したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

【イベントC】永劫を超越せし異能都市【LV5】

1名も無き異能都市住民:2014/08/31(日) 00:34:34 ID:6j0R4hiw0
<<ルールとか>>
・ここは、各スレでなんらかのイベント・クエスト・戦闘が発生した場合に使います。
・雑談も可能ですが、日常の範囲で済むかどうかは各自で判断してください。
・クエストスレはA・B・Cの3つがあります。開いている場所ならどこでも使って構いません。
・逆に、使用中の場合は混乱の元になりますので、同じクエストスレで2つのクエストを進行させることはやめてください。
・クエストで使われている場所を、クエスト以外のスレで使うことは『構いません』。
 時間軸が異なる・平行世界である、など解釈は自由です。
・またクエストスレと他のなりきりスレに、同時に現れることは『構いません』。
 ただしそれによって起こり得る弊害は自力でなんとかしてください。
・GM役をあらかじめ決めておくとスムースにことが運ぶかもしれません。
・識別をしやすくするために、トリップをつけると幸せになれるかも。

前スレ
【イベントC】惑い集うは異能都市の宴【四軒目】
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12841/1330010239/

135防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/25(月) 23:11:50 ID:fiIg3ak20
>>134
(扱いを間違えたら…危ない…)
彼らの話を聞く限りでは
どうやら危ない力…ということらしい。

(…しょうがない…
 これも…私の不注意が原因……)
だからといって彼を責める気などさらさら無い。
自分はそれを受け入れた。
後はどう向き合うかなのだと感じた。

(……こっちに…きた…)
声を出そうとするが…
「ん…う……」
まるで寝言のようにはっきりと声を出せなかった。
意識を取り戻したばかりだからなのだろうか。

「う……」
…体を動かすのもまだ億劫な感じがする…
それでも、周りから見れば、意識があるように見えるかもしれない。

1362:『血に濡れた涙』:2016/04/26(火) 22:07:28 ID:iCQU7WVA0
>>135
防人に耳打ちにするように静かに。
耳元で天沢は話しかける。

「鶫。
ペルソナの力に惑わされるな。
お前はお前のために、護りたいものを護り、
自分が出来ることをやればいい。
――じゃ!映二!頼むな!」
「へいへい…さっさといけよ、ルディアが帰ってくる」

映二はパーマがかった髪をかきあげると。
気合を入れるように頬を叩いた。
天沢も、窓を開き隣のビルへと飛び移っていった――。

137防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/26(火) 23:07:09 ID:fiIg3ak20
>>136
(……自分ができることですか……)
心の中でそう答えると

「……ん……」
僅かにうなずいて答える。
そろそろ体を動かせる所まで来たかもしれない…と思う。

「…うう…」
段々と身体の重さが消えていく感じがした。
そろそろ動ける…だろうか

1382:『血に濡れた涙』:2016/04/26(火) 23:54:22 ID:p1won6CY0
>>137
「起きたか。しばらく動かないほうがいいぞ。
体はだるいし気持ちは沈んでるし、何より疲れたろ」

映二はそう言うと、立ち上がってキッチンへ歩いて行く。
包丁の音や火をかける音がする。
料理をしているようだ。

「まあ、しばらく休め。
明日になれば体も満足に動く」

139防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/04/27(水) 00:17:21 ID:fiIg3ak20
>>138
「あー…ん……起きました……」
まだ彼女の声は気だるい雰囲気だ。
疲れが大きそうだ。

「そう………ですね…
 今日は………満足には…無理です……」
ソファに座り込んだまま空を見上げる。

「またしても……すいません……
 お世話になって…しまいまして……」
それは単なる疲れではない、と鶫は感じていた。

(力が……だいぶ奪われた……)
そう考えると、彼女は改めてため息を付いた。

「…これからどうするか…明日考えます……」

1402:『血に濡れた涙』:2016/05/01(日) 11:34:00 ID:p1won6CY0
>>139
「おう、寝とけ寝とけ。
もうすぐ帰ってくる奴の言うことは聞いとけよ。
俺は少し出るんでな」

そう言うと、帽子をかぶりコートを羽織って。
扉を開けて出て行った。

間も無く、防人は自分の力と向き合うことになるだろう。
もっとも恐ろしいか、それとも最も手強いカタチで――。

//了
ありがとうございました

141防人鶫 ◆My6NsjkSfM:2016/05/01(日) 23:29:24 ID:zRcK1b2o0
>>140
「わかりました……
 あなたも…お気をつけ……て」
そう言って彼の背中を見送ると、
疲れたように目を閉じた。

彼女がこれから向き合う己の力…
それは希望なのか破滅への道なのか…
それは彼女次第である。

//どうもありがとうございました〜。
//今後も期待していきます。

142にじ ◆6xc12amlNk:2016/05/08(日) 22:01:26 ID:qgZ7ENks0
>>65
「そうか!そうかそうかそうか!!君はまだ生きていたいか!ゼオラもまだ消えたくないか!!」

白い少女の発言を聞いた男は不適な笑みを浮かべる。
知らぬ者が見ると邪悪を感じさせる表情だった。ともすれば嘲笑うかのような
だが、その男を知る者が見るその表情は違う。
優しさを感じさせる表情、あるいはすぐにでも男から離れて距離を取りたくなる、そんな表情

つまり、街中でよく見る男の表情
何かを不意に思い付いて、すぐに試そうとする表情だった

「君の力を元素として定義する…名前は何でも良い、仮に無の元素とするよ
私の力は元素を操る力…わかるかな?」

男の操る元素は名ばかりは元素というが、実際はマナを基本とした属性を操る力なのだ
炎素 木素 金素 風素 闇素 などと言った属性を元素として定義し、それらを意のままに操る能力
もともとは物質を元素へと還元し、自分の力源、材料として扱う力だったがそれらを鍛練していく内にその領域まで練り上げた
今回もその応用のひとつだ…要するに少女の力をあるひとつの元素として、属性として、マナとして操ろうとする魂胆だ

「君私の力通じないなら、逆に君の力を利用する、それで君にダメージを与えられずとも、私も君の力を掌握しダメージを受けない
さて、うまくいくと良いが」

143上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/08(日) 22:44:23 ID:qgZ7ENks0
>>142
名前間違ってるやんけ!

144ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/09(月) 02:11:37 ID:SrMYpqxs0
>>142

虹と真紅の双眸を結ぶ景色は黄金に包まれていた。
その色の出所は、彼女の持つ力、彼女自身の。その双方の色が込められて居た。
彼女の持つ力。全てを無効にする能力を構成するのは無の元素と呼ぶに相応しいだろう。
彼女自身の力。英雄神<ウルスラグナ>の名を持つに違わない黄金色のオーラは神聖と呼べるだろう。

その両方を一つにした光が爆ぜる。
無に帰す神の威光が、全てを、元通りに。


輝きが収束するその後に残っていたのは、ただ一人の少女ははにかみながら手を差し出した。
「あぁ、疲れたよ。……戻ろうじゃないか、ゼオラの元に」

145上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/09(月) 23:33:48 ID:qgZ7ENks0
>>144
「……」

光が収まると男は周りを見回し、何も起きない事を確認する
しばらくすると男は目頭を押す仕草を見せ、どこからか取り出した仮面を身に付ける

「そうだな、私もかなり疲れたよ…これはどう言った結果なのかな?」

仮面を着けたあとに続けて取り出した液体
それを一飲みすると深く息を吐く
手を差しのべる白い少女に近付き、その手を握った

146ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/10(火) 14:26:08 ID:SzqF3BEc0
>>145

