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カオスロワ避難所スレ2

1混沌な名無しさん:2013/09/05(木) 20:26:58 ID:XVx2BHo60
こちらは投下スレです。

300晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 22:00:37 ID:2z50rPbI0
【同時刻/日本・大阪のどこか】

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
0:大阪近辺でしばらく暴れる。魔法少女たちが追ってきた場合は迎え撃つ
1:グンマーの民のような人間は殺さない。
2:鹿目まどかの魔力に興味。可能であればこちら側(都庁軍勢)に引き入れたい
3:状況によっては都庁の仲間と合流する
4:誘拐はノータッチに分類
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、混乱
【装備】なし
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】基本:とにかく生き残りたい
0:どうしようもないので、氷嵐の支配者に同行する
1:できれば人間が殺されるのを止めたいが、魔物が殺されるのも止めたい
2:魔法少女たちが心配
3:本当に強い魔力があるなら、キュゥべえを探して願いを叶えてもらう……?
※ライブに夢中で放送を全く聞いていませんでした。
※極めて高い魔力を有しているが、現時点では持ち腐れ状態です

301希望の船と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:06:54 ID:2SLvrujI0

僕の名前は出来杉英才、小学生です。
大災害の影響で家族や友達とはぐれてしまった僕は一人で日本をさ迷っていた。
そのまま、殺し合いが始まってしまい、出会った仲間たちの助力もあって何とか今まで生き残ることができました。
……でも、放送で友達や知り合いの名前が出た時(なぜか死んだハズののび太くんのお母さんやジャイアンの名前が数回も呼ばれてた気がす

るけど)、とても悲しくなりました。
今でも日本のどこかで生きてるだろう家族や友達の身が心配です。

そのために僕はこの殺し合いを終わらせようとしている人々に身を寄せ、力になることを選びました。
僕には操縦センスがあったらしく訓練の末にガンダムパイロットになりました。
ちなみに青い配色が多いこのガンダムは、デュエル(決闘)という名前があるそうです。

「出来杉くん! 君も出撃するのかい?」

格納庫にて自分の機体のコクピットに座る僕に心配そうに話しかけたのは、この殺し合いの中で友達になった研くんであった。
彼は僕と同じ小学生でありながら、宇宙人から地球の平和を守るヒーロー・チャージマン研でもあるんだ。

「うん、十神さんに出撃しろって言われたからね。
訓練もできるだけやったし、研くんたちの力にもなりたいからね」
「そうか……でも、いくらガンダムに乗れるからって無茶しちゃダメだよ。
もしもの場合は僕に任せていいんだから」
「ありがとう、研くん。
でも研くんだって戦いに出るのに、一人だけ何もしないままなのは嫌なんだ」
「心配するなよ、僕らは戦い慣れてるからね。
実戦経験のない出来杉くんはあんまり前に出過ぎないようにね」
「わかった、なるべくみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」

僕と研くんがそんなやり取りをしていると、格納庫に放送が入った。

『本艦はまもなく戦闘区域に突入するであります』
『パイロットは直ちに出撃準備を、地上部隊は降下準備に取り掛かってください』

「やっと出番か! マーダー共を細切れにしてやる!!」
「まさかBATAじゃなくて人間相手に戦うことになるとはね……」
「ミゲル隊長、俺、この殺し合いが終わったら結婚するんです」
「その台詞は死亡フラグだぞPJ」
「時間だね、平和に仇なすマーダーはこのチャージマンが全員やっつけてやるぞ!」
「研くん、お互いに頑張ろう!」

僕を含めたパイロットたちが、それぞれの機体に搭乗していく。
もうすぐマーダーの組織との戦闘が始まるのだ。
……本当のところ、悪人が相手でも殺し合いなんてやりたくない。
マーダー相手だからって人殺しをしにいくのは変わりない。
でも、誰かが戦ってマーダーや主催といった敵を倒さないと、罪のない人たちが次々と死んでいく。
ジャイアンやスネ夫くんのように、これ以上友達にまで被害を及ぼしたくないから僕は嫌でも戦うしかないんだ。
マーダーの人たちには悪いけど……死んでもらわないと、いけないんだ……

 ◇

302希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:08:30 ID:2SLvrujI0

僕の名前は出来杉英才、小学生です。
大災害の影響で家族や友達とはぐれてしまった僕は一人で日本をさ迷っていた。
そのまま、殺し合いが始まってしまい、出会った仲間たちの助力もあって何とか今まで生き残ることができました。
……でも、放送で友達や知り合いの名前が出た時(なぜか死んだハズののび太くんのお母さんやジャイアンの名前が数回も呼ばれてた気がするけど)、とても悲しくなりました。
今でも日本のどこかで生きてるだろう家族や友達の身が心配です。

そのために僕はこの殺し合いを終わらせようとしている人々に身を寄せ、力になることを選びました。
僕には操縦センスがあったらしく訓練の末にガンダムパイロットになりました。
ちなみに青い配色が多いこのガンダムは、デュエル(決闘)という名前があるそうです。

「出来杉くん! 君も出撃するのかい?」

格納庫にて自分の機体のコクピットに座る僕に心配そうに話しかけたのは、この殺し合いの中で友達になった研くんであった。
彼は僕と同じ小学生でありながら、宇宙人から地球の平和を守るヒーロー・チャージマン研でもあるんだ。

「うん、十神さんに出撃しろって言われたからね。
訓練もできるだけやったし、研くんたちの力にもなりたいからね」
「そうか……でも、いくらガンダムに乗れるからって無茶しちゃダメだよ。
もしもの場合は僕に任せていいんだから」
「ありがとう、研くん。
でも研くんだって戦いに出るのに、一人だけ何もしないままなのは嫌なんだ」
「心配するなよ、僕らは戦い慣れてるからね。
実戦経験のない出来杉くんはあんまり前に出過ぎないようにね」
「わかった、なるべくみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」

僕と研くんがそんなやり取りをしていると、格納庫に放送が入った。

『本艦はまもなく戦闘区域に突入するであります』
『パイロットは直ちに出撃準備を、地上部隊は降下準備に取り掛かってください』

「やっと出番か! マーダー共を細切れにしてやる!!」
「まさかBATAじゃなくて人間相手に戦うことになるとはね……」
「ミゲル隊長、俺、この殺し合いが終わったら結婚するんです」
「その台詞は死亡フラグだぞPJ」
「時間だね、平和に仇なすマーダーはこのチャージマンが全員やっつけてやるぞ!」
「研くん、お互いに頑張ろう!」

僕を含めたパイロットたちが、それぞれの機体に搭乗していく。
もうすぐマーダーの組織との戦闘が始まるのだ。
……本当のところ、悪人が相手でも殺し合いなんてやりたくない。
マーダー相手だからって人殺しをしにいくのは変わりない。
でも、誰かが戦ってマーダーや主催といった敵を倒さないと、罪のない人たちが次々と死んでいく。
ジャイアンやスネ夫くんのように、これ以上友達にまで被害を及ぼしたくないから僕は嫌でも戦うしかないんだ。
マーダーの人たちには悪いけど……死んでもらわないと、いけないんだ……

 ◇

香川県にある浜辺で一機のガンダムが大砲を構えていた。
標的は数キロ先の沖にある岩塊。
そこに向けて大砲からビームを放つと、岩塊にクリーンヒットし蒸発させた。
ガンダムは続けて他の岩塊にもビームを当てて蒸発させていく。

近くにいた少女・翔鶴はこれに対した驚いた面持ちで答えた。

「凄い! 最新式のFCSもびっくりの命中精度です!」
「昼寝とあやとりと射撃だけは得意だからね。 この浜辺で拾ったこのガンダムは良い拾い物だよ」

ガンダムの現在のパイロットは野比のび太であった。
そして彼の乗るガンダムは高火力遠距離仕様のMS、バスターガンダムである。
大災害の影響で浜辺に流れ着いていた機体をのび太たちが見つけて、技術力に優れた祐一郎さんが修理して一行の戦力に加えたのだ。
さらに自分が操縦できるようにしてほしいというのび太の強い要望により、改修されて彼に合わせた機体になったのである。
これは仲間たちの友情パワーに感化されたのび太が、力のない自分でもできることはないかと探した結果、高い射撃スキルを活かせそうなMSパイロットになる道を選んだのだ。

(というか、祐一郎さんたちに守ってもらうには不安があるんだよね……実力じゃなくて性格な意味で。
自分の身ぐらい自分で守れるようにしとかなきゃ)

ともかく今は、操縦に慣れるために訓練中である。

「あの少年、ロボットを与えれば意外と戦えそうではないかぁ!!」
「磨けば光りそうな逸材だな」
「俺はアドラーえもん……」

シュトロハイム、ダイアー、アドラーえもんも訓練に精を出すのび太を温かく見守っていた。

303希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:11:33 ID:2SLvrujI0


そこから少し離れた場所にある海の家で、祐一郎とテリーマンが会話をしていた。
この面子の中では珍しいぐらいシリアスな雰囲気だ。

「ミスター祐一郎、あなたはさっき九州ロボを作ったと言っていたが本当か?」
「その通り。 九州ロボを作ったのは、この僕だ」

九州ロボ――それは祐一郎が九州そのものを改造して作った超ド級ロボット。
ロワ序盤ではこれを使って主催の本部を探り当てるつもりだったが、逆に主催に奪われ本拠地にされてしまった土地である。

「なら、いくつか質問がある。 答えてもらえるか?
さっき、アンタは九州ロボが希望だと言っていたが、あれはどういう意味だ?」

祐一郎が呟いた一言をテリーマンは聞き逃さなかった。
そして疑問に思い、答えを求めている。
祐一郎はしばらく顎に手を添えて考えた後に、回答した。

「君は平和を愛する正義超人だし、この話をしても良いだろう。
――世界を復興させるための計画をね」
「計画?」
「九州ロボは元々、バトロワを終わらせるために作ったわけじゃない。
大災害で滅茶苦茶にされた世界を立て直すための巨大な作業機械であり、方舟なんだ」
「作業機械? 方舟? すまないがもっと詳しく教えてくれないか」

祐一郎は今までにないくらい真剣な面持ちで言葉を紡いでいく。

「まず九州ロボ自体を巨大なワークローダー(作業ロボ)として使い、本州・四国・北海道や沖縄もロボに改造する。
日本全土の改造は手作業より、巨大なロボットを使った方が早いからね。
続いてワークローダーと化した日本全土を使って、人類の生存に必要な資源を海面から引き上げたり、それらの資源を使って沈んでしまった他の大陸分の土地をロボとして復元し、またそのロボを使って土地ロボを増やす……それを続けていく内に世界は復興していく予定だ」
「なるほど、土地さえ増えれば難民問題も解決できるだろうしな」
「完全な復興までに長い時間といくつかの問題も起こるだろうが、僕はやらないよりはマシだと考えて計画の一手である九州ロボを作り上げたんだ」

一見すると夢物語みたいな馬鹿げた話だが、光祐一郎にはこの計画を実行に移せるだけの科学力を持っているので無問題である。

「そして、九州ロボは飛行できる浮島だ。
空を飛んでいれば大災害がもう一度来ても、飛び続ける限り沈むことは無いからね」
「大災害がもう一度来るだって!?」
「例えの話さ、それでも一度あったことがもう一度来ないとも限らない。
次の大災害があるとしたら百年先かもしれないし、明日にも来るかもしれない。
何にせよ、聖書にあるノアが大津波を避けるために方舟を作りあげたように備えは必要だろう」

巨大なロボによる世界の復興と、二度目の大災害が発生に対する対策としての浮島。
その二つの要素を持つ九州ロボの計画はまさしく世界の希望になりえるものだった。
しかし……

「それも僕のミスで奪われた……
いまや九州ロボは主催の本拠地、そして要塞という戦いの道具に成り下がってしまった……」
「気を落とさないでくれ、あなたの言う計画が実現するなら世界にとっても望ましいことのハズだ。
俺たち皆で力を合わせて取り戻そう、世界の希望を!」
「ありがとう、テリーマン」

落ち込む祐一郎をテリーマンはなだめ、激励する。
すると祐一郎は改まり、神妙な顔つきになった。

304希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:12:26 ID:2SLvrujI0

「テリーマン、君に一つだけ話しておきたいことがあるんだ。
九州ロボを作ったのは僕だが、この計画を発案したのは別の人なんだ」
「なんだって?」
「数日前に、その人物が今言った世界の復興計画の大筋と大災害が再び来る可能性を指摘したから、九州ロボ開発に着手したんだ。
それがなければ九州ロボなんて作ってはいなかった」

祐一郎の口から新たに発覚した事実にテリーマンは驚きを隠せない。

「誰なんだ?」
「匿名のメールで何者かはわからない。
だが、ある程度は先見性のある人物のようで、本格的に計画を実行に移せるまでは悪人にロボが奪われてもいいように、部品を墜落で有名なカプコン性で作った。
実際に奪われ悪用されているが、運がよければ明日にでも主催者たちを墜落させ、そうでなくても修繕作業によって動きを鈍らせるぐらいはできているハズだ」
「そこまで見越しているとはたまげた人物だな」
「流石に最初は怪しんだりもしたが、復興は世界にとっても望ましいことであるし、せいぜい部品にカプコン性を使えと言ったぐらいで要求らしい要求は他にはなかった。
だから僕はメールを寄越した相手が誰であっても構わずに九州ロボを作り上げたんだ」

超一流の技術者である祐一郎に九州ロボの作成を頼み込んだ者は誰なのか?
祐一郎はそれが誰であろうと構わないというスタンスであるが、テリーマンはその人物に対して疑念のようなものを感じざるおえなかった。

「……んん!! なんだ!?」
「どうしたんだ祐一郎?」

話の途中で祐一郎が唐突に騒ぎ出した。

「僕がサイボーグ化されて手に入れたレーダー装置の調子が突然悪くなった? いや、この感じはまさか!」
「何が起きているんだ!?」
「電波そのものが消えている……まさかミノフスキー粒――」

次の瞬間、二人のいた海の家が爆ぜた。



「て、提督ーーーッ!!」
「オイ、祐一郎とテリーマンがいた海の家がいきなり爆発したぞ!?」

外にいた仲間たちが大慌てで黒炎を上げる海の家に駆け寄る。
すると中から一人の影がヨロヨロと現れた――祐一郎だ。
身体の各所から火花を散らしつつも、彼は生きていた。

「提督、無事だったんですね!!」
「……! テリーマンはどうしたんだ?」
「す、すまない。 助かったのは僕だけだ。
彼は爆発でミンチより酷い状態に……ああなってはサイボーグ化も無理だろう」
「死人が出たぞぉ……」

ダイアーを始め、他の者たちもショックを受ける中、シュトロハイムが何かを発見した。

「12時の方向に空飛ぶ白い戦艦が見えるぞ!! 奴の砲撃がテリーマンを粉々にしやがったんだ!!」
「マーダーの襲来か!?」
「主催の手先か?」

シュトロハイムの示した通り、遠方で白い戦艦が見えた。
それはすぐに、二発目のビームによる艦砲射撃を放ってきた。
暴力が祐一郎たちを襲う!!
直撃こそ無いが、多少の損害は避けられなかった。

「「「うわああああああああああああ!!」」」
「死人がでるぞぉ!! ってなんか降りてくる!?」

慌てふためくのび太がモニターごしに見えたものは、戦艦からこちらに向けて飛んでくる六つの光だった。

 ◇

305希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:15:20 ID:2SLvrujI0

祐一郎さんご一行を砲撃した白い戦艦はホワイトベースである。
その艦橋には四人の男女がいた。
艦長席には超高校生級の御曹司・十神白夜、舵に超高校生級の文学少女・腐川冬子(十神の支給品)、オペレーターにはアンドロイドのアイギスそしてホライゾン・アリアダストが担っていた。
ちなみにアイギスとホライゾンはホワイトベースと電脳的に接続されているのでオペレーターだけではなく各砲座やエンジンコントロールも担当している。
すなわち、本来なら動かすのに何十人も必要なこの戦艦を少人数で動かせるようにしているのである。

「よし、先手は取れたな。
このまま艦砲射撃で援護しながら機動部隊の降下を援護しろ!」
「了解であります」「jud.(ジャッジメント)」
「急ぐのよ、白夜様のご命令なんだから」
「犬、おまえはいいから黙って操舵してろ」

艦長を務める十神白夜は十神家繁栄の邪魔になる主催者たちを撃破するために対主催の参加者をスカウトし、戦力を集めていた。
彼自身の目的はともかく、主催者を打倒しようとする参加者は集まっていき一つの勢力となった。
そう、彼らは対主催の集団なのである。
しかしなぜ、対主催である彼らが同じ対主催である祐一郎さんたちを襲っているのか?
それには理由がある。

実は祐一郎さんたちの預かり知らぬところ――カオスロワちゃんねるというネット掲示板で、ある情報が流れていた。
今は亡き初音ミクやKAITOのマーダー疑惑、クラウザーさんの死、そして『光祐一郎は危険人物である』と。
なぜマーダーでもない対主催の祐一郎さんが疑われているのか?

――このロワで最初に首輪を外したのは光祐一郎、そして主催に奪われた九州ロボ。
これは見方を変えると『九州ロボの引渡しを取引材料に主催に首輪を外してもらった』ように取られたのである。
つまり、主催の手先もしくは関係者であるということだ。
九州ロボを使って主催本部を探そうとしていた事と、早すぎる首輪解除が裏目に出たのだ。
だが、これだけなら強引な解釈と取られ、万人の目に止まる情報にはなり得なかった。
ところが、問題はここから水面下で加速していったのだ。

九州ロボを奪われる前に祐一郎さんが役に立たないチサオを上空から投棄した瞬間を目撃した者がいた。
そして、そのチサオの激突で女性が死亡する瞬間を目撃した者がいた。
ここから彼の人格は疑われ始め、さらには世間一般で忌まわしきものとされるナチス所属のシュトロハイムと秘密結社ゲゼルシャフトの構成員で危険人物とされるアドラーの同行、小学生男子の誘拐(これは誤解)、危険な空母の開発(ある意味、誤解)等の噂が流れ、ネットでは悪い意味で注目度が上がっていったのだ。
そして決定打となったのが、九州ロボに送った波紋入り偵察機とついでに投げ込まれたチサオ、そのチサオでうっかり広島を焦土に変えてしまった祐一郎さんたち。
チサオを投げ込む瞬間を収めた動画がネットで拡散してしまい、『光祐一郎とその一味は人間爆弾を使って広島を焼いた超危険人物』として一般参加者は戦慄し、とうとう討伐に乗り出す者も現れた――それがホワイトベースの面々である。
ちなみにPCを持っていた祐一郎さんは、一時的に死亡していた時間以降、翔鶴の開発やガンダムをのび太用に改造することに時間を割かれてネットをしている暇がなく、状況がここまで悪化していることに気づかなかった。
要約すると今までの悪ノリのツケがここで巡ってきたのである……



視点は戦艦から降下中のロボット・戦闘機の部隊に移る。
隊長であるミゲルがオレンジ色のMS・ジンから他の機体に指示を下す。

「よし、ホワイトベースが降下を助けてくれる内に地上に降りるぞ。
研とPJは空から空爆、山城と出来杉は後方から援護、俺とアイアンハイドで突っ込む!」

戦力はロボット4機に戦闘機2、危険集団が相手とはいえオーバーキル過ぎる戦力と一見思われた。
――しかし、瞬く間に一筋の閃光が一機の戦闘機に直撃し、爆散させた。

「なに! PJがやられた!?」
「地上からの攻撃だ!」
「そんな馬鹿な、あんな距離から撃ってきたっていうのか!?」

ミゲルたちが驚くのも無理はない。
地上からの距離はまだまだ遠く、プロの軍人でも当てるのが難しいハズであった。
だが、無慈悲なビームは降下中の部隊を容赦なく屠っていく。

306希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:15:42 ID:2SLvrujI0

祐一郎さんご一行を砲撃した白い戦艦はホワイトベースである。
その艦橋には四人の男女がいた。
艦長席には超高校生級の御曹司・十神白夜、舵に超高校生級の文学少女・腐川冬子(十神の支給品)、オペレーターにはアンドロイドのアイギスそしてホライゾン・アリアダストが担っていた。
ちなみにアイギスとホライゾンはホワイトベースと電脳的に接続されているのでオペレーターだけではなく各砲座やエンジンコントロールも担当している。
すなわち、本来なら動かすのに何十人も必要なこの戦艦を少人数で動かせるようにしているのである。

「よし、先手は取れたな。
このまま艦砲射撃で援護しながら機動部隊の降下を援護しろ!」
「了解であります」「jud.(ジャッジメント)」
「急ぐのよ、白夜様のご命令なんだから」
「犬、おまえはいいから黙って操舵してろ」

艦長を務める十神白夜は十神家繁栄の邪魔になる主催者たちを撃破するために対主催の参加者をスカウトし、戦力を集めていた。
彼自身の目的はともかく、主催者を打倒しようとする参加者は集まっていき一つの勢力となった。
そう、彼らは対主催の集団なのである。
しかしなぜ、対主催である彼らが同じ対主催である祐一郎さんたちを襲っているのか?
それには理由がある。

実は祐一郎さんたちの預かり知らぬところ――カオスロワちゃんねるというネット掲示板で、ある情報が流れていた。
今は亡き初音ミクやKAITOのマーダー疑惑、クラウザーさんの死、そして『光祐一郎は危険人物である』と。
なぜマーダーでもない対主催の祐一郎さんが疑われているのか?

――このロワで最初に首輪を外したのは光祐一郎、そして主催に奪われた九州ロボ。
これは見方を変えると『九州ロボの引渡しを取引材料に主催に首輪を外してもらった』ように取られたのである。
つまり、主催の手先もしくは関係者であるということだ。
九州ロボを使って主催本部を探そうとしていた事と、早すぎる首輪解除が裏目に出たのだ。
だが、これだけなら強引な解釈と取られ、万人の目に止まる情報にはなり得なかった。
ところが、問題はここから水面下で加速していったのだ。

九州ロボを奪われる前に祐一郎さんが役に立たないチサオを上空から投棄した瞬間を目撃した者がいた。
そして、そのチサオの激突で女性が死亡する瞬間を目撃した者がいた。
ここから彼の人格は疑われ始め、さらには世間一般で忌まわしきものとされるナチス所属のシュトロハイムと秘密結社ゲゼルシャフトの構成員で危険人物とされるアドラーの同行、小学生男子の誘拐(これは誤解)、危険な空母の開発(ある意味、誤解)等の噂が流れ、ネットでは悪い意味で注目度が上がっていったのだ。
そして決定打となったのが、九州ロボに送った波紋入り偵察機とついでに投げ込まれたチサオ、そのチサオでうっかり広島を焦土に変えてしまった祐一郎さんたち。
チサオを投げ込む瞬間を収めた動画がネットで拡散してしまい、『光祐一郎とその一味は人間爆弾を使って広島を焼いた超危険人物』として一般参加者は戦慄し、とうとう討伐に乗り出す者も現れた――それがホワイトベースの面々である。
ちなみにPCを持っていた祐一郎さんは、一時的に死亡していた時間以降、翔鶴の開発やガンダムをのび太用に改造することに時間を割かれてネットをしている暇がなく、状況がここまで悪化していることに気づかなかった。
要約すると今までの悪ノリのツケがここで巡ってきたのである……



視点は戦艦から降下中のロボット・戦闘機の部隊に移る。
隊長であるミゲルがオレンジ色のMS・ジンから他の機体に指示を下す。

「よし、ホワイトベースが降下を助けてくれる内に地上に降りるぞ。
研とPJは空から空爆、山城と出来杉は後方から援護、俺とアイアンハイドで突っ込む!」

戦力はロボット4機に戦闘機2、危険集団が相手とはいえオーバーキル過ぎる戦力と一見思われた。
――しかし、瞬く間に一筋の閃光が一機の戦闘機に直撃し、爆散させた。

「なに! PJがやられた!?」
「地上からの攻撃だ!」
「そんな馬鹿な、あんな距離から撃ってきたっていうのか!?」

ミゲルたちが驚くのも無理はない。
地上からの距離はまだまだ遠く、プロの軍人でも当てるのが難しいハズであった。
だが、無慈悲なビームは降下中の部隊を容赦なく屠っていく。

307希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:17:02 ID:2SLvrujI0

「やらせはしないぞって、ぐわああああああああ!!」

二射目の砲撃でトランスフォーマー・アイアンハイドが閃光に焼かれて死んだ。

「この命中精度と弾速、まるで光線級BATA並――」

三射目の犠牲になった戦術機のパイロットである山城上総は、コクピットへの直撃によって蒸発した。

「馬鹿な、こんな長距離を正確に攻撃できる機体なんて一機しか俺は知らな……うおおおおおおお!?」

四射目の砲撃はミゲル・アイマンの乗っていたMSを上下真っ二つに分けて、跡形もなく爆発させた。


「みんなが!」

僅か数秒の間に四人の仲間が殺されたことに戦慄を覚える出来杉。
その恐怖に取り憑かれたことが仇となり、それが彼にとって致命的な隙を生み出し、自分の機体への五射目の接近を許してしまった。

(ハッ、しまった! 防御が間に合わない!)

デュエルガンダムはPS装甲によって物理攻撃への高い耐性は持っているが、ビームには弱い。
それでもシールドにはビームを弾く防御力があるのだが、仲間の死に気を取られすぎた彼には操縦が追いつかない。
――そんな彼を救ったのはヒーローであった。

「出来杉くん危ない!!」
「研くん!?」
「うわああああああああああああ!!!」

なんと、チャージマン研の乗る戦闘機のスカイロッドが射線に入り、盾となって出来杉を守ったのだ。
だが、小さいなヒーローの命は出来杉の乗るMSの目の前で爆炎と共に散っていった。

「研くぅぅぅぅぅぅんッ!!!」

悲痛な慟哭を上げる出来杉だったが、次の砲撃が迫っていた。
だが、この砲撃に見切りをつけてきた出来杉をこれ以降の砲撃を盾で防御してやり過ごしつつ、降下をしていく。

「研くんごめんよ……でも仇は必ず取るからね」

出来杉の心を仲間を奪われたことに対する怒りが支配していった……


一方、ホワイトベース艦橋では。

「クソッ、いっぺんに駒が5人もやられたか!」
「ミゲル様、アイアンハイド様、山城様、PJ様、研様、以上の機体が大破炎上、生命反応なし……」
「そんな! 出来杉くん以外は戦死でありますか!?」
「何やってるのよアイツら」

四者四様の反応で仲間の死を受け取るクルーたち。
しかし、その中で十神はすぐに表情を驚嘆から不敵な笑みへと切り替えた。

「だが、この損害は予想外だったが、別動隊の存在に気づかせない目的は果たされた。
愚民共め、本当の戦いはこれからだぞ」

 ◇

308希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:17:53 ID:2SLvrujI0

「テリーマンの仇討ちだあ!」
「マーダー共は波紋の味を喰らうがいい!」

地上では仲間を殺されて怒り狂ったのび太の乗るバスターガンダム、そして長い砲身の上には波紋を練るダイアーが乗っていた。
先に5機の戦闘兵器を撃ち落としたのは彼らなのだ。
超高インパルス長射程狙撃ライフルにダイアーが波紋を付加することで弾速の強化を行い、さらに命中精度の強化がなされたのだ。
しかし、それだけ力を入れても一機だけ撃ち漏らしてしまったようだ。

「ダイアーさん、一機だけこっちに降りてくるよ」
「あれはいっそ地上におろしておけ、我々でで袋叩きにする。 君はあの木馬みたいな船を撃ち落とせ」
「わかったよ!」

ダイアーがバスターの大砲から降りて、自らを筆頭に仲間たちと敵ロボットを撃滅に乗り出した。
すると突然、シュトロハイムは腹から重機関砲を取り出し、明後日の方向に乱射した。

「こそこそ隠れている奴は誰だぁぁぁ!!」

機関砲から無数の弾丸が近くの茂みに向かっていく。
しかし、それらの弾丸はほとんど切り伏せられてしまった。

「何ッ!? 我がナチスの誇る機関砲の弾丸を切り落としただと!
貴様はまさか、カーズか!?」
「カーズ? 知らないな。
だが一つ言えることは、俺はアンタと同じサイボーグだってことだ。
そして、もう一つアンタたちには死んでもらいたいということだけだ」

茂みの中からゆらりと現れたのは一本の刀を持ったサイボーグ忍者の雷電であった。

「貴様ぁ! あの戦艦に乗っている奴らの仲間かぁ?!」
(なんか喧しいヤツだな)「そうだと言ったら?」
「決まっているだろう、貴様はこのルドル・フォン・シュトロハイムが粉砕してくれるわぁぁぁ!!!」

シュトロハイムが咆哮し、雷電は静かに刀を構える。
サイボーグ同士の戦いが始まった。

「ついでに言っておくが、お前たちを殺しにきたのは俺だけじゃないぞ」
「なんだと!?」



「BANBANBANBANBANBAN!!」

シュトロハイムにも負けない煩い声と共に二丁拳銃から弾丸が放たれた。
それをアドラーえもんは飛び道具を無効化する特殊防御法・攻性防禦で防ぐ。
そして雷電が現れた別の茂みから赤タイツに赤マスクのお喋りな男が現れた。

「もうダメじゃないの、この俺ちゃんの鉛玉無料配布サービスを受け取ってくれなきゃww」
「俺はアドラー……えもん。 おまえは誰だ? 吐け、吐くんだ!」
「俺ちゃんはデッドプール、カプコンで有名な格ゲーにも出た賞金稼ぎだよ〜w」

アドラーの前に現れたのはマーベルコミックきっての狂人にしてアンチヒーローのデットプールであった。

「おまえら一人殺す度に賞金が下りるんだよね、だから俺ちゃんのためにいっちょ死んでくれ。
フヒャーッヒャヒャヒャwwwwww」

イロモノ扱いされるもの同士の戦いが始まった。



ダイアーの前に現れたのはギターを持った一人の鬼であった。

「貴様も武人のようだな」
「おまえもそのようだが、なぜこのようなことな事をする?」
「ハッ、武人とはいえ、鬼に堕ちた者に話す舌は持たん」
「堕ちたのはおまえだろう、それにこれは堕ちたのではなく修行の成果なのだが、まあいい。
もう我々に言葉はいらぬだろう」

波紋戦士ダイアーと仮面ライダー斬鬼の戦いが始まった。



仲間が敵を引きつけている間に一人のテッカマンが祐一郎の元に向かう。

「祐一郎、その首もらった!!」
「くッ、まずい」

生成したランスで祐一郎を討とうとするDボゥイことテッカマンブレード!
そこへ一人の少女が砲撃を加え、テッカマンの突撃を失敗させた。
辛うじてダメージは薄かったDボゥイは空中へと舞い上がる。
見ると、物騒な大砲を構えた少女がいた。

