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【TRPG】ブレイブ&モンスターズ!第六章

317カザハ&カケル ◆92JgSYOZkQ:2020/10/05(月) 23:37:51
>「やっと…やっとここまできた…やっと…」
>「君達が…なにを願ってこんな事を言い出したのか……分かったよ……いや…本当は最初から…分かってた…でも
僕は…理由をつけて…君達を避けた…化け物も…怪物も…殺人鬼も…シェリーでさえも…ただの言い訳だってのは最初からわかってた」
>「君達のその思いを受け…それに答えたいと思った…でも…僕はそれ以上に…」
>「この殺人という快楽に…つかりたい気持ちが……上回ってしまった」

「何も喋らなくていいから! 今回復スペルをかける!」

カザハはこのために温存していた”癒しの風《ヒールウィンド》”を発動しようとして、固まった。

「どうしたんですか?」

「そんな……! ジョン君を対象に出来ない!」

いつの間にか、私達は再び血人形に取り囲まれていた。
それは先刻とは比べ物にならないぐらい強力になっているようで、あっけなく押し流されたはずのアブホースの一部を逆に取り込んでいる。

>「動くな!」
>「もう…僕には…自分の意志でこいつらを消したり…出したりする力は…ない」
>「恐らく…僕が…気をこのまま失えば…この人形共は…君達の血で僕の傷をいやす為に…襲い掛かるだろう…僕がどう思っていようと関係なく…」

それは、ジョン君が自らの意思に拘わらずあらゆる物を取り込んでいく終焉の化け物に成り果てたということを意味していた。
ジョン君を回復の対象に出来ないのは、もはや普通の方法では回復できないということを意味していたのだ。
彼が私達にスマホを預けたのは、こうなるのが心のどこかで分かっていたからかもしれない。

「嘘だ……そんなの嫌だよ!! 君がいなくなったら部長はどうなるの!?
こうなったら力尽くで拘束してでもエーデルグーデに連れて行くんだから!」

>「ありがとうカザハ…僕みたいな化け物になっちゃだめだよ。君は優しいんだから…」

「勝手にお別れモードに入ってんじゃね――!」「突破しますよッ! サフォケーション!」

私は真空魔法で血人形を沸騰消滅させようとするが――効かない。
それだけ魔法耐性も強力になっているということなのだろう。

>「こいつらは…制御できないといっても僕を媒介として発現している…つまり僕が死ねば…こいつらは消える」
>「勝負は君の勝ちだ!なゆ!僕は自分の意志で…体で…もう君達を殺す事はできない
だからといって無意識に殺すのは…僕は許せない。絶対に!」
>「……さようならみんな」

血人形に取り囲まれて身動きが取れない私達は成す術もなく、ジョン君がナイフを自らの首に――


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