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修正SS投下スレ
1
:
◆OCD.CeuWFo
:2011/10/26(水) 06:32:34 ID:UbGMEgSk0
修正したSSを投下するスレです
153
:
悲劇の泉でやりたい放題です!(修正)
◆gry038wOvE
:2013/09/16(月) 02:13:27 ID:Jb4jQKnY0
だが、良牙は、今ばかりは恥ずかしがる事もなく、自分の不甲斐なさに心を痛めていた。流石に、彼らほどのスピードで走る事はできないし、彼らよりも大きく体力を消耗してしまうので、足手まといでしかない。
キュアブロッサムはいち早く駆け出したクウガの姿を追って、駆けだした。スピードを格段に上げる赤い種の力で、今のブロッサムはすぐにクウガに追いつく事ができた。
(……そうか)
その身体にしがみついた時に、良牙はちょっとした事実に気づいた。
今の自分の身長が高すぎるために、つぼみには結構な負担をかけているのだ。
小さな豚でいたのなら、小脇に抱えて移動してもらう事もできただろう。
仮に今、水をかけたとしても、良牙は子豚になる事はできない。
子豚の身体でいた方が、便利になる時もあったのだ……。
(……案外、なくなると寂しいもんだな……)
あかねと同じ風呂に入れたのも、
あかねの胸で抱きかかえられたのも、
あかねにキスをしてもらえたのも、
全部自分がPちゃんだったお陰だ。
それを思うと、やはり、子豚のPちゃんであった事に未練もあったのかもしれない。
完全にスケベ心だった。
「あの、良牙さん……泣くほど恥ずかしいなら、下ろしましてもうちょっとゆっくり移動するように言いましょうか?」
……良牙は、もう二度とあかねにあんなに優しくしてもらえない事を考えて、しくしく泣いていた。
しかし、泣いている理由は恥ずかしすぎて言えなかった。
【1日目 夕方】
【C−7/呪泉郷付近】
【響良牙@らんま1/2】
[状態]:全身にダメージ(中)、負傷(顔と腹に強い打撲、喉に手の痣)、疲労(大)、腹部に軽い斬傷、五代・乱馬・村雨の死に対する悲しみと後悔と決意 、ゾーンメモリの毒素については不明、男溺泉によって体質改善、デストロン戦闘員スーツ着用、キュアブロッサムにお姫様抱っこされている、号泣
[装備]:ロストドライバー+エターナルメモリ@仮面ライダーW、昇竜抜山刀@侍戦隊シンケンジャー
[道具]:支給品一式×2(食料一食分消費)、水とお湯の入ったポット1つずつ、秘伝ディスク@侍戦隊シンケンジャー、ガイアメモリ(ゾーン)@仮面ライダーW、ムースの眼鏡@らんま1/2 、細胞維持酵素×2@仮面ライダーW、グリーフシード@魔法少女まどか☆マギカ、歳の数茸×2(7cm、7cm)@らんま1/2、デストロン戦闘員マスク@仮面ライダーSPIRITS、プラカード+サインペン&クリーナー@らんま1/2、メモリーキューブ@仮面ライダーSPIRITS
[思考]
基本:天道あかねを守る
0:村雨良の死地に向かってメモリーキューブをはめ込んだ後、警察署に向かう。
1:天道あかねとの合流
2:いざというときは仮面ライダーとして戦う
[備考]
※参戦時期は原作36巻PART.2『カミング・スーン』(高原での雲竜あかりとのデート)以降です。
※良牙のランダム支給品は2つで、秘伝ディスクとガイアメモリでした。
なお、秘伝ディスク、の詳細は次以降の書き手にお任せします(ガイアメモリはゾーンでした)。
支給品に関する説明書が入ってる可能性もありますが、良牙はそこまで詳しく荷物を調べてはいません。
※シャンプーが既に死亡したと知りました。
※シャンプーの要望は「シャンプーが死にかけた良牙を救った、乱馬を助けるよう良牙に頼んだと乱馬に言う」
「乱馬が優勝したら『シャンプーを生き返らせて欲しい』という願いにしてもらうよう乱馬に頼む」です。
尚、乱馬が死亡したため、これについてどうするかは不明です。
※ゾーンメモリとの適合率は非常に悪いです。
※エターナルでゾーンのマキシマムドライブを発動しても、本人が知覚していない位置からメモリを集めるのは不可能になっています。
(マップ中から集めたり、エターナルが知らない隠されているメモリを集めたりは不可能です)
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※つぼみ、一条、鋼牙と125話までの情報を交換し合いました。
※男溺泉に浸かったので、体質は改善され、普通の男の子に戻りました。
154
:
悲劇の泉でやりたい放題です!(修正)
◆gry038wOvE
:2013/09/16(月) 02:14:44 ID:Jb4jQKnY0
【一条薫@仮面ライダークウガ】
[状態]:疲労(小) 、ダメージ(大、特に背部)、アマダム吸収、クウガドラゴンフォームに変身中
[装備]:ミカヤ・シェベルの居合刀@魔法少女リリカルなのはシリーズ、レミントンM870(8/8)@現実
[道具]:支給品一式×8(食料一食分消費、(一条、五代、十臓、京水、タカヤ、シンヤ、丈瑠、パンスト))、警察手帳、プロトタイプアークル@小説 仮面ライダークウガ、T2ルナメモリ@仮面ライダーW、細胞維持酵素×4@仮面ライダーW、克己のハーモニカ@仮面ライダーW、バッドショット+バットメモリ@仮面ライダーW、スタッグフォン+スタッグメモリ@仮面ライダーW、テッククリスタル(シンヤ)@宇宙の騎士テッカマンブレード、T2メタルメモリ@仮面ライダーW、水とお湯の入ったポット1つずつ、力の源@らんま1/2、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW、まねきねこ@侍戦隊シンケンジャー、滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、混ぜると危険な洗剤一本ずつ@魔法少女まどか☆マギカ、黒子の装束@侍戦隊シンケンジャー、『戦争と平和』@仮面ライダークウガ、『長いお別れ』@仮面ライダーW
[思考]
基本:民間人の保護
0:警察として、また仮面ライダーとして人々を守る。
1:村雨良の死地に向かってメモリーキューブをはめ込んだ後、警察署に向かう。
2:他に保護するべき人間を捜す
3:未確認生命体に警戒
※参戦時期は少なくともゴ・ガドル・バの死亡後です
※殺し合いの参加者は異世界から集められていると考えています。
※この殺し合いは、何らかの目的がある『儀式』の様なものだと推測しています。
※アマダムを吸収したため、仮面ライダークウガに変身できます。アマダム自体が強化されているため、ライジングフォームへの無制限の変身やアメイジングマイティフォームへの変身も可能かもしれませんが、今の所実践していないので詳細は不明です。
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※つぼみ、良牙、鋼牙と125話までの情報を交換し合いました。
※泉京水の支給品を回収しました
※タカヤの支給品などは返す予定です(ただし、京水の所持デイパックを纏めて受け取ったのでメモリーキューブがタカヤのものである事は知りません)。
155
:
悲劇の泉でやりたい放題です!(修正)
◆gry038wOvE
:2013/09/16(月) 02:15:52 ID:Jb4jQKnY0
【花咲つぼみ@ハートキャッチプリキュア!】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)、加頭に怒りと恐怖、強い悲しみと決意、デストロン戦闘員スーツ着用(変身前)、キュアブロッサム変身+赤いこころの種使用中でスピードアップ(+イナズマ気分に)、良牙をお姫様抱っこ中
[装備]:プリキュアの種&ココロパフューム
[道具]:支給品一式×4(食料一食分消費)、鯖(@超光戦士シャンゼリオン?)、スティンガー×6@魔法少女リリカルなのは、プリキュアの種&ココロパフューム(えりか)@ハートキャッチプリキュア!、プリキュアの種&ココロポット(ゆり)@ハートキャッチプリキュア!、こころの種(赤、青、マゼンダ)@ハートキャッチプリキュア!、破邪の剣@牙浪―GARO―、T2ウェザーメモリ@仮面ライダーW、まどかのノート@魔法小少女まどか☆マギカ、大貝形手盾@侍戦隊シンケンジャー、デストロン戦闘員マスク、着替え、特殊i-pod
[思考]
基本:殺し合いはさせない!
