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Awake
156
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Awake 14話(1/18)
:2013/12/19(木) 03:02:02
「来たか…ネイサン。」
幻覚に惑わされながらも術者カーミラを倒した事で全ての術者を掃討したネイサンは、階段のな
い不完全な建物をひた走り、やがて行き止まりの空間にたどり着いた。
それを示すかのように駒がいる馴染みの青白い扉を開くと、深く沈む様な声とともに展
望閣の玉座の下で静かに振り向く者があった。
何度も城内で邂逅し共闘を望むも、己の矜持を守るため自ら状況を放棄したヒューの姿だっ
た。
その様子に身体を傷付けられておらず、難敵が多いこのエリアで何時もの如く剛毅を誇
った剣技で敵を屠りながら探索していたのだろうとネイサンは考えを巡らせた。
だが、同時に幻覚ではないかと疑ったが、惑わせるような柔和な表情でも様子でもなく、
拒絶された時と変わらぬ険のある表情だった。
とにかく声をかけられた事にネイサンは、アドラメレクに惨敗した時の無残な格好から立ち
直ったのを見て顔面が喜色に覆われた。
「ヒュー!良かった!無事だったのか。俺はてっきり…。」
「てっきり……何だ? 俺が死んだとでも思っていたのか? ……その方が貴様にとって
好都合だろうよ」
「何を言っているんだ!? まさか!?」
「ヒュー、何をする!?」
「…俺の方がお前より優れている…。」
微かに笑い眼をぎらつかせると、有ろうことかヒューはネイサンに向かって抜刀し脅した。
眼の輝きの中に尋常ではないものを読み取ったネイサンは寸での所で躱したが、身を傷付け
られそうになった事よりヒューが己に躊躇なく剣を向け、しかも人を嬲る様な目つきで自分を
見たことに驚きと失望を隠せなかった。
だがヒューは直ぐに笑み掻き消し、頭を横に振り次第に苦悶を表した貌で対峙し始めた。
「お前を倒し、それを親父に証明して見せる…。」
「操られているのか、カーミラに?いや、ドラキュラにか!?」
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