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安倍ちゃん総理の苦悩

472片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/05(木) 22:33:17
首相、異例の1人区行脚 「地域再生」訴え四国一周
2007年07月03日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/special/TKY200707030216.html

 国会論戦が事実上終わり、各党が参院選へと走り出した週末、安倍首相が四国4県を1泊2日で駆け抜けた。いずれも参院選全体の行方を占う1人区で、民主の公認・推薦候補らと激戦が予想される。四国はもともと「保守王国」だが、都市部との格差拡大などを背景に自民への不満が高まっているとされる。首相が泊まりがけで国内を遊説する例は少なく、異例のてこ入れだ。各地の演説で首相が年金問題より先に取り上げたのも「地域再生」だった。

 「私の内閣の使命は、景気の明るい兆しを各地域にしっかり拡大することだ」。6月30日、最初の遊説先に選んだ愛媛県宇和島市で、首相はまずこう強調した。そして、「この国会で地域活性化のための法律を9本成立させた」「私の進める地域再生は、霞が関の役人が考えるのではなく、地域の皆さんが主役だ」と訴えた。

 首相はこの後も、愛媛県新居浜市、香川県丸亀市、徳島県美馬市、高知県香南市と、「地方の中の地方」都市を中心に遊説をこなした。

 宇和島のじゃこ天、讃岐うどん、なると金時……。首相は行く先々で、地域の特産品の名を挙げ、「地域ブランドを全国に発信するお手伝いをする」と力を込めた。

 地域再生の次に触れたのが、やはり年金問題。「私には二つの使命がある」と切り出し、「最後の一人に至るまで、すべての年金記録をチェックする」「原因と責任を徹底的に究明する」と約束した。持論の憲法改正に触れることは、ほとんどなかった。

 各地の自民県連は、組織を挙げて支持者を動員。「『成長を実感に』という言葉通り、地方活性化を誠実にやってくれそうだ」(香南市の70歳の農業男性)など、好意的な反応もあったが、不満も残った。

 宇和島市の主婦(48)は「首相は1年で(年金記録の)名寄せができると言うが、選挙さえ乗り切ればという思惑を感じる。1年後にできなくても、有権者は投票で民意を示すことができない」。高松市で講演を聴いた農業男性(62)は「田舎をどうするか、もっと具体的に聞きたかった」と話した。

 自民県連幹部の反応も様々だ。香川県連の組橋啓輔幹事長は「厳しい選挙だが、首相が来てくれてかなり盛り上がった」。高知県連の元木益樹幹事長も「地方に配慮する姿勢が見えた」と評価した。一方、香川県連の別の幹部は、「前回の参院選で小泉前首相が応援に来た時の方が断然盛り上がった」と不安をぬぐいきれない様子だった。

473片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/05(木) 23:14:14
内閣府調査:過半数が「美しい国」 20、30代では逆転
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070706k0000m010136000c.html

 内閣府は5日、安倍晋三首相が提唱する「美しい国」づくりに関する世論調査の結果を発表した。現在の日本を「美しい」と回答した人は、「どちらかというと美しい」(42.7%)も含めると53.3%と過半数を占めた。「美しくない」と回答した人は、「どちらかというと」(31.8%)を含めて43%だった。

 ただ年齢別にみると、40代以上は「美しい」が過半数を占めたのに対し、20代の57.6%、30代の50.5%は「美しくない」と回答。若い世代は日本を美しく思っていない側面が浮き上がった。

 一方、日本の美しさを複数回答で尋ねたところ、山や森、海などの「自然」が80%、伝統工芸や宮大工の技術など「匠(たくみ)の技」が58.5%、田園・里山の風景など「景観」が52.8%−−などが上位だった。内閣府は「上位の自然や匠の技などに若者はなかなか関心を持ちにくいので、『美しくない』が多くなったのではないか」と分析している。

 調査は5月下旬〜6月上旬、成人3000人に面接で実施し、1827人(回答率60.9%)から回答を得た。【石川貴教】

毎日新聞 2007年7月5日 22時41分

474片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/06(金) 13:13:27
首相、消費税上げ否定せず 参院選情勢は「大変厳しい」
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070706/shs070706000.htm

 安倍晋三首相は5日夕、第166通常国会の閉幕を受け首相官邸で記者会見し、年金記録紛失問題に伴う政府の対応策について「できることはすべてやっていく」と述べ、記録照合の前倒しや、年金加入履歴を全受給、加入者に通知する考えを明らかにした。参院選(12日公示、29日投開票)の情勢については「大変厳しい」との認識を示し、自らの責任ラインは明言しなかった。

 安倍首相は、基礎年金番号に未統合の5000万件と統合済みの記録のコンピューター上での照合について「専門家に精査させた結果、前倒し可能なことが明らかになった」と述べ、来年5月としていた作業の完了時期を早める考えを明らかにした。

 参院選については「大変厳しい情勢だ。安倍政権が言っていることが正しいのか。それとも、野党が言っていることが本当に正しいのか問うていきたい」と指摘。「政権の実績、目指すべき日本の形を訴えていくことができれば、必ず勝利すると確信している」と語った。ただ、自身の責任ラインについては「戦いの前に、負けることを前提に話すことはない」と言及を避けた。

 一方、民主党の小沢一郎代表は5日、産経新聞などとのインタビューで「野党で過半数を取って政治の流れを変えることが最大の念願だ。今回の参院選が最後のチャンスだと思っている。今回実現できなければ代表でいる意味がない」と述べ、野党の過半数獲得を勝敗ラインとし、実現できなければ代表を辞任する考えを表明した。

 また、安倍首相は5日夜、日本テレビの報道番組に出演し、基礎年金の国庫負担分の2分の1への引き上げに伴う財源に関し「消費税から逃げるつもりはない。消費税を上げないなどということは一言も言っていない」と述べ、今秋の税制改正で税率引き上げに踏み切る可能性を示唆した。

 同時に「この秋の抜本的な税制改正については、近いうちに信を問うことになる」と述べ、税率引き上げを決めた場合は次期衆院選で国民の審判を仰ぐ考えも示した。

 首相が税率引き上げの可能性に言及したことで、消費税も参院選の争点の一つに浮上しそうだ。

(2007/07/06 01:25)

475片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/06(金) 21:06:44
首相「姿勢はテーマに」 参院選での消費税問題 '07/7/6
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707060223.html

 安倍晋三首相は六日午後、日本テレビの番組に出演し、参院選での消費税率引き上げを含む税制改正問題の争点化について「どういう姿勢で臨んでいくかはテーマになる」と指摘した。

 ただ「まずは徹底して(行政の)無駄遣いをなくしていく。どれだけ(経済が)成長していくかを見据えながら決めていくべきだ」とも述べ、税率引き上げの論議が先行することに懸念を表明した。

 首相は五日夜のテレビ番組で、秋以降に消費税率引き上げも含めた抜本的税制改革の検討に入る考えを示している。

 首相発言に関し塩崎恭久官房長官は六日午後の記者会見で「本格的と言わないまでも税の話を(参院選で)全くしないのでは政治にならない。そういう意味で議論することもあると首相は言っている」と指摘した。

 一方で、塩崎氏は午前の会見で「仮に増税するなら国民にお尋ねをしなければいけない」と述べ、次期衆院選を念頭に税制改正の是非を争点化する考えを示した。

 これに関連し政府高官は衆院選の時期について記者団に「抜本改革前になるか、改革後になるかは、いろいろな考え方がある。ただ一年に二回も選挙をやるのは大変だ」と述べ、衆院選は当面先になるとの見方を示した。

476片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/06(金) 21:09:03
参院選まで質疑中止を提案 首相側、内閣記者会に
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007070601000705_Politics.html

 安倍晋三首相の今井尚哉秘書官は6日までに、普段は1日1、2回行われている記者団との質疑(ぶら下がり取材)を、国会閉幕から参院選投票日の7月29日までの間中止したいと新聞、通信、放送各社でつくる内閣記者会に提案した。

 首相は国会が閉幕した5日に記者会見したが、6日まで2日間、ぶら下がりはなかった。その一方で5日に1回、6日には計3回テレビ、ラジオ番組に出演。対応をめぐる記者会の6日の協議では「首相側によるメディア選別ではないか」との懸念の声が相次いだ。

 今井氏は理由として(1)国会閉幕後は自民党総裁としての日程になる(2)小泉純一郎前首相の前例踏襲−を挙げた。これに対し記者会は「小泉氏は前回衆院選では国会閉幕後も公示日までほぼ連日応じた」と反論、今井氏は6日「週明けからは首相日程をみて相談させてほしい」と回答した。

477片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/07(土) 01:03:37
「消費税への姿勢、争点になる」〜安倍首相
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070706/20070706-00000074-nnn-pol.html

 安倍首相は6日、日本テレビの情報番組「THE ワイド」に出演し、消費税引き上げ問題も参議院選挙の争点になるとの考えを示した。

 「(Q、消費税は参議院選挙のテーマの一つ?)どういう姿勢で臨んでいくかは、テーマになると思う」−安倍首相はこのように述べ、今月末の参議院選挙では消費税引き上げ問題も争点になるとの考えを示した。

 安倍首相は5日夜、「私は消費税を上げないとは一言も言っていない」と述べ、今年秋の税制改正で消費税率の引き上げを含め、検討する考えを示している。しかし、与党内からは「軽々しく発言すべきではない」と選挙への影響を懸念する声が上がっている。

 塩崎官房長官は6日朝、消費税引き上げ論議を参議院選挙の争点にすべきではないとの考えを強調し、火消しに回っているが、安倍首相は再び踏み込んだ格好となった。

478片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/07(土) 22:18:30
赤城農相:事務所費 首相は問題ないとの認識、野党反発
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070708k0000m010094000c.html

 赤城徳彦農相の事務所費問題について、安倍晋三首相は7日、「農相はしっかり説明した」と述べ、問題はないとの認識を示した。一方、野党各党は「自らの犯したことをしっかり反省するならば職を辞するべきだ」(鳩山由紀夫民主党幹事長)などと一斉に辞任を要求。野党側は、赤城農相が不明朗な事務所費問題を指摘された松岡利勝前農相の後任であることを重視し、首相の任命責任を厳しく追及する方針だ。

 野党側が農相の辞任を求めていることに関し、首相は「そういう問題ではない」と拒否。政治団体の不正経理疑惑で辞任した佐田玄一郎前行政改革担当相との比較については「(佐田氏のケースとは)違う」と明言した。首相公邸前で記者団の質問に答えた。

 ただ、与党内からは久間章生前防衛相が原爆投下に関する発言で4日引責辞任したのに続き、閣僚の新たな「政治とカネ」の問題について不満の声が相次いだ。公明党幹部は7日、毎日新聞の取材に「事実なら赤城氏も農相を辞めなければならない。与党として(農相を)守れるかどうか分からない」と強調した。

 与党は、通常国会で資金管理団体の5万円以上の経常経費(人件費を除く)に領収書添付を義務付ける改正政治資金規正法を成立させた直後だけに、再び同様の問題が起きれば「ザル法」との批判も強まりそうだ。現職閣僚の一人も「金額が大きすぎる。謝罪するしかない」と述べ、早期決着を求めた。

 これに対し、民主党の小沢一郎代表は7日、名古屋市内で記者団に「松岡前農相が何も語らず自殺の道を選ばざるを得なかったが、後任の方も政治資金について全く説明ができない状況。これでは国民の皆さんの信頼を得ることはできない」と批判。共産党の市田忠義書記局長も記者団に「(辞任した)佐田氏と同じ問題。首相は罷免すべきだ」と強調した。【竹島一登、山田夢留】

 ◇赤城農相問題について、安倍首相が7日、記者団に語った内容の要旨は次の通り。

 −−首相の認識は。

 ◆秘書を通じしっかり説明するよう指示した。赤城さんから詳しく説明されたと聞いている。

 −−野党は農相の辞任を求めているが。

 ◆まあ、そういう問題じゃないでしょう。

 −−問題はないと。

 ◆しっかりと説明されたと聞いている。

 −−(事務所費問題で引責辞任した)佐田前行革担当相のケースとは違うか。

 ◆違いますね。

 −−任命するにあたり、注意しなかったのか。

 ◆もちろんちゃんと見ていますよ。

 −−危機管理として問題はなかったか。

 ◆3年間保存を義務づけられた分はしっかりと説明したとみている。

毎日新聞 2007年7月7日 21時14分 (最終更新時間 7月7日 21時20分)

479片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 02:50:16
安倍首相「窮余の策」ワイドショー初出演
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070707-223300.html

 安倍晋三首相(52)が6日、日本テレビのワイドショー「ザ・ワイド」に、単独で生出演した。自民党によると、時の総理が単独でワイドショーに出演したのは初めて。視聴者の中心である主婦層へのアピールが狙いであることは明らかで、年金問題や5日夜の報道番組で言及した消費税発言などを釈明した。一方で、首相サイドは参院選投票日の29日まで記者団との質疑に応じない構え。「失言対策だ」「メディアの選別だ」との批判が出ている。

 安倍首相は午後2時すぎから約30分、黄色のネクタイ姿で生出演した。冒頭、久間章生前防衛相(66)の「(原爆投下は)しょうがない」発言に絡み「私にすべての責任がある」と謝罪。消えた年金問題には「社会保険庁のリストラを徹底的に行う」。前日、言及した消費税率引き上げについても「どんな姿勢で臨むかは(参院選の)テーマになる。まずは徹底して(行政の)無駄遣いをなくす」と、国民生活の話題に多くの時間を割いた。

 内閣を「支持する」「支持しない」の声を紹介したビデオには「国民の声は謙虚に受け止めたい」としながらも、「飛行機は逆風でないと高く飛ばないという。鍛えられていると思いながら全力を尽くしたい」と、強気な発言もした。

 ワイドショーの主な視聴者は、主婦や若者など、いわゆる無党派層と重なる。特に支持が少ないといわれる無党派へのアピールを重視した首相サイドの「窮余の策」(自民党関係者)。自民党によると、首相(党総裁)がワイドショーに単独生出演したのは「恐らく初めて」だという。

 「首相は在任中に特定メディアの単独取材を受けない」という不文律は、小泉純一郎前首相(65)が破っているが、安倍首相は前日5日夜にも日本テレビの報道番組に生出演している。同局は経緯について「お答えできません」(宣伝部)とするが、首相サイドのなりふり構わぬテレビ戦略が浮き彫りになった。首相はこの日、テレビ、ラジオに3回出演。12日の公示日まで出演を予定している。

 一方で安倍首相の今井尚哉秘書官は、国会閉会後は自民党総裁としての日程になることなどを理由に、普段1日1〜2回行われている質疑(ぶら下がり取材)を29日まで中止したいと、新聞、通信、放送各社でつくる内閣記者会に提案した。「発言を強く突っ込まれたくないのでは」と、“失言対策”との見方もあるが、発言がそのまま有権者に伝わるテレビ重視の作戦は、首相には両刃の剣といえそうだ。

[2007年7月7日8時30分 紙面から]

480片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 02:51:21
安倍首相、参院選はアキバスタート
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070706-OHT1T00087.htm

 自民党総裁の安倍晋三首相が、参院選公示日の12日、激戦の東京選挙区でスタートすることが5日、分かった。関係者によると、秋葉原で現職の保坂三蔵氏(68)の応援にはじまり、同日、元テレビ朝日アナウンサーの丸川珠代さん(36)の応援にも入るという。

 自民党は5人区の東京で2人を擁立。しかし年金問題などによる逆風に加え、支持層のすみ分けが狙い通りにいかないなど、同時当選が危ぶまれている背景がある。

 この日、自民党本部で、丸川さんの選対本部長を務める平沢勝栄衆院議員(61)の呼びかけにより、緊急選対会議が行われた。出席したのは丸川さんやその陣営に加え、議員や秘書ら20人あまり。平沢氏は都連所属の国会議員全員に声をかけたと言うが、長年保坂氏を後押ししてきた議員のなかには現れない人もいた。

 平沢氏は「身内でのつばぜり合いは意味がない。パイを取り合うのでなく、大きくする気持ちでやらないと共倒れになる」と危機感を強めた。

(2007年7月6日06時02分 スポーツ報知)

481片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 10:34:20
首相、洞爺湖の子供達とTV中継で会話
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070708/20070708-00000004-jnn-pol.html

 北海道洞爺湖でのサミット開催までちょうど1年となった7日、安倍総理は洞爺湖町で開催されている七夕イベントと総理官邸を中継でつなぎ、参加した子供たちに環境保全への協力を呼びかけました。

 「地球が何年後も自然に囲まれていますように」、「皆がエネルギーの無駄遣いをやめていつまでも美しい町でありますように」といった子供たちが短冊に書いた「願い」を聞いた安倍総理は、「必ず夢は叶う。皆さんも一緒に頑張ってもらいたい、協力してもらいたい」と、環境保全への協力を呼びかけました。

 また安倍総理は、サミットのロゴマークについてそのデザインを公募する考えを示しました。

 子供たちには安倍総理の言葉が少し難しかったようで、司会者が「小学生にもわかりやすく」と発言するなど、安倍総理が地球環境に対するやさしさだけでなく、子供たちへのやさしさを求められる場面もありました。(07日21:55)

482片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 12:25:26
「月800円で辞任要求か」 首相、赤城氏を重ねて擁護 '07/7/8
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707080195.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は八日午前のフジテレビなどの番組で、赤城徳彦農相の政治団体の事務所費問題について「赤城氏は昨日の記者会見でしっかり説明した。光熱費月八百円(二○○五年)で辞任要求するのか」と、野党の辞任要求に応じる考えがないことを重ねて表明、農相を擁護した。

 これに対し民主党の小沢一郎代表は「(赤城氏の)主たる事務所とされている実家は父母が使っていないと言っている。『架空ではない』と言っているだけでなくちゃんと(領収書などを)公表すべきだ」と反論した。

 首相は、○五年の政治資金収支報告書で「人件費月五万円、事務所費三万円」と少額であることを強調しながら、付け替えや架空支出などはないと指摘。ただ「収支報告書も配って、さらに必要なら本人が堂々と説明すべきだ」とも述べ、赤城氏が説明責任を尽くすべきだとの考えも示した。

 公明党の太田昭宏代表も「報告の限り違法ではない」として辞任の必要はないとの立場を表明。その上で「疑惑があれば政治家はきちんと説明すべきだ」と述べた。

483片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 12:49:59
安倍首相が来県
国井氏応援3市で街頭演説 讀賣栃木

 参院選公示を5日後に控えた7日、安倍首相が国井正幸氏(59)(自民)の応援のため、来県した。国会閉会後初の地方遊説で、宇都宮、真岡、小山の3市で街頭演説した。ただ、“小泉ブーム”に沸いた前回改選時とは異なり、有権者からは演説内容に賛否両論の声が聞かれた。

 安倍首相は正午過ぎ、JR宇都宮駅西口に登場。就任以来初の来県でもあり、約5500人(主催者発表)が待ち構え、福田知事や県選出の自民国会議員らが軒並み駆け付けた。

 年金記録漏れ問題では、「まずは皆様におわび申し上げなければならない」と謝罪。「私の内閣ですべて解決する。新しく作る年金機構では、社会保険庁でやる気のない人には辞めてもらう」と宣言すると拍手も上がったが、宇都宮市の年金受給者の男性(72)は「当然だ。こんな問題が起こること自体信じられず、責任持ってやってもらわなければ困る」と、冷ややかだった。

 午後2時前、真岡市の真岡市民公園に到着した安倍首相は、市貝町在住で真岡高卒業の国井氏を「まさに地元候補で、今日まで素晴らしい業績を積んできた」と、持ち上げた。

 農政については、民主党の主張する所得補償制度を「できるはずがない」と切り捨て、農産物の海外輸出の重要性を強調。同市の農業の男性(52)は「今後、日本の農業が発展していくために、もっと農産物を輸出してほしい」と、政府農政を評価した。

 最後は午後3時過ぎ、小山市のJR小山駅西口で演説。「小山はビール麦の生産が日本一です。そういう自慢できるものを、国として後押ししたい」と、地元にリップサービスし、農政や年金問題についての考え方を主張した。

 そして「政権与党として、言ったことは必ず実行する。改革か逆行か、その選択をする選挙なんです」と力を込め、演説後には約3000人集まった聴衆と握手も交わしていた。

(2007年7月8日 読売新聞)

484片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 17:39:56
安倍首相が来県 熱意評価と冷めた目と
2007年07月08日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707070009

 参院選公示を12日に控え、自民党総裁の安倍晋三首相が7日、宇都宮、真岡、小山の3市で街頭に立ち、県選挙区で同党から立候補する国井正幸氏(59)への支持を訴えた。首相は年金問題への取り組みをはじめ、県産イチゴのとちおとめをほめるなど地域への配慮もアピール。有権者の反応は熱意を評価する一方、真意を見極めようとする冷静な態度も目立った。


 安倍首相はJR宇都宮駅前で「栃木と言えば、とちおとめ。私も国井さんにたくさん頂いた」と切り出し、国産ブランドを高め、13年までに農産物輸出額を1兆円規模にと力説。農政族の国井氏を「さらに大きな仕事をして」と持ち上げた。


 年金問題は「私の内閣で、すべて問題を解決することをお約束する」と強調。国会で成立させた教育関連3法案や改正国家公務員法などに触れ、「公約を守るのが責任政党」とアピールした。


 さらに地域振興の重要性を説きつつ、「ギョーザは宇都宮が日本一」とリップサービス。「宇都宮は雷が多いと聞いた。国井さんにも雷のように古い体制を壊してもらおうじゃありませんか」と締めくくった。


 自民党県連では年金問題や相次ぐ閣僚辞任への危機感が強い。真岡市民公園で演説を聴いた男性党員(52)は「芳賀郡は国井さんの地元だから首相が来てくれたのだろうが、地元といえど今回は楽じゃない」と話した。


 ある自民系県議は「統一選地方選の疲れからか、いま一つ盛り上がりに欠ける」と話し、首相の応援演説にカンフル剤の効果を期待していた。

485片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/08(日) 19:07:27
安倍首相、9日青森へ 参院選てこ入れ
2007年07月08日 朝日青森
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/aomori/TKY200707080046.html

 29日投開票の参院選に向け、安倍首相が9日、来県する。自民党公認で立候補予定の現職山崎力氏(60)=公明推薦=へのてこ入れが目的。山崎氏は7日、報道陣に対し、「良かったなあと思っている。はずみをつけたい」と話した。

 山崎氏陣営によると、安倍首相の来県は6日に決まった。自民党は、年金問題などで同党への逆風が強まる中、激戦が予想される1人区へのてこ入れを図っており、1人区である青森県に来ることになったと見られる。

 安倍首相は9日午前に青森市内で応援演説をする方向で調整している。

486片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 02:09:06
安倍首相13日に来県/自民候補応援 青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070708102346.asp

 安倍晋三首相は参院選公示翌日の十三日、自民党公認候補応援のため来県する。党幹事長代理時代の二〇〇五年八月、衆院選応援に来県して以来、二年ぶりで、首相就任後では初の本県入りとなる。同日、青森市などで演説会を開催する方向で日程を調整している。

 冨田重次郎党県連幹事長は「首相が来て盛り上げてもらうことは結構なこと。運動が締まるだろう。首相の口から国政の問題を県民に訴えてもらい、選挙戦に弾みを付けたい」と語っている。

487片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 04:11:32
消費増税論議「秋以降に」 首相一転、参院選控え慎重に
2007年07月08日19時40分
http://www.asahi.com/politics/update/0708/TKY200707080216.html

 安倍首相は8日、参院選後の消費税率引き上げの可能性について「まずは徹底的な歳出削減を行っていく。経済成長させることで税収は増えていく。そのうえで足りない時はどうしようかということも含めて、抜本的な税制改革の議論の時に行う」と語り、秋以降の税制改正の際に議論するとの考えを重ねて示した。NHKや民放テレビの報道番組で語った。

 首相は5日の民放テレビで「消費税を上げないとは一言も言ってない」などと税率引き上げに前向きとも受け止められる発言をしたが、消費税が選挙戦の焦点に浮上すると、慎重な言い回しに転じた。8日も「(消費税は)上げなくても済む可能性は十分ある」「消費税を上げたことで経済を減速化させて、思ったほど税収が伸びないことにもつながっていく」と述べるにとどまった。

 民主党の小沢代表は「小泉・安倍政権で9兆円近い増税がされている。ここで消費税を増税したら、ますます所得の低い人にしわ寄せが行く」と述べ、当面は据え置く考えを示したうえで「総理として上げる必要があるならそう言えばよいが、国民負担の問題なので選挙の際に責任を持ってどうするかは言った方がよい」と指摘した。

 共産党の志位委員長は「上げるのは絶対反対だが、上げるなら選挙で審判を仰ぐべきだ」。社民党の福島党首も「明確に選挙の争点にすべきだ」と批判。国民新党の綿貫代表も「先送りされている気がしてならない」と批判した。

488片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 10:48:01
「信頼できる年金制度に」
金沢で演説安倍首相、理解求める 讀賣石川

 安倍首相が8日、参院選立候補予定者の応援で来県し、「自民党、公明党を支援するのは、日本をもっと素晴らしい国に、美しい県に変えていく意思表示だ」などと訴えた。

 安倍首相の街頭演説は、金沢市安江町で午後6時20分ごろに始まった。周辺は買い物帰りの家族連れなどで大混雑し、自民党県連の発表で6500人が集まった。

 安倍首相は約20分間の演説で、年金記録漏れ問題に多くの時間を割き、「年金を信頼できる制度に変える。こつこつと働いてきた人にしっかりと年金を支払い、原因と責任をしっかりさせる」と理解を求めた。

 教育再生に取り組む姿勢も強調し、「道徳心や公共心を教育基本法にしっかり書き込んだ。教育現場を一新し、規範を身につける機会を保障する」と述べた。

 聴衆は終始、冷静に首相の演説に聴き入っていたが、自民県連幹部は「聴衆の反応は良かった。これを弾みに押せ押せでいきたい。次は小泉純一郎前首相や小池百合子防衛相の来県を期待したい」と話した。


■政府復興支援に知事と6首長謝意■ 谷本知事と、能登半島地震で激甚災害指定を受けた輪島市など6市町の首長は8日、小松空港内で安倍首相と会談し、政府の復興支援への謝意を伝えた。

 輪島市の梶文秋市長は「支援のおかげで、被災地の復興が進んでいます」と述べ、谷本知事は「風評被害は能登半島にとどまらず、県下全域に広がっており、引き続き支援をお願いしたい」と要望。

 安倍首相は、被災者支援について「全力を尽くしたい」とし、風評被害対策に関しては「国としてやることを考えていかなければならない」と応じた。

(2007年7月9日 読売新聞)

489片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 11:02:52
首相、福井で演説
年金問題解決を強調 讀賣福井

 参院選を前に、安倍首相が8日、福井市に入り、自民現職の立候補予定者とともに市中心部で街頭演説した。年金問題について「(該当者不明の年金番号は)最後の一人まで納付した人を捜し出し、きちんと支払う」と述べ、解決に責任を持つ姿勢を強調した。

 水色のストライプのシャツ姿で街宣車に立った安倍首相は、歩道を埋めた約8000人を前に「私も皆さんと同じで、社会保険庁は何をやってるんだという気持ちだ」と切り出した。同庁では、基礎年金番号制度が導入された10年前から該当者不明の年金番号の存在を認識していたとし、「不親切な対応や労使の癒着など、社保庁の体質をぶっ壊して新しい制度を作っていきたい」と力を込めた。

 この後、市民と次々と握手を交わし、立候補予定者への支援を呼びかけた。

(2007年7月9日 読売新聞)

490片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 11:04:00
テレビにも嫌われた「不人気」首相 (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/09gendainet02032644/

 逆風下の安倍“不人気”首相に、テレビ局もソッポだ。国会閉幕後からメディアへの露出度を高め、反転攻勢に打って出るつもりが、完全にアテが外れた。いくら安倍サイドがテレビ出演を打診しても、お呼びが掛からない状況なのだ。


「劣勢を挽回したい安倍周辺が、すがりついたのがテレビ局。会期終了前に、民放各局の政治部デスクを呼び出し、“首相をテレビに出さないか”と内々に打診したそうです。公示日の12日まで連日テレビに出まくり、消えた年金問題の対応策などを直接、視聴者に訴えるのが狙いでした」(官邸事情通)

 テレビパフォーマンスに向け、安倍サイドはなりふり構わず。報道番組やワイドショーはもちろん、バラエティー出演も辞さない構えだったようだ。自分から「テレビに出して」なんて売れない芸人みたいだが、出演にあたっては「ある条件」を突きつけたという。

「他党のトップを交えず、単独出演を条件にしたというのです。野党に攻められる姿を世間にさらしたくなかったのでしょう」(民放関係者)

 結局、この条件に食いついたのは、日本テレビ1局だけ。5日夜の報道番組「NEWS ZERO」に生出演。消えた年金記録の件数を「2000万件」と2度も間違える失態を演じたが、8日の「報道2001」(フジ)を除き、出演スケジュールは真っ白け。それも単独出演はNGで、他党トップとの党首討論となる予定だ。ある民放幹部はこう憤慨する。

「参院選目前のこの時期に、与党トップの単独出演を許すワケがないでしょう。『政治的な公平』をうたった放送法にも抵触する。いつも、自民党は放送法を振りかざしメディアを批判するクセに、こんな時だけ“出演させろ”は、ムシが良すぎる。ホント、この政権は異常ですよ」

 安倍の悪あがきは不発に終わりそうだ。

【2007年7月6日掲載記事】

491片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 11:54:13
首相、参院選公示前インタビュー…責任ライン「ない」
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070709it03.htm?from=top

 安倍首相(自民党総裁)は9日午前、参院選の12日公示を前に、党本部で読売新聞などのインタビューに応じた。

 首相は参院選について、「情勢は厳しい。実績と政策を訴えていけば、チャンスはある」との見方を示した。参院選で敗北した場合に退陣する可能性について、「私の課せられた使命は、最後まで美しい国づくりに全力を尽くすことだ。選挙を前にして、退陣を考えることはあり得ない」と述べた。

 民主党の小沢代表が参院選で野党が過半数を得られなかった場合に政界を引退する考えを表明したことに関連し、責任ラインを設ける考えを問われると、「ない」と語った。

 消費税率引き上げについては、「(消費税率据え置きも)十分可能性はある。かつて消費税を上げた結果、経済が悪化して税収が落ちた。税収が安定して伸びていくことが大事だ」と述べ、税収の伸びを見ながら判断する考えを示した。

 また、赤城農相の政治団体の事務所費問題に関し、「水戸の事務所経費と合わせたものならば、問題はない。これを示せば十分だ。(農相は)かなり詳細に説明している」と述べ、領収書の公表について応じる必要はないとの考えを示した。

 改正された政治資金規正法では、資金管理団体以外の政治団体に事務所費などの領収書添付が義務づけられていないことに関し、「皆で決めたルール通りにやっていくことが大切だ。資金管理団体に資金の流れを集中させていくことが大事だ」と述べ、再改正には慎重な姿勢を示した。

(2007年7月9日11時28分 読売新聞)

492片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 11:56:10
不人気“安倍ポスタ−” (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/08gendainet02032619/

 国会が終わり、6日から完全に参院選モードに突入だが、街頭で安倍首相のポスターをあまり見かけない。人気があって、はがされているわけではない。候補たちが安倍ポスターを敬遠しているのだ。


「先月21日、安倍首相の大きな顔と『成長を実感に』の文字を入れたポスターが党本部で発表され、24万枚が翌22日から全国で張り出される運びだった。ところが、どの地域でもあまり積極的に張られていない。党本部にあまり追加注文もこない。ポスター増刷が間に合わなかった小泉首相とは大違いです。そこで中川秀直幹事長や二田孝治広報本部長が『もっと張り出すように』と緊急通知を出す事態になっています」(事情通)

 ポスター張りなど、参院選の候補の運動を手伝っているのは地元の県議や市議。自分たちの統一地方選が終わり、動きが鈍っていることもあるが、なんといっても理由は安倍首相の不人気だ。

「どの世論調査でも不支持が5割を超えたように、“選挙用の顔”だったはずの安倍さんが嫌われ始めている。テレビでカメラに目線を合わせる安倍さんを見るとチャンネルを替えてしまうとか、夫人と手をつないだ映像を見るとむしずが走るという声も多い。どこの陣営も積極的には張りたくないのがホンネでしょう」(ある陣営のスタッフ)

 党内でだれよりも「安倍チルドレン」をアピールしてきた山本一太候補くらいは、県内に安倍ポスターをベタベタ張っているものと思いきや、高崎で見かけたのは石原伸晃幹事長代理とのツーショット・ポスターだった。

 いくら演説会用だといっても、親分の顔くらい入れてやればいいのに……。子分も見放した?