「翔鶴!」
「提督は下がってください。 敵を迎撃いたします」
「女の子!? ……いや、ロボットか。 なら遠慮はいらないな!」

ロボットっぽい奴らの戦いが始まった。

309希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:18:49 ID:2SLvrujI0



「うわあ! こっちに来るう!」
「おまえが仲間を撃ったんだな! やっつけてやる!」

のび太の乗るバスターは、出来杉の乗るデュエルから逃げ惑っていた。
デュエルはバスターに向けてビームサーベルを執拗に振り回してくる。
バスターはビームサーベルなどの格闘装備が無いので接近戦は不得手なのだ。
バルカンやランチャーも撃ってるが、敵もPS装甲を持っているので物理攻撃は効果が無く、中途半端なビーム攻撃は盾で弾かれてしまう。
ちなみに補足すると、両者は目の前の敵機にクラスメイトが乗っていることを知らないのだ。
散布されたミノフスキー粒子の影響で互いに通信もできない。
さらにネットで拡散された動画にはたまたま、のび太だけ映ってなかったので、出来杉は祐一郎さんご一行にのび太がいることさえ知らないのである。

「うわあああん、ドラえもーーーん!」

そうこうしている内に、バスターの腹部にデュエルのキックが入り、バランスを崩させる。
それは必殺の一撃を与えるための布石であり、回避も防御もできなくなった相手にデュエルはビームサーベルを振り下ろす。

「ビームサーベルでトドメを刺す!」
「僕が死人になるぞぉ!!」

ダイアーたちは他の敵を相手にしていて手一杯であり、援護は望めない。
のび太、万事休す。

その時、ディパックからいつの間にか飛び出していた一人の男がデュエルを殴って攻撃を阻止。
殴りつけられたデュエルは一度宙に吹っ飛ばされて少し離れた地面に落ちた。
間一髪でのび太を救ったのは――龍星座の紫龍。

「紫龍さん!」
「急いで態勢を立て直せ、接近戦は俺に任せろ!」

接近戦は不得意なバスターとのび太の補助機代わりに紫龍が前衛についた。
一方、ぶっ飛ばされたもののPS装甲に助けらてダメージのないデュエルもすぐに立ち上がっていた。

「いててて、不意をつかれたか……でも僕は負けないぞ!」

そしてバスターとデュエルが互いの装備を構え、二人のパイロットはコクピットの中で吠えた。

「「仲間の仇を討つ!!」」

ガンダム同士、そして友人同士の戦いが始まってしまった……


このようにして対主催同士の争いは始まってしまった。
互いの仲間を殺してしまったため、もはや話し合いによる解決は困難だろう。
どちらかが滅びるまで、この悲しき戦いは終わらないかもしれない……


【一日目・19時30分/日本・香川】

310希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:20:15 ID:2SLvrujI0

【光祐一郎さんご一行】

【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】
基本:息子たちをサポートする。
0:襲いかかってきたマーダー集団(ホワイトベース)を撃退する
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※カオスロワちゃんねるにより、危険人物扱いのレッテルを貼られました
※砲撃によりノートPCは全壊しました

【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
基本:主催共に一泡吹かせる
0:マーダー集団を駆逐する、雷電を倒す
1:祐一郎達と行動する

【野比のび太@ドラえもん】
【状態】健康、首輪解除、怒り、バスターガンダムに搭乗中
【装備】バスターガンダム@機動戦士ガンダムSEED、龍星座の紫龍@聖闘士星矢、
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、キン肉マンのコミックス全巻@現実
【思考】
基本:生き残る、できる限り祐一郎さんたちを手伝う
0:戦わなければ死人が出るぞぉ!!  デュエルガンダムを倒す
1:ドラえもんを探す
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※デュエルガンダムのパイロットが出来杉だと気づいてません

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と小ダメージ、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
0:マーダー集団を打ち倒す、ザンキを倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。

【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに小ダメージ、首輪解除
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット(中身入り)@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアー達と行動する
0:俺は……アドラー……えもん
1:とりあえずマーダー集団を撃破する、デッドプールを倒す

【翔鶴@艦これ】
【状態】損傷軽微
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】
基本:提督(祐一郎)に従う
1:マーダー集団を殲滅する、テッカマンブレードを倒す

【ザ・テリーマン@キン肉マン 死亡確認】

311希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:21:04 ID:2SLvrujI0
【ホワイトベース】

【十神白夜@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、艦長ポジション
【装備】ホワイトベース@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式、腐川冬子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【思考】
基本:愚民たち(対主催)を従えて十神家繁栄の邪魔になる主催を倒す。
1:祐一郎一行を殲滅する
2:その後は北上してマーダー掃討、対主催を集める

【アイギス@ペルソナ3】
【状態】健康、ホワイトベースと接続、右舷担当
【装備】超磁鋼レールガン@ペルソナ3
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いを破壊して平和になったらSEESと合流する

【ホライゾン・アリアダスト@境界線上のホライゾン】
【状態】健康 、ホワイトベースと接続、左舷担当
【装備】悲嘆の怠惰@境界線上のホライゾン、拒絶の強欲@境界線上のホライゾン、憤怒の閃撃@境界線上のホライゾン
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いが破壊されてからトーリたちと合流する

【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
【状態】ダメージ(小)、テッカマンに変身
【装備】テッククリスタル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、翔鶴を倒す
1:変身したからまた服がなくなるな……

【財津原蔵王丸(ザンキ)@仮面ライダー響鬼】
【状態】斬鬼に変身
【装備】音錠、烈斬
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、ダイアーを倒す
1:変身したからまた裸になるな……

【雷電@METAL GEAR RISING】
【状態】健康
【装備】高周波ブレード
【道具】支給品一式、 その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、シュトロハイムを倒す
1:ローズマリーやスネークの安否が心配

【デッドプール@DEADPOOL】
【状態】健康、狂気(デフォルト)
【装備】自動拳銃×2
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:主催やマーダーを殺して十神から金をもらう
1:祐一郎たちを倒す、アドラーえもんを殺す
2:こいつら実はマーダーじゃなかったりして……そんなわけねーかwwwww

【出来杉英才@ドラえもん】
【状態】健康、怒り、デュエルガンダム(小ダメージ)に搭乗
【装備】デュエルガンダム@機動戦士ガンダムSEED
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、バスターガンダムを倒す
1:よくも仲間を!
2:のび太くんたちは大丈夫かな?
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※バスターガンダムのパイロットがのび太だと気づいていません

【ミゲル・アイマン@機動戦士ガンダムSEED 死亡確認】
【山城上総@トータル・イクリプス 死亡確認】
【アイアンハイド@戦え! 超生命体トランスフォーマー 死亡確認】
【PJ@ACE COMBAT ZERO 死亡確認】
【泉 研@チャージマン研! 死亡確認】

312混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:11:30 ID:O1dcSsGw0
研が他人を庇った……だと?
あのキチガイが……これもテラカオス化の影響なのか

313そのための凶刃:2014/02/05(水) 01:45:55 ID:mM9O67420
魂の裁断者が翼たちと交戦していた頃、アイスシザースは別の侵入者と交戦していた。
だがその侵入者の戦い方はアイスシザースを内心苛立たせた。
というのも侵入してきた人間は自分を見るや否や懐からボールのようなものを投げた。
すると、中から全身に殻を纏った魔物が姿を現したのだ。
そして人間が魔物に命令して戦わせてきたのだ。

(絶対に許さん…)

アイスシザースは激怒した。
魔物を従わせて自分の代わりに奴隷の如く戦わせ、自分は安全圏で指示を出すという行為に。
しかもその従わせているモンスターは自分と同じく氷系のモンスターであった。
もう一度言うがアイスシザースは激怒した。必ずやこの卑劣な人間を切り刻んでやると。

が、アイスシザースの思う通りにはいかなかった。
まず素早さはこっちが圧倒的に上なので攻撃はくらわないし攻撃を当てるのも容易い。
だが殻の魔物は防御力が異様に高く自分の鎌による攻撃があまり効かないのだ。
人間の使う様々なアイテムのサポートもあってか言ってしまえばgdgdな泥試合。
本当は人間を先に倒して魔物を人の支配から解き放ってやりたかったが残念なことにそんな余裕はないようだ。
死を持って解放するしかないかもしれない。

(骨竜が未だに来ないのは別の侵入者と戦っているのか?
 クソッ…それにしてもデスマンティスの奴はどこ行ったんだ?勝手に行動しやがって)

デスマンティスは自分と同じく蟷螂系統のモンスター。
ここでいうデスマンティスは雑魚敵ではなく世界樹4出身のFOEなので立場は自分と同じくらいだ。
やはり同じく蟷螂系統だけあって交流はそれなりにあったのだ。
三度の飯より殺戮が大好きな困った奴だったが。
…あのスキルだけは強制発動だから仕方ない。
ともかく決定打がない以上援軍が来るまで時間稼ぎしかないだろう。
そのときだった。

「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

聞き覚えのない咆哮が響き渡る。
咆哮といえば木の下の大王だが明らかにそれとは違うものだ。
自分達の軍ではないようだが殻の魔物を使役している人間とも関係ないようで、人間もこの咆哮に驚いていた。
アイスシザースは上に見ると、夜空の中で一際輝く黄金の光があった。
その黄金の光は電撃のようなものを纏うと…殻の魔物に向かって回転しながら急降下。
その一撃をくらった殻の魔物は大きく吹っ飛び倒れた。
突然の出来事に唖然とするアイスシザース。

「まさか横合いからいきなりくらったとはいえここまでダメージを受けるとはね。
 やっぱり気合のタスキを持たせて正解だったよ」

殻の魔物は全身ボロボロになりながらも立ち上がっている。
人間の言う気合のタスキとやらのせいなのだろうか。
殻の魔物は瀕死寸前のようだが何故だかアイスシザースは嫌な予感しかしなかった。
下手をするとここで自分がやられるんじゃないかというような…。
人間は余裕の笑みで殻の魔物に指示を飛ばす。

「よし、パルシェン!からをやぶ…」

が、途中で指示が途切れた。
何故なら殻の魔物…パルシェンは白い刃によってその身を貫かれていたからだ。
白い刃の持ち主はアイスシザースのよく知っているデスマンティスだった。
パルシェンに止めを刺したデスマンティスは殻の中身をバリバリムシャムシャと咀嚼した。
中身を完全に喰ったデスマンティスはパルシェンの残された殻を乱雑に捨てる。

「ひぃっ…!」

パルシェンを倒された人間は逃走を試みる。
が、アイスシザースがそれを逃すはずがなく凍土の大鎌でその命を刈り取ったのだった。

【パルシェン@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:仕留めの一刃
【エリートトレーナー♂@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:凍土の大鎌

314混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:49:31 ID:mM9O67420
※ここからはモンスター同士の会話なので人間には言葉で聞こえていません

「不味いな…ゲテモノは美味いと相場が決まってるもんだが」
「おい」
「よう、アイスシザース。あぶねぇとこだったな」
「ようじゃないだろこの野郎。今までどこほっつき歩いてたんだ?」

デスマンティスがヘラヘラした態度で話しかける。
その態度に対してアイスシザースは苛立ち半分と心配して損したという感情半分で答える。

「決まってんだろ?外の人間をぶっ殺してたんだよ」
「お前な…使命を忘れたのか?新しい住処を守ることだろうが」
「ほんっとお前頭固いのな。外の人間をぶち殺せばぶち殺すほど外の戦力を減らせる。いわばここを守ることに繋がるだろ?」
「チッ、ああ言えばこう言いやがる。とにかくそこの人間の死体はお前が処理しとけよ。…魔物のほうは殻だけでも手厚く葬っておこう」
「へいへい…丁度口直しもしたいしな。そういや俺新しい仲間を連れてきたんだわ。おい、ラージャン」

アイスシザースはハッとする。
あの時殻の魔物パルシェンを強烈な一撃でノックアウトしたあれは何なのだ?
それに関係するものなのか?

「何だぁ…?」

姿を現したのは人間だった。まず目に付くのは天に向かって獅子の如く逆立つ金色の髪。
いや、人に見えるが何かおかしい。人のものとは思えない屈強な肉体。
それに頭部には鬼のような角が二本生えている。そして千切れたような尻尾もついている。
まるで人と魔物が中途半端に混ざり合ってるようなかんじだ。

「おい、こいつ人間なのか?」
「出身地は違うけど俺らと同じ魔物だぜ。なんだか配られてた擬人化パッチで奴でこうなっちまったらしいんだわ。しかもパッチは外せないときた」
「それで人間みたいな姿にされたってわけか。可哀想にな」
「俺をこんな姿にしやがって…主催めぇSATSUGAIしてやるぅぅ」
「分かったから気を静めろ、な?ラージャンって言ったな。とりあえずまずは他の奴らに挨拶して回ろうか。仕事の説明もしなきゃならんし」
「はい…」

デスマンティスの単独行動は褒められたものではないが、結果的にはOKだろう。
だがアイスシザースは疑問に思った。
先ほどパルシェンを瀕死寸前まで追い詰めたあの戦闘能力、かなりのものだ。
はっきりと分かる。自分やデスマンティスよりも強いだろう。他のFOE連中でも勝てるかどうか…。
そんな魔物をどうやってデスマンティスは仲間にしたのだろうか?
まぁ、考えても仕方ないだろうとアイスシザースは考えるのをやめて戦力が増えることを素直に喜ぶことにした。

【一日目・18時/日本・東京都庁付近】

【アイスシザース@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】極小ダメージ
【装備】無し
【道具】ちりとり、支給品一式
【思考】
基本:都庁を住処にしたモンスター達で協力して生き残る
1:デスマンティスと共にラージャンを案内する
2:パルシェンを埋葬する

だがアイスシザースは気づかなかった。後ろでデスマンティスが不気味な笑みを浮かべていることに。

(悪ぃなアイスシザース。そして都庁の皆。俺にとっては世界樹よりクラウザーさんのほうが大事なんだ。
俺はクラウザーさんの歌のおかげで味方も自動的に殺しちまう仕留めの一刃を喜んで奮うことができるようになったんだぜ?
そして上の連中はいつか都庁軍もSATSUGAI対象にすると言っていた…。だから魔物勢である俺とラージャンがその時まで都庁に潜伏しろとな)

それ以上の指示は受けていないが要するに狂信者が都庁に進撃した時に裏切れということなのだろう。
たった二名でもここぞという時のタイミングでの裏切りは大打撃となりうる。それで勝敗が決してしまうレベルで。

(いいぜぇ、その時になったら俺は元の仲間でさえも笑ってSATSUGAIしてやるよ…。クラウザーさんのためだからな)

白い死神と黄金の暴力は殺意を静かに研ぐ。いずれ来るクラウザーのための聖戦(ジハード)の時まで。

【デスマンティス@世界樹の迷宮4】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI
1:しばらくは都庁軍に潜伏
2:パルシェンが不味かったのでエリートトレーナーで口直しする

【ラージャン@モンスターハンター4】
【状態】健康、ギルクエレベル100、擬人化
【装備】擬人化パッチ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIし尽くすだけだぁ!
1:しばらくは都庁軍に潜伏
2:都庁の仕事を覚える

315混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:51:54 ID:mM9O67420
おっとアカン、時間を【一日目・20時/日本・東京都庁付近】に訂正してくれ

316ただのこじつけだ! 気にするな!!:2014/02/05(水) 02:36:30 ID:E7UmmWG60

「しかし、だ。蒼き竜よ」
「どうした?」
「我が知っている限り、テニスボールはテニスをするためのものであってだな。
 材質からして、途中で燃え尽きるのではなかろうか?」
「確かに一理ある……情報が操作された可能性か?」

 走りながら、会話する。
 移動時間がもったいないのだ。
 でなければ、約1時間で山形県から福井県間の約440.0kmを走破することは出来ないのだ。

 ここでとある疑問が生まれる。

 Q.二人の移動速度速すぎじゃね?

 単純な時速で表せば驚きの時速440km/h(世界最速の鉄道とされるTGVでも最高時速320km/h)である。
 途中、噂を聴いたり、ガーゴイル達と戦ったりしていたらもっと速くなる。
 ちなみに東京〜四国間を3時間で突っ走ろうとしている最中の拳王電車の速度は。
 最東端である徳島に行くとしても平均速度約時速170㎞/hほどである。
 彼らはほぼバグキャラということが周りから認知されているのでセーフらしい。
 だが、当の飛竜とハクメンの二人はどうだろうか?
 モブを地の文で大量に殺害したり、オスプレイを一撃撃墜したり、蟲組瞬殺等はした。
 確かに二人は尋常ならざる強さを持っているが、バグキャラの域ではない。 
 使っているのは己の技術だけであるのだから。

 ……本題に戻る。これでは二人の移動速度が【お前ら人間じゃねぇ!!】レベルである。
 乗り物もロボットも支給されていない彼らであるが、ならば、何故こんなにも移動が速いのか?

 答えは簡単だ。

 A.ハクメンさんが斬魔・鳴神を用いて刻を斬っているから、セーフ

 以上。(詳しくはブレイブルーをレッツプレイ!)

「所謂、相対性理論という奴だ」
「……そうか」

 多分、違う。

【一日目・19時40分/日本・石川県】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※ヒートゲージ等の状態は次の書き手に任せます。

317あんなデカイのが死んだら嫌でも目立つよね:2014/02/05(水) 08:25:05 ID:.z86dywoO
サキエルの焼肉を食べていたガウスが見えない打撃に殴り殺される。
それに気付いた◆02GOODMe2.が慌てて銃片手に周囲を警戒し、太った少女を見つけた所で見えない打撃の餌食となった。
彼等はサキエルを殺した所までは良かったが、死体で焼肉をしたのが失敗だった。
サキエルが倒れた事で参加者がその場を注目していたのに移動しなかった為、それに注目していたマーダーがやってきたのだ。
彼等を殺したマーダーはもといた埼玉へと歩き始めた。

【一日目・20時30分/長野県・埼玉との県境付近】

【剛田ジャイ子@ドラえもん】
【状態】覚醒、狂気
【装備】スタンド『ジャイアン×4』
【道具】支給品一式
【思考】基本:他の参加者を殺して生き残る
1:お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
2:殺される前に全員殺す

【カール・フリードリヒ・ガウス@現実? 】
【◆02GOODMe2.@現実? 死亡確認】

318混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 08:32:04 ID:.z86dywoO
悪い、ガウスの死亡確認を書き忘れてた。

319This Is Done With Great Ease Vulgar Act:2014/02/05(水) 17:15:42 ID:zkt2waEE0
グンマーの民の集落へ彼女がやってきた。
レンを発見した彼女は、手を振る。

発見したレンは一直線に剣を構え走る。
だがその動きが欠点。

パララララ!

レンは殺された。

「マーダーは…殺す…」

前田敦子。彼女が殺したのである。

【一日目・20時55分/群馬県・グンマーの民の集落】

【前田敦子@AKB48】
【状態】通常
【装備】M240B@アメリカ軍
【道具】支給品一式
【思考】
基本:マーダーは殺す
1:対主催とは仲良くしたい

【鏡音レン@VOCALOID 死亡確認】

320天の海:2014/02/05(水) 18:49:09 ID:psdtp9a20
 カイザの日を祝い終えた草加は、友とさえ呼べる愛車のサイドバッシャーで埼玉県をツーリングしていた。
すると、ごつい装甲に覆われた仮面ライダーが若い女性を射殺しているのを発見。
対主催でもある彼は早速カイザに変身し、サイドバッシャーをバトルモードと呼ばれるロボット形態に変形させた。

「あら、私の僕になる気はないのね」

 ごつい装甲に覆われた仮面ライダーこと仮面ライダーカブト・マスクドフォームから聞こえてきたのは異様に威圧感のある少女の声だった。
その異様さに危険なものを感じた草加は、言い返さずにサイドバッシャーに装備された六連装ミサイル砲“エグザップバスター”を一斉掃射。
カブトも、カブトクナイガンからイオンビームを放つアバランチシュートを放ち、両者共に爆炎に包まれた。

「くっ……俺のサイドバッシャーを、よくもこんな姿に……」

 サイドバッシャーはアバランチシュートが直撃して下半身を構成するサイドカー“二ーラーシャトル”を破壊されてしまっていた。
敵には勝ったとはいえ相棒の無残な姿に悲痛な声を出す草加だが、悲劇はこれからだった。
カブトを包んでいた爆炎からカブトムシのような角が生えた赤い仮面ライダー、つまりライダーフォームとなったカブトが飛び出してきたのだ。
それも、ライダーキックをしている状態で。

「!?!?!?」

 草加は、エグザップバスターが全弾命中しても相手が戦闘可能な状態だった事に驚いてしまい、動けなかった。
実際の所、カブトはエグザップバスターが直撃する寸前にキャストオフする事で、パージした装甲を盾にして難を逃れただけだったりするのだが草加がそれを知る訳が無かった。
そして、カブトのライダーキックが草加……ではなく彼が乗っていたサイドバッシャーに直撃し、サイドバッシャーは完膚なきまでに破壊されてしまった。

「ぐはっ……さ、サイドバッシャー……がふっ!?」

 サイドバッシャーの爆発で吹き飛ばされたものの、どうにか受け身を取った草加。
しかし、彼にカブトの強烈なアッパーが決まり、その一撃だけで草加は大きく吹き飛ばされ、地に伏せた。

「私は天の海を往き、春を香らせる者……天海春香」

 カブトに変身していたのは765プロのアイドル、天海春香。
同じ事務所のアイドルが次々と死んでいくのを放送で聞いて悲しみに暮れた彼女は、もともとの素質もありテラカオス化が進行して超人的な身体能力を手に入れていた。
それだけなら今回のカオスロワで良くあるケースだったのだが、彼女の支給品であるカブトゼクターとライダーベルトが思わぬ事態を引き起こしていた。
(テラカオス化の進行により)超人的な身体能力を得た彼女が変身したカブトは、カタログスペックを遥かに上回る身体能力を持ってしまっていたのだ。
それ故、同じ仮面ライダーであるカイザをアッパー一発で吹き飛ばす事も、今のカブトには容易な事だった。

「さあ、畏れ、平伏し、崇め奉りなさい!!」
「俺のサイドバッシャーを……何!?」

 どうにか起き上がった草加に対し、春香は跳躍して空中から攻撃しようとする。
しかし、草加は必殺技であるカイザスラッシュの準備を終え、カイザブレイガンからマーカーを発射する。
だが、マーカーで拘束されるはずだった春香は、マーカーの拘束を圧倒的な力で強引に破ってアバランチスラッシュを放つ。
そして、アバランチスラッシュとカイザスラッシュ、二つの斬撃がぶつかり合い、カイザブレイガンが弾き飛ばされた。

「フフフ、跪きなさい」

 春香はクロックアップを発動し、素手での連続攻撃を叩き込み、そのまま殴り飛ばす。
そして、クロックアップを解除した春香のライダーキックがベルトごと草加の身体を粉砕した。

「待ってなさい愚民どもよ。この救い様の無い世界……私が支配してあげる」

 変身を解除し、笑みを浮かべる春香の目から一筋の涙が零れ落ちた。


【一日目・19時45分/日本・埼玉県】

【天海春香@アイドルマスター】
【状態】健康、テラカオス化進行中、それにより春閣下化
【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式
【思考】基本:この救いようのない世界を征服し、絶対的な支配者となる。
1:傘下に入らぬ者は殺す
2:765プロの皆の死に深い悲しみと怒り
3:天の海を往き、春を香らせる

【柊かがみ@らき☆すた(大学生編) 死亡確認】
死因:カブトクナイガンによる射殺
※なのはとユーノが出会ったかがみとは別人です。

【草加雅人@仮面ライダー555 死亡確認】
死因:ライダーキック

321混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 20:21:09 ID:zkt2waEE0
This Is Done With Great Ease Vulgar Act
>>319
【一日目・20時55分/群馬県・グンマーの民の集落】を
【一日目・19時/群馬県・グンマーの民の集落】
に修正します。

322ほぼ丸パクリでごめんなさい:2014/02/05(水) 20:47:23 ID:mM9O67420
「なんだ、ここは?」

名古屋にある民家の一室そこにしまむらの服を身にまとった男がいた
その男がなぜ自分がここにいるのか理解できなかった

(なぜ、私がここにいやその前に私はいったい?)

その男は自分の記憶をなくしていた
なぜだかはわからない

「とりあえずエロ画像でも漁るかwwwwうぇwwwwネットの世界にダーイブwwww」

かつてここと似た世界で大暴れした存在がいたその存在とここにいる男は似ていなかった
その男の名前はテラカスまるでカスのような存在だ

【一日目・20時00分/日本・名古屋 民家】

【テラカス@カオスロワ】
【状態】健康、記憶喪失
【装備】しまむらの服
【道具】支給品一式 自宅のPC
【思考】
1:私はいったい?
2:ここはどこだ?
3:そんなことよりオ○ニーだ

323グンマーに入った所で首輪は……:2014/02/06(木) 00:18:03 ID:yON2ni3YO
ネウロ達が遺跡の最深部に辿り着くと、そこには中から突き破られた巨大蟲の死骸があった。

「どうやら、この遺跡は世界樹の成れの果てを封印していたものだったらしいな」
「最も、封印が弱まってたらしく、此処には世界樹の成れの果てを封じてたらしい蟲だったものしか残ってませんが……」

遺跡を探索して解った事を纏めるネウロと赤屍。
彼等の予想通りこの遺跡には歪みし豊穣の神樹が封印されていたが結局脱出されていた。
最も、神樹はとあるジムリーダーのポケモンになっていたりする。

「そう言えば、首輪の機能が停止しているなら解除出来るだろうし外さないか?」

全員首輪を窮屈に感じていたので、そのアーカードの提案に二人共賛成し、三人は首輪を外そうとして、首輪の爆発で死んだ。
実は、グンマーでも首輪が外れそうになったら爆発する機能だけは動いてたのだ。

【一日目・20時00分/群馬県・グンマーの遺跡最深部】

【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】
【アーカード@HELLSING 死亡確認】
【赤屍蔵人@GetBackers-奪還屋- 死亡確認】

324混沌な名無しさん:2014/02/06(木) 12:08:26 ID:letrfki.0
オ○ニーしてたテラカスは、あっさりと大尉に絞殺されました。

【一日目・20時05分/日本・名古屋 民家】

【大尉@HELLSING】
【状態】健康
【装備】PET(ビーストマン入り)、シンクロチップ@アニメ版ロックマンエグゼシリーズ
【道具】支給品一式×5、モーゼルM712@HELLSING、14年式コスモガン@宇宙戦艦ヤマト2199、エアーガン@科学忍者隊ガッチャマン
【思考】基本:五大幹部の命令に従う
1:これがネットバトルの力か……
2:とりあえず、ジョーカー参加者として動く
3:ネットバトルの練習も忘れない

【ビーストマン@ロックマンエグゼ3】
【状態】HP満タン
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:PET所有者である大尉に従う
1:主催の一員として動く
※PETの中にいます

【テラカス@カオスロワ 死亡確認】

325深まる結束と新たな出会い:2014/02/06(木) 23:46:42 ID:LiADd8lI0
なんとかクラウディウスの追撃を振り切った八神はやて一行は新潟県に居た。
しかしはやての表情は暗かった。

『早く逃げろ!あんまりもたねえ!』

はやての脳裏をよぎるのは、自分達を救ってくれた男性の声。
彼の機体が破壊されるのを見ながら何も出来なかった自分に苛立ちを感じていたのだ。
すると、はやての華奢な肩が優しく叩かれた。

「マミゾウさん…?」

マミゾウは何も言わず、優しくはやての顔を見つめている。
彼女のデイパックの中のウルトラマンタロウも同じ。
二人の顔をみただけで、はやては二人の心を感じ取った。
マミゾウもウルトラマンタロウも、あの男性の死に心を痛めている。
だが、彼の意思を無駄にしない為にも、自分達がしっかりしなければ。

3人は目線を交わし頷きあう事で、さらに結束を強め決意を新たにした。




人が多く集まる場所である東京へと移動を開始してから、数時間がたったとき。
3人は近くに何者かの気配を感じ立ち止まる。

「これは…、妖怪の気配じゃな。それも相当の実力者じゃ。」

マミゾウの言葉に警戒を強める一同。
だが、拍子抜けと言うか、出てきたのはひょうきんな老人と着物を着た青年だった。

「おや、お嬢さん。たぬきの格好とはおしゃれじゃの。」
「おお、このセンスがわかるんか?」
「…はやてよ。そんな事をいっとる場合か。」
「…くだらん」

なぜかお洒落の話で意気投合するはやてと老人。
それを見て少し呆れているのは2人の妖怪。
こうして、はやて達とブリーフ博士達は出会った。

世界最高クラスの科学者と、強大な力を持った妖怪。
彼らとの出会いははやて達に何をもたらすのだろうか。

326深まる結束と新たな出会い:2014/02/06(木) 23:52:46 ID:LiADd8lI0
【一日目・19時55分/新潟県】

【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】健康、タヌキはやて、
【装備】シュベルトクロイツ@魔法少女リリカルなのは、
タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:死んだ仲間(フェイト)や赤い翼のMSのパイロットの為にも主催を倒す
5:それにしてもこのスーツ、実に馴染むで!
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。
※PSP版の技も使えます。

【二ッ岩マミゾウ@東方project】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、
スパークドールズ(ザラブ星人、ババルウ星人、ダークガルベロス)
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:そういえば、TC計測値とは一体……
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。

【ウルトラマンタロウ(SD)@ウルトラマンギンガ】
【状態】健康、スパークドールズ状態、マミゾウのデイパックの中
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを止めるため仲間を集める



【ブリーフ博士@ドラゴンボール】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:対主催
1:はやて達と接触

【殺生丸@犬夜叉】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:対主催
1:はやて達と接触

327覚醒:2014/02/07(金) 01:46:44 ID:shKzoDQU0
 ジバン達は、都庁の軍勢よりも派手に暴れまわっているDMC狂信者に目標を変更してビックサイトに向かう途中、マーダーのグループを発見した。
ロボットモードの肩部ミサイルポッドの一斉掃射でモブキャラ達を虐殺するビッグコンボイに、その攻撃からどうにか生き延びた男に冷凍ガスを浴びせるマンモス怪人。
ビッグ・タスク・ドリルで赤毛の男の心臓を貫くマンモスマンに、マグロで彼等を釣って参加者の殺害を命じて自分の手を汚さずに生き残ろうとするオツベル。
ジバン達がそんな奴等を見逃す訳がなく、戦闘が始まったのだ。

「対バイオロン法第9条、機動刑事ジバンは、あらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる!」
「迂闊だな、ビッグキャノン……何!?」

 ジバンの前口上の間にビッグキャノンの発射準備を終え、それを発射しようとしたビッグコンボイだが、ビッグキャノンはいきなりペラペラの紙みたいになってしまっていた。
空蝉丸が、戦闘開始直前にぷちどる達から受け取っていた3つの獣電池のうちの一つ“トペランダ”の力でビッグキャノンをペラペラにしたのだ。

「だが、惜しかったな」

 ビッグコンボイはそのまま脚部に内蔵されたマンモスハーケンを発射した。
2発のマンモスハーケンを身体で受け止めたのは、まこちーのモンスターボールから出てきたダゲキと、ちひゃーのデイパックから飛び出した大盾忍だった。
彼等は主の命令を待たず、主とその仲間を護る為にその命を散らしたのだ。
その死に報いるべく闘志を燃やし、ジバン、キルコ、空蝉丸は駆け出した。

「ろ、六人に、分身しただと!?」
「馬鹿な……ゴルゴム最強の怪人が……こんな小娘に……」
「攻撃が、当たらない……だと……!?」

 変身せずにフタバインの獣電池を使って6人に分身した空蝉丸が、マンモスマンを圧倒する。
トンファーブレイドを振るうキルコが、マンモス怪人に一方的に手傷を負わせる。
マンモストンファーによる攻撃をかわしつつ、ジバンが次々とビッグコンボイにダメージを与えていく
そして、弱った相手に、3人が止めの一撃を放つ。

「これで、止めでござる!!」
「キルコストーム!!」
「エネルギーチャージ、オートデリンガー・ファイナルキャノン!!」

 空蝉丸とその分身達による六連続の斬撃が、マンモスマンを切り刻む。
キルコの起こした竜巻が、マンモス怪人を飲み込んで爆散させる。
ジバンの必殺の砲撃が、ビッグコンボイを貫き、彼を撃破する。
その光景と絶望的な状況にオツベルは呆然と佇み、上から振ってきたものに潰された。

「かっかー!」

 それは、何故か巨大化したはるかさんだった。
それに気づいたちひゃーとまこちーが彼女に駆け寄り、はるかさんの右腕がちひゃーを押し潰した。
一瞬にして場の空気が凍りつき、それに構わずはるかさんはまこちーを潰そうとする。
しかし、空蝉丸がとっさにプクプトルの獣電池を使い、まこちーを風船みたいに膨らませて攻撃を防がせた。
そして、弾性力によって跳ねながらジバン達の元に帰ってきて元の姿に戻ったが、その間にはるかさんにも変化が訪れていた。

「アハハハハ……」

 はるかさんのリボンの形状が変化し、顔の上半分が影に覆われ、目が怪しく光り出す……暗黒化とよばれる状態になっていたのだ。
実はこのはるかさん、戦闘中にこっそり新型ナノマシン入りの水を飲んでおり、テラカオス化が一気に進行。
身体能力が大幅に上昇し、巨大化や分裂を自分の意志で制御する能力を手に入れ、ついには暗黒化したのだ。

328覚醒:2014/02/07(金) 01:47:12 ID:shKzoDQU0
【一日目・20時15分/東京都・中央区】


【田村直人@機動刑事ジバン】
【状態】健康、強い決意、機動刑事ジバンに変身中
【装備】マクシミリアン、電子手帳、パワーブレイカー、ニードリッカー、オートデリンガー
【道具】支給品一式、ダイダロス
【思考】基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:これは、どういう事だ!?
2:まゆみちゃんは無事だろうか……
3:東京都庁は後回しにしてビッグサイトに向かう
4:野田総理の本拠地を探す
5:黒幕はバイオロンではなかったが、ためらわず戦う

【音無キルコ@新米婦警キルコさん】
【状態】健康
【装備】トンファーブレイド
【道具】支給品一式
【思考】基本:野田総理を成敗して殺し合いを止める
1:ジバンさんやウッチーさん達と協力して悪党を成敗する
2:ちひゃーちゃん……どうしてこんな事に……!?
3:東京都庁の魔物も気になるが、まずはより多くの被害を出してそうなDMC狂信者を成敗する
4:野田総理の本拠地を探す
5:ハル先輩達、無事かなぁ?

