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肥満化小説・肥満化絵投下スレッド その3
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肥満化小説や絵を投下したい方へのスレです。
作品の感想などもこちらへどうぞ。
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乙乙
どっちの選択しようとも結局太る幸子に幸あれ
あとJOJOネタには吹いたわw
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乙でした!
不幸のメールの真相について解説が欲しいと思ったり思わなかったり
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いやはや、駄文などとんでもない
毎月投下乙です
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解説が欲しいとの事でしたので、解説をアップしておきますね。
ttp://kie.nu/11jX
パス:himanka
急に斧ロダ不調になるのやめて欲しい・・・
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わざわざありがとう
消滅予定364日後になんか吹いたw
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>>186
すっげぇおもしろかった!!
単発でここまで読めるってすげぇです
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お疲れ様です。
流れと関係ありませんが軽い版権キャラを一つ・・・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1547_1.jpg
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乙です
腹は勿論のこと、たっぷりとした腕と脚が素敵過ぎるw
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乙乙
ふくよかなお腹は正義
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乳と腹のバランスが素晴らしいわ。
体全体のむちむちかんが極上やね
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乙です
最近のsollさんの絵の上達ぶりがやばいっす
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前のSSの続きですが、最近忙しく投稿の見込みが立っていません。
落ち着いたら投稿させていただきます。
よろしくお願いします。
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>>200
まってた!
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>>200
楽しみにしてます
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>>320
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少し余裕ができたので、少し早いですが29の日のSSを一本投稿します。
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『…海東なつきさんの行方は未だ分かっておりません。警察は誘拐の線で捜査を進めています…』
テレビには、わざとらしく深刻そうな表情をしたニュースキャスターが、私の顔写真入りのパネルを手に持っていた。
男はテレビの画面を見た後、再び私にその濁った瞳を向けた。
「きみはなつきちゃんっていうんだね。良い名前だ」
私は嫌悪の念を込めて、男の痩せた顔を睨みつけた。
ビニール紐で何重にも縛られた両足が少し痛む。
「怖い顔をしないでくれよ。綺麗な顔が台無しだぜ」
私はその顔を直視したくないので、壁に貼られた少女の絵を見ていた。
モデルみたいに痩せた体躯で、身の丈ほどもある剣を構えている少女の絵だ。
確か、日曜の朝にテレビで放送されている、ファンタジー系アニメの主人公。
どことなく顔が私に似ているから覚えているのだ。
しかし、壁の少女は記憶の中の少女と違い…極度に太っていた。
丸々とした肥えた彼女は蛸のモンスターの触手に絡められ、顔を赤らめている。
その絵だけではない。
私が監禁されている部屋の壁には、様々なアニメキャラクターが太らされている絵がたくさん貼られている。
異様な光景だ。
「いまから、この顔がブクブクに膨れ上がると思うと興奮するなぁ…。リアルで肥満化ができるなんて…」
男は何やら独り言を言っているが、何の事を言っているのか理解できない。
私はこの状況がどうか夢であってくれとひたすら祈っていた。
**
夜道で車に連れ込まれ、どこかも分からない部屋で監禁される…。
まさか、自分がこんな目に遭うとは思わなかった。
いや、ただ監禁されるだけならどんなに良かっただろう。
私を誘拐した男は、私に食事を強要してくるのだ。
それも生半可な量ではない。
店屋物のカツ丼にピザ、コンビニで買ってきたシュークリームやケーキ、特用のチョコレート…
一日5食も6食も重たい食事が出された。
食べきれないと訴えると、男は烈火のごとく怒り、私に危害を加えた。
逃げることもできないので、私は泣く泣く供された食事を平らげるしかなかった。
不思議なもので、一週間もすると苦も無く食べきれるようになった。
***
太った…と気づいたのは、監禁1か月目のことだった。
きっかけは、誘拐された時に着ていたブラウスのボタンが、動いた拍子に弾け飛んだことだ。
はだけた布地の間からは、以前よりかなりふくよかになった私の胸が見えた。
悪いタイミングで、男が食事を持って部屋に入ってきた。
とっさに両手で体を隠した。
だが、男は口元を歪ませながらねっとりと私の肢体をねめまわした。
「いい体になってきたね。お腹にも、ほら、こんなに肉がついてきて…」
男の荒れた手が、私のお腹のマフィントップをはい回る。
不快だが、男の手つきは妙に慣れていて、贅肉を揉みしだかれているにも関わらず、薄くあえいでしまった。
「顎も二重になってきて、どんどん醜くなってきてるね…」
男は満足げにうなずくと部屋から出ていった。
その実験動物を見るような表情に底知れぬ恐怖を感じ、私はこの部屋から逃げられないのだと悟った。
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****
私がこの部屋に幽閉されてから何日が過ぎただろうか。
男が強要する食事の量は次第に増え、今では一日十食、大量の炭水化物や菓子類を食している。
それを平らげることができるようになった私も私だが…。
むしろ、常に胃袋が満たされていないと落ち着かない。
*****
春が過ぎ、夏が来た。
段々、部屋の中に饐えた臭いがするようになってきた。
私はたまらなくなって、体中から滴り落ちる汗を我慢しながら、男に換気を頼んだ。
すると、男は窓を開けながら、その臭いは君の体臭だとせせら笑った。
「今朝、新しい服に着替えさせたばかりなのに、もう汗でびしょびしょじゃないか。
全身が肉襦袢みたいだ。手間のかかる娘だねぇ」
台詞とは裏腹に、嬉しそうな口調で男は私の衣服を脱がせた。
衣服に拘束されていた私の贅肉が、だぼっと広がった。
腹の肉は重力に従って垂れ下がり、床につきそうに。
尻の肉は横にせりだして。
監禁されている部屋には姿見がないので容姿がどんな状態になっているのか分からないが、今の私は相当な肥満体のはずだ。
目に涙が溜まった。
「泣かないでくれ。今日は、今のなつきにぴったりの服を用意したんだから」
そう言うと、男は手に持っていた紙袋の中から黒のラバースーツを取り出した。
私が不満を述べると男は激昂したので、しぶしぶ着用した。
伸縮性のある生地は私の体にぴっちりと張り付き、垂れていた全身の肉がゴムによって引き締められる。
「いいよ、いいよ。まるで極太のソーセージのようだ」
男は顔を紅潮させ、私の乳房の頂点にある膨らみを抓んだ。
乳首だ。
頭の先から足元まで刺激が走った。
「エッチな声を出して…乳首が性感帯になっちゃったんだね。痩せていた時よりこんなに肥大して…」
男は厭らしい手つきで二つの山を押し続ける。
その後、数十分にわたり、私は男に蹂躙され続けた。
「ちょっとやりすぎちゃったかな。お腹が空いただろう」
行為が終わると、男は紙袋から大量の菓子パンを取り出し、うなだれる私の前に並べた。
「たくさん食べて、いっぱい太っておくれ」
部屋を出ていく男の背中に向けて、「誰が食べるものか」と心の中で罵った。
しかし、1時間もすると、目の前に置かれている菓子パンが食べたくなって仕方がなくなった。
「あの男の言う通りにはならない」とは思っていても、気が付くと目が菓子パンを見ている。
腹の虫が食欲の声を上げる。
まるで私の体が私でないようだ。
今の私は…食べることしか頭になくなってしまったのだろうか。
小さい菓子パンをひとつだけ手に取り、袋を開ける。
一口齧ると砂糖の甘さが口いっぱいに広がった。
あと一口だけ…もう一口くらい…もう一個…本当にこれで最後だから…
我に帰ると、周りには開封された菓子パンの空袋が散乱していた。
「やっぱり食べたじゃないか…この豚」
男の幻聴が聞こえた。
心の芯が折れる音がした。
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******
今は何月何にちだろう。
夏が過ぎ、秋が来て、冬が去り、また春が来て…
おとこは相変わらず私に高カロリーの食事を提供する。
私は無かん情にそれを咀嚼し、飲み下す。
時々、わたしは男に指示された服にきがえる。
それはメイドふくだったりナース服だったりした。
私が恥ずかしがるのをみて、男は喜ぶ。
男が喜ぶと、私はお菓子をもらえた。
まるで脳が砂糖漬けになってしまったかのように、私はおかしをたべてしまう。
そういえば、以前、なにかの本で砂糖には中毒性があると聞いたっけ。
今の私もそんな状態なのかもしれない。
全身にぶよぶよとした脂肪がついている。
ながい監きん生活で、足腰が弱って、からだが重くて立つのもやっとだ。
警さつは何をやっているのだろう?
でも、仮に私が発見されたとしても、かわりはてたこの豚を、かぞくは私だと気づいてくれるのだろうか?
