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発掘野球ものスレ

1名無しさん:2016/11/05(土) 22:39:20
【桐島エンジェルハーツ】
年間100敗という不名誉記録を打ち立ててしまった弱小球団。
万年Bクラスながら宝崎を始めとする数人の選手の人気によって観客動員数だけはリーグ屈指。

・橘伊月(22)
主人公格。ポジションは二塁手。
桐島からドラフト1位指名を受けた大学生。
大学リーグでは無冠ながらも打撃と守備にと大いに活躍したため、即戦力を期待されて指名された。
ハーツ一番人気のアイドル選手宝崎恋歌は高校でのチームメイトかつ元カノである。

・宝崎恋歌(22)
ヒロイン格。ポジションは投手(中継ぎ)
4年前に女性選手として甲子園に出場しかけ、一躍時の人となった。
そこに目をつけたハーツに客寄せパンダとしてドラフトで指名されプロ入り。
誰もが彼女の失敗を予想したが、女性らしい細やかなピッチングで中継ぎとしてそれなりの成績を残す。
決してエース級ではないがチームにはなくてはならない存在。
伊月と付き合っていた時期があり、未だに引きずっている節がある。

・駒田俊明(18)
ロリコン。ポジションは外野と投手。
春のセンバツに出場し、夏は県大会で一葉高校と熾烈な戦いを繰り広げた成美高校出身の男。
フロントが何を考えているのかは不明だが、ドラフト5位指名を受け入団。

2名無しさん:2016/11/06(日) 20:08:59
・湊田鶴(27)
ポジションは左翼手又は一塁手。
恋歌と共にハーツの観客動員数リーグトップの理由として君臨する女性選手。
長身痩躯ながらも巧みなバットコントロールで単打の山を築く単打の鬼。
そんなプレースタイルながらも性格は豪快の一言に尽き、加えて酒乱。
ガハハと笑い婚期の話をされたらブチ切れるようなどこにでもいる女の人。
古めかしい自分の名はあまり好きじゃないとかかんとか。

3名無しさん:2016/11/06(日) 20:39:33
・フレッド=メイティ(30)
助っ人外国人。ポジションは三塁手。
いわゆるクソオタでありハーツのベンチには彼が今季一押しのアニメキャラのポスターがいつもかかっている。8
アニメを字幕なしで理解するため日本語の勉強は完璧であり通訳いらず。
当たれば超でかいが外す時は超扇風機。ロマンの塊。
声優が始球式に来た試合でテンション上がりすぎて3打数3本塁打を打ったのは伝説。

4名無しさん:2016/11/06(日) 20:48:26
【大錦ナーリーキンズ】
金はある!!勝ち星はない!!それが大錦ナーリーキンズ!!!
トレードが下手なのか?育成が下手なのか?もしや呪われているのか?
優れた環境と金に物を言わせたトレーナー陣がいながらにして何故か勝てない万年Bクラス球団
選手からもナーリーキンズにいくと芽が出ないと敬遠されがち

・三岸セイ(22) 投手
主人公。コミュニケーションが不得手。暗い。
敵からも味方からも「やりにくい投手」として知られる。
ピッチングの組み立ての正確さと多彩な球種、不意に見せる勝負強さが噛み合い表面上の成績は悪くない。
しかし連携が苦手なこともあり守備面は劣悪でバッティングもお粗末。急時代的な「ピッチングだけの投手」である。
また、彼自信も開き直りを見せている側面がある。
チーム内でもやや浮いているが、そこはバッテリー間で何とか和を保とうと苦心している(主に胡桃が)

・胡桃百(22) 捕手
ヒロイン。くるみもも。気が強い。
セイをただ一人的確にリード出来るとして不動のバッテリーとなっている。
本人が望む望まないとは別として、不動のバッテリーとなっている。
セイが何とかチームに溶け込めるよう世話を焼くが、当人が胡桃がいればいいの姿勢なので度々激昂する。
チームプレー、チームの和を重んじる胡桃からするとセイの態度には不満が残るようだ。
「ねちっこくていやらしくて、その癖自分が勝負したい場面では絶対に譲らない。最高にやりにくい相方」だとセイを断ずるが、ナーリーキンズを復活させるキーとなるのは彼だと睨んでいる。

