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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第113話☆

1名無しさん@魔法少女:2012/02/19(日) 18:59:06 ID:zg55/4wg
魔法少女、続いてます。

 ここは、 魔法少女リリカルなのはシリーズ のエロパロスレ避難所です。


『ローカル ルール』
1.他所のサイトの話題は控えましょう。
2.エロは無くても大丈夫です。
3.特殊な嗜好の作品(18禁を含む)は投稿前に必ず確認又は注意書きをお願いします。
  あと可能な限り、カップリングについても投稿前に注意書きをお願いします。
【補記】
1.また、以下の事柄を含む作品の場合も、注意書きまたは事前の相談をした方が無難です。
  ・オリキャラ
  ・原作の設定の改変
2.以下の事柄を含む作品の場合は、特に注意書きを絶対忘れないようにお願いします。
  ・凌辱あるいは鬱エンド(過去に殺人予告があったそうです)

『マナー』
【書き手】
1.割込み等を予防するためにも投稿前のリロードをオススメします。
  投稿前に注意書きも兼ねて、これから投下する旨を予告すると安全です。
2.スレッドに書き込みを行いながらSSを執筆するのはやめましょう。
  SSはワードやメモ帳などできちんと書きあげてから投下してください。
3.名前欄にタイトルまたはハンドルネームを入れましょう。
4.投下終了時に「続く」「ここまでです」などの一言を入れたり、あとがきを入れるか、
   「1/10」「2/10」……「10/10」といった風に全体の投下レス数がわかるような配慮をお願いします。

【読み手 & 全員】
1.書き手側には創作する自由・書きこむ自由があるのと同様に、
  読み手側には読む自由・読まない自由があります。
  読みたくないと感じた場合は、迷わず「読まない自由」を選ぶ事が出来ます。
  書き手側・読み手側は双方の意思を尊重するよう心がけて下さい。
2.粗暴あるいは慇懃無礼な文体のレス、感情的・挑発的なレスは慎みましょう。
3.カプ・シチュ等の希望を出すのは構いませんが、度をわきまえましょう。
  頻度や書き方によっては「乞食」として嫌われます。
4.書き手が作品投下途中に、読み手が割り込んでコメントする事が多発しています。
  読み手もコメントする前に必ずリロードして確認しましょう。

前スレ

693名無しさん@魔法少女:2012/05/27(日) 01:11:13 ID:W0vns7zo
翻案元を知っていたので
なのはと結婚した世界のユーノと入れ替わったら
植木等のハイそれまでヨな展開かと戦々恐々しながら読み始め、
そしてほっこりとさせていただきました。

GJです。

694名無しさん@魔法少女:2012/05/27(日) 09:41:55 ID:NvzYyhbs
……GJ
ひたすらにGJ
幸せになれ、ユーノ

695名無しさん@魔法少女:2012/05/27(日) 12:42:14 ID:T/Lo11fI
>>689
GJでした。
他のユーノの話も見てみたいと思ったけどよく考えたら…
なんだ、ユーノに限らず色々見てるやw
けどこういうSSを読むと次元の門の守護者或いは門そのものの神性を連想すんのは俺だけか?

696名無しさん@魔法少女:2012/05/27(日) 18:40:30 ID:gMGFY3u2
>>690
B.Eみたいに繋がらないのかなと
思って読みましたが、そもそも
題名でハピエン宣言してましたねGJ

697名無しさん@魔法少女:2012/05/27(日) 21:20:02 ID:bJ.W85ok
>>689
GJ!
いろんなユーノがいる中で、しっかりおにいさんのお嫁さんになったユーノがいるのに笑ったw
全ユーノくんお幸せにね!

698名無しさん@魔法少女:2012/05/28(月) 03:29:21 ID:ezrFYIy6
>>692
慣れない純愛物を書くから……

699名無しさん@魔法少女:2012/05/28(月) 05:08:41 ID:5KBtbTU6
GJ
だが、なのはと結婚できたユーノを祝福する気持ちより、
「クロノの妻」っていう字面のインパクトが勝ってしまうw

700黒天:2012/05/28(月) 09:16:09 ID:KVzjkL.Y
>「アインスとギンガとディードとドゥーエとすずかが愛人」

「クロノの妻です」
俺の話の設定、使ってくれたんだ、と思ってみたら、次の行で吹いた。
クロノの妻って。

701名無しさん@魔法少女:2012/05/28(月) 09:47:02 ID:hb.E1LD6
実はユーノは女の子だった!
というユノクロ物があったが、それかな?

702名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 00:26:20 ID:tF3yRpPw
シロクジラ氏の司書長は女の子あたり?
あとは当人のユーノくんは俺の嫁が……

703名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 12:16:52 ID:bt5EfVlA
vividフルカラー2巻見たがティアナが凄いエロいな
一体いつの間にあんな巨乳に成長したんだ?

704名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 17:11:12 ID:xFDnASmI
stsから4年ばかし経って、ティアナも執務官として活躍しているからな。
きっと世間の荒波にもまれて大きく成長したんだろうさ。

705ザ・シガー ◆PyXaJaL4hQ:2012/05/29(火) 18:50:24 ID:ERMpRPYw
>>クロノの妻

正しくシロクジラ氏の『司書長は女の子』のネタ。
アレ凄い好きなんよ。
パツキン巨乳眼鏡っ子とかたまらん……   (*´Д`)ハァハァ

706名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 21:13:10 ID:CI4TGY2A
>>704
つまりオッパイパブに潜入捜査してたら客の夜天の主に揉まれたり
ロストロギアの暴発事故に巻き込まれた所を助けに来た特別救助隊員に揉まれたり
人身売買組織から救った赤ん坊に授乳する為に上司共々、龍騎士に揉まれたりしたんですね。

707名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 22:05:14 ID:MGxCSlAk
>>705
男女の性別入れ替えて、もう一回最初から「リリなの」を…

フェイト(男)とか、はやて(男)とかがアレ過ぎる…ショタ時代はともかく、青年期のソニックフォームとか…ウホッ
でも『元男性』な女性陣が凄くヒロインしてるという…
女の子ばかりで美少女だとかそんな事どうでも良くなってく作品が多い昨今
この発想は重要と思うんだ

いや「こんな可愛い子が女の子なワケないじゃないか!」というのも好きだけど

708名無しさん@魔法少女:2012/05/29(火) 23:39:25 ID:b7PS3ERM
そういえばふと思ったんだが、スバルやキャロとくっ付いた世界線のユーノ君はいたけど
アリサやらティアナやらヴォルケンズ三人の中の誰かやらとくっ付いた世界線のユーノ君はいないのな
居たけど単に見切れてたのか、いつも一緒で二人が別行動する事無いから呼べなかったのか

709名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 07:33:09 ID:gbsAd/hE
ティアナ・ヴォルケンズ辺りはともかくとして
アリサ・すずか・美由希なんかとくっ付いたユーノは単に海鳴在住で来られなかっただけだったりして

710名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 11:47:14 ID:Sj4YYCs6
戦闘機人に負けてぐちゃぐちゃに犯されるティアナタソ希望

711名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 12:56:34 ID:zbiCXjzM
>>707
ナンバーズ(♂)
スカさんのアジトがイカ臭くなるな

機動六課隊舎でもエリオ(♀)が一人だけ女の子とか間違いなくフォワード陣の性欲処理係にされる

712名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 14:57:24 ID:4SVEIFas
>>711
そこはキャロ(♂)との少年少女カップルに配慮してやるのが紳士だろう

他の六課メンツだとザッフィー(ケモ耳)、グリフィス(キャリアウーマン)、ヴァイス(お気楽お姉さん)になるか
盗撮写真の競争が熱くなりそうだな

713名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 15:12:03 ID:wT6jpbM2
性別反転すると、ゲンヤさんが凄く健気な未亡人に

714名無しさん@魔法少女:2012/05/30(水) 17:48:39 ID:fg28udWA
>>712

>ヴァイス(お気楽お姉さん)
ベッドでは卵子にスナイプされるまで読んだ

715SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:37:40 ID:HvBmBf.o
こんばんわ

闇と時と本の旅人 第4話を投下します

クロノ×アインス、ついに…!

716闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:38:31 ID:HvBmBf.o
■ 4





 アインスは内勤職員制服の胸ポケットからカード型ストレージデバイスを取り出し、クロノに手渡す。
 カード型デバイスは戦闘用以外にも、管理世界におけるデジタル携帯機器の標準的な形状に用いられている。
 アインスの制服は、胸の生地が大きく張って盛り上げられており、そこへポケットに物を入れれば、乳房の圧力によって締め上げられる様子がつぶさに観察できる。
 クロノとアインスの身長差では、ちょうどクロノの目の前にアインスの胸が来る。
 普通に立ったままアインスに身体をもたれれば、ちょうど胸の谷間に顔を預ける体勢になる。
 眼鏡のレンズに瞳の赤色が反射し、アインスの目が幻想的にゆらめいて見える。くっきりとした力強い睫を纏った切れ長の目は、その表情によっては優しく垂れ、眼差しをくれる。
 胸が激しく高鳴り、膝が震えている。アインスの視線に捕らえられ、クロノは自分の股間から、何かが漏れていくようにあふれ出すのを感じた。実際にもらしたわけではない、緊張のあまり、精気を吸い取られてしまっているように感じる。
 手の震えを気取られないように必死で意識を保ちながらカードを受け取り、自分の着けている執務官用ポーチに入れる。
 無限書庫に依頼していた、これまでに発見されていたジュエルシードの発動した記録および周辺住民への臨床データ。これをもとに、第97管理外世界でのジュエルシード処理が適切になされた事を証明する。
 これを受け取りに来るだけだったはずだが、今は、その本来の用事を忘れてしまいそうになるほど、胸が切なく締め付けられる。

 今日これで帰ったら、次に無限書庫に来ようとすればどんな用事を作らないといけないのか。アインスに会いに行くためにどういう言い訳を、リンディやエイミィにしなければならないのかということである。
 そのこともアインスはお見通しだ。今渡されたカードを、そのまま持ち帰ればクロノはそれっきりだ。無限書庫から出てくる資料は、そのままではただ過去のことがらを列挙しただけのもので、整理はされていない。
 これからの仕事の進め方を考えるなら、ここで、ここにいるうちに、資料のまとめを行う必要がある。

「使うならあの端末が空いている」

 指差して示され、クロノはおずおずとコンソールに向かった。カードをスロットに差し込み、魔力投影のタッチスクリーンのスイッチを入れる。
 とはいえ、こうしてアインスと二人きりで小さな部屋にこもるということは、それだけでも、クロノの意識を激しく惹きつける。
 スクリーンに表示させた資料の文書を読もうとするが、なかなかまるで頭に入らない。

 アインスは待っている。クロノが、自分に助けを求めてくることを待っている。この状態で、クロノがどうこうできることはない。できたらそれは大した自制心だといえるだろうが、それを思春期の少年に求めるのは酷なことだ。
 コンソールの操作席に腰を下ろしたクロノは、そこから身を動かすことができなくなっていた。
 席に座って作業を始めたのに、また立ち上がるということはアインスのところへ向かうということである。アインスのところへ向かうということは彼女に面と向かって話しかけることである。それは、今のクロノにとっては刺激が強すぎた。

717闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:39:06 ID:HvBmBf.o
 一方、クロノの向かい合わせの席についているアインスはコンソールに視線を落として自分の作業をしている。
 クロノの位置からは、俯いた姿勢になっているアインスの目と眉根に前髪がかかり、さらさらの銀色が白い肌にコントラストを与えている様子が見える。
 花びらのような白い瞼が瞳を隠し、なめらかな鼻筋、潤んで熟れた唇が、顔の肉感を強調する。少しの曇りもない澄んだ肌の頬が、白く輝いている。
 そういえば昨日は意識しなかったが、年齢は、リンディよりは若いだろうか。化粧は最低限の薄いもので、口紅も塗っていないように見える。それでも、顔を飾らずとも稀有な美しさがある。
 思えば、エイミィはまだ化粧はしない年齢だし、リンディも、たまに自宅で出勤前の身支度の様子を見ていると数十分もかけている。グレアムの下で修行していたとき、リーゼロッテにキスを浴びせられて首元などに口紅の跡をつけられた事もあった。
 キスのときに口紅の味がしては気分が乗らないかもしれない、と思案する。大人はどうしているのだろう、とクロノは考えた。そして、今ならば、アインスに対してはそのような心配をしなくてもいいと気づく。
 アインスも、対外的な業務を行うときは化粧をするだろう。女性の身だしなみとして、眉を整えたり口紅を塗ったりするのは当然だ。
 口紅はどんな味がするのだろう。リップクリームと似たようなものだろうか。唾液に溶けて、飲んでしまっても問題は無いものだろうか。口紅が溶けるほどのキスは、やはり、公然の場所では避けるべきだろう。

 何を調べているのだろう。無限書庫では、一応蔵書の整理という業務があるにはあるが、そもそも蔵書そのものの量が多過ぎ、収集される情報はまったく取捨選択されないまま蓄積されていくので資料としては使いづらいことこの上なく、管理局でも重視はしていない。
 それゆえ、何らかの理由で第一線を退いた局員のとりあえずの雇用を確保するポストと位置づけられており、現に実際に業務を行っているのは今のところ、アインス一人である。

 今、話しかけて大丈夫だろうか。彼女の仕事の邪魔をすることにはならないだろうか。柄にも無く、クロノは思考を激しく回転させて心配を繰り返していた。執務官といえば権限も大きく、多少の事なら一般職員をアゴで使えるとすら認識されている。
 そんな執務官であるクロノが、自分の地位を忘れてこのように思慮しているのは、アインスに対する特別な感情に由来している事はもはや疑うべくもない。
 無限書庫の中では、彼女にかなう者はいない。頭を下げて、彼女に乞わなければ仕事ができない。
 まっさらの新人局員になったつもりで、アインスに、手取り足取り、腰取り、教えてもらわなければならない。
 そうすることを、クロノも、アインスも、やりたいのだ。
 そういう関係のやり方がある。二人きりで、つきっきりで教えてくれる。邪魔する者はいない。隣の席でうるさく電話したり雑談をする同僚もいない。ここでなら、気持ちよく作業ができる。
 もちろん、気分転換に他の事も……。

 ふらふらと、夢遊病者のように立ち上がり、クロノはアインスの席へ歩いた。歩く姿勢がおかしくなっているような気がしたが、もう、どうにもならない。
 先日エイミィと散策に行った時、公園の庵の中で抱き合い、射精したが、ぎこちなさからほとんど発散できていなかった。
 ただ無我夢中に抱きついて服の上から擦っただけで、きちんと愛撫をしたわけではない。ペッティング、といえるほどのこともしていない。結局あれから後は自宅でも、リンディの目も気になってろくに自己処理できず、数えてまる5日間ほど射精をしていない。
 ほんの1ヶ月前まではそれでもなにも気にならなかった。第97管理外世界での一連の作戦任務の間も、もちろん自室で処理などすることはなかったし、高町なのはと接していてもそのような気分にはならなかった。
 なのに、ここ数日は、ちょっと時間があくと下半身が疼いて仕方がない。最初は、なのはのことを思い出してなのかとも考えたが、やはり彼女にそのような感情はないと気づいた。
 となればやはり、本局に帰ってきてから出逢った、あの銀髪の彼女に惹かれているからなのか──

718闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:39:38 ID:HvBmBf.o
「アインスさん、少し、手伝ってもらっていいですか」

 何を手伝う?邪な行為を連想してしまう自分が恨めしい。男はみな獣、などというのはからかいの言葉だと思っていたが、今の自分を考えると本当にそうだという気がしてくる。

「わかった。ジュエルシードはこれまでにもいくつかの次元世界で発見されている、ロストロギアとしては比較的研究が進んでいるから取り扱いのノウハウもある」

「ユーノたち、スクライア発掘団が見つけた21個も、ある程度のまとまった単位で使用されていたと」

「テスタロッサ女史が企てたように、数十個単位で艦船の動力として使うことが出来たようだ」

「やはり、それ単体ではそれほど大きな力は無いものということですね」

 似たケースとしてはやはり、発掘直後に複数のジュエルシードが接近していた状態で魔力があふれ出すという事故の例がある。これについても、次元震の規模を算出し、第97管理外世界における事例と照らし合わせて故意性がない事を確認する。

 クロノの席の隣に立ち、横から腕を伸ばしてアインスはコンソールを操作する。この立ち位置だと、腕を伸ばした事でスーツの生地が引っ張られ、それがバストをさらに押し上げて盛り上がりを強調させる。
 ラフに着崩したブラウスの胸元の合わせ目から、胸の谷間がぷっくりとこぼれ出しそうだ。

