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文 化

39NAME:2014/04/01(火) 03:34:14
演技開始直前のファール声援。

 26日に行なわれた男子SPでは、羽生結弦が演技開始のポーズに入って静止してからも場内の黄色い歓声が止まず、「ゆづくん、愛してるー!」という歓声と、音楽のスタートがかぶるという異常事態となった。4回転トウループで転倒したのはその影響か、と聞かれると、「影響はないです」と羽生本人はファンをかばった。だがソチ五輪でより一層膨れ上がった新顔ファンたちの観戦マナーの悪さを懸念する声も、多方面から聞かれた。 もっともこうしたハプニングは、これまでもなかったわけではない。

 織田信成も数年前にある大会で、演技開始直前に「おだくーん!」という歓声が会場内に響き渡り、静止ポーズをとったまま思わずニコリと微笑んだ。だが最初のジャンプで転倒。その影響を聞かれると、「いえ、影響はない。応援は嬉しかったです」と羽生と同じようにファンをかばった。 一方ソチ五輪では高橋大輔の演技開始直前に、なぜなのか女性の「ロ・シ・ア!!」という叫び声が聞こえてきた。「ああ、何か(声が)していましたねえ。でも特に影響はなかったです」と高橋は苦笑した。

「集中力が切れそうに」

 どの選手も潔すぎるほど潔く、演技の失敗の責任を自分以外の誰かに押し付けるような発言は決してしない。だがフィギュアスケートは勢いや体力があれば演じられるものではなく、極限までの集中力が要求される繊細なスポーツだ。 2002年ソルトレイクシティ五輪では、村主章枝がフリー「月光ソナタ」の音楽を待っていた中、観客席から日本語で「すぐりー! 光を放て!!」という歓声が飛んだ。「こんなことを言うのは誰なんだ、って集中力が切れそうになりましたよ。私、あの後でよく最後まで滑りきったと思います」

 幸い大きなミスなく演技を終えた後、この声の主は実は関係者であったことが判明して、村主は大笑いしながらそのときの気持ちを語った。 現在のルールでは、選手は名前を呼ばれてから演技開始のポーズを取るまでに1分間の時間制限がある。その間に軽く足慣らしをして氷の感触を確かめ、心を落ち着かせて最初のポジションの位置について音楽を待つ。選手がいったんポジションについたら、静かにして集中させてあげなくてはならない。

日本の観客が持つ「癒しの力」。

「ここの会場全体が暖かい雰囲気。ソチでの厳しかった体験を終えて、まるでヒーリングされているような気がする」 ブライアン・オーサーらと共同で、羽生結弦を指導するトレイシー・ウィルソンはそう言った。彼女のみならず、海外選手も関係者たちも、日本の観客の分け隔てない応援の暖かさを絶賛する。少なくとも、海外の選手が滑る直前に「ニッポン!」などと叫ぶ観客はここには一人もいない。 スポーツが進化していくにつれ、ファンも観客も進化する。ソチ五輪をきっかけに、ファン層が膨らみ、厚くなっていくことは長期的に見れば決して悪いことではない。「五輪にわかファン」に対する懸念の声も多いが、おそらくこうした新顔ファンたちもわずかな期間で観戦マナーを学び、いずれこのスポーツを支えていく力の一部になっていってくれるだろう。そう願っている。


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