からくる凄惨な戦い振りが災いし、ディムロスのように「英雄」と称えられることは無く、ディムロスへの対抗心とアトワイトを得たいがため、地上軍を裏切り、ディムロスによって処刑される。


CV :若本規夫


【サーバントとしての願い】
ディムロスやあらゆる英雄を自分の手で殺す。


【基本戦術、方針、運用法】
戦闘面なら最強といってもいい位。
問題は狂化によりコミュニケーションが取れないこと、いかにマスターが立ち回るかにかかっている。

599やってられない名無しさん:2015/12/14(月) 01:21:52 ID:???0
今コンペ真っ最中だが

600やってられない名無しさん:2015/12/22(火) 19:27:01 ID:???0
科学聖杯立って兼ねてより利用しようと思っていたが1氏がビスマルクを投下されたのでお蔵入りになったのをここで供養しとく

【クラス】
アーチャー

【真名】
ビスマルク@艦隊これくしょん

【パラメータ】
筋力B 耐久A 敏捷A 魔力D 幸運A(E-) 宝具C

【属性】
秩序・中庸

【クラス別スキル】
対魔力:D
一工程(シングルアクション)による魔術行使を無効化する。
魔力避けのアミュレット程度の対魔力。

単独行動:A
マスター不在でも行動できる。
ただし、膨大な魔力を必要とする場合はマスターのバックアップが必要になる。
ドイツの軍艦は燃料を補給するための基地が海外に無く、
本国から遠く離れて活動するために優れた航続距離を有していたため破格の単独行動スキルを持つ。

【保有スキル】
艦娘:A
実在の艦船が擬人化されて現界した英霊であることを示すスキル。そのため、水上戦闘が可能。
また、燃料及び鋼材などの資源を消費することにより魔力の補充、損傷の修復、基礎能力の上昇が可能となる。

海の開拓者:B
人類史においてターニングポイントになった軍艦に与えられる特殊スキル。
あらゆる難航、難行が“不可能なまま”“実現可能な出来事”になる。
アーチャーが行う判定がクリティカルした場合、その判定の難易度・達成値に関わらず、自動成功となる。
このスキルの効果は、同ランク以下の難易度を持つ判定にのみ有効。
アーチャーは初陣で英海軍の象徴であったマイティ・フッドを撃沈し、
戦艦プリンス・オブ・ウェールズを中破させたという偉大な戦果を挙げたことからこのスキルを持つ。

航行不能:B+
命中した魚雷にスクリューと舵機室を破壊され航行不能になり、それが元で沈没したエピソードに基づくマイナススキル。
アーチャーは舵部にあたる脚が弱点で、脚部に一定以上のダメージを負うと敏捷と幸運が4ランク、それ以外のパラメータが1ランク低下する。
また、この状態に陥っている場合のみではあるが資材消費によるパラメータの上昇値は無効化される。

戦闘続行:B
決定的な致命傷を受けない限り生き延び、瀕死の重傷を負ってなお戦闘可能。
アーチャーは数百発に及ぶ砲弾の直撃と数本の魚雷をその身に受けてなお沈まなかった。

601やってられない名無しさん:2015/12/22(火) 19:29:51 ID:???0
>>600
言い忘れてましたが、供養するのはビスマルクのステシです

【宝具】
『独逸戦艦・試製兵装(オリギナール・フォン・H)』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1〜150 最大捕捉:300
H級戦艦のタイプシップとしても用いられた戦艦ビスマルクの兵装をアーチャーの元に呼び起こす。
戦闘時はアーチャーの身体に付属する形で装備されており、アーチャーの意思で主砲等を発射する。
任意で展開する兵装の範囲を指定することができ、最大展開すると次々と砲門を増やすことができる。
ただし、展開すればするほど魔力消費が跳ね上がるので注意。

『独逸水兵・不沈黒猫(グリュックリヒ・オスカー)』
ランク:E++ 種別:対人宝具 レンジ:? 最大捕捉:?
かつて戦艦ビスマルクの搭乗員の一員であったネズミ取り水兵兼マスコットの黒猫。
ビスマルクが沈没しても生き残っていたことから幸運の黒猫と言われた。
独立型サーヴァントとして行動できる。また、EXランクの単独行動を所持しており、アーチャーのマスターから離れても問題はない。
彼の乗った軍艦は尽く沈没し、彼だけは生還していたというエピソードから、
最も近くにいるマスターとサーヴァントの幸運のランクを強制的にE-にし、かつ現界のための魔力を微量ながら吸い取るという性質を持つ。
これはアーチャーとそのマスターにも有効で、素早くその性質を看破して他の主従に押し付けた方がいい厄介な宝具。