 アインスはクロノの右手側に立っているが、この体勢ではアインスの左腕が、クロノとアインスの胸との間をさえぎる格好になる。なんとかして左腕ごしに、彼女の胸を見られないか。クロノの背の低さでは、アインスが膝を屈めていても高すぎて見えない。

「何を見ている?」

「い、いえ」

「嬉しいよ、お前がそうやって意識してくれていると」

 微笑み。凛々しく整った顔立ちがつくる、強さと優しさを兼ね備えた微笑み。
 吸い込まれそうな美しさがある。彼女に心を奪われたら、それはきっと恋よりも怖ろしい。

「データの保存を忘れるなよ。……時間がかかるようなら、ここには仮眠室もある。リンディ提督に連絡しておくか?」

 そうだ、これは仕事だ。仕事が長引いて、今日は泊まりになる──それ自体はなんら珍しい事ではない。
 今はフェイトの裁判の初公判が迫り、仕事が増えているから。言い訳は出来る。
 リンディもエイミィも、そう言われてクロノを疑わなくてはならない理由は無いはず。二人は、無限書庫にアインスがいる事を知らないはずだ。
 だから、何も心配する事はない。そのはずだと、クロノは自分に言い聞かせる。

「そうですね……。これはもう少し、かかりそうです」

 本当なら、手早く片付けてさっさとベッドへ直行したいところだ。それでも、フェイトのためにきっちり資料を精査しておこうとしたのは、クロノの理性がまだなんとか踏みとどまっていた証拠だった。

 アインスに指摘され、確かにクロノは、自分はフェイトを意識していたと思っていた。
 彼女はプレシア・テスタロッサによって作られたクローン、人造魔導師である。クローン体であるというだけでは、それは少なくとも医学的には普通の人間と全く同じである。問題になったのは彼女の人格形成である。
 当然ながら、ただのクローンでは記憶は引き継がれない。胚から神経細胞が形成されていく段階で何らかの原始記憶のようなものが生成されているのではないかという仮説はあるがあくまでもオカルトの領域である。
 プレシア・テスタロッサが求めたもの、すなわち死んだ人間を蘇らせることは、いかにクローンを用いても実現できるものではない。だからこそ彼女はアルハザードを目指し、そのためにジュエルシードを集めた。
 フェイトは、生まれてからずっと、プレシアが所有している時の庭園で過ごしてきた。外の世界というものを全く知らなかった。
 そんな人間を罪に問うことが出来るかといわれれば、現在の法制度では情状酌量の余地は大きい。

719闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:40:20 ID:HvBmBf.o
「アインスさん──、今回の、PT事件は、グレアム提督は知っているんですか?」

「そうだ。機動一課から調査報告が上がった」

「しかし、僕らアースラには、本局からは何も音沙汰がありませんでした」

 もし第97管理外世界におけるジュエルシード流出を本局が察知していたのなら、ただちに対策部隊が派遣されるはずである。それがなく、たまたま近くにいたアースラに調査任務が割り当てられた。
 本局は何か、第97管理外世界に近づけない事情があったのか。確かに魔法技術のない管理外世界となると、大掛かりな捜査が難しいのはわかる。だがそれ以上に、本局の動きの不審さが目立っていた。
 ジュエルシードの影響を過小評価していた──傍目にはそう見えるかもしれないが、クロノにとっては引っ掛かりがあった。

「正直、管理局の──上層部に、何かを企んでいる者がいる──ただの陰謀論だと僕も思ってたんですが、本当にそういう事がありそうな気がしてくるんです。
しかし、今回の事件は──、いってみればロストロギアの不法所持が問題なだけで、これが何かに影響するというような心当たりがありません」

 喋りおえ、ため息をついたとき、不意にアインスがクロノの肩に手を回し、もたれかかってきた。
 胸の柔らかさが肩に当たり、アインスの肩口からこぼれた髪が流れ、クロノの首筋から喉元までを撫でながら落ちていく。

 心臓がどきりとした。ここ数日、味わうようになった、心地いい緊張だ。女性に接近されてどぎまぎするという、子供の頃だったらわからなかった感情。
 男は、女に近づきたい、触れたいと願う。それは本能だ。男としての、欲望だ。
 一般的にはそれは性欲だ。男は、ある程度の年齢になると、女とセックスしたいという欲望が生まれる。クロノももうそんな年齢になった。

 椅子の上で硬直しているクロノに、アインスはゆっくりと手を回し、クロノの胸を撫でるように指を組み、クロノを斜め後ろから抱きしめる体勢になった。
 クロノが椅子に座ったままなので、アインスは中腰で、クロノに身体を預けて体重を支える。アインスの重みをいっぱいに感じ、クロノは自分の肩に触れているアインスの乳房を、手で掴みたいという欲望が芽生えた。

「あ、アインスさん、とりあえずジュエルシードの資料はまとめました、少し休憩しましょう」

 慌てて、席から立ち上がる。アインスも一旦クロノを離し、それでも近い距離を保って立っている。
 アインスに見下ろされ、クロノは、とうとう観念した。
 今日は、無限書庫に泊り込む。その目的はもちろんひとつしかない。
 互いに、それは理解し、はっきりと言葉に出さなくとも互いに求め合っている。アインスはそっとクロノに手を差し出し、クロノも黙ってアインスを見上げながらうなずき、そっと手を取り、アインスの胸に飛び込んだ。

 そのまま、しばし、立ったまま抱き合う。

 両手を、祈るように組み、アインスはクロノを抱きすくめる。クロノもさすがに慣れてきて、落ち着いてアインスに身体を預けている。
 股間の動きを気取られないようクロノは腰を引こうとするが、アインスはクロノの背を押して制し、密着状態を続ける。
 何も恥ずかしがる事はない。むしろ、自分に意識が向けられているのは嬉しい。その感情表現はアインスもエイミィも同じだったんだとクロノは理解した。

「グレアム提督は、大規模な部隊を派遣してしまうと闇の書を刺激することになると考えた。近くにいたのが、リンディ提督の艦であったことが幸いした。
もし闇の書が不意の起動をしてしまえば、もたらされる被害はジュエルシードの比ではない」

 声が、肺に響き、アインスの胸からクロノの耳へ、密着した肉体が空気を介さず直接声を伝える。
 アインスの肉体に響く、彼女の、鋭利な金属楽器のような澄んだ宝石のような声。言葉だけで、船乗りを惑わす妖精セイレーンのように心を奪われてしまう。

720闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:40:52 ID:HvBmBf.o
「闇の書は複数あるんですか?本局で、機動一課が封印をしようとしていたと……」

「魔導書端末を自己複製可能なことが判明している。これによって転生機能を実現している──ただ、では現存する魔導書をいちどに破壊する事が可能かといえばそうではない。
これはある種の波動関数になぞらえられる。本局にある魔導書と、第97管理外世界にある魔導書を同時に攻撃して破壊することは相対論的に不可能だ。必ずどちらかが生き残り転生してしまう。
闇の書が生成するどの魔導書も中核としての機能を代替でき、今のところ、グレアム提督の調べでも全宇宙にある闇の書の全てを把握する事はできていない」

 クロノを抱きしめるアインスの腕の力が強くなる。クロノを、ぎゅっと、堪えるように抱きしめる。

「このロストロギアが人工物なのかそうでないのかというのも確定は出来ていない」

「というと──?」

 つま先を踏ん張り、やや背伸びした格好になるクロノと、クロノを抱きしめて背をかがめた格好になるアインス。
 胸に抱きしめたクロノの耳に口を近づけて、そっと言葉をささやく。

「もし──闇の書が自然発生したものだとしたら、人類は生態系の頂点から転落することになる」

 無限書庫の中は静寂に満ち、執務室に設置されている情報端末がかすかに冷却ファンの風切り音を出している程度だ。
 アインスの言葉の意味を、クロノは理解するのに数秒かかった。ロストロギアと生態系がどう関連するのか。闇の書は生物だというのか。
 たしかに、有機物を構成材料にするロストロギアもこれまでに発見されているが、それはただ材料が有機物であるだけで実質はただの機械だった。
 そこまで考えて、クロノはあるひとつの答えを閃いた。

「闇の書が──その内部に持っている、プログラム生命体──それが本当に生命体として動き出したら、いつか、生身の人間が駆逐されてしまう──そういうことですか?」

 アインスはしばし、応えを待つ。クロノが自分で思考し導き出した結果を、クロノ自身に言葉に出させ、再度の検討を促す。
 その言葉、クロノ自身が予想した仮説がもし正しければ何が起きるのか。それを、考え続けさせる。

「闇の書は、守護騎士という、主となった人間を守る仕組みがあると聞いています──母さん、リンディ提督から聞きました。
過去の事件でも、闇の書に向かうまでにまずこの守護騎士を突破しなくてはならず管理局側にもかなりの損害が出たと──
しかし、彼らは、主の命令に従うだけのプログラムではないのですか?それが、ただ、人型をしているだけという──」

「単なるプログラムの枠に留まらない可能性が出てきている。彼ら、闇の書の戦闘端末が、単なる魔力兵器ではなく、独立した生命体である可能性が出てくる。
そうなれば、──われわれ、人類は、喰うか喰われるかの戦いに挑まなくてはならなくなる。
──クライド艦長が、グレアム提督に託した闇の書の実態を、私はこの無限書庫で調べ続けてきたのだ」

「アインスさん……」

 父の遺志を継ぐ人間がいた。それだけでも、クロノにとっては抗いがたく心を動かされることである。
 そしてアインスにとっても、クライドを救えなかった自分ができるせめてもの償いであった。だからこそ、クロノに惹かれているのかもしれない。クロノ・ハラオウンという少年を、ただの執務官としてではなく、クライドの血を引く男として見ている。
 ひそかに、しかし着々と次元世界を侵食しつつある闇の書に立ち向かう、おろかでしかし健気な勇者たち。
 彼らを止めることはできない。人間は、敵とみなした存在を殲滅するまで戦いをやめない。

「クロノ、まずはいったんすべてを忘れて、頭を整理しよう。休息をとることは大事だ」

「はい」

 アインスに促され、クロノは無限書庫近くに隣接して増築された居住区画へ足を踏み入れた。
 一応、体裁としては無限書庫職員のための福利厚生施設という扱いになってはいるが、今のところ利用するのはアインスしかいない。
 管理局のほかの部署の職員でも、オフィス内のレクリエーションルームを半ばカプセルホテル代わりに使って泊り込みの仕事をしている者がいる。
 そういった施設はしっかりと予算をかけて備されているが、この無限書庫の部屋は間に合わせ程度のつくりで雑然としていて、しかしそれが不思議と、長年住み慣れた古巣のような安心感を醸し出している。

721闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:41:25 ID:HvBmBf.o
 女の部屋に招かれる。アインスも実際には、クラナガンのどこかにきちんとした自宅を持っているのだろうが、この部屋も実質、アインスのセーフハウスのひとつといったようなものだ。
 任務の性格上決まった住居を定めておけない秘密捜査官が町のあちこちに確保しているベッド、といった趣きである。

 部屋の中に吊るしてあるハンガーに、まずスーツのジャケットを脱いで掛け、それからスカートのサイドホックを外す。クロノにとっては初めて見る、働く女性がスーツを脱ぐ瞬間であった。
 アインスはストッキングを使わず、膝上まである黒いハイソックスを穿いて太ももは素肌を出していた。
 たまらない刺激だった。座っていても、立っていても、スカートとソックスの間のわずかな部分から露出する素肌が、輝く星のようにクロノの視線を釘付けにしていた。

 下着の上に白いブラウスを纏っただけのアインスの姿は、14歳のクロノにとってはあまりにも煽情的に過ぎた。
 もともと開けてあった胸元からのぞく谷間もさることながら、ブラウスの裾に半分ほど隠された尻は、股下の部分が見え隠れし、クロノはアインスの後姿を見つめている自分を危うく見失いそうになった。

 視姦、である。ただ見て興奮するだけではない、そこに自分の性器を突っ込む事を想像している。
 タイトスカートの拘束を逃れたアインスの尻は、まさしくはちきれそうなほどの肉の弾力を惜しげもなく見せ付けていた。
 ヒップサイズは間違いなく100センチ以上あるだろう。少なくとも、リンディより大きい。
 一児の母であるリンディよりも、大きな腰。骨盤内部に収められている子宮の容積は想像を絶する。そこから伸びる両脚も、ファッションモデル並みの高い身長を持つアインスの体格にぴったりと調和した、しなやかなものだ。
 街を歩くそこらの娘のように、無理なダイエットをして鳥がらのように細くなっていたりはしない。鍛えぬかれた筋肉が土台にあるであろう、引き締まった太もも、ふくらはぎ。肌の張りが、均整の取れたボディのシルエットを生み出している。

 片足ずつを上げてハイソックスを脱ぐアインスの姿に、クロノはさらに、立ち尽くしたまま硬直した。自分の股間が激しく勃起しつつある事をもはや忘れるほど、アインスの後姿に見入ってしまっていた。
 上体をかがめ、つま先からソックスを引っ張る態勢になると、アインスの穿いている下着があらわになる。その肉感的なボディからは一見あっさりとしすぎているほどにも思える、柄も飾りも無い純白のパンティ。かすかに、レースの縁取りがあるのが見えた。
 それでもこのアインスの腰と尻を包み込むのは容易ではなく、布地はぴんと張り、股間の肉がその形をくっきりと浮かび上がらせていた。

 アインスはクロノに背を向けているので、かがんだ状態で股間がクロノの目の前に見せ付けられる格好になる。
 女性の陰部は、前のほうから順に尿道口、膣口、肛門と3つの穴が並んでいる。このうち尿道口と膣口は、ひだのような形をした陰唇に包まれ、外からは肉の割れ目のように見える。ここまでは、クロノも学校の保健体育の授業で習ったので知っていた。
 ただし、実物をしっかりと見た事は無かった。幼い頃、リンディと一緒に入浴していたが、その頃のクロノにはそんな知識も意識もなかった。
 魔法学院初等部の頃、ほんの数回、リンディと一緒に風呂に入ったとき、彼女が浴槽から上がるところでなんとか股間を見上げようとしたがついにかなわかなった。

 クロノの目の前、わずか1メートル半かそこらのところに、アインスの股の間が、薄手のパンツに覆われただけの無防備な状態で見せ付けられている。
 ぱんぱんに張ったパンツの布が、むしろこのほうがより淫猥だと思えるほどに、アインスの女性器の形状を浮かび上がらせている。
 内股まで余すところなくついたなめらかなもも肉に挟まれるようにして、二つのすじ状の盛り上がりがある。クロノの目が疲れていたせいではないだろう、二つの盛り上がりの間が、わずかに湿っている。
 すじ状の盛り上がりは身体の前側、つまり太ももに隠れる下側に向かうにつれて太くなだらかになり、パンツの布地もそれにつれて引っ張られ、ついに割れ目に食い込んでいる。
 そこから先は陰になって見えないが、それでも、普通に正面から向かい合ったままでは見えない、女性の股間の様子を、クロノはあまさず観察する事が出来た。

722闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:42:17 ID:HvBmBf.o
 わざと見せたのだろうか。アインスは、クロノに対してきっちり真後ろを見せた。横を向いたりすれば、脚に隠れて股間は見えないだろう。
 アインスは、見せたかったのだ。クロノに、見て欲しい。これからやることをしっかりと心に意識して欲しい。
 そう思っていた。

「クロノ、ハンガーはこれを使え」

 時間にしてほんの10秒にも満たない間だったが、アインスの声にクロノはあわてて我に返った。
 スーツの上着をハンガーに掛けた後、スカートのホックをはずしてからソックスを両足とも脱ぐまで。ほんのわずかな時間だったが、クロノの意識はその間完全に奪われていた。

 もはや言い訳は出来ない、とクロノは思った。
 管理局執務官として、またただでさえ14歳という若年での勤務で、なにかと自分に厳しくなりがちだった。浮ついたことなどあってはいけない、たとえどんな場所、場面であっても、厳格に、真摯にあらなければならない。
 それはそれで立派な心がけではあるが、今のアインスが求めているのは違う。
 闇の書の犠牲となったクライドの一人息子である。クライドの血を引くただ一人の人間である。クライドの命がこの世から喪われ、しかし残った、ただ一人の人間。ただ一人の男。
 かけがえの無い人間である。世界中で、クロノしかいない。
 アインスにとっては、他の男がどれだけいても意味が無い。クロノでなければ意味が無い。