5名無しさん:2016/11/06(日) 21:10:45
胡桃「ああっ! また一人で食事摂ってる!!」
セイ「……うるさいな……」
胡桃「うるさいじゃないでしょうが……チームメイトとこういうところで交流とリなさいっていつも……!」
セイ「いいよ、そんなもの。こっちはこっちでやるよ……」
胡桃「座るわよ!」
セイ「好きにしたら」
胡桃「大体ねえ……アンタはねえ……いつもいつも……」
セイ(また始まった……)
セイ「僕の仕事はピッチングだよ。だから……僕は胡桃だけ見ていればいい」
胡桃「ふん、ふん……なるほどね……馬鹿じゃないの? 野球やってるんですけど? チームスポーツなんですけど?」
セイ「僕にとってはそうじゃない」
胡桃「馬鹿じゃないの……本当に馬鹿じゃないの!? 恋愛じゃないんだから君さえ居ればそれでいいってもんじゃないの!!!」
セイ「れ、恋愛って……そんなことは……言ってないよ」
胡桃「わかってるわよそんなこたあ! プロなんだからプロ意識持てって話なの! プレーだけがプロの仕事じゃないの!!」
セイ「……」
胡桃「ついでに言えばチーム内恋愛とかもそれはそれでプロ意識低いと思うわよ私はね!」
セイ「うぐっ……ど、どうでもいいよ、それは……」
胡桃「本当にまあそれはどうでもいいけど……とにかくチームの輪に少しは溶け込む努力をしなさいってことなの」
セイ「嫌だ」
胡桃「」ピキッ
セイ「というか必要ない」
胡桃「」プツッ
セイ「無意味だ」
胡桃「アンタもう殺すわよ!!!!!」
セイ「プロ意識のない発言だ……」

6名無しさん:2016/11/06(日) 21:18:01
湊「今日の相手は大錦だ! 潰すぞ!」
フレッド「ミナトは相変わらず口だけは強打者デース」
湊「誰がアヘ単じゃゴラァ!」
フレッド「鬼の形相!! そんなだから婚期を逃すん」
湊「アぁ??」
フレッド「ひっ…」

橘「またやってる…」
恋歌「まあ仲は良いんですよねあの二人」
恋歌「脳筋同士相性がいいんでしょうか?」
橘「お前先輩相手に何てことを…」
恋歌「あら? 橘さん……わたしも先輩なのですけれど?」
橘「……失礼、宝崎さん」
恋歌「……」
橘「……?」
恋歌(昔は恋歌って……)
橘「宝崎さん?」
恋歌「いいえ、別になんでもないですよ」

7名無しさん:2016/11/06(日) 21:53:57
・迫水司郎(29)
ハーツのエース。負け運エースとしても知られる。
リーグでも有数の実力を持つ本格派ながら何故か彼の登板時に限って打線の援護が少ないことが多く白星に恵まれない。
それでも入団時からしっかりと先発の仕事をこなし、今季ついにFA権を取得。今年のストーブリーグの目玉とされる。
寡黙な背中で語るタイプ。湊は彼の前だとめっちゃ乙女になる。

・景山晋二(27)
ハーツの正捕手。入団一年目からスタメンマスクを被っている割に陰が薄いと評判。地味だが堅実なキャッチングが持ち味で捕逸は例年ゼロ。打撃はパッとしない。
割と推しが弱くお人好しで、湊とフレッドの暴走の被害者になることが多い。

・千藤翔(25)
ハーツのショート。
俊足を活かした広い守備範囲が持ち味。ただしそれが悪く作用してエラーも相応にある。
軟派で恋歌にもたびたびアプローチをかけているがいつも袖にされている。なおそんな彼でも湊はノーセンキューらしい。
橘とは恋歌を巡るライバルともいえるがたぶん勝負になってない。

