>>185 Keith
………飽きた。
(ロビーにある備え付けのソファーとローテーブルの一角を占領し、人間となってしまった原因でもある魔法陣の解読をしてみようかとらしくもなく思い立ち、魔術書、布切れ、羊皮紙数十枚とペンと共にここに至る。初めに全体を模写し、次に細かい部分を一部抜き出して書いていった。しかし、ペンを走らせる度に余計迷宮の深みに嵌まっていく感覚に陥りそこでペンを投げ出す。ぐったりとソファーの背もたれに身体を預け、何も映してない瞳で天井を見上げると一言漏らす。ローテーブルには本が開いたままで、転がり落ちていったペンは歩いて2、3歩先で止まり、ついでに使用済みの羊皮紙も、床にまで散らばってしまっていた。いつもの自分ではないと理解しており慣れない事は疲れるし、もう既に面倒臭い。いつまで探しても答えが出ないなら足掻いても仕方無いのでこうなったら人間生活でも満喫してみようかと考え始めて)