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二次キャラ聖杯戦争OZ Re:visited
161
:
万灯雪侍&セイバー◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/08/29(月) 18:19:54 ID:4VgfixYM0
【サーヴァント】
【CLASS】
セイバー
【真名】
戦闘員D
【出典】
戦隊大失格
【性別】
男性
【ステータス】
筋力C 耐久A+ 敏捷C 魔力C 幸運A+ 宝具C
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
対魔力:E
【保有スキル】
単独行動:B
マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。
単独でも戦い続けた彼の逸話が昇格したスキル。
カリスマ:B
メタモルフォーゼ:A
不老不死A
どんな傷を負っても修復する。
※竜神と名の付く武器、もしくは再生阻害付与の武器からダメージを受けると再生スピードが落ちる
戦闘続行:EX
【宝具】
ドラゴンガジェド バーストモード
ランク:D 種別:対人宝具 宝具 レンジ:1〜5 最大捕捉:10人
【weapon】
ドラゴンガジェド
【人物背景】
幹部怪人に手に生まれた戦闘員
身体を再構築する能力によって人間への擬態を得意としており、人間態はどこか幼げな印象のある青年の姿。
幹部がいなくとも悪の勝利を信じ、他のメンバーを鼓舞するが、その一方でこの境遇を受け入れてしまいそうな事も自覚している。
仕組まれた戦いによって度重なる敗北の末に自身が悪役ですらない事を痛感し、ドラゴンキーパーを倒すべく単独で行動し始める。
解説元ピクシブ辞典
【サーヴァントとしての願い】
此れと言った願いは無い
(自分の手でドラゴンキーパー倒したい為)
【方針】
メタモルフォーゼを上手く活用して敵を騙して倒す
162
:
万灯雪侍&セイバー◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/08/29(月) 18:20:13 ID:4VgfixYM0
【マスター】
万灯雪侍
【出典】
風都探偵
【性別】
男性
【能力・技能】
不明?
多分、閉ざされた空間や室内に忽然と現れる能力だと思う
【weapon】
ガイアドライバーrex
オーロラメモリ
【人物背景】
容姿
藤色の長髪に虹色のメッシュを入れており、その部分を編んで金のリングで留めていると、特徴的な容姿をしている。
長身かつ眉目秀麗な若い男で、服装は常に白いスーツ。
性格
一人称は「私」。
言葉遣いは穏やかで紳士然とした好人物であり、高いカリスマ性を以て『街』の住民を纏めあげている。
部下からは老若男女を問わず慕われているようで、とりわけ準幹部の二階堂守は彼に心酔している。
ハイドープである前提条件は付くが、接触した相手がたとえどんな卑劣漢であろうと、穏やかな態度を変えない。
相手の投げかけた言葉を「そうは言わない」と、やんわりとした口調で否定した後、彼の思う表現に直して伝える口癖がある。
ただし、接触したものの見込み違いだった者や、大きな失態を犯した者については、あからさまに見下した態度で「クズ」や「ブザマ」となじる場面も見られる。
また『裏風都』建造の際、使役した多量のロード・ドーパント達が喰らったであろう数多くの犠牲者たちについても「理想の世界を築くための『美しい犠牲』」と称したり、
自身と関わりを持ったドーパントたちが敗れた際は「後始末」「君たちの街に申し訳ない」と称して変身者を始末する等、本性は極めて冷酷である。
その様はフィリップをして「正真正銘の『悪魔』、そのものだ」と言わしめたが、本人は「私は『悪魔』ではなく『天使』なんだ」と返していた。
恐らくフィリップが『悪魔』と呼ばれた過去への皮肉と推測され、この事からフィリップや『ミュージアム』の詳しい情報を得ていることも伺わせる。
組織の運営者としては、人員に対して非常に寛容。
「好きにさせた方が、才能が弾ける人間というのもいる」を基本スタンスに、各配下の行動理念等にほとんど口出しはせず、よほど下手を打たない限りは多額の資金等で援助しつつ見守るに留めている。
側近として従える五条一葉/スクリーム・ドーパントの扱いはその顕著な例であり、彼女の趣味である猟奇殺人はお目付役を付けつつも黙認している。
一方で仮面ライダー達に関しては「立場こそ違えど、ハイドープに限りなく近い超人」と最大限に評価しており、それ故に可能な限り接触を避けるのを基本方針とする等、『街』最大のリスクとして捉えている様子。
ある事情から、不本意にも彼らに協力を求めざるを得ない事態となった際も、有事を想定して二人の最高戦力を忍ばせていたり、翔太郎らに提供した資料には自分達の不利になる情報は一切載せず、「国家間の文書」と評される程に徹底して隙を見せない。
その割には自身の名をあっさりと明かし、フィリップに対し「後で検索してみたまえ。まあ、すぐに落胆するだろうが。」とも言ってのけたが……?。
解説元ピクシブ百科事典
【マスターとしての願い】
自分が行っている計画の保険確保
【方針】
他のマスターと同盟を組み
見込みのあるマスター、キャスターにはガイアメモリを渡してある程度一緒に行動する
【ロール】
大手会社の社長
【把握媒体】
風都探偵 漫画 アニメ
163
:
◆Mti19lYchg
:2022/08/29(月) 18:20:35 ID:4VgfixYM0
以上、投下終了します。
164
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:50:22 ID:T.tpVC8Y0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
165
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:51:10 ID:T.tpVC8Y0
「全然釣れないわね……」
「そのうち釣れるよ! それに誰かと一緒にいられるだけで私は楽しいよ!」
二人の少女が一緒に釣りをしていた。
ひとりは黄色みがかった白髪の少女。
彼女の名前は錦木千束。この聖杯戦争の参加者である。元の世界では『DA』と呼ばれる国を守る組織に所属している。
もうひとりは黒髪の少女。彼女の名前は夏木花。千束が召喚したアサシンのサーヴァントである。
「それで千束は本当に聖杯は求めなくていいの? 聖杯があればあなた心臓も治せるのよ」
「それでも私には聖杯は必要ないかな。それに私は……自分が幸せだと思えるから! 聖杯は必要ない!」
千束が笑顔で聖杯は必要ないと花に伝える。
「千束がそれでいいなら私はもう何も言わない!」
花も笑顔で千束にそう伝える。
「花にこそなにか願いはないの?」
今度は千束が花に願いを聞く。
「私も特にないかな。聖杯にも興味ない」
「そっか……。花! 魚が釣れそうだよ!」
「本当だ! 絶対に釣る!」
釣りを楽しむ二人であった。
【サーヴァント】
【クラス】
アサシン
【真名】
夏木花
【出典】
仮面ライダーリバイス
【性別】
女性
【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力C 幸運C 宝具B
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
気配遮断:B
サーヴァントとしての気配を断つ。隠密行動に優れてる。
【保有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
【宝具】
『アギレラ』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:100人
自分の過去と向き合い、前に進み出した、彼女の想いが宝具になったもの。自らの能力を上げ、敵を倒す。
【人物背景】
『仮面ライダーリバイス』の登場人物。
『仮面ライダーアギレラ』の変身者。
『デッドマンズ』と呼ばれる敵組織に所属していた少女。『デッドマンズ』に所属していた頃は『アギレラ』の名前は名乗っていた。
『五十嵐さくら(仮面ライダージャンヌ)』に救ってもらってからは『アギレラ』の名前を捨て、『夏木花』と名乗っている。
『アギレラ』の時のようなぶりっ子は鳴りを潜め、言いたいことをはっきりというようになった。
それから『仮面ライダーアギレラ』の変身者になり、最後まで戦い抜いた。
戦い終結後は新たな組織『ブルーバード』に所属している。
【サーヴァントとしての願い】
特になし。マスターを最後まで守る。
【方針】
マスターに任せる。
【把握素体】
テレビドラマ『仮面ライダーリバイス&劇場版』
166
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:51:20 ID:T.tpVC8Y0
【マスター】
錦木千束
【出典】
リコリス・リコイル
【性別】
女性
【能力・技能】
『銃弾避け』
卓越した洞察力と常人離れした視覚によって
相手の射線と射撃のタイミングを見抜き、放たれた銃弾を回避する。
『デドニクス・コンバットマスター』
彼女が使用する銃。カバンに装備している。
『拘束用銃』
ワイヤーを発射して相手を拘束する。
『非殺傷弾』
彼女が使用するゴム弾。かなりの威力があるが、相手を殺さない銃弾。
【人物背景】
【リコリス・リコイル】の主人公。
『DA』と呼ばれる組織に所属している。
いつも笑顔で、明日より今日を全力で楽しむ少女。『喫茶リコリコ』で看板娘として親しまれており、人助けもたくさんしている。
実は『DA』に所属するリコリスでは歴代最強と呼ばれている。
だが心臓に問題があり、命の危険があったが、『殺しの天才』と見出され、『アラン機関』と呼ばれる組織から人口心臓を移植されている(それでも成人までしか生きられないとされている。)
絶対に人は殺さず、敵でも絶対に殺すことはない。
参戦時期はアニメ第9話で『井ノ上たきな』にデートに誘われる少し前。
【マスターとしての願い】
特になし。聖杯戦争を止める。
【方針】
協力してくれるマスターを探す。
絶対に誰も殺さない。犠牲も絶対に出さない。
【ロール】
とある学園の学生。
【把握素体】
アニメ
167
:
錦木千束&アサシン◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:51:54 ID:T.tpVC8Y0
以上、投下終了です。続けて投下します。
168
:
コラソン&アルターエゴ◇.aVFsM47H6
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:52:37 ID:T.tpVC8Y0
数多もの英霊、つまりは歴史に名を連ねた英雄を現代に呼び出し戦わせる、という催し。最後の一人になるまで戦い、残った一組が願望機たる聖杯を得られる。これが、聖杯戦争における基本も基本、大前提となるルールである。
そんな、聖杯戦争に於いて重要となる要素の一つが、自身のサーヴァントの強さであることを、マスターの男──────『コラソン』は理解している。
単純に、戦闘能力が高ければ正面からの戦闘で敵を制圧、その腕っぷしだけで聖杯まで到達しうる可能性もあった。
四皇、海軍大将、王下七武海……兄の、ドフラミンゴ。コラソン自身、単騎のみで世界すらも揺るがす存在を知っていたことも起因する。
その点で言えば、自身が呼び寄せたサーヴァント……“アルターエゴ”にコラソンは信を置いてはいなかった。エクストラクラス、アルターエゴというクラスが、どのような性能を持つか、その部分が未知である、というのもそうだ。
更に、性能は普通、アルターエゴが言うには宝具こそ少々多様性が聞くが、取れる手が少ないのだ。
先行きが見えない暗澹たる気持ちを切り替える為にも、コラソンは煙草を吹かす事にした。この見慣れない、パラディウム・シティという都市では煙草を一服する時も喫煙所を探さなければならない、という事を知った時は大変驚いたものだ。
道端で煙草に火を付けた時の周囲の目線、そしてアルターエゴの一言でそれを思い知ったコラソンは、うんざりしたように肩を竦め、火をつける。カフェの、喫煙席。
そこに、コラソンとアルターエゴは小休止していた。
【おい、マスター】
聖杯戦争が始まって幾ばくも無いというのに、雲行きは暗い。特に、この聖杯を欲する、という方針を取っているコラソンは、それを色濃く感じてしまう。
自身の持つ能力が戦闘ではなく諜報、裏で行動することに長けているのも一因だった。
単純に、サーヴァントの強さがアルターエゴを上回る相手と戦う際、取れる行動がマスターの暗殺しかない、というのが、痛い。
最後の一組、己の力のみを用いて戦わざるを得ない場面に於いて、頼れるものが無いのだ。
(最低でも、他の主従と交渉は必須、か……)
【おい、マスター……】
はあ、と煙を吐いた。現状で言えばコラソンとアルターエゴの主従は、他の聖杯戦争参加者と比べても、弱い。間違いなく、下から数えた方が早い二人だ。それでも、この戦いに勝ち残るには、他の主従との協力、言わば同盟が必要だろうな、とコラソンは考えていた。
戦力的で劣るなら、人数差、兵力差で勝ちにいくしかない。この案にはアルターエゴからも支持されている。
「弱くて済まない」とも謝られた。
(そこは気にすることじゃねェ、とは言ってるんだが……)
【……気づいていないのか……?】
今でこそ、霊体化で姿は伺えないものの、アルターエゴの気分は、少し落ち込んでいるのが読み取れた。
召喚直後、寡黙な方で、表情からも感情が読み取ずらい、アルターエゴの眉が、ほんの少し寄ったのを、コラソンは見逃さなかった。
何か気に障る事を言ってしまったか、と言えば、そういうわけでもないらしいが。
【なあ、アルターエゴ。いや──────『アイカワハジメ』】
何を思ったか、コラソンは念話を始める。アルターエゴ、その真名を呼んだ。
【あんたには感謝している。おれの願いの為に、手を貸してくれて】
息を吞むような、呼吸音。アルターエゴが動揺しているのが、念話越しでも読み取れた。
この英霊は、果たして如何なる道程を以って、サーヴァントに至ったのか、コラソンは知らない。
野暮であるから、と必要以上に聞くこともしなかった。ただ、彼が英霊と至る前は、確かに幸せであった、という事は聞いていた。だから、アルターエゴには願いが無い、と。
────おれの兄は……ドンキホーテ・ドフラミンゴは化け物だった────
【だから、今一度聞きたい。あんたには、本当は叶えたい願いがあるんじゃねェか】
【それは、無い】
即答だった。間髪入れずに、コラソンに返答する、アルターエゴ。
────きっと、兄は近い将来、おれの世界を壊すだろう。ようやく兄の手から逃れられたあいつだって、兄が、ドフラミンゴがいる限り真に幸せにはなれねェ。だが、それをおれは止められない……だから、聖杯がいる────
169
:
コラソン&アルターエゴ◇.aVFsM47H6
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:52:54 ID:T.tpVC8Y0
【ただ……そうだな。一つ、俺の問いに答えてくれないか、マスター……いや、『ロシナンテ』】
今度は、アルターエゴが問いかける番だった。平素のものよりも、低い声。コラソンは、アルターエゴがこの問いに掛ける真剣さを、感じ取った。この問いには、自身の全霊を以って、彼と共に戦う者として、真摯に答えるべきだと、コラソンは思う。
この答えを濁す事は、アルターエゴの大事な何かを、蔑ろにしてしまうことを直感していた。
────そうさ、おれの願いは────
【兄を殺す以外に、道はないのか】
【それは、無い】
コラソンもまた、即答だった。それだけは、譲れなかった。あの時、引けなかった引き金。死んだはずの己が、この世界に招かれた。ならば今の己の役目は最後のやり残し、きっとそれを引くことだろうと、確信していた。
【……そうか】
言うなり、アルターエゴは押し黙った。一度、煙を吐いたコラソンが、再び問いかける。
今のやり取りで、何か、確信めいたものをコラソンは感じていた。
【アルターエゴ、あんたは……幸せだった、と言ってたな。だから、願いはいらねェと】
この、アルターエゴも地獄を見たのだろうか、とコラソンは思う。
自身が“下界”に下った時。天竜人に苦しめられた人々の叫ぶ怨嗟、それに負けぬ声量で、子供だけは助けてくれと叫ぶ父、床に伏した母、夜叉へと目覚めた、兄。
コラソンがそれらに苦しめられたのと同じように、アルターエゴも、何かで苦しんでいたのではあるまいか。そして、それを救ったのは。
【“家族”に、救われたのか】
【……ああ、その通りだ】
アルターエゴが続けた。ほんの少し、念話越しの声が、揺れる。
【だから、マスター。もう一度、俺は聞くぞ】
何だ、と惚けることはコラソンには出来なかった。
【兄を殺す以外に、道はないのか。例えお前たちが殺し合う事が運命だとしても、俺は─────】
「……ないさ」
その時の、コラソンの声が、震えている事に、アルターエゴは気づいていたのだった。
本心では、コラソンが、ロシナンテが兄を殺す以外の道は無いのか、誰よりも、それも無意識のうちに惑っている事の、証左であった。
何をどうやっても、兄に引き金を引けないことは、既に自らの過去が証明しているというのに。
【……分かった。俺はお前の想いを尊重する。お前の願いの為に、戦おう。マスター】
アルターエゴは、それを指摘しない事にした。
かつて、『人の想い』に、仲間の自己犠牲により、幸せを得ることができた、正真正銘の化け物、『ジョーカーアンデッド/仮面ライダーカリス』は、いや。
『相川始』は、だからこそコラソンの為に戦う事を決めたのだ。兄を止める、それ以外の理由。
その誰かの為に戦う、その想いまでもを否定することは、出来なかったから。
【すまねェな、アルターエゴ】
【気にするな、マスター。それよりだ】
今度は、普段の声色に戻って、アルターエゴが呼びかける。
そういえば肩が熱い。この店は冷房が効いていて、熱いと感じる事などない筈だが……?
【服が燃えているぞ】
「な……!?」
アルターエゴの一言に、コラソンはハッとした表情を露にした。最初に付けた煙草が、肩口の傍に位置している。ここで漸くコラソンは、煙草の火がマントに燃え移っている事に気が付いたのだった。
170
:
コラソン&アルターエゴ◇.aVFsM47H6
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:53:11 ID:T.tpVC8Y0
【CLASS】
アルターエゴ
【真名】
相川始
【出典】
仮面ライダー剣
【性別】
男性
【ステータス】
筋力:C 耐久:B+++ 敏捷:C 魔力:C 幸運:B 宝具:EX (変身時)
【属性】
秩序・中庸
【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
神性:E
【保有スキル】
戦闘続行:B+++
最後まで運命と戦い続けた彼の逸話が昇格したスキル。
魔力放出:C
武器・自身の肉体に魔力を帯びさせ、その魔力を放つ事によって能力を向上させるスキル。嘗て封印したアンデッドの力を使用することで成立している。それ故に、放出される魔力の属性も複数使用可能。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、
魔獣・聖獣ランクの獣は乗りこなせない。
騎乗の才覚。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣や聖獣は乗りこなせない。
【宝具】
『永遠の切り札(仮面ライダーカリス)』
ランク:C〜B種別:対人宝具 レンジ: 1〜10 最大捕捉:──
十三体のアンデッドが封印されているラウズカードの行使を可能とする、相川始のライダーとしての姿。
『シャドーチェイサー』
ランク:C 種別:対軍宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:10人
宝具『永遠の切り札(仮面ライダーカリス)』使用時、付近にバイクが存在した時のみ発動する。対象となるバイクは、嘗てアルターエゴが使用していたバイク、「シャドーチェイサー」へと姿を変える。
『温かい家族との記憶(スイート・ハート)』
ランク:EX 種別:対界、対人(自身)宝具 レンジ:0 最大捕捉:1人
アルターエゴをアルターエゴたらしめる宝具。ジョーカーアンデッドとしてでなく、守ると誓った一人の少女を守るライダーとして顕現した彼は、もう世界を滅ぼす怪物にはならない。
【weapon】
醒弓カリスアロー:カリスの姿で使用する弓型の武器であり、弧の部分は剣としても使える。
ラウザーを装着し、カードをラウズする事で必殺技も使える。
【人物背景】
嘗ては世界を滅ぼす怪物と定められたもの。けれど、仲間の自己犠牲を以て救われた者。
今この場に立つ、『相川始』はジョーカーアンデッドではなく、ただ一人の少女を守るために戦った仮面ライダーカリスという側面のみが再現された存在である。
言わば、反英霊ジョーカーアンデッドのオルタナティブ、とも言える存在。
【サーヴァントとしての願い】
存在しない……けれど、もしも自分を与えられたら。もう一人のジョーカーを救うのかもしれない。
【方針】
現時点では聖杯獲得。できることならコラソンには別の願いを見つけて欲しい。
171
:
コラソン&アルターエゴ◇.aVFsM47H6
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:53:26 ID:T.tpVC8Y0
【マスター】
コラソン/ドンキホーテ・ロシナンテ
【出典】
ONE PIECE
【性別】
男
【能力・技能】
『ナギナギの実』
超人(パラミシア)系の悪魔の実である。音を消したり、周囲の音を聞こえなくさせることが可能。
【weapon】
なし
【人物背景】
“海賊”ドンキホーテ・ドフラミンゴの弟であり、“海軍”本部元帥センゴクの養子であり、ある少年の、たった一人の味方。
【マスターとしての願い】
聖杯を獲得し、ドンキホーテ・ドフラミンゴを殺す。──────本当に?