【2007年7月5日掲載記事】

493片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 15:40:41
【参院選2007 全国ニュース】
ハシゴでテレビ党首討論 強気の首相防戦に終始
2007年7月9日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/all/CK2007070902030936.html

 安倍晋三首相は八日、各党党首とともにNHKや民放番組に「ハシゴ」出演し、計約三時間にわたって“党首討論”に臨んだ。一日に行われた小沢一郎民主党代表との討論で、「勝った」と受け止めている首相サイドが、この日のテレビ討論開催に積極的だったとされる。ただ、赤城徳彦農相の事務所費問題が明らかになった直後だけに、首相が守勢に立たされるシーンも目立った。 (金井辰樹)

◆農相擁護苦しく 消費税発言揺れる
 首相は、事務所費問題について詳細に“予習”してきたようで、赤城氏が収支報告書に計上した金額をすらすらと紹介。「光熱費は月八百円ですよ。八百円で辞任を要求するんですか」と語気を強めた。

 ただ、野党から「首相が細かく説明する必要はない。本人がきちんと説明することが大事だ」(小沢氏)と軽くかわされるシーンも。野党がスクラムを組んで攻めてくる討論は、小沢氏との一対一の対決とは少々勝手が違ったようだった。

 「八百円で辞任を要求するのか」との発言も、金額が少なければ問題ない、と開き直ったように受け取られかねない発言だ。

 消費税問題では、首相の“迷走”が目についた。首相は、秋から税制改革論議を本格的に行い、その結果、税率を上げなくて済む可能性が「十分ある」と繰り返し強調した。

 首相は五日には「消費税を上げないとはひと言も言っていない」と言っている。この両方の発言は矛盾するわけではないが、この日の発言は税率が上がらない感触を聞き手に植えつけ、五日のそれは逆の印象を与える。

 そもそも五日の発言は、財源の裏打ちが不十分な政策を掲げる民主党と一線を画そうという思いから出たものだった。しかし、自身の発言が波紋を広げたことで、数日後に軌道修正したのは、安倍政権が一貫した戦略性を欠いてきていることを示している。

494片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 15:43:52
【参院選2007 福井ニュース】
安倍首相が来県 松村氏支持、年金問題解決を訴え
2007年7月9日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/fukui/CK2007070902030921.html

福井入りした安倍晋三首相(右)とともに、支援を訴える松村龍二氏=福井市大手3丁目で


 参院選公示(12日)前の最後の休日となった8日、安倍晋三首相が来県し、福井選挙区(改選数1)から立候補を予定している自民現職への支持を呼び掛けた。自民県連によると、現職首相が選挙の応援で県内入りするのは2000年6月の衆院選以来。一方、民主、共産の各新人も福井市の中心市街地などで政策を訴えた。 

 自民現職の松村龍二氏(69)の応援に駆けつけた安倍首相は、福井市大手三丁目で街頭演説。「美しい国づくりの担い手である松村さんにお力を」と呼び掛けた。

 年金記録の不備問題については、「最後の一人まで記録をチェックして払う。社会保険庁の親方日の丸体質などをぶっ壊すことが、私の訴える戦後レジームからの脱却だ」と力説。北陸新幹線問題では、先に登壇した西川一誠知事をわきに「(来年度)予算編成までに政府与党のプロジェクトチームでしっかり議論することを約束する」と述べた。

 松村氏は「これまで福井一筋でやってきた」と二期十二年の実績を説明。「今の福井の発展には、交通インフラの整備が必要」と、中部縦貫道などの整備推進を主張した。年金問題では「一年以内に(宙に浮いた)五千万件を結びつけると言っているのは自民党だけだ」と訴えた。

 街頭演説では安倍首相のほか、山崎正昭県連会長や高木毅衆院議員ら県選出の自民国会議員も次々にマイクを握り、危機感をあらわにした。

 (参院選取材班)

495片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 15:47:28
【参院選2007 石川ニュース】
繁華街で“安倍サンデー” 『元気で優しい』『熱意伝わった』
2007年7月9日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/ishikawa/CK2007070902030900.html

支持者らとともに「ガンバロー」と拳を突き上げる安倍首相(右上)=8日午後、金沢市の武蔵ケ辻で


『農相問題の説明不満』 辛口評価も
 「安倍さーん」「日本一!」。沿道の掛け声に安倍晋三首相が手を振って応えると、聴衆の拍手と声援がどよめき、日の丸の小旗が波打った−。参院選公示直前の日曜日となった八日、金沢市の武蔵ケ辻は、安倍首相を一目見ようと、交差点の歩道がぎっしり埋まり、握手を求める人垣もつながり、夕暮れの繁華街は熱気に包まれた。

 午後六時二十分すぎ、安倍首相は上着なし、白と水色のストライプシャツのクールビズ姿でさっそうと登場。聴衆と握手しながら街宣車に上ると、冒頭に能登半島地震の被災者をお見舞いし、被災地復興への決意をあらためて強調した。

 演説中は行き交う車にも笑顔で手を振り、時間を割いた地域活性化のくだりでは「回転すしコンベヤー」「加賀太きゅうり」「氷室まんじゅう」など“特産”を挙げてみせた。演説後は車に乗り込むまで、わざわざ沿道数十メートルを歩きながら、聴衆に駆け寄って握手するサービスぶりだった。

 安倍首相と握手した金沢市の会社員女性(20)は「もっと控えめな人かと思ったけれど、元気があって優しい人」とうれしそう。同市の会社員男性(30)は「年金問題の解決に、直接『しっかりやります』と言ってくれた。迫力があり、熱意が伝わった」と好意を話す。

 同市の会社員男性(54)も「演説にそれなりに説得力があった」とまずまずの評価。同市の主婦(70)は「初めて生で見たが、思ったよりも若々しい。天下りをなくすと聞いて期待したい」とほほ笑んだ。

 一方、辛口の評価も−。買い物途中に聴いた同市の会社員男性(33)は「パフォーマンスという印象。赤城(徳彦)農相の問題や消費税について、きちんと話してほしかった」と不満気味。首相見たさに来たという同市の女子大学生(21)は「きれいなフレーズに聞こえるけど抽象的だった。今の政権は不祥事が多いので政権交代が必要」ときっぱり。

 首相が到着する直前までマイクを握った石川選挙区に出馬予定の矢田富郎氏は「首相に来ていただき、百万力、千万力。参院選で勝ち上がって、今度は安倍首相に恩返しさせて」と力を込めた。

 一方、民主党公認で出馬予定の一川保夫氏は「県内に自民党の国会議員が六人もいて、急きょ首相が来なくてはいけないとは、われわれが健闘している証しだ」と皮肉った。

 同じく共産党公認の近松美喜子氏は「また赤城農相の事務所費問題が起き、疑惑まみれの自民党の先頭に立つ安倍さんが応援に来ることが、プラスになるとは思えない」と話した。

496片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 16:22:53
「赤城氏、領収書公開必要ない」 首相、法改正に否定的
2007年07月09日12時08分
http://www.asahi.com/politics/update/0709/TKY200707090117.html

 安倍首相は9日午前、朝日新聞社などのインタビューに応じ、赤城農林水産相が事務所費問題の疑問を解くために領収書などを公開する必要性はないとの考えを明らかにし、領収書の写しの添付を資金管理団体だけに義務づけている政治資金規正法の再改正についても否定的な姿勢を示した。消費税率の引き上げについては、今回の参院選ではなく、次の総選挙の争点にすると表明。参院選の責任ラインを示す考えはないことを明らかにした。

 首相は赤城氏の政治団体の事務所費問題について「赤城氏はかなり詳細に説明している。月800円の光熱費、5万円の人件費、3万円の事務所費。その内訳については言っている。これを示せば十分だろう」と述べた。赤城氏は「法律で公表する必要がないと書かれている」として領収書の公開を拒んでおり、首相はこうした赤城氏の姿勢を容認した。

 与党の議員立法で改正された政治資金規正法では、5万円以上の領収書の写しの添付を義務づけられたのは資金管理団体だけで、今回問題になった政治団体は対象外だ。首相は「基本的に資金管理団体になるべく集中していくことが大切だろう」と述べる一方で、さらなる法改正については「政治団体は7万ぐらいある。議員の身分にかかわるものだからよく議論しないと」と慎重姿勢を崩さなかった。

 一方、基礎年金の国庫負担を3分の1から2分の1に引き上げるのに伴う消費税率の引き上げについて「まず徹底的に歳出削減する。公務員の人件費を削減していく。政府の資産を売却していく。こうした歳出削減で財源は出てくる。それでも届かない際には秋に議論する」と述べ、秋以降の税制改正論議で取り上げる姿勢を示した。その上で「税制改革の姿については当然、おそらくそれは次の衆院選」と語り、総選挙で争点にする考えを明らかにした。

 ただし、「消費税を引き上げない選択は」との質問に「新経済成長戦略の成果は出ている。十分に(引き上げなくてすむ)可能性がある」と答えた。首相は5日のテレビ番組では「消費税を上げないとは一言も言ってない」と引き上げに前向きとも取れる発言をしたが、8日のテレビでは「上げなくても済む可能性は十分ある」と述べており、引き上げ論が先行することを牽制(けんせい)した。

 一方、民主党の小沢代表は参院選で与野党が逆転しなかった場合には次の衆院選に立候補せず引退する考えを示している。首相は参院選で責任を取るべき責任ラインを示す考えはないかとの質問に対し「ありません」と明言。「改革を前に進め、経済を成長させていく。日本を美しい国にしていく。その約束を果たすために全力を尽くしたい」と続けた。

 新党日本を離れた荒井広幸氏や国民新党と参院選後に連携する可能性については「気の早い質問だ。我々は全選挙区で全勝をめざしている」と述べるにとどめた。

 参院選の結果を見た上で衆院を解散することについては「全く考えていない」と語った。

497片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 16:53:41
首相インタビュー要旨
農相事務所費問題など
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2007070900062&genre=A1&area=Z10

 安倍晋三首相(自民党総裁)の9日のインタビュー要旨は次の通り。

 【農相事務所費問題】赤城徳彦農相はかなり詳細を説明したと聞いている。水戸の事務所と合わせての経費計上は認められており、問題ない。政治資金のルールはみんなで決めた。決めたらそのルールでやっていくことが大切だ。

 【政治資金規正法再改正】政治団体は政治家以外の方々もたくさんつくっている。資金の流れを(政治家の)資金管理団体にできる限り集中していくことが大事だ。

 【参院選責任ライン】(責任ラインを明確化する考えは)ない。積み上げてきた実績、進めていく政策を訴え、国民に判断いただく選挙だ。言っている政策が実行可能かどうかを、お互いに主張して論戦を戦わせるべきではないか。

 【公明党比例候補への地方組織の推薦、支持】連立与党を組んでいる公明党との協力関係で、いろんな工夫をしていくのも選挙戦を戦っていくための知恵だ。選挙が終わった後の(参院での自公)統一会派については考えていない。

 【消費税率引き上げ】歳出削減でかなり財源が出てくる。経済成長で税収は増える。それでも届かないということになった際には、今秋の抜本的な税制改正で検討する。しかし今着実に経済は成長している。(消費税を上げなくて済む)可能性は十分にある。経済は生き物であり、経済成長の伸び、改革の効果を見ながら決めるのが大切だ。今上げると決めると余分な事業につながる。

 【憲法改正】(自民党の新憲法草案について)丸ごと(の改正)はできない。(衆参で)3分の2の勢力を形成することも大切だ。

 【広島、長崎の平和祈念式典】出席する。(共同通信)

498片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/09(月) 23:09:09
首相 社保庁改革の推進に決意
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/07/09/k20070708000123.html

安倍総理大臣は、福井市で街頭演説し、公的年金の加入記録をめぐる問題に関連して、「社会保険庁の体質を壊して、新しい制度を作るのが、戦後レジームからの脱却だ」と述べ、さきの国会で成立した社会保険庁改革関連法に沿って改革を進める決意を示しました。
この中で、安倍総理大臣は、公的年金の加入記録をめぐる問題について、「行政の長としていちばん大きな責任があり、すべてわたしが受け止めなければならない。この問題は10年前に基礎年金番号に統合して以来、社会保険庁で先送りされてきた問題だが、わたしの内閣ですべて解決していくことを約束する」と述べました。そして、「社会保険庁の体質をぶっ壊して新しい制度を作っていくというのが、わたしが進めている戦後レジームからの脱却だ。いろいろな抵抗があるが勇気をもって必ずやり遂げていく」と述べ、社会保険庁改革関連法に沿って改革を進める決意を示しました。そのうえで、安倍総理大臣は「こうした問題を解決をしていくためにも、わたしに力を与えてください。この参議院選挙、勝たせてください。そして日本をもっともっといい国に変えていこうではありませんか。わたしは美しい国をつくっていく」と訴えました。

499片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 02:43:18
選挙:参院選 安倍首相来県 「年金」責任明確化、街頭演説で約束 /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/news/20070709ddlk17010246000c.html

 12日公示、29日投開票の参院選を前に、安倍晋三首相が8日、石川県入りし、自民党の立候補予定者らと金沢市の中心部で、支持を訴えた。

 党公認で立候補予定の矢田富郎氏を支援するため、森喜朗元首相の要請で来県。国会で連携する公明党の比例区の立候補予定者らも参加した。

 演説場所の百貨店前には、買い物客らが集まり、午後6時20分過ぎに始まった演説で安倍首相は、年金問題について「最後の一人まで記録をチェックして年金を支払うことと、問題の原因と責任を明らかにすることを約束する」と話した。

 さらに社会保険庁の労働環境について「長年労使が癒着してきた。こういうものを打ち壊していくのが『戦後レジームからの脱却』だ」と語った。【高橋慶浩、八田浩輔】

毎日新聞 2007年7月9日

500片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 02:43:47
選挙:参院選 安倍首相、福井で街頭演説 年金記録漏れで「おわび」 /福井
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/fukui/news/20070709ddlk18010184000c.html

 安倍晋三首相が8日、参院福井選挙区から立候補予定の自民現職・松村龍二氏らとともに、福井市中心部で街頭演説を行った。

 安倍首相は、初めに年金記録漏れ問題に触れ、「行政の長としておわびしたい。原因・責任を明らかにし、私の内閣で解決していくことを約束したい」と聴衆に呼びかけた。

 また、拉致問題には、「被害者に家族を抱きしめてもらうのが私の使命。すべての拉致被害者が帰国するまで、鉄の意思を持って拉致問題に取り組む」と述べ、今後も「主張する外交」の推進を表明。「これらの問題を解決するために、参院選で勝たせてほしい。『美しい国』づくりの担い手こそ、松村さんだ」と訴えた。【大久保陽一】

毎日新聞 2007年7月9日

501片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 09:09:01
事務所費問題 歯切れ悪さ残る首相 領収書拒否など足かせに
2007年7月10日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007071002031105.html

 赤城徳彦農相の事務所費問題をめぐり、安倍首相は、赤城氏本人に領収書の提出を求めないなど、多弁の中にも歯切れの悪さが残った。首相としては、国民の批判が強い「政治とカネ」の問題で、毅然(きぜん)とした態度を示し、国民の不信を一気に払しょくしたいところだが、踏み込んで発言できない二つの「足かせ」があり、二十九日の参院選投開票日までに批判をかわしきれるかどうか不透明だ。

 首相にとって第一の足かせは、佐田玄一郎前行革担当相や伊吹文明文部科学相、自殺した松岡利勝前農相の多額の事務所費計上が明らかになった際、領収書の提出拒否を容認したことだ。

 その根拠は、改正前の政治資金規正法では、政治団体の事務所費は領収書添付を義務づけられていなかったこと。

 野党側は「領収書を示すべきだ」と求めてきたが、各閣僚は一貫して拒否。首相も領収書提出を求めたことはなかった。

 赤城氏に領収書提出を求めれば、提出していない松岡氏らの事務所費問題を再燃させてしまう。

 首相は九日、本紙などのインタビューで「(赤城氏は)かなり詳細に説明した」と、領収書提出は必要ないと繰り返さざるを得なかった。

 もう一つの足かせは、先の国会で成立した改正政治資金規正法が、五万円以上の事務所費支出への領収書添付義務付けを、資金管理団体に限定したことだ。

 赤城氏の後援会は、資金管理団体でなく、改正法でも領収書添付の必要はない。赤城氏の事務所費問題を受け、改正法を「ザル法だ」と批判してきた野党側は勢いづいているが、改正法は首相が自民党内の反対を押し切って成立させた経緯があり、首相がこれ以上踏み込めば、党内で首相への不満が一気に広がり、党内基盤が大きく揺らぐ可能性がある。

 「資金管理団体に資金の流れを集中していくことが大事だ」

 首相は、歯切れの悪い発言を繰り返している。

 (原田悟)

502片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 09:13:28
党首に問う:’07参院選/3 自民党・安倍晋三総裁
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070710ddm005010090000c.html

 ◇振り返るより結果出す

 −−参院選は年金記録漏れ問題が最大の焦点だと思いますが。

 ◆信頼できる年金制度の構築が目標だ。最後の1人まで記録をチェックし、まじめに年金の保険料を払ってきた人には正しく(年金を)支払うことを保証する。原因・責任を明らかにし、けじめをつける。ただ野党は、私が打ち出している政策以外の明確な対策を示していないのではないか。

 −−歳出削減で消費税を引き上げなくてもいい可能性を示唆しました。

 ◆まず徹底的に歳出削減を行う。経済成長で税収は増えていく。新経済成長戦略で着実に経済は成長している。十分に(消費税率を上げない)可能性はある。

 −−赤城徳彦農相の事務所費問題で、野党は領収書を含めた情報開示を求めています。

 ◆(農相は)月800円の光熱水費、5万円の人件費、3万円の事務所費の内訳を表に出している。これを示せば私は十分だと思う。

 −−参院選の獲得議席の目標や責任ラインを示す考えはありませんか?

 ◆ありません。選挙戦では政策を訴えたい。

 −−自民、公明両党の選挙協力で、一部の県連が公明の比例候補を支援する動きが出ています。

 ◆公明党との協力は、いろいろな工夫をしていく。それも選挙戦を戦っていくための知恵です。

 −−選挙後、自民、公明両党が参院で統一会派を組むことも選択肢ですか?

 ◆考えていません。

 −−選挙後の国民新党との連携や荒井広幸、松下新平両参院議員との統一会派の可能性は?

 ◆気の早い質問だと思います。

 −−政界再編は是か非か。

 ◆スタンスは是でも非でもない。「必要と要請」によって行われるものと思っているが、参院選ではそういう再編の選挙というふうにはならないと思う。

 −−98年参院選で、自民党は44議席しか取れず当時の橋本龍太郎首相は退陣しました。「44」という数字をどう考えますか。

 ◆それはその時の橋本総理の考えでしょう。私の果たすべき責務はあくまでも最後まで力を振り絞って全力を尽くすことだと考えています。

 −−選挙後の内閣改造については?

 ◆今の段階で内閣の人事を私が申し上げるのはまだ早いと思う。

 −−安倍政権は国民投票法、教育関連3法など重要な法律を成立させた一方で、閣僚の不祥事発覚や失言が相次いでいます。この現実をどう考えますか。

 ◆閣僚の交代は大変残念なことだし、任命責任は私にある。しかし、後ろを振り返るよりも前向きに全力を尽くしたい。各閣僚の士気を高めながら、結果を出したい。

 −−昨秋の組閣で、論功行賞人事をしたからという批判もあります。

 ◆それは関係ないでしょう。

 −−祖父の岸信介氏も首相時代、逆風を受けました。現在の逆風なら乗り越えられるという自信はありますか。

 ◆乗り切らなければと決意を新たにしている。困難によってさらに鍛えられる。支持率については、山あり谷あり。山の上にいる時には傲慢(ごうまん)にならずに、そして谷にいる時には不屈の精神で乗り切っていく。「われに艱難(かんなん)辛苦を与えたまえ」と言った人もいる。

 −−民主党の小沢一郎代表の参院選敗北時の政界引退宣言については。

 ◆小沢代表のお考えですから、進退については(私が)軽々しくコメントを述べるべきではないと思いますね。【聞き手・中川佳昭】

毎日新聞 2007年7月10日 東京朝刊

503片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 10:51:23
公示直前 党首走る 安倍首相、本県へ 現職7年ぶり
7月9日午前10時44分 福井
http://www.fukuishimbun.co.jp/modules/news2/article.php?storyid=1197

 参院選公示直前の8日の日曜日。与野党党首ら幹部は都内の繁華街や激戦の「改選一人区」などを遊説、安倍晋三首相は、福井選挙区で立候補を予定する自民現職の松村龍二氏の応援に福井市を訪れた。野党側は新たに発覚した赤城徳彦農相の事務所費問題を取り上げ、攻勢を強めた。一方、与党側はこの問題に触れず、年金問題などに隠れていた「政治とカネ」が参院選の主要争点に再浮上した形だ。

 安倍首相は午後4時半すぎ、JR福井駅前の中央大通りに到着。遊説車に上がり約15分、地域再生や年金問題、教育再生について演説した。内閣支持率低迷を強く意識して「厳しい選挙戦がいよいよスタートした」と表情を引き締めた。その上で、小浜市の拉致被害者地村保志さん夫妻の話題に触れながら「拉致問題を解決していくためにも、どうか私に力を与えてください。参院選に勝たせてください」と繰り返し訴えた。

 大通り両側の歩道は、党関係者や松村氏の支持者、市民らが埋め尽くした。安倍首相は演説後、約20分かけて沿道の人たちと握手して回った。年金問題などによる厳しさを訴える一方、首相遊説で流れを変えようという熱意が表れていた。

 現職首相の本県入りは、2000年6月に森喜朗元首相が衆院選応援で敦賀市に来て以来、7年ぶり。安倍首相は福井市から金沢市へ向かった。

 公明党の太田昭宏代表は川崎市で「政治は実現力、解決力だ。社会保険庁を解体し、新しくスタートを切るよう解決力を示す」とアピールした。しかし両氏とも「政治とカネ」の問題には触れなかった。

 これに対し、民主党の鳩山由紀夫幹事長は徳島市内の街頭演説で、赤城農相の事務所費問題を取り上げ、領収書提出を迫るとともに、安倍首相の任命責任も厳しく指摘した。四国の四選挙区はいずれも激戦模様で、鳩山氏は「四国で勝てば、自公連立を逆転できる。何回でも四国に来る」と力を込めた。

 共産党の穀田恵二国対委員長は地元・京都市で、自殺した松岡利勝前農相の光熱水費問題も持ち出し「左手に政党助成金、右手に企業団体献金があるから、政治とカネにまつわる不祥事が続く」と批判した。

 社民党の福島瑞穂党首は東京都国立市で「安倍内閣は憲法否定の内閣だ。安倍政治に不信任を突き付け、今の政治を変えていく」と、憲法改正阻止を前面に訴えた。

 国民新党の亀井静香代表代行はJR新宿駅前で、開かれた「日本の安全と安心を考える街頭シンポジウム」に参加。新党日本の田中康夫代表は東京・銀座で訴えた。

504片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/10(火) 18:46:05
安倍、民主批判「あの年金制度では半分の人しか…」
「半分の人が年金受け取れない」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071029.html

 安倍晋三首相は10日午前、自民党本部で夕刊フジなどのインタビューに応じ、厳しい参院選の情勢などについて語った。内閣不支持率が6割を超える大逆風のなか、首相は宿敵・小沢一郎代表率いる民主党に対して、「あの党の年金制度では、所得制限などで半分の人しか受け取れない。それでいいのか」などと強く牽制した。

 JNNの世論調査で、内閣不支持率が61.5%となり、「初の6割超え」となった安倍首相。

 まず選挙情勢に、「大変厳しいが、遊説に回ると多くの方々が集まってくれる。実績と政策を訴えれば、必ず勝利を勝ち取れる」と強気だった。支持率低下も「祖父(岸信介元首相)も低かったが、現在は評価をもらっている。政治家は棺のフタが閉まってから評価が固まる」と話した。

 赤城農水相の事務所費問題で、政治団体の光熱水費(05年)が「月800円」と異常に低額だったことには、「事務所費は複数の事務所経費を合算できるうえ、水戸市内の赤城氏の事務所には自民党支部も入っており、光熱水費は割ることもできる」と説明した。

 相次ぐ閣僚絡みの不祥事に、本紙記者が「『もう、いい加減にしてくれ』と思わないか」と聞くと、首相は「信頼して選んだ方々。きちんと仕事をしてもらっていると思う」と苦笑いした。

 9日夜のサッカー・アジア杯で、日本代表がことごとくシュートを外したことには、「シュートを試みることは大切だ。最終的には(南アフリカの)W杯に出場してほしい」と期待した。

 「ハンカチ王子」斎藤佑樹や「ハニカミ王子」石川遼選手の活躍には、「新しい時代の息吹を感じる」と絶賛した。

 小沢代表が選挙結果次第での引退を表明していることには、「政治家の進退は静かに自ら考えるべきだ」と批判した。

 さらに、民主党のマニフェストを取り上げ、「民主党は『所得制限をして最低保障年金とする』という。(計算では)半分ぐらいの人は年金を給付されない。40年間払ってきても『所得があるから払いません』となったり、年金未納があっても『所得がないから払います』となる。そんな制度でいいのか」と問題点を指摘した。

ZAKZAK 2007/07/10

505片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 03:19:26
参院選:安倍首相の進退が問われる「退陣ライン」も焦点
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070713k0000m010175000c.html

 参院選が12日、公示された。仮に参院で与野党が逆転すれば、国会は衆参両院で多数派がねじれ、法案審議などで自公政権に足かせがはまる。その攻防とともに、安倍晋三首相の進退が問われる「退陣ライン」も焦点なのが今回の特徴。98年に橋本龍太郎首相が退陣した自民44議席が党内の指標として広がりつつある。

 舛添要一参院自民党政審会長は12日、毎日新聞の取材に「小泉ブームで圧勝した6年前(01年参院選)の20分の1ぐらいの熱気しかない」と危機感を訴えた。過去に自民党は消費税、リクルート事件の逆風を受けた89年、当時の橋本首相の恒久減税をめぐる発言が国民の批判を招いた98年の参院選で惨敗したが、政権の受けたダメージを測るる指標となるのが、非改選議席を合わせた与党議席占有率。89年は43.3%、98年は40.5%まで下落、政権維持に困難をきたした。

 今回、与党が過半数に届かなくても、自民獲得議席が45〜50議席(与党全体では58〜63議席)なら政権存続は可能とみられる。自民党内に目立った対立勢力もなく、選挙後の野党の切り崩し工作次第では過半数回復も可能と目されるためだ。ただ、民主党の議席が非改選と合わせ自民を上回り「第1党」となれば、参院は議長を最大会派から出すのが慣例。民主党出身の議長が誕生する可能性もある。

 一方、98年に橋本首相が退陣した44議席(与党全体で57議席)を下回るようなら政権維持は難しく、「即死」(自民党選対幹部)という声さえある。ただ、それほどの惨敗でも首相が退陣に応じるかははっきりしない。首相は毎日新聞などのインタビューで「(98年の橋本内閣総辞職は)その時の橋本総理の考え」と強気の姿勢を崩さない。勝敗ラインについても一切言及していない。

 自民党の森喜朗元首相は10日、愛媛県新居浜市での講演で「自民・公明の連立政権で国政を安定させるのか。小沢(一郎民主党代表)さんが政治を混乱させるのを許すのか。どちらがいい選択なのか」と政局安定を大義名分に与党への支持を訴えた。これに対して民主党の小沢代表は「野党が過半数を取れなければ政界引退」と退路を断ち、安倍首相退陣を経て次期衆院選での政権交代への道筋を固めようと闘志をあらわにする。12日の第一声でも「安倍政権に強い危惧の念をおぼえる。小泉政権以上に国家主義的、権力主義的な政治だ」と言い切った。

毎日新聞 2007年7月13日 3時00分

506片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 14:19:47
安倍興奮多弁上滑り…7党首討論会で集中砲火
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071118.html

党首討論会で持論をぶつけ合う安倍晋三首相(手前)と民主党の小沢一郎代表=東京・内幸町の日本記者クラブ(クリックで拡大)
 参院選の公示を12日に控え、東京都内で11日午後、主要7政党の党首討論会(日本記者クラブ主催)が行われた。質疑応答では年金問題や赤城徳彦農水相の事務所費問題などについて安倍晋三首相が集中砲火を受けたが、首相は逆にここぞとばかりに持論をしゃべり続け、司会者に「もう時間が過ぎてますよ」と注意されるほどだった。

 各党首が持ち時間6分で、相手を指名しての質疑応答。まず、民主党の小沢一郎代表が年金問題について「(首相は)まだまだ国民の立場に立って対策をしていない。なぜ年金の加入通知を今ではなく、来年送るのか」と切り込んだ。

 これに対し首相は「打てる手段、政策はすべて打っている。小沢さんからも私たちの対策について具体的なお話は1つだけしかなかった」とチクリ。その後も政府の年金対策を延々と述べた。途中、司会者に「持ち時間が過ぎていますよ」と注意されたが、「簡潔に答えたいが、一度にたくさん質問されたので回答したい」と、さらに語り続ける始末。

 新党日本の田中康夫代表への答弁中も、田中氏が「それは違う」と口をはさもうとすると、「私はあなたが話しているときには口を出さない。私の話を聞いていてください。いいですね」とさえぎり、持論を展開。田中氏は「6分のうち4分は総理にお話しいただきました。光栄です」と皮肉った。

 最後に質問の順番が回ってきた首相は、小沢氏に矛先を向け「年金に対する民主党の案は間違っている」、「経済成長の案を示していない」、「財政のプライマリーバランスについて具体的に示していない」などと、質問というより猛批判を繰り返した。

 第2部では、各党首に対して、同記者クラブの代表から質問が行われたが、目立ったのは冷静さを失った首相のヒートアップぶり。

 赤城氏の事務所費問題について「(領収書などを)自主的に示せば、すむ話。なぜ説明できないのか」とただされると、「ルールは前もってみんなで決めてるから」とかわし、赤城氏擁護に終始。

 この問題を受け、自民党が内規で政治資金管理団体に資金の窓口を一本化する事を検討していることについて、質問者から「(先の国会で成立した)改正政治資金規正法では足りなかったことを認めるのか」と責め立てられると、「全く違う。批判のための批判だ」と顔を紅潮させて反論した。

 その後もまるで暴走列車のごとく持論を展開し続ける首相は質疑者がさえぎろうとすると、「ちょっと黙ってて。これはニュース性がある。国民はあなたより、私の話を聞きたいと思う」とムキになってしゃべり続けた。

ZAKZAK 2007/07/11

507片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 14:25:30
安倍は意外と神経図太い? 責任ライン「44」浮上
「橋龍退陣」と同数字
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071309.html

熊手を持ち支持を訴える安倍首相=12日午前、JR秋葉原駅前
 安倍晋三首相の進退が問われる参院選での「責任ライン」について、自民党内で「44議席以下」という見方が強まってきた。これは1998年の参院選で、当時の橋本龍太郎首相が退陣したときの数字だ。首相は「責任ライン」について言及を拒んでいるが、包囲網は徐々に狭まってきているようだ。

 「安倍首相は選挙の顔を期待され、自民党総裁に選ばれた。それが与党過半数割れにでもなったら、求心力は消えてなくなる。自民党が45議席以上なら多数派工作でなんとかなる可能性もあるが、それ未満なら政権は“即死”だ。かつて橋本首相も44議席で退陣したし、分かりやすい」

 自民党ベテラン議員がこう解説する。

 今回、与党が非改選と合わせて参院で過半数(122議席)を維持するためには、自民・公明両党で64議席が必要。公明党が13議席を確保すると仮定すると、自民党のノルマは51議席だ。これを下回ると、参院での法案審議に支障をきたす。

 ただ、年金問題や久間章生前防衛相の原爆発言による辞任、赤城徳彦農水相の事務所費問題が直撃。舛添要一参院政審会長が夕刊フジのインタビューで「38議席」と衝撃の予想を披露したように、51議席は「現実的に厳しい」(選対幹部)のが実情だ。

 そこで浮上するのが、与党系無所属議員や国民新党などとの連携だが、この場合、45−50議席ならなんとかなる、というわけだ。

 もっとも、安倍首相は相変わらず責任ラインを明確にしていない。

 これには、党内の一部にしびれを切らす声もあがっており、ある自民党中堅議員はこう話す。

 「首相は『私か小沢さんを選ぶ選挙』といいながら、退路を断った小沢氏に対し、自らは責任をあいまいにしている。この点だけは、どちらが『美しい』かといわれれば、小沢氏のような気がする」

 ただ、「安倍さんは、疑惑が噴出している赤城大臣のかばいかたをみても分かるとおり、意外と神経が図太い人。40議席を割らない限り居座るつもりではないか」(非主流派議員)との見方も出ている。

ZAKZAK 2007/07/13

508片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 14:27:41
安倍首相「選挙もひとつのドラマだ」…党首直撃(1)
インタビューに応じた安倍首相 [写真を拡大]
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070711-OHT1T00086.htm

 今年最大の政治決戦となる第21回参院選が、12日に公示される。29日の投開票に向け、選挙戦が本格化する“天王山”をスポーツ報知では「7・29参院選 どげんかせんといかん!」と題し、クローズアップ。各党代表を直撃するインタビューの第1回は、内閣発足後初の大型国政選挙を迎える安倍晋三首相(52)=自民党総裁=。10日、本紙などの取材に応じ、「総理の仕事は毎日が修行」と語るなど、苦しい立場をのぞかせた。責任論については「選挙は進退を問うものではない」とひき気味。赤城農相の事務所費問題を問われると、気色ばんだ。