 クロノを、絶対に失いたくない。
 その思いを、クロノに伝えたい。
 クロノの上着を脱がせるため、襟に手を掛ける。アインスの手のひらがのど元に触れ、クロノはかすかに身震いした。
 やわらかく、しかし力強い手のひら。デスクワークしかやっていないというわけではないだろう、戦闘魔導師であるクロノには、アインスにも同じように、強力な魔法を使いこないして戦うことが出来る、特有の強靭な皮膚ができあがっていることが感じ取れた。
 手を見れば、熟達者なら相手が優れた魔導師かどうかがわかる。

 エース級魔導師。それほどの力を持つ人間であっても、人間である以上、単純な魔力量だけでは戦えない。
 心が強くなければ戦えない。どんなに歴戦の魔導師であっても、いつか、杖を置き、一線を退くときが来る。

「……どうした?」

 宙を見るような目でハンガーを受け取り、何度か袖口を通しそこねながら上着を掛ける。
 上をワイシャツだけ、下はズボンのまま、クロノはアインスを見上げた。

「アインスさん……」

 見上げ、見下ろす。自然、上目遣いになるクロノ。普段は強がっているのだろう、少年の、純な瞳。管理局員になっていなければ、今頃は一般学校の中等部3年生、最後の学園生活を送る年齢だ。
 まもなく大人になろうとしている少年。普段は重厚なデザインのバリアジャケットで鎧っている、年齢相応の少年の心。
 きっと彼は、まだ女を知らない。グレアム提督が、自身の使い魔二人を師匠につけて修行させていたと聞くが、もちろん彼女らとてきちんと線引きはしていただろう。

 その一線を、初めて踏み越えるのが自分なのだ。アインスと、クロノ。互いに初めてで、そして、互いに因縁を持つ。

「──クロノ。──私に、見せてくれ──私も、お前を見たい」

「はい──きれいです、アインスさんの──ぜんぶ」

 互いに。
 最初にアインスが一歩を踏み出して上体を近づけ、それに応じるようにクロノがアインスの胸に身を投げる。
 抱きしめあい、そして顔を向け合い、キス。精一杯背伸びしてクロノはアインスに唇を届かせる。アインスはクロノを抱き上げ、背をかがめる。
 アインスの力強い腕を背中に感じ、クロノは大きな人間に抱かれる心地よさを味わった。

 アインスはクロノを抱きかかえてベッドに座り、クロノが足を浮かせなくて済むようにする。初々しい、クロノの唇。まだ男臭くなっていない、ピュアな少年の唇だ。
 舌を入れることにも慣れ、クロノは自分からアインスに求めてくる。
 やや上体を後ろにもたれ、クロノを胸の上に載せるようにする。自然、クロノはアインスの胸にしがみつく格好になる。アインスの、抱えきれないくらいの豊かなバストに、埋もれるようにしてクロノはアインスに抱きつく。

「アインスさん」

「お前の好きなようにしていい、何も遠慮することも、恥ずかしがることも無いぞ」

「はい、──アインスさんの胸、とっても──大きくて、すごい」

723闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:43:31 ID:HvBmBf.o
「ふふ……好きなんだな、胸が……クロノ、先にシャワーを済ませよう──お前が脱がせてくれ」

 顔を起こし、クロノはアインスのこんもりと盛り上がった二つの柔丘ごしに彼女の表情を見た。
 深い慈しみとかすかな憂いを含んだ微笑み。青い少年を優しく見守る、大人の女の表情。隠し切れない、雌の獣の貌。あらゆる余裕をもってクロノを見下ろしているアインスの表情が、堪らなくクロノの感情をくすぐる。

 ベッドに身体を寝かせても、アインスの乳房は全く重力に負けることなく、きれいな釣鐘型の形を保ち、雄大な山のようにそびえている。
 ブラウスのボタンをひとつずつ外していき、ゆっくりと左右に引っ張ってどける。
 淡い水色のブラジャーに覆われた乳房があらわになる。アインスはクロノの手を取り、背中側へ伸ばさせる。手探りで、左右のカップを腋側からつないでいる紐を軽く引いてフックを外す。
 拘束を解かれた二つの乳房が、はずむようにクロノの目の前で踊り、頬を撫でていく。
 澄んだ肌。甘いフェロモンのような、薄めの皮脂の匂い。思わずむしゃぶりつきたくなるほどの、女体の甘い香り。
 最後に肩紐をどかし、腕を抜くと、とうとうブラジャーはアインスの身体から完全に離れた。上半身が、裸になった。

 女の下着を見慣れていないクロノには、ブラジャーだけでも相当の重厚感がある。大きな乳房を支えるには大きなカップのブラジャーが必要だ。カップの裏側には、厚めのクッション層があり重さを支えられるようになっている。
 普通の女性が着けるものでは、これは服の下に隠れるので見かけのバストサイズを稼ぐために使われたりもするが、アインスが着けているものはそれがなく、乳房を支える機能のみを持ち純粋に巨大なバストを見せ付けている。

 促されるまま、ベッドの上に脱がせたブラジャーを放り置き、今度は腰に手を伸ばす。
 間近にいると、視界に入りきらないほどの大きな腰幅だ。まず左足側をずり下げていき、クロノの手に合わせてアインスはももを上げる。
 肉付きのよい太ももがクロノのすぐそばで艶かしく動く。向こう脛から踝、足の指までのなめらかなラインは芸術的にすら感じられる。

 引っ張る力加減に気を配りながら、アインスが脚を引き抜くのをそっと待つ。パンツを脱がせながら足を上げたので、クロノの目の前には今度こそアインスの秘肉の花弁があらわになった。
 ベッドに腰掛けたアインスの前にひざまずくような形で、クロノは床に膝をついた体勢になっている。
 パンツを脱がせるために両手を使っているので手は出せない。目の前で、自分の掴んでいるパンツからアインスの脚が引き抜かれ、彼女が全裸になる様子を間近で見つめている。

「初めてか?」

 アインスの問いかけに、クロノはすぐに声を出せなかった。
 のどがひくつき、唇が震える。飛びかかりたい衝動と、腰が抜けてくずおれそうになる不安定さがせめぎあう。

「お前のも見たいな……」

 アインスは裸になった。今度は、クロノが脱ぐ番だ。
 無意識にズボンに手をかけようとして、股間が思い切り盛り上がっていることに気づく。思わず見下ろして、ズボンの前がテントを張っていることに目を見開き、再び顔を上げると、アインスが微笑みながらクロノの股間を見下ろしていた。
 だめだ、とクロノは思った。もう完全にやられた、と。
 最初から無茶なことだったのかもしれないが、自分とアインスと、どちらが手練かといえばアインスに決まっている。童貞の自分が、年上の女とのセックスで主導権を握ろうなど土台無理な話だ。

 今は仕方が無い。アインスに導いてもらって、とにかく経験するしかない──
 そう思いながら、おずおずとクロノはズボンとパンツを順番に下ろしていく。身体をかがめ、膝下までおろしてから脚を抜く。
 ここから身体を起こせば、むっくりと大きくなった自分のものが、アインスの目の前に晒される。誰にも──リンディは幼い頃の育児で見ているだろうが──見せたことの無い、自分のペニスを、初めて女性に見せる。

724闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:44:40 ID:HvBmBf.o
「恥ずかしがるな。堂々としろ」

「は、はい」

 アインスに手を引かれ、クロノはシャワールームへ歩く。
 ただ歩くだけの動作でも、アインスのふくらはぎや太もも、尻の筋肉が連携して動く様子が、たまらなく興奮を誘う。くっきりとくびれのラインが入った尻たぶが、腰の大きさを強調する。
 散らかり気味の仮眠室の床を歩くには、時には物をよけて足を大きく上げる。そのたびに、内股を走る筋肉に力が入って浮かび上がり、股間への視線を導く。

 早く見たい。アインスの股間を見たい。クロノの心臓の鼓動はどんどん速まっていく。
 自分も、ペニスをかっちりと勃起させたまま裸で部屋の中を歩くという、ある意味異様な行動をしている。もうこの状況を、こういうものなんだと受け入れるしかない。
 カップルなら、彼氏と彼女なら、こういうことに気兼ねをする必要が無い。そういうものなんだ、と。

「洗ってやろうか?」

「あ、だ、大丈夫ですよ」

 シャワーのノズルを持ってクロノの股間に手を伸ばそうとするアインスを、クロノはあわてて両手で股間を覆って制する。
 ふっと鼻を鳴らして微笑み、アインスはクロノと正面から抱き合う格好になった。
 湯の栓を開き、手で温度を確かめてからノズルをフックにかけ、そのままでシャワーを浴びられるようにする。

 今更のように、クロノはアインスの胸から目をそらしてボディソープの容器に手を伸ばした。
 といっても、ボディソープを手にとってしまうと、やはり正面に向き直って、そうすれば目の前にはアインスの裸身がある。
 アインスもボディソープを手にとるために身体をかがめると、体勢にしたがって下を向く乳房が、シルエットで思い切りその形と大きさを強調する。
 一般的な成人女性の体格からしてもアインスはかなり大きい。胴が太いので、そのぶんバストとのバランスがよく見える。

 両肩、両脇、そして胸から腹、そして股間へ、白いパールカラーのボディソープを塗りつけていく。
 ぎこちない手つきのクロノを見下ろしながら、アインスもゆっくりと自分の身体に白い液真珠を纏わせていく。手指で撫でるにつれて泡だっていき、アインスの珠のような肌に濡れ泡が絡みついていく。

 濡れて、シャワールームの温白色の照明で、盛り上がった乳輪がきらめく。

「こすりあわせるんだ」

 一歩前に踏み出し、アインスはクロノの胸板に自分の胸を合わせる。身長差で、ちょうどクロノの両肩に乳房を乗せる形になり、クロノの頬は両側からアインスの乳房に挟まれる。
 石鹸の泡で、濡れた肌が滑り、ぬめる。滑り落ちないように、アインスは両手で乳房を寄せて支え、クロノの顔を挟む。

「あ、アインスさんっ、そ、その、胸が」

「見せたいんだよ……恥ずかしがるなと言っただろう、お前も遠慮することは無いんだ、私を触ってくれ」

「っ、ふぁっ」

 乳首が、首筋を撫でる。勃起したペニスが、アインスの太ももに触れる。このまま腰を前に出せば、アインスの股間に触れてしまいそうだ。

「じれったいな、この、手のかかる軟弱モノめ」

「す、すみません……」

「お前も男なら、しっかりしろと……言っているだろう」

 執務官の仕事をしているときは気を張っているが、こと男女の間柄となるとクロノはまるで初心になってしまう。
 アインスも本気でクロノを怒っているわけではないので、声に笑みを含ませながらクロノの身体を抱き寄せる。ぴったりと引っ付いて、クロノの股間の肉棒が、勃起の圧力でアインスの内股をいっきになで上げる。
 その先に、アインスの陰唇がある。
 立ったままでは、クロノの身長ではアインスまで届かない。シャワーの湯のしずくを浴びながら、クロノをシャワールームの床に座らせ、アインスがクロノの腰の上に跨る。

725闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:45:49 ID:HvBmBf.o
 流れ落ちた石鹸でぬめるペニスが、同じように滑りのよくなったアインスの肌の上を走り、腹肉を叩く。
 なかなか、秘所に侵入させてはくれない。焦らされ、クロノは息が上がり、じわじわと興奮が高められていく。シャワーの水滴にはじかれ、屹立したクロノのペニスは、尿道口が震えるようにカウパー液を搾り出していた。

「くっ、あ、アインスさん、僕は」

 背中を壁にもたれ、苦しい体勢で、クロノは身体を寝かせ、ペニスをアインスの尻の真下へ持っていく。
 アインスがそのまま腰を落とせば、ちょうどクロノのペニスをつかまえられるように。

「可愛いよ、その健気さ──たまらない、お前の姿が──」

 湯で濡れただけでなく、アインスもまた、性的興奮の高まりによって淫肉を充血させ、膣口を膨らませていた。恥丘の頂上部のみほのかに萌える銀色の陰毛は、細く柔らかいまっすぐな毛で、一般的なミッドチルダ人と比べてもはるかに薄い。
 肉感に満ちた女性器を、隠さず見せ付ける。光の影になり、股間の肉の形が輪郭を浮かび上がらせる。平らな股間のラインに、緊縮と弛緩を繰り返す海棲貝類のような陰唇がぱっくりと口を開け、ペニスに喰らいつく瞬間を今か今かと待っている。

「お前は私のものだ──っ!」

 クロノの目の前にアインスの巨乳が迫り、視界が完全にふさがれる。アインスの股間を見られなくなったが、代わりに、敏感になりきっていたペニスに、今まで触れたことの無い異様な接触の感覚が走る。
 反り返りが自分の腹に触れるほどにまで高く勃起していたクロノのペニスの、裏筋を縦に咥えるようにアインスの陰唇が密着した。
 触れ合った圧力で、粘液が噴き出す音が響く。既にアインスも、我慢に我慢を重ねて濡れきっていた。膣内に満ちていた愛液が、クロノのペニスに股間を押し付けた圧力で、音を立てて搾り出されるように噴出する。

 二人のそれぞれの性器は、あっという間に淫らな粘つく分泌液で覆い尽くされた。

「ああっ、あ、あ、アインスさん、アインスさんっ僕っ、な、だ、だめですっこんないきなりっ」

「くぅ、う、すまないクロノ、だめだ私ももう限界だ、もう我慢できない、クロノ──ッッ!!」

 巨大な重量を持つアインスの腰が、クロノの小さな身体を嬲り喰らうように前後に振られる。
 腫れ上がるほどに興奮し膨れていたアインスの秘花が、腹に押し付けられたクロノの棒を裏側から挟み、扱き上げる。
 さらにアインスは下腹部に手を差し込み、クロノのペニスに手を添えて自身のヴァギナに押し付ける。クロノの亀頭にアインスのクリトリスが当たる形になり、さらに硬い疣状の肉果実に擦られるという未知の感触を味わったクロノはさらに高まっていく。

 もはやクロノはなすすべなく、アインスにしがみつくのも忘れ、シャワールームの床に押し倒され、アインスに蹂躙されていた。
 かろうじて両手を広げて床につき身体を支えているが、それで精一杯になり、下半身の暴走をコントロールできない。アインスの手にペニスをつかまれ、こすられ、あっという間に限界がやってくる。

「アインスさん、あっ、で、出ます!出ます!でそうですっアインスさんっ!」

 うっすらと開けた目で、激しく振り乱されるアインスの乳房が見えた。
 暴力的なまでの肉感を持つ巨乳。
 自分の上に載っている腰の重量だけで小さな子供ほどの質量がありそうだ。太ももだけでも、少女のウエストほどもありそうな太さ。それでいて贅肉ではない、引き締まった筋肉。
 あらゆる肉体のプロポーションが渾然一体となり、この規格外な女体を見せ付けている。

726闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:47:18 ID:HvBmBf.o
 腹に、胸まで飛んできた。
 自分の肌に自分の精液が降りかかる感触。
 アインスの手のひらからもあふれ出す、白濁の奔流。

 ゆっくりとペースを落としながらアインスは腰の動きを落ち着けていき、クロノを解放した。
 惚けているクロノの股間に、シャワーを当てて粘液を洗い流していく。

「凄いな……溜まっていたのか?これほどの量はさすがだ」

 クロノは返事を返せる気力もない。それでも、亀頭は赤々と張りあがり、勃起は少しも収まっていない。

 シャワールームの床に、腰を抜かして倒れこんでいるクロノ。目の前にアインスがしゃがんで、自分をシャワーで洗ってくれている。
 太ももからヒップラインへのつながりがまっすぐなめらかで美しい。ヴァギナはすでに割れ目をぱっくりと開き、いつでも受け入れる用意ができている。
 しゃがんだ体勢で、無駄な肉がついていないアインスの腹筋が浮かび上がっている。そこから、ぎゅっと絞られたウエストラインの上に、これ以上ないと思えるほどの張りと弾力を持つ巨大な乳房。
 肌には少しの曇りもなく澄み、整った凛々しい顔立ちは、紅潮が肌の白さゆえに際立っている。

 シャワーを浴び終え、バスタオルで身体を拭き、足元がおぼつかないままベッドまで運ばれたクロノは、アインスが体勢を変えて仰向けになって自分を迎えようとするのを半ば放心状態で見ていた。
 ベッドの上に膝をつき、ペニスを丸出しにした状態だ。
 目の前の乳房から、股間へ視線を下ろすと、そこはすでに、再び萌出した愛液で潤みきっており、みずみずしい花の蜜のように、聖なる泉のように水面をきらめかせている。