【方針】
聖杯獲得。
【ロール】
浮浪者。普段は日雇いバイトで生活費を稼いでいる。
【把握媒体】
コラソンは漫画、ONE PIECEの761話〜767話、798話を読めば把握可能。ONE PIECE公式アプリを使えば無料で把握可能。
相川始は特撮番組、仮面ライダーブレイドの把握が必須。
172
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/02(金) 21:53:47 ID:T.tpVC8Y0
以上、投下終了です。
173
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/09(金) 01:28:08 ID:wk5fwUaY0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
174
:
井ノ上たきな&ランサー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/09(金) 01:28:39 ID:wk5fwUaY0
「あなたは本当に三国志の趙雲なんですよね?」
「もちろん! 私こそが三国志一のイケメン! 趙雲です!」
「私のイメージする趙雲とは違う気がします……」
とある部屋で少女と青年が話をしていた。
ひとりは長い黒髪の少女。彼女の名前は井ノ上たきな。この聖杯戦争の参加者である。元の世界では『DA』と呼ばれる国を守る組織に所属している。
もうひとりは長い黒髪の青年。彼の名前は趙雲子龍。たきなが召喚したランサーのサーヴァントである。
「それでマスターの願いはなんですか?」
趙雲がたきなに願いについて聞く。
「私は千束の……友達の心臓を治したいです!」
たきなは自分の願いを趙雲に伝える。
「わかりました! この三国志一のイケメン! 趙雲にお任せください!」
「た、頼りにしてます……」
友達の心臓を治したいたきなと三国志一のイケメンを自称する趙雲の聖杯戦争はどうなるのか……。
【サーヴァント】
【クラス】
ランサー
【真名】
趙雲子龍
【出典】
新解釈・三國志
【性別】
男性
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具B
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
対魔力:C
魔術発動における詩唱が三節以下のものを無効化する。
【保有スキル】
単独行動:B
マスターからの魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
【宝具】
『三国志一のイケメン』
ランク:B 種別・対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:100人
彼の想いが宝具になったもの。自分が三国志一のイケメンという強い想いが宝具になり、自分の能力を上げ、敵を倒す。
【人物背景】
『新解釈・三國志』の登場人物。
『劉備』に従える『蜀』の武将。
常にモデルのようなポーズを取ったり、話すときには独特の間を取ったりする、鼻に付くイケメン武将。しかし、戦闘の実力は高い。
【サーヴァントとしての願い】
特になし。マスターの願いを叶える。
【方針】
マスターに任せる。
【把握素体】
映画『新解釈・三國志』
175
:
井ノ上たきな&ランサー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/09(金) 01:28:55 ID:wk5fwUaY0
【マスター】
井ノ上たきな
【出典】
リコリス・リコイル
【性別】
女性
【能力・技能】
『射撃』
拳銃の射撃精度が高く、相手の人体の急所をピンポイントで立て続けに撃ち抜いたり、空間を飛ぶドローンを撃ち落としたり、かなりの腕前である。
『S&W M&P9』
彼女が使う銃である。
『拘束用銃』
ワイヤーを発射して敵を拘束する。
【人物背景】
『リコリス・リコイル』の登場人物。
主人公『錦木千束』と並ぶもう一人の主人公でもある。『DA』と呼ばれる組織に所属している。
クールで真面目な性格。元は『DA』の本部に所属していたが、任務中に問題を起こしたため、『喫茶リコリコ』に左遷される。
そこで主人公『錦木千束』と出会い、バディを組むことになる。
当初は『DA』本部への復帰に執着していたが、千束との出会いもあり、考え方が変わり、笑顔も見せるようになった。
ちなみにファッションに対してはかなり無頓着である。男用のトランクスを着用してたこともある……。
参戦時期はアニメ第9話で千束をデートに誘う少し前。
【マスターとしての願い】
千束の心臓を治す。
【方針】
聖杯は手に入れる。ただ人は殺さないが、悪人には容赦しない。
【ロール】
とある学園の学生
【把握素体】
アニメ
176
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/09(金) 01:29:15 ID:wk5fwUaY0
以上、投下終了です。
177
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:57:38 ID:canaFvJI0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
178
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:58:31 ID:canaFvJI0
古びた礼拝堂の中。換気されていないのか、かび臭い匂いが充満し、舞い散る埃が高窓からの光を受けてキラキラと輝いている。
そして、その光が照らす先には一人の青年がいた。彼が座っている長椅子は所々腐っており、少し身動きするだけでギシギシと鳴る。服には埃が積もっており、何かにこすったのか、袖に黒い汚れがついている。
だが彼はそういったことをまるで気にする様子がなく、ただうつむくのみであった。その端整な顔はどこか憂いを帯びたような表情で、儚くも寂れた雰囲気に調和している。その様子は詩的な雰囲気を醸し出しており、まるで舞台の主演のような存在感がある。
しかしそれは全て、彼が手元に持つ携帯ゲーム機のせいで台無しとなっていた。
『か、勘違いしないでよね! あんたがどうしてもっていうなら、付き合ってあげてもいいってだけなんだからね…///』
礼拝堂に響き渡る、可愛らしい声。その発生源たるゲーム機の画面には、頬を染めた可愛らしい女の子のイラストが描かれていた。
「攻略完了。ふっ、落とし神たる僕の腕をもってすれば、君の心を打ちぬくことくらい造作もない…」
彼はニヤニヤと画面を見つめ、眼鏡をくいっと直す。ふへへ、と気持ち悪い笑い声を漏らすその様は、まさにオタクと言った感じだ。
次のヒロインの攻略に取り掛かるつもりなのか、セーブした後、いくつか前のセーブデータをロードする。
そんな彼のもとに、黒い神父服を着た男が音を立てずに近づいてきた。
「元の世界に帰還する準備ができた。…本当にこれで良いのか」
「聖杯なんて興味はない」
男の問いかけに、青年はゲーム画面を見ながらそっけなく返す。
「今まで必死こいて攻略したり世界を救わされたりしてようやく平穏が訪れたんだ。プレイしなくちゃいけないギャルゲーが山のように溜まっているというのに、戦争なんかしてる暇はない。…それに、僕が死んで悲しむ人がいることだしな」
ゲーム機を持ちながらすくっと立ち上がり、尻のあたりをパンパンとはたいて埃を落とす。
「そうか。ではもうなにも言うまい。帰還ゲートはそこの扉だ。すぐにでも使用可能だから好きに使うといい」
神父服の男は説教台の隣にある扉を指さす。
青年はゲーム画面を見ながら歩き、扉の前に立つ。そしてドアノブに手をかけ
「いけませんわ」
耳元で囁かれる。若い女性の声だ。
「籠の中に私を置きざりにして、ご自分だけ外へ羽ばたこうだなんて」
青年は振り向く。
背後にいたのは、一体の人形。全長数十センチの西洋人形が宙に浮いて、たおやかにほほ笑んでいた。
「人聞きの悪いことを言うな。僕はただ自分の元居た場所に帰るだけだ。お前に責められる筋合いはないだろ」
「ここで私と戯れるという選択肢はありませんの? 女性の絵を見るのもお人形遊びも、さして変わりはないように思えますのに」
人形は口を動かして言葉を紡ぐ。
「私ならば、絵の中の女性と違い、貴方自身を愛することができる。聖杯も、私の力があれば必ずや貴方の手にするところとなるでしょう」
人形は胸の前で手を合わせ、上目遣いで青年の目をみつめる。
「何度も言うように、僕には聖杯で叶えたい望みなんてない。そもそも」
青年はゲーム画面に視線を戻す。
「三次元にだって、僕を愛してくれる人たちはいるし、僕もそいつらを…大事に思っている。ギャルゲーだけが全てというわけじゃないんだ」
「…では貴方はその方達と共に在ることを選ぶというのですか? ここで私を愛しては下さらないの?」
人形は目を伏せて呟く。
青年はゲーム画面の方を向きながら、しばらく沈黙する。
「お前が僕を必要としているのはわかる。けどやらなきゃ死ぬというのでもないのに、お前を攻略するようなことは…できない」
それは決別の言葉だった。人形の願いを切り捨てる。愛する演技すらしない。自分だけ幸せになる。彼はそう言ったのだ。
じゃあな、と青年は別れの言葉を口にする。そして今度こそドアノブを掴もうとして——失敗した。右腕が動かないのだ。
右腕を見る。そこには何本もの白い茨が巻き付いている。
179
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:58:47 ID:canaFvJI0
振り向く。人形がいる。それほど広くないはずの礼拝堂がどこまでも広くなっていて、壁が見えない。
どうなっている。その疑問を口にするより先に悲鳴が出る。
「ぐっ、がああ!」
痛みの発生元である右腕——茨の巻き付いていた右腕の方へ再度首を回す。
けれど、そこには何も無かった。肩より先にあるはずの腕が無くて、地面に落ちていた。その傍らには、刃物を持った兵士の人形。
喪失感。絶望。そういった感情が頭の中をぐるぐると回る。
「申し訳ありません。令呪を使われては少々困りますので」
人形は先ほどと同様の笑みを浮かべた。
ヤンデレか、と青年は混乱した頭で理解する。どうやら対応を間違えたようだ。この僕とあろうものが。
脂汗をかきながらも、必死に思考を巡らせる。
どうすればこの状況を打開できる。何か手はあるはずだ。とりあえず会話して、相手のパーソナリティを探って——
ゴン、と頭の方に鈍い衝撃が走る。視界がチカチカとしながら暗くなってゆく。地に伏せる青年が最後に見たのは、目に狂気を宿して笑う、金髪の西洋人形。
「貴方には、私の苗床となって頂きますわ。直接ご助力を頂けないのは残念ですけれど、共に頑張りましょう」
180
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:59:04 ID:canaFvJI0
【サーヴァント】
【CLASS】
キャスター
【真名】
雪華綺晶
【出典】
ローゼンメイデン
【性別】
女
【ステータス】
筋力E 耐久D 敏捷D 魔力A++ 幸運B 宝具EX
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
陣地作成:EX
魔術師として、自らに有利な陣地を作り上げる。自分が支配する、固有の世界を構築することができる。
道具作成:C
魔力を帯びた器具を作成できる。
作れるのは「契約の指輪」のみ。「契約の指輪」をつけた者を疑似的なマスターにし、自身の依り代及び魔力供給源にすることができる。
【保有スキル】
変化:A
アストラル体になることができる。霊体化とは異なり、姿を見せたり能力を行使することができるが、現実世界への強い干渉はできない。
魔力放出:A
自身の肉体や武器に魔力を帯びさせ、ジェット噴射のように瞬間的に放出することで能力を向上させる。
【宝具】
奇しき第七の薔薇(ローザミスティカ)
ランク:EX 種別:対界宝具 レンジ:1000 最大捕捉:10000人
他者の精神に干渉する宝具。幻影を見せたり、夢の中の記憶を覗いたりするほか、相手を動揺させることで対象を昏睡状態にすることができる。その効果範囲は広大で、幻影を現実世界に浸食させて対象を偽りの世界に閉じ込めることが可能。自身が支配する世界では、絶大な力を振るうことができるが、偽りの世界であるが故に、そこで起こった出来事(生死含め)は現実世界に反映されない。また、現実世界において白薔薇を自在に操って対象を拘束できる。魔力供給ができる者(マスターなど)の精神を自分の世界に閉じ込めることで魔力の供給源に出来る(魂喰いではない)。
【weapon】
無し
【人物背景】
ローゼンメイデンシリーズの第7ドール。実体の無い精神だけの存在として作られた存在。右目の白薔薇は眼帯ではなく、眼窩から直接生えている。物語本編の実質のラスボスであり、最後にして最強のドールとしてドールズの前に立ちはだかる。
性格は極めて狡猾で用心深く抜け目が無く、常軌を逸しているとしか言えない猟奇的な行動を取る。一人称は『私』で、口調は丁寧だがその行動は狂気を孕んでおり、人格、思考ともに破綻しているうえにストーカーかつヤンデレ気質であるためかなりの危険人物(ドール)である。彼女が狂気に囚われている理由としては、ほかの姉妹たちがラプラスの魔に導かれ既に旅立った後に誕生した為、一人だけ取り残された彼女は、精神体の存在であるが故に帰るべき場所も手を差し伸べてくれる人物も誰1人としていなかったため、ほかの姉妹たちへの強い憧れや嫉妬、そして深い孤独感に心が支配されてしまったことが要因となっている。官能的な仕草が多く、他の姉妹たちが持ち合わせているものを全て手に入れたいという欲しがり屋さんな一面も持っている。ローゼンメイデンの中でも桁違いに強大であり、一時はドールと契約者のほとんどを壊滅状態に追い込んだ。契約者及び元契約者の精神を苗床にして活動するという力を持っており、幻覚を操る他、精神攻撃を得意としている。肉体を持つことを渇望している一方で、ローゼンメイデンの本質であるローザミスティカに対しては「必要ない」と興味を示しておらず、ローゼンメイデンの存在意義からすると異常といえる思想を持つ。最終的に、自分を認めてくれるマスターと肉体を得たため、心の闇が解消された。
181
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:59:23 ID:canaFvJI0
【サーヴァントとしての願い】
受肉すること。
自分を愛してくれる(ローゼンメイデンにとっての)マスターを得ること。
【方針】
聖杯を求める。そのためならば手段を選ばない。
【備考】
雪華綺晶が召喚された時期は、アニメ3期途中で、巻かなかった世界で実体を得る直前期。サーヴァントなので、その後の展開や最終巻以降の記憶も保持している。
自分が後に愛されることを知っているが、サーヴァントとして存在する自分を愛してくれる者はいないため、やはり孤独を感じている。
【マスター】
桂木桂馬
【出典】
神のみぞ知るセカイ
【性別】
男
【能力・技能】
分刻みでの行動を覚えていたり、数千本単位のゲームの台詞やルートを覚え言えるなど記憶力が極めて良い。相手の本心を見透かす洞察力、女神や悪魔すら出し抜く機転など、文字通り天才的な頭脳を持つ。学業においても非常に成績優秀。
【weapon】
無し
【人物背景】
ギャルゲーをこよなく愛する高校生。左利き。類まれなる容貌と頭脳、情熱を持つ……が、それらはもっぱらギャルゲーのスピード攻略に向けられている。
傲岸不遜な態度と授業中にもゲームに勤しむ等の日頃の行いの悪さから、高等部一の変人として中等部にも名前が知れ渡っている。クラスメイトからは「オタメガネ」「オタメガ」のあだ名で呼ばれ軽蔑されており友人はいない。また、色々とあらぬ噂を立てられている。しかし、何者に日和見することなく頑なに自らの決めた生き様を貫くその姿は強いと言える。
ひょんなことから、「女性を攻略しなければ死ぬ」という契約を結ばされ、ギャルゲーの知識を活かして攻略を進めることになる。
最後は無事全ての問題を解決し、三次元のとある女性に恋をする。
【マスターとしての願い】
生きて帰ること。
【方針】
雪華綺晶の世界から脱出する。
本選になった以上帰ることはできないので、信用できるマスターを見つけてその人物を優勝者にして元の世界に帰してもらう。
自分はギャルゲーをしたり大切な人たちと過ごせればそれで良いので、聖杯など必要ない。
【ロール】
高校生
【令呪の形・位置】
右手にある。
【把握媒体】
アニメ・漫画
【備考】
現在は幻影の世界に閉じ込められ、意識不明。
その世界で右腕を切り落とされているが、現実世界に帰還できれば右腕は復活する。
182
:
桂木桂馬&キャスター◇DUsgYayewA
◆Mti19lYchg
:2022/09/10(土) 17:59:53 ID:canaFvJI0
以上、投下終了です。
183
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:11:21 ID:gUa.B7zI0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
184
:
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ&アサシン
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:12:13 ID:gUa.B7zI0
"あの子を――――レオを守ってあげてね。"
それが、ユリウスにおける唯一の生きる意義だった。
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ。
彼はハーウェイ家のデザインベビーとして生を受けた。
――だが、彼は"失敗作"であった。
胎児の状態で期待されていた全ての能力値は低かった。
老化速度は、常人の二倍。推定個体寿命は、最長で25年しかなかった。
"無駄"。
長くは生きられないユリウスを、利益を生む余地がない個体と、廃棄された。
それでも、なお彼は生き延び、やがて対テロ部隊の隊長として生存価値を認められるようになっていた。
その中か、ユリウスにとって、いつの話だったかは覚えていない。
出来の悪い映画のようで、現実感がないとすら感じ、笑い話だと切り捨てていた。
レオの母、アリシアとの約束。
自分を唯一「失敗作」ではなく、個人として認めてくれた愛すべき人。
後継を盤石にするため、彼女はレオの父から"命令を受けた人間"の手によって暗殺された。
その彼女が、殺しにきた相手に対し、微笑みを浮かべながら交わした、たったひとつの"約束"。
忠実に守る言葉となり、叶えるべき遺志となり、いつしか彼の心の支えとなっていた。
レオナルド・ビスタリオ・ハーウェイ。
西欧財閥の現筆頭。ユリウスにとっては、肉親の情もない異母兄弟。
"王にさせること"が、「ハーウェイ家の一員」として果たすべき義務であり、彼の仕事であった。
ただ、王の勝利がどのような形であれ、ユリウスに関心がない。
ユリウスはレオの忠臣などではない。義務を遂行する仕事人である。
イレギュラーな天の聖杯に移ろうとも、レオが望む以上、思うことはない。
自分は勝利の礎となるのみ。
どの戦争であったとしても、――"ただ殺すのみ"、なのだ。
そして、それは召喚させたサーヴァントとも通じていた。
"――――また汚れ仕事か……まあいい。いつものことさ"
顔を隠すほどの赤頭巾を被り、鋼鉄の胴鎧を纏ったアサシン。
近代兵器を主武器に、高速の機動力を以て、合理的に仕留めていく。
無駄口を叩かず、冷徹に義務を遂行し、一切の情や願いを持ち合わせない男。
ユリウスにとって、彼はこれ以上にない仕事人であった。
■■■■■■■■■■■■■■■■■
"――――あの子達をよろしくね。"
そんな幻聴に導かれるがまま、ユリウスという男と契約線を接続させられた。
185
:
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ&アサシン
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:12:48 ID:gUa.B7zI0
彼は、抑止力の代行者。
人類の"存続するべき"と願う集合無意識が生み出した防衛装置の使者。
自らが望んだ運命の果て、抑止の輪へと召し上げられた、「顔の無い正義」の一人。
個体名は、"エミヤ"。
人間だった頃の名は、"衛宮切嗣"という男であった。
(……迷惑な話だ。)
だが、この聖杯戦争に抑止力の意向はない。
なんとも傍迷惑で、なんとも身勝手な幻聴の主の仕業。
相手は何者で、何のために動かしたのかわからないまま、一方的に投げてくる。
そして、"あの子達"とは一体誰のことを指すのか、見当もつかなかった。
(筋違いじゃないか。僕の頼むのは。)
まず、自分に頼むのは「筋違い」とすら思う。
正義の味方として、世界を救うため、小を見捨ててきた。
そんな自分に、"個人を救ってほしい"など、見当違いも甚だしい。
(関係はない。――――僕にやれることは、掃除ぐらいなものさ。)
彼は、サーヴァントの義務だけを果たすのみ。
マスターの事情なんて知ったことでなく、聞きたいとも思っていない。
戦いの行方に対しても、マスターに対しても、救ってほしい誰かにも、何の関心もない。
そして彼は、銃弾を装填した。
186
:
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ&アサシン
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:13:10 ID:gUa.B7zI0
【クラス】
アサシン
【真名】
エミヤ〔アサシン〕
【出典】
Fate/Grand Order
【性別】
男
【ステータス】
筋力D 耐久C 敏捷A+ 魔力C 幸運EX(E) 宝具
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
気配遮断:A+
自身の気配を消す能力。完全に気配を断てばほぼ発見は不可能となるが、攻撃態勢に移るとランクが大きく下がる。
単独行動:A
単身での行動に生前から慣れていた彼に与えられたスキル。マスターからの魔力供給がなくとも、最大で一週間程度の現界が可能となる。
【保有スキル】
魔術:B
魔術を習得している。翻って、魔術を知るが故に魔術師を殺す術に長けている。本スキルのランクは、本来であればキャスターとの戦闘時には各種判定のボーナスとして働く。
スケープゴート:C
戦場を生き抜く狡猾なテクニックの集合。生贄、身代りとしての意味を持つ。
聖杯の寵愛:A++
何処かの時代の聖杯に、彼は深く愛されている。その愛は世界最高の呪いにも等しい。
本スキルの存在によって、彼の幸運ランクは跳ね上げられている。
特定の条件なくしては突破できない敵サーヴァントの能力さえ突破可能。
ただしこの幸運は、他者の幸福を無慈悲に奪う。
本来ならば、聖杯から囁きかけられる「声」は彼の耳に届かないものだが、聖杯との縁を持つ上級NPCなどの存在からか、影響力も上昇し、稀に耳にしてしまう。
【宝具】
『時のある間に薔薇を摘め(クロノス・ローズ)』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜10 最大捕捉:1人
自身の時間流を操作する能力。
生前の彼が有していた能力「固有時制御(タイムアルター)」を基礎としている。
時間流の加速によって高速攻撃や移動を行い、減速によってバイオリズムを停滞させて隠行を行うのが「固有時制御」の運用方法である。
宝具として昇華されたこの力により、彼は対人戦において無敵とも呼べる超連続攻撃を可能とする。
また宝具化された影響なのか、世界のバックアップを受けているのかは不明だが、解除時に世界の修正力を受けるデメリットがなくなっている。
『神秘轢断(ファンタズム・パニッシュメント)』
ランク:C+ 種別:対人宝具 レンジ:0〜2 最大捕捉:1人
自身の起源である「切断」「結合」の二重属性の力が具現・カタチにしたもの。 その力が込められているナイフ。
生前使用していた礼装魔弾「起源弾」と同様、魔術回路ないし魔術刻印、或いははそれに似たモノを体内に有する相手に対して致命的なダメージを与える
【weapon】
「補助兵器」
キャレコM950やトンプソン・コンテンダー、閃光弾といったものを用いる。
【人物背景】
抑止力の代行者となった衛宮切嗣。
正史と異なり、「アインツベルン」が部外者を必要とする戦略を行使しなかったことで、出会うはずだった妻と出会わなかった。
故に妻との離別もなく、離別による挫折もなかったため、最後まで「正義の味方」を辞められず、死後も安息と救いを求めることもなく、自ら抑止力の一部となった。
異なる世界で何の面識もないため、彼にとって、衛宮切嗣を知る者の多くは"他人"の関係。
ただ、何故かはわからない複雑な感情が湧き上がってしまう。
なお、正しい人類史には存在せず、彼が召喚されたのはあらゆる次元が交差する「天の聖杯」の影響。
【サーヴァントとしての願い】
特になし。ただサーヴァントとして義務を遂行するのみ。
【方針】
情報収集、暗殺、破壊工作と裏方に徹する。
目的のために手段は選ばないが、あくまで義務の範疇。
【把握媒体】
「Fate/Grand Order」など。
187
:
ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ&アサシン
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:13:28 ID:gUa.B7zI0
【マスター】
ユリウス・ベルキスク・ハーヴェイ
【出典】
Fate/EXTRA
【性別】
男
【能力・技能】
ハーウェイの暗殺者として優れた経験と技量を持つ。
隠密行動に長けており、生半可な監視なら容易に掻い潜れる。
【weapon】
封印や回復といった補助用のコードキャストを所有。
銃器やナイフといった暗殺用の道具を所持している。
【人物背景】
西欧財閥直轄の組織に所属する殺し屋。
西欧財閥の筆頭であるレオナルド・ビスタリオ・ハーウェイとは異母兄弟に当たるが、互いに肉親の情はない。
デザインベビーの失敗作として生を受けた経緯があり、「利益を生まない」として廃棄されてきた。
生き延びたいという執念で、対テロ部隊の隊長にまで登り詰め、ハーウェイに敵対する勢力達の掃討・鎮圧する暗殺者として知れ渡る存在となっていった。
生存価値もなく、「レオを勝利させる」という義務感のためだけに生きているため、人間性を捨てた冷徹非情な人物として映る。
しかし、根は完全に人間性を捨ててはおらず、友として信頼した者には情も厚い。
【マスターとしての願い】
レオの勝利。それ以外は求めていない。
【方針】
レオ陣営とは同盟を組んでおり、意向・補助に従事する。
傍ら、レオの勝利にとって弊害となり得るマスター達を排除していく。
【ロール】
D-4地区黒いビルの大企業に属するエージェント。
【把握媒体】
「Fate/EXTRA」など。
188
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/12(月) 12:13:54 ID:gUa.B7zI0
以上、投下終了です。
189
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:45:26 ID:jZhpFb6Y0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
190
:
オネスト&ランサー◇DUsgYayewA
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:45:53 ID:jZhpFb6Y0
高価な調度品が所狭しと置かれた、悪趣味な部屋の中。でっぷりと太った壮年の男が、長く伸びた白いひげをいじりながら、金ぴかの装飾が施された椅子に深く座っている。彼の正面には、白いスク水を着た女が身動き一つせず立っており、男の方を無感動に見つめる。
「私は元居た世界で大臣を務めており、逆賊を処刑したりして懸命に皇帝のため、国のために尽くしてきたのですが…それを理解できぬ愚民どもが帝国を滅ぼし、私も奴らの手で惨たらしく殺されました。私がここの世界で目覚めた時、そのときの苦しみを思い出して失神してしまった程度には恐ろしい体験でしたとも」
男は両手を挙げ、肩をすくめながら口角を上げる。
「ですが私は今、あなたという仕えるべき新たな主を得た。あなたは今まで見てきたどの人間よりも優れた、王としての資質をお持ちでいらっしゃる。このような偉大なお方の覇道を隣で支えられるとはなんたる幸運! 聖杯からはマスターという身分を与えられてはおりますが、このオネスト、家臣として粉骨砕身の意気でご助力致しますぞ」
オネストは立ち上がり、女の一歩手前まで進みそのまま跪く。
女はその背中を、ぼうっとした様子で見下ろす。そして口を開いた。
「わたしがリーダーとしてオネストを上手く使う。他の参加者は力で屈服させて従わせるか、殺す。手にした聖杯の力は全てわたしのもの。オネストには、それまでの働き次第で褒美を取らせる。これでいい?」
「ええ、それでよろしいかと」
オネストは頭を上げ、にこりと笑う。
だが内心は。
(馬鹿が! あなたから王の資質なぞ全く感じませんよ。こういうタイプは王だリーダーだと褒めそやしておけば、簡単に操れる。あなたから感じるのは、せいぜい思い通りに動く使い捨ての駒の資質といったところでしょうか。サーヴァント(奴隷)の名にピッタリですねぇ! ふひゃっ、ふひひっ、ぷっくくく、ぎゃはははは!! 駄目だ、笑いが、笑いが止まらないぃ! 笑っているのを見られるわけにはいかないのに! 私がこいつをバカにしていることがバレてしまうぅ!)
