>>333 Rosa
窓があれば……そこから外に出れたのだろうに。不便な造りだなこの屋敷は……
(今の状況を説明すると、ロビーを通って外へ出たいのに出られなくて悩んでいる、という状態。今はロビーの上階の廊下にいるのだが、その前は自室で本を読んでいた。その本はよくある恋愛物の話だが、どうやら吸血鬼と人間の恋愛が題材になっているらしい話で、どうにも興味を持つ事ができなかった為すぐに書庫に返してきたのだ。自分の中では、吸血鬼と人間の恋愛は成立しないと思っている。どう足掻いても種族の壁を越える事は出来ない、反対する者も多いし困難も多いだろう。だからわざわざその道を通る必要性を感じないし、通る者の気持ちも分からない。不快な物を読んでしまった、少し気分転換がしたい、そう思い慣れない外へ出てみる事にしたのだが……。ロビーへ続く階段を下りていた時、悩みの種を視界に捉えた。あの女、酒を飲んで馬鹿みたいに笑っているあの女だ。彼女は今さっき自分が読んでいた本に出てくるヒロインによく似ている。叶いもしない吸血鬼との恋愛を夢見て一生を終えるヒロイン、彼女もどうせあの物語のヒロインと同じだ。しかしそれだけで悩んでいるわけではない。どうもあの女は苦手だ、実際に会話を交わした事はあまり無いが、他人と会話している姿はよく見かける。どうも彼女はプライドが高いらしく人を小ばかにするのが好きな様で。絡まれても対応に困りそうだ。けれど目的は外に出ること、気づかないフリをして出てしまえば何も恐れる事はないだろう。しかしなかなか意を決せずにいたのだった)
>>333 Rosa
(鼻先につく濃い香気。これは血の香りではない――そう、一部の人間達が好んで飲む、酒の匂いだ。不快ではないが、心地良くもない。姿が見えない生贄の一人を散歩ついでに捜し始め、既に二時間近くが経過していた。勿論本気で捜していればこんなにも時間を要する事は有り得ず、ものの数分も経たない内に見つけ出せる自信がある。にも関わらずそうしないのは、やはり彼女を〝生贄〟としか見ていないからで。実際その血液の味には満足しているし、表立って邪険にする理由も無い。しかし、初めて顔を合わせてから今まで、どんなに共に過ごそうと〝恋情〟だけは生まれずにいた。どうせ叶わぬ想いなのに――あの手この手で仕掛けてくる彼女を見ていると、不覚にも同情しそうになる。勿論、それを表に出した事は一度も無いが。得意の作り笑いを振り撒き、もう一人の生贄とも〝主従〟という関係のみを保ってきた。そう思い起こすように考えている内に進めていた足はロビーの扉の前に辿り着き、僅かな隙間から漏れる光とアルコール臭から中の様子を察する。半端に開いたままの扉に手を掛けて踏み入ると、テーブルに溢れる数本のワインボトルと、その手前のソファを独占している人影が確認出来た。瞬時にその正体を判断すれば、音も無く距離を詰め、背後から抱きすくめるようにしながら呆れ気味に――しかし声色だけは甘く響かせて)
姿が見えないと思えば――こんな場所で酔い潰れてしまうなんて、いけない人ですね。
(p/初めまして、絡ませて頂きました^^初っ端から確定ロル&セクハラやらかしてますが、どうかお許し下さいねorz/こんなのが主で色々申し訳ないのですが、本体共々宜しくお願い致しますノシ)
>>333 Rosa
(日が沈んでから訪れる、吸血鬼である自分にとっての活動時間。食事という生命維持としての生理的欲求以外には、これといって何がしたいでもなく、気ままに思い付いた事を行動に移すのみ。とは言いつつ、大概中庭で寝転がって星を見ながら朝方まで時間を潰す位なのだが。そして、まさに現在の居場所が中庭の木の上だった。太い枝に座り、その幹に背中を預けて呼吸のように煌めく星空を眺めていたら、ウトウトとし始め意識が星も見えない闇の彼方へと旅立って行く。しかし、その旅も束の間。突如として冷たい何かが頬を濡らした事で一気に意識が浮上してくる。薄く目を開けば、頭上で煌めいていた星はいつの間にか暗雲に覆われて銀糸のように細く光る雨粒が無数に落ちて自分を含め辺り一面を濡らしていく。それでも寝起きの為か1分位ぼーっとしてから、身軽な動作で枝から地面へ飛び降り、濡れるのも気にせずに歩いて屋敷の玄関へ向かう。室内に入ったら入ったで濡れた上着を脱ぐ事もなく、そのまま廊下を歩く。雫が滴る前髪を鬱陶しく思い、手で掻き上げた丁度その頃にはロビー近くに差し掛かっており、自分の耳に下品とも言える笑い声が届く。更に言えば、嗅いだ事のある臭いが流れて来て…これは人間の飲み物であるワインだろう。それも量があるのか明らかに濃い。途端に不愉快さが増し、誰の食い物かを確認して置かないと気が済まない。ロビーの入り口でマリンブルーの双眸が相手を捉えれば蔑む視線を露わに一言吐き捨て)