0:村雨良の死地に向かってメモリーキューブをはめ込んだ後、警察署に向かう。
1:この殺し合いに巻き込まれた人間を守り、悪人であろうと救える限り心を救う
2:南東へ進む、18時までに一文字たちと市街地で合流する(できる限り急ぐ)
3:ダークプリキュア…
[備考]
※参戦時期は本編後半(ゆりが仲間になった後)。少なくとも43話後。DX2および劇場版『花の都でファッションショー…ですか!? 』経験済み
そのためフレプリ勢と面識があります
※溝呂木眞也の名前を聞きましたが、悪人であることは聞いていません。鋼牙達との情報交換で悪人だと知りました。
※良牙が発した気柱を目撃しています。
※プリキュアとしての正体を明かすことに迷いは無くなりました。
※サラマンダー男爵が主催側にいるのはオリヴィエが人質に取られているからだと考えています。
※参加者の時間軸が異なる可能性があることに気付きました。
※この殺し合いにおいて『変身』あるいは『変わる事』が重要な意味を持っているのではないのかと考えています。
※放送が嘘である可能性も少なからず考えていますが、殺し合いそのものは着実に進んでいると理解しています。
※ゆりが死んだこと、ゆりとダークプリキュアが姉妹であることを知りました。
※大道克己により、「ゆりはゲームに乗った」、「えりかはゆりが殺した」などの情報を得ましたが、半信半疑です。
※ダークプリキュアにより、「えりかはダークプリキュアが殺した」という情報を得ましたが、上記の情報と矛盾するため混乱しています。
※所持しているランダム支給品とデイパックがえりかのものであることは知りません。
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※良牙、一条、鋼牙と125話までの情報を交換し合いました。
【共通備考】
※支給品一式は全員で均等に分けています(状態表では殆ど一条のところにありますが、基本支給品は共有しています)。
※消費されていた水は水道水などで補充し、ポットの水も補充されています。
【支給品解説】
【デストロン戦闘員スーツ@仮面ライダーSPIRITS】
美樹さやかに支給。
デストロンの戦闘員が着ているスーツで、V3本編でもSPIRITSでも色んな人が着用している。これ自体はただの変態スーツ。
三着支給されたが、一着は良牙のせいで早くも散った。
【こころの種セット(赤、青、マゼンダ)@ハートキャッチプリキュア!】
パンスト太郎に支給。
ココロパフュームにセットして効果を発揮する種。シャイニーパフュームでは使用していないが、おそらく互換性はある。
デザトリアンを浄化すると妖精が生み出す。別名:うんk(ry
赤いこころの種→スピードアップ
青いこころの種→ふりかけられると気分がクリアになる
マゼンダのこころの種→がんばる気分になる
使用前と使用後でこころの種の数が変動してないあたりを見ると、使用しても消費されない模様。作中で使ったのは、この三つだけ。
【こころの種セット(黄色、紫、オレンジ)@ハートキャッチプリキュア!】
泉京水に支給。
ココロパフュームにセットして効果を発揮する種。シャイニーパフュームでは使用していないが、おそらく互換性はある。
デザトリアンを浄化すると妖精が生み出す。別名:だいb(ry
黄色いこころの種→元気になる
紫の種→占いゲームができる
オレンジのこころの種→記憶ゲームができる
使用前と使用後でこころの種の数が変動してないあたりを見ると、使用しても消費されない模様。作中未使用だが、玩具では上記の効果がある事を示唆している。
156
:
悲劇の泉でやりたい放題です!(修正)
◆gry038wOvE
:2013/09/16(月) 02:16:23 ID:Jb4jQKnY0
【スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW】
五代雄介に支給。
腕時計型のメモリガジェット。射出型の強化ワイヤーを搭載しているほか、マーカーを取りつけた相手の追跡などが可能。
スパイダーメモリを装填するとクモ型のライブモードに変形する。
【T2ウェザーメモリ@仮面ライダーW】
来海えりかに支給。
井坂深紅郎が使うウェザーメモリのT2版。劇場版でその辺を歩いてた人が変身した。
【まどかのノート@魔法少女まどか☆マギカ】
一条薫に支給。
鹿目まどかが落書きしたノート。魔法少女になった時のまどかや、キュゥべえなどの絵が描いてある。
ちなみに担当声優が書いたもの。
【ミカヤ・シェベルの居合刀@魔法少女リリカルなのはvivid】
五代雄介に支給。
ミカヤ・シェベルの使う刃渡りの長い居合刀。
【まねきねこ@侍戦隊シンケンジャー】
腑破十臓に支給。
27話で志葉丈瑠と入れ替わったまねきねこ。殿の魂は入ってない。
【大貝形手盾@侍戦隊シンケンジャー】
来海えりかに支給。
9話に登場するヒトミダマが使用する盾。
光を発して攻撃する事もできるうえに強固な盾で、これを使えば守りながら攻撃できる。
「おおかいのなりてたて」と読む。
【洗剤@魔法少女まどか☆マギカ】
泉京水に支給。
混ぜると有害なガスを発生させる危険な洗剤をそれぞれ一本ずつ支給。
テレビではロゴがあったが、DVD/BD版で完全に真っ白な容器に修正された。
これがどういう外見になってるのかは後の書き手にお任せ。
【黒子の装束@侍戦隊シンケンジャー】
相羽タカヤに支給。
シンケンジャーを支える黒子たちが着用している黒装束。
【特殊i-pod@オリジナル】
腑破十臓に支給。
参戦作品の主題歌、挿入歌、BGMなどの全てが網羅されているi-pod。
イヤホンを外して持ち運ぶと、自動的にその場に合った音楽が流れる。
尚、歌詞の流用はなるべく控えるように。
【『戦争と平和』@仮面ライダークウガ】
相羽タカヤに支給。
ゴ・ブウロ・グが作中で読んでいた本。作者はトルストイ。
グロンギ族のゴ集団が物凄い知識量を誇っていた事がうかがえる。
【『長いお別れ』@仮面ライダーW】
一条薫に支給。
左翔太郎、フィリップ、鳴海壮吉などの愛読書。作者はチャンドラー。
フィリップの由来となったフィリップ・マーロウという探偵が登場する。
【プラカード+サインペン&クリーナー@らんま1/2】
五代雄介に支給。
早乙女玄馬がパンダになった時、喋るのに使うプラカード。
玄馬はたまにこれで人を殴る事もある。
【反ディスク@侍戦隊シンケンジャー】
美樹さやかに支給。
「反」のモヂカラが織り込まれた白ディスク。
アヤカシの術を跳ね返す効果がある。
【志葉家のモヂカラディスク@侍戦隊シンケンジャー】
響良牙に支給されていた秘伝ディスク。
志葉家の家紋が記された秘伝ディスクで、上手くいけばドウコクを倒すだけの驚異的なモヂカラが込められている(ただし、一度目は効かなかった)。
強すぎるモヂカラにディスクが耐えきれなくなるため、一度使用すると全壊する。
【レミントンM870@現実】
来海えりかに支給。
「魔法少女まどか☆マギカ」第10話にも登場し、暁美ほむらが使用していたほか、原作「バトル・ロワイアル」で川田章吾が使用していた武器。
装弾数8発のポンプアクション式散弾銃(ショットガン)で、非常に耐久性が高いため、警察などでも使用されている。
157
:
悲劇の泉でやりたい放題です!(修正)
◆gry038wOvE
:2013/09/16(月) 02:18:04 ID:Jb4jQKnY0
以上です。
158
:
名も無き変身者
:2013/09/16(月) 09:48:40 ID:rlxwSDZQ0
修正乙です
問題ないと思います
159
:
◆LuuKRM2PEg
:2013/10/16(水) 20:12:16 ID:fO5KPHsU0
これより投下します
160
:
◆LuuKRM2PEg
:2013/10/16(水) 20:14:34 ID:fO5KPHsU0
「さようなら、一文字さん……」
ラブは笑顔を保ったまま、大地の下で眠りについた一文字に別れを告げる。
彼女は泣いていなかった。やはり、女の子は泣いているより笑っている方がいいと暁は思った。
二人は黙祷を捧げる。それを終わってから、一文字が持っていたと思われる支給品を暁は回収した。中を見てみると手榴弾と思われる物や奇妙な貝殻、そして人が死ぬ光景が映し出された写真がある。
残酷な写真を見た暁は思わず表情を顰めた。こんな時に嫌な写真は見たくないし、悪趣味な物を支給した主催者への憤りが強くなってしまう。そんな嫌な雰囲気を一刻も早く忘れる為にも、暁は写真をバッグの奥に収めた。
本来なら、この場にはもう一つだけモロトフの支給品もあった。しかしモロトフが自爆した際にそれら全ても爆発に巻き込まれてしまい、跡形もなく消滅している。もっとも、暁がそれを知ることはないが。
「行こうか、ラブちゃん」
「はい」
涼村暁と桃園ラブは一文字隼人が眠る場所から去っていく。
二人は市街地を目指して歩き続けた。そこには沖一也が待っているのだから、先輩である一文字の死を伝えなければならない。
他の仲間達も街に辿り着いていることを信じたかった。
◆
【涼村暁@超光戦士シャンゼリオン】
[状態]:疲労(中)
[装備]:シャンバイザー@超光戦士シャンゼリオン、モロトフ火炎手榴弾×3
[道具]:支給品一式×3(暁(ペットボトル一本消費、食料一食分消費)、ミユキ)、首輪(ほむら)、姫矢の戦場写真@ウルトラマンネクサス、タカラガイの貝殻@ウルトラマンネクサス、八宝大華輪×4@らんま1/2、ランダム支給品0〜2(ミユキ0〜2)、
[思考]
基本:加頭たちをブッ潰し、加頭たちの資金を奪ってパラダイス♪
0:市街地に向かう。
1:別れた人達(特に凪のような女性陣)が心配、出来れば合流したい。黒岩? 変な事してないよな?
2:あんこちゃん(杏子)を捜してみる。
3:可愛い女の子を見つけたらまずはナンパ。
[備考]
※第2話「ノーテンキラキラ」途中(橘朱美と喧嘩になる前)からの参戦です。
つまりまだ黒岩省吾とは面識がありません(リクシンキ、ホウジンキ、クウレツキのことも知らない)。
※ほむら経由で魔法少女の事についてある程度聞きました。知り合いの名前は聞いていませんでしたが、凪(さやか情報)及び黒岩(マミ情報)との情報交換したことで概ね把握しました。その為、ほむらが助けたかったのがまどかだという事を把握しています。
※黒岩とは未来で出会う可能性があると石堀より聞きました。
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを知りました。
※森林でのガドルの放送を聞きました。
【共通備考】
※I−5エリアに放置されていた一文字隼人の遺体と、I−7エリアに放置されていたフェイトとユーノの遺体は埋葬されました。
※モロトフの持っていた全ての支給品は爆発に巻き込まれています。
161
:
◆LuuKRM2PEg
:2013/10/16(水) 20:15:09 ID:fO5KPHsU0
以上で修正した箇所及び状態票の投下を終了します。
162
:
名も無き変身者
:2013/10/16(水) 20:50:40 ID:rlxwSDZQ0
修正乙です
後はwikiに投稿する際に暁の共通支給品欄のとこの(暁(ペットボトル一本消費、食料一食分消費)、ミユキ)の部分に一文字の名前を加えればおkだと思います
163
:
◆LuuKRM2PEg
:2013/10/16(水) 21:26:25 ID:fO5KPHsU0
ご指摘ありがとうございます。
収録の際に追加させて頂きます。