『独逸騎士・忠潜水艦(ロヤーレ・ウーボート-556)』
ランク:C 種別:対艦宝具 レンジ:1〜150 最大捕捉:300
戦艦ビスマルクと同じ造船所で生まれたVIIC型潜水艦、U-556。
U-556艦長が中世の騎士の特定のレディに対する誓いにならって、
壮麗なるビスマルクに身命を賭して尽くすという宣誓状を出したという逸話から、U-556は「ビスマルクに忠誠を誓った騎士」と揶揄されている。
この宝具自体は潜水艦で、ビスマルクがアーチャークラスで現界しながらも完璧な潜水艦として当時の設備が完全具現化されている。
水さえあればアーチャーの意思ですぐに顕現できる。
マスターと共に乗り込むことができ、魚雷などの艤装で水中から敵を殲滅することができる。
アーチャーは地上で戦い、マスターだけ潜水艦に乗り込んで敵を挟撃するといった芸当も可能。

【weapon】
『独逸戦艦・試製兵装(オリギナール・フォン・H)』で展開した兵装

【人物背景】
ドイツ第三帝国海軍に所属していた超弩級戦艦『ビスマルク』。
ヴェルサイユ条約後の長い軍備制限期間の後、「ポケット戦艦」ドイッチュラント級、巡洋戦艦に近いシャルンホルスト級に次いで本格的な超弩級戦艦として建造した、ドイツ史上最大の戦艦。
デンマーク海峡海戦において多大な戦果を残したことで世界的にも有名。
艦娘となったことで意思を持ったが、その性格は一言で形容するなら貴族のお嬢様。
我々が抱いているドイツ人のイメージをそのままキャラクターにしたような、勝ち気で誇り高い性格をしており、大の自信家。

【サーヴァントとしての願い】
超弩級戦艦の誇りをかけて、強者と戦いたい。

602やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 22:25:34 ID:???0
人類の存亡、願望の成就、腐敗した世を正す、火星の王となる、外の世界を目指す。

本来出会うことは無い様々な思惑が全て重なり合い、一つの舞台へと集っていく。

全てはここから始まった――。


【彼岸島】

『吸血鬼の長、雅のアジト』

「嫌アアアアアアア!!!!」

アジトの地下洞窟内で人間達の悲鳴が響き渡る。
吸血鬼の持つ刀が人間の首を刎ね、鮮血を回収し黒魔術のような魔法陣を構築している。

「雅様!準備が出来ました!」
「よし、では儀式を始めよう」

雅の手にある魔術書を読み取り詠唱を行うと
魔法陣が妖しく輝き始め、地響き鳴り、巨大な物質が洞窟内に出現した。
それは黄金に輝き、洞窟全体を照らす程の眩い光であった。
余りにも怪奇な現象に、雅以外の吸血鬼は驚きを隠せず仰天していた。

「ほげぇっ!!」
「なんだァッッ!!」
「雅様!これは一体……」
「クックック……戦時中、大日本帝国軍はここで吸血鬼以外に他の研究をしていた。
 それは魔術を戦争の道具に用いるという内容だった。
 だが研究は半ばの所で中止され、実現するにいたらなかった」
「つまり雅様が行ったのは……」
「そうだとも、その研究を有効活用してやろうではないか!!この聖杯を使ってなァ!!」
「すげェ!!」
「雅様バンザーイ!!雅様バンザーイ!!」

603やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 22:26:15 ID:???0
【ルーマニア】

『ハンギングガーデンズ・オブ・バビロン』

「聖杯が消えただとォ!?」
「どこにやった?答えなければ今ここで貴様を……」

同時刻、赤の陣営が奪取した筈の大聖杯が忽然と姿を消した。
怒りを露わにしたアキレウスとアタランテは天草に詰め寄る。

「落ち着くのだ二人とも、我がマスターは既に聖杯の所在を把握済みだ」
「ああ、どうやら聖杯は我々に更なる試練を求めているようだ」
「ほう……試練とは?」

ルーラーの啓示により天草は既に状況を理解していた。
カルナの問いに続けて答える。

「敵は黒の陣営だけでは無い。他に聖杯を得る資格を持った者達と競争し勝ち残れ、という事です」
「それはそれは面白い!!物語とはより苛酷に、より困難であった方が盛り上がる!!
 次はどこで、どんな敵が現れるのか、想像しただけで武者震いが止まりませんなァ!!」