【空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャー】
【状態】健康
【装備】ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー
【道具】支給品一式、獣電池(プテラゴードン×6)、使用済み獣電池(トペランダ、プクプトル、フタバイン)モンスターボール(プテラ)
【思考】基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:ジバン達に同行する
2:何故はるかさんが!?
3:ビッグサイトに向かう
4:野田総理の本拠地を探す(九州が怪しいと睨んでいる)
5:キング殿達と合流したい

【まこちー@ぷちます!】
【状態】健康、深い悲しみ
【装備】きあいのタスキ
【道具】支給品一式
【思考】基本:まきょー
1:空蝉丸達と行動する
2:真とちひゃー765プロの面々の死に深い悲しみ
3:はるかさんの豹変にショックを受けた
4:襲われたら全力で戦う

【はるかさん@ぷちます!】
【状態】健康、日光を克服、テラカオス化進行中、新型ナノマシン服用、巨大化、暗黒化
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:アハハハハ……
1:とりあえず殺す
2:おなかがすきました
※テラカオス化の進行により、巨大化と分裂を自分の意志で行えるようになりました。

【モブキャラ@いろいろな作品 死亡確認】
死因:爆殺

【アミバ@北斗の拳 死亡確認】
死因:凍死

【マグニスさま@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】
死因:刺殺

【マンモスマン@キン肉マン 死亡確認】
死因:斬殺

【マンモス怪人@仮面ライダーBLACK 死亡確認】
死因:キルコストーム

【ビッグコンボイ@ビーストウォーズネオ 死亡確認】
死因:オートデリンガー・ファイナルキャノン

【オツベル@オツベルと象 死亡確認】
【ちひゃー@ぷちます! 死亡確認】
死因:圧殺

329異次元から来た怪物を倒せ:2014/02/07(金) 12:45:23 ID:zj00i0h.O
岡山県では、異次元よりノトーリアスDECOが現れ、その存在を危険視した周囲の有力な参加者達が協力して討伐を試みていた。
しかし、ノトーリアスDECO討伐隊のブロントさんが力尽きて踏み潰された為、戦線は崩壊し、流れは一気に傾いた。
バグラモンが体液で溶かされ、マルクが触手に貫かれ、デッキを使い果たした遊戯が喰いちぎられ、エンペラ星人までもがDECOビームの前に倒れた。
しかし、ノトーリアスDECOが受けたダメージも大きく、動きはかなり鈍っていた。
そこで動いたのはノトーリアスDECO討伐隊最後の一人にして最大の切り札、女神イシターだ。
彼女は全ての力を解き放ち、呪いに近い力を源とするノトーリアスDECOを浄化しようとしたのだ。
そして、女神イシターの命と引き換えにノトーリアスDECOは浄化され、消滅した。

【一日目・17時01分/日本・岡山県】

【ブロントさん@ファイナルファンタジーXI 死亡確認】
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ 死亡確認】
【マルク@星のカービィシリーズ 死亡確認】
【武藤遊戯@遊戯王 死亡確認】
【エンペラ星人@ウルトラマンメビウス 死亡確認】
【女神イシター@ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン 死亡確認】
【ノトーリアスDECO@カオスロワ7期 消滅確認】

330TCBR10第3回放送:2014/02/09(日) 15:07:50 ID:b.rniMs.0
ピーンポーンパーンポーン♪

午後9時、バトルロワイアル開始から三度目の定時放送が日本中に響き渡る。
アナウンスを勤めるのは野田総理に代わりダース・ベイダーである。

「幹部のダース・ベイダーだ。
そしてこれから始めるのは定時放送だ。
では死者を読み上げる。

ブロリー、キョン、佐々木、五十嵐まゆみ、三村マサカズ、大竹一樹、ランピー、クロ、天の邪鬼、のび太のパパ、碇ゲンドウ、
鳴滝、オ○マ、コンボイ司令官、名もない新潟県民×10、大勢のモブキャラ×10、ジャギ、ジャギ、シャマル、ドラキー、
メットールV2、地雷蜘蛛、イシツブテ、ヒカりん、クリーパー、骸音シーエ、ファイアバー、黒谷ヤマメ、巨大ネバルー、
動く石像、みみず、おけら、あめんぼ、怪傑ズバット、ブルりん、タケシ、タケシ、策士・諸葛亮孔明、うさみちゃん、ホッシー、
雨生龍之介、素晴らしきヒィッツカラルド、直系の怒鬼、白昼の残月、激動のカワラザキ、眩惑のセルバンテス、命の鐘の十常寺、
大山デカオ、混世魔王・樊瑞、暮れなずむ幽鬼、クルル曹長、平沢唯、泉こなた、にゃんぱいあ、藤崎佑助、ニホンザル、
涼宮ハルヒ、ゴルゴ13、ハスラーワン、IA、キャスパー・ヘクマティアル、バット星人グラシエ、ギャバンブートレグ、
福岡ドームで奴隷にされていた参加者達、シン・アスカ、オーク、ランポス、イャンクック、野比セワシ、マスク・ザ・レッド、
ルーク・スカイウォーカー、DR、万玖波海、北島○介、ポッチャマ、テラ、ヒソカ、海馬瀬人、怪盗キッド、夜神月、
ラインハルト・ハイドリヒ、VIPPER、ドン・観音寺、亞北ネル、スギちゃん、小野妹子、織田敏憲、食蜂操祈、ミラボレアス、
長門有希、未知やすえ、阿倍高和、小嶋元太、山崎烝、ヤザン・ゲーブル、江ノ島盾子、峰岸あやの、その周辺にいた参加者×多数、
根岸崇一、立花響、浜田雅功、グルド、じーさん、孫、リュウ、野比玉子、黄金バット、やらない夫、OVER、戸愚呂兄、ガメラ、
ホメ春香、マスターチーフ、阿紫花英良、きれいなジャイアン、佐倉杏子、高町ヴィヴィオ、葵・トーリ、南部康雄、
コンドルのジョー、ギャオス、斉木楠子、福田康夫、高木社長、ミスティア・ローレライ、野田総理、ゴゴ、松実玄、ベン、
グンマーの民、戸愚呂弟、ところ天の助、ユニコルクス、ヒルゲリラ、蜘蛛男、シードラゴン、ガマギラー、蜂女、ショッカー戦闘員、
死神博士、混沌の騎士、KBSトリオ、間桐雁夜、インセクター羽蛾、間桐桜、ヴァイジャヤ、中邑真輔、佐治雪哉、範馬勇次郎、
多田野数人、博麗霊夢、根来忍、疾風のゲハ、ルシ腐ェル、タケシ、ザフィーラ、キバ、兜甲児、原監督、野比玉子、柊つかさ、
ユニクロン、ガーゴイル、しまっちゃうおじさん、田中、老賢者、692、オタチ、サキエル、ザ・テリーマン、J、アイアンハイド、
山城上総、ミゲル・アイマン、泉研、パルシェン、エリートトレーナー♂、カール・フリードリヒ・ガウス、◆02GOODMe2、
鏡音レン、柊かがみ、草加雅人、脳噛ネウロ、アーカード、赤屍蔵人、テラカス、モブキャラ、アミバ、マグニスさま、マンモスマン、
マンモス怪人、ビッグコンボイ、オツベル、ちひゃー、ブロントさん、バグラモン、マルク、武藤遊戯、エンペラ星人、女神イシター、
ノトーリアスDECO

次は禁止エリアについて発表する。
中国地方全てを10時より禁止エリアとする。
禁止エリアについては、以上だ。
これにて放送を終わりとする」

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:他の幹部と今後について話し合う
3:九州ロボのマキナ化が待ち遠しい

331混沌な名無しさん:2014/02/09(日) 16:51:10 ID:gIRdJdhQO
放送を聴き、知り合いの名前を呼ばれなかったのに、安心した一人の男が持病の悪化で倒れた。
カオスロワによって病院の機能が停止した今、怪我は兎も角病気の治療なんて出来る訳がなかった。

【一日目・21時05分/日本・新潟県】

【北岡秀一@仮面ライダー龍騎 死亡確認】

332魔女のハートを奮わせろ!:2014/02/10(月) 00:58:24 ID:NExCvSxQ0
 フレクザィードとカヲルを仲間にした熱気バサラ達は、グンマーの上空でグンマーの民を弔う為の歌を歌っていた。
第三回放送時に丁度グンマーの上空にいた彼等は、偉大なる赤竜からグンマーの民の事を(バサラはカヲルによる通訳で)知っており、此処に居ない赤竜の仲間の分も弔う事にしたのだ。
そして、歌い終えた彼等が見たのは、グンマー付近にある都市がそれまで全く予兆が無かったのにも拘らず、嵐に包まれている光景だった。

 群馬県見滝原市では、ワルプルギスの夜が出現して嵐が吹き荒れていた。
その圧倒的な力はビルを次々と破壊していき、死亡リストにも載らないようなモブ参加者を殺していき、今また銃を持った女性が飛んできた瓦礫に潰された。
それと戦うはずだった魔法少女も不在という状況の中、バサラ達が駆け付けた。

「何て絶望に満ちた魂なんだ……バサラ、思いっきり歌うんだ」
「ああ、嵐の中でも、俺の歌を聴け!!」

 それに合わせて守りは任せろとばかりに二体の火竜が咆哮を上げ、バサラのギターと道中で調達したカヲルのキーボードが鳴り響く。
狂った笑い声を上げる強大な魔女と使い魔を客とした、バサラのコンサートの始まりだ。

「SOMEDAY 星に変わる ハートと引き換えに」

 嵐の中でもはっきりと聞こえるバサラの歌が始まった。
フレクザィードの支給品だった歌エネルギー変換システムを装備したバサラは、それにより赤い光を放っていた。

「深い 闇の向こう いかせてくれ」

 歌を聴いたワルプルギスの夜の笑い声が収まっていく。
しかし、そこからの展開は今回は今までとは違った。

「ないものねだりだって 構わないから」

 ワルプルギスの夜の使い魔が消えていき、ワルプルギスの夜自身も苦しみ始めたのだ。
バサラの心に少しだけ戸惑いが生まれるが……。

「バサラ、その希望の歌であの少女の魂を絶望から救ってくれ!」
「ENDLESS 止められない 胸騒ぎの数」

 カヲルの激励に、熱い歌声で応えるバサラ。
使徒故かカヲルは気付いていた。ワルプルギスの夜が抱えている絶望がバサラの歌声に込められた希望のエネルギーによって中和されている事に。
ワルプルギスの夜が苦しんだのも、使い魔が消えたのも、全て抱えている絶望の力がバサラの希望の力によって消えて行ったのが原因だ。

「ムチャと 言われたって つなげたいのさ」

 ワルプルギスの夜が消されまいと、バサラの歌を止める為にバサラと彼を乗せた偉大なる赤竜に攻撃を集中させる。

「なりゆきまかせだって 止まってるよりはマシさ」

 降り注ぐ瓦礫を、偉大なる赤竜のファイアブレスが全て焼き尽くす。

「種子は芽をだして 夜は朝になる」

 ワルプルギスが吐く炎の槍をフレクザィードがわざと受けて、その炎を自分の生命力へと変換する。

「パレード 続いてく 昨日なんて遥か彼方」

 サビに入った所で、ついに嵐が収まり、夜空が広がっていく。
もう、ワルプルギスに嵐を起こすほどの力は残っていなかった。

「パレード いっしょに行こう 目ざす場所へ 風の吹くまま」

 ワルプルギスの夜は、攻撃を止めて穏やかな笑みを浮かべていた。
自身の絶望の殆どが無くなった今、彼女に暴れる意志など無かった。
今、彼女の心を満たしていたのは、魔女化以前に感じる事が出来ていた温もりだったのだ。

「GO ON OUR WAY PARADE」

 そして、ワルプルギスの夜は、全ての絶望を失い穏やかに消えて行った。
バサラの歌は彼女の魂を絶望から救ったのだ。
しかし、彼女を見送ったと思ったら、フレクザィードが吠えた。

「どうしたんだい……!?」
「なっ……雪雲が広がって……北の方、真っ白じゃねえか!?」

 そう、彼等は知らないがオーバーデビルの力によって青森県を中心として発生した冷気は、既に東北地方全域に雪が降るレベルにまで広がっていたのだ。
そして、偉大なる赤竜は、この冷気の広がりを放置すると都庁にまで被害が広がる事になると気付き、都庁の仲間達の為にこの状況を解決する事を提案した。
こんな自然を歪める状況を他の二人と一体も見過ごす事が出来るはずもなく、バサラ達の次の目的地が決まったのだ。
極寒の大地へ向けて、人と使徒を乗せた二体の火竜が飛び立った。

333魔女のハートを奮わせろ!:2014/02/10(月) 00:58:42 ID:NExCvSxQ0
【一日目・21時15分/群馬県・見滝原市上空】

【熱気バサラ@マクロスダイナマイト7】
【状態】とても健康、上機嫌
【装備】ギター、歌エネルギー変換システム@マクロス7
【道具】支給品一式
【思考】基本:戦いなんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!
1:仲間達と共に歌を届ける
2:東北地方に広がる冷気をどうにかする。

【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える。
1:都庁組や氷嵐の支配者といった仲間達、そして歌の素晴らしさを教えてくれたバサラとその仲間を護る為なら戦う事も厭わない。
2:バサラと共に行動する。
3:東北地方に広がる冷気をどうにかする。
4:フレクザィードの言ってたレストという男が都庁の軍勢に協力してくれれば助かるのだが……。

【フレクザィード@ルーンファクトリー4】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラ達と共に歌い、その歌でレストが愛した自然の素晴らしさを伝える。
1:レストや他のネイティブドラゴンを探して合流する。
2:マーダーは止めたが仲間達を護る為なら全力で戦う。
3:東北地方に広がる冷気をどうにかする。

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】健康
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:共に歌いつつバサラの歌を届けて殺し合いを終わらせる
1:シンジ君を探して一緒に歌う。
2:東北地方に広がる冷気をどうにかする。
※使徒だからか、偉大なる赤竜やフレクザィードと会話が可能です。

【前田敦子@AKB48 死亡確認】
死因:ワルプルギスの夜が飛ばした瓦礫により圧死

【ワルプルギスの夜@魔法少女まどか☆マギカ 死亡確認】
死因:バサラの歌による希望エネルギーで浄化される

334楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:53:03 ID:MI9ax9r60
世界滅亡ってやばくね?
モンスターボールの中で会話を盗み聞きした時、確かに俺はそう思った。
思った後に、違和感に気がついた。何故、俺が、こんな世界が、滅びることを、心配したのか?
本来なら、ありえない。こんな感情を俺が持つことなど、絶対に。

自覚がある程に、俺は歪んでしまっている。
破壊衝動を、捕食衝動を、未だに強く持っている。
この世界の何もかもが憎い。壊してやりたい。そう考える。それを実行に移せるだけの力が、俺にはあった。
そう、俺こそが、俺自身が、世界を滅亡させる存在だった。
気が遠くなるほどの昔、もう完全には思い出せない程の太古の時代。
人間達は俺を恐れ、封印した。
後の世でも変わらず人間は俺を恐れ、様々な名で俺を呼んだ。
世界樹の成れの果て……歪みし豊穣の神樹。蟲に憑きしかのもの。
Warped Savior……歪んだ救世者。
俺は……こうなる前は、世界を救う存在だった。
汚染され、作物も家畜も育たない死の大地を救う存在、世界樹だった。
勝手に世界を荒野にして、勝手に俺を生み出して救世を願う。人間はあの頃から自分勝手だった。
それでも俺は確かに作られ、生まれた。救世を目的として生まれたのだから、ただ救世行為だけを行った。
植物としての本能でもあったが、大地が自分の手で元の美しい姿に戻っていく光景を眺めるのは、嫌いじゃなかった。
『楽園への導き手』だと人間達は俺を崇めていた。
そんなある日、俺の身体は得体の知れない化物に喰われた。
強大な力を持つ俺が、世界樹が、いつか自分達の手で制御できなくなるのではないか?
そう考えた人間が産み出した、世界樹キラーとでも言うべき蟲、悪食の妖蛆。
竜をも上回る異常に強靭な顎に噛み砕かれ、その際限のない食欲の前に、当時の俺は為すすべなくそいつに喰われた。

人間達の考えは、間違ってはいない。
世界樹の持つ浄化の力は絶大だが、あいつらは俺の体のことなんてまるで気にしていなかった。
樹木だって、生物だ。大地から毎日毎日毎日毎日、穢れた物質を取り込んでみろ。
しかも、連中が行った人工生命体実験その他のせいで、汚染物質が当初よりもさらに増えてみろ。
浄化が、追いつかなくなる。体内に、処理しきれない嫌な物質が残り、溜まっていく。
思えばあの頃から俺は歪み始めていたんだろう。人間達の言う、暴走の予兆。
それが、蟲に喰われてさらに歪んだ。
勝手に生み出して、勝手に滅して。
俺を使い捨ての道具として扱って、より自分達の手で扱いやすい世界樹を別の場所で作り始めようとした。
まだ懲りないのか人間は?身勝手な人間が、世界が、全てが憎くなった。
こんな世界、人間のいる世界を、浄化する必要なんてない。浄化されるべきは――人間だ。
そう思った時には、俺の意識ははっきりとしていた。目の前の光景を眺めることもできていた。
蟲を乗っ取り、俺の意識で操れるようになっていた。俺自身が、動けるようになった。
今でもよく覚えている。白衣の研究者達の驚愕した顔。泣き叫ぶ声。
研究施設にいた人間を片っ端から血祭りにあげてやった。血煙がまるで花のようで、とても綺麗だったのも覚えている。
だがすぐに、研究者達は俺が蟲を逆に喰い殺して乗っ取ったことに気がついた。
誤算だったのは、俺でなくとも蟲が暴走する危険性も考えられていて、ある程度の対策が練られていたことだ。
人間は脆いが、数は多かった。奴らの産み出した人工生命体も含めると、かなりの人数だった。
結果として俺は人間を滅ぼす前に、密閉空間で強烈な化学薬品を大量散布され、蟲を喰い破る前に封印されてしまった。
最後の抵抗として、蟲の身体から俺の瘴気をばら撒き、近隣の生態系を根こそぎ狂わしてやった。
その時生まれた突然変異の魔物が、俺に代わって研究者のほとんどを殺したらしい。
それでも人間は滅びず、未だに地上の覇者だというのだから、驚かずにはいられない。

335楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:54:20 ID:MI9ax9r60
長い長い封印だった。自然を本当の意味で愛するという変わった人間、グンマー人ですら、俺を受け入れることはなかった。
まあ、無理もない話だ。あの日俺は浄化の力を捨てた。代わりに得た能力は、ただそこに在るだけで生態系を狂わせ、滅ぼす力。
俺とは異なる世界樹でさえも、抗いきれない強力なもの。他の生命体を守るために、俺は切り捨てられたのだ。
封印はグンマー秘術やら黒龍ミラボレアスが加わり、より強固なものに……ならなかった。むしろ弱まったと言えた。
俺を蟲の中に封印し続けられたのは、あの忌々しい化学薬品によるところが大きい。
だがグンマー人は科学を嫌い、森にそういったものを持ち込むことは一切なかった。使う術は自然由来のもの。
元世界樹に使うのはいかがなものか。
黒龍その他の所謂番人も、食事の際は離れるわけで。事実俺はその隙をついて、封印の遺跡から脱出してきたのだ。
まさかとは思うが、グンマー人はあえて俺の封印を弱めたのかもしれないが……

とにかく、俺は封印を破って自由の身となった。
力を溜め込み、この国を支配するには十分な力を持っていた。
この世界を、今度こそ滅ぼしてやろう。そう、思っていたはずなのに……

『まあ、なんて大きくて立派な華ポケモンなんでしょう。是非ゲットしたいですわ』

俺のトレーナー様は、エリカは、開口一番こう言った。
あの時の俺は気がたっていたからなんとも思わなかったが、思い返すと凄まじい発言だ。
何しろ俺の姿と力は、蟲の頃から恐れられてきたのだから。脱皮したこの姿はさらに恐ろしいだろうに。
逃げずに、立ち向かってきた。この俺を恐れずに。
それどころか……俺を立派な華だと……そう、言ってくれた。
自覚はある。歪んだのは精神だけじゃない。姿形もだ。侵された体はかつてと異なり、どす黒く禍々しい。
それでも、俺を認めてくれた。歪んでしまった俺を、植物の一つとして受け入れてくれた……
……俺の捕獲方法は、思い出したくもない程えげつないものだったが。
捕まった直後、俺はエリカにすぐ外に出された。

『シンジュー!ってなんだこの鳴き声!?』
『これからよろしくお願いしますわ。ええと、神樹さんでよろしいのかしら?』

あの時から、俺はどうかしていたんだろう。

『ふん、飼い主らしく命令すればいいだろ。何をすればいい?』
『で、では神樹、どうか私と共に生き延びてください。私の願いは、また緑に囲まれた場所で、ポケモン達と過ごすことですから』
『……俺はもう、緑とは縁遠い存在だがなぁ。それに俺は、ポケモンとかじゃない』
『まあそうでしたの?どうりでポケモン離れした立派さだこと。きっとあなたの作る木陰はいいお昼寝場所になりますわね』
『……そうか。で、そっちの願いを叶えるのは半々になるだろうな。俺はもう豊穣を提供する楽園への導き手じゃあない』
『あら、あなたに住みよい環境を用意すべきなのはトレーナーの私の方ではないのですか?』
『……本当に、妙な人間だな』

ゲギャギャギャギャギャ!

『あっちにハサミを振り回している快楽殺人者っぽい連中がいるが、どうするよトレーナー様?』
『……行きましょう。念のため、一撃で仕留められますか?』
『おお、意外と恐ろしい命令を出すな。だが問題ないぜぇ!』

自ら、人間に従って動くなんて。
俺が、人間を、この世界を守ろうと動くなんて。
何故かはまだわからない。わからないが、今の俺にできるのは……



336楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:55:45 ID:MI9ax9r60
「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なのは……」

高町なのはは泣き叫び続けていた。
親友に続き……娘のヴィヴィオまでもが殺されてしまったのだから。
放送で呼ばれる名前が、時間に沿ったものだとしたら、仲間であったやらない夫が殺されたすぐ後のことだろう。
ヴィヴィオを探して助ける時間的余裕はない。
しかし、ヴィヴィオとは既に一度顔をあわせている。声も聞いている。
あの時、もっと自分が冷静であったならば。
馬鹿なことをしていないで、いやせめて普通の格好をしていれば。
今も親子共に行動し、ヴィヴィオが誰かに殺されることはなかったのかもしれない。
いまさら、もしもの話をしても遅いのは、なのはもよく理解しているのだが。
それでもなのはは自分を許すことができず、ボンテージ衣装を床に叩きつけながら泣き続けた。


「ニャル子ちゃん達は無事みたいだけど……そっちはどうだった?」
「仲間じゃないが、ヒソカって奴が呼ばれていた。あいつが死ぬなんざ、想像がつかねえが……」
「戸愚呂弟がいたな。あいつもかなり強い妖怪だったんだが……」
「私はその……同じジムリーダーのタケシさんの名前が何度も。ここまで呼ばれると、同姓同名では説明がつかないような……」

なのはから少し離れた場所では、彼女の仲間達が放送の情報をまとめていた。
仲間の名前こそ呼ばれなかったが、知り合いの名前は呼ばれている。
次こそ、仲間の名前が呼ばれてしまうのではないかという不安が、一同の頭をよぎる。

「…………」
「神樹、あなたの知り合いの方は?」
「……現代の俺の封印主が死んだよ。番人だったミラボレアスもだ」

放送で呼ばれたグンマーの民。それは神樹にとっては因縁深い存在だ。

(俺を狙う冒険者がグンマーに乗り込んだ? いや、わざわざ好き好んで俺に挑む奴なんてこいつぐらいだ。グンマー人を殺す必要もないはずだが……)

「……いや、ヒソカ以上にすごい奴が死んでいたな。野田総理って……主催者だろ?」
「そうだな。間違いなく、あのいけすかねえ主催者の名前だ。誰かが、倒したってことか?なんのために首相官邸にまで来たんだか……」

レオリオ達は、ちらりと前を見る。
そこに建っているのは、まごうことなき首相官邸。野田総理の居城である。

「……いえ、無駄ではなかったようですわ」
「あ、あれは……!?」


「「「ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!」 」」


そんな官邸の入り口から、傍の茂みから、ドスの効いた声のヤクザの群れが一斉に躍り出てきた。
それぞれが銃を持ち、叫びながら向かってくる。
明らかに、近づくものを排除しようとする意思を持って。

「総理が死んだのに、まだこの場所を守ろうとするってことは……」
「やっぱりなんかここには秘密があるってことか。かなり数は多いが、いまさらヤクザ程度にびびりはしねえよ!」

「「「ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!」 」」

その数、およそ30。

337楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:56:57 ID:MI9ax9r60
「……なあ、トレーナー様よ?」
「なんですか?」
「俺の封印主も、そいつらと一緒にいた竜も死んだ。蟲から脱皮して、俺は自由の身、どこにでも行けた。……ポケモンになってなけりゃな」
「怖いのですか?ならばせめてボールの中に避難してください。大丈夫、私も護身術は習っていますので、ヤクザ程度なら問題はありませんわ」
「おいおい、何勘違いしてんだ?自由の身の俺の飼い主ってことは、今やあんたこそが、俺の唯一の主人ってことなんだぜ?」
「!!」
「さあ、遠慮せずに命じな。今の俺に出来ることは、せいぜいあんたの敵を死後の楽園に導くことぐらいだからなぁ!」

「……神樹! カ ギ ヅ メ ギ ロ チ ン !」

「ひゃっはぁ!死に失せろクローン生物どもぉ!」






「あ、あ、あぁ……」

新城直衛は椅子から転げ落ち、震えていた。
モニターに映し出された光景……いや、真上から聞こえる轟音のせいだ。
野田総理が死んでなお、彼は首相官邸の警備を任され続けていた。
侵入者は即刻排除しなくてはならない。ならないのだが……

「う、恨むぞ、うぐいす……!君が裏切らなければ、僕はこんな……!」

モニターに映し出されたのは、首相官邸前まで訪れた対主催の一団。
そんな彼らの先頭にそびえ立つのは、全身を把握できない程の巨大な怪物だった。
怪物が左右の鉤爪を勢いよく振るった瞬間。

全てのクローンヤクザの命と、首相官邸そのものが刈り取られた。

幸いにも作業のために地下に移動していたため命こそ無事だが、地上の表の首相官邸は壊滅状態。地下への道を守る罠も全て潰されただろう。
次の攻撃は、確実にこの地下まで届く。
侵入するしない以前の問題だ。こんな無茶苦茶なことをする相手からも、ここを守り続けなければならないのか?

(もう、野田総理も死んだというのに……!?だが、主催を裏切れば……)

傍らの千早も、動物の本能からか震えていた。

(自分が仮面ライダーになったところで、せいぜい連中の誰かを殺せる程度。あの化物には勝てるわけがない……!)

直衛は知る由もないが、先ほど振るわれた鉤爪は勇気を嘲笑うもの。敵対者の勇気を根こそぎ摘み取るといわれる鉤爪。
彼が自分の意思とは関係なく震えてしまっても、仕方がないことなのだ。

(蓮乃姉さん……!)