164
:
◆7pf62HiyTE
:2014/03/03(月) 23:38:27 ID:q1yRA3z.0
拙作。『哀しみの声』三部作について、Wiki上で幾つか修正を行ったことを報告します、修正点は
1.マッキャリバーの台詞の一部
2.PART.4での一部台詞(以前の話でマミ=溝呂木の擬態という結論は出ていた、良牙が『アクマロの下僕』という事を耳にしている)修正、
3.一部誤字修正
以上の通りです。
165
:
◆OmtW54r7Tc
:2014/03/18(火) 20:45:58 ID:rlxwSDZQ0
『空虚』の修正、投下します
166
:
空虚(修正版)
◆OmtW54r7Tc
:2014/03/18(火) 20:49:36 ID:/i70pVZE0
黒岩省吾と天道あかねを見逃したゴ・ガドル・バは、北へ進路を進めていた。
自分に屈辱を味わわせてくれた石堀光彦がどこへ向かったのかも分からず、向かうべき道を見失っている所だった。
そこで彼は、かねてから気になっていた、グロンギ遺跡に向かうことにした。
グロンギ遺跡。
おそらくは自分達グロンギが一度は封印され、そして再び復活を遂げた場所だ。
別に郷愁の念などない。ただ、やはり気になる場所ではあった。
それに、もしかすればダグバも自分と同じようにそちらに向かっているかもしれない。
「ダグバ…」
跨る鉄馬、サイクロン号を走らせながらガドルは宿敵の名を呼ぶ。
本来なら自分にまだ彼と戦う資格はないはずだったが、こうして戦う機会を与えられた。
一度は再会したものの結局別れ、未だ戦うには至っていない。
あの時は強敵との戦いを台無しにされた怒りからその場を去ったが、今度は逃がさない。
ン・ダグバ・ゼバ。
『ン』の名を持つ我らが王は、この破壊のカリスマの手で必ず倒す。
その後ガドルは約2時間、サイクロン号を走らせ続けた。
その間にも疲労やダメージは少しずつ癒えていき、かつて霧彦から受けた右脇の傷はすっかりと消えていた。
途中焦土となった場所へ訪れ、そこで激しい戦いがあったことを知り、自分がその場に居合わせなかったことを残念に思ったりもしたが、すぐにまたその場を離れて遺跡を目指した。
そうして、グロンギ遺跡が既に眼前にまで見えてきたその時、
『参加者のみんなー、こんばんはー!!』
三度目の放送が訪れた。
ガドルは放送に耳を傾ける為、一度サイクロン号を止める。
放送を行うゴハットの独特のテンションには、特に気を留めた様子はなかった。
『一文字隼人』
それは、最初の殺し合いが宣言された場で、本郷猛と共に加頭の前に立ちはだかった男だった。
ガドルも多少興味を持ったが、最初の放送で呼ばれた本郷同様、こんなところで敗退してしまう弱者であったか。
『西条凪』
それは、少し前に交戦した女の名であった。
あの女は、自分に興味深いことを教えてくれた。
「受け継がれる力」――もしもそんな存在に出会ったとしても、叩き潰すだけだ。
次々と名前が呼ばれるが、さして興味のある名前が呼ばれることはない。
どうやら石堀光彦も死んでいないようだ。
クウガである五代雄介が既に死んだ今、彼が関心があるのは自分を倒した石堀と、ダグバくらい…
『ン・ダグバ・ゼバ』
…………………。
……………………………………。
今、こいつはなんといった。
誰の名を呼んだ。
『ン・ダグバ・ゼバ』
頭の中でその言葉がリピートされる。
間違いない。
ンから始まる名前など、この場には他にいない。
ダグバが…自分の倒すべき相手が、死んだ。
その後、放送が終わった。
ダグバの死に衝撃を受けつつも、ガドルは放送を聞きのがすことはなかった。
しかし、その表情は未だ衝撃から抜けきってはいなかった。
「ダグバ…」
分かってはいた。
この場にいるリントたちが、いずれも一筋縄ではいかない力を持っていることは。
しかし、だがしかし、ダグバが、あのダグバが死んだなど、ガドルには到底受け入れがたいことであった。
彼が放送にその名を刻むのは、自分の手で倒された時だと、心のどこかで思っていた。
あのダグバが、自分の預かり知らぬところで死ぬなど、思ってもみなかった。
それだけガドルは、ダグバの強さというものにある種の信頼をしていた。
167
:
空虚(修正版)
◆OmtW54r7Tc
:2014/03/18(火) 20:50:38 ID:/i70pVZE0
「何故だ…」
続いて放たれたその言葉には、わずかな怒気が含まれている。
ガドルの、破壊のカリスマの顔が、怒りの表情で歪む。
「何故だ!何故死んだダグバ!貴様は、この破壊のカリスマによって倒されるべき存在だというのに!」
ガドルは、ダグバをこの手で倒したかった。
ダグバは、自分達グロンギの頂点に立つ存在だった。
その頂点を、自分は越えたかった。
例えゴのままであっても、力に圧倒的な差があったとしても、彼に劣らぬ実力をつけ、倒してやるつもりだった。
それなのに、ダグバは死んでしまった。
自分に倒されるよりも前に、他の誰かによって倒されてしまった。
「フ……」
しばらくたち、心に平静を取り戻したガドルは、再びサイクロン号に乗りグロンギ遺跡へと向かった。
そう、ダグバが死んだなら、ダグバを殺した者を自分が殺せばいい。
そうすれば、自分はダグバを越えたことになる。
故に、こんなところで立ち止まっている暇などない。
「…………………」
そう心を納得させようとしても、ガドルの心は不思議と空虚を感じていた。
「ここは…」
そこは、ガドルのよく知る遺跡ではなかった。
グロンギの遺跡と明記してあったために自分が封印されていた九郎ヶ岳遺跡のことだと思っていたが、どうやら別の遺跡だったらしい。
「あれは…」
一つの、棺桶が目についた。
サイクロン号をその場に置き、ガドルはその棺桶に近づく。
そこには、一人の男性の死体があった。
「この男は…」
見知らぬ男ではある。
しかし、同族ではないことは確かだ。
この男は間違いなくリントだ。
そして棺の中にいることを考えると、おそらくはこの遺跡の封印を守っていた…
「先代のクウガか」
見たところ、封印は解かれている。
最初から解けていたのか、それともここに来た参加者によって解かれたのか。
しかし、封印が解けたならば今頃同族が目を覚ましているのではないだろうか。
もっとも、この遺跡自体が形を模しただけの偽物である可能性が高いが。
ガドルは遺跡の中を歩いてみる。
誰かがいる様子はない。
この殺し合いの参加者も。
封印が解かれたかもしれない同族も。
そして…当然ながらダグバも。
「ダグバ…貴様はいったい誰にやられたというのだ?」
力を五代から受け継いだ新たなクウガだろうか。
それとも自分を倒した石堀だろうか。
しかし考えても答えなど出るはずもなく、ガドルの胸には先ほども感じたやるせない空虚感に包まれた。
ダグバを殺した者を殺す。
そう納得させようとしても、その感情を抑えることは出来なかった。
ガドルは、自分の手でダグバを倒したかったのだから。
もしこの遺跡の封印が解かれたことによって、ダグバが、いや、ダグバでなくてもいい。
ダグバのような『ン』の戦士が蘇ってくれていたらどんなに良かっただろう。
そうすればガドルは、その戦士と戦い、この空虚な心を満たすことができただろう
しかし、ガドルの見た限りでは同族が蘇ったような痕跡などない。
封印が解けても、蘇りなどしなかったのだ。
「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお!!」
ガドルは、満たされぬ自分の心に喝を入れるように、雄叫びをあげる。
自分の戦いはまだ終わっていない。
例え『ン』を倒すという目標が失われたとしても、ガドルは戦いをやめるつもりなどない。
ダグバすら倒されるこの殺し合いの場で、自分は優勝する。
真の頂点に立つために。
それしか、今のガドルにはこの空虚を、渇きを満たすことは出来ない。
「ボバゴセンザゾグンギギズゲドバセ、リントゾロ!(この俺の覇道の礎となれ、リントども!)」
「む?」
どこからか戦いの音が聞こえる。
音源は少し遠いようだったが、しかし今の爆発音はかなりのものであった。
168
:
空虚(修正版)
◆OmtW54r7Tc
:2014/03/18(火) 20:52:06 ID:rlxwSDZQ0
ガドルはすぐさまサイクロン号に乗る。
音は、南から聞こえてきた。
新たな戦いを求め、ガドルはバイクに乗って走った。
ガドルがたどり着いたときには、既に戦いは終わっていた。
辺りには、誰もいない。
「ビガグロボバ(逃がすものか)」
そう遠くには行っていないはずだ。
ガドルはすぐさま射撃体へと変身し、その視力と聴力を頼りに辺りを探る。
そして見つけた。
その見覚えのある背中を。
「クウガ…!」
そう、紛れもなくそれはかつて自分を倒した戦士の後ろ姿であった。
ちなみにガドルが聞いた爆発音はその戦士と、もう一人の仮面ライダーによるダブルライダーキックの音であった。
「どうやらあのフクタイチョウの言っていたことは真実であったようだな」
そう、おそらくあれはかつて自分を倒した五代雄介とは別人だ。
何者かが、五代から新たにクウガの力を受け継いだのだ。
ガドルは、離れていくクウガを逃がすまいと、サイクロン号を走らせる。
クウガは自分と同じく鉄馬に乗っているが、同行者と足並みをそろえる為か、そこまで移動速度は速くない。
充分に追いつくことができる。
「この破壊のカリスマの挑戦、受けてもらうぞクウガ!」
【1日目/夜】
【E―7/荒れ地】
【ゴ・ガドル・バ@仮面ライダークウガ】
[状態]:疲労(小)、全身にダメージ(小)(回復中) 、肩・胸・顔面に神経断裂弾を受けたダメージ(回復中)、胸部に刺傷(回復中)、ダグバの死への空虚感、サイクロン搭乗中、射撃体に変身中
[装備]:サイクロン号@仮面ライダーSPIRITS、スモークグレネード@現実×2、トライアクセラー@仮面ライダークウガ、京水のムチ@仮面ライダーW
[道具]:支給品一式×8(スバル、ティアナ、井坂(食料残2/3)、アクマロ、流ノ介、なのは、本郷、まどか)、東せつなのタロットカード(「正義」を除く)@フレッシュプリキュア!、ルビスの魔剣@牙狼、鷹麟の矢@牙狼
[思考]
基本:殺し合いに優勝し真の頂点に立つ。
0:クウガを追い、殺す。
1:参加者を探す。
1:石堀と再会したら殺す。
2:強者との戦いで自分の力を高める。その中で、ゲームとしてタロットカードの絵に見立てた殺人を行う。
4:体調を整え更なる力を手に入れたなら今まで取るに足らんとしてきた者とも戦う。
※死亡後からの参戦です。
※フォトンランサーファランクスシフトにより大量の電撃を受けた事で身体がある程度強化されています。
※フォトンランサーファランクスシフトをもう一度受けたので、身体に何らかの変化が起こっている可能性があります。(実際にどうなっているかは、後続の書き手さんにお任せします)
※テッカマン同士の戦いによる爆発を目にしました。
※ナスカ・ドーパント、ダークメフィストツヴァイを見て、力を受け継ぐ、という現象を理解しました。
169
:
◆OmtW54r7Tc
:2014/03/18(火) 20:52:55 ID:rlxwSDZQ0
修正版投下しました
またなにかあればお願いします
170
:
名も無き変身者
:2014/03/18(火) 22:50:36 ID:r9Nmo5jM0
修正乙です。
これなら問題はなくなったと思います。
171
:
名も無き変身者
:2014/03/19(水) 00:47:28 ID:jM8cHyrw0
修正乙です!