*******
おなかが空いて、目が覚めると男の姿がみえなかった。
外へ出かけてしまったのだろうか。
私に食事をもってきてくれる時間なのに。
足首はもうしばられていなかった。
のっそりをみを起こし、おとこを探す。
重たい足音がへやにひびく。
うごくたびに、贅肉がたぷんたぷんと動き、息がきれる。
暑い。
きがつくと、監禁されていた部屋の出口が見えた。
ゆうかいされてから一度も出たことのない出口。
うれしい。
やっと外にでることができるかも。
ほのかな期待が胸にやどった。
はだしで外にでようとしたその時。
出口の横に姿見があった。
そこには、豚がうつっていた。
豚は息をしていた。
何十にも重なったあご。首はない。
おっぱいは乳牛のように自重でつぶれていて、たるんでいる。
お腹の肉が服からはみだして、むっちりと横にふとった、巨大なピンクのステーキのようだ。
脚はふっとくて、象のあしのようで。
醜い、みにくい、豚だ。
私がぶたを見ると、豚もわたしをみた。
肉でつぶれた小さなめはかなしんでいるようにみえた。
ああ、この豚はわたしなんだ。
豚になってしまったんだ。
意識がとおくなった。
********
『…1年前に行方不明になった海東なつきさんが、本日早朝にX県Y市のアパートの一室で発見されました。
発見時、なつきさんは極度の心神喪失状態で、体重は200kg近くになっていました。
なつきさんを連れ去った犯人は未だ分かっておらず、警察は捜査を続けており…』
(終)
海東なつき
誘拐時:164cm 52kg
監禁1か月目:164cm 68kg
監禁4か月目:164cm 112kg
監禁1年目:164cm 197kg
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乙!俺の妄想を小説にしたみたいだ。
こんな娘を毎日一緒にめでて気持ち良くさせたい!
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>>334さん乙です。毎回面白くて嫉妬心がうなぎ登りですわ。
というわけで今月の駄文です。
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2949669.zip
パス:himanka
よろしければどうぞ
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334氏投稿乙です
描写も文体も上手くて、
えげつない位に男の行為がはっきりと分かりました
棒の人氏も毎月の投稿乙乙です
毎度毎度、「様々なネタを思いつき」、「様々な文体で書き上げて」
「面白いSSを投稿してくれて」、有りがたいです
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「二人とも乙」
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>>547さん・>>210さん
ありがとうございます!
毎回コメントして下さってる皆様もありがとうございます。
あまりコメントの返信をしていませんが毎回励みとさせていただいてます。
以前投稿した「クトゥルフ神話TRPG用肥満化サプリ」用の新しいシナリオが出来ましたので投稿させていただきます。
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2951303.zip
パス:himanka
今回は知人の方にご協力いただき、テストセッションさせていただいた内容を纏めたサンプルリプレイも付いてます。
今回は小説っぽい書き方となってますが、前回の簡易リプレイとどちらがいいんでしょうかね?
とにかくお楽しみいただければ幸いです。
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乙です。
いつも感想ありがとうございます。旧コスの狐キャスターです・・・・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1554_1.jpg
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職人の皆さん乙です
まとめが潤うなw
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実にふとましくていいことよ
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本スレ>>463に貼られていた2P漫画に触発されて漫画に初挑戦してみました
少しでも楽しんでもらえたら幸い
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1555_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1556_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1557_1.jpg(太らされたその後、がこれはちょっと蛇足だったかもしれません)
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>>215
蛇足だっていいじゃないか
乙
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素晴らしい・・・(´Д`*)
もっと自分のイラストに自信持って大丈夫だと思います。
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乙乙
いいじゃないか!いいじゃないか!
いやマジで
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久々にココに投下
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1558_1.jpg
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そろそろ29の日か
今回も投下来るとしたらどんなSSだろうか
それにしても投稿者の精神力やばいよな
毎月、毎月ご苦労様です
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>>220
そういうの結構プレッシャーなんだぞ…
無関係だけど書かざるを得ないじゃないか…
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>>220
期待してるようですが・・・残念ながら私だ。
というわけでいつものです。
駄文ですが宜しければどうぞ
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2978365.txt
パス:himanka
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>>222
毎月乙です!
相変わらず話し運びが上手くてあこがれるぜ…
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29の日なので、久々にSSを投稿します。
スレで話題がでていた戦隊モノでひとつ。
怪人に改造されるってはかどりますね。
気が向けば続けるかもです。
悪の組織、デブルーダー帝国。
総統デブラーによって世界征服を目的に組織された秘密結社である。
一般人を拉致し人体改造によって怪人に作り替えることで急速な戦力の拡大を図ってきた。
このような悪の組織の常として、日曜朝の特撮番組のように○○レンジャーとかに滅ぼされるのだが、
デブルーダー帝国は違った。
襲い掛かってくる戦隊ヒーロー達を千切っては投げ投げては千切って蹴散らして、順調に
侵略の橋頭保を築いていったのだ。このまま行けば、世界征服は時間の問題であった。
しかし、デブラーは大きな問題を抱えていた。
それは…。
「俺様の帝国にはなぜ女の怪人がいないのだ?」
ある日、デブラーは人体改造手術を行う博士に尋ねた。
「それはデブラー様の方針だったはずです。男の方が元の力が強いから強力な怪人を作ることができる言ってたので」
「それはそうなのだが…戦闘員や怪人が皆男というのもむさくるしいと思えてきてな。組織にも紅一点がいてもいいのではないか?」
「承知いたしました。早速、美人でグラマーな人間を攫ってきて怪人に改造しましょう」
数十分後。
博士の指示の元、戦闘員達が女性を攫ってきた。
「ずいぶん時間がかかったじゃないか、博士」
「美人かつスタイルがいい女性なんてそうそういませんよ。探すのに苦労しました」
手術台の上には気を失った若い女性が倒れていた。
「この人間を改造します。そうですね、蛇女なんていいと思いますよ。
蛇のしなやかな体と美しさを併せ持つ怪人です」
博士は熱に浮かされた顔で自らの怪人のデザインを語った。
「どうかされましたか、デブラー様。気がのらない顔をされていますが」
「なあ、博士。この娘、少し痩せすぎではないか?」
「そうでしょうか? いたって健康的な標準体型だと」
「そうかなぁ?」
早速、博士は研究員たちに人体改造マシンの準備をするように指示した。
このマシンは巨大な緑色の液が満たされたシリンダーと制御用のコンピューターから構成されている。
マシンに素体となる人間を入れ、コンピューターに改造後のデータ(どの生物と融合させるか、
とか身体能力値等)を入力することでお手軽に怪人を生産できるのだ。
素体となる女性がシリンダーの中に入れられた。
「2〜3時間で彼女は怪人に生まれ変わるでしょう」
「博士、ひとつ頼み事があるのだが」
「なんでしょう? デブラー様」
デブラーは小さく咳払いをした後、あたりを見回した。
「改造後の体型を太目にしてもらえないだろうか?」
そして、少し頬を染めながらぼそりと呟いた。
「デブのほうが…魅力的だろう?」
博士はしばし目をしばたたせた。
「あの、それはどういう意味で?」
「そのままの意味だ。太っていた方が綺麗だろ?」
いくら天才的だといわれる博士の脳みそでもデブラーの言葉を咀嚼するのに数分要した。
博士とデブラーはしばらくの間お互いの目を見ていたが、デブラーが本気だと分かると博士は一歩引いた。
「さ、さすがにそれは…なんというか、デブラー様の嗜好に合わせるわけには…」
口ごもる博士。
しかし、デブラーはずずいとにじり寄った。
「できるよな?」
悪の組織の総統が持つ圧倒的な威圧感に気圧され、博士はつい首を振っていたのだった。
数時間後。
怪人に改造され、丸々と太った姿にされた女性の悲鳴がデブルーダー帝国のアジトに響き渡った。
悲劇の女怪人「ピッグクイーン」の誕生である。
この怪人が戦隊ヒーロー達の強敵として立ちはだかるのだが、それはまた後の話。
つづく…?
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メンテで書き込めなかったがお二方とも乙
今回はどちらも妙にほのぼのして面白かったw
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棒の人氏も334氏も投稿乙です 。
小生も2ヶ月ぶりに投稿させてもらいます。
今回は怪盗天使ツインエンジェル(アニメ版)の二次創作で、
今回の注意点は、「前後編(今回で完結しない)」
「オリジナルキャラとオリジナル設定が登場」「(肥満化以外の部分が)無駄に長め」の3点です。
「魑魅魍魎!?突風は出会いと肥満化の呼び水!」
遙達5人が森の奥、木漏れ陽が差し込む道を歩いてる
クルミ「全く、こんな森の奥で暴れてるのは、ドコのどいつなのよ」
テスラ「本当、一体何が目的で籠もってるのかしら」
葵「それは分かりませんが、その立て籠もりさんが森を荒らしてるのは確かです」
ナイン「この森に来た人達が、帰ってこないのもその犯人に捕まったのかもしれない」
遙「私たちが捕まえないとね、私たちツインエンジェルが!」
遙達が今言った様に、この森で数日前から謎の人影が目撃されていて、その調査に行った警察官や探検に行った子供達の内の一部が帰ってこなかった。
そのため、遙達ツインエンジェルが調べに来たのだ。
テスラとナイン、ツインファントムもそこに合流し協力することになった。
テスラ「それで、立て籠もり犯ってどんな格好してるの?」
遙「えとね、緑色のベストを羽織っていて、
ボサボサに伸びきった髪の毛に狂犬の様な目付きをしていて」
ナイン「!・・もしかしてあれが」
ナインの指した先に周りの木々についた葉の様に深い緑色のベストを羽織り、
顔が見えづらくなる程に髪をボサボサに伸ばし、その下から狂犬の様に
鋭い眼光を覗かしている男がいた。
遙「そうそう、こんな感じの クルミ「こいつが立て籠もり犯よ!」
立て籠もり犯が、遙達に飛びかかった。変身しながら散る五人。
立て籠もり犯が後を追ったのはクルミだった。
クルミ「この!これでも喰らってなさい!エンジェルボ・・・あっ」
そう、ここは木々が立ち並ぶ森の中。
爆弾など使えばどうなってしまうかは、言うまでもない。
動きを止めたクルミへ、立て籠もり犯が右の掌を突き出す。
そこから、突風が吹き出し、クルミを吹き飛ばした。
クルミ「きゃあーーー!!」 遙「クルミちゃん!!」
遙がクルミを追ってその場を離れた。
残る3人は、クルミを遙に任せ逃げた立て籠もり犯を追う。
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ドスン!!! 吹き飛び宙を舞っていたクルミの身体は、地面に叩き付けられる間際に遙に受け止められた。
クルミ「あ、ありがとう遙、でも油断してなければ、私で何とか出来たんだから!」
遙「うん、分かってるよ」 遙はクルミをゆっくりと地面に下ろした ドッズン!!