決断の時が迫る。


【一日目・21時15分/首相官邸・地下情報室】

【新城直衛@皇国の守護者】
【状態】健康、恐怖
【装備】タイガのデッキ@仮面ライダー龍騎
【道具】支給品一式、千早@皇国の守護者
【思考】
基本:義理の姉(蓮乃)のために特務機関員として任務を全うする……?
1:なんとか主催から裏切り扱いされずに、首相官邸から逃げたい
2:ここを守り続けることへの疑問
※特務機関員です
※クローンヤクザは全員殺害されましたが、キルスコアには影響ありません
※首相官邸(地上部分)が壊滅的な被害を受けました

338楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:57:44 ID:MI9ax9r60
【一日目・21時15分/首相官邸前】

【高町なのは@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体、深い悲しみ
【装備】レイジングハート@魔法少女リリカルなのは、千年タウク@遊戯王
【道具】基本支給品一式、タイムふろしき@ドラえもん
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1: ヴィヴィオ……
※千年タウクの効果によって、高町ヴィヴィオの存在と日本に世界を襲った大災害が起こる未来を知っています。
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※未来の自分が使っていた技の一部が使用可能です。
※近くにボンテージ衣装が放置されています

【ユーノ・スクライア@魔法少女リリカルなのは】
【状態】健康、19歳の身体
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
0:仲間と共に首相官邸に突撃
1:なのはを護る
2:大災害の情報を集める
3:野田総理の死の原因を探りたい
※タイムふろしきを使ったので、19歳の肉体に成長しました。
※PSP版の技が使えます。

【ハス太@這いよれ!ニャル子さん】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式、ガソリンの入った一斗缶
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:ニャル子ちゃんたちは大丈夫かな
2:次の戦闘は神樹より先に敵を倒したい

【桑原和真@幽遊白書】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:怒鳴りつけた借りを返す為にも、ハス太を護る

【レオリオ・パラディナイト@HUNTER×HUNTER】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:主催と大災害に関係があるのだろうか?
※ゴンの死に気づいていません

【エリカ@ポケットモンスター】
【状態】健康 、歪みし豊穣の神樹のトレーナー
【装備】モジャンボ、キノガッサ、他不明
【道具】基本支給品一式、モンスターボール×3
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:ポケモンと一緒に生き残る
2:珍しい植物タイプはゲットしておく

【歪みし豊穣の神樹@世界樹の迷宮4】
【状態】健康、エリカのポケモン
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害による世界滅亡を防ぐ
1:エリカに従う
2:エリカの敵を楽園(死)に導く
3:グンマーの民の死に疑問

339もうゆっくりするような時間じゃない:2014/02/11(火) 02:02:24 ID:pNsg.tEY0
「これマジ?知り合い死にすぎでしょ(棒読み)」

第3回放送直後、それを聞いた女性(?)が呟く。感情が全くこもってなさそうな棒読み口調で。
見た目も何だかヘンテコで普通の身体に対して頭が何だかデカくその表情はまるで常時人を煽っているような表情であった。
彼女?の名前はゆっくり。これでもVOCALOIDの一人である。余談だがゆっくりは饅頭のような顔が本体で首より下は義体なのだ。
彼女?は仕事のたびにコスプレ(というかカツラ)を変えてくるのだが今はどこぞの幻想郷の巫女のようなカツラをしていた。
一応VOCALOIDの一員?ではあるがゆっくりがアイドル活動することはない。
何故ならゆっくりは歌が絶望的に下手というボカロとして致命的な欠点があった。(顔がウザイという欠点もある)
もはや「音程が来い」「棒歌ロイド」というレベルでありハクが可愛く見えてくるレベルなのだ。
かと言ってゆっくりに仕事がないわけではなく、仕事はかなりあったりする。
他のVOCALOIDの歌った曲を音程を外して歌い笑いを取ったり、替え歌歌ったり、漫才したり、ナレーションをしたり、司会をしたり、最翻訳をしたり。
彼女?はバラエティ方面において大活躍をしているのだ。
他にも
『重火器握って戦場に行って来い』
『敵軍基地に侵入してばれない様に敵兵を全部拿捕して来い』
『数十人くらいの村に行って人狼を殲滅して来い』
『邪神を蘇らせようとする狂信者の野望を阻止しろ』
『街に大量発生したゾンビを皆殺しにして来い』
『屍が蠢く村を何とかして来い』
『お化けが出るという噂の館に行って来い』
『何かしら条件を縛って魔王を討伐して来い』
『今日中にダンジョン全クリして来い』
『全裸で強力なモンスターを討伐して来い』
etc、etc……
といった命がけの無茶振りを実況しつつ四苦八苦しつつこなしてきた。
いまやゆっくりは他のボカロ達とは違うベクトルで有名なのだ。

「アイエエエエエ…後知り合い生き残ってんのってがくぽとかMEIKOおばさんくらいしかいないんじゃないかなぁ…。おぉこわいこわい」

彼女らとは血縁関係はなくただの仕事仲間なのだが彼女らがこれまでに大量に死んだことにゆっくりは困惑していた。
ちなみにMEIKOをおばさん呼ばわりしているが流石に本人の前ではNGである。おお、こわいこわい。
と、そんなゆっくりが今何をしているのかというと…たったいまプラスチック爆弾の大量製作を終えたとこだった。
材料さえあれば素人でも手軽に作れるうえに余程の衝撃でないと爆発しない程度の安全性があるのだ。
材料はほぼ全てのものが置いてある万能なホームセンターで取り揃えたのである。
ゆっくりは作り終えたプラスチック爆弾×50を車の後部座席に詰め込んでいく。
言っておくとゆっくりは上述したような困難を乗り越えてきたゆっくりである。
重火器での銃撃戦も出来るし、剣を使った白兵戦、クトゥルフTRPGにおいて万能なマーシャルアーツ、常識に囚われない発想、人外めいたメンタル性を兼ね備えている。
だから爆弾製作中にマーダーに襲われたとしても……。

「ヒャッハー!死ねぇぇぇぇ!!」
「イヤ〜〜(棒読み)」
「グワーーッ!!」
【モヒカン男@北斗の拳 死亡確認】

…という風に素手でもゆっくりのマーシャルアーツによる返り討ちが可能である。
殺し合いを生き残こることもできなくもないスペックを持っているがゆっくりが選んだのは彼女曰く王道を征く対主催。
やるからには最終的にハッピーエンドが彼女の信念だったりするのだ。
そんな彼女が今標的に選んでいるのは……都庁軍であった。
現在東京都でかーなーりHOTなのが都庁軍とDMC狂信者の東京都二大勢力であるのはもはや有名。
ゆっくりの数々の激戦を潜り抜けた感が囁いたのだ。都庁軍を攻略すれば何かフラグが立つぞと。
そのためにプラスチック爆弾を大量生産したり武器や重火器をあらゆる手段で手に入れたりしていたのだ。
だがゆっくりはまだ足りないと思っていた。

「もしかしたら敵に物理攻撃が効かないのがいるかもしれないね、仕方ないね。
 魔力のないゆっくりでも魔法攻撃が使えるようになる奴とかないかなぁ。
 できれば仲間もほしいんだよなぁ…ゆっくりしてる場合じゃねぇ!!!」

物理が効かない敵に対する対抗手段にいざという時の仲間。
もちろんなんでもありの都合上魔物と同じ土俵に立つ必要はないのだが、都庁を攻略するためにあるにこしたことはない。
一日目も後数時間で終わってしまうのだ。急がなければ。そう思ったゆっくりはもはや火薬庫と化した軍用トラックに乗り込み発進させた。

340混沌な名無しさん:2014/02/11(火) 02:03:58 ID:pNsg.tEY0
【一日目・21時/日本・茨城県】

【ゆっくり@SofTalk】
【状態】健康
【装備】霊夢のカツラ、爆砕の太刀@MH4、サブマシンガン、ロケットランチャー、義体
【道具】支給品一式、工具セット、ノートPC、プラスチック爆弾×50、軍用トラック
【 思考】
基本:主催者を倒す
0:ゆっくりしてる場合じゃねぇ!!!
1:都庁軍を滅して何かしらのフラグを立てる
2:仲間と魔法攻撃の手段がほしい

341心折れて……:2014/02/11(火) 14:48:46 ID:GuzC0MnEO
神威がくぽは、支給品のレバ剣で切腹した。
ボカロ勢の相次ぐ死に耐えきれず、精神的疲労が限界にまで達していたのだ。
カオスロワが始まる前の楽しかった頃を思い返しながら、彼は死んだ。

【一日目・21時10分/日本・石川県】

【神威がくぽ@VOCALOID 死亡確認】

342殺し合いはまだまだ続く:2014/02/11(火) 22:54:38 ID:EnuHyVWM0
 ニックの操縦するオートバジンで駆け巡り、どうにか支給品を配りきった鴻上光生。
彼は今、ケーキを食べながら一休みし……そのまま見えない打撃の雨に襲われて死んだ。

「総理が死んでも殺し合いが終わってないって事は、もっと人を減らさないと生き残れないってことよねえ」
「お、お前がやったのか!?」
「そうよ、お兄ちゃん達と一緒に生きる為に殺し合いが終わるまで殺し続けるの」

 ニックは、鴻上を殺したのが目の前にいるジャイ子だという事に気づく。
ジャイ子は、スタンドとなった兄達をうっとりと眺めながら、彼等にニックを攻撃させようとして……

『It's time for special buster!』

 強烈なビームに頭を消し飛ばされた。

「その攻撃……ヒロム!良かった……無事だったんだな」
「ニック!」

 ジャイ子を攻撃してニックを護ったのはバイクモードの照井竜が変身する仮面ライダーアクセルに乗ったレッドバスターこと桜田ヒロムだった。
彼等は、ゴルゴ13を倒してから第三回放送までの間を、休憩と照井の支給品の包帯を使った怪我の治療に専念していた。
そして、放送が終わったタイミングで行動を開始し、ジャイ子に襲われるニックに出会ったというわけだ。
しかし、再会を喜ぶ時間はそれまでだった。

「お、お兄ちゃんが一人……殺す、3人共皆殺しにしてやる!!」
「頭を失っても再生した!?」
「脳を破壊されても再生できるだと……!?」

 頭を消し飛ばされたジャイ子が新テレビ版のジャイアンの犠牲により復活したのだから。

343合流、そして……:2014/02/11(火) 22:56:47 ID:EnuHyVWM0
 ニックの操縦するオートバジンで駆け巡り、どうにか支給品を配りきった鴻上光生。
彼は今、ケーキを食べながら一休みし……そのまま見えない打撃の雨に襲われて死んだ。

「総理が死んでも殺し合いが終わってないって事は、もっと人を減らさないと生き残れないってことよねえ」
「お、お前がやったのか!?」
「そうよ、お兄ちゃん達と一緒に生きる為に殺し合いが終わるまで殺し続けるの」

 ニックは、鴻上を殺したのが目の前にいるジャイ子だという事に気づく。
ジャイ子は、スタンドとなった兄達をうっとりと眺めながら、彼等にニックを攻撃させようとして……

『It's time for special buster!』

 強烈なビームに頭を消し飛ばされた。

「その攻撃……ヒロム!良かった……無事だったんだな」
「ニック!」

 ジャイ子を攻撃してニックを護ったのはバイクモードの照井竜が変身する仮面ライダーアクセルに乗ったレッドバスターこと桜田ヒロムだった。
彼等は、ゴルゴ13を倒してから第三回放送までの間を、休憩と照井の支給品の包帯を使った怪我の治療に専念していた。
そして、放送が終わったタイミングで行動を開始し、ジャイ子に襲われるニックに出会ったというわけだ。
しかし、再会を喜ぶ時間はそれまでだった。

「お、お兄ちゃんが一人……殺す、3人共皆殺しにしてやる!!」
「頭を失っても再生した!?」
「脳を破壊されても再生できるだと……!?」

 頭を消し飛ばされたジャイ子が新テレビ版のジャイアンの犠牲により復活したのだから。

344合流、そして……:2014/02/11(火) 22:57:33 ID:EnuHyVWM0
【一日目・20時20分/日本・埼玉県】

【桜田ヒロム@特命戦隊ゴーバスターズ】
【状態】ダメージ(小)、変身中、身体のあちこちに包帯
【装備】モーフィンブレス@特命戦隊ゴーバスターズ、イチガンバスター@特命戦隊ゴーバスターズ、ソウガンブレード@特命戦隊ゴーバスターズ、サングラス
【道具】支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ジャイ子を倒す
※戦闘中だったため第一回・第二回放送を全く聞けていません。
※イチガンバスターとソウガンブレードは変身した際に基地から転送しました。
※オートバジンをニックの支給品だと誤認しています。

【照井竜@仮面ライダーW】
【状態】ダメージ(小)、変身中、身体のあちこちに包帯
【装備】アクセルドライバー@仮面ライダーW
【道具】支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ジャイ子を倒す
2:俺に質問をするな……
※戦闘中だったため第一回・第二回放送を全く聞けていません。
※不明支給品は包帯でしたが、使い切りました。
※オートバジンをニックの支給品だと誤認しています。

【チダ・ニック@特命戦隊ゴーバスターズ】
【状態】損傷無し
【装備】カーナビック@激走戦隊カーレンジャー
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ジャイ子を倒す
2:乾巧を警戒する

【オートバジン@仮面ライダー555】
【状態】損傷無し、バイクモード
【装備】なし
【道具】支給品一式、ファイズブラスター(乾巧)、その他不明
【思考】基本:殺し合いを止める
1:たっくん(乾巧)との合流

【乾巧@仮面ライダー555】
【状態】FFR状態(ファイズブラスター)
【装備】ファイズギア@仮面ライダー555
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:殺し合いを止める
1:元に戻れない……!
2:というか、誰か気付け!
3:草加……
※オートバジンのデイバックの中にいます。
※支給品なので首輪はありません。

【剛田ジャイ子@ドラえもん】
【状態】覚醒、狂気、激昂
【装備】スタンド『ジャイアン×3』
【道具】支給品一式
【思考】基本:他の参加者を殺して生き残る
1:お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
2:殺される前に全員殺す
3:消えたジャイアンのスタンドの仇を討つ
※オートバジンをニックの支給品だと誤認しています。

【鴻上光生@仮面ライダーオーズ 死亡確認】

345迷惑者達の戦い、決着:2014/02/11(火) 23:30:51 ID:ghlwemtk0
「ふはは、喰らうがいい! 邪王焔殺黒闇破!」
「ちぃ、ダブルフレミングバスター!」

邪気眼使いとジョン・フレミングの死闘は実に一時間以上に及んでいた。
放送が流れても、お互いの手が休まることはなかった。

意味不明な言動に反して、邪気眼使いはフレミングが戦った相手の中では間違いなく最強であった。
ルシファーブレードの切れ味もさることながら、右腕から放たれる黒焔の威力も凄まじいのだ。

(これが、邪気眼とやらの力だというのか……!?)

電撃を自身の体に流すことで、フレミングは己の肉体を限界まで活性化させて攻撃をかわし続ける。
しかし必殺のダブルフレミングバスターは、ルシファーブレードに弾かれてしまう。
決定打がない以上、フレミングは逃げ続けるしかない。
だがそれもいつまでも続かないだろう。邪気眼使いの方が若く、体力もあるのだから。

「いつまで持つかな! 闇の炎の慈愛の抱擁を受け入れた方が楽になれるぞ!」

優勢である邪気眼使いは、笑いながら魔剣を振るう。
そもそも何故、彼はこれほど強大な力を得たのか?
邪気眼が覚醒したから、そういえば済む話だが、そもそも覚醒には理由がある。

そう、ナノマシン入りの飲料水である。

彼もまた、フレミングと同じように水を飲み、テラカオス化が進行していたのだ。
フレミングが電撃能力に覚醒したように、邪気眼使いは本当に邪気眼に覚醒。
つまりこの戦いは、テラカオス予備軍達の戦いだったのである。
戦闘能力の差は、進行度合の差だ。

(こ、こんな奴に私は負けるのか……!?)

フレミングは、知らず歯軋りをする。

(こんな……答えられないどころかバルギスの定理などと抜かす大馬鹿者に……!?)

(あってはならない……この素晴らしい私の法則を、全人類は知らねばならない……! それを確かめるまでは……死ねぬ!)

(それも相手が……ゆとり教育の糞餓鬼なら、尚更のことっ!)

「うおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉ! 雷よ、雷よ! 我が叫びを聞け雷よっ!」
「ぐあっ!?」

フレミングの中で、何かが切れた。
その瞬間、天からの雷が、邪気眼使いの体を撃った。

「くっ……! この俺に一撃を与えるとは、だが……!」

テラカオス化が進み、邪気で体を防護していた邪気眼使い相手に雷一発では致命傷にはならない。
しかし駆け巡る電流は、確実に邪気眼使いの動きを鈍らせる。

「今だ、食らうがいい! ダブルフレミング……!」

フレミングには、その僅かな隙で十分だった。
両手を自身の産み出した法則の形に変え、叫ぶ。

「馬鹿め、何度も同じ技を繰り出すとは。その技はすでに見切っ
「……ブラインディングッ!」
「!?」

346迷惑者達の戦い、決着:2014/02/11(火) 23:31:41 ID:ghlwemtk0
放たれたのは、電撃ではない。両手からは何も放たれなかった。
あえて放たれたと表現するならば……それはフレミングそのものだった。
電気強化により素早さが上がったフレミングの、渾身の体当たり。
そして突き出す両手はフレミングの両手の法則。
その中でも一番突き出ているのは……人差し指。

「ぐ、ぎゃあああああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!?」

そしてフレミングの人差し指は、的確に邪気眼使いの両目を穿った。
ジョン・フレミング。人生で一番力を込めた目潰しである。

「ふん、眼の力に頼りすぎたな。眼の無くなった貴様など、ただの子供よ!
 今度こそ死ねぇい! ダブルフレミングバスターッ!」

そしてその姿勢のまま、フレミングは今度こそ必殺の一撃を放った。
邪気眼を潰され、防護が弱まった邪気眼使いに、脳へ直接ぶちこまれる電撃を防ぐ手段は残されていなかった。

【邪気眼使い@邪気眼ネタ】 死亡確認

「はぁ……はぁ……これでわかったか……私の法則は、素晴らしいものなのだ……!」

戦利品としてルシファーブレードを回収し、フレミングはまた彷徨い始めた。
いつか、両手の法則を答えてくれる参加者が現れることを願って……



【一日目・21時10分/栃木県】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】テラカオス化進行中、電撃能力会得、ダメージ(小)疲労(中)
【装備】魔剣ルシファーブレード@作者の妄想
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手と右手の法則をきちんと知らん奴を皆殺し
0:次の参加者を探す
1:子供の参加者を優先して質問を投げかける
2:答えられなかったら当然始末する
3:野田総理は法則を知っていたんだろうか……?
※テラカオス化進行により、両手から電撃を放てるようになりました
※感情が昂ぶると、両手を使わずとも相手に落雷を落とせるようになりました

347もはや災害ってレベルじゃねーぞ:2014/02/12(水) 01:28:21 ID:FUN3NHmA0
日本、青森、恐山、そこには東北地方全域に冷気を広げた存在オーバーデビルがいる
青森にいるものはもはや生きているかは怪しいしかし生きているものもいるかもしれない
だが、いまはオーバーデビルが恐山から動かないためか雪が降る程度で済んでいる

「まったく災害以上のことになっているなあ」

ロックオン・ストラトスはガンダムサバーニャのコックピットからそのように言った
いまロックオンがいる場所は青森の隣秋田県である
秋田は青森の隣にあるためすぐにオーバーデビルの影響が出た
とはいえ今はまだ雪と強い風が吹くだけで収まってはいるがオーバーデビルが動き出したら何が起こるかはわからない

ロックオンがここに来た理由はごく単純、この東北地方を襲った異常気象の調査のために来たのだ
なにものかがやったのかと悪用しているのなら倒すと思って秋田までに来て青森県境までは行ったものの強烈な吹雪が起こっており地上からは行こうとすれば行けるが強烈な吹雪に妨害され
空中から入ろうと思えば空中でも強烈な吹雪に妨害される

(いままでのミッションの比じゃねえぞ)

心の中でそのようにそのように思いながらもどうやって青森に侵入しようか考える

【一日目・21時14分/日本・秋田県】

【ロックオン・ストラトス@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-】
【状態】健康
【装備】ガンダムサバーニャ@機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer- ハロ×2@ガンダムOO
【道具】支給品一式 ドラグノフ狙撃銃@現実
【思考】 基本:殺し合いを止める
1:どうやって青森まで行くか

348焦りは禁物:2014/02/12(水) 10:07:42 ID:kwRq2bMQO
ゆっくりは一つ致命的なミスを犯していた。
彼女は徒歩ではなく軍用トラックで移動していた為、周囲の気配を探れなくなっていた。
だから、彼女の運転する軍用トラックは死角から現れたDMC狂信者の妖に斬られ、積み荷のプラスチック爆弾が爆発して彼女は死んだ。
たった一つの判断ミス、それが彼女の死因だった。

【一日目・21時15分/日本・茨城県】

【火黒@結界師】
【状態】健康
【装備】人皮(旧型)@結界師
【道具】支給品一式
【思考】
1:SATSUGAI
2:ビッグサイトへ向かい、仲間と合流する

【ゆっくり@SofTalk 死亡確認】

349汝は大尉なりや? part1:2014/02/13(木) 01:31:24 ID:S8y7xMVw0
オッス、オラ大尉!人狼です。
人前では無口キャラで通してきましたが、俺だって普通に喋る時あります。HELLSINGのカバー裏だって喋ってる時あるし。
どうやら今回俺中心の話みたいだし普段無口な分地の分でたくさん喋ってやりますか。
キャラが二転三転するかもだけどよろしく。
ちなみに俺は今主催者側でジョーカーをやってるんですよ。
でも完全に無差別なわけじゃなく、幹部に指定された参加者を殺してる…って感じです。
余計なことはしません。プロですから(キリッ
え?さっき名古屋でテラカスをズガンした件はどうなんだって?
んー…だって俺見ちまったんだよねテラカスのオナ○ー。
普通人前でオ○ニー見られるとか死ぬほど恥ずかしいよね?だからせめて楽に死なせてやろうと思って…。
よかれと思ってやったことなんですよ。コレデヨイ…

前置きはこれくらいにして愚痴いきますかね。
俺は元々熱斗組の抹殺を任せられてたわけなんですよ。拳王組と合流したから今はフリーなんだけど。
でもいつか奴らと戦うことになるよね?あいつら対主催だし。
多分俺も駆り出される事になるよね?あいつらとの戦いに。
いや〜勝てる気しねえわ(笑)
確かに俺は元々人狼としての戦闘能力があるし、霧に変身できるし、ナビとシンクロできるけれどもそれでも勝てる気がしねーんだよ。
せいぜいジョジョとニート女を殺せるレベルだわな。
元々やりたい放題でやばい奴らなのに拳王グループと合流してさ、合流させた奴何考えてんだよ!!
もうあいつら全員首輪爆破してさ、終わりでいいんじゃない?
元々はあいつら俺とハザマさん(故)が殺れって話だったよね…ブラック企業乙だよ。
まぁ、あんま愚痴愚痴言ったってしょうがないか、これからどうすべきか考えなきゃ。
………………………
生まれ変わったらどうするか考えておくか^^
俺は…そうだな、来世だったら学校の先生兼殺人鬼になってキャスターと契約した後キャスターと結婚したい。
キャスターって言っても四次じゃねぇぞ?あんな虐待おじさんと契約してたまるかってんだヨ。
そういや、セイバーは俺の嫁とか言ってた少佐達はどうしてるかな。大隊に戻りてえ…グスン。

「敵と戦う前にそんな情けない考え恥ずかしくないの?ジョーカーの屑がこの野郎…」

うるせーよ野獣。ちなみにこいつはビーストマン。
なんやかんやで俺のナビになりました。
どういう経緯でかは追跡表見て来い…カオスロワにそんなモンねぇか。
つかたびたび淫○語録喋ってきて正直うぜえ、俺ホモネタ嫌いなんだよね。
ったく…なんでこんな野獣なんかと。

「大尉はネットバトル始めたばっかなんだからさ。とにかくネットバトルをして経験値溜めないとイカンでしょ」

確かにこいつの言うことには一理あるわ。エグゼに経験値なんてシステムはないと思うが。
経験積んでチップ集めてセオリー覚えて戦術考えて…ってわけだな。熱斗もそうして強くなったんだろう。
でもネットバトラーなんてすぐに見つかるもんかな…?

「ていうかこのへんにぃ、ネットバトラー来てるらしいっすよ」

うぉ、マジかよ。つーかそういう機能付いてんだ。

「そりゃ今時エリアサーチが付いてないわけないでしょ。これで近くにPET持った奴がいるかどうか分かるんすよ」

へぇ〜…そうなのか。と、俺はあたりを見渡してみたが…いた。
何かこんな時期で半袖半ズボンのおじさん…どうみてもあの有名な松岡修造だ。いつも思うけど寒くないのかな。
持ってるのはテニスラケットと…あぁあったPETだ。
とりあえず話しかけてネットバトルをしてもらおう。そして俺の経験値になれや!

「ネットバトルか?いいぜ!!お互い熱い血燃やしていこうよ!!行くぜヒートマン!!」
「もっと熱くなれよ!!!」

うわっニコ動でしか見たことないけど暑苦しい奴だな。気のせいか周りの温度が超上がった気がするわ。
持ってるナビも…うん、いかにもそんな感じだね。
どうやらネットバトルしてくれるみたいだ…じゃあ俺もビーストマン、トランスミッション!

350汝は大尉なりや? part1:2014/02/13(木) 01:33:58 ID:S8y7xMVw0
「俺の勝ちだッッ!!!」

俺の負けだ。強すぎる…戦闘描写すらないとはな。クソッまさかこんなにも手も足も出ないなんて。
ちなみに俺がボロボロになってるのはネットバトル魔法のせいです。
まぁ人狼の力ですぐに健康になると思うけどね。
あ〜なんてザマだ。こんなんじゃあいつらを倒すなんて無理だわ。
俺もう諦めた。修造さん、さっさと俺を殺……

「諦めんなよ…諦めんなお前!!」

え?

「どうしてそこでやめるんだそこで!もう少し頑張ってみろよ!」

いやもう無理だってば。アカンわ大尉、折れとる…心が。

「ダメダメダメダメ諦めたら。周りの事思えよ、応援してくれる人達の事思ってみろって!!」

周り?応援してくれる人…あぁそうだ。俺には幽香さんが……
そして俺はゆうかりんとの主催側での思い出を思い浮かべた。
そう、あれはゆうかりんと出会ったときのこと…

〜人狼回想中

幽「ワンワン鳴いてみなさいよ」
俺「ワン、ワン」
この後滅茶苦茶虐められた

〜回想終了

そうだあんな感じだった。あれはかなり興奮した。

「汚い思い出だなぁ」

うるせーよ野獣マン。とにかくだ、俺を信頼してくれる人がいるんだ。
危ないとこだった、危うく俺は間違いを犯すとこだったよ。
その人のためにも俺は強くなりてえ…理不尽クラスに。
修造さん…どうか俺をもっと強くしてください!!お願いします!!

「世間はさぁ…冷てぇよな…みんな君の想いが…感じてくれねぇんだよ!
 でも大丈夫!わかってくれる人はいる!そう!俺について来い!! 」

俺の熱意が伝わってくれたみたいだ。
こうして俺は修造さんにいろいろと鍛えてもらうことになってもらったのだった。

「鬱状態から第三者から叱咤されて己の使命のために立ち上がる…まるで王道を行く展開ですね」

そうだね、俺が主催側じゃなかったらね。

【一日目・21時30分/日本・名古屋】

【大尉@HELLSING】
【状態】健康、熱血
【装備】PET(ビーストマン入り)、シンクロチップ@アニメ版ロックマンエグゼシリーズ
【道具】支給品一式×5、モーゼルM712@HELLSING、14年式コスモガン@宇宙戦艦ヤマト2199、エアーガン@科学忍者隊ガッチャマン
【思考】基本:五大幹部の命令に従う、松岡修造に鍛えてもらう
1:俺、熱くなるよ…
2:とりあえず、ジョーカー参加者として動く
3:ネットバトルを究めていつの日か熱斗を倒す!!
4:地の文じゃない時は無口キャラを演じる
※ネットバトル魔法のダメージは人狼としての力と熱血補正でダメージが完治しました。

【ビーストマン@ロックマンエグゼ3】
【状態】HP満タン
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:PET所有者である大尉に従う
1:主催の一員として動く
※PETの中にいます

【松岡修造@現実】
【状態】熱血
【装備】PET(ヒートマン入り)、シンクロチップ@アニメ版ロックマンエグゼシリーズ、テニスラケット&ボール
【道具】支給品一式
【思考】基本:熱くなる
1:大尉を鍛えて熱くする

【ヒートマン@ロックマンエグゼ2】
【状態】HP満タン
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:修造と共に熱くなる
※PETの中にいます

351ズカンされた名無し:2014/02/14(金) 11:48:57 ID:Df85.Pr.0
22時になりました。禁止エリア発動のお時間です。
という訳で、中国地方から脱出し損ねた参加者の首輪が爆発した。

【一日目・22時00分/日本・中国地方】

【サシャ・ブラウス@進撃の巨人 死亡確認】
【沙耶@沙耶の唄 死亡確認】
【もょもと@ドラゴンクエスト2 死亡確認】
【KBTIT@真夏の夜の淫夢 死亡確認】

352NoName1:2014/02/14(金) 21:25:46 ID:2LHNDp4U0
「こんにちは。私は町田市長だ」

「おや…空飛ぶ人がいるぞ」

---

「あなたの命を、ゲット」

町田市長は死んだ。

なぜ死んだのだろうか。
理由は空を飛んでいる キンタロー。 にあった。
キンタロー。 は前田敦子ポジを乗っ取りたかった。
そこにロワ開催。絶好のチャンス。
キンタロー。 は開始直後から水を飲んだため、テラカオス化が進行し、フライング と相手の何かを奪える ゲット を獲得したのだ。

【一日目・22時00分/東京都・町田市】

【キンタロー。@松竹芸能】
【状態】通常
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:前田敦子を殺し、ポジションを乗っ取る
1:北上する

【町田市長@町田市 死亡確認】

353青森は東京とは別の意味で危険地帯になってました:2014/02/15(土) 21:08:44 ID:/OdTQUh20
 冷気の嵐が吹き荒れる極寒の大地と化した青森県をフリーザーが飛んでいた。
彼?は、オーバーデビルによって異常なまでに気温が低下した青森県からの脱出を試みていたのだ。
しかし、吹雪による視界不良と風の強さのせいで思うように進まないどころか何処を飛んでいるのかさえ分からなくなっていた。
そして、冷気はフリーザーの体力を徐々に奪っていた。

「畜生、こんな時にファイアーが居れば……」

 見殺しに近い事をやっておきながら今になってファイアーの事を思い返すフリーザー。
図々しい思考ではあるが、確かにファイアーがいたならば炎で吹雪を溶かして視界を確保したり暖房代わりになったりと大活躍していただろう。
それどころか、青森県からの脱出だって出来ていたかもしれない。

「あれ、何かが落ちて……また凍死体かよ……」

 フリーザーが見つけたのは、防寒着を着た二人組の死体だった。
ちゃんとした防寒着を着ている事から東北地方の寒冷化を調査しようとしてそのまま遭難して凍え死んだと判断するフリーザー。

(こうやって後から来た奴でも死ぬんだ……ああ、俺もこうなるんだな……)

 フリーザーの心を諦めが支配する。
仲間を失い孤独となった彼にそれを振り払う事など出来るはずもなく、フリーザーは心も身体も力尽きた。

【一日目・21時45分/日本・青森県】

【ポコ@ジョジョの奇妙な冒険 死亡確認】
【火野映司@仮面ライダーオーズ 死亡確認】
【フリーザー@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:オーバーフリーズの影響で凍死

354NoName2:2014/02/16(日) 13:21:28 ID:OVrziGCU0
キンタロー。 はSATSUGAIコールの鳴り響くビッグサイトに到来した。

そして言い放った。

「あなたたちの命を、ゲット」

モブが300人ほど死んだ。

「うぉ!?」

戦いが始まる。

【一日目・22時42分/東京都・江東区ビッグサイト】

【キンタロー。@松竹芸能】
【状態】通常
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:前田敦子を殺し、ポジションを乗っ取る
1:奴らと交戦する
2:北上する


【DMC狂信者】
共通思考:クラウザーさんを蘇らせる
1:生贄のために参加者をSATSUGAI
2:ビッグサイトを活動拠点にする
3:ビッグサイトに集結
※携帯やらネットやらツイッターやらで連絡を取り合っています。

【トキ@北斗の拳】
【状態】お前のような病人がいるか
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIはいいぞ!
※まごうことなきトキ本人です

【比那名居天子@東方project】
【状態】健康、謙虚
【装備】グラットンソード@FF11
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI

【中野梓@けいおん!】
【状態】健康
【装備】ギター
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI
1:殺ってやるDEATH!