「答えははっきりと。
 しかし、そこに結果は存在しないさ」
握り返された手に微笑みを強める。

「今、此処には二通りの未来が存在する。
 ……まさか、それがひとつしかない。なんてことは無いだろう。
 確定的ではあるが、これも想定、僕の思想の一つでしかないのだから」

「ともかく、その限定を無視して。
 ……僕は、キミの声が聞きたかった。
 そして一度、キミの力を見てみたかっただけさ」

そう語る内に屋敷の前まで戻ってきていた。
見上げると、窓際から外へと視線を馳せる彼女の姿が見える。

「やはり見覚えもあるわけだ。この景色には」

147上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/10(火) 19:39:58 ID:qgZ7ENks0
>>146
「ふむ……なんともまぁ……いや、何も言わないでおくよ、君が満足したならそれでいいさ」

屋敷の前にたどり着き、男は一連の出来事が終わったのかと軽く息をつく
白い少女は満足気だし、見上げれば彼女が存在する
もう心配することは無い筈だ、男は笑って二人の少女を眺めていた

「さて、君はこれからどうするんだい?」

148ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/10(火) 21:59:16 ID:SrMYpqxs0
>>147

「……何か?」
振り返った少女の瞳は訝しんで歪められていた。
男の口振りに不満さを抱いているのがありありと。

「どう、って……。
 では逆に聞こう。キミはこれからどうするつもりかな?」

149上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/11(水) 22:55:59 ID:qgZ7ENks0
>>148
「いやいや、すまないなんでもないさ
最近は独り言が多くてね、気を悪くしたのなら謝るよ」

少女が振り向くと両手を振りながらなんでもないと否定する仮面を付けているのでもう表情は口元しかわからないが

「私はこれから何をしたいか?そうだな……まずは少し休みたいな、本気を出したせいでヘロヘロさ……
あとは家で妻や娘…マナ達とイチャイチャしたいかな?ゼオラももふもふしたいな!」

さっきまでの男はもういない、そこにいるのはただ仮面を付けた変人だけだった

150ウルスラグナ=アドヴァルド:2016/05/11(水) 23:19:55 ID:SrMYpqxs0
>>149

「本当かい?
 ……まぁ、無用な詮索だと思って止めておくよ」
仮面のせいだろうか。
視線は晴れずに見つめ続けて。

「先に上がっているといい。僕は少し汗を流したいかな」
戦闘の名残で、汗の滴る前髪を抓みながら。
館へと踏み入ると、先に階段を上がるように促した。

151上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/11(水) 23:58:42 ID:qgZ7ENks0
>>150
「ははは、なんでもないなんでもない!
じゃあ、私はお言葉に甘えて先に入らせてもらうよ!」

わざとらしく指パッチンして、そう答え屋敷に入っていく男、もし仮面が無ければウインクしていたのが見えていただろう

152ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/12(木) 00:20:06 ID:SrMYpqxs0
>>151

ゼオラの屋敷の頂上では、二人が思い思いの時間を過ごしている。
黒黒いドレスを纏ったゼオラは窓枠に腰かけたまま、外の景色に顔を向けていた。
初めと同じように、カップのコーヒーを嗜む少女時代のゼオラが男に気付くと、目線を向けた。
「……お疲れさま」

153上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/12(木) 20:24:33 ID:qgZ7ENks0
>>152
「ああ、お疲れさま……全く酷いじゃないかゼオラ、あの子に加勢するなんて」

大袈裟な動きで腕を手招きの様な動作で上から下へと降り下ろしながら近くの椅子に座る

「こっちは苦手な戦闘にてんてこ舞いだったてのに、君もそう思うだろ?」

椅子に座ったまま大人の方のゼオラに同意を求め

154ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/12(木) 23:16:23 ID:SrMYpqxs0
>>153

「……ひどくない」
向かいの椅子に腰を下ろす上弦にチラリと視線を向ける。
そして一言だけ返したと思えば、また口を閉じる。

「―――、」
会話に応じようとしていたのか、頭の中に声のような物が流れてくる。
音よりも小さく、意志よりも薄い。生命の灯火とも呼べる反応。
風に乗ってきた、花のつぼみを手に取れば、ぎゅっと握りしめて。
開けば花びらの命を増幅させて、一人の少女の形を作る。
『でーもぉ、カッコよかったよぉ?』
ゼオラと同じデザインの、桃色の衣装を着こんだユリウスが、口を開く。

155上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/13(金) 01:01:25 ID:qgZ7ENks0
>>154
「そうか、酷くないか…中々サディスティックな所があるね」

唯一見える口元だけが男の表情を察する道具だ
口元は白い歯を見せている、おそらくニヤニヤした笑みだろう

突如として出現した少女に驚くことなく、男は手をパタパタと振りながら挨拶を交わす

「やぁユリウス、元気かい?
君の言う通りさ、格好良かっただろう?何事にも真剣な男は格好良いのさ……まぁ、私はいつも格好いいけどね!?」

キュピーンと仮面と歯が光った気がする
親指を立ててサムズアップして見せる男は三人に対してそんなことを言ってアピール

156ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/13(金) 08:35:57 ID:CC9nA6W60
>>155

「……別に」
相変わらずの口数の少なさで、返す言葉はやはり一言。
視線すら向けなくなってしまえば、カップの中に写る自分と向き合うのみで。

『わ��っ!』
無邪気に駆け寄ってきたユリウスは、どこまでも止まる素振りを見せなくて。
ドン。
当たり前のように突撃してきて、椅子の上の男へと跳び乗ってくる。
向かい合うようにして膝上に座れば、マスクをペタペタと触りながら笑いかける。
『えへへぇ��』

157上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/13(金) 21:39:46 ID:qgZ7ENks0
>>156
「相変わらず寡黙だね、まぁ君はそこが魅力だよね、ユリウスは逆におっとっと!」

ユリウスは元気が魅力だと言おうとしたら、そのまま突っ込んでくるので反射的に受け止め

「まったく、君はいつも甘えんぼうだね?まぁ格好いい私に甘えたいのはわかるさ、娘もいつも抱き付いてくるよ」

仮面をペタペタされながら、男はユリウスの頭を撫で

158ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/13(金) 22:27:09 ID:SrMYpqxs0
>>157

『ん〜、だって気持ちいんだもん?』
撫でる手を嬉しそうに迎え入れるユリウス。
身体を寄せると抱き付いて、胸に頭を擦り付けて甘えてた。

「……」
顔を上げ、その様子を眺めるゼオラ。
金の瞳その後ゆっくりと横に逸れ、窓の外を向いた。

159上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 00:36:21 ID:qgZ7ENks0
>>158
「気持ちいいか、ならば存分に撫でてあげよう!よぉーしよしよしよし」

痛くないし髪も絡まないそんな加減をしながらワシャワシャと頭を撫で
撫でながらふとゼオラを見て、釣られて窓に目をやる

160ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 02:10:53 ID:SrMYpqxs0
>>159

『〜♪ だーいすきっ』
花の妖精に違わぬ心地よい香りを漂わせながら、頭を差し出し。
視線の先を同じにしていたゼオラは、ふと、反対側のドアへと向けた。

丁度その時、ドアが開かれて純白の衣に身を包んだ少女が現れた。
目が合ったゼオラに軽く微笑みかけると、首元のタオルで髪を撫でながらその隣へと歩んでいく。
「相変わらず、仲が良さそうだね」
ユリウスの物とはまた違い、科学的だが良い香りを漂わせながら微笑んだ。

161上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 04:32:32 ID:qgZ7ENks0
>>160
「ふふ、ユリウスは元気な所が魅力だね…おっととこのままじゃあ二人が嫉妬しちゃうかな?ははは」