「アインスさん……僕は……」

「大丈夫だ、私にすべて任せろ……そのまま、ゆっくりこっちに来い」

 仰向けになるので、アインスは長い銀髪を背中に引っかからないよう、左右に流している。
 銀箔を織り込まれたシルクの絨毯の上にいるかのようだ。銀色と、乳白のような肌色の淡いコントラスト。ベッドは厚さのある敷き布団と枕で、よく沈み込み、身体を包むようになる。
 ぴったり真上を向いて張ったアインスの乳房と乳首が、淫靡に揺れる。

「そうだ、ペニスの向きを合わせろ……カリ首の周りも、裏側もよく塗りつけて濡らすんだ。よし、それでいい……そのまま、まっすぐだ……」

 軽く上体を起こし、自分の股間を見下ろせる体勢で、アインスはクロノに指示する。
 言われるままに、自分のモノをつまみ、カウパー液と愛液を亀頭に塗りつけ、挿入の抵抗にならないようにする。

 そしてとうとう、クロノは前へ進んだ。
 まだ誰にも許したことのない、無垢ゆえに獰猛な少年のペニス。
 クロノの初々しいペニスが、広大な桃源郷のように陰唇の中に愛液をたっぷりと湛えたアインスの膣口に、ゆっくりと沈み込んでいく。





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727SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/05/30(水) 20:48:54 ID:HvBmBf.o
投下終了です

うおーっ!アインスー!
そろそろ海鳴でははやてちゃんの誕生日
起動前に少しでもたくさん蒐集しておかなければですね
何を蒐集するってナニですがね

ではー

728名無しさん@魔法少女:2012/05/31(木) 09:45:16 ID:Tjk2eCeE
うひょー、アインスエロシーンキター!!!!!
しかもぱっつんでむっちり!!!
おねショタ正義!!
GJでした

729名無しさん@魔法少女:2012/05/31(木) 16:46:47 ID:ikbImnms
すごい女体の肉感が伝わってくるエロだな・・・すばらしい

だがエロの濃さだけじゃなくシナリオそのものもレベル高いな、これで闇の書起動前だから、起動したらどうなるんだろう。

730名無しさん@魔法少女:2012/05/31(木) 20:53:22 ID:KsA6YM.c
なんというか続きが気になりますね
このまま誘惑されて悪堕ちするのか、それとも・・・

731名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 18:51:46 ID:CW5diLWA
何というか、超久々に来たけどみなさん情熱変わってねぇ……

732名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 20:32:06 ID:lHlKQxrs
アインスのおっぱい!おっぱい!

733名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 21:02:20 ID:vInNfjPU
アインスのおまんこ!おまんこ!

734名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 21:29:33 ID:t7oxegJ.
>>731
劣『情』に侵された脳味噌及び脊髄が
『熱』病の様に人間シチューの様に煮えたまま
変わってないのよ

略して情熱が変わってない

735名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 22:23:52 ID:n9PCZYGs
だがちょっと待って欲しい
そろそろ口直しにひんにゅーを欲するべきではないだろうか?

736名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 22:38:01 ID:RJLmF16c
……ルーテシアとメガーヌの親子丼だと?

737名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 22:41:34 ID:4rO1ywz.
それのどこに貧乳要素が

738名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 23:16:16 ID:QBNsBULA
まてよく考えてみよう

STS時点のルーテシアなら親子丼かつ貧乳要素を押さえられる、と

739名無しさん@魔法少女:2012/06/01(金) 23:31:26 ID:RJLmF16c
>>738
YESYESYES

740名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 00:29:38 ID:CKaT40JY
貧乳の話題ならアイシスさんを忘れないであげてください

741名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 09:28:56 ID:N8CrZtyw
サンポールさん、ユノはやの続きマダー?

742名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 11:21:55 ID:fKMqH5i2
ヴォルケンズが蒐集してたのって、地球じゃ海鳴周辺だけだったのかな?
なんかインスマス辺りで蒐集しようとして、逆に半魚人に陵辱されるなんて事が・・・いあいあ

743名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 13:49:17 ID:Hnw.4/9c
マテリアルズ「貧乳ロリと聞いて」
フローリアン姉妹「姉妹丼いかがです?」

744名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 15:02:00 ID:OKLHJv8A
フローリアン姉妹は初期稿だとまな板みたいなぺたん娘だったのに続報ではすっかりボインちゃんになってたな

745名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 15:29:50 ID:KbIUMMqA
ユーノ×アミティエを書くと仰った方は小説が出来たのでしょうか?
それとも、やはり行き詰まってしまったのでしょうか?

746名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 17:14:51 ID:i4LKVMog
ロリというなら
ティーダ×幼ティアナの
禁断の兄妹愛とか
クロフェと違って血のつながりあるから背徳感がたまらない

747名無しさん@魔法少女:2012/06/02(土) 19:18:42 ID:GSPCDMuI
>>745
すいません、凄い行き詰まってます
話自体は稚拙な出来ながら概ね出来てるんですが感心の出だしがなかなか…
しかし自分で書いてみると投稿している職人の方々の凄さが改めてわかるなぁ

748Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2012/06/03(日) 02:04:15 ID:tYgwmJY6
こんばんは諸君。
いい加減放置してたセインちゃんSSを投下しに来たぜ!

ということで5分後に投下します。

749Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2012/06/03(日) 02:12:27 ID:tYgwmJY6
さて5分経ったので投下します。
セインちゃんSS「Filius larvae」(亡霊の子)始まりはじまり〜

750Filius larvae (中編) 1/10:2012/06/03(日) 02:13:08 ID:tYgwmJY6
「すぅ……すぅ……」
夜。
寝息だけが聞こえる、澄み切った空。
青白く冷めた満月は凍るような光を地上に投げかけ、煌々と世界を照らしている。
四人で住む部屋。そのうち三人までは夢の中にいたが、一人だけ悶々と情欲に耽る少女がいた。
「はぁっ……んくっ、士郎……っ!」
誰もが寝静まった夜中に、ひとり艶やかな声が部屋に虚しくこだまする。
寝間着に着替えたセインは、その裾をはしたなくたくし上げていた。
指先が下着を越え、秘裂をなぞる。それはまだ、自らを慰める術を知らない動きでしかない。
淫液に濡れた花弁が、音もなく開いていく。
敏感な粘膜に指を這わせた瞬間、セインの口から甘い声が漏れた。
「ひゃぅんっ! 士郎、もっと、もっといじってぇ……」s
胸に疼きを覚え、境目の見えない双丘にも手を伸ばす。
頭がぼーっとして、背徳よりも情欲の方がセインを制していた。

こんな淫らな行為は、未だかつてやったことなかった。
スカリエッティについていた頃は、性に関する感情など抱いている暇はなかった。
聖王教会に来てからは尚のこと。
清貧禁欲節制がモットーの空間で、しかも目立った男は去勢しているのではないかと思うほど完全な禁欲っぷりだった。
セインもまたそんな修道士と一緒に仕事をしていて、自分自身はおろか他人の色恋沙汰すらろくすっぽ聞いたことはない。
数少ない例として、シスターの一人が街の青年と恋に落ちたなんて話もあるが、
おとぎ話みたいなストーリーを、セインは考えてもいなかった。
そこへ来たのが、士郎という少年である。
弟みたいに可愛くて、力仕事も手伝ってくれて、頭を撫でるとほにゃほにゃ顔になる、そんな男の子。
笑っている顔も、拗ねたような顔も、何もかもがフラッシュして頭からまったく離れていかない。
それどころか、妄想の中では彼がセインを押し倒し、頭一つ分も身長が低い少年に身体を蹂躙されるのだ。
『セインのおっぱい、甘い匂いがする……』
「やぁっ、止めて士郎……んくぅぅっ!」
疼きの中心にあった突起を摘み、セインの目は更に現実ではない場所を見始めた。
ショーツの中が熱くなって、トロトロと粘液が溢れてくる。
知っているのは、本の中の知識だけ。教会の外では昨日も今日も明日も行われる、命を生み出す魔法。
こんなにも心が締め付けられて、頭がおかしくなってしまいそうになるなんて、今までの人生では絶対にありえなかった。
何度も、胸のラインを指で擦り、乳首を撫で回す。
士郎に対して同じ事をしたいくらい、愛欲に神経が支配されていた。
「こ、今度は私が気持ちよくしてあげるね」
男のモノがどうなるのか、これまた資料でしか見たことはない。
考えるまでもなく、今まで女ばかりの社会に暮らしてきたのだ。
モザイクのかかった士郎の分身に、口付ける。
分かることは一つ、『そこ』を刺激してやれば気持ちよくなるということ。
自らの指くらいしか代りになるものがなくて、虚しい記憶だけが残る。
「士郎……士郎ぅ……」
妄想が爆発する。意味を成さない言葉が頭を駆け巡って、それはすぐに喘ぎへと変わった。
その途端、同室のシスターが寝返りを打ち、寝言を言った。
慌てて口を閉じ、静かな空間に身を委ねる。
また寝息が聞こえてきて、セインは一瞬安堵したが、そこでまたいけないことに気付いてしまった。
「お、押さえつけられるっていうのも……いいかも……」

751Filius larvae (中編) 2/10:2012/06/03(日) 02:13:49 ID:tYgwmJY6
普段は元気いっぱいで素直ないい子だが、ベッドの上では別な顔を見せる。
口を押さえて声を出せなくし、秘部に指を突き入れてくる。
『セインってこんなにエロい女の子だったんだね。ほら、もうこんなにぐちゅぐちゅ言ってるよ?』
蜜壷に指を浅く入れ、くちゅくちゅ掻き回す。
思ったよりも遥かに大きい音が、毛布の中で弾けた。
「だ、ダメだよ士郎……誰か、来ちゃう……」
『別にいいよ。その時はセインの姿、皆に見てもらおう』
ふーっ、ふーっ、と吐息が漏れる。
燃え上がるような身体の熱が、神経を極限まで昂ぶらせる。
『ほら、もうイっちゃいなよ。気持ちいいんでしょ?』
「だってぇ……士郎にそんなところ触られたらぁ……んんんんんんんんんんっ!」
くっ、と膣壁のうえを押すと、言いようのない快感が登ってきた。
軽く何度か痙攣すると、セインはぐったりとその場に伸びた。
「シャッハに怒られるかな……」
冷静になった頭は、やがて眠気に支配される。
早起きして、汚れた服とシーツを洗濯しよう。そうしよう。
何もやる気がない状態で、セインはぼてっと枕に頭を埋めた。

***

聖王教会の朝は早い。
「あ、やば。シャッハにどやされる」
セインが起きた時、既に太陽は明らかに高かった。
世間的にはまだパン屋が商品を並べている頃だろうが、シスターにとってその時間は寝坊同然である。
凄まじい速さで半袖の修道服に着替えると、バタバタと部屋を出た。
朝の仕事も終っているだろうに、これは非常に危険な匂いがする。
せめて誠意だけでも見せようと、水場に行って瓶を満たそうと考えた。
重労働に朝からひぃひぃ言っていると、横から声がかかる。
「おはよう、セイン! ……あれ、顔赤いよ? 大丈夫、風邪?」
士郎が井戸に顔を出してきた。セインは水桶を二つ分汲んで、調理場へ向かおうとしているところだった。
相変わらず、だぶだぶの修道服。でも、子供で育ちが早いからか、ちょっと袖が短くなってきた気がする。
踝がちらちら見えていたから、背が伸びていることがよく分かった。足の方はそろそろ丈を直した方がいいだろう。
有無を言わせない調子で、士郎は水桶を取ろうとした。瞬間、手が触れあう。
「え? いや、何でもないよ……へぇ、士郎、手伝ってくれるんだ。ありがと!」
けれど、いくら男とはいえ士郎はまだ子供。後三、四歳年が上だったら、「はい」って渡せたのに。
ただ、それ以上に、士郎の顔をまっすぐ見れなかった。
夜の記憶が生々しく蘇る。こんな小さな男の子なのに……どうして好きになったんだろう。
「なんでずっと持ってるんだよ。ほら、片方よこしてよ」
「わ、分かったよ。こぼさないでよチビスケ」
曖昧な微笑でごまかした。士郎は何に張り切っているのだろう。
鼻唄でも歌いそうな機嫌で歩いていく少年の後ろ姿を見て、日付を指折り数えた。
「……ああ、今日はヴィヴィオが遊びに来る日だ」
同年代の、しかも女の子が遊びに来るとあっては、楽しみでない男の子はいないだろう――
その時、相手にどんな態度を取るかは別だけれど。
セインの心は底まで落ちそうになった。
それはそうだ。

752Filius larvae (中編) 3/10:2012/06/03(日) 02:14:20 ID:tYgwmJY6
同年代の女の子の方が何かと打ち解けやすいし、もしかすると――思ったより二人の関係が先に進んでいたり?
「あ、あはは、そんなまさかぁ」
横で士郎が首を傾げるのにも構わず、独り言でごまかした。
しかし……純粋な興味として、士郎が『誰に転ぶのか』という話題には興味がある。
ヴィヴィオが本命とすると、次はおとしやかさで姉妹随一のディード、大穴でカリムといったところか。
「あれ、あたしいないじゃん……」
ますます落ち込む。何番人気なのかすら分からない有り様である。
士郎の横顔を見る。悩みのなさそうな顔でとてとて歩いていた。時折跳ねる水滴が、腕の裾を濡らしていく。
「セイン、どこまで行くの!?」
我に返った時、とっくに厨房は過ぎていた。士郎が水桶を置いて手招きしている。
セインはごめんごめんと言いながら急いで戻ろうとした。
「あっ」
「あっ」
床に開いた裂け目に蹴躓いた。両手は塞がっていて、身体のバランスが取れない。
反射的に腕を上げたのが大失敗だった。
水桶は重力に引かれてくるりと反転し、そのまま華麗なダンクシュートを決めた。

……士郎の頭に。

「わわ、冷たい! セ、セイン手ぇどけて!」
床は水浸しで、士郎も水浸し。

騒ぎに気付いたシャッハが出てきた時には、ただでさえ冷えていた背筋がカチコチに凍り付いた。
「これは……何の悪戯ですか?」
ネジの切れかけたオートマトンみたいに駒送りの動きで振り向くと、そこには電気鞭を持ったシャッハがいた。
悲鳴を上げる隙さえ許されず、両肩に優しく手を置かれる。
「さて、今日はどんな狂育的指導が必要かしら」
「なにそれこわい! あたしそんなに酷いこと……」
最後まで言い終らないうちに、肩にかけられた手に力を込められた。
リンゴなら間違いなく粉々に砕けていただろう握力で、セインは悲鳴を上げた。
夜叉の如き形相のシャッハが、闇の底から這い出してきたような微笑を浮かべていた。
「どうして言い訳するのかしら? 早くお風呂へ入れてきなさい」
セインは無言でこくこく頷いた。
そして、士郎の手を握ると、一目散に
「ど、どこに行くの?」
「お風呂! 士郎もずぶ濡れでしょ? 早く入らないと風邪引いちゃうから!」
正直、後ろを向いている余裕なんてなかった。
ぶかぶかの袖を捲ってバケツをようやく外した士郎が、それを手渡してくる。
セインはその取っ手を掴んで、超高速で曲がり角を通り過ぎた。