確かにグロンギ遺跡のことは余程詳しくないとはっきりわかりませんよね……。
ガドルは放送前に石堀に負けてからどんどん感情的になってきてるなぁ、一回落ち着けるかどうか。
それと、少し◆LuuKRM2PEg氏の「覚醒」で気になったのですが、
マッハキャリバーがダグバ、一文字等の死について完全に無関心なのはどうかと。
「あまりのショックに言葉が自主的に出なかった」としても、あのメンバーの中で一番情報を持ってるのはマッキャリなので、良牙、一条あたりがそれとなく聞きそうなものだと思うのですが。
もし自分の見落としだったり、その説明は「覚醒」内ではいらない、という意見等ありましたら今のうちに予め謝罪しておきます。
172
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/03/19(水) 00:51:53 ID:r9Nmo5jM0
指摘に気付かず、先走って本編の収録をしてしまって申し訳ありません。
それでは、該当部分の加筆を後ほど行います。
173
:
覚醒(加筆版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/03/19(水) 16:20:32 ID:r9Nmo5jM0
指摘された部分の加筆の投下を行います(本スレ>>932)
「……わかっているよ、一条。良の前では、嫌な顔をするつもりはない」
「すまない」
薫に返事した良牙も同じ気持ちのようだった。
不意に辺りを見渡すと、周りの植物が焼け焦げていて、地面も不自然な穴があるのが見える。ここは、仮面ライダーエターナルと戦ったあの場所であると、キュアブロッサムは察した。
既にクウガはビートチェイサー2000から降りているし、キュアブロッサムも良牙を下している。彼が眠っている所まで、そう遠くなかったからだ。
『村雨良と一文字隼人……本郷猛と同じ、仮面ライダーの名前が二人も呼ばれるとは』
そんな中、良牙の手元にあるマッハキャリバーが呟く。
音声のトーンは変わらなかったが、驚いていることは感じられた。マッハキャリバーは仮面ライダーが強い戦士であることを知っているのだから、信じられなかったのだろう。
それはキュアブロッサムも同じだった。一文字隼人がもう死んだなんて、簡単に受け入れられない。
村での別れが最後の別れになってしまった。こんなことになるなら、別行動を取らなければよかったという考えが芽生えてしまうが、どうにもならない。
それに、いつまでも落ち込んでいたら怒られてしまう。だから、キュアブロッサムは泣かなかった。
一文字の力強い笑顔を思い出している中、マッハキャリバーの言葉は続く。
『それにあのダグバまで……』
「ダグバ……確か、未確認生命体の一人だったな。未確認を倒すほどの戦士が、この場にいると言うことなのか……」
『どうやら、ダグバは未確認の中でも特に強大な力を持つらしいです。ガドルはダグバより劣りますが、それでも強いことに変わりません』
「なるほど。ならば、ガドルの警戒を忘れてはならないな……奴はまだ、どこかにいるのだから」
クウガは頷いた。
ン・ダグバ・ゼバ。放送で呼ばれたその参加者も未確認生命体のようで、比類なき力を持つらしい。そんなダグバが倒されたなら脅威が減ったことになる。だけど、もしも倒したのが殺し合いに乗った人物なら、いつか戦う時が来るかもしれない。
ダグバを倒したのは殺し合いに反対している人であることを祈るしかなかった。
「……ガドルのことも忘れてはいけないが、今は村雨君のことが先だ。もう、到着するだろう」
クウガの案内の元、キュアブロッサムと良牙は森の中を進んでいくと……すぐに見つけた。未だに笑顔を浮かべたまま、永遠の眠りについた仮面ライダーゼクロス……いや、村雨良の姿を。
「村雨さん……」
「良……!」
キュアブロッサムと良牙は辛そうな表情を浮かべながら呼びかけるが、やはり良は答えない。
傷だらけの身体と失われた片腕が、彼がもう死んだ人間であることを物語っている。キュアブロッサムだって、良の最期をきちんと見届けたのだから事実を受け入れるべきだと理解している。
だけど、信じたかったのだ。良の安らかな笑顔と、力強いサムズアップは……生命の力強さに溢れているように見えるのだから。もしかしたら、奇跡が起こってくれるかもしれないと、キュアブロッサムは期待してしまう。
174
:
覚醒(加筆版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/03/19(水) 16:22:05 ID:r9Nmo5jM0
続いて、一条薫の状態表も修正します。
もしもご意見がありましたら、指摘をお願いします。
【一条薫@仮面ライダークウガ】
[状態]:疲労(大)、ダメージ(大、特に背部)、アマダム吸収、クウガマイティフォームに変身中、ビートチェイサー2000に騎乗
[装備]:ミカヤ・シェベルの居合刀@魔法少女リリカルなのはシリーズ、レミントンM870(8/8)@現実、ビートチェイサー2000@仮面ライダークウガ
[道具]:支給品一式×8(食料一食分消費、(一条、五代、十臓、京水、タカヤ、シンヤ、丈瑠、パンスト、冴子、シャンプー、ノーザ、ゴオマ、速水、バラゴ))、警察手帳、プロトタイプアークル@小説 仮面ライダークウガ、ガイアメモリ(T2ルナ)@仮面ライダーW、細胞維持酵素×4@仮面ライダーW、克己のハーモニカ@仮面ライダーW、バッドショット+バットメモリ@仮面ライダーW、スタッグフォン+スタッグメモリ@仮面ライダーW、テッククリスタル(シンヤ)@宇宙の騎士テッカマンブレード、T2メタルメモリ@仮面ライダーW、水とお湯の入ったポット1つずつ、力の源@らんま1/2、スパイダーショック+スパイダーメモリ@仮面ライダーW、まねきねこ@侍戦隊シンケンジャー、滝和也のライダースーツ@仮面ライダーSPIRITS、黒子の装束@侍戦隊シンケンジャー、『戦争と平和』@仮面ライダークウガ、『長いお別れ』@仮面ライダーW、インロウマル&スーパーディスク@侍戦隊シンケンジャー、紀州特産の梅干し@超光戦士シャンゼリオン、ムカデのキーホルダー@超光戦士シャンゼリオン、双眼鏡@現実、ランダム支給品1〜7(シャンプー0〜1、ゴオマ0〜1、バラゴ0〜2、冴子1〜3)、水とお湯の入ったポット1つずつ、バグンダダ@仮面ライダークウガ
[思考]
基本:民間人の保護
1:警察として、また仮面ライダーとして人々を守る。
2:警察署に向かう為にも二人を先導する。
3:他に保護するべき人間を捜す
4:未確認生命体に警戒。どこかにいるゴ・ガドル・バもいつか倒す。
5:可能ならばデバイスを回収する。
6:凄まじき戦士の力をどうするか……
※参戦時期は少なくともゴ・ガドル・バの死亡後です
※殺し合いの参加者は異世界から集められていると考えています。
※この殺し合いは、何らかの目的がある『儀式』の様なものだと推測しています。
※アマダムを吸収したため、仮面ライダークウガに変身できます。アマダム自体が強化されているため、ライジングフォームへの無制限の変身やアメイジングマイティフォームへの変身も可能です。
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※つぼみ、良牙、鋼牙と125話までの情報を交換し合いました。
※泉京水の支給品を回収しました
175
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/03/20(木) 16:55:53 ID:r9Nmo5jM0
「覚醒」の加筆分の収録及び、一部の誤植を修正させて頂きました。
176
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/03/23(日) 11:33:34 ID:r9Nmo5jM0
「解─unlock─」の収録の際、台詞及び状態表の一部や誤字脱字の修正を行ったことを報告します。
177
:
名も無き変身者
:2014/03/25(火) 19:58:39 ID:jM8cHyrw0
gry氏、「騎士の物語」〜「風花の物語」の超大作投下、お疲れさまでした!
……しかし、いちゃもん、というわけではないのですが、wikiにてナンバリングを分けられるのでしたら、
「変わり者の物語」以降に登場する場合でも一端そこまでで状態票を作っておいた方が、後から読む人にはわかりやすいかと。
具体的には翔太郎、いつき、ダープリの状態票ですね、別に作らなくても良いとは思いますが、少しでも混乱を避けるために気が向いたら作っていただいた方がいいかな、と思うのですが。
178
:
◆gry038wOvE
:2014/03/27(木) 16:49:45 ID:Abv.3SKM0
今回、ナンバリングを分けたのは、wikiで読む際の簡易的な配慮です。
長い話ですから、後から特定キャラだけ追いたくても大変な事になると思います。
「美希や杏子たちがこの後出てくるかと思ってちゃんと全部読んだのに、後半は出てこなかった」とか
「一条やガドルが見たいので前半を真面目に読んでたのに全く出てこなかった」とか、そういう事が起きないように…のつもりなので、
後続の書き手さんに見てもらえれば問題ない状態表をあまりたくさん入れすぎるのも逆にわかりにくいんじゃないかな…と思いましたし。
実質的には一つの話なんですが、後から把握のうえで詐称が起きないように二つに分けた…という形です。
タイトルでもそれはわかるようになっていると思うので、対策としては「状態表は次の話へ」でいいかと思います。
179
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/06(日) 10:39:43 ID:r9Nmo5jM0
「ラブのラブレター! 驚きの正体!?」の収録で、誤字と文章の修正を行ったことを報告します。
180
:
◆7pf62HiyTE
:2014/04/07(月) 17:46:47 ID:BC3ufEgk0
拙作『X、解放の刻』について、Wiki上で一部修正及び追記を行ったので報告致します。
181
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/09(水) 18:44:30 ID:r9Nmo5jM0
本スレで指摘された「なのはの決意! プリキュアとして、戦います!!」の修正した部分を投下します。
修正前
明堂院いつきの遺体を埋葬してから、一同はライディングボードに乗って森の中を進んでいた。
今のままでは、例え変身をしていても徒歩では時間がかかってしまう。それにつぼみと良牙はガドルとの戦いで消耗をしているので、ここで体力を消耗する訳にはいかない。なので、なのはが持っていたライディングボードに乗って移動していた。
三人も乗っているせいなのか、ビートチェイサー2000やサイクロン号に比べるとスピードが落ちている。しかし、それでも移動するには何の障害もなかった。
まるで、空飛ぶ絨毯に乗っているようだとつぼみは思う。三人もいるせいでほんの少しだけ窮屈だけど、今は我慢しなければならない。
「そうだ、つぼみ……いつきの持っていたシャイニーパフュームはあなたが持っているべきだと思う」
木々が通り過ぎていく中、隣にいるなのははシャイニーパフュームを差し出してくる。
修正後
明堂院いつきの遺体を埋葬してから、つぼみ達は森の中を進んでいた。
三人ともとてもゆっくりと歩いている。つぼみと良牙はガドルやドウコクとの戦いを乗り越えたので、ここから無理に体力を消耗することができなかった。
変身をして駆け抜ければ早く辿り着けるかもしれないが、今は少しでも温存したかった。
「そうだ、つぼみ……いつきの持っていたシャイニーパフュームはあなたが持っているべきだと思う」
そんな中、隣にいるなのははシャイニーパフュームを差し出してくる。
また、もう一つ。
なのはは一度、街に向かったことがあるので、彼女の案内でライディングボードを動かしている。そして、不幸にもその道にバラゴの遺体は存在しなかった。もしも、レイジングハートと出会うことができていたら、鋼牙への誤解が解けたかもしれない。
を
なのはは一度、街に向かったことがあるので、彼女の案内で道を進んでいる。そして、不幸にもその道にバラゴの遺体は存在しなかった。もしも、レイジングハートと出会うことができていたら、鋼牙への誤解が解けたかもしれない。
に修正して、状態表と備考の欄もこれらに合わせて修正させて頂こうと思います。