そんな軽口を叩けば不意に扉が開き、白い少女が帰ってくる
それを片手を上げて向かえる

「やぁおかえり、もちろん、私達は仲良しさ!」

162ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 19:33:23 ID:SrMYpqxs0
>>161

優しい表情のまま二人を見つめて、
手持ち無沙汰の右手で、柴色の髪を擽る。
見上げた少女と顔を合わせれば、その頬に左手を差し向ける。
「あぁ、今日も可愛いね、ゼオラ」
思わず、目線を背ける黒衣の少女の姿をも堪能した後、椅子に座るもう一人の男へと向き直る。

「それは良いことだ。
 ……ところで、僕達に聞きたい事はあるかい?
 何、僕のわがままに付き合ってくれた礼のような物だと思ってくれて構わないよ」

163上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/14(土) 21:39:35 ID:qgZ7ENks0
>>162
「ほら、見てみなユリウス……あれが女たらしだよ、気を付けるんだぞ?」

ニヤニヤしながら二人の様子を見て、冗談混じりにユリウスに注意を促し

「しかしなぁ、聞きたいことと言ってもなぁ何から聞けば良いのか……」

ん〜と唸ってから、何処ともつかない場所を眺め

164ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/14(土) 23:35:33 ID:SrMYpqxs0
>>163

『きゃーっ、こわーい』
上弦に抱き付きながら、ウルスをニヤニヤとした笑顔で煽る。
呆れた表情で溜息をつくと、ゼオラから離れると思いきや手を伸ばし、頭頂のシルクハットを奪った。
「だが、ゼオラも別に嫌がってはないだろう?」
微かに朱に染まる頬を見逃すわけないと言いたげに抓んで。

「この際、何からでも」
男の視線が外れればユリウスへと向いて、目が合えば微笑みかける。

165上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 01:18:36 ID:qgZ7ENks0
>>164
「ラブラブだね、てっきりゼオラはレラみたいな子が好きだと思っていたが……私の時も無反応だし……そう言うのがタイプか……」

この男、こう言うのが好きである
ニヤニヤ顔(と言っても口元だけしか見えないが)を浮かべ聞きたいことを考えるが

「今思えば……長い付き合いだと思っていたが私は君達の事を何も知らないな、だから何かをピンポイントで聞くことなど出来ないよ、なんでも良い…逆に何を話してくれるのか聞きたいよ」

ユリウスを膝から下ろしながらそう言うと、足を組んでそこに肘を付く

166ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 01:50:01 ID:SrMYpqxs0
>>165

「……うるさい」
頬に掛かった手を跳ねのけると顔を背けてしまう。
ウルスは軽く頭を撫でてから、小さなシルクハットを返した。

「では、改めて僕の自己紹介を……まずは名前だね。
 ウルスラグナと呼んでくれて構わないが、これは正確には正しくなくてね。
 というのも、僕こそがこのゼオラ=アドヴァルドという少女の未來の姿だからさ」

167上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 07:28:16 ID:qgZ7ENks0
>>166
「あーらら、もうちょっと見ていたかったのに……」

誰に聞かせる事もなく、男はそう呟く
まぁおふざけはここまでと言うように、白い少女の話に耳を傾けて

「なるほどな、ウルスラグナ……もしかしてなんだけども、君はそこのゼオラ…ああ、大きな方ね。
そのゼオラと分裂した姿とかじゃないよね?」

いや、なんか二人とも雰囲気が似てなさすぎると付け加え

168ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 08:50:05 ID:9lZplNhQ0
>>167

「……さぁ、どうだろうね。
 ついでだから、彼女について僕が聞いたことの説明もしておこうか」
男への返答の一言目は曖昧なもので。
「今、正しければゼオラ=アドヴァルドは18歳。
 彼女の年齢はそれから10年先だということが解った」
内容の中心人物へ、視線の先を同じにする。
当の本人は、掌に生み出した珠状の小さな闇の塊を幾つか漂わせているだけ。
「それが僕にとっての未来にもなるかどうかまでははっきりとはしていない。
 しかしながら、僕個人の意見を言わせてもらうならば……こうはなりたくないものだね」

169上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/15(日) 21:07:48 ID:qgZ7ENks0
>>168
「つまり、28歳か……まだ私より若いな、いやそもそも見た目も若々しいよな」

小さなゼオラと大きなゼオラ、そしてウルスラグナを見ながら腕を組む

「うむ、自分と同じ存在にそんな辛辣なことを言うとはね……何か理由はあるのかい?
とりあえず、続きを聞かせてくれるかい?」

170ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/15(日) 22:23:52 ID:SrMYpqxs0
>>169

「僕にはやるべきことがある。
 元の持ち主と雖も、この身体を返すわけには行かないのさ」
全身を白で固めた姿には、彼女が彼女であることの証が込められていて。
その中で煌めく真紅の左手は、双眸と共にトレードマークとして存在していた。

「まぁ……それほど気にしてはいないさ。
 彼女はどうやら、単にこの世界の時間を伸ばしただけの存在でないらしい。
 要するに、別の未来からということさ。恐れるならば、気づく前に何かが起こる前だと思うしね」
窓際のゼオラの姿を眺めながら、足を運んでいく。
頭に手を触れ、微笑めば。少女時代のゼオラよりも長く伸びた柴色の髪を撫でて行った。

171上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/16(月) 23:14:08 ID:qgZ7ENks0
>>170
「ん?その肉体、別の人間の物なのか?聞けば聞くほど謎が増えるな君達は……」

次々と語られる新事実に男は思考を巡らせる
足を組んだまま腕を伸ばし、ユリウスの頬をムニムニ

「あれって、一応同一人物同士なんだよな……セルフか……しかし、別の未来か……」

ここには無い何かを見つめるような表情のまま、男は呟いた

172ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/16(月) 23:34:04 ID:SrMYpqxs0
>>171

「この身体が、ゼオラの物さ。
 死した肉体が何故か再び血を巡らせ、僕の意識が芽生えた……やはり、謎だがね」
幼くして命を落としたゼオラ=アドヴァルドという少女。
その肉体は他の人間に受け継がれ、魂は仮初の肉体を得て再び巡り合ったということ。

頬をムニムニされたユリウスは気付いたように微笑むと見上げてくる。
目を合わせると笑みを一層強めて両手を伸ばし、抱き付きをせがんでくる。

「別の、10年後の未来からやってきた人間からの言葉だ。
 彼らにしても、この瞳は、何処の先を向いているのかは知りえないそうだがね……」
少女時代の姿から、20年の飛躍を得たゼオラの顎に手を当てて。
目隠し越しに無理矢理目を合わせるが、フッと息を吐いてあきらめたように戻ってくる。
「困った姫様だ……」
ザ・キザな笑み。

173上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/17(火) 00:45:12 ID:qgZ7ENks0
>>172
「なるほどな、君の体が本来のゼオラの体…魂は別物って事で良いのか?」

声は真剣そのもの、しかし一連の動きは真剣なのかどうなのか解り難く
両手を伸ばすユリウスの腋下に手を入れて持ち上げ、再び膝に座らせる

「この子の、ユリウスの事も何か知っているかい?って言うか君はさっきから何をしているんだい?」

ユリウスの頭を撫でながら、キザな笑いを浮かべるウルスラグナに問い掛け
様子見に大人ゼオラといつものゼオラを交互に見て

174ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/17(火) 01:24:51 ID:SrMYpqxs0
>>173