 ―手応えは。
「状況は厳しい。だが、私は街頭演説で国民に説明するチャンスを与えられている。安倍政権に対する期待はあると思う。改革を進める実行力があるのは自民党だと訴えていけば、勝利をつかめると確信している」

 ―今はつらい時期か。
「総理の仕事は毎日修行のようなものだが、一瞬の停滞も許されない。それがつらいと思うようでは総理は務まらない」

 ―閣僚の不祥事が相次ぎ、正直腹が立つ?
「すべての閣僚は私が信頼して任命した。それぞれの仕事をしていると思っている…」

 ―与党過半数割れの結果の場合の進退は?
「本来、政治家は進退は静かに考えるもの。選挙においては進退ではなく、政策を問うべき」

 ―実はすでに腹をくくっているのか。
「総理は常に毎日国民から責任を問われている。私が就任した時に『美しい国』をつくると宣言した。課せられた使命を達成するまで全力で戦い抜く」

 ―重要法案を通してきた実績の一方で、内閣支持率が低い。
「私の祖父(岸信介元首相)も在任中は相当支持率が低かったが、(後世は)大きな評価をいただいた。政治家の評価は棺のふたを閉めた後、高まることがある。『政治家は歴史という法廷で裁かれる』という言葉もある。すぐに評価されたいという気持ちを抑えながら改革を続けたい」

 ―「消費税を上げないとは言ってない」発言は。
「私の主張は総裁選に立候補した時から一貫している。税制全体の議論として考える必要がある。歳出削減などの努力の結果、財源が足りないとなれば(消費税率アップが)必要かどうかを検討する。秋の抜本的な税制改正で議論する」

 ―選挙でこそ「議論すべき」との声がある。
「政治家は選挙から逃れることはできない。分かっている」

 ―赤城氏問題で「月800円の光熱水費で辞任するのか」と発言した。
「そもそも仕組みを知らずに批判している人が多い。すべての(帳簿)記録が公開になっており、一番直近(05年)の数字(800円)を取り上げるのは当然じゃないですか。事務所で使った水について、生活以外での(事務所主催の)集会などで使うことはありますよね。その費用がなんでおかしいんですか」

 ―赤城氏の両親の最初の発言がまずかった?
「(両親は)お年寄りで何を聞かれているかよく分からずに答えたのではないか。私の地元でも以前、普段は事務所みたいに使ってなくても、月に何回かお茶を飲んだりして会合をやりましたよ」

 ―苦難が続くが、おはらいなどは…。
「私はしてないが、後援者やおふくろは祈っているのかも(笑い)。必勝祈願は下関の赤間神宮など地元の神社で行うが、普通は公示日の早朝にしている。でも、幹事長時代から地元に帰れていない。最近2回の選挙では自分で祈願はしてない」

 ―最近読んだ本は。
「北康利の『白洲次郎 占領を背負った男』を読んだ。どんな状況でも不屈の精神で守るべきものを守っていかなければならない。常に希望を忘れてはいけないと感じた」

 ―秋の日本シリーズの行方は。
「野球はドラマがあった方がいい。今の首位チームが勝ち進んで雌雄を決するのもよい。広島対オリックスのようなカードも面白い。何が起こるか分からないという象徴になる。(89年の)巨人対近鉄戦では、相手のちょっとした発言で巨人に火がついた。選挙もひとつのドラマだ」

 ◆安倍 晋三(あべ・しんぞう)1954年9月21日、山口県生まれ。52歳。祖父は岸信介元首相、父は安倍晋太郎元外相、大叔父は佐藤栄作元首相という政治一家。77年、成蹊大学法学部卒。93年7月、衆院初当選。2006年、党総裁選に勝利し、第90代内閣総理大臣に就任。当選5回。森派。身長177センチ。血液型B。家族は昭恵夫人。

直撃インタビュー 2007参院選

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(2007年7月11日06時03分 スポーツ報知)

509片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 14:28:34
安倍首相強気モード…7党首討論会
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070712-OHT1T00092.htm

 主要7政党の党首による公開討論会が11日、東京・内幸町の日本記者クラブで行われ、年金問題を中心に議論が交わされた。質問が集中した安倍晋三首相(52)だが発言が遮られようとすると「ちょっと黙って。おそらく国民のみなさんも、あなたの話よりも私の話を聞きたいんじゃないかと思うので」とやり返すなど、いつになく強気モードだった。

 しかし赤城徳彦農水相の事務所費問題の話になるとトーンダウン。同じ与党の公明党・太田昭宏代表(61)から「もっと丁寧に説明する責任がある」と指摘された。

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(2007年7月12日06時02分 スポーツ報知)

510片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/13(金) 14:29:24
安倍首相アキバで反応いまいち…参院選公示
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070713-OHT1T00093.htm

 夏の政治決戦の火ぶたが切られた。第21回参院選(7月29日投開票)が12日、公示された。猛烈な逆風下で結果次第では進退論が浮上しかねない安倍晋三首相(52)は、オタクの街、秋葉原で第一声を上げたが、無党派層が中心の若者の反応はもうひとつだった。

 安倍首相はノーネクタイの白いワイシャツにグレーのスラックス姿で、街宣車の上に立った。JR秋葉原駅前で午前11時からの演説で「私の戦いは、この場所から始まる」と絶叫。雨の中、熱のこもった口調で何度も身ぶり手ぶりで聴衆にアピール。討論会などで野党から袋だたきに遭っていた鬱憤(うっぷん)を、ぶちまけたかのような激しさだった。

 秋葉原といえば、オタク文化の聖地。首相サイドが、若者が中心の無党派層の取り込みを狙い、演説会場を設定したとみられる。この日は人気ゲームソフトの発売が重なり、街には午前中から多くの若者が集まっていたが、首相は切羽詰まっているせいか、ほとんど、ご当地ネタには触れずじまい。最後まで演説に聞き入った若者も、それほど多くはなかった。

 これまで、今回の選挙を「政策を訴え、国民に判断をいただく選挙だ」と繰り返し発言するなど、参院選の結果が進退問題に波及することを警戒してきた首相。この日も「(年金)問題は私の内閣で解決する」と強調し、何としても踏みとどまる姿勢を示した。

 その後は千葉、埼玉・川口、東京・渋谷を遊説。事実上の「安倍信任選挙」には、今後、どんなドラマが待っているのか。

2007参院選

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(2007年7月13日06時02分 スポーツ報知)

511片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/14(土) 09:00:55
安倍総裁「景気回復を地域に還元」
小沢代表「何としても1人区勝利」 讀賣青森

 ◆2か所で計7000人

 安倍総裁は同日午前、空路で来県した。午前11時45分ごろ、青森市長島の青い森公園に到着すると、集まった約3000人(主催者発表)の県民から一斉に歓声が上がった。

 安倍総裁は白いシャツにノーネクタイの「クールビズ」姿。特設ステージ上でマイクを握り、「景気回復の果実を地域に還元する」などと述べ、地域経済の活性化を図る考えを強調。年金記録漏れ問題については、「私の内閣ですべて解決することを約束する。最後の1人まで記録をチェックし、しっかりと年金を支払う。必ずやる」と力を込めた。

 最後に、同党候補と手をつないで頭上に掲げ、「この参院選、勝たせて下さい」と声を張り上げた。

 午後1時半には弘前市内のスーパー前でも、約4000人(同)の聴衆を前に同様に遊説した。

 ◆スタッフを激励

 小沢代表は同日午後、新幹線で八戸市入り。同市内で民主党県連の田名部匡省代表、匡代副代表と会い、青森選挙区の情勢について意見交換した。会談後、県内入りの狙いを記者団に聞かれると、「何としても東北4県にある1人区で勝利しないといけない」と述べ、青森選挙区で必勝を期す姿勢を強調した。

 その後、青森市内に移動し、同党候補を推薦している連合青森を訪ね、山本信悦会長と会談。次いで、市内のホテルで経済団体幹部と懇談した。午後4時40分ごろには候補の選挙事務所に寄り、約50人のスタッフや支持者ら1人1人と握手し、激励した。

 小沢代表は青森選挙区の情勢について、「(民主党候補への)支援の輪が広がっていると聞いている。29日まで一生懸命がんばれば、必ず勝利できる」と話した。

 ◆自力で風おこす

 両党首の来県について、それぞれ独自の公認候補を擁立している共産、社民両党の関係者らは、冷ややかな反応だ。

 堀幸光・共産党県委員長は、「首相の演説内容をテープで聞いたが、県民が納得するような話は何もない。責任ある政策は示されていない」と突き放した。

 同委員会の畑中孝之書記長は、「『2大政党』では政治は変わらない。共産党としては、自力で風を起こして党の躍進を目指すだけだ」と述べた。

 三上武志・社民党県連幹事長は、「2人が来たということに特にコメントはない」。県連の奈良岡克也代表代行は、「首相が公示2日目に青森に来たということは逆風に危機感を感じてのことだろう。わが党も17日に福島党首が来る。巻き返していく」と話した。

(2007年7月14日 読売新聞)

512片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/14(土) 09:05:35
《参院選》自民・民主両党首が来県早くも火花散らす 讀賣秋田

 参院選2日目の13日、安倍首相と、民主党の小沢代表が来県し、早くも火花を散らした。

 安倍首相は、自民党現職の金田勝年候補(57)(公明推薦)の応援で来県。能代市内での遊説を終えた後、午後5時半すぎ、秋田市役所前で「野党は郵政を民営化した時も反対し、社会保険庁を改革する法律も反対した」と声を張り上げ、「改革を進めるのか、逆行するのか、経済を成長させるのか、停滞させるのか。それを決める選挙だ」と訴えた。

 民主党の小沢代表は午後6時半ごろ、無所属新人の松浦大悟候補(37)(民主、社民推薦)の秋田市内の選挙事務所を訪れ、「29日の大勝利目指して、よろしくお願いします」と激励。安倍首相の来県について、「狙ったわけではないが、安倍さんも、この選挙を厳しいと思っているんじゃないか」と指摘し、「最激戦区の秋田で何としても勝たせてもらいたい」と力を込めた。

 一方、共産党新人の鈴木知候補(30)は13日、由利本荘市松ヶ崎で街頭演説し、安倍首相の来県に触れ、「安倍内閣は、誕生後、政治とカネの問題で激しく追及されてきた。私たちの暮らしを切り捨ててきた政治家は必要ない」と批判。「今回の選挙は、痛みばかり押しつける自民、公明による政治を変えるチャンスだ」と声を張り上げた。

(2007年7月14日 読売新聞)

513片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 11:02:36
逆風自民党の「切り札」アッキー始動
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070714-226749.html

 「逆風」にあえいでいる自民党の「切り札」が本格的に始動した。安倍晋三首相(52)の昭恵夫人(45)が13日、自民党公認候補の応援のため、佐賀、長崎の両県に入った。佐賀市内の会合では一部の支持者が約6分間の話に感動して涙ぐむほど、熱のこもったあいさつをした。昭恵夫人に対する応援要請は自民党の各候補者から殺到しており、今後も屋内の会合などを中心に激戦区の応援に入る予定。

 昭恵夫人は佐賀選挙区の川上義幸(52)、長崎選挙区の小嶺忠敏(62)両候補の応援に入った。佐賀は自民党で唯一、候補者「差し替え」があり、出遅れが指摘されている。長崎は「原爆投下はしょうがない」発言で辞任した久間章生前防衛相(66)の地元。ともに苦戦を強いられ、16日には安倍首相も応援に入る重要な1人区だ。

 昭恵夫人は両県で自民党県連が主催した会合に出席。佐賀市では「曽祖父が伊万里の出身で、私にも佐賀県人の血が流れている。故郷に帰ってくるような思い」と切りだし、約800人の支持者の気持ちを引き付けた。安倍首相が昨年、自民党総裁選の出馬を決意するまで「自分でいいのか?」と自問自答し、悩んでいたとのエピソードも交え、「今、台風がやってきていますが、自民党も大きな逆風の中にある。その中で主人は必死に踏ん張っている」などと、支援を求めた。

 早口になったり、ムキになって言い返すこともある安倍首相とは違い、ゆっくりと抑揚を付けて語り掛ける昭恵夫人。予定の3分をオーバーする約6分の話が終わると、大きな拍手が沸き起こり、司会者が促すまで止まらなかった。佐賀市の女性(61)は「言葉のはしばしに昭恵夫人の苦悩が伝わってきて感動した。ジーンときて涙が出ました」と興奮気味に話した。「こういうときこそしっかり支えないといけないと思った」と話す女性(48)さえいた。

 長崎市では約300人を前に「主人は1つ1つの課題にまじめに取り組んでいる。いい方向に向かっている歩みを止めないで」と訴えた。

 公示日には地元山口を回った昭恵夫人の元には各地から応援要請が殺到。昨年9月にファーストレディーとなって以来、今年1月の北九州市長選、4月の参院福島補選と、応援に入った2つの選挙は連敗しているが、今後も激戦区を飛び回ることになりそうだ。【桐越聡】

[2007年7月14日9時33分 紙面から]

514片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 11:03:07
安倍首相の車に警察車が追突
http://www.nikkansports.com/general/f-gn-tp0-20070714-227129.html

 参院選遊説で大阪府を訪れた安倍晋三首相の乗用車が14日昼、車列を組んで移動中、警護のためすぐ後ろを走っていた警察車両に追突された。けが人はなく、遊説日程にも影響はなかったが、首相の乗用車はバンパーがへこんだ。

 事故は午前11時40分ごろ、大阪府堺市の国道で、首相秘書官らが乗ったジャンボタクシーが前を走る警察車両に追突。その弾みで警察車両が首相の乗った国産高級車に追突した。

 首相は堺市の南海堺東駅前で街頭演説をした後、豊中市へ移動する途中だった。

[2007年7月14日20時45分]

515片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 11:32:36
安倍首相は大阪でたこ焼きパフォーマンス
安倍首相は追突事故に遭うアクシデント [写真を拡大]
http://hochi.yomiuri.co.jp/feature/topics/20070615-345193/news/20070715-OHT1T00095.htm

 ◆第21回参院選(7月29日投開票) 安倍晋三首相は14日、大阪入りし追突事故にあったがケガはなかった。た。正午前、堺市での演説後に車列を組んで移動中、同市内の国道で、首相秘書官らが乗ったジャンボタクシーが前を走る警察車両に追突。その弾みで警察車両が首相の乗った国産高級車に追突した。バンパーがへこむ程度でけが人はなく遊説日程に影響はなかった。

 その後、難波駅前での街頭演説前には、自ら希望し、道頓堀の有名たこ焼き店で腹ごしらえ。ウナギ、トンカツも入ったこの日限定の「2007自民党多幸(たこう)焼き」を提供され、たこ焼き作りにも初挑戦するパフォーマンスをみせた。

(2007年7月15日06時02分 スポーツ報知)

516片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 12:16:34
雨がっぱの首相 「改革断行する」
http://chubu.yomiuri.co.jp/news_top/070715_2.htm

 安倍首相は14日夕、参院選愛知選挙区(改選数3)の自民党現職候補を応援するため、公示後初めて愛知県入りし、名古屋市のJR名古屋駅前で街頭演説した。

 台風4号の接近に伴う土砂降りにもかかわらず、駅前には約4000人(主催者発表)の聴衆が集まった。ビニールの雨がっぱを身に着けた安倍首相は、候補者や神田真秋知事らが乗った党の宣伝カーの上に登り、教育基本法の改正や防衛庁の省昇格、国民投票法成立などを内閣の実績として挙げた上で、「私たちは勇気を持って改革を断行する。この選挙は、改革を進めるか逆行するか、成長か停滞したままでいいのかを決める選挙だ」と訴えた。

 また、年金の記録漏れ問題について、「私の内閣ですべて解決することを約束する」と声を張り上げた。

(2007年7月15日 読売新聞)

517片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 12:19:26
安倍首相と福島社民党首が鉢合わせ 新幹線・京都駅で
2007年07月14日21時10分
http://www.asahi.com/politics/update/0714/OSK200707140088.html

 参院選の地方遊説を続ける安倍首相と社民党の福島党首が、14日午後5時20分過ぎ、京都市のJR京都駅の新幹線ホームで鉢合わせした。安倍首相が「雨にぬれませんでしたか。僕は土砂降りに遭いました」と声をかけると、福島党首は「頑張りましょう」と応じ、握手を交わした。

 福島党首が同駅前で街頭演説をした後、東京方面への新幹線を待っていたところ、奈良市から名古屋市へ移動する途中の安倍首相が現れた。

518片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/15(日) 22:42:08
安倍首相:「消費税上げぬよう最大限の努力している」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070716k0000m010067000c.html

 安倍晋三首相は15日のテレビ朝日の番組で、消費税率の引き上げ問題について「私はできる限り消費税を上げないように最大限の努力をしている」と強調し、5日に税率引き上げ検討を示唆した自らの発言をいっそうトーンダウンさせた。

 首相は、消費税率引き上げの有無について「今の段階ではお答えできない。正確な数字がまだ定まっていない」としたうえで、税率を上げずに済ませる方策として「一つは歳出削減。もう一つは経済を成長させていく」と述べ、まずは歳出削減と経済成長による税収増を目指す考えを強調した。

 首相は5日の日本テレビの番組で「消費税を上げないなんて一言も言ってない」と述べた。しかし野党などの批判を浴び、6日のテレビ東京の番組で「(消費税を上げないことも)十分に私は可能性があると思う」と軌道修正。11日の党首討論会でも、歳出削減と経済成長による税収増で「できれば消費税を上げなくて済む状況に持っていきたい」と語っていた。【近藤大介】

毎日新聞 2007年7月15日 20時40分

519片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/16(月) 13:32:23
【参院選2007 愛知ニュース】
自・公協力、進まぬ愛知 首相が陣頭指揮
2007年7月15日
http://www.chunichi.co.jp/article/feature/saninsen07/aichi/CK2007071502032744.html

 自民・公明の選挙協力をめぐり、党中央との“温度差”が広がっている愛知選挙区(改選数三)で、十四日に名古屋入りした安倍晋三首相自らが、自民だけでなく公明公認候補の事務所にも足を運んで激励するという、異例の“陣頭指揮”に出た。同選挙区では、民主が現職と新人の二候補を擁立したため、自民現職は「公明はライバル」と公言してきたが、首相は過半数をかけた民主との対決での必勝を期し、自・公の協力姿勢をアピールした。

◆公明候補を電撃激励
 十四日夕、JR名古屋駅前での演説後、安倍首相は名古屋市中区の自民現職の鈴木政二さん(59)の選挙事務所を激励のため訪問。トヨタ自動車の渡辺捷昭社長ら財界首脳の出迎えを受けたが、その足で、公明現職の山本保さん(59)の事務所へ。事前に公にした予定表に掲載していない“電撃訪問”だった。

 「山本さんは社会福祉政策の第一人者。愛知では与党候補二人の当選が必要だ」。事務所前でぶちあげた首相は、事務所に入ると、山本さんとがっちり握手し、つないだ片手を高々と掲げた。

 首相が「必勝ビラ」に署名して事務所を後にすると、山本さんは「百人力だ。自民の協力を確信している」ときっぱり。太田昭宏代表は首相の激励について「山本と自民候補がともに勝たなくてはいけないという思いが、形として表れたのでは」と、顔をほころばせた。

 同選挙区は、党中央が決めた「与党協力区」だが、年金記録不備問題や「政治とカネ」の問題などによる自民への逆風があり、鈴木陣営は山本さんへの選挙協力に難色。自・公協力による自民票の大量流出を警戒し、「敵は山本だ」と公言する陣営幹部もいる。

 一方の公明は、愛知選挙区を「勝利すべき最大の激戦区」と位置づけており、「民主の議員は二人いらない」(太田代表)と、自民の国会、地方議員に支援を求め、県歯科医師会など自民の強い支持母体にも触手を伸ばしている。

 安倍首相が山本陣営を激励したことについて十四日夜、「ライバル」と発言してきた鈴木さんは記者団に「総理が行ったことは向こうにも励みになる。与党を応援するのは当然のことだ」と述べ、首相が「自公協力の徹底」を身をもって示した形だ。

520片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/16(月) 19:25:05
最近の安倍首相の精神状態を専門家はどう診ているのか (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/gendainet/society/story/16gendainet02032757/

 このところの安倍首相は“壊れて”しまったかのようだ。連日テレビをはしごする作戦に出たが、年金問題や久間発言で突っ込まれると、一方的に関係ない話を長々と続け、司会者が遮ろうとすると、「私の話を聞いてください!」と逆切れ発言を連発している。一昨日の7党党首の政策討論でも、安倍は長話にしびれを切らした野党党首が言葉を挟むと「私にしゃべらせてください」「ちょっと黙って」「私が答えている時はおとなしくしてください」と持ち時間も無視して一方的にマクシたてていた。

 テレビを見ている視聴者には、相手の話を聞かずキャンキャン騒ぐ首相の余裕のなさばかりが伝わり、不快感だけが残ってしまう。あまりに見苦しくスポーツ紙にも批判されている。

 いま首相は一体どんな心理状況なのか。東京未来大学教授で精神科医の春日武彦氏はこう言う。

「“年金問題は自分のせいじゃない”“運が悪かった”という気持ちが強く、いわれのない批判を浴びているという被害者意識が強いのでしょう。重要法案をいくつも通したり実績は上げているのに、自分の考えが有権者にうまく伝わらない。そのイライラ、もどかしさが見て取れます」

 精神科医の吉田眞氏も同意見で、「例えて言えば、裏カジノの雇われ店長のように、警察に摘発される時だけ矢面に立たされるという理不尽な思いが強いのかもしれません」と安倍ちゃんの追い詰められた心理を分析する。

 テレビの生放送や公開討論にもかかわらず、子供っぽく短絡的に反論するのは、「精神的なゆとりのなさの表れ。きつい口調で問い詰められた時に、とっさのアドリブがきかず感情的に反論してしまうのは人間的な経験の差が大きい。物事をトコトンまで突き詰めて成し遂げた経験が希薄なのかもしれません。それが“お坊ちゃん”育ちという見方につながり、頼りない印象を与えています」(吉田眞氏)。

 心理学者の鈴木丈織氏は安倍の一連のメディアキャンペーンは完全に墓穴を掘ったと見ていて、「器の限界が見えました。内弁慶な子供が精いっぱい強がっているようなもの。幼児性の開き直りです」とバッサリだ。

 小泉前首相は安倍に「鈍感力を身につけろ」とアドバイスしていたが、もはやアドバイスを聞き入れる余裕もなくしている。

【2007年7月13日掲載記事】

521片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/16(月) 20:24:06
「美しい国」馬鹿にされた気がする 自民候補が首相批判
2007年07月16日20時09分
http://www.asahi.com/politics/update/0716/TKY200707160449.html

 参院選高知選挙区(改選数1)で3選をめざす自民党現職の田村公平氏(60)=津島派=が16日、高知市内で開いた演説会で、安倍首相が掲げるスローガン「美しい国」について「意味がよく分からない。高知は明日の飯をどうやって食うかという追いつめられた状況にある。絵に描いた『美しい国 日本』で、応援に来られて適当なことばかり言われたら、馬鹿にされたような気がする」と痛烈に批判した。

 田村氏は「美しい国って何でしょう」と前置き。「(首相が)私の選挙を心配するなら銭を持ってきてほしい。南海地震対策を政府の責任で5000億円ぐらいやったら、高知は地震や台風に耐えられる県になる」と訴えた後、首相のスローガンを批判し、「そういう思いをだれかが言わないといけない」と語った。

 首相は1日、高知県香南市で開かれた田村氏の決起集会に出席した。

522片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/17(火) 17:12:25
自民候補、安倍を痛烈批判「心配するなら銭をくれ」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071705.html

 参院選高知選挙区(改選1)で3選を目指している自民党の田村公平氏(60)=津島派=は16日、高知市内で演説し、安倍首相が掲げる「美しい国」について、「美しい国ってなんでしょう。意味が良く分からない。高知は(経済的に)追いつめられた状況にあり、絵に描いた『美しい国 日本』で応援に来られて、適当なことばかり言われたら、バカにされたような気がする」と怒りを爆発させた。

 さらに、「(首相が)私の選挙を心配するなら銭を持ってきてほしい。政府の責任で南海地震対策を5000億円ぐらいやれば、高知は地震や台風に耐えられる」とも述べた。

 安倍首相については、同じく参院選に出馬している舛添要一参院政審会長が批判を行っていたが、候補者が首相批判を公然と展開するのは異例なこと。

 自民党古参秘書の1人は「支持率を見ても分かるとおり、安倍首相はもはや“選挙の顔”として通用しなくなってきている。党内の求心力も低下しており、首相の責任ラインにも微妙な影響を与えそうだ」という。

ZAKZAK 2007/07/17

523片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/18(水) 23:15:27
身内の批判に意趣返し?=四国遊説、高知入り見送り−安倍首相
7月18日23時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070718-00000238-jij-pol

 安倍晋三首相(自民党総裁)が20日から予定している参院選の四国遊説で、高知県での応援を見送ったことが18日、分かった。高知選挙区で自民党公認の田村公平氏は、首相が掲げる「美しい国」を批判する発言をしただけに、首相サイドの「意趣返し」との見方が出ている。

524片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 12:02:10
首相遊説、高知だけ外す…田村氏「美しい国」発言で
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070719ia02.htm

 安倍首相が20日から予定していた参院選の四国遊説で、高知県だけ訪問を見送ることが18日、明らかになった。

 高知選挙区で立候補している自民党公認の現職、田村公平氏が首相が掲げる「美しい国」を批判する発言をし、「首相もさすがに応援できないと判断した。意趣返しだ」(自民党幹部)と見られている。

 首相は当初、20日に徳島、香川、愛媛の3県を回り、21日に高知県内を遊説する予定だった。田村氏は16日、高知市内での演説で、「絵に描いた『美しい国、日本』で応援に来て、適当なことばかり言われたら、バカにされた気がする」と発言していた。

(2007年7月19日10時38分 読売新聞)

525片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 23:34:21
「小泉さんほど迫力ない」首相来県、効果は未知数
2007年07月19日 朝日福岡
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/fukuoka/SEB200707190061.html

 安倍首相が18日、参院選の応援で初めて福岡県入りした。「党の顔」の来県に、自民県連幹部からは「逆風の選挙戦に勢いがついた」と歓迎の声が上がる。一方で、熱狂的なブームを巻き起こした小泉純一郎前首相の時と比べて地味な印象は否めず、「反転攻勢」の起爆剤となるかどうか――。

 18日午前10時半すぎ、福岡市・天神で安倍首相が街宣車の上に上がると、一斉に日の丸の小旗が揺れた。安倍首相は年金記録問題について「10年間先送りされてきた問題を必ず私の内閣で解決する」と強調。拉致問題は「鉄の意志をもって解決に取り組む。力を貸してほしい」と述べ、約20分間の演説を締めくくった。

 聴衆は主催者発表で3000人。だが、見守ったある自民市議は「小泉さんの時とは大違いだ。民主党支持者を奪ってくるほどの迫力はない」。会場では公明支持者の姿が目立ち、演説後は同席した公明の比例区候補へのコールが起きた。

 北九州市へ移った安倍首相は、JR小倉駅前でマイクを握った。演説を聴いた同市小倉北区の無職男性(60)は「若々しいし、年金問題を解決する努力は評価できる」と話したものの、05年衆院選で同じ場所から眺めた小泉前首相の姿を思い返し、「今日の聴衆は(当時の)6割くらい。ちょっと寂しいね」。

 それでも、地元・山口県下関市の「隣町」という点もあってか、演説後の安倍首相は数十分間、聴衆の握手攻めにあった。眺めていた自民県連の江口吉男幹事長は「首相の丁寧な説明で、年金記録問題に対する取り組みへの理解が広がっている。逆風は和らいでいる」。

526片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/19(木) 23:46:54
首相が逆風の中、来県 別府・大分などで演説
2007年07月19日 朝日大分
http://www2.asahi.com/senkyo2007/localnews/oita/SEB200707190055.html

 安倍首相が18日午後に来県し、4時間ほどの駆け足で別府市、大分市、日田市を回り、3カ所で約20分ずつ演説した。「消えた年金問題」や「事務所費問題」、前防衛相の原爆投下は「しょうがない」発言……。参院選の中盤を迎えても、なお猛烈な逆風に見舞われている首相の大分での一日を追った。


 《15時36分》 JR別府駅近くの百貨店跡地。ここで個人演説会を開く大分選挙区の自民新顔、礒崎陽輔氏(49)の応援のために、首相が北九州市から、列車で同駅に到着。駅の改札から会場まで約200メートルの人垣ができ、首相は握手しならが進むのに、約10分かかる。

 《15時45分》 約2000人(主催者発表)が待つ会場に拍手で迎えられ、マイクを握った。

 亡父・晋太郎元外相と、母、兄との一家4人で別府へ温泉旅行に来た思い出話から始まって、「日本一の温泉地」と持ち上げた。さらに、「城下カレイや豊後牛を全国に」と呼びかけ、地域振興の成功事例を各地に伝える「地域応援隊」構想について紹介した。

 続いて、「小泉改革を続投し、加速する」と話し、郵政民営化と社会保険庁の改革も進めて「戦後レジームからの脱却を目指す」。地球温暖化防止や北朝鮮による拉致問題の解決などの話題にも触れ、「美しい国を一緒に作ろう」と呼びかけて演説を締めくくった。

 「テレビで見る以上の話が聞けるだろう」。そう思って足を運んだという同市の男子大学生(20)は「何が言いたいのかよくわからず、期待外れに終わった」。

 上司ら3人で仕事を抜けて来たという銀行員男性(36)は「首相は年金問題で『お詫びを申し上げる』と言っていたが、選挙前に聞こえのいいことを言って、のど元過ぎればそれまで、という気もする」と話した。

 《16時40分》 上空を県警のヘリが旋回して警備する中、品川ナンバーの専用車で大分市府内町のコンパルホールへ。会場には自民系の市町村議ら約50人が到着を待っていたが、首相は車を降りると、まずは近くにいた1歳児を抱いた母親(31)に歩み寄り、母子の手をしっかり握りしめた。母親は「テレビでしか見れなかった人が実際に近づいてきたので、心臓がドキドキした」。

 この会場で、首相は演説の後、議員らと記念写真の撮影会に応じた。撮影を終えた大分市議の一人は「安倍さんは、小泉さんに比べると、迫力がいま一つだな。それでも、自民は彼に期待するしかない」。

 《17時20分》 大分市中央町の商店街のアーケードにある広場。2500人(主催者発表)が詰めかけ、アーケードは風通しが悪くなって、まるで温室の中のような暑さに。首相の演説を聞いていた自民支持者という商店主(67)は「自分の自慢話ばかりで幻滅した。6年前に、小泉さんがここに来た時より、人の入りも拍手も少なかった」。

 《19時15分》 1000人収容の日田市の市民会館のホールは満席。首相は「1人区で、ぜひ勝たせて欲しい。公明党と自民党をよろしく」。聴衆は衛藤征士郎・自民県連会長の音頭で「安倍総理万歳」を三唱して気勢を上げると、首相は満面の笑みを浮かべて会場を後にした。


 ■非自民陣営も党要人ら来援

 大分選挙区の自民以外の各陣営にも、政党の要人らが応援に駆けつける。

 国民新現職の後藤博子氏(59)は12日、亀井静香代表代行が応援演説に来た。社民推薦で無所属新顔の松本文六氏(64)には、19日に福島瑞穂党首、21日に辻元清美衆院議員が応援に来る。

 共産新顔の山下魁氏(30)は、22日に穀田恵二衆院議員、25日に赤嶺政賢衆院議員、27日には仁比聡平参院議員が応援に来る。民主が県連として推薦する無所属新顔の矢野大和氏(51)には、16日に前原誠司前代表が来援した。

527片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:06:43
自民候補の応援 安倍…知事と会談も 讀賣宮崎

安倍首相(左)に台風4号被害について説明をする東国原知事=代表撮影

 安倍首相が19日、宮崎入りし、宮崎市のデパート前で行われた自民党の現職小斉平敏文候補(57)の街頭演説会で支持を呼びかけた。

 歩道に詰めかけた支持者らを前に、安倍首相は「小斉平さんは地域や1次産業の発展のため打ち込んできた。さらに地方の活性化を進めるためにもその力が必要」と紹介。「地域再生のためには各地域が主役となるべきだ」とした。

    ◇

 東国原知事は19日、宮崎入りした安倍首相とJR宮崎駅の応接室で会談し、台風4号による災害を激甚災害に指定するよう要望した。指定されると、復旧事業に対する国庫補助率がかさ上げされる。

 会談で、知事は県内の被災状況の写真を見せ、「規模の割に、被災は最小限だった」と説明。安倍首相は「激甚災害の指定を、スピード感を持って対応したい」と答えた。

(2007年7月20日 読売新聞)

528片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:07:55
2007参院選 議席獲得へ大物熱弁 讀賣鹿児島

これまでの政権の実績を強調する安倍首相(鹿児島市で)

選挙カーの上から支持を訴える鳩山幹事長(霧島市で)