オネストは暴れる表情筋を必死に抑え、喉から飛び出る笑い声を鎮めて穏やかな顔を張り付ける。
(とはいえ。このサーヴァントは人殺しに躊躇はないタイプのようですし、そのあたりは本当にありがたいですねぇ)
オネストは女の澱んだ目を見る。
(この聖杯戦争、私はどう動きましょうか。できるだけ不幸をばらまいて、血と肉躍る地獄絵図としゃれこみたいところですなぁ!)
【サーヴァント】
【CLASS】
ランサー
【真名】
スイムスイム
【出典】
魔法少女育成計画
【性別】
女
【ステータス】
筋力D 耐久B 敏捷D 魔力C 幸運C 宝具A
【属性】
混沌・善
191
:
オネスト&ランサー◇DUsgYayewA
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:46:14 ID:jZhpFb6Y0
【クラス別能力】
対魔力:C
魔術詠唱が二節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法など、大掛かりな魔術は防げない。
【保有スキル】
カリスマ:E
国を統率はできても、兵の士気が極端に下がる。ただし、一軍を率いる将官程度の役職であれば、天賦の才と言えるランクである。
心眼(真):C
修行・鍛錬によって培った洞察力。 窮地において自身の状況と敵の能力を冷静に把握し、その場で残された活路を導き出す“戦闘論理”。逆転の可能性が数%でもあるのなら、その作戦を実行に移せるチャンスを手繰り寄せられる。
【宝具】
透潜万中(スイミング・マジック)
ランク:C 種別:対人宝具 レンジ:無し 最大捕捉:無し
自分の体を物質透過出来るようにする能力。発動するとあらゆるモノを泳ぐが如くすり抜けられるようになる。スイムスイムがモノと認識したあらゆる物体を透過でき、地面・壁・置物はもちろん相手の攻撃や防御まで通り抜けられる。ただし光・音・衝撃波は透過不可能。また、透過中は自分のコスチューム以外の物体を携行することができない。
【weapon】
『ルーラ』
薙刀に似た武器。スイムスイムのコスチュームの一部で、能力使用中も携行できる。非常に頑丈で、壊れることはまずあり得ない。名前はスイムスイムが心酔する人物の名からとられた。
【人物背景】
本来の姿は小学1年生の7歳と非常に幼い。そのためニンジンが苦手だったり漢字が読めなかったりと年相応な面も見せる。
同じ魔法少女であり所属するチームのリーダーであるルーラの事を、狂信的なほどに崇拝しており、彼女に理想の女性像を抱き「憧れていたお姫様」だと思っている。
そんな中、ある出来事をきっかけに自分が「憧れていたお姫様」になることを目指し始めるのだが、その中で彼女はルーラを殺すことを思いつき、謀殺。所属するチームのリーダーの座に収まった。
リーダーとなってからはルーラのやり方を”自分なりの解釈で”踏襲する。その踏襲ぶりは徹底しており、ルーラの生前の発言を実行するためならば、大事に思っている仲間さえも殺害する。
冷静で高い戦術眼を持っており、殺人に躊躇がない。そのため魔法少女同士の戦いの中で、彼女の率いるチームは多くの魔法少女を殺害できた。しかしその過程で恨みを買い、殺害される。
【サーヴァントとしての願い】
ルーラと同等かそれ以上のリーダーになる。
【方針】
聖杯のためなら、残虐なこともする。
生前のルーラの言葉には絶対に従う。いかなる場合でも例外は無い。
192
:
オネスト&ランサー◇DUsgYayewA
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:46:32 ID:jZhpFb6Y0
【マスター】
オネスト
【出典】
アカメが斬る!
【性別】
男
【能力・技能】
その太った肉体は本人の異常なほど念の入った暗殺対策の賜物であり、若い頃に皇拳寺で積んだ壮絶な修行と特殊な鍛錬法によって筋肉と脂肪を天然の鎧とすることに成功しており、並みの人間なら致命打となるレベルの重傷でも普通に動き回れるほどの頑強さと生命力を有している。拳法の腕前も超一流である。
【weapon】
帝具「絶対制限・イレイストーン」
帝具であるならば発動と同時に問答無用で破壊・無効化してしまえる力を持つ宝石型のアンチ帝具だが、一度使用すると一週間は再使用不可能になる。帝具以外に使用することはできない。
【人物背景】
柔らかい物腰に常に敬語で接する温厚そうな人物だが、それは表面上の振る舞いに過ぎない。
その実若い頃から自らの権力と権勢をどこまでも高め、世界さえ好き放題にしたいと本気で考えていたほどの利己主義と強欲の権化のような野心家であり、目的のためには手段を選ばない。
自身の歪んだ権力欲・支配欲を満たせるなら民がどれほど苦しもうとも蚊ほども気に掛けないどころか、むしろその状態の方が都合がいいとばかりに敢えてそうなるよう仕向け、あまつさえそれをメシウマで眺めてしまえる、残虐・冷酷な悪辣の極みを行くド外道。
それでいて自身の性格や行為の悪性をよく自覚しているので、権力の維持や保身に関する対策・行動は異様なほどに徹底しており、種々の謀略を張り巡らせつつ利用できるものは何でも利用し、邪魔者は見せしめも兼ねて惨たらしく殺してから排除する。
また、「若い内はひたすら研鑽を積むべし」という努力家の一面を有し、自身も野心を果たすために、ひたすら知識・肉体両面を鍛えながら下地作りに奔走する若年時代を過ごした。
最後は反乱軍によって惨たらしく処刑された。
【マスターとしての願い】
聖杯を手に入れ、世界を手中に収める。
【方針】
聖杯を手に入れるためならば手段を選ばない。
できるだけ残虐なことをして、気持ちよく優勝したい。
【ロール】
パラディウム・シティ議会の議長
【把握媒体】
アニメ・漫画
193
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:47:00 ID:jZhpFb6Y0
以上、投下終了です。続けて投下します。
194
:
クルミ&セイバー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:48:21 ID:jZhpFb6Y0
「無理です!? 戦とか絶対無理!?」
「お前はサーヴァントなんだろう!!」
「俺は喋る係だから! 風林火山の「山」担当だから!」
「お前は本当に三国志の劉備なのか……」
とある部屋で少女と男性が喧嘩をしていた。
ひとりは長い金髪の少女。彼女の名前クルミ。
この聖杯戦争の参加者である。元の世界では天才ハッカーとして活動している。
もうひとりの黒髪の男性の名前は劉備玄徳。
クルミが召喚したセイバーのサーヴァントである。
「そもそも戦うのは関羽や張飛の係だから! 俺は喋る係だから! 戦とか絶対に無理!?」
「それなら召喚に応じるな!! 」
さて、この二人の聖杯戦争はどうなるのか……。
【サーヴァント】
【クラス】
セイバー
【真名】
劉備玄徳
【出典】
新解釈・三國志
【性別】
男性
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力C 幸運B 宝具A
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詩唱が三節以下のものを無効化する。
騎乗:B
騎乗の才覚。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせる。魔獣や聖獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
【宝具】
『桃園の誓い』
ランク:A 対軍宝具 レンジ:1〜100人 最大補足:1000人
彼が『関羽』と『張飛』と義兄弟の誓いをした逸話が宝具になったもの。義兄弟の『関羽』と『張飛』を召喚し、3人で敵をを殲滅する。自分の能力も一時的に上げる。
【人物背景】
『新解釈・三國志』の主人公。
『蜀』の君主。戦嫌いの小心者で、さらにわがままで面倒臭がりという、武人らしくない人間性だが、酒に酔うとカリスマ性が溢れる立派な武人に豹変する。
【サーヴァントとしての願い】
特になし。できれば戦いたくない。
【方針】
マスターに任せる。
【把握素体】
映画『新解釈・三國志』
195
:
クルミ&セイバー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:48:37 ID:jZhpFb6Y0
【マスター】
クルミ
【出典】
リコリス・リコイル
【性別】
女性
【能力・技能】
『ハッキング』
彼女の腕前ならどんなセキュリティもハッキングできてしまう。
『ドローン』
彼女が情報収集に使うドローン。
【人物背景】
『リコリス・リコイル』の登場人物。
国籍・年齢が不明な少女。その正体は、最強のハッカー『ウォールナット』である。
同僚のハッカー『ロボ太』の裏切りにより
命を狙われるが、主人公『錦木千束』たちに助けてもらい、自分は死んだことにして、
千束たちにのもとに身を寄せる。
仲間になってからは千束たちの任命にも協力している。
参戦時期は『井ノ上たきな』が千束をデートに誘う少し前。
【マスターとしての願い】
千束の心臓を治す。
【方針】
人は殺さないが、聖杯は手に入れる。
【ロール】
とある学園の生徒。
【把握素体】
アニメ
196
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/14(水) 17:48:55 ID:jZhpFb6Y0
以上、投下終了です。
197
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/22(木) 10:36:46 ID:KZtx3QWs0
こちらでは本スレの方に2ヶ月近く投下がありません。
何が原因なのか恥を忍んで是非お教え願います。
198
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:31:19 ID:???0
本スレであるこちらに直接投下させていただきます。
何か不都合がございましたらご指摘よろしくお願いいたします。
199
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:36:43 ID:???0
「ここは……、私天国にいるの……?」
見渡す限りに満点の星で埋め尽くされた宇宙のような空間の中で銀色の瞳に毛先が紅い黒髪のショートヘア、そして真紅のマントが特徴的な少女、ルビー・ローズは自らの現状に戸惑いの声をあげていた。
彼女はアトラスとマントルの市民をヴァキュオに逃がすために仲間たちと共に避難中継地にて市民の避難誘導を行っていたところ、突如として強襲してきたシンダー・フォール及びニオポリタンと交戦し、シンダーの手によって奈落の底に落とされたはずなのだ。
避難中継地に向かう前、中継地を創造した創造の杖の精、アンブロシウスはルビーにこう警告した。
『決して落ちてはならない』
あの警告は『落ちたら死ぬ』という意味だと思っていた。実際通路の下は底の見えない深い闇しかなかった。普通に考えれば人間は一定以上の高さから転落すれば地面に激突した瞬間にその衝撃で死ぬ。ましてやルビーは直前の戦いで自分の身を守るオーラを失っている状態なのだ。だからシンダーによって奈落の底に落とされた時、彼女は自身が死んだと思ったのだ。
「安心したまえ、ここは天国ではない。これから行われるのは万能の願望器『聖杯』を求めて戦いあう『聖杯戦争』、その予選が行われる空間だ」
「!?っだ、誰っ!?」
その時ルビーの耳に見知らぬ男性の声が聞こえてきた。ルビーは驚いて辺りを見回すが声の主の姿を見ることは出来ない。
「自己紹介は後でいいだろう。君がこの聖杯戦争に呼ばれた理由は一つ、君が自らの意思で『星晶石』を受け取ったからだ。」
「『星晶石』?一体どういう……?っあ!?それってもしかして!?」
彼女は避難中継地において市民の避難誘導を行っていた際、ある一人の女性と出会っていたことを思い出した。
その女性は緑色のウェーブがかかった髪に左目を隠している前髪のひと房が紫色をしていた印象的な姿をしていた。
ルビーは彼女から「持っていればいいことがある」と言われ虹色に輝く金平糖のような形状の石を3つ差し出されたのだ。ルビーも最初受け取るかどうか悩んだのだが「お礼はいいから」と言われたので好意に甘えてその石を受け取ったのだ。その直後のシンダーの襲撃による混乱でルビーは女性のことをすっかり忘れてしまっていたのだが今にして思えばあの時受け取った石が男の言う『星晶石』なのであろうことを察する。
「……とりあえず一つ聞きたいんだけど『聖杯』って何?」
ルビーは警戒心を抱きつつも姿の見えぬ男に対して質問を投げかける。
「先ほど言った通り、あらゆる者のあらゆる願いを叶えることができる代物だ。君の手に舞い戻った腰の武器も聖杯の力の一端の一つだよ。」
「『舞い戻った』ってどういう……っあ!?」
ルビーは自身の腰に目をやると信じられない光景が目に入った。
何故なら彼女の腰には奈落の底に落とされる直前、ニオポリタンとの戦闘で奈落の底に落とされて失ったはずの愛用武器、『クレセント・ローズ』が装着されていたのだ。
最初は男の話に対してルビーは半信半疑であったのだが失われたはずの愛武器が自分の手に舞い戻った事実を見て、男の話が虚偽ではなく真実なのではと感じ始める。
「……それで、私はどうすればいいの?」
だがルビーは男のことを完全に信用したわけでは無い。ルビーは未だ警戒心を抱きつつも男に次の説明を求める。
「先ほども言った通り君にはこれから予選を受けてもらう。君の両手にはそれぞれ端末と君の代闘士となる古今東西の英雄の写し身『サーヴァント』を召喚するために必要なカード『セイントグラフ』があるだろう?端末で使える地図機能で、表示された場所まで進んでくれたまえ」
◇ ◇ ◇
200
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:38:58 ID:???0
ルビーは最初、男の言っていることは何かの罠だと思ったのだが取り敢えず他に何をしたらいいのか分からない以上、従うしかないという結論に達し、地図アプリを頼りに指示された場所へ向かう。
やがて目的地にたどり着くとルビーの目の前に円形の魔法陣が描き出され、そこから黒い人型の影のようなものが現れる。
「!?……まさかこいつ、グリム!?」
ルビーは目の前の人型の影を見て、その影が彼女とその仲間たちが元の世界で戦っている敵、破壊の獣『グリム』だと考えた。だがその考えはまたしても聞こえてきた男の声によって即座に否定される。
「違うな、そいつはグリムではない。そいつは『シャドウ』というサーヴァントのなり損ないだ。彼を倒せば、君は晴れて予選突破となる。」
「グリムじゃないって……それってどういうこと!?」
ルビーは声の主に問いただすが声の主はそれを意に介さず言葉を続ける。
「もっとも君に敵意を持って襲いかかって来るという点においてはそいつも君が元の世界で戦った『グリム』と同じと言えるが。ああ、そうそう、一つ忠告しておくが自分一人でそいつを倒そうと思わないほうがいい。シャドウは生身の人間では絶対に倒せない。だが打ち倒すための鍵は既に君の中にある。私から君に与えられるヒントは以上だ。」
「ちょっと!まだあなたには聞きたいことが!!」
ルビーは叫ぶが男の声が再び聞こえることはなかった。
「ああ、もう!!」
ルビーは憤るが兎に角今は目の前の危機を乗り越えなければ話は始まらない。ルビーは腰に装着したクレセント・ローズを手に取ると収納形態から小銃形態へと変形させ、そのまま銃口を目の前の影の頭部と思われる部位に向けて引き金を引く。
発射された銃弾はシャドウの頭部を吹き飛ばすがシャドウは吹き飛ばされた頭部を再構成すると何事もなかったかのように向かってくる。
「銃弾は効かない……なら、これならどう!」
銃弾は効かないと判断するや否や、ルビーはクレセント・ローズを小銃形態から大鎌形態へと変形させ、自らのセンブランス―――『ペダル・バースト』を発動してシャドウに急接近しクレセント・ローズを振りかぶると大鎌の刃をシャドウの首めがけて振り抜き、その首を一太刀で跳ね飛ばす。だが結果は先ほどと同じであった。
分断されたシャドウの首が元の体に戻ると元の形に戻るように組み合わさり、そのまま何事もなかったかのように手に持った剣を振るう。
「そんな、銃撃も斬撃も効かないなんて……きゃあ!?」
自らの攻撃が効かなかったことによる動揺で反応が遅れたルビーはシャドウが振るった剣によって自らの手にある武器、クレセント・ローズを弾き飛ばされる。
「くっ……」
自らの武器を失ったルビーはセンブランスを発動して後ろに後退しようとするがシャドウは先ほど以上のスピードでルビーに追いすがると剣を振るいながらルビーを仕留めようとする。
(銃撃も斬撃も効かない……一体どうしたら……)
ルビーは敵の攻撃を躱しながら目の前の敵をどうすれば倒せるのか思案していた。
先ほどの男の声は「自分一人の力ではそいつを倒せない」と言っていた。
それは実力的な問題ではなく自分自身の力だけでは『物理的に』倒すこと自体が出来ないという意味だったのではとルビーは考えていた。
それなら先ほどの再生能力にも説明がつくとルビーは考えていた。
だがそれが分かったところでどうすればいいかルビーの中では答えを見いだせずにいた。
ルビーは武器も無い丸腰の状態ではただの非力な少女だ。素手による攻撃を仕掛けた所で相手にダメージを与えるどころか足止めすることすら出来ないであろうということはルビーは過去の経験から痛いほど理解していた。
先ほどの男の声は「打ち倒すための鍵は既に君の中にある」と言っていたが目の前の敵がグリムではない以上、『銀の眼』の力で目の前の敵を倒せるとは思えなかった。
敵の攻撃を回避しながらこの状況を打破する手段を必死に考えていたルビーであったがやがてそれにも限界が訪れる。
201
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:40:20 ID:???0
「!?しまっ……」
攻撃を回避した際、ルビーは体のバランスを崩してしまい、尻餅をつく形で転倒してしまう。そしてシャドウはルビーに立ち上がらせる猶予を与えることもなく、そのままルビーの頭上に剣を振り下ろそうとする。
(ああ……私、ここで死んじゃうんだ……死んだら、大好きなママの所に行くのかなあ……)
ルビーは自身に迫りくる剣を見ながら、不思議と遅く感じられる時間の中で、今は亡き母、サマー・ローズのことを思い起こしながら自らの死を受け入れようとしていた。だが、
『しっかりしなさい!ルビー!!』
……え?ワイス?
『こんなところで諦めてどうするんです!?あなたはいつだってどんな時でも諦めずに前に進み続けてきたでしょう!?それなのに今更諦めて全てを投げ出すなんてこの私が許しませんわよ!?』
……ああ、そうだ。危うく諦めるところだった。ワイスは今でも避難中継地でペニーと一緒にシンダーと戦っている。ブレイクとヤンだって自分がこうして生きているんだからきっと今でも何処かで生きているはずだ。それなのに自分がここで諦めてどうするのか。ここで諦めたらチームRWBYの皆にも天国の母親にも申し訳が立たないだろう。だから今ここにいないワイスが私の目を覚まさせてくれたのだ。それに……
「……私はまだ、ここで諦めたくない!!」
ルビーが心の中の感情を爆発させた瞬間、握っていたカード「セイントグラフ」が宙を舞うと光を発し、無地の面に絵が浮かび上がった。
その光にシャドウは攻撃を中断して後方へ下がる。
光が消え去った後、そこには人型の姿をした存在がそこにはいた。
いや、体形こそ人間に酷似していたもののその存在は誰が見ても人ならざる人外の存在だと分かる姿をしていた。
体は青緑色の体色をしており頭部には鹿の角のようなものが生え、吊り上がった眼は複雑な配色をしており手足はすらりと細長く、翼のような形状の巨大な耳を持ちキツネのような尻尾を持っていた。体の大きさこそ人間とほとんど変わりがなかったものの、ルビーはその存在からただならぬ力を感じ取っていた。
だが、サーヴァントのなり損ないであり、本能や理性を持たないシャドウはそれに構うことなく呼び出されたその存在に襲いかかった。
が_____
『雑魚が』
一瞬だった。
その存在は手に持った槍で襲いかかってきたシャドウを切り払うとシャドウの上半身と下半身は両断され、シャドウは断末魔を上げる事すら叶わず塵に帰る。
ルビーは尻餅を着きながらその光景をただ見ていることしか出来なかった。
(すごい……今の攻撃、私には見えなかった。一体こいつ、何者なの……?)
ルビーが思案しているとその存在はルビーの方に振り向き、ルビーを観察するかのようにじっと見下ろす。
(でも私を助けてくれたんだし、取り敢えず私の味方ってことでいいんだよね?挨拶しないと……)
そう思いながらルビーが立ち上がろうとした瞬間、急にルビーの頭の中に思念が流れ込んでくる。
『我の名はフェクト・エフィリス。ランサーのサーヴァントだ。問おう。小娘よ、貴様が我のマスターか?』
◇ ◇ ◇
202
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:41:37 ID:???0
ルビー・ローズとフェクト・エフィリスはいつの間にか教会の礼拝堂らしき場所へ転送されていた。因みにルビーは転送される前にクレセント・ローズをしっかり回収していた。
「ようこそ、見事試練を乗り越えた聖杯戦争のマスターよ。私は言峰綺礼。この聖杯戦争の監督役を務めている」
突如としてルビーの耳に『予選』の空間に呼ばれた時に聞こえてきた声と同じ声が聞こえてくる。ルビーが驚いて声が聞こえてきた方向を向くとそこには背の高い神父のような服装をした男がいた。
「……あなたが私に最初に話しかけてきた声の主?」
ルビーは警戒しながらも言峰と名乗った男に対し問いかける。
「まあ、そう警戒しなくてもいい。私はあくまで中立の立場だ。そちらから危害を加えてこない限り、こちらも危害を加えるつもりはない。」
「……」
ルビーは未だ言峰に対する警戒を解く気はなかったが、彼がこちらに危害を加える気がないということが分かったのと取り敢えず彼の話を聞かなければ話が進まないと感じ、彼の話を聞くことにする。
ルビーは言峰から聖杯戦争のルールについて一通り教わった。
聖杯によって選ばれた(今回の場合は星晶石が招待状)参加者であるマスターとそのサーヴァントが生き残りをかけて戦うということ。
聖杯はどんな願いでも叶える願望機であり、手に入れられればありとあらゆる願いを叶えることが可能だということ。
そして聖杯にアクセスするためには令呪の存在が必要不可欠であり、3画全て失えば失格となるということ。
「……つまりどんな願いでも叶える物体のようなものがあってそれを巡って最後の一組になるまで殺しあえと。」
「ほう、随分と物分かりがいいな。大抵のマスターは荒唐無稽と一笑に付すか、何かの冗談か詐欺だと言い出すものなのだが。」
ルビーは半信半疑ながらも、聖杯の話を「有り得ない」と一笑に付さなかったのには理由があった。
ルビーの故郷であるレムナントにはそれぞれ「知識のランプ」「創造の杖」「破壊の剣」「選択の王冠」と呼ばれる4つの聖遺物が存在していた。
「破壊の剣」と「選択の王冠」についてはどのような効果を発揮するのか分からないものの、「知識のランプ」の力で常人には決して知りえることの出来ないオズピンとセイラムの大昔の過去を知ることが出来、「創造の杖」の力でアトラスとマントルの市民を避難させるための異次元空間を創造することが出来、ルビー自身もそれらのレリックの凄まじい性能を直に目にしてきた。
更に4つのレリックをすべて集めるとレムナントを創造した光の神と闇の神を召喚することが出来、セイラム達闇の勢力はそれを狙って活動しているということをルビーはオズピンから聞かされていた。
レリックは活用するためには条件や制約も多く、一つ一つは言峰の語る聖杯には及ばない力しかないものの、レリックの存在や力を知っているルビーにとって聖杯の話を「有り得ない」の一言で片づけることは出来なかったのだ。
だがその上でルビーはある一つの結論に達する。
「……申し訳ありませんが私は聖杯戦争は辞退します。」
「……ほう、それは何故だね?」
言峰は不思議そうにルビーに問いかける。
ルビーは今回の聖杯戦争に呼ばれる直前、セイラムの脅威から人々を救うという名目で手段を選ばなくなっていったアイアンウッドの暴走を思い出していた。
彼は元々自分の考えが絶対という一面もあったのだがセイラムの脅威を目の当たりにしてからは手段すら選ばなくなっていき、セイラムから逃げるためマントルの人々を見捨てて創造の杖の力でアトラスをセイラムの手の届かない大気圏上空まで飛ばそうとする、創造の杖を手に入れるために女神ウィンターに選ばれたペニーにウイルスを仕込んで無理やり封印を解放させようとする、失敗したと分かればペニーが戻らなければマントルに爆弾を落として人々を虐殺すると脅すなど自分が守ろうとする人々のためにそれ以外を切り捨てようとし、それを実現するためには非人道的な策すら躊躇せず実行する彼の暴走のことを思い出していた。
仮にセイラムを倒すために自身とそのパートナーであるサーヴァント以外の全てのマスターとサーヴァントの血で自らの手を汚し、手に入れた聖杯の力でセイラムを倒したとしてもそれでワイスもブレイクもヤンもそれを喜ぶのであろうか?
