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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第116話☆
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魔法少女、続いてます。
ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。
『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
・オリキャラ
・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)
『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。
【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
読み手側には読む自由・読まない自由があります。
読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。
前スレ ☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第115話☆
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/otaku/12448/1355324984/
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(ママ……ごめんなさい、わたし、わるいこ……)
ようやく平和に暮らせるはずだった母親のことを思う。今も自分のせいで輪姦の憂き目にあった母が、自分を温かく迎えてくれるなど思えない。
「ゴ、メンナ、サイ……」
誰への謝罪だったのか。わからないままに漏れた言葉は、男にも聞こえていたが、聞き入れるつもりはない。これがこの少女に下された刑罰なのだから。
「――さあ、いくぞ――」
膣穴ギリギリまで引かれた男根の感触に、これが終わりなのだとルーテシアは思った。これが奥をたたいた瞬間、精液が吐き出され自分の膣内を汚しつくすのだろう。
「――オオッ!」
男の掛け声とともに。一直線に突き出された男根は勢いよく子宮口を叩き、
「え」
同時にルーテシアのバインドが外され、重力に従って少女の身体が下へ――ペニスの側へ――入りきらなかった男根の根元まで落ちる。
男の方も、ルーテシアの奥深くへと腰を突き込む。ルーテシアの腰を掴んでいた腕を力一杯に己の側へ引き寄せて。
閉ざされていた子宮口を力ずくで押し広げ、その先にある場所――子宮まで。いや、その子宮のさらに奥。子宮の壁にまでペニスで穿ち貫いていく。
メキリ、と。何かが決定的に壊れる音が今度はハッキリと聞こえた。幻聴に過ぎないとしても、確かに、聞こえた。
「お、ごぇぇぇ」
もはや声でさえない音がルーテシアの口から洩れる。その口元には泡をふき、白目をむいた姿にはさながら廃墟の美しささえ感じられる。美しかったモノが完膚なきまでに破壊された、背徳の美が。
「いいぞ、この、ブッ壊した感じは!さあ、味わえ!」
少女の最奥で、男根はついにその欲望を吐き出した。抉りぬいたその赤子のための聖域を、白い精液で汚していく。勢いよく注ぎ込まれた精液はたやすく子宮を満たし、膣へと溢れていく。
その衝撃と熱さが、昇天していたルーテシアの意識を引きずり戻す。だが、それは少女にとっては救いではない。
「――ア、ァアァァァァァァァァァ……」
感じる熱さは、自分が奥の奥から汚されたことの証明なのだから。
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ペニスに貫かれた姿で、ルーテシアを四肢をだらりとたれ下げていた。教育官が背中に回した腕がなければそのままのけ反ってしまいそうなほどに力は入らない。体力の限界もあるし、なにより精神がすでに動こうとする意志をなくしていた。
ズズ、と引き抜かれている男根の感触だけが、今ルーテシアの感じられる全て。それ以外のものは何も感じられない。手足の痙攣も、頬を流れる涙も、平穏な日常という夢も。
だが、それで終わりと思うのは間違いだった。
「――っくあぁぁぁ?!」
再び奥の奥まで貫かれた感触と痛みに、ルーテシアの意識が引きずり戻される。
「あ?う、うぇぇ?!」
目を白黒させるルーテシアの唇が男に容赦なく奪われる。舌がルーテシアの口内を蹂躙する、貪るような深いディープキス――それがファーストキスだと、呆けた思考の中でルーテシアは思った。
「終わりだとでも終わったか?まだまだこれからだ」
男の口調は変わらず平坦だったが、覗き込む瞳の中にはサディスティックに歪んだ光が見える。いうや否や、まだ形を残しているルーテシアのバリアジャケット、その胸元を力任せに引きずりおろす。乳房を晒されて、ルーテシアの顔が本能的な羞恥で赤く染まる。
「い、いやぁっ!?――アグゥっ!」
悲鳴は、男が乳首をギリッと捻りあげることで途絶えさせられる。
「やぁ、もう、いたいの……ヤァ」
「だろうな、だから、痛みが快楽になる薬をやろう。媚薬というやつだ」
どこからか取り出した液体入りの試験管。その中身を一度含むと教育官は再びディープキスを仕掛けてきた。口を閉ざすが、今度は鼻をつままれて呼吸を邪魔され、止む無く口を開けたところに液体を流し込まれる。
キスをされたままでは飲み干す以外に何もできず、ゴクリと嚥下する。全身が熱くなったのはそのすぐ後だ。
「あ、うあぁ、あつ、あふぅひぃ」
熱い、と言おうとするも呂律が回らない。乳首はギンギンと固く膨らみ、涙に暮れていた瞳はとろけるようにゆるんでいく。痛みや刺激が快感に変換され、少女の思考をも熱で溶かしていく。
そんな時に、再びドスン、と奥を抉られれば、その快感はルーテシアの意識を焼き切るほどに強烈だ。
「はひゃっ?!」
暗闇に落ちるのではなく、すべてが真っ白になるような未知の感覚。ルーテシアは気づかなかったが、その時少女の全身はビクッと大きく跳ねていた――映像越しに見たメガーヌと同じように。
「人生初イキはどうだった?」
「イ、ク……?」
「そうだ。今お前が経験したのが、『イク』ということだ。これからはイキそうになったら声に出すといい。俺たちはもっと興奮するからな」
レクチャーと同時、ぐりっと乳首が捻られるとともにもう一度、ペニスが子宮を抉る。
「あ、イヤァァァァッ!き、きもち、い――イクゥゥゥ?!」
そのひと突きで絶頂に達して。ルーテシアの手足は、気づけば男に絡み互いを更に密着させていた。
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それから、ルーテシアは何度も何度も絶頂し、何度も何度も精液を子宮に放たれた。
男の性欲に限界などないというのか、何度射精しても固さを失わない男根の刺激は、ルーテシアの意識を何度も奪い、引きずり戻す。
明滅する視界と意識が、再び焦点を取り戻したとき。
ルーテシアの目に映ったのは、母の顔だった。
「――マ、マ?」
「ルー、テシア」
自分が仮死状態の間に娘が犯した罪でその身体を穢された母親は、泣きだしそうな我が子をギュ、と抱きしめた。
「だいじょうぶ、ママが、一緒だから、ね」
メガーヌの一言で、ルーテシアの瞳に光と、母に受け入れられている喜びの涙がこぼれだす。
「感動のシーンだが、続きと行こうか」
だがそんな光景も、凌辱者たちにはちょっとしたスパイス程度のものだ。声をかけられてようやくルーテシアは気づいた。メガーヌは男にまたがっていたことに。そしてその男が腰の動きでメガーヌの中を犯しだす。
「あっ、イク、ルーの前でぇ、イッチャうぅぅぅ?!」
媚薬を飲まされていたメガーヌは、先ほどまでのルーテシアと同様に一突きで絶頂に達した。ビクンッと全身を跳ねさせて踊るメガーヌの姿は、
「きれい……」
凄まじい雌の色気が、ルーテシアをしてそう言わしめた。
「喉が乾かないか?いい飲み物がそこにあるぞ」
教育官、自分を最初に淫獄に落とした男の声に、ルーテシアは自然と従う。たわわに揺れる乳房を捕まえ、その頂点の突起を吸い上げる。
途端に口の中に広がる甘い母乳の味。いくらでも飲みたいと思ってしまう本能に、ブレーキを踏む理性はもうルーテシアにはない。思うが儘に母乳を飲み干す。
「ひゃぁぁん!お、オッパイ、吸われてるぅぅー!ルーに、おっぱい、あげちぇイクっぅぅぅ」
一方のメガーヌもすでに快楽に呑み込まれていた。幼いといっても赤ん坊とは言えないルーテシアに母乳を吸われ、その感覚だけで彼女は絶頂していった。
「ハハッ、娘に母乳吸われたとたんに膣がギュウギュウ来たぜ!」
「娘を産んですぐに捕えられたそうだからな。身体はまだまだ牡がほしいんだろうさ」
「ルーテシアも淫乱な素質はありそうだ。一度薬を打っただけでもうこなれ始めてるぞ」
下卑た笑い声とともに男たちは乱れる母娘にその欲望の手を伸ばす。淫獄の夜が明けるにはまだまだ時間がある。
そうして、夜が終わるころ。
その全身を、髪の毛一本に至るまで精液や愛液で穢された母娘は、同じような壊れた笑みを浮かべたまま床に打ち捨てられていた。
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こうして、わたしは――ママも一緒に肉奴隷になりました。
再教育として呼び出されれば、何人もの男の人たちに気を失うまでセックス漬けにされ。
あるいは、ママと一緒に一人の男の人にご奉仕をし。
あるいは、ローターやバイブ、電極なんかを使われてひたすらイキ狂わされたり。
おっぱいを吸い上げてママをひたすらイカセたり、逆にママにクリトリスを責められてイキ狂ったりもさせられたっけ。
最初はもちろんイヤでイヤで仕方なかったけど……いつの間にか、メチャクチャに犯されるのが待ち遠しくなるようになっちゃった。
……普段過ごしているマウクランは、確かに平和で穏やかで――何の刺激も変化もないから。
凌辱レイプなんて、人として間違ったことでも、退屈を消し飛ばすほどの刺激を与えられて、それに溺れちゃったみたい。
そして。
「ほう、新しいバリアジャケット、似合うじゃないか」
わたしの純潔を奪ったあの教育官に見せているのは、彼がアイデアを出してわたしが調整した新しいバリアジャケット。
前のバリアジャケットから変わったところは、二の腕あたりから伸びた袖パーツと――下着一枚の上にコートでも来たような、痴女一歩手前の胴体部分。
「や、やっぱり――恥ずかしいっ」
フェイト執務官のソニックフォームも相当にアレだけど、これはセックスアピールの点だとよっぽど破廉恥だ。
「……『腹を見せろ』とはいったが、その発想をしたのはお前だぞ」
責任転嫁失敗。自分でもなんでこんな形にしちゃったのかわからない。
「まあいいさ。お前からこちらをもっと悦ばせてくれるというなら大歓迎だ、ルーテシア」
ニヤニヤ笑いの教育官の指が、わたしのオマンコに触れる。ショーツの部分をずらせばそのまま中に押し入れるんだから、エッチをするなら便利な形だよね。
横になった教育官にまたがり、そそり立つオチンチンを膣の中にすべり込ませていく。何年も犯されていても、まだまだわたしは成長途中。教育官のオチンチンはまだ私には少し大きい。
「あふぅっ――ムグゥ!」
声が漏れた口に、別の男のオチンチンが差し込まれる。喉まで届く長い代物だ。危うくえづきそうになる。
「喉マンコの具合も相変わらずいいな。さすが1●歳のボディだ」
揶揄するような言い方だけど、わたしの身体で楽しみたいっていうのはよ〜く伝わってくる。口の中でビクンビクンしてるもの。
横目で見れば、ママも四つん這いで口とオマンコを犯されている。ママの衣装はエプロン一枚。裸エプロンといって、男のロマンなんだそうだ。
……腰の動きもフェラチオの色気も、わたしはまだ足元にも及ばない。凌辱教育の期間は同じはずなのに、なんでだろうと思わなくもない。
と、気を逸らしてたせいでわたしの方が、フェラチオの絶頂タイミングを見誤っちゃった。おおうっって男の人の唸りとともに、口の中にザーメンがドクドク出される。
飲み干せればよかったけど、わたしも準備ができてなかったから、せき込んでザーメンが口からこぼれちゃった。
ザーメンが胸の谷間を伝っていく。
膨らんだお腹を汚しながら垂れていく。
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「――へへっ、これはこれで色っぽいじゃねえか」
フェラでお相手してた男の人が、ちょっと悔しそうに言う。ああ、これは何回も犯されちゃうなぁ。
「あ、あかちゃんがびっくりしちゃう……」
「マンコを犯されてるのに今更だな」
「ンンッ」
教育官が一際強く突き込むと、子宮口がこじ開けられそうになる。赤ちゃんに当たっちゃうよ……。
そうそう。わたし、いま妊娠してます。『お腹が見えるバリアジャケット』っていうアイデアも、孕んだお腹をアピールするためのものです。初めての出産も、もうそんなに遠くはないはず。
ママも今は大きなお腹を揺らしながらセックスしてます。ママはこれで3回目。ボテ腹セックスにももう慣れたみたい。あんな色っぽい笑顔でアンアン言ってるもの。
――ナンバーズのみんなは管理局とかでお世話になってます。局のお仕事とかを手伝っているそうだけど、実はそれが戦闘機人の稼働データ収集のため、っていうのは、気づいているのかな?