182
:
◆7pf62HiyTE
:2014/04/11(金) 08:41:58 ID:sBKhZE2c0
本スレで指摘されていたライディングボード関係について『no more words』にて以下の部分を修正します。
そう口にする乱馬の一方、ヴィヴィオが違う反応を示す。
「それ……ウェンディの……」
ヴィヴィオによると、目の前のボードはウェンディ・ナカジマがかつて使っていた固有武装ライディングボードであった。
彼女は自身の先天固有技能ISを駆使する事でライディングボードを時には砲撃に、時には盾に、時には移動用に使用していた。
なお、量産を視野に入れたという説もあり、ウェンディ以外にも使用する事は可能である。
「こんな危なっかしいもん支給するなよな……」
物騒さは感じるものの有用な移動手段である事に違いはない。乱馬はライディングボードを受け取り移動を始めようとする。
上記の部分を
受け取りつつそう口にする乱馬の一方、ヴィヴィオが違う反応を示す。
「それ、ウェンディの……」
ヴィヴィオによると、目の前のボードはウェンディ・ナカジマがかつて使っていた固有武装ライディングボードである。
彼女は自身の先天固有技能ISを駆使する事でライディングボードを時には砲撃に、時には盾に、時には移動用に使用していた。
「こんな危なっかしいもん支給するなよな、というかこれ使えんのかよ……」
「説明書きを見た所、ガジェット・ドローンの技術が流用されて……」
ガジェット・ドローンとはヴィヴィオも関わっていたJS事件で現れた空中を浮遊する機能を有した機動兵器である。
ライディングボードにはその技術が流用されており、元々空戦能力の持っていないウェンディはこれを利用することで限定的に空戦能力を得ていた。
つまり、ガジェットの技術によりボード自体に浮遊する力があり、それを使う事で空中を移動するのに使えるという事だ。
勿論、ライディングボードの性能を最大限に引き出す事に特化したISを有するウェンディほど上手くはいかないだろうが、
「使えますか? もし無理だったら私が……」
「おっ、浮きやがる。ま、武器として使う気はねーが移動に使う乗り物としてなら……」
使いこなせるかどうかは別にして使用する事は誰でも可能らしい。
実際、量産を視野に入れたという節もあり、ウェンディ自身もディアナ・ランスター(彼女も空戦能力は無い)に貸そうとした事があった。
「実際これの持ち主……ウェンディちゃんはこれを使う事で飛行出来る様になったらしいからね、使えるなら丁度良いと思うよ」
と言いながら霧彦は説明書きを乱馬に渡す。
「いや、普通人は飛行出来る様にはならねぇよ……」
「ママ達は飛べますけど……」
「ヴィヴィオちゃん、それ例外だから……」
物騒さは感じるものの有用な移動手段である事に違いはない。乱馬は早々にライディングボードの使い方を把握し移動を始めようとする。
また、ライディングボードの支給品紹介もこちらのテキストを
【支給品紹介】
ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ
園咲霧彦に支給、
ウェンディの固有武装で移動手段だけではなく盾や砲撃手段としても使用できる。
ウェンディによるとスカリエッティは量産を視野に入れていたらしい。またウェンディ以外の人間も使用が可能。
以下の様に修正いたします。
【支給品紹介】
ライディングボード@魔法少女リリカルなのはシリーズ
園咲霧彦に支給、
ウェンディの固有武装で移動手段だけではなく盾や砲撃手段としても使用できる。
ウェンディは先天固有技能によりライディングボードの性能を最大限に引き出していた。
ガジェット・ドローン(空中を浮遊する機動兵器)の技術が流用されており、それ自体に浮遊する力がある。
元々空戦能力の無いウェンディはこれを利用する事で限定的に空戦能力を得ていた。
ウェンディによるとスカリエッティは量産を視野に入れていたらしく、ウェンディ自身もティアナに一度貸そうとした事があった。
その為、ウェンディ以外の人物も空を飛ぶ等の使用は可能。
183
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:43:27 ID:r9Nmo5jM0
以前投下した「壊れゆく常識」で、孤門が沖と共に研究室に入る部分や
鋼牙の行動について、意見がありましたのでその修正版を投下させて頂きます。
184
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:44:23 ID:r9Nmo5jM0
「こんな設備がこの警察署にあったとは……」
警察署の一室で沖一也は瞠目している。
蒼乃美希から手渡された『D−BOY FILE』という謎のカードを解析する為の機械を使う為、孤門一輝の案内でこの部屋にやってきたのだ。
ここには、あのアメリカ国際宇宙開発研究所で使われているようなスーパーコンピューターは勿論のこと、一也にとって未知のマシンが存在感を放っている。
しかし、ただの警察署にこんな設備が必要とは思えない。殺し合いの役に立つとも思えないし、何の為に用意したのかが理解できなかった。チェックマシンのように、特定の参加者に向けて意図的に作り出したのかもしれないが、情報が足りないので断定はできない。
今は、この機械達を使ってファイルの解析をするしかなかった。
「ええ、ヴィヴィオちゃんと一緒にいる間に見つけました。ここなら、きっと解析もできるはずです」
案内人である孤門は、近未来の技術が凝縮された部屋に足を踏み入れる。
見た所、この部屋に罠が仕掛けられているようには見えない。自分達以外の誰かが潜入した形跡も感じられなかった。
「確かに、こんなに設備が整っているのならできるかもしれない……やってみるか」
「わかりました」
孤門が頷いたのを合図にするように、タイル状の床を踏み締める。ガラスのように綺麗で、数分前に誰かが掃除をしたと言われても信じてしまいそうだった。
かつ、かつ、かつ……二つの足音を響かせながら、部屋の中を確認する。すると、すぐにカードが挿入できそうな四角い穴があったので、そこに差し込む。
すると、部屋に設置されているスピーカーから男の声が発せられてきた。
このファイルを残した男の名前はハインリッヒ・フォン・フリーマン。地球の侵略を企む悪質な知的生命体・ラダムと戦うスペースナイツという集団のチーフだった。
ラダムは他の生命体に寄生して、脳を支配することで生態系を保っているらしい。
相羽家やその知人が乗ったアルゴス号はラダムと接触して、悲劇が起こった。ラダム達はアルゴス号の乗務員達を支配して、テックシステムと呼ばれる生体兵器を生み出す。しかし相羽タカヤは相羽孝三の働きにより支配から逃れて、そして地球に帰還した。
それから相羽タカヤはスペースナイツと共に戦うようになったが、あまりにも無茶な行動を繰り返すせいで「Dボウイ」と呼ばれてしまう。Dボウイはテッカマンブレードとなってラダムと戦えるが、不完全なテックシステムの影響で三十分以上の戦闘を続けると、ラダムに精神を支配されるデメリットを持っていた。
スペースナイツの働きによってDボウイは正気に戻る。そして、ブレードのシステムを元に、人間達もソルテッカマンと呼ばれるパワードスーツを生み出した……しかし、その一方でラダム側に所属するテッカマン達が現れる。
テッカマンエビルとテッカマンレイピア。相羽タカヤの双子の弟・相羽シンヤが変身するエビルはラダムに支配されていて、相羽タカヤの妹・相羽ミユキが変身するレイピアは精神支配から逃れていた。しかしミユキはテックセットをする度に肉体崩壊を起こすデメリットがあり、最期はタカヤを守る為にラダムテッカマン達と戦い……散ってしまった。
185
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:45:27 ID:r9Nmo5jM0
『……地球の、未来を信じる者に』
フリーマンという男が残したメッセージが告げられて、そこで止まった。
沖と孤門は何も言えなかった。相羽の名字を持つ参加者達がそんな壮絶な運命を背負っていたなんて、夢にも思わない。身体を弄られてしまい、そして自分の意志を奪われたまま殺戮を強いられてしまう……ドグマやジンドクマの悪行を聞いているようになってしまい、ラダムに対する憤りが湧きあがった。
「……なんということだ」
今の沖には、胸に湧き上がる感情を言葉に込めることしかできない。
相羽家の人間達に対する同情をしても、彼らはもうこの世にいなかった。だから、もう彼らを救うことだってできない。もう少し早く知っていたら、彼らのことも助けられたはず……そんな可能性が芽生えてしまい、今度は無念の苛立ちが広がってしまう。
だが、今となってはどうにもできなかった。相羽家の人間がどこでどんな風に死んだのかもわからない以上、弔うことすらできない。せめて、仮面ライダーとして人間をラダムから守りたかった。
「俺は、彼らの為に何かをすることもできないのか……」
「沖さん……」
「孤門。確か、美希ちゃんはマイクロレコーダーを持っていたね。それは、相羽シンヤのだったな」
「はい……子どもの頃に、シンヤが残したのだと思います。その頃はまだ、二人は普通の人間だったのでしょう」
「……くそっ」
表情を曇らせている孤門の言葉を聞いて、沖の中で遣り切れない気持ちが更に強くなる。
きっと、相羽タカヤと相羽シンヤは仲のいい兄弟だったはずだ。ミユキも含めて、家族全員で幸せに暮らしていたはずなのに、ラダムによってぶち壊されている。
変わり果てた家族と戦わされてしまい、そして妹の死を目前で見せられてしまったタカヤの心境を考えただけでも、胸が張り裂けそうになってしまう。
「孤門。この話は、子ども達には内緒にしておこう……彼女達が知ってしまったら、きっと相羽タカヤ達の世界に行って、戦いに向かうはずだ。ラダム達と戦うのは、仮面ライダーの仕事だからな。翔太郎君にも、後で話しておかないとな」
「……わかりました。でも、その時は僕も一緒に行きます。僕だって、タカヤさん達が生きた世界の人々を守りたいですから」
「そうか……なら、その時は頼むぞ」
「はい!」
孤門が頷くのを目にした後、沖はカードをケースの中に戻した。
こんな残酷な話は未来ある子ども達が知る必要はない。これからを頑張ろうとしている少女達に、余計な絶望を植えつける訳にはいかなかった。残酷な現実を知らなければいけない時は確かにあるだろうが、それは今ではない。
仮にタカヤ達のことを教えるにしても、殺し合いを終わらせてからだ。それまでは、このファイルのことは秘匿にして、信頼できる大人達の間に留めるべきだった。
例え、タカヤが自分の世界のことを翔太郎や杏子に教えたとしても、このファイルの内容は限られた大人だけにした方がいいかもしれない。どうか、詳しい所まで話していないことを願う。
首輪の解析などもしたいが、今は仲間の元に戻ってこれからのことを話し合うのが最優先だ。
◆
186
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:48:31 ID:r9Nmo5jM0
「なるほど。これは見事に参加者のスタンスが纏められているな……」
冴島鋼牙は手元に握っている一丁の名簿を眺めながら、感心したように呟いた。
魔導輪ザルバと再会してから、鋼牙は警察署にいる三人の少女達を見守っていた。今、この場には沖一也と孤門一輝の二人はいない。
沖は支給のファイルを解析する為に研究室へ向かい、孤門はその案内をしたことによって、大人は鋼牙だけになった。二人が戻るまでの間だけ、鋼牙は子ども達を守ることになった。
子守りは鋼牙の柄ではないし、一刻も早くみんなを捜さなければならない。だけど、ここにいる少女達にはザルバを守って貰った恩があるのだから、その分だけ守るべきだった。
『そういえば、鋼牙。お前、本当にまたバラゴを倒したのか?』
「ああ。奴はこの地でも人を二人も殺した……同じ魔戒騎士として、奴の凶行を止めなければならなかった」
『それは当然だな……それにしても、キバの鎧だけじゃなくバラゴ自身もかなりしぶといな。もう、出て来ないことを祈りたいぜ』
ザルバがうんざりしたようにぼやく。
バラゴ。そして、バラゴの邪心から生まれた暗黒騎士キバとは幾度となく戦った。あるサバックの調査を行った時だって、キバの鎧は暁の精神を乗っ取った。いつかまた、キバの鎧は蘇る可能性もあるが、倒せばいいだけ。
(涼村暁か……この男も、何者なんだ?)
