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番外編投下用スレ

15とある報告書:2019/12/17(火) 16:39:15
生物は1を手に入れると2を入れたがるという。
手に入れたり与えられたら、与えられただけ手に入れただけ次を求める。

だが0の物はどれだけ時間がたっても永遠に0なのだ。

例えるなら熊。

熊は自然という0しか知らない生物だが、人間達の登場で、一部の熊達は0だけでは生きていけなくなってしまった。

だが0しかしらない熊達は困惑した。

これからどうやって生きていけばいいのか、と。

路頭に迷った熊は、ふらふらと当てもなく森をさ迷う。
本当ならいく必要のないエリアまで足を伸ばした。

そこで熊達はゴミ捨て場にあった"1"を知った。

1を手に入れたら後はもう止められない、それが生物という者だから。

1を手に入れた熊はそれだけで満足できず2を求めた。
2を手に入れたら次はもっと上質な3を求めた。

その数字の上昇にもはや際限はなかった。

ひたすら求める、次を、次を、次を。

そして進んだ数字はもう二度と下げる事は、戻る事はできない。

上る事しかしらないその数字はやがて取り返しの付かない所までいくだろう。
熊もそれは分かっていた、でももうそれでもいい、だって戻れないのだから。

止めれないのだから。


この欲求、欲望は人間だって例外じゃない、だからこそ、人間はここまで発展できたのだ。

だが人間は動物達とは違う。動物達とは1つ、2つ次元が違う知性を有している人間は違う。

上げた数字を自制して、一旦とめる事も、ゆっくりとでも下げる事だってできる。
上げた数字を動物とは比較にならないほどに爆発的に上昇させる事も。

嗚呼なんて人間は素晴らしいのだろう。
人間は生物の頂点になるべくしてなったのだ。

人間は生物特有の終わりなき欲求を、自分の身を滅ぼさぬよう知性と自制でコントロールする事ができた生物なのだ。


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