教育官から聞きました。もともと戦闘機人が禁じられたのは『成功率が低いから』。作成成功率が上がれば将来制限は無くせるそうです。ナンバーズのみんなはそのための情報サンプル。テロを起こしておいて今では局員として働けるなんて、受けた教育が間違っていた―ってだけじゃ説明つかないよね。
そしてわたしの『再教育』もおんなじ。
わたしは、後から生体改造をしても余裕がある体質なの。レリックを埋め込まれて何年も普通に生きていられたわたしがその証明。ついでいえばそれを抜きにしてもママは素質ある魔導師を産む母体として優れているんだとか。
だから、わたしたちはたくさん孕んで子供を産む。産まれた子は孤児院に預けられて、素質があれば管理局にスカウトされる。そうして、優秀な魔導師を少しでも増やしていく。それがわたしの『再教育』の本性。
そんなのおかしい?受け入れるなんて狂ってる?
……うん、きっとそうだよね。最初の『再教育』で、きっとわたしもママもどこかおかしくなっちゃんだろうね。でも――
「ああっ、もっと!もっと激しくぅ!イクの、まだイクのぉ!ルーの、いもうと、もっとぉぉぉぉ!」
「ひゃぁぁぁ!や、やしゃひくしてぇ!!あかひゃん、こわがっちゃうぅぅぅ、アッアッアッ、い、イッチャうぅぁあああああ!」
――わたしもママも。例え刑期が終わってもここからは抜けられない。だって。エッチなこと全部が気持ちいいんだもん。
淫らな闇に落ちた紫の花が2つ。無限の欲に穢されて、花は更なる淫獄に落ちていく。
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以上、投下終了です。
通し番号で1が重複してしまいましたが、修正方法がわからないのでスルーしてください。
ルーテシアが無人世界で建築家やってたり、新しいバリアジャケットが痴女まがいだったりした頃に浮かんだネタを、ようやく形に出来ました。
…まさかルーテシアが嘱託魔導師になってるなんて思わなかったよ。無人世界に閉じこもってたはずなのに。
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>>647
やっぱ親子子宮攻めは最高だぜGJw
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GJGJ
親子丼まで後一歩だ!
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メガーヌさんはルーの罪状を軽くしたり待遇を良くしてもらう為に
実は管理局のお偉いさんに身体を売ってたりしてな
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それを知らないルーは、メガーヌの治療のために
管理局のお偉いさんに身体を売っているんだよ
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賢者の贈り物のような心温まる話ですな
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>>651
???「任せとき、うちの守護騎士には治療のスペシャリストもおるからな!」
>>650
???「勿論や。あない親思いな良い娘のために人肌、もとい一肌脱ごうと思わないなんて人間や無い」
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>>653
ルールーの胸元が急成長したのはやっぱりそういう…
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>>653
ひゃっはー汚いタヌキがいたもんだぜ!
・・・いつからこんなシチュが似合う腹黒キャラになったんだろう。教えて偉い人
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車椅子じゃなくなって薄幸属性を投げ捨てたときだな
車椅子のときはバイブ装着で車椅子に乗せられて涙目になるのがかわいいキャラであった
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変わっちまったなタヌキー
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広域Sランクの魔導が彼女を変えてしまったのだろうか
フェイトちゃんはstsでもあんまりキャラ変わってなかったような気がするけど、考えてみたら初登場から戦闘力の変化が一番少ない人だった
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まあ魔導を得た経緯で綺麗事じゃないことを心底知ってしまったからなあ
ギリアム提督はホンマに業が深い
フェイトちゃんは最初から知っていたので変わらない
なのははユーノ先生頑張った
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V見てるとはやては局員になるよりも小学校の先生とかの方が天職っぽく見えるな
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>なのははユーノ先生頑張った
なんか突然、夜の魔法訓練と称して、バインドした相手を快楽責めにする魔法とか教えてる鬼畜ユーノ君(9)が降りて来たんだがw
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そしてそのテクニックで今度はなのはがフェイトを責める!
フェイトもユーノ君にテクを襲わって今度は二人でヴィータとシグナムを責める!
以下順次範囲拡大……
これか!
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結婚してからご無沙汰になってしまって
しょうがなくユーノの服を着て自慰にふけるなのは
ってのもいいかもしれない
はやゲンでもいいかもしれない
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>>663
その頃ユーノはカンヅメになった司書長室になのはの服を持ち込んで
司書に見つかって貞操のピンチか
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ユーノ「偽装は完璧。これはなのはのBJを模したコスプレ衣装(手作り)さ!」
ただし下着のみ本物
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司書「こないだ司書長室に行ったら、教導隊の高町一等空尉と同じBJを展開してた金髪の美少女がいたんだが、一体誰なんだ?
なんか、どっかで見た覚えがあるような気もするんだが……」
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司書「まさか謎の美少女の正体が司書長だったなんて!? いや、それでも良し。むしろそれが良しっ!」
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司書「現在深夜0:00。今宵はハロウィンです。録画機能のあるデバイスで自画撮りです。
司書長のバリアジャケットのコスプレをして金髪に変装して、似た姿で目の前に現れて司書長をびっくりさせたいと思います。
では、今から司書長が残業してるはずの部屋へ向かいます」
(移動中)
??「ユーノくうぅぅん! トリックオアトリィィトッ! むしろセクシュアルにトリーーート!」
司書「窓から…白い影!? ツインテール…!? 私に…迫って…ああ、窓に…窓に…
ひあああ、らめえーーッ 押し倒されて私のぱんつのなかに手が…すべすべした手が…まさぐって…!
バインドで縛りあげてそんなところを舐め舐めされたららめえーーー!」
執務官「無限書庫の廊下で事件があったんだ。これは犯行現場に落ちていた女性司書の持ってたデバイスの録画映像」
教導官「嫌な…事件だったね。テンション上がりまくってて違和感感じなかったけど、ちんちんが無くて割れ目だけだったからね…」
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おい犯人自供してるぞ逮捕しろよ執務官www
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なのはさんマジ肉食獣ww
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>>647
投下GJです ご新規の方でしょうか、まだここに新規の職人さんが来られるとは嬉しい限り
負けじと、というわけでありませんが、投下します
クロユノホモSS R−18 シリアス
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愛の地獄
「はぁ……あぁああッ!! いい、いいよ……クロノくん! そこ……んほぉお!! クロノくんのチンポ良い! もっと突いて! 突き上げてぇええ!!」
ベッドのシーツの上で、髪を振り乱し、実った乳房をぶるぶると揺らしながら女は喘ぐ。
栗色の髪を伸ばした、程よい肉付きの女体、エイミィ・リミエッタの体。
普段の快活で爛漫とした性格とは裏腹に、色と恋に染まるベッドでの彼女は、あられもないほどに雌だった。
だらしなく舌を伸ばして快楽に耽る様は、発情期のメス犬さながらの乱れようだ。
「――」
乞われるまま腰を突き上げてエイミィを攻めながら、肉棒を締め付ける快感をよそに、しかしクロノの心はいささか落胆していた。
エイミィとの仲は長い、それこそ執務官になる以前、訓練生の頃からの腐れ縁だ。
誰であろうと物怖じせず接する、明るく朗らかな少女、それがエイミィだった。
堅物で真面目が過ぎる自分とはまるで違う彼女の姿に、励まされた事は何度もある。
いつしか思春期を過ぎ、互いに強く異性を感じるようになって、二人の関係は友人や執務官と補佐官のそれを超えた。
深く愛し求めたというよりは、他に選ぶ相手がいなかった為に落ちるところに落ちた、クロノはそう感じていた。
彼女に決して幻想を抱いていたわけではない、だが夜を共にした姿の生々しさは、クロノにとってあまりに衝撃的だった。
「ひぃあああッ! クロノくんのチンポすごぉいい……そこ、いいよ……ふぎぃいああ!!」
茶色の乳首と乳輪が残像を作るほど胸を揺すりながら、自分から腰を動かしてクロノの肉棒を擦り上げるエイミィ。
快楽によがる顔に、品性や羞恥心は欠片もない。
それこそが女たるものの真性の姿なのだろうか、それともエイミィが人一倍浅ましいだけなのか。
判断できるほどにクロノは女を知らなかった、なにせ童貞を捨てたのはエイミィだから、他の女の痴態など比べようもない。
かといって今更拒む理由もなく、クロノは求められるままにエイミィを抱き、貫く。
「……ん」
微かな呻きと共に、ぶるりと身震いする。
摩擦刺激への当然の反応として、彼は射精した。
感慨もなく、興奮も薄い、ただ出すだけ出す白濁。
エイミィは満足したように陶酔に堕ちた。
「はぁあ……出てる、でてるよぉ……クロノくんのザーメン……あはッ……あつい……あああぁあ」
抱きつき、唇まで貪りながら、嬉し涙さえ浮かべるエイミィ。
浅ましく舌をねじ込んでくるキスに、クロノも応えてキスをする。
(恋愛ってのは、こういうものなのかな)
どこか蛋白に達観した心の奥でそう想いながら、青年執務官の心は虚ろさを感じていた。
□
長く、広く、深く、大きな、不可思議な空間。
本棚というものが異常なほど奇形的に変化して作られたそこは、無限書庫という。
空間的に魔法技術で圧縮された図書設備を時空管理局が管理運営している、全次元屈指の情報の海だ。
無重力の書庫には足場が伸ばされ、整理されているのかどうかも分からない本が時折浮かんでいる。
そんな中、佇む人影が一つ。
ワイシャツ姿の細身、リボンでくくった長いブロンドの髪を伸ばすのは、眼鏡を掛けた知性を感じさせる美貌だった。
