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仮投下スレ

1名無しさん:2015/07/15(水) 00:22:03 ID:YFA/rTa20
作品の仮投下はこのスレでお願いします

879題名未定 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:16:42 ID:.k6mjIJg0

・桂3

螺旋状のサイドポニーをした人形の頭部を手に抱え、コロナはそれを見つめている。
数時間前、DIO発見の為ホテルを捜索した神威の戦利品。
麻雀卓に座らされていた、3体の人形の内1体。
ミルルン曰く、結構な力を感じたから取ってきたとの事。
また同様の魔力を放つ物体――遺体が北の駅付近にもあり、その遺体には異様な変化を遂げていたとの情報も神威によってもたらされた。

桂は一枚の白カードを見つめる。
短めのツインテールの少女――入巣蒔菜のカード。
神威がかねてから興味を持ったという件の遺体の少女。
これらの怪情報が繭打倒の手がかりになるのか?桂は甚だ疑問だ。

「桂さんどうしました?」
「いや、何でも無い。コロナ殿本当に良かったのか?」
「……やだなぁ、背に腹は変えられませんよ」
「う、うむ。油断はしないようにな……」

彼らが乗っているのは高性能ジープ。譲渡された神威の支給品の一つ。
コンピューター制御で悪路も難なく走行できる代物だが、使用するのに条件がある。
それは。

「使用には参加者の命を一生共有とはな……」
「大丈夫ですって……殺し合いの破壊が出来れば解決ですし」

表情は明るく、冷や汗をダラダラ流しながらコロナは言う。
神威がこの支給品をこれまで使わなかったのは自分じゃすぐ壊すからと判断しての事。
廃棄せず取っておいたのは、闘技場との戦いの前は頭脳明晰な対主催を利用する為の材料に使えると思ったから。
桂は内心ビクビクしながら車を発進させた。

――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――

【G-4/北側/夜中】

【鬼龍院皐月@キルラキル】
[状態]:疲労(小)、全身にダメージ(中)、袈裟懸けに斬撃(回復中)
[服装]:神衣鮮血@キルラキル(ダメージ小)
[装備]:バタフライナイフ@デュラララ!!、罪歌@デュラララ!!(離れた場所に罪歌)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(5/10)、青カード(8/10)
    黒カード:片太刀バサミ@キルラキル
    白カード:針目縫
    針目縫の腕輪(糸が括り付けられている)、鉛筆2本
[思考・行動]
基本方針:纏流子を取り戻し殺し合いを破壊し、鬼龍院羅暁の元へ戻り殺す。
0:転移装置使用の為、分校に向う。途中妨害や探し人(承太郎やリゼ)に遭えばそっちを優先する。
  可能な限り、別行動の仲間と連絡をする。
1:れんげの治癒魔法を自分か静雄誰をどちらを優先させる(?)。
2:鮮血たちと共に殺し合いを破壊する仲間を集める。
3:纏流子を取り戻し、純潔から解放させる。その為に、強くなる。
4:ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲を調べてみたい。
5:襲ってくる相手や殺し合いを加速させる人物は倒す。
6:DIOには最大限に警戒。また、金髪の女(セイバー)へ警戒

880題名未定 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:17:20 ID:.k6mjIJg0

[備考]
※纏流子裸の太陽丸襲撃直後から参加。
※【銀魂】【ラブライブ!】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました。
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。 浦添伊緒奈とラヴァレイを危険視しています。
※金髪の女(セイバー)とDIOが同盟を結んだ可能性について考察しました。
※罪歌を支配しました。支配した場合の変形は身体から実際の刀身以上までの範囲内でなら自由です。
 ただし静雄が付近にいればコントロールが困難になります。その場合支配はされません。
※桂小太郎ら(I)の書き込みまでチャットを確認しました。
※IDカードから転送装置の存在と詳細を知りました。
※静雄との会話で蟇郡が流子に殺されたらしい事を知りました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※ヴァニラ・アイスとセイバー以外の参加者の大まかな人物像を把握しました。


【宮内れんげ@のんのんびより】
[状態]:魔力消費(中)、勇者に変身中
[服装]:普段通り、絵里のリボン
[装備]:アスクレピオス@魔法少女リリカルなのはVivid 、犬吠埼樹のスマートフォン@結城友奈は勇者である
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(8/10)、青カード(9/10)
    黒カード:満艦飾家のコロッケ(残り三個)@キルラキル
    飴の入った袋(残り8割)
[思考・行動]
基本方針:うちも、みんなを助けるのん。強くなるのん。
1:銀さん、えりりん心配のん。
2:ほたるんにあえてうれしいけど、しんぱい。
3:あんりん……ゆうなん……。
4:きんぱつさん、危ないのん?
[備考]
※杏里と情報交換しましたが、セルティという人物がいるとしか知らされていません。
 また、セルティが首なしだとは知らされていません。
※魔導師としての適性は高いようです。 魔術師的な感覚も備わり始めました。
※【キルラキル】【ラブライブ!】【魔法少女リリカルなのはVivid】【銀魂】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。
※金髪の女(セイバー)とDIOが同盟を結んだ可能性について考察しました。
※一条蛍(I)の書き込みまでチャットを確認しました。
※放送を聞いていません。
※IDカードから転送装置の存在と詳細を知りました。
※変身を解除しない限り魔力は回復しません。回復魔法の使用は現状あと1、2回が限度です。

【平和島静雄@デュラララ!!】
[状態]:こんな状況を招いた自分への怒り(中)、全身にダメージ(中)
[服装]:バーテン服、グラサン
[装備]:ブルーアプリ(ピルルクのカードデッキ)@selector infected WIXOSS
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(18/18)、青カード(13/18)
    黒カード:縛斬・餓虎@キルラキル、 コルト・ガバメント@現実、軍用手榴弾×2@現実、
         コシュタ・バワー@デュラララ!!、不明支給品0〜1(本人確認済み)
    白カード :紅林遊月、衛宮切嗣、ランサー
    自分と蛍の換えの服(上下1〜2着分)@現地調達

[思考・行動]
基本方針:あの女(繭)に報いを与えたい。殺す発言は極力しないように心がける。
  0:分校に向う。
  1:蛍を守りたい。強くなりたい。
  2:小湊るう子を保護する。
  3:2を解決できたら蟇郡を弔う。
  4:リゼが気がかり。
  5:余裕があれば衛宮切嗣とランサーの遺体、東條希の事を協力者に伝える。

[備考]
※一条蛍、越谷小鞠と情報交換しました。
※エルドラから小湊るう子、紅林遊月、蒼井晶、浦添伊緒奈、繭、セレクターバトルについての情報を得ました。
 簡単にですが皐月、れんげとも情報交換を行いました。
※東條希の事を一条蛍にはまだ話していません。
※D-4沿岸で蒼井晶の遺体を簡単にですが埋葬しました。
※D-4の研究室内で折原臨也の死体と桐間紗路の近くに臨也の不明支給品0〜1枚が放置されています。
※校庭に土方十四郎の遺体を埋葬しました。
※H-4での火災に気付いています。 遊月を埋葬した時点では拡大も鎮火もしていないようです。
※G-4とH-5の境界付近で紅林遊月を簡単にですが埋葬しました。
※ピルルクの「ピーピング・アナライズ」は(何らかの魔力供給を受けない限り)チャージするのにあと1時間かかります。

881題名未定 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:18:47 ID:.k6mjIJg0

【一条蛍@のんのんびより】
[状態]:全身にダメージ(小)、精神的疲労(中)
[服装]:普段通りに近い服@現地調達
[装備]:ブルーリクエスト(エルドラのデッキ)@selector infected WIXOSS、蝙蝠の使い魔@Fate/Zero(シグニ化?)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(18/20)
    黒カード:フルール・ド・ラパンの制服@ご注文はうさぎですか?、カッターナイフ@グリザイアの果実シリーズ、
    ジャスタウェイ@銀魂、折原臨也のスマートフォン(考察メモ付き)
    ボゼの仮面咲-Saki- 全国編、赤マルジャンプ@銀魂、ジャスタウェイ×1@銀魂、     
    超硬化生命繊維の付け爪@キルラキル 、およびM84スタングレネード@現実
    越谷小鞠の不明支給品(刀剣や銃の類ではない)、
    白カード:越谷小鞠
    筆記具と紙数枚+裁縫道具@現地調達品

[思考・行動]
基本方針:誰かを死なせて悲しむ人を増やしたくない。自分の命についてはまだ分からない。
   1:れんちゃんと再会すべく分校方面へ向う。
   2:平和島さんと皐月さんに付いて行く。
   3:どうにかスマホを活用してリゼさんを含めた仲間達を助けたい。   
   4:主催者と遭えたら話をしてみたい。
   5:折原さんがどんなに悪い人だったとしても、折原さんがしてくれたことは忘れない
   6:何があっても、誰も殺したくない。

[備考]
※セレクターバトルに関する情報を得ました。ゲームのルールを覚えている最中です。
※空条承太郎、香風智乃、折原臨也、風見雄二、天々座理世、衛宮切嗣、平和島静雄、エルドラと情報交換しました。
 簡単にですが皐月、れんげとも情報交換を行いました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。現状他の参加者に伝える気はありません。
※衛宮切嗣が犯人である可能性に思い至りました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※エルドラのルリグカードは自作の透明のカードホルダーに収納されています。
 現在2つ目を制作している最中です。
※折原臨也のスマートフォンにメモがいくつか残されていることに気付きました。 現状、『天国で、また会おう』というメモしか確認していません。
 他のメモについては『「犯人」に罪状が追加されました』『キルラララララ!!』をご参照ください。また、臨也の手に入れた情報の範囲で、他にも考察が書かれている可能性があります。

※エルドラの参加時期は二期でちよりと別れる少し前です。平和島静雄、一条蛍と情報交換しました。
 ルリグの気配以外にも、魔力や微弱ながらも魂入りの白カードを察知できるようです。
 黒カード状態のルリグを察知できるかどうかは不明です。
※現在、蝙蝠の使い魔はエルドラと感覚を共有しています。
※静雄と皐月の模擬戦を観戦しました。