(例え、どんな試練が待っていたとしても俺は聖杯を手に入れて見せる……人類の救済のために)

異常なハイテンションで状況を楽しむシェイクスピアを他所に。
ハンギングガーデンズ・オブ・バビロンは進路を変えて動き出す。
聖杯が移動した場所である彼岸島へ向けて。


『ユグドミレニア城』

「それは本当なのですか?ジャンヌ!」
「はい。今、聖杯は赤の陣営の元から消えています」

ジャンヌもルーラーの啓示を受けて聖杯の行方や今後の方針を伝えられていた。
話を聞いた一同は信じられないといった表情を見せている。

「一体なんだというのだ!聖杯が独りでに動き出して移動したというのか!?」
「うっせえぞおっさん!で、聖杯は俺達に何をやらせたいんだ?」
「黒の陣営と赤の陣営には聖杯の指し示す場所で戦えと告げています」
「も〜、面倒だなぁ」
「赤の陣営は既に移動を始めています、私達も急がなければなりません」

ジャンヌの言う通り、赤の陣営は既に行動を開始している。
早急に行動を開始しなければ出遅れてしまう状況にあった。

「では全員、急ぎ支度を済ませて今夜出発しよう……それでいいよね?姉ちゃん」
「ええ、そうしましょう」

日も暮れ、出発間近になった頃……。
ジークは部屋の窓から不安そうな表情で月を見ていた。

「ここにいましたかジーク君、どうかしましたか?」
「ジャンヌ……何か嫌な予感がするんだ……」
「この聖杯戦争は今までとは明らかに異質です。貴方のその予感はきっと当たっているのでしょうね」
「大丈夫だって!僕がしっかり守ってあげるんだからね♪」
「アストルフォ……すまない、こんな僕のために……」
「そんなの気にしなくていいんだって!僕が好きでやってるんだからさ!」
「アストルフォさん、ジーク君とくっつき過ぎです」

「あいつら隙さえあればイチャついておるな全く……」

ジークとジャンヌとアストルフォの絡みを見かけたゴルドは、はぁっとため息を付きながら支度を整えていた。

604やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 22:27:02 ID:???0
【宇宙】

『鉄華団旗艦イサリビ』

同時刻、ギャラルホルンに反旗を翻した革命軍と鉄華団は
ラスタル・エリオン率いるアリアンロッドと交戦。
結果、ダインスレイブ隊の攻撃により革命軍の殆どが壊滅する敗北を受けていた。

「どういう事だ!?地球へ向かってどうなるって言うんだ!」
「例え、火星で籠城した所で数に押され敗北は明白だ、ならば地球でもう一つの力を手に入れるしかない」

オルガは火星へ避難し生き延びる案を模索していた所で
マクギリスは地球へ向かう策を持ち出してきた。
地球こそギャラルホルンに取って有利な場所である。
余りにも現実的では無い提案にオルガは怒りを露わにする。

「アグニカ・カイエルの伝記にはバエルの他にもう一つ強大な力が記されていた。
 それは『聖杯』と呼ばれる願望機を使い、巨万の富と権力を手に入れギャラルホルンを設立したのだよ」
「今はそんな夢物語を話してる時じゃねえだろ!!」
「オルガ、聖杯は夢でも空想でも無い、実在する力なのだよ。
 現にバエルには聖杯の在り処を示す機能が備わっている、まだ我々に勝機は残っているんだ」
「そんな博打じみた話に団員の命を賭けろってか……」
「ラスタルの事だ、既に火星へのルートに根回しがされているだろう。
 奴らの裏を掻くにはそれしかない」

オルガの脳裏にもう一つの選択肢が浮かび上がる。
マクギリスをギャラルホルンに売って生き延びるという選択肢を。
最悪、団長である自分の命も差し出せば団員の命が助かるかもしれないと。

「……もし私の首とバエルを土産に降伏しようと考えているのなら辞めておいた方がいい」
「なっ!?」
「例え革命軍を全て壊滅させた所で鉄華団を許すはずが無い。
 ギャラルホルンの名誉の為に君達の命を見せしめに利用するだろう、ラスタルはそういう男だ」
「ぐっ……少し考えさせてくれ……」

(どうすりゃいい……このままじゃ勝ち目がねえ、どこか逃げる場所でも探すしかねえのか?)