「疑問はそこさ」
尋ね口調の上弦に指を突き出し。
「僕の魂はどこから来たのか。
 それが解らない限りは真の意味で僕が誰なのかはっきりとしない」
至って彼女は真剣なのだろう。真紅の瞳は鋭くなる。
彼女が得た名前は、環境・精神、色々な物に影響を及ぼしているようだ。
「だが、おぼろげだがヒントのような物は思い出しつつあってね」
足掛かりに過ぎないがそれを手に入れたことは、安らぎにもつながったらしくて、転じて浮かべられた笑みは柔和。

上弦の手が伸びてくるとわくわくした表情を見せ。
視界が高く昇るときゃっきゃと喜んでみせたが、膝の上に戻ると一気に不服そうな顔に。
『ぎゅってしてほし〜の!』
「……僕かい? キミなら解るはずだが。
 このゼオラの姿に心惹かれたのも、因果を知るとまた必然だったのかな、って」
顎に乗せた手を頬、うなじへと持っていき後ろ髪を優しく書き撫でる。
指先を透けて通る柴色の髪を見つめて、過ぎ去れば拳を握る。
「その子については彼らも知らなかったよ。
 勿論僕も、そこのゼオラですら、名前に心当たりは無い」
話を振られると、上弦の対面に座っていた少女は無口にシルクハットを揺らすのみ。

175上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/17(火) 12:02:04 ID:qgZ7ENks0
>>174
「確かに、ゼオラ小さくても謎の魅力あるし、大きなゼオラも妖艶な魅力があるね…
しかしウルスラグナ、ちょっとキザ過ぎる気が……」

まるで若い頃の自分を思い出すとこぼし
それでも進展はあったのだと聞くと、興味深そうに息を吐き

「君の望む真実が近付いてきたって訳か……いいね、私も錬金術師としてその気持ちは理解できるさ
しかしユリウスは謎のままか…ユリウス、君は何かわかるかな?」

ウルスラグナに真実を追い求める者として共感を覚えると同時に、不満そうなユリウスに気付き
質問をしながらモフモフ

176ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/17(火) 15:35:59 ID:SrMYpqxs0
>>175

「この身体が僕の物でないとしても、僕らしくありたい。それだけのことさ」
二人のゼオラの中間に位置する彼女は、幼さと大人加減を共有する頃の筈で。
顔の作りは二人と相違ないものだが、自信に溢れた雰囲気・表情は間違いなく彼女特有のものだ。

「望むかどうかで言えば、まだハッキリとはしていない。
 真実を受け入れるかどうか。その前に知ることからさ。
 ……錬金術師。そういえば未来から来ていた人物の一人が、キミに会いたがっていたよ」
キーワードだったのだろう。唐突にそんな事を言い出した。

『んー、わかんないっ。
 でもね、ユリウスはおねーちゃんとずっといっしょに居れるだけでいいよ?』
モフモフを嬉しそうに受け入れながら上弦の手を上から握り返す。

177上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/18(水) 01:18:26 ID:qgZ7ENks0
>>176
「そうか、まぁ私としては見ていると楽しくはあるから特に問題はないんだけどね
ゼオラ照れるなんて滅多に見れないからね、ふふ」

ウルスラグナと二人のゼオラ顔を見渡し、先程の事を思い出しでもしたのか、唯一見える口元は楽しそうに形を変えていて

「それに、ユリウスも言っていた通り、君達には一緒に居て、いつも仲良くしていてもらいたいからね」

握り返すユリウスの手を男が見ると、一瞬だけ……確認できるか出来ないかの本当に一瞬だけ、キラキラと光る物が手の周りを一周

男は心の中でだけ オマジナイさ と呟く

光の正体はなんて事の無い、似たような物は幾数千と存在する他愛の無い物
幸運の御守りとかパワーストーンとか、願いが叶う石とか、そんな眉唾物のアイテム(錬金術士版)をバレずに、まるで手品のように使っただけである

「さてと、それで?私に会いたい人だって?それとも錬金術士なら誰でも良いのか?」

男は最近出不精であるため、必要がなければ娘を向かわせる事だろう

178ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/18(水) 14:52:43 ID:10jV87xA0
>>177

「フフ、案外かわいいところもあるんだよね」
視線の向く先は異なる未来から、辿ってきた過去の少女へと。
視線を向けられた側は逃れるかのように上弦の方へ。
しかし、上機嫌そうに歪む口元を見れば、期限悪そうに頬が膨らむ。

『♪』
輝きなど気づく素振りも見せず、抱き抱えられるとそれだけで嬉しそうで。
キラキラを漂わせながら微笑む姿は、何時もよりも愛らしく。

「あぁ、それについての詳細は知らないよ。
 ただ呆然とキミを探しているといっていただけさ。
 特段、焦る様子も無さそうだったから気にする必要はないと思うよ」

179上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/18(水) 23:01:12 ID:qgZ7ENks0
>>178
「………そうか、急いではいないか…だったら、私が今度出掛けるときにでも探してみるかな
君が先にまたその人達に会ったときは、私が会おうとしてると伝えてくれ」

そう答えて、男は視線を再び少女達に移す

普段は無表情なゼオラが見せるいつもと違った表情、先程まで戦っていたウルスラグナが見せるキザな笑い、いつも自分に甘えてくるユリウスの愛らしい姿、そしていつもと変わらぬ大人ゼオラの佇まい

男にとってとての喜ばしい空間が出来上がっており、自然と笑ってしまうのだ

「ははは、どうしたゼオラ?頬なんて膨らませて?綺麗な顔が可愛らしくなってるぞ?」

ユリウスを抱き抱え、ゼオラにそう問い掛ける、オマジナイアイテムの光はもう消えている

180ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/19(木) 00:34:51 ID:SrMYpqxs0
>>179

「その時はただの偶然だろうね。まぁ覚えておくよ。
 ……そうだ。その序に、人探しをもう一人引き受けてはくれないか?」
変わらず外を眺め続けるゼオラの元から、3人の座るテーブルの方へと戻ってくる。
人探しというワードに釣られてやってきたらしく、その足取りは急いていた。
「いや何、キミにとっても気になる話ではないのかと思って」
よく似た四人を見つめる上弦に視線を向けて、観察する顔は悪戯っ気の強い子どもの表情で。
「さて、次いでの序だ。キミにもう一つ問題といこう。
 そもそも、だよ。僕とゼオラの繋がりは理解していたと思うが、足りないとは思わないかい?」
テーブルに肘をつき、椅子に座るゼオラと目線を同じにして視線を投げる。

「……」
不満も受け入れられないゼオラは諦めたらしく、頬が窄み元通り。

181上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 17:16:28 ID:qgZ7ENks0
>>180
「なんだい、どうしたんだいゼオラ?ちゃんと言わないと分からないぞ〜?
まぁ、やはり君はいつもの表情が似合うよ」

別に意地悪をしている訳では無いのだが、仮面で表情が隠れている為、そう見えるのだろう
余裕があればゼオラに構ってあげたいのが本心だが、男はウルスラグナの話に集中する事にした
この子達の助けになるならと言う気持ちだが、仮面で隠れた顔からは伝わることはないのだろう

「さて、それで人探しか……どんな人かな?
まさかその、ここに足りない人物を探して連れてこいって事かな?」

また真面目な話だ、男はユリウスをいつでも膝から降りられるように開放する

182ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/19(木) 17:36:52 ID:8zjPTCxc0
>>181

「むっ……」
おどけた口調に微かな呟き。不足した音でも怒りの片鱗が見え。
テーブルの下。上弦の影を操り腕を作り出せば足首を掴んで握る。
言外に口を止めようとした、その手段は直接的。

