【自由参加】　エロクエストその2　【ギルド】

229：真実への目覚め ◆lf0sRrq6S.：2019/04/29(月) 22:41:54: >>228
(フェリシアがこのクエストを受注した際、側に居た女性が哀れむような表情を浮かべたことをきっとフェリシア自身が知る事は無いのだろう)
(今まで調査に乗り出した者達は全てが信徒となってしまい、以前とは全く異なった様子……性に開放的、と表すには余りにも表現が足りない状態だったのだから)
(亜人達は自らまるで家畜の様に扱われるのを好み、それが幸せだと本気で言うのだ。特に、教祖に触れられる事は何よりの喜びなのだと)
(もし、此処でフェリシアがその女性に声を掛けたならばきっと女性の伝手から神官の修行を積む事が出来た事だろう)
(だが……ここから先はそうならなかった未来の話。亜人は亜人らしく、下等な存在だと教え込まれる未来の話だ)

(フェリシアが地図に示されていた教団の本部へと出向けば、先ずはその周りには本部以外の建物が何も無い事を知る事になる)
(建物だけでは無い。周囲数キロには村すらも存在せず、陸の孤島なんて表し方がピッタリと当てはまる様な場所だ)
(門の前に立っていた信徒の一人である女性はフェリシアの存在に気付くと優しげな表情を浮かべて出迎える)
(同じ亜人ではあるが、種族は異なる。謂わば、女性は犬の亜人であり……教団では教祖のお気に入りの一人だ)
(経験を積んできたからこそ分かるであろうが、女性には敵意の類は全く感じ取れない)
(それ所か、幸せそうに……実に幸せそうな表情を浮かべて居るのだ。それはフェリシアに向けられて居るものでもあり、自身がこの教団に仕えていると言う幸福を実感している為でもあるのだが)
｢ようこそおいで下さいました。フェリシアさん……ですよね
ふふ……ギルドの方からお話もお伺いしていますよ？その歳で神官の職を目指すなんてとっても素晴らしい方です
そりに……同じ女性の私から見ても、とても愛らしいお方。そんなフェリシアさんがこの教団を選んで下さって、嬉しいです
私、今日から貴女の先導者となる……あら――ごめんなさい。私ったらつい舞い上がっちゃって……教祖様も貴女に会う事を楽しみにしていらっしゃいました
この話はまた後にしましょうか｣
(この女信徒はフェリシアよりも幾つか歳が上なのだろう。静かに抱き寄せる様にすると、まるで本当の妹を相手にするかの様に優しく頬や頭を撫でて)
(細く滑らかな指先は首筋や鎖骨も辿り始めた。まるで恋人が行う愛撫の様で、軽く触れているにも関わらず劣情をこみ上げさせるような)
(それも思い出した様に手を止め、そっとフェリシアと手を繋ごうとする)
(逆らう事が無ければそのまま本部の中へと歩みを進める事だろう。その道中でもフェリシアの事を気遣うのだから……この女性の優しさはきっと嘘では無い)

(内部を進み始めて数分。露出の高い女性と擦れ違う事もあるだろうし、幹部と思われる男性に媚びる様に身を寄せる数人の女性信徒の姿も見られた)
(兎特有の耳の良さなら何処からか小さな嬌声が漏れて聞こえるかも知れないだろうし、誰かに何かを必死に乞うている言葉も聞き取れるかもしれない)
(先入観故の幻聴、とも取れそうだが)
(廊下の最奥。一緒に歩いていた女性が重々しい扉をノックして、件の人物が来たと伝え)
(その場を離れる間際、フェリシアを優しく抱きしめて小さく囁く。｢教祖様はとても素敵な方だから緊張しないで｣と)

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