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カオスロワ避難所スレ2

1混沌な名無しさん:2013/09/05(木) 20:26:58 ID:XVx2BHo60
こちらは投下スレです。

237混沌な名無しさん:2014/01/16(木) 16:12:31 ID:uBExwDUcO
すまん、ミスった
【戸愚呂弟@幽遊白書 死亡確認】
に訂正しといてくれ

238混沌な名無しさん:2014/01/18(土) 00:22:31 ID:hd22L14k0
「お前も俺たちの歌を聞け!!!」
「ところがぎっちょん、歌ってるだけで生き残れるほどカオスロワは甘くねぇんだぜ?」

 理不尽なまでGNファングによる一斉射撃が歌っている奴らを爆撃した。
サーシェスさんだし、贔屓してもいいんですよね?

【1日目・18時30分/日本・第三新東京市】
【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】疲労(小)、強い屈辱 、ヒゲがない、テラカオス化
【装備】ヤークトアルケーガンダム@機動戦士ガンダム00V
【道具】支給品一式、熱線銃
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
1:参加者は片っ端から虐殺
2:赤いガンダム(ガンダムエピオン)には必ず雪辱を果たす
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました。

【熱気バサラ@マクロスダイナマイト7 死亡確認】
【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 死亡確認】
【フレクザィード@ルーンファクトリー4 死亡確認】
【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン 死亡確認】
死因:GNファング

239荒らしには容赦しない:2014/01/18(土) 12:43:10 ID:Fx8r6kUgO
幾らカオスロワとはいえ、20分で神奈川から第三新東京市(長野あたり)という無理が有りすぎる移動時間。
描写はおろか、説明すらないテラカオス化。
そんな矛盾を解消する為に世界そのものによる修正が行われた。
全て無かった事になったのだ。

【一日目・18時35分/日本・神奈川】

【アリー・アル・サーシェス@機動戦士ガンダム00】
【状態】疲労(小)、強い屈辱 、ヒゲがない
【装備】ヤークトアルケーガンダム@機動戦士ガンダム00V
【道具】支給品一式、熱線銃
【思考】基本:カオスロワという名の戦争を楽しむ
1:参加者は片っ端から虐殺
2:赤いガンダム(ガンダムエピオン)には必ず雪辱を果たす
※新型ナノマシンにより、闘争本能等が増大しました。
※主催の一員ですが、すっかり頭の中から抜けてしまいました。

【一日目・18時35分/日本・第三新東京市】

【熱気バサラ@マクロスダイナマイト7 死亡は誤認】
【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女 死亡は誤認】
【フレクザィード@ルーンファクトリー4 死亡は誤認】
【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン 死亡は誤認】

240電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:16:03 ID:HL3.It5I0

 箱根の山には神が住むという。
 年始の箱根駅伝を見たら良く分かる。
 そんな箱根の山を今電車ごっこで爆走しているわけだが。
 申し遅れた、シグナムだ。

 いま、どんだけ速いかというと東京から四国をガチで一直線で駆け抜けて3時間くらいで走れる速さだ。
 流石、拳王電車だ。移動時間に何一つケチがつかないぜ!
 まあ速くなったのにもわけがある。
 
「電車ごっこロープにオートダッシュとシノビダッシュを組み込んだぞ!」
『まさかそんなことが出来るなんて、やっぱり熱斗君はすごい』

 熱斗少年はひみつ道具にナビカスタマイザーを使うとかね。
 雑魚戦はスルーする。まあ最速クリアには必須だわな。
 まあ、乱数調整とかできないから仕方ないと、わけわかんないこと言ってたけどね。
 そんなわけで異常な速度で爆走してるのに全く疲れない上に楽という奴になった。
 だからこそ、このようにこの場の解説に専念できるわけだ。
 カオスロワの解説王……それも私だ。

「ケイデンスをあと30000上げるぞ!」
「それ死にますからね、やめてね」

 その電車ごっこの先頭を引っ張る拳王様。
 筋肉ムキムキな上に足がわけわかんないくらい速い。正直怖いってレベルじゃないぞ。
 その横のタクア……ムギさんも怖いもの知らずとかそういうレベルじゃない。
 
「この移動時間を利用して、遠投の練習するぞ!」
「確かに球速アップには肩作りには遠投よね(ぶっ殺す球威アップにもなりそうだし)」
「このディオもベースボールを学ぶぞッ!」
「ですなぁ」
「づら」
「いや、あぶねぇからな!」
「そうです!」

 髭とMEIKOの姐さんとデュークとディおじさんととんまがテニスボールを豪快に投げる。
 それを黒いドラえもんみたいなパチモン……いや、クロえもんさんとピンク髪の幼女・シャーロックが止めようとする。
 だが、彼らの静止を振り切りボールは空を飛んでいく。
 凄まじい勢いで飛んでいくテニスボール。しかも、すぐに新しいテニスボールが出てくる。
 確かに状況表に「テニスボール×∞」ってあるけどさぁ……
 そこらへんの木にぶつかったテニスボールは跳ね返ることなく、木をなぎ倒した。
 森林破壊ってレベルじゃねーな。というか、テニスボールってなんだっけ?

241電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:16:54 ID:HL3.It5I0
「こうなったら、ブラックホール打ち!」
「私のトイズで!」

 クロえもんさんはバットをぐるぐると回す。
 ヘッドスピードがやべぇ……。流石アマチュア野球日本代表にも選ばれるほどの実力者だ。
 飛んでいこうとするテニスボールはクロえもんさんのバットにどんどん吸い込まれていく。
 そら、ブラックホールだからね。吸い込まれるよ。うん。
 その集まったテニスボールをシャーロックのトイズで制御する。
 ……なるほど、ゲーム版出典の能力じゃねーの!
 どんどんデイバックの中にテニスボールが収容されていく。
 だが……

「言ったはずなのだよ……。――俺のコートはこの日本全土なのだよ」

 緑間君の放った超高角度テニスボールは日本海に向かって飛んでいく。
 流石、キチガイ……いや、キセキの世代だ。

 放たれた超高角度テニスボールは九州ロボの方面に飛んでいく。
 私のゲームで鍛えた動体視力なめるなよ。
 まあ、あんな速度で放たれたテニスボールはブラックホールでも吸い込めないよ、多分。

 そして、その横では……
 
「上条、俺とファイトしろ!」
「いや、俺やったことないし……ほら、俺の口癖『不幸だぁぁぁぁ!』だし、カードゲームはちょっと……」
「カードゲームじゃない……ヴァンガードファイトだ!」
『上条よ、ムラクモデッキを使え』

 ヴァンガ脳乙。
 櫂君もすっかり丸くなったものだ。
 そういや、リバースって言う名の虚無(ヴォイド)の力は闇属性じゃないそうですね。
 それにしても上条さんは誰とも恋愛フラグが立たないな……私か?
 
 いや、天地がひっくり返ってもそれはない。
 ここにいる女性は私を含めて四人。
 フラグが立ちそうか、考える?
 タクア……ムギさん→精神的にぶっ飛んでいるから、立つわけない
 MEIKOの姐さん→野球バカだから、立つわけない。
 シャーロック→小林先生がいるだろ? 立つわけない。

 これから、導き出せる結論は……『上条さんに恋愛フラグは立たない』

「踏み切りだ!」
「いや、俺心太だから! 踏み切りじゃないから!」

 途中、踏り切りごっこをしていたところ天の助がラオウに踏まれた。
 パァ――――――ン!! という破裂音が響いた。

【ところ天の助@ボボボーボ・ボーボボ 死亡確認】 
死因:ラオウに秘孔を踏まれた

 な ぜ 殺 し た し?
 と、言おうとしたが、カオスロワだからね。仕方ないわ。

242電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:17:45 ID:HL3.It5I0

                     /三三三三三三三三三三三ゝ'7 / __  _ \
                   / 三三三三三三三三三三 ,、 / //ο|゙i i))i^ヽ
                    / 三三三三三三三三三三//` _ノ∧-='//‐ゝ-'|
                |三三三三三三三三三三三>-ニニ-‐ _´=‐⌒' |
              , <⌒ヽ三三三三>┐三三三三三`''`ー= ´ 三三三|
                 /,/¨¨ヾヽ」,> '¨´   .丿 二二二二二二二三三三三 .|
                 | i :、, <´     _, - 'ヽ、三三三三三三三三三三 > .i、
                {:,/    ,>::'´;;'     `<三三三三三三三三三三三> 、
           _,/  ___∠ ::、::;'    : : : :: ::`''=_ニ三三三三三三三三二≡≡、ヽ,
            , '´ ¨¨ ̄- ,__     |      ':: _____  ヾ 、ヽ ̄ ̄   ,ヘ、      ヾハ
         ./          ̄ ヽ, |        ヾゾヾi:: ::`'゙   ,'ニ_゙ソ  \        リ
       ,/             i  , ヽ        ヽ_ ̄ノ::::  ,rャッ、 _,ノ     `''ー-=-‐'゙
      /           i、_ノ`ニ!   i : :             !ヾ´'' /
   __ /         ノ  _,i´ ゙i::'゙ l : : : :    ,       !   /
 /三 \         ムィ´ | ::|   |: : :      ,': : : : :  |  ,/        『そうだね』
 三三三 \       ,/`    ゝ-ゝ ,」         ゝ-=、   i/
三三三三三\     /    ,/、: :i:: i:: . .   ,,; ::i:: : ::: ::i::;'¨::´/
三三三三三三ヽ  /   /、,_  \::i :: : :   i::'、 ヾー- ニ__-_、/
.三三三三三三 ヽノ  / ヽ三> 、:::\i:: ::: : :  ヽ, `¨'ー‐´ノ
三三三三三三三 |,/  ∧ 三三 ゙>ヽ;i::i: :    ゝ---,/
.三三三三三三 ,ノ 、    ∧ 三三三三 ゙ゞ,、_:::i,,... ::...;;ノ
三三三三三r''´ / ∨   ∧三三三三 i .|ヽ ゙゙̄ヾ゙゙´
三三三三 ノ ,/ 三 ∨   .∧三三三三| |三ヽ   \
三三三 //三三三 ∨   ∧ 三三三 | |三三ヽ   ハ



 あばたは……イチローさん!?
 と、思ったが……ムネリンのイメージだった。
 
(イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
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 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチロ一さんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん
 イチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさんイチローさん……)

 ラオウと別の意味でこえーよ。

243電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:18:22 ID:HL3.It5I0
(はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
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 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい
 はちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたいはちみつ食べたい……)

 こっちもこえーよ。
 タクア……ムギさん、早くはちみつをプニキに渡さないと……食われるぞ。

 あっ、今、名古屋駅を無事に通過しました。
 やっぱ速いわ、拳王電車。

244電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:19:02 ID:HL3.It5I0

【一日目・18時30分/日本・愛知県名古屋】
【MEIKO@VOCALOID】
【状態】健康
【装備】アルティメットアーマー@ロックマンXシリーズ
【道具】支給品一式、ノートパソコン@現実
【思考】
基本:殺し合いに乗った者達を殺す
 1:ラオウ達に協力してもらう
※今までとは別人です。
※『黄金の回転』を習得しました

【琴吹紬@けいおん!】
【状態】精神的にぶっ飛んでる
【装備】核ミサイル、キーボード、現金1兆円ほどが入った特注ジュラルミンケース
【道具】支給品一式、たくあん@現実、その他不明
【思考】
基本:生き残ることを最優先
1:拳王とやらの配下になる
※今までとは別人に決まってんだろ!!いい加減にしろ!!

【ラオウ@北斗の拳】
【状態】健康
【装備】炭酸水
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:野田総理を倒す
0:主催者チームを全員屠る
1:そして、拳王が新たな時代を作る
2:死兆星から使者の小娘を配下にしたぞ!
3:トキ似の男を配下にしたぞ!
4:強そうな鎧の女を配下にしたぞ!
5:謎の黒猫たちを配下にしたぞ!
6:なんかいろいろ配下にしたぞ!

【平等院鳳凰@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、諭吉一枚
【道具】支給品一式、少年ジャンプとヤンジャン、その他不明
【思考】基本:主催者達を滅ぼす
1;マーダーも滅ぼす
2:ラオウたちと行動する
3:テニスがしたいが、野球をする

【プニキ@くまのプ○さんのホームランダービー】
【状態】健康、全ステータスMAX
【装備】木の棒
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ムギさんからハチミツを貰うために野田を野球で潰す
1;ホームランを打つ

【川崎宗則@現実?】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式
【思考】基本:イチローを倒してでも、マリナーズに連れ戻す
1:戦力を集める

【クロえもん@ドラベース ドラえもん超野球外伝】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式 電車ごっこロープ
【思考】基本:野田総理に野球で挑んで勝つ!
0:矢部君の意志を継ぎ、殺し合いを打破する
1:最低でも四国アイランドリーグが出来るくらいの仲間を集める
2:イチロー選手を仲間に引き入れたい

【殿馬一人@ドカベンシリーズ】
【状態】健康
【装備】バット、ボール、グラブ
【道具】支給品一式、グランドピアノ@現実
【思考】基本:生き残る
1:イチローと合流したい

【デューク渡邊@新テニスの王子様】
【状態】健康
【装備】テニスラケット、テニスボール×∞、キャッチャー用具一式
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:お頭(平等院)たちについていく
1;デュークホームランを打つ

【緑間真太郎@黒子のバスケ】
【状態】冷静
【装備】ハンマーブロスの無限ハンマー@マリオシリーズ
【道具】支給品一式、ホワイトボードとサインペン
【思考】
0:赤司に勝つ
1:野球をするのだよ

245電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:19:59 ID:HL3.It5I0
【光熱斗@ロックマンエグゼ】
【状態】健康、激しい怒り
【装備】自分のPET(ロックマン入り)
【道具】支給品一式×2、大山デカオ@ロックマンエグゼ、大山デカオ@ロックマンエグゼ2
    デカオ(ロックマンエグゼ3)が作ったおべんとう、チップトレーダー@ロックマンエグゼ、
    大量のガッツマンのチップとバグのかけら、ガンデルソル3(実物)ネオバリアブル(実物)
    大山デカオ@ロックマンエグゼ3(BLACK版)大山デカオ@ロックマンエグゼ5チームオブブルース、
    各種ナビカスタマイザーパーツ、大量の金、シンクロチップ、他不明
【思考】基本:野田総理にネットバトルを挑んで勝つ!
1:プリズムとフォレストボムのチップを探す
2:その為に色んな人にネットバトルを挑む
3:上条(ジョジョ)さんとディおじさんの決着をつけさせる
4:パパが心配

【ロックマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ロックバスター
【道具】なし
【思考】基本;熱斗をサポートする
1:野田総理がネットバトルを受けてくれるか、心配。
※PETの中にいます


【シグナム@リリカルなのはシリーズ】
【状態】健康、自称フリーター
【装備】レヴァンティン
【道具】支給品一式、PET(カーネル入り) 、SPW財団以上の資金とか多数のレアチップ、シンクロチップ
【思考】基本:働かなくて済むように動く
1:二人についてくる
2:野田は倒す
3:上条(ジョジョ)か……一理ある
※今までとは別人ですが記憶を受け継いでいます
※PSP版の技は使えませんが、念能力が使えます。

【カーネル@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】カーネルのブレード
【道具】なし
【思考】基本;ロワの破壊
1:今は(仕方ないので)シグナムに従う
※PETの中にいます

【上条当麻@とある魔術の禁書目録】
【状態】健康、不幸
【装備】PET(シャドーマン入り)
【道具】エスパー伊東@現実、シンクロチップ、他人のデッキ(「ムラクモ」デッキ)
【思考】
基本:

                    いいぜ ヘ(^o^)ヘ
                            |∧
                            /
                野田総理が
             何でも思い通りに
             出来るってなら
                 /
             (^o^)/
           /( )
          / / >

      (^o^) 三
      (\\ 三
      < \ 三
..\
(/o^)
( / まずは
/く そのふざけた
   幻想(ロワ)をぶち殺す


【シャドーマン@ロックマンエグゼ】
【状態】HP満タン
【装備】ムラマサ
【道具】なし
【思考】基本:上条に従う
1:敵は殺す、慈悲はない
※PETの中にいます

246電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:20:23 ID:HL3.It5I0

【ディオ・ブランドー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】疲労、全身にダメージ
【装備】PSP(デューオ入り)
【道具】支給品一式×3、シンクロチップ
【思考】基本:ネットバトルとベースボールを極める
0:主催を倒すのはラオウではない、このディオだッ!
1:ジョースター家を手に入れる
2:ジョジョより優越感を得る
3:熱斗達にネットバトルを挑むのは後回しだ!
4:シンクロチップを手に入れ、デューオとクロスフュージョンする。

【デューオ@ロックマンエグゼ4】
【状態】HP満タン
【装備】ジャスティスワン、ザ・ワールド
【道具】なし
【思考】基本;とりあえず、ディオを見守る
1:カオスロワでもそれは無理そう。
※PSPの中にいます

【櫂トシキ@カードファイト!! ヴァンガード】
【状態】ヴァンガ脳
【装備】自分のデッキ、やきそば
【道具】支給品一式
【思考】
1:強いファイターと戦う
2:上条達についていく

【シャーロック・シェリンフォード@探偵オペラ ミルキィホームズ】
【状態】謎ミルキィ
【装備】かまぼこ、自分のデッキ(「ロイヤルパラディン」デッキ)
【道具】支給品一式、テニスボール×∞
【思考】
1:櫂に着いて行く


 その頃、九州ロボの右腕、佐賀に緑間が放った超距離テニスボールが届いた。
 緑間君のシュートレンジは日本全土だからね。そりゃあ、届くよ。
 でも、箱根から日本海を1,2分で届くとしたら、その速度と威力は少なくとも大砲以上になる。
 まあ、つまりだな……

247電車って危ないからね:2014/01/18(土) 16:20:54 ID:HL3.It5I0




             ┌──┐                                        "
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             |::::::::::::::::::::::::::::::::::│           │::::::::: └───┐          / ___
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        `ヽ.__ノーシ=二≡=、;::=-::.:.. ’.:.::=、彡 、  ,:彡'=三≡ヾV  て  /     ◇
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            _冫三::;  ..:.:::::::|ミ:::.:.. .・.::`ヽ._三ノー.シ=二≡=、;::=-::.. ’.:.:::=三|!l/(_ /    ´
         )三:::...    ..::::゙ミ、:..   ..::-=:ヾ:;:./=≡:::.....:.:/ミ::.:..   ..:.::-=ミ:v'  て_ _
         ⌒ヾミ=-:/=::... ..:.::゙ミ:=-=彡'::. _冫三::;  ..:.:::::::|ミ:::.:.. .・.:.::-=彡':.;. (_      <>
    <7      )ミ/三::.     ..:::`ミv彡::.:.. )三:::...    ..::::゙ミ、:..  ..::-=彡三=三ミミ:v'´
         _ノ三|三:::::... ∵  ..:.::=il=::.. ⌒ヾミ=-:/=::... ..:.::゙ミ:=-=彡'::.. ..::::=三|!l
          ´⌒):..ヾミ=-.::;    ..-彡ミ:::..  . )ミ/三::.      ..:::`ミv彡:::.:.. .::-=彡ノム _
             ヽ∧ヘ、ヘ人从ヽ∧ヘヘ从ヽ_ノ三|三:::::... ∵  ..:.::=il=::.  ・..:.::三ミ:、て ̄
                              ´⌒):.ヾミ=-.::;    ..-彡ミ:::...   . ..::::ノソ⌒` 、
                                ヽ∧ヘ、ヘ人从ヽ∧ヘヘ从ヽ∧ヘ、ヘノ(
     ※イメージではありません。

 その佐賀(九州ロボの右腕)は消滅した。

 ※佐賀(九州ロボの右腕)は消滅しました。
 ※他にも九州ロボに被弾したかもしれません。

248混沌な名無しさん:2014/01/18(土) 16:26:05 ID:HL3.It5I0
すんません。
一人称間違えてる箇所がありました。

×「私のトイズで!」
○「あたしのトイズで!」

wiki収録時に修正しておきます。

249敵が強くないと面白くないだろう?:2014/01/19(日) 00:37:27 ID:NNdYINC2O
「やむをえん、スーパーリペアキットを使う」

そんなベイダーの指示により、九州ロボの右腕が復活した。
これが、スパロボでお馴染みの強化パーツの力だ。

「しかし、こんな所でこいつを使う羽目になるとはな……」

実はこのスーパーリペアキット、本来は対主催との戦闘の切り札として使う為にとっておくはずだったものだ。
超大型特機となった九州ロボには歪曲フィールド等の強力な防御兵装が搭載されているものの、制御システムの都合でマキナ化が完了しなければ機能しなかった。
今は、ビアンにマキナ化作業を手伝わせる事で作業効率を上げる事しか出来ない事をもどかしく思うベイダーであった

【一日目・18時40分/日本・九州ロボ】

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:他の幹部と今後について話し合う
3:九州ロボのマキナ化が待ち遠しい

250東京のカオス度がさらに加速するようDEATH:2014/01/19(日) 21:40:39 ID:T4zTJCMQ0
東京都江東区にあるビッグサイトは今ではショッカーの幹部である死神博士らに占拠されていた。
彼の目的はもちろんバトロワに乗じてショッカーによる世界制服を実現させることである。
そのために死神博士は東京のビッグサイトに潜伏し、カオスロワ開始の混乱で各所に散り散りになった怪人や戦闘員などの戦力を集め雌伏の時を得ていつか表舞台に出ようとしていたのだ。
その矢先のことである。

「イーッ!(大変です死神博士、敵襲です!!)」
「(クッ、まさかここに潜伏してたのがばれたか?)何だと、数はどのぐらいだ?」
「イッー!(それがその……監視カメラの映像をご覧ください…)」
「……何だこれは!!!?」

死神博士は映像を見て驚いた。何と、こちらの兵を遥かに上回る数の参加者が押し寄せてきたのだ。
しかもそれぞれが殺害だのレ○プだのとアレな言葉を連呼している。明らかにイカれている連中だ。
なんとなく分かると思うが、襲い掛かってきているのはクラウザーさんを信仰するDMC狂信者達。
クラウザーさんのファンに全国に存在するので数で言えばショッカーの一支部を軽く上回るのは当たり前である。
彼らの目的はDMC狂信者の活動拠点としてビッグサイトをレイ○することにしたのだ。
もちろんショッカー戦闘員は応戦するものの、その圧倒的な数に次々と薙ぎ倒されていく。

「仕方がない…。待機させてる怪人達を出撃させろ!!」
「イーッ!(それが……)」

実は既にショッカーの怪人たちは出撃しており侵入者と戦闘していた。
戦闘員は死神博士にその様子を見せる。
死神博士はその映像に目を向ける。







「終わったな…所詮クズはクズなのだ…」
「ケンシロウ、SATSUGAIはいいぞ!!」
「金!暴力!SEX!」
「黄金の鉄の塊で出来ている天人が皮装備のジョブに遅れをとるはずは無い」
「殺ってやるDEATH!」
「おもちうにょ〜ん」


【ユニコルクス@仮面ライダー 死亡確認】死因:ラリアット(ラージャン)
【ヒルゲリラ@仮面ライダー 死亡確認】死因:秘孔を突かれる(トキ)
【蜘蛛男@仮面ライダー死亡確認】死因:ジェットストリームアタック(意味深)(KBSトリオ)
【シードラゴン@仮面ライダー 死亡確認】死因:グラットンソードでバラバラに引き裂かれる(天子)
【ガマギラー@仮面ライダー 死亡確認】死因:ギターによる48の殺人技(あずにゃん)
【蜂女@仮面ライダー 死亡確認】死因:餅を喉に大量に詰まらされる(つかさ)






その映像はDMC狂信者のメンバーによってSATSUGAIされている怪人の面々であった。
死神博士は驚愕の表情を浮かべる。

「馬鹿な…怪人が全滅…?一レスもたたずにか…?」
「イーッ!(どうしますか?)」
「クソッ、こうなったら仕方がない。遺憾ながらビッグサイトを放棄する!脱出だ!!」

だが、その瞬間死神博士が見たものは首から上が無くなっていた戦闘員だった。
後ろを振り向いた死神博士が見た光景は巨大な蟷螂のような化け物だった。
巨大な蟷螂の名前デスマンティス。都庁の軍勢の一員でありながら、実は隠れクラウザーさんのファンだったのでDMC狂信者側についたのである。
そして、死神博士は首はデスマンティスによって刎ねられた。

【ショッカー戦闘員@仮面ライダー 死亡確認】
【死神博士@仮面ライダー 死亡確認】


こうして東京ビッグサイトはDMC狂信者達によって占拠されたのであった。
辺りは狂信者たちのSATSUGAIコールが延々と響き渡っていた……。

251混沌な名無しさん:2014/01/19(日) 21:43:03 ID:T4zTJCMQ0
【1日目・18時30分/日本・東京都江東区ビッグサイト】
【DMC狂信者】
共通思考:クラウザーさんを蘇らせる
1:生贄のために参加者をSATSUGAI
2:ビッグサイトを活動拠点にする
3:ビッグサイトに集結
※携帯やらネットやらツイッターやらで連絡を取り合っています。

【デスマンティス@世界樹の迷宮4】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI

【ラージャン@モンスターハンター4】
【状態】健康、ギルクエレベル100、擬人化
【装備】擬人化パッチ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIし尽くすだけだぁ!

【トキ@北斗の拳】
【状態】お前のような病人がいるか
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIはいいぞ!
※まごうことなきトキ本人です

【KBSトリオ@真夏の夜の淫夢】
【状態】3人とも健康
【装備】不明
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI

【比那名居天子@東方project】
【状態】健康、謙虚
【装備】グラットンソード@FF11
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI

【中野梓@けいおん!】
【状態】健康
【装備】ギター
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI
1:殺ってやるDEATH!