………品性を疑う。
>>349 Allen
…………俺に聞くな。
気になるなら自分で確かめろ。
(ランプから出るオレンジの光がテーブルとその一帯を照らしている。自分が来た事で室内に溜まっていたホコリが微かに舞い上がり、光を受けてチラチラとその存在を主張していた。自分と言えば、埃っぽさも気にする様子はなく、静かで孤立した場所だからか不愉快な気分も既に納まって開いた本の文字を目で追い頭に入れる。そういった中、誰も来ないと思っていた空間に人間が来た。昼間活動する種族だから当たり前か。そんな事を思いつつ、無視を決め込むつもりではいたが、真っ直ぐこちらに向かって来るようで、煩わしく視線を上げる。視界に入った相手は本を返却に来たのであろうという事は分かった。が、何故だか自分の前でしゃがみ込み、今なおこちらの手の上で開かれている本の表紙を見れば、読めるかどうかを聞いてくる。因みに今読んでいる本の表紙は茶色いハードカバーに金字で書かれたタイトルは〝錬金術の物語〟と記されている。厚みはやや薄い方だ。物語と言っても小説仕立てではなく、黄金だの不老不死の薬だのを作る経緯と錬金術師たちの在り方とその歴史等が主な内容だろうか。所謂、欲望が生み出した妄想に過ぎないが、コレはコレで妄想を信じた者どもの行き過ぎた研究論は中々滑稽で、面白い。ただこの本を相手が読めるか。などとは自分の知るところに非ず、素っ気なく返事をすれば自分で確かめろと本を閉じて相手に差し出し)
>>368 Rosa
治療室嫌いなの ・・・・・・痛みなんて感じないから大丈夫
(今にも相手の首を切り裂こうとしていると、媚びたような笑いを浮かべながら上目遣いで自分が悪かったと謝ってきた相手に動きをピタリと止める。いつもの自分であれば相手の首を止める事無く切り裂いていたかもしれないが、今は眠くて相手が静かにしてくれるのであればあえて傷つける気も起きなかった。相手の首にぴたりとくっつけていたワインボトルの破片を離してテーブルの上に置くと何も考えずに相手の隣に腰掛ける。傷の消毒をした方がいいと言う相手に右手から流れる血をじっと見つめながら上の言葉を言う。一応心配してくれたのかと思い、本当に何も感じていないという表情で握ったり開いたりを繰り返してみせる。ふと相手がそれほど気に入っているワインに目がと行く。お酒なんていままで飲んだ事が無い。そんなに美味しいものなのかな?テーブルの上には空になったワインのボトルが沢山置いてある。興味を示した様子でじっと見つめながら)
ワインってどんな味なの? 美味しい?
(/そう言って頂けると安心して狂った行動が出来ますwなんとなくお酒に注目してみたのですが、酔ったらリアは寝ちゃいそうですねorz)
>>370 Allen
(誰かに見つかるなんて考えてもいなかったけど私が考えた通り相手は何もしてこないし、とりあえずは急いで屋敷から出来るだけ遠くへ向かおうと思い走り出そうとしていると、いきなり腕を掴まれて後ろに引っ張られる。止められると思っていなかったのもあったけど抵抗する力なんて当然無いので後ろに引っ張られる勢いでバランスを崩し、転びそうになるのを反射的に防ぐためにその場にすとんと座り込む。少し驚いた表情を浮かべながら自分を止めた相手を見つめていると、相手は掴んでいた手を離して私の何も履いてない足を指さしながら“外へ行くならまずはその足に何か召せ、話はそれからだ”と言ってきた。指差された足をじっと見て不思議そうに首をかしげる。いつから靴を履かなくなったのかは忘れてしまったけど、その事を指摘してきたのは相手が初めてだと思う。靴・・・・・。主人が用意した夜会の時とかに履くような靴ならあった気はするけど・・・・そんなの履きたくない。そう考えれば無表情で相手を見上げて横に首を振りながら答える。ふと止められた事を思い出せば、少しむっとした表情を浮かべて相手がどうする気か確かめる為に尋ねる。)
靴なんて持ってない・・・・履かなくても大丈夫・・・。もしかして・・・・・私の邪魔をするの?
(/リアを心配して頂いてありがたいです^^微妙にリアを怖がっているアレン君が可愛いw)