遙 クルミ「え・・・?」 ゆっくりと下ろされたにも関わらず、轟音が生じ驚く二人。
下ろされたクルミは、自分の体の変調に気付きだした。
手足が、何かにつかえてるのか、上手く動かせなくなってる。
首も、何かに固定されてるのか、全く動かなくなってる。
固定された視界の下方が、何かで遮られて、全く見えない
クルミ「も、もしかして、もしかして、私・・・・・!」
立て籠もり犯は、ナインの剣と葵のエンジェルアローを交わし続け、距離を取り、戦うには都合の良い開けた場所まで逃げおおせた。
そう、身を隠すことが出来ず、木々に燃え移る恐れが少ない場所に。
ナイン「姉さん!」 葵「テスラさん!」 ステラ「二人とも下がって!」
テスラは、右手を振りかぶり電撃を放とうとしたが、その手首に後ろの茂みから蛇ほどの太さの触手がかけられる。
そこから、右腕、胴、左手、腰、両足といった具合に、全身に絡まっていった。
テスラ「!?・・くっ、離れない・・・」 首以外の体の動きを封じられたステラと、動揺するナインと葵を尻目に立て籠もり犯は逃げだそうとするが、
クルミ「逃がさないんだから!!この立て籠もり犯!! 」クルミの怒りに満ちた叫び声が聞こえた。
しかし、その声が響いた所から現れたのは、遙と彼女が乗っている凄い勢いで転がる身長の6倍ほどの直径の白い大玉だった。
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白い大玉は、そのまま立て籠もり犯に激突し、
勢い余った大玉は脇の大木にぶつかって、木を少し傾けて回転を止めた。
立て籠もり犯は後ろに吹き飛ばされつつも、バランスを保ち着地したが、
遙「エンジェル!ハリケーン(パワー500分の1!)!」
そこにレッドエンジェルの必殺技が放たれる。
立て籠もり犯はさっきクルミを吹き飛ばした突風を放つが、
遙の超速回転キックは突風をかき消し、立て籠もり犯の額を撃つ。
威力が抑えられていたので、立て籠もり犯は吹っ飛んだりせず、その場に崩れ落ちる。
その体を、姉を葵に任せて来たナインが押さえ込む。
ナイン「遙・・クルミは大丈夫だった?」
遙「え・・・う、うんケガは無かったよ・・・でも、ここには来れないというか・・・
念のために帰ったというか・・・」 しどろもどろな遙、後ろの大玉が何故か震えている。
テスラ「遙さん、正直に言って」 葵「・・・大体、見当はついてますから・・」
ナイン「姉さん・・・!!」 追いついた二人を見るなり絶句するナイン。
先程触手に絡まれていたテスラだが、外傷は無かった。
キズの無い綺麗な姿のまま・・・横に大きなぽっちゃりとした体になっていた・・・
ナイン「・・! じゃぁ・・・」 白い大玉の方を向くナイン。
丁度、葵と遙が大玉を起こしてるところだった。
反転させた玉の頂点にあったのは、真っ赤に染まったクルミの頭だった・・・
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遙達3人は何も言えないまま、変わってしまったテスラとクルミを見ていた。
クルミは遙に起こされて、何とか二本の足で立てていた。
その体は、前幅、つまりお腹の大きさが縦幅である身長を優に上回っている。
後幅である背中側も同じ位大きくなっていて、その下のお尻は、それよりも一回り大きくてドンと張り出している。
さっきは「二本の足で」と書いたが、足と足の隙間など消えうせているので、
「一本の丸太」と評するのがふさわしいかもしれない、
いや合わせての太さはさっきぶつかった大木の幹にも匹敵する位なので、それもふさわしくないだろう。
しかし、それでも脚で立っている様を見ると大玉などでは無く、
(とても太った)人間であることが分かる。
ここまで胴体が変貌したにも関わらず、何故かその顔は全く変わってなくて、
ガスタンクの様な大きな胴体の上に、小さな頭がちょこんと乗っかっている形になっている。
テスラの方は、バランスの取れた、ある種現実的な太り方
顔が全く変わってないのは同じだが、その分細身な体が、脂肪を付けて太ましく変わったことを引き立てている。
むっちりと2周りは太くなった腕に、
布地の上からでも柔らかさと大きさが分かる、ポコンと出っ張っているお腹。
下半身も、太く、大きく、そして丸くなっていた。
特にお尻はもはやバレーボール並のサイズで、かつ綺麗で整った形をしている。
しかしある意味一番悲しいことは、前は「細身な体の中でも大きかった」胸には、何故か全く脂肪が付かなくて、今は逆に「でっぷりとした体の中では小さい」胸になってしまったことだろう。(ここにいる4人とテスラ本人はそこは気にしてない様だが)
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テスラ「どうも妙なの」 気まずい雰囲気を変えたのは、その遠因であるテスラだった。
遙「妙って、何が?」 葵「触手は、しっかりと絡まっていたのですが、テスラさんが太りだしたのを見るとすぐに解けたんです」
ナイン「?」 遙「どうゆう事?」
テスラ「おそらく触手を出したのは、立て籠もり犯の仲間、彼を守るために触手を出したけど、
私の動きを封じるだけで済ませたってことは、私たちを傷つけるつもりは無かった。けれど、何故か太らせてしまった」
クルミ「じゃあ、こいつもその仲間も一体何なのよ!突風出したり!触手伸ばしたり!
私たち太らせたり!!」 ここで、丁度その立て籠もり犯が目を覚ました。
しかし、あの鋭い眼光は消え失せていた。キョロキョロと自由に動かせる首を左右させていたが、テスラとクルミを見るなり、頭を上げ下げしだした。
葵「土下座・・・のつもりでしょうか」 遙「もしかして、謝ってる?」
クルミ「謝るくらいなら、どうしてあんな事したのよ! 立て籠もったり!私たちに襲いかかったり!テスラ太らせたり!!私をこんな体にしたり!!!」
まくし立てるクルミ、その勢いがクルミの体を前に少し傾けるが、その拍子に出っ張った下っ腹が地面につかえる。
そのまま、体全体がゴロンッと90度程回ってしまう。
クルミ「くっ!くっ!・・・お、起き上がれない・・・」 クルミはじたばたと、手足を動かしてるがそもそも地面に届いてないのが悲しい。
その姿は、さっき大玉として転がっていた様を連想させる。
立て籠もり犯「本当に、すまなかった・・・」
立て籠もり犯が謝った。その声からは先程までの凶暴さは全く見られなかった。
テスラ「立て籠もりさん、貴方は一体何者なのですか」
立て籠もり犯「話すと長くなるし、全部はとても説明できないが、とりあえず説明させて欲しい・・まず俺の名はマギア、君達天の御使いとは対極にあたる存在だ」
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・ツインエンジェルは、聖杯という秘宝に共鳴し力を得た少女が変身する「天ノ遣」で、
それに対し、マギアらは人の姿と心を持ちながらも、人が持ち得ない力を持つ存在、
いわば「魔の者」。ある者は人間社会にとけ込み、またある者は人が居ない場所でひっそりと暮らしている。
・しかし、ある程度の周期で、力が理性を覆ってしまい軽い暴走状態になってしまう時がある。その際には暴走が終わるまでなるべく他者に危険が及ばないような場所に行く様にしている。
・この森で暴走していたマギアが、たまたま通りかかった人にその風貌から、「逃走した凶悪犯」と勘違いされたのが、今回の騒動の発端だったのだ。
マギアの言ったことを要約するとこの様な内容だった。
遙達は、初めは魔の者という存在を知り驚いたが、終始低姿勢だったマギアの態度から言われたことには大体納得した。二つの、かなり大きな点を除いて。
クルミ「それで、アンタと仲間はどーしてこんな事を出来るの!」
クルミはまだ起き上がれてなかった。起き上がろうと、身動きする度に、吊り下がった胸がブルブルと、重々しく揺れている。
テスラは、ハンカチで汗を拭いている。身動きには支障の無いレベルとは言え、それでも20kg優も太ってしまうと、この季節は暑くてたまらない様である。
マギア「天の御使いに魔の者の力をぶつけると、何らかの異変を生じさせる」
「10日も経てば元に戻る・・・そう聞かされていたが、まさかこうなるとは・・・」
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クルミ「それで、この森で行方不明になった人たちが居るんだけど・・・」
「アンタ、襲ったり・・・してないよね」
マギア「いや、俺を見かけて慌てて逃げ出した人達は何回か見たが、襲ったりは絶対にしてない」
「クレナなら何か知ってるかもしれない」
そうマギアが言った矢先、後ろから女の叫び声が聞こえ、すぐに消えた。
その直後、バイクのエンジン音が響き、その場から遠ざかっていった。
マギア「!!」遙「いまのは!?」
ステラ「もしかして、クレナさんって、私に触手を絡ませた貴方の仲間で、」
葵「今の声の人なんですか?」
マギア「ああ、その通りだ・・すまないが、俺を行かせて欲しいんだ」
ナインは、すぐにマギアの上からどいた。
マギア「あっさりと行かせてくれるのか、有りがたい」
「話の続きと償いは後回しにさせてもらう!」マギアはそう言うなり、バイクの音が消えていった方へ走り出していった。
遙達4人もその後を追う。
マギア「な、何故ついてくる!?」すぐ後ろについてくる3人を問いただすマギア
葵「事情はよく分かりませんが、目の前で起こった誘拐を見過ごすわけには行きません」
マギア「危険だぞ!もしかしたら、あの白い子と緑の子と同じ様な目にあいかねないぞ!」
ナイン「だとしたら、尚更行きたい。遙と葵を、クルミと姉さんと同じ目に遭わせる訳にはいかない」
マギア「・・・俺もクレナも人間じゃないんだぞ・・・」
遙「それでも助ける!それ天ノ遣の使命で、私たちのやりたいことだからね!」
「そうでしょ、葵ちゃん!クルミちゃん!テスラちゃん!ナインちゃん!」
その言葉にうなずく後ろの2人、そう葵とナインの2人が・・・
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ステラは、遙達の後方から追い上げていた。
全力疾走の時には、20kg以上の重りはかなり問題となった様だ、
今も一歩歩く度にお腹とお尻が大きく揺れていてかなり動きづらそうである。
ステラ「わ、私もこの体で出来る限りのことををします・・」
「ですから、す、少し待ってくれませんか・・・」
クルミはあの場から動いてない、というか動けてなかった。
まさに大玉の様になってしまった体では、起き上がることも自力で出来なかった。
クルミ「私をこんな体にした償いはたっぷりとしてもらうからね!その為にもあんたを放っておく訳にはいかないのよ!・・・」
葵と遙の間に言おうとしていたセリフも、ここでは誰にも聞こえない
クルミ「・・・放っておかないから・・放っておかないから・・・」
「わたしを放っておかないでよぉーーーーーーー・・・・・・・」
葉月クルミ/ホワイトエンジェル 142cm 33kg→297kg(3(横)×3(前後)×1(縦)=9)
69・52・73→168・163・167
テスラ・ヴァイオレット 158cm 44kg→69kg
86・58・86→86・83・102
今回はここまでです。続きは来週までには投稿するつもりです。
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>>233さん乙です
今日はデブの日だとかで。
なので急ごしらえで悪いのですが小説を書きましたので宜しかったらどうぞ。
ttp://www1.axfc.net/uploader/so/2989295.txt
pass:himanka
いつも以上に荒い上に訳分かりませんww
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皆様の小説本当に素晴らしいです!
