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【15周年記念】ジョジョの奇妙な問題集【自由参加企画】

196名無しのスタンド使い:2024/12/03(火) 23:13:28 ID:bQtobIkE0
【課題名】
>>78 危険性証明問題 その②
【使用オリスタ】
No.113 アークティック・モンキーズ
No.678 アークティック・モンキーズ:ハムバグ
本体名:城嶋 丈二
No.5302 フレンドリー・ファイア
【解答】

アークティック・モンキーズSS1+2 2次創作

危険性証明問題 その②



〜バンコク カオサン通り PM15:17〜

 色鮮やかな建物や看板が入り乱れる雨上がりの街並みに甲高い悲鳴が響き渡り、現場は喧騒と混乱に包まれる。

 サイボーグ女が突如暴れだし、たまたま近くを通りすぎたオートバイの運転手を惨たらしく一刀両断、路面の水溜まりを血の海に染め上げる。

 何も知らない人々は、現場に立ち尽くす半裸の日本人のことなど目もくれず逃げ惑う最中……事の発端を知る2組の男性は、遠く離れた建物の屋上で高みの見物をしている。


男A「尖兵の姿が消失……司令より、Bプランの始動が宣言された」

男B「OK……それで?もう一度確認したいんだが、俺等は突然消えていなくなった機械仕掛けの『メリー・ジェーン』と、これから颯爽と現れてくれるタイ生まれでタイ育ちな『ジャンキー・チェーン』たちの尻拭いをすればいいんだな?」

男A「おい、口を慎め……丸聞こえだぞ」

男B「ハッ、モルモットのお茶目な鳴き声にいちいち反応するリアクターはいね〜ぜ。それとも何だ?そうだな例えば、お仲間は一目惚れしたお相手にストーキングしながら、24時間細やかなスケジュールが記載された観察日記を嬉々としながら送りつけるような気持ち悪ぃド変態……みたいなヤツだって言いたいのか?」

男A「お前はいったい何を言ってるんだ?仕事だ。下らん話しは止めろ」

男B「アイ・アイ・サー」


 軽口の狙撃手はスナイパーライフルのスコープ越しからターゲットの様子をうかがう。シニカルな口先とは売って代わり、その眼光は猛禽類のように鋭く、標的の急所に狙いを定めている。

 もう一方の寡黙な観測手は、相方の戯れ言を馴れた調子で冷静に捌きつつ、フィールドスコープや光学機器で一帯の状況を数値化しながら俯瞰する。

 彼等が共に狙い済ますのは、スタンド使いのジャパニーズだが、そいつはただの日本人ではない。日本を裏で支配していたあの『組織』を壊滅に追いやった英雄にして規格外の怪物。

 彼が果たした偉業は、裏社会にも噂となり流布されて……今回のような騒動に発展してしまったのだろう。

 世界は広い、様々な人種、様々な思想を持つ人々が、同じ空の下で入り乱れているが、その中にはミュータントを快く思わない者たちも当然存在する。


観測手「ワーカーが動きだした。これより非スタンド使いによるスタンド使い抹殺のテストケースを開始する」

狙撃手「イエッサー」


〜同時刻、カオサン通り〜

 喧騒と混乱の真っ只中、騒動に巻き込まれた当事者・城嶋丈二は辺りを見渡し、伏兵の存在を警戒する。様々な死闘を経て身に付けた直感が、生存本能のスイッチを入れる。

 謎の襲撃者を血の海に沈めて無力化できたが……サイボーグ化された改造女、アレは個人でどうにかできる兵装ではない。得たいの知れない徒党が裏で蠢いているかもしれない。


丈二(早速お出ましか!)


 丈二の予想通り伏兵が現れた。そいつ等は黒いロングコートにサングラス姿の露骨に怪しい三人組の男で、示し合わせたかのようにコートを跳ね除けたかと思えば……散弾銃の銃身を丈二に向けると、容赦無く引き金を引く。

 さらに丈二の意識外からも狙撃手の凶弾が襲いかかろうとしている。


 射程外から繰り出される散弾銃の3挺同時掃射は、並のスタンドでは流石に捌き切れず、丈二の逃げ場は血の海しかない。

 紙一重のタイミングでA・モンキーズに引き込んでもらうが、赤の世界には厄介極まる改造女が潜んでおり……

 丈二が血の海に侵入した瞬間……真っ赤な水中内で、改造女は両腕を関節ごと回転、そのふたつの拳から生じる圧倒的な推進力はまさに歯車的渦潮のオンスロート!

 赤色の世界に着水したばかりの丈二の無防備な臀目掛けて、人間魚雷と化したサイボーグ女が激突する!

丈二「クッ!?」

改造女「目標との接触に成功、赤色の世界から脱出……完了」

A・モンキーズ『ムヒーーーーーーッ!!』

改造女「ッ…」

 赤色の世界から無理やり吹き飛ばされた丈二だが、何とか改造女をA・モンキーズで殴り飛ばして、強引に距離を取る。

 しかし、地上にはトリガーハッピーたちの滅茶苦茶な乱射が待ち構えている。近場にはただのアスファルトが広がるだけ、先程まで着ていた赤色の半袖は改造女との攻防で、どこかにいってしまった。目ぼしい赤色は皆無。

 丈二は、覚悟を決める他ない。


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