「連れてこいとは言わないさ。序で構わないよ。
 僕達も探しているんだが、ヒントが少なくてね。
 実質手探りなのさ。単純に人は多いほうがいい……それだけさ」
雰囲気を読み取り、膝から降りていくユリウス。
窓際に寄っていけば、『姉』の手に導かれて彼女の膝上に。
「彼女が都市にいること。
 8歳から13歳の内であること。
 何かしらの特殊な能力を持っていること。これだけしか解らない」
示して立てた三本指は、どれも弱々しく握り拳へと戻っていった。

183上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 23:38:49 ID:qgZ7ENks0
>>182
ユリウスが大人ゼオラのもとに辿り着いたのを見届けてから、男は口を開いた

「ついでね、それくらいなら言われなくても協力しようじゃないか
そう都合よくいくかはわからないが、こういう話を聞くと意外に」

184上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/19(木) 23:45:10 ID:qgZ7ENks0
>>183ミスった

>>182
ユリウスが大人ゼオラのもとに辿り着いたのを見届けてから、男は口を開いた

「ついでね、それくらいなら言われなくても協力しようじゃないか
そう都合よくいくかはわからないが、こういう話を聞くと意外と簡単に見つかるかも知れないからね」

ウルスラグナの話を聞き、能力が悪い働きをしなければなと付け加え
その依頼というか頼みを引き受ける、男自身も気になっていることだったから

「さてと、ではどうするか……」

話を続ける最中、男は自身の足を掴む影に視線を落とす
しばらくその様子を眺めてから、ウルスラグナに話を中断するといったジェスチャーを行ってから、立ち上がる
足を掴まれているから動けるかわからないが、ゼオラの近くに寄ろうとしているようだ
先にゼオラの機嫌を直そうと考えたのだ

185ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 00:42:25 ID:SrMYpqxs0
>>184

話の転換。上弦の持ち出した待ったに潔く了承のサイン。
テーブルから肘を離し、さらに一歩身を引くと上弦を通した。

「……なに」
飽くまでも痛みだけで動き出すのを制御する程拘束力はなく。
難なく振り切れば、普段と変わらぬ表情のゼオラが見上げる。
いつも通りの口調と雰囲気。無愛想な様はいつも怒っている様にも見える。

186上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 01:20:56 ID:qgZ7ENks0
>>185

ウルスラグナに無言のまま手の動きだけで感謝と謝罪を送り、ゼオラの近くに立つ
男は身長が高いため、ゼオラの座る椅子の背もたれに手をかけ、身を屈めて視線を合わせる

「ふふん、ちょっと君の機嫌を直しに来たよ、私に何か言いたいんじゃないかな?」

先程までとは違い、意地悪な雰囲気は存在せず、優しい声が発せられる
いつもは無口な少女はクールな立ち振舞い故に不満があっても特にリアクションはしなかったと記憶していたが、今回は直接的な行動をしたため男は少し気になった

「ほら、今なら私にしか聞こえないよ?」

仮面の男が優しい声色でそう言うと、指を一本立てる、何かしたようだが別に気にする必要はないだろう

187ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 01:55:40 ID:SrMYpqxs0
>>186

「別に……」
結んだ口を微かに開けば、抑揚のない声が返るのみ。
金の瞳は逸らされて、マスクの奥から落ちていく。
「……興味ない」

188上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 14:51:32 ID:qgZ7ENks0
>>187
「わかったわかった!わかったよゼオラ、謝るよ、意地悪してごめん!機嫌直してくれよ、な?」

頑固なのかなんなのか、頑なになってしまった少女を解きほぐす為に謝る
ゼオラの手を握って仮面越しに目を合わせようとしてみる

189ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 15:49:08 ID://Xu7/RM0
>>188

「うるさい……」
ぽふ。と胸に頭を預けていく。
呟きはほぼ無音で、それこそ上弦にしか届かないくらいで。
見上げる金の瞳は再びマスクの奥を捉え。
「……。……わかってない」

190上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/20(金) 19:33:44 ID:qgZ7ENks0
>>189
「あぁなんてこった、事は意外に大きなものだったのか」

胸に預けられた頭を撫でながら、どうするか考える
この少女の不満の原因はなんだろう?
ウルスラグナとの一連の流れを楽しんで見ていたからだろうか?それとも

「あ、もしかして私の仮面の中がみたいのかな?違う?君の機嫌を取るためになんでもしてあげるよ?」

最終手段、なんでもするを使う事にした男は着け始めてから人前では外す事の無い仮面すら外す心構えをゼオラに示す

191ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/20(金) 21:40:08 ID://Xu7/RM0
>>190

伸びた手は、マスクに触れる。
人肌と違い、固く、冷たい金属に、白くか細い手が触れる。
「……違う」


『ん? なぁーに、おねーちゃん?』
窓際で遠くを見つめていた女は、唐突に腕の中の少女を抱く力を強めた。
珍しい。彼女からのアピールに首を傾げたが、少女は微笑んで受け取った。
逆に、積極的に応えていく少女は女の顔を見上げ、手を伸ばして顔に触れようとしていた。

192上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 00:05:20 ID:qgZ7ENks0
>>191
「……?」

仮面に触れられながら、ちらりと大人ゼオラとユリウスの様子を見て
まさかとは思うが、これか?とでも言うかのように体をゼオラに向け

「ユリウスが羨ましくなったのかな?全然、君なら私はいつでも大歓迎だよ?」

思い当たることはなんでも行動して試してみるのが男の信条だ
両腕を広げて目を合わせてみる

193ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 01:01:45 ID:SrMYpqxs0
>>192

騒がしく目を向けられれば、
無言のままそっと目線を逸らして。

差し出された身体と腕には、
素直に従って重なっていく。

どれほどこうしていただろうか。
音もなく黒、白、桃の三人は部屋を離れていて。気付けば二人。

194上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 01:23:28 ID:qgZ7ENks0
>>193
「珍しいねゼオラ、君が素直に私の腕の中に来るなんて」

ユリウスにしたように優しくもふもふ、戦闘終わりにウルスラグナに言っていた事が叶う

気付けば、みんな席を外している
ゼオラも恥ずかしがる事はないだろうと男は考える

「機嫌は直ったかい?」

195ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 01:34:00 ID:SrMYpqxs0
>>194

「別に……」
どういう風の吹き回しか。それは感じさせない。
何故なら少女は空虚で、無言だから。
空洞に思えた心は寂しさを覚えたのか、上弦にすり寄ってきて。
ガラス玉に思えた瞳は、愛しく見えたのか頭を擦り付ける。
「……まだ」

196上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 07:35:23 ID:qgZ7ENks0
>>195
「そうか、だったら機嫌が直るまでこのままでいないとね」

少女を持ち上げ、男は椅子に座る
そのまま、またもふもふを始めたのは長期戦を考えての事だった
頭を撫でながら男は口を開く

「別に寂しがる必要はないさ、君が寂しく感じる事があれば直ぐにみんなが助けてくれるよ
私だって君が寂しい思いをする前に君の所に飛んでくるさ」

197ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/21(土) 11:50:55 ID:.x0kYX0I0
>>196

「うん……」
身を預け、男の腕に包まれていく。
続く言葉に返答は無く、ただ静かに収まっているだけ。
見れば、少女は微睡み始めその瞳は閉じかけていた。

198上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/21(土) 23:32:06 ID:qgZ7ENks0
>>197
「おっと……」

会話を続けようとするが、微睡み始めた少女に気付き言葉を切り
何も喋らずにその表情を見つめて一人で小さく呟く

「安心感を与える事が出来たかな?」

199ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/22(日) 00:16:34 ID:SrMYpqxs0
>>198

少女の身体は酷く軽く、人の重みを感じさせず。
冷たく、人の温もりを感じさせず。動かず、生命であると感じさせない。
まさに人形。今の姿もだが、ゼオラ=アドヴァルドそのものを形容するに相応しい言葉。
しかしながら、その吐息は安らぎから出たものに違いなく。