8名無しさん:2016/11/06(日) 22:25:52
・犬里綺更(19)
ポジションは中堅。
前年度ハーツがアイドル枠として指名した女性選手。
犬里、恋歌、湊でハーツ三羽ガラス。
恋歌が猫、湊が虎なら綺更は名前通り犬タイプ。
湊の忠実なる舎弟(舎妹?)であり、ハーツの忠犬。
年上の橘にもすぐ懐き恋歌からの警戒度が上がることに。
千藤にも劣らずの超俊足で広い守備範囲を持つが、彼と同じく広すぎる守備範囲が仇となりエラーもそれなり。
湊の舎弟だけあって脳筋気味であり、意見が対立したらすぐにかけっこで白黒つけようとする。
打撃はからきしだが足で稼ぐタイプ。

・久門龍之介(34)
ポジションは左翼手。
アイドル路線をひた走るハーツには数少ないベテラン。
かつては首位打者のタイトルを獲得したこともある名選手であり、その力は多少衰えたがミート力はまだまだ現役。
しかし足回りの怪我に泣かされ守備に不安が残る。
千藤と犬里によるレフトのカバーリングに助けられ、打力で恩返しを狙う。
聖域と揶揄されがちだが彼がいないと打線が全く怖くなくなるのがハーツの弱点。

9名無しさん:2016/11/06(日) 22:43:59
・向坂雄馬(25)
元高校生ナンバーワン投手。
高校時代は甲子園にも出場したエースだったが、肩を壊しDL入りしたことから他球団は指名回避。
社会人に進みながらリハビリを続け、今年外野手としてハーツがドラフト二位指名した。
アイドル張りの甘いマスクを持つことからまたハーツのアイドル趣味が出たと言われており、今年の新人に対するハーツの女性ファン人気を伊月と二分する。
打撃力が壊滅的なハーツ打線の中にあって新人ながらも伊月同様期待値は高い。

10名無しさん:2016/11/06(日) 22:59:38
恋歌「……橘さん、もしよければキャッチb」

犬里「橘さん!! キャッチボールしませんかー!?」
橘「うお、犬里さん?」
犬里「さん付けはいらないっすよ! プロ入りはウチのが早くても橘さんは先輩っすから!」
橘「そ、そうか」
犬里「なんなら綺更って名前でもいっすよ! バッチコイっす!!」
橘「わかったよ。じゃあ綺更って呼ばせてもらう」

恋歌「!!!」

犬里「いっすね! これでより連携が深まるってもんっす!」
橘「そんなものかな」
犬里「ウチらはセンターライン! 守備の要っすからね!!」
橘「なるほど…なのかどうなのか…」

恋歌(あ…あの…あの、泥棒わんこ……!)
千藤「あれー? もしかして恋歌ちゃん今空いてる感じ?」
千藤「ねえねえどう? オレとキャッチボール」
恋歌「しません」
千藤「ですよねー……綺更っちは橘とやってるし……」
湊「……」フフン
千藤「……まああの人はねえな」
湊「んだとコラァ! 翔てめえ! この湊様が付き合ってやろうってんだとっとと来い!」
千藤「うげえ…田鶴っちは」
湊「その名前で呼ぶなゴラァ!!」
フレッド「オーゥ……あれは正しくニホンゴ喋るゴリラデース……」
景山「お、おい、フレッド、湊に殺されるぞ…」
湊「聞こえてんぞクソオタ!」
フレッド「ダレがクソオタだよ行き遅れがYO!」
湊「ハァァぁ!? 行き遅れじゃないし!! まだまだだし!!」

橘「相変わらず賑やかなチームだね」
犬里「それがウチのいいとこっす!!」

恋歌「ぐぬぬ……」
向坂「ああよかった宝崎くん、もし空いてたらキャッチボールを……うん?」
恋歌「ええ、いいですよキャッチボール……橘さんに見せつけてあげましょう…ふふ、ふふふ」
向坂「ああ…僕って当て馬…?」

11名無しさん:2016/11/06(日) 23:16:11
桐島エンジェルハーツ ベストオーダー

1番 遊 千藤 右左
2番 中 犬里 右両
3番 二 橘 右両
4番 左 久門 右右
5番 三 フレッド 右右
6番 一 湊 左左
7番 右 向坂 左左
8番 捕 景山 右右
9番 投手

