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◇月光裏街 =Moon Light Under the City= PartⅠ◇(

44エリス=ヴィオレッタ ◆7GIVPAr5O2:2011/01/11(火) 21:20:42
>>40 オーギュスタン
(かつんこつんと何処か冷え切った靴の音を暗闇の中で蹴飛ばしながら、お散歩。アリアは塀の上をひらりひらりと歩くけれど流石に少女にはそれは無理だったらしいことを、少女の白い膝に出来た擦過傷が語っていた。一度登り、落ちたらしい。痛む膝は気にならないらしく鼻歌混じりに軽やかに歩いていく。暗闇に白いワンピースの裾がひらりひらりと舞って、どうにかその裾を掴もうとする暗闇の手をのらりくらりと逃れていた。塀の上を歩いていたアリアがにゃぁ、と小さな声で何かを訴えてくる。赤い靴の先っぽに注がれていた視線を上げると、不思議な男性がいた。闇から浮かび上がる灰色の瞳と髪、僅かな月光を跳ね返す首にはまる金色の輪っかに畏まった黒い燕尾服。そして薄い薄い――…羽のようなもの。不思議が溢れ出しているこの街でも見たことのないそれに、紫色の瞳をぱたぱたと瞬かせて、不躾にも相手をじぃっと見つめていたが、視界の端で塀の上に腰を落ち着けたアリアの尻尾がひよんと揺れてはっとすると、トコトコと無防備にその男性に近付くとふわっと微笑みかけて)こんばんは、……あ、それとも御機嫌ようの方がいいのかしら?……ねぇ、それなぁに?飛べるの?(礼儀正しく挨拶した後、どうしても興味を抑えきれなくなったらしくアメジストの瞳を興味の光でいっぱいにして)

>>24 黒
(ああ、暇、暇、暇。退屈って本当に苦い味がするわなんて童話のセリフのように心の中で呟いて爪先に乗って笑う暗闇を蹴り飛ばしてやった。一人だなんて、昔に戻っただけよと言い聞かせるのにどうしても寂しくて、色の悪い唇から細く息を吐き出して目を閉じていた。視界がシャットダウンされて研ぎ澄まされた聴覚に届いた、どこか焦ったような足音にゆるりと視線をそちらに向ける。先程まで少女を嗤っていた暗闇から、濡れたような黒を纏う人がこちらに走ってくる。あぁ、あ、あれは、あれは――……。その名前を口にしようとした瞬間に、ふわりとした温かさに包まれる。瞬間、何がどうなったのか分からなくてその腕に包まれたまま不思議そうに瞬きをするだけで、何も出来ず。漸く抱きしめられているのだと理解すると、久しぶりである抱擁に至極嬉しそうに微笑んで、相手の身体に頬を寄せた。先程まで心を満たしていた灰色の気持ちがどこかに飛んで行ってしまった。もう以前のような子供ではないのに、まるで甘えるような所作で相手の肩に額を寄せて)――……ふふ、黒、黒だぁ……。どうしたの、今日は甘えん坊なんだね、黒。(いい子いい子、と相手の頭を優しく撫でて柔らかな声色でそう囁いて)

(PL:お久しぶりです、エリスの中の人です。こちらにもレス返したとすっかり思い込んでいました……申し訳ありませんorz
大学受験ですが、非常に幸運なことにAO試験で通過することが出来ましたので、ゆっくりですが復活していきたいと思っております。
また温かく見守って頂けると幸いです。宜しくお願い致します。)


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