【柊つかさ@らき☆すた】
【状態】健康
【装備】無限の餅製、バルサミコ酢
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI

252ビアン総裁やらヤークトアルケーやら出した人:2014/01/20(月) 00:32:24 ID:zYqUj0dE0
ジプシー・デンジャーが暴れまわったせいで、あちらこちらで火の手が上がっている大阪のとある区画のデパートに影薄組と混沌の騎士はいた。
ひとまず家具売り場のベッドに小町を横たえたが、小町は衰弱するばかり……あきらめムードが漂い始めたその時、一人の男が立ち上がった。
その男、日之影空洞は自分のデイパックから宝石のついた変わった意匠の腕輪を取り出した。

「これだけは使いたく無かったが、こまっちゃんの為だ」
「そ、それは……あのゲームの……!」
「メガザルの腕輪じゃないっすか!?」

 あかりとモモが驚いたのも無理もない。それはまさしく有名なRPGシリーズのアイテム、メガザルの腕輪だったのだから。
これが日常なら偽物だと認識したかもしれない……だが、カオスロワという状況ではそれが本物であるのは十分想像できた。

「ああ。制限によって死者は復活できないが、俺の命と引き換えになるが、これならこまっちゃんを助ける事が……」

 そういって、脚を使って無理矢理にでもメガザルの腕輪を左腕にはめようとする日之影だが……。

「いや、その役目は私です」

 その前に、混沌の騎士がメガザルの腕輪を掠め取った。

「騎士さん!?」
「おい、まさか……」
「し、死ぬつもりっすか!?」
「ど、どうしてそんな事を……」

 驚く小町を除いた影薄組に向け、混沌の騎士は語り始めた。

「私は、この世界の住人ではありません……元いた世界で犯した非常に重い罪を煉獄償っていた罪人なのです。それがどういう訳か、記憶を失ってこの世界に来ていました」

 信じられない事実に言葉を失う影薄組。

「そして、私はこの世界の空気中に漂う瘴気に似たような何かによって記憶をある程度取戻し、このカオスロワの裏で起きている事を知ろうとしました。それと同時に、私が此処に来た理由も心の何処かで探していたのかもしれません」

 混沌の騎士は、そう言いながらメガザルの腕輪を自分の腕にはめた。

「そして、後者は見つかりました。それは、貴方達を助ける事です。心配しないでください、もといた場所に帰るだけですから……」
「そんな……」
「空気中に漂っている何か……それには注意してください。あれはおそらく非常に危険なものです。それでは……」

 混沌の騎士は自分の首輪を思いっきり引っ張り、彼の首輪が爆発した。

(ああ……そうか……私は……)

死の間際に全てを思い出して混沌の騎士は散り、メガザルの腕輪が発動した。


「それで、あたいは生きていて、黒子の顔や日之影の右腕も治って……」

 死の淵から蘇った小町は、仲間達から気絶している間に起きた事を教えられていた。
気絶した事で頭が冷えたのか、小町は聞かされた話を冷静に受け止めていた。
余談だが、小町の服は男性陣が使えそうなものを探している間にモモとあかりによって着替えさせられていた。
そして、小町は迷いを捨て、自身の決意を語り始めた。

「あたいは……カオスロワを終わらせたい……映姫様や、あやのや、混沌の騎士を奪ったこの殺し合いを……もう嫌なんだ、こうやって失っていくのは……だから……」
「そうやって、また一人で行こうとする気っすか?」
「あかりも皆も、どんな事があっても小町ちゃんと一緒に行くってもう決めてるんだよ」
「けど、こっから先は危険だし、主催だって目をつけて……」
「既に、あんな巨大ロボットと戦ったんです。今更ですよ」
「命と引き換えに腕を治してもらってるしな。ここで逃げたら一生後悔するぜ」
「アンタたち……解ったよ。ただ、一つだけワガママをさせてくれないか。置いてったりはしないからさ」

 そう言うと、小町は家具売り場の近くにあったフードコートの厨房に入って行き、ガスコンロでデスノートを燃やした

「あのノートがあれば強敵も楽に殺せるかもしれないさ。けどね、あれを使ってたら力に溺れてあのデカブツに載っていた奴らみたいになっていた気がしたからねぇ……ま、行こうか。」

253Life goes on:2014/01/20(月) 00:33:04 ID:zYqUj0dE0
「ふうん、まあ、最低限の目的は果たしたわね」

 そう、モニターの前で幽香が呟いた。
実は、小町をマーダーにするのは出来たら儲け物程度でしか無かったのだ。
そして真の目的は、小町達影薄組を何等かの形で積極的にカオスロワに関わるようにする事だったのだ。
世界を救う為にテラカオス化を促進させるという目的がある為、カオスロワに関わろうとせずに逃げ隠れしたり遊んだりしている者達は主催にとって下手な対主催以上に厄介な存在だったのだ。
だから、影薄組が対主催になったとしても主催としてはプラスになるのであった。

「こっちからはこないであげるから、せいぜい頑張りなさいね」

 別のモニターでとある光景を確認すると、幽香は他の五大幹部と今後について話し合う為に席を立った。
そのモニターには、三つ首の蒼い竜が大阪に襲来したという事実を映し出していた。
その名は氷嵐の支配者。都庁の軍勢と志を同じくしていながら、とある理由で都庁組とは別行動していた氷竜である。
その理由とは、自身が都庁から離れた場所で派手に暴れる事によって、少しでも参加者の注目を都庁からそらす事だった。
そんな彼?が、強力なマーダーが死んだりマーダーをやめたりした結果比較的安全なエリアとなりつつある大阪へと足を踏み入れたのだ。
要するに、大阪に新たな惨劇と戦いが起きようとしているという事だ。


【一日目・18時45分/大阪・デパート】

【小町と影薄な仲間たち】
※メガザルの腕輪により、全員のダメージ等が完治しました。

【小野塚小町@東方Project】
【状態】健康
【装備】斬魄刀『神鎗』@BLEACH
【道具】舟
【思考】基本:もう仲間を誰も失わない為にカオスロワを終わらせる
1:もう二度と仲間を置いて行こうとしない
2:幽香と戦う事を覚悟する

【黒子テツヤ@黒子のバスケ】
【状態】健康
【装備】猟銃@現実
【道具】死出の羽衣@ 幽々白書
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:友人たちと生き残る
2:混沌の騎士の言っていた空気中に漂う何かが気になる
※実はゴゴの死体から猟銃を回収していました。

【東横桃子@咲-Saki-】
【状態】健康
【装備】不明
【道具】支給品一式、他不明
【思考】基本:仲間と共にカオスロワを終わらせる
1:加治木先輩や友人たちと生き残る
2:混沌の騎士が言っていた空気中に漂う何かって主催の仕業?
3:峰岸さん……

【赤座あかり@ゆるゆり】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】マムルの肉×2@風来のシレン
【思考】基本:仲間と一緒にカオスロワを終わらせて主人公らしく大活躍!
1:混沌の騎士の分も頑張る

【日之影空洞@めだかボックス】
【状態】健康
【装備】斬鉄剣@ルパン三世
【道具】支給品一式
【思考】基本:主催者を倒す
1:仲間を守る
2:混沌の騎士が遺した謎を解く
3:↑の全部やらなくちゃあならないのが先代生徒会長の辛いとこだな。
※斬鉄剣は混沌の騎士のものを受け継ぎました。
※不明支給品はメガザルの腕輪でしたが、効果が発動したため、砕け散りました。

【混沌の騎士@カオスロワ 死亡確認】
死因:首輪が爆発


【同時刻/九州ロボ・主催本拠地】

【風見幽香@東方project】
【状態】健康
【装備】日傘
【道具】不明
【思考】基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは地に還す
2:他の五大幹部と今後について話し合う。


【同時刻/日本・大阪のどこか】

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
1:グンマーの民のような人間は殺さない。
2:自分が暴れる事で、都庁の軍勢から参加者の注目を少しでもそら

254混沌な名無しさん:2014/01/23(木) 10:55:08 ID:MRhu4ODEO
ビッグサイトを占拠したDMC狂信者達は、そこを拠点としつつ、参加者を襲い始めていた。
その中の一組のKBSトリオが国会議事堂に乗り込むと、黒い雲に乗った金色の何かがいた。
KBSトリオはそいつを殺そうと構え、無数の真空の刃で細切れとなった。
そう、そいつの名はヘルクラウダー、オルゴ・デミーラの配下にしてドラクエ7最強とまで言われるボスだ。
彼は主君との合流に成功し、主君が居城とした国会議事堂を防衛していたのだ。
ちなみに、オルゴ・デミーラは拾った二人の怪我を治療していた。

【一日目・18時45分/東京都・国会議事堂】

【ヘルクラウダー@ドラクエ7】
【状態】健康
【装備】ベビークラウド×いっぱい@ドラクエ7
【道具】支給品一式
【思考】
基本:オルゴ・デミーラに従う
1:国会議事堂を防衛する。

【オルゴ・デミーラ@ドラクエ7】
【状態】健康、美しい人間形態
【装備】不明
【道具】支給品一式、香水、口紅
【思考】
基本:主催者を美しく皆殺しにして自分が支配者となる
1:美しく早く主催者本部を見つける
2:かつての部下を美しく回収する
3:部下にふさわしい参加者がいれば、新しい魔王軍として美しくスカウトする
4:日本以外を潰した首謀者がいるなら、そいつも美しく殺す
5:できれば醜い本気形態にはなりたくない
6:ミケと平山を治療する
※美の感じ方は人それぞれです

【ミケ・ザカリアス@進撃の巨人】
【状態】中ダメージ(治療中)、右脚重傷(治療中)
【装備】立体機動装置一式
【道具】支給品一式
【思考】
基本:死にたくないのでオルゴ・デミーラに従う

【平山幸雄@アカギ〜闇に降り立った天才〜】
【状態】中ダメージ(治療中)
【装備】サングラス、雀稗
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】
基本:死にたくないのでオルゴ・デミーラに従う

255混沌な名無しさん:2014/01/23(木) 11:04:47 ID:MRhu4ODEO
ごめんなさい、【KBSトリオ@真夏の夜の淫夢 死亡確認】を追加しといてください

256蒼白:2014/01/25(土) 03:08:08 ID:xRSahQoE0

 一瞬だった。
 ハクメンと雁屋おじさんが対峙し瞬間、デュエルが始まった瞬間。

「虚空陣奥義……悪滅」

 ハクメンはアストラルヒートを発動させる。
 さて、皆さんご存知であろうがアストラルヒートの条件はかなり厳しい。
 ここでは現在絶賛稼働中&絶賛発売中の『BLAZBLUE CHRONOPHANTASMA』での条件を記す。
 ・自分がこのラウンド取得で勝利の状態。
 ・対戦相手の体力が35%以下。
 ・ヒートゲージが100%
 ・バーストアイコンを1つ以上使用可能。
 となる。
 では、これを現在の彼らの状況で当てはめてみる。
 ・自分がこのラウンド取得で勝利の状態。⇒これ、ロワだよ? 次のラウンドなんてあるわけないじゃん?
 ・対戦相手の体力が35%以下。⇒前回まで長野県にいた昆虫コンビが描写なしでいきなり山形まで移動した。⇒当然、疲れる。
 ・ヒートゲージが100%⇒ハクメンの【状態】不明⇒ヒートゲージが100%かもしれない。
 ・バーストアイコンを1つ以上使用可能。⇒ハクメンの【状態】不明⇒バーストアイコンを1つ以上あるかもしれない。
 となり、雁夜おじさんは『テーレッテー』基、『アキラメナーイ』されてしまった。
 まあ、実際は『そのゲージとバーストを立ち回りに回して体力を35%奪いきった方が堅実』だからね。
 
 と、いうわけで

【間桐雁夜@Fate/Zero 死亡確認】

 となった。
 その一方、飛竜と羽蛾の戦いだが……

「その程度か?」
「お、俺様のカードがぁぁぁ!?」

 飛竜はプラズマエネルギーから発せられる熱量を注ぎ込むことで炎の力を纏わされたサイファーを振るう。
 カードの主原料は紙やらプラスチックである。これは遊戯王カードにも言えるであろう。
 例え紙で出来ていれば炎で燃えるし、プラスチックで出来ていれば溶けるよ。
 まあ、無謀にも人の話を聞かないことで有名な特A級ストライダーにカードで挑んだ決闘者がいたことを私は忘れない。

「貴様は……あいつ(主催者)らの仲間か?」
「ち、ちがう……俺は……」
「そうか、ならいい……死にな」

 サイファーを一閃。
 そこに慈悲などない。
 こうして、飛竜は任務の障害を排除した。

【インセクター羽蛾@遊戯王デュエルモンスターズ 死亡確認】

257蒼白:2014/01/25(土) 03:08:34 ID:xRSahQoE0
 
 ◆

「さて、どうするのだ、蒼き竜よ?」
「……一旦、拠点【四国】に戻る」
「御意」

 そして、彼らは日本随一の過疎地・四国に向かった。

 飛竜は駆け抜ける。
 ハクメンもまた駆け抜ける、アニメ版で見せたようなダッシュで。

【一日目・18時30分/日本・山形県】
【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】不明
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』


「やばい……マジやばいわ……アイツら」

 桜は逃げていた。
 どう考えても分が悪いと咄嗟に判断した。
 元々、逃げる気マンマンだったし、スタコラサッサとあの場を後にしていた。
 だが……命惜しさにおじさん達を見捨てた時点で彼女の命運は尽きていた。

「えっ?」

 キキーン! ドーン!!

【間桐桜@Fate/Zero 死亡確認】
死因:車にはねられた

「あのう、今小動物か何かはねましたか?」
「いえ?」
「そうですよね」
「まあいざとなったら、先生もいますし」
「流石、黒を白にするスーパー弁護士だなぁ」

 制限速度を守ってようといきなり飛び出した子供は避けられないよ?
 

【井之頭五郎@孤独のグルメ】
【状態】普通
【装備】不明
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:北岡先生を探すのを手伝う
2:どこか食事ができる店は無いのか?

【由良吾郎@仮面ライダー龍騎】
【状態】健康
【装備】ザビーゼクター&ライダーブレス@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式、高級外車
【思考】基本:北岡先生を探す
1:五郎と行動する

258有名な風評被害がいなかったので:2014/01/25(土) 23:07:02 ID:1RVmg58g0
ゴロリに見つからないよう、うまく隠れながらグラウンドを目指すヴァイジャヤ。
だが、彼は気づいていなかった。さて彼はいつからゴロリの他に追っ手がいないとを錯覚していた?

「ちょっと眠ってろお前―――」
「ッ!!!?」

背後から声をかけられたときはもう遅い。
屈強な腕がヴァイジャヤの首を締め付ける。
その力は尋常ではなく、特殊な細胞によって強化されたヴァイジャヤの肉体でさえ抵抗できないものだった。

「よくも俺の駒を殺しやがったな!もう許せるぞオイ!!」

男が何か言っているがもはや彼には何も聞こえなかった。
ヴァイジャヤの意識がみるみるうちに薄れていく。
そして……

「落ちろ―――」

男の言葉と共にヴァイジャヤは意識は闇に落ちた。




「こいつどの漫画に出てた何て言うキャラだったかな…。
 俺より先に終わったジャンプ漫画のキャラなんて覚えてないんだよねぇ」

そう言って、首がおかしすぎる方向に捩れ曲がって倒れているヴァイジャヤを男は踏みにじった。
男の名は久保帯人。おそらく読み手諸君は知らない者はいないであろう漫画家である。代表作は言うまでもない。
久保帯人は野獣先輩討伐隊の一人…いや、それを結成した本人であった。
彼はジャンプの看板作品ブリーチの作家としてジャンプ内での地位をじわじわと向上させ、いずれ天に立つ…はずだった。
だが、その矢先自分がホモビにも出てオーソドックスなSMプレイで少年を調教していたことがバレてしまったのであった。
その影響で久保帯人に絶望してブリーチのファンをやめた読者が続出、女と結婚して自分はノンケ(大嘘)であることをアピールしたが効果はなかった。
これが久保帯人に地位の陥落に影響し、天に立つことが遠退いたのは語るまでもないだろう。
その報復のために自分と同じく野獣先輩…もしくは彼のカテゴリーに対して恨みを持つキャラを集めて討伐隊を結成し、彼らを動かして自分は後から動くはずだった。
が、からくりドームの野球の死合に巻き込まれるという予想外の事態が発生したために自分が動かざるを得なくなったのだ。

「大丈夫ですか久保先生」
「…多田野数人か」

久保帯人に話しかける男は多田野数人。
先ほどナッパ様の打球で死んだクッソ情けないホモビのTDNとは違う。
イチローが探していた正真正銘の野球選手としての多田野数人選手である。
彼も討伐隊の一人であり久保帯人と共に行動していた。

「状況は?」
「最終イニング表でイチローさんのホームランで一点のリードです。もっと差を広めなければ相手の力量からして一転攻勢による逆転もありえますね。
 ちなみに負けたほうは全員切腹ですよ。まぁ負けたからって素直に切腹する奴はいないと思いますが。この試合、僕らも加勢しますか?」

多田野の提案に対して久保帯人は腕を組みながら答える。

「まぁ別にただの駒がいくら死んでも別にかまわないけど…やっぱりここで戦力が削れるのはマズイかな」
「まだ一日目ですし。博麗の巫女霊夢、山の四天王伊吹翠香を失うのは大幅な戦力ダウンですよ。
それに運良く合流してきた方にもチートバッカーズの美堂蛮、元ポケモンチャンピオンのダイゴ、地上最強の生物範馬勇次郎。
そしてイチローさんもいます。彼らを…特にイチローさんを失うのは避けたいですね」
「これだけの人材がいるんだったらひとまず様子見でいいと思うよ。まぁ、博麗の巫女に至っては代わりがいるんだけどね」
「何よそれ!この私をあいつの代替品みたいな言い方…、あ〜腹立つわぁ^〜」

久保帯人の発言に多田野と同じく行動していた博麗霊夢は彼に噛み付く。
今試合に出ているほうの霊夢とは違う出展作品である。それにしてもこの霊夢もまたヘンな声である、なんか関西のおばさんっぽい。
ちなみに彼女は大晦日に風呂に入っているところを殺し合いに巻き込まれたのでバスタオル一枚である。
健全な男子なら興奮して自分の息子がスタンドしかねない光景だがホモである二人は特に興味がなかったのだった。

「とにかく悪いようにはしないよ。僕らの目的のためにもね」
「そうですね。ホモビに出たことがばれてるなら仕方ない」
「私はただ風呂で生き返ってるのを邪魔した奴をぶちのめしたいだけだけどね」

259混沌な名無しさん:2014/01/25(土) 23:08:30 ID:1RVmg58g0

久保帯人らはこの殺し合いが世界の崩壊を防ぐための手段であり、殺しあわないと世界が滅びるのを知っていた。
だがそれは彼らにとって不都合だったのだ。久保帯人は天に立つことをあきらめてはいなかったのだから。
この世界では久保帯人と多田野数人がホモビで出ているという事実が判明してしまっているからだ。
久保帯人の真の目的は野獣先輩の属するカテゴリーに対しての報復ではない。
まずこの世界を災害で滅ぼして、その後の新世界で漫画界の天に立つことなのだ。
そのために『野獣先輩の抹殺』を表の目標として掲げ同志を集め、殺し合いによって世界の崩壊を防ごうとするダース・ベイダーらの目的を阻止し抹殺しようとしていたのだ。
『世界の崩壊』が目的の久保帯人。この先彼はこの試合に対してどう動くのか。

「ククク…世界を芸術品にしたてy…仕立て上げてやんだよ。
 世界を芸術s…ヒィンにしたんだよ!!
 世界を芸術品にしてやるよ…」
「先生、決め台詞くらいちゃんと決めてくださいよ…」

【一日目・16時10分/東京・からくりドーム】

【久保帯人@現実?】
【状態】健康
【装備】斬魄刀「???」@ブリーチ
【道具】支給品一式、サングラス、SMプレイ用の道具一式
【思考】
基本:世界を滅ぼし天に立つために主催者を殺す
0:さて、どうするかな…
1:自分が結成した野獣討伐隊を上手く操る
2:できればイチローチームを戦力として取り入れたい

【多田野数人@現実】
【状態】健康
【装備】野球道具
【道具】支給品一式
【思考】
基本:世界を滅ぼしてホモビに出ていた過去を抹消する
1:久保帯人に協力
2:最低でもイチローを味方に引き入れたい

【博麗霊夢@東方お正月ボイスドラマ企画】
【状態】健康 、バスタオル一丁、声がヘン
【装備】バスタオル、お札
【道具】支給品一式
【思考】
基本:主催者をぶちのめす
1:久保帯人に協力

【ヴァイジャヤ@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】

260オツベルとマンモス:2014/01/26(日) 13:04:08 ID:0oo3raqc0
オツベルときたらたいしたもんだ

オツベルが道を歩いていると、その、マンモス達がいた。
マンモスだぜ。どういうわけでいたかって?見ろよ。マグロをがつがつ食べている。
こいつらは7時半から今までずっとマグロを食べていたんだ。
だけどもうマグロはほとんどのこってないみたいだ。

さあ、オツベルはいのちがけだ。パイプを右手にもちなおし、度胸をすえてこういった。

「どうだい、マグロはうまかったかい」
「まあな。だけどもう食えねえのは残念だ。」マンモスがからだをななめにして、目を細く
して返事した。
「おれはマグロをもってるぜ。もっとうまい食い物もな。よかったらおれとこないかい」

オツベルは言ってしまってから、にわかにがたがたふるえだす。
ところがマンモスはケロリとして
「いってもいいぜ」と答えたもんだ。
「そうか、それではそうしよう。そういうことにしようじゃないか。」オツベルが顔を
くしゃくしゃにして、まっ赤になってよろこびながらそういった。

どうだ、こうしてこのマンモス達は、もうオツベルの財産だ。今に見たまえ、オツベルは、このマンモス達を戦わせるか、働かせるか。
どっちにしてもこいつはいいひろいものだぜ。

261オツベルとマンモス:2014/01/26(日) 13:10:10 ID:0oo3raqc0
【1日目・18時30分/日本・東京・築地市場】

【オツベル@オツベルと象】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】グルメテーブルかけ@ドラえもん
【思考】
基本:不明
1:マンモスマン達を利用する

【マンモスマン@キン肉マン】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】蛍石×大量
【思考】
基本:ウメーウメー
1:とりあえずオツベルについていく

【マンモス怪人@仮面ライダーBLACK】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】タウリンエキス×大量
【思考】
基本:ウメーウメー
1:とりあえずオツベルについていく

【ビッグコンボイ@ビーストウォーズネオ】
【状態】健康、ビーストモード
【装備】ビッグキャノン、マンモストンファー
【道具】なし
【思考】
基本:何やらノリで仲間に加えられてしまった。
1:とりあえずオツベルについていく

※オツベルを除く全員が放送を一切聞いていません。
※ジラ@ゴジラ FINALWARS は完食されました。

262悪意と狂気のスタジアム:2014/01/26(日) 18:07:42 ID:VS3HE5BE0
 美堂蛮の怒りを込めた打球がからくりドームを飛ぶ。
アスクレピオスの力を使って振るわれたバットで飛んだ打球はナッパ様の放った打球に匹敵するほどの威力を持っており、手を伸ばして取ろうとした中邑真輔の腕を肩ごと引き千切り、フェンスを突き破って観客席に突き刺さった。
打球の衝撃を腕だけで受けたが為に、肩ごと腕を引き千切られる結果となった中邑真輔は激痛と出血に耐えきれず、ショック死した。
そして、ホームランではクルミボール1号の効果も発揮できないらしく、蛮は大正義巨人軍から1点をもぎ取った。

「どうだ、お前等だって後は監督しか控えがいねえんだろ?」
「だからこの攻撃で全員殺してやるとでも言うつもりか?甘いな」
「PSIクオリアが無くとも、この回に貴方達が得る点数は2点だと決まってるんですよ」

 仲間が死に、点差を広げられても余裕を見せる大正義巨人軍。
だが、この機をイチローチームが逃すわけにはいかない。
そして、バッターボックスに次の打者である佐治雪哉が立った。

「時間の都合上、引き分けになったら生き残った人数で勝敗が決まるしな。殺してやるよ」

 そう言い放ち、6/が195km/hもの速さのボール……ではなく胡桃を投げ、佐治の両手をバット諸共貫いた。

「があああああっ!?」
「雪哉!?」
「これが、クルミボール2号だ。そして、打席はまだ終わってないぜ」

 悲鳴を上げて蹲る佐治にチームメイトが駆け寄る前に、6/の投げたゴルドーボールが佐治に止めを刺した。

「ハハハハハハ!面白い、全て叩き潰してくれるわ!!」

 そういい、次の打席に立ったのは、地上最強の生物・範馬勇次郎。
そのオーラは、PSIクオリアを無効化するほどの力を有しており、身体能力はイチローチームでもトップクラス。
再び投げられるクルミボール2号だが、それは前とは比べ物にならないほど早かった。
260km/hもの速さのクルミは勇次郎のこめかみを貫き、彼の命を奪った。

「一試合一回しか使えない全力のクルミボール2号……だが、これでお前等はもうPSIクオリアを封じる事は出来ない。俺達の勝ちだ!」

 イチローチームは、2点で攻撃を終えたのだ。


一方、久保帯人達は、こっそりとイチローチームと大正義巨人軍の死合をからくりドームのどこかで覗いていた。
もちろん、グラウンドや観客席にいる参加者から気づかれないような所に居た訳だが……。

「やれやれ、地上最強の生物も案外だらしないねえ……」
「久保先生、早く加勢しないと……がっ!?」

 久保に意見しようとした多田野の首が背後からの斬撃で飛んだ。
倒れる多田野の死体の背後には仮面ライダーGとなったゴロリが居たのだ。

「ワクワクさんの仇を殺したのは感謝するが……人を駒扱いするお前等を、見逃す訳にはいかんな」
「替えが効くとはいえ俺の駒を殺した上に、話を聞かれたとあっては、殺すしかないよねぇ」
「訂正する……貴様は此処で殺さねばならぬ相手だと!」

 久保の狂った言動から彼の危険性に気づいたゴロリは、必殺のスワリング・ライダーキックを放つ。
しかし、久保は傍にいたもう一人の霊夢を掴み……盾代わりにして攻撃を防いだ。
倒れる霊夢には目もくれず、久保は斬魄刀を引き抜き、こう言った。

「肉壁にしては豪華だったけど、代わりはいるし別に良いか」
「貴様あああああああああああっ!!」

 その狂気に、ゴロリは激怒した。

263悪意と狂気のスタジアム:2014/01/26(日) 18:08:01 ID:VS3HE5BE0
【一日目・18時50分/東京・からくりドーム】


≪大正義巨人軍≫

【◆6/WWxs901s氏@カオスロワ書き手】――目的:目立つ
【ラミレス@横浜DeNAベイスターズ】――目的:ハラサン…
【ハレクラニ@ボボボーボ・ボーボボ】――目的:契約金
【武田観柳@るろうに剣心】――目的:契約金
【雀ヶ森レン@カードファイト!! ヴァンガード】――目的:勝利
【真壁刀義@現実?】――目的:闇DAIGOの仇討ち
【ナッパ様@ドラゴンボールZ】――目的:とりあえず野球に勝つ
【松本人志@現実】――目的:浜田を生き残らせる。ハラサンに協力。DCS状態
【ハラサン@大正義巨人軍】――目的:大正義巨人軍を優勝させる。
※死んだ中邑真輔の代わりにハラサンが8番ライトとなりました。

ポジション表
1番 サード    ナッパ様
2番 センター   武田観柳
3番 ファースト  雀ヶ森レン
4番 ピッチャー  ◆6/WWxs901s氏
5番 セカンド   松本人志
6番 キャッチャー ラミレス
7番 ショート   ハレクラニ
8番 ライト    ハラサン
9番 レフト    真壁刀義


≪イチローチーム≫

【イチロー@現実?】――目的:川崎宗則を倒すため仲間を集める。
【DAIGO@現実?】&【ウルトラマンゼロ@ウルトラマンサーガ】――目的:殺し合いを止める。
【美堂蛮@GetBackers-奪還屋-】――目的:とくになし。野球しようぜ組
【伊吹萃香@しゅわスパ大作戦】――目的:大正義巨人軍を倒す。
【ロイ@FE封印の剣】――目的:レンにモテるコツを聞く。
【博麗霊夢@クッキー☆】――目的:大正義巨人軍を倒す。声がヘン。
【ダイゴ@ポケットモンスター】――目的:きれいな石を集める。
【吉川ちなつ@ゆるゆり】――目的:大正義巨人軍に勝つ。
※死んだ佐治雪哉の代わりに吉川ちなつが7番ファーストとなりました。
※吉川ちなつは死んだ平田真が持っていた釘バットを拾いました。

