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暗躍する者

102PON:2010/01/04(月) 01:52:41 ID:p4ecPUzA
『んふふふっ、この顔にも見覚えがあるはずよね?』
今度の顔と声は、バイト仲間の水原美姫だと知り、達也は、怪盗の魔の手がそこまで広がっていたことを悟った。
ロングヘアの髪を撫でて整える仕草は、いつもの美姫の癖でもある。レオンは、そんな何気ない仕草ですらも完璧に真似ていた。裸体を晒していることを気にもせずに・・・

『それで、もう終わり・・・のはず無いんだろうな』
達也の声には、それまでの力は無い。
怪盗の幅の広さとその変装ぶりに改めて驚かされて、何も言えない・・・その表れであった。
『河原くんの周りって、ルックスやスタイル抜群の女の子ばかり集まってるから、私もコレクションの増やしかいがあったよ。例えば、この水原美姫の場合、彼女に変装して家に行ったら、美姫に負けないくらいの姉と妹が私を出迎えてくれたんだもの。待ちきれなくて、その日の夜には二人の変装スーツを何着も作らせてもらって、次の日は妹の咲耶に変装して学校に登校したっけな♪』
美姫の顔を撫で回していたレオンは、その顔に酔いしれるのもそこそこに、美姫のマスクの首を掴んで引き伸ばした。
『ほらぁ、見てみなよ。こんなに可愛くて美人なんだよ♪ククククク・・・』
グイグイと伸ばした後、捲り上げた美姫マスクの下からは、ショートヘアの、達也には馴染みの無いティーンズ女性の顔が現れ、藤原由南や水原美姫と同じように挑発的な笑みをニヤニヤと浮かべている。
その顔が、まさしくレオンの言っていた水原美姫の妹である、水原咲耶の顔であることに他ならなかった。
『どう?咲耶のこの綺麗なお顔は・・・変装の達人、怪盗レオンがコレクションに加えたくなるのも解るでしょ?芸能界デビューだってできるほどのルックスなのに、普通に女子高生しているなんて勿体無い話だと思いません?』
レオンの言う通り、水原咲耶という女子高生は、芸能人として活躍していても不思議はないのではと思わせるほど魅力的なルックスを誇っていた。
『咲耶は、スタイルだって悪くないんですよ?でも、今はマスクだけで我慢しておいてくださいね。一応、怪盗レオンの名誉の為に言っておきますけど、私だけじゃなくて水原美姫や藤原由南の変装も、身体の隅々まで完璧にこなせるんですからね。乳のサイズから、アソコの奥の襞の一枚一枚に渡るまで、全く同じにな・・・クククククッ』
咲耶とは面識が無いため、達也にはこの変装がどれほどのクオリティを誇っているのかは比べる術が無い。
だが、これまでのことを考えれば、完璧主義と思われる怪盗レオンのことだから、咲耶の声も口調も盗み切っているのは想像に難くなかった。
『美姫と咲耶の上に、真由子っていう姉がいるんだけど、そいつはまた今度ね。次の楽しみが無いとつまらなくなるでしょ?だから、咲耶たちみたいな怪盗レオンを魅了したスタイルも、その時までとっておこうね♪』
男達を骨抜きにするような、愛くるしい笑顔を見せる咲耶。
スタイルは次の楽しみとは言うが、寄りかかった身体の上で四つんばいになって接近している咲耶は、何も着ていないままである。それが、偽物とは思えぬほどの豊かな乳房を揺らし、股間に刻み込んだ本物と見紛う偽物のクレバスを包み隠さず見せているのだから、これが本物の咲耶のスタイルで無かろうと、もはや関係無かった。

思い返せば、怪盗は亜衣の変装の下に、藤原由南・水原美姫・水原咲耶と、河原家に出入りすることのない女性の顔ばかりを隠していた。
もし、怪盗の忠告に逆らって行動を起こしていたら、怪盗がどの顔に化けていようとも姉妹やメイドたちにとんでもない誤解を招いていただろう。
そう思えば、あの場面でじっと耐えていて良かったのだろうと思った達也だった。
もちろん、咲耶の顔とて怪盗の変装コレクションの一部でしかない。レオンは、咲耶マスクにも手を掛けると、それを剥ぎ取っていき、その身体に合った女性の顔へと変装を披露するのだった。


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