「なに弱きな顔してんだよ団長」
「戦いに勝利して火星の王になるんでしょう?団長」
「オルガ……オルガが本当にやりたい事なら何だってするよ」

頭を抱えて悩むオルガの前にユージン、昭弘、三日月が声をかけた。
そして三人の言葉を聞いてオルガは決心が付く。

自分の筋を曲げてまで負け犬のように生きるのがやりたい事か?
違うだろ、火星の王としてとことん上を突き進むのが俺たちの生き方じゃねえか。
ありがとうなお前ら、もう俺は途中で足を止めたりなんかしねえ。
ひたすら前を向いて歩き続けるぜ。


『アリアンロッド艦隊』

「彼奴等め、私の見立てでは火星に逃げ込むとばかり思っていたが当てが外れたか」
「鉄華団の本部がある火星で戦った方が奴らに取って有利な筈……何故だ?」

鉄華団達の理にそぐわない奇怪な行動にラスタルとイオクは思考を張り巡らせていた。
マクギリスの考えの通り、火星へのルートは既にラスタルによって工作済みであった。

「恐らく地球にこそ我々を迎え撃てる力を隠し持っているのだろう」
「そうなのですか?」
「マクギリスは力に変換出来る物にしか信用しない。それがマクギリスという男だ」
「随分詳しいんですね」
「長い付き合いだった、からな」

それでも彼の本心に気付けなかった、とガエリオは内心で自負の念が疼く。
奴との決着は自分が付けなければならない。
カルタやアインにそう強く誓ったのだ。

「マクギリスが地球で何を企もうが全て打ち砕いて見せるさ。
 ギャラルホルン最大最強を誇る月外縁軌道統合艦隊アリアンロッドの司令であるこのラスタル・エリオンの手で!!」
「ラスタル様ぁ……」
「そしてこの戦いに勝利したらお前達全員に……肉を奢ってやろう!!」

ラスタルの言葉を聞いて艦艇にいる全ての兵達が歓喜の声を挙げるのであった。

605やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 22:27:52 ID:???0
【彼岸島】

『レジスタンスの隠れ家』

「何じゃ!!あの光は!!」
「はっ!雅が何やら怪しげな儀式をしているとの報告が!」
「雅め……何を企んでやがる……」

聖杯を出現させた影響による光を目撃したレジスタンス達は早急に作戦会議を開始した。
雅の目的を知り、それを止める事。
その為に近くにある村を襲撃して吸血鬼から一人一人情報を吐き出させる必要がある。

「待ってろよ雅ッッ!!お前の好きにはさせないぞッッ!!」

吸血鬼達への憎悪をたぎらせながら明達は行動を開始するのであった。


『海岸』

「サーバルちゃんサーバルちゃん!島が見えたよ!」
「ほんとだー!大きいねー!」
「早速探検するのだ〜」
「アライさ〜ん、一人で進んだら危ないよ〜」

そしてそれらと同時刻に奇妙な姿をした少女達、フレンズが彼岸島へと到着した。
この島が普通の島では無いという事は汁知らず、未知への好奇心で胸一杯であった。

「まずは周辺の調査を慎重にするべきなのです」
「そうです、我々は賢いので迂闊な事はしないのです」
「それじゃ、皆グループになって行動しようか」
「賛成〜」


これで役者は全て揃った。
レジスタンス、吸血鬼、黒の陣営、赤の陣営、革命軍、鉄火団、ギャラルホルン、フレンズ
一つの舞台へ集結したそれらが争い、傷つき、死んでいく。
生き残るのは一体誰か?この戦いの結末を見逃すな!!