【追記】
※静雄達との通話による情報交換は必要最低限に留まっています。
 少なくとも第二回放送前の流子と蟇郡の件、小湊るう子の誘拐の件、天々座理世ついての混乱については伝えられています。
※樹の勇者スマホに臨也のスマホとラビットハウス、ゲームセンター、映画館、万事屋銀ちゃんの電話番号が登録されました。
※蛍の手紙は処分されました。
※衛宮切嗣の遺体とランサーの生首は埋葬されました。影響はありませんが両者の遺体からは差異はあれど魔力が残留しています。
※旭丘分校からの転移先は本能字学園の校庭です。装置に関する説明文の有無や細かい場所は後の書き手さんにお任せします。
※IDカードは針目縫との空中戦の折紛失しました。現在D-4かD-5の海上に落ちている可能性が高いです。

882題名未定 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:19:16 ID:.k6mjIJg0
【G-6/道路/夜中】

【桂小太郎@銀魂】
[状態]:胴体にダメージ(小) 、勇者に変身中
[服装]:いつも通りの袴姿 、高性能ジープ@現実?
[装備]:風のスマートフォン@結城友奈は勇者である
    晴嵐@魔法少女リリカルなのはVivid
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(17/20)、青カード(17/20)
    黒カード:鎖分銅@ラブライブ!、鎮痛剤(錠剤。残り10分の9)、抗生物質(軟膏。残り10分の9)
    白カード:長谷川、ポルナレフ、蒔菜、心愛、雁夜、杏里、ジャンヌ
[思考・行動]
基本方針:繭を倒し、殺し合いを終結させる
1:皐月達を先に分校に向かわせ、自分達は他の参加者との合流、または危険人物を無力化させるべく動く。
  放送が過ぎるか、あるいは皐月達が分校にいけなくなった場合は何らかの方法で北西を目指す。
2:コロナと行動。
3:殺し合いに乗った参加者や危険人物へはその都度適切な対処をしていく。
  殺し合いの進行がなされないと判断できれば交渉も視野に入れる。用心はする。
4:スマホアプリWIXOSSのゲームをクリアできる人材、及びWIXOSSについての(主にクロ)情報を入手したい。
5:金髪の女(セイバー)に警戒
[備考]
※【キルラキル】【ラブライブ!】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。
※金髪の女(セイバー)とDIOが同盟を結んだ可能性について考察しました。
※勇者に変身した場合は風か樹の勇者服を模した羽織を着用します。他に外見に変化はありません。
 変身の際の花弁は不定形です。強化の度合いはコロナと比べ低めです。
※入巣蒔菜の遺体の異常を神威から伝えられました。多少の魔力の他に明らかな変化があります(詳細は後続の書き手さんにお任せ)


【コロナ・ティミル@魔法少女リリカルなのはVivid】
[状態]:胴体にダメージ(小) 、ちょっとドキドキ、高性能ジープと命を共有
[服装]:制服
[装備]:友奈のスマートフォン@結城友奈は勇者である
    ブランゼル@魔法少女リリカルなのはVivid 、
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(16/20)、青カード(17/20)
     黒カード:トランシーバー(B)@現実、勇者部五箇条ポスター@結城友奈は勇者である
     ティッピーのぬいぐるみ?、小走やえ人形の頭部
[思考・行動]
基本方針:殺し合いを終わらせたい。
1:桂さんと行動。
2:桂さんのフォローをする
3:金髪の女の人(セイバー)へ警戒
4:高性能ジープと命を共有したことにちょっと後悔
[備考]
※参戦時期は少なくともアインハルト戦終了以後です。
※【キルラキル】【ラブライブ!】【魔法少女リリカルなのはVivid】【のんのんびより】【結城友奈は勇者である】の世界観について知りました
※ジャンヌの知り合いの名前とアザゼルが危険なことを覚えました。
※金髪の女(セイバー)とDIOが同盟を結んだ可能性について考察しました。
※勇者に変身した場合は友奈の勇者服が紺色に変化したものを着用します。
 髪の色と変身の際の桜の花弁が薄緑に変化します。魔力と魔法技術は強化されません。
※高性能ジープと命を共有しました。修理不可まで破壊された場合彼女は死にます。
※入巣蒔菜の遺体の異常を神威から伝えられました。多少の魔力の他に明らかな変化があります(詳細は後続の書き手さんにお任せ)
※小走やえ人形の頭部を神威から譲渡されました。多少の魔力が込められています。

883題名未定 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:19:54 ID:.k6mjIJg0

【?/?/夜中】※G-6の駅のホームか、G-6/道路で桂と同行。
【神威@銀魂】
[状態]:全身にダメージ(小)、頭部にダメージ(小) 、宇治松千夜の死に対する苛立ち(小)
    よく分からない感情(小)、桂小太郎への苛立ち(小)
[服装]:普段通り
[装備]:王の財宝(ゲート・オブ・バビロン)、ブルーデマンド(ミルルンのカードデッキ、半分以上泥で汚れている)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(24/30)、青カード(24/30)、電子辞書@現実
    黒カード:必滅の黄薔薇@Fate/Zero、不明支給品0〜2枚(初期支給)、不明支給品1枚(回収品、雁夜)
    黒カード(絵里から渡されたもの) :麻雀牌セット(二セット分)、麻雀牌セット(ルールブック付き)、不明支給品(銀時に支給、武器)
                      ウィクロスカード大全5冊セット、アスティオン、シャベル、携帯ラジオ、乖離剣エア
    白カード:友奈、風、樹(切れ込みあり)
[思考・行動]
基本方針:俺の名前は――
0:DIO討伐の為、ホテルへ向かう。
1:見どころのある対主催に情報や一部支給品を渡したい。
2:眠り姫(入巣蒔菜)について素性を知りたい。ただしあまり執着はない。
[備考]
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※「DIOとセイバーは日が暮れてからDIOの館で待ち合わせている」ことを知りました。
※DIOの館は完全に倒壊させました。
※ホテルにDIOは潜伏していると思っています。
※大まかですがウィクロスのルールを覚えました。
※ルリグは人間の成れの果てだと推測しました。入れ替わりやセレクターバトルの事はまだ知りません。
※樹の白カードに切れ込みがあるのを疑問に思っています。
※入巣蒔菜の遺体の異常を確認しました。多少の魔力の他に明らかな変化があります(詳細は後続の書き手さんにお任せ)
※ホテルの遊技場に強大な力(魔力)があるのを発見しました。


※白カードは通常は損壊、破壊する事は不可能です。すぐ復元されます。
 (ジョジョ6部の各種DISCみたいな感じ)
※友奈、風、樹のカードは他参加の白カードより強い力を発しているようです。



【高性能ジープ@現実?】
神威に支給。現代世界で考えうる限り最高級の性能を持つ車体。
危険回避にそこそこ以上のコンピューターが使われている。多少の悪路は平気。
ただしカーナビなどロワ進行に不都合な機能は停止させられている。
使用には生きてる参加者の白カードで認証する必要があり。一度登録すると一生車と命を共有しなければいけない。
車が修理不能にまで大破すると認証した参加者は死ぬ。一層解除できない。
認証した参加者が先に死亡すれば、使用不可となる。再起動には新しく認証が必要。

884 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 12:21:13 ID:.k6mjIJg0
仮投下終了です。
問題がない、あるいは問題がなくなれば翌日に本投下させていただきます。

885 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/28(水) 15:24:30 ID:.k6mjIJg0
状態表は明日に修正スレで訂正します。

886 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/29(木) 12:22:15 ID:33fQlLnE0
すみません。
諸事情により本投下明日になってしまいそうです。

887名無しさん:2017/06/29(木) 22:25:07 ID:QFfbpbKQ0
仮投下乙です
車入手の下りが唐突に見えたので説明が欲しかったです

888名無しさん:2017/06/30(金) 22:09:31 ID:idiBZask0


889 ◆WqZH3L6gH6:2017/06/30(金) 22:15:14 ID:idiBZask0
途中送信失礼しました。
書き込みさえ難しい状況です。
明日の昼12時までに投下が可能だと思いますが、できなかった場合は破棄宣言させていただきます。

890 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:25:11 ID:AQlBGyAw0
遅れましたが仮投下いたします。

891題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:26:04 ID:AQlBGyAw0


・承太郎1

離れて四半刻は過ぎただろうか。本人の望みとは程遠い緩やかな足取りで前を進む。
紅林遊月と分かれた後、空条承太郎は南東へ向かっている。
全身が痛む。殺戮者に負わせられた多数の小傷と、小と言えぬ3つの裂傷。
その肉体的ダメージは仲間である風見雄二を探し求める承太郎にとって行動を阻害するものであった。

「……」

何度目になるか解らぬ深い息を彼はつく。
吐息を漏らす度に彼の脳内に少女の糾弾のような高音が響く錯覚に囚われる。
その声ではない声は紅林遊月が捜索しているだろう、天々座理世のに似ていた。
突き放すような事を言ったのが行けなかったのは解っている。
先の乱戦の初めに親しかった香風智乃を殺され、激昂の最中気絶させられ、目覚めた時にはここまでの戦況も
ろくに把握出来てない状況。これで落ち着けと言うのが無理な話だろう。
自分の欠点からの負い目が承太郎の傷の痛みを更に強くする。彼の体力だけでなく気力も削るように。

「!」

負荷に耐えきれなくなったのか、ついに承太郎の右膝がかくんと折れた。
彼は態勢をすぐ整えるものの、顔を少し下げてしまい、観念したかのように両膝を負った。
背と後頭部が草と軟土にとすんと着いた。焦りを覚える間もなく承太郎は意識を失い、仰向けに倒れた。




・1日目 11:??〜12:?? ラビットハウス1階(1)