 安倍首相と鳩山・民主党幹事長が19日、県内で街頭演説に立ち、鹿児島選挙区(改選定数1)での勝利に向け、声を張り上げた。一方、共産党も16日に穀田恵二・党国対委員長が応援に駆けつけている。「1人区が参院選の勝敗のカギを握る」とされるだけに、今後も小泉前首相や小沢・民主党代表ら「大物」の来援が県内でも予定されており、戦いがヒートアップしてきた。

 安倍首相は19日午後、鹿児島市のJR鹿児島中央駅前で、自民党現職の加治屋義人候補(69)とともに街頭演説に臨んだ。選挙協力を結ぶ公明党の支持者や安倍首相を一目見ようと集まった有権者で会場はぎっしり埋まった。

 安倍首相は選挙カーの上で加治屋候補の手を取り、「元高校球児でガッツがある」「本当にまじめ」と持ち上げた。大隅半島に上陸した台風4号による被災にも言及し、「激甚災害指定にスピードを持って取り組みたい」との考えを示した。年金記録漏れ問題については「私の内閣で完全に解決していく」と強調。「改革を継続するのか逆行させるのか。経済を成長させるのか、それとも低迷させるのかの選挙」と支持を求めた。

 加治屋候補の応援には今後、21日に小池防衛相や谷垣前財務相、23日には小泉前首相が来る予定。加治屋候補の陣営幹部は「これまで逆風だったが、首相来援を機に追い風に変われば」と期待していた。

 民主党新人・皆吉稲生候補(57)の応援に駆け付けた鳩山幹事長。霧島市の百貨店「きりしま国分山形屋」前で街頭演説を行い、皆吉候補とともに選挙カーの上から、約500人の聴衆(主催者発表)に支持を訴えた。

 鳩山幹事長は「緊張感のある政治を保つためには、政権交代可能な二大政党が望ましく、民主党の躍進が必要」と、同市内に工場を持つ県出身の稲盛和夫京セラ名誉会長から励まされている話を披露。そのうえで「国会で強行採決を続ける与党の政治を、何としてでも変えなければならない。二大政党を実現させてほしい」と強調した。

 皆吉候補は「国土の均衡ある発展のため、地方に目配りをしていた自民党だったが、小泉改革で東京や大企業を中心とした社会に作り替えた」と前政権と、その姿勢を継承する安倍政権を批判。「地方はヘトヘトになっており、この悪政を変えたい」と声を張り上げた。

 穀田国対委員長の来援を受けた共産党新人の山口陽規候補(54)。この日は鹿屋市や垂水市などを選挙カーで回り、途中、計9か所で街頭に立ち、護憲や暮らし重視の政策などを訴えた。今後も県全域を精力的に回り、22日には鹿児島市内の2か所で個人演説会を予定している。

(2007年7月20日 読売新聞)

529片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:26:58
「首相はバカだから成蹊大」真紀子暴言にOB反撃
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007071923.html

吠えまくる真紀子氏。名門・成蹊大(枠内)もひとたまりもないか…=17日夜、新潟県三条市
 “ビッグマウス”の田中真紀子元外相(63)が、安倍晋三首相(52)の母校である成蹊大を暗に見下しながら、安倍首相を批判したことが波紋を広げている。成蹊といえば成城、学習院などとともに旧制高校の流れをくむ由緒正しい名門校。スマートな成蹊カラーに憧れて入学する学生も多い。それだけに成蹊出身の著名人も、今回の発言には怒りを通り越してあきれ返っている。ちなみに、真紀子氏は早大商学部のご卒業ですが…。

 「『さすが田中真紀子さん』というか、『やっぱり田中真紀子さん』というか、バカバカしすぎてコメントする気にもなれない」

 こうあきれるのは、永田町で安倍首相を除き、唯一の成蹊大出身の古屋圭司衆院議員(54、写真左)。

 問題発言は17日、新潟県内の講演会で飛び出した。東大時代に首相の家庭教師を務めた自民党衆院議員から聞いた話として、「(首相は)本当に勉強嫌いで頭が悪かったそうだ。彼は『あれだけ教えれば、どんなにバカでも慶応くらいは入れたはず』といまだに悔やんでいる」とブチ上げた。

 自民党議員の話を引用した形とはいえ、裏を返せば、安倍首相はバカだから慶応に入れず、慶応より「下」の成蹊に入学したと言っているに等しい。成蹊出身者にとって、聞き捨てならない発言なのだ。

 成蹊OBで米国政治に詳しい民間シンクタンク幹部は「成蹊は東京で知られている大学だから、新潟の真紀子さんは成蹊を知らなかったんですかねえ。でも、東京で育ったらしいし…。その割には成蹊を知らないんですかねえ」と嫌みたっぷり。


【90年余の歴史】

 成蹊は小学校から大学まであるが、ある大物法曹関係者も「(首相は)小学校から大学まで一貫して通った。すばらしいことだ。どこの大学がいいとか、悪いとかは関係ない。卒業生はすばらしい校風の成蹊学園に誇りを持っている」と不快感を示す。

 成蹊学園は90年余の歴史を誇り、三菱財閥4代目総帥の岩崎小弥太が創設に寄与していることから、三菱系の企業に就職する卒業生は多い。

 同時に自由な校風から、直木賞作家の石田衣良(47)、桐野夏生(55)、小池真理子(54)、俳優の中井貴一(45)、鶴見辰吾(42)、女優の片桐はいり(44)の各氏ら個性派も輩出している。ちなみに、ホリプロの堀義貴社長(41)やフジテレビの高島彩アナウンサー(28)も卒業生だ。

 アイドル評論家の北川昌弘氏も、OBで個性派のひとり。「お父さんの田中角栄元首相は低学歴でも立派な首相だったじゃないですか。そう考えると、安倍首相の学歴を引き合いに、その手腕を評価するのはクエスチョンですね」と真紀子節の矛盾点をチクリ。

 ただ、一方で「正直なところ、安倍首相は首相になる時期が早すぎたんじゃないですかね。大失敗して恥かかないうちに、退いて頂きたいというのが同じ大学を卒業したものとしての本音」と不安ものぞかせていた。

530片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 10:34:40
安倍首相キレた!高知候補者に“報復”
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/20/02.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は19日、参院選の全国遊説で週内に予定していた高知入りを見送ることを決めた。自民党公認で高知選挙区から3選を目指す田村公平氏(60)が演説会で首相の政権運営を指弾したためで、身内からの批判に異例の対応を取った形だ。

 田村氏は16日の個人演説会などで、首相のキャッチフレーズ「美しい国」について「意味がよく分からない」と指摘。首相の高知入り予定に触れ「(選挙を)心配するなら予算という名の銭を持ってこいと言いたい。5000億円ぐらいあれば、高知は地震や台風に耐えられる県になる。そうではなくて、絵に描いたような“美しい国日本”で応援に来られて、適当なことを言われたら、ばかにしているのかと思ってしまう」と強調した。

 これを受け、当初は四国4県を回る予定だった首相は、20日に徳島、香川、愛媛3県だけで応援演説することにした。青木幹雄参院議員会長は田村氏に電話で注意を促したが、首相は選挙戦最終日の28日まで高知には入らない見通しだ。
[ 2007年07月20日付 紙面記事 ]

531片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/20(金) 21:26:19
首相、責任論どうかわす 自民、本人の判断見守る
2007年07月20日
http://www2.asahi.com/senkyo2007/news/TKY200707200535.html

 投票日まで9日となった参院選は、与党が勝敗ラインとされる過半数を割り込む可能性が出てきた。与党内では「敗れても首相続投」という声が大勢だが、大敗となれば安倍首相の責任論が浮上することもありうる。自民党惨敗だった98年の「44」、さらに下回って「30台」などが目安とされるが、いずれも「責任ライン」としては定まっていない。終盤の巻き返しをめざす一方で、与野党逆転下の国会運営をにらんだ言動も目立ち始めた。
  



 苦戦を強いられているという認識は、与党内でほぼ共有されている。首相も19日、鹿児島県霧島市での演説でこう声を張り上げた。「踏まれた麦は強くなる。私も厳しい逆風の中だが、戦い抜く覚悟だ」

 与党が過半数を維持するには、64議席が必要になる。公明党が目標の「13」を確保しても、自民党で「51」をとらないと届かないが、今のところ難しい情勢だ。

 だが、自民党内ではいま、与野党逆転を許した場合の首相責任論はほとんど聞かれない。衆院では巨大与党を保持しているうえ、「首相が辞めても参院の議席が変わるわけではないし、混乱するだけだ」(党執行部の一人)という空気が支配的なためだ。

 この日も、小泉前首相が宇都宮市での講演で「総理が1年や2年で辞めたら改革は進まない。安倍さんは必死だ」と語り、結果にかかわらず首相は続投すべきだとの考えを強調した。

 とはいえ、大敗すれば責任論が浮上することは避けられない。

 党幹部の一人は「30議席台になったら、党内から『総辞職を』という声が出始めるかもしれない」と話す。念頭にあるのが、36議席という歴史的大敗に終わった89年参院選で、このときは当時の宇野首相が退陣に追い込まれた。

 ただ、「40台」となると、責任論の行方は不透明となってくる。大惨敗とはいえないが、政権運営は難しくなることは必至なラインだからだ。

 いま、目安として語られるのが、98年参院選の「44」だ。橋本首相は退陣したが、今回は「これだけの逆風下、44議席を上回れば『よくやった』となるのではないか」(党三役の一人)。一方で公明党幹部は「下回れば、自民党内の権力争いが激しくなる」という見通しを示す。

 以前は、党内の反主流派が「勝敗ライン」を突きつけ、攻防の末、相場観が定まっていくことが通例だった。

 だが今回は首相に批判的な勢力も、数字を挙げようとしていない。加藤紘一、古賀誠両元幹事長らが18日、山形県酒田市で会談したが、出席者は「責任論は話題にならなかった」。衆目一致する「ポスト安倍」候補がおらず、政局の展望が描けないことが背景にある。党執行部の一人は「負けたとしても誰が首相をやめさせるのか。党内にその力のあるグループが見あたらない」と話す。

 結局、どういう結果になっても首相の判断を見守るしかない、というのが実情のようだ。党幹部の一人は「29日当日に、出てきた議席数と衝撃度でどう判断するかだ」。首相に近い閣僚の一人は19日、「現状では40議席前後だろう。でも、仮にそれでも首相は辞めないと思う」と語った。

532片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/21(土) 06:20:24
磯崎氏、自・公固め先行/参院選序盤情勢
2007年07月20日 朝日大分
http://mytown.asahi.com/oita/news.php?k_id=45000000707200002

 朝日新聞社は17、18の両日、参院選大分選挙区(改選数1)について、県内の有権者を対象にした電話による選挙情勢調査を実施し、取材で得た情報とあわせて総合的に序盤の情勢を探った。礒崎がやや先行し、松本、矢野が懸命に追い上げる展開で、後藤、山下は苦戦している。ただ、調査時点で投票態度を明らかにした人は約半数にとどまり、情勢は動く可能性がある。(敬称略)


 礒崎は昨夏の公募で選ばれて以来、自民党関係者に伴われて県内を何巡もしており、同党支持層の7割に浸透。公明党との選挙協力も成立し、同党支持層の大半を固めつつある。野党支持層への広がりはなく、無党派層への浸透ぶりは松本、矢野に水をあけられている。70歳以上の半数近くが支持している。


 松本は社民党支持層の大半を固めた。選対の主力は官公労を核とする旧総評系労組だが、民主党を支持する民間労組も加わる連合大分の推薦を得て、同党支持層の2割にも食い込む。知名度のある村山富市元首相の全面支援を受ける一方、医療界の人脈も生かし、無党派層の3割をはじめ、自民、公明、共産の支持層にも広がりが見られる。


 矢野は民主党県連が推薦し、民間労組の支援も得て、同党支持層の5割、無党派層の3割を固める。社民をはじめ、他党の支持層へは浸透しきれていない。県の中部に比べ、南部、北部で礒崎、松本に出遅れている。


 後藤は01年は自民党の公認候補だったが、同党支持層への食い込みは2割に及ばない。一方、民主支持層の2割に浸透している。山下は、20代に対しては5候補で最大級の2割強の支持をまとめるが、40代以上にはほとんど浸透が見られない。

533片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/21(土) 07:20:53
自民、安倍隠し相当深刻!? 貼れない巨大ポスター
党本部、今は垂れ幕だけ…
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072011.html

6年前の参院選の際掲げられた小泉前首相の巨大ポスター(右)。今回は安倍首相をデカデカとは掲げないようで…=東京・永田町の自民党本部
 参院選まっただ中にもかかわらず、東京・永田町にある自民党本部の外観を眺めると、何やら寂しげな雰囲気が漂っている。小泉純一郎首相当時は国政選挙の際、自身の巨大ポスターを掲げてマスコミの話題をさらったこともあった。だが、今回は安倍晋三首相の巨大ポスターはなく、あるのは「自由民主党選挙本部」と書かれた垂れ幕だけなのだ。

 「支持者に評判を聞くと、『安倍首相は問題が起きたときにスパッとしていない』と言う。消費税だって上げるのか上げないのかよく分からないし…。だからというわけではないが、うちは、『成長を実感に!』と書かれた安倍首相のポスターをあまり張ってない」

 ある自民党候補の陣営幹部はこう漏らす。どうやら、安倍首相離れは相当深刻な様子。このことを裏付けるかのように、7月の時事通信の世論調査では、安倍内閣の支持率は25.%にまで低下した。

 こうなると、安倍首相の巨大ポスターを掲げない理由を聞きたくなるものだが、自民党の担当者は「理由? 理由なんてない」とつれない返事。今後、巨大ポスターを掲げるかどうかについても「今のところ予定していない」とのこと。

 ちょうど6年前の参院選で自民党は、党本部に5階分ほどの高さの小泉氏の巨大ポスターを掲げており、そこには「小泉純一郎を支える自民党に、力を。」というキャッチコピーも添えられていた。当時、小泉内閣の支持率は70%前後という驚異的な高さで推移していただけに、小泉人気を前面に押し出していたのは間違いないところ。

 この違いについて、作家の麻生千晶氏はこう指摘する。

 「小泉前首相はルックスもさわやかだったが、安倍首相は暑苦しい感じがする。一時的に拉致問題で人気が出たが、仲良し内閣で馬脚をあらわして、国民もさめてきた。(安倍首相を前面に出すことを)自民党はビビっているのではないか」

ZAKZAK 2007/07/20

534片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 04:31:28
安倍首相、支持訴え
2007年07月21日 朝日徳島
http://mytown.asahi.com/tokushima/news.php?k_id=37000000707210001

応援演説のため来県した安倍首相=徳島市藍場町2丁目の藍場浜公園で

 安倍首相が20日、参院徳島選挙区に立候補している自民現職の北岡秀二氏(51)の応援のため徳島入りし、徳島市の藍場浜公園で支持を訴えた。今回の選挙をめぐっては公示前の1日に次いで2回目の来県。「改革か逆行か、成長か低迷かを決める選挙。だから、負けるわけにはいかない」と決意を述べた。


 30度近い暑さの中、陣営発表で約3千人の聴衆が集まった。安倍首相は、まず年金問題を取り上げ、「最後の1人になるまで年金記録をチェックし、きっちりと正しくお支払いする。この問題が起こった責任も厳しく明らかにしていく」と強調。JRに移行してサービスが向上した国鉄を例に、「社会保険庁の体質をぶちこわしていく。新しい『日本年金機構』になれば、体質が一掃され、年金の収納率が上がる」と述べた。


 基礎年金を全額税でまかなうと主張する民主党については、「財源の裏付けがない。責任政党かそうでないかの違い」と批判した。


 安倍首相は鳴門でも街頭演説をした後、次の遊説地の香川に向かった。


安倍首相来県 雨の中で演説
2007年07月21日 朝日愛媛
http://mytown.asahi.com/ehime/news.php?k_id=39000000707210003

関谷勝嗣候補への支持を訴える安倍晋三首相=松山市の伊予鉄道松山市駅前で

◇関谷氏の応援で


  安倍晋三首相(自民党総裁) が20日、参院選愛媛選挙区に立候補している関谷勝嗣氏(69) の応援のため、松山市と今治市を訪れた。


  安倍首相は松山市中心部の伊予鉄道松山市駅前で大勢の聴衆を前に「年金をめぐっては第三者委員会をこの愛媛でもつくり、まじめに払った人に対し、確実に支払っていく。 どうか私たちを信じてほしい」 と訴えた。 安倍首相は終了後、雨のなか、集まった人たちと握手をしてまわり、その後、今治市の今治市公会堂でも演説会を開いた。

535片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 09:06:47
安倍首相が来高中止 田村候補の批判影響か 高知
http://203.139.202.230/07sanin/070720sanin02.htm

 安倍晋三首相(自民党総裁)は十九日までに、参院選の四国遊説で二十一日に予定していた来高を取りやめた。自民党県連は、県選挙区の同党公認候補、田村公平氏が首相に批判的な発言を重ねていることが影響したとみている。

 同党県連によると、首相は二十、二十一の両日に四国四県で遊説する予定だったが、十八日に高知入り中止を伝えてきたという。

 首相は公示前の一日に香南市で遊説。田村氏は選挙戦に入り個人演説会などで「高知は今日、明日の飯をどうやって食うか追い詰められている。絵に描いた『美しい国日本』で応援に来られて適当なことばかり言われたら、ばかにされているような気がする」「首相の歴史観が分からない」などと批判している。

 県連幹部は「党総裁と候補者の意見が違うと説得力を失うと考えたのでないか。混乱を避けるために高知入りを見送ったのだろう」とみている。十九日に開いた県連役員会では、田村氏に批判的な声も多く出たというが、選挙戦を結束して乗り切る方針を確認した。

536片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 09:34:02
安倍首相、香川で応援演説 地域活性化に意欲
2007/07/21 11:13
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/administration/article.aspx?id=20070721000119

「改革か停滞か。それを決める選挙だ」と訴える安倍首相=高松市内
 安倍晋三首相は20日、香川県高松市内で参院選香川選挙区の党公認候補の応援演説に立ち、「改革による経済成長で地域活性化を進めるのか、90年代の低迷に逆戻りするのか、それを決める選挙。地域をもっとよくするために私たちは決して負けられない」と述べ、同党への支援を訴えた。

 安倍首相は「地域の活力なくして国の活力はない」と内閣の基本姿勢を示し、「地域が主役の新しい地域再生を国が応援し、景気回復を地方に拡大する」と強調した。

 年金問題についても「経済を成長させることで年金財政はよくなる。必ず信頼できる制度にしていく」とし、13兆円の消費税をすべて基礎年金に充てるとする民主党の政策については、「うち5兆8000億円は今でも地方のために使われており、できるはずがない」と批判した。

 教育改革については「高い水準の学力と規範意識を身に付ける機会を保証する」とアピール。北朝鮮問題では、国際社会と連携して核の放棄につなげるとともに、「拉致被害者が肉親と再会できる日が来るまで、鉄の意志を持って問題解決に当たる」と誓った。

537片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 10:50:09
「成長路線」に意欲 安倍首相、徳島市で演説 2007/07/20
http://www.topics.or.jp/index.html?m1=4&m2=56&smid=117497597041&sy=2007&sid=118491543056

 安倍晋三首相が二十日、参院選徳島選挙区(改選数一)の党公認候補応援のため徳島入りし、徳島市内の藍場浜公園で街頭演説した。首相は「経済成長をさせるという言葉や案を民主党が示したことがあるか。格差、格差というだけでは解消されない。ここが(自民党と)民主党との大きな違いだ」と述べ、さらなる経済成長の必要性を指摘。「改革か逆行か、成長か低迷か。それを決める選挙だ」と強調し、与党への支援を訴えた。

 首相は、経済戦略について「日本経済は確実に伸びている。徳島県でも失業率が改善し、有効求人倍率は倍になった。明るい兆しが地方に拡大している」と成果を強調。「経済成長させないと家計は豊かにならない」と、改革の継続に意欲を示した。

 年金記録不備問題についても「私の内閣ですべて解決することを約束する」と決意を表明。総務省の年金記録確認第三者委員会の基本部会が、保険料を支払った直接の証拠がない十五件の給付を認める判断をしたことに触れ、「最後の一人に至るまでしっかりとチェックする」と語った。

 安倍首相の徳島入りは一日以来二度目。終盤に向け、てこ入れを図るのが目的で、街宣に先立ち、徳島市内のホテルクレメント徳島で市町村長や各種団体、企業代表らと懇談、政権運営に理解、協力を求めた。午後には鳴門市内の撫養川親水公園でも演説した。

538片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 11:25:14
松山で首相演説
今治でも熱弁 讀賣愛媛

街頭演説する安倍首相

 参院選愛媛選挙区への応援で20日、安倍首相が来県。伊予鉄松山市駅前で街頭演説し、「愛媛にはミカンなどすばらしい資源があり、それらを生かし、さらなる地域の発展につなげていきたい」と力を込めた。安倍首相の来県は6月30日以来で、公示後は初めて。この日、徳島、香川県を経て松山入り。松山市駅の後、今治市の市公会堂で開かれた演説会でもマイクを握った。

 18日には民主党の小沢代表が来県。24日には共産党の志位委員長が来県を予定している。

(2007年7月21日 読売新聞)

539片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 11:35:41
2007年7月22日(日)「しんぶん赤旗」
“熱い”首相 冷める聴衆
「中身ない」「もう行こうぜ」
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-07-22/2007072202_01_0.html

 「改革か逆行か。成長か停滞か」―参院選全国遊説の街頭演説で声を張り上げる安倍晋三首相。聴衆からは「熱意は伝わるけど中身がない」(徳島市、男子大学生)などとさめた言葉がもれています。首相遊説を追って目にしたものは―。(小林拓也)


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 参院選公示(十二日)の翌日から、安倍首相は東北、九州、四国など自民党の苦戦が予想される一人区を中心に回っています。

 「野党に負けるわけにはいかないんです」「どうか私たちに力をお与えください」。約二十分間の演説で、首相は最後まで、身ぶり手ぶりを交えて大声で叫びます。ボルテージが上がりすぎて、声が裏返ることもしばしば。

拍手パラパラ
 ところが、首相の「熱い」演説と対照的なのが聴衆のさめた反応です。各地で千―二千人と集まりますが、拍手は前の方でパラパラ。首相が来るまで宣伝カーの前に陣取っていた人たちが、首相が話し始めると、ひと目見て満足したのか後ろに去っていく光景も。立ち止まった聴衆も途中でいなくなっていくのです。

 内閣支持率は続落。時事通信調査では25・7%で政権発足後最低になりました。街頭で潮が引いていくような聴衆の反応が数字にも示されています。

 演説内容はというと、公示からほとんど変わりません。「美しい国をつくります」と訴え、教育基本法改悪、防衛省設置法、改憲手続き法などの悪法の強行を“実績”として誇ります。格差問題については、「格差、格差というが、経済が成長しなくては格差が解消するはずがない」と強調します。

 鹿児島市内で演説を聞いていた鹿児島大生(21)は「格差が成長でなくなるのか。いまから成長は難しいのでは」と首をかしげていました。

 首相がとくに力を入れるのは「消えた年金」問題。「私の内閣ですべて解決することをお約束します」と一段と声を張り上げます。

 鹿児島県霧島市内の演説では、「そんなの当たり前だ」という声が後ろからあがりました。振り向くと二十代前半くらいの男性三人組。「当たり前のことを大声でしゃべってるよ。もう行こうぜ」と立ち去りました。

 さらに首相は「社会保険庁の『親方日の丸体質』に大きな問題があった」と責任転嫁。「これをどんとぶち壊していく。これが私の掲げる戦後レジーム(体制)からの脱却だ」と拳を振り上げて叫びます。これには聴衆もポカンとした表情です。

焦点を語らず
 首相が民放テレビ番組で「消費税を上げないとは一言も言っていない」(五日)と発言し、焦点になっている消費税増税については、一切口にしません。自民党マニフェストの最初の項目に掲げている憲法改定についても、首相は改憲手続き法を成立させたというだけでほとんど語りません。

 徳島市内の男子大学生(19)は「安倍さんは批判のタネになるから憲法のことを言わないのだろうけど、隠しているのはちょっとずるいと思う」と話していました。

540片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 17:39:49
内閣運営能力の問題 菅氏が農相問題で首相を批判
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070722/skk070722000.htm

 民主党の菅直人代表代行は22日、都内で記者団に対し、赤城徳彦農相の関連政治団体が退去した事務所の経費を七年間計上し続けていた問題で「安倍晋三首相に内閣を運営する能力があるのかという問題に発展してきている」と述べ、首相の対応を批判した。

 共産党の志位和夫委員長も「農相は領収書を出して証明できないなら、辞任するしかない。首相もリーダーシップを発揮して解決しようとしない」と指摘した。

(2007/07/22 13:12)

541片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/22(日) 21:14:48
安倍首相:菓子のかけら投げられる?銀座で参院選遊説中
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070723k0000m010074000c.html

参院選候補者の応援演説に訪れ有権者らと握手をしていた安倍晋三首相(手前)の頭上に飛んできた食べ物のかけら=東京・銀座で22日午後2時36分、丸山博撮影

参院選候補者の応援演説に訪れ有権者らと握手をしていた安倍晋三首相(中央)の近くに飛んできた食べ物のかけら(中央下)=東京・銀座で22日午後2時36分、丸山博撮影 22日午後2時36分ごろ、東京都中央区銀座4丁目交差点近くの歩行者天国で、参院選遊説途中の安倍晋三首相が、車から降りて演説会場まで歩く途中、すぐ近くに食べ物のかけらのような物が飛んだ。警備の警察官たちはとっさに安倍首相をかばう態勢になったが、首相はそのまま握手しながら会場へ向かった。

 首相周辺によると「お菓子のようなものが2、3個飛び交ったが、首相には当たっていない。当たっていたら暴行容疑で逮捕している」という。

毎日新聞 2007年7月22日 21時00分

542片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 08:26:45
首相異例の3度目来県 讀賣栃木

演説後、集まった聴衆に手を振って応える安倍首相(22日午後、宇都宮市で)

 安倍首相が22日来県し、宇都宮市の大型商業施設2か所で街頭演説した。首相の来県は7日、15日に続き3回目。国井正幸候補(自民)とは別行動だったが、「既得権を持っている団体、労働組合に支持されている野党に改革は絶対できない。改革実行力があるのは自民党と公明党だ」と拳を振り上げて支持を訴えた。

 「前代未聞」(選対幹部)という3度目のテコ入れに入った背景には、全国的に自民の苦戦が伝えられる中で、栃木選挙区から反転攻勢につなげたい狙いがある。焦点の全国29の「1人区」のうち、唯一の自民・民主の現職対決となった栃木選挙区は「天王山」と目されているからだ。

 これに対し、他陣営からは「(首相は)もう応援に行くところがないのではないか」と、冷ややかな見方も出ている。

(2007年7月22日 読売新聞)

543片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 15:06:26
「3度目」首相来県、宇都宮で訴え
2007年07月23日 朝日栃木
http://mytown.asahi.com/tochigi/news.php?k_id=09000000707220002

 参院選投票日を1週間後に控え、自民党総裁の安倍首相が22日、宇都宮市内のショッピングセンター2カ所を訪れ、「私たちに力を与えてください。この選挙戦で勝たせてください」と訴えた。


 首相来県は公示前も含め3度目。各報道機関の情勢分析で栃木など全国の1人区での厳しい戦いが伝えられる中、県内有権者の約4分の1を抱える宇都宮市で無党派層の掘り起こしを狙った。党県連幹部が「2度でも珍しいのに3度なんてこれまでない」と驚く力の入れようだ。


 首相は「この厳しい中、全国を回り温かい声援を頂いております」と切り出すと、年金、教育問題などへの取り組みを強調。「改革実行能力があるのは自民党と公明党の与党だけ」と声を張り上げた。最後は党公認候補者の名前を連呼し、締めくくった。

544片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 21:06:59
安倍首相:遊説中の菓子は「子どものカステラ飛んだだけ」
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070724k0000m010026000c.html

 塩崎恭久官房長官は23日の記者会見で、安倍晋三首相が22日に東京・銀座で参院選演説会場に歩いて向かう途中に近くをお菓子のかけらのような物が飛んだことについて「事件性は全くなく、子どもさんのカステラが飛び散ったというような話らしい」と説明した。

 また、舛添要一自民党参院政審会長が22日に大阪市で参院選の選挙運動中、聴衆の男が運動員を暴行して逮捕されたことについて「民主主義に暴力はあってはならないわけで、許されることではない。非常に遺憾な事件が起きた」と非難した。

毎日新聞 2007年7月23日 18時26分 (最終更新時間 7月23日 18時27分)

545片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/23(月) 21:50:10
参院選:安倍首相が九州3県遊説 久間氏発言には触れず
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070724k0000m010115000c.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は23日、参院選応援のため熊本、佐賀、長崎の九州3県で遊説した。久間章生前防衛相(衆院長崎2区選出)が「原爆投下」発言で引責辞任したいきさつがあるが、長崎、佐世保両市の街頭演説では、核問題や久間氏発言については一切、言及しなかった。熊本遊説でも事務所費問題などで批判され5月末に自殺した地元政治家・松岡利勝前農相については触れなかった。

 首相は今月16日に3県での遊説を予定したが、新潟県中越沖地震の一報を受け、最初の長崎市での演説を1分半で中断して帰京。この日は仕切り直しの遊説となった。

 首相は長崎市で約20分間行った演説では新経済成長戦略、地域再生、年金問題、教育再生、主張する外交などをアピール。社会保険庁改革に関連して「改革実行力があるのは自民党と民主党」と語り、会場のざわめきで間違いに気づいて「自民党と公明党です。大変な間違いがありました」と苦笑いしながら訂正する場面もあった。熊本市での演説では日本から中国へのコメ輸出をアピールし「新しい農業の未来を作る」と強調したが、前農相についての言及はなかった。【近藤大介】

毎日新聞 2007年7月23日 21時34分

546片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 07:46:36
「改革実行力、民主にも」・首相、言い間違え
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20070723AT3S2301823072007.html

 「改革実行力があるのは私たち自民党と、そして民主党であります」――。安倍晋三首相が23日、長崎市内の街頭演説で連立パートナーを公明党でなく、民主党と言い間違える一幕があった。

 首相は自ら間違いに気付き「大変な間違いがありました。民主党には絶対に改革はできない、私たち自民党、公明党しか改革の実行力はないんです」とすぐさま訂正。この直前まで首相は民主批判を繰り返しており、勢い余って「民主党」の名前が飛び出してしまったようだ。(22:00)

547片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:11:29
安倍首相、美里町被災者らを激励 讀賣熊本

美里町で避難生活を送る住民らを見舞う安倍首相(左奥)

 安倍首相が23日、豪雨災害を受けた美里町を訪れ、被災者らを見舞った=写真=。首相は「スピード感を持って激甚災害指定に向けて検討を進めたい」と述べ、復旧・復興に全力を尽くす考えを示した。

 首相は町役場砥用(ともち)庁舎で復旧に取り組む町職員を激励し、長嶺興也町長や潮谷知事から住宅や道路などの被災状況の説明を受けた。

 知事らが激甚災害の指定を求めたのに対し、首相は「避難を続けている方々が一日も早く安心して生活できるよう全力を尽くしたい。激甚災害指定の前提となる被害状況の把握を急ぎたい」と述べた。

 首相はその後、住宅が全壊するなどした5世帯11人が一時避難する町高齢者地域ふれあいセンターを訪問。被災者一人ひとりと握手し、「大変でしたね。皆さんの生活が早く元に戻るよう頑張りましょう」などと励ました。土砂崩れや路肩決壊が相次いだ早楠地区の国道445号線の被災現場も視察した。

 首相はその後、熊本市で参院選熊本選挙区の自民党現職・三浦一水候補(53)の応援演説を行った。

 同町では、送・配水管の破損でピーク時には約1550世帯(約4000人)に上っていた断水は、送水管の仮復旧工事が進み、22日までにすべて解消した。

(2007年7月24日 読売新聞)

548片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 08:28:38
安倍首相「気合」の銀ブラ…現役首相としては異例の徒歩遊説
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072300.html

銀座の歩行者天国を有権者らと握手しながら徒歩遊説する安倍晋三首相=22日午後3時10分、東京都中央区(撮影・鈴木健児)
 参院選ラストサンデーの22日、各党党首が奔走した。自民党総裁の安倍晋三首相(52)は、東京選挙区候補2人を連れて銀座の歩行者天国で、現役首相としては異例の徒歩遊説を行い、1万人に支持を訴えた。





 「総理大臣だ!」「安倍さーん」。買い物客でにぎわう銀座の歩行者天国に現れた首相。警備担当者や党関係者に報道陣、やじ馬が群がり、騒然となった。

 安倍首相はこの日午後2時すぎに銀座に到着。銀座4丁目交差点に駐車した党の選挙カー上に現れるのかと思いきや、銀座3丁目に出没し、買い物客らと握手しながら100メートル以上歩いてから、選挙カーに乗り込んだ。

