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二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited

341◆A1Sj87dFpOM:2022/11/26(土) 20:31:48 ID:???0
いちごは目の前で起こった出来事が全く理解できなかった。戸惑いながらも再びフランドールの顔には先ほどの笑みは既になく、外見相応の純粋無垢な笑顔がそこにはあった。
「驚いた?これが私の能力『ありとあらゆるものを破壊する程度の能力』、この能力は元々持っていたんだけど最近になって能力を鍛え直して実戦で使いやすいように調整したんだ。」
そう、フランドールは最近の石油噴出異変の解決の前に、摩多羅隠岐奈の協力の元、自らの能力を鍛え直し、弱点である流水をカバーするために吸収してしまった水や石油を魔力消費の代替として消費、排出することでダメージを避けると同時に遠距離の敵に能力を行使することが可能となり、弱い敵なら一撃で倒せ、一定以上の実力者相手でもダメージを与えることが出来るようになっていたのだ。
これが流水が弱点の吸血鬼であるフランドールがある程度水に耐えることが出来るカラクリの正体であった。

「さて、もうこれで用件も済んだし、あなたの望み通り、キスをしてあなたを元の姿に戻してあげる。」
『えっ!?ちょ、ちょっと今ここでそれをしたら……』
いちごの制止も虚しく、フランドールは猫化いちごと唇をあわせキスをし……いちごの姿は元の人間の姿に戻る。そう、泉の真上の空中で。
「あ」
「あ゛」
気付いた時には時すでに遅しであった。いちごはバランスを崩して空中から落下し、そして。
バッシャアアアアァァァン!!
服を着たまま泉に豪快にダイブしてしまう。そして水の中から顔を出したいちごの目は完全に涙目であった。
「も〜〜〜〜イヤァァァァァァ!!!何で私がこんな目にィィィィィ!!?」

少し時間が経過した後、泉には一糸纏わぬ全裸の桃宮いちごの姿がそこにはあった。
因みに服や下着等は先ほど泉に豪快にダイブしたことでずぶ濡れになってしまっており、乾かすために全て干している最中であった。
「うう……恥ずかしい……」
「ごめんごめん、悪かったって。どうせここには他に人はまず来ないし、乾くまで私と一緒に遊びましょうよ。」
基本野外で肌を晒すことに慣れていないいちごは顔を赤らめるが、やがてどうせ他に人は来ないだろうし、ここには同性のフランドールしかいないと開き直ると、サーヴァントであるフランドールとの親睦を深めるため、彼女と水遊びをすることにする。

「きゃはは、それそれ〜!」
「も〜う、冷たいってば〜!」
いちごとフランドールは暫し時を忘れ、お互い水をかけあいながら水と戯れ続けていた。
やがて暫くすると、フランドールは突如として手を止め、いちごに予想外の言葉をかける。
「……ねえ、抱っこして。」
「……え?」
最初、彼女は自分をからかうために言ったと思ったのだが、彼女の寂しそうな顔から冗談で言っているのではないというのを悟り、ゆっくりと彼女の傍まで近づき、抱き上げる。
(……あったかい……)
フランを抱き上げたいちごは彼女の温もりを直に感じていた。お互い全裸で素肌で直に触れ合っていることで温もりを直に感じ取れているような気がするのだ。

(私も……将来、青山君と結婚して……子供を産んでお母さんになったらこうして自分の子供を抱いたりする時が来るのかなあ……)
将来の青山雅也との結婚、そして青山との子供を出産して母親になり、自らが産んだ子供を抱く未来の自分の姿を想像していると不意にフランの口から予想外の言葉が飛び出してきた。
「……いちごのおねえちゃん……」
「……え?」
最初、彼女はまた自分をからかうために言ったのだと思った。だが今までのからかうような口調ではなく、どこか寂しそうな、か細い口調であることにいちごは気づいていた。
いちごはフランから聞かされていた彼女の今までの出来事や境遇を思い出していた。


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