12名無しさん:2016/11/06(日) 23:28:42
【桐島エンジェルハーツ】
親会社は製薬会社の桐島製薬。エナジードリンクのメタトロンEが有名。
万年Bクラスの弱小球団ながらグッズ展開やアイドル級選手を集めることによる集客効果によって例年黒字を叩き出している。
選手の補強ポイントは1にルックス2に能力とまことしやかに囁かれており、事実湊田鶴、宝崎恋歌、犬里綺更ら女性選手三羽ガラスのアイドル的プロデュースや迫水ら主力選手の写真集発売など多方面に手を伸ばしている。
リーグ優勝は捨てているように見受けられがちではあるが、なんやかんや橘伊月や向坂雄馬らを指名したことは評価されている。(彼らのルックスが際立っていたという面も多分にあるが)
全体的に打線が貧弱であり、チーム打率及びチーム打点はリーグ最下位。打線強化が急務。
一方機動力はリーグでも上位であり、塁に出れさえすれば小技で掻き乱す戦法を得意とする。
千藤が出て犬里が送り橘、久門で返す、または久門が出て湊が進め向坂で返すというのが鉄板パターンか。
フレッドはギャンブルに近いが当たれば超でかい。
先発陣は迫水がリーグ有数の能力を持つが他はそれなり。恋歌も中継ぎとして及第点の成績は残している。
高校時代は恋歌とバッテリーを組んでいた伊月を捕手に引っ張り出す計画が進行しつつあるとかないとか。

13名無しさん:2016/11/06(日) 23:56:52
湊「ガハハ! 今日は大勝! じゃんじゃん飲めー!」
橘「酒豪というかもはや酒乱の域だなあれは……」
犬里「橘さん! お酒注ぐっすよ!」
橘「ああ、ありがとう……」
犬里「ウチも早く飲みたいっすねー。そしたら姐さんと盛り上がれるのに」
恋歌「綺更はお酒を飲まなくても十分湊さんと波長が合ってると思いますよ」
犬里「え? そっすか?」
恋歌「ええ」
橘「宝崎さん、いつの間に隣に?」
恋歌「……悪いですか?」
橘「いや、驚いただけだ」
恋歌「……そうですか」

千藤「なあおいおかしくね?」
向坂「何がですか?」
千藤「恋歌ちゃんも綺更っちも橘橘って、オレは? ねえオレはどうなんだよ向坂ァ!」
向坂「いやどうって言われても……」
フレッド「フッ……千藤、女心は水物デース」
景山「なんだそりゃ……」
フレッド「だけど! 二次元はオマエを裏切らない!」
フレッド「だからカモン! こっちの世界へ!」
千藤「やだ! 絶対ヤダ!!」

湊「飲め飲め飲むぞー! 久門さんもほらほら!」
久門「いやあ…私はお構いなく…」
湊「うーん、そうですか? じゃあ不肖湊田鶴、これより一気を…」
迫水「……湊、そこらへんにしておけ。体に障る」
湊「へっ……あっ、はい……」
迫水「……」
湊「あ……ぅ」

橘「え…なにあれ」
恋歌「見たままですよ」
犬里「なんで姐さん黙っちったんすかね??」
橘「いやそれは……いや、ううん」
恋歌「存外乙女ですよ、あの人」

14名無しさん:2016/11/07(月) 07:24:58
・宮篠御塚(24)
ライバル兼ヒロイン格。投手。ハーツとは別チーム。
大学リーグではほぼ敵なしだった投手四冠エース。
伊月とはリーグ在籍期間の被りが短いものの、彼女の球を芯で捉えた初めての存在として強く記憶している。
伊月もまた彼女との通算成績は全敗のためかなり強く意識しており、プロ入り前の楽しみを彼女との対戦と語ったほど。なお恋歌は不機嫌になった。
アイドル性は抜群のため当然ハーツは彼女を一位指名したが競合の末抽選に敗れた経緯がある。

15名無しさん:2016/11/07(月) 07:37:57
【試合前】

宮篠「失礼しまーす」
千藤「おおっ! 御塚ちゃん! 試合前にベンチに来てくれるってことはあれ? ついにオレと食事に」
宮篠「いえ、それはまたの機会に」
湊「あしらわれてやがる」
千藤「うっせーっすよ!」
湊「で? どうした宮篠。うちに何か用か?」
宮篠「伊月くんはいるかな?」
千藤「また橘かよチクショー!」
宮篠「また橘……?」
湊「なんでもねえ。橘ならそこらへんで……ああ、恋歌と話してるな、あそこだ」
宮篠「あ、本当だ。ありがとう田鶴ちゃん」
湊「名前で呼ぶんじゃねえ!」