「これのことは、あとで話すよ」

遊月はピルルクのルリグカードを仕舞うと雄二に問いかけ、
雄二は針目縫の変装を見破った理由を話し、仲間達を感心させた。
そして承太郎は情報交換に臨もうと言峰と雄二の方へ向かう、女性3人はぎこちない空気を漂わせつつ、
情報交換の場にいるのを申し訳なさげに拒否するや一塊になって二階に行こうとした。

その時遊月の身体に軽く当たった。遊月は返答に詰まるが承太郎は気にしないという素振りを見える。
遊月は察したのか軽く微笑む、承太郎はルリグカードを仕舞った箇所を見る。
それにも遊月は気づいた風だったが、今度は構わず無視して理世と智乃と一緒に上に上がった。
その後の三好夏凛の放送局からの放送の際も、承太郎は遊月に説明を求める様に見つめる事で暗に促したが、

「……」

それでも尚、遊月がルリグカードについて話す気配はなかった。

892題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:26:58 ID:AQlBGyAw0

・承太郎2

きな臭い煙の匂いがする。
承太郎の瞼が震え、僅かな光が目に入る。
吸い込まれるような眠気が彼の意識を刈り取ろうとするのを感じる。

「っ……」

承太郎は気合を入れ、目を見開く。
空の何割かを遮る木の葉の隙間からごく微弱なオレンジ色の光が見える。
慌てて上体を起こす。すぐ近くに火の熱と煙はない。
彼はすぐ立ち上がろうとしたが身体はまだ満足に動かせそうになかった。

仕方なく引き摺るような感じで後ずさりをし、木の幹にもたれ掛かる。
少々和らいだが疲労と痛み、焦りが彼の心身を巡る中、承太郎は亡き戦友の忠言を思い出した。

――待つのは君だ、承太郎!

理世を追いかけようとした時も、逸り傷が開いたのを思い出す。

――その怪我で行けば殺されるだけだ

今の状態で風見雄二に加勢しようとした所で何になる。
承太郎は現状を憂いた。だが彼は弱さに屈せず不調の身体の代わりに頭を働かせる。

ここで、ある事に気づいた。セイバーから奪い、言峰に託された黒カード。
特にセイバーの黒カードはチェックさえしてない。

「やれやれだぜ……」


承太郎はため息を付きつつ小声でぼやきながら、再度も含め黒カードを確認し始める。

「………………」

全ての黒カードの裏面確認が終わった。
その中で彼が強く意識するカードは2つ。
ただのと思っていたが、実際は何らかの回復の効用があるとの説明書があった酒。
そして、もう1つは遊月が所持していたのと同種のレッドアンビジョンなるルリグデッキだった。

言峰が生前、正体を知りたがっていたルリグ ピルルク。
彼がそれを知る事が不可能となった今、それは……。
沈んだ表情のまま、承太郎は思案しつつ木と木の影に身体を移動させながら、瓶の蓋を回そうとする。

「……!」

ある経験から不可能ではない可能性に彼は気づく。
ゲーム開始時の繭の説明と、カードから出てきた龍の腕。そして魂を形にするスタンド。
魂の解放方法も、死者の魂との交信方法も彼にはない。
だがルリグやあるいはスタンドの使い方によっては、白カードからの魂の解放は不可能ではないのではないかと。
主催の打倒には直接結びつかない、仮に試みようとした所で制限もある。
いずれも0に等しい行動かも知れない。だが探る価値はあると思った。

893題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:27:43 ID:AQlBGyAw0
承太郎は死者を蘇らせられるとは思っていないし、仮に死者との会話が可能になっても向こうから望まない限りは考えようとさえしない。
けれど孤独を強いられた魂をドライに見捨てられる男でもない。
承太郎は瓶の蓋を強く持つ。繭に囚われた魂の解放、それを目標の一つと定めつつ。
彼は両目を見開き、気を強く持ちながら瓶の中身を飲んだ。


・?日前 ??:?? 主催??

数々の武具、道具、果ては玩具が白い地面に散らばっている。
何人かの男女がそれを拾っては確認し口を出し、それを聴いた別の者がメモを取りつつ歩き回っていた。
ある1人の男が怪訝そうな表情で、その場を監督している者に近づく。
その男は2つの銃と2つの瓶を手に取っている。
それは所謂重複した支給品。男は■日後始まるゲームにおいてこれは良いのかと尋ねた。
監督役は懐から電子機器を取り出し、向こうに聞いた。
通話はすぐ終わり、監督役は男を一瞥すると「別に構わない」と返答した。
ゲームは予定通り行われ、同種の2丁の銃は1人は天々座理世、もう1丁は宇治松千夜に支給された。
そして2つの瓶――ある薬品は1つは園原杏里に、もう1つは――


・理世1

息はとうに切れている。
視界に映るは黒と深緑と霞がかった白。
胸中に渦巻く感情は混乱と罪悪感。
天々座理世は走っていた。ゲームの舞台H-4地点に向かって。
森の外に近づくに連れ熱気と煙が濃くなるのを感じる。
徐々に、今の彼女が知る由もない風見雄二と纏流子による戦火が広がっていたから。
だが火災があろうと、危険があろうと理世は避けながらもある場所に向かう。
香風智乃の遺体がある路上に。
ラビットハウスという拠り所の代わりとして。無意味と理解していても。

「…………」

森を抜け、やや離れた火災の煙に顔をしかめつつも彼女は進む。
真っ直ぐではなくふらふらと。
遺体に近づくに連れ、理世は生前の智乃に持っていた感情が変化していくのを感じる。
それは親愛だけでない。

目に映った遺体は紛れもなく智乃だった。
しかし今の理世には死んだ以上に認められない雰囲気が漂っていた。

「智乃だ、よな……」

智乃の遺体の状態は悪くない。絶望に固まった表情と致命傷である腹の傷を別にすれば。
戻ってきた理由はただ一つ、智乃を弔うこと。
理世は近づいた。

意外と悲しみも絶望も感じなかった。
理世は遺体を触れ森の方へ運ぼうとする。
遺体は固く、冷たく、そして重かった。

「う、うぅ……」

これは人でなくだった物だと、遺体の重みからそれを痛感した。

894題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:29:03 ID:AQlBGyAw0

「ん、んぐ……うぁ」

疲労が蓄積した中、彼女がこれから弔おうとする行為、埋葬を実現する体力がない事をすぐ自覚する事はできなかった。
それに気づいたは一息着いたその時。
露出した地面がある森の側までまだ遠い。そして彼女はもう一つ気づく。
なぜ背負うとしなかったのか。それは冷たさと生理的嫌悪をこれ以上味わいたくなかったから。
彼女は脱力し、遺体から手を話した。かくんと仰向けに仰け反った。空には雨雲が見える。

「はは……」

理世は呆けた表情のまま口から乾いた笑いを出す。
そして大粒の涙が右目からこぼれた。
理世は両手を地面に着き、うずくまり掠れた声で泣いた。
霞んだ視界には智乃の遺体と一枚のカードがぼんやりと見えている。



・??日前 ??:?? 主催??

あの支給品に懸念がなかった訳ではない。
そう思考するとある者は1人の少女に尋ねた。
あの施設やあの施設であれが起動するとどうなるのかを。
少女はしばし考えてから、返答する。
ある者は肝を冷やした。それは懸念通りの解答だったから。
慌ててその者はそうならないように少女に陳情した。
少女は薄い笑みを浮かべつつ、「わたしが管理する訳じゃないもの」と言った。
その態度はその者の懸念が消えるものではなかったが、一応納得できるものだった。
その者の直接の主にの気を害する事は、あの管理役がする訳がないと確信していたから。



・流子

白い神衣を着た化物はトラックから降りる。
遠ざかっていく爆弾を見送りながら纏流子は南に向かい疾駆する。
そして先の木陰に見を躍らせると、制止した。

「……」

彼女は周囲を見渡す。
追跡者がいないかとフェイントを掛けたが、人影は確認できない。
流子は舌打ちをし、南に向けて走った。
数時間前、刺殺した少女がいた場所に。
そして走りながら彼女は考える。見つけた獲物を逃さない方法を。
あの自動車爆弾が目標である、気持ち悪いオブジェ ネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲に接触する時間を考慮に入れつつ。


・雄二

白装束の女から離れた後、風見雄二は高所からある物体を見下ろしている。
無人で動くトラックらしき物体。よく確認したい気はあるが、あの女が近くにいる可能性が高いのでそれはできなかった。
雄二は踵を返すと南へ向かった。女剣士や白装束と戦うなら戦闘痕も相応に目立つだろうと予測しながら。
彼は人外相手に勝機を拾うべく考える。空条承太郎や言峰綺礼の戦力も算段に入れつつ。
雄二の双眸は静かで熱い光を放っている。

895題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:38:05 ID:AQlBGyAw0

・理世2

腹や胸を押さえつつ理世は当てもなく森を進む。
手には一枚のカードがある。
彼女は服で泣き跡のある顔を拭うと、そのカードを見た。
カードに写った香風智乃は綺麗なカメラで綺麗に撮られているように見えた。
理世はバツが悪そうに視線を反らし、仲間の捜索を再開した。

「……」


結論から言うと天々座理世は香風智乃を弔う事はできなかった。
地面を掘り起こす体力も、遺体を森へ移動させる体力も無かったから。
代わりに出来たのは智乃の魂が封じられたカードを回収した事と遺体の手を組ませる事のみだった。
理世は自己嫌悪から思わず呻き、動きを止めた。

周囲を見ると同じような光景だった森林がどこか開けたように見える。
今、理世は仲間を探している。風見雄二だけでなく空条承太郎も。
ついさっき自らの非力と醜さを自覚した彼女は、雄二からの救いだけでなく承太郎に対するけじめを果たすベく
捜索を続けていた。再開した際、どうなるかは深く考えられない。ただ謝りたかった。
平和島静雄と一条蛍に見つかるならそれでも構わないとさえ思っている。
白装束の女や針目縫に殺されるのだけは嫌だけど。