***

カリム・グラシアの部屋に来客があったのは、それからすぐのことだった。
律儀なノックに許可を出すと、長髪のシスターがため息混じりに入ってきた。

753Filius larvae (中編) 4/10:2012/06/03(日) 02:15:21 ID:tYgwmJY6
「……あれで、良かったのですか?」
「ええ」
ニコニコ顔のカリムは、鬱々と沈んでいるシャッハを迎えた。
極めて流暢な字のサインを、羊皮紙に書き綴っては隣へ移していった。
まだ、食事時には少し早い。そう、少しだけ。
「あなたのいう『規律』に違反するかもしれないけれど、私のいう『戒律』には則っているはずよ。違うかしら?」
「ええ、その通りです。しかし……」
シャッハが焦った様子で口を開く。何を言いたいのかは手に取るように分かるのだが、敢えて先を言わせた。
風のようにサワサワと、彼女の声が抜けていく。
既に出ている結論に対して大きく構えられることで、微笑みをたたえられるのだ。
「ふっ……風紀が乱れます! 私はこの教会が清廉潔白であるようにと……!」
シャッハはそこで言葉を切った。それもそのはずだ。
かの言葉に微笑でい続けるのは、教会騎士として、赦されることかはかなり微妙な問題なのだ。
「愛は全てに勝るわ。何より、セインは無償で与えている――これが赦しでなくて、一体なんなのかしら?」
「そ、それは……」
口をつむいだシャッハが、答えを探そうと空を見上げた。
聖典の読み合わせと同じ、淡々とした調子で続ける。
「あの娘は、私達が忘れかけているものを思い出させてくれる存在よ。
山奥の教会で世間から離れてしまったが故に失ってしまった営みを、ね。
……それとも、セインに嫉妬しているのかしら?」
シャッハに軽くウィンクする。
ぐぬぬと黙りこんだ騎士は、軽く頭を横に振って、くるりと踵を返した。
ドアに手をかけようとせん彼女の背中には、敵意にも似た攻撃心が踊っていた。
カリムは、その背中に向けて問いかけた。
「シャッハ。この自治区には思想の自由と、行動の自由があるわ。
それは、教会の中でも同じよ。
セインの行動は、戒律や法律に抵触しているかしら?」
あくまでも優しく、そう司祭が稚児に語るように、
柔らかい響きをもって話した。答えが返ってこないことは、よく分かっている。
ただ――シャッハには、そろそろ「俗世間との断絶」では得られない知見にも触れて欲しいと、
教会騎士以前に一人のシスターとして考えているだけだ。
「セインと士郎が湯浴みをしている間、水を溢したところの掃除をお願いね」
「いいえ………ご心配なく。ただ」
ドアを開けたシャッハが、最後に振り向いた。
その質問も予想済みで、ニコニコしながらカリムは聴き続けた。
「騎士カリム……あなたはどこまで見通しているのですか?
 私がセインに説教をすることと、彼女の……その、感情の動きまで」
「人の心までは予言できないわ。私はただ、全員にとって栄えある未来を作りたいだけよ」

憮然とした顔で、シャッハは部屋を後にした。
残されたカリムは、紅茶のカップを手に取り、ゆらゆらと回した。
琥珀色の液体に浮かぶ自分の顔を見ながら、微笑を浮かべた。

754Filius larvae (中編) 5/10:2012/06/03(日) 02:15:55 ID:tYgwmJY6
「私はただ、全員にとって栄えある未来を作りたいだけ……そのために、皆の思考を『指定』しているだけ。
 ふふっ、そろそろ管理局にセインの保護観察を解除してもらうように請求しないといけないわね」
独り言をこだまさせつつ、カリムは微笑を崩さずして目の前の書類にとりかかった。

***

浴室に士郎を連れて行くと、今度はリネン室からタオルを何枚か引っ張り出してきた。
続いて、ポケットからマッチを抜く。大丈夫、湿気ってはいない。
裏手に回って小枝と薪をくべ、火を付けた。
早く温まるように沢山薪を投入する。熱くなったら水で薄めればいいだろう。
「士郎、お風呂入るよ」
「ええっ! セインも入るの!?」
完全に忘れていたが、昨日の情事から先、入浴していないことを思い出す。
シャッハの様子から考えて、万が一不徳なことをしていたのがバレたら折檻確定だ。
しかも当局にはうまく言い訳できるようにボディ重視である。
ぶるりと震え上がると、セインは脱衣所に戻った。
そこには、まだ濡れネズミ状態の士郎がぷるぷる子犬みたいに震えていた。
「あぁもう何で服脱がないかなぁ! まだ裸の方があったかいよ?」
「いや、だって……セインもお風呂入るんでしょ?」
「ええい男の子がそんなちっちゃなこと気にするなー!」
服をひっぺがして、浴室に放り込む。
こんなシーンをシャッハに見られたらそれこそ身の破滅だが、もはや今更である。
湯浴み着代りのタオルを身に纏い、浴室に入る。
入る前から上せているような気がしたけれど、敢えて無視した。
「んー、まだぬるいね。士郎はもう滝行とかやってるの?」
「いや、まだだよ……はっくしょん!」
さっきからこちらをチラチラ見てくる。
タオルで隠してはいるが、それでも上乳はどうしても見えてしまうし、
動きやすいように湯浴み着のボタンは一番下だけ外してある。
「……ってこれどう考えても痴女じゃん! こんな可愛……いやいやちっちゃな子を!」
冷たさの残る湯船へ桶を軽く沈ませると、セインは頭からそれを被った。
精神をしゃきっとさせないと、シスターとしての恥だ。
何度も何度も心で呪文を唱えると、いよいよ石鹸を手に取った。
充分に泡立てて、手になじませる。シスター仲間の背中くらいなら洗い飽きたくらいだが、
これが士郎となると話は変わってくる。
「むぅ……」
「ほらほら、ちゃっちゃと洗われる!」

思ったより、背中が広かった。
この教会で働き始めてから、もう随分経ったような気がする。
あんなに小さかった背中も、今はちょっぴり大きくなっていた。
さっきのことを思い出してみると、余っている袖も短くなっていた。
もう二、三年もすれば、きっとぴったりの袖になることだろう。
……それまで、我慢していろというのだろうか。
それとも、このままずっと……
「セ、セイン!? どうしたの?」
「何でもない、何でもないよ。ただ、ちょっと、疲れただけ」
士郎の身体に寄りかかって、腕を前に回す。
少年の華奢な身体は、女の腕でも容易く折れてしまいそうな儚さを秘めていた。
理性と本能の狭間で、少女は苦しむ。
長い闘争の果てに、セインは自分の頭に石鹸を塗りたくった。
「はい、次は士郎の番! 女の子の髪の毛はデリケートなんだから、ちゃんと洗いなさいよね!」

755Filius larvae (中編) 6/10:2012/06/03(日) 02:16:34 ID:tYgwmJY6
これが、今できる精一杯のこと。
豪快な笑いを残して、タオルを肌蹴る。
そう、相手は子供だ。大したことはない。
後輩に背中を流してもらうのは、そんなに不自然なことだろうか?
「ほら、早く終らせないとホントに風邪引いちゃうよ?」
「う、うん……」
おずおずと手を伸ばしてくる士郎。
ぎこちない動きで頭を洗ってくれるが、人にやってもらうのは気持ちのいいものだ。
「お風呂から上がったらお仕事だよ。お昼までは我慢しなきゃ」
「あはは、そういえばセインって今日の朝ご飯食べたの?」
食べてないよ、と左手で胸元を隠しつつ、士郎を小突く。
途端に黙り込んだ少年に怪訝な顔を浮かべて、次いで彼の視線を追った。
「……っ!!」
頭隠して何とやら。
yいつの間にか湯浴み着がほどけていて、大事なところは崩れかかったタオル一枚で隠しているだけだった。
慌てて股に手を戻すと、ギリギリとした視線で士郎を見上げた。
「見たでしょ?」
「み、見てない!」
見事な茶番劇を演じたセインは、深く溜息を吐いた。
その横で風呂が良い温度になってきたのを、恨みがましげに見つめた。
「さ、入るよ」
あくまでセインは、先輩格のお姉さんである。
これくらいのことで動揺してはいけない。
腕を湯船に入れてみる。大丈夫、冷たくない。
士郎を先に入れて、続いてセイン入っていく。
セインと士郎、二人も湯船に入ったせいで、ざばざばとお湯が流れていった。
お互いに「もったいないねー」なんて話をする裏側で、セインの心臓は今にも爆発しそうだった。
石鹸の匂い。濡れた黒髪。密やかな吐息。触れ合う太もも。
湯浴着の一部が僅かに膨らんでいたのを悟られないように、わざと密着して微乳を押し付けた。
「ね、士郎、湯加減どう?」
「あ、うん、気持ちいいよ」
冬場の寒い時期は、これがないと芯まで冷えてしまう。
更なる極北の地では、人を蒸し焼きにするような部屋があって、そこに長い間いるのだという。
「あったかいね。さっきはごめん、士郎」
「そ、そんな、セインのせいじゃないよ」
頭をなでなでする。
子供らしいかばい方が可愛いのだが、結局怒られることには変わらないのだ。
それにしては、シャッハの態度がいつもより幾分マシだったのは気のせいなのだろうか。
起こられないことはいいことだ。そう考え直して、士郎の髪を撫でる。
そろそろ切ってあげないといけないかもしれない。

756Filius larvae (中編) 7/10:2012/06/03(日) 02:17:10 ID:tYgwmJY6
「上がろっか」
「うん」
脱衣所に戻る彼の後ろ姿を見ながら、セインはそっと胸に手を押し当てていた。

***

昼食。よそよそしい。
シャッハはイライラオーラを凄まじい勢いで出し続けていたため、腹は減れども食欲は満たされなかった。
カリムもカリムで少し様子が変だった──
「シャッハ。落ち着きがないわよ。食事の時間はゆっくり過ごすものよ?」
「……はい、すみません」
かなりの上機嫌であることが、見てすぐに分かる。いい知らせでもあったのだろうか。
ふと、視線が交差する。セインは反射的に目を逸した。
「セイン。薬棚を見て、足りないものがあったら薬草園に行ってきてちょうだい」
「はい。士郎は?」
「今日は司祭を務めてもらうわ。身内しかいないけれど、いい経験になるから」
士郎は危うくフォークを落としかけていた。
無理もない、言ってみれば聖書朗読会で司会進行をやるようなもの。
そして周りは年上のシスターばかりである。
横を見れば、士郎が生まれたての子鹿みたいにぷるぷる震えていた。
いつものように、頭を撫でてあげる。こうすると安心するのだ。
「えへへ、ありがとう、セイン! オレ、頑張るよ!」
いつも思うが……ヴィヴィオもまったく同じ癖を持っている。
なでなですると、いつもご機嫌になるのだ。
「ヴィヴィオの親戚って訳でもないし……あ、そっか、士郎はなのはのこと知ってるんだっけ」
「ふぇ? うん、そうだよ」
ただ、士郎はこの話題を嫌がる。かつて「知らない」と言われたのが、よっぽどショックだったようだ。
ヴィヴィオも最初は似たようなものだったことを考えると、
その内慣れて人懐っこい性格になっていく……といいな、とか思うセインであった。
ナイフとフォークを置くと、少女は足早に立ち上がった。
「薬棚の在庫を見てきます。四、五点ほど切れかけのがあったはずだから」
頭の中で、午後の予定がフル稼働する。
イライラオーラに対抗する術がそれしかなかったのと、士郎の前ではそれなりにいい顔を見せたかったからだ。
植物学はあまり教えていない。
次の機会にでも連れて行って、教えられるところは教えておかねばならないだろう。

「月の花、薄荷……あぁ硝石もないじゃない。ちょっと手ぇ抜くとすぐに色々なくなるんだねぇ」
しみじみ自分のサボり具合を感じながら、薬草園と醸造所で仕入れるべきものを選定する。
それが終ったら、後は実行に移すのみ。
「さぁて、さっさと終らせますか!」
実のところ、一番楽しみなのは士郎のベルカ語がどれくらい上達したか、である。
シャッハが教えたりディードが教えてたりしたから、このところ関わっていない。
朗読の腕がどれほど上がったのか、ちょっぴり楽しみだったりするのだ。
薬草を手に入れ、その足で工場に行き、硝石を買ってくる。
薬品臭さが鼻を曲げそうだったが、主人は寡黙なまま、黙って試料をくれた。

757Filius larvae (中編) 8/10:2012/06/03(日) 02:17:58 ID:tYgwmJY6
「あ、あのさ……あのピンク色のハートマーク……この店には全然似合わないんだけど……ナニ?」
「何ってお前、ナニをする時に雰囲気を盛り上げる薬さ。お前にはいらんだろう」
「しっ、失礼だね!」
ぷんすかしながら看板をひっぱたく。家路に着いた時には、もう日が暮れていた。
道具屋は教会から微妙に遠い。

「ただいまー」
「おかえり、セイン!」
興奮気味で出迎えてきた士郎。何があったのかは──聞くまでもないだろう。
ぎゅっと抱きしめてあげて、頭をいっぱいなでなでした。
「頑張ったね、あたしもとっても嬉しいよ」
「うん! カリムさんも褒めてくれたよ! 『努力の聖歌ですよ』って!」
士郎は満面の笑みで頬を擦り寄せてきた。
ちょっぴりくすぐったかったが、こそばゆい気持ちよさがセインを包む。
後で聞いた話だが、士郎の聖典に対する解釈はシャッハも舌を巻くほどで、
士郎の言っていることを正確に理解できたのはカリムだけだという。
「だってセインがいないと暇なんだもん。時間がある時はずっと図書館にいたよ。
読み書きできた方が買い物でおまけしてもらえたりするしね。へへっ」
とは、本人の弁。
そういえばいつだったか、夜中にランプの小さな光で教科書と戦っている士郎を見たことがある。
知らない世界に放り込まれて、必死に頑張るしかなかったのだ。
普通の勉強や社会的な約束事ならともかく、語学だけはどうしても手伝ってあげられない。
聞かれたことには答えられても、セインは教師でもなんでもないのだ。
「ホント、よく頑張ったね……あはは、あたしが泣きそうだよ」
「あははっ、やめてよぉ」
二人してじゃれあっていると、ゴホンと物凄くわざとらしい咳払いが聞こえた。
振り返ってみると、そこには唇をぴくぴく震わせているシャッハがいた。
「あ、あなた達……夕食の時間ですよ。セインも早く着替えてらっしゃい」
凄まじい攻撃力の雰囲気だったが、喋った中身は至って普通。
いったい何があったのかと、士郎とセインは顔を見合わせた。
「何だったんだろう」
「さぁ……?」
シャッハの言うことももっともなので、セインは一旦自室に帰ろうとした。
すると、士郎が急に視線をあちこちに彷徨わせながら、ぼそぼそ言った。
「あ、あのさ、セイン。今夜、オレの部屋に来てもらっていい?」
「え? まぁいいけど、どうしたの?」
「それは、その時話すから」
しどろもどろのミッド語。ネイティブなのに、何か少しおかしい。
セインは呼び出しを受けるようなことに思い当たることがなく、ただ「うん」と答えた。

***

食事が普通に済んだのは、ある意味奇跡的だったのかもしれない。
シャッハがパンを喉に詰まらせてちょっとした騒ぎになった他は、何もかもがいつもと同じように進んだ。
ルーチンワーク。ベッドに入る前に、士郎の部屋に行こうとしたことが、日常と今日の明確な違いだった。
「士郎、入るよ?」

758Filius larvae (中編) 9/10:2012/06/03(日) 02:18:44 ID:tYgwmJY6
軽くノックする。他の修道士達は……誰もいない。
四人部屋にいたのは、士郎一人だけだった。
「他の皆は?」
「用事だって。見回りとか」
目が泳いでいる。つまり嘘なのだろうが、何でそんな嘘を吐いたのかが分からない。
ちょっと考えて、セインはすぐに思考を切り替えた。
『せっかく士郎と二人きりなんだから、どっちでもいいや』
ベッドの横にぽふりと座り、士郎の顔を見る。
ランプと月明かりだけの、ほとんど真っ暗な空間で、少年の表情はよく見えない。
印象だけ言えば、緊張しているような感じだった。
「あ、あのね……セイン。今日は、その、どうしても言わなきゃいけないこと、あって……」
「へぇ、そうなんだ。今日の朗読会のこと?」
うん、と士郎は軽く頭を振った。
午後はずっと外に出ていたから、士郎が何をしていたか知らない。
彼は興奮気味に話し始めた。カリム──教会で一番偉い人──にほめられたのが、
よっぽど嬉しかったらしい。

……そっか、カリムか。

セインは落ち込みを隠しつつ、士郎の言葉にずっと耳を傾けていた。
偽りの幸せを心に隠したまま、少女はずっと、目をキラキラさせる少年に相槌を打っていた。
「それでさ。セイン。オレのベルカ語、聞いて欲しいんだよね。いいかな?」
「うん。聖書の朗読、聞かせて?」
何だろう。子を見守るような母の気分になった。
悟りを開いたとも言うのだが、士郎の話をもっと聞きたくなった。
身の上話はほとんどせず、けれど何でもかんでも興味を持つ、まさに少年と呼ぶに相応しい振る舞い。
落ち着きがあるようで、目上の人がいないところではちょっとそそっかしい。
笑った顔には曇りはなく、怒った顔でも、本気で怒っていた記憶はセインにない。
「じゃあ、行くね」
少年はもったいぶった咳払いをすると、聖典の一説を朗読し始めた。
たどたどしい口調だけれど、心のこもった、素敵な吟詠だった。
「Die Leute der Chloe haben Paulus berichtet, das es zu Spaltungen in der Gemeinde gekommen ist.」
流れるような調子。子守唄のような、そう吟遊詩人の詩に似ている。
もちろん、技術はまだまだ子供のそれだけど、今後が楽しみな雰囲気を出していた。
「Das Eschatokoll besteht aus Grusen, einer Fluchformel, einem Gebetsruf und abschliesenden Segenswunschen.」
やがて、まとまった一説を暗誦し終る。