恋歌「今日の先発は宮篠御塚……球威はないけれど正確無比なコントロールは脅威ですね」
橘「ああ…知ってるよ」
恋歌「知ってるんですか?」
橘「あの人は俺がプロ入りした理由のひとつだからな」
恋歌「……へえ、そうですか」
橘「なんで声低くなったの?」
恋歌「別に……」

宮篠「伊月くん!」

橘「御塚さん!?」
恋歌(御塚さん…って、伊月を名前で!!!)
宮篠「や、久しぶりだね」
橘「そうですね……二年ぶりくらいですか」
宮篠「君との対戦、すごーく楽しみにしてたよ」
橘「俺もです。昔の俺とは違うこと、見せてあげますよ」
宮篠「言うねえ。でもプロでより成長した私は強いよ〜?」
橘「なおのこと楽しみですよ」
宮篠「ふふふ、そっか。じゃあ、楽しみにしてるよ! じゃあね!」
橘「ええ!」
恋歌「…………」
橘「……相変わらず爽やかな人だな、ってどうしたんだ宝崎さん」
恋歌「別に何でもありませんよ……」
橘「???」
恋歌(私がそばにいない間にどんだけ女引っ掛けてるんですか!)

16名無しさん:2016/11/07(月) 09:50:44
恋歌「……」
胡桃「相変わらず不機嫌そうね」
恋歌「相変わらずってなんですか」
胡桃「いつもファンに見せるあの嘘くさい笑顔はどうしたのよ?」
恋歌「嘘くさいって…失礼ですね胡桃さん」
胡桃「まあなんでもいいけど……あ、店員さん、生ひとつね」
恋歌「お酒飲むんですか? プロ意識低いんじゃないですか?」
胡桃「いいのよ! 酒は百薬の長なの!」
恋歌「まあいいですけど……」
胡桃「で?」
恋歌「……で、とは?」
胡桃「オフに呼び出したんだからなんかあるんでしょう、話が」
恋歌「まぁ……そうですね……」
胡桃「同期で女性選手同士、仲間のよしみよ。この胡桃百にどーんとまかせておきなさい!」
恋歌「……これはチームメイトの話なんですけど」
胡桃「うん」
恋歌「その人、チームの中に好きな人がいるらしくて」
胡桃「喝!!」
恋歌「!?」
胡桃「プロ意識が低いわ!!」
恋歌「……」
胡桃「野球は私たちの生業なんだから。職場に恋愛感情を持ち込んだら拗れるじゃない」
恋歌「でも好きな人にいいところを見せたくていつも以上のピッチングができることもありますよ」
胡桃「……恋歌あんたチームメイトの話じゃなかったの?」
恋歌「!!!」
胡桃「ふーん、へえー、ほー、なるほどねえ」
恋歌「あ、いや、これは……」
胡桃「相手は、さしあたり橘ね」
恋歌「!!!」
胡桃「わかりやす……」
恋歌「……知っての通り、彼、結構アレでしょう?」
胡桃「顔はいいわね。宮篠さんともいい雰囲気だしそっちの犬里ちゃんとも仲がよさげ。女性ファンも多いみたいね」
胡桃「ライバル多いんじゃないの? まあチーム内恋愛はどうでもいいけど……」
恋歌「…でも、橘さんは……ううん、伊月は……その、元カレなんですけど……」
胡桃「えっ」
恋歌「私がプロ入りするから別れて……それで……伊月もプロに入って迎えに来てって……」
胡桃「言ったの?」
恋歌「言ってない……」
胡桃「彼女としての意識が低いわ!!」