自分も見ているばっかりで悪いなと思い何かしたかったのでとりあえず
ラピュタ見ながら考えた結果ドーラの肥満化かシータの肥満化かを
書こうと思いました。あまり上手くはないですがもしよければどうぞ
(ラピュタ放送日にもデブの日にも間に合わずorz)
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1559_1.jpg
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SSキター!!今回のは強制感ぱないっすね!
イラストすごい上手じゃないですか!素晴らしい(´ω`*)
二人共GJ過ぎw
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>>235
顔の火照り具合といい、蒸れ具合といい、いい意味で暑苦しそうで最高っす!
-
二人とも乙乙
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皆さん乙です!
時期ネタでほのぼの短編書いてみました。
相変わらず雑ですが、よろしければどうぞ!
僕の幼馴染が死んで、一ヶ月が経つ。
昔から病弱だった彼女は、僕の目の前で息を引き取った。
病院の管理された食事がほとんどだった彼女にも、好物があった。
それは――――
>>
この一ヶ月で、墓参りが日課になってしまった。
今日も今日とて彼女のお墓にお供え物を置いて、お線香を上げる。
いつも閑散としている墓地なのに、今日に限ってにぎやかだった。
ああ、そうだ。今日からは
「お盆、か」
蝉の声と太陽が、やけに気に障る昼だった。
家に帰って親戚と一緒にお盆のご馳走を食べ、迎え火を焚いて、布団に入る。
何か不思議な力でも働いたかのように、眠りに付くのはすぐだった。
そして、どこかからの声を聞く。
「もしもーし」
どこかで聞いたことのある声だった。
「……もしもーし? 違うかな……やっぱり……」
ひどく懐かしいような気もした。
「……う〜ら〜め〜し〜や〜?」
……面白そうなので、もう少し目を瞑ったまま焦らしてみよう。
「起きない……曾お婆ちゃんはこれで一発だって言ってたのに……」
ああ、これは夢だ。
だって、この声は、居ないはずの人だから。
「あーもう。起きてよー」
-
最後には実力行使で揺さぶられたので、観念して目を開ける。
そこには、僕が覚えているそのままの、幼馴染の姿が――――
「――うん?」
彼女を見てみると、どうにも違和感がある。
きている白いワンピースは、彼女が生前気に入っていたものだ。
それは間違いないから、違和感は服装の所為じゃない。
「あ、やっと起きた」
そう言って、寝ている僕を見下ろして手を振る。
二の腕に付いた贅肉が、ふるふると震えていた。
……………
生前の彼女は、病弱だった。
そして、ゆったりとして入院着の上からでも分かるほど、極度の痩せ型だった。
「……雰囲気変わった?」
これ以上無いほど慎重に問いかける。
彼女から寿命を知らされた時と同じくらいの緊張が、脳のシナプスを走っている気さえした。
「あ……分かる?」
そういって、はにかみながら足を寄せる。
……明らかに、太い。
寝転がったままというのも情けないので、とりあえず起きる。
そして、彼女の身体をじっくりと観察した。
胸は、やっと栄養が与えられたようで、ささやかに膨らんでいる。
顔にはほとんど肉が付いておらず、普通の範囲に収まっていた。
ばら色の頬は、むしろ見ていて安心する。
腕もかつての彼女からは考えられないほど柔らかそうになって、動かすたびにわずかに揺れている。
平均的な女子より少々肉付きがいいかな、というくらいだ。
太ももは健康的な太さといっていい。
ちょっぴりオーバーなのが実に健康的である。
ワンピースなのでよく分からないけど、お腹は少しぽっこりした程度みたいだ。
全体的に、生前より健康的で非常によろしい。
複雑なのは、彼女が死んでしまってから健康的な姿を見れたことだろうか。
「あの、あんまり見ないで……」
詳細に観察していたので、抗議を受けた。
もう少し見ていたかったが、頬を赤らめるのが可愛かったので視線を外す。
「あ、ごめん。どうして、そんなに……イメチェンを?」
尋ねてみると、いきなり上目遣いで睨まれた。
少し涙目。可愛い。
「お供え物……」
ぼそりと呟かれた言葉は、ほとんど意味が分からなかった。
「うん?」
「墓参り、来てくれたでしょ、毎日」
「うん」
「そのときに持ってきてくれたものがあるでしょ」
「あー」
納得。
僕が察したにもかかわらず、彼女の詰問は続く。
「それはなあに?」
「シュークリーム」
彼女の好物シュークリーム。
きっと食べたりなかったろうと思って、毎日お墓まで持っていっていたのだ。
お供え物として、保冷剤つきで
「そのせいなんだけど……?」
声は少々ドスまじり。
儚げだった彼女は少し体重が増えて、凶暴成分も増したらしい。
いや、今のほうが元気でいいね。
「でも、僕も食べたよ? シュークリーム」
お供え物を墓前に放っておくわけにも行かないので、きちんと食べた。
それでとくに体重が変わったということは、無いのだけど。
「ほとんど寝たきり少女の基礎代謝、甘く見ないでよ」
「それ僕のせい? 食べるのを我慢すればよかったんじゃ……」
言いかけて、彼女がうつむいて震えるのを見て言葉をとめる。
「だって……婆ちゃんたちが貰った物は残すなって……。
他に甘いものたべれる人居なくて……。
しかも私、一番年下だから甘やかしてくれて……」
「……今のほうが、健康的で、いいとおもう、よ?」
「慰めなんてっ!」
言うと、彼女は向こうのほうに走っていってしまった。
そして、僕も夢から醒める。
……嘘でも、なぐさめでも、無いんだけどなぁ
>>
-
翌晩。
またもや彼女は夢枕。
「ねえ、ちょっと失礼だと思うんだけど、いい?」
「……だめ」
そう返す当たり、彼女も自覚しているのだろう。
「昨日より、ちょっと……」
「それ以上はだめ」
それじゃあ、僕のこのあふれる突っ込みはどこへ向ければいいのか。
とりあえず、思考と観察に費やすとしよう。
さて、一言で言えば、彼女は昨日より太っていた。
胸は一般的に巨乳といっていいレベルだろう。
昨日より成長した胸のせいで、ワンピースが少し短くなっている。
「……見ないでよ」
露出するふとももを隠すようにワンピースを下げようとするけど、それがかえってお腹を強調している。
昨日よりぽっこり具合がまして、筋肉が無いので少しだらしない感じ。
ちなみにふとももは彼女の抵抗が無駄だといわんばかりに主張して、非常にやわらかそうだ。
二の腕の辺りも増量を果たしていた。
触れば、ふにふにと指が埋まっていくだろう。
昨日は服装のおかげで目立たなかったお尻も、ワンピースの上から分かるくらいには大きくなった。
顔は幾分丸くなって、それでも可憐さは損なわれていない。
「どうして?」
苦笑しながら問いかける。
「お盆だから、ご馳走があるじゃない」
「つまり、また食べすぎ?」
すると、彼女は言葉に詰まってしまう。
ちょっと言い過ぎたかな?