ポジション表
1番 ショート   博麗霊夢
2番 ライト    ロイ
3番 セカンド   DAIGO
4番 ピッチャー  イチロー
5番 サード    ダイゴ
6番 レフト    美堂蛮
7番 ファースト  佐治雪哉
8番 キャッチャー 伊吹萃香
※空席となったセンターは、ライト、レフト、ショートの3人でカバーし合います。

【久保帯人@現実?】
【状態】健康
【装備】斬魄刀「???」@ブリーチ
【道具】支給品一式、サングラス、SMプレイ用の道具一式
【思考】基本:世界を滅ぼし天に立つために主催者を殺す
1:自分が結成した野獣討伐隊を上手く操る
2:できればイチローチームを戦力として取り入れたい
3:自身の本性を知ったゴロリを抹殺する

【ゴロリ@つくってあそぼ】
【状態】仮面ライダーG、激怒
【装備】仮面ライダーGの剣@仮面ライダーG
【道具】支給品一式、工作道具もろもろ
【思考】基本:見敵、必殺
1:さあ――工作の時間だ
2:危険人物である久保帯人を殺す
3:ワクワクさんの仇、最後の一人も殺してやる

【中邑真輔@現実? 死亡確認】
死因:ショック死

【佐治雪哉@LIGHT WING 死亡確認】
【範馬勇次郎@範馬刃牙 死亡確認】
死因:クルミボール2号

【多田野数人@現実 死亡確認】
死因:斬首

【博麗霊夢@東方お正月ボイスドラマ企画 死亡確認】
死因:スワリング・ライダーキック

264混沌な名無しさん:2014/01/26(日) 18:47:37 ID:VS3HE5BE0
すまねえ、佐治の死因とポジション表のミスを修正しといてくれ。

265ディナーは戦いの後で:2014/01/26(日) 23:59:07 ID:cLfJjwaU0
「――♪」

セプテントリオンが一人、武曲星ミザールは上機嫌であった。
念願であった都庁の屋上にぶらさがれたのだから、当然と言えば当然だろう。


「「都庁にまた変な化け物がくっついたぞ!?逃げるんだ!」」


もっとも、その珍妙な巨体で都庁にぶらさがろうものなら、周囲からは注目の的である。
かなりの距離が離れていても、一般参加者はミザールの姿を確認し、都庁から少しでも離れようと逃げるに決まっている。
こういった化け物に立ち向かう力がない参加者が各地で都庁の危険性を口々に話す為、これでさらに都庁に近寄る人間は減るのだろう。
化け物を退治してみせようとする正義の味方やら賞金稼ぎなどはあえて近づくのかもしれないが……
生半可な腕前では、今や植物の織り成す迷宮へと姿を変えつつある都庁の養分になるのがオチだ。

「ふふ……潜行が可能となる我がシークレット・トレイルならばなんなく都庁へも侵入でき――」

※ あ あ っ と ! ※

「オレサマオマエ、マルカジリ」
「な、なんだこのドラゴ――」

【根来忍@武装錬金】死亡確認 死因・骨竜による丸かじり

もちろん、下手な小細工をしても結果は変わらない。


だが。
ぶらさがるミザールはぶらさがることに熱中し、骨竜は地下からの侵入者に気をとられていた。
他の魔物も、しばらく人間が近寄らないために内装のリフォームに集中していた。
だから気がつかない。


「さて、魔物がいた以上、ここが都庁のはずなんだが……随分様変わりしているな」
「おおきいねぇ……」

「グ、グオオオオォォォォォ……!」

恐ろしい食人鬼、全てを喰らい取り込む二人組が、四条化した怪物が、堂々と都庁の正面口へとやってきたことに。
番人の役割も兼ねていた魂の裁断者が果敢に挑むも、四条化した風鳴翼の強さはこれまでの人間の比ではなかった。
刀剣での近接攻撃、その戦闘技術もさることながら、真に恐ろしいのはその口。
裁断者の体は既にところどころが抉られている。翼に『食われた』のだ。

「こいつには特に耐性があがる効果はないみたいだが、意外と熊肉というのも美味しいな」
「はごたえがあるね」

ぐっちゃぐっちゃと裁断者の肉を咀嚼する二人の怪物。
数々の冒険者を引き裂いてきた裁断者は、だからこそ相手の強さも理解してしまう。
おそらく、仲間であるアイスシザースや大王もこの怪物には勝てない。
リーダーか、あるいは新入りの叫帝クラスでなくては。

「オオォゥ……」

しかし、連中は気になる言葉を口にしていた。耐性が上がるだのなんだのと。
万が一、雷への耐性をこの怪物が持っていたら?炎耐性も同じく危ない。
もし耐性持ちだとすれば、非常にまずい。こちら側の敗北もそうだが、怪物がさらに手をつけられない存在となってしまう。
相手を食うことで飛躍的に強くなる怪物など、樹海でもいるかどうか……
目の前の怪物の外見は人間とラッコだが、限りなく得体の知れない存在にしか見えなかった。

「さて、この分なら中の魔物も楽しめそうだな」
「そうだね。おなかいっぱい食べられるかな?」
「グォウ!」

裁断者は、恐怖していた。
それでも爪を掲げ、臨戦態勢をとった。
たとえ勝てずとも、時間稼ぎはできる。
自分の肉は食い尽くされたところで、敵に耐性を与えることもない。
自分の遺志は、仲間が継いでくれるだろう。
少しでも戦いを長引かせ、リーダー達にこの怪物の存在を気がつかせねばならない。

「いきがいいくまさんだねぇ」
「だが悪いな、私たちが欲しているのは耐性があがる肉なんだ」

翼が刀を構え、裁断者にとどめを刺そうとする。

266ディナーは戦いの後で:2014/01/27(月) 00:01:38 ID:mBl4h5BA0
――その時だった。

「それなら、僕の肉を食べてみればいいんじゃないかな?」
「っ!?」
「――そう簡単に食べさせはしないけどね?」


翼の背後から現れた青年はそれだけ言うと、体を捻り、高速回転させながら突撃をしかけた。
間一髪でそれをかわす翼だが、わき腹に激痛を覚える。

「ツバサおねえさん!」

ぼのぼのの叫びを聞き、翼はようやく自分のわき腹が、ほんの少しだけ削られていることに気がついた。
そして、裁断者と自分の間に割ってはいった青年を睨む。
青年の口の端からは――血が滴っていた。

「もぐもぐ……ぺっ!」

青年が何かを咀嚼後、吐き捨てた。
確認するまでもないだろう。まさに今『食われた』翼の肉だ。

「駄目だね、美味しくない。君らが人を食べるのは理解に苦しむよ」
「くっ……下衆め……私に何をした!?」
「どっちが下衆なんだい?ここの魔者達からは、大地を大切にする思いがひしひしと伝わってくる……そんな彼らを食べるだって?
 ふざけるのも大概にしなよ。不味いけど、君らも少しは食べられる側の気分を味わってみる?」

開かれた口と、その奥に並ぶ歯はごく普通なもの。断じて牙ではない。
しかし真っ赤に染まったそれは、間違いなくその歯が、翼の肉を食った証でもあった。

「悪いけど、僕はオリハルコンを練りこんだ料理も問題なく食べられる程度には歯も胃も丈夫なんだ。
 ああ、劇毒にも慣れてるよ。昔は毎晩寝る前に飲むのが日課だったからね。食人鬼の肉でも問題なく食べられる。
 君たちが望んでいる完全耐性も、僕には備わっている。まあ、装備品も含めてではあるけど……
 全属性吸収に加えて、無属性も半減できるんだ。君たちが僕を食べれたら……お得だとは思わない?」
「何者だ……一体……」
「僕はレスト。……君たちに食べられたアゼルと同じ、アースマイトだよ」

アゼルの名が出た瞬間、翼は僅かに顔を歪めた。
かつての仲間を自分が食い尽くしたのだという現実の再認識と……
そして彼が魔物を庇い、自分を狙う理由がわかったからだ。

「もしかして、フレイって言う子も食べたのかい?彼女もアースマイトだったんだけどね」
「悪いが、知らないな」

短い間ではあったが、アゼルとは仲間であり、彼の口からアースマイトのことも聞いていた。
いわく、大地の声を聞き、大地を守り、大地と共にあることを宿命づけられた希少種族。
まさか、都庁に群がる魔物の声まで聞きつけたというのか。

「まあどっちでもいいよ。君らは殺す。ここの魔者達に手を出す奴は殺す。自然をなんとも思わない連中は――皆殺しさ」
「ふん、アゼルの仲間かと思えば、随分と恐ろしい考えを持っているようだが?」
「僕だって、話し合いでどうにかしようと思った時期もあったよ?でもそれじゃあ駄目なんだ。
 その昔、一人のアースマイトが帝国の世界征服の野望を阻止した。その時彼は、皇帝を手にかけず、見逃した。
 優しいと思うだろう?でもね、皇帝は改心なんてしてなかった。どころか、アースマイトという種族そのものを逆恨みしてたよ。
 そのとばっちりは僕や街の人にも及んで……あろうことか、僕の愛した女性、セルザまで傷つけたんだよ。下らない野望のためにね……だから――

ガォン!

レストの言葉を、発砲音が掻き消す。

「くっ!?」
「あれ、この距離でかわされちゃった。ごめんよツバサおねえさん」

見れば、いつの間にかぼのぼのが回り込み、銃を構えていた。
彼は以前に殺害したフォズのことを思い出し、脳味噌を食うつもりでヘッドショットの奇襲をしかけたのだ。
もうそこには、かつての心優しいラッコは存在しない。同族の翼以外全てを食糧としてしか認識できない、怪物しか存在しない。

267ディナーは戦いの後で:2014/01/27(月) 00:02:31 ID:mBl4h5BA0
「へえ、君は動物だからまだ見逃そうと思ったのに。銃を、使うんだね?行く行くは近代兵器にまで手を出すつもりかい?
 ――ああ、憎いったらないよ。行き過ぎた銃火器も科学も軍隊も……それを扱う人間も、何もかも!」
「どうやら完全耐性とやらも、銃弾には……いや、物理的な力には意味を成さないらしいな?ならば……」

翼は自らのギアである天羽々斬を巨大化させ、構える。
彼女は足にも刃を装備しており、言うなれば完全武装の状態だ。
そこに四条化で手に入れた強靭な歯があわされば、弱点となりがちな頭部も克服したことになる。

「私がお前を――食ってやろう」

相手はただの人間ではないようだが、銃弾が翳めた頬から血が滲む存在。
純粋な物理攻撃には耐性を持たない、物理攻撃を最も得意とする自分にとっての――獲物でしかない。

「蒼ノ一閃ッ!」
「そうだね、僕を殺して食べたいなら、物理攻撃しかない。でも……」
「何っ!?」

放出された巨大な蒼い刃を、レストは鞄より取り出した大剣で叩き伏せる。
並の剣ではそのまま蒼ノ一閃に切り裂かれるであろうが、振るわれた剣には傷一つなかった。

「僕の得物はこの天ノ村雲ノ剣。……大剣が得意なのは、何も君だけじゃあないんだよ?」
「ちっ……!」

続けざまに振るわれた大剣からは衝撃波が放たれる。
蒼ノ一閃ほど巨大ではないが、牽制には十分。直撃すれば深手になるだろう。

(迂闊には近寄れないし、蒼ノ一閃では決定力に欠ける。なんとか懐に飛び込めれば……
 そのまま、そのハラワタヲ、ニクヲ……あぁ、駄目だ。お腹が空いて空いて……)

「ぼのぼの、そこを離るんだ!千ノ落涙でこいつを――」



「光よ、焼き尽くせ!」
「ぐぁっ!?」
「うわぁ!?」


突然、圧倒的な光の奔流が翼とぼのぼのをまとめて吹き飛ばした。

「何をしているレスト。愚か者共を始末するのはいいが、まずは負傷している魔物の治療が先ではないのか?」
「す、すみませんダオスさん……」

乱入者――ダオスと呼ばれた長身の男性は、光の放出を続けたままレストへ目配せをする。
状況を把握しきれていない、手負いの魂の裁断者を癒せと。
慌てたレストは剣をしまい、裁断者に回復魔法をかけはじめた。

(これで、あの魔物も一命は取り留めるだろう。問題は……)

両の手からの光線は、未だに続いている。
都庁付近の建物も巻き込まれ次々に崩れ落ちていく程の威力だ。

「……タイダルウェイブ」

しかしダオスは突然攻撃を中断し、何かを呟く。
次の瞬間には、光ではなく凄まじい激流が周囲を容赦なくなぎ払った。



268ディナーは戦いの後で:2014/01/27(月) 00:04:18 ID:mBl4h5BA0
「一応、応急処置が終わりました」
「ご苦労。しかし警戒は怠るな。連中はおそらく、まだ生きているぞ」
「さっきのレーザーの直撃を受けて、ですか?」
「ああ。光の中でこちらの隙を窺っているように見えた。
 おそらく完全ではないが、光と熱に対して既にある程度の耐性を得ている可能性が高い」
「それで水魔法に切り替えたんですね」

捕食者を撃退した二人は、改めて都庁を眺めた。
もうそこには、コンクリートやガラスなどで構成された都庁の面影はほとんど残っていない。
絡み合う樹木、茂り始めた大きな葉、自然の産物が文明の象徴を覆っていく。

「「美しい……」」

それはさながら、新たに生まれた世界樹のようで。

「……これこそ、この世界のあるべき姿ですよ。自然と共に生き、大地の恵みに感謝を忘れない。
 行き過ぎた文明や科学なんて必要ないんです」
「私はお前のような熱心な自然崇拝者というわけではないが、科学の根絶には賛成しよう。
 人間共がくだらぬ化学兵器を使うせいで、世界は穢れて枯れ果てるのだ。もっと大樹のありがたみというものをだな……」

彼らは大地の守人と大樹の守人。
都会の真ん中で生まれつつある新たな大樹と、自然を愛する魔物達を守るために手を組んだのだ。
共に科学的なものを毛嫌いしていたのも大きな理由であったといえる。
そしてさらに、互いが互いの弱点を補う存在であったことも。

「連中以外にも、ここを狙う輩はいるだろう。
 お前の使役していた三幻竜のうち一体も行方不明だというし、戦闘は私に任せ、援護とそやつの治療にまわってくれ」
「わかりました」

ごきごきと手を鳴らすダオスは、魔王と称され、魔術でしか倒すことができないと言われた男である。
膨大な魔力と卓越した格闘術も十二分に脅威だが、彼は物理的な攻撃を受け付けないことが売りであった。
裁断者を治療するレストは、特殊な装備練成と肉体強化により、あらゆる魔法攻撃を受け付けない。
二人が揃うことによって、擬似的にあらゆる攻撃を受け付けない完全な状態が作り上げられるのだ。

(私はもとより、レストも戦いに秀でている。魔物達もここを占拠するだけの力を持っている。
 科学使用者共に負けるつもりはないし、負けてはならぬのだが……
 あの二人組は、一体なんなのだ……? 魔物でも、人間でもない、もっと得体の知れない……)

【一日目・18時50分/日本・東京都庁樹】
【ダオス@テイルズオブファンタジア】
【状態】健康、物理攻撃無効、雷耐性低
【装備】ダオスマント
【道具】支給品一式、不明品
【思考】
基本:星の自然環境改善
1:主催者含めあだなす存在は全身全霊で滅ぼし、協力者は助ける
2:機械っぽい外見の奴は問答無用で潰す
3:四条化コンビを警戒
4:都庁の魔物を狙う参加者を迎撃する
5:グンマーの世界樹の迷宮も気になる

【レスト@ルーンファクトリー4】
【状態】健康、全属性攻撃吸収、無属性攻撃半減
【装備】天ノ村雲ノ剣、
【道具】支給品一式、不明品
【思考】
基本:星の自然環境改善
1:主催者含めあだなす存在は全身全霊で滅ぼし、協力者は助ける
2:機械っぽい外見の奴は問答無用で潰す
3:四条化コンビを警戒
4:魂の裁断者の治療
5:あわよくば竜と結婚できる世界を作りたい
※フレクザィードの飼い主でしたが、バサラによりその権限を奪われていることに気がついていません

【魂の裁断者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】瀕死(治療中)
【装備】無し
【道具】長くて丈夫な木の棒、支給品一式
【思考】
基本:都庁を住処にしたモンスター達で協力して生き残る
1:気絶中



269ディナーは戦いの後で:2014/01/27(月) 00:05:54 ID:mBl4h5BA0
「かはっ……」
「うぅ……」

濁流に揉まれた翼とぼのぼのは、都庁から離れた位置まで流されていた。
持ち前の生命力と、食への渇望により命に別状はないが、初めてダメージらしいダメージを負っていた。
浴びた攻撃は水属性のもの。都庁に向かう途中で手に入れた耐性は風であり、水にはまるで耐性ができていなかったのだ。

【疾風のゲハ@ボボボーボ・ボーボボ】 翼とぼのぼのに捕食され死亡

「あの男達……かなりの強さだな。だが同時に……アア、ゼヒトモ食べてミタいな?」
「でもでも、かなりたいへんそうだよ?」
「なに、食べるのが困難な食材ほど、美味いというものサ……お腹、スイタな。
 あの男の攻撃を耐えるためにも、次は水耐性を得られそうな相手を狙って……いや、今はとにかくダレデモ……」

初めて、かなりの傷を負い。
初めて、食事をとることに失敗した。
それと同時に死亡してしまった四条貴音の無念はどれほどのものだったことだろうか。
だが彼女と違うのは、翼もぼのぼのもまだ生きているということ。
そしてご馳走を前に『お預け』をくらったことにより……より『食』への思いが強くなったことだ。
前菜ともいえる熊肉すら満足に食えていないのだ。当然の結果といえる。
だんだんと理性が削られていき、より獣に近くなっていっていることに、二人はまだ気がつかない……

【一日目・18時50分/日本・東京都のどこか】

【風鳴翼@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】中ダメージ、超空腹、炎耐性(強)、聖耐性(強)、闇耐性(弱)、風耐性(弱) 四条化、きゅんっバンパイア化
【装備】シンフォギア・天羽々斬@戦姫絶唱シンフォギア
【道具】支給品一式
【思考】
基本:四条貴音の意思を継ぎ、空腹を満たす
0:水耐性を上げたいが、今はとにかく空腹
1:食べられればなんでも良いが、特にらぁめんを食べたい
2:貴音の失敗を鑑みて、より多くの耐性が得られそうなものを優先して食す
3:ペットとしてぼのぼのは連れて行く
4:立花たちが今の私を見たらどう思うか……
5:都庁の敵を警戒
※四条貴音の細胞に肉体を侵食されたため、四条化し貴音の能力と一部の記憶を受け継ぎました
※テラカオス化の進行度合いも受け継がれています。さらに本人も気がつかないうちに現在も進行しています

【ぼのぼの@ぼのぼの】
【状態】中ダメージ、超空腹、炎耐性(強)、聖耐性(強)、闇耐性(弱)、風耐性(弱) 四条化、きゅんっバンパイア化
【装備】ウィンチェスターM1912
【道具】支給品一式、ヒョウヘンダケ@ぼのぼの×10
【思考】
1:すごくおなかすいたなあ
2:「ころしあい」っていうのはたべることなんだね!
3:ツバサおねえさんについていく
4:みんなどこにいるのかなぁ
※四条貴音の細胞に肉体を侵食されたため、四条化し貴音の能力と一部の記憶を受け継ぎました
※テラカオス化の進行度合いも受け継がれています。さらに本人も気がつかないうちに現在も進行しています

270守護天使?:2014/01/27(月) 17:09:56 ID:r6ZoDfuA0
DMC狂信者の活動拠点、ビッグサイト。
ショッカーの拠点にされたりもして、踏んだり蹴ったりである。
そんなビッグサイトではあるが、普段も色々と拠点にされていたりする。
アニメとか同人誌の一大イベントでは、それはそれは沢山の人々が集まるわけで……
その中には、腐った連中もいる。
外見ではなく中身が腐った思考の連中にとってもビッグサイトはある意味聖地であり、守護獣的なものも存在していた。

「ホモォ……!」

それが、ビッグサイト上空で荒ぶっているこの天使、ルシ腐ェルである。
堕ちたうえに腐った、最狂の天使とされるルシ腐ェルは、下界のホモォ達を優しく見守ると同時にたまに手助けをする。
感情が昂ぶった瞬間、ビッグサイト上空から地上に舞い降りて、ルシフェル砲で超広範囲を爆撃するのだ。
本来であれば、美味しい薄い本でもないとすぐには荒ぶらないルシ腐ェルであるが、今はご覧の通りフル充填状態。
ルシ腐ェルの真下、ビッグサイトから漏れ聞こえるはクラウザーさんの歌(CD)と信者のSATSUGAIコール。
圧倒的なSATSUGAIコールは最狂の天使の思考さえ掻き回し、ホモォ以外の存在でも手助けしたくなるような……

「……光秀×デスマスク……イケル!」

――などということは別に無く、単にルシ腐ェルが勝手に狂信者達を頭の中でホモに仕立て上げているだけであった。

「レイ○……ソウダ、光秀総受けもオイシイ……」

少なからず、影響は受けているようだが。
とにかく、妄想力逞しいルシ腐ェルは、息を荒げてビッグサイト上空に居座っていた。

【1日目・18時50分/日本・東京都江東区ビッグサイト上空】
【ルシ腐ェル@しんげきのホモォ】
【状態】健康、チャージ100パーセント
【装備】不明
【道具】支給品一式、大量の薄い本
【思考】
基本:ビッグサイトに近づく連中をルシフェル砲で爆撃する
1:DMC狂信者でカップリング妄想する

271つく相手を間違えたな:2014/01/29(水) 08:36:07 ID:vMn5lDkUO
ビッグサイトの屋根に登ったラージャンの気光ブレスがルシ腐ェルを焼き尽くす。
DMC狂信者からしたら、ビッグサイトを護っていようとSATSUGAI対象に変わりはなかった。
味方する相手を間違えた時点でルシ腐ェルに未来は無かったのだ。

【1日目・19時00分/日本・東京都江東区ビッグサイト】

【ラージャン@モンスターハンター4】
【状態】健康、ギルクエレベル100、擬人化
【装備】擬人化パッチ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIし尽くすだけだぁ!

【ルシ腐ェル@しんげきのホモォ 死亡確認】

272右手だって、あるんだよ:2014/01/29(水) 17:55:41 ID:yZ/YJRkg0
「はぁはぁ……ようやく復活できたか……」

息を荒げて、糸目の男――タケシは近くの壁にもたれかかった。
彼は野比玉子症候群の一員であるが、今回は復活にかなりの時間を要していた。
原因としては、玉子本人の長期生存である。
玉子が長期生存した場合、症候群はその効力を弱らせ、症候群メンバーも即退場する可能性が減るわけだが……
メンバーが玉子より先に既に死亡していた場合、逆に復活ができないor再生に時間がかかるというデメリットも存在している。
玉子が何者かに殺害されたため、ようやくタケシも復活できたのである。

「いい加減に、この不毛なバトルロワイアルを破壊する方法を探さないと――」

「そこの少年、この手の法則を言ってごらん?」

「なっ!?」

「はずれだ。罰として……両手攻撃・ダブルフレミングバスター!」

しかし復活して間もないタケシは、現れたチョビ髭の男が繰り出した電撃の嵐により一瞬で炭になってしまった。
彼の名はジョン・フレミング。
ある意味で、野比玉子症候群と同等に凄まじい扱いを受ける、テラカオス化参加者の一人である。
その力はより強大に、そしてより理不尽なものへと進化していた。

「私の左手の法則と……そして右手の法則……両方を正しく知らない奴は……すべて……ぶち殺す!」

【一日目・19時/栃木県】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】テラカオス化進行中、電撃能力会得
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手と右手の法則をきちんと知らん奴を皆殺し。(野田総理でも許さん)
1:子供の参加者を優先して質問を投げかける
2:答えられなかったら当然始末する
※テラカオス化進行により、両手から電撃を放てるようになりました

【タケシ@カオスロワ】 死亡確認

273二人はH / 地獄で髑髏を拾う者達:2014/02/01(土) 23:02:48 ID:DyvPe7js0
 桜田ジュンは、同じく魔女と呼ばれる謎の生命体が支給された水谷絵理というアイドルを仲間にしていた。
絵理もまた、友人や仲間たちを探しており、魔女が支給された者同士という事もあって共に行動することになったのだ。
ちなみに、絵理に支給されたのはハコの魔女H.N.エリー(キルステン)というツインテールの生えたパソコンのモニターのような生物だった。
そんな二人は今、京都の街中を歩いていたのだが、平和な時間はここまでだった。

(それにしても絵理とエリーって……えっ)
「数秒間だけ、空が真夜中みたいに……きゃっ!?」

 絵理が言った通り数秒間だけ空が暗くなったかと思うと、犬耳の生えた筋肉質な銀髪の男が吹き飛ばされてきた。
その男・ザフィーラは二人の足元で止まると、倒れたまま光に包まれながら消滅した。

「……に……逃げ……ろ……」

 そう言い残し、事切れる青い狼と、それを見て絶句する二人。
そして、粗暴さを感じさせる大声が周囲に響き渡った。

「次はお前等か!お前等もクラウザーさんの元に送ってやるぜぇ!」

 その声の主は、キバという男だ。DMC狂信者の一員だったりする彼は、支給品のキバットバットIV世を使って(未来の世界の)仮面ライダーキバに変身していたのだ。
ザフィーラを殺したのも、こいつの放ったダークネスムーンブレイクだったりする。
そんなキバを見て、主の危機を感じ取ったシャルロッテが彼に噛みつこうと身体を伸ばしたが……。

「なっ!?」

 逆に、シャルロッテに蹴り上げが三発も叩き込まれ、さらに回し蹴りを喰らってシャルロッテが弾き飛ばされた。
脱皮による再生でシャルロッテは無事ではあったものの、相手の強さを思い知らされる事になった。
そんな時だった。彼等が現れたのは……。

「随分と楽しそうじゃねえか、キバの大将よぉ!」
「弱い物いじめで悦に浸るとは、程度が知れるな」
「そ、その声……テメエ等は、髑髏の奴の……だが、この力があればこっちの、何ぃ!?」

 彼等は、ジュン達の後ろからやってきた。
一人は獰猛さを感じさせる笑みを浮かべ、もう一人は冷たい目でキバを睨んでいた。
そんな、どう見ても悪人にしか見えない二人は、海動剣と真上遼。マジンカイザーSKLのパイロットである善良な公務員だ。
自身の宿敵の登場に、驚くも仮面ライダーの力で自分の有利は揺るがないと思い持ち直すが、二人もまた腰にベルトを巻いていた。

「真上、こいつは俺にやらせろよ」
「ああ……で、其処のお前等。俺の身体に傷一つつけさせるなよ」
『サイクロン!ジョーカー!』

 海動が変身したのは緑色の右半身と、黒色の左半身を持つ仮面ライダー。
仮面ライダーWの基本形態ともいえるサイクロンジョーカーだ。
ちなみに、意識が変身した海動に転送された為に倒れた真上の身体は、ジュンと絵理が半泣きになりながら必死で保護しました。

274二人はH / 地獄で髑髏を拾う者達:2014/02/01(土) 23:03:38 ID:DyvPe7js0
「お、俺と同じ……仮面ライダーだとぉ……!?」
「よそ見してんじゃねえよ」

 うろたえるキバにWは掴みかかり、そのまま蹴りと拳を浴びせ、頭突きで突き飛ばした。
そして、キバが間合いを詰めようとしている間に、メモリチェンジを行うW。

『ヒート!メタル!』

 ヒートメタルにチェンジしたWのメタルシャフトと、キバの拳がぶつかり合い、キバが押し負ける。
そんなキバにWは、メタルシャフトでの突きを三発叩き込む。
海動がヒートとメタルに、真上がヒートとトリガーに高い適合率を持っている為にヒートメタルはそのポテンシャルを十分に発揮できていた。
一方、キバは無理矢理変身しただけであり、本来の力をまるで発揮できていなかった上に、ザフィーラとの戦いで少なからずダメージを受けていたのだ。
その差が、同じ仮面ライダーと戦う事でついに表面化したのだ。

「フッ、どうした?その程度か?」
「チッ、良い気になってんじゃねえぞコラァ!!」
(怖いけど……凄い……)
(こっちまで殺されそうだけど……どこか安心する?)