一目見れば女性と見紛うばかりの麗しい顔立ちであるが、れっきとした男性。
彼の名はユーノ・スクライア、ここ無限書庫の司書を勤める若き魔導師だ。
周囲に魔法陣を展開し、同時に本を幾つも読み取り、解析し、分類化する。
無造作に数多の情報を詰め込まれた無限書庫で整理を続ける、司書の日常的な業務だった。
目を細め、脳内に流れ込む情報を精査するユーノの横顔は、その美貌も相まって深淵さを感じる。
-
まるで誰か稀代の芸術家がその才能を以って彫り上げた彫刻のように無駄がなく、完璧に整った顔には、ある種近寄りがたいものさえあった。
「ユーノ。今大丈夫か?」
そんな少年に、憚る事もなく声を掛ける者が居た。
黒髪を揺らす青年、クロノ・ハラオウン。
本の解析を邪魔されたユーノは彼に視線を向け、しかし笑顔で応える。
二人は、これくらいで気を悪くするほど短い付き合いではなかった。
「ああ、大丈夫だよ」
術式はそのままストップし、クロノへ向き直るユーノ。
腕を組んだ少年は、意地悪そうに笑みを浮かべる。
「また僕に資料の請求かい? 執務官」
「まあ、そんなところだ。頼めるか?」
「嫌だと言っても押し通す癖に」
「悪いな」
「良いよ。今に始まった事じゃないしね」
互いに苦笑を浮かべるユーノとクロノ。
初めて出会ってから、今年でそろそろ五年ほど経つだろうか。
片や二十歳、片や十四歳、執務官として司書として協力関係をずっと続けていた。
第一線で活躍する執務官のクロノは事件や裁判に必要な資料や情報をユーノに求め、司書であるユーノはそんなクロノの望みに答えて最適なものを迅速に提供する。
クロノはユーノに助けられ、ユーノもまた様々な事件・事故を解決する役に立つ事を誇りに感じていた。
正に腐れ縁というやつだ。
「で? 詳細は?」
「これだ」
クロノの投げたメモリチップを手に取り、ユーノは魔法でさっと中に書き込まれた文書を読み取る。
司書として数年の経験を経た彼はそれだけで仔細を把握した。
「分かった。二日以内に提出しとくよ」
「助かる」
「別に、大した事じゃないさ。にしてもクロノ、こんなにいつも事件ばかり追ってて大丈夫かい?」
「そんな事で泣き事を抜かしてたら執務官は務まらないよ」
「そうじゃなくてさ」
「ん?」
「エイミィさんとの事だよ。あんまり仕事ばっかりかまけてると逃げられちゃうよ?」
「……ちょ、おいユーノ、お前まで」
クロノの顔に苦笑いが浮かぶ。
別に人前でいちゃついた事もなければ、おおっぴらに吹聴した事もないのだが、ユーノにまで自分たちの事が伝わっているとは。
人の口に戸は立てられぬのはわかっているのだが。
「別に捜査をしているからって、エイミィをないがしろにしてるわけじゃない……彼女は僕の補佐官だ、いつも一緒に居るさ」
いつも一緒に、いつもと変わらず、今まで通りに。
ただ関係性だけが変わった。
その事に、クロノは未だに戸惑っていた。
幼少の頃から美しい女性に囲まれて育った彼だが、あまりに頑なに育ち過ぎたのかもしれない。
付き合いこそ何年も前から在るが、恋人というものに変化した仲を受け止めるやり方が分からないのだ。
果たしてこれから先、自分はエイミィときちんと向き合っていけるのかどうか。
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その不安を紛らわせるように、クロノは話の矛先を変える。
「そういうお前こそどうなんだ。最近は随分と書庫の仕事で忙しいそうじゃないか。なのはともろくに会えてないんだろ?」
「どうしてそこでなのはが出てくるのさ」
「初めて会った頃からもう何年も経つんだ、二人共そろそろただの友達から先に進んでも良い頃合いじゃないのか」
「……」
クロノの言葉に、ユーノは返答に窮したのか、曖昧な微笑を浮かべるだけだった。
「それじゃあ、よろしく頼むぞ」
「ああ、うん。クロノはこれからまだ仕事?」
「そうだな。もう少し本局で調べ物をして行くよ」
踵を返し、去っていくクロノ。
その背中を、ユーノは目を眇めて見送る。
「なのはと、か……」
ふと反芻するのは、クロノの口にした名前だ。
高町なのは、かれこれ五年の付き合いになる友人であり、ユーノの人生にある種の転機を与えた少女でもある。
彼女がいなければ今の無限書庫司書というユーノの立場はなかっただろう。
異性としては最も深く付き合いのある人物という事もあり、クロノは何かと関係を茶化すような事を言う。
その度に、ユーノの心は軋んだ。
なのはの事を嫌っているわけではない、だが恋愛感情を抱いてもいなかった。
傍から見ればお似合いのカップルに見えるのだろうか。
勘違いされる事をそれほど気にはしないが、クロノに言われるのは辛かった。
「……」
去りゆく彼の背中を、ユーノは言葉もなく見続けた。
消えるまで、ずっと。
□
クロノが家に帰り着いた時、もう時計の針は夜十時を回っていた。
事件資料を読み漁るのに夢中になり過ぎたらしい。
「遅いよクロノ君」
「あ、エイミィ」
居間で待っていたエイミィ、眉をしかめた彼女の顔を見た瞬間、今日は家族と一緒に食事をしようと約束していた事を思い出した。
「すまない、ちょっと調べ物で本局に行ってたんだ」
何年も一緒に仕事をしてきた補佐官のエイミィだ、こう言えば分かってくれると思っていた。
だがしかし、意に反して彼に掛けられた言葉は辛辣だった。
「本当? まさか女の子となんて一緒じゃなかったよね」
「なッ……エイミィ、何言ってるんだ。そんなわけないだろ」
恋人の不実を疑うその眼差しに、クロノは驚く。
確かに約束を反故にしたのは自分だが、まさかそれだけで貞節に疑問を抱くとは。
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自分の事を信頼してくれていないのか、もし自分が逆の立場だったとしてもクロノは決してエイミィを疑うような事はないというのに。
「だって心配なんだもん。連絡くらいしてくれれも良いでしょ?」
「ああ、それはそうだけど……」
言葉に窮して押し黙るクロノ。
エイミィは恋人という関係になってから変わった、そう確信する。
前はこのくらいの事で小言を言うような女性ではなかった、おおらかで快活だった、だが一度男と女の関係になってからと言えばどうだ。
絡みつき、纏わり付くような粘着質な愛、相手を束縛しようとする所有欲もあからさまに。
クロノはむしろ、それこそが不実であるように思えてならなかった。
真に愛し敬うのであれば、信頼こそあるべきではないだろうか。
なぜもっとさらりとした愛を持てないのか。
助けを求めるような視線を、ちょうど居間にいたリンディに向ける。
すると母は、微笑して言った。
「クロノ。エイミィを大事にしないとだめよ」
「……」
彼女の言は、自分ではなくエイミィを擁護するものだった。
優しく微笑みながら、目はきっと叱るように自分を見る。
エイミィとの仲を強く薦めたのも彼女だし、女としてエイミィの愛をよく理解しているのだろう。
疎外感を受け止めながら、クロノはそれ以上反論する事なく、黙って頷くしかなかった。
□
本局のカフェラウンジ、といっても、ある時刻を過ぎたあたりからはバーになる。
その店でクロノは一人グラスを煽っていた。
あれ以来、あまり帰宅しないで本局で過ごすようになっていた。
もっと女の扱いに慣れていれば、こんな事もなかったのだろうか。
二十歳になるまでろくに異性と付き合った試しもなく、それが旧知の友人であったクロノには想像するよりない。
一体何杯目になるのか分からない酒の味は、決して美味いものではなかった。
だがそんなアルコールでも、彼を鬱陶しい現実から遠ざけるのには役立つ。
「クロノ。どうしたんだい、こんなところで」
「ユーノか」
唐突に後ろから呼び止める声に振り向けば、立っていたのはブロンドの美青年、ユーノ・スクライアだった。
「意外だな。君がこんな時間まで飲んでるなんて」
「僕にだって飲みたい時はあるさ」
「そう」
一言呟き、ユーノは隣の席に座る。
そして同じように酒を頼んでグラスを傾けた。
何も言わず、ただ傍に居る、居てくれる。
クロノにはそれが何より嬉しかった。
「……」
お互い無言のまま、静かで満たされた時が過ぎる。
クロノはその日、いつにないほど飲んだ。
□
「ああ、もう……クロノ、ちゃんと歩いてってば」
「ん……あぁ」
肩を貸し、歩かせながら、ユーノは必死に前へと進む。
そしてようやく辿り着いたソファにクロノの体を預けた。
場所は無限書庫、その中にある司書用の仮眠室だ。
-
書庫の設備拡張に合わせて新しく作られた部屋で、ソファにベッド、シャワーまで完備したいる。
時刻は午前二時頃、誰も居ない書庫なら気兼ねする事なく使える。
「まったく、君らしくもないね」
呆れたような口調で、ユーノは呟く。
今夜のクロノは彼らしくもなく、飲み明かした。
ユーノの言葉も今や聞こえていないらしく、すぅすぅと寝息を立てている。
そんな彼の姿に苦笑して、ユーノは備え付けの小さな冷蔵庫に入れていたミネラルウォーターのペットボトルを開けて飲む。
ここ最近、クロノが何か気疲れしているように見えているのを、ユーノも分かってはいる。
それがエイミィとの関係に類するものというのも察しはついた。
だが、そうだとしても、口を出すのは憚られた。
「クロノ……」
もし自分の性別が違えば、もし立場が違うのなら、ユーノはこの機に乗じて隙間に入り込む事もできただろうか。
そう考えてしまう自分を止められなかった。
じっと、クロノを見つめる。
眠る彼、今まで見たどんな姿より無防備で、あどけない寝顔。
体の中に残るアルコールの為か、血の巡りは良く、肌に火照りを感じる。
それが一層心を掻き乱した。
いつの間にか、腰を上げたユーノは、ゆっくりと歩み寄り、クロノを見下ろしていた。
指を伸ばし、触れる。
前髪を払って顔を覗き、頬に触れ……顔を寄せる。
「クロノ……」
もう一度、傍で彼の名を呼ぶ。
いつ頃からだろうか、普段は堅物の執務官として通る彼の、時折見せる笑顔や優しさに惹かれていたのは。
そしてその気持に気付き、必死に抑えるようにしていたのは。
道ならぬ想い、もし打ち明ければ今の関係を破壊してしまうその心を、ユーノは自戒し続けてきた。
もちろん、この先も永遠に語る気はない。
望むのは彼の幸せ、ならば、決して口にしてはならない。
だが今宵、誰もいない二人だけの空間で、ユーノは自分を少しだけ抑えきれなくなっていた。
「……」
言葉もなく、じっと見つめ、見つめ続けて。
顔を寄せ、遂に重ねる。
そっと唇と唇を触れ合わせて、ユーノは初めてのキスをした。
長くも短くも感じられる時間の中、満たされる心。
顔を離し、ユーノは恍惚の余韻に悩ましいほどの吐息を零し。
刹那の後に戦慄した。
目の前で、クロノの目蓋が開き、その双眸が彼を見つめた。
ユーノは戦慄に言葉を失う。
「ぅ……あ、うあ」
足元の床が泥沼にでもなったかのように、平衡感覚が揺らぐ。
喪失感に目眩がした。
してはならない、悟られてはならない、そう自分に課してきた礎が崩壊した瞬間。
思わず羞恥に顔を背ける。
小刻みに震えるユーノの姿に、クロノはただ呆然と見つめるばかり。
「ユーノ、お前」
その一語の響きの中には、クロノが全てを察したという理解がありありと滲んでいた。
涙が出た。
苦しみに胸が軋む。
(恥ずかしい……死にたい)
目元を乱暴に拭い、ユーノはクロノに背を向ける。
これ以上ここに居続ける気にはなれなかった、今すぐ逃げたかった。
「ごめん……忘れて、お願いだから」
蚊の泣くような声で告げて、部屋から逃げ出そうと足を踏み出し、
「待て!」
その手を、クロノが繋ぎ止めた。
□
ユーノの細い手を、握りしめる。
それは何か考えがあってした事ではない、反射的にしてしまった事だった。
-
あまりにも予想外の連続で、どうすれば良いのかまるで分からない。
ユーノがした事、自分がされた事、そこから導き出される結論は、そう難しい事ではなかった。
同性愛というものが在る事は知っているし特別な嫌悪感や差別心こそないが、まさか自分がその対象として見られるなど考えた事などなかった。
だが涙に頬を濡らすユーノの顔、その悲壮な様はあまりに痛ましく、放っておくわけにはいかなかった。
「は、離して……」
自分を見つめるクロノの眼差し、それが耐えられないとばかりに顔を背け、消え入りそうな声で呟くユーノ。