どたどたどた。
全くの静寂を保っていた空間に、激しく床を鳴らす音。
なにやら誰かが廊下を走っていて、次第に大きくなる音はこの部屋が目的だと告げていた。

ばん! どんどんどんどんどん……ごんっ。
勢い余ってか扉に激突し、後ろから続く足音もその勢いに飲まれて連鎖する。
最後に少し大きな音が続けば、また静寂が返ってくる。

「……ん、っ、ぅう……」
眠りに入ったばかりの少女がうめきをあげる。
外の様子を見に行くか、このまま少女を起こさずに居るかは上弦の自由だろう。

200上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/22(日) 23:03:30 ID:qgZ7ENks0
>>199
「……」

少女を抱き抱えながら男は騒がしい音を聞く
腕の中の少女の表情は安らかであり、自分の近くで安心してくれたのだと思うよ頬が緩む
しかし、聞こえてくる騒音は少女の安らぎをもしかしたら邪魔してしまうようなもので

「全く、何事だ? ウルスラグナ達が騒いでいるのか?」

少女を抱き抱えたまま静かに立ち上がり、辺りを見回して、確か天蓋付きのベッドがあったような
無いなら男の得意な瞬間錬成で作り出すだけだが

どちらにせよ、男はゆっくりと少女をベッドに寝かせ、毛布をかけると頭を優しく撫でる

「ちょっと行ってくるよ……」

パチンと振り向き様に小さな硝子玉を砕くと水色の光がキラキラと広がって消えていく
少女の眠りを妨げないよう、防音効果のある何かを使った様だ

「さてと…」

息混じりの声を出すと、歩き出し扉を開けた

201ゼオラ=アドヴァルド:2016/05/23(月) 00:36:55 ID:SrMYpqxs0
>>200

天蓋付きのベッドは上弦の見知らぬ間に部屋から失われていた。
今、この部屋にあるのは上弦達の座っていた椅子とテーブルのセットのみ。
……娘ならばその所在は知っているだろう。
レラの家に運び込まれているあのベッドはここから持ち出されたものである。

作り出されたベッドに乗せられたゼオラも、物音に気付いていて、眠気の遠ざかった目を擦る。
身体を起こそうとしたが、優しく撫でられる頭を心地よく感じて、素直にベッドに身を預け再び目を閉じた。


扉の前では、見覚えのある赤い塊ががっていた。
よくよく見れば、それはアリスとその従者たちの群れだということが解るだろう。
「なんで扉が閉まってるのよ!」
先頭を走っていた結果後から続いた従者達に埋もれたアリスの声が響いてくる。
その従者たち塊の一番上には彼らを下敷きにする形で赤い服を纏った見覚えのない闇色の髪の少女が蹲っている。

202上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/23(月) 23:15:58 ID:qgZ7ENks0
>>201
「……」

仮面に隠れた表情は全くわからないが、もし仮面が無かったならば男の露骨に嫌そうな顔が見えた事だろう

いきなりこんな集団で屋敷に踏み込んでくるとは何が目的なのか……それにウルスラグナ達は何をしているのか、色々考えては見たが一番最初に言わなければならないことがある

「扉はいつも閉まっているよ、だから自分で開けなきゃいけないんだよ」

203アリス=ジャバウォッキー:2016/05/24(火) 00:06:44 ID:SrMYpqxs0
>>202

従者たちがクッションになって一番ダメージ軽かった頂点の少女が動き始めた。
山から下りると慣れた手つきで一人ずつ従者を掴んで崩していく。
その内、赤いドレスに包まれた手が山を掻き分けて出てくると、それを掴んで引き抜いた。
「ご苦労」
胸に抱えられたまま一言口にすると今度は上弦を向いて。
「……なによ、その顔」
目敏く指摘してくるアリスの顔こそ不機嫌そうで。
その陰で意識を取り戻し始めた従者たちが扉を開けると部屋の中に入っていこうとする。

204上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/24(火) 20:37:30 ID:q0xOa4pA0
>>203

「いや、待て 今この部屋には入れない……というか入ったら駄目だ」

扉の前に立ちはだかり、アリスを始め従者達にそう告げる
アリスと従者のリーダーだろうか?その二人に仮面越しの視線を向け

「そもそも、何か用があったのか?残念ながら今あの子は睡眠中なんだよ」

205アリスと赤の従者達:2016/05/24(火) 22:03:56 ID:SrMYpqxs0
>>204

「どうして?」
闇色の髪をした少女に抱えられていたアリスが、上弦の言葉に不満そうな顔を浮かべる。
しかし、続けられた理由に残念そうな顔を見せた。

「そう……せっかく遊びに来たのに、残念ね。
 ……それと、もういいわ。降ろしてちょうだい」
抱えられていた腕を二度、叩きながら後ろの少女へと向けた。
言いつけられた側は膝を曲げると、腰まで伸びた長い髪を地面に垂れさせながらアリスを優しく床に着地させた。
彼女はレラやゼオラ、ウルスラグナ達と同じくらいの年齢に見える。身体は細いがアリスを抱えている間一切口を開くことなく、表情も何一つ変えることは無かった。
「じゃあ、代わりの案を考えないといけないわね」

206上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/24(火) 23:59:58 ID:qgZ7ENks0
>>205
「……君達が聞き分けのいい集団で助かったよ、こんな集団でなんて少し驚いたがね」

一歩前に歩み出ると後ろ手で扉を閉める
アリスと闇色の少女、そして奥に控える従者を眺めて心の中で思う

こんなに友達がいるなら寂しくないだろうな

遊びに来たという言葉を信じながら、男は唯一見える口で笑った
さて、この集団はこのあとどうするのだろうか

「あまり騒がないでくれよ?やっと機嫌を取り戻してくれたんだから」

207アリスと赤の従者達:2016/05/25(水) 01:28:23 ID:SrMYpqxs0
>>206

「だって私は赤の女王ですもの。従者や騎士は必要よ?」
赤い燕尾服で揃った、同じ風貌の少年達が誇らしげに並ぶ。
以前は完全に同一だった彼らだったが、今は何パターンかに別れていた。
羽根飾りのついた帽子に、弓矢を携えた物や、
他より裾の長い燕尾に、レイピアを腰に差しているものなどが居た。

「ねぇ、あなたは何かない?」
提案を尋ねられた傍らの少女は、少し首をかしげてから小さく横に振った。
序に発せられた言葉は「別に」という小さく抑揚に乏しい声。
「うーん。そうねぇ……あなた。私たちはどうやって遊べばいいと思う?」
困り果てた様子のアリスは、上弦にそう尋ねる。

208上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/25(水) 23:10:53 ID:qgZ7ENks0
>>207
「なるほどな、赤の女王ね……私の知っている物語だと赤の女王って敵キャラだった気がするな」

君は敵キャラなの?と言うように視線を向けて
その後は誇らしげに立つ少年達に視線を移し、眺めながら問いについて考える
この人数ならなんだって出来そうなものだが

「野球……?」

209アリスと赤の従者達:2016/05/26(木) 00:12:52 ID:SrMYpqxs0
>>208

「私は物語の全て。だって女王ですもの」
頭頂の王冠で、金の囲いの中にある真っ赤で大きな宝石がキラキラと輝く。
それを魅せつけるようにぐっと胸を張った。
「……というか、あなた、今日はずいぶんと辛口ね?
 私って、何か悪さをしたかしら……嫌われるようなことをした覚えはないのだけれど」
今度は一転して弱気な口調になると、騎士と呼ばれた少女の後ろに隠れながら。
従者もそれに群がるように集まってきて、足元を埋め尽くされた少女は硬い表情の眉を微かに顰めさせた。