 キバの回し蹴りが、後ろ回し蹴りが、踵落としが、Wの振り回すメタルシャフトに弾かれていく。
その圧倒的な強さに、ジュンと絵理と二人?の魔女は恐れつつも見とれていた。

「ちぇええええいっ!!」
「ずおおおおりゃああああああ!!」

 そして、飛び蹴りを放つキバを、Wの投げたメタルシャフトが撃ち落とした。
それまでに受けたダメージに苦しみながらもどうにか起き上がり、体勢を立て直すキバ。
しかし、Wは既にメタルシャフトを回収していた。

「海動、決めるぞ!」
「おう!!」
『メタル!マキシマムドライブ!!』
「うおおおおお!メタルブランディング!!」

 先端に炎を宿したメタルシャフトをWが横に薙ぎ払う。
その一撃はキバのベルトに止まっていたキバットバットIV世を粉砕し、その勢いのままぐるりと一回転する。
そして、二撃目がキバの胴に直撃し、キバを爆散させた。

「「俺達が、地獄だ!」」

 その禍々しくも雄雄しいその勇姿を、ジュン達はただ目に焼き付けるのだった。

275二人はH / 地獄で髑髏を拾う者達:2014/02/01(土) 23:14:45 ID:DyvPe7js0
【一日目・19時10分/静岡県】

【海動剣@マジンカイザーSKL】
【状態】健康、ヒートメタルに変身
【装備】ダブルドライバー@仮面ライダーW ガイアメモリ(ジョーカー、メタル、ルナ)@仮面ライダーW
【道具】支給品一式
【思考】基本:戦いを楽しみながら主催を倒す
1:マーダーは片っ端から倒す
2:俺達に大義名分なんて無いのさ!
※真上がボディサイドを担当する場合は、変身前にジョーカーメモリとサイクロンメモリを交換する予定です。

【真上遼@マジンカイザーSKL】
【状態】健康、変身により意識が転送されてる
【装備】ダブルドライバー@仮面ライダーW ガイアメモリ(サイクロン、ヒート、トリガー)@仮面ライダーW
【道具】支給品一式
【思考】基本:戦いを楽しみながら主催を倒す
1:マーダーは片っ端から倒す
2:俺達に大義名分なんて無いのさ!
※真上がボディサイドを担当する場合は、変身前にジョーカーメモリとサイクロンメモリを交換する予定です。

【桜田ジュン@ローゼンメイデン】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、シャルロッテ@魔法少女まどか☆マギカ
【思考】基本:死にたくない
1:あの二人が怖い……
2:結果的に女の子(巴マミ)を殺してしまったことへの後悔
3:家族や友人、ドール達と再会したい
4:見せしめに殺された女(巴マミ)が生きていたのは……?

【水谷絵理@アイドルマスター ディアリースターズ】
【状態】健康
【装備】
【道具】支給品一式、H.N.エリー(キルステン)@魔法少女まどか☆マギカ
【思考】基本:尾崎さんやサイネリア、876プロの皆と再会して生き残る
1:あの二人が怖いけど……護ってくれた……?

【ザフィーラ@魔法少女リリカルなのはA's 死亡確認】
死因:ダークネスムーンブレイク

【キバ@マジンカイザーSKL 死亡確認】
死因:メタルブランディング

276:2014/02/02(日) 03:35:24 ID:Gq0tekwc0

 長崎県(九州ロボ・第二の右腕)。
 そのハウステンボスは現在『真・ゆうかりんランド(仮)』への改装中であった。

「オラぁ! 働け、屑共ォ!!」
「ひっ……」 

 ゆうかりん信者と化した現場監督が奴隷(モブ参加者)を鞭で叩く。
 そんな最中、とあるモブ参加者が空を指差した。

「空から、無数のテニスボールが!?」
「は……?」

 次の言葉を口にすることなく、彼らの命は塵屑のように消えた。







 ※印で書いてあった。『他にも九州ロボに被弾したかもしれません。』 
 そう、ここにも届いたのだ。

 

 さて、緑間君の超距離テニスボールの威力を実際に計算してみる。
 まず速度であるが……
 約1、2分で約1,000km放れた距離に届くとすると、その速度は約30.000㎞/hとなる。
 ここでマッハ1を約340m/sとする。これを時速に換算すると約1.224Km/h。
 つまり、大体マッハ24となる。これでも充分速さである。
 (ちなみに光速はマッハ881.742である)
 しかし、問題はそのテニスボールの持つエネルギー量である。
 このテニスボールの質量を一般的な重さの50ℊとする。
 これは一般的なライフルの銃弾の約4gの約12.5倍ほどの質量である。
 一般的なライフルの初速は約947.5m/s≒約マッハ2.8である。
 物体のエネルギーは1/2×質量×速さ×速さである。
 単純計算でも一般的なライフルの400倍のエネルギーを持つ。
 
 それが一発分の威力であるが……
 九州にいくつ届いたか?
 その超距離テニスボールの個数は『限』りが『無』い。故に『∞(無限)』。

 つまり、前SSで書かれていた『少なくとも大砲以上』という表現では足りない。
 全然足りないのだッ!!

 そして、そんな破壊兵器と化したテニスボールが九州ロボ全土に降り注ぐ!!

277:2014/02/02(日) 03:37:17 ID:Gq0tekwc0

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278:2014/02/02(日) 03:37:51 ID:Gq0tekwc0


 結果的に『真・ゆうかりんランド(仮)』諸共九州ロボは粉々に砕け散った。
 
 九州の大きさは日本人なら誰でも知っていると思うが35,640平方キロメートルである。
 解り易く言えば敷地面積が46,755平方メートルの東京ドーム約762.271個分である。

 そんな距離を一時間やそこいらで移動・修復できるわけないだろ?
 光博士とかビアン博士とか阿笠博士とかの科学者でも無理に決まっている。
 スパーリペアキットでも完全に消滅したものは修復は不可能である。

 それは単純である。
 スパロボでHP0の機体を行動させることは出来るか?
 否である。

【一日目・18時45分】
【九州ロボ 完全破壊確認】

※九州にいた参加者及び主催者の安否は不明です。

279真 カ オ ス ロ ワ 史 上 最 低 の 糞 回:2014/02/02(日) 15:40:00 ID:oybROXCo0
SATSUGAIの名の本に犠牲がまた出た。

【野比玉子@ドラえもん 死亡確認

280真 カ オ ス ロ ワ 史 上 最 低 の 糞 回:2014/02/02(日) 15:44:07 ID:oybROXCo0
SATSUGAIの名の本に犠牲がまた出た。

【野比玉子@ドラえもん 死亡確認

だが誰も気付くことはなかった。彼には。

281真 カ オ ス ロ ワ 史 上 最 低 の 糞 回:2014/02/02(日) 15:56:04 ID:oybROXCo0
彼、ジョン・フレミングは乗り捨てられていた車を使い東京に来て一人ほど抹殺した後眠ろうと思った。
【モブキャラ@いろいろな作品 死亡確認!】
だが、騒音のせいで眠れなかったので、騒音を断とうと思った。

彼は能力を使い電気を集め放つとうと思った。
23:55 光が薙ぐ。
およそ2kmを移動した雷はビッグサイトを破壊した。

【ビッグサイト 消滅】
【DMC狂信者 壊滅】

そして、フレミングがテラカオス化した。
その時不思議な事が起こった。
なんと空間に穴が空いた!

282真 カ オ ス ロ ワ 史 上 最 低 の 糞 回:2014/02/02(日) 16:03:32 ID:oybROXCo0
知っているだろうか。TCBR7期でノトーリアスDECOは死んではいなかった事を。
ソースは保管庫にて。

ノトーリアスDECOは異次元に今もいる。
もし…

「おわっ!」
フレミングは突然現れた怪物に取り込まれた。

「とでも思っていたのか!」

テラカオス化したフレミングが怪物、ノトーリアスDECOを乗っ取り、そして感じた。
そう、カオスを。

283真 カ オ ス ロ ワ 史 上 最 低 の 糞 回:2014/02/02(日) 16:23:54 ID:oybROXCo0
ノトーリアスDECOは7期に繋がっている。
何故かは不明だ。
しかし、かがみとアカギから見て7期は4-6,8期に繋がっている。

ゆえにフレミングは4-8期に繋がった。

流れ込んでくる怨念は、フレミングをテラカオスへと変貌させた。

イチローは試合中、ルーファウスは死んだ。
他の阻止できそうな奴らも殺された。
世界は因果律を書き換えられた。
彼はもう止められない。

【しまっちゃうおじさん@ぼのぼの 死亡確認】
【田中@爆笑問題 死亡確認】
【ユニクロン@トランスフォーマー 死亡確認】
【マグニスさま@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】
【女神イシター@ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン 死亡確認】
【オタチ@ポケットモンスター 死亡確認】
【武藤遊戯@遊戯王 死亡確認】
【老賢者@誤爆スレ 死亡確認】
【692@夢オチ 死亡確認】
【マルク@星のカービィシリーズ 死亡確認】
【エンペラ星人@ウルトラマンメビウス 死亡確認】
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ 死亡確認】
【世界 因果律書き換え確認】

【一日目 東京都】

【テラカオス・フレミング@いろいろ】
【状態】テラカオス
【装備】なし
【道具】なし
【思考】カオス
※テラカオス化+ノトーリアスDECOと融合 でテラカオスになりました
※四〜八、十周目の死者の能力を使えます。

284はいはいリセットリセット:2014/02/02(日) 18:09:41 ID:kxoT26EoO
新潟県の海岸で一人の悪の斬り殺していた飛竜達は、設置されていた望遠鏡で大量のテニスボールが九州ロボを破壊するのを目撃した。
しかし、爆煙が収まるとそこには九州ロボと大してサイズの変わらないロボットがあった。
実は、九州ロボは地表を反応装甲として使う事で難を逃れていたのだ。
最も、九州ロボにいた主催以外の参加者は地表にいた為全滅しており、主催以外の参加者が地表に残されていた事を知っていた飛竜達はテニスボールを放った者を悪と認定した。
幾ら主催を倒す為とはいえ、多数の犠牲が出る事を二人は容認しなかったのだ。

【一日目・19時00分/日本・新潟県の海岸】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:九州ロボを大量のテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】不明
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:九州ロボを大量のテニスボールで攻撃した者を抹殺する。

【ガーゴイル@ふしぎの海のナディア 死亡確認】

【同時刻/日本・九州ロボ】

【九州ロボに居た主催以外の参加者全員@いろいろ 死亡確認】

285はいはいリセットリセット:2014/02/02(日) 18:17:04 ID:kxoT26EoO
一方、すぐ隣の石川県では、異次元より現れたノトーリアスDECOが多数の参加者と戦い、相討ちとなって消滅していた。

【同時刻/日本・石川県】

【ノトーリアスDECO@カオスロワ7期 消滅確認】
【しまっちゃうおじさん@ぼのぼの 死亡確認】
【田中@爆笑問題 死亡確認】
【ユニクロン@トランスフォーマー 死亡確認】
【マグニスさま@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】
【女神イシター@ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン 死亡確認】
【オタチ@ポケットモンスター 死亡確認】
【武藤遊戯@遊戯王 死亡確認】
【老賢者@誤爆スレ 死亡確認】
【692@夢オチ 死亡確認】
【マルク@星のカービィシリーズ 死亡確認】
【エンペラ星人@ウルトラマンメビウス 死亡確認】
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ 死亡確認】

286混沌な名無しさん:2014/02/02(日) 23:59:00 ID:Gq0tekwc0
色々荒れているので、破棄します。申し訳ありませんでした。

287探し人は今:2014/02/03(月) 00:12:48 ID:o2Eix1vI0
千葉県の公園にて、少女雪音クリスと小動物シマリスが情報交換を交わしていた。
彼女らが求める情報…それは知り合いの情報であった。

「うーん、ぼのぼのとかいうのは知らねえな…。
 というか、お前みたいな喋れる小動物がいるのがビックリなんだが」
「わたしは人間はアウトオブ眼中だったからよくわからないのでぃす」
「まぁ、翼は心配ないと思うけどな。
 響の奴はいろいろ抜けててちょせぇからなぁ」
「ああ、ぼのぼのもそんな感じなのでぃすね。早く見つけてやらないとでぃすね…」

だが、会話の内容を聞く限り仲間の手がかりは見つかったとは言えないようだ。
とりあえずはお互い人探しというスタンスを持ったもの同士、一緒に行動するかという話になった。
と、その時目の前に人影が現れる。
ひらひらな羽衣を着用し、右手の人差し指を天に向けたそのサタデーナイトフィーバーポーズをとった女性はクリスたちに話しかけてきた。

「話は聞かせてもらいました。貴方達はどうやら知人を探しているようで…」
「シマリス達になんの用でぃすか?」
「私は永江衣玖と申します。実は私も丁度知り合いを探しているのですが。比那名居天子という少女を探しているのですが知りませんか?
 頭に桃を乗せた帽子を被り、ナイト専用の剣を持ち、おかしな言葉で喋る方なのですが…」
「知らねぇよそんな個性豊かな奴…で、お前はさっきから何で変なポーズを取り続けているんだ?」
「えぇ、実は私は首輪の制限でこの体勢を維持していないと呼吸が出来なくなって死ぬんです」
「お、おう…」
「心配は要りません、これには慣れておりますので。
 あぁそれと…近日中にこの日本を地震を含めた大災害が襲いますよ」
「えっ」

空気を読んでいるのかいないのか、最後に爆弾発言を淡々と投下する永江衣玖。
まぁ、それが彼女の仕事みたいなもんだからしょうがない。
果たしてこの言葉をクリスとシマリスはどう受け取るのか?
そして彼女らは知らない、この3人の探している面子がマーダー化していることに。

【一日目・19時/千葉県 公園】

【雪音クリス@戦姫絶唱シンフォギア】
【状態】健康、呆然
【装備】イチイバル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間を探して現状を打破する
1:えっ

【シマリス@ぼのぼの】
【状態】健康、呆然
【装備】胡桃五千個
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に生き残る
1:えっ
2:胡桃の扱い方を極める

【永江衣玖@東方project】
【状態】健康
【装備】イクサベルト@仮面ライダーキバ
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:???
1:天子を探す
※サタデーナイトフィーバーポーズをとり続けないと呼吸困難で死にます

288見かけで判断するのは危険:2014/02/03(月) 02:24:57 ID:s.X/vkYs0
「おもちうにょ〜ん」

 柊つかさは、DMC狂信者の一員として、参加者のSATSUGAIに勤しんでいた。
拠点であるビックサイトを出発してから2人の参加者をSATSUGAIし、今まさに3人目を餅で窒息死させていた。
そして、次の獲物を探そうとあたりを見回すと、そこには青い軟体生物がいた。
それはまさしく、某有名RPGでおなじみのスライムだった。
楽にSATSUGAI出来る獲物を見つけ、つかさははりきってそのスライムに近づこうとして……スライムが吐いた灼熱の炎に包まれて灰と化した。

「ピキー!」

つかさを返り討ちにしたのはまさしくスライムであった。
ただ、そのスライムは、伝説のモンスター使いの元で戦い続け、仲間と共に地獄の帝王にすら勝ち、種族としての限界に至るまで強くなった個体であった。
仲間内でもトップクラスのスピードで放った灼熱の炎は、並の相手では自身の身に何が起こったか理解する事すら出来ない程の絶技だったのだ。
そう、そのスライムの名はスラリン。グランバニア国王が逃げ出した奴隷だった頃から共に戦い続けたモンスターの内の一体だ。

「ピキー、ピキキー」

 そして、スラリンは仲間を探して殺し合いを終わらせる為、移動し始めるのであった。

【1日目・19時30分/日本・東京都】

【スラリン@ドラゴンクエストV 天空の花嫁】
【状態】健康、LV99
【装備】無し
【道具】支給品一式、ナイフ
【思考】基本:殺し合いを終わらせる
1:主であるグランバニア国王とその家族と同僚の仲間モンスター達を探す
2:それ以外の仲間も探す
3:マーダーは可能な限り倒す。
※人間の言葉は聞けば理解できますし、(出身世界の)人間の文化や常識も理解できますが、人間の言葉は全く喋れませんし読めません。

【兜甲児@マジンガーZ 死亡確認】
【原監督@現実? 死亡確認】
【野比玉子@ドラえもん 死亡確認】
死因:餅による窒息死

【柊つかさ@らき☆すた 死亡確認】
死因:焼死

289無限のテニスボールを無駄にするのは惜しい気もしたので……:2014/02/03(月) 16:48:28 ID:kAwx2RUgO
実は九州ロボの右腕を破壊したテニスボールの他にもそれと同じ威力のテニスボールが無数に存在し、九州ロボを破壊するはずだったのだが、それは起こらなかった。
何故なら、九州ロボの右腕を破壊した一発を除き、テニスボールは全て上空でカオスロワを傍観していたユニクロンに直撃し、彼を粉砕していたのだから。
一発だと九州ロボの右腕を破壊する程度の威力でも、無数に集まれば惑星サイズのユニクロンをも破壊出来るのだ。

【一日目・19時00分/日本海の上空】

【ユニクロン@トランスフォーマー 死亡確認】

290長野って埼玉にも面しているんだよね:2014/02/03(月) 19:16:59 ID:SmzCAQos0
長野から埼玉まで車で移動していたカール・フリードリヒ・ガウスの近くに人が近寄ってきた。
ガウスは車を止めた。

「おーい、そこの人!水をくれ」
「誰?」
「俺は◆02GOODMe2.」

ガウスは水を差し出した。
だが運の悪い事にそれは新型ナノマシン入り飲料水だった。
電波を受信した彼らは思った。

ガウスは思った。
(カオスを加速させる為に)
◆02GOODMe2. は思った。
(この殺し合いを終わらせる為に)
そして2人は言った。

「主催を倒す!」

でも出来なさそうなので戦力強化に走った。

【一日目・20時/長野県・埼玉との境界近く】

【もっとカオスにし隊】
共通思考:とりあえず、マーダーは倒す
1:主催を倒したい
2:カオスの加速

【カール・フリードリヒ・ガウス@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、車
【思考】
基本:どんな手を使ってもカオスを加速させる
1:◆02GOODMe2. に付き合う

【◆02GOODMe2.@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、銃
【思考】
基本:どんな手を使っても殺し合いを終わらせる
1:とりあえず、マーダーは倒す
2:主催を倒したい

291長野って埼玉にも面しているんだよね:2014/02/03(月) 20:08:06 ID:/1CmSjhU0
長野から埼玉まで車で移動していたカール・フリードリヒ・ガウスの近くに人が近寄ってきた。
ガウスは車を止めた。

「おーい、そこの人!水をくれ」
「誰?」
「俺は◆02GOODMe2.」

ガウスは水を差し出した。
だが運の悪い事にそれは新型ナノマシン入り飲料水だった。
電波を受信した彼らは思った。

ガウスは思った。
(カオスを加速させる為に)
◆02GOODMe2. は思った。
(この殺し合いを終わらせる為に)
そして2人は言った。

「主催を倒す!」

でも出来なさそうなので戦力強化に走った。

【一日目・20時/長野県・埼玉との境界近く】

【もっとカオスにし隊】
共通思考:とりあえず、マーダーは倒す
1:主催を倒したい
2:カオスの加速

【カール・フリードリヒ・ガウス@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、車
【思考】
基本:どんな手を使ってもカオスを加速させる
1:◆02GOODMe2. に付き合う

【◆02GOODMe2.@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、銃
【思考】
基本:どんな手を使っても殺し合いを終わらせる
1:とりあえず、マーダーは倒す
2:主催を倒したい

292覚醒邪気眼イズム:2014/02/03(月) 20:49:10 ID:o2Eix1vI0
質問に答えられなかったタケシを抹殺したジョン・フレミングは新たなターゲットを探していた。
そして間もなく見つけた。左目に眼帯を付け、右手に包帯を巻いた少年だ。
当然の如くフレミングは少年に質問を投げかける。

「少年。私の生み出したこの法則を知っているかね…?」

そう言って両手のあの法則のポーズを少年に見せ付ける。
するとその少年はそれを見るなり驚愕したような表情を浮かべワナワナと震え始めた。

「どうした、答えられないのか?」
「バカな…貴様が何故ソレを知っている…?」
「ん?」
「黒の教科書でしか知らなかったが本当に存在していたとはな…
 しかしアレは既に黒歴史の果てに人々の記憶から抹消された存在のはず…それがどうして…?」
「は?」
「正気か?ソレを…『バルギスの定理』で世界の真理を暴くことがどれほど危険なことか…。
 貴様は…貴様は一体何をしようとしている!?『バルギスの定理』を使って…貴様ァァァァァァッ!!」
「違う…この馬鹿のバルギスがぁ…ダブルフレミングバスター!!死ねえぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!!!!」

少年の意味不明な珍回答に今までにない程の怒りをこめて電撃を放つフレミング。
が、少年は突如何もない空間から最上級悪魔の力が宿った闇色の剣『魔剣ルシファーブレード』を具現化させるとフレミングの放った電撃をその一振りで打ち払った。

「何だとッ…!」
「ククク…攻撃してくるとはな。それが貴様の選択か…
 やはり貴様は禁じられた『バルギスの定理』を使ってよからぬことを企んでいるらしいな…」
「いや、だから違うって言ってんだろ」
「貴様の野望は俺の邪気眼が跡形もなく次元の彼方へ消し去ってやる!!闇の炎に抱かれて消えろ…」
「さっきから話聞けやこの厨二野郎」

そして少年は左目の眼帯と右手の包帯を脱ぎ捨てる。
少年の左目と右腕に刻まれた謎のタトゥーが妖しく輝いていた…。

【一日目・20時/栃木県】

【ジョン・フレミング@現実?】
【状態】テラカオス化進行中、電撃能力会得
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】
基本:フレミングの左手と右手の法則をきちんと知らん奴を皆殺し。(野田総理でも許さん)
0:邪気眼使いを殺す
1:子供の参加者を優先して質問を投げかける
2:答えられなかったら当然始末する
※テラカオス化進行により、両手から電撃を放てるようになりました

【邪気眼使い@邪気眼ネタ】
【状態】邪気眼覚醒、邪気眼解放中
【装備】魔剣ルシファーブレード@作者の妄想
【道具】支給品一式
【思考】
基本:邪気眼の力に導かれるまま動くだけだ
0:フレミングをこの世界から消し去る
1:それが世界の選択か…

293悪を薙ぎ倒せ:2014/02/04(火) 00:05:28 ID:1DWWM/t.O
飛竜とハクメンは福井県で、再起を誓って新たに部下を集めていたガーゴイルと彼が集めた部下4人と1匹を全員斬り殺していた。
全人類を下僕にしようとしていた悪だから仕方ないね。
そんな彼等だが、風の噂で九州ロボの右腕が一度破壊された事を知り、それを行った者を悪だと認定していたりする。
主催以外の参加者が九州ロボの地表に残されている事を知っていた二人は、彼等もろとも主催を倒す事を容認しなかったのだ。

【一日目・19時30分/日本・福井県】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※ヒートゲージ等の状態は次の書き手に任せます。

【ガーゴイル@ふしぎの海のナディア 死亡確認】
【しまっちゃうおじさん@ぼのぼの 死亡確認】
【田中@爆笑問題 死亡確認】
【老賢者@誤爆スレ 死亡確認】
【692@夢オチ 死亡確認】
【オタチ@ポケットモンスター 死亡確認】

294既知との遭遇:2014/02/04(火) 19:45:37 ID:2ye0aUeM0
バガン!

【サキエル@新世紀エヴァンゲリオン(テレビ版) 死亡確認】

戦いは終わった。
サキエルは◆02GOODMe2. により転んだ後、ガウスによる50回以上のしき逃げアタックによりコアが砕けたのだ。
と言ってもテレビ版なので死体が残る。どうしよう。

ガウスは言い出した。
「そうだ、焼肉しよう」
「おお!いいな!」

こうして新型ナノマシン入り飲料水を飲みながらサキエルの焼肉を食べるのであった。

それにしてもガウス、いつの間にか肉を1/5まで食べたり、さっきまで1/10くらいだったのに、ノリノリである。…ってあれ?