震える手は細く、白く。
羞恥に赤く染まる顔は息を呑むほどの美しさだった。
人を、これほど可憐だと想った事は、果たして今まであるだろうか。
「……」
ふと、クロノは考えてしまう、比較してしまう。
同じ、自分を愛してくれる存在として、エイミィとユーノの違いは何かと。
かつては快活で気の置けない幼なじみだったエイミィ、だが今やその情念は疎ましいほどの粘り気に満ちて、クロノを自分だけのものにしようと絡みつく。
片や、ユーノの想いは胸の内に咲く一輪の花のように清楚で、無碍にすれば散ってしまいそうなほど繊細だった。
何時の頃からユーノは自分にその想いを抱き始めていたのだろうか。
何時の頃から想いを秘してきたのか。
そのいじらしさを考えるほどに、クロノの胸は熱くなった。
さらりと金色の前髪を揺らす美貌、怯えを含んだ眼差し。
手折って良いのか、この花を。
自分が彼と一緒にいる時間、安らぎを得たという事実を噛みしめる。
ならば、離すわけにはいかなかった。
クロノの腕は少年の細い腰を抱き寄せ、顔を寄せる。
二人は再び繋がった。
「――んッ」
ユーノが驚き、体を緊張させるのが伝わってくる。
だが自分の気持ちを相手に流し込むように、クロノはなお一層強く、唇を押し当てた。
力を込めれば折れてしまいそうな細いユーノの体を、彼は包み込むように抱く。
いつしか、ユーノの体からはすっと力が消えた。
クロノはそれを感じ取ると、一度体を離す。
長いまつ毛の下で濡れた瞳が、震えながら自分を見上げていた。
「ク、クロノ……あの……僕は」
決して受け入れられる事はないと思っていた気持ちを受け入れられ、ユーノは戸惑い、怯えていた。
儚く脆い美しさを前に、クロノは白い彼の頬を優しく撫でる。
「良いんだ」
ただ一言だけ告げて、細い肢体を組み伏せた。
ちょうど寝床が近かったのは幸いだった。
白いシーツの上に、ユーノのブロンドがふわりと広がる。
ワイシャツの前を肌蹴てやれば、眩い柔肌が露わになった。
クロノは息を呑む。
エイミィの体を抱き、女の肌というものは知っているつもりだったが、ユーノのそれは今まで見たどんな体より綺麗だった。
白く澄み、一点のくすみもなく、手を乗せるとすべらかで陶器のようだ。
「あ、クロノ……やだ、はずかしいよ……」
翡翠色の瞳で弱々しく自分を見上げるユーノの姿は、クロノの心をどうしようもなくときめかせる。
その恥じらい、奥ゆかしさ、それはエイミィの見せる女ぶりより、よほど胸を熱くさせた。
もはや我慢ならず、クロノはユーノの肌に吸い付いた。
「んッ……はぁ」
舌を這わせて味わえば、少女の如き高いソプラノの声が甘く鳴く。
-
さらに貪欲な彼の手は服の下も脱がせた。
ベルトを外し、乱暴なほどの手つきで下着まで下ろすと、ユーノ自身はとっくに硬くなっていた。
ゆっくり撫で上げると、びくりと震えた、今にも達してしまいそうだった。
「ユーノ、体起こすぞ」
「え、ちょ……うわ!」
肩を掴むや、くるりとユーノを裏返す。
服を剥けば小ぶりで綺麗な尻が丸見えになった。
自分の指に唾を付けて、つぷり、と差し込む。
「あぅッ」
喘ぎを零しながら、ユーノはベッドのシーツを握りしめた。
クロノの愛撫は手慣れたもので、初めて異物を受け入れる菊座をゆっくりと慣らしていく。
エイミィとの夫婦生活でこちらの使い方もすっかり覚えていた。
入り口をほぐすと、クロノはちょうど財布に閉まっていたゴムを取り出す。
ローションを絡めてあるタイプなのは幸いした。
取り出したものに被せると、ほぐしたてのユーノの菊座に先端を押し当てる。
「ユーノ、辛かったら言ってくれ」
その言葉に、ユーノはコクリと頷いて応える。
腰を静かに沈めて、新入していく。
初めてなのだから当たり前だが、きつく、狭い。
素晴らしく締め付けの良い中へ、クロノは己自身を全て挿しこむ。
「く……はぁ」
苦悶めいたユーノの喘ぎ。
だが長いブロンドの髪を揺らし、白い眩いほどの背中を魅せつけるその美しさに、クロノは血が滾った。
世の凡百の女では比にならぬほど、ユーノの柔肌と細い肢体は艶めいていた。
もどかしいほどに腰を前後させ、肩に手を当てて挿入を繰り返す。
揺れた髪から香るシャンプーの匂いは、悩ましく甘かった。
「あ! んぅ……ク、クロノ……くろのぉ」
最初は苦しげだったユーノの声は、今や上ずった喜悦が滲んでいた。
年頃の少年にしては高く澄んだ声、余計にクロノの劣情は熱さを増す。
限界までは呆気ないほど昇り詰めた。
「ユーノ、そろそろッ」
ぶるりと身震いし、腰の中心から走る快楽の電気の痺れのまま、クロノは解き放つ。
被せたゴム越しに直腸の粘膜に伝搬する痙攣と熱。
「はんッ! ふぅ……ぃッ」
悦びのあまりか、ユーノもまた喘ぎを零しながら達した。
絶頂に達した恍惚に意識は蕩ける。
汗に濡れ、上下するユーノの後ろ姿は実に艶だ。
振り向き、こちらを見つめる切なげな眼差しにクロノは一層心を掻き乱された。
求めるままに、彼は顔を寄せて唇を重ねる。
こうして、二人の関係は始まった。
□
それからのしばらくの日々は、クロノの人生の中で最も充実した、幸福な日々だった。
執務官として事件を捜査する傍らで、時間を作っては無限書庫へ赴き、ユーノと過ごす。
無論、愛する時は愛するのだが、決して爛れた肉欲に溺れるだけではない。
むしろ静かに語り合う事、ただ言葉もなく傍に居るという事の方が多かった。
支配欲や独占欲とはかけ離れた、いわば真の愛だった。
クロノは、本物の恋と愛を得たと硬く信じる。
だがその蜜月は決して長くは続かなかった。
破滅の時を迎えたのは、桜舞い散る春空の下だった。
その日は花見の席として、高町家、ハラオウン家、そして八神家と、友人知人を大勢集めた宴会の様相を呈していた。
ちょうど咲き頃の真っ盛りと見えて、花吹雪は見事なものだった。
クロノはユーノとエイミィに挟まれる形で座り、酒を飲んでいた。
未だにエイミィとの関係は切れておらず、彼女の恋人という体裁は続いていた。
彼としては心苦しいところだったろう、ユーノは愛している、だが決してエイミィを嫌っているわけでもなかった。
いわば不倫のような秘した関係というわけだ。
内心では、隠し通したまま、こうしてずっと二人で寄り添いたいと考えてはいた。
-
それが甘い幻想だと、知るのはこの時。
「そういえばクロノ」
ふと、正面に腰掛けていた麗人の声が彼を呼ぶ。
それは母リンディだった。
酒を注いだカップをそっと上品に煽りながら、年不相応の美しい母は、微笑しながらクロノを見つめる。
「どうしたんですか、母さん」
「ええ、ちょっとね。こんなところで言うのもなんだけれど、少しお仕事の事よ」
「仕事の?」
「そう。実はね、私もそろそろアースラの艦長を辞そうと想ってるのよ。本局の内勤務めにしないかって上から言われててね」
「本当ですか? じゃあ誰か新しい艦長を配属するという事に」
「そうよ。あなたがね」
「え……ぼ、僕が?」
ありえない事ではなかった、事実クロノの実務経験と知識、能力を鑑みれば艦長に就任する事は難しい事ではない。
リンディの推挙があれば彼は速やかに幾つものステップを踏み越えた、高い地位に就く事になる。
素晴らしい昇進を意味するリンディの言葉に、にわかに場は賑わって、エイミィや他の皆も祝いの言葉を口にした。
だが、次の瞬間母の告げた響きは、彼の心胆を凍てつかせた。
「これからはあまり無限書庫に行く時間もなくなるわね、ねえ? クロノ?」
と。
目を細め、優しそうに微笑み、クロノを見るリンディ。
その瞳の奥に燃える何か。
それは激情。
燃え滾る感情がクロノを突き刺す。
一瞬で理解できた、母は自分とユーノの関係を看破していると。
ただ穏やかに告げるだけの言葉の中にある、僅かな抑揚、それがありありとクロノに警告を突きつけていた。
何とも言えぬ虚無感と喪失感に、クロノは内心打ちのめされる。
決しておおっぴらにユーノと親しくしたわけでもなく、あくまで二人の関係は秘したものだったが、遥かに長い人生経験を持つ母からすれば、それはあまりに稚拙な隠蔽だったのかもしれない。
彼女の慧眼を逃れるなど、所詮儚い夢だったのだ。
クロノを艦長に就任させるというのは、警告だろう。
艦長になり、提督に就けば、自然と事件捜査の名目で無限書庫に行く機会は減る。
世間体を考えれば恋人関係のエイミィと世帯を持つべきでもあろう。
そうすれば、二人の関係は長くは保たない。
全てその為の算段だ。
優しげに微笑みながらこちらを見つめる母の視線、クロノは、そして隣のユーノももちろん、その意図を十全に把握する。
しばしの沈黙の後、クロノはぽつりと言った。
「そうですね、母さん」
□
クロノは艦長になり、提督へと昇進し、そうして二人の蜜月は終わりを告げた。
だが決して愛が消えたわけではない。
一緒に居られなくなったとしても、別に想いが減じるわけではなかった。
離れていたとしても心は通じている、ならば繋がりは消えない。
しかしそれでも、会えぬ時間が積み重なれば、想いは募り、切なさは増していく。
耐えられなくなったのはクロノが先だった。
彼はアースラを老朽化を理由に、新造艦クラウディアの実用化に踏み切り、その艦長に就任。
それに伴い、人員の大幅増加を行って、秘書官やスタッフを本局の様々な部署から募った。
もちろん、その通達は無限書庫にも行き届いた。
-
ユーノはその意図をすぐに察した。
つまり、クロノは新しいクルーとしてユーノを自分の傍に置きたいと思っているのだろう。
ある意味で職権の乱用と言えたが、正当性はある以上誰も口は挟めない。
ユーノも断る理由はなかった。
だが、ユーノは心のどこかで自分の未来をある程度予想していたのだろうか。
果たして、リンディはこのクロノの決断を前に何を思う。
無限書庫の職を辞し、クラウディアへ移るまでの間、ユーノは短い休暇を取り辺境世界の遺跡発掘に行った。
それが少年の運命の袋小路だった。
□
無人の世界、森は深く、ユーノは一人テントの傍でキャンプチェアに腰掛け、焚き火の明かりを頼りに本をめくっては、時折夜空を見上げていた。
静かな自然の中、静寂を友とする一時。
そこへ、闖入者の姿がふいに現れた。
茂みの中から歩み出るのは、フードを目深に被った黒い外套姿の女。
手にした長剣の白刃が月光を吸って冴え冴えと銀色に輝く。
明らかに剣呑な様相を前に、しかしユーノはまったく慌てる事もなく、静かに本を閉じ、立ち上がった。
そして悠然と剣士に近づき、親しげに呼びかける。
「久しぶりだね、シグナム」
彼の言葉に、さしもの刺客も驚嘆に身を戦慄かせた。
フードをめくりシグナムは素顔を晒す。
「よく分かったな」
「守護騎士のうち、もし来るなら君じゃないかなって思ってたんだ」
「そこまで読めていたのか……ならば、誰の差金かは言うまでもないだろうな」
「リンディ提督、だね」
「……」
無言はすなわち肯定だった。
リンディは、ユーノを殺害すべくシグナムを刺客に仕立てあげたのである。
はやてや八神家の皆を盾に取り、命令を下したのだ。
彼女の地位と権力を以ってすれば過去の罪状や危険性を元に監獄へ送るなど造作も無い、となればシグナムに逆らう手立てはなかった。
何故、彼女はそこまでクロノとユーノの関係を許さないのか、人命を奪うほどの事をするのか。
その理由さえもユーノは察していた。
リンディは決して冷淡でも冷酷なわけでもない、彼女はむしろその逆、深く激しい愛を持つ女性だった。
麗しき美貌を湛える彼女が今でも再婚せず独身を貫くのは、彼女が未だに亡夫クライドを愛し、操を捧げているからに他ならない。
そんな彼女にとって、クロノはかけがえのない夫の一粒種である、もしその息子が道ならぬ愛に走り、エイミィを捨ててしまえばクライドの血筋は絶える事となる。
リンディはそれを最も恐れた。
そう、彼女がユーノを殺さんとするのは、怒りでも憎しみでもない、殺意でさえもない、あるのは愛と恐怖だった。
家族を持たぬ天涯孤独のユーノだからだろうか、不思議とリンディの気持ちを読み取る事ができ、自分を殺そうとする彼女に対して恨みは生まれなかった。
ただ、悲しく憐れだった。
「許してくれとは言わん。好きに恨んでくれ」
「良いよ、別に恨んだりしないさ」
シグナムがゆるりと構える、悲痛な顔とは裏腹に、上段に構えた剣は刀身に殺気満ち、微塵の隙もない。