自暴自棄と薄々気づいていても彼女は進んだ。



・承太郎2

疲労感に身を捩らせつつ、承太郎は目を覚ます。
手から微かなアルコール臭がした。
また眠ってしまったようだ。敵に遭遇しなかったのは幸運という他ない。
承太郎は自嘲からの苦笑をすると目的地に向かう。
しばらく歩くと風が吹いた。
上空の枝葉が揺れ、隙間が広がる。

「……!」

隙間に何かが舞っているように見えた。
承太郎は星の白金を現出させると、視界をスタンドへと切り替える。
小さい何かが過ぎったように見えた。あれは……。
承太郎は声を上げようとする。

「いつまで黙ってるんだい」

突如、手に持ったカードデッキから少女の不機嫌な声が聞こえた。
風が止み、上空の隙間が埋まり、向こうは見えなくなった。
声の主の顔を見ようと承太郎はカードの上面を顔に近づける。
妖精に似た長髪の少女の姿をしたルリグ。
花代と言ったか。彼女からも情報を聞こうと解放したまま捜索を続けていたが。
どちらもどうにもいかない。承太郎は悩んだ。さっきの二の舞いは御免だと思いつつ、どうにか上手く接しられないかと。
一時期、母に対して猫被っていた事を思い出し、自己嫌悪を覚えつつあの頃を上っ面を再現しようかと思った矢先、
ふと顔を挙げた先にその光景が目に入った。

896題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:39:58 ID:AQlBGyAw0

「これは……」

前方には木々がいくつもなぎ倒され、地面さえも人外の力で抉られたと推測できる箇所が幾つもあった。
承太郎は唾を飲み込む。
そこは纏流子が平和島静雄と蟇郡苛が戦い、蟇郡が命を落とした場所のすぐ近く。
強い風が吹き、何者かの気配を感じ承太郎は身構えた。

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【G-4/南部(蟇郡の遺体がある場所のすぐ近く)/真夜中】

【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:ダメージ(大)、疲労(大)、精神的疲労(小)、胸に刀傷(中、処置済)、全身に小さな切り傷、
    左腕・左肩に裂傷(処置済み)、貧血(大)、強い決意、焦り(小) 、神代の酒による酔い(小?)と何らかの回復効果
[服装]:普段通り
[装備]:レッドアンビジョン(花代のカードデッキ)@selector WIXOSS(解放中)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(37/38)、青カード(35/37)
黒カード:約束された勝利の剣@Fate/Zero、不明支給品0〜1(言峰の分)、スパウザー@銀魂、
         キュプリオトの剣@Fate/zero 、不明支給品2枚(ことりの分、確認済み)、神代の酒@Fate/zero (3分の1消費)
    現地調達品:雄二のメモ、噛み煙草、各種雑貨(ショッピングモールで調達)
[思考・行動]
基本方針:脱出狙い。DIOも倒す。
   0:目の前の相手に対応する。
   1:雄二と理世を探す。
   2:白カードに閉じ込められた魂の解放方法を探し出す。
   3:花代から情報を聞き出す。
[備考]
※少なくともホル・ホースの名前を知った後から参戦。
※折原臨也、一条蛍、香風智乃、衛宮切嗣、天々座理世、風見雄二、言峰綺礼と情報交換しました(蟇郡苛とはまだ詳しい情報交換をしていません)
※龍(バハムート)を繭のスタンドかもしれないと考えています。
※風見雄二から、歴史上の「ジル・ド・レェ」についての知識を得ました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※越谷小鞠を殺害した人物と、ゲームセンター付近を破壊した人物は別人であるという仮説を立てました。また、少なくともDIOは真犯人でないと確信しました。
※第三放送を聞いていませんが、脱落者と禁止エリアは確認しています。
※神代の酒3分の1を摂取しました。その効果からか出血は止まり、何かしらの回復をしています。
 詳細は後の書き手にお任せ。
※承太郎の前に何者かが現れました。誰かは後の書き手にお任せします。




【G-4(詳細不明)/真夜中】

【風見雄二@グリザイアの果実シリーズ】
[状態]:ダメージ(中、処置済み)疲労(小)右肩に切り傷(処置済み)、全身に切り傷 (処置済み)
[服装]:美浜学園の制服
[装備]: トンプソン・コンテンダーと弾丸各種(残りの弾丸の種類と数は後続の書き手に任せます)@Fate/zero 、ベレッタM92@現実(残弾0)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(7/10)、青カード(7/10)
   黒カード:マグロマンのぬいぐるみ@グリザイアの果実シリーズ、腕輪発見機@現実
   歩狩汗@銀魂×2、旧式の携帯電話(ゲームセンターで入手、通話機能のみ)
   小さな木杭3本、小さな鉄杭3本、タオル2枚、包帯代わりの布2枚、包丁一本(低品質)
[思考・行動]
基本方針:ゲームからの脱出
   0:承太郎と理世と言峰と合流する。
   1:纏流子を始めとする危険人物への対策を考える。

897題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:41:08 ID:AQlBGyAw0

[備考]
※アニメ版グリザイアの果実終了後からの参戦。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※キャスターの声がヒース・オスロに、繭の声が天々座理世に似ていると感じました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※言峰から魔術についてのおおまかな概要を聞きました
※纏流子の純潔の胸元に隙間があるなどの異変に気づいています。

[雄二の考察まとめ]
※繭には、分の殺し合いを隠蔽する技術を提供した、協力者がいる。
※殺し合いを隠蔽する装置が、この島のどこかにある。それを破壊すれば外部と連絡が取れる。
※第三放送を聞いていません。
※城近くの山小屋から武器になりそうなものを入手しました(鉛筆サイズの即席の木杭3本、即席の鉄杭3本、包丁一本(低品質))
※自動車爆弾が北西へ向かうのを目撃しました。爆弾とは気づいていません。
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。



【G-4(詳細不明)/真夜中】

【天々座理世@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(極大) 、無力感(大)、自暴自棄
[服装]:メイド服・暴徒鎮圧用「アサルト」@グリザイアの果実シリーズ
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(9/10)
    黒カード:キャリコM950(残弾半分以下)@Fate/Zero
    白カード:香風智乃
[思考・行動]
基本方針:風見雄二、又は承太郎に再会し自分の処遇を委ねる。
   1:白い服の女には殺されたくないし、許したくもない。

[備考]
※参戦時期は10羽以前。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、一条蛍、香風智乃、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※第三放送を聞いていません。ラビットハウス周辺が禁止エリアになったことは知りました
※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。



【G-4(詳細不明)/真夜中】

【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
    数本骨折、説明しきれない感情(恐怖心?)
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
    黒カード:縛斬・蛟竜@キルラキル、自動車爆弾@現実?、番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
         花京院典明の不明支給品0〜1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)

898題名不明 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:41:41 ID:AQlBGyAw0

[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※雄二が比較的近くにいるのに気づいていません。
※現在自動車爆弾は屋根に乗った流子と共に健在のランドマークか各エリアの中央のいずれかにへ向けて移動しています。
 妨害がなければ一定時間後に標的の施設は爆破されます。

※承太郎のすぐ近くにいる可能性があります。


・支給品説明

【神代の酒@Fate/Zero】
ギルガメッシュの宝具の一つ。酒。
媒体によっては体力回復のような効用を持つ。
3分の1の量を飲むと何らかの回復効果が得られ、少々だが止血作用も生じる?
回復するのは体力か、魔力か、ダメージかは不明(後の書き手さんにお任せ)。

899 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 07:43:07 ID:AQlBGyAw0
仮投下終了です。
問題がなければ明日の早朝に本投下させていただきます。
この度、投下が大変遅れてしまった事を深くお詫びします。

900名無しさん:2017/08/17(木) 12:15:18 ID:nAPyRO1E0
仮投下乙です
リゼ少しは落ち着いたのか
承太郎とあわせて参り具合が辛かったです
指摘ですが、神代の酒に体力回復以外の効果はどの媒体にもなかったと思うので付けない方がいいと思います

901 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/17(木) 21:55:27 ID:AQlBGyAw0
>>900
感想と指摘ありがとうございます。
本投下の際、効果を体力回復のみ訂正します。

902 ◆WqZH3L6gH6:2017/08/18(金) 08:18:55 ID:NPLytGnY0
本投下終了しました。
投下にあたり神代の酒を中心に一部加筆訂正をしました。

903 ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:08:46 ID:6C.hKJws0
ギリギリになってしまいましたが、こちらに仮投下します。

904Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:12:38 ID:6C.hKJws0
 
足取りは、思っていたより重くなかった。
人間、もうどうにでもなれと一度思ってしまえば、とことん楽になれるらしい。
重荷も責任も、全て投げ捨てて歩んでいるのだから、当然といえば当然か。
そんな無意味な自嘲が頭に浮かび、そしてその度に理世は乾いた溜息で己の中の澱を吐き出していた。
一つ一つ、身体の内側にあったものを廃棄していくように。

「……はは」

その内、理世の顔には段々と笑いが込み上げてくる。
嗄れた笑い声が、森の騒めきに掻き消されて隠されていく様は、彼女にとっては何処か痛快にすら感じられていた。
まるでそれは、自分が消えていくようだったから。
最早どうしようもない人間となってしまった自分など、消えてしまってもいいのかもしれない。
それでもそうしないのは、やはりただ申し訳が立たないからだった。
彼女を守ってくれた空条承太郎、そして銃の撃ち方、心構え、ここまで生きてくるためにしがみついていた縁をくれた風見雄二。
せめて彼等に謝って、そして、その後は──どうしようかな、と、楽観的にすら思える予想を始める。
ああ、こんなことを考えてしまう自分は、なんて酷いヤツなんだろう。
そんな退廃的な自虐の笑みを浮かべながら、理世はただ歩き続けていた。


退廃的な行軍は、彼女が広場を見つけたことで停止した。
精神の摩耗とは別に、肉体も着実な疲労を溜め込んでいたことを、そこでようやく彼女は思い出した。
このままあてのない歩みを続け、その結果倒れるというのは、格好がつかない──というより、無様に過ぎる。
とりあえず一度、腰を下ろして水分でも摂ろうと、茂みを掻き分け広場に出た。