 東京選挙区候補の保坂三蔵氏(68)、丸川珠代氏(36)と車上で合流。「改革を進めるか、逆行するかを決める選挙だ」と身ぶり手ぶりを交えながら必死に訴えた。演説後には銀座8丁目まで徒歩遊説を再開し、計約1キロを歩いて有権者らと握手。「どいてー!」と党関係者の怒号が飛び、泣き出すチビッコの姿も。

 党都連によれば、銀座の演説と徒歩遊説に集まった聴衆は約1万人。党本部によると、現役首相が銀座の歩行者天国を徒歩遊説するのは異例といい、「少なくともここ20年は聞いたことがない。これまでやらなかった理由は特段ないが、今回は総裁の気合の表れです」(総裁遊説班)とか。

 年金問題に加え、閣僚の失言や辞任、事務所費問題などが相次ぎ、逆風の真っただ中。問題を吹っ飛ばすべく15日に銀座遊説を予定していたが、台風の影響で中止になり、ラストサンデーでようやく実現した。午前中には埼玉選挙区の公明党候補の事務所を訪れて激励し、埼玉県と都内の計3カ所で演説。銀座を挟んで栃木県の2カ所を回るなどフル回転だった。

 銀座にはこの日、買い物客らを狙って各党陣営が遊説。国民新党の東京選挙区候補、中村慶一郎氏(73)は「安倍総理に何ができるんだ」と息巻いていたが、徒歩遊説中の安倍首相とばったり出会い、握手する際には気後れしたのか「中村だ。国民新党だ」というのが精いっぱい。

 同じく歩行者天国ですれ違った民主党の鳩山由紀夫幹事長(60)は演説で「総理のご一行は黒々とした(スーツの)方々と歩いていたので、どなたも総理に近づけなかったのでは。私はそれが今の政治を象徴しているように思う」と皮肉っていた。

549片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 09:08:52
【2007参院選】何たる選挙戦(1)誰を利する「国家」なき迷走
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070724/snk000.htm

 年金記録紛失問題、閣僚の相次ぐ失言などで苦境に立つ安倍晋三首相をほくそ笑んでいる国がある。

 23日付の北朝鮮の朝鮮労働党機関紙「労働新聞」は、安倍政権が赤城徳彦農水相の事務所費問題で「さらに苦境に陥った」と論評。そのうえで、「安倍一味(政権)は腐敗政治と決別し、自ら権力の座から退くのが良いだろう」との「安倍退陣論」を展開した。

 北朝鮮メディアが日本の首相退陣を求める論評を出すのは極めて異例だ。言論の自由のない北朝鮮では、労働新聞の論評は、金正日総書記をはじめとする北朝鮮指導部の意思と同義といってもいい。つまり、北朝鮮指導部は、拉致問題解決を強く迫る安倍政権を煙たがり、早期退陣を待ち望んでいるのだ。

 なぜ今回の参院選が北朝鮮の望む展開となっているのか。

 一つには、社会保険庁のずさんな労働実態がクローズアップされたが、その批判の矛先が労働組合や歴代の社会保険庁長官より、現政権に向いていることが大きい。特に選挙戦序盤で与野党が責任を押しつけ合う「泥仕合」の印象を有権者に与えたのも安倍政権にはマイナスとなった。

 野党が「政治とカネ」問題で攻勢をかけると、与党側は、民主党の小沢一郎代表の資金管理団体による不動産購入問題で応酬した。

 政治評論家の屋山太郎氏は「小沢氏が政治とカネを追及するのは、強盗が家人に『戸締まりが悪い』と説教するようなものだ」と語るが、結果的に国民の「政治不信」は深まった。

 それに追い打ちをかけたのが、「赤城問題」への対応だった。説明責任を十分に果たしていない農水相をかばった首相の支持率はさらに低下。17日、絆創膏(ばんそうこう)姿で報道陣の前に姿をあらわした農水相をテレビのワイドショーをはじめとするメディアは嘲笑(ちょうしょう)の対象として大々的にとりあげ、税財政や社会保障といった政策論争はどこかに消し飛んでしまった。

 「日本ではディベート(討論)型の選挙は定着しないのかなあ…」

 参院選が中盤戦に入った7月中旬のある夜。何カ所もの全国遊説をこなして首相公邸に戻った安倍首相はため息交じりにつぶやき、ソファに体を深く沈めた。

 首相は「選挙サンデー」の22日に積極的なテレビ出演を検討していた。小沢氏が、地方という「川上」を回る作戦に徹していることに対抗するためだ。

 ところが、自民党執行部は「年金や『政治とカネ』の問題で揚げ足を取られかねない」と頑強に反対し、22日の首相の日程は首都圏での街頭遊説に差し替えられた。

 首相には忸怩(じくじ)たる思いが残ったが、これまでのテレビや日本記者クラブ主催の党首討論会での首相の評判は自民党内でも芳しくなかった。

 「堂々と政策論争に挑みたい」という首相の思いは空回りし、年金問題などで反論すればするほど、視聴者には「高圧的」「言い訳がましい」と映った。

 首相はもともと今回の参院選で「国家の根幹にかかわるテーマを正面から問いたい」と考えていた。年初に「参院選では、私の内閣が憲法改正を目指していくことも当然訴えていきたい」と明言したのもそのためだ。

 だが、年金問題をはじめとする「負のスパイラル」に陥り、選挙戦では「憲法改正」はほとんど語られなくなった。

 自民党内の足並みも乱れ始めた。高知選挙区の田村公平候補は16日、「絵に描いた(安倍首相の掲げる)『美しい国』で応援にこられて適当なことを言われたら、バカにされたような気がする」と痛烈に批判した。

 首相批判の急先鋒(せんぽう)である加藤紘一元幹事長は、民主党若手と情報交換を続けるとともに、18日には古賀誠元幹事長を地元・山形に招き、連携をアピール。古賀氏は22日、福岡で谷垣禎一前財務相とひそかに会談した。「党内の話題は選挙情勢ではなく、首相の『退陣ライン』になりつつある」(中堅)との声もある。

 参院選の「政策論争なき迷走」はいったい誰を利するだろうか−。(石橋文登)

(2007/07/24 07:36)

550片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:06:14
特集ワイド:参院選 怒れる「おばさん」 安倍さんにビシッ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070724dde012010002000c.html

 ◇小泉さんには「ダマされた」

 ◇年金、消費税、強行採決、ばんそうこうの人…「多過ぎて語れませんっ」

 07年の参議院選挙もそろそろ終盤。新聞・テレビはそろって「与党苦戦」と伝えているが、果たして街の実感は? 選挙の風をさぐるため、東京・銀座に繰り出して中高年女性、いわゆる「おばさん」100人の声を聞いてみた。【夕刊編集部おばさん動向取材班】

 土曜日、日曜日の銀座の歩行者天国。4丁目交差点には選挙カーが頻繁に訪れ、候補者らが声を張り上げる。天気は曇り。声をかけたのは班員が「見た目」で30〜50歳代と判断した女性。60歳以上も若干含まれているが、そこは「最近の女性はいつまでも若々しいため」ということでご了承いただきたい。

 調査対象を「おばさん」(女性読者のみなさん、ごめんなさい)に絞ったのには理由がある。消費税導入反対で自民党が大敗した89年参院選、逆に小泉旋風で自公が大勝した2001年参院選……大風が吹く時には、いずれも中高年の「おばさん」の怒りや声援が熱帯海上の水蒸気のように立ち上り、台風のように成長した。彼女たちの動向こそ選挙の風を起こす……という大胆な仮説に立ってみた。

 参院選に関心がある人は87人、関心がない人は13人。ただアンケートを断る人もいるため、関心がある人の実際の割合はもっと低いと思われる。

 「安倍内閣を支持していますか」に「はい」は19人、「いいえ」は52人、「どちらでもない」は27人、無回答が2人。ちなみに毎日新聞が22日に発表した約4万人対象の特別世論調査での自民党支持率は21%で、今回の「安倍支持」とほぼ同水準だった。日曜日の午後3時前、安倍晋三首相は街頭演説に立ち、4丁目交差点を観衆が埋めたが、郵政民営化選挙で小泉純一郎前首相が演説した時とは、雰囲気はかなり違う。

 安倍さんの演説を聞いた東京都町田市の池亀頼子さん(50)は「全然、心に響きませんでした」とはねつける。「『やりました』『やります』って、政権政党なら当たり前でしょ。国民の目線で話してないですね。教育改革も言葉が上滑りしていて、実感がこもっていない。何でもかんでも、声高にこぶしを振り上げればいいというものではないと思う」とビシッ。

 ★「もっと勉強して」

 首相就任時としては歴代第3位の支持率67%でさっそうと登場した安倍さんだが、何が評価を下げたのか。

 多かったのは、閣僚の失言や事務所費問題への対応への批判だ。千葉市の60代の主婦は「あのばんそうこうの人(赤城徳彦農相)もそうですけど、次々に不祥事が起きても対応できないでいる」と指摘。目黒区の54歳も「事が起こった時の対応がまず過ぎてバタバタしちゃってる感じがするわね。年金問題への対応でも、ボーナス返上とかパフォーマンスばっかり。ちょっと違うんじゃないの」と憤る。

 17回もの強行採決を繰り返した政治手法を懸念する声も上がる。多摩市の52歳は「強行採決はごう慢すぎる。安倍さんの言葉遣いは丁寧かもしれないけれど、テレビ討論などで人をさえぎって『私の内閣では』などと言う点も好きじゃない」。新宿区の西尾由永さん(59)は「議論を尽くさず、急いで強行採決して、日本が怖い方向に行ってしまうような不安を感じます。戦争体験がないのは仕方ないけど、もうちょっと(歴史的なことも)勉強してほしい」。

 一方、安倍内閣擁護派からは「安倍さんが悪いのではなくて、年金にしても何にしても、長年のツケ」(中央区の57歳)▽「閣僚が足を引っ張りすぎて、気の毒」(大田区の53歳)▽「誰がやっても同じなのに」(埼玉県深谷市の50代)など、運の悪さを指摘し、同情する声も。

551片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:06:28
 ★自分のカラーを

 調査班は女性たちに「私は小泉(純一郎前首相)さんにだまされたと思うか」という質問をぶつけてみた。きっかけは、女性識者による座談会「おばさんはだまされない」(17日夕刊掲載)で、放送作家の山田美保子さんが「私は小泉さんにだまされた女の一人なんですね」と発言したこと。小泉人気は女性が支え、今も根強いと言われるが、山田さんと同様に感じる女性はいるのか。

 結果は「はい」が24人も。「小泉さんは改革なければ成長なしと言っていたが、郵政民営化で日本が良くなるのかだんだん疑問が強くなってきた」(東京都板橋区の50代)などの声が代表的で、4人に1人が「だまされた」と認識。「いいえ」は67人、その他は9人。「いいえ」の内訳も興味深い。

 「小泉さんは信念を曲げない人だから、今も支持します。国民や野党が何を言おうが、絶対に信念を曲げない。あれが国のトップの姿でしょう?」(江戸川区の46歳)、「改革の評価は別として、行動力があった。政治に興味がなかった私たちにも(政治を)見せる力があったし、人気絶頂で解散したピンクレディーみたいに、あそこで退陣したからよかったのでは」(大田区の30代)など−−と熱く語る「今も信じている」が37人も。その一方で、21人が「郵政民営化への信念は感じたが、ほかのことはあまり考えておらず、周囲の意見も聞かないと感じていた」(北区の49歳)など「そもそも信じていなかった」と回答。「そもそも」と「だまされた」を合計すると45人で、「今も信じている」を上回り、小泉マジックも解けつつある。

 一方、班員からは「今も残る小泉人気も実は安倍さんのマイナスになっている」との報告も。「安倍さんは自分のカラーがないわね。小泉さんの後だから、余計に印象が悪かったのかもしれないけど。今だって小泉さんが一生懸命応援しているじゃない」(千葉県柏市の65歳)などと安倍さんの話をしていても、いつの間にか小泉さんの話題になってしまうというのだ。

 ★切実な訴え、悲鳴

 政治の何に怒っているかと聞くと、一にも二にも年金だった。千葉市の57歳は「自分の年金が不安で、インターネットで問い合わせの申請をしたら、1カ月たってやっとパスワードが送られてきただけですよ。これってどういうこと」。

 消費税も気になる。東京都文京区の30代は「消費税は上げる気なんでしょう。上げるなら明確に説明すべきです」。派遣で働く江戸川区の45歳の訴えは切実だ。「私の会社は7割が派遣社員。会社は今はもうかっても、このままでは国がもたないと思う。労働者を使い捨てにするのはやめて」。文京区の30代の医療従事者も「女性が子育てしながら仕事ができることが、年金でも少子化問題でも求められているのに、現実は労働条件が悪くなるばかりで逆行している」と悲鳴を上げる。

 町田市の50歳は「たびたび出てくる大臣の暴言や不祥事。事務所費問題に対する庶民感覚とずれたコメント。とにかく『おれたちに任せておけばいい』という態度に、おばさんは怒ってしまうんですよ」。そして、神奈川県鎌倉市の53歳に至っては「怒りが多過ぎて、語れませんっ!」。女性たちの怒り、29日の投票日にはどこに向かうのか。

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毎日新聞 2007年7月24日 東京夕刊

552片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 17:38:40
政権選択の選挙ではない…「安倍退陣論」回避狙い発言
中川政調会長「辞める辞めない別次元」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072421.html

 塩崎恭久官房長官=写真左=と自民党の中川昭一政調会長=同右=は24日、自民党が参院選で大敗したとしても、安倍首相は退陣する必要がないとの考えを相次いで表明した。

 塩崎氏は記者会見で、「参院選は基本的に政権選択の選挙ではないと位置づけられてきた」と強調。さらに、橋本内閣など過去に参院選敗北を受けて首相が退陣した例があることに関しては、「その時々の政権の判断だ」と語った。

 一方、自民党の中川氏も日本外国特派員協会で記者会見し、「(参院選は)首相指名選挙に絡む国政選挙(衆院選)ではなく、首相が辞める辞めないというのは別次元だ」と述べ、首相の進退問題には発展しないと強調した。

 安倍首相が責任ラインを明確にしない中、すでに自民党内からは「40議席を割ったら退陣だ」(ベテラン議員)との見方が出始めているが、首相は「政権を途中で投げ出すことは考えていない」(周辺)と言われ、続投に強い意欲を持っているとされる。

 それだけに、2人の発言は、首相への責任論が強まる事を回避する狙いがあるようだ。

ZAKZAK 2007/07/24

553片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 19:53:25
首相続投へ環境整備 9月にも内閣改造、参院選敗北でも
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007072401000534_Politics.html

 政府、自民党は24日、参院選で与党が過半数割れしても安倍晋三首相の引責辞任は必要ないとの判断を固め、党幹部らが退陣不要論を展開するなど、安倍政権継続への「環境整備」を本格化させた。参院選後は首相続投を前提に9月までに内閣の大幅改造と自民党役員人事を断行、人心一新により挙党態勢を確立した上で、秋の臨時国会に臨む方向で調整する。

 敗北でも首相退陣を不要とするのは、全党的な支持を得られる「ポスト安倍」候補が不在であることに加え、首相交代を急いでも「政局混乱を助長するだけ」(党幹部)との見方を強めたためだ。ただ自民党の獲得議席が40台前半から30台まで落ち込めば、党内で退陣論が高まることも想定され、安倍首相は選挙結果や世論の動向を見極めながら進退を最終判断するとみられる。

 党執行部は先週末、各種調査で与党苦戦が伝えられたのを踏まえ、首相周辺に「敗北でも首相続投を支持する」との見解を伝え、続投への環境整備を図ることで一致。

554片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:40:13
韓国人拉致、早期解決願う 安倍首相がメッセージ
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070724/shs070724001.htm

 安倍晋三首相は24日午後、韓国の盧武鉉大統領に対し、アフガニスタンで韓国人が旧政権タリバンに拉致された事件について「驚きと憤りを禁じ得ない」などと犯人側を批判し、早期解決を願うメッセージを送った。

 メッセージは「人道支援活動のため現地に赴いた貴国の若者たちを、暴力的な手段によって捕らえ、要求を受け入れさせようとする犯人らの蛮行は決して許されない。事件が早期に解決し、捕らわれた方々が再び明るい笑顔で貴国の地を踏まれる日を、わが国国民とともに心より祈念する」としている。

(2007/07/24 19:54)

555片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:46:11
安倍首相:拉致問題は付け足し 参院選応援で
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070725k0000m010057000c.html

 安倍晋三首相が連日の参院選応援で、最大の「安倍カラー」である拉致問題にあまり触れていない。有権者に「政権の実績」を示して判断を仰ぐスタイルの首相にとって、足踏み状態が続く拉致問題はアピール材料にならず、この問題が置かれた現状も示している。

 連日の街頭演説で、首相が拉致を取り上げるのは常に最後で短時間。24日も秋田市などで「横田めぐみさんのお父さんとお母さんが、めぐみさんをしっかりと抱きしめることができる日まで、全力で取り組んでいく」と、12日の公示以来ほとんど変わっていないフレーズを口にした。

 首相は政権発足当時、拉致問題を最重要課題に掲げたものの、政府が北朝鮮と直接協議できたのは3月と今月19日の2回だけ。実質的な進展もない。政府筋は「拉致は超党派で取り組む問題。自民と民主に大きな違いがあるわけではない」と指摘するが、実績がなければアピールする材料にもならないのが実態だ。

 こうした中、政府・与党内には「安倍路線を止めたいのは北朝鮮」(塩崎恭久官房長官)など、選挙の劣勢を北朝鮮と結びつけて危機感をあおるような訴えも出始めた。【尾中香尚里】

毎日新聞 2007年7月24日 19時30分

556片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/24(火) 21:54:58
おおいた評論:首相遊説を見て /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070724ddlk44070598000c.html

 18日夕、安倍晋三首相の参院選遊説を大分市の竹町広場で見た。15分間の演説の過半は最大の逆風の年金問題に費やされたが謝罪の言葉はわずかに一言、「国民の皆さまにおわびしなくてはなりません」と横を向いて言っただけ。あとは政府の「迅速な対応」を強調し社会保険庁と労働組合を激しく攻撃。

 「おわびしなくてはならない、と言ったからには、申し訳ありませんと続くのが道理のはず。たまたま自分の代にツケが回ってきただけとしか思っていないのではないか」とは大分市の秀作映画館「シネマ5」館主、田井肇さんの感想。セリフの裏側を読むように行間を解説してくれた。

 自民党には「コミュニケーション戦略本部」なる組織がある。通称「コミ戦」。PR会社と連携し2年前の郵政選挙では見栄えする女性「刺客」でテレビを独占。髪形を今風に変えさせたり「この選挙区にお嫁に来ました」と言わせたりと演出をこらし、自民を圧勝させたと言われる。

 今回も首相は「コミ戦」の助言か、公示前にテレビ局をはしご。逆風を鎮めるため遊説では、平身低頭する演出を予想していた。それを見抜いてもらおうと田井さんに同行を願ったのだが。非を認めることが首相には、よほど苦痛なのだろう。

 会場には1000人ほどが集まったが、1万人が「改革」を絶叫した小泉前首相来演時の6年前の参院選の熱気にはほど遠い。若者も少ない。田井さんは「コミ戦と言えば名前は仰々しいが、しょせんは扇動戦略(アジテーション)。郵政選挙は小泉氏という役者がいたから成功しただけ」と−−。

 首相の演説中、壇上を歩き回り手を振り通しの地元自民党関係者がいた。もう一人の同行者、『週刊女性大分』編集長の木村智子さんは「一国の総理の隣で学園祭のノリ。選挙も変わったわねえ。お友達内閣の影響かしら」。演説はアーケードの天井に跳ね返って音が割れ、聞きにくいことこの上ない。自民党県連は音響テストをしたのだろうか。警備の男性たちの眼光は鋭かったが、音響の改善を責任者に伝えた様子は見えなかった。締めは県連の音頭で「ガンバロー」。首相を見に来たのは支持者ばかりではなかろうに。

 それでも「コミ戦」に踊らされた小泉時代よりは冷静な集会。首相の本音や当地の政治風土も垣間見えて、なかなかに有意義な夏の夕べではあった。<大分支局長・藤井和人>

毎日新聞 2007年7月24日

557片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 00:30:58
首相続投へ環境整備 政府自民、参院選敗北でも '07/7/24
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707240397.html

 政府、自民党は二十四日、参院選で与党が過半数割れしても安倍晋三首相の引責辞任は必要ないとの判断を固め、党幹部らが退陣不要論を展開するなど、安倍政権継続への「環境整備」を本格化させた。参院選後は首相続投を前提に九月までに内閣の大幅改造と自民党役員人事を断行、人心一新により挙党態勢を確立した上で、秋の臨時国会に臨む方向で調整する。

 敗北でも首相退陣を不要とするのは、全党的な支持を得られる「ポスト安倍」候補が不在であることに加え、首相交代を急いでも「政局混乱を助長するだけ」(党幹部)との見方を強めたためだ。ただ自民党の獲得議席が四十台前半から三十台まで落ち込めば、党内で退陣論が高まることも想定され、安倍首相は選挙結果や世論の動向を見極めながら進退を最終判断するとみられる。

 党執行部は先週末、各種調査で与党苦戦が伝えられたのを踏まえ、首相周辺に「敗北でも首相続投を支持する」との見解を伝え、続投への環境整備を図ることで一致。

 これを受けて、塩崎恭久官房長官は二十四日の記者会見で「参院選は基本的に政権選択の選挙ではないと位置付けられてきた。今回も同じだ」と結果にかかわらず退陣は不要との考えを表明。自民党の中川昭一政調会長も講演で、参院選について「首相指名に絡む国政選挙ではない。首相が辞める、辞めないというのとは別次元だ」と指摘した。

 二十三日には小泉純一郎前首相、渡辺喜美行政改革担当相も同様の認識を示している。

 参院選後の政治日程については(1)八月上旬にも参院の構成を決める臨時国会を召集、三日程度で閉会しお盆休みを挟んだ政治休戦に入る(2)八月下旬―九月上旬に、安倍首相がインド、東南アジア歴訪や、シドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席などの外交日程をこなす(3)九月中旬に人事刷新を行い、秋の臨時国会を召集する―との案が有力だ。

558片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 07:54:45
07/23-12:36--民主最高顧問渡部恒三氏が来倉 安倍政権ばっさり 岡山
http://www.okanichi.co.jp/20070723123626.html

 民主党最高顧問の渡部恒三衆院議員が22日、同党の参院選岡山選挙区候補者の応援のため倉敷市入り。二大政党の必要性を訴えるとともに、安倍晋三総理を痛烈に批判した。 渡部氏は「平和、自由の国としてつくった新しい憲法の精神は主権在民だったが、その後の政治で、自民党に代わる政党がなかった。年金問題や政治腐敗は自民党のおごりがあった」と説明した上で、「この国の民主主義のため、いつでも政権を担当できる民主党を二大政党に育てるチャンスだ」と今参院選の勝利に意気込んだ。 また、安倍総理について「ポスト小泉の議論になったとき、国のためには福田康夫君がいいが、民主党が次に政権を取るなら安倍君がいいと言ったが、私のいう通りになってきた。安倍君ほど頼りない総理はない。言葉に重みがない」と、会津なまりでピシャリ。〝黄門様〟の遊説が、会場を盛り上げた。

559片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 08:02:09
07参院選 首相、青森・秋田で絶叫 公示後2度目
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/07/20070725t71014.htm

自民候補への支持を訴える安倍首相=24日午後6時15分ごろ、八戸市

 安倍晋三首相は24日、参院選の自民党候補を応援するため秋田、青森両県入りした。両県へのてこ入れは公示後2度目。

 秋田市のJR秋田駅東口で街頭演説をした安倍首相は、約2000人を前に「改革を進めて経済を成長させるのか、政治が混乱し経済が停滞した1990年代に戻ってしまうのか、これを決める選挙だ」と絶叫した。

 大館市の商店街では約3500人が詰め掛ける中、農家を意識し「比内地鶏をもっと売り込み、農業の新時代をつくっていこう」と述べた。

 黒石市の弘南鉄道黒石駅前では約3500人を前に演説。「経済成長の話を民主党から聞いたことがあるか。経済を成長させずに格差をどうなくしていくのか」と民主批判を展開。八戸市内でもマイクを握り、景気回復などの実績を強調した。

2007年07月25日水曜日

560片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 10:36:22
アッキー涙の絶叫!あと4日、各党熱弁
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070725-231932.html

 逆境の夫にアッキー涙の絶叫! 安倍晋三首相(52)の昭恵夫人(45)が24日、自民党公認候補の応援のため大阪入り、街頭演説で「主人をもう1度信じてください」と涙声で訴えた。「天神祭」に来ていた浪速っ子は足を止めた。支持率急降下の夫に代わり、全国から応援の依頼が後を絶たない。一方、民主党の「ミスター年金」長妻昭議員(47)は、激戦区の岡山で野党候補を応援。こちらは消えた年金問題の追及で、応援依頼が殺到。各地で開く青空年金講座が好評を博している。

 アッキーが涙を流しながら絶叫した。「どうか主人をもう1度信じてください」。約140万人が足を運ぶ大阪のビッグイベント「天神祭」。大阪天満宮(大阪市北区)近くの天神橋2丁目交差点。自民党公認候補、谷川秀善氏(73)の街頭演説だった。天神祭の法被を着て、鉢巻きを首に巻いた昭恵夫人は約5分間、涙声で訴えた。

 消えた年金問題などで安倍内閣の支持率は急落した。「政治とカネ」の問題も次々に発覚する逆風選挙。各地を転戦する昭恵夫人は初の大阪入りだった。「主人からも、『おまえも大勢の人にしっかりお願いして来い』と言われて大阪にやってきました」と夫から直々の“応援指令”が出ていることを明かし、演説を始めた。

 演説は時間の経過とともに熱を帯びた。「自民党は本当に今、逆風の中にいます。主人はその中でも、この国の将来のために、その矛先を変えないように一生懸命踏ん張っているところです。どうか皆さんのご理解を…」。天神祭のにぎわいを楽しむ浪速っ子の足を止めさせるほどの迫力だった。浴衣姿の女性からは「頑張って」の声援も飛んだ。

 選挙期間中に大阪入りした安倍首相が“たこ焼き遊説”を繰り広げたのとは対照的な夫人の涙の絶叫。これまでの演説では、決して声を張り上げることなく、軽妙な語り口で「庶民的で親しみのある人柄が人気」といわれていたが、選挙戦終盤になり、夫の苦境に感情を高ぶらせた。

 演説後には天神橋筋商店街を練り歩き、笑顔で有権者と握手。最後に大阪天満宮を参拝し「神頼み」した後には再び悲痛な表情で本殿に立ち「主人は美しい国をつくるために頑張っています」と訴え、右手で顔を覆った。

 この日は大阪入りの前に奈良県で2カ所の演説をこなした。昭恵夫人には各地の自民党候補から応援依頼が殺到しており、今後も苦戦の選挙区へ入る予定。自民党の「切り札」「最終兵器」といわれる昭恵夫人。各地で涙の絶叫は続きそうだ。【松浦隆司】

[2007年7月25日7時17分 紙面から]

561片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 10:50:43
敗北意識した発言、森元首相もけん制
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070725ia02.htm

 自民党の森元首相は24日、横浜市で講演し、年金記録漏れ問題に関連して、「首相が『(照合・通知を)きちんとする』と言っている。もしできなかったら首相は自ら辞めなければならない。今は静かにその仕事が進むよう、見守るべきではないか」と述べた。

 参院選の選挙運動中に、与党内から敗北を意識した発言が出ることをけん制したものだ。

(2007年7月25日10時27分 読売新聞)

562片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 12:38:51
07参院選:首相と防衛相、相次ぎ来県 /秋田
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/area/akita/news/20070725ddlk05010201000c.html

 安倍晋三首相が24日、自民公認の金田勝年氏への支援を訴えるため、公示後2回目の来県。秋田市と大館市で街頭演説し、参院選での自民党への支持を求めた。大館市では「きりたんぽや比内地鶏などで地域を生かしていくべきだ。皆さんに地域の主役になってもらう」と秋田の名産品を挙げながら、地方重視の姿勢をアピールした。

 小池百合子防衛相もこの日、秋田市で街頭演説し、年金記録漏れ問題について「社会保険庁の労働環境を守ることを優先したらこういうことになっちゃったんですよ。労働組合からおかしくなった」と労働組合を批判した。

 25日には石原慎太郎・東京都知事が来県し、秋田市で街頭演説する予定。【村川幸夫、津村豊和】

毎日新聞 2007年7月25日

563片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:39:04
首相責任で駆け引き/「負け前提」に批判と歓迎
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0724.html

 参院での「与党過半数割れ」が各種世論調査で濃厚になる中、政府、自民党幹部から「政権選択選挙ではない」(塩崎恭久官房長官)など退陣を否定する声が上がっている。「過半数割れでも続投」という方針を固め、安倍晋三首相の責任論を回避するのが狙い。負け前提の動きに「敗北主義」と批判が出る一方、民主党には“居座り”歓迎ムードも。「首相のけじめ」をめぐり思惑が交錯する。

 ▽意思統一

 「選挙がどういう結果になろうと首相は辞める必要はない。執行部がしっかりと支えていく」。二十二日午前、自民党内の空気を探ろうと党本部をひそかに訪れた塩崎氏に党三役の一人が続投を支持する意向を伝えた。

 この党三役は首相の出身派閥である町村派以外の派閥の元幹部。マスコミ各社の報道だけでなく毎週行っている党独自の世論調査でも「与党劣勢」が明確になり、官邸には開票後の「安倍降ろし」への危機感が強まっていただけにこの発言は直ちに首相に伝えられた。

 翌二十三日には首相の後見人である小泉純一郎前首相が「一番どん底で辞めたら何を言われるか…」と退陣論を否定。中堅若手に人脈を持つ渡辺喜美行革担当相も「退陣するとの見方は中選挙区時代の(古い)発想」と足並みを合わせた。安倍降ろしの動きをけん制する森喜朗元首相の発言も伝わり同日夜までには官邸、党執行部内で「退陣せず」の流れが固まった。

 ▽候補不在

 政府、自民党が首相続投方針を固めるに至った背景には「総裁候補がまだ熟成していない。今は首相に続けてもらうしかない」(党三役の一人)というお寒い“お家の事情”がある。

 ポスト安倍の最右翼と見られていた麻生太郎外相は「アルツハイマー」発言で「このタイミングでは任せられない」(町村派幹部)状態に陥った。昨年の総裁選で首相の有力対抗馬だった福田康夫元官房長官をめぐっても、待望論があったにもかかわらず出馬に踏み切らなかった記憶が強く町村派内でも「推す声はない」のが実態だ。

 候補不在が窮地の首相を助けている格好だが、投票日まで数日残しての負けを前提にした予防線に「戦っている一線を無視した敗北主義」(中堅幹部)との批判も。公明党の太田昭宏代表も「今は与党過半数(獲得)に集中すべき」と苦言を呈した。

 首相と距離を置く加藤紘一元幹事長や山崎拓前副総裁も与党過半数割れとなった場合には「反安倍包囲網」の構築に乗り出す可能性が高く、予防線は決して強固なものではない。

 ▽頑張って

 「これは政権選択の選挙だ。政権の是非は有権者が判断すること。負けても自分たちは責任を負わないという発言だ。そこまで逃げるのか」。民主党の鳩山由紀夫幹事長は二十四日、遊説先の千葉市内で政府、自民党を批判してみせた。

 ただ、民主党の本音は「惨敗した首相が『居座り』を続けてくれた方がありがたい」(若手議員)というものだ。参院を握って安倍内閣を揺さぶり、衆院解散、総選挙に追い込む―のが政権獲得に向けた同党の基本戦略。そのためには内閣支持率が低迷し、政権基盤も不安定な首相の続投が好ましいからだ。

 退陣と新首相誕生で「追及してきたすべての問題がリセットされてしまう」(中堅議員)のは避けたいところ。ある若手議員は「首相は国の指導者としての経験が不足している一方で、自分がやっていることが『正しい』と思い込むタイプ。国のためには良くないが、できたら閣僚も代えずにぜひ頑張ってほしい」と皮肉った。

564片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:52:34
参院選:責任論引っ込め続投に強い意欲 安倍首相
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070726k0000m010084000c.html

 参院選で劣勢が伝えられる与党で、敗北しても安倍晋三首相(自民党総裁)の続投を支持する意見が続出するなか、首相自身の遊説にも政権維持への強い意欲をうかがわせる変化が生じている。首相は一貫して勝敗ラインは明示していないが、公示前に言及していた「総裁の責任」論が影をひそめる分、逆風を戦い抜き、選挙後も国政を担当する「決意」を前面に打ち出してきた。

 首相発言は、各報道機関の世論調査で与党の苦境が報じられた先週後半ごろから変わり始めた。

 19日の鹿児島県霧島市の演説で、首相は同市出身の元大関・霧島が引退後に半生をつづった著書「踏まれた麦は強くなる」を紹介しながら、「踏まれた麦は強くなる。私も厳しい逆風の中だが、正々堂々と政策を訴え、戦い抜く覚悟だ」と強調。さらに「たくさんの皆さんにお集まりいただき、厳しい状況なだけに本当にうれしい。国民の意見に真しに耳を傾け、今後の政策に反映させていかなければならない。決意を新たにした」と続投への意欲も表明した。