名簿を見るうちに、ある男の名前が目に飛び込んでくる。
暁。参加者の中には涼村暁という名前がある。その人物に関する情報は書かれていなかったが、どうか危険人物でないことを願った。
『美希の嬢ちゃん、ヴィヴィオの嬢ちゃん、それにアンコ……どうか、仲良くやってくれないかねぇ』
ザルバの目には、三人の少女の姿が見えているようだった。
蒼乃美希と、高町ヴィヴィオと、佐倉杏子。この地で出会った、花咲つぼみと同じくらいに若い少女達だ。
蒼乃美希。見るからに真面目で、品行方正という言葉が似合う少女だった。キュアベリーに変身する彼女はつぼみの友達らしい。
高町ヴィヴィオ。美希のように固くはないが、真面目な少女だ。彼女は魔導師という戦士に変身することができるらしい。プリキュアや仮面ライダーのように高い戦闘力を誇るようだ。
佐倉杏子。やや言動は荒いが、根はいい奴だとザルバは言っている。魔法少女、そしてある人物からウルトラマンとプリキュアの力を受け継いだらしい。ザルバが認めているのなら、信頼できるだろう。
しかし、それとこの三人が集まったらすぐに仲良くなれるかと言われたら、話は別だ。
「なあ、やっぱり今まで盗んできた分って、働いて返さないと駄目か?」
「それは当たり前でしょ。あなたが辛かったのはわかるけど、盗まれた人達には関係ないわ。生活が困った人だっているのだから」
「やっぱりか……やれやれ、昔のあたしはとんでもないことをしていたんだねぇ」
「他人事みたいに言わないの!」
「はいはい」
美希の咎めに対して、杏子は軽い態度で流す。それが許せなかったのか、美希は更に表情を顰めさせた。
「え、えっと二人とも……今は喧嘩はやめましょうよ! さっき、孤門さんからも言われたじゃないですか!」
そんな彼女達の間で、ヴィヴィオはおろおろしながらも喧嘩を止めようとしている。
(こくこくこく)
「にゃー」
「ほ、ほら! クリスとティオだって、二人には仲良くして欲しそうですし!」
ヴィヴィオの周りには、うさぎのようなセイクリッド・ハートと猫のようなアスティオンというぬいぐるみが、それぞれ頷いていた。
どちらのぬいぐるみも人の言葉を話さない。しかし、それでもヴィヴィオには意思疎通ができるようだ。目と目で、気持ちを伝えあっているのだろうか。
「えっ? ヴィヴィオ、あたしは別にそんなつもりじゃ……」
「そうそう。あたしだって、また孤門の兄ちゃんに殴られるのは御免だよ」
「そ、そうですか……それなら、よかった」
187
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:49:16 ID:r9Nmo5jM0
ヴィヴィオはホッ、と溜息を吐く。
彼女としても、仲間が喧嘩をする光景など見たくないのだろう。こんな状況で内輪揉めなどされては、その瞬間に空気が悪くなってしまう。
だが、このままでは同じことが繰り返されてしまうかもしれないから、空気を変えなければならない。そう思った鋼牙は口を開こうとするが……
『……おい、お嬢ちゃん達。難しいのはわかるが、あんまりギスギスしていると俺様も悲しいぜ? 喧嘩をする程、仲がいいとは言うが限度がある』
指の中に収まっているザルバに先を越されてしまった。
『アンコは今までのことを反省している。そして、美希もアンコのことを理解している……これで充分じゃねえか。これ以上、不安にさせるなよ』
「はぁ? あたし達は……」
『喧嘩はしていないってか? お前達はそうかもしれないが、傍からはそう見えないぞ? 尤も、いがみ合っているようにも見えないがな』
「ザルバ……どっちなんだよ!?」
『それは、これからのお前達にかかっている。俺様は見守りはするが、必要以上に干渉はしない……お前達の関係は、お前達で作るものだからな』
そう語るザルバは、まるで教師のような態度だった。尤も、ザルバがそこまで面倒見がいいかは定かではないが。
鋼牙は喧嘩の仲裁などあまり経験がないし、ましてや思春期の少女のメンタルケアなど専門外だった。涼邑零やゴンザなら何とかなるかもしれないが、鋼牙にそこまでの能力はない。
冴島財閥のトップでもあるが、流石に女子中学生の面倒を見られるかと言われたら首を傾げるだろう。だが、逃げる訳にはいかない。
「杏子、そして美希……お前達が住む世界は違うだろう。そして、生きる道も違う。だが、それでも今は共に歩いている……それを忘れるな」
「鋼牙さん……?」
「つぼみは言っていた。最初はある少女と敵対していたが、それでも気持ちをぶつけあったことで友達になったと……俺が言えるのは、ここまでだ」
美希の疑問に答えるように、鋼牙は答えた。
なるべく暗くならないようにしたかったが、元々こういうのは得意な性格ではない。なので、もしかしたら余計に不穏になってしまう恐れもあった。
「気持ちをぶつけあう、ね……まあ、そういうのも悪くはないかな」
頭をポリポリと掻く杏子は、納得をしたかのように呟く。
「さっきは喧嘩をしたけど、あたしは別に美希のことが憎い訳じゃない……美希のことだって、知りたいと思っている」
「……杏子?」
「せつなからも頼まれた。あんたや、ラブって奴のことをお願いって……せつなは、最期まであんた達のことを考えていた」
「……」
「あんたの堅物さにはイラついたことはあった。でも、あんたのことは決して嫌いじゃない……これだけは本当だ」
杏子はどこかバツの悪そうな表情を浮かべながら、美希から視線を逸らしていた。
ザルバが言うには、この二人で何やら一悶着があったらしい。美希が警察署に戻る前、杏子の素行の悪さに怒ったようだ。彼女からすれば、ルールを破る杏子は許せないのだろう。
美希の気持ちは理解できるが、ザルバが言うように杏子は反省をしている。無論、反省をすれば全てが許されると言う訳ではないが、それでも変われるきっかけになるはずだった。
「杏子。あなたの気持ちはわかったわ……あたしも、昔のあなたの振舞いは許すことができない。誰かを助けられるはずの力で、誰かを不幸にしてきたのだから」
「わかってるよ……あたしだって」
「でも、杏子はせつなのことを守ってくれた。そして、せつなの想いを伝えてくれた。だから、あたしはあなたを信じることに決めたわ」
そう言いながら美希は前に出て、杏子の手を握り締める。
呆気にとられる一方で、美希は言葉を続けた。
「せつなのことを守ってくれて、ありがとう……ブッキーのリンクルンも守ってくれて、本当にありがとう……!」
「……どうしたしまして」
美希と杏子は笑っていた。ぎこちなかったが、そこには確かな絆があった。
そんな二人を見て、ヴィヴィオも表情を明るくする。ザルバも表情は動かないが、したり顔になっているはずだった。
どうやら、この二人はもう心配する必要はないだろう。無論、完全に仲が良くなった訳ではないだろうが、前進はしている。
188
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:50:48 ID:r9Nmo5jM0
『……俺様が助言をして、正解だったな』
そんな中、蚊の鳴くような声でザルバはぽつりと呟いた。
「すまないな、ザルバ」
『何。ここはこの俺様が出なければ、不穏になるだろうからな……鋼牙では力不足だろう?』
「ムッ……」
皮肉とも取れるザルバの言葉だが、否定することはできない。鋼牙では刺々しくなる可能性があるからだ。ザルバはそれを見通したからこそ、出てきたのだろう。
しかし、鋼牙は怒るつもりはない。むしろその逆で、気配りをしてくれた相棒に感謝をしなければならなかった。
「……待たせたね、みんな」
そして、ドアが開くのと同時に沖一也が姿を現す。隣には孤門一輝も立っていた。
その手には『D−BOY FILE』というケースが握られている。つまり、解析が終わったのだろう。
「終わったのか?」
「ああ……この中には、相羽タカヤの戦いに関するデータが纏められていた。そして、相羽シンヤと相羽ミユキについても」
「……そうか」
沖の言葉に鋼牙は何も返せない。
ファイルの名前に『Dボウイ』が付けられているので、相羽タカヤと何らかの関係があるのではと推測していたら案の定だ。しかし、相羽タカヤはもうこの世にいない。
鋼牙自身が、タカヤの遺体を埋葬したのだから。
「冴島さん、これからあなたはどうしますか?」
「俺は仲間達を捜しに行くつもりだ。彼らはまだ、森のどこかにいるのだから」
「そうですか……あなたを一人にさせたくはないですが、無理に止めることもできません」
「合流をしたら、お前達のことも話す……そうすれば、また会えるだろう」
「わかりました。どうか、気を付けてください」
「ああ」
鋼牙は沖に頷く。
時計を見てみると、針はもうすぐ21時になろうとしている。ここにいるメンバーを責めるつもりはないが、大分時間が経ってしまったようだ。
ここに来るまでにつぼみ、一条、良牙の三人を見つけられていない。入れ違いになったのか、それとも三人はまだ森の中にいるのかはわからないが、捜さなければならなかった。
「そういえば、沖の兄ちゃん。もうすぐ、あのゴハットって野郎が言っていた時間になりそうだけど……本当に何かがあるのか?」
佐倉杏子は疑問を口にする。
第三回放送の担当者であるゴハットが言っていたボーナスの時間まで、もうすぐだった。ゴハットが言うには三十分もの間、誰にも見られないように単独行動を続けなければいけないらしい。
もしもそれが本当ならば、これからの戦いの役に立つかもしれないが、安易にそれを鵜呑みにするのは危険だった。
「恐らく、可能性はあるかもしれない……だが、下手に単独行動を取るのは危険だ。その間に襲われては、大変なことになる」
沖の言葉は尤もだと、鋼牙は思う。
この島にはまだ危険人物が残っている。血祭ドウコクや天道あかねがその代表例だ。 数人で固まっているならまだしも、一人で戦って勝つのは難しいかもしれない。
『なら、心当たりのある奴だけがどっかの部屋で待っていればいいんじゃないか? 何かがあったら急いで変身をして、助けを呼べばいい……そうすれば、簡単には殺されないはずだろ?』
その思案を払拭するかのように、ザルバが提案をする。
189
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:51:30 ID:r9Nmo5jM0
『ないと思う奴らだけが固まって、あると思うならこの部屋で静かに待つ……これでいいんじゃないか? その後に、休憩を取ればいい』
「それもそうだが……」
『もしも何か便利な力があるのなら、さっさと使えるようにした方がいいだろ? 出し惜しみをしたせいで死んだら、情けねえぞ?』
ザルバの言うことは尤もだった。技が使えなかったせいで危機に陥るようになっては意味がない。
『鋼牙。お前も何か制限とやらがかかっているはずだ。確か、轟天が呼びだせなかっただろう? もしかしたら、敵さんのボーナスとやらで呼べるようになるかもしれない……お前の仲間と再会した後なら、試す価値はあるだろう』
「ああ……だが、俺はまだいいが、他のみんなはどうなんだ? 一也の言うように、敵は他にもいる」
『なら、交互に部屋に入ればいいだけだ。三十分ごとに二人ずつで待機をして、戻ってきたらまた別の二人が行動をする……時間はかかるが、一度に大勢が単独行動を取るよりはマシじゃないのか?』
