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暗躍する者

86PON:2009/12/22(火) 02:32:52 ID:YaZea2aI
達也は、亜衣の顔をただじっと睨んでいる。
睨んではいるが、決して強気ではいられない。いくら妹の亜衣が相手といえども、どうしても怯んでしまいそうになるのは、この亜衣が本物の亜衣ではないことを知っているからだ。

『・・・ようやく、思い出したんだね♪でも、私の催眠術を破るなんて、たいした精神力を持ってるじゃない?』
ニヤリと笑う亜衣の顔からは、いつもの明るさが消えている・・・その不穏な空気に、達也は自然と距離を取ろうとした。
しかし、服は脱がされたままのため、慌てて自分の下着とジーンズを手に取る。それで、いつでも行動に移れる準備をしようという考えもあった。
『今さら服を手にしてどうするつもり?助けを呼ぶ前に、服だけでも着ておこうって魂胆かしら?』
亜衣の声と口調を用いて、亜衣の偽者はそう尋ねてきた。余裕のあるその表情からして、達也の考えなど、すっかりお見通しだとでも言いたげだ。
『でも、ここでメイドさんとか亜衣の同級生たちに助けを求めたりしたら、どちらが疑われるのかな?服をすっかり着込んだ河原達也と、ストッキングを直穿きしただけで、Eカップ巨乳を揺らしている河原亜衣・・・ベッドには、亜衣が身に着けていたビキニとかが散乱していて、精液と愛液の混ざったものがベッドにも滴りついて・・・』
確かに、ベッドの上は亜衣の言うとおりの状況となっている。
『こんな状況を見たら、お兄ちゃんが亜衣にこんなことを強要して、無理矢理セックスまでしようとしたっていう見方をする人の方が多いと思うけどな。ただでさえ、達也は脚フェチだってことはメイドたちも知っていることだし。しかも、亜衣がベッドの上で泣いてたりしたら、その信憑性はさらに増すだろうね♪ククククク・・・』
亜衣は、そう話すことで達也の退路を断とうとしているのだろう。確かに、それは効果的な作戦ではある。
『そ、そんなのに惑わされるか!だいいち、下には本物の亜衣が居るんだからな。ここで亜衣が鉢合わせしようものなら、お前だって決して有利には運べないはずだろう!』
だが、達也もここで負けてなるかと言葉で応戦した。
しかし、その程度の抵抗では亜衣を怯ませるには至らなかった。


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