【一日目・20時30分/長野県・埼玉との境界近く】
※サキエルの死体が4/5ほど残っています

【もっとカオスにし隊】
共通思考:とりあえず、マーダーは倒す
1:カオスの加速
2:主催を倒したい

【カール・フリードリヒ・ガウス@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】なし
【道具】支給品一式、車、新型ナノマシン入り飲料水(空)
【思考】
基本:どんな手を使ってもカオスを加速させる
1:◆02GOODMe2. に付き合う
※テラカオス化が進行し、時間停止(?)ができるようになりました
※1秒続きます

【◆02GOODMe2.@現実?】
【状態】テラカオス化進行中
【装備】銃
【道具】支給品一式
【思考】
基本:どんな手を使っても殺し合いを終わらせる
1:とりあえず、マーダーは倒す
2:主催を倒したい

295晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 21:56:40 ID:2z50rPbI0
「ほら、ほむらちゃん! もう一回!」
「うっ……く、殺そうとして申し訳なかったわ、桃園ラブ……」
「だーかーらー、駄目だってば転校生! 謝る時はもっとちゃんと謝る! ほら目ぇみて目を!」
「だ、だからさっきから何度も謝っているでしょう!?」
「私なんかのために、誰かを殺してまわろうだなんて、そんなの絶対おかしいよっ! おかしいよっ!
 大事なことだから二回でも何回でも言うよ!」
「うぐぅ……わ、私はまどかのために……」

1時間以上に渡り、暁美ほむらは正座の姿勢であった。
彼女の探し人であったまどかと、魔法少女仲間のさやかに何度もダメだしを受けながら。

「ふ、二人ともその辺にしてあげて? その子ちょっと涙目だし……」
「確かに殺されかけたけど……ほら、ワドルディ共々元気だからさ!」
「当人がいいって言ってるし、そろそろいいんじゃないさやか?」

その様子に、三人のプリキュアも思わず苦笑い。
特にほむらに殺されかけたラブは、ほむらへの印象を大きく変えていた。
対峙した時こそその態度に驚いたものの、いまやほむらは別人のようにしょげかえっている。
おそらくこちらが本来の姿なのだろう。あの執念も、大切な友達を思っての行為かと思うと憎めない。
……恐怖心が完全になくなったかと言えば、嘘になるが。
なにしろ彼女の使用武器が武器なだけに。

「ほ、ほらまどか? 本人が水に流してくれて……」
「駄目だよほむらちゃんっ!」

「あの子、普段からあんな感じ?」
「いや、普段はもっとクールというか、愛想がない感じ。ただあのまどかがあそこまで怒ってるからねぇ……
 ……マミさんがいたら全身縛られてもっと怒られてただろうけど。正義の魔法少女が殺し合いに乗るだなんて言語道断だーってね」
「そうだよ、私達と、あの子と、みんなで殺し合いを止めないと」

「あ、あなた達は考えが甘すぎ「ほむらちゃん?」……ごめんなさい」

この場にまどかがいたのは大きい。
いなかった場合、再びプリキュアと魔法少女の殺し合いが起きていてもおかしくはない状況だったのだから。
この場の全員が、ある種和やかな空気を作り出してくれたまどかに感謝をしていた。
怒られ続けているほむらさえも。


「ガアアアアアアアアアァァァァァァァァァァ!!!!」

「「!!?」」


そんな空気は一瞬で凍りつき、そして破壊された。
ライブハウスの壁を粉砕し乗り込んできた、巨大な蒼き竜の咆哮によって。

296晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 21:57:40 ID:2z50rPbI0
「な、なんなのこいつ!?」
「グルル……」
「ひっ……!?」
「っ! まどかから離れなさい、化け物!」

誰よりも早く、ほむらが竜に対して銃撃をしかける。

「あぐっ……!?」
「転校生!?」
「な、何が起きたの!?」

だがしかし、放たれた弾丸は竜ではなくほむらの身体を貫いた。
あまりに一瞬の出来事に誰もが状況を把握できない。

「こ、氷……いや、鏡の盾!?」

遅れてその原因が竜の生み出した反射装甲・ミラーシールドであると気がついた時にはもう遅い。
既に竜の、氷嵐の支配者の三つ首は必殺の一撃の構えに入っていた。

「ゴオオオォォォォォォ!!!」
「「――――!?」」

全ての生命を拒絶する絶対零度の吹雪が、少女達に放たれる。
その一撃はまさに天災、人間が浴びていい代物ではない。
だが……

「くっ……!」

彼女は、人間ではない。天災級の魔女と幾度となく戦ってきた魔法少女。
盾に魔力を集中し防御力を高め、吹雪を四散させることで、ほむらはその場の全員を守り抜いた。

『ほう、魔力からただの人間ではないと思っていたが、我が洗礼を耐え抜くとはな』
「こ、こいつ直接脳内に……!?」
『やはり、私の声も聞けるか。ならば、話は早い……
 この娘、頂くぞ』
「きゃ!?」
「ま、まどかぁ!?」

テレパシーで語りかけるやいなや、支配者はまどかを連れ去り、どこかへと飛び去っていった。
ほむら達も後を追おうとするが、吹雪の威力を完全には殺しきれず、寒さで体の動きも鈍ってしまっている。

「は、はやくまどかを助けないと……!」
「無茶だよ! あんたはあたし達庇ったうえに、銃弾も跳ね返されてるんだよ!? 今回復するからじっとしてて!」
「ぐっ……このままじゃ、まどかが、まどかがぁ……!」
「落ち着きなって! わざわざ攫ったんだ、すぐには殺さないって! あんたとみんなの傷を治したら、すぐに追いかける!
 みんなもそれでいいよね!?」
「もちろん! まどかちゃんを、貴方の大切な友達を助けないと!」
「あ、貴方達……」

くしくも、かつて敵対した魔法少女とプリキュアは同じ目的のために、共に行動することとなった。
これもまた、まどかのおかげと言えるのだろう。

297晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 21:58:18 ID:2z50rPbI0
【一日目・19時20分/大阪・ライブハウス】

【暁美ほむら@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ大(ジェムは無事な為、命には別状なし)、変身中、寒さによる体の痺れ
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(穢れ35パーセント)
【道具】支給品一式、ベレッタM92(残弾95)、レミントンM870(残弾20)、ミニミM249(残弾50)、M16クレイモア×10、L16 81mm迫撃砲×5、M84 閃光手榴弾×20、88式地対艦誘導弾、長ドス、ゴルフクラブ
【思考】基本:まどかを守る
1:まどかを早く助けたい
2:桃園ラブに僅かに罪悪感

【ケルベロス(小)@カードキャプターさくら】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】基本:桜を探す
1:えらいこっちゃ!

【相田マナ@ドキドキ!プリキュア】
【状態】ダメージ中、変身中
【装備】キュアラビーズ@ドキドキ!プリキュア、ラブリーコミューン@ドキドキ!プリキュア、ラブハートアロー@ドキドキ!プリキュア、シャルル@ドキドキ!プリキュア
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める。
1:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
2:まどかを助けに行く
※前回のロワとは関係ありません。

【桃園ラブ@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ中、変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ピーチロッド@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、大量のドーナツ
【思考】
基本:絶対に殺し合いを止めて、みんなが助かる方法を探す。
1:誰かを探しながら、ワドルディを守る。
2:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
3:まどかを助けに行く
4:ほむらはまだ少し怖いが、仲良くしたい
※9期とは関係ありません。

【蒼乃美希@フレッシュプリキュア!】
【状態】ダメージ中、変身中
【装備】リンクルン@フレッシュプリキュア!、キュアスティック・ベリーソード@フレッシュプリキュア!
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:殺し合いを止める。
1:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
2:さやかが何だか他人のような気がしない。
3:死んだキュアピースの分も頑張る。
4:まどかを助けに行く
※放送の内容をラブ達から聞きました。

【美樹さやか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】ダメージ小(自動回復中)、変身中
【装備】ソウルジェム@魔法少女まどか☆マギカ(治癒魔法使用のため、穢れ蓄積中)
【道具】基本支給品一式、不明支給品
【思考】基本:マミさんの為にも、殺し合いを止める。
1:ここにいるみんなと一緒に殺し合いを止める。
2:美希が何だか他人のような気がしない。
3:ほむらを治療後、まどかを助けに行く
※8期、9期とは関係ありません。
※放送の内容をラブ達から聞きましたが、上条恭介の死を知りません。

298晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 21:58:56 ID:2z50rPbI0
【ワドルディ@星のカービィ】
【状態】混乱
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明支給品
【思考】基本:殺し合いには乗らない。
1:ここにいるみんなと一緒に行動する。
2:みんなの役に立ちたいけど……
※6期とは関係ありません。
※アニメ出展なので、喋る事ができません。



……



『さて、ここならいいか』
「きゃっ!?」

しばらく飛行した後、支配者はどこかに降り立った。
現地の地理に疎いまどかに、ここがどこかなどわかりはしないだろう。
わかったところで、この竜相手に逃げ延びることなど不可能なのだが。

「わ、私をどうするつもりなの……?」
『少女よ、お前は私の声が聞こえるか?』
「は、はい……聞こえます……」
『であろうな。そうでなければ、わざわざ攫わずにあの場で凍結させている』
「ひっ……!?」

支配者の言葉に、まどかは思わず竦みあがった。
あの一瞬の戦闘だけで、ベテラン魔法少女であるほむらがおそらく深手を負ったのだ。
自分如き小娘など、一秒たりとも持ちこたえられないに決まっている。

『少女よ、問おう。……その身から溢れる魔力はなんだ? とても人間の持つ魔力ではない』
「その、キュゥべえにも言われたけど……私なんかが、そんな凄い力をもっているわけが……」
『我が目に狂いは無し。その気になれば、私を消し飛ばすことぐらい容易いであろうに……それに、その魔力の波長は……』
「え?」

目の前の、人智を超えた力を持つ竜の言葉に、思わずまどかは聞き返す。
恐ろしい外見であり、友人達を傷つけた存在なのだが……何故か、不思議と会話を続けてみたくなっていた。
最初に自分を襲ってきた怪物とは違う、蒼き竜はどこか知性を感じさせ、先ほどまで抱えていた恐怖心も薄れてきている。

「魔力の波長……ですか?」
『そうだ。誰しもが様々なものを持っているが、少女よ、お前の……」
「あ、私、鹿目まどかって名前で……」
『……まどかよ、お前の魔力の波長はそう、我が第二の故郷であるグンマーのそれに限りなく近い……』
「え? グンマーって、あのグンマーですか? 世界樹の迷宮とまで呼ばれていて、イャンクックさんとかがいる?」
『そのグンマーだが……妙に詳しいな?』
「その、私が住んでいる見滝原市は、グンマー圏に最も近い市なので……」
『見滝原の者だったか……。あの地域は、とあるグンマーの民が作った特別な場所なのだ』
「そ、そうなんですか!?」

まどかは思わず叫ぶ。
自分の住んでいる見滝原と、グンマーとでは、明らかに方向性が違う為だ。

299晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 21:59:55 ID:2z50rPbI0
『その昔、東京などの都会の人間はグンマーの自然の素晴らしさを理解せず、未開の地と馬鹿にし続けていた。
 その程度の戯言は放置すれば構わぬが、それを信じ込み、グンマーに面白半分で乗り込む愚者も急増したのが問題だった。
 屍を喰らうことはできるが、持ち込まれた機械や科学製品などはグンマーの生物も喰うことはしない。つまりグンマーの環境が穢された。
 それに怒った一部のグンマーの民は、あえて森の外に超文明の街を作り上げた。それが見滝原だ』
「どうして、そんなことを?」
『超文明都市を存在させることで、未開の地と蔑ませないためというのも理由の一つだが……
 見滝原ほどの科学力をもってしても、グンマーに侵攻するのは不可能であると言うある種の警告の役割もはたしている。時定市なども、同じような理由だ。
 ちなみに見滝原に存在する大部分のものはグンマーの術により生み出されたもの故に、地域全体を自然に還しやすい反面、魔力含有量も凄まじい。
 その影響から野良生物が吸い寄せられたり、魔の存在も集まりやすい場所でもあるな』
「確かに先生がよく鹿に襲われるって話、聞いたかも……」
『そんな環境下で生活していれば、魔力を持つ人間も生まれやすいのだが、お前の場合は祖先にグンマーの民がいて……何らかの理由で、その力を覚醒させたのだろう』
「そうだったんだ……と、ところで、いくつか質問しても、いいですか……?」
『む、構わないが』

ここでようやく、まどかは一番気になっていることを目の前の竜に尋ねることにした。
話が一段落した今であれば、話の腰を折ったとして殺されることはないだろう。

「貴方は、私とこうしてお話してくれている。でもさっきは、ほむらちゃん達を、私の友達を傷つけた。それは、どうして?」
『決まっているだろう。この殺し合いの状況を利用し、自然を汚す人類をこの世から残らず滅ぼすためだ』
「そ、そんな!?」
『人類は、身勝手だ。己の利益ばかり追い求め、争う。利便性を求めて、どこまでも科学を発展させていく……
 科学の全てを否定はしない。時に科学は動物や自然を助けることもあるからな。問題なのは……それの使い方だ。
 科学を制御しきれない、扱いきれないにも関わらず、人間はそれでも手を伸ばし……自滅していく。周囲の環境も生物も巻き込みながらな。
 残された地は日本のみ。ここの大地の再生が叶わねば、どの道人類には未来はないというのに……』
「そ、それなら、国の偉い人に訴えかけるとか……」
『この殺し合いを開いたのは誰だ? 上層部の人間ほど腐った人間は多い。それに私のこの姿で乗り込んだところで、話の前にまず撃たれるであろうな。
 先ほどの火薬臭い少女も、まず撃ってきたな? 私が傷つけたのではない。彼女が私を傷つけようとしたから、私は身を守っただけだ』
「っ!」

言い返すことはできなかった。
人類が環境を壊していることも、いくら状況を説明したところで、野田総理らがそれを聞き入れるわけがないことも、ほむらが先に攻撃をしかけたことも。
全て、竜の言う通りだからだ。

「そ、それじゃあ、どうして私はまだ殺さないんですか……?」
『感じ取った魔力の波長がグンマーに近いものだったからだ。我らは人類を憎むが、グンマーの民など自然を愛し守る者には敬意を表し、また彼らの敵も討つ』
「私は……グンマーの人たちほど、自然に感謝できてないよ……お花の咲く弓矢とかいいなぁとかは思ったりするけど……」
『そこから考えを改めていけばよいのだ。……まあ、本音を言ってしまうとだな、我ら竜や他の魔物にも、色々な感情や好みがある』
「?」
『赤竜の一族は金髪美女の騎士が好きだし、雷竜の一族はああ見えて、熟女の人妻と酒が好物だ。そして我ら氷竜の一族は……』


『桃色の髪の低身長少女をみかけると、つい攫いたくなっちゃうんだ☆』
「えええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇ!??」
『ああ、安心するがいい。私のモットーはイエスロリータ! ノータッチ! だからな』
「何をどう安心すればいいんですか!?」

知りたくもない、先ほど感じさせた知性とは真逆の性癖を聞かされてしまったまどか。
しかし逆にそれが、彼女の心を揺さぶった。
外見で判断してはいけない、魔物達にも心や思うところがあるのだという事実。
人間と魔物、どちらが正しいのか?

(……人も魔物も、みんなで、仲良く出来たらいいのになぁ……)

300晴れのち雨のち、猛吹雪:2014/02/04(火) 22:00:37 ID:2z50rPbI0
【同時刻/日本・大阪のどこか】

【氷嵐の支配者@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】とけないこおり@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:自然を汚す人間を滅ぼす。
0:大阪近辺でしばらく暴れる。魔法少女たちが追ってきた場合は迎え撃つ
1:グンマーの民のような人間は殺さない。
2:鹿目まどかの魔力に興味。可能であればこちら側(都庁軍勢)に引き入れたい
3:状況によっては都庁の仲間と合流する
4:誘拐はノータッチに分類
※一定の魔力を有する相手であれば、テレパシーで会話可能

【鹿目まどか@魔法少女まどか☆マギカ】
【状態】健康、混乱
【装備】なし
【道具】支給品一式 その他不明
【思考】基本:とにかく生き残りたい
0:どうしようもないので、氷嵐の支配者に同行する
1:できれば人間が殺されるのを止めたいが、魔物が殺されるのも止めたい
2:魔法少女たちが心配
3:本当に強い魔力があるなら、キュゥべえを探して願いを叶えてもらう……?
※ライブに夢中で放送を全く聞いていませんでした。
※極めて高い魔力を有しているが、現時点では持ち腐れ状態です

301希望の船と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:06:54 ID:2SLvrujI0

僕の名前は出来杉英才、小学生です。
大災害の影響で家族や友達とはぐれてしまった僕は一人で日本をさ迷っていた。
そのまま、殺し合いが始まってしまい、出会った仲間たちの助力もあって何とか今まで生き残ることができました。
……でも、放送で友達や知り合いの名前が出た時(なぜか死んだハズののび太くんのお母さんやジャイアンの名前が数回も呼ばれてた気がす

るけど)、とても悲しくなりました。
今でも日本のどこかで生きてるだろう家族や友達の身が心配です。

そのために僕はこの殺し合いを終わらせようとしている人々に身を寄せ、力になることを選びました。
僕には操縦センスがあったらしく訓練の末にガンダムパイロットになりました。
ちなみに青い配色が多いこのガンダムは、デュエル(決闘)という名前があるそうです。

「出来杉くん! 君も出撃するのかい?」

格納庫にて自分の機体のコクピットに座る僕に心配そうに話しかけたのは、この殺し合いの中で友達になった研くんであった。
彼は僕と同じ小学生でありながら、宇宙人から地球の平和を守るヒーロー・チャージマン研でもあるんだ。

「うん、十神さんに出撃しろって言われたからね。
訓練もできるだけやったし、研くんたちの力にもなりたいからね」
「そうか……でも、いくらガンダムに乗れるからって無茶しちゃダメだよ。
もしもの場合は僕に任せていいんだから」
「ありがとう、研くん。
でも研くんだって戦いに出るのに、一人だけ何もしないままなのは嫌なんだ」
「心配するなよ、僕らは戦い慣れてるからね。
実戦経験のない出来杉くんはあんまり前に出過ぎないようにね」
「わかった、なるべくみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」

僕と研くんがそんなやり取りをしていると、格納庫に放送が入った。

『本艦はまもなく戦闘区域に突入するであります』
『パイロットは直ちに出撃準備を、地上部隊は降下準備に取り掛かってください』

「やっと出番か! マーダー共を細切れにしてやる!!」
「まさかBATAじゃなくて人間相手に戦うことになるとはね……」
「ミゲル隊長、俺、この殺し合いが終わったら結婚するんです」
「その台詞は死亡フラグだぞPJ」
「時間だね、平和に仇なすマーダーはこのチャージマンが全員やっつけてやるぞ!」
「研くん、お互いに頑張ろう!」

僕を含めたパイロットたちが、それぞれの機体に搭乗していく。
もうすぐマーダーの組織との戦闘が始まるのだ。
……本当のところ、悪人が相手でも殺し合いなんてやりたくない。
マーダー相手だからって人殺しをしにいくのは変わりない。
でも、誰かが戦ってマーダーや主催といった敵を倒さないと、罪のない人たちが次々と死んでいく。
ジャイアンやスネ夫くんのように、これ以上友達にまで被害を及ぼしたくないから僕は嫌でも戦うしかないんだ。
マーダーの人たちには悪いけど……死んでもらわないと、いけないんだ……

 ◇

302希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:08:30 ID:2SLvrujI0

僕の名前は出来杉英才、小学生です。
大災害の影響で家族や友達とはぐれてしまった僕は一人で日本をさ迷っていた。
そのまま、殺し合いが始まってしまい、出会った仲間たちの助力もあって何とか今まで生き残ることができました。
……でも、放送で友達や知り合いの名前が出た時(なぜか死んだハズののび太くんのお母さんやジャイアンの名前が数回も呼ばれてた気がするけど)、とても悲しくなりました。
今でも日本のどこかで生きてるだろう家族や友達の身が心配です。

そのために僕はこの殺し合いを終わらせようとしている人々に身を寄せ、力になることを選びました。
僕には操縦センスがあったらしく訓練の末にガンダムパイロットになりました。
ちなみに青い配色が多いこのガンダムは、デュエル(決闘)という名前があるそうです。

「出来杉くん! 君も出撃するのかい?」

格納庫にて自分の機体のコクピットに座る僕に心配そうに話しかけたのは、この殺し合いの中で友達になった研くんであった。
彼は僕と同じ小学生でありながら、宇宙人から地球の平和を守るヒーロー・チャージマン研でもあるんだ。

「うん、十神さんに出撃しろって言われたからね。
訓練もできるだけやったし、研くんたちの力にもなりたいからね」
「そうか……でも、いくらガンダムに乗れるからって無茶しちゃダメだよ。
もしもの場合は僕に任せていいんだから」
「ありがとう、研くん。
でも研くんだって戦いに出るのに、一人だけ何もしないままなのは嫌なんだ」
「心配するなよ、僕らは戦い慣れてるからね。
実戦経験のない出来杉くんはあんまり前に出過ぎないようにね」
「わかった、なるべくみんなの足を引っ張らないように頑張るよ」

僕と研くんがそんなやり取りをしていると、格納庫に放送が入った。

『本艦はまもなく戦闘区域に突入するであります』
『パイロットは直ちに出撃準備を、地上部隊は降下準備に取り掛かってください』

「やっと出番か! マーダー共を細切れにしてやる!!」
「まさかBATAじゃなくて人間相手に戦うことになるとはね……」
「ミゲル隊長、俺、この殺し合いが終わったら結婚するんです」
「その台詞は死亡フラグだぞPJ」
「時間だね、平和に仇なすマーダーはこのチャージマンが全員やっつけてやるぞ!」
「研くん、お互いに頑張ろう!」

僕を含めたパイロットたちが、それぞれの機体に搭乗していく。
もうすぐマーダーの組織との戦闘が始まるのだ。
……本当のところ、悪人が相手でも殺し合いなんてやりたくない。
マーダー相手だからって人殺しをしにいくのは変わりない。
でも、誰かが戦ってマーダーや主催といった敵を倒さないと、罪のない人たちが次々と死んでいく。
ジャイアンやスネ夫くんのように、これ以上友達にまで被害を及ぼしたくないから僕は嫌でも戦うしかないんだ。
マーダーの人たちには悪いけど……死んでもらわないと、いけないんだ……

 ◇

香川県にある浜辺で一機のガンダムが大砲を構えていた。
標的は数キロ先の沖にある岩塊。
そこに向けて大砲からビームを放つと、岩塊にクリーンヒットし蒸発させた。
ガンダムは続けて他の岩塊にもビームを当てて蒸発させていく。

近くにいた少女・翔鶴はこれに対した驚いた面持ちで答えた。

「凄い! 最新式のFCSもびっくりの命中精度です!」
「昼寝とあやとりと射撃だけは得意だからね。 この浜辺で拾ったこのガンダムは良い拾い物だよ」

ガンダムの現在のパイロットは野比のび太であった。
そして彼の乗るガンダムは高火力遠距離仕様のMS、バスターガンダムである。
大災害の影響で浜辺に流れ着いていた機体をのび太たちが見つけて、技術力に優れた祐一郎さんが修理して一行の戦力に加えたのだ。
さらに自分が操縦できるようにしてほしいというのび太の強い要望により、改修されて彼に合わせた機体になったのである。
これは仲間たちの友情パワーに感化されたのび太が、力のない自分でもできることはないかと探した結果、高い射撃スキルを活かせそうなMSパイロットになる道を選んだのだ。

(というか、祐一郎さんたちに守ってもらうには不安があるんだよね……実力じゃなくて性格な意味で。
自分の身ぐらい自分で守れるようにしとかなきゃ)

ともかく今は、操縦に慣れるために訓練中である。

「あの少年、ロボットを与えれば意外と戦えそうではないかぁ!!」
「磨けば光りそうな逸材だな」
「俺はアドラーえもん……」

シュトロハイム、ダイアー、アドラーえもんも訓練に精を出すのび太を温かく見守っていた。

303希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:11:33 ID:2SLvrujI0


そこから少し離れた場所にある海の家で、祐一郎とテリーマンが会話をしていた。
この面子の中では珍しいぐらいシリアスな雰囲気だ。

「ミスター祐一郎、あなたはさっき九州ロボを作ったと言っていたが本当か?」
「その通り。 九州ロボを作ったのは、この僕だ」

九州ロボ――それは祐一郎が九州そのものを改造して作った超ド級ロボット。
ロワ序盤ではこれを使って主催の本部を探り当てるつもりだったが、逆に主催に奪われ本拠地にされてしまった土地である。

「なら、いくつか質問がある。 答えてもらえるか?
さっき、アンタは九州ロボが希望だと言っていたが、あれはどういう意味だ?」

祐一郎が呟いた一言をテリーマンは聞き逃さなかった。
そして疑問に思い、答えを求めている。
祐一郎はしばらく顎に手を添えて考えた後に、回答した。

「君は平和を愛する正義超人だし、この話をしても良いだろう。
――世界を復興させるための計画をね」
「計画?」
「九州ロボは元々、バトロワを終わらせるために作ったわけじゃない。
大災害で滅茶苦茶にされた世界を立て直すための巨大な作業機械であり、方舟なんだ」
「作業機械? 方舟? すまないがもっと詳しく教えてくれないか」

祐一郎は今までにないくらい真剣な面持ちで言葉を紡いでいく。

「まず九州ロボ自体を巨大なワークローダー(作業ロボ)として使い、本州・四国・北海道や沖縄もロボに改造する。
日本全土の改造は手作業より、巨大なロボットを使った方が早いからね。
続いてワークローダーと化した日本全土を使って、人類の生存に必要な資源を海面から引き上げたり、それらの資源を使って沈んでしまった他の大陸分の土地をロボとして復元し、またそのロボを使って土地ロボを増やす……それを続けていく内に世界は復興していく予定だ」
「なるほど、土地さえ増えれば難民問題も解決できるだろうしな」
「完全な復興までに長い時間といくつかの問題も起こるだろうが、僕はやらないよりはマシだと考えて計画の一手である九州ロボを作り上げたんだ」

一見すると夢物語みたいな馬鹿げた話だが、光祐一郎にはこの計画を実行に移せるだけの科学力を持っているので無問題である。

「そして、九州ロボは飛行できる浮島だ。
空を飛んでいれば大災害がもう一度来ても、飛び続ける限り沈むことは無いからね」
「大災害がもう一度来るだって!?」
「例えの話さ、それでも一度あったことがもう一度来ないとも限らない。
次の大災害があるとしたら百年先かもしれないし、明日にも来るかもしれない。
何にせよ、聖書にあるノアが大津波を避けるために方舟を作りあげたように備えは必要だろう」

巨大なロボによる世界の復興と、二度目の大災害が発生に対する対策としての浮島。
その二つの要素を持つ九州ロボの計画はまさしく世界の希望になりえるものだった。
しかし……

「それも僕のミスで奪われた……
いまや九州ロボは主催の本拠地、そして要塞という戦いの道具に成り下がってしまった……」
「気を落とさないでくれ、あなたの言う計画が実現するなら世界にとっても望ましいことのハズだ。
俺たち皆で力を合わせて取り戻そう、世界の希望を!」
「ありがとう、テリーマン」

落ち込む祐一郎をテリーマンはなだめ、激励する。
すると祐一郎は改まり、神妙な顔つきになった。

304希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:12:26 ID:2SLvrujI0

「テリーマン、君に一つだけ話しておきたいことがあるんだ。
九州ロボを作ったのは僕だが、この計画を発案したのは別の人なんだ」
「なんだって?」
「数日前に、その人物が今言った世界の復興計画の大筋と大災害が再び来る可能性を指摘したから、九州ロボ開発に着手したんだ。
それがなければ九州ロボなんて作ってはいなかった」

祐一郎の口から新たに発覚した事実にテリーマンは驚きを隠せない。

「誰なんだ?」
「匿名のメールで何者かはわからない。
だが、ある程度は先見性のある人物のようで、本格的に計画を実行に移せるまでは悪人にロボが奪われてもいいように、部品を墜落で有名なカプコン性で作った。
実際に奪われ悪用されているが、運がよければ明日にでも主催者たちを墜落させ、そうでなくても修繕作業によって動きを鈍らせるぐらいはできているハズだ」
「そこまで見越しているとはたまげた人物だな」
「流石に最初は怪しんだりもしたが、復興は世界にとっても望ましいことであるし、せいぜい部品にカプコン性を使えと言ったぐらいで要求らしい要求は他にはなかった。
だから僕はメールを寄越した相手が誰であっても構わずに九州ロボを作り上げたんだ」

超一流の技術者である祐一郎に九州ロボの作成を頼み込んだ者は誰なのか?
祐一郎はそれが誰であろうと構わないというスタンスであるが、テリーマンはその人物に対して疑念のようなものを感じざるおえなかった。

「……んん!! なんだ!?」
「どうしたんだ祐一郎?」

話の途中で祐一郎が唐突に騒ぎ出した。

「僕がサイボーグ化されて手に入れたレーダー装置の調子が突然悪くなった? いや、この感じはまさか!」
「何が起きているんだ!?」
「電波そのものが消えている……まさかミノフスキー粒――」

次の瞬間、二人のいた海の家が爆ぜた。



「て、提督ーーーッ!!」
「オイ、祐一郎とテリーマンがいた海の家がいきなり爆発したぞ!?」

外にいた仲間たちが大慌てで黒炎を上げる海の家に駆け寄る。
すると中から一人の影がヨロヨロと現れた――祐一郎だ。
身体の各所から火花を散らしつつも、彼は生きていた。

「提督、無事だったんですね!!」
「……! テリーマンはどうしたんだ?」
「す、すまない。 助かったのは僕だけだ。
彼は爆発でミンチより酷い状態に……ああなってはサイボーグ化も無理だろう」
「死人が出たぞぉ……」

ダイアーを始め、他の者たちもショックを受ける中、シュトロハイムが何かを発見した。

「12時の方向に空飛ぶ白い戦艦が見えるぞ!! 奴の砲撃がテリーマンを粉々にしやがったんだ!!」
「マーダーの襲来か!?」
「主催の手先か?」

シュトロハイムの示した通り、遠方で白い戦艦が見えた。
それはすぐに、二発目のビームによる艦砲射撃を放ってきた。
暴力が祐一郎たちを襲う!!
直撃こそ無いが、多少の損害は避けられなかった。

「「「うわああああああああああああ!!」」」
「死人がでるぞぉ!! ってなんか降りてくる!?」

慌てふためくのび太がモニターごしに見えたものは、戦艦からこちらに向けて飛んでくる六つの光だった。

 ◇

305希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:15:20 ID:2SLvrujI0

祐一郎さんご一行を砲撃した白い戦艦はホワイトベースである。
その艦橋には四人の男女がいた。
艦長席には超高校生級の御曹司・十神白夜、舵に超高校生級の文学少女・腐川冬子(十神の支給品)、オペレーターにはアンドロイドのアイギスそしてホライゾン・アリアダストが担っていた。
ちなみにアイギスとホライゾンはホワイトベースと電脳的に接続されているのでオペレーターだけではなく各砲座やエンジンコントロールも担当している。
すなわち、本来なら動かすのに何十人も必要なこの戦艦を少人数で動かせるようにしているのである。

「よし、先手は取れたな。
このまま艦砲射撃で援護しながら機動部隊の降下を援護しろ!」
「了解であります」「jud.(ジャッジメント)」
「急ぐのよ、白夜様のご命令なんだから」
「犬、おまえはいいから黙って操舵してろ」

艦長を務める十神白夜は十神家繁栄の邪魔になる主催者たちを撃破するために対主催の参加者をスカウトし、戦力を集めていた。
彼自身の目的はともかく、主催者を打倒しようとする参加者は集まっていき一つの勢力となった。
そう、彼らは対主催の集団なのである。
しかしなぜ、対主催である彼らが同じ対主催である祐一郎さんたちを襲っているのか?
それには理由がある。

実は祐一郎さんたちの預かり知らぬところ――カオスロワちゃんねるというネット掲示板で、ある情報が流れていた。
今は亡き初音ミクやKAITOのマーダー疑惑、クラウザーさんの死、そして『光祐一郎は危険人物である』と。
なぜマーダーでもない対主催の祐一郎さんが疑われているのか?