355NoName2:2014/02/16(日) 13:24:30 ID:OVrziGCU0
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】
【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】【モブ狂信者×10@いろいろ 死亡確認】

356四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:24:47 ID:vvcoRctk0

「あー根岸の野郎が死んだのか……」

 定時放送を聞き、ボールを弄りながら、MEIKOおばさんは浮かない顔をする。
(アイツはあんな変な音楽じゃなくて自分のやりたい音楽をやればよかったのにね……)
 一先ず、こないだ乗っ取った根岸のツイッターアカウント(本名垢)にビフォー(根岸)アフター(クラウザー)の写真を載せてそっと消す。
 そんで、DMC信者のサイトに『根岸(クラウザーさん)は東京都庁で死んだ』と情報を流す。
 自分の勘は9割くらい当たると信じているから、そういう情報を流した。
 ちなみに家族の何人かが死んだことも0.2秒ほど悲しんだ。
 が、すぐに切り替えた。
 打たれても引き摺らないそれがエースピッチャーとしての役目だからだ。
 一方、その横で……

「ぬぅ、どういうことだ!!! 野田総理の名前が呼ばれたぞッ!!!」
「恐らく、これがカオスロワでよくあることって奴ですね」
「そうか!!」
「おい、これじゃあ野田総理に野球を挑めないぞ!!」
「では、ダース・ベイダー達残った主催共を(野球で)滅ぼす」
「いい提案だ」
「ですなぁ」
「づら」
「「「「「「『『『『「「「「「「「「それにしても四国って本当に何もないね」」」」」」』』』』」」」」」」
「あのう、皆さん……それはちょっと失礼なんじゃ……?」
「何を言っているのだよ?」
「ジョジョ、四国を舐めるなァ、この間抜けがッ!!」

 というわけで瀬戸内海の海をテニスボールで割り、過疎地・四国に着いた拳王軍とネットバトラー軍団。
 四国の大地を踏んだ瞬間に、ほぼ全員で同じ感想を漏らした。うーん、この常識外たちは。
 そんな中、ムギちゃんも知り合いが呼ばれたが、開き直ることにした。
 悲しい顔などしてる暇なんてないのだ。

「それにしても、『コーホー』ってまるでウォーズマンみたいですね」
「きっとベイダー卿も30分以上戦えないね」
「一理ある、21世紀になっても30分以上戦えないとかね」

 ついでに主催者の一人もベイダー卿をディすっとく。
 息を吸って吐くようにさりげなくディする。
 さらにウォーズマンもディする。
 そんな時であった。

「ラダム……ラダムゥゥゥッ!!!! うおおおぉぉぉぉぉッ!!!!」
「……まだこんなところに、一般人が……逃げて……」

 マイクを二、三本ほどぶっ壊しそうな声量の白い騎士が。
 ボロボロの服の女性を追っかけていた(薄い本みたいに)。

 ことの発端は放送の前、だいたい20時くらいのことである。
 艦載機を発進させ、擬似的な人海戦術を展開していた翔鶴。
 その数は通常の艦載機の3倍から100倍くらいの数である。
 明らかに無茶苦茶をやっているように見えるが……
 ナチスドイツと祐一郎さんの科学力と友情パワーを組み合わせれば超人強度1000万50パワーくらいになるのでどうにかなる。
 まあ、善戦していたそれなりに、ね。
 それを律儀にもDさんは各個撃破していたわけだが……《1ターンは1分》。
 んでもって、知っての通りDボゥイは30分以上戦うと暴走状態になってしまうのである。
 そりゃあ、現在時刻は放送終わって21時過ぎだからね、余裕で30分以上たっているよ。

 要はその白き魔人から理性はなくなり。
 ――――――、一体のバーサーカーが生まれた。

357四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:25:19 ID:vvcoRctk0

「無差別マーダーか(棒)」
『シグナムよ、もっと本気を出して驚け』
「いや、だって今回の地の文が私じゃないから、正直なところやる気が出ない」
『……このニートは……!』
「ニートではない、フリーターだッ!」
「ハチミツ美味しいな〜」
「イチローさん……」

 シグナムやプニキたちが適当なことを言っている最中も戦いは続く。

「うおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉッ!!! ボォォォルッ……テッカァァァァァァァァァッッ!!!!!!!!!!!」

 白い騎士の装甲が開き放たれる特大の極光が翔鶴諸共拳王軍達を包み込む。
 しかし……


「ボルテッカを完全ガード!」


 櫂君のヴァンガ魔法(防御)が決まる。
 この場で完全ガードのカードを持ってるとはやっぱり櫂君は凄い(YKS)。
 This is the 櫂トシキ。
 しかし、これで分かった、前にいる白い騎士は放っておいたら四国唯一の公式戦が出来る野球場が……
 『松山坊っちゃんスタジアム』が確実に破壊されてしまう。

「ぬぅ、この危険人物めッ!!」
「マーダーはぶち殺す、慈悲はないのよ!」
「滅びよ……」

 ラオウの右腕から特大の闘気(オーラ)が飛び出し、平等院さんの右掌からよく分からないオーラが放たれる。
 それに合わせるようにMEIKOの右腕から黄金の回転が掛かった野球のボールが放たれた。
 二つのオーラと黄金の回転が加わった野球ボールは視覚的に巨大化して見えるだろう。

 それはまさに『阿修羅の神道』。 

 超巨大野球ボールはデカい上にやたら速い。
 当たったら、もう死ぬよ? 次元の壁とかをぶち壊しながら進んでいくよ。
 そして、白い魔人に超巨大(に見える)野球ボールが当たった瞬間であった。
 閃光と共に超巨大(に見える)野球ボールと白い魔人が大爆発を起こした。

「ボールとバッターが消えた?」
「この場合はルール上どうなるんだ、クロえもんさん?」
「知らねぇよ!!」
「なるほど、これが消える魔球って奴だな」
「それよりも……彼女に一体、何が……?」
「あたしが聞きます!」

 シャロが翔鶴に何があったかを聞く。
 その姿は非常に探偵っぽかった。


 ◆


 一方、その頃……。
 ダイアーさんの非常にスローな動きから繰り出される飛び蹴り。

「  稲  妻  空  烈  刃  !  」
「……がはっ!?」

 ダイアーさんの技が斬鬼の装甲をギターごと破壊した。
 首輪を解除したことにより、制限がなくなり全開になったダイアーさんは強いのだ。

「外道に名乗る名はない……だが、死ぬ前に我が名くらい教えてやろう!」
「……べ、別に、聞きたくは……」
「我が名はダイアー! 誇り高き波紋戦士だ!!」

 止めの波紋パンチが決まった!!
 こうして、ダイアーさんは勝利した。

「ふむ、みんなとはぐれてしまったな、どうするか?」

 戦いの最中、仲間とはぐれてしまったダイアーさん。
 一先ずは合流することにしたのだが……

「……なんだ、あれは?」

 そこでダイアーさんが見たものとは!

358四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:26:01 ID:vvcoRctk0

 ◆ ◇


「なるほど、つまり……」
『翔鶴さんは僕の妹になるんだね?』」
『ロックマン、今はそんなことはどうでもいいのでは?』
「……提督の息子さんたちでしたか……」
「光祐一郎……たしか、特A級の危険人物ってことでネットに晒されてたわね」
「そんな……確かにパパは超が程の危険人物だけど……悪人じゃないよ!!」
「一理あるのだよ」
 
 熱斗は熱弁を奮う。
 確かに息子達に六度ほど世界の命運を委ねたり、アジーナの国宝を盗ませたりした。
 だが、自らすすんで殺人をするような輩ではないことを熱斗たちは知っている。

「まあ、まずは首輪解除したあとに事情を聴きましょう」
「ん? あれは……」

 走らせていた電車を急停止させる。
 そこには…………

「シュテルベン!(死ね)」
「死なねーよ!wwwwww」

 激しい削り合いが行われていた。
 多くのひみつ道具を使うアドラーえもんも割とアレだが……
 元々、化け物染みた不死性を持つデッドプールも大概である。
 首輪を外したアドラーは全開であるが、それでも決定打が足りなかった。

「お前らは殺人野球軍団wwww確かお前らにも賞金が掛かっていたぜwwww」
「ぬぅ、この拳王は普通に野球をしていただけだ!!」
「一理もない」

 多くの獲物をしたデッドプールは獲物を変更した。
 だが、それが命取りだった……死なないけど。

「ブラックホール打ち(応用編)!!!」

 クロえもんはバットをぐるぐると高速回転させる。
 自信が大好きな野球を目の前に男に馬鹿にされたのだ。
 そりゃあ切れるよ。感情があるからね。
 そのスピードはダイソン社の掃除機となんら遜色ない速度である。
 ブラックホール打ち、吸引力が変わらないただ一つの打法である。
 
 そして、デッドプールの身体がバットに当たる寸前であった!

「デューク……」

 デュークが構えを取る。

『返せない打球なら返さなければいい』という格言がある。
 つまり、『死なない相手なら殺さなければいい』のだ。

 特訓により強化されたデュークのパワーは今までの比ではない。
 元々5段階評価で7が付くパワーがさらに倍以上になったであろう。
 今のデュークはパワーだけならば恐らくは平等院さんを軽く上回っている。
 

「……『場外』ッ! ホームランッッ!!」
「んな、ありえるか!!wwwwww」


 凄まじい剛球になったテニスボールがデッドプールの身体に突き刺さる。
 そして、そのまま四国を飛び出し、禁止エリアである中国地方を飛び越え、デッドプールの身体は九州ロボに激突した。
 激突の衝撃は凄まじくかったが、デッドプールの不死の肉体は滅びず、九州ロボの左腕。
 そう、だいたい熊本県辺りに磔状態でとどまることになった。

359四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:26:48 ID:vvcoRctk0
 
「アドラーえもんさん……提督たちは!?」
「そこだ」

 アドラーえもんが見たその先には!

「我がナチスドイツの光学迷彩技術も世界一ィィィィィ!!!
 喰らえェェェ!! 雷電!!! 紫外線照射ァァァァ!!!」
「うおっ、まぶしっ!?」
「隙を見せたな! 今だっ、サイボーグパァァンチッ!!」

 サンタナの握力の2倍のスペックを持つシュトロハイムに改造してもらった祐一郎。
 その握力はシュトロハイムの3倍! 握力×速さ=破壊力!!!!
 祐一郎さんは己の拳で雷電をホワイトベースまで吹っ飛ばした。
 その影響か、ホワイトベースはどこか損傷したのか、後退していった。

「勝ったッ! 第3部完!!」
「シグナムさん、もう少しだけ続きますよ」
  
 シグナムが適当なことを言っている最中……

「パパ!!」
「おお、熱斗か!!」

 こうして、熱斗と祐一郎さんは鬱も感動もへったくれもない形で再会した。
 そして、すぐにラオウたちは祐一郎さんに首輪を外してもらった。
 
「それで熱斗のパパさん、ここで一体何が……?」
「実はな……」

 祐一郎さんが事情を話そうとした、その時であった!

「その話、少し待ってもらおう!」
「貴方は……ダイアーさん!!!」

 そこには一人の波紋戦士が堂々と立っていた。


 ◆ ◇ ◆ 

 互いにダメージは受けている。
 決着はもうすぐ着く。
 そう、それは唐突な形で。

「月が出ているぞぉッ!!!」
「!?」
 
 バスターガンダムの一部が開き、リフレクターが展開する。
 そう、祐一郎さんはバスターガンダムにある改良を施していた。
 これが俗にいうサテライトシステム……超大技『サテライトキャノン』である。
 ガンプラのようにガンダムの改造は自由でいいのだ。 

「サテライトキャノンだッ! いっけぇぇぇぇぇぇッ!!!!!」
「……ッ! 回避を!」

 放たれたサテライトキャノン デュエルガンダムの右腕を掠った。
 しかし、その威力は絶大に強大、掠めただけで右半身を吹っ飛ばし、そのまま大阪方面にビームが飛んでいった。
 そのまま、デュエルガンダムは戦場を離脱した。

「ドラえもん、僕勝ったよ……」

 この勝利はドラえもんに捧げようと、のび太は思った。
 追撃をしようとしたがオーバーヒートしそうなこの機体状況では無理と判断した。
 そんな時に祐一郎さんご一行総数20人くらいが合流した。
 
「のび太君、無事か!!」
「えっ、ドラえもん……? いや、人違い……?」
「ロボット違いですね」

 そこにドラえもんに似た猫型ロボットがいた。
 どことなくドラえもんに似ていて、違いといえば毛と耳があり、ボディが黒いことである。
  
 そして、なんやかんやで拠点が必要になった。
 さっきのマーダー達が乗っていたホワイトベースような奴がほしいという考えに至った。

「あっ、私のデイバックの中に核ミサイルがあったのを思い出しました」
「それをベースにしよう!」
「パソコンはあるかい?」
「ノートパソコンだったら、私持ってるし」
「よし。あとは道具と機材が必要だな!」
「俺は……アドラーえもん……ひみつ道具なら俺が!」
「足りない道具は俺が!」
「力仕事なら我々が!」
「ですなぁ」
「づら」

 その後、彼らの世界一の科学力とかイメージとかオーラとか波紋とか金の力とか主催者を倒すという一丸の想いとかが結集した。
 そう、所謂一つの友情パワーである。あと足りない道具は皆が外した首輪を使った。そして、それから15分後である。

「完成したぞぉ!!」

 そこには見事な戦艦が完成していた。
 時間短縮のために高速建造材を20個も使ったの功を奏したのだ。
 
「熱斗の父よ、この戦艦の名前は何だ?」
「そうだな……幾度もの『死』線を乗り越える『国』……そうだ、戦艦『死国』とでも名付けようッ!!!」
「いいネーミングセンスだ!」

 こうして【超弩級戦艦『死国』】が爆誕した。
 なんで『死国』かって……まあいつかの『伏線回収』って奴だ。

360四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:27:08 ID:vvcoRctk0

【一日目・22時00分/日本・香川県】

【超弩級戦艦『死国』】

【MEIKO@VOCALOID】
【状態】健康、首輪解除
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】
基本:殺し合いに乗った者達を殺す
 1:ラオウ達に協力してもらう
※今までとは別人です。
※『黄金の回転』を習得しました

【琴吹紬@けいおん!】
【状態】精神的にぶっ飛んでる、首輪解除
【装備】超弩級戦艦『死国』、キーボード、現金1兆円ほどが入った特注ジュラルミンケース
【道具】支給品一式、たくあん@現実、その他不明
【思考】
基本:生き残ることを最優先
1:拳王とやらの配下になる
※今までとは別人に決まってんだろ!!いい加減にしろ!!
※核ミサイルは超弩級戦艦『死国』に改造されました。

【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康、首輪解除
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:ダース・ベイダ―たちを倒す
0:主催者チームを全員屠る
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
3:トキ似の男を配下にしたぞ!
4:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
5:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
6:なんかいろいろ配下にしたぞ!

【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】健康、首輪解除
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
1;マーダーも滅ぼす
2:ラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする

【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】
【状態】健康、全ステータスMAX、首輪解除
【装備】木の棒
【道具】支給品一式、最高級ハチミツ、その他不明
【思考】基本:ムギさんからハチミツを貰うために主催者たちを野球で潰す
1;ホームランを打つ

【川崎宗則@現実?】
【状態】健康、首輪解除
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチローを倒してでも、マリナーズに連れ戻す
1:戦力を集める

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】健康、首輪解除
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:主催者たちに野球で挑んで勝つ!
0:矢部君の意志を継ぎ、殺し合いを打破する
1:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
2:イチロー選手を仲間に引き入れたい

【殿馬一人@ドカベンシリーズ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式、グランドピアノ@現実
【思考】基本:生き残る
1:イチローと合流したい

【デューク渡邊@新テニスの王子様】
【状態】健康、首輪解除
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、キャッチャー用具一式
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:お頭(平等院)たちについていく
1;デュークホームランを打つ

【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静、首輪解除
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン
【思考】
0:赤司に勝つ
1:野球をするのだよ

361四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:27:29 ID:vvcoRctk0

【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、首輪解除
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2
    デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    大山デカオ@ロックマンエグゼ3(BLACK版)大山デカオ@ロックマンエグゼ5チームオブブルース、
    各種ナビカスタマイザーパーツ、大量の金、シンクロチップ、他不明
【思考】基本:主催者たちにネットバトルを挑んで勝つ!
0:パパがサイボーグになってて驚いたなぁ……
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる

【ロックマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ロックバスター
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
0:僕に妹が出来たぞォ!
1:主催者たちがネットバトルを受けてくれるか、心配。
※PETの中にいます

【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター、首輪解除
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、PET(カーネル入り) 、SPW財団以上の資金とか多数のレアチップ、シンクロチップ
【思考】基本:働かなくて済むように動く
1:熱斗たちについてくる
2:主催者たちは倒す
3:上条(ジョジョ)か……一理ある
※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます
※PSP版の技は使えませんが、念能力が使えます。

【カーネル@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】カーネルのブレード
【道具】なし
【思考】基本;ロワの破壊
1:今は(仕方ないので)シグナムに従う
※PETの中にいます

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸、首輪解除出来てない
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実、シンクロチップ、他人のデッキ(「ぬばたま」デッキ)
【思考】
基本:


                    いいぜ ヘ(^o^)ヘ
                            |∧
                            /
                主催者たちが
             何でも思い通りに
             出来るってなら
                 /
             (^o^)/
           /( )
          / / >


      (^o^) 三
      (\\ 三
      < \ 三
..\
(/o^)
( / まずは
/く そのふざけた
   幻想(ロワ)をぶち殺す
1:なんで俺だけ……

362四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:28:16 ID:vvcoRctk0
【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ、首輪解除
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:シンクロチップを手に入れたし、デューオとクロスフュージョンする。

【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:カオスロワでもそれは無理そう。
※PSPの中にいます

【櫂トシキ@カードファイト!! ヴァンガード】
【状態】ヴァンガ脳、首輪解除
【装備】自分のデッキ、やきそば
【道具】支給品一式
【思考】
1:強いファイターと戦う
2:上条達についていく

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラ ミルキィホームズ】
【状態】謎ミルキィ、首輪解除
【装備】かまぼこ、自分のデッキ(「ロイヤルパラディン」デッキ)
【道具】支給品一式、テニスボール×∞
【思考】
1:櫂に着いて行く

363四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:28:48 ID:vvcoRctk0
【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】
基本:息子たちをサポートする。
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※カオスロワちゃんねるにより、危険人物扱いのレッテルを貼られました
※砲撃によりノートPCは全壊しました

【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】ダメージ(中)、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
基本:主催共に一泡吹かせる
1:祐一郎達と行動する
2:雷電は確実に倒す

【野比のび太@ドラえもん】
【状態】健康、首輪解除、怒り、バスターガンダムに搭乗中
【装備】バスターガンダム@機動戦士ガンダムSEED、龍星座の紫龍@聖闘士星矢、
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、キン肉マンのコミックス全巻@現実
【思考】
基本:生き残る、できる限り祐一郎さんたちを手伝う
0:戦わなければ死人が出るぞぉ!!  
1:ドラえもん……
2:クロえもんってドラえもんにそっくりだな
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※デュエルガンダムのパイロットが出来杉だと気づいてません
※バスターガンダムにはサテライトシステムが搭載されています。

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と大ダメージ、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。
※ディオを『吸血鬼ディオ』と思っていません。
※何か見ましたが、別に物語とは関係ありません。

【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに大ダメージ、首輪解除
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット(中身入り)@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアー達と行動する
0:俺は……アドラー……えもん

【翔鶴@艦これ】
【状態】損傷(大)
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】
基本:提督(祐一郎)に従う
0:お風呂に行きたい
1:襲い掛かる者たちを殲滅する

364四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:29:15 ID:vvcoRctk0

 ◆ ◇ ◆ ◇ ◆


「くそ、くそ……畜生ぉぉ!!!」
「出来杉……ぐずぐずするな、切り替えろ」
「……はい」

 ホワイトベースに帰還した出木杉は一人悔しさを口に出す。
 仲間を失い、ガンダムも大破寸前、非常に不甲斐ない。

「力が……力がほしいよ……!」

 自分の無力を悔いても悔みに切れない。
 ただ、ひたすら打ちのめされているだけだった。  

「戦力が圧倒的に足りない」

 十神も十神も頭を抱える。
 ただでさえ無茶苦茶な連中だけだったのに、さらに化け物たちが加わった。
 祐一郎たちに合流した彼らはネットの噂で……
 《筋肉モリモリマッチョマンの化け物》
 《前世は化け物のタクアン女》
 《超高校級のテニヌプレイヤー》
 《回転で人を殺す鎧の女》
 《ブラックホールを発生させる化け猫》
 《おっさんみたいな高校生》
 《イチローのストーカー》
 《戦場のピアニスト》
 《裏の王》
 《悪のカリスマ》
 《伝説のニート》
 《幻想殺し》
 《音速を超えた速度でバスケットボールを投げる男》
 《妙なカードを操る男》
 《謎ミルキィ》 
 と、凄まじいことにはなっている連中だ。
 勝てる気がしなかった。
 
「白夜様……」
「だが、次はこういかん……十神の名に懸けてだ」

 ホワイトベースは飛んでいく。
 新たなる仲間を求めて。

【一日目・22時00分/日本・兵庫県上空】

【ホワイトベース】


【十神白夜@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、艦長ポジション
【装備】ホワイトベース@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式、腐川冬子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【思考】
基本:愚民たち(対主催)を従えて十神家繁栄の邪魔になる主催を倒す。
0:一旦、体制を立て直す
1:祐一郎一行を殲滅する戦力を集める。
2:その後は北上してマーダー掃討、対主催を集める


【アイギス@ペルソナ3】
【状態】健康、ホワイトベースと接続、右舷担当
【装備】超磁鋼レールガン@ペルソナ3
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いを破壊して平和になったらSEESと合流する

【ホライゾン・アリアダスト@境界線上のホライゾン】
【状態】健康 、ホワイトベースと接続、左舷担当
【装備】悲嘆の怠惰@境界線上のホライゾン、拒絶の強欲@境界線上のホライゾン、憤怒の閃撃@境界線上のホライゾン
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いが破壊されてからトーリたちと合流する

【雷電@METAL GEAR RISING】
【状態】ダメージ大
【装備】高周波ブレード
【道具】支給品一式、 その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す
1:シュトロハイムは倒す
2:ローズマリーやスネークの安否が心配

【出来杉英才@ドラえもん】
【状態】無力感
【装備】デュエルガンダム(右半身消失)@機動戦士ガンダムSEED
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:力がほしい
1:よくも仲間を!
2:のび太くんたちは大丈夫かな?
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※バスターガンダムのパイロットがのび太だと気づいていません

365四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 19:29:35 ID:vvcoRctk0

【一日目・22時00分/九州ロボの左腕(元熊本県)辺り】
【デッドプール@DEADPOOL】
【状態】気絶、狂気(デフォルト) 九州ロボの左腕(元熊本県)辺りに磔状態
【装備】自動拳銃×2
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:主催やマーダーを殺して十神から金をもらう
0:ここどこだよwwwww
1:祐一郎たちを倒す
2:こいつら実はマーダーじゃなかったりして……そんなわけねーかwwwww


【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード 死亡】
【財津原蔵王丸(ザンキ)@仮面ライダー響鬼 死亡】

 ◆ ◇ ◆

 一方、その頃、大阪では……


「ズエェア!!!」


 飛んできたサテライトキャノンをハクメンが斬った。
 真っ二つに切り裂かれたサテライトキャノンは力を無くし近くのビルにぶつかり消滅した。
 こうしていなければ被害は甚大になっていただろう。

「相変わらず、無茶なことが出来るな」
「四国は拠点があるのではなかったのか?」
「……どうせ、滅びる運命。そういうことだったんだろうよ……なあ、貴様もそう思うだろ?」
「ひっ……」

 飛竜の鋭い視線の先には無数の鎖で繋がれた三つ首の竜がいた。

 激しい戦闘だった、氷嵐の支配者と英雄とストライダーの死闘は。
 勝負の決め手は飛竜のダブルウロボロスだった。
 富山湾付近で拾った蛇双・ウロボロス装備した飛竜。
 相手を捕縛し、完全に動けなくし、そこから自身のウロボロスを乱射する。
 肉体をウロボロスで破壊し、精神をウロボロスで破壊する。
 いともたやすく行われるえげつない行為である。

「さらばだ。『凶(マガト)』につながる竜よ」

 最後にハクメンによってその命は絶たれた。
 
「四国は危険地帯か」
「そのようだな」

 恐らくは四国の拠点は潰された。
 ならば、これからどうするか? 決まっている。

 ――――悪を滅する。

 彼らにあるのはそれだけだった。


【一日目・22時00分/日本・大阪のどこか】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】ダメージ小
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション、ウロボロス@BLAZBLUE
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。


【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】ダメージ小
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※ヒートゲージ等の状態は次の書き手に任せます。


【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 死亡】

366四国ではたまにあることです。:2014/02/16(日) 21:13:41 ID:vvcoRctk0
ミスあったので飛竜とハクメンのところはカットします

367戦いは数だよ:2014/02/16(日) 23:25:47 ID:XwNssTBM0
 テラカオス化によって得た能力で300人ものDMC狂信者の命を奪ったキンタロー。
ちなみに、キンタロー。が殺害したモブ狂信者達は状態表がないから死亡者リストには載らないので、キンタロー。の殺害数は一人のままだったりする。
しかし、キンタロー。を何時の間にか背後にいたデスマスクが殴りつけ、彼女に致命傷を負わせた。
彼は、同行者の明智光秀だけでなくビックサイトを目指す道中で合流したモブ狂信者達と共に、ついにビックサイトに到着したのだ。
そんな彼の拳を受けて致命傷を受けたはずのキンタロー。だが、彼女は命を“奪った”際に奪った分の命を手に入れていたので復活した。
後、301回殺さない限り、キンタロー。は死なないのだ。

「あなたたちの命を「「「「「SATSUGAIせよぉぉぉっ!!」」」」」

 だが、DMC狂信者達からしてみれば、たったの301回でしか無かった。
わざわざ口に出さないといけないような能力以外は大したことないキンタロー。なんて彼等の敵ではなかった
トキの秘孔を突く一撃が、天子のグラットンソードが、梓のギターによる48の殺人技が、デスマスクの小宇宙を燃やした打撃が、光秀の二つの大鎌による斬撃が、モブ狂信者達の攻撃の数々が次々とキンタローの命を奪っていく。
圧倒的な物量差による一斉攻撃は、流石に1秒間に12回とはいかないものの、1秒間に2回のペースでキンタロー。を殺していったのだ。

「フフフ、これで終わりですよ」

 そして、明智光秀がデスマスクに殴られたのを除いて300回死んだキンタローの首を刎ね、戦いという名の蹂躙劇は終わった。
死んでも自分がクラウザーさん復活の生贄になるとしか考えてないが故の、死を恐れない猛攻がこんな結果を出したのだ。
こんなイカれた集団だが、MEIKOが流した『クラウザーさんは東京都庁で死んだ』という情報はデマだと気付く程度には理性が残ってたりする。
だが、どっちにしても都庁の軍勢もデマを流した奴もSATSUGAIする事に変わりは無いのでMEIKOの行動に意味は無かったりする。
まあ、彼等より都庁の軍勢のほうが理性的で人間らしいと言われたら両者を知る者には否定出来ないだろうがね。


【一日目・22時45分/東京都・江東区ビッグサイト】

【DMC狂信者】
共通思考:クラウザーさんを蘇らせる
1:生贄のために参加者をSATSUGAI
2:ビッグサイトを活動拠点にする
3:ビッグサイトに集結
※携帯やらネットやらツイッターやらで連絡を取り合っています。

【トキ@北斗の拳】
【状態】お前のような病人がいるか
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】基本:SATSUGAIはいいぞ!
※まごうことなきトキ本人です

【比那名居天子@東方project】
【状態】健康、謙虚
【装備】グラットンソード@FF11
【道具】支給品一式
【思考】基本:SATSUGAI

【中野梓@けいおん!】
【状態】健康
【装備】ギター
【道具】支給品一式
【思考】基本:SATSUGAI
1:殺ってやるDEATH!