「それなら、あたしからやるよ」
鋼牙の指で提案を続けるザルバに頷いたのは、杏子だった。
「代わりばんこなら、後回しにするのは面倒だ。さっさと済ませてやるよ」
「杏子、あなた……!」
「おっと、説教ならなしだ。三十分くらい、すぐに過ぎるだろ? ちょっとくらい、心配するなって……何かあったら、すぐに戻るからさ。それとザルバ、色々とありがとな……あんたも気を付けろよ」
美希は止めようとするが、杏子はそれに構わず背を向ける。そのまま軽く手を振りながら廊下に去っていった。
今から呼んだとしても、絶対に戻ってこないだろう。
「全く……」
『やれやれ、性急なこった……で、美希のお嬢ちゃんはどうするんだい?』
「あたしは……大丈夫。さっきも言ったように、特に心当たりはないから」
『了解。それなら、俺達も行くとするか』
「ああ」
ザルバの言葉に鋼牙は頷いた。
そのまま、部屋を後にしようとするが、その前にザルバは言葉を続ける。
『それと、沖の兄ちゃんもやってみたらどうだ。何かあるかもしれないぜ?』
「そうですよ。ここは僕に任せてください」
ザルバの提案を進言したのは孤門だった。
辺りを見渡すと、特に誰も不満を抱いているようには見えない。
「……わかった。だが、もしも何かあったらすぐに叫んでくれ」
「当然ですよ。でも、ここは僕達に任せてください」
「頼んだぞ」
孤門の言葉に頷いた後、沖は鋼牙の方に振り向いて来る。
「それと、冴島さん……結城さんやゼクロスの力になってくれて、ありがとうございます」
「そういえば、お前も仮面ライダーの一人だったな」
沖一也という男は、村雨良や結城丈二と同じ仮面ライダーの一人だ。その名を、仮面ライダースーパー1。
聞いた話によると結城の後輩であり、村雨にとっては先輩らしい。しかし、彼もまた零のように、村雨のことを知らない時間から連れて来られたようだ。
190
:
壊れゆく常識(修正版)
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:52:38 ID:r9Nmo5jM0
「はい。俺は村雨良のことを知りませんでしたが、やはり俺達と同じように人の夢や想いを守ってくれたのですね」
「ああ……あいつは最期まで戦っていた。お前達と同じように……そして、大道克己も救った」
「大道克己……確か、仮面ライダーエターナルのことでしたね」
「彼は殺し合いに乗っていたが、同時にこの殺し合いを打ち破ろうとしていた。あいつも、あいつなりの信念を持っていたんだ」
大道克己の最期は今でも脳裏に焼き付いている。
仮面ライダーの名前を背負ったゼクロスと戦い、互いに想いや信念をぶつけあった。彼らは正真正銘の仮面ライダーだった。
それを聞いた沖は、どこか安堵をしたような表情を浮かべる。
「そうですか……色々と教えてくれて、本当にありがとうございます」
「ああ……俺はもう行くぞ。仲間が待っているからな」
「どうか、気を付けてください」
そう言い残して、冴島鋼牙と沖一也は会議室から去っていく。
孤門一輝、蒼乃美希、高町ヴィヴィオの視線を感じながら、仲間を求めて歩み始めた。
【冴島鋼牙@牙狼─GARO─】
[状態]:疲労(中)、ダメージ(中)
[装備]:魔戒剣、魔導火のライター、魔導輪ザルバ
[道具]:支給品一式×2(食料一食分消費)、ランダム支給品1〜3、村雨のランダム支給品0〜1個
[思考]
基本:護りし者としての使命を果たす
1:みんなの所に戻る
2:首輪とホラーに対し、疑問を抱く。
3:加頭を倒し、殺し合いを終わらせ、生還する
4:良牙、一条、つぼみとはまたいずれ会いたい
5:未確認生命体であろうと人間として守る
[備考]
※参戦時期は最終回後(SP、劇場版などを経験しているかは不明)。
※ズ・ゴオマ・グとゴ・ガドル・バの人間態と怪人態の外見を知りました。
※殺し合いの参加者は異世界から集められていると考えています。
※この殺し合いは、何らかの目的がある『儀式』の様なものだと推測しています。
※首輪には、参加者を弱体化させる制限をかける仕組みがあると知りました。
また、首輪にはモラックスか或いはそれに類似したホラーが憑依しているのではないかと考えています
※零の参戦時期を知りました。
※主催陣営人物の所属組織が財団XとBADAN、砂漠の使徒であることを知りました。
※第二回放送のなぞなぞの答えを全て知りました。
※つぼみ、一条、良牙と125話までの情報を交換し合いました。
191
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 21:53:14 ID:r9Nmo5jM0
以上で修正した部分の投下を終了します。
ご意見がありましたら、指摘をお願いします。
192
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 22:04:35 ID:r9Nmo5jM0
あ、修正漏れがありました。
「恐らく、可能性はあるかもしれない……だが、下手に単独行動を取るのは危険だ。その間に襲われては、大変なことになる」
を
「恐らく、可能性はあるかもしれないが、奴の言葉が真実であるという確証もない」
に修正させて頂きます。
193
:
名も無き変身者
:2014/04/22(火) 22:49:55 ID:jM8cHyrw0
読み手様だと言われても仕方ないと思ってはいるのですが、それを承知で少しばかり。
内容に関しては前にこの作品が投下された際指摘されていた点の修正ということで問題ないと思います。
しかし、今回の修正は些か遅すぎる&タイミングが悪すぎる所があるのではないでしょうか。
先にも言った通り、今回の修正箇所は前々、言わばこの作品が投下された三月下旬程度に呟かれていたものであり、最近改まって修正要請が出されたものではありません
それをほとんど一カ月経ったこのタイミング、しかも後続の書き手氏が予約をしたこのタイミングで修正するというのは、余りにもあんまりじゃないでしょうか。
むろん、後続のgry氏も一旦予約を取り消し、今回の話は終わったと言えますが、意図的なものを感じかねないこのタイミングでの修正に対して、少々ばかり疑問に思うところがありました。
今でなくては駄目だったのかな、と。
もちろん矛盾は解消していくべきですが、修正のタイミングを逃したとも言えるこのタイミングでの断りなしの修正には、少々強引なものを感じざるを得ません。
少なくとも、該当パートの予約が入った時点で、一言断りを入れてもよかったのではないでしょうか。
書き手でもない私がこのような口を聞くのは本当に図々しく憚られるべき行為と分かっているのですが、それを承知で好き勝手言わせていただきました。
お目汚し&長文、書き手氏への暴言ともとれる発言、お気に触られましたらこの場をお借りして謝罪申し上げます。
194
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/22(火) 22:58:43 ID:r9Nmo5jM0
今回の件に関しては、こちらの不備が原因です。大変申し訳ありませんでした。
195
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/04/25(金) 16:55:21 ID:r9Nmo5jM0
「壊れゆく常識」で鋼牙が妖赤の罠について触れている個所の修正(触れない方面に)をさせて頂いたことを報告します。
196
:
◆7pf62HiyTE
:2014/04/25(金) 23:03:07 ID:wpAQZxFM0
拙作『Pに翼』にて、wiki上で一部微修正を行った事を報告(『ガドル、そしてダグバを倒し』→『ガドル、そしてエターナルを倒し』、あかねの基本支給品の数(2→4)、良牙の鋼牙に対する呼称(冴島→鋼牙))致します。
197
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/05/03(土) 22:45:09 ID:r9Nmo5jM0
本スレで指摘されていた『この想いを…』でロッソ・ファンタズマを使った部分に関する修正版を投下させて頂きます。
「死ね……!」
「やめろおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!」
巨大な得物がギロチンの如くキュアパッションに振り下ろされようとした瞬間、ランスの動きは止まる。その巨体は鎖で拘束されていた。それも一本だけではなく、何十もの数だ。
虚空から現れた拘束具がギリギリと音を鳴らしながら締め付けていく中、あの佐倉杏子が現れた。
「何っ!?」
杏子が槍を叩き付けたことによってランスは後退してしまい、キュアパッションはようやく解放される。それに喜ぶ暇もなく、彼女の身体は持ち上げられた。
それに反応する暇はない。何が起こっているかなんて判断する余裕はない。失血によって意識が徐々に薄らいでいくせいで、キュアパッションはまともに思考することができなかった。
しかしそれでも、視界も確実にぼやけているが、それでも彼女は見ることができている。助けてくれた少女の姿を。
「杏子……」
キュアパッションを抱えながら走っているその少女は、無事を願っていた佐倉杏子その人だった。
◆
巴マミと同じ魔法少女である佐倉杏子によって拘束されたのは流石のテッカマンランスも驚いたが、だからといって不利になるわけではない。
恐らく、あのマミと同じような技を使ったのだろうが、テッカマンの力さえあれば打ち破れないことはなかった。脆弱な人間にとっては脅威だろうが、テッカマンにとっては子供騙しに等しい。
「ヌ……グググ……ダアッ!」
ランスは全身に力を込めたことによって、鎖はミシミシと軋んでいく。この分なら、打ち破るまでに時間は必要ない。
杏子が消えても尚、その影響が衰えることはないが今は邪魔する者などいない。以前の戦いではキュアピーチによって妨害されたが、それがなければ簡単に破壊できたはずだった。
やがてランスの圧倒的な怪力によって……巨体を縛りつけている鎖が破壊された。
「フン、他愛もない……所詮、小娘は小娘に過ぎないということだ」
そう語りながら息を整えて辺りを見渡すが、誰もいない。
恐らくあの杏子と言う小娘は、一瞬の隙を狙ってキュアパッションと共に逃げたのだろう。だがあんな小物どもをわざわざ追いかけ回すのも、それはそれで馬鹿馬鹿しいだけ。あれだけ痛めつけたのだから、巴マミのように勝手に死ぬだろう。
やはり慢心さえしなければ、プリキュアと魔法少女は充分に圧倒できる相手だ。油断をしなかったからこそ、わざわざボルテッカを使うこともなく勝てている。
だが、終わったことをいつまでも悔やんだ所で仕方がない。それよりも今は、このエリアにいるブレードにメッセージを伝えるのが最優先だった。
小娘どもがブレード達と合流して、自身のことを話されてはたまったものではない。奴がブラスターテッカマンへの進化が可能となっているなら、また敗北してもおかしくなかった。
『どんな手を使おうとも、多人数で挑もうとも構わん!!