759Filius larvae (中編) 10/10:2012/06/03(日) 02:19:24 ID:tYgwmJY6
気付いたら拍手を送っていた。それくらい、士郎の朗読に聞き入っていた。
いや、心酔していたといってもいい。
ここに来て数ヶ月だというのに、あっという間の順応性。そして
「凄かった、聖職者の気持ちが分からないと、あんなに情緒たっぷりに言えないよ!」
「えへへ。ありがとう。聖典って一度調べたら止まらなくてさ、カリムさん達に色々聞いて、
 いっぱい勉強したんだ。覚えるのはそんなに大変じゃなかったよ、だって楽しかったら!」
ご褒美とばかりに、セインはいっぱい頭を撫でてあげた。
このふにゃふにゃした顔は、何度見ても癒されるものがある。
「あ、あとね……もう一つ、セインにだけ聞いて欲しいことがあるんだ」
「どうしたのさ藪から棒に」
急に士郎は黙り込んだ。張り詰めた空気が、夜の部屋を支配する。
そういえば、用事で出ていったという修道士仲間が帰ってこない。
すぐに戻ってきそうな用事の人もいたはずなのに、何かおかしい。
「どう、したの?」
シビアな雰囲気になった。気温が少し下がった気さえして、セインは唾を飲み込んだ。
少年は、すぅ……と息を吸い込んで、言葉を紡いだ。
一生懸命練習していたベルカ語。その帰結は、あっけないものだった。
何よりも簡単で、何よりもまっすぐな言葉が、士郎の口からセインの耳に届いた。
「Ich liebe dich. オレは……セインが大好き、です」

760Foolish Form ◆UEcU7qAhfM:2012/06/03(日) 02:20:46 ID:tYgwmJY6
分量が多くなりすぎたので一旦投下。
本当はいちゃいちゃちゅっちゅまでするつもりだったが……orz

セインちゃんのエロエロな一面は後日また。
それでは。

761名無しさん@魔法少女:2012/06/03(日) 13:47:03 ID:O00Kmjhk
>>747
そうですか、でも僕はいつまでも待ってますから。慌てずに自分の中で納得のできる
仕上がりになったら投稿してくださいね^−^

762名無しさん@魔法少女:2012/06/03(日) 14:55:14 ID:pT2ggUPI
>>760
投下乙

763SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:20:02 ID:SzPwcOnk
どうもー

明日はいよいよはやてちゃんの誕生日
というわけで本日23時45分ごろから 闇と時と本の旅人 第5話 を投下します

クロノきゅんがついにおとなに!

764闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:46:12 ID:SzPwcOnk
■ 5





 自分の肉体の臓器が、包まれる感触。体外に露出しているという男性器特有の感触を、クロノは生まれて初めて味わっていた。
 両脚を左右に開き、股間を広げた体勢のアインスは、左手で身体を支えながら右手の人差し指と中指で土手の肉を押さえ、膣口をクロノに見えるようにしている。
 アインスの女陰はしとどに濡れそぼり、愛液はクロノに塗り広げさせたので恥丘から肛門の辺りまで満遍なく広がっている。
 クロノは既に亀頭の先端をアインスの膣口に押し当て、感触を確かめている。
 初めてのセックス、初めての挿入。期待と、欲望と、不安と焦燥が入り混じる。
 まっすぐ差し込もうとするが、すぐにつっかえる。少し位置が上にずれてしまった。いったん戻し、再び、ペニスの向きを直す。

「割れ目の中を撫でてみろ。穴の場所を感触でおぼえるんだ」

「は、はい……」

「焦らしをやるのは慣れてからだ。まずはとにかく挿入してみろ……すべてのバリエーションはそれからだ」

 なかなか挿入できず、クロノはやや焦りながらペニスを上下させる。いくらアインスの身体が大きくても、膣口はきゅっと締まっているので、勃起して硬くなったペニスで押し広げていかなければならない。

 膝をついて身体を立て、腰をゆっくりと前へ進める。アインスはあえて動かず、クロノに女性器の形状を覚えさせる。
 亀頭に押されて、膣口からかすかに空気が漏れ、愛液が気泡をはじけさせる。

「あ……っく、こ、ここですよね……い、いきます……」

 ぬるり、と前へ進める場所が見つかった。クロノの視界の中で、見慣れた自分の肉棒の先端の楕円が、半分ほどアインスの股間に埋もれている。
 抜けないように体勢を整えながら、ベッドの上で膝をつく位置を直し、しっかり挿入できるように踏ん張る。
 顔を上げると、アインスは相変わらず不敵に微笑みながら、試行錯誤しているクロノの仕草を見守っている。

 たとえば、もしエイミィと初体験をしていたら──
 お互いに勝手がわからず、無我夢中で股間をすり合わせるだけだったかもしれない。無理に挿入しようとして、痛がらせてしまったかもしれない。
 エイミィは処女のはずだし、女性は初めてのセックスでは処女膜が破れるので痛みを感じるということくらいはクロノも知っていた。
 熟練した大人の女性から教えられるのは幸運だったのだろうか、それとも、ぎこちなくても好きな相手とやるほうが幸せだっただろうか。

 好きな相手?クロノは戸惑う。
 エイミィは確かに幼馴染だ。小さい頃から、仲の良い友達であり、信頼できる同僚だった。
 しかし、恋愛関係となったら?今さらのように、エイミィへの気持ちに自信がなくなってしまう。
 今、こういうことをしているからこそなのか。アインスとのセックスを目前に、他の女の事を考えている。
 それはアインスに対して失礼な事ではないのか。
 初体験の焦りから、性感が薄れ、雑念が生まれている。

「クロノ」

「っは、はい」

 アインスの呼びかけに、思わず大声で反応してしまう。
 寝そべった姿勢でクロノを見上げるアインスの表情に、クロノは恐怖した。彼女に怒られたら、男としての自信をなくしてしまいそうだ。
 セックスの不手際は、これから大人になっていってもずっと尾を引くだろう。
 女を悦ばせられなければ、いずれ誰かと結婚しても夫婦生活に支障をきたすだろう。

「焦るな。落ち着け……大丈夫だ、私がついている」

 筆おろし。それだけか?アインスに、セックスのやり方を習うためにここにいるのか?
 違う。アインスに、惚れたから、彼女と触れ合いたいから、ここまで来たはずだ。誘いを断り、家に帰って自室で処理する事だって出来たはずだ。
 単に、からだ目当て?それこそ違う。アインスに会いたかった。彼女と一緒に過ごしたかった。
 たとえセックスをしなくても、二人で会話をしたり食事をしたり、共に過ごせば心地よい気分になれた。

 それが好きだということだ。

765闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:47:12 ID:SzPwcOnk
 粘つく音に混じり、アインスの吐息が漏れる音が聞こえた。同時にすっと抵抗が緩み、亀頭がわずかに前へ進む。襞の中にもぐりこめる場所があり、それが、肉腔だとわかる。人体の、管状の構造をした臓器。
 生殖器。女の、性器。
 ここだ。ここに挿入するんだ。やっと、たどり着いた。早く、彼女を悦ばせてあげたい──

「っ……、そうだ、そこだ……そこが、膣だ。クロノ、そのまま一気に来い、私は大丈夫だ」

「アインス……さんっ、ふあっ」

 大きな枕に背を預け、アインスは両手を広げてクロノを迎える。
 飛び込んで来い。
 身体を前に倒せば、クロノの胸はそのままアインスの胸へ、そしてクロノの腰はアインスに密着する。

 粘液に包まれたペニスが、柔らかい肉襞を押し広げていく。それが膣だ。膣の中をペニスが突き進んでいるんだ。
 手を伸ばし、アインスに向かう。伸ばした手を取り、つかまろうとする。

「クロノ──っ!」

 ペニスに感じる抵抗が臨界点を超え、ぬめりに引っ張られるように腰が前に出た。
 亀頭が完全に膣内に入りこみ、そこでアインスがクロノを捕まえた。手を取ってクロノの身体を引き寄せると同時に、膣を締めてクロノに喰らいつく。

「ああっ、アインスさん!」

 倒れこむ勢いで、いっきに根元までめりこんでいく。温い粘液が飛び散る感触が下腹に伝わる。挿入の圧力で、膣口からあふれ出したアインスの愛液とクロノのカウパー液が、二人の結合部から大きく押し広げられていった。

 ペニス全体が、アインスの肉襞に包まれる。慣れないクロノをエスコートするように、強すぎず弱すぎず、絶妙の力で締め付け、抜けないようにする。
 同時に両腕でクロノを抱きかかえ、胸に包む。
 膣壁のぬくもりと、乳房のぬくもりをクロノは同時に感じた。
 倒れこんできたクロノを、アインスはしっかりと受け止め、抱きしめる。最大限の愛情を表現するように、力強い腕で、大きな胸に。
 たおやかなやわい細腕ではない、力強い筋肉。魔導師として、類稀な力を持つ彼女。底知れない妖しい魅力を持つアインスに、クロノは今、入り込んだ。自分程度の男では彼女に太刀打ちできない、篭絡され、手篭めにされてしまう。
 しかし、それでも。たとえ彼女にどんな思惑があろうとも、今自分が愛情を感じていることには間違いはないとクロノは思っていた。

「くっ、あ」

「クロノ、入ったぞ──よく、やったな──私の中にお前が入っているぞ」

「アインスさん」

 挿入を達成した。大人の、夫婦や恋人なら当たり前のようにやっている性の営み。それだけのことでも、14歳の少年にとっては偉大な経験だ。
 初めてのセックス。それを成し遂げたクロノを、アインスは優しく抱き、包みこむ。
 この先、これほどの慈しみと快楽を与えてくれる女性に二度と出会えるだろうか、というほどの、まさしく名器といえるアインスの膣。そこに、クロノの陰茎は収まり、確かに脈打っていた。

「しっかりしろ……よく、感じとるんだ。今、お前のペニスは私の膣に入っている」

 言い聞かせるように、アインスはクロノに語りかける。
 挿入を果たした。セックスの第一歩を踏み出した。クロノは、これで童貞を喪失したことになる。
 アインスはその大きな尻をベッドに深く沈めたまま、骨盤底筋の動きだけでクロノの腰を捕まえ、支えている。クロノは気づかないが、計り知れない能力と性技である。

「アインスさんの……中に」

「ふふ、何と言えばいい?ペニスでは味気ないか。お前のちんちんは凄くいい……女慣れしていない、若いちんちんだ。とても美味しい」

 ようやく胸の谷間から顔を起こしたところで、目の前で不敵に妖艶に微笑むアインスから卑語を浴びせられ、クロノはさらに顔を真っ赤にした。
 もう、何をやっても彼女にはかなわない。おそらく今の自分では、彼女を本気で喘がせる事はできないだろう。やるとすれば彼女が自分からクロノを貪り、感じようとした場合のみだ。

 でもそれでもいい。むしろ、彼女に貪られたい。アインスに貪られたい。
 そういう性癖になってしまったほうがいいとさえ思えるほどに、アインスの膣に包まれているクロノの快感はすさまじいものになっていた。

766闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:48:07 ID:SzPwcOnk
「はあ、ああ、うう、いいです、すごくいいです、アインスさんの──中──」

「恥ずかしがるな。言葉に出して、言ってみろ。自分が今どうなっているか、言ってみろ。自分のちんちんが今どうなっているか、言葉に出して言ってみろ」

 アインスはさらにクロノを責める。先ほどシャワールームで射精したばかりなので、いかに若いクロノといえどもまだ次弾装填はできていない。次の射精に達するにはもう数分かかる。
 張り詰めるように勃起しているクロノのペニス。これまで自分で処理していたときなど、ただ一人で勃てているだけでは、空気に触れて乾いて痛くなっていたが、今はアインスの愛液によって濡らされ、温かく、心地よく、包まれている。

「あ……はっ、ぼ、僕の、ちん……ちん……」

 自分の陰茎の状況を説明するなどクロノはした事がない。どう言えばいいのか一瞬迷ってしまう。
 その隙もアインスは見逃さず、さらに追撃する。

「言葉を濁すな!はっきり言え。お前の、どこが今どうなっている。きっちり言葉に出せ」

 わざと語気を強め、クロノを制する。思わず恐縮し、それでも股間の張りは萎えない。完全に男を手玉にとる言葉だ。
 執務官として辣腕をふるっていても、性に関してはクロノはずぶの素人だ。ベッドの上では、アインスの前では、なすすべもない。
 叱咤される悔しさと恥ずかしさと、股間に注がれ続ける触感で、クロノの精神はみるみる溶かされていく。このまま、アインスに飲み込まれてしまう。

「ぼ、僕の……ちんちん、アインスさんの、中に、入ってます」

 アインスは唇の端を吊り上げ、さらに問う。まずはクロノに、照れをなくし慣れてもらわなければならない。初々しいのはいいが、男がいつまでもだらしないままではいけない。
 それではアインスも楽しめないし、クロノ自身の将来の性生活のためにもならない。

「私の中に、なんだ。それではわからんぞ。アインスさんの中とはどこだ?名称をぼかさず、はっきり言ってみろ」

 息を閊えさせ、クロノは両手をついて身体を起こし、見下ろす。
 目の前に、正常位の体位をとるアインスの身体。乳房はぴんと肌を張って盛り上がり、丸い釣鐘型の乳房は少しも形を崩していない。そこから、上体を軽く曲げた皺をひと筋おいて、きつく引き締められた大胸筋と腹筋が続く。

 DSAAの選手でもここまで鍛えている者は少ないだろうと思えるほどの、マッシブかつしなやかな肉体だ。
 おそらく遠距離からの砲撃魔法だけではなく、クロスレンジでの魔法格闘戦の心得もあるのだ。あらゆるレンジで戦えるオールマイティな魔導師だ。
 視線を下に移せば、へそを囲むやわらかい下腹からなだらかにデルタゾーンへ向かい、クロノの下腹部と触れ合っている。
 密着しているので見えなくなっているが、そこでは、たっぷりと肉づいたアインスの秘花が、クロノの肉棒をがっちりとくわえこんでいる。

 クロノは目をつぶり、堪えた。自分がこんな卑猥な言葉を口に出す事になるとは思ってもみなかった。ただ、触れ合って、愛撫をして、穴に棒を入れるだけだと思っていた。
 しかしもちろん、セックスはそれだけではない。無言でセックスをするわけではない。
 互いに、言葉を交わしあい、気持ちを高めていく。そのときに恥ずかしがってうまくしゃべれないようではこれもいけない。
 アインスはあくまでも、クロノを単に童貞を味わうためだけでなく、これからも繰り返し、セックスのパートナーとして関係を作っていきたいと思っているのだ。クロノも、それに気づいた。ゆえに、アインスの気持ちにこたえなければと願う。

 アインスの美しい顔を見て、クロノは胸が切なくなる。こんなにきれいな年上の女性に、こんなによくしてもらって、男としてそれにこたえないわけにはいかない。
 クロノにも、男としてのプライドはある。確かに自分は童貞で、初めてのセックスだが、だからといっていつまでもアインスに甘えてはいられない。

「クロノ」

「は、っはい……アインスさんの、ま……」

 息が上がり、股間を締め付けてくるアインスの膣の力をペニス全体に感じる。クロノにもはっきりわかる、アインスは女性器を自分の意思で自在にコントロールし男を悦ばせるテクニックがある。

767闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:48:57 ID:SzPwcOnk
「アインスさんのおまんこに、僕の、ちんぽ、入ってます……根元まで、いっぱい、はいってます」

 目を見る。アインスが笑った。笑顔を見せてくれた。
 うれしい。アインスと、本当の意味で繋がる事が出来た。肉体だけではなく心もつながらなければ気持ちのいいセックスではない。そんな気がしてくる。
 腕を広げ、アインスはクロノを迎える。クロノは再び、アインスに抱きしめられ、乳房に寝そべった。両腕をアインスの身体に回し、しっかりと抱きしめる。アインスも、クロノの背中をさすりながら抱きすくめる。

 そっと、少しずつ、腰を動かし始める。
 アインスは手をクロノの腰にもってきて、ペニスが抜けないようにクロノに動かし方を案内する。腰を前後するにつれて、アインスの肉襞にペニスがこすれ、粘つく愛液に塗り包まれ、しごかれる。