【蟹座のデスマスク@聖闘士星矢】
【状態】健康
【装備】蟹座の黄金聖衣@聖闘士星矢
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:SATSUGAI

【明智光秀@戦国BASARA】
【状態】健康
【装備】大鎌×2
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:SATSUGAI

【キンタロー。@松竹芸能 死亡確認】
死因:斬首
※死がカウントされるのは最後の一回だけです。

368グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:30:10 ID:hM0VdpUk0
都庁がモンスターの巣窟になった。この件を知らない参加者はもはやほとんど存在しないだろう。
口コミに加えて、ネットでも徐々に広まっているのだ。それでも、まだ都庁に向かう参加者はいた。
モンスターが色々な意味で好きな連中である。

「効かぬわ、ミリオンアサルト!」
「「ぎゃああああぁぁぁぁぁ!!!」」

【ハンターA(フンター)@モンハンシリーズ】死亡確認
【ゴルルナ一式装備ハンター@モンハンシリーズ】死亡確認

もっとも、勇気と無謀は別物であるが。
彼らはモンスターの長に会う前に、自ら番人役を買って出ている二人の人間に叩きのめされていた。

「ここが新しい降臨ダンジョン……1階から火力インフレとかなんて糞仕様なんだ! 
 だが舐めるなよ。俺のこの麒麟ホルスパの圧倒的な火力なら……! くらえ、全属性25倍攻撃!」
「はいはい、全属性は吸収しちゃおうねー。そしてさようなら」
「待っ――

【パズドラテイマー@パズドラ】死亡確認

真っ二つにされてしまった主人の姿に、彼の召喚していたモンスター達は震え上がる。

「死にたくなければ去れ。そして次は愚かな人間に従わないようにするのだな……」

だが、番人の二人が叩きのめすのはあくまで人間であり、モンスターは基本的に見逃していた。
都庁の構成員がモンスターであるし、中には無理矢理人間に従わせられている者もいるうえ……

「に、逃げるぞみんな!」
「あ、そこの角と尻尾があるドラゴンっぽい子だけちょっと残ってくれるかな?」
「え? わ、私ですか? どうして――

ナ、ナニヲスルンデスカ!? ダイジョウブ、キモチイイコトダヨ ダメデス、ソンナ…… ホラ、ヨーシヨシヨシ。ココガイイノカイ? アッ……

「ふにゃぁ……サクヤのご主人様はレスト様だけですぅ……」
「やりましたよダオスさん、竜娘っぽい子を仲間にできました!」
「そ、そうか……まあ、戦力が増えたなら良しとしておこう……」

レストはその能力で、モンスターを手懐けることもでき、うまくいけばこのように戦力を増やせるためだ。
もっとも制限からか、連れて歩けるのは二体までのようだが。

「ダオスさんも、洗脳の魔法が使えるならそれで戦力を増やすのはどうですか?」
「いや、洗脳も万能ではないし、解ける危険性がある。やはり説得するか外部から協力者がやってくるのを祈ろう。
 幸いにもこの者は、トレーナーを自ら殺害して我らについてくれたがな」
「ア゛オ゛ォォォォ!」

そういうダオスの傍らには、自身のトレーナーをアイアンヘッドで叩き潰したモンスター、メガボスゴドラがいた。
彼は自分の住処の環境が荒れた場合、自ら土を運び植林するエコなポケモン。
住処を荒らした主催者や人間に復讐するため、都庁の軍勢に寝返ったのである。

【エリートトレーナー♀@ポケモン】死亡確認

何故彼らが都庁を守りつつ、戦力の増強を考えているのか?
それは放送が原因であり、都庁軍にとっては緊急事態であったためだ。

369グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:32:04 ID:hM0VdpUk0
「……グンマーの民、……」

放送でその名が呼ばれた瞬間、都庁には激震がはしった。
グンマーといえば、人間であるが都庁軍勢と協定を結んだ、いわば同胞である。
加えて圧倒的な力を持ち、世界樹と化しつつあるこの都庁よりもさらに広大な世界樹の迷宮に住む者達だ。
その彼らが、死んだ。
一体誰が、どうやって。その疑問は残るが、とにかく彼らは殺されてしまった。
当然、都庁の者はたまらず怒り狂い、悲しみに沈む。
そして――自分達の身の危険も感じた。
当初は絶対安全圏と認識していたグンマーがこれでは、都庁も危ういのではないか。
そう考えた彼らは、リーダーの命によりさらに都庁の守りを固め、一部のモンスターは外に同志の生き残りを探しに行き……
さらに一部の参加者に意識改革と協力を求めているのである。
これはもはや自分達だけの戦いではない。グンマーを背負った戦いでもあるのだから。

「オンジン、モンバンマカセテスマナカッタ。リーダーヨンデル」
「骨竜か。しかし我ら以外に、ここの番をできる者がいるのか?」

「グオオオオオォォォォウ!」

「ウォークライガヤッテクレル。クウフクデソロソロニンゲンマルカジリタイラシイ」
「へえ、これはかなり強そうだ。ではここは任せて、僕らはリーダーに会いに行きますか」

【一日目・21時50分/都庁樹の迷宮入り口】
【ウォークライ@セブンスドラゴン2020】
【状態】すごく健康、空腹
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:都庁の防衛
1:都庁に近づく相手を蹴散らす
2:美味そうだったら喰う



----


「リーダー、オンジンツレテキタ」
『ご苦労。では君はアイスシザースと合流し、彼の補佐を頼む。
 さて……まずは魂の裁断者を、我らを助けてくれた礼を言わせてくれ強き人間よ』


骨竜に案内された先にいたのは、金色の巨大な竜。
その堂々とした佇まい、迸る雷から流石の二人も息を呑んだ。

『我が名は……そうだな、ここはあえてツバサビトのものを使わせてもらおう。クランヴァリネだ』
「レストです。そして後ろがダオスさんです」
『改めて、礼を言わせてくれ。君たちがいなければ、あの怪物がここに侵入し、甚大な被害がでるところだった』

雷竜、クランヴァリネは深々と頭を下げた。

『しかも後ろの魔物二人は新たな協力者か?戦力の補充までしてもらい、本当に申し訳ない』
「いえ、僕も竜娘が仲間にできてよかったですよ。……ところでクランさん、雄ですか? 雌ですか?」
『……雄だが』
「あはは、まあドラゴンなら雄も雌も大丈夫なんですけどね。プロテもアクナもフレクも雄ですし」
『……流石に、いくら恩人とはいえそういった要望には応えられないな。我の性癖は至ってノーマル、人妻至上主義なものでな』
「あぁ、人妻もいいですよね。なんかこう、吸い込まれそうというか、染めたいというか……ぐっときますよね」
『おお、わかってくれるか! いや赤竜と氷竜とも趣味があわなくてなかなか難儀していたのだが……』

「貴様ら……」

370グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:35:13 ID:hM0VdpUk0
不毛なやりとりを、頭を押さえたダオスが止めに入る。
この都庁の軍勢の長だというので警戒はしていたが、どうやら意外と俗な生き物らしい。
何故か意気投合している様子であり、このまま放置すれば『本題』に戻るのはだいぶ先になるだろう。

「念話が私にも聞こえていること、理解しているか? 無駄口を叩く前に、伝えるべきことを伝えて貰いたいものだ」
「す、すみませんでした」
『済まぬ。……ゴホン、君たちを呼んだのには勿論、理由がある。
 まずは話すべきであろう。我らがこの都庁を乗っ取った理由を……
 目的の一つは、ここを新たな世界樹、拠点として大地の再生を図ること。人間に住処を奪われた者を匿う役割もある。
 恐らくこれは、君たちならば既に理解しているだろう。二つ目の目的は――樹海守護者、フォレスト・セルを目覚めさせることだ』
「フォレスト・セル……」

真面目な声色で、クランヴァリネは言葉を続ける。

『セルは、或いはセルに類似する存在は世界樹と呼ばれるものの地下深くに複数体存在するが、この都庁の下に眠るセルはその中でも最強の存在。
 こうして生まれた森を守るため、常に進化を続ける。世界樹を守るために際限なく強くなり、自然以外の余計なものを排除する。
 ……目覚めた場合、君らは勿論、我や仲間達ですら、命の保障がないがな』
「なんだと!?」
『あくまでこれは最終手段のつもりだった。だが……グンマーの民が殺されたことは完全に想定外だ。
 彼らであればあるいはセルを制御できたかもしれないが、それも叶わない。
 彼らが死んでしまったということは、もはや外部に我らの味方はいないものと思ったほうがいい』
「なんのために、私達がここを訪れたと思っている? このボスゴドラ達も、味方ではないというのか?」
『……言葉が悪かったな。そう、君たちのような存在は本当に希少だ。本当に感謝をしている。
 仲間が何人か外に協力者を求めてここを旅立った。もしかしたら彼らも協力者を見つけてくれるかもしれない。
 だが自然に対するその思いと、戦えるだけの力は、必ずも比例はしない。だからこそ――君たちを頼りたいのだ』

瞬間、周囲に激しい稲妻が奔る。
クランヴァリネの三眼が見開かれ、その身体と四肢に力が込められる。
地形を変え、磁場を歪める最強の雷竜。
その全力の殺意が、ダオスとレストに対して向けられた。

「……」
『……ふっ』

だがそれは、すぐにおさめられる。

『身じろぎ一つしてくれないとはな……だが、それでこそこの無茶な願いもできるというものだ。
 
 
 ――ダオス、そしてレストよ。どうか我に代わり、君たちにこの都庁に集まった者を導いてもらいたい!』

やや間を置いてから、クランヴァリネはそう告げた。
それはつまり、長の権限の譲渡。
自分を含めて仲間達の命を部外者に預けるという、暴挙に近いものである。

371グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:35:52 ID:hM0VdpUk0
「私達を信用してくれるのは嬉しいが、ここの魔物達は納得するのか?」
『問題はない。既に君たちのことは全員に伝えてあるよ。
 ダオス、君には支配者……王の風格がある。君ならば、ここの個性的な面々であっても上手く纏め上げることが可能だろう。
 レスト、君は王というより、王子の風格だな。その親しみやすさであれば、多くの者が勝手に君に寄ってくるだろう。
 そしてなにより……二人とも、我を遥かに上回る力を持っている。君たちに無理であれば、我に目的が遂行できようはずもあるまい』

恐らく既に魔物同士で念話を済ませていたのだろう。
見ればクランヴァリネ以外にも、大小様々な魔物が服従の構えでいつの間にか広間に集まっていた。

「これは……責任重大ですね」
「私の双肩に、こやつら全員の命がかかっている、か。
 ……いいだろう! グンマー亡き今、ここを守れずして大地が救えようか! 全ては救世のためにっ!」

ダオスが拳を天に突き上げ、叫ぶ。
あわせて、魔物達もそれぞれが様々な咆哮をあげた。
それは新たなリーダーの就任を祝うと同時に、グンマーの民への手向けでもあった。



----



「まずは防衛網を見直せ。骨竜の報告によれば、突然内部に現れた忍者もいたらしい。
 外部だけに集中せず、内部での争いにも対処できるような編成をこころがけるように。強敵が現れた場合は生存を優先し撤退せよ!」

早速てきぱきと都庁軍の者たちに指示を出すダオスを見ながら、クランヴァリネは満足げに頷いた。

『うむ、我もトップを退いたとはいえ、彼に全てを押し付けるわけにはいかぬな。
 この都庁の周囲全体の磁場を捻じ曲げ、近づける者の数を減らしておくとしようか』
「ここが完全な迷宮に変化すれば、弱い魔物でも逃げ隠れはできるようになりそうですね。
 そうしたら今度は、僕達も本気を出して積極的に邪魔者を排除していった方がいいでしょう」

都庁のまだ樹になっていない壁材をべりべりと素手で剥がしリフォームしつつ、レストもまた思案する。

「レスト様の言う通りかと……こちら、レスト様はあまりお好きではないとのことですが、ネットに……」
「あれ? パソコンなんてここにあったんだ。……ってちょっと」

『都庁は化物の巣窟。退治しないと』
『いや無理だろあれ。触らぬ神になんとやらだ』
『なんか都庁が見当たらない件』
『把握。都庁が木製になってた。火炎放射器ありったけもってけばいいんじゃね?』
『おk、凸するは』
『やばい、なんか屋上にきもいぶどうがなってる』
『さっき放送で忍さんの名前が呼ばれた……俺が都庁の潜入捜査なんか依頼したからだ……』
『でもさ、珍しいモンスター沢山いるんだろう?ゲットしたくね?』
『むしろ狩りたい』
『ここが新しい降臨ダンジョンか』
『上の書き込みしたっぽい奴ら、俺の目の前で惨殺されたよ……』
『マジかよ。情報くれ』
『金髪の人間二人が魔物庇ってるっぽい。いや多分あれも魔物だな』
『それイケメン?ならちょっと会って来る』
『おいごらぁ、イケメンいねーぞ!てか明らかにやばいドラゴン……あらやだ巨根じゃn
『うわああああ!痴女がドラゴンに食われたああああああ!お、俺は逃げるぞ!』
『あえて言おう。ドラゴンGJ』

【右代宮桜座@うみねこのなく頃に】死亡(ウォークライに食われました)

372グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:38:06 ID:hM0VdpUk0
「なんだこれは……」
『ふむ、リアルタイムでどうやらこの都庁は話題にされたり、見られていたりするようだな』
「他のアプリとか掲示板でも、かなり話題にされちゃってますね……」
「……これは割と早めに手を打った方がよさそうだね。パソコンとかは嫌いだけど、今回は素直に感謝しよう」
『ちなみにこれ、都知事からの戦利品。まあ我らの身体じゃ、扱えなかったんだがな』
「で、でしたら私がチェックをしておきます。こう見えて私、スマホとかアプリとか掲示板とか慣れてるんで……」
「ありがとうサクヤ。それじゃあ僕は……うん、この壁材とか採取物で色々道具を用意しておこうか」

バトルロワイアル開始から、もう間もなくで二日目。
都庁の軍勢の目的は自然環境の改善であり、環境をないがしろにした人間の抹殺である。
魔物達が本格的に人類に牙を剥くのは、もうすぐだ。

【一日目・22時20分/都庁樹の迷宮・内部のどこか】

【雷鳴と共に現る者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】じしゃく@ポケットモンスターシリーズ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:仲間達と共に、世界樹の環境を整える
1:都庁の防衛のため、周囲の磁場を捻じ曲げておく
2:赤竜と氷竜が気になる
3:安らかに眠れ、グンマーの民よ……
※人間に対しては、クランヴァリネと名乗っています

【ダオス@テイルズオブファンタジア】
【状態】健康、物理攻撃無効、雷耐性低、都庁リーダー襲名、メガボスゴドラの飼い主
【装備】ダオスマント
【道具】支給品一式、不明品
【思考】
基本:都庁の軍勢を守りつつ星の自然環境改善
1:都庁の軍勢を束ね、主催者及び敵対者を葬る
2:機械っぽい外見の奴は問答無用で潰す
3:四条化コンビを警戒
4:雷竜とレストが少しアレなので、その分自分が頑張る
5:自分達が健在な限りは、フォレスト・セルの召喚は控える

【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】健康、全属性攻撃吸収、無属性攻撃半減、サクヤの飼い主
【装備】天ノ村雲ノ剣
【道具】支給品一式、不明品、謎の壁材、水晶の壁材等の素材
【思考】
基本:都庁の軍勢を守りつつ星の自然環境改善
1:都庁樹の施設と素材を使い、戦闘準備を整える
2:機械っぽい外見の奴は問答無用で潰す
3:四条化コンビを警戒
4:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
※フレクザィードの飼い主でしたが、バサラによりその権限を奪われていることに気がついていません
※連れて歩けるモンスターは二匹までです

373グンマーに代わってお仕置きよ:2014/02/17(月) 00:40:50 ID:hM0VdpUk0
【極光の麒麟・サクヤ@パズドラ】
【状態】健康、調教済み
【装備】不明
【道具】支給品一式、スマホ、都知事のパソコン
【思考】
基本:レストに服従
1:ネットに疎い主に代わり情報収集
2:実は青龍と違ってドラゴンではないことはこの際黙っておく

【メガボスゴドラ@ポケモン】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、大量の土と樹
【思考】
基本:ダオスに着いていく
1:縄張り以外でも自然環境を破壊する奴は容赦なく頭突く
2:リフォームを手伝う


『ところで、本当にあの屋上にぶら下がっているぶどうっぽい者はなんなのだ?』
「知らぬ。敵意はないようだが……」


「……♪」

その頃、より快適な環境になった都庁にぶらさがり続けていたミザールは目的を忘れていた。
今の彼が考えることはただ一つ。
――仲間と一緒にぶら下がったらもっと楽しいのではないだろうか?――

……都庁がさらに人外魔境と化する日も、遠くないのかもしれない。


【セプテントリオン・ミザール@デビルサバイバー2】
【状態】超健康、超上機嫌
【装備】ミザール触手×6
【道具】不明品、支給品一式
【思考】
基本:都庁樹にぶらさがる
1:自分を都庁から降ろそうとする奴には反撃
2:セプテントリオン仲間を呼びたい
※超速再生無限増殖能力には制限がかかっています
※セプテントリオンとしての使命は完全に忘れ去りました
※魔物でも悪魔でもない存在なので、都庁軍勢の誰も彼の言葉を理解できていません
※裁断者相手にはジェスチャーでぶらさがりたい旨を伝えたようです

374302回ですよ:2014/02/17(月) 16:51:59 ID:VS26tj/g0
死んだはずのキンタロー。 が立ち上がる。
実は302回殺さないと死なないのだがそんなことを知らなかった彼らは油断していた。
「えっ…」

「あなたたちの…命を…」

向かってくる大軍。だがもう遅い。

「ゲ ッ ト ォ ォ ォ ォ ォ ! ! !」

今の衝撃で6千人ほど死んだ。
耳栓をしていても目に響いて死んだ。
そう。複数人指定は聞くか響くかすると効果を発揮するのだ。

「あなたたちの命をゲット!あなたたちの命をゲット!あなたたちの命をゲットォ!」

今の衝撃で3万人ほど死んだ。

「今の内に逃げよう」

キンタロー。 は他に誰かが来る前にそそくさと逃げた。

【一日目・23時00分/東京都・江東区ビッグサイト】

【キンタロー。@松竹芸能】
【状態】通常
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:前田敦子を殺し、ポジションを乗っ取る
1:北上する

【トキ@北斗の拳 死亡確認】
【比那名居天子@東方project 死亡確認】
【中野梓@けいおん! 死亡確認】
【蟹座のデスマスク@聖闘士星矢 死亡確認】
【明智光秀@戦国BASARA 死亡確認】
【モブ狂信者×35995@いろいろ 死亡確認】

375ズカンされた名無し:2014/02/17(月) 18:18:19 ID:WAzCfMZc0
その頃、殺し合いが開かれていない世界では…
S君とD君が創作活動に励んでいた。

S「という話はどうかな?」
D「………」
S「どうしたんだよ、いつものハンバーガー何個分とかいうのは?」
D「ハンバーガーに入ってるピクルス10分の1くらいかな」
S「今まで一番最低な評価じゃん…」
D「そうかな、評価してあげただけ有情だと思うよ☆」

〜終わり

376大阪、危機一髪:2014/02/17(月) 23:11:44 ID:PqKEOagw0

「はっ!!」
「ズェア!!」

バスターガンダムのサテライトキャノンは大阪に届いていた。
しかし、大阪に立ち寄っていた飛竜とハクメンによってサテライトキャノンは斬られた。
サテライトキャノンはビーム兵器である。そう、彼らはビーム兵器を斬ったのだ。
片や特A級ストライダー専用のプラズマ光剣《サイファー》。片や事象兵器アークエネミーの一つ《斬魔・鳴神》。
これを以てして一撃でスペースコロニーを撃滅可能な《サテライトキャノン》を防いだのだ。

「なんだい、今のは? マスタースパーク以上の威力みたいだったが?」
「―――大量広域先制攻撃の一つだ、恐らくは殺し合いに乗った者が放ったに違いない」
「四国ってあたいたちが向かおうとしていた場所だよね?」
「恐らくは大阪に集まった参加者を一網打尽にするために撃ったのだろう」
「えげつないっすね」
「まったくだ……えげつねぇな……」
「白いお侍さんたちは四国に行くの?」
「無論だ、凶(マガト)に繋がる縁は断たねばならない」
「行くぞ、ハクメン」

影の薄い対主催チームと別れた情報交換した後、飛竜とハクメンはそれでも四国に向かうことにした。
ただ一つ、全ての『悪』を刈り取るために。

「僕たちはどうします?」
「留まるか、別のところに行くっすかね?」
「俺はこまっちゃんに一任するぜ」
「私も」
「あたいが決めていいのかい?」

残された小町たちは悩んだ。
自分たちも四国に行くか、それとも別の方面に向かうか。
決断の時は近い。


【一日目・22時00分/日本・大阪のどこか】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション、ウロボロス@BLAZBLUE
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。
※ウロボロス@BLAZBLUEはどっかから拾ってきました。


【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※勾玉ゲージ等の状態は次の書き手に任せます。

377大阪、危機一髪:2014/02/17(月) 23:12:13 ID:PqKEOagw0

【小町と影薄な仲間たち】
※メガザルの腕輪により、全員のダメージ等が完治しました。
※飛竜たちとの情報交換して、主催達が九州ロボにいることを知りました。


【小野塚小町@東方Project】
【状態】健康
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH
【道具】舟
【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる
1:もう二度と仲間を置いて行こうとしない
2:幽香と戦う事を覚悟する


【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】健康
【装備】猟銃@現実
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:友人たちと生き残る
2:混沌の騎士の言っていた空気中に漂う何かが気になる
※実はゴゴの死体から猟銃を回収していました。

【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:加治木先輩や友人たちと生き残る
2:混沌の騎士が言っていた空気中に漂う何かって主催の仕業?
3:峰岸さん……

【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍!
1:混沌の騎士の分も頑張る

【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】健康
【装備】斬鉄剣@ルパン三世
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:混沌の騎士が遺した謎を解く
3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。
※斬鉄剣は混沌の騎士のものを受け継ぎました。
※不明支給品はメガザルの腕輪でしたが、効果が発動したため、砕け散りました。

378鬼神誕生:2014/02/18(火) 01:24:09 ID:Lkd/Th.o0
 織莉子の放った魔法の水晶玉が気絶しているデッドプールの首輪に当たって首輪にひびが入って爆発、デッドプールは死んだ。
いくら不死身だろうと、首輪が爆発したらその首輪をつけていた参加者は問答無用で完全に死ぬのである。
命を幾つ持っていようと、何者かの呪いだろうと、何等かの概念だろうと関係なく死者スレ送りにしてしまうのだ。
最も、爆発した首輪をつけた参加者以外に対してはただの爆発でしかないのだが。

「さっすが織莉子!!で、この変な奴だけど、金で雇えばいいのに何で殺すように命令されたんだい?」
「金が動機だから寝返りやすく、不死身だから寝返った時が大変な上、万が一その時首輪が解除されてたら倒せなくなるもの。仕方ないわ」

 五大幹部によるデッドプール殺害命令の意図を理解していた織莉子は、キリカにそれを教える。
この文面だけなら余計な心配だと思う人もいるだろう。
だが、超強力な対主催勢力である超弩級戦艦『死国』の面々には首輪解除手段(祐一郎とシュトロハイム)と膨大な資金(紬とシグナムが所持)がある。
存在自体がバグってるチート集団に不死身の男を渡す可能性を作る訳にはいかなかったのだ。

「この変な奴の支給品は拳銃が二丁と……トイレットペーパーだけだね」
「拳銃はココさんとジャックさんに渡して……って、そろそろ時間よ、キリカ」

 デッドプールの支給品から使えるものだけを抜き取った織莉子とキリカの前に転送ゲートが現れる。
その転送ゲートを織莉子とキリカは迷いなく潜り、転送ゲートは消えた。


 九州ロボのとある区画に、壁に大きな目玉のような機械っぽいものが一つだけある部屋が存在する。
その部屋に五大幹部とデウス、ビアンがおり、さらに転送ゲートから織莉子とキリカが現れた。

「コーホー、これで全員揃ったな」
「ええ、ベイダー卿、始めて」

 目玉のような機械の背後に立っているココの合図を聞いたベイダーは、なんとライトセーバーを引き抜いた。
そしてベイダーは、ココの心臓をライトセーバーで突き刺してそのまま引き抜く、どう見ても致命傷だ。
しかし、ココを含めその場にいた誰も驚かず、むしろ何かを期待していた。

「ここからが本番だな」
「ええ、駄目だったら私達に未来は無いわ」

 そうジャックと幽香が言うと、目玉のような機械から先端に針が付いたチューブが幾つも伸び、その全てがココに突き刺さり、何かが流れ始めた。
そして数分後……
 
「フフーフ、待たせたわね」
「無事、成功したみたいですね」
「もし失敗したら織莉子が悲しむから一生恨んでたよ」

 ココの傷が完全に塞がり、彼女は目覚めた。
そう、ココは完成した超大型特機型マキナ『九州ロボ』のファクターとなったのだ。
五大幹部やデウスとビアンが居るのも、ベイダーがココに致命傷を負わせたのも、このためだったのだ。
なお、織莉子とキリカは、一度死に近い状態になる必要があるココの精神面への配慮として呼ばれていたりする。
旧佐賀県に配属されていたが為にHCLI社の全社員(死者リストには載らない)が死んでいた為、カオスロワ開始前の自分を知る二人はココの支えになっていた。
というか、元々織莉子とは彼女の父経由でそれなりに親しく、キリカとも織莉子によって打ち解けていたので、双子の兄も死んだ以上、二人は数少なくなったココの身内である。

「これで、九州ロボは完成したって事か」
「勿論だ。最も、外見を余り弄れなかったのが心残りではあるが……」
「本格的な戦闘に突入しない限りファクターがコクピットで操縦しなくとも問題は無い。緊急時以外は第二制御室だけで十分なはずだ」

 そう、圧倒的な火力の武装と歪曲フィールド等による防御、スパロボUX換算で100万ものHPとマキナとなった事による自己修復能力、そしてそれらをフル稼働させても余力があるほどの動力。
これらの力を得て九州ロボは超大型特機型マキナへと生まれ変わったのだ。
しかも、ファクターであるココを護る為という名目があるので、第二制御室から操縦している時でもマキナの原則に縛られず人間を殺害する事が可能だ。
そして、機体性能が大幅に向上した事で、作業用ロボとしての性能も段違いになってたりする。
まあ、今回の主催は再び来る大災害を阻止して世界を救うのが目的だし、世界復興に使える力まで摘み取る気はないのだ。
余談だが、今の九州ロボのコクピットは、上で出てきた目玉のような機械の内部にあり、それがあるこの部屋が第一制御室となってたり、元々の九州ロボのコクピットが第二制御室になってたりする。

379鬼神誕生:2014/02/18(火) 01:24:34 ID:Lkd/Th.o0
【一日目・22時15分/日本・九州ロボ 第一制御室】

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:他の幹部と今後について話し合う

【ジャック・O@ARMORED CORE LAST RAVEN】
【状態】リンクスに改造
【装備】フォックスアイ(ネクストに魔改造)@ARMORED CORE、拳銃
【道具】不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは抹殺する
2:他の幹部と今後について話し合う

【バーダック@ドラゴンボール】
【状態】健康
【装備】スカウター@ドラゴンボール
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは殺す
2:他の幹部と今後について話し合う

【ココ・ヘクマティアル@ヨルムンガンド】
【状態】健康、九州ロボのファクター
【装備】超大型特機型マキナ『九州ロボ』。ライトセーバー@STAR WARS、拳銃
【道具】不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは撃つ
2:他の幹部と今後について話し合う
3:HCLI社……無くなっちゃったわね……

【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【道具】不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:他の幹部と今後について話し合う

【デウスエクスマキナ@スーパーロボット大戦UX】
【状態】普通、身長2.3mになるまでスモールライトで縮んだ
【装備】デウスの斬馬刀@スーパーロボット大戦UX
【道具】支給品一式、スモールライト
【思考】基本:人類絶滅及び人類の想像力喪失の阻止
1:命令に従う
2:殺し合いによって人類の想像力喪失を阻止する
3:死んだクルル曹長の代わりとして技術開発班を手伝う
4:とりあえずはビアンと共に艦載機の開発・制作・量産を進める

【ビアン・ゾルダーク@スーパーロボット大戦OG】
【状態】健康
【装備】ヴァルシオン@スーパーロボット大戦OG
【道具】支給品一式
【思考】基本:大災害から人類が生き残る未来を勝ち取る為に主催に協力する
1:自身を倒すほどの力と、人類の未来を勝ち取る強い意志を併せ持つ者達が現れたのなら後を託す事も考える。
2:だが、主催の一員として手を抜くことは絶対にしない
3:資材の都合で九州ロボの外観を自由に変えれなかったのが心残り
4:デウスと共に艦載機の開発・制作・量産を進める

【美国織莉子@魔法少女おりこ☆マギカ】
【状態】健康
【装備】ソウルジェム(穢れ微小)、呉キリカ@魔法少女おりこ☆マギカ
【道具】支給品一式、大量のグリーフシード@魔法少女まどか☆マギカシリーズ
【思考】基本:世界滅亡の阻止
1:命令に従う
2:世界を救う為なら犠牲もやむ負えない
3:九州ロボの警備及びその他後方支援任務に戻る

【同時刻/九州ロボの左腕(元熊本県)辺り】

【デッドプール@DEADPOOL 死亡確認】
死因:首輪が爆発
※支給品の拳銃はココとジャックの物になりました。
※不明支給品はトイレットペーパーでした。

380第三の法則:2014/02/18(火) 23:53:13 ID:qCMmgOJg0
 どさり、どさり……

 フレミングの質問に答えられず、また新たな犠牲者が生まれた。

【豪鬼@ストリートファイターシリーズ】死亡確認
【ベガ@ストリートファイターシリーズ】死亡確認

「これは……」

 もう、質問に答えられない参加者がいることには驚かない。
 むしろフレミングは、自分自身に驚いていた。
 
 今しがた倒した男達は、かなり屈強な肉体の持ち主だ。
 フレミングはそれを、電撃を放たずに倒した。
 二人の死因は、失血死なのである。

「そうか、そうだったのか。やはり私の法則は素晴らしい……!」

 一人納得した様子で、フレミングは頷くとまた歩き始めた。
 ……否、走り始めた。
 猛然と、走る。
 走る、走る、走る。
 フレミングはかつてないほど『獲物』を求めていた。

「む……!」

 そしてそれは程なくして見つかった。
 眼鏡をかけた、いかにも秀才そうな青年を。
 服越しでも、鍛え上げられた肉体だというのがわかる。
 文武両道。そんな言葉がぴったりだろう。

 それこそ、今現在フレミングが求めている獲物だった。

「そこの君、この手の法則を知っているかね?」
「はい?」

 すっ……とフレミングは両手でフレミングの法則を差し出してみせた。
 この殺し合いが始まってから、この質問に答えられた参加者は誰一人としていない、魔の法則。

「それは、フレミングの法則じゃないですか。
 左手がローレンツ力、右手が起電力におけるそれぞれの向きを示す画期的な法則ですね」

 だが青年は、言いよどむことなくフレミングの質問に答えて見せた。

「正解だ!」

 初めて得られたまともな解答に、フレミングは笑みを浮かべる。






「……だが、それだけではない」
「!?」

 酷く残酷な。
 悪魔の笑みを。

381第三の法則:2014/02/18(火) 23:54:26 ID:qCMmgOJg0
「馬鹿な、フレミングの法則がそれ以上、何を示すというのです!?」
「馬鹿は君の方だ。いや、今までの屑どもに比べたら遥かに賢いがね。
 賢いだけじゃあ駄目だ。そう……強くなければな」
「あなた、何を言って……」
「まあ、私も馬鹿の一人だ。自分で作った法則の素晴らしさを、半分しか理解できていなかったのだから」

「我がフレミングの法則は、電気工学における革命であると同時に……格闘学においても革命なのだよ」
「……はい?」

 青年の間の抜けた声が漏れる。
 しかし次の瞬間。

「ダブルフレミングブラインディング!」
「っ!?」

 フレミングは、邪気眼使いを破った必殺攻撃をしかけた。
 だが青年も相当鍛えているのかこれに反応し、眼鏡を前方に投げ捨てることでこれを防御。
 フレミング両手の人差し指は眼鏡のレンズを砕くだけで、青年の眼を破壊するには至らなかった。

「ほほう、やるではないか」
「……フレミングの名を語る殺人鬼か。許すわけにはいかないね」
「だがな……甘いのだよ」

 風を切る音が響いた。

「かっ……は……!?」

 高速の一撃。
 青年には、何が起きたのか事態を把握することができない。
 そしてそれを、言葉にすることも、もうできない。

「っ……! ……!」

 両手のフレミングの法則。
 攻撃手段は、人差し指だけではない。
 太い親指が、青年の喉に深々と捻り込まれていた。

「驚くのはま早いぞ!」
「――――っ!?」

 フレミングの法則、最後に残るは中指。
 それは青年の側頭部に襲いかかり、彼の両耳を刺し貫く。

「これぞ、真・フレミングの法則。構えた三本の指には、それぞれちゃんと意味があるのだよ。
 人差し指で目を抉り。
 親指で喉を潰し。
 中指で耳を貫く。
 人間の身体はどれだけ鍛えようと脆弱な部位が存在するが、我が法則はそこを的確に攻撃できる素晴らしいものなのだ」
「―――!」

 青年はたまらず飛び退き、フレミングから距離をとる。

「さらに、この法則にはもう一つ利点があってな……!」

 とびかかるフレミングは再びフレミングの法則の構え。

(っ! どれだ、次はどの指で僕を攻撃して来るんだ!?)