ユーノもまた寂しげな微笑と共に軽く手を上げて構えた、翡翠色の魔力光を放って形成されるスクライアの民族衣装型バリアジャケット。
見守るのは天上の月と黒い空のみ。
-
油断なく白刃を狙いを斬撃に、ユーノの脳天へ狙いを付けながら、女騎士はじりとすり足で間合いを僅かに詰める。
距離にすれば数センチにも満たぬ前進であるが、圧迫感は果てしない。
少年は汗で頬を濡らし、目を眇めて相手を注視する。
「ユーノ」
ふと、沈黙を破ってシグナムが呟いた。
重々しく響く声に、思わずユーノはびくりと肩が震える。
「抵抗しなければ楽に殺す事もできる」
それはシグナムなりの慈悲だったのだろう。
だが冷たい言葉への返事に、少年はふっと笑った。
「そう。ありがとう。だけど、断るよ。そう簡単に生きるのを諦めたくない」
「承知した」
返答に、シグナムは頷き――刹那、動く。
強く強く、大地を踏み込み、疾風と化してシグナムが斬り込む。
長い時を掛けて練り上げた技、鍛え抜いた体躯、そして魔力による強化を重ねたベルカ騎士の一刀。
何の詐術もない、上段唐竹割りに脳天を狙う真っ向勝負。
剣先が霞んで見えぬほどの凄まじい速度のそれは、並みの使い手ならば防ぐはおろか見切る事さえ出来ずに絶命しただろう。
だが長剣の刃は耳障りな甲高い残響を立て、刃毀れの銀粉を上げながら弾かれる。
防いだのは半球状に展開された防護障壁。
シグナムが動くより先に、ユーノは既に自分の周囲にバリアーを構築していた。
動きを見切る事は出来ずとも、来るのは前方180度圏内からの近接攻撃である程度は予測できる、ならばその範囲で防御するまでだ。
しかしユーノが十中八九防御に徹する事は、シグナムとて承知済み。
弾かれ宙に泳いだ凶刃はもう二の太刀を生んでいた。
より強く踏み込み、盤石の大地の力を脚から腰、腰から腕へと伝搬させて繰り出すのは刺突。
力の全てを一点に集中した剣戟が風を切り唸る。
ユーノはさらにシールドを二枚重ねしてこれに応じたが、当たった瞬間、そのあまりの力に障壁ごと後方に飛ばされる。
「くっ!」
もはや地上戦でただ一方的に受け続けるのは限界だった。
少年は飛行魔法を用い、万有引力を引き剥がして天へと昇る。
女騎士は桜色の長髪を靡かせて後を追った。
大きく担ぐように太刀を構え、旋転しながらの強烈な斬撃を袈裟懸けに、一瞬で距離を詰め切ってぶつける。
その威力を前にユーノの張ったシールドの表層が呆気なく破壊され、だが同時に彼は多重展開で新たな障壁を再構成して追撃を受け流す。
体に飛行Gをひしひしと感じながら、宙を螺旋に駆け抜けるユーノ、餓狼の如く追いすがるシグナム。
攻守の立場は完全に決まり、逃げと攻めの関係は崩せぬかに見えた。
だが果敢な連撃を繰り返すうちに、徐々に攻めるシグナムに不利が生まれ始める。
彼女が振るっていた剣は、愛剣レヴァンティンではなかった。
殺害した際に傷口から足がつかぬよう、無銘の剣型ベルカ式アームドデバイスを用いていた。
この無銘の一振りは、シグナムが振るうに足る業物ではなかったらしい。
あまりに強固なユーノの障壁へ連撃を打ち込み続けるうちに、次第次第、刃先は刃毀れで凹凸を形成し、剣身全体まで軋みを上げ始める。
横薙ぎの凄まじい斬閃をシグナムが打ち込んだ時だった。
遂に酷烈な使用に耐え切れなくなった太刀が、切っ先から十センチあまりを折られてしまう。
それが反撃の好機。
ユーノは身を翻し、マントの裾が千切れんばかりの勢いでシグナム目掛けて突っ込む。
細い彼の腕が振るわれ、魔力光が編みこんだ鎖が意志を持つ蛇のように襲いかかる。
デバイスも持たず、攻撃魔法も不得手なユーノにとっては数少ない相手を打倒しうる、チェーンバインドによる拘束。
攻撃力は低くとも、身動きさえ封じてしまえば勝負は決するのだ。
剣の能力が減じたシグナムは、一転攻勢で逆襲してくる鎖の群れを、遂に後方へ下がってやり過ごす。
-
戦いが始まって以来、初めて彼女が退いた。
「うおおおおおおッッッ!!」
この機を逃せば勝ち目はないだろう、冷静なユーノが、この時ばかりは半狂乱となり、叫びを上げてシグナムに攻撃を繰り出す。
だが、戦いという経験の少ない彼は気付かなかった、己が優勢と思い込んだ時こそ劣勢なのだと。
襲いかかる攻撃の数々を、目を眇めて見定めるシグナムは、ある瞬間、急激に後退速度を転じて、逆に前へと突っ込んだ。
突然の事に驚愕する間すらなく、ユーノの繰り出した攻撃が女騎士目掛けて振るわれる。
無数の縛鎖が紡ぐ綾目模様、しかし騎士の慧眼はその動きを寸分違わず見切った。
先の折れた剣で、絡め取ろうとする鎖の必要な分だけど弾き、受け流し、刃は流麗な銀閃を宙に描き――ずぶりと鈍い音を立てた。
ユーノの左手首の、ちょうど動脈のある付近をざっくりと、必要なだけ切断する。
入神の業前だった。
失血と痛みで姿勢制御を失い、大地へと失墜するユーノ。
樹の枝に当たりながら落ちた彼は、衝撃に喀血した。
気付けば、目に涙を溜めたシグナムが彼を見下ろしていた。
「やっぱり、勝てなかったか……」
宙を舞う中で、抉られた血管から溢れた血は既に致死量に近かったらしい。
意識は白く霞み、視界も徐々に定かでなくなっていた。
少年の手を、騎士の温かい手が優しく包む。
「すまない」
「良いよ、気にしてない……」
達観した笑顔で、少年はシグナムに笑いかけた。
彼は死の間際に立ってなお、誰も憎いとは思わなかった。
ただ一つだけ、心残りは、在る。
この手を握る相手が、傍で語りかける者が、あの人でないという事。
その寂しさだけが、胸の底まで沁み込んだ。
「最後に……一回くらい会いたかったなぁ……クロノ」
大好きな人の名前を、大切そうに囁いて、ユーノ・スクライアの短い人生は幕を閉じた。
□
事件は無人世界での事故として片付けられた。
未開世界で、珍種の動物に襲われたというのが管理局の公式発表だった。
だがクロノはその報告を聞いた瞬間、それが嘘だと心のどこかで気付いていた。
愛する人を死なせた犯人が誰かも、彼には予測が出来た。
ユーノの葬式を跨いでの一ヶ月近く、クロノは心神喪失となって苦悩し、嘆いた。
決意を固めたのも、その時だった。
彼は誓った、憎しみと怒りを燃やし、復讐をすると。
――数年後――
海鳴市の郊外、休日の公園には人が多い。
そんな中で、リンディはベンチに腰掛けて遠くで遊ぶ子供たちを見ていた。
カレルとリエラ、エイミィの産んだ男女の双子、待望のクロノの子供たちだった。
たまの休日は、こうして公園に出向き、家族揃って他愛ない時間を過ごす。
子供たちを見ていると、リンディは心が温かく満たされた。
クロノの子供、自分クライドの孫だ。
亡き夫の血はこうして絶える事なく流れ、未来へと命脈を繋ぐ。
-
それを思うだけで、顔が綻んだ。
「母さん」
「あ、クロノ」
「隣、座るよ」
簡潔にそう告げて、クロノはリンディの隣に腰掛ける。
そして、彼女と同じように、遠くでエイミィと遊ぶ我が子たちを見た。
その時のクロノは、いつになく静かだった。
もともとあまり口数の多い青年ではないが、ある時期を堺にますますそうなった気がする。
リンディには、その原因が分かっていた。
ユーノ・スクライアの死期こそが、クロノの何かを、少しだけ変えたのだと。
思い返せば、胸の奥が痛む。
誰あろう、あの少年を殺すよう差し向けたのはリンディの手によるものだ。
仕方がなかった事だと、自分には言い聞かせている。
クライドの血筋を残すため、クロノを惑わす芽を絶たねばならなかった。
果たして、その事実をクロノは知っているだろうか。
巧妙に隠蔽をしたのだから、決して露呈はしていないと思うが……
にわかに不安になる母に、クロノはただひたと視線を子供たちに向けたまま、語りかけた。
「母さん。そろそろ言おうと思ってた事なんだけど」
「え? 何かしら」
「実はね、僕は数年前に手術を受けてるんだ」
「手術って……どこか悪かったの?」
「いや、至って健康さ」
その瞬間、口元に邪悪な含笑を浮かべ、クロノは告げた。
あくまでも平坦に、あくまでも静かに。
「男性機能を取り去ったんだ」
と。
「……え?」
あまりに唐突で理解を離れた言葉に、リンディが間の抜けた声を零す。
そんな母をよそに、クロノは訥々と続けた。
「だから、僕は子供を作れないんだよ」
「な、何を言ってるの!? いえ、そんな……だってあの子たちは」
「エイミィも知らないけど、人工授精させたんだ。医者に頼んでね」
顔を蒼白とさせるリンディに、ついにクロノは視線を向ける。
彼は嘲笑っていた。
この数年間、涙と共に噛み締めてきた怒りの限りに、相手の大切なものを踏みにじる復讐の愉悦に抱かれて。
「だから、もう残らないよ、父さんの血も肉も。僕は一生子供を作れない。作らない。あなたの愛した人の命は繋がる事はない」
身魂万感を込めて、クロノは告げて、かつて受けた痛みの全てを返す。
リンディの守りたかったものを砕き、踏みにじる。
母の顔から表情が消え、虚無と絶望に染まる顔を、網膜に焼き付けて。
彼は立ち上がり、その場を去った。
背中を見つめるリンディの瞳からは、既に気力の光は失せていた。
□
それから、リンディは管理局を辞し、田舎に隠遁したという。
ほとんど人に会う事もなくなり、急速に老い始め、白髪もしわも隠せぬ有り様らしい。
風の噂に聞く母の凋落に、しかしクロノは喜びなど皆無だった。
復讐とは虚しいものだ。
したところで失ったものは何も返ってはこない。
いや、それどころか、むしろ心の傷はより深く穿たれた。
リンディを傷つけ、エイミィの想いも穢し、何も知らぬ子供たちにさえ業を背負わせて。
クロノの良心はそれを思う度、痛みを覚えた。
それでも、彼はこの気持を誰にも打ち明けず、一人で抱えて生きる。
それしか生き方を知らなかった。
彼は、あまりに不器用だった。
クロノに在る慰めは、たった一つしかない。
ユーノの遺品の、彼が付けていた髪留めのリボンだ。
棺桶に一緒に入れるはずだったものを失敬したそれは、クロノの手に残された唯一の、ユーノの持ち物だった。
手の内に握り、頬を寄せれば、もうとっくに失せている香りが、鼻腔の奥に思い出される。
そして連なるように、共に過ごした過日の記憶が、次々と去来するのだ。
穏やかで、温かく、満たされていたあの日々。
あまりに短く、忘れ難い幸福。
どれだけ月日が過ぎようと、記憶は薄まる事はなく、むしろ余計に強く鮮烈になっていき、クロノを苛んだ。
愛する人を失った空漠と痛みは、何時までもクロノを責める。
きっと、死ぬまで永遠に続くのだろう。
ただ肉体は生きているというだけで、それは地獄と大差なかった。
終幕
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投下終了
故隆慶一郎先生の名作、柳生非情剣収録の柳枝の剣に捧ぐる
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乙
別処で見てもしやと思いましたが、やはり「柳枝の剣」でしたか
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>>671
コメントありがとうございます。
新規、といいますか、過去のユーノ祭りで×ユーリのSSを投稿してました。
ほとんど読み専なので名前を入れてなかったんですが、入れた方がよいでしょうか。
そしてSSの方ですが、ハラオウンの血筋のヤンデレ気味な気配がゾクッときました。
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コテハンはまあ個々の判断で
付けない人もいますし
ハラオウンは、うふふ・・・好きよ、えへへ
感想どもっす!
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今更かもしれませんけどシガーさんの作品が理想郷のXXX板でコピペして転載されてますよ。許可してます?
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まーたシガーさんの神SSが盗作されてしまったのか(憤怒)
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許可も何も本人じゃないのか?