そんなことに手を汚したが最後、自分たちが散々否定したアイアンウッドと何も変わらなくなってしまうことにルビーは気づいていた。
203
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:43:16 ID:???0
「私は自身の目的のために手段を選ばず、他者を平気で切り捨てる人を見てきました。聖杯で願いを叶えるなんてその人のやったことと何も変わらないし私はそんなことをしたくありません。私を元の世界に帰してくれればそれで十分です。」
ルビーは銀の瞳で言峰を真っ直ぐ見つめ、はっきりと答える。
「では、君はこの聖杯戦争から離脱するということで構わないか?」
綺礼は目を細め、心なしかつまらなさそうな口調で決定を促す。
ルビーが口を開こうとしたその時だった。
『待て』
突如、二人の会話に割って入る者がいた。
それはこれまでルビーと言峰のやり取りに対し、沈黙を守っていたランサーのサーヴァント、フェクト・エフィリスであった。
「何かね?ランサー。」
会話に割って入ってきたエフィリスに対し、言峰は要件を聞く。
『我はそこの小娘に用がある。貴様は口を挟むな。』
「……いいだろう。」
エフィリスの言葉に言峰は後ろに下がり、エフィリスはルビーの正面に立つ。
『おい、小娘。』
「小娘じゃないよ。私には『ルビー・ローズ』っていう名前があるの。」
エフィリスの威圧的な思念にルビーは動じることもなく、しっかりと目を見据えながら言う。
『聖杯戦争への辞退は我が許さぬ。貴様には何が何でも我のマスターとして参加してもらう。』
「どうして?決めるのは貴方じゃなくて私のはずだけど?」
ルビーの問いに対してエフィリスは自らの目的を語る。
『我には聖杯に叶えてもらう願いがあるのだ……』
エフィリスは拳を握りしめながら言う。
『我の願いは受肉……、それもただの受肉ではない。我から分かれた『片割れ』無しでも維持できる全盛期の完全な体による受肉、それこそが我が聖杯にかける願いだ……』
「……」
ルビーはエフィリスの話を聞きながら、言峰から聞かされたサーヴァントについての話を思い出していた。
サーヴァントは生きている存在ではなく、死んだ存在が『座』と呼ばれる場所から現世に召喚された言わば幽霊みたいな存在であるということ。
そして聖杯戦争で召喚されるサーヴァントには聖杯に自らの願いを叶えてもらうためにマスターに協力する者も多く、そのサーヴァントの中には「自らの受肉」を目的とした者も多くいると言峰は言っていた。
だがそれでもルビーは納得できたわけでは無かった。エフィリスが何が目的で『受肉』を望むのかが分からないからだ。それにエフィリスが言っていた『片割れ』が何なのかについてもルビーは気になっていた。
「……だったら聞かせて。あなたは受肉して一体何がしたいの?それに『片割れ』って?」
『……』
エフィリスは暫し考えたがやがて意を決したかのように語りだす。
『……我には復讐したい相手がいるのだ。』
「……あなたに一体何があったの?」
ルビーはエフィリスの怒りと憎しみに満ちた表情からその相手に相当な強い怨みを持っていることを察する。そしてエフィリスはルビーに自身の過去を語り始めた。
かつてとある一つの星に降り立った際にその星の原住民が組織した研究対策チームに捕えられ、研究材料とされたこと。それから30年後に実験中の事故により自身の片割れである『ID-F87』フェクト・エフィリンが自身から分離し、施設から脱走したこと。それにより活動停止に追い込まれ、研究材料としての価値もないと判断された原住民により観光客相手の見世物とされたこと。やがて原住民たちが研究成果から手に入れた惑星間ワープ技術を使って、自身を置き去りにして遠い星に旅立っていったこと。
その後長い年月をかけ、ようやく片割れであるフェクト・エフィリンを取り戻したものの、ピンクの邪魔者『星のカービィ』によってフェクト・エフィリンを奪い返され、戦いの末に『星のカービィ』によって倒されたこと。
それら全てを、エフィリスはルビーに語って見せた。
『我は復讐をしたいのだ。我を捕え、見世物にし、あまつさえ置き去りにした憎き原住民どもと我の計画を台無しにした憎き『星のカービィ』にな。あの時は片割れの抵抗と奪取が原因で敗北したが今度はそうはいかぬ。聖杯によって片割れなど必要ない完全な体を手に入れ、奴らがどこにいようと必ず見つけ出し、今度こそ復讐を遂げて見せよう……』
「……」
ルビーはエフィリスの話を聞き、彼からアダムやシンダー、ニオと同じ匂いを感じていた。
シンダーはビーコン陥落の際に自身の銀の眼の暴走により重傷を負ってから、ニオは同じくビーコン陥落の際、彼女のパートナーであるローマン・トーチウィックを殺したと思いこまされてから、復讐のために二人から命を狙われていた。
この聖杯戦争に呼ばれる直前にも避難中継地にて二人から襲撃を受け、危うく殺されそうになったりもした。
204
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:45:48 ID:???0
アダムに関しては彼に直接会ったことはなく、チームメンバーで彼と深い因縁があったブレイク・ベラドンナから話を聞いただけだが、彼はブレイクに強い執着心を見せ、自らの元から離れたブレイクに対する強い逆恨みから自身の姉でブレイクのパートナーであったヤン・シャオロンの腕を切り落とし、ホワイトファングの指導者の地位を失った後、はるばる遠くのアーガスまでブレイクを追跡してブレイクに襲いかかってきたことをルビーはブレイクとヤンに聞かされていた。
ルビーはエフィリスを捕え、研究材料にし、見世物にした原住民とエフィリスと戦った『星のカービィ』の人となりがどのようなものなのかを知っているわけでは無い(人ではないかもしれないが)。
しかし彼の語る『復讐』がアダムやシンダーやニオと同じ『逆恨み』からくるものではないかとルビーは感じ取っていた。
そう思ったルビーは一つの結論を導き出す。
「……悪いけど私はあなたとは組めない。」
『……何だと?』
ルビーはエフィリスの目を見据え、はっきりと言い放つ。
「私は原住民の人たちやカービィがどんな人だったのかは知らない。でも私は逆恨みで復讐をしようとしている人を知っているしあなたからは彼らと同じ匂いがする。私は逆恨みの復讐に加担することは出来ない。」
『そうか……』
エフィリスは目を閉じると
『自らの意思で我に協力する気がないのなら……力づくで従わせるまで!!』
エフィリスは目をカッと見開いた。
「え?それはどういう……う、あああああああああああああ!?」
その瞬間、ルビーの頭の中にエフィリスの強い思念が流れ込んできた。ルビーは頭を押さえてうずくまる。
『ピンクの邪魔者と仮面の騎士は洗脳できなかったが……貴様はかつてのレオンガルフ同様、洗脳して我が傀儡として働いてもらおう。』
「うわあああああああああああああ!!」
そう言いながらもエフィリスはルビーに思念を送り続け、ルビーは必死に抵抗する。
だがルビーはエフィリスの思念を受け続けながらも、エフィリスに対し問いを投げかける。
「ね……ねえ……あなたは……復讐を遂げた後に……どうする……つもりなの……?」
『ほう、まだ喋れるだけの元気が残っていたか。いいだろう、どうせ貴様が知ったところで我が傀儡となれば関係のない話だ。特別に教えてやろう。』
そう言うとエフィリスはルビーに対し、はっきりと言い放つ。
『我が最終目標はあらゆる生物を吸収し、究極の生命体となることだ。』
ルビーはエフィリスの思念に耐えながらも今の発言を聞いて自分の考えが間違っていないということを確信する。
恐らくエフィリスは降り立った星の生物をすべて吸収しようとし、原住民たちはそれを止めようと戦ったのであろう。カービィも復活したエフィリスが侵略活動を再開したからそれを止めるために戦い、そしてエフィリスを倒したのだろう。
そしてその思いがルビーの口から自然とあふれ出していた。
「はは……やっぱりただの逆恨みじゃない……やっぱり私はあなたに協力出来ないよ……」
『貴様……』
エフィリスの表情は僅かに苛立ちを募らせていた。
「それに……あなたはとても可哀そう……侵略しなければ生きていけないだなんて……」
『黙れ……』
「そんなんだから……あなたは誰からも受け入れてもらえないんだよ……自分の半身からすらも……」
『黙れ黙れ黙れ黙れ黙れぇ!!!』
エフィリスは怒りのままに叫ぶとルビーに送り込む思念を更に強くする。
「うわあああああああああああああああああああああ!!」
だがその思念の洪水からもルビーは必死に耐え続けた。やがてエフィリスから送り込まれる思念は徐々に弱くなり、ルビーに送り込まれる思念は完全にストップする。
『フン、あの仮面の騎士の時と同じように耐えられるとはな。この手段はとりたくはなかったが仕方がない。』
そう言うとエフィリスは床に手をつき、息も絶え絶えなルビーに近づくと手に持った槍を逆手に持ち、槍の穂先をルビーに向ける。
『貴様が我が意に添わぬのであれば貴様を殺し、別のマスターと契約して洗脳するのみ。』
そう言うとエフィリスは手に持った槍の穂先をルビーに向けたまま上に振り上げ、
『死ね。』
槍をルビーに振り下ろし、そのまま貫こうとする。
205
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:47:34 ID:???0
だがその二人の間に割って入る者がいた。
「待て、ランサー。」
その言葉にエフィリスは振り下ろそうとした槍をピタリと止める。
『……口を挟むなと言ったはずだが?』
そういうと槍の穂先をルビーに向けたままエフィリスは顔だけを声の主に向ける。
その正体は今まで事態を静観していた言峰綺礼であった。
「なに、私は聖杯戦争のルールに反するようなことをしなければ君たちの行動や方針に口を挟むつもりはない。ただ一つだけ君に忠告しておきたいことがあってね。」
『……何だ?』
エフィリスは言峰に問いかける。
「君は何故、『ID-F87』フェクト・エフィリン無しでその体を維持できているか疑問に思ったことは無いかね?」
『どういうことだ?』
エフィリスの疑問に答えるように言峰は言葉を続ける。
「それはそこにいるマスター、ルビー・ローズ君が君が現世に留まるための要石となっているからだ。」
言峰はルビーを指さす。
「つまり君がルビー君を殺せば君は自らの体を維持することが出来なくなり、ドロドロに溶けてまともに行動することも出来なくなるだろう。」
言峰は更に言葉を続ける。
「そして魔力が切れれば君は消えてしまう……つまり君は戦うこともなく、この聖杯戦争から脱落するということだ。それでも良ければ君の自由にしたまえ。私は止めはしない。」
『……チッ』
エフィリスは舌打ちすると手に持った槍を降ろす。
それを確認した言峰は次にルビーに語り掛けていた。
「ああ、そうそう。ルビー君にも言っておきたいことがあるのでね。」
「……何ですか?」
ようやく消耗から回復しつつあったルビーはおぼつかない足取りながらも立ち上がる。
「勘違いしているようだが君が仮にこの聖杯戦争に参加しなかったとしても聖杯戦争は予定通りに行われる。そして参加したマスターとサーヴァント同士で聖杯を巡って殺し合いが発生するだろう。要は君たちが手を下すかそれとも他の誰かが手を下すかそれが変わるだけの話だ。」
それに、と言峰は更に言葉を続ける。
「聖杯の力は数多の平行世界・多元宇宙へと及ぶ。手にした者の願いによっては君の世界にも影響が及ぶかもしれん。そのうえでよく考えたまえ。聖杯戦争を辞退し元の世界に帰るか、聖杯戦争に参加しマスターとしてサーヴァントと共に戦い抜き、聖杯を目指すか。」
「……」
ルビーは考えていた。レムナントは現在、セイラムによる侵攻が続いており状況ははっきり言っていいとはいえない。だがルビーにとって大切な仲間────ワイス・シュニー、ブレイク・ベラドンナ、ヤン・シャオロンらチームメンバーにチームJNPRとの出会いはかけがいの無いものであり、世界を変えられることによって大切な仲間たちとの出会いを無かったことにされるのは耐え難いことであった。
ルビーは何かを決意したかのような表情で言峰を見据え、言葉を発する。
「私……聖杯戦争に参加します!」
『!?』
「ほう……それはどういった風の吹きまわしかな?」
言峰の疑問に対し、ルビーは理由を話す。
「何も聖杯を求めることだけが闘いじゃないと思うんです。私が参加しなくてもこの聖杯戦争で誰かが犠牲になるのならそれを見て見ぬふりをすることは出来ないし、聖杯に邪悪な願いを叶えてもらおうとか聖杯を手に入れるために手段を選ばずに誰かを殺すことも厭わないマスターとサーヴァントも参加しているかもしれない。私はそんなマスターやサーヴァントと戦って誰も犠牲者が出ないようにしたい。それが私の闘いです。」
「そうか、それが君の『闘い』か……だが。」
言峰はエフィリスの方を見ると、
「果たして『彼』は君の方針に納得するかな?」
『……』
再びルビーの方を見て、言峰はある提案をする。
「説得が無理だと思うならここで令呪を使うのも一つの手だ。令呪は期間が長期的であればあるほど効果が薄くなるが使わないよりはよっぽど効果があるだろう。どうするかね?」
「いいえ、使いません。」
だがルビーは言峰の提案をきっぱりと断った。
「令呪で無理やり従わせたって信頼関係は生まれません。そんなことをしたら『彼』が私にやったことと同じことをしたことになります。私一人で話をつけるのであなたは口出ししないでください。」
「……分かった。」
ルビーの言葉に言峰は再び後ろに下がり、ルビーはエフィリスの正面に立つ。
206
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:52:42 ID:???0
『驚いたな。まさか自分の意思で聖杯戦争に参加するとは。』
まず最初に口を開いたのはエフィリスの方であった。だがその声は喜びよりもむしろ驚きの感情の方が大きかった。
「勘違いしないで。私はあなたの目的に賛同したわけじゃないから。逆恨みで復讐することも全ての生物を吸収して究極の生命体になることも。」
『では令呪も使わずにどうするつもりだ?まさか我と戦うつもりか?』
そういうとエフィリスは手に持った槍の矛先をルビーに向ける。
だがルビーの口から出たのはエフィリスにとっては予想外の言葉であった。
「……でもあなたの境遇には同情できる。」
『!?』
そういうルビーの目は真摯そのもので、エフィリスはその目を見て彼女の言葉には嘘や偽りが無いと感じることが出来た。
「だってあなたは原住民の人たちに捕えられて狭いカプセルの中に閉じ込められて研究材料にされて、その価値が無くなったら見世物にされて、それも飽きられたらあなたを置き去りにして遠い星に旅立っていったんでしょ?勿論侵略してきたあなたにも非はあるけど私にはあなたを閉じ込めて研究材料にした研究所の人たちとあなたを見世物にして飽きたら置き去りにした原住民の人たちの方がよっぽど酷い連中だと思うし、あなたが怒りと憎しみを抱くのも当然だと思うよ。」
『……では何故、我の目的に賛同できぬ?』
エフィリスの疑問に対し、ルビーは答えを出す。
「それはあなたの目的によってみんなが……そして何より、あなた自身が悲しい思いをするから……」
『!!?』
ルビーの目に湛えられた涙を見て、エフィリスは激しく動揺していた。その涙が安い哀れみや同情などではなく、本気の悲しみで流れたものであると察したからだ。
「私はね……昔は友人とか仲間とかいらないと思ってた……でもワイスとブレイクに出会ってチームを組んで……ジョーンとピュラとノーラとレンとも仲良くなって……これからもその絆がずっと続くと思ってたのに……目の前でピュラが死んで……私はそれを助けることも出来なくて……その時にすごく悲しい気持ちになったんだ……。」
『……』
エフィリスにはワイスにブレイク、ジョーン、ピュラ、ノーラ、レンがどのような人物なのかは分からなかった。
だが彼女の様子から、彼女にとって彼らがとても大切な仲間であろうことが何となく察することが出来た。
「ねえ……全ての生命を吸収して究極の生命体になったら……その後あなたはどうするの?」
『!?……そ、それは……』
考えたこともなかった。エフィリスにとっては究極の生命体になることが最終目標であり、その後のことは全く考えていなかったのだ。
「全ての生命を吸収しちゃったら周りに誰もいなくなってあなた一人になっちゃうんだよ?仲間や友達もいない世界でたった一人で生きていけるの?」
『……』
「私は嫌だな……だってワイスもブレイクもヤンも、ジョーンもノーラもレンも、みんないなくなっちゃったら私にとっては何よりも辛いことだもん……」
『……我は……』
エフィリスは迷っていた。星を侵略し、生物を吸収し、究極の生命体を目指すことは自分にとっては生き甲斐であり、それ以外の生き方など全く考えたこともなかったのだ。
悩むエフィリスにルビーは次の言葉をかける。
「私はあなたを閉じ込めて見世物にした人達みたいなことはしない。何をどうしたいかはあなたの自由にしていいし、どうしても受肉の願いを叶えたいなら私が誰の犠牲も出さずに聖杯を手に入れる方法を探してあげる。」
でも、とルビーは言葉を付け加える。
「だけどこれだけは約束して。私が許さない限り誰かの命を奪うようなことはしないって。それが守れないなら私は今度こそこの聖杯戦争を降りるし、そのためにあなたに命を奪われる覚悟はある。その上でどうしたいか、あなた自身で考えて決めて。」
『……』
エフィリスは暫し沈黙する。そして……
『いいだろう。』
「え?」
エフィリスは結論を出す。
『貴様は我を見世物にした原住民どもとは違うようだ。我は貴様が気に入った。貴様の意思を尊重してそのうえで共に聖杯を目指して戦おうではないか。』
「話はついたようだな。」
話し合いに決着がついたと判断したのか、言峰は再び前へ歩み出る。
207
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:53:33 ID:???0
「ルビー・ローズ。君の参戦を聞き入れた。聖杯は君を歓迎するだろう。細かいルールは端末のヘルプで参照できるが他に質問はあるかね?」
言峰の最後の問いかけにルビーは決意を込めた表情で答える。
その表情は先ほどまでの涙を流して泣いていた少女のそれではなく、これから戦地に赴くことを覚悟した戦士のものであった。
「ありません。もう話が無いならこれで失礼します。さっ、行こうランサー。」
ルビーは言峰に背を向けるとそのまま振り返ることもなく、エフィリスを連れて教会の出口である扉に向かって歩く。
「喜べ銀の眼の戦士。君の願いはようやく叶う」
綺礼は立ち去ろうとするルビーの背中へそう言葉を投げかける―――
―――ルビー・ローズとフェクト・エフィリスは教会を後にした。
◇ ◇ ◇
「やああああああああああ!!」
A地区の山脈を背にした草原地帯にてルビーは自身の体よりも大きい魔獣の首を自らの愛用武器、クレセント・ローズの大鎌の刃で刈り取っていた。
「ふ〜、今日のお仕事はこれでお終い!」
ルビー・ローズに与えられたロールは『ハンター』。
ハンターとは野草や果物を採取したり、野に住む獣や、凶暴な魔獣を狩猟し、それらを売却して金銭を得る職業であり、元の世界でハンター養成学校に通って訓練をし、人々の平和を脅かすグリムと戦い、アトラスにて念願のプロのハンター・ライセンスを獲得したルビーにとって、この与えられた職業はまさに天職といえるものであった。
因みにエフィリスはルビーとの約束通り久しぶりの自由を満喫していた。
今はルビーの上空を自由に飛び回っている。
やがてエフィリスはルビーの仕事が終わったことに気づいたのか、上空からルビーの元に降りてくる。
『終わったようだな。』
「う〜ん、でもこんな大きな魔獣どうやって運ぼう?」
『我が抱えて飛んで運ぼうか?』
「ダメダメダメダメ!市街地だと目立っちゃうよ!」
『なら我がこの魔獣を吸収』
「わーっ!!それはもっとダメ!!ちゃんと引き渡して売却しないとQPを貰えなくなっちゃうから!!」
エフィリスのボケに対しルビーはツッコミを入れる。ルビーの表情は教会の時とは違って明るい笑顔に包まれていた。
ルビーは本来は明るく表情豊かで子供っぽい性格であり、今までそれを押し殺していたのだがその必要が無い今だけは本来の性格で振る舞うことが出来た。
『冗談だ。この魔獣は我が抱えて地上を歩いて運ぼう。』
「うん、でもまずは一旦支給された生活拠点に運んで整理して、一旦休憩してから引き渡しに行こう。」
そう言うとエフィリスは魔獣の死骸を抱え、ルビーと一緒に生活拠点に向かって歩き出していた。
『……初めて会った時と比べて随分明るくなったな。』
「普段の私はいつもこんな感じだよ?あなたこそ、最初に会ったころと比べて随分丸くなったんじゃない?」
『我は貴様との契約と約束を守っているだけだ。我は何も変わってはおらぬ。』
「もう、素直じゃないんだから〜!」
お互い、軽口を叩きながら二人は帰り道を歩いていくのであった。
208
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:55:23 ID:???0
【サーヴァント】
【CLASS】
ランサー
【真名】
フェクト・エフィリス
【出典】
星のカービィ ディスカバリー
【性別】
不明
【ステータス】
筋力A 耐久B 敏捷A+ 魔力B 幸運E 宝具A++
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詠唱が三節以下のものを無効化する。 大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは難しい。
復讐者:B
自らを捕え、研究材料とし、挙句の果てに見学ツアーの見世物として晒し者にした原住民への怒りと復讐心がスキルとなったもの。エフィリスはランサーのクラスとして現界したがアヴェンジャーとしての側面も持つためこのスキルを有する。効果としては周囲からの敵意を向けられやすくなるが、向けられた負の感情を自らの力に変換するもの。
【保有スキル】
空間転移能力:A++
異空間を意のままに操る能力。星型の入り口をした異空間ゲートを作り出し、そこを通ることによって異なる場所、異なる世界へ容易に移動したり、異なる世界の住民を呼び寄せたり、自らの思念で異空間を一つ作り上げることが出来る。戦闘にも応用が可能で後述の宝具の行使にもこのスキルを用いる他、異空間ロードから槍を召喚して攻撃することも可能。
飛行:A
空中を飛ぶ能力。重力に囚われることなく空中を自在に飛行し、音速を遥かに凌駕する速度で高速戦闘を行うことが可能。
テレパシー:B
自らの思念を相手に送り込む能力。自らの言葉を思念として相手に送ることで言葉を発することなく相手に直接自身の言葉や意思を伝えることが可能なほか、強い思念を送り込むことで対象を洗脳し、操ることが可能。ただし、強い精神力を持つものを操ることは出来ない。
縮地:A
瞬時に相手との間合いを詰める技術。多くの武術、武道が追い求める歩法の極み。単純な素早さではなく、歩法、体捌き、呼吸、死角など幾多の現象が絡み合って完成する。エフィリスの場合は最上級であるAランクに達しているため、上記の空間転移能力に頼らずに次元跳躍ばりの速度で瞬時に相手との間合いを詰めることが可能。
【宝具】
『地球外文明の存在確率の高さとそれらが確認されない矛盾に対する答え(フェルミパラドックス・アンサー)』
ランク:A++ 種別:対界宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:1000人
真名解放によって周囲の空間を塗り替え、空中に作られた巨大な異空間ロードから崩壊した建物の残骸を固めて作られた無数の隕石を降り注がせ、最後に異空間ロードと同じ大きさの巨大な隕石を落下させ敵を粉砕し、更に追い打ちをかけるようにエフィリス自身が隕石に紛れて敵に突進し、そのまま槍で敵を貫いてトドメをさす。
『遺伝子の修復(ゲノム・リペアーズ)』
ランク:C+ 種別:対人(自身)宝具 レンジ:- 最大補足:1人
3体に分身してその場から動かなくなり、一定時間経過後に自らが負った傷を修復する宝具。この宝具を発動している間本体は無防備となり攻撃を受ければ消える2体の分身を一度だけ呼び出すしか出来ず、一定時間経過前に本体が一定以上の攻撃を受けると回復は中断され、逆に本体が受けた攻撃分のダメージを負ってしまうため、時間が経過するまでマスターか同盟相手のサーヴァントに守ってもらう必要がある。
【weapon】
「アンタレス」