 それを見た時、青年はフレミングの言うもう一つの利点に気がついた。

382第三の法則:2014/02/18(火) 23:56:55 ID:qCMmgOJg0
 それは、致命傷になりうる攻撃を放つ指が、どこを狙ってくるかわかりにくいことだ。
 三本の指はそれぞれ全く異なる向きであるし、ガードをしようにも必ずどこか一箇所ががら空きになってしまう。
 フレミングが狙う場所を読み違えれば、無防備なところに凶悪な一撃を受けてしまい、そのまま再起不能に陥るだろう。

(……! 既に喉と耳をやられている! だとすると狙いは、最初にやり損ねた眼か! もう眼鏡を使った防御もできない……!)

 青年は腕を交差させ、眼を守る。

「だから、甘いと言っているのだ」
「がっ――!?」

 だが無情にも、フレミングの指は青年を貫いた。
 狙われていたのは眼ではない。
 フレミングの二本の親指は青年の鼻の穴に突き刺さり、血が止めどなく溢れていた。
 親指が狙う場所は、喉だけではない。そうだと思い込まされてしまった青年の負けであった。

「私の法則を知らない愚か者に裁きをくだそう。
 私の法則を言えぬ口は、喉はいらない。潰してしまえ。
 質問を聞き返す馬鹿に鉄槌をくだそう。
 私の質問が聞こえない耳など全くもって無価値。鼓膜も三半規管も蝸牛も貫いてしまえ。
 我が法則に抗う阿呆には仕置きをしよう。
 あくまで仕置きだ軽めにしよう。鼻を削ぐ程度で許してやろう。
 私の法則を首を振って拒絶する屑なら仕方がない。諦めよう。
 もはや美しきこの法則を、その眼に映すことまかりとおらん。抉ってしまえ。
 私の法則、フレミングの法則は素晴らしい……
 ああ、これでもまだ賛同はしないというのか?
 見えない聞こえない喋れない嗅げないは言い訳にはならぬ。
 ならば止む無し。原点に返ろう。
 表の法則により、電気の力によりお前を人間の原点に返してやろう。
 無の世界に帰してやろう。静かなる安息の世界で我が法則を魂に刻み、人生を最初からやり直せ」

【右代宮譲治@うみねこの鳴く頃に】死亡確認

 青年が失血死する前に、フレミングは電撃で脳を焼き尽くした。
 両眼も潰された青年はこのまま放置してもいずれ死んだであろうが、フレミングは時間が惜しかったのだ。
 自身の素晴らしい法則を教えてまわるのは吝かではないが、個人レッスンばかりというわけにもいくまい。

「この世界には無知が多すぎた。これは私自身が、再教育しなければならないということなのだろう。
 私の左手の法則と右手の法則、そしてこの第三の法則。全てを、国民は知らなければならない……
 もっと、もっとだ。もっと沢山の人間に……私の法則の素晴らしさを理解させねば」

 フレミングは己の発言のおかしさに気がつくことはない。まだ自分は正常であると思い込んでいる。
 
 左手と右手の法則はともかく、物理的な第三のフレミングの法則は邪気眼使いや格闘家との戦いでフレミングが先程考えついたものだ。
 教科書などに載っているわけがない。それはつまり、最初から答えられる人間などどこにもいないということ。
 しかし今のフレミングにとって、もはやそれさえどうでもいいのだ。
 視界に誰かが入ったならば、自分が思いついたこの真のフレミングの法則を実践したいのだ。
 人間の感覚を奪いに奪い、己の法則の素晴らしさを立証することに、無情の喜びを感じているのだ。
 もうそこにかつての天才学者の姿はない。
 ジョン・フレミング――テラカオスに蝕まれゆく、狂気の魔人。

383第三の法則:2014/02/18(火) 23:58:23 ID:qCMmgOJg0
【一日目・22時10分/埼玉県】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】健康、テラカオス化さらに進行中、電撃能力会得
【装備】魔剣ルシファーブレード@作者の妄想
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手と右手の法則と真・フレミングの法則をきちんと知らん奴を皆殺し
0:次の参加者(獲物)を探す
1:子供の参加者を優先して質問を投げかける
2:答えられなかったら当然始末する
3:野田総理は法則を知っていたんだろうか……?
※テラカオス化進行により、両手から電撃を放てるようになりました
※感情が昂ぶると、両手を使わずとも相手に落雷を落とせるようになりました
※三本の指を用いた戦闘術、真・フレミングの法則を思いつきました

384I want:2014/02/20(木) 00:19:31 ID:2lHsx9B20
 真正面から棍棒で殴りかかってきた少年を殴り、背後から掴みかかってきた少年を振り向きざまに殴りつける。
天海春香は、襲い掛かってきた少年二人を変身せずに殺害したのだ。

「冬馬!北斗!……嘘だろ!?」
「変身せずに大の男二人を……有り得ない……!?」

 同じアイドルグループだった仲間の死に悲鳴を上げる御手洗翔太と、春香の圧倒的な強さに驚愕するゴシップ芸能記者。
悪徳又一という名のゴシップ芸能記者は、変身していなければ楽勝だと言って生存優先だったジュピターというアイドルグループを唆し、春香からライダーシステムを強奪する作戦を実行しようとした。
しかし、その浅はかな考えの結果がこれだ。
そんな二人の目の前で、春香が仮面ライダーカブト・マスクドフォームへと変身した。

「さっきの二人は服従するなら許してたけど、仲間にいろいろとしてくれた貴方達は私の世界には要らないわ」

 鉄パイプで応戦しようとして踵落としで頭から足元のアスファルトごと粉砕される翔太。
恐怖に震えながらバットを構えるが回し蹴りでひしゃげ、横に合った壁にぶち捲けられる悪徳。
ただのアイドルだった頃の恨みを晴らす為だけにわざわざ変身した春香によって、人の残骸が二つも作り上げられた。
そして、周囲に誰も居ないはずなのに春香は言った。

「で、居るんでしょ。出てきなさいよ」
「ちっ……ガキが良い気になりやがって」

 出てきたのは961プロお抱えのゴシップ記者、渋澤だ。
彼は、春香の親友である如月千早のトラウマを突いて彼女を歌えなくなる程に追い詰めた男だ。

「貴方は跪いて許しを乞うても許してなんてあげない。あの世で後悔していなさい」
「フン、これを見てもそう言えるか」

 渋澤はデイパックからドレイクゼクターが装着されたドレイクグリップを取り出す。
これ等があるという事は、彼がカブトと同じZECT製ライダー、仮面ライダードレイクに変身できるという事だ。
早速、渋澤はドレイクへ変身しようとするが……

「けど、無意味よ。世界は私を中心に回っているもの」

 ドレイクゼクターがドレイクグリップから飛び立ち、春香の手元にやってきた。
ドレイクゼクターは渋澤より春香のほうが資格者に相応しいと判断したのだ。
勿論、ZECT製ライダーシステムの要であるゼクターは離れた以上、ドレイクへの変身は不可能だ。

「なぁっ!?ど、ドレイクゼクター!何処へ行く!?」
「賢いゼクターね。誰が主に相応しいか解ってるみたいよ」

 手元に飛んできたドレイクゼクターを撫でながら春香は言う。
その姿はまさに女帝と呼ぶのが相応しかった。

「さて、お掃除の時間よ」

 春香の拳により、絶望に打ちひしがれる渋澤の首が千切れ飛んだ。
そして、使えそうな支給品を回収した春香は、移動を開始したのだった。


【一日目・22時20分/日本・埼玉県】

【天海春香@アイドルマスター】
【状態】健康、テラカオス化進行中、それにより春閣下化
【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト
【道具】ドレイクゼクター&ドレイクグリップ@仮面ライダーカブト、ゼクトマイザー@仮面ライダーカブト、支給品一式
【思考】基本:この救いようのない世界を征服し、絶対的な支配者となる。
1:傘下に入らぬ者は殺す
2:765プロの皆の死に深い悲しみと怒り
3:天の海を往き、春を香らせる
※ゼクトマイザーは伊集院北斗のデイパックに入っていたのを回収しました。

【天ヶ瀬冬馬@アイドルマスター2 死亡確認】
【伊集院北斗@アイドルマスター2 死亡確認】
死因:撲殺

【御手洗翔太@アイドルマスター2 死亡確認】
【悪徳又一@アイドルマスター 死亡確認】
【渋澤@アニメ版アイドルマスター 死亡確認】
死因:虐殺

385決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:21:14 ID:G.gjyT360

第三回放送が流れてなお、からくりドームで行われるイチローチームと大正義巨人軍の血で血を洗う戦いは続いており、それは大詰めを迎えようとしていた。
主催者の野田総理が死んだり、なぜかドームにいる霊夢の名前が読み上げられたりしたが、両軍とも疑問は後回しにする形で試合を続行した。(原監督についてはハラサン≠原監督で解決)
先に二点先制をしているのはイチローチームであり、対する大正義巨人軍は未だに0点のままである。
現在は最終イニングであり、普通ならばイチローチームはこのまま逃げ越せば勝利となる。
……だが、イチローたちに勝ち逃げさせてくれるほど、状況は甘くなかった。

カキーンッ

「くッ!」
「へっ、PSIクオリアが復活した以上、レーザーを投げられないイチローなんて怖くねえよ」

二回表にて範馬勇次郎が死亡したため、雀ヶ森レンのPSIクオリアが復活したのだ。
これによりイチローの投球コースが予測され、規格外のスペックを持っているナッパを除いて打てなかった球がある程度打てるようになってしまった。
しかも二回裏でのイチローの最初の相手はハラサンが手塩にかけて育てられたであろう四番バッター・6/。
パワーではナッパに劣り、経験ではラミレスに負けるものの、総合的な能力はチームでも高い。
そこへPSIクオリアの恩恵も受けた6/氏のバットがイチローの投げた打球を捉えるのも必然だったのかもしれない。

球は軽快な音と共に空高くへと舞い上がる、進路は場外コースだ。
二次創作出展とはいえ飛行能力を持っている霊夢を始め、イチローチームの選手たちが追いかける、だが。

「ダメッ! 間に合わない!」

霊夢達の追走虚しく、ボールは場外へと飛んでいき……ホームランとなった。
大正義巨人軍は一点をもぎ取ったのである。
この快進撃に6/は歓喜をあげ、イチローチームを嘲笑う。

「見たかーッ、俺の実力を! あと一点でも入れられれば同点だなぁ!?
おっと、さっきも言ったが同点の場合、数の少ないチームの方が負けになるルールだぜ?
俺たちは9人に対しておまえたちは8人……この意味わかるよな? フッフッフ」
「そんな……私たち負けちゃう……」
「クソッ!」
「焦るな二人共! まだ負けが決まったわけじゃない」
「無駄ですよ、僕のPSIクオリアではあなたの打球がどうくるかお見通しです。
いっそ、お得意のレーザーでも投げますか?
こちらで打てる人こそいませんが、その前にそちらのキャッチャーが蒸発しますけどね」
「……悪いけど、少し黙ってもらえないか?」

6/の死刑宣告にちなつとダイゴは焦り、イチローが二人をなだめに入るも、すぐに雀ヶ森レンによる煽りが入った。
応援を台無しにされ、イチローチームの心境は焦るか苛立つかの二つに分かれた。
卑怯に見えるが焦りや苛立ちが禁物な勝負にて、それを誘発させること……戦いにおいて精神攻撃は基本である。

大正義巨人軍の次の打席はDCSによってマッチョマンと化したお笑い芸人、松本。
彼は相方である浜田の生存のためにマーダーの道を選んだ者だが、その守るべき浜田は死んでしまった。
彼は放送後、意外にも暴れるでもなく嘆くでもなく黙々と試合に参加する姿勢であった。
しかし、それに対してイチローは一抹の不安を覚えていた。

(妙に静かなのが逆に不気味だな……)

ともかく見る限り6/以上のパワーは確実に持っていそうだ。
PSIクオリアの件もある以上今までと同じ球速では打たれるだろうし、変化球による小細工も意味がない。
ならば、より打たれにくくするためにひたすら早いストレートを投げるだけである。
そう判断したイチローはキャッチャーである萃香に、彼女がギリギリで耐えられるレベルのパワーで投げることをアイコンタクトで伝えた。
が……

カキーンッ

「これも、ダメか!」
「……」

並の選手では打てぬであろうイチローの豪速球は、DCSで強化されPSIクオリアの恩恵を受けた松本の前では歯が立たなかった。
雀ヶ森レンの予言通り球は打たれ、6/を上回る物凄い勢いでからくりドームのセンター壁面につき刺さった。
あと、数10センチ上にボールが飛んでいればそのままホームランとなっていた。
今回は松本の制球力がそこまで高くなかったのが僥倖だったが、選手たちが壁にくい込んだ球を取るまでに三塁までの進行を許してしまった。
これは最悪、もう一度ホームランが来るものなら2-3でゲームセット、そうでなくとも次も打たれる可能性が高い……イチローチームは全員切腹が待っている。
やがて、イチローチームの側から嘆きや諦めの声が上がってきた。

386決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:22:01 ID:G.gjyT360

「俺たちはここで負けるのか……」「クソッ、打つ手なしかよ」
「野獣が死んだのにここで終わりだなんて……」「あのさぁ」
「ポッチャマ、不出来なトレーナーを許してくれ」「やだよう……あかりちゃんに会えなくなるなんて」
「おい、みんな落ち着くんだ! まだ負けと決まったわけじゃない!
イチローさんもなんかいってくれよ!」
「……」
「イチローさん……? なんで黙っているんだ?」

ザワつくチームをいちおうの監督であるDAIGOが必死に抑えようとするが、負のムードは一ミリたりとも収まる気配はない。
これまでの戦いによる戦力の大幅な激減、僅か一点で敗北確定、PSIクオリアによってほぼ絶対に打たれる打球、レーザービームは使えない。
これだけの要素が集まれば、希望を持てという方が無理な話なのかもしれない。
そして、チームの要であるイチローも野球帽を深々と被って無言のままマウンドに立ち尽くしている。

「ピッチャービビってるというヤツだな」
「いけませんね〜、負けがほぼ確定してるから棒立ちしてもらうのは。
その分だけ契約金をもらう時間が遅くなってしまいますよ、ふふふ」

大正義巨人軍のベンチでは、ハレクラニや観柳を始め、勝利が既に約束されているが如く相手チームを嘲笑う声が上がっている。

 @



(まずいな……思っていたより状況は芳しくない。
殺し合いを壊すためにはイチローの手は不可欠だし、今からでも大正義巨人軍には消えてもらわねば……)
「よそ見している暇か? スワリングライダーキックッ!!」
「邪魔をするなよ、そういうタイプは俺の漫画じゃ負け確定だぞ」
「知るか!」

両軍の見えない位置では世界を救う殺し合いの破壊を望む漫画家、久保帯人と仮面ライダーGの戦いが続いている。
久保からしてみれば、今すぐにでも大正義巨人軍を皆殺しにしたいところだったが、ワクワクさんの作った仮面ライダーは思いのほか高性能であり、互いの戦闘力は拮抗していた。
少なくとも試合への乱入はできないレベルだ。

(まあいい、最悪イチローさえ助かれば他はどうでもいいか。
助け出すのは試合が終わってからでも遅くない……今は先にヴァイザードをパクったようなコイツを殺すことに集中するか!)

刀と鬼道、拳に蹴りの応酬が続く……両軍に最も近く、されど預かり知らぬ所で死闘は繰り広げられていた。

 @

387決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:22:42 ID:G.gjyT360



「もう、勝ちが決まったのも同然だなあ、ハッハッハ」
「……つまらんな」
「は?」

大正義巨人軍の監督であるハラサンは怪訝そうな顔で呟き、それを聞くまで大笑いしていたナッパは首を傾げる。
すると、ベンチに置いてあったメガホンを使ってありったけの大声でハラサンは相手チームに向けて叫んだ。

「イチロー君、君の本気はそんなものか!!」
「ちょ、ハラサン何してるんです!?」
「6/ちゃん、試合を盛り上げる邪魔はするなよ!」

監督の突然の行動に隣にいた6/は静止に入るが、ハラサンはそれを無視して払い除け、ひたすら声を張り上げた。

「確かに我々は変則的なルールの殺人野球ゲームを強要はした。
おまけにそっちは素人の寄せ集めでこっちは鬼のような能力を持つ選手ばかりだが……
まさかその程度で心が折れたわけではあるまい?」
「……」
「君が今、マウンドでそうやって立ち尽くしているのは絶望したからではあるまい。
おそらく、全力を今出すべきか、『隠し種』を今使うかどうかで悩んでいるんだろ?」
「……!」

その時、イチローの反応が確かにあったのを、どの選手も見逃さなかった。

「全力を出す? あいつが本気を出したらレーザーが出て試合にならないような……」
「違うな6/ちゃん。 イチロー君のあの目は彼自身が持つ秘密兵器を出すべきか迷っている目だ。
おそらく、それはいつものレーザービームを超える投球だ」
「レーザーを超えるだって?」

ハラサンの言葉に6/は驚く。
すると今度は雀ヶ森レンが頭を抱えだした。

「うわあ! PSIクオリアが急に使えなくなくなった!?」
「おい、勇次郎はもうとっくに死んでいるはずだぞ?!」
「ち、違う……勇次郎を超える威圧を出している人がいる……彼だ!」

雀ヶ森レンが指をさした先にいる者は――イチローであった。
よく見れば、彼からはオーラのようなものが滲みだしている。
これには両軍とも何事かと困惑する。
その中で唯一ハラサンだけが笑みを零していた。

「ようやく出てきたな、彼の本気が」

そして、イチローは言った。

「ハラサン……あんたの言う通りだ。
僕は今、奥の手を今使うかで迷っていた……本当はもっともっと後に使う予定だったからね。
だけど、あんたのおかげで考えが変わった。
大正義巨人軍は力の出し惜しみをして勝てる相手じゃないってね! それに……」

イチローは深々と被っていた帽子を上げた。
そこには少年のように輝いた二つの目があった。

「マーダーとはいえ、全力でぶつかってきているんだ。 こっちも全力で挑まなくちゃ失礼ってものさ」

次にイチローは仲間たちに向けて告げた。

「このチームを必ず勝たせる! だからみんなは僕を信じてくれ!」


イチローの出した言葉とオーラによって乱れ始めていたイチローチームの連携は元通りになった。
反対に大正義巨人軍の面子は、勝てる試合だったのにわざわざイチローの本気を引き出してPSIクオリアを再び使えなくさせたハラサンを責め立てたが、ハラサンは涼しい顔でこう答えた――「本気を出してない相手と戦ってもつまらないだろう?」と。

388決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:23:48 ID:G.gjyT360


試合は続行。
大正義巨人軍の次の打席はラミレスだ。

「サア、ドコカラデモキテクダサイ!」

相手は本気を出したイチローとはいえ、怯える様子なくラミレスは立ち向かおうとする。
どんな打球が来ても打つ気満々である。
そして、イチローは一球目を投げた――なんとそれは光を纏った球だった。

「レーザービーム!? 嘘だろ!?」
「そんなの投げたら萃香まで木っ端微塵になるわよ!?」

ロイや霊夢のように多くの選手が目を疑った。
イチローのレーザーは鬼である萃香すら耐えられぬものではない。
というよりドーム自体が破壊されて試合どころではなくなる。
イチローの本気とはレーザーをぶっぱなすことだったのか……この時、ほとんどの選手がイチローの正気を疑った。

「クレイジー!! ダケド、チームノ勝利のタメニ打チマス!!」

打席に立っていたラミレスは己の命を捨てる覚悟でレーザーに挑む。
ラミレスは豊富な経験に任せてバットを振るった。
バットは球をしっかりと捉えた、が、ここで何かにラミレスが気づく。

「コ、コレハタダノレーザージャナイ!? AIEEEEE!! ウデガモタナイ!!」

球を守るレーザーが、打たせんと言わんばかりにバット防ぐ。
打者であるラミレスの腕には多大な不可がかかり、それに打ち負けたラミレスのバットを弾いた。
そしてレーザービームは真っ直ぐキャッチャーである萃香へ飛んでいき、彼女を消し去るものだと、誰もが思った……

しかし、レーザーのエネルギーは彼女の手元に届く直前で霧散し、誰も傷つけることなくグローブの中に吸い込まれていった。
ワンストライクである。

「なんだ、今の球は……」

たった今、球を取った萃香はそう言ったが、他の選手も同じ意見だっただろう。
それについてイチローは答える。

「いつか来るだろう強敵との戦いを想定して僕が開発した投球。
レーザーのエネルギーを数倍に高め、キャッチャーが受け取る直前でエネルギーを分散させるようにコントロールしたものさ」
「つまり、どういうことだってばよ?」
「徹底したコントロールで投球に大概の相手を消滅させるレーザービーム以上の威力を持たせ、かつキャッチャーに届く頃には消える仕組みにより試合向けに安全性を付加した魔球――名づけて“ネオ・レーザービーム”」
「なんだそのチート魔球は」


ネオ・レーザービーム、それこそがイチローの切り札。
敵にはこの世のだいたい全てを消し去る威力のレーザーを打たねばならず、かといってコントロールされたエネルギーによって味方選手は傷つけられることないまま球を取れる。
このイチローの新必殺技に勝利への希望が見えてきたイチローチームと、動揺し始めた大正義巨人軍の面々(ハラサンだけはニッコリしていた)。
この魔球によるイチローの反撃は始まった。

ラミレスは構わずに座席に立ち続けて魔球を取ろうとするが、二打目……一打目以上のパワーで押し切ろうとバットを振るうが、バットが先に折れて、ツーストライク。
ラミレスの腕へのダメージだけが増大した。

「ナラバ、バットヲコウカンシテ、バントデショウブ!」

どこからか取り出したオリハルコン性の金属バットに変え、バントで強引に押し切ろうとしたが結果は――

「ジーザス!! オリハルコンデモダメデスカ!?」

球を守るレーザーのパワーはオリハルコンの硬度を遥かに上回っており、オリハルコンのバットを容易く追ってしまった。
スリーストライク・バッターアウト、さらにその折れたバットの金属片の一つが大正義巨人軍のベンチへと飛んでいき……


「あ゛」グシャッ
「うわああああ、雀ヶ森ーーッ!!」

飛来した金属片が雀ヶ森レンの頭を潰してしまった。
PSIクオリアが使えていればこの死は避けられたのだろうか?
それを答えられる人間はこの場にいない。


【雀ヶ森レン@カードファイト!! ヴァンガード 死亡確認】

389決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:24:29 ID:G.gjyT360


「ラミレス、てめーなんてことしやがった!!」
「おまえのせいでPSIクオリアが完全に使えなくなった!!」
「どうしてくれるんだ! 人数も8人に減って同点による勝利はなくなったぞ!!」
「アイムソーリー……」

ベンチに戻ってきたラミレスを、貴重なPSIクオリア持ちの雀ヶ森レンを殺したとして責める大正義巨人軍の選手たち。
完全にチームワークに乱れが生じ出してきた……大正義巨人軍は高い能力を持っているが、契約金目当てやなし崩し的にチームに入った面子が多いため、イチローチームよりも仲間意識が低いのだ。
ラミレスが責められているのも仲間である雀ヶ森レンが死んだ悲しみではなく、PSIクオリアの消失で勝利から遠のいたことに起因している。
そんな今にも乱闘沙汰になりそうなベンチを抑えたのは、範馬勇次郎以上の気迫を持ったハラサンの一喝だった。

「よさんか、おまえたちッ!!!」
「「ヒッ!」」
「雀ヶ森君は確かに残念だったが、あくまで不慮の事故だったのだ。
ラミレスに責任はない……ボールを投げたイチローも狙ってやったわけではないから向こうにも責任はない、誰も悪くないんだ」
「ハ、ハラサン…」
「ともかく、怒りを仲間にぶつけるぐらいなら試合に集中するんだ!」

助け舟を出してくれたハラサンにラミレスは心から感謝する。
その代わり、批難と疑問の声がハラサンに集中することになった。
特にハラサンの弟子とも言える6/は納得いかない様子である。

「ハラサン! あんたのせいで勝てる試合だったのに眠れる獅子が目覚めちまったぞ!
特に雀ヶ森を失ったのはデカすぎる損失だ。 本当に大正義巨人軍を優勝させる気あるのか!?」
「優勝させるさ。 しかし、さっきも言ったが全力を出してない敵と戦ってもつまらないだろう?
それとも手抜きの敵を相手にして君は目立てるものなのか? その程度が君の大正義か?」
「そ、それは……」
「強敵と戦って勝利した方が君の価値も上がり、このロワでより目立ちやすくなるんじゃないのか?」

目立つことこそが存在意義と化している6/にとって、ハラサンの言葉は重かった。

「それから彼には悪いがPSIクオリアがこれからは通用するとは思えない。
試合を続けていく内に勇次郎クラスの能力や威圧を持つ者はゴマンと出るだろうからな」
「マジっすか」
「それに、我々はどうしても全力でぶつかり合わなければならない――この世界のためにもな」
「は? 世界がなんだって?」
「なんでもない。 さあ、次の打者のハレクラニ君を応援しよう(ニッコリ」

一瞬口走った『世界のため』という言葉。
それについてハラサンは濁すようにいつもの笑みを6/に向けるのだった。

 @

「ゴージャス真拳奥(ry ぐわあああああああ!!」

次の打席においてもイチローは全ての球をネオ・レーザービームで投げた。
ハレクラニはそれを攻略すべく、ゴージャス真拳で立ち向かうが成す術なく完封された。
辺りには折れた純金製バット、溶けて原型を無くした無数の硬貨、燃えて炭となった山盛り札束の成れの果てが散らばっていた。
これにて大正義巨人軍はツーアウトとなり、試合は最終局面を迎える。

「ダメだ……あのレーザーの出力の前ではどんなバットでも折れ、どんな金属でも溶けちまう……あんなの打てるわけねーだろ!?」
「騒ぐなナッパ、俺たちはもう監督を信じるしかねえんだ!」

エースとしてチームメイトをなだめる6/。
そして彼が見据える先には、イチローと一人の男……イチローチーム25人以上の参加者をからくりドームに閉じ込めた元凶にして、大正義巨人軍の監督でもある男。

「ハラサン……」
「やあ、イチロー君、最後の試合になるかもしれないからお互いに楽しもうではないか(ニッコリ」
「……そうだな。 僕らに言葉はいらない、必要なのは野球ボールとバットだけ!」

親玉であるハラサンが八番目のバッターとして打席につき、バットを構える。
それに対してイチローはほんの少しの手抜かりも許さないように一球入魂のフォームを取る。
全身全霊を込めて投げる球はもちろん、ネオ・レーザービーム!
ラミレスとハレクラニを退けたように、バリア付きの野球ボールが物凄い早さでキャッチャーグローブに向けて飛んでいき、ハラサンの振るった木製バットを砕いていく……

――だがしかし。

バキィ!! ヒュン ドオオオオオンッ!!!


「なん…だと……?」
「ネオ・レーザービームが打たれた!?」

390決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:25:06 ID:G.gjyT360

その時、誰もが面食らった。
どんなバットでも砕く、難攻不落と思われたイチローの魔球がハラサンに打たれたのだ。
幸いにも球が飛んでいった先はイチローチームのベンチであり、ファールボールだ。
しかし、ベンチはバズーカでも撃ち込まれたかのように滅茶苦茶になり、ベンチに一人でも残っていたら確実に死人が出ていたであろう。
それ以上に、イチローチームの希望であった魔球が打たれたことがチームを困惑させる。
対してハラサンは涼しい顔でバットを交換するのだった。

「やれやれ、まだ沢山あるとはいえバットを一打ごとに代えなくてはいけないね」
「いったいどうやって僕の魔球を打ったんだ?!」
「それは自分で考えたたまえイチローくん。
なにより『投球である以上、絶対に打てないなんて概念は存在しないが、そんな概念があったとしても打つ』と言ったのは君自身だ。
僕はそれを実践しただけだよ」
「……その通りだな。 だけどこの試合に勝つために絶対にあなたからアウトをとってみせる!」
「それでいい」

なにはともあれ、攻防は続けないといけない。
今度はレーザーの出力を数倍に上げ、イチローは投げる。

バキィ!! ヒュン

が、この魔球も木製バットをへし折りながらも打たれたのだ。
6/のホームラン打球を超える速度で飛んでいったためにイチローチームの守備は追いつく追いつかない以前に、反応すらできなかった。
異常な飛距離を持ってボールは場外へと飛んでいった――これはファールボールだったが。

「く……」
「惜しいな、もう少し右寄りだったらホームランだったのに」

これにてハラサンはツーストライク、しかし確実にイチローを追い詰めている。
この攻防に両軍は息を飲んだ、誰が言ったかは定かではないがこんな声が聞こえた。

「すげえ……ハラサンはあんな力を力を隠し持っていたのか」
「これはいよいよ勝負が見えなくなってきたな」
「しかし、なんでも消滅させるパワーを持ったレーザーを、ハラサンはあんなバットでどうやって打ってるんだ?」

バットはただの木製、なにかしらの特殊な材質や細工が施されているようには見えない。
仮に強力な魔法じみた技で正面から挑んでもハレクラニのように、圧倒的パワーに屈してしまう。
ではハラサンはどんな手品を使って打っているのか?
それを解き明かしたのは、彼とリアルタイムで対峙しているイチローその人であった。

「!! わかったぞ、あなたの使うカラクリの正体が!」
「からくりドームだけに、なんてね。 冗談はさておき、僕の魔法の正体を答えてもらおうか?」
「ああ、答えは――“風圧”だ」
「どうしてそう思ったのかな?」
「あなたが打つ瞬間、音に違和感があったんだ。
木のバットに球が当たる音が全くしない、あるのはバットが折れる音と風を切るような音だけ。
おそらく、あなたはバットを振るときに起きる風圧を利用してレーザーには触れずにボールを打っている。
そうすればバット自体はレーザーでへし折られても、その先に中身の球は風で巻き上げられて吹き飛ばされてしまう、それが僕の推測さ」
「ふふふ……ご明察だ」

ハラサンは当てつけのように地面に向けて力強くスイングする。
すると風で砂が舞い上がり、誰から見ても小さな竜巻が発生していることがわかった。
イチローが思った通り、ハラサンはレーザーの中にある球をを風圧で打っていたのだ。
だが、ボールを場外へ吹き飛ばすほどの風を生み出すには相当なパワーと技量がいる。
そもそもレーザー自体が早いので風で捉えるなど至難な技のはずだ。
大正義巨人軍の他の誰ににもこんな芸当はできないだろう。
つまるところ、ハラサンとは6/やナッパを超える怪物であることを意味していた。

「ハラサン、あなたは恐ろしい人だ。
まだ二打席分しか投げてない魔球の攻略方を見つけるなんて」
「君こそ、たった二回でからくりを見抜くとは、流石は何十何百の試合をこなしてきた男だけはあるね(ニッコリ」
「「はっはっはっは」」
「二人共笑ってる……」

イチローは魔球の弱点をつかれ、命の奪い合いに近い滅茶苦茶なルールの試合中にも関わらず楽しそうに笑っていた。
なぜなら、こんなに緊張してこんなに胸が熱くなる試合は久しぶりだったのだ。
ハラサンもたぶん、似たような感情を抱いているのだろう。
強敵を前にすると恐怖よりも先に出会えた嬉しさを感じてしまうもの……アスリートとはそういうものなのだ。

391決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:25:42 ID:G.gjyT360


「さて、名残惜しいが次の本当に最後にしよう」

ひとしきり笑った後に、ハラサンはバットの先端をセンター上側に向けた……ホームラン予告である。

「三塁には松本君がいる、つまり僕がホームランをもぎ取れば2-3でこちらの勝利だ。
サヨナラホームランをいただくよ、イチロー!
さあ、君はどうやってネオ・レーザービームを打ち破った僕からアウトを勝ち取るんだい?」

イチローは得意のポーカーフェイスに小さな微笑みを加えて返した。

「あなたには200キロ程度の速球や変化球は通用しそうにない。
だから、僕が投げるのはネオ・レーザーボールだ――ただし!!」

ネオ・レーザーボールはさっき破られただろう……という反論をする者はいなかった。
イチローの纏うオーラがさらに凄まじいものになったので、皆絶句したのだ。

「今まで以上のパワーをこの一球に込める。 命を削ってでも、そっちのチームには一点も取らせない」
「よかろう、真剣勝負だ!」

ハラサンの身体からもイチローと同じかそれ以上のオーラが吹き出した。
それはオレンジ色のオーラであり、それは一匹の獣を型どり始めた。
大きな瞳に長い耳を持ち、野球帽と白いユニフォームが特徴的なそれはまさしく――

「オオウ、アレハ巨人軍ノ守護神(マスコット)、ジャビット!!」

――ジャビットだ。 ラミレスはそう言った。
長年に渡り巨人軍の象徴となってきた獣がハラサンのオーラによって顕現したのである。
されを皮切りにマウンドとベンチから二種類の声援が響き渡る。

「「「ガンバレガンバレ、イチロー!!!」」」
「「「かっとばせー、ハラサン!!!」」」

負けた方は切腹であるにも関わらず、己のチームの勝利しか信じていないように声の限り応援していた。
ほぼ皆がこの戦いでテンションを上げており、DAIGOも蛮もロイも萃香も霊夢もダイゴもちなつも6/もナッパもラミレスもハレクラニも観柳も真壁もこれが殺し合いであることも忘れて熱く応援していた。

そして今、最高潮に達したからくりドームの死闘劇に終止符が打たれる!!