210上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 00:43:49 ID:qgZ7ENks0
>>209
辛口と言われ、意外そうな表情を浮かべてアリスの顔を見て

「そうかな?さっきの戦いの熱が残っているのかな?それとも君達が部屋の前で騒いでるからかな?
逆に君は今日は大人しいね?私の記憶が正しければ君はもっと唯我独尊な性格で私が何を言おうが突っ走るような子だった気がしたが、まぁ気分を害したなら謝るよ、すまないね」

レラに負けず劣らずアリスは自信家でわがままな我が道をいく少女だったと男は記憶していた
しかし、従者に囲まれる少女を見ていると自分の記憶違いだったかと疑問を持ち、仮面越しの額を指先で二回叩いた

211アリスと赤の従者達:2016/05/26(木) 02:11:50 ID:SrMYpqxs0
>>210

「だって今のあなた、怖いもの……」
少女の後ろに隠れるアリスは、顔だけを覗かせる。
闇色の瞳を持つ少女と共に、視線が向けられるのは上弦の瞳。
胸一つ抜けた少女からの瞳は、とある者からの物と同じく空虚に見えて、意志を感じて。
次の瞬間、従者たちを掻き分け一歩踏み出せば、物言わぬままマスクにへと手を伸ばす。

212上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 10:19:13 ID:qgZ7ENks0
>>211
「怖い……?私が!?」

ショックそうな表情、まさか久しぶりにそんな事を言われるとは思ってなかった
この男、今も昔も子供好き(中身は何歳でも構わない)である、そんな彼が少女からそんな事を言われてしまうとは、かなりのダメージである

「は、HAHAHAHAHA!ほ、ほら怖くないよ
?私だよ〜?、あ!仮面は取っちゃ駄目だ!」

仮面に手を伸ばされるが、手でガード
男自身、仮面は取ってと言われれば取るのだが、彼の目付きは鋭く、余計怖がらせるかと考える

213アリスと赤の従者たち:2016/05/26(木) 14:06:42 ID:0qSjiB160
>>212


おどけた様子の上弦に、アリスも普段の調子を取り戻し。
素早く少女の背中から飛び乗り、肩車の形になって。
「いきなさい! あのマスクを奪うのよ!」
防がれた少女の手が、上弦の腕を掴み。
細く、華奢な筈の身体からは想像できない怪力で抵抗を制してきて。
防御が手薄になったところで、アリスの手がマスクへと伸びる!

214上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/26(木) 20:27:43 ID:qgZ7ENks0
>>213
「いや、だから仮面を取ると余計……ぬぅっ!?」

なんだこのパワー……!?
男は一瞬の事に驚きの表情を浮かべる、自分が戦闘で疲れたから力が入らない訳では無さそうだ
受け流すのは容易いが、男は現在扉の前にいる
前には少女二人に従者の少年多数、下がれば黒い少女の睡眠を邪魔しかねないし、受け流せば誰かに怪我をさせるかもしれない
そうなったらさらに怖がられてしまうことだろう

「クッ!狙いはこの仮面か!でも仮面を取ったらまた怖がられてしまうだろうに!だから一旦落ち着いてくれ」

下がらず進まず、その場で停止するように闇色の少女の怪力を受け止めようと必死の抵抗
仮面は無防備なのですぐに取れるだろう

215アリスと赤の従者達:2016/05/27(金) 00:24:30 ID:SrMYpqxs0
>>214

闇色の瞳で上弦を見つめたままの少女。
顰めていた眉も平常に戻り、上弦を制している間も一切動かず。
人形ではないことは明らか。見た目では見つけきれないが、人ならざる者であることもまた、明らかだった。
「もらったわっ!」
真下の少女の優性に好色を浮かべたアリス。
二人重なれば上弦が長身と雖も、容易に届く高さになっていて。
完全無防備となったマスク目がけて手を伸ばすとついに取り去った。
露わになった瞳を見つめると、アリスはにんまりと笑みを浮かべた。
「そうね。こっちの方が私はお気に入りよ?」

216上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/27(金) 22:27:41 ID:qgZ7ENks0
>>215
仮面を取った男の瞳は紫水晶……ではなく
瑠璃色の瞳がそこにはあった、アリスは知らぬことだが、先程の戦闘で力を使い過ぎた故に紫水晶から瑠璃色に戻っていた

「こ、これで満足かい?余計に怖がると思ったが気に入ってくれてるようで何よりだよ
こんな事せずとも言えば取ってあげたものを……それより」

闇色の少女のパワーを前に男は動かぬよう抵抗するので精一杯だった、今でも限界以上の力で耐えているが、そろそろ力尽きそうである

「満足したのならこの子に退くよう言ってくれないか?私の体力がもたない……!ぬぅ……」

力一杯抵抗しているため目付きは相当怖いことになっている

217アリスと赤の従者達:2016/05/27(金) 22:50:22 ID:SrMYpqxs0
>>216

「もちろんよ。
 あなた、目つきは怖いかもしれないけれど、
 その目が優しいこと、わたしは知っているもの」
ぴょん。と少女の肩を飛び降りるとマスク越しに上弦を見上げて、マスク無しで上弦を見て。
アリスは関係ないようだが、背後の少年従者たちは目つきがより険しくなった上弦に少しばかり精神ダメージを受けているようだ……。

目の前の闇の瞳も歪まずに。
瑠璃の瞳を見つめていたが、アリスが肩から降りていくと手を離す。
「ごめん。痛く、ない?」
抑揚に乏しい声で、目線は掴んでいた手首に下ろされながら。

218上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/28(土) 00:16:12 ID:qgZ7ENks0
>>217
「ふぅ、いやありがとう…私は大丈夫さ、君が手加減をしてくれたお陰だよ」

自分の鋭い目を間近で見て無反応な闇色の少女に驚きを見せながら、素直に礼を言う
自身の手首を撫でながら問題が無い事も告げる

「いやぁしかし、そこまで言われてしまうと流石の私もニヤけてしまうな……
今日の君は優しいね?最初に警戒して損したよ
おっと、少年達もすまなかったね?安心してくれ、私は悪い錬金術士じゃないよ?」

アリスに目を合わせながら、ニヤけながら礼を言うと、少年達に向き直り、ウインクと指パッチン

219アリスと赤の従者達:2016/05/28(土) 00:30:11 ID:SrMYpqxs0
>>218

「なら、良かった」
そう、平坦な口調で告げる。
アリスの連れてきた新たなる従者、闇色の瞳をした少女。
変わらず崩れない表情で案ずるような仕草。
穏やかな意志こそ感じさせるものの、感情として表立たない表情。
瞳と同じく闇色の艶のある長い髪、華奢な身体。やはり、全てが、似ていた。

「もう一つ、親切ついでにあなたを幸せにしてあげるわ。
 だから、このキレイなマスク、少し借りてもいいかしら?
 大丈夫。あなたが起きたころには枕元に返してあげるから」
奪い取った上弦のマスクと指先に乗せてクルクルと回したり、
背後に並ぶ従者たちの一人の顔に被せてみたりして遊びながら。
少年従者達も親し気なアリスと和やかな上弦の雰囲気に馴染んだのか普段通りの柔らかさを取り戻した。

220上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/05/28(土) 15:19:34 ID:qgZ7ENks0
>>219
「私の仮面を?変わってるね、まぁすぐに返ってくるなら問題はないさ、私の目も今は問題ないみたいだからね」

