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◇月光裏街 =Moon Light Under the City= PartⅠ◇(

57エリス=ヴィオレッタ ◆7GIVPAr5O2:2011/03/04(金) 17:00:09
>>53 ロロットさん
(シルクのような静寂の中を、列車の音が切り裂いていく。路地裏の階段に座り壁に寄り掛かって、閉じていた瞳をゆっくりと開いた。膝の上で丸くなっていたアリアも顔をあげて、ぴくぴくと耳を動かしていた。この街に列車が来るのは珍しい。望む者がいればこの駅に到着するくらいで、普段は月光裏街の駅はとても静かだ。にゃぁ、と鳴き声を上げるアリアの頭を優しく撫でて、コツコツと響くヒールの音の方に顔を向けるとこの街には似つかわしくないほどに、光を放つような衣装を着た彼女が目に入った。はて、見る限りは所謂「花嫁さん」というやつじゃないだろうか。この街には教会はあるものの、廃墟と化しているしこんな街で結婚する物好きさんもいないだろう。嗚呼、先程の列車で来たのは彼女なのかと合点がいくと、興味がわいたらしく膝の上からアリアを降ろすと、ひょいっと立ち上がる。少し下に見える彼女にも聞こえるように、少し大きな声で)――…御機嫌よう!ねぇ、貴女花嫁さんよね?こんな場所で何をしてるの?この街には花婿さんはいないわよ?(どこか楽しそうな声色でそう言って、まるで踊るように軽やかに階段を下りると彼女の前にちょこん、と立つ。綺麗にお化粧された顔は可愛らしい人形見たいで、思わず吐息を吐きだす。私もこんな風に可愛いお嫁さんになりたいな、と嘆息した)

(PL:可愛らしい花嫁さん、いらっしゃいませー!^^*/変な子ですが仲良くしてやって下さいませ〜)

>>54
もー、黒今日は何か意地悪だねぇ。……ほら、こうやったら二人で温かいよ!…いつ春になるんだろうねぇ、……この街に居たらお花もあんまり見ないし分かんないね
(目の前でひゅんっと揺れた指に思わず目をきゅっと閉じてしまい、ぷす、とむくれてみせるとベンチにそっと背中を預けた。二人と一匹の重みを受けたベンチが僅かにきしっと音を立てた。隣に座って、少し寒そうに身を震わせる相手を見ると、肩に掛けられていた黒い外套を脱いで、膝に掛ける。距離を少しだけ詰めて、相手の膝にもふわりと掛ける。座っても少し上にある相手の顔を覗き込んで、ふふっと笑う。きらきら光る月の光を睫で弾いて、ゆったりと瞬き。雪が解けて流石に少しずつ温かくなってきたものの、まだまだ寒い。きっとこの街の外では綺麗に花が咲き誇っているのが見えるのであろうが、この街はずぅっと夜だ。花はあまり咲かないし、季節の感覚もない。それが残念だと言わんばかりに溜息を吐くと、少し瞳を伏せる。外套の下の足を僅かに上下させていたが、相手の最後の言葉にアメジストの色をした瞳を大きくしてから、しばらく笑いを堪えるように肩を震わせていたが耐えきれなくなったのかくすくすと笑いだした。「私のせいにされても困ります」というようにアリアが鳴き声を上げていた。瞳を楽しそうに緩ませたまま、相手の瞳を覗き込んで)――……ッ、ふふふ。アリアは私にとってすっごく特別なコだもん。あ、勿論黒のことも大切だよ?だからあんまり拗ねないでー


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