槍の芯と槍先が水色になっており、クリーム色とマゼンタの二重螺旋が巻き付いている禍々しい形状の槍。武器として相手を刺し貫いたり切り払ったり出来るほか、槍のような形状をした光弾「軌道性パルサー」を生成し、敵に射出することで遠距離攻撃をすることも可能。
209
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:56:08 ID:???0
【人物背景】
本編(星のカービィ ディスカバリー)の時代より遥か昔、まだ先住民が生息していた時代の「新世界」を単身で侵略しに降り立った宇宙生物。襲来してからは多くの原生種に対し侵略活動を続けていたが、多大な力と凶暴性を危険視したその世界の原住民たちによって組織された研究対策チームによって無力化・捕獲される。その後、捕獲した研究対策チームから『ID-F86』のコードネームを付けられ、空間転移能力の研究材料として保管されていたが、研究開発から30年後に起きたワープ実験事故により別個体ID-F87が分離し逃走するトラブルが発生、それが原因で活動停止に追い込まれてしまう。その後ラボ・ディスカバールのエターナルカプセルに保存され、「ドキドキ発見ドリームツアー」の目玉として見世物にされていた。
そして先住民は研究によって得た技術で手狭となった母星を捨てて宇宙に旅立っていき、その後長い間放置されていたが近年になって漸くある程度力が使えるまでに回復して目覚め、同様に残された動物の子孫のリーダーであるレオンガルフをテレパシーによって洗脳し、ビースト軍団を結成させ自身の復活のために暗躍していた。
ビースト軍団に自身から分離した片割れ、『ID-F87』フェクト・エフィリンを捜索させつつ、自らの空間転移能力で呼び寄せたワドルディ達をビースト軍団に捕えさせ、奴隷同然の扱いで働かせてラボの電力を供給させたり同じく空間転移能力で呼び寄せたデデデ大王を洗脳し自らの手駒としていたが同じく偶然呼び寄せてしまったカービィによってビースト軍団は次々に倒され、リーダーのレオンガルフまで倒されてしまう。業を煮やしてレオンガルフを始めとしたビースト軍団を取り込み、巨大なスライムのような形態となってカービィに挑み敗北するが、隙をついて『ID-F87』フェクト・エフィリンを取り込み全盛期の力を取り戻した完全体として復活。カービィと死闘を繰り広げるが最終的にフェクト・エフィリンを引き剝がされてしまい、最後のあがきとして空間転移能力の最大出力でカービィの故郷であるポップスターそのものを新世界にぶつけようとするがモンスタートレーラーと一体化したカービィの突撃を喰らい消滅する。
侵略活動への野心は捨ててはおらず、復活後も次の星への侵略を企んでいた。
【サーヴァントとしての願い】
片割れを必要としない全盛期の完全な肉体での受肉。願いが叶った後どうするかはこれから考える。
【方針】
聖杯を求める。ただしマスターであるルビー・ローズの意思は尊重する。
【把握媒体】
ゲーム「星のカービィ ディスカバリー」をご参照ください。プレイ動画及びムービーがYoutubeなどの動画サイトにUPされています。
より詳しい設定や性格、口調を把握したい場合は角川つばさ文庫の小説版「星のカービィ ディスカバリー 新世界へ走り出せ!編」及び「星のカービィ ディスカバリー 絶島の夢をうちくだけ!編」をご参照ください。
【マスター】
ルビー・ローズ
【出典】
RWBY
【性別】
女性
【能力・技能】
『ペダル・バースト』
「高速移動」とも呼ばれているルビーの固有能力。この能力を用いると瞬間移動のように目にもとまらぬ速度で移動することが出来る。この能力を使用すると彼女の通り道に赤い薔薇の花弁が舞う。この能力の実態はルビー自身を分子レベルに分解し、質量を無視してある地点から別の地点まで超高速で移動して再構成するものであり、この能力を応用することで味方に対しても能力を使用して一緒に移動することが出来る。
『オーラ』
レムナントの世界において生命を持つものが十分な訓練を積むことで使えるようになる能力。使用することで全身をバリアのようなもので包み、敵の攻撃によるダメージを軽減し、致命傷から保護してくれる。ただし戦闘中にダメージを受け続けたり絶えず使用し続けると劣化していき、最終的には枯渇して使用不能になってしまう。
【weapon】
「クレセント・ローズ」
ルビー自身が自作した大鎌と狙撃銃の機能を併せ持つ大口径狙撃鎌。
「収納形態」「小銃形態」「大鎌形態」の三つの形態に変形させることが出来、通常は運搬に適した「収納形態」でルビーの腰に装着されているが、戦闘の際は取り回しのいいボルトアクションライフルとして運用可能な「小銃形態」と、大鎌としての近接戦闘能力と長距離狙撃銃としての遠距離攻撃能力を併せ持った「大鎌形態」の2つの形態を使い分けることが出来る複合変形武器。ルビーは射撃の反動を利用して跳躍や空中ジャンプ、高速移動中の加速に利用したり、鎌での斬撃をより強力なものにするなどといった使い方もしている。また大鎌形態での射撃時に鎌の刃を地面に突き刺してモノポッド代わりにして射撃することもできる。
210
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 19:56:56 ID:???0
【人物背景】
ハンター養成学校のビーコンアカデミーで結成されたチームRWBYのリーダーで当代における“銀の瞳の戦士”の一人。
幼少期からおとぎ話に出てくる偉大なハンターに憧れており、偶然居合わせたダストショップにてローマン・トーチウィック率いる強盗の集団を撃退、その活躍をビーコンアカデミーの校長のオズピンに見初められ、15歳でありながらビーコンアカデミーへの飛び級入学を認められた。
基本的に明るく前向きな性格で、どんな逆境でも諦めずに進んでいく強い心を持っている。
一方で親しくない相手とは積極的なコミュニケーションを避けようとする消極的な一面もあり、入学当初は新しい友人関係を築くことに消極的だった。
しかしビーコンでの生活を経てその傾向は改善されていき、チームRWBYやチームJNPRのメンバーを始め、様々な人物と交流するようになっていった。
優れたリーダーシップ及び高い作戦立案能力や発想能力を持っており、始め、リーダーとして抜擢された時には、リーダーになったという意味をあまり理解していないようだったが、その後のオズピンとの会話でリーダーとしての役目に真剣に向き合うようになり、有能かつ頼れるリーダーになるため遅くまで勉強する姿勢を見せ、危機的状況を打破するために的確な作戦を立ててそれを実行したり強力な敵を撃破するための連携攻撃を素早く発想したりするなどリーダーとしての才能を開花させていき、叔父のクロウ・ブランウェンやかつての名ハンター、マリーアからも彼女の明るさと強い心は一目置かれている。
ビーコン陥落事件の際にチームJNPRのメンバーであったピュラ・ニコスがシンダー・フォールに殺害される瞬間に居合わせてしまい、その悲しみとショックで『銀の眼』の力を暴走させてシンダーに重傷を負わせた。その後チームメイトのヤン・シャオロンからアカデミー陥落と、同じくチームメイトであるワイス・シュニー及びブレイク・ベラドンナと離れ離れになってしまった事を知り、さらにクロウから母・サマーの事と「銀の眼の戦士」の伝承と、シンダー達がヘイヴンへ向かった事を聞き、シンダーを追いにヘイヴンへ旅立つ事を決意、チームJNPRのメンバーであったジョーン・アーク、ノーラ・ヴァルキリー、ライ・レンの賛同を得てその3名と共にチーム「RNJR」を結成する。その後ヘイヴンで自身以外のチームRWBYのメンバー3名と合流に成功し、ヘイブンにおける戦いで知識のレリックの回収に成功し、レリックの安全の確保のためにアトラスに旅立つことになるがたどり着いたアトラスでセイラムの軍勢の襲撃とそれによるアイアンウッドの暴走に巻き込まれ、アトラスとマントルの市民を避難させるために創造のレリックの力で避難中継地を創造してもらったが、市民の避難誘導中にシンダー・フォール及びその仲間のニオポリタンの襲撃を受け、その戦闘の中でシンダーとニオによって次元の狭間に落とされてしまい生死不明となる。
【マスターとしての願い】
誰かを苦しめたり不幸にしたりするような願いを持つマスターや、聖杯を手に入れるためには手段を選ばず誰かを殺すことも厭わないマスターとサーヴァントには聖杯を渡さないし、必要なら戦って止めることも辞さない。誰も傷つけずに聖杯を手に入れられるならサーヴァントの願いを叶えてあげたい。
【方針】
聖杯戦争を止めようとするマスター、誰も傷つけずに聖杯を手に入れて願いを叶えたいマスターがいたら交渉して協力を取り付ける。やむを得ない場合を除き、可能な限り人は殺さない。
【ロール】
魔獣狩りで生計をたてているハンター
【令呪の形・位置】
左手甲の位置。薔薇の紋章の形をしている。
【把握媒体】
アニメ「RWBY」Volume1、2、3、4、5、6、7、8の日本語吹き替え版及びアニメ「RWBY 氷雪帝国」、漫画版「RWBY 氷雪帝国」などをご参照ください。
原作アニメの日本語吹き替え版及び氷雪帝国はAmazon Prime Video、Abemaプレミアム、dアニメストアその他配信サイトで全編配信中です。
漫画版「RWBY 氷雪帝国」は電撃大王で連載中で単行本も発売されています。
211
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/09/22(木) 20:00:21 ID:???0
以上で投下終了です。最初は支援掲示板の方に書き込もうと思ったのですが、
書き込めなかったので、こちらに直接候補作を投稿させていただきました。
タイトルは書いてませんが、候補作のタイトルは「WELCOME TO THE NEW WORLD!」です。
何か不都合があればご指摘よろしくお願いいたします。
212
:
名無しさん
:2022/09/23(金) 12:24:13 ID:.3ZIGNtw0
>>197
ここに来なくっても、他の場所から投下が来てるので問題なくないですか?
物凄い上から目線なことを承知で言いますと、一度採用した主従を台無しにする形でリスタートという判断をした以上、
企画主として信頼が落ちている中、ここで書き手・候補作を集めることは難しいと思います。
どうしても集めたいというのなら、人が来るまで自分で投げ続けるしかないと思います。
現に企画主さんが
>>64
で積極的に投下するつもりなのでと述べていますので、候補作から本編完結まで
一人で通すつもりでスローペースでも投げ続ければいいと思います。
そうすれば他の方から信頼度も上がり、自ずと他の書き手も来ると思います。
213
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 14:10:15 ID:9iuT4S0I0
この度のご投稿、誠にありがとうございます。
Prime会員なので今度アニメを見てみようと思いますが、ルビーの明るくも覚悟のある性格がいいですね。
エフィリスの復讐心も当然ながらも、ルビーとの会話で少しずつ変化していくようするもいいです。
両者の関係がもう少し見てみたいと思わせてくれるSSでした。ご投稿ありがとうございました。
214
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 18:07:30 ID:9iuT4S0I0
>>212
ご忠告ありがとうございます。こちらでも自分としては中途半端に書いている候補作があるのでいくつか投下してみるつもりです。
215
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 20:37:46 ID:9iuT4S0I0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
216
:
特殊討伐令対象者:セイバー(アルテラ) ◇TUV54iMsXU
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 20:38:04 ID:9iuT4S0I0
「……儚い文明だ。これでは機械装置の類と何も変わらない。」
空虚な眼差しで、都市をみつめていた。
彼女の目に映る全ては、飾り付けられた箱庭。
役目を終れば停止するだけの仮初の文明、しか映らない。
「私が破壊するまでもない。時が経てば停止する文明など、」
"自らの手を下す必要もなし"、と冷淡な口調に切り捨てる。
彼女は"文明を滅ぼすため"に存在する、生まれながらにして破壊の機械。
文明社会とは根幹より相容れないが、"聖杯の機能"と理解するが故、受け入れていた。
「……………………。」
女性の髪は銀色、褐色の肌に白色の礼装を身に纏っていた。
前身には特徴的な紋章が浮かび、三色の光を放つ剣を手にする。
彼女の名は、「アルテラ」。
セイバークラスで現界しているサーヴァント。
「ここにいたのかい。」
「…………アルヴィースか。」
アルテラの背後より現れたアルヴィース。
何の感情もなく、何の警戒もなく、アルテラは振り向き、視線を向ける。
「いいのか?私は討伐対象だろう。」
「問題ないさ。正規の討伐令じゃないからね。」
事実を聴く問いに対し、アルヴィースは穏やかな調子で答えた。
そこには"敵ではない"、という意思があり、親しみが込められていた。
彼女は通常と異なる背景の中に存在していた。
まず、このアルテラを使役するマスターはいない。
主催側からの特殊召喚された、主催側のサーヴァントである。
それに加えて、何の罪もないにも関わらず"討伐令がかけられている"。
"特殊討伐令対象者"。
ペナルティとは関係なく、討伐対象の役割を命じられたサーヴァント。
それは"討伐されるべき者"ではなく、"討伐されるための試練"として在る。
つまり、"成長のために討ち取られること"を狙いに用意されたボスであった。
217
:
特殊討伐令対象者:セイバー(アルテラ) ◇TUV54iMsXU
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 20:38:33 ID:9iuT4S0I0
「……アルテラ。君の口から改めて聞きたい。文明の破壊者である君が文明を破壊することなく、聖杯戦争を留まっている目的は何なのか。」
穏やかさから一転して、アルヴィースは問いかける。
それは、"わからない"からではなく、"記録を残すため"の質問であった。
一方の、アルテラは何も変わらない。
現界は強制はされていない。自由はアルテラにあり、留まっているのは自身の選択からであった。
「私の目的は、『強い文明の芽を見届けること』だ。」
「強い文明の芽?」
アルテラは迷いなく答えた。
「『天の聖杯』は文明を創造させるもの。お前達が呼ぶ『理』とは文明の芽だ。」
『天の聖杯』は理想の世界を創造させる機械。
世界の創造とは、即ち文明の創造であると彼女は判断した。
つまり、聖杯の獲得を目指すこと、示す『理』は、アルテラにとって"新たな文明を築く芽"であった。
「強い文明とは、力の強さだけではない。
どんなに破壊されても、どんなに蹂躙されても、何度でも立ち上がる"意志"の強さ。
利己のために築かれるものではなく、利他のために皆と築き上げる"慈しみ"の強さ。
数多の強さを持つ"良い文明"こそ、真に破壊のできない強い文明だ。」
強い文明とは、"心"を含めて在るべきもの。
次代に拓かれるべき文明は、世に続くべき良い文明と見ていた。
「利己のためにある悪い文明であれば、私は破壊し尽くす。
砕けてしまうような弱い文明であれば、生き残る資格はない。
試練として神の鞭を振るい、文明の芽を破壊する。……それが私にできることだ。」
自分は破壊することしかできない。それを理解している。
だが、試練として立つならば、破壊はためになるだろう。
参加者の文明を試すが故、この立場を受け入れている。
「『理』を見定める、ということかい?」
「お前達の言葉で表すならば、そう呼ぶ。」
機械のように冷淡に返答する。
見定めるべき文明は、これからマスター達が示す『理』にある。
「わかった。ありがとう、付き合わせてしまって。」
聞き入れたとして、アルヴィースは去った。
アルテラの周りは静寂の空間を取り戻す。
「戦いは……まだか」
自分の役割を静かに待っていた。
天の聖杯に希望を求める者達。
それは即ち、創造される次なる文明の芽。
お前達が滅びる側に立つか、生き残る側に立つか。
――――私はそれを見届ける。
218
:
特殊討伐令対象者:セイバー(アルテラ) ◇TUV54iMsXU
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 20:38:48 ID:9iuT4S0I0
【サーヴァント】
【クラス】
セイバー
【真名】
アルテラ
【出典】
Fate/Grand Order
【性別】
女
【ステータス】
筋力B 耐久A 敏捷A 魔力B 幸運A 宝具A+
【クラス別能力】
対魔力:B
セイバーのクラススキル。魔術に対する抵抗力。
一定ランクまでの魔術は無効化し、それ以上のランクのものは効果を削減する。
魔術詠唱が三節以下のものを無効化する。大魔術・儀礼呪法などを以ってしても、傷つけるのは難しい。
騎乗:A
セイバーのクラススキル。乗り物を乗りこなす能力。
「乗り物」という概念に対して発揮されるスキルであるため、生物・非生物を問わない。
Aランクなら竜種以外の幻想種までなら乗りこなすことが出来る。
【保有スキル】
神性:B
神霊適性を持つかどうか。アルテラ自身は神霊との血縁関係を有していないが、欧州世界を蹂躙した事実は神威とされ、畏怖の対象となって「神の懲罰」「神の鞭」の二つ名を得るに至った。
このことから、地上で英霊となったアルテラは神霊適性を高ランクで有する。
軍略:B
多人数を動員した戦場における戦術的直感能力。自らの対軍宝具行使や、逆に相手の対軍宝具への対処に有利な補正がつく。
天性の肉体:EX
生まれながらに生物として完全な肉体を持つ。
一時的に筋力のパラメーターをアップさせることが可能となる。
更に、どれだけカロリーを摂取しても基本デザイン(体型)は変化しない。
星の紋章:EX
体に刻まれた独特の紋様。何らかの高度な術式による紋―――――フンヌ族に特有の紋と言う訳ではなく、アルテラという個人が有する不可思議の紋である。
ランクが高いほどに威力は増していく。紋を通じて魔力を消費する事で、瞬間的に任意の身体部位の能力を向上させることが可能。
魔力放出スキルほどの爆発的な上昇値はないが、魔力消費が少なく燃費がいい。更に、直感スキルの効果も兼ね備えた特殊スキルでもある
【宝具】
『軍神の剣(フォトン・レイ) 』
ランク:A 種別:対軍宝具 レンジ:1〜30 最大捕捉:200人
「神の懲罰」、「神の鞭」と畏怖された武勇と恐怖が、軍神マルスの剣を得たとの逸話と合わさって生まれたと思われる世界を焼く宝具。
長剣の剣状をしていながらどこか未来的な意匠を思わせる三色の光で構成された「刀身」は、地上に於ける「あらゆる存在」を破壊し得るという。
「刀身」を鞭のようにしならせる他、真名解放を行うことで「刀身」は虹の如き魔力光を放ち、流星の如き突進を持って敵陣を広範に渡って殲滅する。真の力を解放した時、ランクと種別が上昇する。
『涙の星、軍神の剣(ティアードロップ・フォトン・レイ) 』
ランク:A++ 種別:対城宝具 レンジ:1〜99 最大補足:900人
空中に魔法陣を展開、マルスと接続し、その力の一端である旭光を魔法陣より敵に照射する。
真名解放と同時にアルテラの指定した地点に対して、遥か上空から突き立てられる光の柱──衛星軌道上に仮想顕現した軍神マルスが振るう光の巨剣。太古の、戦闘の概念がカタチとなったモノ。
真なる軍神の剣で広範囲を殲滅する衛星兵器と言うべき代物で、軍神の剣は攻撃座標を指定するためのポインターに過ぎない。
【weapon】
『軍神の剣(フォトン・レイ) 』
【人物背景】
アッティラ・ザ・フン。西アジアからロシア・東欧・ガリアにまで及ぶ広大な版図を制した五世紀の大英雄。
破壊や蹂躙に徹し、西ローマ帝国の滅亡を招いたとされる純然たる「戦闘王」。
対照的に統治には成功せず、死後に帝国は急速に瓦解し消え果てた。
その正体は、サハラ砂漠に朽ちた蹂躙の巨人「セファール」の遺体から発見された、セファールの頭脳体のバックアップ。
生まれながらにして軍神の剣を握り、セファールとしての記憶を失い、「アッティラ」として人間と誤認したまま地上を駆け抜けていた。
セファールの使命が根底に刻まれており、今もなお自分を文明を滅ぼすのための装置として機能している。
【サーヴァントとしての願い】
文明の芽を破壊する。その上で、強い文明を見定める。
【方針】
(試練として)天の聖杯へ願望を持つ者達を殺戮する。
一箇所に留まらず、都市中を徘徊し、敵を捕捉していく。
【把握媒体】
「Fate/Grand Order」、「Fate/EXTELLA」など。
【備考】
Matrixの全情報とマップの位置情報が開示されております。
219
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/23(金) 20:39:08 ID:9iuT4S0I0
以上、投下終了です。
220
:
名無しさん
:2022/09/27(火) 06:53:15 ID:mAAaoBEI0
>>214
氏の「人の話を聴かず、受け止められない」姿勢がまず問題なのではないでしょうか。
ちゃんと聴いて受け止めているなら、自身の悪い部分を改めることを返すのが筋というものでしょう。
ですが、貴方は何を改めているんですか?大抵、自分の意向だけ言って終わりじゃないですか。
どう思っているのかはわかりませんが、私の目には「自分にとって不都合な意見を無視している」ようにしか見えません。
そんな自己中心的な姿勢では、周りからの信頼を落ちても無理ないかと。
221
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:25:53 ID:9D0YLGe20
>>220
まず、全般的に謝罪が必要でした。
勝手に企画を中断し、やり直すというのは今まで投稿してくださった皆様に対し無礼でした。
作品と投下してくださった皆様、この企画を見てくれていてくれた皆様にこの場を以って謝罪いたします。
そして、自分の悪いところとなると口先だけで何もしていないという事に尽きると思います。
一応、この後に候補作を投下する予定ですが、今のストックからすると1週間に1.2作は投下できると思います。
あと、ルールと舞台設定をいくらか簡略化しました。
これからも、自分の悪いところのご指摘願えれば幸いです。
222
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:26:25 ID:9D0YLGe20
この街『パラディウムシティ』にはさまざまな人種がいる。そのためいろいろな噂が流れている。
例えば――犯罪者を狩る、サムライとニンジャの二人組のような。
都市の中にある湖には、大きな中洲がある。
そう、少々の銃声程度では周囲の住民に気づかれないほどに。
その中で起こる爆音、そして炎。周囲に立ち込める硝煙の匂い。
中州は四人の男により正しく戦場と化した。
追う側は二人。
一人はボディアーマーにフルフェイスヘルメットの完全武装の兵士。
一人は迷彩色のズボンに上半身は何も着ず、筋骨隆々の身体をさらしている男。肩には弾帯をたすき掛けにしている。
二人の軍人は、手にそれぞれFN F2000とM134を抱えていた。
追われる側は二人。
1人は下半身に黒い小袴、足袋。上は手に手甲、長袖の黒い着物の上から羽織を着た総髪隻眼の男。
彼は人間業とは思えないほど、縦横無尽に林を駆け、十数mを飛び跳ねる。
もう一人はジャケットにジーンズ。顔に掛けたサングラスの淵からのぞく目尻には、頬まで届く深い傷跡。手にする杖から見ても、彼が盲目である事は一目瞭然だった。
だが、彼は盲目とはとても思えないほど、まるで見えているかのように走っている。
もし、彼らの生死を分けた理由を求めるとするならば。
それは、心構えだったのかもしれない。
林の中、木の裏側に片目総髪のサーヴァントは逃げ込んだ。
軍人が木ごと砕かんとミニガンのスイッチを押そうとした瞬間、総髪の男は手より輪状の武具を召喚し、上空へ投げた。
その行動に何の意味があるのか、軍人が一瞬思考したことで、二人の生死を分けた。
暗闇の中、ぷつん、と何かが切れる音が鳴り、次に軍人の真上から銀で編まれた網が落下した。
軍人の身体に絡みつく網。皮膚にまとわりつく違和感。男は自分の慢心に対し激怒する。
初めからあのサーヴァントはこの場所に罠を仕掛けていたのだ!