「勝って証明してみせる、我々の大正義を!!」
「僕は、負けない」


イチロー選手、投げた。
エネルギーというエネルギーを込めたネオ・レーザービーム。
その凄まじさはもはや光る大波というレベルという大きさになっており、普段のレーザービームの倍はあるんじゃないか思わせる神速だ。
ナッパ曰く「ベジータのファイナルフラッシュ以上だ」である。
イチローはハラサンの超・圧倒的パワーで押しきろうというのか、こんなものが迫ってきたら並の精神力の持ち主は失禁ものだろうが、ラサンは勇者の如くそれに立ち向かっていく。

「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッ!!!」

ハラサンはバットを振るう、レーザーがバットに当たってすぐに消し炭となるだろう。
それでもハラサンは先の魔球を破ったように、折られるより先にバットで風を発生させてバリアの先にある球を打つ(吹き飛ばす)つもりなのだ。
バットを粉々にし、腕の血管がいくつか切れて血を吹き出すほどのパワーを込めたスイングは風を……否、一瞬とは言え大きな竜巻を発生させていた。
からくりドームに強風が吹き荒れる。 カオスロワの強豪野球選手は嵐すら巻き起こすほどの戦いをするのだ!

「これだけの竜巻ならどんな球でも場外に……!」

大正義巨人軍の選手たちはは勝利を確信した。
レーザーは今までと同じくキャッチャーの前で消えた、ハラサンが生み出した竜巻もそれと同時に消える。

そして、キャッチャーの萃香のグローブに……収まるべき野球ボールは、なかった。

392決着! からくりドームの戦い!:2014/02/20(木) 11:26:00 ID:G.gjyT360














なぜなら、ボールはまだ『打席にまで』届いていなかったのだから。


「!!?」

ハラサンは目を疑った。
打たれているハズのボールが、イチローの手元からこっちに向かっていることに。

(馬鹿な、打ったはずの球がこっちに戻ってきている!?)

刹那の内に混乱するハラサン、しかし次の刹那には理解した。

(違う、僕は打った気になってただけだ。 これは『スローボール』だ!!)

ハラサンの目の前で異様にゆっくり飛んでくる投球。
次に脳裏に浮かぶのはイチローの戦略。

(僕はレーザーボールの中身にはが必ず、ボールがあるものだと勝手に思い込んでいた。
彼はその精神的死角をつき『レーザーだけを先に投げた』!
そしてボールが僕の起こした風が消えた瞬間に届くようにレーザーとスローボールを時間差で届くように投げたんだ。
わざわざレーザーを大袈裟に見せたのはパワーで押しきるためじゃなく、後から続くスローボールに気づかせないための“演出・目隠し・囮”!!)

そして、スローボールはゆっくりとハラサンの横を通り過ぎていく。
既にバットは振るってしまったため、空振りによってストライクは確定している以上、見送るしかできなかった。

(僕は駆け引きに負けた……試合はパワーで決まるものじゃないかということか。
レーザービームがここまで応用の効く投球だと見抜けなかった詰めの甘さが敗因かな。
なんにせよ、僕の闘いはここで終わりのようだ。
だが、イチローそしてイチローチーム、勝者である君たちは――)



乾いた音と共に、一つの球がキャッチャーグローブに飲み込まれていった。
そして広がる歓声と嘆き。



バッターアウト ○イチローチーム 2-1 大正義巨人軍● ゲームセット

393さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:27:18 ID:G.gjyT360
チームの勝利が決定した瞬間、イチローチームから歓声が上がった。
チームの全員がイチローに駆け寄り、熱い戦いをやり遂げた感動と、生を勝ち取れた嬉しさのあまり、この試合におけるMVPのイチローの胴上げする。

「「「ワーッショイ! ワーッショイ!」」」
「イチローさん、マジウィッシュ!」
「ははは、僕だけの力じゃない、皆のおかげさ」

勝者が仲間と喜びを分かち合う一方、敗者たちは暗いムードであった。
負ければ切腹すると約束した以上、当然か。

「畜生、このナッパ様が二度に渡って地球人如きに負けるとは!」
「闇DAIGO様、仇を取れなくて申し訳ございません……」
(わ、私は切腹なんてゴメンです。 向こうに賄賂でも送って見逃してもらいましょうか? ハレクラニさん)
(……それもそうだな観柳)
「ハ、ハラサン…」

彼らは約束を守るならばもうじき切腹をせねばならない。
その前にハラサンは愛弟子である6/に声をかけた。

「……すまない、全力をかけて挑んだつもりが負けてしまった。
僕があそこでイチローの変化球に気づけば、勝てたかもしれないのに。
特に君はもっともっと活躍して目立ちたかっただろう」
「いや、いいんだ。 チーム全体で死力の限りを尽くして負けたんだ。
だったらハラサン一人責めたところで何も変わりはしない……それに」

6/の顔は先ほどまでの手段を選ばぬマーダーの顔立ちから、悟った仏のような顔立ちになっていた。

「あなたが野球という道を俺に示してくれたおかげで、俺はそれなりには目立てたハズだ。
ズガンや空気よりは遥かにマシな扱いで死ねるだろうし、それだけでも十分さ」
「6/ちゃん……」
「さあ、ハラサン。 野球の続きは死者スレでしようぜ。
こっちじゃ初戦敗退で終わったけど、あの世ではクルミボールで優勝を勝ち取るぞ!
ハラサンも手伝ってくれよ、チームにはあなたの指導が必要不可欠だ」
「ああ、向こうでも監督をやらせていただくよ(ニッコリ」

師弟同士、最後になる会話は笑顔で交わす。
そして、大正義巨人軍は配られた切腹用ナイフで自刃の準備(約二名はポーズだけ)に入った。

「くそう、俺もサイヤ人の端くれだ! 負け犬のままなら潔く死んでやる!」
「子供ト孫ガ心配デスガ、仕方ナイ……」

そして、自決の時間がきた。

394さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:28:04 ID:G.gjyT360


だが、そこへ胴上げから戻ってきたイチローが静止に入った。

「ちょっと待ってくれ!」
「おい、試合に負けて、せっかく約束通り死ぬ覚悟を決めてきたのに水を差すなよ」

6/が睨みつけてくるが、イチローは構わずに言葉を続ける。

「いや、そもそも野球の試合で切腹すること自体おかしいだろうに。
確かに君たちは僕らを閉じ込めて、仲間を何人も殺してきた。
だからと言ってこっちの勝った横で自殺されるのは気分が悪い。
罪を償うんだったら、牢屋にでも入ってればいいだろ!」

善人である彼は、敵とはいえ目の前での人死を許す真似はとてもできなかった。
彼が躊躇いなくレーザーを打ち込むのは、あくまで自重を欠片ともしない危険人物だけである。
そんな彼の言葉にハラサンが反論した……怪しい笑顔をニッコリ浮かべて。

「クックック、あまいなイチロー君」
「ハラサン、何がおかしいんだ?」
「君はこの世界における野球をただの球技だと思ってるのかい?」
「?」


「魂を込めた球を投げ合い、打ち合い、捕球し、マウンドを走り回って大気に汗を振りまき。
そして敗者たち……生贄の血を大地に捧げる、野球とは必要な儀式なのだよ――世界を救うためのね」


「あんた、何をいきなりふざけたことを……」
「僕は至って真剣だよ!」
「!?」

突然、意味がわからないことを語り始めたハラサン。
字面だけを見ると妄言としか取れない言葉を並べているが、彼の目は真剣そのものであり、適当な虚言を抜かしているようにも見えない。

「ふむ、だが今ここで若くて有能な才能を失うのは心もとない。
イレギュラーな事態とはいえ、観客席の方で大勢の死者を出していた……“ここでは”もう血を流す必要はないかもしれん」
「さっきからアンタは何を言ってるんだ!」

ハラサンはしばらく考えた後に、イチローたちに向けて言った。

「……イチロー君、DAIGO君、もしよければ選手をトレードしないかね?
我々の試合に付き合って、多大な犠牲を払ってくれた見返りにナッパ君、ラミレス、真壁君、ハレクラニ君、観柳君、そして6/ちゃんをそちらに移籍させよう」
「「「!!?」」」

彼の言葉に両軍の選手が驚いた。
大正義巨人軍のほとんどの選手を切腹前にイチローチームに移籍させようというのだ。
これには多くの者たち、主にイチローチームから批判も上がった。

「ふざけんなテメー! おまえらのせいでこっちの仲間が何人死んだと思ってやがるんだ!」
「そんな奴らを一緒に連れて行くなんてできるわけねーだろ!?」
「いつ裏切るかもわかんないわよ」
「私も反対です! 闇DAIGO様の仇と戦うなんてとてもできない!」

各所からブーイングが飛ぶ中、エースであるイチローだけはこう答えた。

「わかった、その申し出を引き受けましょう」
「ちょっとイチローさん、マジ勝手に言ってんスか!」

多くの者の不服に構わず、イチローは移籍を受け入れたのだった。
そんなイチローに蛮が彼の胸ぐらを引っつかむ。

「今の言葉、マーダーでも死んで欲しくない……みたいな薄っぺらい偽善的な考えで言ったんじゃないだろうな!?」
「僕は安っぽい考えで申し出を受け入れたわけじゃない。
ただ、宗則のような強者に勝つためには6/たちの力は必要になる……それに同意しただけさ」
「もし、奴らが裏切ったり、何かあった時に責任を取れるだけの覚悟はあるか?」
「ある! そうなったら僕が切腹でもなんでもしてやろう」
「……わかったよ」

395さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:28:32 ID:G.gjyT360

掴みかかった蛮だったが、イチローの曇りない瞳に覚悟と責任を背負えるだけの強さを感じた蛮は彼を解放した。

「俺はハラサンの言ったことには従う。
そしてハラサンがイチローに従えと言えばそっちに従うまでだ。
一人でも裏切者が出たら容赦なく全員殺せばいいい」
「私モデス」
「あ〜、俺はこの試合で野球の面白さに目覚めちまったしなー。
しかし、試合は一人じゃできねえし、野球やりたきゃアンタのチームについてくしかないだろう」
(なんとか命拾いできそうですね、ハレクラニさん)
(この場は話を合わせておこう、観柳)

不服そうな顔をしている真壁を除いて6/たちも移籍を受け入れ、今後はイチローチームの一員として戦っていくつもりのようだ。
移籍前にハラサンと6/の師弟コンビが話し合う。

「移籍は決まりだね。 6/ちゃん、イチローチームでも頑張るんだぞ」
「任せてくれハラサン。 ところでハラサンはこれからどうするんだ?」
「どうするも何も」

ザクッ

――その時、6/の眼前でハラサンは己の腹に自決用のナイフを刺しこんだ。
その光景に茫然とする6/や周りの者たち。

「……え?」
「な、なんのケジメもつけないわけにはいかないだろうからな……
選手の責、任は監督の責任、6/ちゃんたちの業は全て私が持っていく……
だからこれで、君らの仲間を奪ったことを許、してくれ……」
「は、ハラサァーーーーーンッ!!」

腹部から出血し、顔を青くして地面に倒れるハラサン。
涙を流しながら彼はイチローチームに懇願した。
6/は大粒の涙を流しながら死にゆく男に泣きついた。

「ハラサンッ!!」
「6/ちゃん…我が愛弟子よ。
君はもっともっと良い選手になれる……あの世から活躍を見守っている。
もっと活躍してもっと目立つんだぞ……」
「ハラサーンッ!!」
「泣くなよ……私は監督としての責務を全うしたいだけだ」

既にからくりドームから歓喜や批判の声も消え、あるのは静けさの中に木霊する6/の嗚咽だけだった。








「監督の責務? そんなくだらないことに命を使うなんて勿体無いデス。
どうせ死ぬんならクラウザーさんのためにその命を捧げるデス」
「「「!?」」」

静けさを打ち破るように唐突に少女の声が響き、全員が何事かと辺りを見回す。

「いったい何が……」
「真壁、上だーッ!!」
「は……」

誰よりもいち早く何かを見つけた6/の言葉に従い上を見上げる。
すると、そこには魔法少女と死神をかけあわせた姿をした少女がこちらに向けて大鎌を振りかぶり――気づいた時には真壁は頭から足元へとかけて両断され、主である闇DAIGOの下へ旅立っていた……

【真壁刀義@現実? 死亡確認】

396さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:29:13 ID:G.gjyT360


「真壁が殺られた!」
「テメー、何もんだ!?」

突然の来訪者は選手たちは悲鳴と怒号を浴びさせられるも、それを何でもないことのように微笑んで自己紹介した。
微笑むといっても、その眼は狂気で爛々と輝いていた。

「私の名前は切歌、クラウザーさんを信望する者の一人デス」
「いきなり出てきてなんて酷いことしやがる!」
「全てはクラウザーさんの復活のため、SATUGAIすべき生贄がまだまだ足りないのデス」
「こいつ……狂ってやがる」

シンフォギアの使い手である切歌はDMC狂信者である。
クラウザーの生贄を求めてからくりドームにやってきたのだ。
そんな彼女に対してナッパや蛮などの戦闘力を持っている選手は応戦しようと武器や拳を構える。

「おっと、私たちとやる気デスかー?」
「……私“たち”?」
「SATUGAIしにきた私だけじゃないデスよ」

彼女がそう言うと、50人以上の暴徒がドームの入口から突入してきた。

「うわッ、なんだこいつら!?」
「同志たちデス」
「「「SATUGAIせよ! SATUGAIせよ!! SATUGAIせよ!!!」」」

巨人小笠原の結界(ぶっちゃけ役立たずだった)がなくなったので、先の五本指や律と同じくドームへの侵入を許してしまったのだ。
もちろんその全てが一人としてまともな精神状態ではない狂信者たちである。
その証拠として彼らの異常な狂気は、ある猟奇的行動に走らせていた。
それを見たちなつとダイゴは吐き気を覚えた。

「ひ、酷い……」
「アイツら人の生首を! 人間のやることじゃねえ!!」

ドームの外で死んでいった者たちの生首を長い槍に刺し、晒し者のように天へと掲げられている。
そのどれもが彼らが殺した者ではないが、それでも惨たらしいことをやっているのは変わりない。
ダイゴが言った通り人間の所業ではないが、彼らの“宗教”にとってはクラウザーへの大切な供物であるのだ。

晒し者となった生首には、マドカ・ダイゴ、多くの美少女たち、白饅頭等々が苦悶の表情を浮かべていた。
そしてその中には赤い帽子に丸い眼鏡の男もいて――

 @

「ウワアアアアアアアア!!! ワクワクさんがあああああ!!!」

久保帯人と戦っていた仮面ライダーゴロリは、これ以上ないほどの絶叫を上げた。
既に亡くなっていたとはいえ、親愛するワクワクさんの亡骸を狂った連中に“工作”されていたのを見てしまったからだ。

「よくもワクワクさんを……まとめて皆殺しに「滲み出す混濁の紋章 不遜なる狂気の器 湧き上がり・否定し・痺れ・瞬き・眠りを妨げる
爬行する鉄の王女 絶えず自壊する泥の人形 結合せよ 反発せよ 地に満ち己の無力を知れ――破道の九十 『黒棺』!!」」

彼の怒りは今、戦っていた相手の存在を忘れるほどであった。
しかし、それがいけなかった。
敵に隙ができたと見て、ここぞとばかりに久保帯人は鬼道を唱えたのだ。
詠唱が終わるとゴロリの四方を黒い壁が覆う。

「なんだこれは……」
「重力の奔流さ、言っただろ? 邪魔をする奴は俺の漫画じゃかませ犬だって」
「貴様ッ!! うおわあああああああああああああああ!! ……」

ゴロリは脱出を試みるも、その前に重力の柩によって身体を押しつぶされてしまった。
彼の悲鳴が消え、鬼道によって生み出された柩も消えると、そこには瓦礫とひしゃげた仮面ライダーGだけが残されていた。

「終わったな……さて、イチローたちの下へ向かおうか」

戦いに勝利した久保帯人は、踵を返して選手たちと狂信者たちがいるマウンドへと向かった。

 @

397さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:29:58 ID:G.gjyT360

「一気に吹っ飛ばしてやる!」

ナッパがクンッと腕を握ると、狂信者たちのいた足元が爆ぜ、直前で避けた切歌を除いた数十人の狂信者がいっぺんに死亡した。

「ハッハッハ、こんな木っ端共50人程度なんてちょろいちょろい…って何!?」

ナッパの笑顔は長く続かなかった。
ドームの外からさらに50人……いや、100、200、300、400と矢継ぎ早に入ってきたのだ。

「500人ぐらい連れ回してたんデスからね。
たかだが50人殺したくらいでいきがるなデス」

イチローたちはあっという間に囲まれてしまった。
あまりにも数が多すぎる上、モブといっても軍隊出身の者もいる、魔法使いや超能力者もいる、ロボット兵器に乗っている者もいる。
そんな者たちに包囲されてしまったら絶望しかなかろう。

「しまった! 囲まれたぞ!」
「どうやらそのようだな……だが、俺たちにはイチローがいる! イチロー、出番だぜ!」

だが、彼らは自身の生存を諦めなかった。
なぜなら今まで自重知らずを再三に渡って葬ってきたイチローのレーザービームがこちらにはあるからだ。
イチローならば狂信者たちを一掃できるだろう……そう信じて6/はイチローに振り返った。

振り返った先には苦しそうに地面に倒れているイチローがいた。
彼の両腕からは夥しい血が流れていた。

「い、イチロー!! おまえ、その腕はどうしたんだ!?」
「魔球の反動が出たんだ……」
「反動!?」
「ネオ・レーザービームはレーザービームを超えるパワーと、安全性のためにエネルギーが霧散する仕組みだけど、それを使うには非常なパワーとコントロール力を要求され、腕には莫大な負担がかかる……ちょっと投げただけで腕が壊れそうになるぐらいね……」

考えてみれば、全打席を最初からネオ・レーザービームを投げていれば勝てた試合だろう。
それができなかったのは、たったの三打席分投げただけで血を吹く程のダメージを腕にかける代償を負うためである。
イチローがギリギリまで魔球の使用を出し渋っていた理由はこのためである。
逆に二回裏では三打席を全て魔球で通したのはチームの勝利を完璧にするためであり、そうでなければポンポン投げられる球ではなかった故の秘密兵器だったのだ。
だが、勝利のために選手生命を削って投げた負荷が、最悪のタイミングで出てきたのである。

「じゃあレーザービームは!?」
「この腕ではしばらく投げられんない、投げたくとも投げられないんだ!」
「そんな……」

レーザービームに一縷の望みをかけていた選手たちの心を黒い絶望が塗りつぶしていく。
それでも希望を諦めないものは応戦するが、如何せん数が多すぎた。
ちなみに6/のクルミボールはこんなに多人数を相手取れるほどの技がまだ無く、イチローに次ぐ火力を持つナッパがこれ以上技の威力を上げると味方を巻き込みかねないため、満足に戦えないでいた。

そして……狂信者たちの猛攻が始まろうとしていた。
この一団のリーダーシップを取っていた切歌がモブ信者たちに指示を下す。

「クラウザーさんのために急げデス!
一斉攻撃でちゃっちゃとカタをつけるデス!」
「まずい!」

リーダーの指示を受けてモブ信者たちがロケットランチャーや魔法など、それぞれが持つ中で最も火力の高い武器や技を構える。

「放てーーーッ! デス!!」
「「「レ○プせよーーーッ!!」」」

号令と共に信者たちの一斉射撃がきた。
手数が多すぎて飽和攻撃・絨毯爆撃と化しているそれはイチローたちを爆炎に包まれて見えなくなった。
打ち方が終わり、煙が晴れた後には肉塊と化した無数の生贄たちが転がっている……そう、信者たちは思っていた。


だが、煙が晴れた先には誰一人として欠けず健在しているイチローチームと、彼らを守るように立っていた約50mはある銀色の巨人であった。
その巨人の突然の出現に流石の狂信者たちも動揺を隠せないでいた。

「あ、あれはウルトラマン!? なぜここにいるデスか!?」

398さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:31:12 ID:G.gjyT360


ウルトラマンゼロの出現――攻撃を喰らう直前にDAIGOと融合しているゼロは彼にウルトラゼロアイを被らせた。
その瞬間、彼らにはチームの仲間を守りたいという強い想いが一致したため、変身は何の問題もなく遂げられた。

(助かった〜、ありがとうウルトラマン)
『礼は後でいい。 DAIGO、ここは皆を引き連れて逃げるぞ』
(え? あいつらやっつけないの?)
『確かに俺の力なら倒すのは簡単そうだが、彼らはクラウザーさんとかいう精神的支えを失って暴徒化しているだけだ。
無闇に殺すことはできない。 イチローたちを守りながらは戦いづらい、だから俺たちの手で彼らを安全な場所まで送るぞ』

彼は信者たちを蹴散らすよりもイチローたちを逃がすことを選択した。
ゼロがしゃがみこみ、仲間たちに巨大な手をかざしつつ、テレパシーで伝えた。

『さあ、俺の体に乗るんだ! 安全地帯まで飛んで逃げるぞ!』
「「「わかった!」」」

イチローたちは狂信者たちの次の攻撃が始まるより早く、大急ぎでゼロの腕の中や背中に乗りこんでいく。
そこで6/があることに気づいた……誰かがゼロに乗らずに残って戦っていたことに。
その誰かとは――

「ハラサン!?」

先ほど、自らの腹に刃を突き刺して倒れたハズのハラサンがバットを両手に持って、狂信者たちに特攻していた。
手負いとは思えない、10人以上が粉々になるほどの一撃を信者たちに叩き込んでいる。

「ここは……僕が食い止める」

ハラサンはそのまま静かに死にゆくより、イチローチームと元大正義巨人軍の面子を逃がすために戦って死ぬ道を選んだのだ。
腹に刺さったままで出血し続け、青い顔に大粒の汗をかいているその姿はとても痛々しく、思わず6/は助けにいこうとゼロの腕から飛び出しそうになったがラミレスに掴まれて止められる。

「はなせ! ハラサンが戦ってるんだ!」
「6/サン、冷静ニナッテ! アノ傷ジャモウ助カリマセン!」
「ラミレスの言う通りだ。 6/ちゃんは僕に構わずに逃げてくれ……!」
「ハラサン……!」

悲しむ6/にハラサンはニッコリとした表情で諭した。

「大正義巨人軍は敗れ、ついさっき解体してしまった。
だが、我々の大正義は死んでいない……その意思をどうか引継いでくれ6/」
「ハラサン……わかったよ、俺はアンタに教えられたこと何一つ無駄にしない!
だから最後にこれだけは言わせてくれ――ありがとう」
「(ニッコリ」

6/は命を削りながら自分たちのために戦ってくれるハラサンにこれ以上ないほどの感謝の気持ちを伝え、ハラサンは静かに微笑むのだった。
最後にハラサンは狂信者たちと戦いながらイチローに向けて言葉を遺した。

「イチローくん! 一度しか言わないからしっかり聞いてくれ!」
「ハラサン!」

「“九人の最良の戦士たちによる儀式の完遂、全てを虜にする歌、巫女の祈り、器たりえる巨像、不屈の精神を持った勇者。
全てが揃いし時、争いの淀みから生まれた化身は救いの神に転じる”」

「それはいったい?」
「僕が現役時代のキャンプの時にある遺跡で見つけた大いなる古の予言……少なくとも、君なら最初の部分の意味だけはわかるはずだ!」
「まさか決闘の儀式とは“野球”のことか!?」

ハラサンが言い出した謎の予言……彼は最初の“儀式の完遂”をするべく大正義巨人軍を率いてこんな殺人野球を開いた動機というのか。
だが、それにしてはイチローにとっては難解で意味不明なワードが多すぎた。

「だが、残された他の予言の意味は? そもそも救いの神とはなんだ?!」
「それは自分で確かめたまえ、だがわかっていることは3つ。
大災害で滅びかけた世界には救いが必要だということ、この予言は野球の試合と同じで一人で達成できるものじゃないこと、そして最良の戦士たちによる儀式の完遂とは……すなわちチームの“優勝”であるということだ」
「優勝……!」
「この予言をどう思うかは君たちの勝手だ、行動の強制はしない。
しかし、予言が眉唾じゃないと思ったのなら勝ち上がった先に何かがあるはずだ。 優勝を目指してくれイチローチーム!!」
「ハラサン!」
『これ以上は危険だ! このドームから脱出するぞ!』

制限によって時間切れが迫っていると見たゼロは脱出を敢行する。
みるみる内に上空へと飛んでいき、気が付けばイチローチームは狂信者たちの届かない場所まで飛んでいった。

「あー! 生贄が逃げたデス!
おまえが邪魔しなければ5人ぐらいは殺せたかもしれないのに!」
「ふふ(ニッコリ」

399さらば! からくりドーム!:2014/02/20(木) 11:31:49 ID:G.gjyT360

ハラサンの周りには屍が累々と転がっている。
全て狂信者であり、チームに犠牲が出なかったのは一重に彼のおかげであった。

「それにしても、君はさっき言ったよね?
監督の責務がくだらないとかさ……あれすっごくムカついたな」

ハラサンの顔がいつもの微笑み面から、鬼の形相に変わる。
それは勇次郎のそれよりも遥かに恐ろしく、切歌に恐れを抱かせるには十分であった。

「ひッ」
「人のプライドを貶した覚悟はできてるか? 小娘が」
「だ、だが、こっちにはシンフォギアとまだまだ同志が残ってるデス!
SATUGAIされるのはおまえの方デス!!!」

バットを構えるハラサンに切歌と狂信者400人あまりが容赦なく、一斉に畳み掛けた。

(イチロー君、是非優勝してくれよ。
優勝の先に、僕らの散っていた意味もあるだろうからさ)

 @

――東京上空。
ウルトラマンゼロによって辛くも狂信者たちの魔の手から逃れたチームであったが、戦いの傷跡は深く選手たちの心に影を落としていた。


「ポッチャマ……」

飛び立つ前に回収したポッチャマの亡骸をダイゴは涙を流しながら抱きしめる。
6/が申し訳なさそうに彼の背中に声をかけた。

「そいつを殺ったのは俺たちじゃない、きっと乱入者が……いや、これは言い訳だな。
すまない、俺たちがちゃんと見張っていれば……」
「俺は……約束を守れなかったおまえたちを信用できない」

ダイゴは静かに6/たちに向けて恨みの言葉を呟いた。

「だが、イチローも言ったとおり、この殺し合いで生き抜くにはおまえらの力が必要だし、おまえらがこのチームのために戦うつもりがあるのは眼を見てわかる……今ここでおまえたちと争うのは間違いなことくらいわかる。
だからおまえたちは死んだ仲間の分も戦ってくれ、そして二度と約束を破らないと誓えよ」
「ああ、誓う」
「そうか。 それから、悪いが今はソっとしておいてくれ、俺はポッチャマの冥福を祈ってるんだ……」

全員試合に出ていたため、全選手にはアリバイがあり、ポッチャマを殺したのは乱入者以外ありえないのは理解していたダイゴは必要以上に6/たちを恨まないようにした。


「アレ?」
「どうしたラミレス?」
「観柳サン、ハレクラニサン、松本サンガイマセン」
「あ! 本当だ、あいつらどこ行きやがった!?」

ラミレスとナッパは自分たちに以外に移籍したハズの3人の選手たちがいないことに気づいた。

「マサカ、乗リ遅レタノデハ……」
「考えづれえな。 観柳とハレクラニは元々金が目当てで野球をやっていただけだし、イチローたちに金があるようには見えなかったからゼロに乗らずに逃げたんだろう……松本は知らねぇ」

三人中二人は雑魚なら容易に蹴散らせる実力を持っており、その気になれば狂信者たちをかき分けて脱出もできるだろう。
ゼロの腕や背中を念入りに探すも結局見つからず、ナッパたちは件の三人を諦めた。

「仕方ねぇ、奴らの分も俺たちがチームに貢献すっか」


一方、腕を故障寸前まで壊しかけたイチローはちなつの看病を受けていた。
腕には包帯が巻かれている。

「イチローさん、その腕大丈夫なんですか?」
「ああ、少し休めば、またいくらでもレーザーを投げられるようになるさ」
「良かった……心配しましたよ」

イチローはちなつに向けて笑顔を向けて怪我についてはなんでもないように言ったが、それは彼女を安心させるための嘘である。
実際は腕がもげそうな痛みが今も彼を襲っている。

(ネオ・レーザービームで予想外の痛手を受けてしまった。
ろくな休憩が取れるわけないロワという環境、これが仮に三日は続くと過程して、ネオ・レーザービームを投げるのは3球が限界……それ以上は僕の選手生命が終わる!)

故障に強いことに定評があるイチローすら壊してしまう魔球をあと何球投げられるか、イチローは見立てる。
野球選手を続けたいならできるだけ投げたくない魔球だが、これから投げなくてはいけない局面もくるだろう。
できれば三球目に到達する前にロワに決着をつけたいと思うイチローであった。
そしてもう一つ、イチローは気になることがあった。
別れ際にハラサンが言っていた“予言”についてである。

(予言に嘘偽りがないなら優勝は救いの神とやらを呼ぶのに必要らしいけど、果たして……)

優勝すれば審議は明らかになるのだろうが、どこかよくわからない故の怖さがあった。
救いの神とやらはロワを終わらせて日本を平和にしてくれるのか? そもそも自分たちの望むような神なのか?
ハラサンに従い、このままチームは優勝を目指すべきなのか、イチローは思い悩んでいた。
すると、そこへイチローに声をかける存在が現れた。




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