――このロワで最初に首輪を外したのは光祐一郎、そして主催に奪われた九州ロボ。
これは見方を変えると『九州ロボの引渡しを取引材料に主催に首輪を外してもらった』ように取られたのである。
つまり、主催の手先もしくは関係者であるということだ。
九州ロボを使って主催本部を探そうとしていた事と、早すぎる首輪解除が裏目に出たのだ。
だが、これだけなら強引な解釈と取られ、万人の目に止まる情報にはなり得なかった。
ところが、問題はここから水面下で加速していったのだ。

九州ロボを奪われる前に祐一郎さんが役に立たないチサオを上空から投棄した瞬間を目撃した者がいた。
そして、そのチサオの激突で女性が死亡する瞬間を目撃した者がいた。
ここから彼の人格は疑われ始め、さらには世間一般で忌まわしきものとされるナチス所属のシュトロハイムと秘密結社ゲゼルシャフトの構成員で危険人物とされるアドラーの同行、小学生男子の誘拐(これは誤解)、危険な空母の開発(ある意味、誤解)等の噂が流れ、ネットでは悪い意味で注目度が上がっていったのだ。
そして決定打となったのが、九州ロボに送った波紋入り偵察機とついでに投げ込まれたチサオ、そのチサオでうっかり広島を焦土に変えてしまった祐一郎さんたち。
チサオを投げ込む瞬間を収めた動画がネットで拡散してしまい、『光祐一郎とその一味は人間爆弾を使って広島を焼いた超危険人物』として一般参加者は戦慄し、とうとう討伐に乗り出す者も現れた――それがホワイトベースの面々である。
ちなみにPCを持っていた祐一郎さんは、一時的に死亡していた時間以降、翔鶴の開発やガンダムをのび太用に改造することに時間を割かれてネットをしている暇がなく、状況がここまで悪化していることに気づかなかった。
要約すると今までの悪ノリのツケがここで巡ってきたのである……



視点は戦艦から降下中のロボット・戦闘機の部隊に移る。
隊長であるミゲルがオレンジ色のMS・ジンから他の機体に指示を下す。

「よし、ホワイトベースが降下を助けてくれる内に地上に降りるぞ。
研とPJは空から空爆、山城と出来杉は後方から援護、俺とアイアンハイドで突っ込む!」

戦力はロボット4機に戦闘機2、危険集団が相手とはいえオーバーキル過ぎる戦力と一見思われた。
――しかし、瞬く間に一筋の閃光が一機の戦闘機に直撃し、爆散させた。

「なに! PJがやられた!?」
「地上からの攻撃だ!」
「そんな馬鹿な、あんな距離から撃ってきたっていうのか!?」

ミゲルたちが驚くのも無理はない。
地上からの距離はまだまだ遠く、プロの軍人でも当てるのが難しいハズであった。
だが、無慈悲なビームは降下中の部隊を容赦なく屠っていく。

306希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:15:42 ID:2SLvrujI0

祐一郎さんご一行を砲撃した白い戦艦はホワイトベースである。
その艦橋には四人の男女がいた。
艦長席には超高校生級の御曹司・十神白夜、舵に超高校生級の文学少女・腐川冬子(十神の支給品)、オペレーターにはアンドロイドのアイギスそしてホライゾン・アリアダストが担っていた。
ちなみにアイギスとホライゾンはホワイトベースと電脳的に接続されているのでオペレーターだけではなく各砲座やエンジンコントロールも担当している。
すなわち、本来なら動かすのに何十人も必要なこの戦艦を少人数で動かせるようにしているのである。

「よし、先手は取れたな。
このまま艦砲射撃で援護しながら機動部隊の降下を援護しろ!」
「了解であります」「jud.(ジャッジメント)」
「急ぐのよ、白夜様のご命令なんだから」
「犬、おまえはいいから黙って操舵してろ」

艦長を務める十神白夜は十神家繁栄の邪魔になる主催者たちを撃破するために対主催の参加者をスカウトし、戦力を集めていた。
彼自身の目的はともかく、主催者を打倒しようとする参加者は集まっていき一つの勢力となった。
そう、彼らは対主催の集団なのである。
しかしなぜ、対主催である彼らが同じ対主催である祐一郎さんたちを襲っているのか?
それには理由がある。

実は祐一郎さんたちの預かり知らぬところ――カオスロワちゃんねるというネット掲示板で、ある情報が流れていた。
今は亡き初音ミクやKAITOのマーダー疑惑、クラウザーさんの死、そして『光祐一郎は危険人物である』と。
なぜマーダーでもない対主催の祐一郎さんが疑われているのか?

――このロワで最初に首輪を外したのは光祐一郎、そして主催に奪われた九州ロボ。
これは見方を変えると『九州ロボの引渡しを取引材料に主催に首輪を外してもらった』ように取られたのである。
つまり、主催の手先もしくは関係者であるということだ。
九州ロボを使って主催本部を探そうとしていた事と、早すぎる首輪解除が裏目に出たのだ。
だが、これだけなら強引な解釈と取られ、万人の目に止まる情報にはなり得なかった。
ところが、問題はここから水面下で加速していったのだ。

九州ロボを奪われる前に祐一郎さんが役に立たないチサオを上空から投棄した瞬間を目撃した者がいた。
そして、そのチサオの激突で女性が死亡する瞬間を目撃した者がいた。
ここから彼の人格は疑われ始め、さらには世間一般で忌まわしきものとされるナチス所属のシュトロハイムと秘密結社ゲゼルシャフトの構成員で危険人物とされるアドラーの同行、小学生男子の誘拐(これは誤解)、危険な空母の開発(ある意味、誤解)等の噂が流れ、ネットでは悪い意味で注目度が上がっていったのだ。
そして決定打となったのが、九州ロボに送った波紋入り偵察機とついでに投げ込まれたチサオ、そのチサオでうっかり広島を焦土に変えてしまった祐一郎さんたち。
チサオを投げ込む瞬間を収めた動画がネットで拡散してしまい、『光祐一郎とその一味は人間爆弾を使って広島を焼いた超危険人物』として一般参加者は戦慄し、とうとう討伐に乗り出す者も現れた――それがホワイトベースの面々である。
ちなみにPCを持っていた祐一郎さんは、一時的に死亡していた時間以降、翔鶴の開発やガンダムをのび太用に改造することに時間を割かれてネットをしている暇がなく、状況がここまで悪化していることに気づかなかった。
要約すると今までの悪ノリのツケがここで巡ってきたのである……



視点は戦艦から降下中のロボット・戦闘機の部隊に移る。
隊長であるミゲルがオレンジ色のMS・ジンから他の機体に指示を下す。

「よし、ホワイトベースが降下を助けてくれる内に地上に降りるぞ。
研とPJは空から空爆、山城と出来杉は後方から援護、俺とアイアンハイドで突っ込む!」

戦力はロボット4機に戦闘機2、危険集団が相手とはいえオーバーキル過ぎる戦力と一見思われた。
――しかし、瞬く間に一筋の閃光が一機の戦闘機に直撃し、爆散させた。

「なに! PJがやられた!?」
「地上からの攻撃だ!」
「そんな馬鹿な、あんな距離から撃ってきたっていうのか!?」

ミゲルたちが驚くのも無理はない。
地上からの距離はまだまだ遠く、プロの軍人でも当てるのが難しいハズであった。
だが、無慈悲なビームは降下中の部隊を容赦なく屠っていく。

307希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:17:02 ID:2SLvrujI0

「やらせはしないぞって、ぐわああああああああ!!」

二射目の砲撃でトランスフォーマー・アイアンハイドが閃光に焼かれて死んだ。

「この命中精度と弾速、まるで光線級BATA並――」

三射目の犠牲になった戦術機のパイロットである山城上総は、コクピットへの直撃によって蒸発した。

「馬鹿な、こんな長距離を正確に攻撃できる機体なんて一機しか俺は知らな……うおおおおおおお!?」

四射目の砲撃はミゲル・アイマンの乗っていたMSを上下真っ二つに分けて、跡形もなく爆発させた。


「みんなが!」

僅か数秒の間に四人の仲間が殺されたことに戦慄を覚える出来杉。
その恐怖に取り憑かれたことが仇となり、それが彼にとって致命的な隙を生み出し、自分の機体への五射目の接近を許してしまった。

(ハッ、しまった! 防御が間に合わない!)

デュエルガンダムはPS装甲によって物理攻撃への高い耐性は持っているが、ビームには弱い。
それでもシールドにはビームを弾く防御力があるのだが、仲間の死に気を取られすぎた彼には操縦が追いつかない。
――そんな彼を救ったのはヒーローであった。

「出来杉くん危ない!!」
「研くん!?」
「うわああああああああああああ!!!」

なんと、チャージマン研の乗る戦闘機のスカイロッドが射線に入り、盾となって出来杉を守ったのだ。
だが、小さいなヒーローの命は出来杉の乗るMSの目の前で爆炎と共に散っていった。

「研くぅぅぅぅぅぅんッ!!!」

悲痛な慟哭を上げる出来杉だったが、次の砲撃が迫っていた。
だが、この砲撃に見切りをつけてきた出来杉をこれ以降の砲撃を盾で防御してやり過ごしつつ、降下をしていく。

「研くんごめんよ……でも仇は必ず取るからね」

出来杉の心を仲間を奪われたことに対する怒りが支配していった……


一方、ホワイトベース艦橋では。

「クソッ、いっぺんに駒が5人もやられたか!」
「ミゲル様、アイアンハイド様、山城様、PJ様、研様、以上の機体が大破炎上、生命反応なし……」
「そんな! 出来杉くん以外は戦死でありますか!?」
「何やってるのよアイツら」

四者四様の反応で仲間の死を受け取るクルーたち。
しかし、その中で十神はすぐに表情を驚嘆から不敵な笑みへと切り替えた。

「だが、この損害は予想外だったが、別動隊の存在に気づかせない目的は果たされた。
愚民共め、本当の戦いはこれからだぞ」

 ◇

308希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:17:53 ID:2SLvrujI0

「テリーマンの仇討ちだあ!」
「マーダー共は波紋の味を喰らうがいい!」

地上では仲間を殺されて怒り狂ったのび太の乗るバスターガンダム、そして長い砲身の上には波紋を練るダイアーが乗っていた。
先に5機の戦闘兵器を撃ち落としたのは彼らなのだ。
超高インパルス長射程狙撃ライフルにダイアーが波紋を付加することで弾速の強化を行い、さらに命中精度の強化がなされたのだ。
しかし、それだけ力を入れても一機だけ撃ち漏らしてしまったようだ。

「ダイアーさん、一機だけこっちに降りてくるよ」
「あれはいっそ地上におろしておけ、我々でで袋叩きにする。 君はあの木馬みたいな船を撃ち落とせ」
「わかったよ!」

ダイアーがバスターの大砲から降りて、自らを筆頭に仲間たちと敵ロボットを撃滅に乗り出した。
すると突然、シュトロハイムは腹から重機関砲を取り出し、明後日の方向に乱射した。

「こそこそ隠れている奴は誰だぁぁぁ!!」

機関砲から無数の弾丸が近くの茂みに向かっていく。
しかし、それらの弾丸はほとんど切り伏せられてしまった。

「何ッ!? 我がナチスの誇る機関砲の弾丸を切り落としただと!
貴様はまさか、カーズか!?」
「カーズ? 知らないな。
だが一つ言えることは、俺はアンタと同じサイボーグだってことだ。
そして、もう一つアンタたちには死んでもらいたいということだけだ」

茂みの中からゆらりと現れたのは一本の刀を持ったサイボーグ忍者の雷電であった。

「貴様ぁ! あの戦艦に乗っている奴らの仲間かぁ?!」
(なんか喧しいヤツだな)「そうだと言ったら?」
「決まっているだろう、貴様はこのルドル・フォン・シュトロハイムが粉砕してくれるわぁぁぁ!!!」

シュトロハイムが咆哮し、雷電は静かに刀を構える。
サイボーグ同士の戦いが始まった。

「ついでに言っておくが、お前たちを殺しにきたのは俺だけじゃないぞ」
「なんだと!?」



「BANBANBANBANBANBAN!!」

シュトロハイムにも負けない煩い声と共に二丁拳銃から弾丸が放たれた。
それをアドラーえもんは飛び道具を無効化する特殊防御法・攻性防禦で防ぐ。
そして雷電が現れた別の茂みから赤タイツに赤マスクのお喋りな男が現れた。

「もうダメじゃないの、この俺ちゃんの鉛玉無料配布サービスを受け取ってくれなきゃww」
「俺はアドラー……えもん。 おまえは誰だ? 吐け、吐くんだ!」
「俺ちゃんはデッドプール、カプコンで有名な格ゲーにも出た賞金稼ぎだよ〜w」

アドラーの前に現れたのはマーベルコミックきっての狂人にしてアンチヒーローのデットプールであった。

「おまえら一人殺す度に賞金が下りるんだよね、だから俺ちゃんのためにいっちょ死んでくれ。
フヒャーッヒャヒャヒャwwwwww」

イロモノ扱いされるもの同士の戦いが始まった。



ダイアーの前に現れたのはギターを持った一人の鬼であった。

「貴様も武人のようだな」
「おまえもそのようだが、なぜこのようなことな事をする?」
「ハッ、武人とはいえ、鬼に堕ちた者に話す舌は持たん」
「堕ちたのはおまえだろう、それにこれは堕ちたのではなく修行の成果なのだが、まあいい。
もう我々に言葉はいらぬだろう」

波紋戦士ダイアーと仮面ライダー斬鬼の戦いが始まった。



仲間が敵を引きつけている間に一人のテッカマンが祐一郎の元に向かう。

「祐一郎、その首もらった!!」
「くッ、まずい」

生成したランスで祐一郎を討とうとするDボゥイことテッカマンブレード!
そこへ一人の少女が砲撃を加え、テッカマンの突撃を失敗させた。
辛うじてダメージは薄かったDボゥイは空中へと舞い上がる。
見ると、物騒な大砲を構えた少女がいた。

「翔鶴!」
「提督は下がってください。 敵を迎撃いたします」
「女の子!? ……いや、ロボットか。 なら遠慮はいらないな!」

ロボットっぽい奴らの戦いが始まった。

309希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:18:49 ID:2SLvrujI0



「うわあ! こっちに来るう!」
「おまえが仲間を撃ったんだな! やっつけてやる!」

のび太の乗るバスターは、出来杉の乗るデュエルから逃げ惑っていた。
デュエルはバスターに向けてビームサーベルを執拗に振り回してくる。
バスターはビームサーベルなどの格闘装備が無いので接近戦は不得手なのだ。
バルカンやランチャーも撃ってるが、敵もPS装甲を持っているので物理攻撃は効果が無く、中途半端なビーム攻撃は盾で弾かれてしまう。
ちなみに補足すると、両者は目の前の敵機にクラスメイトが乗っていることを知らないのだ。
散布されたミノフスキー粒子の影響で互いに通信もできない。
さらにネットで拡散された動画にはたまたま、のび太だけ映ってなかったので、出来杉は祐一郎さんご一行にのび太がいることさえ知らないのである。

「うわあああん、ドラえもーーーん!」

そうこうしている内に、バスターの腹部にデュエルのキックが入り、バランスを崩させる。
それは必殺の一撃を与えるための布石であり、回避も防御もできなくなった相手にデュエルはビームサーベルを振り下ろす。

「ビームサーベルでトドメを刺す!」
「僕が死人になるぞぉ!!」

ダイアーたちは他の敵を相手にしていて手一杯であり、援護は望めない。
のび太、万事休す。

その時、ディパックからいつの間にか飛び出していた一人の男がデュエルを殴って攻撃を阻止。
殴りつけられたデュエルは一度宙に吹っ飛ばされて少し離れた地面に落ちた。
間一髪でのび太を救ったのは――龍星座の紫龍。

「紫龍さん!」
「急いで態勢を立て直せ、接近戦は俺に任せろ!」

接近戦は不得意なバスターとのび太の補助機代わりに紫龍が前衛についた。
一方、ぶっ飛ばされたもののPS装甲に助けらてダメージのないデュエルもすぐに立ち上がっていた。

「いててて、不意をつかれたか……でも僕は負けないぞ!」

そしてバスターとデュエルが互いの装備を構え、二人のパイロットはコクピットの中で吠えた。

「「仲間の仇を討つ!!」」

ガンダム同士、そして友人同士の戦いが始まってしまった……


このようにして対主催同士の争いは始まってしまった。
互いの仲間を殺してしまったため、もはや話し合いによる解決は困難だろう。
どちらかが滅びるまで、この悲しき戦いは終わらないかもしれない……


【一日目・19時30分/日本・香川】

310希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:20:15 ID:2SLvrujI0

【光祐一郎さんご一行】

【光祐一郎@ロックマンエグゼ】
【状態】サイボーグ化、首輪解除、ダメージ(大)
【装備】なし
【道具】支給品一式、自作爆弾
【思考】
基本:息子たちをサポートする。
0:襲いかかってきたマーダー集団(ホワイトベース)を撃退する
1:主催者について調べる
2:できれば九州ロボを取り戻したい
※九州ロボの制作を提案した人物がいるようです
※カオスロワちゃんねるにより、危険人物扱いのレッテルを貼られました
※砲撃によりノートPCは全壊しました

【ルドル・フォン・シュトロハイム@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】ダメージ(小)、首輪解除
【装備】なし
【道具】支給品一式、不明
【思考】
基本:主催共に一泡吹かせる
0:マーダー集団を駆逐する、雷電を倒す
1:祐一郎達と行動する

【野比のび太@ドラえもん】
【状態】健康、首輪解除、怒り、バスターガンダムに搭乗中
【装備】バスターガンダム@機動戦士ガンダムSEED、龍星座の紫龍@聖闘士星矢、
【道具】支給品一式、ボーリングの玉@現実、キン肉マンのコミックス全巻@現実
【思考】
基本:生き残る、できる限り祐一郎さんたちを手伝う
0:戦わなければ死人が出るぞぉ!!  デュエルガンダムを倒す
1:ドラえもんを探す
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※デュエルガンダムのパイロットが出来杉だと気づいてません

【ダイアー@ジョジョの奇妙な冒険】
【状態】割と小ダメージ、首輪解除
【装備】イカ墨とパスタ@現実
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:主催を倒す
0:マーダー集団を打ち倒す、ザンキを倒す
1:ディオとかいう奴も倒す
2:アドラー達と行動する。

【アドラー@エヌアイン完全世界】
【状態】それなりに小ダメージ、首輪解除
【装備】電光機関@エヌアイン完全世界、四次元ポケット(中身入り)@ドラえもん
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】基本:ダイアー達と行動する
0:俺は……アドラー……えもん
1:とりあえずマーダー集団を撃破する、デッドプールを倒す

【翔鶴@艦これ】
【状態】損傷軽微
【装備】彩雲、紫電改二、流星改、 零式艦戦62型
【道具】なし
【思考】
基本:提督(祐一郎)に従う
1:マーダー集団を殲滅する、テッカマンブレードを倒す

【ザ・テリーマン@キン肉マン 死亡確認】

311希望の方舟と絶望の戦場:2014/02/05(水) 00:21:04 ID:2SLvrujI0
【ホワイトベース】

【十神白夜@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生】
【状態】健康、艦長ポジション
【装備】ホワイトベース@機動戦士ガンダム
【道具】支給品一式、腐川冬子@ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生
【思考】
基本:愚民たち(対主催)を従えて十神家繁栄の邪魔になる主催を倒す。
1:祐一郎一行を殲滅する
2:その後は北上してマーダー掃討、対主催を集める

【アイギス@ペルソナ3】
【状態】健康、ホワイトベースと接続、右舷担当
【装備】超磁鋼レールガン@ペルソナ3
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いを破壊して平和になったらSEESと合流する

【ホライゾン・アリアダスト@境界線上のホライゾン】
【状態】健康 、ホワイトベースと接続、左舷担当
【装備】悲嘆の怠惰@境界線上のホライゾン、拒絶の強欲@境界線上のホライゾン、憤怒の閃撃@境界線上のホライゾン
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
1:十神たちについていき、殺し合いを破壊する
2:殺し合いが破壊されてからトーリたちと合流する

【Dボゥイ@宇宙の騎士テッカマンブレード】
【状態】ダメージ(小)、テッカマンに変身
【装備】テッククリスタル
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、翔鶴を倒す
1:変身したからまた服がなくなるな……

【財津原蔵王丸(ザンキ)@仮面ライダー響鬼】
【状態】斬鬼に変身
【装備】音錠、烈斬
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、ダイアーを倒す
1:変身したからまた裸になるな……

【雷電@METAL GEAR RISING】
【状態】健康
【装備】高周波ブレード
【道具】支給品一式、 その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、シュトロハイムを倒す
1:ローズマリーやスネークの安否が心配

【デッドプール@DEADPOOL】
【状態】健康、狂気(デフォルト)
【装備】自動拳銃×2
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:主催やマーダーを殺して十神から金をもらう
1:祐一郎たちを倒す、アドラーえもんを殺す
2:こいつら実はマーダーじゃなかったりして……そんなわけねーかwwwww

【出来杉英才@ドラえもん】
【状態】健康、怒り、デュエルガンダム(小ダメージ)に搭乗
【装備】デュエルガンダム@機動戦士ガンダムSEED
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:仲間と共に主催者たちを倒す
0:祐一郎たちを倒す、バスターガンダムを倒す
1:よくも仲間を!
2:のび太くんたちは大丈夫かな?
※ミノフスキー粒子の影響で通信がしづらくなっています
※バスターガンダムのパイロットがのび太だと気づいていません

【ミゲル・アイマン@機動戦士ガンダムSEED 死亡確認】
【山城上総@トータル・イクリプス 死亡確認】
【アイアンハイド@戦え! 超生命体トランスフォーマー 死亡確認】
【PJ@ACE COMBAT ZERO 死亡確認】
【泉 研@チャージマン研! 死亡確認】

312混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:11:30 ID:O1dcSsGw0
研が他人を庇った……だと?
あのキチガイが……これもテラカオス化の影響なのか

313そのための凶刃:2014/02/05(水) 01:45:55 ID:mM9O67420
魂の裁断者が翼たちと交戦していた頃、アイスシザースは別の侵入者と交戦していた。
だがその侵入者の戦い方はアイスシザースを内心苛立たせた。
というのも侵入してきた人間は自分を見るや否や懐からボールのようなものを投げた。
すると、中から全身に殻を纏った魔物が姿を現したのだ。
そして人間が魔物に命令して戦わせてきたのだ。

(絶対に許さん…)

アイスシザースは激怒した。
魔物を従わせて自分の代わりに奴隷の如く戦わせ、自分は安全圏で指示を出すという行為に。
しかもその従わせているモンスターは自分と同じく氷系のモンスターであった。
もう一度言うがアイスシザースは激怒した。必ずやこの卑劣な人間を切り刻んでやると。

が、アイスシザースの思う通りにはいかなかった。
まず素早さはこっちが圧倒的に上なので攻撃はくらわないし攻撃を当てるのも容易い。
だが殻の魔物は防御力が異様に高く自分の鎌による攻撃があまり効かないのだ。
人間の使う様々なアイテムのサポートもあってか言ってしまえばgdgdな泥試合。
本当は人間を先に倒して魔物を人の支配から解き放ってやりたかったが残念なことにそんな余裕はないようだ。
死を持って解放するしかないかもしれない。

(骨竜が未だに来ないのは別の侵入者と戦っているのか?
 クソッ…それにしてもデスマンティスの奴はどこ行ったんだ?勝手に行動しやがって)

デスマンティスは自分と同じく蟷螂系統のモンスター。
ここでいうデスマンティスは雑魚敵ではなく世界樹4出身のFOEなので立場は自分と同じくらいだ。
やはり同じく蟷螂系統だけあって交流はそれなりにあったのだ。
三度の飯より殺戮が大好きな困った奴だったが。
…あのスキルだけは強制発動だから仕方ない。
ともかく決定打がない以上援軍が来るまで時間稼ぎしかないだろう。
そのときだった。

「ウオォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ!!!!」

聞き覚えのない咆哮が響き渡る。
咆哮といえば木の下の大王だが明らかにそれとは違うものだ。
自分達の軍ではないようだが殻の魔物を使役している人間とも関係ないようで、人間もこの咆哮に驚いていた。
アイスシザースは上に見ると、夜空の中で一際輝く黄金の光があった。
その黄金の光は電撃のようなものを纏うと…殻の魔物に向かって回転しながら急降下。
その一撃をくらった殻の魔物は大きく吹っ飛び倒れた。
突然の出来事に唖然とするアイスシザース。

「まさか横合いからいきなりくらったとはいえここまでダメージを受けるとはね。
 やっぱり気合のタスキを持たせて正解だったよ」

殻の魔物は全身ボロボロになりながらも立ち上がっている。
人間の言う気合のタスキとやらのせいなのだろうか。
殻の魔物は瀕死寸前のようだが何故だかアイスシザースは嫌な予感しかしなかった。
下手をするとここで自分がやられるんじゃないかというような…。
人間は余裕の笑みで殻の魔物に指示を飛ばす。

「よし、パルシェン!からをやぶ…」

が、途中で指示が途切れた。
何故なら殻の魔物…パルシェンは白い刃によってその身を貫かれていたからだ。
白い刃の持ち主はアイスシザースのよく知っているデスマンティスだった。
パルシェンに止めを刺したデスマンティスは殻の中身をバリバリムシャムシャと咀嚼した。
中身を完全に喰ったデスマンティスはパルシェンの残された殻を乱雑に捨てる。

「ひぃっ…!」

パルシェンを倒された人間は逃走を試みる。
が、アイスシザースがそれを逃すはずがなく凍土の大鎌でその命を刈り取ったのだった。

【パルシェン@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:仕留めの一刃
【エリートトレーナー♂@ポケットモンスター 死亡確認】
死因:凍土の大鎌

314混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:49:31 ID:mM9O67420
※ここからはモンスター同士の会話なので人間には言葉で聞こえていません

「不味いな…ゲテモノは美味いと相場が決まってるもんだが」
「おい」
「よう、アイスシザース。あぶねぇとこだったな」
「ようじゃないだろこの野郎。今までどこほっつき歩いてたんだ?」

デスマンティスがヘラヘラした態度で話しかける。
その態度に対してアイスシザースは苛立ち半分と心配して損したという感情半分で答える。

「決まってんだろ?外の人間をぶっ殺してたんだよ」
「お前な…使命を忘れたのか?新しい住処を守ることだろうが」
「ほんっとお前頭固いのな。外の人間をぶち殺せばぶち殺すほど外の戦力を減らせる。いわばここを守ることに繋がるだろ?」
「チッ、ああ言えばこう言いやがる。とにかくそこの人間の死体はお前が処理しとけよ。…魔物のほうは殻だけでも手厚く葬っておこう」
「へいへい…丁度口直しもしたいしな。そういや俺新しい仲間を連れてきたんだわ。おい、ラージャン」

アイスシザースはハッとする。
あの時殻の魔物パルシェンを強烈な一撃でノックアウトしたあれは何なのだ?
それに関係するものなのか?