17名無しさん:2016/11/07(月) 13:31:09
・宝崎恋歌
高校時代は橘伊月とバッテリーを組んでおり、彼と交際していた。
一目惚れの感が強く、恋歌から伊月に迫り晴れて恋人になったが、自身がプロ入りするため別れ話を切り出した。
「プロで待っていますから」と述べた彼女としては「プロ入りして迎えに来てね」といったニュアンスでいたのだが、超がつくほど鈍感な伊月としては一人の勝負人として、「これからは恋人でなくライバルだ」といった意味で捉えられている。
かなりめんどくさい性格をしており、伊月が自身とのバッテリーを解消した後、誰の球も受けていないことに微かな安心感を覚えるのと同時に、捕手というポジションにはなんの未練もないかのように活躍する姿に複雑な思いを抱いている。つまり自分だけの捕手でいてほしい。
彼女の部屋には伊月の記事が書かれた新聞記事や雑誌のスクラップが大事に保管されている。ちょうめんどくさい。
自分から告白して振った手前もう一度告白する勇気がなく、伊月から来てくれないかなと密かに願う。
また、飲み会や練習時など、伊月の隣をちゃっかり確保していることが多いためチームのみんなにはバレかけている。

18名無しさん:2016/11/07(月) 22:22:53
・橘伊月
高校時代のポジションは捕手。大学に進学後は二塁を主に守り、プロでも二塁を担当。
捕手時代は宝崎恋歌とバッテリーを組み、県大会ベスト8にまで駒を進めた。大学で覚醒しハーツの補強ポイントと見事に合致し一位指名。
高校時代は恋歌と交際していたが、彼女のプロ入りを境に交際解消。「プロで待っていますから」という恋歌の発言を「もう恋人じゃない、プロではライバル同士だからよろしくな!」と解釈した。
しかし恋歌との破局(?)は多少とて心境になんらかの影響を与えたのか、大学時代に恋人がいたことはない。
が、大学リーグで2学年上のエース、宮篠御塚とのライバル関係はちゃっかり育んでいる。
プロ入り後は開幕一軍帯同を果たし初戦から3番打者という大役を任される。

交際時は恋歌を名前で呼んでいたが、プロ入り後は先輩として宝崎さんと呼ぶ。
鈍感で時折毒を吐くが概ね穏やかな性格である。

19名無しさん:2016/11/07(月) 22:43:29
湊「しゃ、しゃこみずしゃん!!」
迫水「……、……? 俺か?」
湊「は、はいっ!」

千藤「オイオイオイ、あれ本当に大丈夫か?」
向坂「どうだろうね。キャプテンがあんなに緊張するなんて」
綺更「なんで姐さんはあんなカミカミなんすか?」
恋歌「色々あるんですよ……気持ちはよくわかります」
伊月「へえ、そうなんだ」
恋歌「…………」ゴスッ
伊月「なんで殴る……」
千藤「いちゃつくんじゃねえよ橘ァ!」
恋歌「い、いちゃつくだなんて……」
伊月「そんなのじゃないですよ」
恋歌「…………」ゴスッ
向坂「女心がわかっていないなあ橘くんは」
景山「いや……ていうかお前ら何してんだよ」
フレッド「まな板ゴリラがカマトトぶってるのを観察デース」
千藤「フレッドお前マジ殺されるぞ」
フレッド「オマエラがチクらなきゃ万事ノープロブレム!」
恋歌「キャプテンがついに迫水さんをデートに誘うというので」
向坂「全員で応援って感じです」
久門「私も若い頃は初々しかったなあ……」
景山「久門さん34ってまだ若いんじゃ……」
綺更「ってか、姐さんはデートのお誘いするつもりだったんすか!? 気づかなかったっす!」
千藤「ほんと脳筋だな〜綺更っちは」
綺更「デート……ウチ、デートしたことないっす。橘さんはあるっすか?」
伊月「ああ、あるよ」
恋歌(ふふんそうでしょうそうでしょうとも)
綺更「じゃあ今度ウチのこと連れてってほしいっす!」
恋歌「はぁぁぁ!?」
伊月「宝崎さん?」
恋歌「……なんでもありません」
向坂「ははは……」

湊「で、でっでっ、で……」
迫水「で?」
湊「で……あ、ぅ、あ……」
迫水「……」
湊「ああああああああ! バッセン! バッセン行きましょう! かっ飛ばしましょう!!!!」
迫水「……? 構わないが」