だが、この程度ならミニガンの銃口を相手に狙い、スイッチを押すのに支障はない。
男は銃口を向けようとし――そこで初めて罠が一つだけでないことを悟った。
男の真上から独特の飛来音を発し、落下する輪状の武器。総髪のサーヴァントは既に棍を召喚し、振りかぶっている。
「輪とこの棍、どちらを避ける!」
総髪の男が叫ぶ。
軍人のサーヴァントは一瞬戸惑う。だが瞬時に思考を切り替え、遠くの間合いより投げられる棍より近くの輪を避ける方が先決と判断。
地面に転がり、輪を避け――そこで思考が途絶えた。
軍人のサーヴァントは総髪のサーヴァントの操る棍の特性と威力、速度を見誤っていたのだ。
総髪の男はまるで稲妻のごとく棍の節を外して伸ばし――節の間に鎖が仕込まれている七節棍と呼ばれる武器だ――軍人の男の頭蓋を打ち砕いていた。
軍服と盲目の男の戦いも佳境を迎えていた。
軍服の男は弾倉を落とす。球を打ち尽くしたと見た盲目の男は、目の前の男に向かった突進した。
だが、実は軍人の男はライフルの薬室に一発弾丸を残していた。
この距離なら外しようが無い。男はヘルメットの中でほくそ笑む。
その余裕が、二人の生死を分けた。
223
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:27:28 ID:9D0YLGe20
ライフルから銃弾が発射。頭部へと確実に命中するはずだった弾丸は、正眼に構えた刀に直撃し――二つに分かれ、男の背後にある木に当たった。
ライフルの弾を剣で斬った!?
驚愕した男は慌てて弾倉をライフルに挿入しようとし。
「遅い!」
瞬間、盲目の男は軍人のマスターに斟酌の間合いまで接近していた。三間半を一息で詰める古流剣術の歩法だ。
男は真上に刀を掲げ、振り下ろす。軍人はとっさにライフルを掲げ盾にした。
刀とライフル。本来ならば防げるはずが、ライフルは鏡のような断面を残し、切断された。
さらに男は振りおろした両腕を返し、瞬時に切り上げる。徹甲弾でさえ防ぐNIJ規格レベルIVのボディアーマーがあっさりと切り裂かれた。
軍人のマスターは切断面から血を噴出させ、どう、と音を立て倒れた。
男は刀の血振るいをし、残心。周囲に殺気を感じないことを確認し、杖に納刀した。
杖を地面に突いた男に、暗闇の中何処からか近づいてきた総髪のサーヴァントが話しかけた。
「護、そちらも無事だったようだな」
「無事と言えば無事だが……今一つな戦いだった、土鬼」
サングラスをかけた盲目のマスター――土方護は総髪隻眼のサーヴァント――土鬼に対し、不満をあらわにした。
「一撃で相手を仕留めるべきだった。切り上げの際に予備の拳銃を突きつけられたら、そこでお仕舞いだったからな」
護はサングラスのフレームを中指で押し上げ、土鬼に対し顔を向けた。まるで、見えているかのように。否、彼は真実盲目だが『見えて』いるのだ。
護の視界を見る者がいれば、一昔前の3Dゲームか3DCADを想起するだろう。護の目に映る光景は、黒いバックに白いワイヤーフレームで構成された世界だからだ。
その理由は護の書けるサングラスにある。このサングラスは、サングラスと杖の先端から発せられた超音波の反響音から立体映像を分析、構成し網膜に直接投影する最新鋭の視覚障害者用補助システムなのだ。
本来は単体だと解析が遅れ、スパコンのバックアップがあってリアルタイムで機能する代物だが、なぜか現在も問題なく使用できている。
聖杯戦争に参加する盲人に対する、せめてものハンディってやつか。そう護は判断していたが、理由は不明である。
何時停止するか分からないゆえさほど期待はしていないが、敵が見えないと勘違いするなら利用する。その程度には護はサングラスの利点をとらえていた。
実際護は見えずとも他の四感で戦える鍛錬を積み、殺気で敵の位置を判断する事が可能なのだから。
「そっちこそ、お前がその気なら一撃で仕留められたんじゃないのか」
「かもしれん。だが俺はまだ、サーヴァント戦にも現代戦にも熟知していない。敵を知り、己を知らばというやつだ。
特に、サーヴァントとマスター2人に対しどのように接すれば、一騎ずつ分けられるか知りたかった」
「そういえばお前の望みからすればそれを知るのは当然か。全く『サーヴァントとの一騎討ち』ってのは……およそ暗殺者(アサシン)らしくない望みだよな」
「クラスは俺が決めた訳じゃない。俺を、いや英霊を完全に召喚するのは聖杯といえど不可能だった。そのためクラスを当てはめる必要があった。
そして俺の適性はアサシン以外になかった。それだけの事だ」
護は懐からサーヴァントカードを取り出し、手で回した。
「俺は聖杯なんぞ興味は無いし、勝手に人を呼び出し殺し合いをさせる奴の思惑通りに動きたくない気持ちもあるが」
護は杖の先を指で弾いた。
「一方でそんな事はどうでもいい、と考える自分もいる。俺が求めているのはこの剣を振るえる『戦場』と『理由』だからな」
「戦場ならお前の時代にもあるのではないか?」
「お前のように剣術や棒術が実戦で使われる時代ならまだいいさ。
だがさっき戦った連中のように、銃器が戦闘の主たる武器に変わった現代で剣を振るう事しかできない阿呆がどう生きていけばいい?」
護は杖の先で地面をたたいた。
「だから、手前勝手に人を呼びつけサーヴァントとやらを召喚させ、さあ戦えというのは腹が立つが、戦いそのものはむしろ望むところなのさ」
224
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:27:47 ID:9D0YLGe20
「随分と身勝手な理屈だ」
「自ら望んだ道だ。その程度の覚悟は必要だろう。俺は『手段』のためなら『目的』は選ばんからな」
「そこは俺も同じだ。俺がこの聖杯戦争に求めるのは、聖杯を手中に収める『結果』ではなくそこまでの『過程』。俺の修めた裏の武芸が古今東西の英霊相手にどこまで通用するかだからな」
土鬼は袖の内に手を収めた。
「問題は、この聖杯戦争の場合、誰がマスターに選ばれるか、俺たちサーヴァントには基準が不明という事だ。最悪の場合、何も知らない女子供がマスターになる可能性もある」
「そういう事態も有り得るか。覚悟も戦う術もない奴を戦争に巻き込めば、面倒くさい事になると決まっているんだ。全く、ふざけやがって」
冷静な土鬼に対し、護は忌々しげに舌打ちした。
「そういう女子供となると、剣も鈍るか?」
土鬼の問いに対し、護は足を止め、土鬼を睨みつけた。
「勘違いするなよ。相手がサーヴァントという『凶器』を俺にぶつけるのなら、例え女子供だろうと敵だ。そして俺自身が追い詰められれば、何者の命も絶つ! 過去そうしてきたようにな」
「祖に遭うては祖を斬り、仏に遭えば仏を斬る……というところか。それでも、無辜の人間まで殺そうとしないあたり、凶刃を振るう血に飢えた人斬りという訳でもないのはありがたい」
「もし、俺がそんな虐殺者だったらどうする気だった?」
「そんな奴、さっさと打ち殺して他のマスターを探すか、次の機会を狙ったさ」
「こいつ……」
護と土鬼は互いを見つめ笑いあった。
常識の枠を踏み越えた行動を、人は時に『狂気』と呼ぶ。それを為す者を『鬼』と呼ぶ。
この二人は正しく習得した技を極める事のみを目的とする『剣鬼』であった。
225
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:28:10 ID:9D0YLGe20
【サーヴァント】
【CLASS】
アサシン
【真名】
土鬼
【性別】
男性
【出展】
闇の土鬼
【パラメーター】
筋力C 耐久D+ 敏捷A 魔力E 幸運A 宝具B
【属性】
中立・中庸
【クラス別能力】
気配遮断:A+
サーヴァントとしての気配を絶つ。完全に気配を絶てば発見することは不可能に近い。
ただし自らが攻撃態勢に移ると気配遮断のランクは大きく落ちる。
【保有スキル】
千里眼:D
視力の良さ。動体視力、遠近感、周辺視野、暗順応の向上。
直感:A
戦闘時に常に自身にとって最適な展開を“感じ取る”能力。
鍛錬、戦闘経験により研ぎ澄まされた第六感はもはや未来予知に近い。視覚・聴覚に干渉する妨害を半減させる。
一寸の見切り:A
敵の攻撃に対し、間合いを計り回避する能力。同じ敵の同じ技は一度見れば完全に見切ることが出来る。
但しランク以上の見切りを阻害するスキルでの攻撃、範囲攻撃や技術での回避が不可能な攻撃は、これに該当しない。
常在戦場の心得:B
常に十全の戦闘能力を発揮するため、盤石の態勢を整える技術。
デバフを無効化し、状態異常の防御や回復に有利な補正を得る。
戦闘続行:A+
万人に一人の生命力。
HPが0になっても、判定次第で蘇生する。
左腕不随:B+
前兆なく突発的に左腕が麻痺し、長くて2時間は指一本動かすこともできなくなる。
頭部に打撃を加えられると発症する可能性が高まり、回復するまでの時間も長引く。
【宝具】
『闇の土鬼』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:― 最大補足:―
裏の武芸を極めた土鬼の象徴。
闇の武芸における全ての武具を魔力の続く限り無限に召喚し、自在に操る。
武具はDランク相当の宝具として扱われる。
七節棍:七つの節に鎖が仕込まれてあり、土鬼の技術により伸縮自在。
土鬼はこれを主武器とし、両端を敵の間近で投げる戦法を用いる。
霞のつぶて:指で石、または鉄の玉を弾く。他の武芸では「指弾」「如意珠」とも呼ばれる技。
ただの石ころが、土鬼の手にかかればDランク相当の宝具と化す。
錫杖:先端が尖っていて、槍としても使える。
尺八:吹けば毒針が発射される。
仕込み傘:傘の根元に針が仕込まれており、さらに骨も針になっている。
心臓を突いても痛みはなく、肉が閉まり傷跡を残さず出血もしないが、数十分後確実に死ぬ。
輪:中国武術で使う圏に近い。
投擲や紐を付けて振り回して用いる。
銀線:極細で出来た鋼の糸。
太い木の幹や人間の首も両断する。
銀網:髪のように細い鋼の糸で編まれた網。
蜘蛛の巣のように相手をとらえる。
梅吒:梅の花を模した武具。ひもにつけて振り回す。
先端の針には毒がある。
飛孤:熊の爪を模した武具。紐に付けて投擲する。
当たれば爪が肉に食い込むよう作られている。
多条鞭:ある時は一本に纏わり相手を打ち据え、ある時は十数本に分かれ相手を絡め取る。
双条鞭:二本の軟鞭。当たれば骨も折れる威力を誇る。
毒針:長さ二寸程度の細い針。
土鬼は飛ばした武具の影に隠れるよう投擲する使用法を好む。
手甲鉤:手甲に取り付けられる熊の爪の様な武具。
投縄:両端に分銅が付けられており、相手に絡みつくように作られている。
縄に針が付けられている物もあり、針には毒が染み込ませてある。
編笠:目元まで覆い隠す深い編み笠。
頭頂部には鉄板が仕込んであり、盾としても使える。
仕込み槍:先端部に鎖を仕込んだ節があり、伸縮自在。
角手:手にはめる太い針が付いた、ナックルダスター状の武具。
含み針:口中に含み、不意を突いて吐き出す。
弓矢:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の弓矢。
刀:Dランク相当の宝具ではあるが、ごく普通の打刀。
『血風陣』
ランク:B 種別:対軍宝具 レンジ:2〜50 最大補足:100人
生前戦ってきた血風党の党員を召喚し、連携による波状攻撃、一斉攻撃を仕掛ける。党員の武具は上記『闇の土鬼』にある物と同一である。
本来この宝具は土鬼の物ではないが、並行世界の同一存在『直系の怒鬼』の影響により、使用できるようになった。
【weapon】
宝具欄を参照。
226
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:28:26 ID:9D0YLGe20
【人物背景】
横山光輝作「闇の土鬼」の主人公。
元は貧しい農家に生まれ、口減らしに土へ埋められる。
だが極めて稀な生命力を持っていたこの赤子は土中で泣き叫び、恐れた父親に鍬を振るわれるが、それでも生きていた。
その生命力に注目した大谷主水という裏の武芸を修めた武芸者に拾われ、土鬼と名付けられた。
十数年後、血風党という暗殺集団の脱党者だった主水は元同士に襲われ、死の間際に土鬼に対し裏の武芸で天下一の武芸者を目指す夢、それを土鬼に託そうとした旨を語る。
それを聞いた土鬼は要人暗殺のために結成されたはずが、平和な時代で単なる血に飢えた暗殺集団に堕ちた血風党を滅ぼし、その過程で裏の武芸を究めんと決意した。
紆余曲折の末、血風党の長、無明斎と対峙するが、無明斎は圧倒的な優位にありながら土鬼を殺そうとしなかった。
幕府の急速な大名弾圧から血風党の末路を悟り、せめて自分が編み出した裏の武芸を土鬼に残し、完成させてほしいと願ったからであった。
血風党の四天王を倒し、本拠の血風城まで辿り着いた土鬼に無明斎は稽古をつけ、裏の武芸のすべてを伝えた。
その後、刺客として現れた柳生十兵衛と戦い、無明斎の前で打ち破り裏の武芸を極めた事を証明する。
土鬼は血風党の始末をつけ自決する無明斎、炎に包まれる血風城を見届けた後、いずこかへと去った。
その後の土鬼の行方は、定かではない。
人生の目的は裏の武芸の神髄を見極める事で、対戦した宮本武蔵(土鬼はそうとは知らず戦っている)から「お前は死ぬまで敵を求めてさまようだろう」と評されている。
【方針】
サーヴァントとの一騎打ちを望む。
【把握媒体】
横山光輝作「闇の土鬼」全三巻が発売中です。
227
:
剣鬼賛歌
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:28:45 ID:9D0YLGe20
【マスター】
土方護
【出展】
死が二人を分かつまで
【性別】
男性
【能力・技能】
一刀流、新当流、無外流、示現流など複数の流派を習得している。
達人の腕前と「断罪」が合わさり、飛来する拳銃、小銃の弾丸、鉄パイプ、自動車のドア、超硬合金、果てはミサイルまで切断する。
【weapon】
単分子刀「断罪」
鞘が盲人用の杖に偽装されている仕込み刀。銘の断罪は刀匠が犯罪に対する思いにより入れてある。
切れ刃の部分が単分子層で形成されており、理論上あらゆる物質を切断できる。
大太刀「鬼包丁」
刀身三尺を超える実戦刀。
こちらも切れ刃が単分子層なのか、ビルの鉄柱をも一刀両断できる。
ナイフ
ジャケットの内に忍ばせている。数は十数本。
刀の間合いより遠い相手に対し用いる。
サングラス
超音波の反響音を解析した映像を、網膜に直接投影する。
銃の弾道予測プログラムが搭載されており、銃口の向きから事前に弾丸の予想軌道を映像にして示す。
他に音声を識別し、人物を登録する機能や、骨振動を利用した通信機能、補聴機付。
本来マスターに与えられる端末のアプリが全てこの中に内蔵されている。
【人物背景】
漫画『死が二人を分かつまで』の主人公。
少年の頃、飲酒運転の事故に巻き込まれ両親を失う。その後祖父の知人である剣術の師範に引き取られ、剣の修行に没頭していた。
他者から見て異常な程の鍛錬の量は如何なる理由か不明だったが、もしかしたら両親の敵を討つためだったのかもしれない、と推測されていた。
そして中学二年の時、事故を起こした男が酔っぱらい道端で寝ている姿をまるでゴミを見るかのような目つきで見据え、敵に対する関心を失ってしまう。
だが剣術をやめることなく、さらに激しい修行を自らに課してゆく。稽古時間は日に15時間という常軌を逸した量だった。
二十歳を越えた頃、師匠との闇稽古で師を打ち殺し、真に剣鬼の道へと突き進むことになる。
その後、繁華街でヤクザ相手に喧嘩を吹っ掛けたりしていたようだが、エレメンツ・ネットワークという犯罪被害者を母体としたヴィジランテグループに所属。
現代戦闘の軍事訓練を受けた後、派遣先のチェチェンで戦闘中、炸裂弾の破片を至近距離で浴び視力を失う。
日本に帰還後、目が見えなくても戦えるよう鍛錬を積んでいたが、エレメンツ・ネットワークによる最新鋭の視覚補助システムの提供及び実験を条件に都市犯罪に対する自警を承諾する。
そして、テスト中に将来の伴侶となる遠山遥と出会う事になる。
性格は天邪鬼。自称剣を極める事しか頭にない一般社会不適合者。
悪人相手には容赦がなく手足三本を切り落としたり、一度斬った腕の腱を、縫合手術を受けた後もう一回斬りに行ったりとかなりドS。
かといって外道というほどでもなく、独自の正義感をもち、子供相手には悪態をつきつつも優しい一面がある。
子供でも犯罪者なら剣で掌を刺し貫いたりするが。
この護が召喚された時間軸は最終回、全てが終わった後、数年後に結婚するまでの間である。
【マスターとしての願い】
剣を振るえる戦場を望む。相手が強者で悪党ならば尚良し。
【方針】
マスターとの一騎打ちに持ち込めるよう、状況を整理していく。
【ロール】
防衛隊隊員
【把握媒体】
漫画が全26巻発売中です。
228
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:29:09 ID:9D0YLGe20
以上で投下終了です。
229
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:29:23 ID:9D0YLGe20
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
230
:
東郷隷歌&オール・フォー・ワン◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:29:55 ID:9D0YLGe20
とある研究所に一人の男が入って来た。
見た目は黒いスーツを着ていて顔は何故か上半分が影で見えない。
男は我が物顔で入ってエレベーターに向かって行くので其れに気が付いた受付の女性か
「あの、すみません」
呼び止めて
「何かね?」
男は振り返る
「すいません。
此処は関係者以外立ち入り禁止の場所になって居ますので
身分証明書などのご提示をお願い致します」
「あぁ、其れはすまなかったね。
だけど僕には必要ないから」
男は受付嬢の目をよく見る
「必要n……」
受付の女性が最後まで言えずに目が段々とハイライトになって完全にハイライトになると。
「此れは失礼しました|オ《・》|ー《・》|ル《・》|フ《・》|ォ《・》|ー《・》|ワ《・》|ン《・》様
|東《・》|郷《・》|隷《・》|歌《・》様は現在プライベート研究所に居ます」
「そうかい、ならアレを戴こう」
「畏まりました」
受付の女性は引き出しからカードを取り出すと見せかけて腕の袖口からカードを取り出して
オールフォーワンに差し出して。
「IDは此方になります」
「ありがとう」
オールフォーワンはIDカードを受け取り再度エレベーターに向かう。
受付の女性が姿勢よく待機して居ると徐々に目の色が戻って来て
「ないとはどうy……あれ、私誰に話しかけていたんだけ?」
受付の女性は腕の袖口を触りながら何かを思い出そうとしていた。
「そう言えば何で私手首を擦っているのかしら?」
先程の出来事を覚えていなかった。
その間にオールフォーワンはエレベーターに乗り渡されたIDカードを下のパネルに翳すとエレベーターは動き出した。
そしてある程度の階層に到着するとオールフォーワンはエレベーターから出て廊下を歩き始めた。
廊下には無数のバイオポットにバイオ液体が満たされてその中には|脳がむき出しでもう人間とは呼べない怪物《脳無》が至るに入って居た。
231
:
東郷隷歌&オール・フォー・ワン◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:30:13 ID:9D0YLGe20
そして廊下の先の扉を開けると
目の前に無数のタブレットや書物が浮遊する中デスクワークをする青い長髪の女が居て
「やぁ作業はどうかね?
