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うにゅほとの生活3

284名前が無い程度の能力を持つVIP幻想郷住民:2019/10/01(火) 02:21:30 ID:yry8q6Bg0
2019年9月28日(土)

行きつけのパスタ専門店へ、久方ぶりに顔を出した。
「前に来たの、いつだっけ」
「うーと……」
しばし思案し、うにゅほが答える。
「たぶん、ねんたんい」
「だよな」
具体的な日数まではわからないが、まずもって一年は確実だ。
下手をすれば二年もありうる。
「××、なに食べる?」
「いかすみ」
「イカスミ好きだなあ」
「◯◯、カルボナーラでしょ」
「正解」
「カルボナーラすきだなあ」
互いの好きなものは、だいたい把握している。
注文しようとメニューを開いたところ、
「あれ、いかすみない……」
「なくなった?」
「うん」
確認すると、本当にない。
「ないな……」
「あ、カルボナーラはある」
「カルボナーラとペペロンチーノはド定番だからな。なくならないだろ」
「いかすみも、ていばんとおもう……」
「たしかに」
だが、ないものはない。
「じゃあ、たらこマヨにしましょう」
「二番目に好きなやつだな」
「うん。にばんめにすきなやつ」
「大盛り?」
「しないよー」
「俺は、大盛りにしよう」
「おおもり、ごじゅうえんたかくなってる」
「本当だ……」
この一、二年で、いろいろ変わったものだ。
だが、
「──うん、美味い」
「おいしいねえ」
味は、変わっていなかった。
「××、小皿取って。すこし分けてあげよう」
「わたしもあげるね」
「あとでいいよ。食べ切れないだろ?」
「さめちゃうよ」
「あー」
たしかに。
そんなこんなでパスタを堪能し、ダイエットの成功がまた一日遠のいたのだった。
仕方ない、仕方ない。




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