 以後、「決意を新たにした」は毎回のように演説の前半で語られ、25日の北陸3県の遊説でも首相は「国民の切実な声に耳を傾けながら今後の政策に反映をさせていかなければいけない決意を新たにしている」(福井県)と力説した。首相周辺は、首相の今の心境について「自民党の獲得議席が30議席台でも退陣しない」と解説する。

 もともと首相は、今回の参院選を「政権選択」選挙と位置づけていると受け取れる発言を繰り返してきた。1月4日の年頭記者会見で「私の内閣として憲法改正を目指していきたいということは、当然、参院選でも訴えていきたい」と述べ、憲法改正を参院選の争点に掲げた。首相の意識は、自民党の中川秀直幹事長が「参院選は政権の中間評価の選挙」(6月24日のテレビ朝日の番組)と語ったのとは程遠いものがある。

 7月1日には首相は「参院選で、私と小沢さんとどっちが首相にふさわしいかも国民の考えをうかがうことになる」(21世紀臨調主催の党首討論)と踏み込んだ。だが本来、憲法改正などを問う「正攻法」で戦いたかったという首相の思いは、年金記録漏れ問題や相次ぐ閣僚の不祥事の前に空回り気味だ。12日のNHK番組では、小沢氏と「どっちが首相にふさわしいか」から「どちらが本当のことを言っているか」と言い換えた。首相は政権選択選挙のような意気込みを示しながら、そうかと問われれば、進退に直結するだけに明言を避けざるを得ないという、ジレンマに陥った。

 ついに塩崎恭久官房長官が24日の会見で「参院選は政権選択の選挙ではない」と発言。塩崎長官は同日の街頭演説で「政権を選ぶ選挙の時には、両方がこの国をどうするかをはっきり出してないといけない。『安倍自民党』になって国をどうするかというビジョンも方法論も出しているが、彼ら(民主党)は対処療法だ」と首相の悔しさを代弁しているようだった。

毎日新聞 2007年7月25日 20時27分

565片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/25(水) 20:58:37
安倍、小沢氏が激突 綿貫氏の地元で舌戦
2007年7月25日 20時42分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007072501000743.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)、民主党の小沢一郎代表が25日、自民現職候補と民主、社民、国民新の各党が推す無所属新人が激しく競る参院富山選挙区の応援に入った。選挙後に政局の鍵を握る可能性も指摘される国民新党の綿貫民輔代表のおひざ元。自民、民主両党にとって「1勝以上の価値」(自民党町村派中堅)があるだけに、舌戦も一段と熱を帯びた。

 「日本の政治を変える最後の機会。政治生命を懸けて戦う」

 小沢氏は富山市近郊に集まった約250人の聴衆を前に、声を張り上げた。前日には地元入りを控えていた綿貫氏が公示後、初めて富山で国民新党推薦候補の支持を訴えたばかり。

 一方の安倍首相。この日、富山県魚津市で行った街頭演説では、民主批判に大半を費やした。「小沢さんは経済成長をさせないでどうやって格差を解消するのか。民主党には改革は絶対にできない」。さらに「政治が混乱に戻り、経済が停滞してしまうかを決める選挙だ。絶対に負けるわけにはいかない」と勝利への執念をにじませた。

(共同)

566片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 08:36:02
安倍首相、小沢代表がそろって富山県入り
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070725/snk005.htm

 自民党総裁の安倍晋三首相と民主党の小沢一郎代表は25日、参院選応援のため、そろって富山県入りした。富山は国民新党の綿貫民輔代表のおひざ元。与党の過半数割れが濃厚となる中、キャスチングボートを握る国民新党の存在が、期せずしてクローズアップされる形となった。


ホタルイカなどPR

 安倍首相は福井、石川両県での遊説をこなした後に富山県入り。魚津、富山両市で街頭演説し、「富山県はホタルイカや岩ガキ、鱒ずしがある。世界に輸出できるおいしいお米もある。中小企業も素晴らしい」と地元を持ち上げた。小沢代表も富山市に入り、陣営関係者を激励するとともに、有権者に支持を訴えた。

(2007/07/25 19:05)

567片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 09:21:18
2007/07/25-20:53 絶叫調の首相、小沢氏は長めに=接戦1人区を奔走−参院選最終盤
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007072500993

 参院選最終盤の25日、安倍晋三首相(自民党総裁)と民主党の小沢一郎代表はともに北陸に入り、火花を散らした。北陸は福井、石川、富山のいずれも勝敗の行方を左右する1人区で、与野党が接戦を演じている。自民党の苦戦が伝えられる中、首相の演説は日増しに絶叫調に。一方、小沢氏は長めの演説が目立つようになった。

568片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 09:21:51
おもちゃですか。

2007/07/25-23:17 安倍首相、敗北でも続投を=自民・丹羽氏
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007072501118

 自民党の丹羽雄哉総務会長は25日夜、高松市内で開かれた参院選候補の会合で、安倍晋三首相の責任論に関し「この試練を乗り越え、引き続きこの国のかじ取りのために、頑張ってもらいたい。こういう考え方が党内の大部分の考えではないか」と述べ、選挙結果にかかわらず首相は続投すべきだとの考えを示した。丹羽氏は「今回の逆風は異常で、首相がいいとか悪いとか、そんなことは通り越している」と指摘した。
 一方、町村信孝前外相は福井県越前市で、丹羽氏らの意見について「(自民党が)負けることを前提に『続投した方がいい』とか言うのは不届き千万。戦う仲間のことを思っていない」と不快感を示した。

569片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 19:48:38
安倍メルマガで辞めない…参院選後の続投に強い意欲
過半数割れ濃厚
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072628.html

 安倍晋三首相=写真=は26日配信の安倍内閣メールマガジンで、「いかなる状況にあろうとも、原点を見失うことなく、改革を着実に前進させていくこと。私は自らの使命を果たしていきたい」と表明、参院選後の続投に強い意欲をにじませた。自民党惨敗が予想される中、“安倍降ろし”の動きを封じる狙いがありそうだ。

 メルマガで安倍首相は、公務員制度の一層の見直しや教育再生、憲法改正について、「いかなる抵抗にさらされようとも、改革から逃げることは許されない」と指摘、自らの手で改革を進めていく考えを強調した。

 与党が参院で過半数(122)を獲得するには、公明党の改選数13議席獲得を前提にすれば、自民党は51議席が必要だ。しかし、自民党への逆風はいまや“突風”状態となっており、与党過半数割れは濃厚だ。

 それだけに、今回の“続投宣言”について、出身派閥である町村派の関係者はこう指摘する。

 「自民党が40議席を割ったら責任論は必ず出てくる。しかし、首相としてはみじめな結果のまま退陣したくはないはず。要するに、安倍降ろしの動きを封じておきたいということだ。首相としては秋の臨時国会を乗り切り、12月解散、来年1月総選挙で安倍内閣の信を問うつもりだろう」

 実際、首相続投という流れを作るための“環境整備”はすでに始まっている。首相の信頼が厚い塩崎恭久官房長官や中川昭一政調会長らがいち早く、「参院選は政権選択の選挙ではない」と責任論を牽制(けんせい)。25日夜には丹羽雄哉総務会長も、「(首相には)この試練を乗り越え、引き続きこの国のかじ取りのために頑張ってもらいたい。こういう考え方が党内の大部分の考えではないか」と続投論を展開した。

 ただ、党内には「今は公には言えないが、仮に40議席を割っても首相が続投するようなら、さらなる支持率低下は必至。衆院選でも大負けする」(若手議員)との懸念も出ている。

ZAKZAK 2007/07/26

570片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 19:49:27
安倍は辞める必要ない…中曽根康弘氏緊急インタビュー
参院選「メディアの予想通りとは限らない」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007072627.html

安倍首相に「頑張れ」とエールを送る中曽根氏
 安倍晋三首相率いる自民党が「与党過半数割れ」必至の、厳しい戦いを強いられている参院選。このまま小沢一郎代表率いる民主党が逃げ切るのか、安倍首相の進退はどうなるのか。60年以上の政治経歴を誇り、日本の行く末を見つめ続ける中曽根康弘元首相に緊急インタビューを行った。

 −−参院選情勢をどう見るか

 「自民党が不利で、民主党が優勢なのは間違いない。ただ、最後の1週間で局面が変わることはあり得る。ここまで民主党が優勢だと支持者が油断することもある。また、夏休みに入ったので『選挙より旅行に』という反応がないともいえない。選挙は予断を許さない。必ずしも、新聞やテレビの予想通りになるとはかぎらない」

 −−自民党が追い込まれた原因は

 「やはり年金問題だ。これは自民党と民主党の戦いではなく、自民党と国民との問題になっている。年金は国民に直結しており、自民党への不信感につながった」

 「それから、組閣以来、6人もの閣僚や要人の不祥事や問題発言が続いた。野球で言えば、連打を浴びて相当点数を取られたということだ」

 −−久間前防衛相の原爆「しょうがない」発言は批判がすごかった

 「閣僚として不用意。特に、防衛相としてすべき発言ではない」

 −−中曽根氏が首相ならば即刻更迭したか

 「私はその職業(=首相)じゃないので、イフというのは言えない。私の時代に何をやったか勉強してもらえばいい」

 −−首相は人事を反省すべきか

 「人事の不手際というか、国民が首相の選択に不信感を持ったことはあるかもしれない。民主党が強くて優勢になったわけではない。自民党の失策で相手が得点しているだけだ」

 −−民主党の政策や姿勢をどう分析する

 「あの党は政策的に不安定な要素がある。旧自民党と旧社会党左派が混住しており憲法改正案も書けない。消費税問題などもグラグラ動揺しており、前言を翻したりしている。その他の重要政策も出せない要素がある」

 −−「与党過半数割れ」なら、首相は退陣すべきか

 「衆院で圧倒的多数を持っている。辞めないだろう」

 −−反安倍勢力から退陣論が浮上しそうだ

 「あまり(退陣論は)上がらないだろう。なぜなら、党内の共鳴を得られない」

 −−首相は堂々と政権運営を続けるべきだと

 「自分の政策、政治信条に従って堂々とやればいい。米国は現在、民主党が上院、下院両方で過半数をおさえているが、以前は上院と下院で過半数をおさえている政党が違っていた。日本も2大政党的になってきたということ。議会政治をまっとうするよう、これをどうやって運用していくか、リーダーたちの手腕が問われる。2大政党下の政治運営のパターンを作ることになる」

 −−内閣改造は

 「可能性はあるね」

 −−何かアドバイスは

 「頼まれればするが、首相が自分でやることだ」

 −−今度こそ、本格的な内閣を期待する?

 「それは自民党員、全員が思っているだろう」

 −−参院選後の国会は

 「難しい政局となる」

 −−政界再編に発展するか

 「憲法改正などで重要な段階に来れば考えられるが、まだその時期ではない」

 −−年内総選挙は

 「ないね」

 −−首相に参院選終盤の心構えを

 「必死に、一生懸命やっている最中だから、モノは言わんほうが賢明だ」

ZAKZAK 2007/07/26

571片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/26(木) 22:01:10
「首相の退陣なくはない」下村官房副長官、演説で
2007年07月26日21時45分
http://www.asahi.com/politics/update/0726/TKY200707260454.html

 下村博文官房副長官は26日、東京都内での参院選の応援演説で「自民党が、与党が何議席になっても安倍首相が退陣することはあり得ない、ということは実際のところない。やはり大敗ということになれば、首相は責任を感じられると思う」と述べた。ただ、下村氏は演説後、記者団に対し、この発言の真意として「実際は大敗はないので首相が責任を感じる状況は生まれない。(陣営を)引き締める意図だった」と語った。

572片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 07:44:50
参院選:自民「40」が分岐点か…焦点、首相の責任ライン
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070727k0000m010161000c.html

 参院選終盤に入っても自民党への逆風が収まらない情勢を受け、与党内では過半数維持(64議席)という本来の「勝敗ライン」以上に、安倍政権が危険水域にさしかかる「退陣ライン」に関心が移っている。98年参院選で橋本龍太郎首相が退陣した際の自民獲得議席44を割り込めば大敗感が一気に強まるが、政府・与党内では40議席を自民が確保できるかが、ここにきて政権維持の指標として意識され始めている。

 小泉純一郎前首相は26日、北海道での選挙応援演説で「首相が1年、2年で辞めていたら改革はできない」と述べ、選挙後の首相退陣は不要との考えを改めて示した。首相に近い閣僚や党幹部からは与党敗北を前提とした続投論が次々と浮上している。「惨敗を喫しても内閣改造、党役員人事で人心を一新、秋の臨時国会に臨む」というのが筋書き。麻生太郎外相は自らの「アルツハイマー」発言がたたり、福田康夫元官房長官の待望論も広がりを欠くなど、「ポスト安倍」候補の本命不在という党内事情が背景にある。

 しかし、自民が40議席未満ならレームダック化は避けられず、与党内から首相退陣を求める声が強まるのは必至だ。参院での与野党逆転に成功した民主に参院議長と主要常任委員長を奪取されるうえ、いずれ野党が首相問責決議案を提出すれば可決されるのは確実。法的拘束力は無いとはいえ政治的には重い決議で、首相は総辞職か衆院解散の二者択一を余儀なくされる展開もあり得る。仮に内閣改造をしても、74年に田中角栄元首相が政権末期に行った内閣改造に29日間(実質15日間)しか延命効果がなかったという前例もある。

 一方、自民党が98年に橋本首相が退陣した44議席を上回れば、首相は続投する見通し。参院自民幹部は「45議席以上なら野党からの引き抜き工作にもめどがつく」と語っており、野党への多数派工作で過半数回復に執着する構えだ。

 自民が44議席から40議席までの間であれば、首相は続投を選択するとの見方が政府・与党内では強い。しかし、大敗のダメージは極めて大きいだけに、与野党対決法案を回避した国会運営を考慮するとみられる。

 周辺の「退陣不要」の大合唱にかき消されがちだが、首相は04年参院選で敗北した時、いち早く幹事長辞任を表明した。祖父・岸信介元首相の日米安保条約改定後の迅速な退陣(60年)を教訓にするとの指摘もある。29日に下る民意の審判をどう受け止め、判断するのか。【中川佳昭】

毎日新聞 2007年7月27日 3時00分

573片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:09:18
経済成長路線前面に/首相、2度目の本県入り 青森
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2007/20070725103640.asp

 自民党総裁の安倍晋三首相は二十四日、参院選本県選挙区の同党公認、山崎力候補応援のため本県入りし、八戸、黒石両市の街頭で「景気回復を地方や家計に拡大させるのが私の使命」と成長路線を前面に打ち出して支持を訴えた。黒石市では三村申吾知事も山崎候補の応援に立ち、地方交付税額維持についての同候補の貢献をアピールした。

 安倍首相の本県での選挙応援は、公示翌日の十三日に続いて二回目。約八千人(主催者発表)が集まった八戸市のチーノ前では、国が主役だった地域再生を地方主導に転換すると強調し「水産加工が世界に向けて頑張っており、日本中でも負けない中小企業も県南にある。皆さんのアイデアを国が支援する、新しい地域再生を必ず進める」と訴えた。

 小林眞市長もマイクを握り、支援を呼び掛けた。

 黒石市の駅前多目的広場では、鳴海広道市長と並んで約三千五百人(同)の聴衆を前に「改革を進めるか、逆行させて、政治が混乱した九〇年代に戻り、経済を低迷させるかを決める選挙だ」と強調し、民主党の政策が成長への具体策を欠いていると批判した。

 十三日の来県時とは対照的に、「美しい国」実現の手法や憲法改正に触れる場面はほとんどなかった。

574片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 08:15:23
愛媛のニュース2007年07月26日(木)
安倍首相が参院選応援で3度目の来県 松山
http://www.ehime-np.co.jp/news/local/20070726/news20070726589.html

 安倍晋三首相が26日、参院選応援のため三たび来県し、松山市湊町5丁目の伊予鉄道松山市駅前から中心商店街を30分余り練り歩いた。同市大街道3丁目での街頭演説では「どうか力を貸してほしい。内閣の中枢、塩崎恭久官房長官の地元で負けるわけにはいかない」と訴え、「改革か、逆行か」と力を込め、与党への支持を求めた。
 安倍首相は、経済発展で景気を回復し、地方や家計に恩恵を波及させる「新経済成長戦略」をアピール。失業率低下や、「再チャレンジ政策」による就業支援、年金財政の好調な推移など実績を強調した。1次産品輸出や信頼できる年金制度の構築、高い学力と規範意識を身に付ける機会を保障する教育再生などの政策も訴えた。
 商店街には首相を一目見ようと買い物客、商店主らが人垣をつくり、携帯電話のカメラで撮影したり、「安倍さーん」と手を振って歓声を上げたりと、内閣支持率低迷を感じさせない人気ぶり。警備陣に囲まれた安倍首相は、にこやかな表情で待ち受ける人たちに歩み寄り、握手を交わしていた。
 同日は、既に2回来県している民主党の鳩山由紀夫幹事長も西条市を訪れ、蓮舫参院議員と街頭演説した。

575片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/27(金) 21:18:34
40議席割っても退陣の必要なし 参院選で塩川元財務相
http://www.sankei.co.jp/seiji/senkyo/070727/snk003.htm

 塩川正十郎元財務相が27日、大阪市内で講演し、参院選での安倍晋三首相の責任問題について「(40議席を大きく割り込む)壊滅的な敗北でない限り、辞める必要はない。首相は国会安定化のための多数派工作を呼びかけ、安定勢力を形成していくべきだ」と述べた。これは、自民党の獲得議席が30台後半にとどまっても、首相は退陣する必要はないとの考えを示したものだ。

 失言が続いた安倍内閣の閣僚に関しては「首相も人柄とか知らずに人事を進めた傾向もあり、反省すべきだ」と指摘。先の通常国会については「荒っぽいやり方で、会期延長も国民に『無茶をやる』との印象を与えた」と苦言を呈した。

(2007/07/27 18:15)

576片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:33:15
首相と民主・岡田氏舌戦 薩摩川内の500メートル離れた場所で 讀賣鹿児島

 参院選鹿児島選挙区の応援のため、安倍首相と岡田民主党副代表が27日、それぞれ鹿児島入りした。2人は午後のほぼ同時刻、薩摩川内市内の500メートルほど離れた場所で街頭演説を実施。マイクを通して2人の声が辺りに響いた。

 安倍首相は19日に続き2回目の来県。JR川内駅前での演説では、選挙戦を伝統行事の「川内大綱引」にたとえ、「皆さんが川内川の真ん中で綱を一生懸命引いていただかなければ、厳しい状況になる。今日と明日が勝負。どうか皆さんの力を結集してください」と声を張り上げた。

 薩摩川内市の百貨店前で、岡田副代表は長袖シャツの袖をまくり上げてマイクを握り、「今、すぐ近くで安倍さんは『改革は自民党にしかできない』と言っているだろうが、政官癒着による行政の無駄は、自民には変えられない」と批判。「改革は政権交代してこそ実現できる」と訴えた。

(2007年7月28日 読売新聞)

577片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/28(土) 08:38:25
ああ崖っぷち…安倍首相、こぶし握りしめ絶叫スパート
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200707/sha2007072802.html

安倍首相のもとには握手を求める人々が殺到=27日、鹿児島県出水市

 いよいよ29日に参院選の投開票となる。安倍晋三首相(52)と民主党の小沢一郎代表(65)は27日、ともに大激戦の改選1人区で遊説した。安倍首相は鹿児島、熊本で「勝たせてください!!」と“懇願”し、小沢氏は岡山で田中真紀子元外相(63)とツーショットに。自民劣勢の情勢の中、安倍首相は28日に都内で東京都の石原慎太郎知事(74)と初めて合体し、最後のアピールに臨む。





 「どうか、私たちに力を与えてください! 勝たせてください! 今日明日が勝負。負けるわけにはいかないんです!!」

 鹿児島、熊本両県の計4カ所で街頭に立った安倍首相は、こぶしを握りしめながら切々と訴えかけた。両選挙区は自民vs民主候補の超激戦区。自民党が終盤戦の「最重点区」に指定した9つの1人区に含まれ、最後のテコ入れを図った。

 安倍首相は演説は普段より短時間に抑え、その分を商店街を練り歩いて握手戦術を展開した。

 さらに安倍首相の妻、昭恵夫人(45)も佐賀入り。街頭演説でマイクを握り「主人はまだ逆風のまっただ中にあります。どうか主人をもう一度信じていただきたい」と、涙を流さんばかりに“哀願”した。

 懇願調の訴えが目立つのは危機感の表れか。各種調査で与党過半数の自公64議席は極めて困難。平成10年参院選で当時の橋本龍太郎首相が退陣した自民44議席を下回るとの見方も根強い。このため党幹部らは「大敗でも退陣は不要」と再三強調し、首相続投の布石を打つ発言が目立ってきた。

 40台前半でも「首相続投しかない」(党幹部)との見方が大勢。9月中旬ごろの内閣改造などで乗り切ろうとの狙いもあるという。だが40議席を割れば、元年の参院選で宇野宗佑首相が辞任した36議席と並ぶ「歴史的惨敗」で退陣論が強まるのは必至とみられる。

 崖っぷちの安倍首相は28日、都内で「小沢批判」の急先鋒、石原知事と選挙戦で初合流し、豪華ツーショットで最後の最後に大逆転を狙う。

 泣いても笑っても、選挙戦は残り1日だ。



◆森喜朗元首相
「これからの党のリーダーは衆院当選7〜9回の議員に移る。私は水戸黄門みたいに、上から『よき眺めじゃのう』とやりたい」(京都市で講演)



◆中川秀直氏
「10年もたたずに中国経済は日本経済を追い抜くだろう。参院で野党が多数になれば、中国大陸に出稼ぎに行った父母を訪ねて三千里の旅をするようなことになるかもしれない」(自民党幹事長、千葉市で街頭演説)



◆塩川正十郎氏
「自民党の状況は大変厳しい。34、35議席の激敗はないと思うが40議席前後の攻防になる」(元財務相、大阪市で講演)

578片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/29(日) 19:33:48
2007/07/29-19:30 安倍首相、参院選で中川幹事長と会談
http://www.jiji.com/jc/s?k=2007072900129

 安倍晋三首相は29日夕、首相公邸で自民党の中川秀直幹事長と約20分間会談し、同日投開票の参院選の状況などについて意見交換した。ただ中川氏は会談後、党本部で記者団に対し「まだ開票は始まっていない。(首相とは)結果を見ましょうと(いう話だ)。まだ何も言う段階ではない」と語った。
 これに先立ち、中川氏は都内のホテルで森喜朗元首相と会談した。 (了)

579片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 13:17:56
憔悴の首相、最後まで楽観論…見立ての甘さが痛撃
http://www.yomiuri.co.jp/election/sangiin2007/news/20070730i203.htm?from=main2

 歴史に残る自民党惨敗の参院選から一夜明けた30日朝、小雨交じりの曇天の下、安倍首相は憔悴(しょうすい)した険しい表情で首相官邸入りした。

 公邸から官邸まで数十メートルの距離。普段は地上を歩いて官邸入りするが、天気のせいか、この日は地下通路経由だった。

 「国民の意思をどう受け止めるか」と玄関で声をかける記者団に、安倍は右手を小さく挙げると、無言で執務室に向かった。

 前夜、安倍は首相を続ける考えを表明した。その決意は、年金記録漏れ問題や閣僚の不祥事で自民党劣勢が伝えられ始めたころから固めていたものだ。

 公示前、安倍はブレーンの一人に、「衆院で内閣不信任決議案が可決されるということじゃない。参院選の結果がどうあっても、辞めない」と打ち明けた。

 その決意の背景には、一つの計算と、一つの信念が作用していた。

 計算は、自民党に強い逆風が吹く中で、「ポスト安倍」に名乗りをあげようという動きが乏しく、参院選大敗でも、「安倍降ろし」は起きないとの見通しだ。

 実際、「ポスト安倍」の最右翼と目される麻生外相は、安倍を支える姿勢を崩さなかった。昨年の党総裁選で安倍と政策、理念で真っ向から対立した谷垣禎一・前財務相も歯切れが悪く、額賀福志郎・元防衛長官を総裁候補として抱える津島派も、全面対決には迷いがあった。

 一方、信念は「政権選択は衆院選で行うべきものだ。参院選結果で首相が交代すれば、首相が何人も代わって経済も政治も混迷した90年代に後戻りする」というものだ。もっとも、この信念は、安倍自らが今回の選挙を「安倍と民主党代表の小沢一郎のどちらが信頼できるかという選択だ」と位置づけたことから、矛盾をはらんでしまうことになるが……。

 安倍が一時、参院選を「政権選択」と取られかねない位置づけにしたのは、国会での小沢との党首討論で、「直接対決では負けない」との自信を深めていたからだ。各種世論調査で自民党の獲得議席が40議席を割るとの観測が強まっても、安倍は投票日直前まで「過半数は無理でも、40議席台は獲得できる」との見方を示していた。

 「最後の3日間で行ける。そういう雰囲気だ」

 安倍は選挙戦終盤、周辺に選挙戦の「手応え」を強調して見せた。

 「動員が数百人程度しかなかったはずの場所に、何千人も集まってくれた。熱狂的だった」

 安倍は聴衆の雰囲気が変わった理由を、「あまりにも自民党が負けるという報道ばかりだから反作用が出ている」と分析。官邸内でも、安倍の見立てに異を唱える声は少なく、不思議な「楽観論」が漂っていた。

 その見立ての甘さが安倍を痛撃した。29日夜、テレビ番組に立て続けに出演した安倍は、「美しい国づくりについては、基本的には国民にもご理解をいただいている。その方向にしっかりと進めることが信頼回復につながる」と、自らの政策が国民の支持を得られなかったわけではないとの苦しい説明に終始した。そして、機械のようにこう繰り返すしかなかった。

 「大変厳しい状況で、今後は、相当困難な政局運営が待っているが、改革を続行し、国づくりを進めていく。それが私の責任だと改めて決意している」(敬称略)

(2007年7月30日12時16分 読売新聞)

580片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:00:46
’07参院選:安倍人気もろく 大敗でも政権執着
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/archive/news/2007/07/20070730ddm041010102000c.html

「美しい国づくり」に突き進んできた安倍政権を、有権者は信任しなかった。29日投開票された参院選。自民が歴史的大敗を喫し、民主が参院の第1党に躍り出た。「宙に浮いた5000万件」の年金問題で火がついた国民の怒りは、赤城徳彦農相の事務所費問題、久間章生前防衛相の原爆投下は「しょうがない」発言でさらに膨らんだ。それでも早々と「続投」を表明した安倍晋三首相。民意は届いているのか。

 東京・永田町の自民党本部に設けられた開票速報場に、安倍首相は午後10時15分、姿を見せた。

 「たった今、当選確実が出ました」。入場と同時に、司会者が当選確実者の名を勢いよく読み上げる演出をしたが、笑顔は一切なく、目は充血し、潤んでいる。横に並ぶ中川秀直幹事長、中川昭一政調会長らも、拍手はするが、沈痛な面持ちのままだ。

 続いて始まったテレビ各社のインタビューでは、首相は両手を握ってひざの上に置き、背もたれにもたれて身じろぎもしなかった。

 惨敗の結果に、当然ながら進退についての質問が続いた。しかし「反省しなければならない点があるとは思う」と述べる一方で「厳しい苦しい状況ではありますが、改革を続行するというお約束を果たすことが私の責任」「新しい国づくりに向けて責任を果たしていく。それが私の使命」と繰り返し、あくまでも政権に執着する姿勢を見せた。

 選挙戦中から求心力の低下は明らかだった。

 「力を与えてください!」。安倍首相は選挙戦最終日の28日、東京・新橋で行われた最後の街頭演説で絶叫した。だが、会場を埋めた自民支持者からさえ「次の総理は誰だろうね」という声が漏れていた。

 首相は党総裁選出馬を前に著書「美しい国へ」を出版し、国家観や外交に関する理想を語った。しかし、郵政造反組復党問題、年金問題、「政治とカネ」をめぐってかばい続けた松岡利勝・前農相の自殺。後任の赤城農相にも問題が噴出し、そのたびに指導力や危機管理能力に疑問が投げかけられた。

 安倍内閣の支持率は昨年9月の発足直後、67%で歴代3位の高率だった。しかし、当時の毎日新聞の世論調査によれば、支持理由で最も多かったのが「首相に若くて清新なイメージがあるから」(54%)。党総裁に選出される直前の毎日新聞のインターネット調査では、安倍氏の資質で最も評価できるのが「国民的人気」(28%)だった。

 政策よりも、人気があるから支持率が高くなるという「バブル」に似た構造がそこにはあった。発足当初から、もろさを抱えていた。

 投票が終わった午後8時、石原伸晃幹事長代理、谷津義男・党選対総局長らが開票速報場に姿を見せたが、直後から一斉にテレビ各局が自民党大敗を報じ始めた。石原氏はしきりにまばたきをしながら無言でテレビに見入り、インタビューでは「『政治とカネ』は閣僚の問題、年金も行政処理の問題だった」と、首相の責任論をかわすのに懸命だった。

 午後9時に会場入りした中川幹事長は「(閣僚の)不規則発言や『政治とカネ』の不透明感が最後まで響いた」と総括。片山虎之助・参院幹事長の落選がテレビで報じられると、「フーッ」と一つ、ため息をついた。【日下部聡、古関俊樹】

毎日新聞 2007年7月30日 東京朝刊

581片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:03:43
自民「安倍続投」を確認 臨時国会、8月7日召集 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707300245.html

 自民党は三十日午前、参院選惨敗を受けて党本部で役員会を開き、安倍晋三首相(党総裁)の続投を確認した。議長人事など参院の新たな構成を決める臨時国会を八月七日から四日間の日程で召集する方針も決めた。首相は八月下旬にも内閣改造、党役員人事を断行、人事権を盾に党内の首相責任論を「封印」したい考えだ。「政治とカネ」問題が惨敗に直結したことから、政治資金規正法再改正も視野に透明化策の与野党協議も呼び掛ける。

 ただ民意の厳しい審判が下ったことで首相の求心力低下は免れない。党内では「謙虚に反省すれば軽々に続投とは言えないはずだ」(舛添要一参院政審会長)との責任論がくすぶっているほか、人事刷新を急ぐよう求める声も上がっている。

 首相は役員会で「改革を続行する」と強調。同時に「国民の関心が高い政治とカネ問題にもっとしっかり取り組んでほしい」と指示した。自民党の石原伸晃幹事長代理は三十日朝のテレビ番組で、「政治とカネ問題は今回の選挙で多くの批判を受けた。与野党の垣根のない話として、合意できる案を与野党で協議したい」と述べた。

 自民、公明両党は三十日昼から幹事長・国対委員長会談、首相と太田昭宏代表との党首会談を相次ぎ開き、連立政権の継続を確認。午後には首相が記者会見し、選挙を総括、内閣改造など今後の政権運営について見解を表明する。

 改造、党人事をめぐって、昨年九月の政権発足時は、自民党総裁選の「論功行賞人事」「お友達内閣」ともやゆされた。今回は挙党態勢の構築が鍵となるが、党内バランスを優先すれば、憲法改正、集団的自衛権行使の容認など、いわゆる「安倍色」を薄めなければならないというジレンマを抱える。

 政府は十一月で期限が切れるテロ対策特別措置法の延長のため内閣改造後に秋の臨時国会を召集する方針で、これが安倍改造内閣の最初のハードルとなる。

582片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 14:08:11
首相、改憲実現に固執 「基本路線、国民は理解」
2007年07月30日08時40分
http://www.asahi.com/politics/update/0730/TKY200707300026.html

 首相は29日夜のテレビ番組で「惨敗の責任は私にある」としつつ、「基本路線については多くの国民のみなさまに理解していただいている」と強調した。閣僚の不祥事や年金記録問題などが問われた自民惨敗であり、自らの理念が否定されたわけではない――。首相の発言には、そんな思いがにじんだ。

 首相は昨年9月の自民党総裁選で「戦後レジームからの脱却」「美しい国、日本」という二つのスローガンを掲げた。共通する思想は「戦後保守主義の再構築」だ。

 しかし、今回の選挙戦で「安倍カラー」は確実に色あせた。選挙戦では憲法改正に向けた国民投票法の成立などを必死にアピールしたが、ずさんな年金記録の問題や相次ぐ閣僚の不祥事の逆風にあおられ続けた。

 大敗を喫しても首相が続投に固執するのは、ようやく国民投票法の成立にこぎつけた今、ここで退陣すれば、憲法改正の発議に向けた道筋を固められないという思いがある。また、集団的自衛権の行使を禁じた憲法解釈の変更を視野に入れた有識者懇談会が9月に結論を出す見通しの中、、退陣すれば棚上げにされるとの考えもある。

 さらに、来年7月には北海道洞爺湖で開く主要国首脳会議(G8サミット)で首相が議長を務める。米中印など温室効果ガスの主要排出国を巻き込んだ日本独自の地球温暖化対策を5月に発表した首相は、新たな国際的枠組みづくりに向けて主導的役割を果たしたいという思惑もある。