隷歌」
オールフォーワンは青い長髪の女に呼びかけると青い長髪の女は気が付いて作業を止めてオールフォーワンの方に向く
「あら、いらっしゃったんですね。
オールフォーワン」
「あぁ、作業の進行状況が気になってね。
其れと追加の材料を集めて来たかね」
オールフォーワンが
[パチン]
指を鳴らすと何もない空間から臭気を伴う黒い液体が溢れて来て其処から脳無が現れた
両手には鎖を持ってその先には様々の種族が鎖で縛られていた
「ええ、丁度良かったです。
材料が切れたばかりで連絡を入れる所でした」
「其れは良かった。
それにしてもこの短期間で脳無を作るとわ」
「いえオールフォーワンが|先生《氏子達磨》が長年作られた研究データを自分を見た記憶を他人に見せる個性で見せてくれました。ので
其れにこの世界には様々な物が有りますので」
東郷隷歌が義足の足で椅子から立ち上がり部屋の壁に近くに有った棚の方に向けて手を軽く動かすと棚の上に置いていたアタッシュケースと矢が浮いて東郷隷歌の方に近づいて来た。
「随分僕が与えた個性|念力《サイコキネシス》を慣れて来たね」
「ええ、反復練習は幼い時から行っていますので此れぐらいは簡単に出来ますわ」
そしてアタッシュケースと矢が東郷隷歌の目の前に到着して東郷隷歌は其れを手に取り先に矢の矢じりを見る
「宇宙から飛来した隕石からもたらされたウィルスに染まった岩石から作られ、矢じりで体に傷をつけ、ウィルスに感染し抗体が持った者が人智を超えた力スタンドと言う物を与える〔スタンドの矢〕と」
今度はアタッシュケースを開ける。
中に入って居たのは
様々なイメージした形状にアレンジされた、アルファベットのイニシャルが刻まれているUSBメモリ〔ガイアメモリ〕が入って居た。
「地球に宿る記憶をUSBメモリに記録してで人をドーパンドに進化させる〔ガイアメモリ〕」
「〔ガイアメモリ〕に関してはよく複製出来たね」
「えぇ、此れには少し骨が折れましたが
オールフォーワンが彼ら洗脳してくれたお陰で作業が捗りましたよ」
東郷隷歌が〔スタンドの矢〕と〔ガイアメモリ〕が入ったアタッシュケースを床に置いて|念力《サイコキネシス》で近くに有ったタブレットを引き寄せてある画面を見せると四人の男性が黙々と作業していた。
彼らは上位NPCのルーク・ランカスター、咲夜栄介、若妻仁、東堂幸三
彼らは〔ガイアメモリ〕の基盤を作った人物だ。
本来ならルーク・ランカスター以外は〔ガイアメモリ〕の制作は協力しないがオールフォーワンが洗脳させて無理矢理に協力させてある
「いやいや、彼らを調べて見つけて、そして一から完成させた君には頭が上がらないよ」
「其れは高く評価しすぎですよ」
二人の会話は悪魔の様に弾む
232
:
東郷隷歌&オール・フォー・ワン◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:30:33 ID:9D0YLGe20
【マスター】
東郷隷歌
【出典】
トリアージX
【性別】
女性
【能力・技能】
観察眼
相手の少しの癖や動きを見逃さずに相手を追い詰める事が出来る
人体研究
人を使った人体研究が得意で高確率で成功する。
交渉
さまざまな研究機関を手玉に取って自分がやりたい環境を手に入れられる手腕がある
個性|念力《サイコキネシス》
東郷隷歌が個性がどんなものか興味があって実験の一環でオール・フォー・ワンで投入させてもらった個性
【weapon】
マグナム
トリアージ|#20《コミック》
CASE:9
NIGHT OF THE NED
IX
Realizationに登場した銃
【人物背景】
本作のキーパーソン。18歳(?)。
身長157cm(義足を含む)。
スリーサイズ:B90(Gカップ) / W57 / H88cm。
シリンジの頂点に立つ青い長髪の女。
通称「姫」。
両足ともに義足で車椅子生活を送る。
図抜けた頭脳の持ち主。
D99に強い執着を見せ、望月から「最も切除するべき腫瘍」と見なされている。
飛岡市の隣りにある櫻小路市内の三澄学園高校に入り込み、そこの生徒たちに対してD99を用いて人体強化改造を行っていた。
父の遺産を受け継いで海外へ渡り、さまざまな研究機関を手玉に取ってD99を研究してきた。
その後、飛城を使ってD99とそれ由来の生成物を新型麻薬と偽り、飛岡市に送り続けた。
物語中盤にて、小夜の異母妹であることが判明する。
「メタ」騒動を影から操っている。
その目的はD99感染者に意図的な突然変異を起こさせ、そこから新種のハイジェッターを生むことで、飛岡市をその実験場とした。
【マスターとしての願い】
原初D99を自身の身体に投入する事
【方針】
聖杯を求める。
オール・フォー・ワンの能力と自身の技術をフル活用して異界の能力を搭載した脳無軍団を作って他のマスターを襲わせる。
【ロール】
とある研究所の若き所長
【令呪の形・位置】
左手甲の位置。注射の形をしている。
233
:
東郷隷歌&オール・フォー・ワン◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:30:57 ID:9D0YLGe20
【把握媒体】
トリアージX、コミックとアニメ
参考書、Pixiv辞典
【サーヴァント】
【CLASS】
キャスター
【真名】
|オール・フォー・ワン《死柄木■■■■》
【出典】
僕のヒーロアカデミア
【性別】
男性
【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷B 魔力A 幸運B 宝具A+
【属性】
混沌・悪
【クラス別能力】
対魔力:A
魔術をほぼ無効化する。
大魔術、儀礼呪法等を以ってしても、傷つけるのは遥かに難しい。
カリスマ:A
軍隊を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
ある時は望まぬ個性に悩む者から|個性《能力》を取り去り、ある時は力を欲する者に個性を与えることで、次第に支持者を増やし勢力を拡大していった為手に入れた
【保有スキル】
空間転移能力:C
|個性《能力》『転送』を使って異空間を意のままに操る能力。
臭気を伴う黒い液体をゲートとして、対象の人物を転送する。
別の場所へ転送する場合は自分と馴染み深い人物の下にしか転送できない。
転送距離はひどく短いとは言うものの、5km圏内は可能のようである。
飛行:A
|個性《能力》を用いて空中を飛ぶ。
重力に囚われることなく空中を自在に飛行し、音速を遥かに凌駕する速度で高速戦闘を行うことが可能。
縮地:A
|個性《能力》を用いて瞬時に相手との間合いを詰める技術。
|個性《能力》の強制発動:A+++
その名の通り対象の|能力《個性》を強制的に発動させる。
今の所意識を失った人間の個性のみを発動させている。
234
:
東郷隷歌&オール・フォー・ワン◇/GOUCPcJFI
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:31:18 ID:9D0YLGe20
【宝具】
『オール・フォー・ワン』
ランク:A+++ 種別:対人宝具 レンジ:1〜99 最大捕捉:100人
他者の"|個性《能力》"を奪い自身の"|個性《能力》"にする。
他者から奪った複数の"|個性《能力》"を個別で使用できるだけでなく、複合させて使用することもできる。
奪った"|個性《能力》"を他者に与える事も可能で、相手の頭に手を置くことで|個性《能力》の強奪・付与を実行する。
作中の他人の|個性《能力》に依存する|個性《能力》は異形型などの一部の|個性《能力》には適応されない事が多いが、この|個性《能力》は異形型にも適応する
ただし、遺伝子と深く結びついている|個性《能力》を移動させるのは相応のリスクを伴っており、他者へ付与する場合は負荷に耐えきれず物言わぬ人形の様になってしまう事もあったという。
この能力を駆使して、ある時は望まぬ個性に悩む者から|個性《能力》を取り去り、ある時は力を欲する者に個性を与えることで、次第に支持者を増やし勢力を拡大していったという。
また、対象が既に別の|個性《能力》を持っている場合、与えた|個性《能力》と混ざり合い、新たな|個性《能力》へと変化する事がある。
『ワン・フォー・オール』もそうして生まれた|個性《能力》の一つであり、彼が自身の弟に与えた「力をストックする|個性《能力》」と、その弟が持っていた「"|個性《能力》"を与えるだけの"|個性《能力》"」が合わさって誕生したものである。
オールマイトはこの話を「正義はいつも悪より生まれ出ずる」と皮肉な言葉と共に語っている。
彼がどれだけの数の"|個性《能力》"を持つかは計り知れず、それらを駆使した戦闘力もまた底が知れない。
なお、かつてのオールマイトとの決戦に敗れた事で、それまでにストックしていた|個性《能力》の殆どを手放さざるを得なくなったため、それに伴い戦闘スタイルを一新させたとの事。
更に現在使っている『オール・フォー・ワン』はドクターによって複製された物であり、オリジナルはある人物に継承させるために保管されていた。
唯一欠点を挙げるとすれば、AFO自体で出来ることは生命体の|個性《能力》を"奪う"か"与える"だけであり、何もない所へ"破棄"は出来ない。
そのため自身にとってデメリットになる|個性《能力》を奪った場合、誰かに押し付けるまでその影響を受け続けるはめになる。
【人物背景】
初代『ワン・フォー・オール』の使い手の兄であり、性別が男性である事と苗字が死柄木以外は一切が謎に包まれており、名前も不明であることから、彼の個性である『オール・フォー・ワン』の名で呼ばれている。
一人称はその姿に似つかわしくない「僕」と、まるで少年の様な喋り方をする。
そして、自分のことについて話すとき語尾に「だぜ。」と付けるのが癖。
極めて狡猾な悪の権化と言える人物で、その邪悪なプレッシャーに緑谷らは直接相対していないにも関わらず、自身の死を連想した程。
人の心の隙間に付け入るのに長けており、恩を売って配下を増やし、敵を煽って自滅を誘う。
オールマイトに敗れた時の事は彼にとって大きなトラウマとなっており、それゆえにオールマイトへの嫌がらせには特に執心している。
ただその感情の根幹が本当に「憎悪」であるかどうかは不明である。ホークスがその印象から「あいつずーっと笑ってません?」と言っているように、まるで子供が玩具で遊ぶようにして多くの人々の運命を弄んでいるのかもしれない。
|No.59《本編59話》の姿は、先の戦いで顔の大半が砕かれて瘢痕で覆われている(口元以外はほぼのっぺらぼう状態)というグロテスクなものであり、さらに呼吸器系も損傷したため顔や首に生命維持の様なチューブが何本も繋がれていた。
(ドクター曰く、超再生を手に入れるのがあと5年早ければこうはならなかったらしい。)
が聖杯戦争で呼ばれた事に先の戦いをする前の全盛期に戻っていた
【サーヴァントとしての願い】
全盛期を維持して最終決戦に挑む
【方針】
聖杯を求める。
自身の能力とマスターの技術をフル活用して異界の能力を搭載した脳無軍団を作って他のマスターを襲わせる。
【把握媒体】
僕のヒーローアカデミア|Vol.35《コミック》|No.343《本編343話》辺り
参考書、Pixiv辞典
235
:
I
◆Mti19lYchg
:2022/09/27(火) 17:31:45 ID:9D0YLGe20
以上、投下終了です。
236
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/28(水) 17:52:10 ID:SdLgHuf60
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
237
:
ありす&セイバー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/28(水) 17:52:39 ID:SdLgHuf60
「あなたが私のマスターでいいのかしら?」
彼女の名前は白井夢結。今回の聖杯戦争で召喚されたセイバーのサーヴァントである。長い黒髪の少女である。
「そうよ、あたしがあなたマスターよ。セイバーのお姉ちゃん」
彼女の名前はありす。今回の聖杯戦争の参加者のひとりである。白と水色のドレスを身に纏った少女。
(まだ子供? それにこの子はもしかして……)
夢結は自分のマスターを見てなにかを感じた。
「お姉ちゃん、一緒に鬼ごっこしましょう!」
「待ちなさい!」
ありすを追いかける夢結。
(あの子はやっぱり……ゴースト?)
そんなことを想いながらありすを追いかける夢結。
【サーヴァント】
【クラス】
セイバー
【真名】
白井夢結
【出典】
アサルトリリィ
【性別】
女性
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具B
【属性】
中立 善
【クラス別能力】
対魔力:A
A以下の魔術を全てキャンセル。事実上、現在の魔術師ではセイバーには傷をつけられない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣や聖獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
カリスマ:B
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。彼女が一柳隊の副隊長として活躍した逸話が昇格したスキル。
単独行動:B
マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。ランクBならば、マスターを失っても二日間現界可能。
単独でも戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
【宝具】
『ルナティックトランサー』
ランク:A 種別:対ヒュージ宝具 レンジ:1〜50 最大確保500人
彼女のリリィとしてのレアスキルが宝具になったもの。精神を通常のままバーサーク状態で戦うことが可能な危険な宝具。一度発動すれば目の前の敵を殲滅するまで止まらない。
238
:
ありす&セイバー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/09/28(水) 17:52:57 ID:SdLgHuf60
【人物背景】
『アサルトリリィ』の登場人物。
『百合ケ丘女学院』に所属する『リリィ』として『ヒュージ』と戦い抜いた『リリィ』のひとり。
物語が始める二年前の『甲州撤退戦』で主人公『一柳梨璃』を救出しているが、その直後に信頼していたな仲間の『川添美鈴』が死亡してしまい、これにより他人から距離を置くようになってしまう。
それから二年後、かつて救出した梨璃と再会し、自分の過去と向き合い、『一柳隊』の副隊長として仲間たちと一緒に戦い、梨璃の成長を見守ることになった。
【サーヴァントとして願い】
特になし。マスターのことは守る。
【方針】
考え中
【把握素体】
アニメ、ゲーム、舞台、漫画
【マスター】
ありす
【出典】
フェイトエクストラ
【性別】
女性
【能力・技能】
『魔力』
巨大な魔力を消費しても平気でおり
本来ないのマスターなりありえないことも可能にしてしまう。
『火吹きトカゲのフライパン』
彼女が持つコードキャスト。
炎魔力ダメージを与える。
『紅茶のマーチ』
彼女の持つコードキャスト。
サーヴァントの体力を回復する。
【人物背景】
『フェイトエクストラ』の登場人物。
儚げな印象をの、人形のような少女。
基本的に、遊び盛りの無邪気な子供。
寂しがり屋で、人見知り。
その正体は……サイバーゴーストである。
【マスターとして願い】
みんなと遊びたい。
【方針】
考えてない。
【ロール】
小学生。
【把握素体】
ゲーム及び、アニメ、漫画
239
:
◆Mti19lYchg
:2022/09/28(水) 17:53:25 ID:SdLgHuf60
以上、投下終了です。
240
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:48:52 ID:buV8nJF.0
支援掲示板に投下された作品を代理投下します。
241
:
ラニ・VⅢ&ライダー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:49:30 ID:buV8nJF.0
「あなたが私のマスターですか?」
長い黒髪の少女の名前は東郷美森。
今回の聖杯戦争で召喚されたライダーのサーヴァントである。
「はい、私があなたのマスターです」
彼女の名前はラニ・VⅢ。今回の聖杯戦争の参加者のひとりである。褐色肌の眼鏡をしている少女である。
(彼女はもしかして……人間じゃない?)
自分のマスターを見てなにかを感じた美森。
「ライダー、これからよろしくお願いします」
「こちらこそよろしくお願いします、マスター」
お互いに握手をするふたり。
(彼女はやっぱり……ホンムクルス)
この二人の聖杯戦争はどうなるのか?
【サーヴァント】
【クラス】
ライダー
【真名】
東郷美森
【出典】
結城友奈は勇者である
【性別】
女性
【ステータス】
筋力C 耐久C 敏捷C 魔力A 幸運C 宝具B
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現在の魔術師ではライダーには傷をつけられない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣や聖獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
戦闘続行:A
最後まで勇者として戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
【宝具】
『バーテックス』
ランク:B 種別:対人宝具 レンジ:1〜1000 最大補足:1000人
かつて彼女が世界を滅ぼすために人類の敵であるバーテックスを引き寄せた逸話が宝具になったもの。大量のバーテックスを召喚して敵も味方も関係なく殲滅する危険な宝具。
『満開』
ランク:B 種別:対バーテックス宝具 レンジ:1〜50 最大補足:500人
勇者たちの切り札が宝具になったもの。
巫女衣装になり、武装も強化され、敵を殲滅する。
【人物背景】
『結城友奈は勇者である』の登場人物。
主人公『結城友奈』の親友。『バーテックス』と呼ばれる人類の敵と戦った『勇者』のひとり。『勇者部』のメンバーのひとりでもある。
その正体は前日譚の物語となる『鷲尾須美は勇者である』の主人公『鷲尾須美』本人である。
【サーヴァントとして願い】
特になし。マスターを最後まで守る。
【方針】
人を殺すことはなるべく避ける。
聖杯に興味はないが、危険なものなら破壊する。
【把握素体】
アニメシリーズ及び、ゲーム。
242
:
ラニ・VⅢ&ライダー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:50:38 ID:buV8nJF.0
【マスター】
ラニ・VⅢ
【出典】
フェイトエクストラ
【性別】
女性
【能力・技能】
『錬金術・占星術』
彼女が得意とするもの。
【人類背景】
『フェイトエクストラ』の登場人物。
感情の超伏に乏しく、人間味をほとんど感じられない少女。その正体はとある人物によって造られた『ホンムクルス』である。
自分を造った錬金術師を師と呼び、その命令に従っている。
【マスターとして願い】
願いはなく、師の命令に従うだけ。
【方針】
他のマスターの動きを見る。
【ロール】
とある学園の学生
【把握素体】
ゲーム及び、アニメ、漫画。
243
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:51:03 ID:buV8nJF.0
投下終了です。続けて投下します。
244
:
飯島恋花&ランサー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:51:38 ID:buV8nJF.0
「この世界のラーメンも美味しいわね!」
「確かにこのラーメン美味しい!」
とある店で二人の少女がラーメンを食べていた。
茶色の髪の少女の名前は飯島恋花。この聖杯戦争の参加者である。元の世界ではCHARMと呼ばれる武器でヒュージから人々を守るリリィと呼ばれる存在である。
もうひとりの茶色の髪の少女の名前は立花響
今回の聖杯戦争で恋花が召喚したランサーのサーヴァントである。
「恋花ちゃんには叶えたい願いはあるの?」
響が恋花に願いについて聞く。
「聖杯があればあたしの世界を救うことはできるかもしれないけど、誰かを犠牲にして叶えても意味がない。それはヘルヴォルの……一葉の正義に反することだから。あたしは聖杯は求めない。あたしはこの聖杯戦争を止めたいと思ってる」
自分の願いを響に伝える恋花。
「私もこの聖杯戦争を止めたい! そして、この聖杯戦争に参加者してるマスターやサーヴァントたちと話し合いをしたい! きっと、分かり合えるはずだから!」
(この子はやっぱり……一葉に似てるわね)
響を見てそう感じた恋花だった。
【サーヴァント】
【クラス】
ランサー
【真名】
立花響
【出典】
戦姫絶唱シンフォギアシリーズ
【性別】
女性
【ステータス】
筋力A 耐久B 敏捷B 魔力C 幸運D 宝具A
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
対魔力:B
魔術発動における詩唱が三節以下のものを無効化する。
【保有スキル】
戦闘続行:B
どんな時も最後まで戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
神殺し:A
神霊、亡霊、神性のスキルを有するサーヴァントへの攻撃にプラス補正。
【宝具】
『エクスドライブ』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:1000人
絶唱と呼ばれる、シンフォギア装者の最大の攻撃が宝具になったもの。最大の攻撃ではあるが発動するとかなりの負担がかかる。
【人物背景】
『戦姫絶唱シンフォギア』の主人公。
『ガングニール』の『シンフォギア装者』でもある。
明るい性格で、かなりのお人好し。
人と手を繋ぐことを絶対に諦めない性格で
敵であってもわかり合うために手を伸ばすことを諦めない。
『天羽奏』に助けてもらったことによりその意志と力を受け継ぐことになった。
【サーヴァントとしてるの願い】
特になし。マスターを守り、聖杯戦争を止める。全てのマスターとサーヴァントと手を繋ぐ。
【方針】
マスターに任せる
【把握素体】
アニメシリーズ及び、ゲーム。
245
:
飯島恋花&ランサー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:52:06 ID:buV8nJF.0
【マスター】
飯島恋花
【出典】
アサルトリリィ
【性別】
女性
【能力・技能】
『フェイズトランセンデンス』
彼女が持つレアスキル。
マギを凝縮させ瞬間的に無限大に近い
消費エネルギーのマギを使用した攻撃を可能とする一撃必殺のレアスキル。
『ブルンツヴィーク』
彼女が使用するCHARM。
【人物背景】
『アサルトリリィ』の登場人物。
『エレンスゲ女学園』所属の高校二年生。
トップレギオン『ヘルヴォル』のメンバーでもある。学園の序列は第13位である。
お洒落好きで面倒見の良い性格。『ヘルヴォル』ムードメーカー。
かつて先代の『ヘルヴォル』に所属していた過去があり、とある理由から一度自分の夢を諦めてしまい、『ヘルヴォル』からも距離を置いていた。
序列1位の『相澤一葉』に選ばれ、再び親友の『初鹿野瑶』と一緒に『ヘルヴォル』に所属し、戦うことになる。
一葉のやり方に反発しながらも、一葉と一緒に戦うことを決意し、一葉を支えていく行く。
ちなみにラーメンが大好物。
参加時期はゲームのメインストーリー2章終了後。
【マスターとして願い】
特になし。聖杯戦争を止める。
【方針】
協力してくれるマスターを探す。
【ロール】
とある学園の学生でリリィ
【把握素体】
ゲーム及び、舞台
246
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:52:32 ID:buV8nJF.0
投下終了です。続けて投下します。
247
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:53:37 ID:buV8nJF.0
『いつまでも、一緒いると誓った』
『誓えたことが、安らぎだった』
『こいつのことが、大切だと思った』
『思えたことが、喜びだった』
『幸せにしてやると、言ってやれた』
『言えたことで、満たされていた』
『こんなに色々なものを、こいつから受け取っていた』
『なのに、俺は_____』
「聖杯戦争か……俺はあいつを……クトリを幸せにしてやりたかった……」
そこには黒髪の青年がいた。彼の名前はヴィレム・クメシャ。この聖杯戦争の参加者である。
「俺は!! クトリを幸せにしたかった!!」
悲しそうな顔でそう叫ぶヴィレム。
「それがあなたの願い?」
「お前は……?」
ヴィレムの前に紫色の長い髪の少女が現れる。
「私の名前は一柳結梨。シールダーのサーヴァントだよ。よろしくね!」
これがヴィレムと結梨の出会いである。
『私に結梨という、大切な名前をくれた人がいた』
『私を人間だと、受け入れてくれた人たちがいた』
『私に帰る場所を、大切な居場所をくれた人たちがいた』
「梨璃……私……出来たよ……」
「あれは……結梨の……夢?」
結梨との出会いから数日後。ヴィレムは結梨の夢を見ていたらしい。
「あいつは仲間を守ったんだな……」
ヴィレムと結梨の聖杯戦争はどうなるのか……。
248
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:53:48 ID:buV8nJF.0
【サーヴァント】
【クラス】
シールダー
【真名】
一柳結梨
【出典】
アサルトリリィ
【性別】
女性
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷A 魔力A 幸運C 宝具A
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
対魔力:A
A以下の魔術は全てキャンセル。事実上、現在の魔術師ではシールダーは傷をつけられない。
騎乗:B
騎乗の才能。大抵の乗り物なら人並み以上に乗りこなせるが、魔獣や聖獣は乗りこなせない。
【保有スキル】
戦闘続行:B
最後まで戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
単独行動:B
マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクBならば、マスターを失ってから二日間現界可能。単独で戦い抜いた彼女の逸話が昇格したスキル。
【宝具】
『レアスキル』
ランク:A 種別:対ヒュージ宝具 レンジ:発動するレアスキルで変化する 最大補足:発動するレアスキルにより変化する。
彼女のリリィとしてのレアスキルが宝具になったもの。あらゆるレアスキルが使える彼女は状況によってレアスキルを発動する。
【人物背景】
『アサルトリリィ』の登場人物。
『私立百合ケ丘女学院』に所属する『リリィ』。レギオン『LGラーズグリーズ(一柳隊)』のメンバーでもある。
海岸で調査任務をしていた『一柳隊』に保護された謎の少女。
主人公『一柳梨璃』に『結梨』という名前を付けてもらい。その名前を大切にしている。
実はその正体は『ヒュージ』の細胞から生み出された『人造リリィ』である。
最後は『ヒュージ』と相打ちになり命を落とすが、大切な仲間を守ったのである。
【サーヴァントとしての願い】
梨璃にまた会いたいと思うが、誰かを犠牲して願い叶えるのは間違いだと思い聖杯は求めない。マスターを守り抜く。
【方針】
マスターに任せる
【把握素体】
アニメ及び、ゲーム。
249
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:54:17 ID:buV8nJF.0
【マスター】
ヴィレム・クメシュ
【出典】
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
【性別】
男性
【能力・技能】
かつては準勇者として戦かっており
戦闘力は高いが、現在は自分が戦うだけで死ぬ可能があるほど体が壊れてるが、もしもかしたらこの世界なら……。
【人物背景】
『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』の主人公。
数百年前に滅ぼされた人間族の生き残りにして、元準勇者の青年。
妖精兵の少女『クトリ・ノタ・セニオリス』出会い、お互いに衝突しながらも相手のことを大切に思うようになる。
参戦時期はクトリの最後を見た直後である。
【マスターとしての願い】
クトリを幸せにしたいが、誰かを犠牲にしていいのか悩んでいる。
【方針】
考え中
【ロール】
とある学園の学生。
【把握素体】
原作小説及び、アニメ
250
:
ヴィレム・クメシュ&シールダー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:54:55 ID:buV8nJF.0
投下終了です。続けて投下します。
251
:
衛藤可奈美&セイヴァー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:55:32 ID:buV8nJF.0
『いつまでも、一緒いるよと誓った』
『誓えたことが、幸せだった』
『この人のことが、好きだなと思った』
『思えたことが、幸せだった』
『幸せにしてやると、言ってもらえた』
『言ってもらえたことが、幸せだった』
『こんなにもたくさんの幸せを、あの人にわけてもらった』
『だから、きっと_____』
「今の私は、誰が何と言おうと、世界で一番、幸せな女の子だ!」
「あれは……クトリちゃんの記憶?」
茶色の髪の少女が目を覚ます。彼女の名前は衛藤可奈美。この聖杯戦争の参加者である。
元の世界では荒魂と呼ばれる存在から御刀で人々を守る刀使と呼ばれる存在である。
「クトリちゃんは幸せだったのかな?」
自分が召喚したサーヴァントの記憶を見た
可奈美はそんなことを思っていた。
「ようやく起きたわね……」
「クトリちゃん! おはよう!」
「おはよう、もうお昼だけどね……」
「そうなの!?」
可奈美を起こしたに来た少女の名前はクトリ・ノタ・セニオリス。青空の髪に、凪のような眼を持つ黄金妖精『レプラカーン』の少女。可奈美が召喚したセイヴァーのサーヴァントである。
「お腹空いたでしょう? お昼食べましょう」
「うん、ありがとう!」
二人は場所を移動しお昼を食べる。
「クトリちゃん」
「手合わせはしないわよ」
「まだ何も言ってないのに!?」
「言わなくてもわかるわよ……」
どうやら剣術マニアの可奈美はクトリに手合わせを何度も頼んでいるが断わられているらしい。
「クトリちゃんはセイバーなんだよね?」
「セイバーじゃなくてセイヴァーよ!」
「違いがわからない……」
セイバーとセイヴァーの違いがわからない可奈美であった。
「そんなことよりも可奈美に叶えたい願いはないの?」
クトリが願いについて可奈美に聞く。
「私には叶えたい願いはないかな。 それに誰かを犠牲して願いを叶えるのは間違ってると思うから。だから私は聖杯戦争を止めたい!」
「可奈美がそれでいいなら私はそれに従うだけよ」
「クトリちゃんには叶えたい願いはないの?」
今度は可奈美がクトリに願いについて聞く。
「私の願いはある人にもう一度だけ会いたい。それが私の願い。だけど、他の誰かを犠牲にしてまで叶えるつもりはないわよ」
「クトリちゃんはその人のことが……」
「好きだったわよ。もう一度だけ彼に会えるなら……『ありがとう』って言いたいかな」
「そっか……」
クトリの話を聞いて暗い表情になる可奈美。
「私のことは気にしなくても大丈夫。私はもう幸せだったから! だから、可奈美は自分の思った通りに動けばいいのよ」
「うん、ありがとう!」
この二人の聖杯戦争の物語はどうなるのか。
252
:
衛藤可奈美&セイヴァー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:55:52 ID:buV8nJF.0
【サーヴァント】
【クラス】
セイヴァー
【真名】
クトリ・ノタ・セニオリス
【出典】
終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?