 気持ちいい。アインスの膣に、ペニスを挿入してピストン運動をしている。クロノはその実感を、声に出して確かめる。

「ううっああ、アインスさん、僕、ぼく、ちんぽ、動かしてます、おちんぽをアインスさんのおまんこに入れてますぅっ……」

「クロノ、お前のちんちんが私のまんこを抉っているぞ……こすれて、私の膣の中の襞を掻き分けている、わかるか?私のいやらしい肉襞が、お前のちんちんを撫で回しているんだ。
お前のちんちんにつつき回されて、私のまんこはぐちょぐちょに濡れている、気持ちよくて、腰がむずむずする」

「僕もですっ、アインスさん、アインスさんのおまんこの中、とっても気持ちいいです」

「もっと激しくしてもいいぞ、激しくピストンして、私のまんこを突いてくれ、奥まで、いっぱいにちんぽを入れてくれ、子宮にちんぽを当ててくれ……」

 声色を変え、嘆願するような甘い声を出す。クロノの中で、ぞわりとするような感覚がいっきに股間から頭のてっぺんまで駆け抜けた。
 女に求められる。今まで、男の性欲というのは隠すべきもので、いやらしいもので、女はそんな男の劣情を汚らわしい、恥ずかしいと軽蔑するものだと思っていた。
 しかし本当は、セックスするときは、女も同じように男を求めていやらしくなる。
 怜悧な理知的な顔を普段見せていたアインスが、性欲をさらけ出して乱れるさまは、クロノの欲望をさらに素直にさせる。

「ああっ、アインスさん、アインスさん……!ちんぽ、はいって、すごい、あっ、ちんぽが吸い込まれそうです!
僕のちんぽ、アインスさんのおまんこに入って、先っぽがとろけそうです、アインスさんのおまんこにちんぽ入れたいです、アインスさんのおまんこ、とっても気持ちいいです……!」

 押し寄せる快感に、クロノは腰の動きを大きくしていく。アインスはクロノの尻を掴み、慣れないクロノがペニスを抜けてしまわないように案内している。
 アインスに導かれ、クロノは抽送を激しくしていく。摩擦によって愛液が泡立ち、粘つく淫靡な音をたて、二人の肌を濡らしていく。
 クロノのまだ陰毛の生えていないペニスと、ほのかな銀色の薄毛が萌えているアインスの恥丘が、あふれる愛液で粘つき、透明な糸を絡ませている。

 打ち付ける下腹部に、クロノは硬い感触がペニスの付け根に現れ始めているのを感じ取った。
 ピストンに連動して、ペニスの上側をこすっている感覚がある。

768闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:50:11 ID:SzPwcOnk
 アインスが、クロノを見上げて、やや汗ばんだ頬で笑みを見せた。艶っぽい、性的に興奮しているのがわかる表情だ。

「ふ、ふふっ……お前のちんちんで私も感じている、クリトリスが勃起しているぞ……わかるか、お前が私を感じさせているんだ、そうだぞ……
少し前に身体をもってこい、もっと上のあたりをこすってくれ、ちんちんを持ち上げろ」

「ふあっ、は、はいアインスさん、これっ、アインスさんのクリトリス、硬いのがわかりますっ、アインスさんのクリトリスこすれてますっ」

「クロノぉっ、ああ、そうだもっと私を感じさせて……くれっ、お前のちんぽにかき回されたい、私なら平気だ、心配する事はない、思い切り、おもいきり突いてくれ!
思い切り、お前のちんぽで私を突いてくれ、お前のちんぽを、私のまんこの中で暴れさせてくれっ……!お前のちんぽで、私をっ、ぐちゃぐちゃに……ぃっ」

 アインスも呼吸が荒くなり、熱い吐息がクロノの顔にかかる。熟れた唇からのぞく赤い舌が、動物のようにうごめき、宙を泳いでいる。

 キスをしたい、という欲望がクロノに生まれる。
 届かせるには背を伸ばさないといけない。いったん腰を引いてさらに膝を前につき、よりアインスの腰に密着する。アインスも脚をいっぱいに開き、クロノがピストンをしやすいようにする。
 股間を広げる事で、より膣が感じやすくなる。広げられた内ももの肌を、クロノの脚がピストンのたびにこすり、撫で、クロノの腰骨がアインスの太ももに打ち付けられる。

 アインスの強靭な筋肉は、それを覆っているやわらかい脂肪の層とあいまって比類ない快感をクロノに与えた。ただ肥っているだけの女では味わえない、まさしく強い生命力を持った人間とのセックスである。
 規則的に、強めてクロノのペニスを締め付ける。根元から亀頭までを撫でつけるように筋肉に力を入れ、クロノの肉棒をしごく。その刺激は初体験のクロノにとっては強烈過ぎた。
 膣の肉襞がペニスに縦横に絡みつき、撫で、包皮や血管、カリ首の隙間などをわずかも余さず蹂躙していく。

 ほどなく、復活したクロノの睾丸が陰嚢の中を上昇し、射精に向けて動き始める。
 土手に打ち付けられる陰嚢の感触で、アインスもクロノの射精が近い事を察する。

「アインスさんっ、アインスさん、あっ、すごい、すごいですっ、ちんちんがとろけそうですっ、気持ちよくて、あったかくて、ぬっちゅぬっちゅって音がしますっ、くっ、こんな、すごい、アインスさんのおまんこっ、アインスさんのおまんこぉぉ」

 呻くような、絞るようなクロノの嬌声。可愛い。たまらなく可愛い。声に出せと言ったのはアインスだが、クロノはそれによって、自身の快感が、卑語を声に出す事によって高められると気づいていた。
 さらにそれはアインスも同じだろうとクロノは思った。自分たちが今どれだけみだらな事をしているかというのを声に出して確かめる事で、背徳感を性的興奮に結びつける事が出来る。

 思い切り背伸びをしてクロノはアインスの唇に吸い付いた。アインスもあごを引いてクロノを迎え、唇を合わせる。すぐさま舌を差し出し、絡める。唇同士がぎりぎり届かないくらいの距離で、互いに吸おうとして唾液がこぼれ、湿った吸気音が飛び散る。
 唇からこぼれた唾液がアインスのあごから喉元に落ち、垂れ流れていく。クロノはそれも舐め取ろうとし、アインスの胸元や、鎖骨に吸い付く。
 再び顔を上げ、舌を再び触れ合わせる。舌先を舐めあい、絡ませる。アインスの唇が、クロノを求めている。クロノにはそう見えた。夢中で、唇を突き出し、吸い付こうとする。声を漏らし、クロノは手をアインスの肩に回して、しがみつく。
 アインスも脚をクロノの背中に回し、手だけではなく脚でクロノを押さえつける。この力で押さえつけられるとクロノは脱出できない。
 左脚をクロノの腰に回し、右足を横に伸ばして、股間をさらに拡げる体位にする。

769闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:51:06 ID:SzPwcOnk
 クロノはもはや無我夢中で腰を振り、アインスのより深くを求め、ペニスを食い込ませていた。
 クロノの律動に揺さぶられ、アインスの乳房がうねる。ピンク色の乳首が、熱でぼやけたクロノの視界に残像をひいて往復する。

「はあっ、ぁ、アインスさんのっ、アインスさんのおまんこ、アインスさんのおまんこ、いいですっ、アインスさんのおまんこにちんちんいれてます、僕のちんちん、アインスさんのおまんこに入ってますっ!
奥の、かたいとこ、突っついて、アインスさんのっ、入りたいっ、アインスさんの、アインスさんの子宮に入りたいですっ!
く、うああっ、アインスさん、僕のちんちん、アインスさんに入れて、僕のちんちんがアインスさんのおまんこの中で、ぐちゅぐちゅって、ああ、アインスさん、まんこ、僕のちんちん、おまんこにいれて、くう、あっ!」

「ふうっうう、クロノっ、そうだ、そうやってやるんだ、そうやってちんぽを操れ、ちんぽで子宮を突け、襞をこすりながら、おおっ、女の内臓を抉れ、私のっ……!
私のまんこ、凄いだろう、お前のちんぽを、受け止めて包み込んでしごきあげるんだ、お前のちんぽを入れるためにあるんだぞ、私のまんこは、お前にちんぽを入れられてうれしいっ!ちんぽ、いれてぇっ!」

 クロノがなぜ積極的に卑語を口に出すのかはアインスもわかる。実際、今のクロノのテクニックはアインスからしてみれば児戯もいいところで、本当に女を喘がせるものには程遠い。
 それでも、クロノが精一杯頑張ろうとしているのはわかる。
 だからこそアインスもクロノの想いにこたえたい。声に出し、普通にまじめな社会生活を送っていればまず耳にしないであろう、女がしゃべる淫言を聞かせる。そうすることで、自分もクロノも気持ちよくなれる。
 幼い、青い、生真面目で純真な少年のクロノを、これほど、エロティックに、卑猥に、劣情へと駆り立てる。無垢な少年を自分好みに調教していく過程が、背筋がぞくりとするほどたまらない。

 鼻筋に汗が浮き、アインスからも、クロノの前髪が、汗ばんで濡れ垂れてきているのが見える。
 自分に必死でしがみつき腰を振っているクロノの裸身。精一杯踏ん張り、肩と腕の筋肉が引き攣り、クロノの小さな身体が、激しく律動している。

「はあっクロノ、このまま、このままの体勢でいくぞっ!このまま来い、めいっぱい、だせっ……射精しろ!思い切り、私の中にぶちまけろ!
外に出そうなんて考えるなよ、思い切り女の子宮に注ぎ込むことを覚えろ!それが男の本能だっ、お前の、男の精を思い切り、全部受け止めてやる、私にぶつけるんだ!」

「中に……っ、あ、アインスさんのっ、アインスさんの中にっ」

「そうだ、私の中に射精するんだ、膣の、中で、射精するんだ……、膣内射精だぞ!私の、奥はわかるな、限界までちんぽを押し込んで、私のまんこに、ちんぽを押し付けろ、そうやって、絞り出せ……!」

 目の焦点が浮き、それでもなお、理性が吹っ飛びそうなギリギリのところで踏みとどまっているのがわかる。
 アインスにとって、セックスの後についてくる事柄は、普通の人間とは少し違う。だがクロノはそんなことなど知る由もないだろう。膣の中で射精すれば、女を妊娠させてしまう可能性が非常に高い事ぐらい、知っているはずだ。
 だがそれでもやってほしい。クロノをほしい。できることなら、クロノの子を孕みたい。
 でもクロノは、これが初めてのセックスだ。初めてで意識するには、まだきっと重荷だ。だから、その不安を吹き飛ばしてやらなければならない。

「くあっ、あおっ、あ、ああっ、ああぁん!クロノぉ、お前のちんぽが、私の中に、まんこの中にぐいぐいと、くっ、クロノぉ、クロノ、ああっ、お、お願いだ!
だして、だしてくれっ、おもいきり、おもいきり射精してくれっ、私の中に精子をっ、クロノ、お前の精液が欲しい、精液っ!精液、射精、射精するんだ、射精するんだっ……私の中で射精するんだッ……!」

770闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:51:47 ID:SzPwcOnk
 射精。それをはっきり意識させる。クロノに、中出しを要求する。
 おびえるような表情を見せるクロノを、アインスは下から、眉を寄せて睨みつける。か弱い小動物を狩る、雌の獣だ。

「あっ、くぅ、あ、アインスさん、でも、でも、中はっ、ああ、中で出しちゃったら、あいっ、アインスさんがっ」

「ばかもの……っ!!いまさら、今更抜くな!私の、中に、膣内に、出してくれと言っているんだ!お前に、私の中に出して欲しいんだ、わかってくれ!
抜いたら、ぜったいに、外でイッたら絶対に許さないぞ、お前だけ、私を満足させないまま逃げたら絶対に許さないぞ……!」

「でもっ、中に、出したらっ、ふうっ、ううっそんなっ、僕は、ぼくはぁっ!」

「クロノ!お願いだ、私が頼んでいるんだ、私が全部、責任はとる……っ、ぜんぶ、お前のこれからも、ずっと、ずっとお前のめんどうをみてやる、だから、だからぁっ……!
たのむ、ほしいんだ、本当だクロノ、おねがい……!なあ、中でイキたいだろう?まんこの中で、私のまんこの中に思い切り精液をぶちまけたいだろう?
中で出すのは凄く気持ちいいんだ、膣内射精されると私も気持ちいいんだ、中で、膣内で射精して、私を気持ちよくさせてくれ、お願いだクロノ、私の、ああ、中で、まんこの中に出すんだ、私のまんこの中に射精するんだ……ああっ!」

 激しく責め、あるいは甘え、クロノの理性を揺さぶる。
 もはやアインスも動き始めた。下から激しくクロノを突き上げ、返す勢いで、思い切りクロノのペニスを締め付けながら引っぱり下げる。
 アインスに激しく揺さぶられ、クロノは身体全体を翻弄されながら無理やりペニスをしごかれる状態だ。
 クロノの亀頭の先端に、さらに一段と硬いものがぶつかる。いったい自分のペニスはどこまで引きずりこまれてしまったのか、アインスの体内の、果てしない深い場所に触れているような気がする。
 アインスの、内臓が収まっている腹腔のいちばん底部に位置する筋肉の束だ。内臓を守るための強力な筋肉の壁、これにぶつけられたらひとたまりもない。
 さらにアインスが腰をひねり、切なく締まって盛り上がる子宮口でクロノの亀頭の上側をこする。ここは弱い。ここを攻められたらクロノはもう射精を我慢などできるはずも無く、あっという間に限界を突破してしまう。

 腰を引こうとしてももう動けない。アインスの脚と腕でがっちりと押さえ込まれ、この体勢を崩せない。
 激しく、煮えたぎるように巨乳を揺らし、アインスの身体がベッドの上で跳ねる。アインスの動きに自分が揺さぶられ、突き上げられているのだとわかる。
 クロノとアインスでは、まるで体格差がありすぎる。クロノの腕力ではアインスの拘束を振りほどけない。

 手加減無くクロノの肉棒をしごき、絡みつくアインスの肉襞が容赦なくクロノを攻め立てる。
 襞の表面にさらに細かい肉の柔毛が生えているような感覚があり、それらが無数の触手のように亀頭を包み、尿道口をこじ開け、射精を促しているように感じる。

 膣だけでなく、それを包み込む小陰唇、大陰唇の肉脈さえが、クロノの腰を捕まえ、陰嚢に喰らいついてくる。
 射精が迫り、睾丸が痙攣を始める。タマが体内に吸い込まれそうになる感覚。そこにアインスの媚花からの追撃。
 クロノの、まだ陰毛の生えていない、きれいな薄紅色の陰嚢に、アインスの陰唇が吸い付き、撫で、内部の睾丸を締め上げる。刺激され、精巣の中に充填された精液が搾り出される。
 こうまでされてはクロノはもう何も対抗できない。

771闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:52:28 ID:SzPwcOnk
 化け物だ、とクロノは今更のように思った。
 完熟し、性技と精力を鍛え抜かれた女体はまさしく化け物だ。これが同じ人間かと思えるほどの、異様で、神秘にあふれた肉体。それが女というものだ。

 もしかしたら、アインスは、彼女はこの世でもっともすばらしい女体を持っている。

 喰われる。自分はアインスに喰われてしまう。
 それをはっきりと意識すると同時に、クロノの脳奥で、血の匂いがはじけた。これほど情熱的で、刺激的な射精は生まれて初めてだ。

「ああっ、いい!クロノぉ、いい、クロノのちんぽいいっ、ほしい、ちんぽほしいっ、クロノ、お前が欲しいっ!まんこが、まんこがたまらない、クロノぉ、クロノ、クロノっ私のまんこをぉ、あああ!
ちんぽ、クロノ、ちんぽ、クロノのちんぽ、おまえのちんぽが、あっ、ああっ、おまえのちんぽでわたしはもうだめだっ、ああ、クロノ、私、クロノのちんぽほしい、おねがい、だして、精子出して、精子、せいしほしいぃ!」

「アインスさぁんっ!くっ、うあっ、あああっ、アインスさん、でるっ、でます、アインスさん、ぼくせいしでますっ、精子でちゃいます、アインスさんの中で出ちゃいます、アインスさんの膣に出しちゃいますぅ!
アインスさんのおまんこが気持ちよすぎて、ぼくもう、おぉっ、ちんちんがっ、ちんちんがぴゅっぴゅって、ちんちんから出ますっ、精子でます、せいしっ、アインスさんっ!
精子、精子あげます、アインスさんに僕の精子あげたいですっ、アインスさんのっおまんこの中きもちよくてっ、アインスさんの中に出したい、アインスさんのおまんこに出したい、膣の中に出したい、ぼくっ!
でます、でますっ、出る、でる、射精しますっ、アインスさん、アインスさん、ああっ僕射精します、アインスさん、僕アインスさんの膣に射精します、ちつ、ちつ、アインスさんの膣、膣の中に射精します、子宮まで届くくらいいっぱい射精しますぅぅ!!!」

