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☆魔法少女リリカルなのは総合エロ小説_避難所☆

986熱い彗星の魔導師たち 25 07/10:2009/04/03(金) 04:39:48 ID:f3d1w30A

「そして、ある時私は知ったのだよ。私は孤独ではないのだとね。管理局に不満を持つ人
間、抑圧された世界──その時から、本当の私というものが始まった、そう言っても過言
ではないのだと!」
 スカリエッティは得意そうに言う。
 だが、フェイトはむしろ、哀れなものを見るような目つきで、軽くため息をついた。
「仰々しくぶち上げてるけど……結局……アンタも母さんと同じね。自分の思い通りにな
らないから駄々捏ねようってだけのことじゃない」
「そうとってもらっても構わないよ、私はね。だが、君たちミッドチルダの人間が、隣人
の心すらつかめていなかったのも、また事実であることに変わりはないのだがね!」
「ミッドチルダの……隣人……?」
 余裕気な笑みを消すこともなく言うスカリエッティに、フェイトはその言葉を反芻する
ように聞き返す。
「少々おしゃべりが過ぎたか。まぁ、じきに解ることだがね。今はここで、管理局の権威
が焼け落ちる様を見ているがいい」
 あくまで笑顔ながら、少しテンションを落とし気味に、スカリエッティは言った。
「さて、そう上手くいくかしら?」
 ニヤリ、と、今度はフェイトの方が挑発するように笑い、言い返す。
「管理局だってマヌケじゃないわ。この日の為に準備されていたのが機動6課なのよ」
「ふむ、だが彼らに何が出来る? 聖王のゆりかごを前にして」
 スカリエッティは哀れむような笑みで、フェイトに向かって言い返す。
「奇跡を起せるわ。今までだってそうしてきたんだから」
「燃え上がる炎……それに砕けぬ盾か」
「それにそれを間近で見てきた人……フェイトもね」
 からかうような口調で、フェイトは言った。
「なん……だと……?」
 フェイトの言っている意味が理解できず、スカリエッティの表情が、微妙に歪んだ。
『ドクター!』
 突然、非実体ディスプレィが出現すると、そこにチンクの姿が映った。
『予定通り、捜査活動中のアリサ・バニングスに対して牽制の攻撃を実施……ですが……
バニングスは単独行動ではありませんでした!』
「そうか、だがそれは予定のうちだ、今すぐに報告しなくても構わなかっただろう」
 緊張した様子のチンクに対し、スカリエッティはその理由がわからず、事も無げに言う。
『それが、バニングスと共に行動していたのは……フェイト・テスタロッサです!』
「何だと!? そんなバカな!?」
 さすがに、驚愕に目を見開いて、スカリエッティは捕らえられているフェイトを凝視し
た。
「ホントに気がついてなかったんだ……」
 クスクスと笑いながら、“フェイト”は言った。バルディッシュを構える。
「口調は戻してたし、それにさっきトーレって奴に襲われた時に、フォトンランサー撃っ
たので解ったと思ったんだけど」
「な……に……?」
 スカリエッティに憔悴の色が走る。
「大体おかしいと思わなかったの? 執務官ともあろう者が、自分の使い魔以外部下も連れ
ずにこんなところに来るなんて」
「まさか……お前は!」




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