【自由参加】　エロクエストその2　【ギルド】

231：フェリシア ◆5x0xaQgJbg：2019/04/30(火) 10:14:30: >>229,230
(感じるのは、違和感、だった)
(周囲との接触を拒むような、人里離れた場所に建つ城のような神殿)
(信徒になったばかりの市井の者をこんなところで修行させるような宗派がこんなに急激に勢力を増すなんて…)
なにか、おかしい…、でも
(この教団は、亜人にも広く門戸をひらき、ヒト族の少なくない宗派が亜人に対して示す差別がない
そう、宣伝されている)
亜人でも神官と認めてくれるなら…ホントに、ここで神官の資格をもらっちゃいたいな…
なにもないと、良いんだけど…
まあ、何かあったならそれを暴いて功績をあげて、神官の資格を手に入れてやるんだから！
(そんな決意とともにギルドの依頼を受けたフェリシアだったが、状況は期待を裏切るもので)
うーん、あやしい…ん？

(門の前に立っていたイヌ種の亜人に近づきながら、その満ち足りた一点の曇りもない顔に安堵と警戒心の両方を覚える)
こんにちは！
あ、うん。フェリシア…あなたも神官なの？それとも…
(下働き？)
(獣人系亜人ははっきり言えば差別されているので、神官としてよりも下女的な立場の方が普通)
(だから口には出さずにそんなことを思うが)
ギルドから聞いてるの？ああ、紹介ってことね？ええ、ここは亜人にも門戸を開いてる教団だって…
そんな、わたしは冒険者で、神官になりたいのも冒険者の技能として…って、
あ、え、ちょっと？
(スキンシップ激しいっ！そういう宗派なの？それともその気のひとなの？)
(抱き寄せられ、ごく自然に手が神官ローブの中に入って鎖骨を撫でられるのに慌てるが)
先導者？ってことは貴方も神官なの？やっぱりここは亜人でも神官になれるのね…
教祖様も？わたしに？あっ…
(手を、指を絡めるように握られる)
(うん、悪い人じゃないみたいだし…振り払って心証を悪くするのはどっちにしろ悪手よね)
(抱きしめあって肌を触れあわせれば、薬物の香りもせず、瞳に魔法のかかったようなおかしな色もない
　イヌ種亜人女性が満ち足りて幸福なのは疑う余地がない)
(指を絡めた手を引かれ、本部の建物の中に歩を進める)

(そこで感じるのは、やはり違和感)
(これ、やっぱりおかしい…)
ここって教団本部…神殿の中、なの、よね？
(神殿の空気じゃない…ような…まるで…娼館？)
(まず女性と男性で服装がはっきり違う)
(男性がいかにもな神官服なのに対して、女性の多くが何らかの意味で女性を強調した服装で
　露出度が高かったり、身体の線がはっきりとわかるぴったりとした服や薄すぎる服)
(あちらで幹部らしき男性の前にひざまずく女性は明らかに下着を着けていない)
(フェリシアのウサ耳は奥まったどこかから聞こえてくるかすかなあえぎ声や、発情した女性特有の声音で何かを乞い願う声が聞こえている)
(斥候とも盗賊とも言われる冒険者フェリシアは、市街地での潜入調査の経験もあり、娼館の中も当然知っていて)
(やっぱり、なんかあるんだ、これ…)
(落胆と緊張。イヌ亜人女性の態度も、これでは自然なものとは思えなくなって)

素敵な方…ね…
(どんな教祖なの？)
(そうと見せず、用心して入室した。なにかあったらすぐに飛び出す構えで)

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