「誰だ」

──と。
そこで、唐突に声が聞こえた。
ビクリ、と肩を震わせるが、声そのものに対する聞き覚えがあった為にすぐに恐怖は無くなった。

「承太郎、さん」
「……天々座」

空条承太郎──探し人の一人が、そこにいた。

「無事、だったみたいだが──何も無かった、って訳でも無えみてぇだな」

何やら支給品らしきものを制服のポケットにしまいつつ、此方にゆっくりと歩み寄ってくる承太郎。
そんな彼に対し、安心感とともに何かを言おうとして。

「……えっと、あの」

そこでようやく、彼女は自分が何を言うか、その具体的な内容を何一つ決めていなかったことに気が付いた。
どうしようか、と思考が硬直しかけるも、頭の冷静な部分が、彼に会ったら言わなければならないと思っていたことをすぐにサルベージする。

「……まずは、ごめんなさい」

──まず、最初に。
天々座理世は、空条承太郎に謝罪をせねばならないのだ、と。
頭を垂れ、心の底にあった罪悪感という最後の澱を、そうやって吐き出した。

「勝手に、私のワガママで逸れて……」
「……別に、テメーがやったことだ」

ぶっきらぼうに吐き出した承太郎に、思わず理世は萎縮する。
彼にしては珍しく、僅かに仏頂面を和らげてはいたのだが、それが伝わる程に理世は彼と長く過ごしていなかった。
それでも、一つ目の謝罪の意図は伝わったということを確認はでき──そこで、彼女は一度深呼吸した後にもう一度口を開いた。

「それと、……もう一つ」

それは、何があろうと言わなければならないことだった。
自分達をずっと守ってくれていた、彼に対しては。

「……遊月ちゃんは、死にました。……私が、……殺しました」

その言葉は、他の言葉よりも遅く、それでも彼女が思ったよりも遥かに早いスピードで流れ出た。
場の空気が一瞬にして冷えていくのが、彼女にも分かった。
頭を下げている故に顔こそ見えないが、それだけの威圧感、気配が、目の前の男から発せられている。

「……お前が、紅林を?」

ポケットに手を突っ込んだままそう問いかけた承太郎の声音に、思わず背筋が凍る。
同年代とは思えぬ程の重圧、そして決して小さくない警戒の音を耳に入れながら、それでも理世はただ静かに耐えていた。

905Girls Murder License ◆D9ykZl2/rg:2017/09/28(木) 23:14:11 ID:6C.hKJws0
 
「……何があった」

やがて、僅かな静寂の後、承太郎はそんな簡潔な言葉を投げてきた。
どこから話すか迷ったものの、結局は気付いたら別れてからここに至るまでの過程を全て打ち明けていた。
追いかけてきた遊月との対峙。平和島静雄と一条蛍。肉の芽で操られている可能性のある二人。向けた銃口。飛び出してきた彼女──。

「──なるほど」

すべて語り終えた時には、少なくとも先よりは幾分か重圧は和らいでいた。
尤も、それでも此処に来る前までの理世なら恐怖で動けなくなっていただろうが。
ともあれ、幾分かは和らいだ雰囲気に、理世も下げていた頭を漸く上げる。
見上げてみれば、承太郎は、神妙な顔をして佇んでいた。

「一条や平和島についても気になることはあるが──」

そう言いながら、承太郎は背後を振り替える。
彼の視線の先へと理世も目を向けようとして、それが遮られる。
そこに突如として現れたのは、何度か見てきた彼のスタンド、スタープラチナ。
なぜ突然それを出現させたのか、理世が問おうとした次の瞬間──


「オラァ!」

──めきり、と音を立てて、『承太郎と理世の方向へ飛来した樹』が、拳に弾かれ飛んでいった。
空を舞い、その後轟音と共にそれが着地して、理世は始めてその現実を正しく認識する。
あれだけの質量がもし直撃していたら、即死とはいかないまでも甚大なダメージを受けることは疑いようもない。まして、これを投げてきた、悪意があるとしか思えない相手を、その状態で相手取るなど不可能に等しい。
そして、そもそもこんな芸当ができるような人間で、こちらに殺意を向けている存在といえば──

「──オイオイオイ、気付いてんじゃねーか。それで無視してるたぁ随分とデカい態度でいるもんだなぁ?」

──無論、それは生命繊維を纏った白亜の獣。
からからと笑い声を上げながら、纏流子が現れる。
その存在だけで、理世の背筋に氷柱を挿されたかのような感覚が走る。
時間だけ見れば彼女達の邂逅は僅かだが、その間に理世に刻まれた恐怖は並大抵のものではない。
先程までの思考は一割も残らず吹き飛んで、彼女には立ち竦むことしか出来なかった。

「誰かさんが分かりやすいくらいの殺気を出してくれていたお陰だぜ…礼は言わねえがな」

対して、その横にいる承太郎は、あくまで己のペースを崩さぬままに言葉を返す。
ぴったりと寄り添うように構えるスタープラチナと共に立つその姿に、しかし纏流子は不敵に笑う。

「生意気な口を叩く余裕は残ってるみてえだなぁオイ。ちったあ遠慮して優しめにブッ殺してやろうかと思ったが、余計な心配だったようで何よりだよ」

そんな流子の言葉に、承太郎は眉一つ動かさない。
だが、事実、その指摘自体は的を得ていた。
セイバーとの戦いによって蓄積された疲労、そして負傷は、彼の行動を縛る重石となって積み上げられている。
空条承太郎程の男であっても、つい先程まで癒しの酒と休息に随分と助けられていた──それほどの痛手であったのだ。

「全く、あの騎士王サマも優しいこったなあ。わざわざテメーの獲物を残しといて、しかも殺しやすくしてくれるたあな」

それを煽るように流子が野次を飛ばすが、承太郎は尚も動きはない。
だが、流子の笑いを遮るように一陣の風が吹き──それと同時に、空条承太郎が纏う空気が変わる。
それまでのどの空気よりも張り詰めた、しかしそれに護られている者には何処か安心感を与える空気。
空条承太郎の持つその覇気は、それこそ星の輝きと形容するのが道理であろう。

「テメーに勝手に心配される筋合いはねえ──それに、獲物、とか言ったが、ソイツは違うぜ」

学帽のツバを掴み、それまでより僅かに深く被る。
鋭い眼光を更に尖らせ、曇りなき瞳で流子を睨む。
ざり、という砂利の音と共に、力強くその脚が一歩を踏み出し。
唸りを上げた幻影が、拳を高く振り上げて。

「テメーはこれから、俺が倒すんだからよ」

空条承太郎のスタープラチナが、纏流子へと真正面に殴りかかった。

対し、化物は笑う。
口の端を吊り上げ、歯を剥き出しにしたその顔は、正しく肉食獣が如し。
同時にドンと大地が鳴り、彼女の足元が僅かに沈む。
蓄えられた力に弾みをつけ、次の瞬間──

「──随分と言ってくれるじゃねえか、老け顔野郎がよォ!」

流星にも見紛う白の弾丸となり、その拳を正面から殴り返した。

906 ◆D9ykZl2/rg:2017/09/28(木) 23:16:19 ID:6C.hKJws0
 
大砲にも似た轟音が響く。
拳と拳の衝突が生み出した衝撃が、木々を、大地を、理世の臓腑を震わせる。
数分にすら感じられる一瞬がすぎ、ギチリ、と、肉の擦れる音が続いて──その直後、承太郎が僅かに後退する。
セイバーとの戦いで流した血の多さは、流子程の実力を持つ相手ではやはり誤魔化しきれない。寧ろ、そこまでの傷を負っていながら応戦できる程のスタープラチナと承太郎の精神力の強さが窺い知れる。
だが、この場に於いて試されるのは一時の強さであることには変わりはない。

「ハッ、想像以上に酷えみてえだな!大丈夫かよオイ!」

押すべきタイミングを見逃す流子ではなく、即座に取り出した縛斬の刃で畳み掛けんとする。
辛うじて踏みとどまり、斬撃を受け流すスタープラチナ。しかし、純潔の圧倒的な膂力が齎す熾烈な連撃を受ければ受ける分だけ、スタンドも承太郎自身も余裕は無くなっていく。
弾き、弾き、受け流し──その直後に飛来した大鎌のような左足の一撃で、流石に後退を余儀なくされる。
その勢いを逆に利用し、幾らか距離を置こうとするも、それすら純潔は認めない。
獣が喰らい付くかのような踏み込みの後に、承太郎のウィークポイント、左半身へと一気に攻勢を仕掛ける。
必然、そのカバーに回らざるを得ない承太郎だが、それは同時により大きな隙を作るという意味だ。
より鋭く、より強かに、より荒々しく。加速度的に激しさを増す猛攻に、如何に承太郎といえども反撃の隙を見出す事が出来ずにいた。
その間にも、流子の手が休まる事はなく──遂に、承太郎のガードが甘くなったその瞬間を流子が射止めた。
辛うじて受身を取り着地した承太郎だが、その隙はあまりにも大きく。
再び瞬時に間合いを詰めた流子が、止めとばかりに縛斬を閃かせる。
だが、承太郎の次の行動を見て、流子も流石にその動きを止めた。
スタープラチナが持ち上げ、構えたそれは──先程流子が投げつけ、承太郎が殴り飛ばした一本の樹。
真下から抉るように放たれたフルスイングが、辛うじてガードを間に合わせた流子の体を強かに打ち据える。
角度がついた放物線を描いて吹き飛ぶも、流子も為されるがままとはいく筈もない。
冷静に純潔を飛行形態に変え、追撃に留意して距離をとりつつ着地した。

「認めたくはねえが、どうやらそうみてーだな」

それに対し、承太郎は深追いすることもなく、戦闘中に流子が吐き捨てた台詞に律儀にも言葉を返す。
その内容は、現状を的確に認識した上での判断だった。
──空条承太郎はクレバーな男だ。
周りが見れなくなる程に怒る事は少なく、戦闘中においても冷静に立ち回る事ができる人間。
スタープラチナを一目置くべき存在たらしめている要因のひとつは、間違いなくその主人である彼の冷静さと知性なのだ。
そして、その承太郎が下した判断は。