 首相がこうした目標を抱えていることから、周辺では「(不祥事や失言が続いた)閣僚が悪いのであって、首相自身に失政はない」など首相の責任論を否定する意見が主流で、選挙結果にかかわらず続投すべきだとの声が強かった。

 しかし、首相は問題を起こした閣僚をかばう姿勢に終始し、年金問題では支持率急落を受けて、初めて本格的な対策の検討に入ったのが実情だった。有権者が今回の参院選で首相の政権担当能力に疑問を投げかけたのは間違いないだけに、続投しても自らの思惑通りに進むとは限らない。

 改憲の道筋についても、参院選の大敗で必要な3分の2の議席確保は遠のき、民主党との協調の再構築も難航するのは必至だ。公明党が党立て直しのため、首相の憲法観との違いを鮮明にする可能性もある。参院の与野党逆転の現実のなか、首相が描く10年以降の改憲への道筋は大きく崩れることになった。

 首相は29日夜、「信念を貫きながら、民主党にも耳を傾けながら結果を出していきたい」と語った。国会での法案審議などで民主党と協調する姿勢を示したものだが、首相の行く手は全く見えない状況だ。

583片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:23:57
安倍死に体改造…8月中にも大幅人事断行
後継者不在の党内事情見切る
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_07/t2007073024.html

惨敗した参院選から一夜明け、記者会見に臨む安倍首相。質問と回答がちぐはぐな場面が目立った=30日午後2時、東京都千代田区の自民党本部
 29日投開票された「天下分け目」の参院選で、自民党は37議席という歴史的大敗を喫し、55年の結党以来、死守してきた参院第1党の座を明け渡した。それでも、安倍晋三首相は30日午後、「改革を続行する」と改めて続投を表明、8月中にも挙党体制を構築するため、大幅な党役員人事や内閣改造を断行する意向を明らかにした。国民の審判を無視した居座りは、実力者や「ポスト安倍」の不在など党内事情を見切ったものだが、もはや安倍内閣は「死に体」となった。

 「国民の厳しい審判を厳粛に真摯に受け止め、反省すべき点は反省して、改革、国づくり、景気回復を進めていかなければならない。使命を果たすことが私の責任だ」

 安倍首相は投開票から一夜明けた30日午後2時から、東京・永田町の自民党本部で会見し、改めて続投を表明した。

 記者団から、「投票結果は『国民から首相が信任されなかった』という批判もある」「なぜ、首相でなければ改革ができないのか」などと、続投に異議を唱える質問が相次いだが、首相は厳しい表情を崩さず、「反省すべきは反省して…」などと繰り返した。

 焦点の党役員人事・内閣改造には、「人心を一新せよ、というのが国民の声だと思う。臨時国会(8月上旬)後の、しかるべき時に人事を行いたい。外交日程(8月下旬)もあり、よく考えたい」「9月に役員の任期切れを迎えるが、これを待たずに行いたい」と、8月中にも大幅な人事を断行する意向を明らかにした。

 これに先立つ同日午前、安倍首相は自民党役員会で「今後も党の再生を進める」と表明。役員会は続投を了承した。午後には、公明党の太田昭宏代表と国会内で会談し、連立政権の維持を確認した。

 想像を絶する大惨敗だった。自民党の改選議席は64。党幹部は当初、「勝敗ラインは51議席」と語っていたが、閣僚の失言や「政治とカネ」の問題などが相次ぎ、橋本龍太郎元首相が退陣した44議席を下回り、やはり退陣した宇野宗佑元首相の36議席をわずか1議席上回っただけだった。

 勝敗を決するとされた29ある1人区は「6勝23敗」。かつての保守王国・四国4県も全滅、佐賀に至っては55年の結党以来、初めて議席を失った。片山虎之助元総務相・参院幹事長(岡山)ら大物も落選した。

 中川秀直幹事長や「参院のドン」青木幹雄参院議員会長が引責辞任を表明するなか、首相が開票途中での異例の続投宣言をしたのは、党内に「安倍降ろし」が広がるのを先手を打って封じる意図があったとみられる。

 それでも、「反安倍」とされる加藤紘一元幹事長と山崎拓元副総裁は「(続投すれば)首相本人だけでなく、自民党が傷つく」「(安倍首相には)イバラの道が待っている」などと批判した。

 津島派の閣僚経験者は「首相は辞めるべきだ。そうでないと、自民党は終わってしまう」と安倍退陣をも迫った。

 だが、こうした声は党内の大勢とはならなかった。首相の続投宣言を受け、党内実力者からは「首相は今後も責任を果たすべきだ」(古賀誠元幹事長)と、首相発言を容認する声が相次いだ。

 与党が衆院で3分の2以上という圧倒的多数を握っている以上、首相が続投意欲を固めれば引きずり降ろすことは困難なためだが、自民党筋は「官邸側にも退陣論が党内で大勢とはならないとの読みがあったのだろう」とみる。

 底流には党内で一致した「ポスト安倍」候補が不在なうえ、政局をリードできる実力者の衰退や微妙な党内事情がある。

584片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 17:25:03
 自民党関係者はいう。

 「首相を引きずり降ろす人間がいない。今回の惨敗で、参院を牛耳っていた青木氏と片山氏が失墜した。党内第2派閥の津島派と第6派閥の高村派は、参院選敗北の原因を作った久間章生前防衛相と赤城徳彦農水相の出身派閥で、とても反旗を翻す資格はない」

 「第1派閥の町村派は首相の出身派閥で、第3派閥の古賀派は安倍側近の菅義偉総務相や丹羽雄哉総務会長、第5派閥の伊吹派は伊吹文明文科相や中川昭一政調会長、第8派閥の麻生派は麻生太郎外相、第9派閥の二階派は二階俊博国対委員長らがおり、どこも連帯責任がある」

 唯一、安倍政権と距離がある第7派閥の谷垣派は29日昼、都内のホテルに派閥幹部が集まり今後の対応を協議したが、10数人の小派閥では党内の大勢に影響しない。

 また、首相が大幅な内閣改造を示唆したため、入閣を期待する議員らは「安倍批判」を控えざるを得ない。今年秋には国民の反発を浴びる消費税論議が控えており、「ポスト安倍」候補らも本音では、この時期のバトンタッチは避けたい。

 連立与党を組む公明党への配慮もあるという。

 「安倍首相が退陣するなら、同じく惨敗した公明党の太田代表もセットで辞めざるを得ない。公明党のプリンス・太田氏は昨年9月に就任したばかり。党としては辞めさせられない」(公明党事情通)

 奇妙なバランスの上で、首の皮1枚つながっている安倍内閣だが、今後の国会運営は極めて厳しい。剛腕・小沢一郎代表率いる民主党が第1党となった参院が法案成立の大きな障害となる。

 さらに、民意を無視した無理筋の居座りにより、20%台まで落ち込んでいた内閣支持率をさらに押し下げるのは避けらない。改造の時期も、首相は8月19日〜25日、外遊日程があるなどタイトな状況だ。

 前出の党関係者は「次の週末にも行われる世論調査で10%台に落ち、完全な『死に体』内閣となるだけでなく、自民党への信頼を失墜させるのではないか。1カ月以上先の改造など遅すぎる」と危惧する。

 党内には「条件付きの続投。人事一新して、落ち着いたら解散で国民の信を問うべき」(笹川堯党紀委員長)、「続投しても政権は2、3カ月しか持たない」(3役経験者)などと厳しい意見も相次ぐなか、安倍首相はどのようなかじ取りをしていくのか。

ZAKZAK 2007/07/30

585片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:36:58
政資法再改正を表明 首相、格差是正にも力
2007年7月30日 18時07分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007073001000344.html

 参院選の結果を受け、記者会見する安倍首相=30日午後、東京・永田町の自民党本部


 安倍晋三首相(自民党総裁)は30日午後、党本部で記者会見し、赤城徳彦農相らの事務所費問題など、政治資金透明化への不十分な対応が参院選惨敗に直結したことを認め、先の通常国会で与党提案で成立させた改正政治資金規正法の再改正に取り組む意向を表明した。地方の改選1人区での敗退を踏まえ地域間格差の是正に力点を置くとともに、国会対応では民主党との協調路線に踏み出したい考えも強調。続投批判の回避のため、強気の政権運営を転換する姿勢を鮮明にした。

 内閣改造については「人心を一新せよというのが国民の声だ」として、9月末の党役員の任期切れを待たずに8月中にも役員人事と合わせて断行する方針を示した。早期の衆院解散の可能性は重ねて否定した。

 自民党は30日午前、党本部で開いた役員会で、安倍首相の続投を確認した。首相は「選挙結果を真摯に受け止め、何ができるかを考えながら今後も責任を果たしたい」と述べた。

(共同)

586片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 19:38:38
手こまぬいた首相 劣勢ばん回できず
2007年7月30日 夕刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007073002037223.html

 自民党の惨敗に終わった参院選。三十日以降、政府・自民党内で、敗因分析が進められるだろうが、年金の記録不備問題などの逆風が吹き始めて以来、同党の苦戦は予測され続けてきた。その間、いったんは浮上しながらも結局、行われなかったアイデアがいくつかあった。今さら悔やんでも仕方ないが、もし断行していたら、選挙の風向きが変わっていたかもしれない三つの「たら、れば」とは…。 (政治部・金井辰樹)

<1>農相の更迭を拒否
 敗北の原因は、年金問題と並んで、閣僚の失言や事務所費問題があった。特に選挙戦に入ってからマスコミや有権者の批判を一身に受けた赤城徳彦農相の問題は、自民党にとっては頭痛のタネだった。

 党候補からは「赤城氏に辞めてもらわないと選挙にならない」という悲鳴もあがったが、安倍晋三首相は、赤城氏の辞任を求めない立場を貫いた。

 選挙期間中に閣僚の人事を行うことでバタバタした印象を与えるのは好ましくないと判断したことや、他の閣僚に同様の問題が浮上した場合、次々に辞任に追い込まれる「ドミノ現象」が起きるのを恐れたからとみられる。

 しかし、赤城氏の交代を早めに行っていたら、選挙戦の最終局面で反転攻勢に出られたのではないか、との不満は今もくすぶっている。

<2>内閣改造論を封印
 自民党内には、通常国会が閉幕するタイミングをみて、内閣改造すべきだという意見があった。

 今の安倍内閣には、赤城農相以外にも「失言閣僚」や、疑惑が指摘された閣僚がいる。更迭すると、任命権者である安倍首相の責任を問われかねないが、改造なら、その批判はかわすことができる。安倍首相の側近の中にも、この案を強く進言する意見があった。

 「選挙対策のための改造」という批判が出るのは避けられないが、もし行っていたら、年金問題一色だった六、七月の政治報道の空気は変わり、出直しムードを醸し出すことができたかもしれない。

<3>“究極策”解散もせず
 究極の「たら、れば」は、参院選にあわせて衆院を解散し、衆参同日選に打って出るという奇策だった。衆院で与党が三百を超える議席を確保している今、目減りするのを覚悟で衆院選に打って出ることは、常識的には考えにくい。

 しかし、民主党の衆院選対策が著しく遅れていたことを考慮に入れると、衆参両院で総力戦を臨めば、これほどの惨敗にはならなかったとの見方も一部で出ている。

587片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/30(月) 20:41:34
政治資金規正法再改正を表明 首相、続投批判回避へ姿勢転換 '07/7/30
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200707300385.html

 安倍晋三首相(自民党総裁)は三十日午後、党本部で記者会見し、赤城徳彦農相らの事務所費問題など、政治資金透明化への不十分な対応が参院選惨敗に直結したことを認め、先の通常国会で与党提案で成立させた改正政治資金規正法の再改正に取り組む意向を表明した。地方の改選一人区での敗退を踏まえ地域間格差の是正に力点を置くとともに、国会対応では民主党との協調路線に踏み出したい考えも強調。続投批判の回避のため、強気の政権運営を転換する姿勢を鮮明にした。

 内閣改造については「人心を一新せよというのが国民の声だ」として、九月末の党役員の任期切れを待たずに八月中にも役員人事と合わせて断行する方針を示した。早期の衆院解散の可能性は重ねて否定した。

 会見で首相は、政治とカネ問題をめぐり「『いいかげんにしろ、政資法改正では不十分』というのが国民の声だった」と認めた。その上で政治資金の透明化に向けて、八月中の厳格な党内規策定と政資法再改正の検討を石原伸晃幹事長代理に指示したと説明した。

 再改正では事務所費の領収書添付範囲の拡大が検討されるが、具体策については言及しなかった。赤城農相の事務所費問題での領収書公表に関しても「(新たな)党規約に沿って国民に説明するよう指示したい」と述べるにとどまった。

 国会対応では参院での与野党逆転を踏まえ「民主党ともよく話をしながら、その主張に耳を傾けていかねばならない」と指摘した。

 自民党は三十日午前、党本部で開いた役員会で、安倍首相の続投を確認した。首相は「選挙結果を真摯に受け止め、何ができるかを考えながら今後も責任を果たしたい」と述べた。

588片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 09:42:18
安倍人事:「お友達重用」続けるか、改めるかが焦点
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070731k0000m010115000c.html

 自民党は30日の役員会で安倍晋三首相(総裁)の続投を了承し、9月に予定する内閣改造や党役員人事に焦点が移った。首相は「人心一新、適材適所」を掲げるが、塩崎恭久官房長官は同日午後の記者会見で、首相に近い議員を登用してきた人事手法を「基本的には変える必要はない」と明言。党内には失言の相次いだ閣僚人事だけでなく、「お友だち人事」「仲良し偏重」への批判も強く、首相補佐官体制の見直しも含めて安倍人事のあり方が問われる。

 参院選は、自民党が惨敗した中で「安倍側近」と言われた候補たちが軒並み当選した。6勝23敗と惨敗した1人区のうち、和歌山の世耕弘成首相補佐官(広報担当)、群馬の山本一太、山口の林芳正両氏らが典型的だ。東京選挙区で当選した丸川珠代氏も、安倍首相が人選した候補。逆に同選挙区では、3選が有力視された伊吹派の保坂三蔵氏が落選した。

 比例代表でも、やはり首相補佐官(拉致問題担当)の中山恭子氏、教育再生会議の担当室長に抜てきされた義家弘介氏などが、公示直前の出馬にもかかわらず当選した。

 一方、青木幹雄参院議員会長をトップに長らく参院自民党の中枢を占め、首相と距離を置いてきた参院津島派は、1人区に出馬した前職9人が全敗し、逆風をまともに受けた。こうした戦績も「安倍路線は否定されていない。基本的な政策は理解をいただいた」という首相の強気の根拠になっているとみられる。

 党内は、内閣改造に向けて安倍人事がどう変わるのかに関心が集まっているが、「側近重用」の手法が変わらなければ、不満が噴出するのは必至だ。【竹島一登】

毎日新聞 2007年7月30日 22時11分 (最終更新時間 7月30日 23時03分)

589片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 10:08:59
検証・安倍自民惨敗/甘い認識、志向性の迷い
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0730.html

 他党に第一党の座を明け渡す歴史的惨敗―。昨秋、世論の支持を背景に、苦戦が予想されていた参院選乗り切りを期待され政権の座に就いた安倍晋三首相がなぜこれほどまでの敗北を喫したのか。また、その役割を果たせないまま続投に至ったのか。「自滅」(自民党幹部)の軌跡を検証する。(敬称略)

 ▽実績を過信

 たとえ結果が悪くとも引き続き職責を果たします―。首相が森喜朗元首相に電話で続投の意向を伝えたのは投票を翌日に控えた七月二十八日だった。この日まで報道各社だけでなく自民党の世論調査も同党の参院選史上最悪だった一九八九年の三十六議席に近づく可能性を示していた。

 従来の自民党政権であれば「退陣不可避」の状況で首相が続投を決めたのは自身の実績への過信があったとみられる。この数日前、旧知の自民党議員に首相は「なぜ情勢がこれほど悪いのか分からない。街頭演説の反応もいい」と漏らしている。

 ただ、従来の自民党政治では考えられない「惨敗―続投」という結論を許したのは衆院への小選挙区制度導入と派閥力学を無視した小泉政権による派閥衰退という同党の構造変化も大きな要因だ。「首相を引きずり降ろす力は今の自民党にはない」という認識は首相周辺だけでなく非主流派議員にも共通する。

 ▽きっかけ

 松岡利勝前農相の事務所費問題と自殺、年金記録不備問題、久間章生前防衛相の原爆「しょうがない」発言、赤城徳彦農相の事務所費問題、麻生太郎外相のアルツハイマー発言…。

 敗因である無党派層、自民党支持層の離反を招いたのは今年に入って相次いだ閣僚の失言、「政治とカネ」をめぐる問題だとされる。しかし、当初、高い内閣支持率を得ていた安倍政権が支持層の信頼を失ったそもそものきっかけは「昨年十二月の郵政造反組の復党だった」(中堅議員)という声も多い。

 都市部に重点を置き構造改革と規制緩和を推し進めた小泉純一郎前首相にとって郵政民営化に反対した造反議員は「既得権益にしがみつく古い自民党」の象徴。二〇〇五年秋の衆院解散に伴う造反組の追放劇は小泉政治の方向性を国民に指し示す行動で国民もそれを支持、総選挙で自民党は圧勝した。

 首相は小泉氏に後押しされ政権の座に就いた経緯から小泉政治を継承する一方で、それが否定した造反組の復党に踏み切り、内閣支持率の下落を招いた。「首相が小泉前首相のように新しい自民党志向なのか伝統的な自民党を志向しているのか分からなくなった。そして今回その両方を失った」と小泉内閣の閣僚経験者は分析する。

 ▽統治能力

 首相独特の現状認識の甘さと志向性のなさは今回最大の争点となった年金問題の“火”を自ら大きくすることになった。

 年金記録不備問題について当初、「問題はない」としていたにもかかわらず世論の反応が厳しくなってきた五月下旬になって基礎年金番号に未統合の五千万件の調査を表明。さらに六月十六日には遊説先で「年金制度は大きな争点になる」と明言した。

 この当時、首相周辺は関係者に年金記録確認第三者委員会設置を念頭に「救済していけば政権にとってプラス材料にもなる」と述べている。しかし、この後、閣僚の失言や事務所費問題が相次ぎ、世論の厳しい視線は首相の「ガバナビリティー(統治能力)」(民主党の菅直人代表代行)に移っていた。現状認識の甘さは安倍政権の特徴なのかもしれない。

 「もう首相のエピソードは演説に入れないでくれ」。七月中旬、ある参院選候補者は後援会幹部から直訴を受けていた。当初、この候補者のセールスポイントの一つは「首相との近さ」。すでにそれは弱みに変わっていた。

 同じころ、首相は「頑張れという声が多い」と周囲に楽観論を口にしている。実態と認識のズレは埋めようがないほど広がっていた。

590片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 11:10:08
自民党・丸山氏も“戦犯”は「安倍総理」
http://www.sponichi.co.jp/society/news/2007/07/31/01.html

午前3時前の当確にダルマに目を入れ、ご機嫌の丸山弁護士。右隣はかづ代夫人、長女の鳴さん


 自民党の比例代表候補として出馬した弁護士の丸山和也氏(61)は開票翌日の30日未明、初当選を決めた。組織票がなく、自民への逆風をもろに受けた戦いに「終盤は安倍総理や自民党に怒りがわいてきた」と心境を吐露。自民党の歴史的惨敗に「安倍総理の責任は重い」と斬り捨てた。

 お茶の間で人気の弁護士から国会議員になった丸山氏。最初の裁きは身内の自民党に向けられた。

 惨敗の“戦犯”は「安倍総理にある」。当選の喜びに浸っていられないほど、苦しかった選挙戦で感じた一番の本音だ。

 最初に当確が出たのは午前2時30分。通信社の一報。都内のホテルで待機していたが、かづ代夫人(58)によると、その時、丸山氏はベッドで寝ていた。

 「なかなか結果が出ないので、もう途中で“寝ようか”って。テレビも消してベッドで横になってましたね」と苦笑い。その後、午前2時55分にNHKが当確を出し、六本木の選挙事務所で会見となった。

 丸山氏は「当落にかかわらず、すがすがしい気持ちだった。逆風に立ち向かい、完走した達成感があった」と心境を説明。会見に向かう車内で「バンザイはやめようか」と漏らしたほど。選挙戦で初めて有権者の生の声を聞き、いろんな思いが込み上げていた。

 中でも赤城農相の事務所費問題などでの総理の対応。「なぜ、かばい続けたのか不思議でならない。そのおかげで、逆風はどんどん増した。決断がかったるい!ボンボンと言ったら失礼ですが、育ちの良さが悪い方に出てしまった気がする」とバッサリ。選挙戦終盤は、野党ではなく「安倍さんや自民党に対して怒りがわいてきちゃったほど」と振り返った。

 ただ「自民党を変えることで日本の政治を良くしたい」という思いは今もある。「もちろん党は離れない。本音をハッキリと言える雰囲気をつくりたい。政治家改革ができれば」と話した。
[ 2007年07月31日付 紙面記事 ]

591片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 13:24:00
自民総務会で続投批判噴出 赤城農相の辞任要求も
2007年07月31日 13:10
http://www.kitanippon.co.jp/contents/kyodonews/20070731/146857.html

 31日午前の自民党総務会で、参院選惨敗を受けた安倍晋三首相(党総裁)の対応に関して「道は1つしかない」(野田毅元自治相)との退陣論や、不明朗な事務所費が指摘された赤城徳彦農相の即刻辞任を求める意見が相次いだ。構造改革で取り残された地方の活性化策重視など事実上の政策転換を迫る指摘も多く出され、首相の求心力の低下ぶりが浮き彫りになった。
 中川秀直幹事長は敗因を分析した参院選の総括を8月中に取りまとめるとともに、政治資金の一段の透明化に向けた厳格な党内規を今週中に策定する考えを表明した。
 総務会で野田氏は、首相が参院選を「私か民主党の小沢一郎代表のどちらが首相にふさわしいかの選挙だ」と言明したことを踏まえ「マスコミはあの場面を何回も使う。(退陣を)決断した方がいい」と強調。石破茂元防衛庁長官も「挙党一致は答えにならない」と続投を批判した。深谷隆司元通産相は「赤城農相には資格がない。即刻辞任してほしい」と求めた。

592片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 14:09:09
参院選後初閣議:首相が続投意思を改めて表明
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070731k0000e010072000c.html

閣議にのぞむ安倍晋三首相=首相官邸で31日午前10時2分、藤井太郎撮影 参院選後初めての閣議が31日午前開かれ、安倍晋三首相が「選挙の結果は大変厳しかったが、政治の空白と行政の停滞は許されない」と続投の意思を改めて表明し、首相を一致して支えることを申し合わせた。一方、自民党が同日午前に党本部で開いた総務会では、続投への明確な反対はなかったものの「徹底的に敗因を議論すべきだ」(加藤紘一元幹事長)など批判が噴出した。

 総務会では、青木幹雄参院議員会長が「すべて私どもの力不足。申し訳ない」と陳謝、中川秀直幹事長は「批判を受け止め謙虚に反省したい。党一丸となってピンチをチャンスにしたい」と、挙党態勢による危機的状況の克服を訴えた。

 これに対し、石破茂元防衛庁長官は「首相は(参院選で)『安倍か小沢(一郎・民主党代表)か』と訴えた。有権者にどう説明するのか。挙党態勢(で乗り切りたい)では答えにならない」と続投に強く疑問を呈し、深谷隆司元通産相も事務所費で批判を招いた赤城徳彦農相の問題を取り上げ「けじめをつけるべきではないか」と辞任を求めた。

 一方、閣議後の記者会見でも渡辺喜美行政改革担当相が「我々はカド番だ」と危機感をあらわにしたほか、候補者として参院選を戦った溝手顕正国家公安委員長が首相続投に「本人が言うのは勝手だ」と述べるなど、閣僚間にも不満がくすぶっていることを浮き彫りにした。【小林多美子】

毎日新聞 2007年7月31日 13時33分 (最終更新時間 7月31日 13時46分)

593片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/07/31(火) 15:46:19
安倍首相に退陣求める 鳥取県知事 '07/7/31
http://www.chugoku-np.co.jp/senkyo/sanin/07/News/En07073120.html

 鳥取県の平井伸治知事は三十日、記者会見で参院選での自民党大敗に言及し「安倍政権の継続には違和感がある」と述べ、首相は退陣するべきだとの認識を示した。

 平井知事は「(今回の結果は国民が)安倍内閣に批判的な思いを強くしたから。与党内で根回しして、続投を決めたのかもしれないが、民主主義はそんなものではない。与党は謙虚であってほしい」などと語った。

 平井知事は大勝した民主党についても「体調の関係があるだろうが、小沢(一郎)代表のコメントが国民に流れていない。県政を運営する者として、今後の方向性を考える材料に欠ける」と苦言を呈した。

 平井知事は選挙期間中、自民党前職の常田享詳氏(63)の応援に再三、駆け付け「常田氏を落とす余裕は県にはない」などと訴えた。しかし、常田氏は民主党新人に敗れた。この経緯を問われた知事は「個人的に政治活動に参画したが、県政の公正中立に変わりはない。常田氏は当選すれば大臣になるかもしれず、県政上プラスかなと思った」などと説明した。

594片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:44:18
2007/08/01-00:46 赤城農水相は留任させず=党人事の切り離しない−安倍首相
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007073101147

 安倍晋三首相は31日夜、参院選惨敗を受けて9月に断行する見通しの内閣改造・自民党役員人事について「基本的には同時にやりたい」と述べ、党人事の前倒しは考えていないことを強調した。不透明な事務所費問題が再三発覚した赤城徳彦農水相については「赤城氏を含めて人心を一新していきたい」と明言、留任はないことを明らかにした。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 人事をめぐっては、自民党の森喜朗元首相が同日の首相との会談で、態勢立て直しを急ぐため、8月7日から10日までの臨時国会直後に党3役人事を先行して行うべきだとの考えを伝えた。首相発言はこれを否定したものだ。

595片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:54:13
カギは「ポスト安倍」、続投宣言の裏側
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070731/20070731-00000052-jnn-pol.html

 開票日、態勢判明前に続投宣言した安倍総理。その裏側には、森元総理、青木参議院会長、中川幹事長の3者会談など様々な動きが有りました。

 投票日当日の午後、自民劣勢を伝え聞いたある自民党幹部は「風が強くて守りきれなかった」と漏らしました。

 その夕方、JNNのカメラは、都内のホテルから出る安倍総理の後見人・森元総理の姿を捉えていました。「与党大敗」の見通しが強まる中、森元総理は、中川幹事長、青木参議院会長と極秘に会談していたのです。

 ここで森氏らは「続投」への安倍総理の強い意思を確認するとともに、中川幹事長らの辞任を決め、その後、中川幹事長は安倍総理と会って総理続投を確認します。「総理の進退」をめぐる一連の会談。しかし、ここでは改めて「続投」を確認しただけだといいます。

 選挙中盤、名古屋を訪れた小泉前総理は、地元議員に「たとえ何議席でも総理は辞める必要ない」と話しました。実は安倍総理は、選挙期間に入る前から「どんなに負けても退陣はしない」と決断していたのです。

 安倍総理は、麻生外務大臣と通常国会の延長が決まった直後、二人きりで会談しました。
 「参院選でいかなる結果が出ようとも、総理は辞任すべきではない」<麻生外相>

 安倍総理は、この時「どんな結果でも辞めない」と決意を強くしたといいます。「ポスト安倍」の最有力候補といわれる麻生氏は、頻繁に安倍総理と会談。投票日当日の夜もおよそ1時間話し合っています。

 「新しい国づくりがスタートしたばかりでございます。この国づくりをしっかりと行っていくという責任を総理として果たしていかなければいけない」(安倍首相〔7月29日〕)

 総理続投のためには、ポスト安倍の動きを封じる必要があります。いみじくも安倍・麻生の蜜月関係が続投の決断を早めたと言えそうです。(31日17:01)

596片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 02:55:13
自民党総務会でも「続投」に批判の声
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070731/20070731-00000063-jnn-pol.html

 参議院選挙での自民党の歴史的大敗、その余波が続いています。自民党では総務会を開き、選挙結果の総括を行いましたが、総理の続投宣言に批判が相次ぎました。

 「『私を選ぶか小沢さんを選ぶかどっちなんだ』とおっしゃったことに対して正面からお答えになっていない」(石破茂元防衛庁長官)

 選挙の後、初めて開かれる自民党総務会、総務会は党の最高意思決定機関で、ベテラン議員らが党運営などに厳しい注文をつけることで知られています。注目された31日の総務会では、安倍総理の続投に批判の声がが相次ぎました。

 「私(安部首相)か小沢さんかと自分でおっしゃっているから、なかなかそこはね。(Q.続投に異論は出たか?)結構、モゴモゴしていました。賛成という声はない」(野田毅元自治相)

 「原因を作った側がそのままとうのはおかしいなという気持ちを込めて、ちょっとそこはおかしいんじゃないかという趣旨のことを言いました」(自民党・加藤紘一元幹事長)

 総務会では、安倍総理が「自分か小沢氏かを選ぶ選挙だ」と述べていた事について、「負けた以上、説明がつかない。決断した方がいいのではないか」など、安倍総理の辞任を強く求める声も出されました。

 「今日の(総務会での)空気は、続投ということを発表するのが早すぎる、もっと党全体の議論をし合いながら、党をどう変えていくのか政策をどう進めていくのか、そのためには続投が良いのか悪いのか、こういう議論を順序立てしていくべき、という意見がありました。私もそうだと思います」(深谷隆司元通産相)

 これに対し首相は・・・。
 「(Q.選挙の結果は民意だとお考えにならないのか?)当然、選挙の結果は民意だと思っております。(Q.であればどこに国民から理解を得られているとお考えか?)私どもの進めている政策については、基本的な政策についてはご評価をいただいていると私は理解しています」

 「(Q.基本路線は国民の理解を得ているという発言の根拠について、それを演説での聴衆の反応と述べているが、実際聴衆は候補者の支持者がほとんどで、国民一般に置き換えるのは論理の飛躍ではないのか?)私どもは常に街頭に立って聴衆に訴えかけています。そのときの反応というのは私たちは大切にしないといけないと思っております」(安倍首相)

 自民党内では内閣改造などの推移を見ながら、当面は模様眺めという空気が広がっていて、総務会での厳しい声が大きな流れとなるかどうかは微妙な情勢です。(31日22:59)

[31日23時33分更新]

597片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 03:01:57
赤城農相交代を明言 首相、次期内閣改造で '07/8/1
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708010057.html

 安倍晋三首相は三十一日夜、不明朗な事務所費問題が指摘された赤城徳彦農相について、八月末にも実施する内閣改造で交代させる考えを明言した。官邸で記者団が「自民党総務会で農相を辞めさせるべきだとの意見が出たが」と対応をただしたのに対し、「赤城大臣も含めて人心一新する」と答えた。

 首相は参院選の敗因に関し「今回、われわれに対して厳しい声は、主に政治とカネの問題、あるいは社会保険庁の事務処理の問題ではなかったかと思う」と指摘。こうした認識から、特に政治資金をめぐる問題が相次いで浮上した赤城氏を交代させる必要があると判断したとみられる。首相が内閣改造に絡み現職閣僚の処遇について具体的に言及するのは異例だ。

 首相は現在四人いる首相補佐官についても「補佐官も含めて人事について熟慮する」と述べ、内閣改造と同時に交代を検討していることを明らかにした。首相に近い議員ばかりを集めたことで自民党内に「仲良し官邸団」との批判があることを意識したとみられる。

 首相経験者から出ている改造時期の前倒し論については「いろいろな政治日程をよく見ながら熟慮断行する」と述べるにとどめた。

 赤城氏は、自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかりで、今後の閣僚人選などに影響を与える可能性もある。

 首相は三十日の記者会見で、政治資金をめぐる「厳格な自民党規約」の作成方針を表明した上で、「赤城氏にも説明責任で問題があったとの声もある。(新たな)規約に沿い、国民に説明するよう指示したい」と述べていた。

598片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 04:32:54
「仲間内の人事ダメ」「岸氏のように」 首相OBが直言
2007年07月31日23時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0731/TKY200707310521.html

 自民党が大敗した参院選を受け、安倍首相は31日、森元首相、中曽根元首相、海部元首相を相次いで訪問し、今後の政権運営について助言を受けた。森氏や中曽根氏は、8月末にも行われる内閣改造・党役員人事で、党内のバランスに配慮するよう求めた。

 森氏は人事について「自分の趣味の仲間内でやるというのは、考え直した方がよい」と直言。「各グループそれぞれの指導者の力を借りて、老壮青一体で、いよいよ本気で安倍はやるなという体制をつくった方がよい」と述べた。また、人事を行う時期について「先延ばしするとボディーブローを受けっぱなしになる」と語り、政権への打撃を最小限に食い止めるためにも前倒しすべきだとの考えを伝えた。