幸せにという言葉に少し期待を抱きながら快く貸し出しを許可する
代わりの仮面も持っていることを考えると特に貸し出しを渋る必要は無い

「しかし、アリス……この女の子、従者のリーダーかな?似ているね?」

闇色の少女をみたがらアリスにそう問いかけると、ちらりと自分の背後の扉に視線を移し

「君、名前は?」

221アリスと赤の従者達:2016/06/02(木) 09:27:00 ID:SrMYpqxs0
>>220

「その子は私の騎士よ」
赤の礼装に身を包んだ少女は再び上弦と目を合わせる。
背後に並ぶ少年兵士たちと衣装は基本は相違ないが、
豪奢な装飾が追加されていることから、彼女の立場は上弦の思う通りだろう。

「僕は、柊宇都綾」
相応に年齢を重ねているからか、かの少女よりもはっきりとした喋り口。
整然とした立ち居振る舞いは騎士と呼ばれるにふさわしいものであった。

貸し出しの許しを得たマスクを兵士の一人に預けると彼らを帰るように促していく。
その背を見送ると、上弦に向き直った。
「さて、ゼオラが休んでるんじゃ仕方ないし私は帰るわ
 またあなたのお店に遊びに行かせてちょうだい」
「何かあったら、また」
別れの言葉を告げ、アリスも踵を返していくと、騎士の少女は頭を下げてそれに続いた。

222上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/03(金) 02:33:55 ID:qgZ7ENks0
>>221
「そうか、君達が一緒にいるなら私の予想通りだったとしても安心かな?」

アリスの紹介で闇色の少女に応えるように自己紹介をする

「私は上弦…錬金術師をしているよ、君の主人……でいいのかな?アリスとは長い付き合い……だと思うよ」

滅多に会わないが、知り合ったのはかなり前の話だ
それでも親しく接してくれてるアリスは仲の良い人物なのだと男は答え

「ああ、いつだって来ると良いさ、場所はわかるかい?
その時には娘を紹介するよ、またね」

おとなしく帰って行くアリス達が、ゼオラを大切に想っていると言う考えは確信に代わり、男は安心してアリスと騎士団を見送った

「あの三人もしっかりした騎士ならなぁ……」

アリスと騎士団の後ろ姿を眺めながら、自分の屋敷にいるダメな騎士三人組を思い出し、苦笑を浮かべるのだった

223上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/12(日) 22:03:41 ID:qgZ7ENks0
「さて、騒がしい子達も帰ったことだし、私も帰るとするか、さすがに戦闘で体力を使いすぎた」

首に手をあて、グリグリと首を動かしため息をつく
そうだ、帰る前に挨拶をしておかなくては、そう考えた男は踵を反して扉を開く

「しかし、他の子達はどこに行ったのか……」

扉をくぐりながらそうこぼし、とりあえず部屋に戻って見ようと考えたのだった

224ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/12(日) 23:12:02 ID:SrMYpqxs0
>>223

去る間際に創りだした天蓋付きのベッドに眠った少女。
挨拶の為に上弦が近づくと身体を起こし、目を擦る。
いつも以上に眠たげな眼でぼっと見つめていて。
「なに?」
と、返す。

225上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/13(月) 02:45:29 ID:qgZ7ENks0
>>224
「ゼオラにお客さんだったよ、アリスだった
君が寝ているからと言ったら大人しく帰っていったよ」

部屋を出るまでは仮面を着けていた男が戻ってくると仮面をしていない
それからは相手が大人しくはしていなかったという事は察せてしまう

「私もそろそり帰って休もうかと思ってね、挨拶に来たよ
寝ていたらウルスラグナ達に任せてそのまま帰るつもりだったんだが、いないからどうしようかと考えていてね」

226ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/14(火) 00:31:09 ID:SrMYpqxs0
>>225

「……そう」
アリスについて、興味なさげに一言下しただけの少女の瞳が揺れる。
見上げた視界から仮面が無くなっていることに気が付くと、首を微かに傾けた。
重なっていた毛布を剥ぐと、ベッドからも降りて上弦の元へ寄ってくる。
「……帰る」

227上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/14(火) 03:00:08 ID:qgZ7ENks0
>226
「君は相変わらずクールな女の子だね?」

アリス達の反応を想像しながら、微笑みながらそう言うと、近寄ってくる少女に目線を合わせる
帰ると言った少女にふと疑問を抱く

「君の家ってここじゃなかったっけ?最近物忘れが多くてね、まぁそれなら一緒に行くかい?」

少女に手を差し伸べながらそう言うと、さっきまで仮面で隠れていた笑顔がしっかりと確認出来る

228ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/14(火) 23:09:21 ID:HvhVTp8o0
>>227

「べつに……」
黒と赤。二人の少女の対比は記憶に焼き付いていることだろう。
アプローチを仕掛けるアリスに対して、ゼオラはいつも静かに返す。
少し不憫にも見える光景だが、本人達はそういう物だと思って受け入れられているのだ。

「……引っ越した。レラの家」
この、ゼオラの部屋から更に生活感が抜けた原因だった。

まだこの都市へやってくるよりも前の話。
初めて上弦と出会った頃のように、二人は再び同居を始めていた。

229上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/15(水) 01:32:56 ID:qgZ7ENks0
>>228
「まぁ、君もアリスも仲が良いのはハッキリとわかるから気にしないさ」

さっきのアリスの反応も、今のゼオラの反応も、仲が良い者同士特有の匂いを感じ取る事が出来る

「レラの家か……そうか!そうかそうか!」

レラの家と聞き、男の声が少し大きくなる
一言一言口にする度に嬉しそうにテンションが上がっているのがわかる

「ふふふふ、君達が相変わらずの仲良しで良かったよ、君達が仲良しだと私も嬉しいからね
さて、だったら早く帰らないとね?私がしっかりと送り届けてあげよう!」

230ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/15(水) 01:49:39 ID:SrMYpqxs0
>>229

「……ふふ」
元気を取り戻す男の声に、ゼオラは声だけで笑い。
差し伸べられた手を取りさらに、ぐっ。と突き出した。
「もっと」

231上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/15(水) 23:32:34 ID:qgZ7ENks0
>>230
「お?やっと笑ったね!久しぶりに君の笑い声を聞いたよ
このまま楽しく帰ろうじゃないか!」

男は勝手にテンションが上がって歩き出そうとするが、手を取る少女の発言に足を止めて少女を見る

「ん?ゼオラ、もっとって、何をだい?」

232ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/16(木) 02:35:56 ID:SrMYpqxs0
>>231

上弦に並ぶように歩いていたが、
止まると同じように足を止め顔を見合わせて。
尋ねる上弦をよそに一人先行したと思えば前に立ちふさがるようにして向かい合う。
「ん……」
片手じゃあ物足りないアピール。
今度は両手を伸ばして、催促する。
その目は伏せられて、気恥ずかしそう。

233上弦・F・クラーリオ ◆6xc12amlNk:2016/06/16(木) 03:40:43 ID:qgZ7ENks0
>>232
「……」
自分の前に立ちふさがり、両腕を伸ばす少女を黙って見ていると、ああと何かを察し
少女に近付き、抱き締めるようにして頭を撫でると、そのまま持ち上げ、お姫様抱っこを行う

「これでいいかな?」

嬉しそうに笑うその顔は優しく、少女が素直に物を言ってくれたのが嬉しいようで

234ゼオラ=アドヴァルド:2016/06/17(金) 00:57:30 ID:SrMYpqxs0
>>233

見た目以上に軽い身体は簡単に持ち上がり。
腕の中に収まると思った以上に華奢で小柄。

すっぽりと腕の中に収まると肩に手を掛け身体を起こしてきて、
マスクが無くなった顔を至近距離で見つめようと顔をあげ、ペタペタと頬を触っていた。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板