【性別】
女性
【ステータス】
筋力B 耐久B 敏捷B 魔力A 幸運C 宝具A
【属性】
中立・善
【クラス別能力】
カリスマ:E
軍団を指揮する天性の才能。団体戦闘において自軍の能力を向上させる。
対英雄:A
英雄を相手にした際、そのパラメータをダウンさせる。ただし反英雄には効果は薄い。
【保有スキル】
魔力放出:A
魔力で作り上げた翼で空を飛ぶ力。
これにより空中戦が可能になっている。
本来の彼女の能力がスキルに昇格したもの。
単独行動:A
マスターから魔力供給を断ってもしばらくは自立できる能力。
ランクAならば、マスターを失っても一週間現界可能。
単独でも戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
獣殺し:A
魔獣や野生動物に特効。
十七種の獣と呼ばれる存在と戦い続けた彼女の逸話が昇格したスキル。
戦闘続行:A
彼女が最後まで大切な人のために戦い続けた逸話が昇格したスキル。
対魔力:A
A以下の魔術を全てキャンセル。事実上、現在の魔術師ではセイヴァーには傷をつけられない。
【宝具】
『セニオリス』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:500人
クトリの愛剣。最強の聖剣の人振り。
刀身に触れた相手の力を利用する剣。
相手が強大であるほどその力を発揮する。
真名開放することにより、どんな相手も死者に変える世界改変の呪いが発動する。
『妖精郷の門』
ランク:A 種別:対獣宝具 レンジ:1〜50 最大補足:1000人
自らの妖精郷を開き、急激に魔力をおこすことにより、自分を爆弾にして自爆する宝具。
『クトリ・ノタ・セニオリス』
ランク:A 種別:対人宝具 レンジ:1〜50 最大補足:1000人。
彼女の想いが宝具になったもの。
自分の攻撃力を最大にまで上げ、敵を殲滅する。この宝具を使うと彼女の髪は赤色になる。
【人物背景】
『終末なにしてますか? 忙しいですか? 救ってもらっていいですか?』の主人公のひとりにして、メインヒロインでもある。
黄金妖精『レプラカーン』の『妖精兵』の少女。『セニオリス』の適合者でもある。
主人公『ヴィレム・クメシュ』と出会い
反発しながらもヴィレムを好きになっていく。
最後は複数の獣の攻撃を同時に受け魔力の爆発を起こし、最後にヴィレムに感謝の言葉を残し死亡する。
彼女の15年の生涯はここに終わったのであった。
【サーヴァントとしての願い】
もう一度だけ会いたい人がいるが、誰かを犠牲にしてまで叶える気はない。マスターを最後まで守る。
【方針】
マスターに任せる
【把握素体】
原作小説及び、アニメ。
253
:
衛藤可奈美&セイヴァー◇L4nNqWs2T6
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:56:09 ID:buV8nJF.0
【マスター】
衛藤可奈美
【出典】
刀使ノ巫女
【性別】
女性
【能力・技能】
『写し』
刀使の基本戦術で、最大の防衛術。
『迅移』
刀使の攻撃術の一つ。通常の時間から逸して加速する。
『八幡力』
筋力を強化する。
『無刀取り』
相手の刀を素手で止める技。
『千鳥』
彼女が使う御刀。別名雷切とも呼ばれている。彼女の母親がかつて使っていた御刀でもある。
【人物背景】
『刀使ノ巫女』の主人公。
『美濃関学院』所属の中学二年生。
明るく前向きな性格で、友達も多い。
剣術マニアで、剣術のことになると目の色が変わる。
『十条姫和』との出会いをきっかけに大きな戦いに巻き込まれていく。
ちなみに彼女の亡くなった母親も刀使である。
参戦時期はアニメ終了後である。
【マスターとしての願い】
特になし。誰も死なせない、誰も殺させない、全てを守る。でも、手合わせはしたい。
【方針】
協力してくれるマスターを探す。
【ロール】
とある学園の生徒で刀使。
【把握素体】
アニメ
254
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:56:29 ID:buV8nJF.0
以上、投下終了です。
255
:
◆Mti19lYchg
:2022/10/06(木) 18:57:38 ID:buV8nJF.0
あと、候補作投下終了期限を11月30日に延長します。
256
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/10/07(金) 21:20:54 ID:???0
本スレであるこちらに直接投下させていただきます。
何か不都合がございましたらご指摘よろしくお願いいたします。
257
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/10/07(金) 21:29:18 ID:???0
「ちょっと……、どこよここわああああぁぁぁぁッッ!!?」
暗闇に星々が輝く宇宙のような空間の中、ピンク色の髪の少女、リリア・クーデルフェイトは自らの置かれた状況にひどく憤慨していた。
「ようこそ、常ならぬ願望を抱く新たなマスター候補者よ」
「!?だ、誰よアンタ!姿を見せなさい!!」
そのとき、どこからか壮年の男と思わしき声が響き、リリアは驚いて辺りを見回すが声の主の姿を見ることは出来ない。
「少し落ち着きたまえ、これから行われるのは万能の願望機『聖杯』を求めて戦いあう『聖杯戦争』、そしてここはその予選が行われる空間だ」
「はあっ!?私そんなものに参加した覚えはないんですけど!?」
リリアは男の言う『聖杯戦争』に参加を表明した覚えは全くなかった。オブシディアン魔法史担当教諭の起こした事件によって自らの手で主人であるアルトを殺害、自身との命を共有させる形で蘇生させ、自らの正体が露見し落ち込むヴェルメイを彼女の背中を押す形で叱咤激励し、アルトとヴェルメイの絆を見て自らはアルトから身を引くことを決め、寮の自室で魔法薬を処分するか悩んでいた所を呼ばれてここに来たのだ。
「君には覚えが無いかね?君は自らの意思で『星晶石』を受け取っただろう?それによって君はこの聖杯戦争に導かれたのだ。」
「は?『星晶石』って一体何の話……っあ!?」
彼女はこの予選に呼ばれる前、ブロンズスクエアの魔導師になるための試験を間近に控えており、願掛けとしてお守りを買うために『アンティークショップ・美紗里』という名前のお店を訪れており、そこの「ミザリィ」と名乗る店長の勧めで購入した3つの金平糖のような形の石のことを思い出したのだ。今にして思えばあれが、というよりそれしか心当たりがないのだがあの石が男の言う『星晶石』なのだろうということを察する。
「あぁ〜〜〜〜〜やっぱりあの時別の物を買っておけば良かったわもう!!」
「まあいいではないか。」
「良くないわ!!」
まあそれはさておき、と男が言うと
「ではこれより予選を開始する。」
その言葉と共にリリアの目の前に円形の魔法陣が描き出され、そこから黒い人型の影のようなものが現れる。
「な、何よこいつ!?」
「そいつは『シャドウ』というサーヴァントのなり損ないだ。」
男の説明によるとこのシャドウを倒せば予選をクリアしたことになるらしい。
「そして君の手には『セイントグラフ』があるだろう?それを使って『サーヴァント』を召喚し、目の前の敵を倒したまえ。」
「……一応聞くけど、その『サーヴァント』っていうのは使い魔みたいなものよね?」
「……まあ有り体に言えばそうなるな。」
リリアは男から確認を取ると、
「ふふん、じゃあその必要はないわね。」
その言葉と共にリリアの手から魔法陣が発生し、
「召喚!!」
その言葉と共に彼女の体ほどの大きさの魔法陣が現れ、そこから両手が鳥の翼の形をし、足元が竜巻で構成された少女のような姿をした精霊が召喚される。
「こんな『なり損ない』ごとき『サーヴァント』とやらを召喚する必要もないわ!私とセルフィードの合体魔法は強力よ!こんな奴軽く粉砕してやるわ!」
その言葉と共に彼女の頭上に巨大な竜巻のような魔法が発生し、
「砕け散りなさい!!」
その言葉と共にリリアは竜巻をシャドウに向かって放つ。竜巻はシャドウに直撃し、巨大な爆発が発生する。
「よっし!どんなもんよ!サーヴァントだか何だか知らないけどなり損ないの使い魔ごとき私とセルフィードの敵じゃないわね!」
勝ち誇るリリアであったが彼女の目の前に広がっていたのは信じられない光景であった。
「……え?」
何と竜巻の直撃をくらったはずのシャドウが原型を保ったままその場に立ち尽くしていたのである。
258
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/10/07(金) 21:30:38 ID:???0
呆気にとられる彼女に対し、男の声は説明する。
「ああ、そうそう。サーヴァントは使い魔としては最上級の存在だ。君が従えているような低級の使い魔で倒せると思わないほうがいい。」
「そ、それを早く言いなさいよ!!」
(な、何よそれ!?使い魔としては最上級!?と、いうことは……目の前のこいつはゴールド……いや、下手したらプラチナスクエア級の使い魔の可能性があるってこと!?)
リリアの世界ではリリア達見習い魔導師を最底辺として始まり、そこから上の「ブロンズスクエア」と呼ばれる初級魔導師、「シルバースクエア」と呼ばれる中級魔導師、「ゴールドスクエア」と呼ばれる上級魔導師から成る序列関係が存在し、更にゴールドスクエアよりも上の序列として「魔導を極めし者」「プラチナスクエア」と呼ばれる最上級魔導師が存在していた。
もし『サーヴァント』と呼ばれる存在が男の言う通り使い魔として最上級の存在であるならば、目の前のシャドウはゴールドスクエア、下手したらプラチナスクエアの魔導師の使い魔クラスの力を持っている可能性が高く、とてもリリアのような見習い魔導師が勝てる存在ではないとリリアは瞬時に理解した。
だったらこの状況を切り抜けるにはどうしたらいいか、方法は一つしかなかった。
「あーもう!!言うとおりにするのは癪だけどサーヴァントにはサーヴァントよ!来なさい私のサーヴァント!我が声に応じ目の前の敵を粉砕しなさい!」
リリアはセイントグラフを掲げサーヴァントを召喚しようとする……が、それに対しセイントグラフは全く反応しなかった。
「ちょ、ちょっと何で召喚出来ないの!?この『セイントグラフ』を使えばサーヴァントを召喚出来るんでしょ!?まさかあいつ、私に嘘ついたんじゃ!?」
そんなリリアの事情に構うことなくシャドウは手にした弓に矢を番え、リリアを射ろうとする。
「ちょ、ちょっと噓でしょ!?こっちはまだサーヴァントを召喚出来てないっていうのに……」
だがシャドウは待ってはくれない。リリアは何とかこの場を切り抜ける手段を探していると、ふと何かを思い出したかのようにポケットの中に手を入れ、そこから緑色の液体が入った試験管を取り出す。
「そ、そうだった!この透明薬ならこの場を切り抜けることが……」
リリアは予選に参加する直前に寮の自室で自身が作成した透明薬を処分するか悩んでおり、その際の透明薬10本を持参したまま参加したことを思い出したのだ。
リリアは試験管の蓋を外すと中に入っていた透明薬を飲み干す。するとリリアの体がまるでそこに何もなかったかのように透明になる。
(な、何とかこれであいつから逃げきれれば……)
が、シャドウはリリアのいる位置が完全に分かっているかのように番えていた矢を正確にリリアに向かって射る。
(……は!?)
リリアは辛うじて射られた矢を回避したがその間にもシャドウは次の矢を弓に番え始める。
(な、なんであいつは私のいる場所が分かるの!?……ってしまったああああ!!この透明薬は服を脱いで全裸にならないと相手に丸わかりなんだったあああああ!!)
そう、リリアの作成した透明薬が透明に出来るのは飲んだ者の肉体「だけ」で着ている服や下着(後靴やリボン等)を透明にすることは出来ず、それらを全て脱いで全裸にならないと相手に丸わかりになってしまい、透明になった意味がないという代物だったのである。
それに気づいたリリアは服や下着などを脱ぎ散らかしながら脱兎のごとくその場から逃げ出し、シャドウは逃がすまいと脱ぎ散らかされた服や下着等を目印にその後を追うのであった……。
そして予選開始場所から少し離れた場所には、リリアを見失ってしまい、辺りを見渡しながらリリアを探すシャドウと、そこから少し離れた場所に服や下着、靴やリボン等を全て脱ぎ、一糸纏わぬ全裸になった透明なリリアが息を切らしながらシャドウの様子を伺っていた。
259
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/10/07(金) 21:31:38 ID:???0
(何で私の後を正確に追いかけてくるのよもう!)
当然ながらそれはシャドウがリリアが脱ぎ散らかした服や下着等を目印にしたからなのだがだからといって男子寮に潜入した時のようにあらかじめ服や下着等を脱ぐという選択肢があるわけがなく、敵が悠長に服を脱いでいる間待ってくれるわけがないのでどうしようもないことなのだが。
(さて……何とか逃げ切ることが出来たけど……どうやってあいつを倒せば……)
リリアは足元にあるセイントグラフに目を移した。このセイントグラフは服や下着等を脱ぎ散らかしながらも最後までずっと手に持っていたものだ。
男の声は「セイントグラフを使ってサーヴァントを召喚しろ」と言っていた。実際自身とセルフィードとの合体魔法がシャドウに通じなかった以上、同じサーヴァントでないとあのシャドウと呼ばれたサーヴァントに太刀打ちすることは出来ないのであろう。
しかし先ほどリリアがサーヴァントを召喚しようとしてもセイントグラフは全く反応しなかった。
そのため恐らくサーヴァントの召喚には何か条件があると思われたのだがリリアにはその条件が全く分からなかった。
(ああもう!ホントどうしたらいいのよ!!)
リリアは必死に考えたのだが答えを見出すことは出来ない。だが時間は無情にも待ってはくれなかった。
自身の身体を見ると薬の効果が切れたのか透明化が解除され、リリアの裸身が再び曝け出されていた。
「ちょ!?このタイミングで時間切れ!?」
そしてシャドウもそれに気づいたのであろう。再び自らの弓に矢を番え、リリアに狙いを定めていた。
「ひっ……いや……」
リリアの心の中にあったのは羞恥心ではなく恐怖心であった。彼女はオブシディアン先生の手によって暴走したヴェルメイによってアルトが致命傷を負い、絶命した瞬間を目の前ではっきりと目撃したことがあるのだ。あの時はヴェルメイがアルトと命を共有したことで蘇生することが出来たが、絶命したアルトの虚ろな目は今でもはっきりと脳内に刻み込まれていた。
あの弓から矢が放たれれば自分もあの時のアルトみたいに絶命する。
その恐怖心から彼女はその場でへたり込んでしまい、その場から動くことも立ち上がることも出来ずにいた。
(い……いや……私はまだ死にたくない……)
だが恐怖心に飲み込まれそうになっても、リリアは生への渇望をまだ捨ててはいなかった。
アルトが完全に死んだと思ったとき自分がとても悲しい思いをしたように、もし自分が死んだらアルトも悲しい思いをするだろう。
それにまだブロンズスクエアにすらなっていないのにこんな訳の分からないものに巻き込まれて死ぬなんてそんなことは到底納得出来なかった。
(そうよ……こんなところで……訳も分からず死ぬなんて納得いくかあああああああああ!!)
その思いがリリアの体の中を駆け巡った瞬間、偶然リリアが手をつけていたセイントグラフが空中に浮かび強い光を発する。
その光に対しシャドウは動揺したのか警戒したのかは不明だが攻撃を中断する。
やがて光が消え去ると、そこにはリリアの身体よりもずっと小さな奇妙な生物が宙に浮いていた。
茶色い卵型の体を黄色い歯車模様が描かれた青いフードで包み、口元を覆うベルトを通して白いマントを羽織っていた。目は黄色く、頭には円錐状の耳のようなものが生えていた。
その存在をシャドウは自身よりも格下と判断したのか再び弓に矢を番え、矢を放とうとする。
だがその行為に対してその生物はクックックと笑いながら両手で口元を抑え、笑みを浮かべる。
そしてこう言い放った。
260
:
◆A1Sj87dFpOM
:2022/10/07(金) 21:32:23 ID:???0
「ナァンダ、ボクの初戦の相手はコンナ格下の雑魚カァ。チョット物足りないナァ。」
その言葉と同時にその生物は両手を上にあげると生物の頭上に魔法陣が現れる。
そしてシャドウは矢を放つが生物の頭上の魔法陣は矢と生物の間に割り込むように移動し、魔法陣から小型のブラックホールが発生、矢はブラックホールに吸い込まれやがてブラックホールは消滅しその場所は元の何もない空間に戻っていた。
自身の攻撃が打ち消されたことにシャドウは動じる様子もなく次の矢を弓に番え、弓を引き絞るが気づいた時には標的の生物の姿がどこにもないことに気づき、辺りを見渡す。
(ちょっと、あいつどこに消えたのよ!?まさか私を置いて逃げたんじゃ!?)
リリアも召喚された生物の姿を探して辺りを見渡すが次の瞬間、先ほどのブラックホールのようなものがシャドウの背後に一瞬だけ現れ、その中から先ほどの生物が出現する。
「バイバイ♪」
その言葉と同時に生物は両手を上にあげると一瞬で魔法陣が現れ、そこから生物の身体を遥かに超える大きさの大剣が召喚される。
シャドウは背後の生物に気づき振り返るが生物の行動の方が早かった。
生物は目にも止まらぬ速度で大剣を振り下ろすとシャドウの体は縦に真っ二つに両断され、霧散、消滅した。
リリアには目の前で起こったことに対して理解は追いつかなかった。ただ一つ言えるのは無事にサーヴァントは召喚され、シャドウは倒されたということだけだった。
そのことを理解した途端、リリアの緊張の糸は切れ、ドッと疲れが押し寄せてくる。
「あ〜〜〜〜助かったあ〜〜〜〜本当に死ぬかと思ったあ〜〜〜〜〜!」
そう言うとリリアは大きく伸びをして床に大の字になって寝転がり、生の実感を噛み締める。
やがて生物はリリアに気付くとフワフワと空中を浮遊しながらリリアに近づき、やがてリリアの目の前に来るとリリアに対し自己紹介をする。
「サーヴァント、キャスター。真名はマホロア。問おウ、貴女がボクのマスターカ?……ナアーンテ、一度言って見たかったンダヨネェ。……ッテ」
だがマホロアはある事実に気付いたのかリリアの身体をまじまじと見て率直な感想を漏らす。
「キミ……ヒョットして俗に言う『痴女』なのカナ?」
「!?」
マホロアの言葉にリリアは自分が一糸纏わぬ全裸であることを思い出し、急激に恥ずかしさがこみあげてくる。
そして顔を赤らめながら両手で胸と股間を隠し、こう言い放った。
「な、何見てんのよエッチ!!」
リリアとマホロアがそんなやり取りをしている内に二人のいる空間が闇に呑まれ、二人は教会の礼拝堂らしき場所へと転送される。
そして礼拝堂の奥からこの教会の神父であり、この聖杯戦争の監督役でもある男、言峰綺礼が姿を現す。
「ようこそ、見事試練を乗り越えた聖杯戦争のマスターよ。私は言峰綺礼。この聖杯戦争の監督役を……」
だが言峰の言葉は途中で途切れてしまった。何故なら言峰の目の前には恥ずかしそうに顔を赤らめながら両手で胸と股間の大事な場所を隠していた全裸のリリアの姿がそこにあったからだ。
言峰は体ごと後ろを向き、リリアにこう告げる。
「……早く服を着たまえ。このままだと話を進めることが出来ない。」
「分かってるわよそんなこと!!」
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