「何だぁ…?」

姿を現したのは人間だった。まず目に付くのは天に向かって獅子の如く逆立つ金色の髪。
いや、人に見えるが何かおかしい。人のものとは思えない屈強な肉体。
それに頭部には鬼のような角が二本生えている。そして千切れたような尻尾もついている。
まるで人と魔物が中途半端に混ざり合ってるようなかんじだ。

「おい、こいつ人間なのか?」
「出身地は違うけど俺らと同じ魔物だぜ。なんだか配られてた擬人化パッチで奴でこうなっちまったらしいんだわ。しかもパッチは外せないときた」
「それで人間みたいな姿にされたってわけか。可哀想にな」
「俺をこんな姿にしやがって…主催めぇSATSUGAIしてやるぅぅ」
「分かったから気を静めろ、な?ラージャンって言ったな。とりあえずまずは他の奴らに挨拶して回ろうか。仕事の説明もしなきゃならんし」
「はい…」

デスマンティスの単独行動は褒められたものではないが、結果的にはOKだろう。
だがアイスシザースは疑問に思った。
先ほどパルシェンを瀕死寸前まで追い詰めたあの戦闘能力、かなりのものだ。
はっきりと分かる。自分やデスマンティスよりも強いだろう。他のFOE連中でも勝てるかどうか…。
そんな魔物をどうやってデスマンティスは仲間にしたのだろうか?
まぁ、考えても仕方ないだろうとアイスシザースは考えるのをやめて戦力が増えることを素直に喜ぶことにした。

【一日目・18時/日本・東京都庁付近】

【アイスシザース@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】極小ダメージ
【装備】無し
【道具】ちりとり、支給品一式
【思考】
基本:都庁を住処にしたモンスター達で協力して生き残る
1:デスマンティスと共にラージャンを案内する
2:パルシェンを埋葬する

だがアイスシザースは気づかなかった。後ろでデスマンティスが不気味な笑みを浮かべていることに。

(悪ぃなアイスシザース。そして都庁の皆。俺にとっては世界樹よりクラウザーさんのほうが大事なんだ。
俺はクラウザーさんの歌のおかげで味方も自動的に殺しちまう仕留めの一刃を喜んで奮うことができるようになったんだぜ?
そして上の連中はいつか都庁軍もSATSUGAI対象にすると言っていた…。だから魔物勢である俺とラージャンがその時まで都庁に潜伏しろとな)

それ以上の指示は受けていないが要するに狂信者が都庁に進撃した時に裏切れということなのだろう。
たった二名でもここぞという時のタイミングでの裏切りは大打撃となりうる。それで勝敗が決してしまうレベルで。

(いいぜぇ、その時になったら俺は元の仲間でさえも笑ってSATSUGAIしてやるよ…。クラウザーさんのためだからな)

白い死神と黄金の暴力は殺意を静かに研ぐ。いずれ来るクラウザーのための聖戦(ジハード)の時まで。

【デスマンティス@世界樹の迷宮4】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAI
1:しばらくは都庁軍に潜伏
2:パルシェンが不味かったのでエリートトレーナーで口直しする

【ラージャン@モンスターハンター4】
【状態】健康、ギルクエレベル100、擬人化
【装備】擬人化パッチ
【道具】支給品一式
【思考】
基本:SATSUGAIし尽くすだけだぁ!
1:しばらくは都庁軍に潜伏
2:都庁の仕事を覚える

315混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 01:51:54 ID:mM9O67420
おっとアカン、時間を【一日目・20時/日本・東京都庁付近】に訂正してくれ

316ただのこじつけだ! 気にするな!!:2014/02/05(水) 02:36:30 ID:E7UmmWG60

「しかし、だ。蒼き竜よ」
「どうした?」
「我が知っている限り、テニスボールはテニスをするためのものであってだな。
 材質からして、途中で燃え尽きるのではなかろうか?」
「確かに一理ある……情報が操作された可能性か?」

 走りながら、会話する。
 移動時間がもったいないのだ。
 でなければ、約1時間で山形県から福井県間の約440.0kmを走破することは出来ないのだ。

 ここでとある疑問が生まれる。

 Q.二人の移動速度速すぎじゃね?

 単純な時速で表せば驚きの時速440km/h(世界最速の鉄道とされるTGVでも最高時速320km/h)である。
 途中、噂を聴いたり、ガーゴイル達と戦ったりしていたらもっと速くなる。
 ちなみに東京〜四国間を3時間で突っ走ろうとしている最中の拳王電車の速度は。
 最東端である徳島に行くとしても平均速度約時速170㎞/hほどである。
 彼らはほぼバグキャラということが周りから認知されているのでセーフらしい。
 だが、当の飛竜とハクメンの二人はどうだろうか?
 モブを地の文で大量に殺害したり、オスプレイを一撃撃墜したり、蟲組瞬殺等はした。
 確かに二人は尋常ならざる強さを持っているが、バグキャラの域ではない。 
 使っているのは己の技術だけであるのだから。

 ……本題に戻る。これでは二人の移動速度が【お前ら人間じゃねぇ!!】レベルである。
 乗り物もロボットも支給されていない彼らであるが、ならば、何故こんなにも移動が速いのか?

 答えは簡単だ。

 A.ハクメンさんが斬魔・鳴神を用いて刻を斬っているから、セーフ

 以上。(詳しくはブレイブルーをレッツプレイ!)

「所謂、相対性理論という奴だ」
「……そうか」

 多分、違う。

【一日目・19時40分/日本・石川県】

【飛竜@ストライダー飛竜】
【状態】健康
【装備】光剣サイファー@ストライダー飛竜 クナイ、各種オプション
【道具】支給品一式 
【思考】基本:主催を抹殺する
1:ハクメンと共に主催陣営及び『悪』を殲滅する
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※2014年2月22日発売予定の新作『ストライダー飛竜』の技が使えます。

【ハクメン@BLAZBLUE】
【状態】健康
【装備】斬魔・鳴神
【道具】支給品一式
【思考】基本:『悪』を滅する
1:飛竜と協力して、主催及び世界に災いをもたらす者を『刈り取る』
2:まだ主催以外の参加者が残っている九州ロボをテニスボールで攻撃した者を抹殺する。
※ヒートゲージ等の状態は次の書き手に任せます。

317あんなデカイのが死んだら嫌でも目立つよね:2014/02/05(水) 08:25:05 ID:.z86dywoO
サキエルの焼肉を食べていたガウスが見えない打撃に殴り殺される。
それに気付いた◆02GOODMe2.が慌てて銃片手に周囲を警戒し、太った少女を見つけた所で見えない打撃の餌食となった。
彼等はサキエルを殺した所までは良かったが、死体で焼肉をしたのが失敗だった。
サキエルが倒れた事で参加者がその場を注目していたのに移動しなかった為、それに注目していたマーダーがやってきたのだ。
彼等を殺したマーダーはもといた埼玉へと歩き始めた。

【一日目・20時30分/長野県・埼玉との県境付近】

【剛田ジャイ子@ドラえもん】
【状態】覚醒、狂気
【装備】スタンド『ジャイアン×4』
【道具】支給品一式
【思考】基本:他の参加者を殺して生き残る
1:お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
  お兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱいお兄ちゃん達がいっぱい
2:殺される前に全員殺す

【カール・フリードリヒ・ガウス@現実? 】
【◆02GOODMe2.@現実? 死亡確認】

318混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 08:32:04 ID:.z86dywoO
悪い、ガウスの死亡確認を書き忘れてた。

319This Is Done With Great Ease Vulgar Act:2014/02/05(水) 17:15:42 ID:zkt2waEE0
グンマーの民の集落へ彼女がやってきた。
レンを発見した彼女は、手を振る。

発見したレンは一直線に剣を構え走る。
だがその動きが欠点。

パララララ!

レンは殺された。

「マーダーは…殺す…」

前田敦子。彼女が殺したのである。

【一日目・20時55分/群馬県・グンマーの民の集落】

【前田敦子@AKB48】
【状態】通常
【装備】M240B@アメリカ軍
【道具】支給品一式
【思考】
基本:マーダーは殺す
1:対主催とは仲良くしたい

【鏡音レン@VOCALOID 死亡確認】

320天の海:2014/02/05(水) 18:49:09 ID:psdtp9a20
 カイザの日を祝い終えた草加は、友とさえ呼べる愛車のサイドバッシャーで埼玉県をツーリングしていた。
すると、ごつい装甲に覆われた仮面ライダーが若い女性を射殺しているのを発見。
対主催でもある彼は早速カイザに変身し、サイドバッシャーをバトルモードと呼ばれるロボット形態に変形させた。

「あら、私の僕になる気はないのね」

 ごつい装甲に覆われた仮面ライダーこと仮面ライダーカブト・マスクドフォームから聞こえてきたのは異様に威圧感のある少女の声だった。
その異様さに危険なものを感じた草加は、言い返さずにサイドバッシャーに装備された六連装ミサイル砲“エグザップバスター”を一斉掃射。
カブトも、カブトクナイガンからイオンビームを放つアバランチシュートを放ち、両者共に爆炎に包まれた。

「くっ……俺のサイドバッシャーを、よくもこんな姿に……」

 サイドバッシャーはアバランチシュートが直撃して下半身を構成するサイドカー“二ーラーシャトル”を破壊されてしまっていた。
敵には勝ったとはいえ相棒の無残な姿に悲痛な声を出す草加だが、悲劇はこれからだった。
カブトを包んでいた爆炎からカブトムシのような角が生えた赤い仮面ライダー、つまりライダーフォームとなったカブトが飛び出してきたのだ。
それも、ライダーキックをしている状態で。

「!?!?!?」

 草加は、エグザップバスターが全弾命中しても相手が戦闘可能な状態だった事に驚いてしまい、動けなかった。
実際の所、カブトはエグザップバスターが直撃する寸前にキャストオフする事で、パージした装甲を盾にして難を逃れただけだったりするのだが草加がそれを知る訳が無かった。
そして、カブトのライダーキックが草加……ではなく彼が乗っていたサイドバッシャーに直撃し、サイドバッシャーは完膚なきまでに破壊されてしまった。

「ぐはっ……さ、サイドバッシャー……がふっ!?」

 サイドバッシャーの爆発で吹き飛ばされたものの、どうにか受け身を取った草加。
しかし、彼にカブトの強烈なアッパーが決まり、その一撃だけで草加は大きく吹き飛ばされ、地に伏せた。

「私は天の海を往き、春を香らせる者……天海春香」

 カブトに変身していたのは765プロのアイドル、天海春香。
同じ事務所のアイドルが次々と死んでいくのを放送で聞いて悲しみに暮れた彼女は、もともとの素質もありテラカオス化が進行して超人的な身体能力を手に入れていた。
それだけなら今回のカオスロワで良くあるケースだったのだが、彼女の支給品であるカブトゼクターとライダーベルトが思わぬ事態を引き起こしていた。
(テラカオス化の進行により)超人的な身体能力を得た彼女が変身したカブトは、カタログスペックを遥かに上回る身体能力を持ってしまっていたのだ。
それ故、同じ仮面ライダーであるカイザをアッパー一発で吹き飛ばす事も、今のカブトには容易な事だった。

「さあ、畏れ、平伏し、崇め奉りなさい!!」
「俺のサイドバッシャーを……何!?」

 どうにか起き上がった草加に対し、春香は跳躍して空中から攻撃しようとする。
しかし、草加は必殺技であるカイザスラッシュの準備を終え、カイザブレイガンからマーカーを発射する。
だが、マーカーで拘束されるはずだった春香は、マーカーの拘束を圧倒的な力で強引に破ってアバランチスラッシュを放つ。
そして、アバランチスラッシュとカイザスラッシュ、二つの斬撃がぶつかり合い、カイザブレイガンが弾き飛ばされた。

「フフフ、跪きなさい」

 春香はクロックアップを発動し、素手での連続攻撃を叩き込み、そのまま殴り飛ばす。
そして、クロックアップを解除した春香のライダーキックがベルトごと草加の身体を粉砕した。

「待ってなさい愚民どもよ。この救い様の無い世界……私が支配してあげる」

 変身を解除し、笑みを浮かべる春香の目から一筋の涙が零れ落ちた。


【一日目・19時45分/日本・埼玉県】

【天海春香@アイドルマスター】
【状態】健康、テラカオス化進行中、それにより春閣下化
【装備】カブトゼクター&ライダーベルト@仮面ライダーカブト
【道具】支給品一式
【思考】基本:この救いようのない世界を征服し、絶対的な支配者となる。
1:傘下に入らぬ者は殺す
2:765プロの皆の死に深い悲しみと怒り
3:天の海を往き、春を香らせる

【柊かがみ@らき☆すた(大学生編) 死亡確認】
死因:カブトクナイガンによる射殺
※なのはとユーノが出会ったかがみとは別人です。

【草加雅人@仮面ライダー555 死亡確認】
死因:ライダーキック

321混沌な名無しさん:2014/02/05(水) 20:21:09 ID:zkt2waEE0
This Is Done With Great Ease Vulgar Act
>>319
【一日目・20時55分/群馬県・グンマーの民の集落】を
【一日目・19時/群馬県・グンマーの民の集落】
に修正します。

322ほぼ丸パクリでごめんなさい:2014/02/05(水) 20:47:23 ID:mM9O67420
「なんだ、ここは?」

名古屋にある民家の一室そこにしまむらの服を身にまとった男がいた
その男がなぜ自分がここにいるのか理解できなかった

(なぜ、私がここにいやその前に私はいったい?)

その男は自分の記憶をなくしていた
なぜだかはわからない

「とりあえずエロ画像でも漁るかwwwwうぇwwwwネットの世界にダーイブwwww」

かつてここと似た世界で大暴れした存在がいたその存在とここにいる男は似ていなかった
その男の名前はテラカスまるでカスのような存在だ

【一日目・20時00分/日本・名古屋 民家】

【テラカス@カオスロワ】
【状態】健康、記憶喪失
【装備】しまむらの服
【道具】支給品一式 自宅のPC
【思考】
1:私はいったい?
2:ここはどこだ?
3:そんなことよりオ○ニーだ

323グンマーに入った所で首輪は……:2014/02/06(木) 00:18:03 ID:yON2ni3YO
ネウロ達が遺跡の最深部に辿り着くと、そこには中から突き破られた巨大蟲の死骸があった。

「どうやら、この遺跡は世界樹の成れの果てを封印していたものだったらしいな」
「最も、封印が弱まってたらしく、此処には世界樹の成れの果てを封じてたらしい蟲だったものしか残ってませんが……」

遺跡を探索して解った事を纏めるネウロと赤屍。
彼等の予想通りこの遺跡には歪みし豊穣の神樹が封印されていたが結局脱出されていた。
最も、神樹はとあるジムリーダーのポケモンになっていたりする。

「そう言えば、首輪の機能が停止しているなら解除出来るだろうし外さないか?」

全員首輪を窮屈に感じていたので、そのアーカードの提案に二人共賛成し、三人は首輪を外そうとして、首輪の爆発で死んだ。
実は、グンマーでも首輪が外れそうになったら爆発する機能だけは動いてたのだ。

【一日目・20時00分/群馬県・グンマーの遺跡最深部】

【脳噛ネウロ@魔人探偵脳噛ネウロ 死亡確認】
【アーカード@HELLSING 死亡確認】
【赤屍蔵人@GetBackers-奪還屋- 死亡確認】

324混沌な名無しさん:2014/02/06(木) 12:08:26 ID:letrfki.0
オ○ニーしてたテラカスは、あっさりと大尉に絞殺されました。

【一日目・20時05分/日本・名古屋 民家】

【大尉@HELLSING】
【状態】健康
【装備】PET(ビーストマン入り)、シンクロチップ@アニメ版ロックマンエグゼシリーズ
【道具】支給品一式×5、モーゼルM712@HELLSING、14年式コスモガン@宇宙戦艦ヤマト2199、エアーガン@科学忍者隊ガッチャマン
【思考】基本:五大幹部の命令に従う
1:これがネットバトルの力か……
2:とりあえず、ジョーカー参加者として動く
3:ネットバトルの練習も忘れない

【ビーストマン@ロックマンエグゼ3】
【状態】HP満タン
【装備】なし
【道具】なし
【思考】基本:PET所有者である大尉に従う
1:主催の一員として動く
※PETの中にいます

【テラカス@カオスロワ 死亡確認】

325深まる結束と新たな出会い:2014/02/06(木) 23:46:42 ID:LiADd8lI0
なんとかクラウディウスの追撃を振り切った八神はやて一行は新潟県に居た。
しかしはやての表情は暗かった。

『早く逃げろ!あんまりもたねえ!』

はやての脳裏をよぎるのは、自分達を救ってくれた男性の声。
彼の機体が破壊されるのを見ながら何も出来なかった自分に苛立ちを感じていたのだ。
すると、はやての華奢な肩が優しく叩かれた。

「マミゾウさん…?」

マミゾウは何も言わず、優しくはやての顔を見つめている。
彼女のデイパックの中のウルトラマンタロウも同じ。
二人の顔をみただけで、はやては二人の心を感じ取った。
マミゾウもウルトラマンタロウも、あの男性の死に心を痛めている。
だが、彼の意思を無駄にしない為にも、自分達がしっかりしなければ。

3人は目線を交わし頷きあう事で、さらに結束を強め決意を新たにした。




人が多く集まる場所である東京へと移動を開始してから、数時間がたったとき。
3人は近くに何者かの気配を感じ立ち止まる。

「これは…、妖怪の気配じゃな。それも相当の実力者じゃ。」

マミゾウの言葉に警戒を強める一同。
だが、拍子抜けと言うか、出てきたのはひょうきんな老人と着物を着た青年だった。

「おや、お嬢さん。たぬきの格好とはおしゃれじゃの。」
「おお、このセンスがわかるんか?」
「…はやてよ。そんな事をいっとる場合か。」
「…くだらん」

なぜかお洒落の話で意気投合するはやてと老人。
それを見て少し呆れているのは2人の妖怪。
こうして、はやて達とブリーフ博士達は出会った。

世界最高クラスの科学者と、強大な力を持った妖怪。
彼らとの出会いははやて達に何をもたらすのだろうか。

326深まる結束と新たな出会い:2014/02/06(木) 23:52:46 ID:LiADd8lI0
【一日目・19時55分/新潟県】

【八神はやて@魔法戦記リリカルなのはForce】
【状態】健康、タヌキはやて、
【装備】シュベルトクロイツ@魔法少女リリカルなのは、
タヌキスーツ@スーパーマリオシリーズ
【道具】基本支給品一式、夜天の書@魔法少女リリカルなのは
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:死んだ仲間(フェイト)や赤い翼のMSのパイロットの為にも主催を倒す
5:それにしてもこのスーツ、実に馴染むで!
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。
※PSP版の技も使えます。

【二ッ岩マミゾウ@東方project】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式、ギンガスパーク@ウルトラマンギンガ、
スパークドールズ(ザラブ星人、ババルウ星人、ダークガルベロス)
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを打破するため仲間を集める
3:大陸沈没の謎を探る
4:そういえば、TC計測値とは一体……
※主催側が大災害について何か関与していると考えています(細かい部分は分かっていません)
※九州ロボが1,2日後に墜落する事を知りました。

【ウルトラマンタロウ(SD)@ウルトラマンギンガ】
【状態】健康、スパークドールズ状態、マミゾウのデイパックの中
【装備】なし
【道具】基本支給品一式
【思考】基本:殺し合いを止める
1:ブリーフ博士達と接触
2:殺し合いを止めるため仲間を集める



【ブリーフ博士@ドラゴンボール】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:対主催
1:はやて達と接触

【殺生丸@犬夜叉】
【状態】健康
【装備】なし
【道具】基本支給品一式 、不明支給品
【思考】基本:対主催
1:はやて達と接触

327覚醒:2014/02/07(金) 01:46:44 ID:shKzoDQU0
 ジバン達は、都庁の軍勢よりも派手に暴れまわっているDMC狂信者に目標を変更してビックサイトに向かう途中、マーダーのグループを発見した。
ロボットモードの肩部ミサイルポッドの一斉掃射でモブキャラ達を虐殺するビッグコンボイに、その攻撃からどうにか生き延びた男に冷凍ガスを浴びせるマンモス怪人。
ビッグ・タスク・ドリルで赤毛の男の心臓を貫くマンモスマンに、マグロで彼等を釣って参加者の殺害を命じて自分の手を汚さずに生き残ろうとするオツベル。
ジバン達がそんな奴等を見逃す訳がなく、戦闘が始まったのだ。

「対バイオロン法第9条、機動刑事ジバンは、あらゆる生命体の平和を破壊する者を、自らの判断で抹殺することができる!」
「迂闊だな、ビッグキャノン……何!?」

 ジバンの前口上の間にビッグキャノンの発射準備を終え、それを発射しようとしたビッグコンボイだが、ビッグキャノンはいきなりペラペラの紙みたいになってしまっていた。
空蝉丸が、戦闘開始直前にぷちどる達から受け取っていた3つの獣電池のうちの一つ“トペランダ”の力でビッグキャノンをペラペラにしたのだ。

「だが、惜しかったな」

 ビッグコンボイはそのまま脚部に内蔵されたマンモスハーケンを発射した。
2発のマンモスハーケンを身体で受け止めたのは、まこちーのモンスターボールから出てきたダゲキと、ちひゃーのデイパックから飛び出した大盾忍だった。
彼等は主の命令を待たず、主とその仲間を護る為にその命を散らしたのだ。
その死に報いるべく闘志を燃やし、ジバン、キルコ、空蝉丸は駆け出した。

「ろ、六人に、分身しただと!?」
「馬鹿な……ゴルゴム最強の怪人が……こんな小娘に……」
「攻撃が、当たらない……だと……!?」

 変身せずにフタバインの獣電池を使って6人に分身した空蝉丸が、マンモスマンを圧倒する。
トンファーブレイドを振るうキルコが、マンモス怪人に一方的に手傷を負わせる。
マンモストンファーによる攻撃をかわしつつ、ジバンが次々とビッグコンボイにダメージを与えていく
そして、弱った相手に、3人が止めの一撃を放つ。

「これで、止めでござる!!」
「キルコストーム!!」
「エネルギーチャージ、オートデリンガー・ファイナルキャノン!!」

 空蝉丸とその分身達による六連続の斬撃が、マンモスマンを切り刻む。
キルコの起こした竜巻が、マンモス怪人を飲み込んで爆散させる。
ジバンの必殺の砲撃が、ビッグコンボイを貫き、彼を撃破する。
その光景と絶望的な状況にオツベルは呆然と佇み、上から振ってきたものに潰された。

「かっかー!」

 それは、何故か巨大化したはるかさんだった。
それに気づいたちひゃーとまこちーが彼女に駆け寄り、はるかさんの右腕がちひゃーを押し潰した。
一瞬にして場の空気が凍りつき、それに構わずはるかさんはまこちーを潰そうとする。
しかし、空蝉丸がとっさにプクプトルの獣電池を使い、まこちーを風船みたいに膨らませて攻撃を防がせた。
そして、弾性力によって跳ねながらジバン達の元に帰ってきて元の姿に戻ったが、その間にはるかさんにも変化が訪れていた。

「アハハハハ……」

 はるかさんのリボンの形状が変化し、顔の上半分が影に覆われ、目が怪しく光り出す……暗黒化とよばれる状態になっていたのだ。
実はこのはるかさん、戦闘中にこっそり新型ナノマシン入りの水を飲んでおり、テラカオス化が一気に進行。
身体能力が大幅に上昇し、巨大化や分裂を自分の意志で制御する能力を手に入れ、ついには暗黒化したのだ。

328覚醒:2014/02/07(金) 01:47:12 ID:shKzoDQU0
【一日目・20時15分/東京都・中央区】


【田村直人@機動刑事ジバン】
【状態】健康、強い決意、機動刑事ジバンに変身中
【装備】マクシミリアン、電子手帳、パワーブレイカー、ニードリッカー、オートデリンガー
【道具】支給品一式、ダイダロス
【思考】基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:これは、どういう事だ!?
2:まゆみちゃんは無事だろうか……
3:東京都庁は後回しにしてビッグサイトに向かう
4:野田総理の本拠地を探す
5:黒幕はバイオロンではなかったが、ためらわず戦う

【音無キルコ@新米婦警キルコさん】
【状態】健康
【装備】トンファーブレイド
【道具】支給品一式
【思考】基本:野田総理を成敗して殺し合いを止める
1:ジバンさんやウッチーさん達と協力して悪党を成敗する
2:ちひゃーちゃん……どうしてこんな事に……!?
3:東京都庁の魔物も気になるが、まずはより多くの被害を出してそうなDMC狂信者を成敗する
4:野田総理の本拠地を探す
5:ハル先輩達、無事かなぁ?

