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避難用作品投下スレ3
208
:
Q.常識的に考えて、本当に死んだ人間が生き返ると思う?
:2008/01/17(木) 22:28:54 ID:2/q5zlEg0
「仕方ないじゃない。食料なかったのよ、この家」
「マジか」
「水道は生きていたから、そっちはジャンジャン飲んで貰って大丈夫よ」
「そうか、水か……」
テンションの下がった朋也を置き、残りの三人はいただきまーすの掛け声で一斉にパンにかぶりつく。
朋也も一拍子遅れて、包装を解きパンを取り出した。
味気ない、支給品であるパン。
一口齧った跡に広がるもふもふとした食感……だが、それで腹が膨れていくのも確かだった。
朋也は黙ってパンを食べた。
「あ、ちなみに岡崎さんの食料はそれで最後だから」
「何でだ?!」
「あたしが食べてるの、岡崎さんの分だから」
そういえばと、彼女に出会った際餌付けるが如く食料を譲った記憶が朋也にはあった。
また昨夜も四人は食事を摂っていたので、朋也の食料の減りが早かった理由はすぐに解明された。
「ちなみにごめんなさい、夜中にも小腹空いちゃって一個拝借しちゃったの」
「中々に油断できないな、お前……」
成る程。有限である物が失われていく様を実感し、朋也はまたセンチメンタルになる。
「にょわわ、それじゃあお昼はみちるのパンを分けてあげるね!」
「ありがとう、助かるわ」
「風子も協力します!」
「みんな……あたしのためにありがとう!!」
ちっちゃい子達に懐かれ、由真は感無量のようだった。
「これからも、お尻のお世話になるかもしれませんんからねっ」
「それはもういいかな?!」
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