 目いっぱい、クロノの腰骨が圧し折れるかと思うほどの力を込めてアインスは脚を挟めた。押し付けられたクロノは、ぎゅっと股間をアインスに密着させ、腰を動かせない状態で、目いっぱいペニスを突っ張って射精した。
 オナニーなら、射精の最中も腰を振り続けることでオーガズムを発散させられるが、アインスに固められている状態ではそれができない。
 股間から発生する快感がすべて脳まで駆け上がり、クロノの意識が、爆発しそうなほどに理性を壊す。

 ペニス先端から迸る精液の熱が、アインスの膣奥に吸い込まれていくのがわかる。
 アインスも、クロノを受け入れるために大きく拡がった膣の最奥部と子宮口に、クロノの精液が満たされていくのを感じ取る。
 放たれた大量の精液が、アインスの胎を満たしていく。

772闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:53:09 ID:SzPwcOnk
 やがて、両腕両脚をぴんと突っ張って堪えていたクロノがついに力尽き、アインスの胸に崩れ落ちた。
 汗ばんだ乳房に顔を埋め、荒く息をしている。再び起き上がる気力も無く、アインスに抱え込まれたまま、放心している。

 そっと背中をさすった。まったくの未経験から、よくぞここまで駆け上がったものだ。今更ながら、自分も調子に乗って無理をさせすぎてしまったかもしれない、とアインスはクロノの細いうなじを撫でながら思った。
 可愛く、いとおしく見える。クロノ。愛しい少年、愛しい男。間違いなく彼の初めてを奪ったのは自分だ。
 そう思うと、可愛らしさといじらしさが混じった笑みがこぼれる。

 頭を後ろにそらし、ベッドの背中側に置いてある時計を見やる。
 今の時刻は23時58分。まもなく深夜0時をまわり、日付が変わる。今日は6月3日。あと2分で、6月4日になる。

「もうまもなくか……提督の計画が滞りなくいっていれば、まもなく……主のもとへ……。リーゼがしっかりやっていれば、兆候を掴まれることはない……はずだ……」

 クロノに聞こえないようにそっと小さくつぶやく。

 今回の計画では、闇の書の起動の瞬間を管理局の他の部署に探知されてしまうわけにはいかない。
 それでなくても、PT事件の事後処理と現場検証のために多くの局員が海鳴市近辺にまだ滞在している。下手をすればジュエルシードの余波で闇の書が動き出してしまう危険があったのだ。
 アリア、ロッテの二人によってなんとかそれは抑えこまれたが、今回、闇の書の対策を行うにあたり、まずは闇の書を正常に起動させすべての機能にアクセス可能な状態へもっていくことが重要になる。
 途中で邪魔が入ると、闇の書が不完全な状態で起動し、外部からの操作を受け付けなくなってしまう危険がある。

 そうならないよう、ある程度闇の書に魔力を溜め込ませ、自力起動ができる状態になるまで、第97管理外世界にある闇の書の存在を秘匿する必要がある。
 本局に保管されていたもうひとつの魔導書端末を無人世界に移動させるのもそれが目的だった。
 第97管理外世界で闇の書が起動すれば、こちらにも影響が来る。それを探知されては元も子もない。今、本局にあった魔導書は無人世界へ移送され、その管理は機動一課が行っている。
 他の局員たち──もちろんリンディ・ハラオウン提督以下アースラスタッフも、現在闇の書からは注意がそれた状態である、はずだ。

773闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:54:21 ID:SzPwcOnk
 思い出。
 クライドの思い出。彼とともに過ごした時間は、短かったが幸せだったと思う。
 今は、どうだろうか?クロノと出会い、共に過ごしている。これから、幸せになれるだろうか?

「う……」

「大丈夫か?」

 アインスの胸の中で、クロノはようやく、顔を起こした。射精による脱力と意識の混濁からようやく回復してきた。
 激しい動きの後で、クロノは肩をちぢめ、アインスの乳房の谷間に身を寄せるようにしてしなだれかかった。

「アインスさん、なんだか……、寒いです……」

 震えている。クロノは、目元が青ざめ、唇が震えている。
 あまりに射精が激しすぎ、体力を消耗しすぎてしまった。腕から血の気が引き、鳥肌が立っているのが見える。初めてのセックスの快感が、クロノの肉体の限界に達してしまったのだ。

「しっかりしろ、私が見えるか?私の声が聞こえるか?」

 クロノを抱き寄せ、毛布を引っ張ってクロノの汗を拭き、身体を包む。
 過度の興奮で、体温に異常が出たか。さすがのクロノも、アインスとのセックスに耐えられなかったのか。
 アインスはクロノをぎゅっと抱きしめ、身体を温めるように背中や腕をさすり、撫でる。

「は……、はい、アインスさん……すごく、気持ちよかったです……」

 震える声で、それでもクロノは笑顔を見せた。
 胸が、のどの奥がきゅう、と切なくなった。なんて愛しいんだ。これほど健気な少年に、自分はなんて酷いことをしてしまったんだと、アインスの脳裏をネガティブな思考がよぎる。

 クロノの身体を抱き起こして、ベッドに座る体勢になる。
 射精を終えて硬さが緩んだクロノのペニスがぬるり、とアインスの膣から抜けた。
 二人の間のシーツに、混ざり合った愛液と精液が泡立ってあふれ出し、白い染みを大きく広げていく。

「待て、無理をするな……今飲み物を取ってくる」

 クロノの身体を冷やさないよう、なるべく離れないようにして腕を伸ばし、ベッド横に置いてある一人暮らし用の45リットル冷蔵庫を開ける。
 スポーツドリンクのペットボトルを取り出し、キャップを開けてクロノに飲ませる。
 おそらく予想以上に体力と水分を消耗しているはずだ。まず、休息をとらないといけない。
 一口ずつ飲ませながら、短いキスを何度かに分けて行い、神経が興奮状態にあるクロノが過呼吸を起こさないようゆっくりと息を落ち着けさせていく。

774闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:55:47 ID:SzPwcOnk
 唇を合わせるたびに、切なさが身体全体に広がる。
 彼を、クロノを、愛したい。どんな手を使っても。自分と関係を持ったことでもしクロノが責められることがあったなら、その相手を絶対に許さない。クロノは、自分のものだ。
 アインスの腕の中で、クロノはまだときおり身体を震わせながらも、どうにか、次第に落ち着いてきていた。

 童貞喪失の最初のセックスがこれほどまでに激しかったことは、クロノにとって、肉体的にだけでなく精神的にも大きな衝撃だろう。
 これからのクロノの人生の中で、忘れられない記憶のひとつになるはずだ。

「クロノ……すまない、キツすぎたかもしれないな……もっと、お前をいたわってやればよかった……」

「泣いてるん……ですか?アインスさん……」

「バカなことをいうな、お前のことが……愛しいからだよ、わかるか……?好きで好きでたまらなくて、切なくなるんだ」

 アインスの胸にもたれかかり、左の乳房に頬をすり、右の乳房に手のひらを当ててそっと揉みながら、クロノはささやくように言った。

「僕も今……、アインスさんのことがとっても、好きです。凄く、胸が満たされた気がします」

 クロノの頭に手を置き、そっと撫でる。やわらかな少年の黒髪は、汗に蒸れてしっとりと艶めいている。

「そうか……。よかったよ、お前が満足してくれて。私はお前に尽くしたい、この気持ちは本当だ」

 クライドを救えなかったことの罪滅ぼし?そんなわけはない、と思う。
 確かに、彼が死んだのは自分の責任かもしれない。それを今になってどうこうしたところで何のためにもならない、という事実はアインスの心に鈍く重石を残す。
 どれだけ償っても償いきれるものではない、特にクロノに対しては。
 しかし同時に、それを些事と切り捨てるべきだという黒い感情が心の底に澱んでいることを否定できない。

 今頃、第97管理外世界では新たな主に選ばれた人間が、闇の書に対峙しているはずだ。
 そこから伝わってきていると思われる、黒い闇のような精神の波動が、アインスの心に波紋を広げる。

 闇の書の主。自分にとって、守るべきものであると同時に、生きていくために喰らうべき糧でもある。
 これまでの、歴代の主もそうだった。すべては、闇の書が生き永らえるために。
 そして、生存圏を拡大していくために。
 自分の本能の奥底に刻み込まれた、原初の意志の声が、アインスの心の基底を支配していた。

775闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:56:38 ID:SzPwcOnk
「アインスさん……」

「どうした?」

「もう少し、こうしてていいですか」

 やや元気が戻り、はにかみながらクロノが見上げてくる。
 もちろん、と答えてアインスはクロノを抱きしめる。アインスの大きな乳房に、クロノは甘えるように寝そべり、頬ずりし、揉み触っている。
 そんなクロノがたまらなく可愛い。可愛くて、愛しくて、抱きしめたくて、離したくない。

 今夜、夜が明けるまでまだ何時間もある。
 そして、明日の昼間になってから、素知らぬ顔でクロノは帰宅できるだろう。そのとき、あるいはリンディならば、息子がある特別な経験をしたと勘付くかもしれない。
 そう思うと、アインスも笑みがこぼれる。
 可愛いクロノ。若い少年の、艶にあふれた肌を味わい、抱く。

 早いもので、もうクロノの股間は再び元気を取り戻していた。今度は、クロノも無理のないペース配分を考えられるだろう。
 どちらからともなく、自然に求め合うようにキスを交わし、アインスとクロノは再びベッドに沈んでいった。





 第1世界ミッドチルダ、首都クラナガン、シダーミル区地方裁判所を管轄として、PT事件の裁判初公判が執り行われた。
 原告は時空管理局遺失物管理部機動一課、被告はプレシア・テスタロッサ。重要参考人としてフェイト・テスタロッサ、および使い魔アルフ。被疑者死亡のため、被告人席は空けたままである。
 形式上、ロストロギアを扱う部署である遺失物管理部が書類送検を行った形になる。
 次元航行艦隊アースラによる捜査で、第97管理外世界にて漏洩したロストロギア・ジュエルシードはすべて回収され、フェイトに対する容疑はロストロギアの違法使用である。
 ただし、これについてもクロノの調べで、故意性は低いと判断されていた。

776闇と時と本の旅人 ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:57:54 ID:SzPwcOnk
 いかにロストロギアが関わった事件といえども、規模の小さいものでは、他の多くの事件に埋もれてしまう。
 公開裁判ではあったが、たとえばテレビの報道番組をにぎわす事件のように法廷の入り口に記者やカメラマンが詰め掛けたりといったこともなく、あっけないほど静かに、たんたんと手順が進められた。

 証言台で弁論を行うクロノは、傍聴席に見知った顔を認めていた。
 髪をアップにしてまとめ、ウィッグを被って髪型と髪色を変えた上で眼鏡をかけて変装しているが、その顔立ちを見ればクロノにはわかった。
 他の人間にはわからないだろうが、クロノは彼女が誰か、見てわかる。

 およそ30分間の開廷を終え、クロノはフェイト、アルフを連れて裁判所のロビーに下りた。
 奥のほうでは、次の開廷に備えて関係者や裁判官、弁護士たちが慌しく出入りしている。

 傍聴席に来ていた女が、さりげなく装い、クロノのもとにやってきた。

「あの……クロノさん、この方は……?」

 おずおずとフェイトが質問する。フェイトは彼女を知らず、警戒してしまう。

「失礼しました。ハラオウン執務官の秘書です、フェイトさんに、次元航行艦隊司令部からの重要なお話をお持ちしました」

「私に……?」

「ギル・グレアム提督からです」

 クロノもこの場で初めて聞かされたことだ。
 それは、フェイトを嘱託魔導師として迎えることにより保護観察期間の短縮をはかる、というものである。

 首輪つきにする、ということではあるが、それにしても、フェイトにとっては悪い話ではない。

 クロノはフェイトとアルフに、今日一日休息をとった後、ミッドチルダ北部の聖王教会へ向かうと告げた。
 管理局理事である、聖王教会騎士カリム・グラシア少将に面会し、PT事件に対する聖王教会の見解を受け取るためである。
 裁判は1回の開廷では終わらない。判決が下るまでにいくつかの手順を踏む。
 それでも、遅くとも今年中には決着するだろうとクロノはみていた。

 さらにグレアムがこの事件に手を入れてくるとなると、おそらく、フェイトを自陣営に取り込む狙いがあると考えられる。そのためにも、できるだけフェイトの無罪を確定させ行動の自由を確保しなければならない。

 そう、クロノはアイコンタクトで彼女を見上げた。

「驚きましたよ。アインスさん……まさかあなたが直接来るなんて」

 新暦65年6月中旬、ギル・グレアム率いる時空管理局機動一課は、既に闇の書対策に向けその作戦を発動させていた。
 そして海鳴市は、未だ沈黙を守り続けている。





to the next page...

777SandyBridge ◆UKXyqFnokA:2012/06/03(日) 23:59:10 ID:SzPwcOnk
投下終了です

ついに闇の書起動・・・そしてクロノきゅんのチェリー喪失!奥さん事件です

しかしクロノは彼女が・・・であることをまだ知りません
ここから先、どうなっていくのでしょうか!?

ではー

778名無しさん@魔法少女:2012/06/04(月) 08:54:38 ID:AxK/05rc
>>777
乙です
うひークロノきゅんかわいー。姉ショタは良いものだ!

779名無しさん@魔法少女:2012/06/04(月) 11:30:28 ID:Fwr8eFX6
>>777
乙です
しかし、これだけの体験したらエイミィは最早勝ち目無いんじゃ……
まだアインスはその胸どころか口や手を使ってないんだぜ……

780名無しさん@魔法少女:2012/06/05(火) 00:35:08 ID:ekxkAm66
ちきしょうクロノ爆発しろぉぉぉ!

781名無しさん@魔法少女:2012/06/06(水) 16:34:00 ID:RBdAk1EI
相変わらず更新頻度高くておもしれえ

アインスエロすぎだろ・・・・

しかしこのアインスが相手ではエイミィに勝ち目がなさすぎてやばい
どうなる公式の嫁

782名無しさん@魔法少女:2012/06/06(水) 19:52:52 ID:qMjyLvPQ
このまま本編どおりにアインスが消滅してもエイミィがそのあとに入り込めるのか
へたすると一生独身を貫き通しかねないな

783名無しさん@魔法少女:2012/06/07(木) 01:30:20 ID:CmoQySpk
むしろそういうのも良い、けど、このSSはエイミィも可愛いから困る

784名無しさん@魔法少女:2012/06/07(木) 09:20:03 ID:ze2FN69E
しかしまだアインスには弱みがある
闇の書の意思であることがクロノにばれたらすごい修羅場になるぞ

785名無しさん@魔法少女:2012/06/07(木) 17:37:41 ID:CmoQySpk
やばい、それ忘れてたわ・・・初恋の相手になるが同時に実父の仇でもあるんだったな

786名無しさん@魔法少女:2012/06/07(木) 17:44:31 ID:V09q4QUM
つまり「クロノにばらされたくなければ…わかるな、アインス君?」というわけか

787名無しさん@魔法少女:2012/06/07(木) 20:52:59 ID:JKEHy1H.
まだエイミィは尻を使っていない、勝ち目があるとすればそこだな
先を越されることになるかもしれんが…

788名無しさん@魔法少女:2012/06/08(金) 09:36:36 ID:bb6RNLXE
前の処女よりも先に後ろの処女を捧げることになるのか
クロノの性癖がピンチだw

789名無しさん@魔法少女:2012/06/08(金) 19:31:16 ID:GqbBNMeo
いつだってどんなときだってそうだよ!<クロノの性癖がピンチ

790名無しさん@魔法少女:2012/06/08(金) 21:34:01 ID:Oqd1hZWo
対抗して尻を出しアナルセックス勝負に持ち込むアインスまで見た

791名無しさん@魔法少女:2012/06/08(金) 22:02:43 ID:IcjcOxvw
アインスがエイミィにもいろいろと手ほどきするというのはどうだ?
後々の夫婦性活も考えて

792名無しさん@魔法少女:2012/06/08(金) 23:06:55 ID:Oqd1hZWo
その流れで行くと3Pになりそうだな・・・・胸熱!




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