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悪魔憑きバトルロワイアル
248
:
◆IOg1FjsOH2
:2020/03/15(日) 22:00:54 ID:LbhWGnaU0
ズシン……ズシン……
大地を小さく揺らしながら歩き続けるのは10メートルは超える巨人だった。
雅の片腕にして混血種吸血鬼(アマルガム)であり、参加者の中でも巨体を誇る大男、それが金剛であった。
まだ殺人ゲームが始まったばかりなのに関わらず、彼の目的は既に決まっている。
(雅様を除く全ての参加者を殺害し、自決する。それが私の役目)
自分の主である雅の生存こそが第一であり、その為なら喜んでわが身を差し出す。
金剛は雅の狂信者であった。このゲームに呼ばれてから既に己の生存を諦めている。
(こんな首輪如きで雅様を殺せるとは思えん。だが万が一のリスクを雅様に背負わせるわけにはいかん。
このゲームから優勝して確実に生還してもらわなければ……)
考え事をしながら歩き続けて数分後の事だった。
腰巻にディバックが引っ掛けてあるのに金剛は気付いた。
「これは私に用意された支給品か?こんな小さな入れ物に入ってる武器等、役に立つとは思わんが……。
もしかしたら雅様の役に立つ者が入っているかもしれん。一応、調べておこう」
ディバックは他の参加者に配られたのと同サイズであり
金剛は四苦八苦しながら何とかディバックを開ける事に成功した。
――ォォ ――ォォ
「……?声が聞こえる。生き物でも入っているのか?」
ディバッグの中から響き渡る声を聞いた金剛は指をディバックの中に突っ込む。
容量を超える範囲まで指が入っていくのは何か仕掛けが施されているのか。
そう疑問に感じながらも音を発する正体をつまんで持ち上げた。
「……お前は」
「グゴーー!!グゴ――!!」
それは金剛と全く同じ顔をしていた。
金剛はその正体を知っている。
何度目かの脱皮の時に分裂したもう一人の自分だった。
なぜそれが自分のディバックに入っている?
まずは本人に問い質すとしよう。
「おい、起きろ」
「グゴ――!!グゴ――!!」
「起きろ!」
「ん、んん……」
「起きたか?」
「へへっ……なかなかいい締まり具合だぜ……むにゃむにゃ」
痺れを切らした金剛は手に持つもう一人の金剛をブンッ!と投げた。
眠っている金剛は地面に叩きつけられ、何度もバウンドしながら転がり続けて
木に激突した所でようやく勢いは止まった。
「いててて、私に攻撃したのは誰だっ!?出てこい!!」
「ようやく起きたか」
「なんだ?もう一人の私ではないか。何のつもりだ?」
「お前……今の状況を理解していないのか?」
「そう言えばここは一体どこだ?」
「やれやれ……何も知らんのか」
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