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やり場の無い作品投下スレ
552
:
妄想わざマシンロワ1話「しめつける」
:2014/01/09(木) 04:13:43 ID:???0
「……しかし今ではわざマシンの身に堕ちた。
この殺し合いを生き残り、秘伝の座に返り咲きたいという願いを私は持っている」
数分ののち。
イワヤマトンネルの道中にあった比較的広く落ち着いた場所の中央に平たい石を置き、
それを挟むようにしてダゲキ(わざマシン94)とデンリュウは向かい合っていた。
協力関係を結んだ二人の、意思確認と作戦会議。
「それは俺も同じだ。でも、難しいと思うぜ94の旦那。俺とあんたでガブリアスに勝てるか?」
デンリュウは仲間ができた安心からか少しくだけた感じで、しかし現実的な意見を述べる。
アバターとして選べるポケモンに伝説は入らない今回のロワ。
伝説をのぞけば最強格のポケモン、ガブリアスはまず間違いなく何かのわざマシンに選ばれている。
おそらくはわざマシン26、じしんであろうと思われる。
すべての参加者がひとつしかわざの使えないこのロワに。じしんを備えたガブリアスがいる。
悪夢だ。
悪夢以外の何物でもない。
少なくともいわくだきとフラッシュではどうしようもない、とデンリュウは考えていた。
「勝てる」
「……あ?」
「勝てるよ、70。可能性は存在する」
しかしダゲキは腕を台形に組みつつ、渋い声で確かに言った。
勝てる、と言ったのだ。確信を持った声だった。
「私と君だけじゃない。すべてのわざマシンに優勝の可能性はあると私は見ている」
「なにを根拠にそんなことを? 変化技じゃポケモンにダメージ通らねえじゃねえか」
「私たちはわざマシンだ」
「……?」
「そして、バトルではなく殺し合いだ。それが違いだ。その違いが可能性を生む」
おもむろに立ち上がったダゲキは、
デンリュウにより照らされた部屋ではっきりと見える近くの岩に向かって拳を振り下ろす。
いわくだきのわざが岩を砕く。砕かれた岩が当たりに散らばる。
その中の一つをダゲキは手に取った。
デンリュウは目を見張る。
「き、器用だなおい」
ダゲキが手に取った岩の破片は綺麗な鋭角の、ナイフ状をしていた。
岩の砕き方を調整して岩のナイフを作ったのだ。
「この岩のナイフを、君のフラッシュで目をくらませている相手に刺す。
ガブリアスだろうと心臓にナイフを刺されれば死ぬ」
「んな……」
「当然だが公式のバトルでは使えない方法だ。
公式認定されているわざとアイテム以外では戦えないのがポケモンだからな。
だがルール無用、わざマシン同士の殺し合いでなら可能だ。
それだけではない。じしんについては対策もある。
じしんは地面を揺らし、地殻変動でダメージを与えるわざだろう?
当然自分自身とその周り、ワン・インチ距離までは攻撃出来ない。懐にもぐりこめばよいのだ」
確かにその通りと言えばその通りだが……デンリュウは疑問を浮かべた。
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