前書きで
>よそのスレやpixivでザ・シガーという別名義でも投稿しています。
って書いてあるけど
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>>684
ふう……GJ……
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>>690
おおう、見落としてた。感想でも本人っぽいことが書いてた。本人だったのか…
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あれは本人やで と
まあ分かってくれたのなら何より
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>>684
GJ
母の愛は時に身勝手で、子供本人がそれを喜ぶかは考えていないものもある
最期のシーンが切なすぎたよ……
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投下します ホモSSの後味をロリで中和してやんよ
アリサちゃんprprpr
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アリサたんをぺろぺろちゅっちゅするおはなし
広大な邸宅は荘厳なほどの風情を醸し出し、見るだけで家主の財力を如実に語っている。
バニングス家は有数の資産家であり、そのイメージをなんら裏切ることはない。
青々と良く刈り込まれた庭の芝を見下ろす形で位置する、上階の部屋は、この屋敷の一人娘の私室である。
屋敷同様に、たっぷりと余裕のある広さの部屋、大きな勉強机を前に腰掛けているのはブロンドの美しい少女だった。
アリサ・バニングス、それが彼女の名前だ。
まだ九歳だが、英才教育は欠かさず、ピアノやバイオリンのレッスンを始め、もちろん勉学もぬかりはない。
家庭教師のもと、今日も勉強に励む。
「どうかな、アリサちゃん」
後ろで、見守るように立っていた家庭教師の男が声をかける。
彼の声に、今まで机に向かい、問題用紙と格闘していたアリサは、ゆっくり振り返った。
「……」
無言で彼を見つめる愛らしい顔は、汗でじっとりと濡れていた。
心なしか息も荒く、小刻みに肩が上下している。
頬も淡く上気していた。
まるで風邪でも引いているようで――だが、違う。
事情を知る男は口元に含み笑いを浮かべながら、そっと少女の肩に手を置く。
軽く撫でると、それだけでアリサは身震いした。
「問題は全部解けたかな?」
あくまで優しく、あくまで穏やかに、男は質問する。
肩から髪に移り、頭を撫でる。
アリサの小さな体が戦慄き、吐息は一層熱くなった。
そんな変化を見てみぬふりをし、男は肩越しに小テストの用紙を覗く。
「うんうん、全問正解だ。さすがだね」
塾にも通い、日ごろから学業を弛まぬ少女の優秀さを確認し、彼は惜しみない賛辞を述べた。
だがしかし、その言葉の真に秘めた意味は、そこではない。
「良く出来たね。そんな状態で」
微笑を邪悪に変質させるや、彼はその手でアリサの服を掴んだ。
学校からそのまま着ていった白い聖祥学園のスカートの裾、それをまくり上げた。
露わになるのは少女の白い脚。
細く、長く、まだ未成熟な華奢な脚。
その付け根は白い飾り気のない下着が在るのだが、股ぐらの部分は色を変えていた。
水気を帯び、肌に張り付いているのだ。
何故か。
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理由は実に簡単だ、アリサの白い腿にテープで括りつけられたスイッチ、そこからコードを伸ばす“何か”はショーツの中に入り込んでいる。
鈍い振動音が彼女をどう責めているか、想像に難くないものだった。
「朝から付けてたから凄いことになってるね」
彼は顔を近づけ、これみよがしに鼻を鳴らして匂いを嗅ぎ、服の中で篭められた甘酸っぱい香りを堪能する。
自分のあられもない痴態を観察される心地に、アリサの顔は一層紅潮した。
背筋を駆け抜けるゾクゾクとした悦びに、少女の被虐心は煽られる。
「あ、あの……先生」
甘く、蕩けた声が、媚態を含んで零れた。
それは年頃の少女でありながら、同時に劣情に身を焦がす雌のものだった。
「もう……我慢、できないの……ちゃ、ちゃんと問題解けたから……もうゆるしてッ」
涙で潤んだ瞳で見上げながら訴えかけるアリサ。
ご主人様から与えられた今日の課題、ローターを仕込んだまま学校へ行き、そして放課後に自分との個人授業できちんと問題を解くこと。
それを全うできればご褒美をあげるというものだった。
彼女は見事に完遂した。
「そうだね、よく頑張ったね」
彼は教え子を褒めながら、彼女の下着に手を掛けた。
するすると脱がす。
ぐっしょり濡れたパンツと割れ目の間に、つぅ、と愛液の糸が引く。
コードを掴んで中に入っていた者を抜く。
「あ、んぅッ!」
何時間も挿入されたままだった愛液まみれのピンクローターは、アリサの体温を帯びて温かい。
手に取って眺め、温かさを感じ取りながら、匂いを嗅ぎ、舐める。
幾度も味わったアリサの蜜は、やはり実に美味だった。
無論それだけで満足できる筈もなく、彼はおもむろに指先を濡れたピンクの割れ目に向ける。
つぷつぷ、と指を沈めて、軽く掻き混ぜる、効果は十分だった。
「やぁ! ゆ、ゆび……いきなり……そこ、だめ! だめなのぉ!」
愛液が泡を立てて捏ねられると、アリサはその愛らしい顔をくしゃくしゃに乱して鳴いた。
甘い、蕩けるような嬌声。
だが容赦などするわけもない、彼はある一点を集中してこすり続ける。
天井側に、じょじょに硬くなる部分が生まれる、いわゆるGスポットというものだ。
そこをじっくり、攻め続けるとどうなるのか。
アリサの反応がすぐに教えてくれた。
「あぁ……もう、もう……イクぅうう!!」
少女の体がびくんと跳ね、大量の愛液が飛沫となって噴出した。
潮吹きと共に味わう絶頂。
アリサはすっかり顔を法悦に染め上げて悶える。
顔に飛んだ愛液を、男は満足そうに拭って舐める。
-
甘露はいつ口に含んでも飽きない。
「ほんと、いやらしくなったねえアリサちゃん。まだ一ヶ月くらいなのに」
一ヶ月前、それがスタート地点だった。
家庭教師として受け持った教え子のアリサを犯し、調教し、こうして従順な奴隷になるまで仕込んだ。
今や潮まで吹いてイクほどいやらしく成長した姿はなんとも嗜虐心と満足を呼び起こす。
既にいきり立った彼自身は抑えきれなくなっていた。
もちろん、抑える気など毛頭ないが。
ファスナーを下ろし、ぼろん、と大きな肉の塊がまろび出る。
湯気が立つほど熱と湿気を篭もらせたペニスを前に、アリサの瞳が興奮に輝く。
椅子の上で、少女は彼を迎え入れる為に細い脚を左右に開いた。
「せ、せんせぃ……どうぞ」
ぱっくりと開いたサーモンピンクの入り口。
溢れるほど愛液で濡れた熱いほとは、未成熟な少女らしい可憐さがある。
それこそ劣情をそそるのだ。
何度も開通した狭い入り口を、彼は再びこじ開ける。
にちにちときつい穴を押し広げる感触、肉棒を全方位から包む膣の心地は堪らなかった。
「あぁああ! ふとい……せんせいの、あん! すごい、おっきいよぉ!!」
内側をごりごりとこすり上げる太い肉竿を前に、アリサは苦しむどころか喜悦の声を上げた。
とっくに開発済みの体は、少女でありながら娼婦なみの感度だった。
奥の奥まで貫かれ、子宮口近くまで亀頭で小突かれて、意識を甘く染め上げる。
細く未成熟な矮躯を組み伏せ、少女の金髪が振り乱される中でするセックス、背筋を走る背徳感が脳髄を沸騰させた。
勉強机の椅子の上で、何度も何度も腰を振り、突き上げて媚肉を抉られるアリサ。
唇の端からだらしなく唾液を垂らし、とろんと目尻を下げたその顔は、浅ましい雌そのものだった。
発情期の小さな雌犬。
ご主人様に貪られるのを何より悦ぶ可愛らしい淫乱。
細い腰に手を添えて、より強く、激しく腰は動き、いよいよ二人の行為はクライマックスを迎えた。
ガンッ、ガンッ、と、椅子が軋むほどに力を込めて突き上げる男。
肉棒は深く突き刺さり、少女を果てしない場所へといざなう。
そして最高に力を秘めた一撃が、放たれて、
「あ、あはぁああああ! くる、きちゃう! イク……イクよぉ……きて! せんせいのザーメンきてええええ!!!」
あられもない少女の叫びが木霊した時、どっと溢れる白濁の粘り。
体内に注がれる粘液の感覚に、アリサもまた意識を真っ白に染めて地平の彼方へ意識を飛ばされた。
びくびくと、細い体が何度もアクメの余韻に痙攣する。
汗だくで体に張り付いた制服、乱れた顔、上気した頬、虚ろな瞳。
少女らしからぬ程の媚態をアリサが魅せつける。
「はぁ……あんッ……せんせい、しゅごいよぉ……チンポ……チンポぉ」
甘えた声でキスを求めてくる、ブロンドの可愛い小さな雌奴隷。
彼はその要求に応えて、たっぷり舌を絡めたキスをしてやる。
最初はただの遊び半分で仕込んだオモチャだったが、一度味わってみるとこれは実に素晴らしかった。
このまま家庭教師という名目で居座り、ずっとなぶり続けるのも悪くない。
「そうだ、アリサちゃん」
「はい……」
「今度お友達も誘ってみようか? ほら、あのすずかって子もさ、おんなじように、ね?」
「……」
アリサは無言で、しばし考えたのちに、こくんと小さく頷いた。
この先の事を考えて、男は興奮と喜びに武者震いし、また血をたぎらせて硬くなる。
そうして再びアリサとの淫らな個人授業が始まるのだった。
終幕
-
投下終了
ロリ書いたのいつぶりだろう
-
クッ、いたいけない少女になんて悪辣なレッスンをほどこすんだ、人間の風上にもおけねえ! 鬼畜の所業だ! 今のうちに下心が一切ない私がすずかタソの家庭教師に収まらねば! 体育が得意なすずかタソのためにブルマを持って!
あ、私のはエロ要素とってつけたようなもんです。
謎のマッドサイエンティストが運命に抗う話です(語弊)。
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「社会の歯車という例えがあるが、これを君はどう思う?」
「唐突ですね」
「私はいつだって唐突だろう?」
「そうですね……」
「それで、どう思うね?」
「正直、あまりいい印象ではないですよ。単純作業をただ繰り返すいち部品であると例えられているんですから」
「では君は社会の歯車と称されたとして否と言う?」
「…いえ、歯車はひとつでは意味を成しません。人と人とがつながりあって動いている社会ですから。社会の歯車という例えも否とまでは」
「では運命の歯車というものはどうかな?」
「劇的にドラマチックな単語になりましたね」
「君は運命を信じるかな?」
「いえ、そういう超常的なものは考えないことにしています」
「では私と君の出会いは、絶対的に必要な、運命的なものだったと言われても信じられない?」
「運命的なものではあったと思いますよ。先生が僕と出会ってくれていなければ、僕は何もできずに死んでいたと思いますから」
「ドクターと呼びたまえ。運命は信じないけれども、運命的という形容は使えるのだね」
「それほど僕にとって、あなたは救いだったというだけです」
「星にとっての救いだろう?」
「星にとっての救いは、つまり僕にとっての救いですから」
「運命からすれば、私と君が出会ったから星が救われるのか、星を救うために私が君に出会ったのか」
「僕からすれば、星を救うために先生がやってきてくれたと思いたいですね」
「ドクターと呼びたまえ」
「それでドクターは何をおっしゃりたいんです? 社会の話? 運命の話? それとも歯車の話ですか?」
「いや別に。特に考えはないよ」
「そうでしょうね」
「ただ個々の思考をぶつけ合うのも、いいだろう?」
「そうですね…ただひとりで考えるだけよりも、ずっと有意義です。思考を高めあっていけば…心も育っていきますから」
「しかし、そうだね…強いて言うなら、私は君と出会って回すべき歯車があったというべきかな」
「その歯車が回れば、どうなるんですか?」
「なに、運命が正しく回るだけだよ。その上で、私はいつかの私が、運命を打破してくれると、私自身を信じているがね」
◇
最初に出会った日のことだった。
「この星は死ぬ」
どんな会話の流れだったかは完全に覚えていない。
しかしこの言葉だけは耳朶にずっと残り続けて今日に至る。
その見識と智慧に明言されずとも、僕はすでに気づいていた。
気づいていた上で、諦めていたのだろう。
そんな心境を皮肉るように言葉を投げかけたのだと、今なら分かる。
私ならば生きながらえさせられる。
言外にそんな含みをもたせていたのも、気づいていた。
それまでの話の流れが科学者どうしの理知に富んだものから一転、僕は激して感情を叩きつけていた。
故郷の死への悲しさ、寂しさ、苦しさ。
何もできない悔しさ、嘆き、怒り。
「君は何か手に入れたいものがあったとき、どうやって手に入れる?」
出し抜けにそう問われたのは席から立ち上がって、怒涛のように喚き散らしていた時分だったはずだ。
それを涼しい顔と声音で聞いてくるのだから、逆に拍子を外されてしまった。
「…買いますよ」
「売っていなかったら?」
「つくればいいとおっしゃりたいんですね。星を救うためのなにかを」
彼は笑った。
僕は怒った。
いっそうの怒号に、覚えていないが、きっと支離滅裂な言葉も出ただろう。
-
できること。
できないこと。
その境界線がありありと見えるようになるのは、科学者ならではの苦痛だ。
根性論も精神論も切り捨てて因果を暴く。
暴いた先が、見たくもない未来でも。
結局、最後に僕は泣いた。
泣きながら教えを請うていた。
どうすればいいのか。
子供のように喚くだけ喚いて泣いてすがる。
省みると我ながら情けなさの極みだったと思わざるを得ない。
しかしそんな僕と対極に、彼はこともなげに言うのだ。
「いいよ」
その日から僕は彼を先生と呼んだ。
◇
先生の話は割りと脈絡がない。
好き勝手にしゃべりたいことをしゃべる。
そしえて肝心なことはしゃべらない。
しかも僕が仕事している最中にしゃべりかけてくるから始末に終えない。
今日もまた僕が図面を引いている最中に、語りかけてくるのだ。
「最初は対等な誰かが欲しかった」
方針は教えてくれた。
後はただ何でも知っている置物状態である。
聞けば聞いただけ教えてくれる。
しかし自分から何かをしようとする場合、大半が心底どうでもいいことばかりだった。
「近所に地下ダンジョンを作ってくる」といって99階層の謎の地下遺跡迷宮を暇つぶしに作ってきたときには脱力するしかなかった。
遠い未来に99階を踏破する猛者はいるのだろうか。
「見てのとおり、私は男性だろう? だから女性の私を造ってみた」
先生に造れないものはないと薄々感づいていたが、それは造りすぎだろうと思った。
さらに将来に星が死んだ後、生命が絶えないように強靭な体構造をした怪物を設計し始めたときにはさすがに止めた。
それが先日の話だ。
たぶん隠れてまだ設計しているのだろう。
僕の目を盗んで将来、乱造される気がする。
「しかし失敗したよ」
「先生でも失敗するんですね」
「ドクターと呼びたまえ」
「失敗して、どうなったんですか、ドクター?」
「秘書になった。私に似ずとても奥ゆかしくてね。あれでは対等と言えない」
奥ゆかしい先生を想像しようとしてできなかった。
「次に冷血な性格で造ってみた。創造主をゴミのように思い、その命を脅かすような」
「突拍子がなさすぎるでしょう」
「敵が欲しいと思ったのさ。ライバルというやつだ。これもまた対等の関係と言えるだろう? だから二番目からはクローンではなくした。しかし私の因子を植えつけることにしたんだ。私は束縛に反抗的な気質があるからね。私に敵対してくれると踏んでいた」
「それで成功したんですか?」
「失敗したよ。敵に厳しく、身内に優しいお姉さんができてしまった。彼女にとっての束縛は、つまり絆になってしまったらしい」
なぜか誇らしげに語るように見えた。
常浮かべる薄気味悪い笑い顔ではないそれを見るのは稀だ。
「次は闘争本能をこれでもかというほど凝縮して、破格の戦闘力を保有させてみた。私をぶっ殺してでも飛び出して、自由に暴れらないかと期待してね」
「失敗したんですね」
「明察だ。必要なときのみにその力を振るう冷静な戦士になってしまった」
「どうせそれで終わらないんでしょう?」
「そうだね。結局私は四度失敗をする」
「五度目で成功したんですか?」
「いや、対等な誰かなんてどうでもよくなってきた」
-
ならば四度の失敗は失敗のままだったのだろうか。
そんな僕の胸中の疑問を見透かすかのように先生は言うのだ。
「失敗が、成功以上になっただけの話だよ。私が欲しかったのは対等な誰か。しかし手に入ったのは娘だった。分かるかい?」
「分かりません」
「そうかい?」
先生がちょっぴりしょんぼりする。
ふとこの話題に先生の熱を知る。
いささか強い機微。
先生には珍しいと思った。
「五番目からは、私の因子を抜きにした。とある仲むつまじい姉妹を見てね。私もそういうのをこそ作りたくなった
「…あの、結局何人造ったんですか?」
「12人だ」
「12!?」
僕は精神的に退いて、引いていた図面の線がずれた。
「いずれ君も分かるだろう」
「分かりませんよそんな大所帯」
「君は娘はどのくらい欲しい?」
「……いや、考えたこともありませんよ」
「ふたりしたまえ。もっとも私が言うまでもなく、君はふたりにするだろうがね」
「何を根拠に?」
「運命だよ」
「…またそれですか」
「ところで一枚前の図面間違っているよ」
見直すと確かに、今描いている図面とかみ合わない。
実機をこれで作っても上手く動かないだろう。
「娘たちの基礎とも言えるべき存在もいてね」
図面の修正をしているとまた先生が言葉を続けた。
「プロトタイプということですか?」
「そうだね。そしてそのプロトタイプたちもまた、姉妹だった」
遠い過去を思い返しながら語る様はある種厳かだった。
先生の正体は知らない。
極悪人だったらしいのは話の節々から察せる。
どこから来たか聞いてもはぐらかされるだけだ。
科学者として類まれな才覚があるのだけは分かる。
変人ではあるが、どうも今さら悪行をするつもりもなさそうな手前、神仙が迷い込んできたようなものなのだろうと思っている。
先生自身は、やらなければならないことがこんな未来にあったから生きながらえてしまった老人と称していた。
「さらにそのプロトタイプたちには、元になった人物がいてね」
「複雑ですね」
「その人物が女だったから、プロトタイプは女性型だった」
「では先生が12人をすべて娘にした理由はなんですか?」
「ドクターと呼びたまえ」
「女性の方が機械と適合しやすかったんですか、ドクター?」
「それもある。後は私のコピーの避難場所として。……そして、最も大きな理由は、新たな何かを生んで欲しかったのさ」
「何かとは?」
「何かさ」
先生が笑った。
何を言いたいか分からないでもない。
今この世に存在し得るもの以上の世界。
世界を拡張する新たなる想像力。
造ることと創ることは違う。
何でも造れる先生だからこそ、誰かにそんな期待もするのかと思った。
それも、娘に。
「結局それもどうでもよくなった」
「先生は初志貫徹ができない人なんですね」
「ドクターと呼びたまえ」
「ドクターは考えを曲げすぎです」
「悟っただけだよ。ただ次の代へ継ぐだけでいいと。総力戦をやって、私は敗北したんだがね。その後、何人かの娘に決別されたものさ」
「…決別ですか?」
「そのとき私の胸に去来したものはなんとも言えぬ感動だったね。ああ、娘が自立して巣立っていくのはこういう感覚かと」
僕はなんだか違うと思ったけど黙っておいた。
本人は優しいだか暖かいだか誇らしいだかのいい顔しているのだから。
-
「…先生も敗北するですね」
「ドクターと呼びたまえ」
総力戦。
いまいちピンとこないが、この飄々とした奇人の総力戦が小さくまとまるとは思えなかった。
ひとつの街で武装蜂起をしたとか?