「こいつは、ジョースター家に伝わる伝統的な戦術を使うしかねーようだな…」

その一言に、ピクリ、と流子が反応する。
伝統的な戦術──聞き慣れない言葉だが、しかし相対している彼女としてはむしろ上等。それをどう打ち破るかの算段すらも始める。

「へえ、面白えじゃねーか。一体全体なんなんだよその戦術ってやらは?」

何が来ようと正面から叩き潰す、そんな殺意を漏らす流子に対し、あくまで承太郎は表情を変えない。
広場をゆっくりと、間合いはそのままに円を描くように歩きながら、流子を睨み続けていた。

「ああ、それはだな………」

スタープラチナが力を溜めるように腕を引き、それに呼応して流子もまた全身に力を漲らせていく。
やがて、承太郎がある場所で立ち止まり、ゆっくりと流子の方へ向き直る。
張り詰めた空気が、今にもパンクしそうになった──その、瞬間。

スタープラチナと承太郎が、思い切り振り返り。
スタープラチナの腕が、いつの間にか近付いていた理世へと伸び、その身体を抱き締めて。
スタープラチナの両足が、承太郎と重なるように地に着いて。

「──『逃げる』、だぜ」

スタンドパワーで思い切り地面を蹴り上げ、二人分の体重を物ともせずに射出した。
残されたのは──力の行き場を無くした、白い化物ひとり。

907 ◆D9ykZl2/rg:2017/09/28(木) 23:22:02 ID:6C.hKJws0
  



「──じょ、承太郎さん!」
「なんだ、天々座」

森の中、木々を蹴って飛び続ける承太郎に対し、いきなり連れ去られたに等しい理世は只管に混乱していた。
そのまま吹き飛んでいく景色に気を取られそうになるが、辛うじて理性を取り戻した彼女は承太郎に呼びかける。

「逃げる、って、アイツはまだ──!」

そう、承太郎は流子を完全に、何ら制約をすることもダメージを与えることもなく放置したまま離脱したのだ。
これまで見てきた彼のスタンスとはあまりにかけ離れた行動。流子をそのまま放置すれば、被害が出続ける事は予想出来る。
それに、彼女は智乃の仇でもある。願わくば相応の報いを受けさせたい、という気持ちも全くなくなった訳ではない。

「安心しな」

しかし、そんな理世の言葉を奪うように、承太郎が呟く。
その言葉に込められたのは、確かな力強さ。
聞くものすらも立ち上がらせるような勇気を底に秘めた、ジョースター家の男の言葉。

「ヤツを放っておく気はさらさら無え。キッチリと、俺とスタープラチナでブチのめさせてもらうぜ」

──ジョセフ・ジョースターに曰く、戦闘から逃げたことはあっても、戦闘そのものを放棄したことは一度も無い。
それと同じく、承太郎もまた、纏流子との戦いそのものを放棄してなどいない。
彼の胸に宿った正義の光は、彼女を見逃すなどということを許すつもりはさらさらないのだ。

「じゃあ、何で……」

しかし、それでは今の行動はどういう事なのか。
事実として、今二人はこうして流子に背を向け、森を駆けているのだ。
どういうつもりなのか──そんな視線を察し、承太郎は一言、簡潔に答える。

「お前を巻き込む訳にはいかねえ」

その言葉で、理世はう、と言葉に詰まった。
あくまで一般人の範疇を出ない彼女が、先の戦闘に於いても承太郎にとって足枷となっていたのは、庇われる側だった理世自身が良く理解していた。

「どうせヤツは俺を追ってくる。だが、ヤツの狙いは思い切り虚仮にしてやった俺に移っているはずだ」

承太郎の判断からするに、流子はやはり感情に任せることが少なくないタイプだと踏んだ。
理性的な部分も決してないというわけではなかろうが、少なくとも、あのような巫山戯た真似をした相手をわざわざ見逃すほどに寛大な心を持っているようには見えなかった。
だからこそ、理世の近くに寄るまでの時間をあそこまで掛けたのだ。彼女が「ハメられた」という事に気付いた時、よりその精神を刺激できるように。
そうでなくとも、今逃げているのと同じ方法を用いれば、承太郎はあの近辺まですぐに舞い戻れるのだが。
そして、それをする理由は明らか。

「それなら、お前を逃した上で、俺も周囲を気にせずヤツをブン殴れる」

理世に対する不意打ちや、戦闘の余波を考慮して戦う──そこまでのことを手負いの身でやるには、あの纏流子が持つ個人戦力は規格外に過ぎる。
針目縫との戦闘において、衛宮切嗣に気を払いつつ戦ったのとは訳が違う。バッドコンディションに加えて森の中という立ち回りづらいフィールド、何より不穏な行動にさえ気を配れば良い「見張る」と全ての条件を考慮して立ち回る必要がある「守る」には天地の差があるのだから。

「……承太郎、さん」

そんな承太郎の真意を知り、理世は言葉に詰まる。
自分なんてどうだっていいのにという思い、足手まといになっているという罪悪感、そして承太郎のことを少しでも疑った自分への嫌悪。
それらを一先ずは飲み込むと同時に、承太郎から言葉が飛んできた。

「──もう少しで下ろす。一旦城に戻れ。ヤツを倒したら俺もあそこに戻る」

908 ◆D9ykZl2/rg:2017/09/28(木) 23:25:42 ID:6C.hKJws0
 



──と、そこで。

「──ところが、そういうワケにもいかないんだよなあ?」

響く筈のない声が、『前方から』聞こえた。
な、と両者が呆気に取られると同時に、正面から伸びるのは二本の白い槍。
神衣純潔の肩部が変形したそれを前に、一瞬二人の思考は完全に停止した。

「──オラァ!」

それでも、承太郎は無理矢理意識を引き戻してスタンドの拳を振るう。
迫ってきた二本のそれを理世を抱えていない方の手で弾くと、そのまま進行方向の障害となる木や枝を殴り飛ばす。
地に足を着けてブレーキをかけ、立ち止まろうとして──そこで、初めて承太郎は気付く。

「──よお、死ね」

その場所、ちょうど両脇にゲートのように生えた木の間に立っている、先程まで戦っていた化物に。
何故彼女が先回り出来たか──それは、彼女が持つ遠見の水晶玉によるもの。
細かい作業が苦手故に一度は使用を諦めたが、反対に単純な操作なら十分に利用できるということ。
流子自身が飛び上がって目立つ位置に陣取り、山頂の城と見比べて方角を確認。その後ズームアウトし、二人が動いている方向を察知する──程度の使用なら、どうにか彼女にも使用出来た。
彼女が振り上げている刃が、無慈悲にも止まることの出来ない彼等へと降り注ぎ──

「──スタープラチナッ!!」

それでも、空条承太郎は最適解を導き出した。
止まることなく、反対に地を蹴って加速。懐に潜り込むことで刃を回避し、拳を以て流子が阻む道を押し通る。
その行動は、確かに彼がその場で採れる選択肢の中では最適解であっただろう。
事実、流子の刃が届くことはなく、反対に承太郎の拳は流子に突き刺さらんとしていた。

「──残念だったなぁ」

しかし。
その拳が収まる先は、纏流子の掌の中。
軌道がわかりきっている攻撃に対する正確な防御──しかもそれを行うのが生命繊維の化物ともなれば、如何にスタープラチナの速度を以てしても貫くことは出来ず。

「死ね」

今度こそ、翻った刃が二人まとめて刺し貫かんと閃いた。
それを間一髪で逸らし、乱暴ながらも逃す為にと理世を放り投げ。
次の瞬間、承太郎の眼前には左ストレートが迫っており──それを最後に、彼の意識は途切れた。











「──口程にも無かったなぁ、オイ」

左手をぷらぷらと振りながら、流子はつまらなさそうにそう吐き棄てた。
視界の先には、吹き飛んでピクリとも動かない承太郎の姿。
純潔を纏った流子の膂力で殴られたのだから、人間の顔面などとうに挽肉になっているのが普通なのだが──彼の頭部は依然として残っており、脳漿を撒き散らしてもいないようだった。
その理由は、何より殴った流子がよく知っていた。
こちらが顔面を殴り飛ばそうとした直前に、スタープラチナを頭部に纏わせ反対に頭突きをお見舞いしてきたのだ。
スタンドの力に後押しされた頭部は、その頭蓋に致命的な損傷を与えることなく拳の衝撃をも和らげた、という訳だ。
──尤も、殺しきれなかった余波が引き起こした脳震盪かそれに近い症状は彼の意識は吹き飛ばすに足るものだったようで。
先程まで彼女と渡り合っていた男は、無防備な姿を晒して気絶していた。
こうなってしまえば、最早殺すことなど造作もない。
溜息を一つ吐いて、再び縛斬を握り直し──

909Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:28:15 ID:6C.hKJws0
 
「……やめ、ろ」

と、そこで。
余りにも頼りなく、か細い声が、流子の耳に届いた。
それと同時に、立ち塞がるように現れたのは──紫の髪の、少女だった。
先程承太郎に守られていた、如何にも何も出来ない一般人ですと書いてあるかのような外見の少女。

「あァ?何だテメェ、テメェから先に殺されてえのか?」

鐵の切っ先を突きつけながら、嘲るように言葉を放つ。
下らない義憤とやらでここまでやるというのは大したタマだが、しかしこうして目の前に死を提示してやってもそれが保つものか。
惨めに引き下がって後で殺すか、さもなくば両断してやろうか──そう思いながら、ゆっくりと歩み寄っていく。

