>><表1>は、15歳生徒を数学の学力で3つのグループに分け、からかわれる頻度を比較したものだが、日韓と欧米諸国の違いが見て取れる。日本と韓国では、できる子がいじめに遭いやすい。ただ地域による違いもあるだろう。家が裕福な子(できる子)が被害に遭いやすいのは、とりわけ学区の住民の階層構成が低い学校で、階層構成が高い学校ではその逆ではないかと考えられる。集団から浮く異質な存在がターゲットになりやすい。
いじめの被害は、どの子にも一様に分布しているのではない。当人の属性に関わる諸変数と関連していて、後者から前者を予測する式も作れる。その昔、幼児の家庭環境、居住地域、知能指数(IQ)といった変数から、将来非行化する確率をはじき出す「非行予測」の研究がされていた。進化を遂げているAIに、これまでのいじめの事案(数万件、数十万件)のデータを覚え込ませれば、精度の高い予測式を編み出してくれるだろう。
「この子は危ない」などと親や教師に先入観を与えるのは好ましくないが、いじめの防止に関しては、科学的手法を取り入れることも必要だ。
<資料:OECD「PISA 2018 Results WHAT SCHOOL LIFE MEANS FOR STUDENTS' LIVES VOLUME III」>
ttps://www.newsweekjapan.jp/mobile/stories/world/2020/01/post-92255_2.php
●「これはビジネスだ」ゴッドファーザーのシビれる名言・名シーン特集
2022.08.01
ひつじ
ttps://eigahitottobi.com/article/69851/
※【名言⑧】「I’m gonna make him an offer he can’t refuse.(奴が決して断れないオファーをする)」/ヴィトー・コルレオーネ
>>トランプ前大統領を専門分野の心理学から分析した著書を出し、その中で「自己陶酔性臨床的障害」と診断して一躍脚光を浴びた人物だ。同博士は、クシュナー氏をリーク犯とした理由として、サウジアラビアとの関係を挙げる。上級顧問在任中、サウジアラビアのムハンマド・ビン・サルマン皇太子と親密になり、退任後、自分の企業に20億ドル投資を受けた「怪しげな取引」で訴追されるのを免れるために、機密文書の在処を教えた事実上の「司法取引」だ、との見立てだ。(ttps://www.huffpost.com/entry/mary-trump-jared-kushner-trump-mar-a-lago-documents-snitch_n_62f98100e4b045e6f6ae8d5e)その意味でも新著はグッド・タイミングだ。
>>1月6日のことは全く関知していなかった
最大の関心は、トランプ氏の超側近で娘婿が、1年余かけて書き上げた回顧録で義父をどう弁護するか、だ。しかし、読み進んでいくうちに完全に肩透かしを食わされた。問題の米議会乱入事件の当日、ホワイトハウスの大統領の執務室でイバンカさんととともに、トランプ氏の一挙手一投足を身近に見ていたクシュナー氏。言うに事欠いてこう記している。「トランプ政権の後半、私は中東問題に没頭しており、国内政策はおろか、大統領周辺で起こっていた事案には一切関知していなかった」本書のさわりを列挙するとこうだ。
一、今、米国は完全に分裂している。だが分裂した者同士の間に橋を架けるチャンスは必ずある。ホワイトハウスで働いた同僚の一人は「毎分毎秒、砂時計の砂は動いている、その瞬間、悔いのないようにしなければならない」と私に言った。その通りだ。
二、自分のやっていることに対してお褒めの言葉をいただく。私は、それを家に持ち帰るが、玄関に入る前に玄関口に置いておく。
その日の出来事を振り返る時、同僚、中には著名な人もいるが、自分に本当に親切にしてくれていることを感じる。(私はこの間、甲状腺がんの治療を秘かに受けた。このことは一切外部には漏れなかった)
三、外国の要人たちは私の仕事ぶりを称賛してくれた。その理由は、私が常にフレッシュなアイディアを持っており、新しいことを始めるポイント・ガードであり、物事をやり遂げる凄腕だからだ、という。
四、私はなぜ毎日、これほどたくさんのことができるのか、自分でも分からない。ものすごく大変だ。褒美をもらってもおかしくない。それなのにメディアはなぜ私を叩くのか。フェアではない。
五、私が成し遂げた仕事で最も素晴らしいのは「アブラハム合意」*2だ。私でなければできなかった。また米国、カナダ、メキシコ3か国通商合意も大きな成果だった。
六、ある人は、私がホワイトハウスで要職を務めたのは、ネパティズム(縁故)だったからだと言うが、私は(大統領から力量を認められ)要職を与えられたのだ。そしてトランプ政権4年間を全うした。私は最高のロビイストであり、交渉仲介者だった。
*2=アブラハム合意は、2020年8月13日、アラブ首長国連邦とイスラエル国間で締結された平和条約および国交正常化の外交合意。 (Abraham Accords Peace Agreement: Treaty of Peace, Diplomatic Relations and Full Normalization Between the United Arab Emirates and the State of Israel) 。クシュナー氏は合意の仲介者としてノーベル平和賞候補にノミネートされた。(ttps://edition.cnn.com/2022/02/15/politics/jared-kushner-nobel-peace-prize-nomination/index.html)