いやいや、さすがにそこまでおかしな人ではないだろう。
「するよ。いやあ、あれは楽しかったな」
「負けたのにですか?」
「負けたよ。その後、長い期間研究できなかったのは苦痛だったね」
「しかし今こうやって好き勝手できるんなら、ただの思い出でしょう」
「そうだねえ。もう思い出だ」
いつもの薄気味悪い笑い方をしながら、先生は窓の外へ視線をやった。
つい僕もその視線を追う。
すでにここから見える景色の、山は枯れ果てて腐り……死に始めていた。
あの風景が星すべてを包む。
その前に。
「君はいつ死ぬかな?」
「長くはありません。体が弱いんです」
「君の体には病が巣食っているね」
「…お見通しですか」
「専門だからね。そんな君に朗報だ。今すぐに研究をやめて、長期間の養生をするなら寿命を全うできるだけの治療をしてあげられるよ」
「要りません」
先生が笑った。
弾けたように笑い出して、狂ったように笑い続けて、最後にそれでこそだと言った。
「君のそれは不治の病というやつだよ」
先生はなお、裾を引くように話をしてくる。
「知っています」
「君は研究に体を酷使しすぎだね」
「知っています」
「星が蘇る姿を、君が見ることは決してない」
「知っています」
自然と穏やかな心地だった。
己の人生が脳裏を駆け抜けた。
物心がついた時分から今日に至るまでの時間たち。
星に生まれ、星に死ぬ。
星に生まれたから、星のために死ぬ。
なんと自然なことか。
己を育んでくれた大地への、これは恩返し。
天然からもっとも遠くにいるべきロボット工学者が、原始をこそ尊ぶという当然の帰結に僕はいる。
「さっき先生がおっしゃっていたじゃないですか。次の代へ継げばいいだけだと。僕も、次の代へと継げばそれで御役御免でいいじゃないですか」
「…次の代を育てるだけの時間はあると、私が保証しよう」
「それも運命ですか?」
「いいや、私の医療技術が裏づけだよ」
先生なりの、心配りだったのだろうか。
しかし信頼できる保証だった。
「先生こそ、死なないんですか?」
「ドクターと呼びたまえ」
「ドクターはどれくらい生きているんですか?」
「ずいぶん生きながらえたが、そろそろ死ぬよ。結局、娘たちよりも長生きしてしまった。まったく、君がもう少し早く生まれてくれればよかったものを」
「理不尽ですよ…ただ先生にとって長生きは不幸なことだったかもしれませんが、僕は先生と出会えてよかった」
「くっくっくっ、まだ断言するのは早い。娘たちとの別れの時、君は後悔にまみれるかもしれないだろう?」
少しだけ、その光景を思い浮かべる。
顔も見えない誰かが死に際の僕に寄り添う…
遺言を口にする僕の顔は、ちょっと困っているようだった。
あるいは顔も見えない誰かの悲しみ方が、切々としすぎているのだろうか。
頭を振った。
先生との出会いは、それ自体がすでにしてただの奇跡だ。
今こうして、先生の教えを受けている現実こそが、本来有り得なかったはずの事態。
さらにその上を望むべくもない。
ならば後悔なんて、有り得ない。
「そのときは、先生の墓に罵詈雑言を刻むように遺言しておきます」
「私の骨は海にまいてくれ」
◇
程なくして先生は死んだ。
少なくとも凡庸よりは上だろうと自負していた僕は、彼の足元にも及ばなかったのはひしひしと痛感している。
間違いなく不世出の天才だった。
そしておそらく極悪人であり、そして星の救世主……に、なるかどうかは、後は僕次第だった。
-
いや。
僕の、次の世代次第だ。
だから僕は先生の…ドクターから受け継いだすべてを駆使して次へとつなげる。
ドクターを動力に、僕は歯車として、次へと伝えていけばいいのだ。
ドクターの骨は保管している。
この骨は、蘇った星の海にこそまくべきだと思ったのだ。
しかしそれも、僕にはできないだろう。
遺言に、ドクターの骨と一緒に僕の骨もまいてもらうように記しておこうと思う。
遺言といえばふと思い出す。
ドクターから僕の娘たちへの贈り物。
「運命の守護者」
「時の操手」
名前は僕がつけるべきだと言っていた。
故に二つ名。
ドクターから僕の娘たちへ贈られた、名。
……ドクターは中二病だったのだろう。
いや、そういう気はあったけれども。
ただ娘たちが星を死という運命から守護し、この時を巻き戻すようによみがえらせてくれるように祈りをこめて、使わせてもらおうと思う。
ちなみにドクターは結局、死にかけの大地でもたくましく生き延びる怪物たちを乱造していた。
たまに食べられそうになることがあり、僕の寿命はさらに縮まったのだろうと思う。
◇
新暦66年。
「砕け得ぬ闇」事件の収束後。
ほんの短い休息の間、アミタとキリエにはアースラの一室があてがわれていた。
期間として、長い事件というわけではなかった。
しかし各人の胸には、色濃い残滓。
それは記憶封鎖により、本当に残滓としか言いようのない欠片しか残さぬ終末へ至るのだろう。
それでも時を越えた絆の連結は、大きな幸福へとつながった。
そしてそれはアミタとキリエにとっても。
隣り合って腰掛けるふたりは、すでに穏やかな心地だった。
こうしてゆったりとふたり並んで過ごすのは、ふたりの父が倒れてから久しくなかったことだった。
思えば、キリエが己と距離をとりだしたのは、その時分であったとアミタは省みる。
ひとりで抱え始めたのも、その頃からだったのだろう。
博士が倒れ、キリエは自分だけで無茶をしようとした。
やさしいから。
アミタを巻き込まぬように。
そんな妹の心情を改めて愛しく思い、アミタはキリエの抱きしめて頭を撫でる。
「ちょ、やめなさいよ、いきなり何!」
「キリエはいい子です。今回の事件を通して、改めて認識できましたから」
「だからって頭を撫でるなんて、馬鹿にしてるようにしか思えないんですけど!」
「馬鹿になんてしてません! 私は至って真剣です」
分かってるわよ、そんなの。
なんて、キリエは言うのも面倒になって嘆息ひとつ。
その嘆息に、吐息が返ってくる。
ちゅっ、と。
アミタがキリエの唇に唇を重ねてきた。
「〜〜〜!!!」
びっくり仰天、キリエは引き剥がそうとするが、アミタは全力で押さえにかかってきている。
両腕をひとまとめに拘束され、ベッドに押し倒されたキリエはなすすべもなく、唇の愛撫を受け入れるしかなかった。
しかもその上、アミタはなんと強引な口付けの最中に頭まで撫で撫でしてくるのだ…!