千藤「おいおい……」
恋歌「ヘタレですね……」
向坂「うん……まあ宝崎くんには言われたくないだろうね」
恋歌「!?」

20名無しさん:2016/11/08(火) 23:38:13
【王ヶ峰ティターンズ】
球界の盟主。大正義。常勝を規定された球団。
ハーツやナーリーキンズと同リーグで、現時点で3年連続リーグ優勝を達成している。
補強を惜しまぬ親会社のバックアップと高レベルな所属選手たちが見事に噛み合いまさに黄金時代を迎えている。
ハーツにとってもナーリーキンズにとってもラスボス的存在になるであろう。
代表的な選手はキャプテンで4番サードの御園直哉。
そのほか、宮篠御塚も同チームで先発ローテーションの一角を担っている。

・御園直哉(27くらい)
詳しくはまおめんに任せるが所謂前作主人公。最大の壁。
高校時代のマネージャーと結ばれたらしい。

・宮篠御塚(24)
ティターンズの先発ローテの一角を担う未来のエース候補。
球威はあまりないが、正確無比なコントロールとリリースポイントが非常に見辛いフォーム、打者のリズムを崩す投球のテンポ等を駆使して優秀な成績を残している。

21名無しさん:2016/11/09(水) 12:45:19
・烏丸栄一(27くらい)
投手。ティターンズと首位争いを繰り広げるチームの所属。
マックス156km/hの直球に、鋭く落ちるスライダー、打者の手元でブレるスプリット、タイミングを崩すカーブに魔球ナックルすら使いこなす球界のエース。
御園直哉とは高校時代からのライバルであり、プロ入り後も熾烈な争いを繰り広げている。
噂では高校時代の後輩でもあった直哉の妹と交際しているようだが、兄の直哉をまだ完全には納得させられていないようだ。

22名無しさん:2016/11/09(水) 17:24:34
・渋沢拓杜

投手。輝かしい記録や超人的な成績こそないものの「ここ数年ナーリーキンズを支えてきた男」とされる存在。
ピッチング・バッティング・フィールディング全てにおいて平均よりやや上レベルに達している。
縁の下から時には中心からチームを支えてきたその姿に監督・コーチ陣やチームメイト、ファンからの信頼も厚い。
しかし目立った活躍があるというわけではなく堅実な成績と結果を積み重ねてきた存在であるため度々話題になるわけではない。
また「キンズの核は渋沢だけどな」というあまりにも通ぶったコメントがSNS上で拡散され「○○の○○は渋沢だけどな」というお決まりの定型がキンズファンの中で密かに流行している。
「胡桃の正体は渋沢だけどな」「明日の一面は渋沢だけどな」「御園の奥さんは渋沢だけどな」

23名無しさん:2016/11/09(水) 22:23:48
・千藤翔(25)
ハーツの核弾頭。
ノリが軽く女の子が大好きないわゆるチャラ男。
伊月と向坂が入団するまではイケメン枠だったが今は芸人枠に片足突っ込んでいる。
可愛い子と見るや声をかける軟派な性格だが必ずどっかしらで邪魔が入る三枚目さが憎めないと評判。
また、空気を読んで自分からスベりに行くなどそのコミュ力の高さを駆使してハーツのムードを高レベルに保つ仕掛け人でもある。
伊月に対し腐れイケメンだの橘の野郎だのブー垂れてはいるが、ともにセンターラインを守る戦友として大いに信頼している。
ハーツ球団職員の美人な姉と妹がおり、彼女らを狙う選手もいるとかいないとか。

・犬里綺更(19)
ハーツの核弾頭パートツー。
いつでも元気なスポ根美少女。眩しい笑顔と八重歯がチャームポイント。ハーツの妹キャラ。
前年度にハーツからドラフト3位指名を受け、まずは客寄せとして起用されるがそのチャンスを活かして見事に活躍を果たし、晴れてレギュラーに。
センターを守っていたベテランがFAで別球団へ移ったため、機動力のある綺更は重宝されている。
名は体を表すと言わんばかりの犬っぷりで伊月に速攻で懐き、恋歌をやきもきさせる。無自覚に一目惚れした節もある。
千藤はセンターラインを守る戦友であり、比較的行動をともにする機会が多い。また、湊を姐さんと呼んで慕う。
恋歌のことも恋歌先輩と呼び、尊敬の眼差しで見つめるため、恋歌本人はすごくやり辛い時があるらしい。

