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暗躍する者

119PON:2010/02/17(水) 01:41:40 ID:dgnkmaWU
深浦美里は、外に出て庭の掃除などをしていた。
外は少し肌寒く、家の中に居たいのもやまやまなのだが、そうすると居間で話している亜衣たちに捕まってしまう可能性がある。メイドの休憩室で亜樹たちが帰るのを待つ手もあろうが、そこに千鶴や綾乃たちも会話に加わっていて、いわば今だけは亜衣の仲間にも当たるのだから、利用したくとも利用できない。
『いつになったら、亜樹たちは帰ってくれるのかしら・・・』
正義感のある美里にしては珍しく、誰にともなくボヤいていた。
本来ならば、そんなことを言ってはならない立場であるが、今回ばかりは事情が違う。
しかし、そんな美里の思いに反して、彼女らの話題は尽きることが無い。むしろ、その会話は盛り上がる一方だ。
しかも、玄関に並んでいる靴の数は、美里が確認した時よりもさらに増えている。あれ以降、水沼唯・稲沢萌美・鈴原奈緒美・栗原千波といった仲間たちが次々に集ったため、全員が帰るのまでにはかなりの時間が掛かりそうだ。
さすがの美里も、今回ばかりは達也の部屋にでも匿ってもらおうか・・・と思い、達也の部屋を見上げた。だが、まだ明るいというのに、窓のカーテンは閉められている。
『・・・?達也さん、眠ってしまったのかしら・・・』
さっき話したときは、今度のデートの予定のことで舞い上がっていたはずなのに、いつの間にか出掛けたのか、それとも眠ってしまったのか・・・とにかく、あの浮かれようからすれば、居なくなっていることに少々拍子抜けしてしまった美里だった。
『どちらにしても、達也さんを頼ることはできない、か・・・買い物はもう麻美ちゃんが行ってくれているようだし、どうしようかしら・・・』
庭の椅子に腰を掛けて思案していると、家から誰かが出て来た。それは、まさしく目当てにしていた達也だった。


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