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修正SS投下スレ

189壊れゆく常識(修正版) ◆LuuKRM2PEg:2014/04/22(火) 21:51:30 ID:r9Nmo5jM0
『ないと思う奴らだけが固まって、あると思うならこの部屋で静かに待つ……これでいいんじゃないか? その後に、休憩を取ればいい』
「それもそうだが……」
『もしも何か便利な力があるのなら、さっさと使えるようにした方がいいだろ? 出し惜しみをしたせいで死んだら、情けねえぞ?』

 ザルバの言うことは尤もだった。技が使えなかったせいで危機に陥るようになっては意味がない。

『鋼牙。お前も何か制限とやらがかかっているはずだ。確か、轟天が呼びだせなかっただろう? もしかしたら、敵さんのボーナスとやらで呼べるようになるかもしれない……お前の仲間と再会した後なら、試す価値はあるだろう』
「ああ……だが、俺はまだいいが、他のみんなはどうなんだ? 一也の言うように、敵は他にもいる」
『なら、交互に部屋に入ればいいだけだ。三十分ごとに二人ずつで待機をして、戻ってきたらまた別の二人が行動をする……時間はかかるが、一度に大勢が単独行動を取るよりはマシじゃないのか?』
「それなら、あたしからやるよ」

 鋼牙の指で提案を続けるザルバに頷いたのは、杏子だった。

「代わりばんこなら、後回しにするのは面倒だ。さっさと済ませてやるよ」
「杏子、あなた……!」
「おっと、説教ならなしだ。三十分くらい、すぐに過ぎるだろ? ちょっとくらい、心配するなって……何かあったら、すぐに戻るからさ。それとザルバ、色々とありがとな……あんたも気を付けろよ」

 美希は止めようとするが、杏子はそれに構わず背を向ける。そのまま軽く手を振りながら廊下に去っていった。
 今から呼んだとしても、絶対に戻ってこないだろう。

「全く……」
『やれやれ、性急なこった……で、美希のお嬢ちゃんはどうするんだい?』
「あたしは……大丈夫。さっきも言ったように、特に心当たりはないから」
『了解。それなら、俺達も行くとするか』
「ああ」

 ザルバの言葉に鋼牙は頷いた。
 そのまま、部屋を後にしようとするが、その前にザルバは言葉を続ける。

『それと、沖の兄ちゃんもやってみたらどうだ。何かあるかもしれないぜ?』
「そうですよ。ここは僕に任せてください」

 ザルバの提案を進言したのは孤門だった。
 辺りを見渡すと、特に誰も不満を抱いているようには見えない。

「……わかった。だが、もしも何かあったらすぐに叫んでくれ」
「当然ですよ。でも、ここは僕達に任せてください」
「頼んだぞ」

 孤門の言葉に頷いた後、沖は鋼牙の方に振り向いて来る。

「それと、冴島さん……結城さんやゼクロスの力になってくれて、ありがとうございます」
「そういえば、お前も仮面ライダーの一人だったな」

 沖一也という男は、村雨良や結城丈二と同じ仮面ライダーの一人だ。その名を、仮面ライダースーパー1。
 聞いた話によると結城の後輩であり、村雨にとっては先輩らしい。しかし、彼もまた零のように、村雨のことを知らない時間から連れて来られたようだ。


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