「……そうだ。殺すなら、先に私を殺せ」

それでも尚、理世が退くことはなかった。
ほぼ無駄な行為だろうと理解しているだろうに、無様な立ち姿を続けていた。
その哀れにすら見える様に、

「その胆力だけは認めてやるよ。わざわざゴミが出しゃばりやがって、何で死に急ぐかねえ」

──それは、問いかけですら無かった。
答えなど求めていない、ただ独りごちることと何ら変わらない言葉。
けれど、それに確かに、天々座理世は反応して。

「──私は、人を殺したから」

ぽつり。
唐突に零れ出たそんな言葉に、流子は不意に立ち止まる。
歩みを止めた彼女とは反対に、堰を切ったように、理世の口からは言葉が漏れ出す。

「私は、人を殺したんだ。謝らなきゃいけなかった人を」

先の承太郎とのやり取りの時のように、ゆっくりながらも詰まるところ無しに。
ただ滔々と、目の前の化け物に向けて、理世は言葉を吐き出してゆく。
兎にも角にも、言わずにはいられない、とばかりに。
承太郎に話した時と何も変わらないかのように、止まることなく。

「だったら、罰を受けなきゃいけない。こうやって殺されることで、それで罪が償えるなら……それなら、安いものだから」

──だから、そうして語ることに夢中の理世は気付かない。
纏流子が纏う気配の変化も、その感情の変化も。
何もかもに気付かぬまま、延々と、理世は己の罪を告白し。

「──償わなきゃ、いけないんだ。遊月を殺した私は、裁かれなきゃ──」

そう、言いかけたところで、理世の言葉は止まる。
否、止まらざるを得なくなった。
彼女の首根っこを、流子がつかんで持ち上げたから。

「──何を、ほざいてやがる」

締め上げられ、文字通り息が詰まる感覚。
辛うじて呼吸こそ出来るが、ただ掴んでいるだけの流子の右手から伝わるありのままの力が、逃げられないと彼女に告げていて。
そして、何より、理世はその瞬間、真正面からその時の流子の表情を直視してしまって。

「テメェの勝手で殺したからなんだってんだ。それが私やアイツに関係あんのか、えぇ?」

そして、その瞬間、理世は──初めて、明確に恐怖した。
纏流子の、その表情に。
嘲りでも、怒りでもない、彼女が未だ見たことも無いその表情に。
──『■■』の、表情に。
その表情が真に意味するところを、理世は理解できていなかった。
ただ、分かることは──きっと、自分が、彼女の何よりの地雷の、その一端を踏んでしまったこと。
そして、このままいけば取り返しのつかないことになるような、そんな予感。

けれど、彼女に為す術などなくて。
纏流子がその言葉を発するのを止めることなど、出来なかった。

910Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:31:17 ID:6C.hKJws0
 


「テメーはただ、許してほしいだけだろうがよ」



──時間が、止まった気がした。
ざわめく木々の葉の音も、ただ頬を撫でる風も、何一つ彼女の脳に届くことはなかった。

「……ちが、う」

ほぼ、何も考えずに出てきた言葉だった。
気付けば、自然とそんな否定が口から零れ落ちていた。
──無論、それは致し方ないことでもあっただろう。
だって彼女は、所詮ただの一般人、高校生の少女に過ぎないというのに。
人を殺して、その罪を背負う、なんてことが、そう簡単にできるわけがないのだから。
それも、自分の寄る辺を全て失っているような状態でなら、尚更。
天々座理世が、誰かに許してもらう、あるいは殺されることで、「楽になりたい」と思うのは、やはり仕方ないというべきことでもあったのだろう。
そして──例えば、「遊月の知り合いの誰か」の存在、とりわけ彼の弟──いわば彼女にとっての智乃に対しての想像を避けるのも、またしかり。
だが、そんな深層心理、卑怯とも言える本性を理性的に認められるかは、別の話で。

「違う、違う違う違う!!私は、そんな事を思ってなんか──」

いない、と言おうとしたところで、首を持つ位置が乱暴に持ち上がる。
ぐ、という呻き声を漏らした彼女のその位置からは、いつの間にか俯いていた流子の表情は見えない。
だが、その陰に隠れた表情に、恐らくは先程から変わっていない表情に、先程以上にどうしようもなく恐怖を感じる。
──いや、恐怖ではない。
それは、きっと。
どうしようもなく人間らしい、悔やむかのような表情を。
まるで自分が、遊月を殺した時のような表情を。
そこに見出すのが、嫌だったから。

「……あぁ、そうだろうなあ」

尚も俯いたまま、静かに流子が呟く。
それが既に理世に向けられたものではないと、彼女は気付かない。
けれど、それでもその言葉は理世を抉る。

「認められねえよなあ──認めたくねえよなあ」

纏流子の発言が、これまでただの人殺しで、歩み寄る必要もない、許せないと思っていた人間の言葉が。
自分と同じようなことを思っている、などとは、思いたくはなかった。
どれだけ堕ちたとしても、それでも尚、好んで人を殺すような彼女たちに会って死ぬことなど嫌だと思っていたのに。
それと自分が、同じ穴の狢だったなんて、信じたくはなかった。

「──良いよなあ、そうやってテメェは、優しい優しい誰かさんに助けてもらえてよォ」

──その言葉だけは、明確に理世に向けられたもので。
彼女が、そんなことを叫ぶのかと言えば。
それは、そう思えたらどんなに楽かと、そんな羨望を叫んでいるようなものだったのかもしれなくて。
そう思えて、そして実際にそうやって彼女を迎えてくれる──どんなことがあってもきっと迎えてくれるだろう人間が。
彼女にとっての讃美歌を歌ってくれるような人間が理世にはまだいることに、どうしようもなく嫉妬していたのかもしれない。
しかしそんな、何処か透けて見える嫉妬の情こそが、理世の心を突き刺す槍となってもいた。
その感情こそが、まさに今、自分が憐れまれるべきではない「ただの人殺し」としての証明を突きつけているものだったから。
だから、そのまま背後の樹木に叩きつけられ、首元を締め付ける力がどんどん強くなっても、最早抵抗するだけの力は残っていなくて。
段々朦朧となっていく世界の中で、理世はただ譫言のように繰り返していた、

──違う。

──私は、そんな人間じゃ、ないんだ。

──だから、誰か──私を、間違って、ないって──

911Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:33:26 ID:6C.hKJws0
 



「──随分とお喋りなのは、治ってはいないようだな」



──銃声が、澱んだ空気を切り裂いて走る。
顔面を狙ったそれを、流子は空いていた左手で弾き飛ばす。
尚も断続的に放たれる弾丸に対し、流子は理世を盾にしようとするが──その一瞬を突いて、飛び出してきた男が思いきり地面を蹴る。
一気に肉薄し、すれ違い様に理世を持つ右腕に弾丸を撃ち込む。
咄嗟に理世を手放し腕を引く流子、放り出された理世を拾うのは、乱入者──風見雄二の右腕。

「…よぉ。わざわざ来やがったか」
「あれだけ喚いていれば、近くに来れば来ないやつはいないさ」

縛斬を再び抜刀して雄二へと向き直る流子に対し、雄二は姿勢を立て直しつつ油断なく周囲に気を配る。
少し離れたが、流子よりは近い位置に承太郎がいるのを確認すると、再び立ち上がって銃を突きつけ直す。

「随分と癇癪を起こしていたようだが、何か気に入らないことでもあったか?」
「うっるせぇんだよ…テメエには関係ねえ」

その声に籠る怒気は、先程とは比べ物にならない程のもの。
理世に向けていた感情を薪にして、猛々しく燃え上がるがごとき怒りの炎を滾らせた獣が、雄二へと狙いを定めていた。

「理世」

そんな彼女を冷静に観察しながら、雄二は理世に対して言葉を飛ばす。
へたりこんでいたままの彼女が、それでものろのろと顔をあげて反応したのを見て、僅かに安心したかのような表情を浮かべる。
だが、その焦燥しきった表情は、やはり安心できるようなものではなく。

「承太郎を連れて、ここから逃げろ」

故に、彼女にはそう命ずる。
それは、二人の安全のためにも、そして理世の精神を僅かに安定させるために必要なこと。
何事か必要なことをして、僅かでも気を紛らせるという処方──状況も加味すれば、今できることは、これしかない。
理世が何をして、どう思ったのか聞いている猶予など、今は無いのだから。

「……待って、風見、さん」

──それでも。
そんな憔悴しきった声をした少女を、そのまま放り出すことは出来ず。
何を言うべきか、一瞬迷い──そこで、ふと思い出した事があった。
奇しくも状況の似たこんな山の中で、自分の姉が周防天音を助けた時の言葉。
天音を身を挺して逃した時に言ったという、その言葉。
あの天才の「姉」の言葉を借りて、言葉を伝えることにした。

「──大丈夫だ。お前はまだ、生きるために人を殺すしかない鬼なんかじゃない。お前はまだ、人として生きることができる。
だから逃げろ、そして──生き延びろ」

微笑みながらそう言い残して、後はただ「行け!」と叫ぶ。
その声で弾かれたように顔を上げた理世が、承太郎を担いだまま歩き出す。
承太郎の重みに苦戦しながら、それでも何とか逃げるだけの速度を確保していることわ確認し──そこで、空気を割く刃の音。

「させっかよ──テメーら全員、ここで殺──」

流子がその全てを言い終わる前に、もう一度銃声が鳴響く。
反対に突撃し、クロスカウンターの要領で放った銃弾が、流子の頭部左二センチの場所を飛んでいく。
そのまますぐさま流子の背後へと取り付き、頭部に向けて弾丸を発射しながら身体を捻る。
先と同じような体術で、ある程度は凌ぐ──その基本戦法は、場所が変わろうと同じだった。
しかし、仕掛ける直後に唸りを上げて飛んできた裏拳を避け、更に回転を活かしてそのまま殴りかかってくるという連撃を間一髪で避けた時、雄二も悟る。
先と同じではない──より感情を剥き出しにして、「とにかく殺す」という殺意のままに暴れている獣と化している。
動きを読みやすいのが救いだが、速度と荒々しさは数割増しているような気さえする。