「だって私、生きてる間はあんまりおいしいもの食べられなかったって、
皆知ってるみたいで……。なんか、気づいたらどんどん食べてるの」
「そっかぁ……少し気をつけようね」
彼女は頷いて、そのまま消えていった。
僕も、夢から醒める。
気づいたらどんどん食べてるって、それは彼女自身の責任じゃないのかな?
>>
-
翌晩。
盆幽霊は三泊四日。
彼女が来るのは今夜で最後だ。
「…………」
「…………ゲフッ」
向かい合った時にはもう、彼女は涙目スタンバイ。
それでもこらえきれずに、かわいらしくゲップが漏れた。
そして、その身体も大変なことになっていた。
胸はもはや爆乳レベルに大きくなって、ワンピースの中に鎮座している。
形はなんとか保っているけど、それはお腹の助力あってこそだろう。
そのお腹はというと、大きく前に張り出して、ワンピースの丈を大分使っている。
お尻は彼女のワンピースをめくり上げていた。
ワンピースのサイズは昨日より明らかに大きいのに、それでも足りていないのだ。
太ももはぴったりくっついてしまっていて、ミニスカ丈の裾から覗いている。
それでも隠すことは諦めていないようで、彼女は必死に引っ張っていた。
「……ご苦労様」
これだけ食べたんだ。
そこには苦労もあっただろう。
「あわれみはやめて……」
「だって……」
おとといから昨日の成長に比べて、明らかに……
「ち、違うの! 今日はぎりぎりまで食べてたから、まだお腹に残ってるの!
だから大きく見えるだけ! ほら!」
勢いよくそう言って、僕の手をつかんでお腹に当てた。
でもどこまで探っても、胃袋の硬い感触は見当たらない。
「ごめん、わかんない」
「嘘!」
彼女はさらに強く、僕の手をお腹に押し付ける。
それでもやっぱり、柔らかい感触しかなかった。
「……ついさっきまで食べてたのは嘘じゃないのよ?」
「ああ、うん」
ゲップで気づいていた、ということは言わないほうがいいんだろうなぁ。
「あ、それと……ひとついい?」
「うん?」
一転、本当に恥ずかしそうに彼女が切り出した。
「……ちょっと私の家に忍び込んで、ナスに刺さってる爪楊枝、割り箸に変えといてくれない?」
「……うん」
理由は聞かないのがやさしさだろう。
そんな目を向けてみると、彼女は、吹っ切れたように声をあげる。
「それより、今日で最後よ、最後。今日を逃したらまた来年。
なにか言うことないの!?」
「……ダイエット、頑張ってね」
それ以外に言うことはない。
「馬鹿!」
一発平手を食らって、僕は夢から醒めた。
それにしても、柔らかかったなぁ……
>>
送り火を見つめながら、思う。
彼女は、どうして夢に出てきてくれたのだろう。
なにかを、言いに来たのかもしれない。
僕にはそんなこと、わからないけど。
ひとつだけ、確実なことがある。
――来年のためにも、お墓参りは欠かせない。
終わり
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(´;ω;`) 萌えたし、ちょい泣けた。GJ!
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乙!
ほのぼのしてて尚且つ心温まるストーリーでした!
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なんかいい話だ!乙!
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棒の人さん、877氏 両者投下乙です!
小生もツインエンジェルSSの続きを投下させてもらいます。
注意点も前回と同様です
「機転脱出!!救出対象は新たな協力者」
薄っすらと月明かりが差し込むだけのはずの夜の森、
そこに人工の明かりを付けた施設があった。
ここから見える大きさはプレハブ小屋ほどだが、
その真下には、とても広い空間が研究施設として使われていたりする。
その脇に少し丸いシルエットの人影と、丸そのもののシルエットの人影。
クルミ「遙達大丈夫かしら・・・」
テスラ「こんな施設を用意している辺り、中々の規模の組織でしょうし、
罠や武器も豊富にあるかもしれませんね」
クルミ「それよりも心配なのは・・・」テスラ「みんなの体型のことですね・・・」
テスラは、ぽっこりと出っ張ったお腹をさすりながら、施設の方を見ていた。
クルミは・・・脇肉に遮られて手がそこまで動かせないし、首が無くなってるので視線を変えるには体ごと動かなければならなかったりする・・・
あの後、テスラとクルミを拾って、バイクの跡から探してみた結果、
遙達六人は隠されていたこの施設を見つけたのだった。
しかも、その近くに行方不明者の持ち物として知らされていたのと同じ物がいくつも見つかり、
彼らもこの施設に連れ込まれた可能性がかなり高いことが判明、
太ってしまった2人はに外に残し、二手に分かれ施設を探索することにしたが・・・
ナイン・マギア組
こちらのチームは相手に気付かれないように、
クレナと拉致された一般人を探しだし救出することを目的としていた。
マギア「ここまで大規模な施設に連れ込まれたとは・・俺達はそこまで嫌われていたのか・・」
ナイン「でも、私は貴方たちが危険だとは思えないし、関係の無い人を巻き込んでるこの施設が正しいとも思えない ん?」
ここでナインが視界の隅を横切るものに気付く。
-
ナイン「あの触手・・!」マギア「クレナのか!」
触手が伸びてきた方へ走る二人、その先にあったのは牢屋だった。
触手は通るが、鉄格子の隙間は狭く、中も薄暗いので詳しくは分からないが、
中に女性の人影が見えた。
ナイン「この人が、」マギア「クレナ!待ってろ、この牢をぶち破って・・・」
拳を構えるマギアだが、遮るかの様にその前に触手が出る。その先端は、壁に埋め込まれたスピーカーを指している。
ナイン「?」 マギア「壊すと警報が鳴ってしまう、そんな所か」
触手は、○を形どった。ナイン「正解、ってことですか」
マギア「仕様が無い、他に連れ込まれた人の場所や警報を解除する方法を先に探すとするか、待っててくれクレナ」
そう言って牢の前から立ち去るマギア、後に続くナイン、
その腰に下げた剣の先端に触手が小さな傷を付けながら絡まる・・・
数十分後、二人は牢からそれほど離れてない部屋に施設についての情報が記された端末を見つけた。
ナイン「あっさり見つかりましたね」
マギア「施設はともかく、計画はかなり急ごしらえだった様だな」
ナイン「!分かった!この下に送電用のケーブルが通ってる。
これを斬れば、このエリアの電気は落ちるから、警報は鳴らなくなるはず」
ナインは剣を構えたが、その先に触手が絡まってたことに気付き驚く。
その触手が急に解け吸い寄せられたかの様に戻っていったことに更に驚く。
更に部屋を照らしていた照明が消える。
マギア「こいつは、一体・・・」
ナイン「絡まる・・離れる・・落ちていった?・・・」
マギア「! 天ノ遣に魔の者の力をぶつけることと、魔の者が天ノ遣の力に触れることが同じ意味を持つとしたら・・ナイン、戻るぞ!」 ナイン「はい」
照明が消え、薄暗い廊下から牢に戻ると、あの人影は消えていた。
鉄格子を切り飛ばし殴り砕いた先にあったのは、床に開いた大穴。
そこに飛び込み、千切れた送電ケーブルを見かけながら着地した二人が見たのは・・
-
クレナ「マギアに、天ノ遣の娘ちゃん、二人のお陰で抜け出せたよ、ありがとう」
まず、ブラウスだったはずの上着は、ボタンを全て弾き飛ばされ、キツキツながらも、
丸太の様な二の腕を通すジャケットと化している。
サッカーボール並みの大きさと重さを有する胸は、ドンと張り出しながらも、
その下のお腹に甘えるように乗っかっている。
乗っかっているのだ。お腹はこれ以上の大きさである。
サイズは、数ヶ月を経た妊婦のそれだが、丸見えの三段腹とムニュウといった類の擬音が似合うその柔らかさが紛れもなく脂肪が詰まった腹だと示している。
太ももは、二の腕を更に三割り増しした程の大きさで、パンパンに押し上げたGパンの生地の下からその太さを主張している
お尻は一番大きく育っていて、大振りの桃と同等以上の大きさになって、Gパンとパンツを引き裂き、その深い谷間が露わになっている。
そして、切り揃えた黄緑色の髪を後ろに流し、パッチリとした亜麻色の瞳を細め、
まん丸い顔に満面の笑みを浮かべた肥満体の女性がいた。
無言で一枚の写真を取り出すマギア。それに写っているのは、ブラウスとGパンを余裕を持ちながら着ている、鋭利な顔立ちとバランスの取れた体つきをした女性。
体型は全く違う両者だが、着ている服と髪の色、
そして表情と丸さは違うが、その顔立ちは同じだった。
-
マギア「クレナよ」クレナ「なに?」
マギア「なぜにこの様な真似を!こんな結果を知っていたのだろ!何故に!」
ナイン「お、落ち着いてください」クレナ「そっちの娘ちゃんの言うとおりだよ」
「まぁ気持ちは分かるよ、でも私はこの娘ちゃんの、お姉さんだったけ、を同じ様な目に遭わせちゃったからね、けじめとして、同じ目に遭いたかったんだよ」
ナイン「クレナさん・・・」
マギア「・・・まぁ気持ちは理解できる、とにかく残るは、一般人の皆さんだが、
『こんな体になっちまった以上、お前はここで大人しくしていろ』と言いたいが、
聞いちゃくれないだろうな」クレナ「当然、あの人達が捕まったのにも、私にも責任があるからね、出来る限りの事はするさ」
ナイン「お願いします」
クレナ 167cm 56kg→92kg
83・53・85→101・109・120
今回はここまでです
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>>239
和んだ。今度の盆が楽しみ♪
>>246
乙〜
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初投稿です
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1560_1.jpg
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1561_1.jpg
じつは、他にも剛毛化ふたなり化剃髪などの差分があるのですがスレチですので自重
欲しい方がいれば貼ります
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おお、体型の描写がリアル寄りでいいっすね
俺は好きだぜ
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ノシ ミタイ…
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アドレスを検索しても絵が出ないよ。
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一生ROMってろ。って言っても理解出来ないんだろうな。
あ〜夏だわ。
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嫌な季節だな
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そうピリピリすんなよ
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>>254
検索じゃなくって
半角でhを頭につけてアドレス欄に貼るんだよ
直接リンクになるのを避ける為にhをぬいて貼ってる
めんどくさいけどね
ちなみに、なんでクリックしたらページに飛ぶ「直接リンク」がいけないのかというと
サーバーに負担がかかるとか諸説あるけど最近では気にしなくてもいいって意見もある
詳しく知りたければしらべてみるといいよ
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>>258の優しさにほっこりしたわ…
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最近>>258みたいないい奴っていなかったよな
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今回の件に関して言うなら、早い話あぶらみ掲示板行けよっていうね。
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>>261
それこそ新参には酷でしょう
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酷ではない絶対。
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「あぶらみ行け」の一言さえあればいいだろうな
>>255や>>256のように煽るだけみたいなのが一番ダメ
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お久しぶりです。
暗い部屋の中でパンパンな様子にしてみました・
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1563_1.jpg
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ヒューッ!お久しぶりGJ!
