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カオスロワ避難所スレ2
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「テリーマン、君に一つだけ話しておきたいことがあるんだ。
九州ロボを作ったのは僕だが、この計画を発案したのは別の人なんだ」
「なんだって?」
「数日前に、その人物が今言った世界の復興計画の大筋と大災害が再び来る可能性を指摘したから、九州ロボ開発に着手したんだ。
それがなければ九州ロボなんて作ってはいなかった」
祐一郎の口から新たに発覚した事実にテリーマンは驚きを隠せない。
「誰なんだ?」
「匿名のメールで何者かはわからない。
だが、ある程度は先見性のある人物のようで、本格的に計画を実行に移せるまでは悪人にロボが奪われてもいいように、部品を墜落で有名なカプコン性で作った。
実際に奪われ悪用されているが、運がよければ明日にでも主催者たちを墜落させ、そうでなくても修繕作業によって動きを鈍らせるぐらいはできているハズだ」
「そこまで見越しているとはたまげた人物だな」
「流石に最初は怪しんだりもしたが、復興は世界にとっても望ましいことであるし、せいぜい部品にカプコン性を使えと言ったぐらいで要求らしい要求は他にはなかった。
だから僕はメールを寄越した相手が誰であっても構わずに九州ロボを作り上げたんだ」
超一流の技術者である祐一郎に九州ロボの作成を頼み込んだ者は誰なのか?
祐一郎はそれが誰であろうと構わないというスタンスであるが、テリーマンはその人物に対して疑念のようなものを感じざるおえなかった。
「……んん!! なんだ!?」
「どうしたんだ祐一郎?」
話の途中で祐一郎が唐突に騒ぎ出した。
「僕がサイボーグ化されて手に入れたレーダー装置の調子が突然悪くなった? いや、この感じはまさか!」
「何が起きているんだ!?」
「電波そのものが消えている……まさかミノフスキー粒――」
次の瞬間、二人のいた海の家が爆ぜた。
「て、提督ーーーッ!!」
「オイ、祐一郎とテリーマンがいた海の家がいきなり爆発したぞ!?」
外にいた仲間たちが大慌てで黒炎を上げる海の家に駆け寄る。
すると中から一人の影がヨロヨロと現れた――祐一郎だ。
身体の各所から火花を散らしつつも、彼は生きていた。
「提督、無事だったんですね!!」
「……! テリーマンはどうしたんだ?」
「す、すまない。 助かったのは僕だけだ。
彼は爆発でミンチより酷い状態に……ああなってはサイボーグ化も無理だろう」
「死人が出たぞぉ……」
ダイアーを始め、他の者たちもショックを受ける中、シュトロハイムが何かを発見した。
「12時の方向に空飛ぶ白い戦艦が見えるぞ!! 奴の砲撃がテリーマンを粉々にしやがったんだ!!」
「マーダーの襲来か!?」
「主催の手先か?」
シュトロハイムの示した通り、遠方で白い戦艦が見えた。
それはすぐに、二発目のビームによる艦砲射撃を放ってきた。
暴力が祐一郎たちを襲う!!
直撃こそ無いが、多少の損害は避けられなかった。
「「「うわああああああああああああ!!」」」
「死人がでるぞぉ!! ってなんか降りてくる!?」
慌てふためくのび太がモニターごしに見えたものは、戦艦からこちらに向けて飛んでくる六つの光だった。
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