馬鹿馬鹿しさとやるせなさと、…郷愁と懐古にキリエはついに脱力して受け入れた。
ちゅ、ちゅと親愛の情をたっぷりまぶしたアミタの口付けはくすぐったく暖かい。
頭を撫でてくる手つきはあくまで優しくて丁寧で、とめどない真心にあふれていた。
母が欠けた家族構成において、アミタはその役目たろうと努めていた。
キリエが悲しんだとき、失敗したとき、抱きしめて頭を撫でて慰めたことは一度や二度ではない。
キリエが嬉しんだとき、成功したとき、キスの雨を降らせてともに歓喜を分かち合ったことは数え切れない。
そうして今、きっと恥ずかしんで引き離されるのを承知して、強引無比に両方を施すアミタの愛情はかつての比ではない量でキリエを満たす。
いや。
あるいはアミタの愛情の多寡は昔日となんら変わりなく、ただキリエがそれに気づけるようになっただけなのかもしれない。
途端、アミタへ対する愛情が堰を切る。
頼り、甘えることを非としてただ孤独に一生懸命になっていた己の殻が破れるように。
くしゃりと泣き出しそうな顔へ変じたキリエに、ぎょっとなってアミタがその唇を引き離す。
「ご、ごめんなさいキリエ! 私はただあなたをほめてあげたくてですね…」
「うぇ〜、おねえちゃ〜ん…」
それから必死で涙をこらえながらキリエは吐き出す。
時間の壁を越える決断をしてから、安心をしたひと時などなかったと。
けれども一緒にそんな不安を共有させたくなかったと。
-
ただアミタはその言葉に丁寧に応じた。
キリエの頭をなでながら、背を緩やかに叩いてやりながら、抱きしめながら。
やがてしゃっくりあげて落ち着いたキリエがぽつりと、「ちゅー…もっかいして欲しい」と言うに及んで、再びアミタは唇を降らせてやる。
やがてその優しい口付けは、キリエから激しさを増し、舌が絡まるに至ってゆく。
母性を込めて接していたアミタもまた、ちろりとその心に女性的な情念が灯っていくのを自身で理解する。
そっと、アミタの右手がキリエの衣服の内へと滑り込む。
ひんとキリエの愛らしい小さな悲鳴。
硬直は一瞬で、胸へと届いたアミタの指先を、キリエはすぐに受け入れた。
まさぐるようなアミタの手つきは、頭を撫でている手つきと違ってひどく淫靡だった。
触って欲しい箇所を、触って欲しい時にさする愛撫は心を読まれているかのよう。
しかしキリエもアミタの心が分かる。
ただ一心キリエを悦ばせようとしてくれるアミタの心が。
だからキリエも返す。
いや、そうでなくともキリエは施す。
アミタのスカートへと手を突っ込んで、その内腿を優しく軽く引っかくように愛しむのだ。
秘所を意図的に避け、それでいて反応せざるを得ない箇所へ刺激を加える。
もじもじとアミタが腰をゆするに至って、指先であやすようにアミタのショーツ越しに秘所をいじるのだ。
すでにふたりの唇は離れあい、全裸になって素肌へと舌を這わせあう。
腕を、頬を、尻を、臍を、指を、首筋を、脚をしゃぶりあって絡み合う様は息ぴったりに官能のツボを抑えあうものだった。
心が読めるのではなく、心を通い合わせている上での芸当だ。
いよいよアミタがキリエの秘所をぱくりと口に含んだ。
おおとキリエが感極まって低くうめく。
ご馳走を味わうようにアミタはその舌で妹をもてあそび、そのたびにキリエが痙攣じみてつま先まで引きつらせるのだ。
ひんひんとすすり泣く声にさえ聞こえる嬌声に、アミタの舌のリズムは変わらない。
機械のようにキリエに尽くし、その感度を高め続けてやるだけだ。
ひときわ強くキリエがあえいだ。
アミタの頭部を押さえて、いっそうその股に舌をこすり付けてくれと言外に伝えれば、ぐりと強烈な刺激。
それを皮切りに、キリエの腰が何度も跳ねた。
それで引き剥がされぬようにしながら、アミタは舌の愛撫を変調せずに途切れさせない。
キリエが悲鳴を上げた。
ヴァイオリンの高音がどこまで昇っていくような、澄んだ悲鳴。
腰を浮かせたまま、弓反りにキリエの背が震えを伴って緊張したまま落ちてこない。
そしてアミタの喉が鳴る。
ごくりごくりと嚥下する音が終わるとともにキリエの腰もようやくベッドに沈んで悲鳴も止んだ。
「この年になってもお漏らしなんて、キリエはまだまだ子供ですね」
「やりしゅぎよぉ…ばかぁ…」
ぴくんぴくんと余韻に浸るキリエの頭を撫でてやりながら、アミタは微笑む。
◇
「砕け得ぬ闇」事件について、その特異性上、閲覧できる情報は改ざんされたものにならざるを得ない。
正確な顛末も記録に残るのだが、これへ目を通せる者となるとかなり限られてくることになる。
そしてそんな限られた者の中に、来るべき未来に、なのはたちに立ちふさがる男は含まれているのだった。
「こんな姉妹愛を、私も娘たちで見たいものだ!」
その男は「砕け得ぬ闇」事件の顛末より、聖王の力にまでたどり着き、最悪のゆりかごを切り札の一枚に据えんと暗躍することになる。
「なんて美しい睦み合いだ…! 私の因子なんて植え付けている場合ではない! 即刻、あらゆる姉と妹の性質とその関係性の確立について試算せねば…!」
そして別の星、違う時間において「ギアーズ」と称されるその少女たちのデータもまた、その男の想像力へ大いなる貢献をしてしまうのは、無理なからぬことだったのだろう。
「しかし彼女たちは妙だ…作製した者の力量と、発案した者の力量がかみ合っていない気がする。たとえば、師が設計してそれを弟子が受け継いで造った…? する意味は? いや、どちらにせよ、その発案した者は現時点の私を上回っている…! 何者だ…! 私を超える天才がいるというのか…! これは意欲が沸いてきた…! くっくっくっ、ギアーズ。これを超える娘たちを、造ってみせようじゃあないか!」
遠い未来、彼は過去の己へと語りかけることになる。
「これを超えるものを造って、いつか敗北の運命を覆してくれたまえ」と。
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こう、ループするごとにレベルが上がっていっていくイメージ
いつかあの男が勝利して希望の未来へレディーゴー!
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>>707
ところがギッチョン
乙
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>>707
ふう……gj
ああ、10歳のエリオとキャロが妊娠上等ガチセックスしてるのを
盗撮してゴールデンタイムに電波ジャックしてお茶の間に放映したいお
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むしろ盗撮動画をフェイトさんに見せ付けて、真っ青になってるフェイトさんを眺めていたい
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フェイト「ダメだよエリオ、そのやり方は違うよ! ああ、キャロも! 今すぐ教えに行ってあげなくちゃ!」
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フェイトさんはほんとうにフェイトさんだなあw
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昔見たんだけど、声かなんかで催眠?かけて機動六課のみんなを快楽で堕とすみたいなの覚えてる人いる?
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http://wiki.livedoor.jp/raisingheartexcelion/d/%a1%d8%c0%bb%b2%a6%cd%cd%a4%cf%a4%c8%a4%f3%a4%c7%a4%e2%a4%ca%a4%a4%c8%af%be%f0%ba%d2%b3%b2%a4%f2%a1%d9
『聖王様はとんでもない発情災害を起こしてしまいました』
これじゃないかな >>713
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>>724
エロ過ぎィィ!
この情事で妊娠したらいいなw
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>>724
GJというか、貴方の投稿意欲に疑問視いだくんですけどね!!
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読んで頂いた皆様に大変申し訳ないのですが、最新投下分のSSを避難所管理人様にお願いして削除していただきました。
事情については一身上の都合、と云いますか、どうしようもない事がありまして。
楽しんでいただいた人には本当にすまない気持ちです。
年内にまだ何本か投下したいと思っているので、どうかそちらで勘弁して下さい。
削除依頼を出した本人として、トリップ付きで失礼しました。
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まさか家族バレ……!?
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>>728
あっ……(察し
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>>727
新作まってます!
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ttp://i.imgur.com/o3nOfta.jpg
嫉妬からの逆レイプものが見たいなぁ
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久しぶりです、黒天です。
アインスが満員電車の中でアンアン言わされ,、更に・・・・ちゃう話。
とりあえず導入部だけ、続きは近いうちに。
連休で込み合う電車の中、リインフォースはつり革に掴まり、浮かれた気分で外の景色を眺めていた。
古書店『八神堂』の仕事と通っている建築学校の授業が休みになり、いい機会だったので、一人旅をしてみる事にしたのだ。
旅のお供は、足元に置いた旅行鞄のみ。電車内に漂う熱気と喧騒も気にならない。
白いブラウスと濃紺のロングスカートに黒いニーソックス、茶色のブーツ。余り派手な格好は好みでは無いので、服装は質素だったが、
彼女の抜ける様に白い肌、粉雪の様に煌く銀髪、切れ長の紅い瞳、悩ましく弾む胸の膨らみや括れた腰、張りのある尻は、実に溜まらない色香に満ちていた。
「・・・?」
不意に違和感を感じる。当たった、ではなく、明らかに当たっている。節くれだった男の手がスカートの上から尻肉をこね回している。
痴漢、まさか、自分が被害にあうとは思っていなかったリインフォースは一瞬、思考が停止していたが、すぐに我に帰って、後ろを振り返ろうとするが――
「・・・――はぁっ!?」
今度は股間に刺激を感じて、リインフォースは思わず甲高い声を漏らしていた。
慌てて視線を落としてみると、別の男の手が、濃紺のロングスカートの上から押し当てられ、太い指が忙しなく蠢いている。
更に、また別の男の手が両側から伸びてきて、白いブラウスの上から豊かな胸を荒々しく揉みしだいた。
痴漢は一人ではなかった。少なくとも四人の男がリインフォースの魅惑的な肢体に群がっているのだ。
羞恥と屈辱でリインフォースは頭がどうにかなりそうだった。四人の痴漢に前後左右を取り囲まれて、好き放題に身体を弄ばれている。
しかも周囲の乗客は男性ばかり。彼らは眼を欲望にぎらつかせながら、巧みに自分達の身体でバリケードを形成して、リインフォースの姿を隠していた。
周りの男達は謂わば、この卑猥な見世物を楽しむ『観客』なのだ。
信じたくなかったが、この状況を見ればそう結論づけざるを得なかった。
護身術の心得はあったが、男達の力は予想以上に強く、身動きが取れない。
絶望感に苛まれるリインフォースに対し、痴漢達は攻めを加速させた。
尻肉を念入りにこね回し、股間を激しく弄り、乳房を緩急をつけて揉む。絶え間なく送り込まれる刺激がリインフォースの身体から抵抗力を奪っていく。
「・・・あ、はぁ、や、止めてぇ・・・こ、こんな電車の中で、犯されるなんて・・・」
弱々しく懇願するリインフォースだったが、痴漢達の攻めは緩むどころか、一層苛烈になり、彼女を絶頂へと追い込んでいく。
強制的に与えられる快感によって透き通る様に白い肌が薄っすらと紅潮し、豊満な肢体を身悶えさせる。
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「んあ、も、もう・・・駄目えぇ・・・あ、あひぃぃ・・・・!!!」
男達の濃厚な攻めによって、遂にリインフォースは絶頂に達した身体を痙攣させ、床に崩れ落ちかけるが、男達の手がそれを許さない。
彼らの生臭い息を間近に感じ、リインフォースは恐怖と嫌悪に顔を引き攣らせた。
「随分、派手にイッたみたいだねえ、リインフォースちゃん」
「そうそう・・・いつものクールな顔が嘘みたいだ」
「え、あ、貴方達は・・・?」
虚ろな瞳で辺りを見渡していたリインフォースだったが、自らを嬲っていた者達の顔ぶれに驚愕する。
彼らはよく見てみると、全員が『八神堂』の常連客だったのだ。周りを取り囲む『観客』の男達も何回か店で会った者達ばかり。
「リインフォースちゃんがいけないんだよ? こんなにエロエロな身体を見せ付けてくれちゃってさあ」
「もう俺達は我慢できなくなっちゃって」
「旅行に行くって、『八神堂』の店先で嬉しそうに話してたよね? だから、こうして待ち伏せしてたって訳」
「態々、髪型や服装まで変えたんだぜ? どう、俺達って努力家だろ?」
好き勝手な事を言いながら、男達は欲望の赴くまま、絶頂直後で力が入らないリインフォースの服を脱がしにかかる。
白いブラウスの前が肌蹴られ、続いて濃紺のロングスカートのホックが外されて床に落ちる。
「おいおい、黒と紫のレースなんて色っぽすぎだろ」
「しかも透かしが多いぜ。もしかして欲求不満?」
主推薦の下着を着てみたのだが、こんな事になってしまうなんて思いもしなかった。
男達の血走った視線が身体中に突き刺さり、それから逃れようとリインフォースは身体を捩じらせるが、それも無駄な足掻きだった。
「リインフォースちゃんの目的地の駅に着くまで二時間以上ある。その間、たっぷり可愛がってあげるから」
「ほら、エッチな君の姿もばっちり撮ってあるからねえ」
『観客』の一人が小型のビデオカメラを構え、ニヤニヤと下卑た笑みを浮かべている。
リインフォースにとって果てしない淫欲の白昼夢は、まだ始まったばかりだった。
「あぁ、止めてくれ、離してくれ・・・触らないでっ!!」
半裸のあられもない姿にされたリインフォースの身体の上を這い回る節くれだった男達の指。
『八神堂』の美人店員は、ねちっこい愛撫に晒され、忽ちのうちに身体を火照らされていく。
「い、いや・・・ん、んうぅ・・・あぁ、んふっ・・・あぁ・・・!!」
流麗な銀髪を振り乱し、必死に逃げようとするリインフォース。
男達はそれを押さえつけ、重量感に溢れる乳房や、張りのある尻肉、スラリとした脚の付け根にある秘所を下着の上から巧妙に攻め立てる。
全身の性感を一斉に刺激され、リインフォースの吐息は次第に荒く不規則に乱れていく。
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とりあえずここまでです。
アインスが満淫電車でアンアン言わされちゃう薄い本が出るらしいが、俺は買いにいけないので、その鬱憤をぶつけてみました。
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>>716
ありがとう
でもこれじゃないんだよな…最初、ティアナが操作されて感度あげられたまま、本部を連れ回されるってのが始まりだった
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ある恋愛や性の悩みの相談コーナーで彼氏の浮気とかについて、「彼女がいますが彼女が腐女子なので男のセフレはOKで、
彼女ともセフレともうまくやっています。」とかいう報告があって、「他の女の子に浮気する彼氏と、浮気するのは男だけな
彼氏選ぶならどっち?」とか言う話になって、「もし彼氏の家に行ったら男といたしてたらどうするか」ってなったんだが、
もしなのはさんと恋人同士になって、なのはさん家に行ったらフェイトさんと下着姿でベッドにいたらどうする?。
公式でけっこうそういうイラストあるけど。
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むしろそこは、なのはフェイトユーノ(あるいエリオキャロルーテシア)で自由に爛れた性生活を送れば良いんじゃないでしょうか
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なんとかして3Pに持っていく
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ユノフェ前提で
フェイト「ユーノの家に行ったらクロノがユーノのお尻を調教していたんだけど」
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そこは対抗してエイミィと浮気に走ればいいんじゃないかな
フェイトそんなら、女の悦ばせ方は心得てるでしょ。主になのはさんで。
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>>734
はよ! 続きはよ!!
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