なんだか汗か液かでしっとりした感じがいいな…。
そういやDateBaseの『アニメ・特撮』に「Dororonえん魔くん メ〜ラめら 5話」
ってあったから見てきたんだが一応の肥満化は6話の方が……。
まぁ、こっちもどう見ても膨体です本当に有難う御座いましたなんだが(´・ω・`)ムムム
アニメとかの肥満化っていうとどうしても球体化→転がって移動 になりがちだが
(というか視聴者の大半を思うとそういうコミカル表現しかないが)
こう、相対的にぴっちぴちになった服来たままどすどすと窮屈そうに歩いて欲しいもんだな。
とはいえ最近のソシャゲに始まり徐々に徐々にぽっちゃりやら太め女性キャラも台頭して来た事を思うと
いつかまたそういうのが見れるようになるのかね……。
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>>265
乙乙
袖周りからして本来ゆるそうな服を着ているのに、
追いつかずにパツパツになってるのはいいなあw
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>>266
おぬし・・・膨体だっただからと言って最後まで見なかったのか?
最後ハルミがぶっくぶくに太ってておぬしの望むドッスドッスとダイエットマシーンで走ってたのに
-
ss投稿させていただきます。
とある国。
山奥にある洞窟の最深部には一生遊んで暮らせるだけの財宝が眠っているという。
今まで多くの冒険者が洞窟に向かったが、
何故か男の冒険者は道に迷ってしまい、洞窟にたどり着くことができず、山の麓に戻ってきてしまうという。
そして女の冒険者で無事に帰ってきたものはいない。
この洞窟に新たに二人組の女の冒険者が挑もうとしていた。
1人目はルル。活発な雰囲気の女の子。
2人目はマリア。おとなしい雰囲気の女の子。
マ「うぅ、やっぱりやめましょうよ〜。帰ってこれないのはいやですよ〜」
ル「何言ってんのよ!これで一生遊んで暮らせるなんてやすいものじゃない!」
どうやらルルがマリアを無理やり連れてきたらしい。
マリアは帰りたいとしきりに喚くがあっという間に洞窟の入り口が見えてきた。
男性よけの魔法でもかかっているのだろうか。
洞窟の中に入ると薄暗い通路の先から光がもれている。
近づいてみるとそれは扉のようだった。
二人が中に入るとそこには机が置いてあり、何か書かれた紙が置かれていた。
「ここから先に進むと3つの試練が課せられる。
見事すべて達成できれば望み通りの財宝が手に入るだろう。」
ル「挑戦するしかないわよね!もうこの扉開かないみたいだし。」
マ「」
マリアは絶句していた。
部屋を見渡すと奥に別の扉がある。
入ってみるとそこには大きな食堂だった。
今までこの洞窟に挑戦したのだろう、大勢の女性が必死に食事をしていた。
2人は席に着いた。途端に二人の体が椅子から離れられなくなった。当然椅子も動かない。
すると席に文字が浮かび上がってきた。
「椅子が壊れるまで食べ続けろ
食べ物は自動で席に現れる」
文字が消えるとすぐにポンッという音とともにおいしそうなランチプレートが現れた。
二人は回りを見回す。なるほどほとんどの女性がふとましい体型をしている。
突っ伏して寝ている人もいる。動けないのだから休息を取るにはあのようにするしかないらしい。
どうやらすぐに終わる試練ではいかないようだ。
ル「よしっ!食べるわよ!」
マ「ぇえ〜、帰ったらダイエットしなくちゃいけないよぉ」
文句を言いながらも二人は食事を摂りはじめた。
一日後
ル「もぐもぐ・・・はぁはぁ・・・いい加減きつくなってきたわ」
マ「けぷっ・・・ちょっと休憩です〜」
なかなかハイペースで食べてきた二人だがまだ椅子が壊れる気配はない。
椅子はなかなか頑丈そうだ。壊れない魔法がかかっていないことを祈るばかりだ。
ここでは時間の流れがおかしいのか、食べたものが消化されやすいらしい。
服が少しきつくなっていた。ルルはもうホットパンツのホックをはずしていた。
その上からやや自己主張気味なお腹が垂れさがってきていた。
もう軽くつまめるほどになっている。
ル「うぅ〜!結構精神的にくるものがあるわね・・・」
マリアはというとゆったりしたワンピースを着ていて体型の変化はわかりづらいのだが、
二の腕がたっぷりとしてきている。
マ「ふぅ・・・この試練を達成した人もいるみたいですね〜」
食堂の人数が少しだけ減っている。
達成できない試練ではないようだ。
-
三日後
マ「んぁぁ〜、このお肉おいしいですぅ〜」
ル「くちゃくちゃ、おいしいわ・・・このソースなんかたまらないのよね。まだまだいけるわよ!」
二人はいつの間にか食事に夢中になっていた。
食事は初めの見た目が鮮やかなものから、色彩度外視の脂っこいものが多くなってきた。
飲み物もなんだかどろどろしている。とてつもない栄養価がありそうだ。
二人の体は風船のように膨らみかろうじて椅子に収まっている。
もともとテーブルと椅子には大目にスペースがあったのだがいまやその隙間は腹肉で埋め尽くされている。
突き出たお腹からはみだした肉は椅子とテーブルで挟まれて苦しそうだ。いつ椅子が倒れてもおかしくない。
着ていたシャツはいつの間にかギチギチに引き伸ばされ伸ばされ、タレやソースでべたべたになっている。
ルルの太ももと尻は肥大化しすぎてもはやホットパンツが埋まってしまっている。
マリアのゆったりしたワンピースはもはや胸を隠すための役目しか果たせないほどにめくれあがってしまっていた。
お腹は常に食事をしているためぱんぱんに張りつめている。
二人は異常なスピードで太ってきている。いまや1日のほとんどを食事に費やしているようだ。
ル「ガツガツムシャムシャ・・・お腹きっついわぁ・・・ふぅふぅ・・・なんとかならないかしら」
マ「私はワンピースでよかったわぁ。ゲフッ、モグモグ」
二人の会話はほとんどなくなってしまっていた。
そしてその時だった
ブツッ!
