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番外編投下用スレ

9フェアリーテイル・オア・インバーテッドカノン:2019/11/18(月) 20:55:54
【フェアリーテイル・オア・インバーテッドカノン(Ⅳ)】



「――みんな集まった?それじゃ、アコライト外郭に向けて全速前進ー!」

――私は、ガザーヴァを見誤っていた。

「よーし、ボクもがんばってここを平らにしちゃうね!」

――何故、一時でも、あの男に従っていいなどと考えたのだ。

「なんたって現場はお任せの現場将軍もとい幻魔将軍だから!」

――あれは狂っている。アコライトの兵も我らも、奴にとっては遊戯の駒に過ぎなかった。

「さーて……それじゃまずは気圧を操ろう!あ、ところで君達さ、DPSって知ってる?
 ブレイブ達の使ってる言葉で、時間対火力って意味なんだけど、それだけじゃない。
 これは、ヤツらは時間を火力に変換するって発想を持ってるって意味でもあるんだ」

――いや、そもそも奴の世界には他者など、存在していないのかもしれない。あのバロールでさえ――

「そして、その発想は何も彼らだけのものじゃない。ボクらにだって同じ事が出来る。
 つまり――例えば風を操って、上空に雲を作り出し、その中に乱気流を発生させる。
 風が水蒸気を冷やして凍らせる。氷の粒が互いにぶつかり合って静電気を生み出す。
 ねえ、本当に誰もボクの言ってる事が分からない?それともただ聞いてないだけ?」

――なんだ、今、何が起きた。眩い光が走った。そこまでは分かる。

「まぁ、どっちでもいっか。どちらにしたって……ここでみんな、ゲームオーバーだ」

――だが……何故だ。目が……見えない。体の感覚が、ない。

「あ、いーね風属性!初めて使ったけどめっちゃ便利じゃーん!
 雷でしょ?雹でしょ?火災旋風も砂嵐も起こせて、こんなん実質全属性じゃん!
 闇属性とか見た目だけだわ!もし死んだら来世はシルヴェストルになっちゃおうかなー、なーんて!」



――墜ちているのか、俺は。


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