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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_第102話☆

42アリサイタダイタヨ 2/11:2010/01/30(土) 01:52:48 ID:yAvmG.v6
『1.検索エンジンでは出てこない。
2.そのサイトは聖書の名前。
3.そこを見たら人生が終わる』
はやては「そんなもんあらへん、ある訳ないやんか」とカラカラ笑い、
すずかは少しばかり神妙な顔になって黙り込み、そしてフェイトは涙目のなのはをずっと介抱していた。
「あ、なのはゴメン。少しおどかしすぎちゃった?」
一旦話は打ち切られ、全員がまた弁当に箸を戻した。
何故か、フェイトだけは「アリサ、ありがとう」とお礼を言われた。

放課後、帰る前に校庭で、アリサとすずかはその片隅でブランコを漕いでいた。
太陽は少しずつ長くなっていくものの、まだまだ日は短い。
夕方の淡く紅い光が、二人の顔を照らしていた。
「ねぇ、アリサちゃん」
ブランコを力強く前に出しながら、すずかが呟く。
軽く聞き返しながら、アリサも足に力を込めた。
「あの話、私も聞いたことあるよ。でも興味本位で調べると何か悪いことが起きる気がしたから、結局見なかったけど」
アリサの心臓が、不可思議に跳ねた。
すずかはこう、野性の勘というか、いろんなものを察知する力が強い。
苦笑いを浮かべて、アリサは答える。
「いや、あたしの場合は探しても見つからなかっただけなんだけどね、ハハハ……」
よっ、とブランコから飛び上がり、足を一歩出しつつも着地する。
一方すずかは、それを見て思い切り漕ぎ、立ち上がったかと思うとジャンプして、クルリと一回転してから綺麗に着地した。
間違いなく、大会なら10点満点だ。
「や、やるわね……」
笑顔でVサインを浮かべる親友の姿に、アリサの心臓はドキリとまた跳ねた。

教室に戻ると、誰かが開け放した窓から風が吹き込んできて、アリサのスカートをはためかせた。
竿から落ちかけている雑巾を横目で流しながら、自分の机に行って鞄を取り上げ……また風が吹いた。
「あっ……!!」
目に何か入り、少し慌てたせいで、身体のバランスを崩した。
世界が見えないせいで上体の戻し方が分からず、また鞄を掴んだ手が何故か離れず、
そして身体を捻っても重心が戻らなくて、アリサは思い切り顔から床へと突っ込んでいった。

柔らかい。
最初にアリサが感じたのは、布地の心地よい触りと、ラベンダーのような鼻をくすぐる香り。
いつまでもこうしていたい、そんな思いは、その布地がもぞもぞと動き出したことで掻き消えた。
どうやら、すずかの身体だったようだ。恥ずかしさに顔が紅潮すると同時に、巻き込んでしまって申し訳なく思う。
まだ、目に入ったゴミが取れない。
立ち上がろうと、手探りで床に手をつけようとあちこちをぺたぺたやっていたら、
さっきよりももっと柔らかい部分に触れた。感触から考えて、ブラは着けていない。
時が止まり、心臓の鼓動がより強くなった。
トク、トク、トク。意識が脈動する血流に集まって、頭に靄がかかる。
「あの、アリサちゃん……」
すずかの声は、戸惑いというよりも、湿り気を帯びたそれだった。
そう信じたかった、と言えばそう聞こえるかもしれない。
けれど、アリサは、この風の悪戯が何かの引き金ではないのかと、
赤い糸が縒り合わされて一つになるのではないのかと、そんな幻想が頭を掠めた。
その時ふっと、すずかの手が頬に当たった。




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