ルルのシャツがはじけ飛んだのだ。
そしてなんだかルルの様子がおかしい。
ル「モチャモチャ・・・ん?いやああああぁぁ!なんで私こんなにデブになってるの!?」
いつの間にか魔法をかけられていたらしい。
それがシャツがはじけ飛んだ途端にとけたようだ。
ル「ねぇ!マリア!ねぇったら!」
わけがわからず必死にマリアに呼びかけるが、
マ「ぶふぅ〜うるさいですねぇ〜邪魔しないでください〜」
マリアの信じられないような太さになってしまった腕から、
ルルの口に食べ物が放り込まれる。
ル「オゴッ、なにするのよ!んっ・・・モグモグ」
食事に魔法がかけられているらしい。
ルルはおとなしくなった。
-
四日後
マ「ごくっごくっ、げふぅううう!」
盛大なゲップをした後、マリアのワンピースがはじけ飛んだ。体中から抑えられていた肉があふれ出した。
特にワンピースに抑え付けられていた乳房は爆発的に膨らんだ。一つ一つが樽のような大きさになってしまっている。
マリアは食事に夢中で気にしていないようだった。
お腹を圧迫していたテーブルは負荷がかかりすぎてしまったため形がゆがんでしまっている。
ル「ハフッハフッ、モグモグ、ぐぇっぷ」
ルルは食事以外のことにほとんど反応を示さなくなった。
しばらくしてばきっという音とともに椅子が壊れた。
すさまじい重量がかかっていたため床にとてつもない衝撃が与えられた。
そのまま床も抜け落ち二人は下に落ちて行った。
おちた先で二人はなにやら枠のようなものにすっぽりはまってしまった。
いつの間にか四つん這いの姿勢を取らされていた。
どうやら牧場のようだった。鶏が入れられているような狭い枠がどこまでも続いている。
しかしそこにいるのは変わり果てた女性達だった。太らされた体にその枠は狭く、隣の女性と体を密着させなければならなかった。
椅子が壊れるまで太らされたのだから当然だろう。
そしてなにやらチューブのようなものが口にあてがわれている。吸ってみると流動食のようなものが送られてきた。
ここも太ることが試練らしい。
女性たちは一心不乱にチューブにむしゃぶりついている。
もはや二人はほとんど考えられないままチューブから出てくるものを吸い続けるのだった。
七日後
ル「ぐぷっぐぷっ・・・ぅう〜苦しい〜」
マ「ごくっごくっ、げえええっふ」
二人に言葉はなかった。
流動食に何か入っていたのだろう。二人の体は大きく変化していた。
お腹が地面についてしまっている。
膨れすぎたお腹のほうが手足より張っているため、腹肉しか地面についておらず、手足は宙に浮いてしまっていた。
お腹の張りが緩い時はあふれ出た肉が地面にひろがっていく、そしてまたパンパンに張りつめる、
ということの繰り返しで胃袋は別の器官と呼べるほどに変わってしまっていた。
大きくなったのは腹だけではない。胸は顔の何倍のも大きさに肥大しており。乳輪は見事に引き伸ばされてしまっていた。
そしてそこからドロドロの母乳があふれ出ている。まるでビールサーバーのようだ。
尻はぱんぱんに張りつめ、子供なら簡単に体を埋められるだろう。尻をゆっさゆっさと揺らしながらチューブを吸う姿はいやに扇情的だ。
体は汗で雌臭いにおいを放つようになり、二人は自分自身のにおいに恍惚としていた。
枠からはギシギシという音が聞こえてきそうだ。二人の肥大化に合わせて耐久力への不安が高まってきている。
枠が壊れるのに時間はかからなかった。
-
十日後
二人は腹を突き合わせるような姿勢で向い合せにされていた。
腹が床に癒着してしまって動くことができない。
次の試練に進んだようだが二人は食事の快楽に考えることができなくなってしまっていた。
手で伸ばせばいくらでも食べ物が生成され、天井から伸びるチューブを吸えばどろどろの液体が出てくる。
そして口休めにお互いの母乳を吸う。突き合わせた腹で相手の詰め込まれた食べ物の動きを感じることで興奮を得る。
そして太っていくうちにお腹同士が押しつぶされて圧迫される様が二人にはたまらない。
行き場を失った肉が色々なところに流されていく。
そこは狭い部屋だった。
互いに腹を突き合わせ、太り膨らんで部屋を壊すことが最後の試練なのだった。
ル「あふぅ、おぃじい・・・マリアの特濃おっぱいおいしいよぉ・・・チュバチュバ」
マ「ぶひぃぃぃ、ルルのおっぱいもおいしいですぅ〜、はぁはぁ」
・・・
ル「うっ、またお腹ぱんぱんだぁ、きもちぃぃぃ」
マ「モグモグ・・・ルルのぱんぱんに張りつめたお腹が迫ってくるぅぅ、もっとお腹膨らませなくちゃぁ〜」
もはや太りすぎてどこがお腹なのかもわからない。
その部屋は異様な熱気につつまれていた。部屋のほとんどが肉で埋まっている。
腋から背中まで肉が付きすぎてもう腕を閉じることはできない。
手が動かなくなったら母乳かチューブに頼るしかなくなるだろう。
肥大した尻には小さな肉のくぼみがある。そこにお飾りとなった足が収まっていた。陥没、とったほうが正しいのかもしれない。
胸はお互いの口元まで母乳を供給できるようにだるだると引き伸ばされていた。母乳で張っているときでさえ、
楕円を保つことが精いっぱいになってしまっている。
もはや二人は母乳を吐き出すだけの肉塊と化していた。
腹にはどれくらいの脂肪が詰まっているのだろう。汗と熱気がいつまでも生成されている。
お互いに苦しそうなほどにお腹を張りつめながらも食事をとめることはなかった。
二人の膨張は止まらない。そして部屋を壊すことができたとしても二人は動こうとしないだろう。
いつまでも太り続ける快楽に溺れていくのだった。
洞窟から帰ってきたものはいまだにいないという・・・
以上で終了です
連投、お目汚し失礼しました
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お目汚しなどとんでもない、投下乙です
色々と怖ぇーよ、この洞窟(小並感)
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乙!肥満化+膨乳いいね。
何リットルでも出てきそうだよ
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乙乙
正直かなり抜けるわ
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>>267 自分は膨体もいける口ですが、
やはり一般のニーズとしては通常>>>超えられない壁>>膨体化・球体化>>肥満化
といった具合なんでしょうね
そんな計算を振り切った描写として自分がおすすめするのは、
・ミルキィ第二幕第二話終盤のミルキィホームズのデブ化
短いが、容赦なくデブっぽく見せる肉の付き方。
場面が変わると少し痩せてぽっちゃりにレベルダウンするのも、かえって萌えました
・ジュエルペッド きら☆デコ 9話 中盤から終盤にかけてのピンクの体型
終盤は球体化だが、それ以前はまぎれも無くデブのそれだと思う。
ピチピチの服にくぐもった声、細まった様に見える目の三段コンボ。
・武勇伝6巻以降の 要萌花 上2つと違い、三次でもありうるシチュで、
体型と体重に関する描写が容赦ない。
それでいて、二次の可愛さもしっかり描写している辺り、流石です満田先生。
これらプロの仕事の足下にも及びませんが、小生もSSの続きを投下します。
「犬歩棒突?葵、まさかの災難」
そのころの遙・葵組はと言うと、追われていた。
こちらのチームは地上から近い地点を散策し、施設の職員を見つけ、事情を説明してもらうことを目的としていた。拉致している時点で、対話で解決する望みは薄いのだが、マギアの『人間どうしなら、話し合ってみるべきだと思う』という強い希望でやってみることにしたのだが・・・
ダンダン!! ダンダン!! 遙「ひぃやぁぁぁぁ!」
葵「エンジェルアロー!」
見つけられるなり、発砲された辺りやるだけ無駄だった様である。
最も、このチームに人数を割いたお陰で、クレナの救出、
というか脱出はすんなり成功したのだが。
遙が職員を引き付け、その間に葵が距離を取り武器を弾き、そこに遙が追撃し気絶させる
という戦い方でしのげているが、倒しても倒してもすぐに援軍がやって来る。
遙「お、多すぎるよぉ!!」
その時、廊下を照らしていた照明が消えた。
そのクレナがこの辺りの送電ケーブルを引きちぎったのだ。
葵「今の内にこの部屋に逃げ込みましょう」
二人は、敵職員が混乱している合間に脇にあった小部屋に入り込む。
その直後、敵職員の足音は小部屋とは反対の方向に消えていった。
葵「ひとまず切り抜けられましたね」
遙「でもいきなり撃ってくるなんて・・ナインちゃんとマギアさんは大丈夫かなあ」
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その頃の二人とクレナは、
ナイン「あの大部屋に拉致された人達が、集められているんですね」
クレナ「そうよ、何のために捕まえたのかは、分からないけどね」
目的地である一般人の監禁場所に辿り着いていた。
マギア「ともかく、俺達の問題に関係のない人を危険に巻き込む訳にはいかない」
「安全にかつ確実に、救出する方法を考えないとな」
そう言った矢先、大部屋から園児らしき子供が白衣を着た大人に引きずられながら出てきた。大人は、懐から何かを取り出し子供の顔の間際に近づける。
照明の光を反射させるそれは恐らく、ナイフ
職員「悪いのは、出てこない魔の者の野郎だからな、私たちのことを恨まんでくれよ」
そんな屁理屈はナイフを突きつけられた園児には聞こえない。
それに気付いてるのか、気付いていないのか、職員はナイフを高く振り上げ、
マギア「成る程、『魔の者』相手に『人』質にするつもりだったってか」 マギアにナイフを掴み取られる。
そのまま、その職員を平手打ちで吹き飛ばす。
その音を聞きつけたのか、大部屋の中と周囲の廊下から大勢現れる職員達。
マギア「戦うべきは俺達だけろうに!!」 突貫するマギア、ナインも続き、職員の武器を切り裂いていく。
クレナ「戦いになるかどうかは知らないけどね!」クレナも突っ込む。
その巨体からは思えぬ素早さと巨体に見合った力強さをもって職員を次々に千切っては投げていく。
それでも見た目で倒しやすいとみなされたのか、多くの銃口が向けられ、火を噴く。
クレナ「はっ」クレナはその銃弾を跳躍で交わす。そして、触手を職員らの向こうの壁にかけて、
クレナ「とりゃぁーーー!」その木の幹のごとき脚の一振りで全員蹴り飛ばす
クレナ「ほっ」 体勢を戻すために大部屋の壁に両手を付ける。しかし・・・
バコッ クレナ「うぇっ!?」 交わした銃弾の内いくつかがこの壁を貫通し傷をつけていて、
勢い良く跳躍したクレナの重量に耐えきれず壊れてしまい、
ムニョン そのままクレナの上半身が大部屋の方に突き出てしまう。
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腹肉が挟まってしまいクレナ自身ではどうしても抜け出せなくなってしまう。