この俺……破壊のカリスマ、ゴ・ガドル・バに挑むがいい!!』
そして、三人の杏子が現れてから途切れ途切れに聞こえてきた大声が、ようやく止まる。
戦いによる咆哮や轟音でほとんどが掻き消されている上に、音源が遠かったせいでまともに聞こえなかったが、ランスの耳には確かに届いていた。
恐らくあのゴ・ガドル・バとかいう名の小物も、自分と同じように拡声器でも使って蟻どもを呼び出しているのだろう。
ならば、ブレードの後に始末してやればいい。相当な自信があるのだろうが、テッカマンには遠く及ばないことを教えてやろう。
そう、テッカマンランスは心の中で呟きながら、テッカマンブレードを探すために足を進めた。
◆
佐倉杏子は拘束魔法をテッカマンランスに使ってから、キュアパッションを抱えて必死に走っていた。
どこを目指しているかなんて決めていない。ただ、あのテッカマンランスと名乗った大男から逃げ出すこと以外、何も考えていなかった。
このままでは死んでしまう。あたしなんかを信じて戦ったキュアパッションが、死んでしまう。そんな思考だけが杏子の中で広がっていた。
命が徐々に尽きていってしまうキュアパッションの姿が、自分一人を残して死んでしまった家族のみんな、それにフェイトやユーノと一瞬だけ重なって見えてしまう。
そんな彼女に待ちうけている未来は一つだけ。それに抗う為に、杏子はキュアパッションを連れて必死に走っていた。
198
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/05/04(日) 22:10:01 ID:r9Nmo5jM0
再度、修正版の投下をさせて頂きますので、問題点がありましたら指摘をお願いします。
(今回はせつな死亡シーンの加筆という方向性で)
ロッソ・ファンタズマ。
まだ理想に燃えていた頃、あのテッカマンランスという奴に殺された巴マミと一緒に特訓した末に会得した魔法だった。
忘れられないあの日から、もう二度と他人のために使わないと決めていたはずなのに、佐倉杏子は感情任せに使ってしまった。いつもならそんなことはないはずなのに、今回だけ使った理由がわからない。
無意識の内に使ったことに驚いたが、今の杏子にとってそこまで重要ではなかった。魔法の一つや二つが使えた理由なんて、後で考えればいいだけ。
今の杏子は、キュアパッションを助ける方法しか考えていなかったが、答えは見つけられない。
(このままじゃ……死んじまう! また、死んじまう!)
だから杏子は焦っていた。
命が徐々に尽きていってしまうキュアパッションの姿が、自分一人を残して死んでしまった家族のみんな、それにフェイトやユーノと重なって見えてしまう。このままでは、キュアパッションもみんなと同じ運命を辿るだけ。
それに抗う為に、杏子はキュアパッションを連れて必死に駆け抜けていたけど、何も変わらない。
(どうして……どうしてだよ!? どうしてだよ!? どうして、みんな……!?)
妹だけじゃない。力を貸してくれた人達が次々と死んでいく。
どうして、次々と自分の前からいなくなってしまうのかがわからない。
胸の中に様々な感情が湧きあがるが、どうすることもできなかった。その鬱憤を晴らすかのように、杏子は叫ぶ。
「おい! しっかりしろよ、おいっ!」
必死に走った甲斐があってか、ランスの元から逃げ出すことに成功した。しかし状況が良くなっている訳ではなく、時間の経過と共に悪化している。
腕の中でぐったりとしているキュアパッションの呼吸は既に弱弱しくなっていて、青白くなった唇からはゆっくりと血が流れていた。風穴の空いた脇腹や腕から流れる血の勢いは止まる気配を見せず、杏子の衣服や地面を容赦なく汚していく。
あんな槍に刺されては、骨や臓器も無事でいる訳がない。魔法少女である自分ならまだしも、人間が変身するプリキュアがそんなダメージを受けたら致命傷になるに決まっている。
「くそっ……何か、何かないのかよ!?」
戦場から離脱する際に確保しておいたデイバッグの中を杏子は漁るが、傷を治せるような道具は何一つ見つからない。自分達のサイズに合いそうにない胴着を引き千切って包帯代わりにしても、止血にすらならないだろう。
まだ微かに息があるとはいえ、長くないのは明らかだった。殺し合いの場には病院なんてものはないし、ガイアメモリを使った胡散臭い男のような医者もこの場にはいない。
しかも、逃走の最中に焦って左翔太郎や相羽タカヤのいる風都タワーから離れてしまったので、誰かに頼るのも不可能。
マミや美樹さやかのように癒しの魔法さえ使えれば可能性があったかもしれないが、杏子の得意分野は幻覚や幻惑。魔女を倒す以外に誰かを助ける力はなかった。
つまり、キュアパッションを……東せつなを救う手段を、杏子は何一つ持ち合わせていなかったのだ。フェイトやユーノの時のように、彼女を見殺しにするしかないと悟った瞬間、頭部がハンマーで殴られるような錯覚に陥ってしまう。
「杏、子……ゴホッ!」
そんな中、肝心のキュアパッションはぼんやりとした瞳でこちらを見上げながら口を開いた瞬間、血を吐き出してしまった。
「喋るんじゃねえ、傷に響くだろ!」
「……もう、いいの。私はもう、長くないから……」
「そんなこと言ってるんじゃねえ! てめえは……せつなは、あたしの事が心配じゃなかったのかよ!? あたしが心配なら、弱音なんか吐くなよ!」
「ごめんね、私が弱いせいで……杏子を、苦しめることに、なって」
「謝るな、謝るんじゃねえよせつな! 今、あたしが何とかしてやるから待ってろ!」
震えるキュアパッションの手を力強く握りしめながら杏子は叫ぶ。
無論、どうにもならないのは杏子が一番よくわかっていたが、納得などしたくなかった。
だから必死に嘘を言い続けたが、そんなことをしたって死への運命を変えられるわけがない。慰めにすらならない、無意味な行動だった。
199
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/05/04(日) 22:11:46 ID:r9Nmo5jM0
「ねえ、杏子……」
「だから、喋るなって……!」
「やっと……呼んで、くれたね……」
どうすることもできずに、ただ呼びかけることしかできない。そんな杏子に、キュアパッションは言葉をかけた。
「……えっ?」
「ありがとう……せつなって、名前で呼んでくれて……」
「何で、何で……ありがとうなんて言うんだよ……あたしは、あんたに感謝されるようなことなんかしてないのに……何で?」
「だって、最後に私の名前を呼んだから……このまま名前を、呼んでくれなかったら……ちょっとだけ、寂しかったけど……もう、心残りは、ない……かな? それに、友達が……一緒に、いるし」
「と……友達?」
いつの間にか柔らかい微笑みを向けているキュアパッションに対して、杏子は呆けたように呟いた。
「友達って……まさか、あたしのこと……なのか?」
「決まってる、でしょ……他に、誰がいるの……?」
「どうしてあたしなんかがせつなの友達なんだよ……あたしは、せつなを……!」
「だってあなたは……モロトフさん、から……私を助けて、くれたでしょ……あのままじゃ、ラダムに支配されて望まない戦いを、させられているあの人を……もっと、悲しませるかも、しれなかった……それに、杏子が私を逃がしてくれたから、私は最後に杏子と……話が、できた」
息も絶え絶えになっているが、それでも必死に紡がれるキュアパッションの言葉を杏子は黙って聞くしかない。邪魔することなど杏子にはできなかった。
キュアパッションはこの期に及んで、自分自身よりも他人のことを心配している。しかも、こんな身体にまで追い込んだランスや、何もできない自分のことを。
本当なら恨むべきなのに、それどころか心配や感謝をしている。キュアパッションは……東せつなはどうしようもないくらいお人好しだった。
もしかしたら、ロッソ・ファンタズマを使ったのも、そんなせつなを助けたいと思ったからかもしれない。彼女に死んでほしくないと思って、無意識の内にトラウマを乗り越えて使用した……
そんな思考が芽生えたが、真相はわからない。また、仮にそうだったとしても関係なかった。例え逃げだせたとしても、せつなのことを助けられなければ意味がない。
それにも関わらずして、せつなは笑っている。最後まで自分のことを気遣って、そして信頼しているのかもしれない。
「あんたさ……だったら尚更、最後だなんて言うなよ」
だからこそ、杏子は許せなかった。マミ達みたいな正義の味方でありながら、生きることを諦めようとするキュアパッションが。
「あたしの友達なんだろ……だったらさ、あたしを置いて勝手に死ぬなよ! せつなは、あたしと一緒にやりたいことがあるんだろ!? なあ!」
「いっぱいあるよ……いっぱい、あった……でも、杏子がそばにいてくれるから……私は、大丈夫」
「そんな話じゃねえ! せつなは良くても……友達のキュアピーチって奴はどうなるんだよ!? せつなが死んだら、悲しむに決まってるだろ!」
杏子自身、激情のあまりに何を叫んでいるのかがわからなくなってくる。
叫び声に導かれて、危険人物が寄って来るかもしれないと言う思考は今の彼女にはない。ただ、キュアパッションに対して湧き上がってくる胸の蟠りを爆発させるしかできなかった。
そして、杏子の感情をひたすらぶつけられているキュアパッションは僅かに咳き込んだ後、苦笑を浮かべながら変身に使ったアイテムを手に取る。
するとキュアパッションの全身は赤い光に包まれたが、ほんの一瞬で元の東せつなの姿に戻った。
「せ、せつな……?」
「杏子……ラブや美希、それにブッキーって呼ばれてる祈里って子の事……お願いね」
そして震える腕で差し出されたそれを、杏子は両手で取る。
見た目はちょっと変わった形状の携帯電話なのに、異様なまでに重く感じられた。魔法少女の力を自分勝手に振舞うためだけに使った自分には、プリキュアが使うアイテムを握る資格などないと、一瞬だけ思ったため。
しかしそれでも、手放してはいけないような気がした。
「アカルンは……きっと、あなたの力になってくれるはずだから……精一杯、頑張ってね」
「な、何を言ってるんだよ……?」
「どうか、誰も憎まないで、みんなを助けて……大丈夫、優しい杏子なら……絶対に、できるはずだから……」
「待てよせつな! 勝手なこと言ってるんじゃねえよ! せつな……せつなっ!」
200
:
◆gry038wOvE
:2014/05/06(火) 00:10:19 ID:AE9vUq.A0
修正乙です。問題ないかと。
201
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/06/21(土) 12:26:39 ID:tWLrvWdY0
『みんなの言葉! 思い出は未来のなかに!!』を収録する際に
夢に出てきた台詞の一部と、地の文を修正させていただきました。
202
:
◆LuuKRM2PEg
:2014/06/21(土) 19:44:39 ID:tWLrvWdY0
読み直した所、収録した状態表の一部が投下した時と違っていたので
直させて頂きました。
※結城丈二の死を知りました。
↓
※結城丈二が一人でガドルに挑んだことを知りました。
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