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変身ロワイアルその6
772
:
変身─ファイナルミッション─(9)
◆gry038wOvE
:2015/12/31(木) 22:41:53 ID:GU7jrFVA0
【その後】
……涼邑零は、その後、黄金騎士を追悼するサバックで見事優勝を果たし、その優勝賞品として一日だけ冴島鋼牙を現世に呼んだ。
そして、そこで呼ばれた死者・冴島鋼牙と御月カオルの間には、冴島雷牙という子供が生まれた。
ザルバも、雷牙の成長と共に再び始まった黄金騎士の系譜の中で、多くの魔戒騎士の生き様を見届けている。
零は、別の管轄へと移り、「銀牙」という名を取り戻し、家族とともに暮らした。彼の仕事は、相変わらずホラー狩りだ。
……とはいえ、ベリアルを倒した英雄譚の中に、彼に関する記録は、もう殆ど残っていない。
魔戒騎士やホラーの記録は、一部の人間以外の世間一般には、やはり抹消され、銀牙やそれを継ぐ魔戒騎士たちは、再び誰にも知られる事なく仕事を続けているのである。
だが、ガイアセイバーズとして共に戦った仲間の内では、彼らに関する記憶は、消されなかった。
◆
ふと、ウルトラマンゼロとウルトラマンノアが作り出していた空間が、進行のスピードを緩めた。
彼らにとっては、移動している実感が薄かったためか、ウルトラ戦士である二人以外は誰も気づていなかったようだが、ゼロが口を開いた事でその事実がわかる事になった。
「──おっと、俺たちが付き添えるのはここまでみたいだ」
「え?」
美希が、ゼロの言葉に疑問符を浮かべる。
このまましばらくは、こうして仲間たちと一緒にいられると思っていたが、ゼロももう何処かに行ってしまうのだという。
「俺たちも力を結構使っちまったからな。
お前たちを纏めてミッドチルダまで送る事しかできないんだ。
後は、各自、向こうで元の世界に帰ってくれ……本当なら、最後まで面倒見てやりたいんだが──」
彼らウルトラマンが生還者を運べるのは、ミッドチルダまでらしい。
しかし、そこにはアースラで共に戦った仲間たちが待っている。──そこにさえ辿りつけば、時空移動も出来るはずだ。
ゼロはそれぞれの故郷の世界にまで生還者を帰してやれない事をどこか申し訳なさそうにしていたが、結局のところ、その準備がある場所に連れて行ってくれるというのなら、ゼロが気に病む必要はない。
それよか、彼らにとって悲しいのは──。
「ウルトラマン……きみたちとも、また会えるかい?」
そう……ウルトラマンという、最後に共に戦った仲間との別れであった。
ウルトラマンゼロ、そして、ウルトラマンノア。
最後の戦いを共に乗り越えた、絆を結んだ相手。
二人のウルトラマンは、黙って、その巨大な頭を頷かせた。
美希が、ゼロへと訊く。
「ゼロ……あなたは、これからどうするの?」
「ヘッ……俺はまた、助けを呼ぶ声に耳をすませながら宇宙を旅するつもりさ。
宇宙にはまだ、ベリアルの遺した影響や、それ以外の脅威も残ってるからな」
どうやら、彼はこれまでと同じように旅を続けるらしい。
それは、広い宇宙と次元の旅で──寿命が地球人より遥かに長い彼らの旅だと思えば、本当にゼロがまた現れた時に、そこに美希たちが健在であるかはわからなかった。
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