ナイン「・・・」(抜け出すために)尻肉を上下に激しく揺らすクレナを、少し惚けながら、見ていたナインだが、脚を掴みクレナを引き抜こうとする。
ビリイッ しかし既に限界だったのか、Gパンの脚の生地が裂けてしまい、とても太く肉々しい生脚が露わになってしまう。
その様にある種の衝撃を受けたのかナインは、クレナの脚に手を当てたまま動きを止めてしまう。
そのことに気付かぬクレナ、大部屋側の上半身がもっと大変なことになっているからだ。
園児1「すっごいぷよぷよだぁ」丸い頬をたぷつかれ、
園児2「牛さんなのかなぁ?」身動きする度にお尻ほどでは無いが激しく揺れる胸をペタペタと触られ、
園児3「豚さんじゃない?」挟まり、はみ出てる腹肉をモニモニとつかまれてといった具合にである。
クレナ「ひゃ、ひゃめてょ、くすぐったいよ」
ちなみに大人の監禁者は、職員に抵抗して殴られたのか、全員部屋の隅で気絶している。
マギア「なにやってんだか・・・」呆れるマギア。こうゆう茶番を演じる余裕は無い。
と言ってもここにいる職員は皆気絶させており一息付くほどは有る。
いや、それも無かった。一人気絶してない職員がいて、ライフルを構えている。
銃弾が放たれる。当然狙いは身動きの取れないクレナ、
そしてその前のナインとその後ろの子供達。
マギア「やめろーーー!!」マギアの突風が銃弾を弾き、職員を壁に叩き付けた。
空気の激流はそのまま壁にふきかかる。
その一部が、壁に開いた「換気口」と書かれた穴に入り込んだ。
ここで視点を遙・葵組に戻す。
二人とも暗闇に目が慣れてきて、葵は壁に備え付けられた装置を見つける。
葵「これは、「第二換気システム管理装置」・・?」
地下の施設である以上、換気は必要不可欠である。しかし本来なら空気の流れを調節するこのシステムも停電により機能を停止している。
その為、真下から入り込んだマギアの突風はデフォルトのパイプ配置に沿ってこの部屋まで流れ込み、
葵「ふわぁぁ!?」 吹き出て葵を直撃した・・・
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遙「だ、だ、大丈夫!?葵ちゃん」 葵「だ、大丈夫です・・・」
マギアの突風を喰らったのだ、大丈夫なわけが無い。
魔の者の力が天ノ遣にぶつかった時、その身体を肥え太らせる。
今の葵はクレナを優に上回る肥満体である。
体重自体はクルミより軽いが、顔にも肉が付き、声が少しくぐもってしまってる辺り「デブ」っぽさは上回っている。
まずレオタード状の衣服から伸びる二本の脚は丸太の様に太く、隙間が無くなり
内股がくっつきムニュゥと変形している。
このSSでの設定では、 もとい魔の者と対を成す天ノ遣、ツインエンジェルの衣は体型にあわせて大きさを変える。
その為今の葵の体型にもピッタリと合っている。 その分、大きさや太ましさが際だっているのだが、
例えば五割り増しに巨大化したお尻は布地の下からそのラインと深い谷間を見せている
顔にも肉が付いたと言ったが、頬に少し肉が付き顔の輪郭が丸くなった程度である。
しかし声が少しくぐもったとも言った通り、顎の辺りは、声帯を圧迫する程に脂肪が付き、くっきりとした二重あごが出来ている。
元々中学生にあるまじき程の大きさだった胸は、更に巨大化しバスケットボール大の爆乳となった。
しかし一番の肥大化を遂げたのはお腹である。
数字にして約二十八割増し(2,8倍)、10数kgの脂肪を蓄え、
小学生中学年の全身に匹敵する程の直径をもって葵の視界の下半分を遮るその様は、正に太鼓腹である。
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想像するといいかんじだよ!
支援
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遙「ほ、ほんとに大丈夫なの、葵ちゃん・・・」
葵「だ、だいじょうふではないですが、これでもまだ援護は出来ると思ひます・・」
「ひとまふ、この部屋から出て下におひてみましょうか」
葵はドスンドスンと大きな足音を立てながら部屋から出ようとする、が、出れない。
腕を伸ばしても、せり出たお腹の前幅の方が上回っている。
要するにお腹がつかえてドアノブに手をかけられない・・・
葵「 遙さん、後はたのひます・・・」
それだけ言って、葵はクルミとテスラの居る地上への階段の方へ歩き出した。
神無月葵 157cm 43kg→132kg
91・58・88→126・150・132
今回はここまでです
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>>268 情報thx!!!!!ちょっとみてくる!!
>>269 シンプルながらやっぱぎゅうぎゅう詰め肥満化シチュはほんと最高ですねGJ!!
強制肥満化と催眠洗脳系は相性がいいな…。
>>276 情報thx&GJ!! 続き待ってるよ!
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お久しぶりです
皆さん作品投下乙です!
ツインエンジェルSSのクルミさん描いてみました
ttp://bbs1l.net4u.org/sr3_bbss/25694aburami/1564_1.png
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乙!
丸々太った絵はやっぱりいいわ
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自分のSSにイラストが付くとは思いませんでした。 225氏ありがとうございます。
イラストにふさわしいSS書きになれるよう、精進いたします。
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547さん、225さん乙です!続きが気になります!
SSが盛んなので便乗してSSを投稿させていただきます。駄文で失礼。
午前6時。学び舎には生徒達は登校してきていない。
広々とした校庭には雀が鳴いていた。
そこに表れた2つの影。
「『聖マリア女学園』。私立のお嬢様学校だ。ここに妖怪の気配がするね」
「それでは、今度の潜入先はこの高校だな」
ひとりは150cm足らずの小柄な少女。
もうひとりは2m近くある筋骨隆々の大男である。
「大里、今度は妖怪との戦闘に夢中になるあまり、建物を壊しちゃだめだぞ」
少女が大男を窘める。すると、大男は眉を顰め、少々罰が悪そうに反論した。
「仕方がないだろう、リリー。この間戦った妖怪は手加減して勝てる相手ではなかった。
油断していたらこちらが殺されていた」
「やれやれ、あの事件の後、僕が関係者の記憶を消したから妖怪の存在はばれなかったものの、
もっと優雅さが欲しいものだね」
少女が肩口で切り揃えた灰色の髪をかき上げると、朝日を受けて毛束がきらりと輝いた。
「100年に一人の天才魔術師である、僕のように」
「分かった、分かった。お前の術にはいつも感謝している」
大里はグローブのような手でリリーの頭を撫でると、朝靄の中に聳え立つレンガ造りの校舎に向き直った。
「それで、今度の妖はどんな奴だ?」
少女は両手の平を校舎に向けると、呪文を唱え、妖気を探った。
「一言でいうと…『乙女の敵』だな」
「どういうことだ?」
大里の問いかけに答えず、リリーは校舎の中に入って行った。
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犬塚いつきが教室の扉を開けると、汗臭さと熱気が頬を撫でた。
生徒達から放たれる大量の汗と熱量のせいだ。
饐えた臭いに軽くえずいていると、中からでっぷりと肥えた女生徒が巨体を揺すりながらのしのしと歩いてきた。
「体調でも悪いのかしら?」
「あ…え、江頭さん。おはよう」
江頭さんの顔はてかてかと汗で光っている。
ブレザーのボタンは今にもはじけ飛びそうだ。一番大きいXLサイズの制服のはずなのに。
たった1週間前まで雑誌モデルとして活躍していたのが信じられないくらいの太りっぷりだ。
「もっと栄養を取って太らないとだめよ。あなただけそんなに痩せていて」
そう言って、購買部で買い求めたであろう揚げパンを手渡された。
汗まみれの手にずっと握られていたためか、パンを包んでいる油紙はしっとりと濡れていた。
「さすが、学級委員長! 優しいわ〜」
クラスメートが口ぐちに賛美の声を上げる。
彼女達は、程度の差こそあれ、ブクブクに太りきっている(江頭さんに比べれば、小熊サイズだけれども)。
皆、先週までは痩せていたはずなのに。
まるで自分が元から太っていたかのように振舞っている。
「さあ、朝礼が始まりますわよ。早く席にお着きになって」
あまり気が進まない。私は教室内の悪臭を嗅がないように口で息をしながら、席に着いた。
「うう、嫌だな…こんな学校。つい最近までは格式ある名門校だったのに、どうしてこんなことに」
「それは妖怪の仕業だよ」
「え?」
気が付くと隣に見知らぬ女の子が立っていた。
灰色の髪の小柄な子だ。ハーフだろうか。
「あなたは…誰?」
「おっと、自己紹介がまだだったね。僕の名前はリリー。今日からこの学校に転校してきたんだ」
リリーがほっそりとした手を差し出す。
「私は犬塚。よろしくね」
私たちは握手を交わした。
「しかし、この学校の女生徒は、キミ以外皆丸々と肥えているね」
「元は痩せていたんだよ。でも、ある日を境に急激に肥満してしまったのよ」
リリーの青い目がきらりと光った。
「ほう、それは興味深い。もっと詳しく教えてくれたまえ」
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「それで、潜入の出だしはどうだ? リリー」
放課後の用務員室。リリーと大里は状況報告をしていた。彼ら以外には誰もいない。
「ばっちりさ。犬塚という気の弱そうな生徒に接触した。今後はその娘から色々と情報を仕入れるつもりさ」
「そうか、それは良かった。俺も用務員として学校に潜入し、妖怪が取り憑いていそうな職員及び生徒を探している」
「それにしても、大里。用務員の作業着が良く似合うじゃないか。妖怪退治屋から転職したらどうだい?」
「余計なお世話だ」
大里はぶっきらぼうに答えると、ポケットから煙草を取り出し火をつけた。
「リリー、俺の勘だが今度の獲物は手強い気がする。くれぐれも気をつけてな」
「何を言っているんだい。百戦錬磨の私の腕にかかれば、どんな妖怪だっていちころだよ」
リリーは発育の遅い胸を張った。
その様子を天井裏から盗み見ていた俺は、天井の戸板をそっと閉め、憑依している人間の元に帰った。
(つづく)
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