ルール説明。

舞台は彼岸島。
魔術知識を得た雅によって聖杯は彼岸島の地下に保管されています。
彼岸島、機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ、Fate/Apocrypha、けものフレンズが同一する世界です。
異世界設定禁止、同一世界にするのに必要な捏造設定は可能(バエルの聖杯探知機能等)
吸血鬼化、鬼化、MS、MA、ダインスレイブ、宝具、野生解放等の制限は一切無し。
初試みが多い企画なのである程度は大らかな対応で進めましょう。

606やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 22:31:06 ID:SO0wnlXM0
投下終了

SSの練習がてら僕の考えたロワOPを投下
ロワが異世界から連れてきたネタばかりなので
同一世界設定でやってみたいと考えて思いついた内容がこれ

607やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 23:30:01 ID:???0
乙ー
色々おかしいのに彼岸島なら全て許せてしまう不思議

608やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 23:46:11 ID:???0
投下乙です
はえ〜なんかスパロボ的なクロスオーバーですっごいおもしろそう(小並感)

609やってられない名無しさん:2017/11/13(月) 23:49:15 ID:???0
他が覚悟完了殺る気マンマンのなか遠足気分で着いちゃったフレンズかわいそう

610やってられない名無しさん:2017/11/14(火) 11:39:13 ID:???0
聖杯を手中に収める雅様すげぇ!でかした!

611やってられない名無しさん:2017/11/15(水) 05:42:08 ID:???0


最近めっきり書くのも読むのもしなくなった脆弱書き手擬きの私が
友人に進められて視聴したアニメ十二大戦にハマり、ロワ脳が刺激され「おっし立てるか!」と名簿を考えてみたは良いものの、
考えただけで納得しちゃったので張っておく

俺的十二大戦名簿

鼠の戦士○ピーター・ペティグリュー@ハリーポッター
牛の戦士○ゾッド@ベルセルク
虎の戦士○サーバル@けものフレンズ
兎の戦士○HSI姉貴@クッキー☆バトルクッキー☆
龍の戦士○Syamu-Game@例のアレ
蛇の戦士○アサシン(クレオパトラ)@Fate/Grand Order
馬の戦士○ホル・ホース@ジョジョの奇妙な冒険
羊の戦士○ウォルター・C・ドルネーズ@ヘルシング
猿の戦士○黄猿(ボルサリーノ)@ワンピース
鶏の戦士○オーバーホール(治崎廻)@僕のヒーローアカデミア
犬の戦士○野獣先輩@真夏の夜の淫夢
豚(猪)の戦士○ぶりぶりざえもん@クレヨンしんちゃん

612やってられない名無しさん:2017/11/15(水) 06:48:24 ID:???0
自分の知っている範囲だとゾットと黄猿が上位かな?
ブービーはサーバル、ビリはぶりぶりざえもんだと思うが、両者番狂わせの予感

613やってられない名無しさん:2017/11/15(水) 11:46:30 ID:???0
どう考えても最弱はsyamuさんだと思うんですがそれは
人類の最底辺だぞ

614やってられない名無しさん:2017/11/15(水) 13:15:54 ID:???0
比較的少なく負担の少ない人数、基本単独参戦なので把握も楽、みたいに考えてたけども、
聖杯みたいに戦士の登場話をコンペか書き手枠にした方がウケがいいかな?とか考えてたら纏まらなくなったんだよなぁ。どう思う?

615やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 01:50:56 ID:???0
フレンズの中じゃあんま強くない方のサーバルちゃんでもバスを持ってジャンプ出来る身体能力なので
連中は基礎能力が相当高いぞ。流石人類が絶滅した世界で生き延びてるだけある

616やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 05:58:44 ID:???0
サーバルは…トラ?
サーバルですよ
…ヒョウ?
だからサーバルですって

617やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 07:03:19 ID:???0
ジャガーでいいやんか

618やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 08:00:57 ID:???0
十二大戦くらいの規模なら短期で決着つけるロワとして案外やりやすいかもなぁ

619やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 12:03:56 ID:???0
>>616
特殊召喚されてるsyamuさんに比べれば同じネコ科だしサーバルはトラみたいなもんだで

620やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 12:16:57 ID:???0
Syamuさんは貝塚土『竜』だからでしょ

621やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 12:18:06 ID:???0
土竜フェイスなだけで龍の戦士に選ばれる無職

622やってられない名無しさん:2017/11/16(木) 13:52:32 ID:???0
syamuさんの創作お菓子が竜騎士ガイアの元ネタやぞ


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