【空蝉丸@獣電戦隊キョウリュウジャー】
【状態】健康
【装備】ガブリチェンジャー、ザンダーサンダー
【道具】支給品一式、獣電池(プテラゴードン×6)、使用済み獣電池(トペランダ、プクプトル、フタバイン)モンスターボール(プテラ)
【思考】基本:野田総理を倒して殺し合いを止める
1:ジバン達に同行する
2:何故はるかさんが!?
3:ビッグサイトに向かう
4:野田総理の本拠地を探す(九州が怪しいと睨んでいる)
5:キング殿達と合流したい

【まこちー@ぷちます!】
【状態】健康、深い悲しみ
【装備】きあいのタスキ
【道具】支給品一式
【思考】基本:まきょー
1:空蝉丸達と行動する
2:真とちひゃー765プロの面々の死に深い悲しみ
3:はるかさんの豹変にショックを受けた
4:襲われたら全力で戦う

【はるかさん@ぷちます!】
【状態】健康、日光を克服、テラカオス化進行中、新型ナノマシン服用、巨大化、暗黒化
【装備】なし
【道具】支給品一式
【思考】基本:アハハハハ……
1:とりあえず殺す
2:おなかがすきました
※テラカオス化の進行により、巨大化と分裂を自分の意志で行えるようになりました。

【モブキャラ@いろいろな作品 死亡確認】
死因:爆殺

【アミバ@北斗の拳 死亡確認】
死因:凍死

【マグニスさま@テイルズオブシンフォニア 死亡確認】
死因:刺殺

【マンモスマン@キン肉マン 死亡確認】
死因:斬殺

【マンモス怪人@仮面ライダーBLACK 死亡確認】
死因:キルコストーム

【ビッグコンボイ@ビーストウォーズネオ 死亡確認】
死因:オートデリンガー・ファイナルキャノン

【オツベル@オツベルと象 死亡確認】
【ちひゃー@ぷちます! 死亡確認】
死因:圧殺

329異次元から来た怪物を倒せ:2014/02/07(金) 12:45:23 ID:zj00i0h.O
岡山県では、異次元よりノトーリアスDECOが現れ、その存在を危険視した周囲の有力な参加者達が協力して討伐を試みていた。
しかし、ノトーリアスDECO討伐隊のブロントさんが力尽きて踏み潰された為、戦線は崩壊し、流れは一気に傾いた。
バグラモンが体液で溶かされ、マルクが触手に貫かれ、デッキを使い果たした遊戯が喰いちぎられ、エンペラ星人までもがDECOビームの前に倒れた。
しかし、ノトーリアスDECOが受けたダメージも大きく、動きはかなり鈍っていた。
そこで動いたのはノトーリアスDECO討伐隊最後の一人にして最大の切り札、女神イシターだ。
彼女は全ての力を解き放ち、呪いに近い力を源とするノトーリアスDECOを浄化しようとしたのだ。
そして、女神イシターの命と引き換えにノトーリアスDECOは浄化され、消滅した。

【一日目・17時01分/日本・岡山県】

【ブロントさん@ファイナルファンタジーXI 死亡確認】
【バグラモン@デジモンクロスウォーズ 死亡確認】
【マルク@星のカービィシリーズ 死亡確認】
【武藤遊戯@遊戯王 死亡確認】
【エンペラ星人@ウルトラマンメビウス 死亡確認】
【女神イシター@ザ・ナイトメア・オブ・ドルアーガ 不思議のダンジョン 死亡確認】
【ノトーリアスDECO@カオスロワ7期 消滅確認】

330TCBR10第3回放送:2014/02/09(日) 15:07:50 ID:b.rniMs.0
ピーンポーンパーンポーン♪

午後9時、バトルロワイアル開始から三度目の定時放送が日本中に響き渡る。
アナウンスを勤めるのは野田総理に代わりダース・ベイダーである。

「幹部のダース・ベイダーだ。
そしてこれから始めるのは定時放送だ。
では死者を読み上げる。

ブロリー、キョン、佐々木、五十嵐まゆみ、三村マサカズ、大竹一樹、ランピー、クロ、天の邪鬼、のび太のパパ、碇ゲンドウ、
鳴滝、オ○マ、コンボイ司令官、名もない新潟県民×10、大勢のモブキャラ×10、ジャギ、ジャギ、シャマル、ドラキー、
メットールV2、地雷蜘蛛、イシツブテ、ヒカりん、クリーパー、骸音シーエ、ファイアバー、黒谷ヤマメ、巨大ネバルー、
動く石像、みみず、おけら、あめんぼ、怪傑ズバット、ブルりん、タケシ、タケシ、策士・諸葛亮孔明、うさみちゃん、ホッシー、
雨生龍之介、素晴らしきヒィッツカラルド、直系の怒鬼、白昼の残月、激動のカワラザキ、眩惑のセルバンテス、命の鐘の十常寺、
大山デカオ、混世魔王・樊瑞、暮れなずむ幽鬼、クルル曹長、平沢唯、泉こなた、にゃんぱいあ、藤崎佑助、ニホンザル、
涼宮ハルヒ、ゴルゴ13、ハスラーワン、IA、キャスパー・ヘクマティアル、バット星人グラシエ、ギャバンブートレグ、
福岡ドームで奴隷にされていた参加者達、シン・アスカ、オーク、ランポス、イャンクック、野比セワシ、マスク・ザ・レッド、
ルーク・スカイウォーカー、DR、万玖波海、北島○介、ポッチャマ、テラ、ヒソカ、海馬瀬人、怪盗キッド、夜神月、
ラインハルト・ハイドリヒ、VIPPER、ドン・観音寺、亞北ネル、スギちゃん、小野妹子、織田敏憲、食蜂操祈、ミラボレアス、
長門有希、未知やすえ、阿倍高和、小嶋元太、山崎烝、ヤザン・ゲーブル、江ノ島盾子、峰岸あやの、その周辺にいた参加者×多数、
根岸崇一、立花響、浜田雅功、グルド、じーさん、孫、リュウ、野比玉子、黄金バット、やらない夫、OVER、戸愚呂兄、ガメラ、
ホメ春香、マスターチーフ、阿紫花英良、きれいなジャイアン、佐倉杏子、高町ヴィヴィオ、葵・トーリ、南部康雄、
コンドルのジョー、ギャオス、斉木楠子、福田康夫、高木社長、ミスティア・ローレライ、野田総理、ゴゴ、松実玄、ベン、
グンマーの民、戸愚呂弟、ところ天の助、ユニコルクス、ヒルゲリラ、蜘蛛男、シードラゴン、ガマギラー、蜂女、ショッカー戦闘員、
死神博士、混沌の騎士、KBSトリオ、間桐雁夜、インセクター羽蛾、間桐桜、ヴァイジャヤ、中邑真輔、佐治雪哉、範馬勇次郎、
多田野数人、博麗霊夢、根来忍、疾風のゲハ、ルシ腐ェル、タケシ、ザフィーラ、キバ、兜甲児、原監督、野比玉子、柊つかさ、
ユニクロン、ガーゴイル、しまっちゃうおじさん、田中、老賢者、692、オタチ、サキエル、ザ・テリーマン、J、アイアンハイド、
山城上総、ミゲル・アイマン、泉研、パルシェン、エリートトレーナー♂、カール・フリードリヒ・ガウス、◆02GOODMe2、
鏡音レン、柊かがみ、草加雅人、脳噛ネウロ、アーカード、赤屍蔵人、テラカス、モブキャラ、アミバ、マグニスさま、マンモスマン、
マンモス怪人、ビッグコンボイ、オツベル、ちひゃー、ブロントさん、バグラモン、マルク、武藤遊戯、エンペラ星人、女神イシター、
ノトーリアスDECO

次は禁止エリアについて発表する。
中国地方全てを10時より禁止エリアとする。
禁止エリアについては、以上だ。
これにて放送を終わりとする」

【ダース・ベイダー@STAR WARS】
【状態】健康
【装備】ライトセーバー@STAR WARS
【道具】支給品一式、その他不明
【思考】
基本:テラカオスを生み出す計画を遂行する
1:計画のために殺し合いを促進させ、計画の邪魔をするものは消す
2:他の幹部と今後について話し合う
3:九州ロボのマキナ化が待ち遠しい

331混沌な名無しさん:2014/02/09(日) 16:51:10 ID:gIRdJdhQO
放送を聴き、知り合いの名前を呼ばれなかったのに、安心した一人の男が持病の悪化で倒れた。
カオスロワによって病院の機能が停止した今、怪我は兎も角病気の治療なんて出来る訳がなかった。

【一日目・21時05分/日本・新潟県】

【北岡秀一@仮面ライダー龍騎 死亡確認】

332魔女のハートを奮わせろ!:2014/02/10(月) 00:58:24 ID:NExCvSxQ0
 フレクザィードとカヲルを仲間にした熱気バサラ達は、グンマーの上空でグンマーの民を弔う為の歌を歌っていた。
第三回放送時に丁度グンマーの上空にいた彼等は、偉大なる赤竜からグンマーの民の事を(バサラはカヲルによる通訳で)知っており、此処に居ない赤竜の仲間の分も弔う事にしたのだ。
そして、歌い終えた彼等が見たのは、グンマー付近にある都市がそれまで全く予兆が無かったのにも拘らず、嵐に包まれている光景だった。

 群馬県見滝原市では、ワルプルギスの夜が出現して嵐が吹き荒れていた。
その圧倒的な力はビルを次々と破壊していき、死亡リストにも載らないようなモブ参加者を殺していき、今また銃を持った女性が飛んできた瓦礫に潰された。
それと戦うはずだった魔法少女も不在という状況の中、バサラ達が駆け付けた。

「何て絶望に満ちた魂なんだ……バサラ、思いっきり歌うんだ」
「ああ、嵐の中でも、俺の歌を聴け!!」

 それに合わせて守りは任せろとばかりに二体の火竜が咆哮を上げ、バサラのギターと道中で調達したカヲルのキーボードが鳴り響く。
狂った笑い声を上げる強大な魔女と使い魔を客とした、バサラのコンサートの始まりだ。

「SOMEDAY 星に変わる ハートと引き換えに」

 嵐の中でもはっきりと聞こえるバサラの歌が始まった。
フレクザィードの支給品だった歌エネルギー変換システムを装備したバサラは、それにより赤い光を放っていた。

「深い 闇の向こう いかせてくれ」

 歌を聴いたワルプルギスの夜の笑い声が収まっていく。
しかし、そこからの展開は今回は今までとは違った。

「ないものねだりだって 構わないから」

 ワルプルギスの夜の使い魔が消えていき、ワルプルギスの夜自身も苦しみ始めたのだ。
バサラの心に少しだけ戸惑いが生まれるが……。

「バサラ、その希望の歌であの少女の魂を絶望から救ってくれ!」
「ENDLESS 止められない 胸騒ぎの数」

 カヲルの激励に、熱い歌声で応えるバサラ。
使徒故かカヲルは気付いていた。ワルプルギスの夜が抱えている絶望がバサラの歌声に込められた希望のエネルギーによって中和されている事に。
ワルプルギスの夜が苦しんだのも、使い魔が消えたのも、全て抱えている絶望の力がバサラの希望の力によって消えて行ったのが原因だ。

「ムチャと 言われたって つなげたいのさ」

 ワルプルギスの夜が消されまいと、バサラの歌を止める為にバサラと彼を乗せた偉大なる赤竜に攻撃を集中させる。

「なりゆきまかせだって 止まってるよりはマシさ」

 降り注ぐ瓦礫を、偉大なる赤竜のファイアブレスが全て焼き尽くす。

「種子は芽をだして 夜は朝になる」

 ワルプルギスが吐く炎の槍をフレクザィードがわざと受けて、その炎を自分の生命力へと変換する。

「パレード 続いてく 昨日なんて遥か彼方」

 サビに入った所で、ついに嵐が収まり、夜空が広がっていく。
もう、ワルプルギスに嵐を起こすほどの力は残っていなかった。

「パレード いっしょに行こう 目ざす場所へ 風の吹くまま」

 ワルプルギスの夜は、攻撃を止めて穏やかな笑みを浮かべていた。
自身の絶望の殆どが無くなった今、彼女に暴れる意志など無かった。
今、彼女の心を満たしていたのは、魔女化以前に感じる事が出来ていた温もりだったのだ。

「GO ON OUR WAY PARADE」

 そして、ワルプルギスの夜は、全ての絶望を失い穏やかに消えて行った。
バサラの歌は彼女の魂を絶望から救ったのだ。
しかし、彼女を見送ったと思ったら、フレクザィードが吠えた。

「どうしたんだい……!?」
「なっ……雪雲が広がって……北の方、真っ白じゃねえか!?」

 そう、彼等は知らないがオーバーデビルの力によって青森県を中心として発生した冷気は、既に東北地方全域に雪が降るレベルにまで広がっていたのだ。
そして、偉大なる赤竜は、この冷気の広がりを放置すると都庁にまで被害が広がる事になると気付き、都庁の仲間達の為にこの状況を解決する事を提案した。
こんな自然を歪める状況を他の二人と一体も見過ごす事が出来るはずもなく、バサラ達の次の目的地が決まったのだ。
極寒の大地へ向けて、人と使徒を乗せた二体の火竜が飛び立った。

333魔女のハートを奮わせろ!:2014/02/10(月) 00:58:42 ID:NExCvSxQ0
【一日目・21時15分/群馬県・見滝原市上空】

【熱気バサラ@マクロスダイナマイト7】
【状態】とても健康、上機嫌
【装備】ギター、歌エネルギー変換システム@マクロス7
【道具】支給品一式
【思考】基本:戦いなんてくだらねえぜ、俺の歌を聴け!
1:仲間達と共に歌を届ける
2:東北地方に広がる冷気をどうにかする。

【偉大なる赤竜@新・世界樹の迷宮 ミレニアムの少女】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】もくたん@ポケットモンスター、支給品一式
【思考】基本:歌で自然環境の保護を世界に訴える。
1:都庁組や氷嵐の支配者といった仲間達、そして歌の素晴らしさを教えてくれたバサラとその仲間を護る為なら戦う事も厭わない。
2:バサラと共に行動する。
3:東北地方に広がる冷気をどうにかする。
4:フレクザィードの言ってたレストという男が都庁の軍勢に協力してくれれば助かるのだが……。

【フレクザィード@ルーンファクトリー4】
【状態】健康
【装備】無し
【道具】支給品一式
【思考】基本:バサラ達と共に歌い、その歌でレストが愛した自然の素晴らしさを伝える。
1:レストや他のネイティブドラゴンを探して合流する。
2:マーダーは止めたが仲間達を護る為なら全力で戦う。
3:東北地方に広がる冷気をどうにかする。

【渚カヲル@新世紀エヴァンゲリオン】
【状態】健康
【装備】キーボード@楽器
【道具】支給品一式
【思考】基本:共に歌いつつバサラの歌を届けて殺し合いを終わらせる
1:シンジ君を探して一緒に歌う。
2:東北地方に広がる冷気をどうにかする。
※使徒だからか、偉大なる赤竜やフレクザィードと会話が可能です。

【前田敦子@AKB48 死亡確認】
死因:ワルプルギスの夜が飛ばした瓦礫により圧死

【ワルプルギスの夜@魔法少女まどか☆マギカ 死亡確認】
死因:バサラの歌による希望エネルギーで浄化される

334楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:53:03 ID:MI9ax9r60
世界滅亡ってやばくね?
モンスターボールの中で会話を盗み聞きした時、確かに俺はそう思った。
思った後に、違和感に気がついた。何故、俺が、こんな世界が、滅びることを、心配したのか?
本来なら、ありえない。こんな感情を俺が持つことなど、絶対に。

自覚がある程に、俺は歪んでしまっている。
破壊衝動を、捕食衝動を、未だに強く持っている。
この世界の何もかもが憎い。壊してやりたい。そう考える。それを実行に移せるだけの力が、俺にはあった。
そう、俺こそが、俺自身が、世界を滅亡させる存在だった。
気が遠くなるほどの昔、もう完全には思い出せない程の太古の時代。
人間達は俺を恐れ、封印した。
後の世でも変わらず人間は俺を恐れ、様々な名で俺を呼んだ。
世界樹の成れの果て……歪みし豊穣の神樹。蟲に憑きしかのもの。
Warped Savior……歪んだ救世者。
俺は……こうなる前は、世界を救う存在だった。
汚染され、作物も家畜も育たない死の大地を救う存在、世界樹だった。
勝手に世界を荒野にして、勝手に俺を生み出して救世を願う。人間はあの頃から自分勝手だった。
それでも俺は確かに作られ、生まれた。救世を目的として生まれたのだから、ただ救世行為だけを行った。
植物としての本能でもあったが、大地が自分の手で元の美しい姿に戻っていく光景を眺めるのは、嫌いじゃなかった。
『楽園への導き手』だと人間達は俺を崇めていた。
そんなある日、俺の身体は得体の知れない化物に喰われた。
強大な力を持つ俺が、世界樹が、いつか自分達の手で制御できなくなるのではないか?
そう考えた人間が産み出した、世界樹キラーとでも言うべき蟲、悪食の妖蛆。
竜をも上回る異常に強靭な顎に噛み砕かれ、その際限のない食欲の前に、当時の俺は為すすべなくそいつに喰われた。

人間達の考えは、間違ってはいない。
世界樹の持つ浄化の力は絶大だが、あいつらは俺の体のことなんてまるで気にしていなかった。
樹木だって、生物だ。大地から毎日毎日毎日毎日、穢れた物質を取り込んでみろ。
しかも、連中が行った人工生命体実験その他のせいで、汚染物質が当初よりもさらに増えてみろ。
浄化が、追いつかなくなる。体内に、処理しきれない嫌な物質が残り、溜まっていく。
思えばあの頃から俺は歪み始めていたんだろう。人間達の言う、暴走の予兆。
それが、蟲に喰われてさらに歪んだ。
勝手に生み出して、勝手に滅して。
俺を使い捨ての道具として扱って、より自分達の手で扱いやすい世界樹を別の場所で作り始めようとした。
まだ懲りないのか人間は?身勝手な人間が、世界が、全てが憎くなった。
こんな世界、人間のいる世界を、浄化する必要なんてない。浄化されるべきは――人間だ。
そう思った時には、俺の意識ははっきりとしていた。目の前の光景を眺めることもできていた。
蟲を乗っ取り、俺の意識で操れるようになっていた。俺自身が、動けるようになった。
今でもよく覚えている。白衣の研究者達の驚愕した顔。泣き叫ぶ声。
研究施設にいた人間を片っ端から血祭りにあげてやった。血煙がまるで花のようで、とても綺麗だったのも覚えている。
だがすぐに、研究者達は俺が蟲を逆に喰い殺して乗っ取ったことに気がついた。
誤算だったのは、俺でなくとも蟲が暴走する危険性も考えられていて、ある程度の対策が練られていたことだ。
人間は脆いが、数は多かった。奴らの産み出した人工生命体も含めると、かなりの人数だった。
結果として俺は人間を滅ぼす前に、密閉空間で強烈な化学薬品を大量散布され、蟲を喰い破る前に封印されてしまった。
最後の抵抗として、蟲の身体から俺の瘴気をばら撒き、近隣の生態系を根こそぎ狂わしてやった。
その時生まれた突然変異の魔物が、俺に代わって研究者のほとんどを殺したらしい。
それでも人間は滅びず、未だに地上の覇者だというのだから、驚かずにはいられない。

335楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:54:20 ID:MI9ax9r60
長い長い封印だった。自然を本当の意味で愛するという変わった人間、グンマー人ですら、俺を受け入れることはなかった。
まあ、無理もない話だ。あの日俺は浄化の力を捨てた。代わりに得た能力は、ただそこに在るだけで生態系を狂わせ、滅ぼす力。
俺とは異なる世界樹でさえも、抗いきれない強力なもの。他の生命体を守るために、俺は切り捨てられたのだ。
封印はグンマー秘術やら黒龍ミラボレアスが加わり、より強固なものに……ならなかった。むしろ弱まったと言えた。
俺を蟲の中に封印し続けられたのは、あの忌々しい化学薬品によるところが大きい。
だがグンマー人は科学を嫌い、森にそういったものを持ち込むことは一切なかった。使う術は自然由来のもの。
元世界樹に使うのはいかがなものか。
黒龍その他の所謂番人も、食事の際は離れるわけで。事実俺はその隙をついて、封印の遺跡から脱出してきたのだ。
まさかとは思うが、グンマー人はあえて俺の封印を弱めたのかもしれないが……

とにかく、俺は封印を破って自由の身となった。
力を溜め込み、この国を支配するには十分な力を持っていた。
この世界を、今度こそ滅ぼしてやろう。そう、思っていたはずなのに……

『まあ、なんて大きくて立派な華ポケモンなんでしょう。是非ゲットしたいですわ』

俺のトレーナー様は、エリカは、開口一番こう言った。
あの時の俺は気がたっていたからなんとも思わなかったが、思い返すと凄まじい発言だ。
何しろ俺の姿と力は、蟲の頃から恐れられてきたのだから。脱皮したこの姿はさらに恐ろしいだろうに。
逃げずに、立ち向かってきた。この俺を恐れずに。
それどころか……俺を立派な華だと……そう、言ってくれた。
自覚はある。歪んだのは精神だけじゃない。姿形もだ。侵された体はかつてと異なり、どす黒く禍々しい。
それでも、俺を認めてくれた。歪んでしまった俺を、植物の一つとして受け入れてくれた……
……俺の捕獲方法は、思い出したくもない程えげつないものだったが。
捕まった直後、俺はエリカにすぐ外に出された。

『シンジュー!ってなんだこの鳴き声!?』
『これからよろしくお願いしますわ。ええと、神樹さんでよろしいのかしら?』

あの時から、俺はどうかしていたんだろう。

『ふん、飼い主らしく命令すればいいだろ。何をすればいい?』
『で、では神樹、どうか私と共に生き延びてください。私の願いは、また緑に囲まれた場所で、ポケモン達と過ごすことですから』
『……俺はもう、緑とは縁遠い存在だがなぁ。それに俺は、ポケモンとかじゃない』
『まあそうでしたの?どうりでポケモン離れした立派さだこと。きっとあなたの作る木陰はいいお昼寝場所になりますわね』
『……そうか。で、そっちの願いを叶えるのは半々になるだろうな。俺はもう豊穣を提供する楽園への導き手じゃあない』
『あら、あなたに住みよい環境を用意すべきなのはトレーナーの私の方ではないのですか?』
『……本当に、妙な人間だな』

ゲギャギャギャギャギャ!

『あっちにハサミを振り回している快楽殺人者っぽい連中がいるが、どうするよトレーナー様?』
『……行きましょう。念のため、一撃で仕留められますか?』
『おお、意外と恐ろしい命令を出すな。だが問題ないぜぇ!』

自ら、人間に従って動くなんて。
俺が、人間を、この世界を守ろうと動くなんて。
何故かはまだわからない。わからないが、今の俺にできるのは……



336楽園への導き手:2014/02/10(月) 23:55:45 ID:MI9ax9r60
「うあああああああぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
「なのは……」

高町なのはは泣き叫び続けていた。
親友に続き……娘のヴィヴィオまでもが殺されてしまったのだから。
放送で呼ばれる名前が、時間に沿ったものだとしたら、仲間であったやらない夫が殺されたすぐ後のことだろう。
ヴィヴィオを探して助ける時間的余裕はない。
しかし、ヴィヴィオとは既に一度顔をあわせている。声も聞いている。
あの時、もっと自分が冷静であったならば。
馬鹿なことをしていないで、いやせめて普通の格好をしていれば。
今も親子共に行動し、ヴィヴィオが誰かに殺されることはなかったのかもしれない。
いまさら、もしもの話をしても遅いのは、なのはもよく理解しているのだが。
それでもなのはは自分を許すことができず、ボンテージ衣装を床に叩きつけながら泣き続けた。


「ニャル子ちゃん達は無事みたいだけど……そっちはどうだった?」
「仲間じゃないが、ヒソカって奴が呼ばれていた。あいつが死ぬなんざ、想像がつかねえが……」
「戸愚呂弟がいたな。あいつもかなり強い妖怪だったんだが……」
「私はその……同じジムリーダーのタケシさんの名前が何度も。ここまで呼ばれると、同姓同名では説明がつかないような……」

なのはから少し離れた場所では、彼女の仲間達が放送の情報をまとめていた。
仲間の名前こそ呼ばれなかったが、知り合いの名前は呼ばれている。
次こそ、仲間の名前が呼ばれてしまうのではないかという不安が、一同の頭をよぎる。

「…………」
「神樹、あなたの知り合いの方は?」
「……現代の俺の封印主が死んだよ。番人だったミラボレアスもだ」

放送で呼ばれたグンマーの民。それは神樹にとっては因縁深い存在だ。

(俺を狙う冒険者がグンマーに乗り込んだ? いや、わざわざ好き好んで俺に挑む奴なんてこいつぐらいだ。グンマー人を殺す必要もないはずだが……)

「……いや、ヒソカ以上にすごい奴が死んでいたな。野田総理って……主催者だろ?」
「そうだな。間違いなく、あのいけすかねえ主催者の名前だ。誰かが、倒したってことか?なんのために首相官邸にまで来たんだか……」

レオリオ達は、ちらりと前を見る。
そこに建っているのは、まごうことなき首相官邸。野田総理の居城である。

「……いえ、無駄ではなかったようですわ」
「あ、あれは……!?」


「「「ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!」 」」


そんな官邸の入り口から、傍の茂みから、ドスの効いた声のヤクザの群れが一斉に躍り出てきた。
それぞれが銃を持ち、叫びながら向かってくる。
明らかに、近づくものを排除しようとする意思を持って。

「総理が死んだのに、まだこの場所を守ろうとするってことは……」
「やっぱりなんかここには秘密があるってことか。かなり数は多いが、いまさらヤクザ程度にびびりはしねえよ!」

「「「ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!ザッケンナコラー!」 」」

その数、およそ30。




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