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退魔教会『銀剣機関』
27
:
神夜
◆ZMOpGghC1k
:2020/07/28(火) 20:18:18 ID:RVFjM1mk
>>26
いざという時のために持ち歩いている札が一つあった。
いままで、必要になるほど追い詰められた経験は一度もなかった。
だから今がその瞬間なのかはわからない。
(いいや、今は出し惜しみをしている場合じゃない……!!)
右手を胸元に差し込み、隠してあった札を引き抜く。
私の汗なのか、それとも妖魔の唾液なのか、服の中はかなり濡れていた。
・淫気汚染:▲「快楽値」+1(34)▲「淫気量」+2(4)
・全身舐め+精気吸収:▲「快楽値」+3(高いほど札を取って投げるまで時間がかかる)
→現在快楽値:36
札を使うと一度決めたら、もう迷いはしない。
実戦で使ったことはなくても、札をつかった訓練は何度もしている。
イメージ通りに身体が動く。体を包む熱で身体にうまく力が入らなくても、札を引き抜くぐらいなら問題はない。
「業火よ、焼き尽くせ……!」
素早く札を引き抜いた私は、まとわり付く妖魔達へと札の力を解き放った。
一瞬の間に足元に強烈な炎が広がり、一体を炎で包む。
浄化の炎が邪悪な妖魔を焼き尽くし、破壊していく。
(よし、うまくいったようだ……)
「ううっ……!?」
身体に残された違和感――炎で倒しきれなかった妖魔が一匹残っていて、私のお尻に張り付いている様子。
(でも、相手が単体なら……)
行動:太刀の鞘の先端で顔を背後の顔を叩きつけ、振り払う。
妖魔が身体から離れたら、体制を整えながら向きを妖魔の方へと変え、抜刀術で斬りつける。
乱数:1
体勢:札を引き抜くときに胸元が乱れたほかは、妖魔がいなくなったおかげで状態は良くなっている。
精神:絶頂させられたのは屈辱でしたが……少しだけ、落ち着くことができました。
【札、持ってきておいてよかったです】
【この顔たちが、この家に救った妖魔の正体……なんて、甘いことはないのだろうな】
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