「さっきも言ったが、やたらとお喋りだな。おかげで二人を逃がせた」

煽るような言葉を投げるが、流子の様子が変わる事はない。
言動や態度から滲み出る殺意から察するに、既に彼女の感情は相当に振り切れているのだろう。
彼女に近しいものでもなければ、これ以上の刺激を与える事は難しいだろう──それほどまでに、彼女は今暴走している。
そこまでの地雷を、理世が踏んだ、ということか。
ともあれ、ここからが正念場。
改めて剣の矛先を此方に向ける流子に対し、雄二も右手の銃の状態と残弾を確認する。

「変わんねえよ、とっととテメーをブッ殺して彼奴らも殺すだけだ」
「やってみろ」

その言葉を最後に──真夜中の戦場を、二者が駈け出した。

912Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:36:34 ID:6C.hKJws0
【Gー4(中心部)/真夜中】

【纏流子@キルラキル】
[状態]:全身にダメージ(中)、左肩・左太ももに銃創(糸束で処置済み)、疲労(中)、精神的疲労(極大)、
    数本骨折、大激怒、説明しきれない感情(恐怖心?)、理世に対する嫉妬
[服装]:神衣純潔@キルラキル(僅かな綻びあり)
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(19/20)、青カード(17/20)
    黒カード:縛斬・蛟竜@キルラキル、自動車爆弾@現実?、番傘@銀魂、生命繊維の糸束(一割消費)@キルラキル、遠見の水晶球@Fate/Zero、
         花京院典明の不明支給品0〜1枚(確認済み) 、ジャンヌの不明支給品1枚(確認済み、武器とは取れない)
[思考・行動]
基本方針:全員殺して優勝する。最後には繭も殺す
   0:雄二を殺す。承太郎と理世も追って殺す。
   1:次に出会った時、雄二と皐月と鮮血は必ず殺す。
   2:神威を一時的な協力者として利用する……が、今は会いたくない。
   3:消える奴(ヴァニラ)は手の出しようがないので一旦放置。だが、次に会ったら絶対殺す。
   4:針目縫は殺す。    
   5:純潔の綻びを修繕したい。
   6:マコの事を忘れたい。

[備考]
※少なくとも、鮮血を着用した皐月と決闘する前からの参戦です。
※DIOおよび各スタンド使いに関する最低限の情報を入手しました。
※満艦飾マコと自分に関する記憶が完全に戻りました。
※針目縫に対する嫌悪感と敵対心が戻りました。羅暁への忠誠心はまだ残っています。
※第三放送を聞いていません。
※肉体のダメージは前の話よりは良くなっています。
※現在自動車爆弾はネオアームストロングサイクロンジェットアームストロング砲にへ向かって移動しています。
 そのまま行けば一定時間後に標的の砲台は爆破されます。誘爆し爆発範囲が広がる可能性があります。


【風見雄二@グリザイアの果実シリーズ】
[状態]:ダメージ(中、処置済み)疲労(小)右肩に切り傷(処置済み)、全身に切り傷 (処置済み)
[服装]:美浜学園の制服
[装備]: トンプソン・コンテンダーと弾丸各種(残りの弾丸の種類と数は後続の書き手に任せます)@Fate/zero 、ベレッタM92@現実(残弾0)
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(7/10)、青カード(7/10)
   黒カード:マグロマンのぬいぐるみ@グリザイアの果実シリーズ、腕輪発見機@現実
   歩狩汗@銀魂×2、旧式の携帯電話(ゲームセンターで入手、通話機能のみ)
   小さな木杭3本、小さな鉄杭3本、タオル2枚、包帯代わりの布2枚、包丁一本(低品質)
[思考・行動]
基本方針:ゲームからの脱出
   0:理世と承太郎が逃げる時間を稼ぐ。
   1:纏流子を始めとする危険人物への対策を考える。

[備考]
※アニメ版グリザイアの果実終了後からの参戦。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※キャスターの声がヒース・オスロに、繭の声が天々座理世に似ていると感じました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※言峰から魔術についてのおおまかな概要を聞きました
※纏流子の純潔の胸元に隙間があるなどの異変に気づいています。

[雄二の考察まとめ]
※繭には、分の殺し合いを隠蔽する技術を提供した、協力者がいる。
※殺し合いを隠蔽する装置が、この島のどこかにある。それを破壊すれば外部と連絡が取れる。
※第三放送を聞いていません。
※城近くの山小屋から武器になりそうなものを入手しました(鉛筆サイズの即席の木杭3本、即席の鉄杭3本、包丁一本(低品質))
※自動車爆弾が北西へ向かうのを目撃しました。爆弾とは気づいていません。

913Girls Murder License ◆NiwQmtZOLQ:2017/09/28(木) 23:38:08 ID:6C.hKJws0
 




表情を動かす余裕すらも、もう残っていなかった。
自分がどれだけ醜いか、少し考えただけでも本当に嫌になるのに、それでも歩みを止めるわけにはいかないという呪いだけが自分を縛っている。
千夜に会えばきっと蔑まれ、他の人間にも人殺しと呼ばれるだろうという悲観的な未来以外に、この先の見通しなんてもう一つも見えなくて。
今はただ、背負っている承太郎命が、歩みを止めるなと彼女を詰る。
すぐに死に至るような傷こそ追っていないが、気絶から目覚めるまではまだ時間がかかる。それまでに襲われるようなことがあれば、二人ともどうしようもない。
雄二に逃がしてもらっておいて、このまま倒れるということは嫌だ──そんな気持ちが、今は唯一の原動力だった。
一歩一歩、己の体が前に進んでいる感覚だけを頼りにして。
吐き出した息は、じっとりと身体に纏わり付いて離れない。
今の自分の酷すぎるであろう表情も、誰にも見られたくなかった。

「……わた、しは」

もう、吐き出すものは何一つなくて。
最早余計なものとなった思考をそれでも巡らす度に、どうあっても取り除けない己の愚かさに辟易するしかなく。
自分の中に残された醜さと約束が、何よりもずっしりと体を重くする重りとなって。
今はもう、苦痛でしかない行軍をただ進んでいくしかなくて。
足取りは、ただ只管に重かった。

──理世は、未だに知る事は無い。
紅林遊月の死に対し、衝撃を受けるであろう存在の内の一人はは、すぐそこにいるという事に。
承太郎が理世と出会ったとき、咄嗟にカードに戻しておいたルリグ『花代』。
未だ真実を知らぬ彼女との相対の時が、何を生むのか、それもまた──




【G-4/南部(蟇郡の遺体がある場所のすぐ近く)/真夜中】

【空条承太郎@ジョジョの奇妙な冒険 スターダストクルセイダース】
[状態]:気絶、ダメージ(大)、疲労(大?、ある程度回復した可能性あり)、精神的疲労(小)、胸に刀傷(中、処置済)、全身に小さな切り傷、
    左腕・左肩に裂傷(処置済み)、貧血(大)、強い決意、焦り(小) 、神代の酒による酔い(小)。
[服装]:普段通り
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(37/38)、青カード(35/37)
黒カード:約束された勝利の剣@Fate/Zero、不明支給品0〜1(言峰の分、確認済み)、スパウザー@銀魂、
         キュプリオトの剣@Fate/zero 、不明支給品1枚(ことりの分、確認済み)、神代の酒@Fate/zero (3分の1消費)、レッドアンビジョン(花代のカードデッキ)@selector WIXOSS
    現地調達品:雄二のメモ、噛み煙草、各種雑貨(ショッピングモールで調達)
[思考・行動]
基本方針:脱出狙い。DIOも倒す。
   0:……………
   1:理世に対し何らかの処置をとりたい。
   2:白カードに閉じ込められた魂の解放方法を探る。
   3:花代から情報を聞き出す。
[備考]
※少なくともホル・ホースの名前を知った後から参戦。
※折原臨也、一条蛍、香風智乃、衛宮切嗣、天々座理世、風見雄二、言峰綺礼と情報交換しました(蟇郡苛とはまだ詳しい情報交換をしていません)
※龍(バハムート)を繭のスタンドかもしれないと考えています。
※風見雄二から、歴史上の「ジル・ド・レェ」についての知識を得ました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※越谷小鞠を殺害した人物と、ゲームセンター付近を破壊した人物は別人であるという仮説を立てました。また、少なくともDIOは真犯人でないと確信しました。
※第三放送を聞いていませんが、脱落者と禁止エリアは確認しています。
※神代の酒3分の1を摂取しました。その効果から体力が回復をしている可能性があります。詳細は後の書き手にお任せします。


【天々座理世@ご注文はうさぎですか?】
[状態]:疲労(大)、精神的疲労(極大)、無力感(大)、自分自身に対する疑心と絶望
[服装]:メイド服・暴徒鎮圧用「アサルト」@グリザイアの果実シリーズ
[装備]:なし
[道具]:腕輪と白カード、赤カード(9/10)、青カード(9/10)
    黒カード:キャリコM950(残弾半分以下)@Fate/Zero
    白カード:香風智乃
[思考・行動]
基本方針:?
   1:今は、ただ、逃げる。
[備考]
※参戦時期は10羽以前。
※折原臨也、衛宮切嗣、蟇郡苛、空条承太郎、一条蛍、香風智乃、紅林遊月、言峰綺礼と情報交換しました。
※参加者の時間軸がずれている可能性を認識しました。
※『越谷小毬殺人事件の真犯人はDIOである』という臨也の推理(大嘘)を聞きました。必要に応じて他の参加者にも伝える可能性があります。
※第三放送を聞いていません。ラビットハウス周辺が禁止エリアになったことは知りました

914名無しさん:2017/09/28(木) 23:39:01 ID:6C.hKJws0
仮投下を終了します。指摘がありましたらお願いします

915名無しさん:2017/09/28(木) 23:47:51 ID:gQe5o6kY0
仮投下乙
理世の心の動きと流子の台詞が上手いなぁ

916名無しさん:2017/09/29(金) 19:13:02 ID:aGOf7JbA0
仮投下乙です
あちこちに地雷が転がってる……
>>913の承太郎命などの些細な脱字がある他は本投下に問題はないと思います


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