24名無しさん:2016/11/10(木) 23:25:08
【士道ラウンドナイツ】
王ヶ峰ティターンズ最大のライバルとされる球団。
ティターンズ対ナイツの対戦カードは伝統の一戦とされ人気を誇る。特にナイツ烏丸対ティターンズ御園の対決は高校時代から続くライバル関係ということでファンの楽しみのひとつである。
リーグ1位の座をほぼ毎年のようにティターンズと争うが、ここ最近は負けが込んでいる。
繋ぎを重視し着実に点を重ねるチームカラーを持つ。
宮篠、伊月はこの球団のファン。(だった)

25名無しさん:2016/11/11(金) 11:03:46
・柴十三雄(34)
然程目立った活躍もなくプロ野球人生の幕を降ろしかけているベテラン。
生涯一度も優勝チーム在籍経験無しと本人は語る(実際には一度だけある)。
お取り寄せ食品マニアであり、それをツマミにちびちびと一人飲みすることが趣味であったが、ある日それがキンズ内に露呈。
それ以来柴宛の荷物が寮に届く度、誰ともなしに情報が拡散し皆が酒とツマミを持って部屋に押し掛ける。
その度柴は「俺は一人飲みが好きだって言ってんだろ!」と息巻くが、最近は予め多目に取り寄せているようだ。
忘れかけていた勝ちを貪欲に追い求める執念をセイに呼び起こされ、彼の中に眠っていた夢が再び息を吹き返す。

26名無しさん:2016/11/11(金) 15:30:35
・キリちゃん(年齢は乙女のヒミツ)
ハーツの親会社桐島製薬会長であり、ハーツのオーナー。
本名桐島巌。キリちゃんと呼ばないと怒る。
年齢不詳の筋骨隆々としたオネエ様であり、その肉体美は現役アスリートの選手たちに引けを取らない。
「可愛いは正義、そして強ければなお正義」がハーツの信条であるが、それは彼女の薫陶による。
女性選手へのサポート体制は盤石だが、男性選手へも負けず劣らずの好待遇を忘れない。
ハーツの隆盛は女の子あってこそという強い信念を元に、有望な女性選手獲得への努力を惜しまない。

27名無しさん:2016/11/12(土) 01:27:04
恋歌「由々しき事態です」
胡桃「ねえ恋歌。いくら月曜は確実にオフだからってこう毎度毎度呼ばれたらたまったもんじゃないのよ」
恋歌「由々しき事態なんですよ」
胡桃「……」
恋歌「お話、聞いてもらえますよね……」
胡桃「わーったわよ……」

恋歌「最近橘さんが」

胡桃「はい撤収」
恋歌「なんで! ねえなんでですか!?」
胡桃「ってかあんたいつもその話ばっかじゃない。早く告んなさいよそれで終わりじゃない」
恋歌「で、でもでも……私が振ったわけで……」
胡桃「うん」
恋歌「今さら言い出しづらいっていうか……」
胡桃「いや言い出しづらいとかじゃなくて言いなさいよ」
恋歌「だって……断られたら私たぶん心が死ぬ……」
胡桃「えぇ……」
恋歌「どうにか橘さんから告白してくれませんかね」
胡桃「意識低……」
恋歌「……と、思ってアピールすること数度」
胡桃「アピール?」
恋歌「こう、ベンチで隣に座ったり……」
胡桃「ええっと……確か付き合ってた頃あんたから振ったのよね?」
恋歌「そうですよ……でも結果として振る形になったわけで……私は今でも……」
胡桃「んなの聞かんでもわかってるわよ……問題は橘から見りゃ自分を振った相手がべったりくっついてきてるってことでしょ。軽くホラーよねそれ」
恋歌「えっ」
胡桃「えっ、じゃないわよ……」
恋歌「女の子が距離を詰めてきたら男の子は普通……」
胡桃「二人の関係がフラットだったらそう思ってもおかしくないかもね。でもあんた達一度交際した仲なのにそりゃあ無理でしょ……」
恋歌「そんな!!」
胡桃「なんでこんな駆け引き下手なんだろあんた……」


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