 中曽根氏は人事については「老壮青から(人を)出す。個性のある面白い人間を抜擢(ばってき)するのも一つの手だ」と助言。また、安倍首相の祖父、岸元首相が日米安保条約の改定を行ったことに言及。「一番困難な時に政治家の本領が発揮される。一番いい例が岸先生。(孫の)あなたにできないはずがない」と激励した。

 海部氏は89年の参院選後、参院で与党が少数になった時に首相を引き受けた。「いろいろつらいことがある」と振り返りつつも、野党とは「できるだけ虚心坦懐(きょしんたんかい)に話し合って、解決していかないといけない」と述べた。

599片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/01(水) 21:36:13
与党惨敗(中)政治の信頼は共感から
8/1 日経朝刊
政治部長 原田亮介
 「参院選が迫ってくるころには渡辺喜美行革担当相がテレビでヒーローになるだろう」。春まだ早いころ安倍晋三首相は自信たっぷりに周囲にこう語っていた。公務員改革を参院選の切り札と想定した首相の脳裏には、官房長官当時の記憶がよぎっていたのだろう。ボタンの掛け違いはそこから始まった。
優先順位誤る
 二〇〇五年九月の郵政選挙。小泉純一郎首相(当時)は自民党内の反郵政改革勢力を仮想敵に仕立てて、世論の批判を小泉支持票に変えるマジックをみせた。
 安倍政権は再現を狙った。六月に参院選の投票日の一週間先延ばしを決めたのは、社会保険庁改革などの重要法案がダンゴ状態のなかで、霞が関を仮想敵とする国家公務員法改正に固執したからだ。
 現実の選挙戦では年金記録漏れや「政治とカネ」の問題にかき消され、公務員改革が有権者の心をつかむことはほとんどなかった。自民は一人区で六勝のみで勝率は約二割。郵政選挙の民主と立場がまるで逆転した。
 政策の優先順位はいつも状況に応じて変化する。公務員改革が大切なテーマであることに異論はないが、膨らんだ政治不信の芽を刈り取るのが後手に回った。相次ぐ閣僚交代、事務所費問題などが追い打ちになった。
 安倍政権は「憲法改正の実現が使命」(首相周辺)と長期政権を目指して発足した。なのに最初の国政選挙の洗礼にあまりに無防備だった。
 政権に欠けていたのは国民との間で醸成すべき「共感」である。民意に耳を傾け、その疑問に答えを発信し続ける姿勢が乏しかった。改革には痛みがつきものだからなおさら丁寧に説明しなければならない。民の竈(かまど)の煙に目を配る姿勢が最初からあれば、年金記録問題は大ごとにならずに済んだだろう。
 事務所費で釈明するため顔にばんそうこうを張ってカメラの前に登場した赤城徳彦農相。この映像は政権イメージを大きく損ねた。民間トップを数多く知るあるヘッドハンターは話す。「ひげもそらずに役員会(閣議)に出てくる者がいたら、洗面所でそってこいと一喝するのがトップの役目でしょう」。もちろん不透明なカネの話が出てくるのは論外である。
 惨敗を受けて首相も「人心を一新せよというのが国民の声」と反省を口にする。閣僚候補にスキャンダルがないかという「身体検査」は当然として、それだけでは困る。
国民の声に耳を
 国民の声に感度の高いアンテナを立てる。政策の優先順位をきちんと見極める。参院逆転下の政策運営に備え、国会対策に万全を期す。「首相に厳しい情勢分析や意見が上がらない」(自民党幹部)という点を改め、強力な陣容を早急にそろえなければならない。
 共感の政治を実現できるかどうか。政権責任を負ったことがない民主にも未知の領域だろう。衆院解散・総選挙を実現するため、党略に偏った国会対応をとれば民意はすぐにそっぽを向く。
 体調不良が理由だったとはいえ、小沢一郎代表が投票日も、その翌日も国民に何のメッセージも発しなかったのは不可解だ。政権交代を本気で狙うならば、さらに詳細な政策メニューを国民に示さなければならない。年金改革や歳出カットの全体像は霧の中であり、国民の痛みを伴わない改革というのであれば信ぴょう性に疑問符が付く。
 国会は二大政党がそれぞれ衆参両院の多数を握るかつてない状況になった。郵政選挙も今回の参院選も、勝敗を決したのはかつてのような強力な組織票ではない。国民との間に共感を醸成できない政党は敗れ去る。自民も民主も、論戦に目を凝らす国民がいることを忘れてはならない。

600片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:27:09
赤城農相を事実上更迭 首相、事務所費問題で '07/8/2
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708020092.html

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明した首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭だ。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権には大きな打撃。

 首相は与党内で強まる改造時期の前倒し論に関し、記者団に「(更迭は人事に)影響しない。熟慮断行する」と否定。四閣僚交代をめぐる任命責任を「痛感している」とした上で、問題が浮上した当初、赤城氏を擁護したことについて「今からすれば反省点がある」と、自らの対応に問題があったことを認めた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で、更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 安倍晋三首相は一日、政治団体の事務所費問題で国民の不信を招き参院選の自民党惨敗につながったとして、赤城徳彦農相(48)=衆院茨城1区=を官邸に呼んで辞表を提出させ、受理した。続投を表明している首相は、政権の態勢を立て直すため内閣改造で農相を含む「人心の一新」を明言しており、事実上の更迭となった。

 赤城氏は自殺した松岡利勝前農相の後任として六月一日に就任したばかり。昨年九月の安倍内閣発足後、閣僚交代は四人目。後任人事は今月下旬にも予定する改造時に行う方針で、暫定的に若林正俊環境相に兼任させた。

 赤城氏は辞表提出後、農水省で記者会見し「参院選で私へのさまざまな報道や指摘があった。選挙結果に大きな影響を与え、与党敗北の一因になったのは事実。誠に申し訳なく思う」と陳謝。

 首相の任命責任と、問題表面化後の擁護姿勢が問われるのは必至だ。久間章生前防衛相が原爆投下をめぐる失言で辞任(七月三日)してからわずか二十九日後の閣僚辞任で政権にとって大きな打撃。与党では改造時期の前倒しを求める意見が強まっている。

 塩崎恭久官房長官は記者会見で「首相が任命しており、責任は(首相)自らにある」と表明。更迭理由に絡み、赤城氏が代表を務める自民党選挙区支部の政治資金収支報告書に、添付された領収書とは異なる記載があることが発覚したことなど「今日も新しい事実が出てきたことも一つの原因だった」と指摘した。

 赤城氏をめぐっては、政治団体「赤城徳彦後援会」が地元の茨城県筑西市で両親が住む実家を主たる事務所として県選管に届け、一九九○―二○○五年の十六年間に計約一億二千三百万円の経常経費を計上していた事実が判明。自民党支部と自らの政治団体で同じ領収書コピーを添付した「二重計上」も発覚した。

 赤城氏は「(事務所は)初当選以来まさに拠点。付け替えや架空計上は全くない」と説明。首相は法的問題はないとの認識を示し、野党の辞任要求には応じないとして、赤城氏を擁護していた。

 「政治とカネ」の問題では、佐田玄一郎前行政改革担当相の政治団体が架空事務所費を計上していたことが発覚し、昨年十二月に辞任。松岡氏も不透明な光熱水費について国会で追及された。

601片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:39:30
半分以上作り話の予感。

2007/08/02-01:39 退陣必至で一致−森氏ら3人=「続ける」と安倍首相拒否
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007080200036

 自民党が惨敗した先月29日の参院選をめぐり、自民党の森喜朗元首相、中川秀直幹事長、青木幹雄参院議員会長の3人が結果判明の前に、安倍晋三首相の退陣は不可避との見方で一致していたことが分かった。同党幹部が1日、明らかにした。
 それによると、3人が29日夕に都内のホテルで会談した際、報道各社の出口調査などから「自民党の40議席割れは確実で、(首相を取り巻く)情勢は大変厳しくなる。もはやこれまでだ」との認識で一致。その後、中川氏が首相公邸にいる首相に3人の意見を伝え、退陣表明の段取りなどを詰めることになった。
 しかし、首相は中川氏に対し、「いかなる結果になろうとも首相を続ける」と明言。この後、正式に続投を表明した。

602片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 02:50:22
安倍シンパは健闘=「敗因は抵抗勢力」と恨み節も−参院選
2007年7月30日(月)18:16
http://news.goo.ne.jp/article/jiji/politics/jiji-30X705.html&date=20070801150852

 参院選で自民党は大敗したものの、安倍晋三首相に近いとされる候補者は健闘が目立った。側近の中山恭子、世耕弘成両首相補佐官に加え、首相が自ら出馬要請した元アナウンサーの丸川珠代氏らが逆風をはね返して当選。首相周辺からは「落選したのは参院の抵抗勢力ばかり」と、敗因は支持組織の意向を尊重してきた参院執行部の候補者選びとの「恨み節」も漏れる。

 中山氏は安倍政権発足とともに、拉致問題担当の補佐官として官邸入り。拉致解決を内閣の最重要課題に掲げる首相を支えてきた。中山氏擁立は「問題の政治利用」と首相への批判もあったが、結果は自民党の比例代表3位で当選。中山氏は30日、「拉致問題への首相の姿勢に対する支持は強かった。(北朝鮮への)今の路線を変える必要はない」と語り、引き続き圧力重視で臨む姿勢を示した。

 自民党は焦点だった1人区で6勝23敗と惨敗したが、和歌山では世耕氏、群馬では首相の「応援団」を自任する山本一太氏がいずれも対立候補を引き離し、首相の地元山口でも林芳正内閣府副大臣が大差で議席を守った。比例も中山氏のほか、政府の教育再生会議委員を務めた「ヤンキー先生」こと義家弘介氏が初当選。党内の反対論を抑えて首相が復党を主導した郵政造反組の衛藤晟一元衆院議員も、国政復帰を果たした。ただ、首相と親しい米田建三元衆院議員は苦杯をなめた。

 このことは「決して(改革を進める)安倍路線自体が否定されたわけではない」とする首相周辺の見方につながっている。別の側近は「負けたのは高齢候補や、首相の邪魔をしていると見られていた人だ」と強がってみせた。(了)

603片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:22:55
“一時40議席未満で退陣”
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000022.html

参議院選挙の投票が行われた先月29日の午後、自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長が会談し、開票の結果、自民党が40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致していたことが明らかになりました。
自民党の森元総理大臣、中川幹事長、青木参議院議員会長の3氏は、参議院選挙の投票日の先月29日の午後、東京都内のホテルで会談し、選挙の情勢などについて意見を交わしています。関係者によりますと、この会談で、自民党が予想以上に厳しい状況だという情報が入り、40議席に届かなければ安倍政権の退陣は避けられないという認識で一致したということです。そして、中川幹事長が総理大臣公邸に安倍総理大臣を訪ね、会談の内容を伝えましたが、安倍総理大臣は続投に強い意欲を示したということです。安倍総理大臣は、当日の午後11時すぎ、NHKの開票速報番組で、自民党が大敗したことについて「非常に厳しい結果だ」としながらも「改革を進めていくことがわたしの使命だ」と述べ、続投する意向を表明しました。自民党の獲得議席は、最終的に40議席に届かず37議席に終わりましたが、今回明らかになった経緯から、安倍総理大臣が当初から、結果にかかわらず続投する考えを固めていたことがうかがえます。

604片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/02(木) 08:23:55
首相 ゼロから出直す気持ちで
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/02/k20070802000021.html

内閣が取り組む政策などを電子メールを使って伝えるメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、人心を一新し、内閣の陣容を改めていくとして、「ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。
2日朝配信されたメールマガジンで、安倍総理大臣は、参議院選挙の結果について「きわめて厳しいものだった」としたうえで、「国民の怒りや不信が今回の結果につながったことを厳粛に受け止め、こうした厳しい声にしんしに応えていかねばならない」と述べました。そのうえで、安倍総理大臣は「国民の厳しい声に正面から応えていく覚悟であり、ゼロから出直す気持ちで、新しい国づくりに向けた信念を貫いていきたい」と続投への理解を求めました。また、内閣改造について、安倍総理大臣は「人心を一新する。改革をさらに前進させることができ、国民からも信頼される体制へと、内閣の陣容を改めていく」としています。

605片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:07:44
「美しい国」私も言えませんでした 世耕補佐官も苦言
2007年08月03日08時49分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708020393.html

 「街頭では、とても『美しい国』なんて言えませんでした」。参院和歌山選挙区で当選し、1日から官邸での業務を再開した世耕弘成首相補佐官(広報担当)は、復帰早々に安倍首相に苦言を呈した。世耕氏は「美しい国づくり」国民運動の担当でもあるが、苦しい選挙戦を経て軌道修正を迫ったものだ。

 首相は、地方遊説のたびに「美しい国」をアピールし、「地域の活力なくして国の活力なし」と訴えた。だが、自民党は1人区で6勝23敗と惨敗。あまりの逆風に世耕氏は当選確定後に万歳をせず、「安倍内閣への逆風を真っ正面から受けた。有権者の声を首相にじっくり伝えたい」と語り、笑顔も見せなかった。

 世耕氏は、首相に「生活に密着した政策を打ち出し、憲法改正などとバランスを取るべきです」と進言。神妙に聴き入ったという首相は、参院選後は「美しい国」という言葉を口にしていない。

606片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/03(金) 15:43:25
「今回も派閥推薦受けぬ」 内閣改造で安倍首相
2007年08月03日12時53分
http://www.asahi.com/politics/update/0803/TKY200708030193.html

 安倍首相は3日昼、内閣改造・党役員人事にあたって派閥から推薦を受け付けない手法を今後も続けるかどうかについて「今回も、その方針で臨んでいきたいと考えている」と明言した。首相は昨秋の組閣で派閥推薦を受けなかったが、基本的な人事手法は譲らないという姿勢を示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。

 また、首相は「政治とカネ」をめぐる入閣候補者の適性調査について、「政治家それぞれが今回の国民の一票に託した思いをよく受け止めていくことが大切だ。当然、我々もそうした思いを受け止めていく」と語った。

607片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:48:19
最終日まで「大敗はない」と信じていたカン違い首相
2007年08月04日10時00分ブックマーク トラックバック(4)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257285/

 笑うしかないが、安倍首相は参院選の最後まで「自分は人気者」「大敗はない」とカン違いしていたそうだ。

 選挙戦終盤、自民党本部には全国の候補者陣営から、「小泉前首相か麻生外相か小池防衛大臣を頼む」と応援要請が殺到した。困った本部が「3人はスケジュールがいっぱい。安倍総理を送り込む」と答えると、「それなら結構です。総理はお忙しいでしょうから」とヤンワリ拒否派が多かったそうだが、それでも党側は総理を送り込んできた。

 ある陣営の幹部が言う。

「総理が応援に来ても、票は増えない。いや、減ったでしょう。だから、高知の田村候補じゃないが、どこの陣営も嫌がっていた。それに総理が来るとなると、2000人、3000人の動員をかけないといけない。公明党さんにも協力してもらったが、動員の作業だけでヘトヘトですよ。でも、そんな現場の苦労は分からず、総理は聴衆の多さに気をよくしていた。さらに路上に下りて握手をすると、聴衆は感激し、“頑張って”の声が飛ぶ。総理は手ごたえ十分と喜んでいた。だけど、暴漢でも出たら大変だから、総理が握手して歩く道路の最前列には、動員をかけた自民党支持者を配置させた。頑張っての声援が飛ぶのは当たり前。総理はそこが最後まで分からなかったようです」

“サクラ”といくら握手しても票は増えないのに……。

 カン違いはそれだけじゃない。官邸での「票読み」も超楽観的だったという。

「世論調査のデータなどをもとに、各選挙区の情勢分析を続けましたが、周辺は総理の耳に悪い情報は入れない。“この選挙区はかなり巻き返している。総理が行けば、5000票は上積みできる”なんてオベンチャラが飛び交い、総理もその気になっていたそうです。官邸の内部情報では、獲得議席はどんなに悪くても40、あとひと押しで48は取れるなんて分析がマジメ顔で話されていたという。それを信じて、総理は自分の不人気も分からず、全国を駆け回った。最後までカン違いをして情勢を悪化させたのです」(自民党関係者)

 こんな人が総理続投で大丈夫なのか、ニッポンは。

【2007年8月1日掲載】

608片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 13:51:53
自民を悩ます安倍応援スケジュール
2007年07月30日10時00分ブックマーク トラックバック(19)
http://news.livedoor.com/article/detail/3249744/

 いよいよ参院選も大詰めだが、安倍首相の応援日程に異変だ。不自然なスケジュールが目に見えて増えているのだ。

 きのう(26日)は、午前中に愛媛・松山にひとっ飛び。市内の商店街を練り歩くと、隣県の香川や徳島には寄らず、サッサと東京にUターン。往復1340キロの大移動をこなし、午後には千葉・柏駅前に。

 22日は東京・銀座から、栃木・宇都宮にまっしぐら。21日には、宿泊先の愛媛から鳥取に足を運ぶと、新幹線の乗り換え駅の岡山や京都をスッ飛ばし、応援先の滋賀に直行した。岡山は、片山参院幹事長が落選の危機。近くに寄ったら、少しでも応援に入ってよさそうだが……。

「首相が応援演説に入ろうとしても、候補者が丁寧に断っているようです。安倍首相が来ても票につながらないのです。なのに来られたら、それなりの動員をかけなければならない。準備も大変だし、ならば“ご遠慮願いたい”。妙な応援日程は、少ない受け入れ先を回っているためです」(自民党関係者)

 確かに応援先は偏っている。現職首相が同一選挙区に2度入ることすら珍しいのに、安倍は7月以降、栃木と愛媛に3度も訪れた。

 かつて、現職首相が応援に入れば、「1万票は増える」といわれた。地元の議員や支援団体の動きも活発になり、動員にも熱が入ったものだ。

「ところが、安倍首相はてんでダメ。公示日に演説した東京・秋葉原は、動員目標3000人のところ、集まった聴衆は2800人。小泉時代は、どこかに応援に入れば、隣県の選対から『なぜ、ウチにも来ないのか』と抗議が殺到した。今や安倍首相がどこに行っても、党の選対本部は静まり返っています」(自民党幹部)

 とうとう不人気首相は地方からお呼びがかからなくなったのか。選挙最終日、都内全域をグルグル回る予定だ。

【2007年7月27日掲載】

609片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 15:50:06
「首相辞める必要ない」増田前岩手知事、持論展開
http://jyoho.kahoku.co.jp/member/news/2007/08/20070804t31011.htm

 政府の地方分権推進委員会委員長代理を務める増田寛也前岩手県知事が3日、仙台市内で講演し、7月の参院選で大敗した安倍晋三首相(自民党総裁)の責任論について「首相は辞める必要はない。どうせ自民党の中で政権がたらい回しになる。国民の審判を受けない政権ができても意味がない」と持論を述べた。

 安倍首相は公示前の党首討論で「(民主党代表の)小沢(一郎)さんを取るか、わたしを取るか」と政権選択を訴えた。

 これに対し増田氏は「政権を争うのは衆院選だ。参院選の結果で、ころころ首相が変わるのはおかしい」と原則論を展開した。

 2003年岩手県知事選で、全国で初めてマニフェスト(公約集)を掲げた「改革派」の政治姿勢は健在で、「首相に求めるべきは、政権選択に耐えられるマニフェストを早急に整え、衆院を解散して国民に信を問うことだ」と言い切った。

2007年08月04日土曜日

610片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 17:49:19
赤城農相更迭/稚拙な対応に資質問う声
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0801.html

 事務所費問題で世論の批判を浴び参院選での自民党惨敗の原因となった赤城徳彦農相が一日、更迭された。しかし、安倍晋三首相は前日、「人心一新」の内閣改造での交代を表明したばかり。対応の稚拙さに与党内からも「一種の無政府状態」との声が上がる。求心力を失った安倍内閣は反転攻勢どころか迷走が止まらず、一新すべき人心は離れる一方だ。

 ▽出直し

 「君はまだ若いのだから事務所を立て直し、一から出直した方がいい」

 首相は一日午前、官邸に赤城氏を呼び出し、辞任を求めた。赤城氏は「分かりました」と応じ、その場で辞表を書き、首相に提出した。

 実は官邸と与党幹部の一部には参院選投開票日の七月二十九日から三十日にかけて首相が続投を表明するタイミングに合わせ赤城氏を更迭する計画があった。「政治とカネ」に対する取り組み不足を認め、政治資金規正法再改正を表明するとともにその象徴である赤城氏を更迭し、首相の“反省”をアピールするのが狙いだった。

 しかし、赤城氏への働き掛けが間に合わず、三十一日には首相が八月末にも予定する内閣改造で交代させることを表明。その後、自民党選挙区支部の収支報告書が、添付領収書と異なる郵便局名を記載していたことなどが新たに報じられ「タイミングを失した」(山崎拓前副総裁)更迭に追い込まれることになった。

 ▽前倒し

 今回の更迭について首相周辺は「評価されないのは分かっている。しかし、今は少しでも被害を食い止めたい」と釈明するが、与党内には内閣改造の前倒しを求める声が強まりつつある。

 「(更迭は)内閣の求心力を高める話じゃない…」。公明党の北側一雄幹事長は一日午後、更迭は内閣の求心力をさらに低下させたとの見方を示し一刻も早い改造を求めた。自民党と連立を組んでいることで「共同責任」の形で参院選で敗北しただけに局面転換の「リセット」願望は強まるばかりだ。

 しかし、改造で入閣する議員にはこれまでにないほどの厳しい身辺調査が課せられることになり「前倒しは難しい」(政府関係者)という見方が強い。

 さらにある自民党幹部は「政治資金の管理に自信がある人なんていない。閣僚になったら赤城氏のようになってしまうのではないか、とみんな断るのではないか」と入閣辞退が相次ぐのではないか、と指摘する。

 ▽無政府

 「内閣がすでに機能していない。首相が内閣を運営していく能力に欠けることを自ら証明している」。民主党の菅直人代表代行は首相としての資質に疑問を投げかけた。

 しかし、同様の認識は野党内よりも与党内で急速に拡大している。ある党幹部は「失言などで内閣支持率低迷にあえいだ森内閣さえ政権を仕切る実力者がいたが、安倍内閣には誰もいない。無政府状態だ」とあきれる。

 首相を支持する若手議員は「退陣論が広がったら若手から改革を進めるべきだと声を上げて首相の続投を支持する動きを予定していたが、そういう次元じゃなくなってきた」と困惑の表情を浮かべる。

 「任命責任は私にある。そのことを踏まえ次の内閣改造に生かす」。一日夕、記者団から責任を問われた首相はこれまで何度も口にしたフレーズを弱々しい声で絞り出すのがやっとだった。

611片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:51:51
安倍支持率、退陣水域…党内一変、日増し退陣論強まる
森元首相「改造失敗なら最後の組閣に」
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080328.html

内閣支持率が続落している安倍首相。このまま退陣水域に突入してしまうのか=2日、首相官邸
 安倍内閣の支持率低下に歯止めがかからない。安倍晋三首相は今月末にも行う内閣改造・自民党役員人事で、人心一新を図る構えだが、政権維持のバロメーターともいえる内閣支持率が急落し、30%の「危険水域」を大きく割り込み、「退陣水域」にまで突入する気配が濃厚だ。党内からは日増しに退陣論が強まっており、人事の中身次第では、それこそ「最後の組閣」になりかねない。

 「適材適所で優れた方々に協力していただきたい。熟慮して(改造人事を)断行していきたい」

 安倍首相は2日昼、官邸で記者団に語った。

 しかし、同じころ、首相官邸を激震させるニュースが飛び込んだ。FNN(フジニュースネットワーク)の緊急世論調査で、内閣支持率が22.0%まで急落したのだ。

 昨年9月の安倍内閣発足直後、支持率は63.9%で歴代内閣でも高い数字だったが、郵政造反組の復党問題の影響で昨年11月に47.7%まで下落。その後、閣僚の失言や事務所費問題が相次ぎ、先月末は29.1%と発足直後の半分以下にまで下がった。

 そして、参院選惨敗という審判を受けながら、続投を表明した首相に対し、「支持率の7.1ポイント急落」なる厳しい現実が突き付けられた。

 内閣支持率は政権維持の事実上のバロメーターで、「30%の危機ラインを割り込むと黄色信号、20%を切ったら赤信号で退陣秒読み」(自民党筋)とされる。

 こうした世論の厳しい反応に呼応するかのように、「安倍続投」支持が大勢だった自民党内の空気が変化しつつある。

 各派閥総会が2日、選挙後初めて相次いで開かれ、安倍首相への厳しい意見が噴出したのだ。

 居座りを決め込む首相から、更迭された赤城徳彦前農水相の出身派閥・高村派では、村上誠一事務総長=写真左=が「刺さった毒矢は、早く抜かないと毒が全身に回る。高村派として引導を渡せないなら、私が派閥横断で倒閣する」と口火を切った。

 非主流派の谷垣派総会では、会長の谷垣禎一前財務相=同右下=が「(路線を否定されたと首相が理解できないなら)信頼回復などできない。国会運営のあり方を大きく変更せざるを得ない」と批判した。

 古賀派では、会長の古賀誠元幹事長が「敗因がどこにあるか、(首相)自らもしっかり反省していただくことが大事だ。派閥として堂々というべきことをいう態勢を維持していく」と宣言した。

612片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:52:15
 そして、続投を支持していた二階派会長の二階俊博国対委員長ですら、「地方の格差が大きな問題になったのに、官邸は本当に反省しているのか」とクギを刺した。

 党内で退陣論が強まりつつあるなか、安倍政権には支持率の続落という危機が襲いかかる。

 かつてリクルート事件で退陣に追い込まれた竹下登元首相は、内閣発足後から30%超という低い支持率だったが、30%を割り込んだ際、「参院選はオレの顔ではやれないわな」と周囲に漏らした。金庫番秘書の自殺や消費税(3%)導入も後押しし、当時、史上最低の支持率8%まで落ち込み、「税率まで下がるだろう」とも揶揄された。

 そして、89年4月、「国民の信頼を取り戻すため身を引く」と表明し、同6月、予算成立と引き換えに退陣した。

 安倍首相の後見人を自認する森喜朗元首相も就任直後こそ支持率40%を超えていたが、小渕恵三元首相の後を継いだ際、「有力者5人が密室談合で決めた」と伝えられ、下落。その後、相次ぐ失言や、米原潜と宇和島水産高校実習船の衝突事故でのお粗末な対応もあり、支持率は5.7%まで落ち、01年4月、「国民との信頼関係に溝が生じた」として辞職した。

 こうした支持率の低下について、麻生太郎外相は「世論調査はあまり気にしない方がいい。安倍首相の祖父の岸信介元首相や、(麻生氏の祖父の)吉田茂元首相の時に支持率調査があったら、間違いなく森元首相より低い」と、安倍首相にエールを送ったが、これとは違った見方もある。

 非主流派の自民党中堅は「かつての自民党なら、全国に強固な後援会組織や各種支持団体を築いていたが、現在はそうした支持基盤が崩れつつある。支持率を無視した政権運営など考えられない。そもそも安倍首相は世論の後押しで選ばれたのではないか」と語る。

 歴代3位、5年5カ月の長期政権を誇った小泉純一郎前首相は独特のパフォーマンスで平均50%という高い支持率を背景に、与党や党内の抵抗勢力に対し、「伝家の宝刀」解散・総選挙をチラつかせながら独自政策を進めた。支持率低下は解散という首相の強力な武器を奪うこともなる。

 政治評論家の小林吉弥氏は「安倍内閣の支持率が10%台に落ちるのは時間の問題だ。現時点で、黄色信号は点滅し始めた」といい、こう語る。

 「参院選投開票日の1週間先送りも、内閣改造・役員人事を1カ月後にしたことも、完全な裏目。ことごとく政治的読みが違っている。10%台になれば、党内から『安倍首相では臨時国会は乗り切れない』『解散総選挙などとんでもない』という声が噴出する。負のスパイラルから抜け出せない安倍首相は、森内閣末期と同様、支持率が1ケタに落ち、退陣を表明することもあり得る」

 森元首相は最近、安倍首相が改造人事で政権浮揚に失敗した場合、「最後の組閣になるかもしれない」と周囲に漏らしているとされる。安倍政権の命運は、改造人事の結果次第となりそうだ。

ZAKZAK 2007/08/03

613片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:05
安倍「派閥の推薦受けない」自民水面下で激しい綱引き
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080447.html

完全に失敗した人事を一新し、再チャレンジを期す安倍首相
 安倍晋三首相は今月27日にも行う内閣改造・自民党役員人事で、派閥の推薦を受けず「安倍カラー」を前面に押し出すことを明言した。しかし、首相の求心力は急降下しており、各派閥はここぞとばかりに「挙党態勢」確立を求め、水面下で激しい綱引きが勃発(ぼっぱつ)している。ただ、党内には政権の先行きを疑問視する声も広がっており、早くも“泥船”から逃げ出す動きも出はじめた。

 「かつては派閥の推薦によって組閣を行っていたが、そういう方法は私の内閣では取らない」

 安倍首相は3日、評判の悪い“私の内閣”という言葉を用いてこう語った。小泉政権以前のように、各派のリストから閣僚を選べば「古い自民党の復活」といわれ、さらなる支持率の低下は避けられないからだ。

 しかし、昨年9月の政権発足時のような人選をすれば、「お友達内閣」と酷評され、参院選惨敗につながった首相の指導力と危機管理能力が再び問われることは確実だ。

 すでに、安倍政権下で冷や飯を食い続けてきた派閥からは、「党全体がバラバラではいけない。力を合わせていけるような態勢をどうつくるかだ」(谷垣禎一前財務相)などと、公然とポストの要求が突きつけられている。

 自民党長老はこう話す。

 「小泉氏が自分の好きなように組閣できたのは、支持率が高かったからだ。支持率の低い安倍首相は、水面下では各派の意見を聞かざるをえないだろう」

 確かに首相の求心力の低下は顕著だ。党の長老クラスが「一度は安倍首相を見限った」こともこれを後押ししている。参院選投開票日の29日夕、都内のホテルで森喜朗元首相、青木幹雄前参院議員会長、中川秀直幹事長が会談し、首相退陣はやむなしと判断したというのは周知の事実だが、4日の毎日新聞朝刊によると、その際に福田康夫元官房長官=写真左=を首相に据え、次期総選挙までの暫定内閣を組ませる構想で一致したと言うのだ。

 首相を見限る動きは他にも出はじめている。

 昨年の組閣の際には、強引に入閣候補を首相サイドに伝えていた津島派が3日、津島雄二会長と笹川尭副会長が会談し、今回は「派閥としての行動はしない」ことで一致した。

 これについて同派幹部は「派閥で推薦したら政権と心中させられる」と解説、あえて安倍政権と距離を置く姿勢を強調した。

ZAKZAK 2007/08/04

614片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 18:53:31
「1円以上領収書添付」に自民迷走、首相批判止まらず
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080446.html

 政治資金をめぐり政府・自民党が迷走している。政治団体を対象に1円以上の支出に領収書添付を義務付けるとの中川秀直幹事長案に異論が噴出、月内とりまとめが厳しい状況となっているのだ。党内には「辞任する幹事長にやらせる事自体が無理な話。早く新執行部を決めないからダメなんだ」(中堅議員)と、ここでも首相の手腕に対する厳しい見方が広がっている。

 「参院選の結果を受け止め、政治資金の透明度を上げる責任を負った。私も基本的にそういう(1円以上との)考えだ」

 安倍晋三首相は3日夜、記者団に対してこう述べ、幹事長案を後押しする考えを表明した。支持率が急落した首相としては、「政治とカネ」への取り組み姿勢をアピールして政権浮揚の一助としたい考えなのだ。

 しかし、党内からは「首相の浅はかさが透けて見える」(若手)などと、反発する声がしきり。同日午前に開かれた党改革実行本部の小委員会でも、首相のお膝元である町村派の早川忠孝衆院議員が「辞めていく執行部が決めていいのか。新執行部がきちんと検討していくべきだ」と指摘。他のメンバーからも「1円以上となると事務量が煩雑になり、また人件費がかかる」「香典を出して領収書はもらえない」などとの不満や異論が続出したのだ。

 自民党ベテラン議員の1人は顔を曇らせ、こうつぶやいた。

 「こんな大事な事は腰を据えて対処すべきだが、首相は浮足だっている。もはや機能不全だ」

ZAKZAK 2007/08/04

615片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/04(土) 19:59:35
安倍続投 新5人組“暗躍” (ゲンダイネット)
http://news.www.infoseek.co.jp/topics/society/shinzou_abe/story/04gendainet02033045/

 日本中が呆れた安倍首相の続投はどう決まったのか。だれとだれが決めたのか。「密室談合」の裏側が見えてきた。

 29日の参院選・投開票日。マスコミの出口調査で自民大敗が分かってきた午後4時40分すぎ、麻生外相が永田町の首相公邸に裏口から入った。公用車でなく、報道陣に見つからないよう、官邸が差し向けたワンボックスカーだった。

「公邸で待ち構えていた安倍は、“このままでは辞められない。続投を支えてほしい”と麻生に懇願したそうです。麻生は即座に全面協力を約束した。麻生が反旗を翻さなければ、党内で政局はあり得ない。この時点で安倍続投が決まった。同時に麻生の幹事長就任と、次期総裁選での麻生支持も決まった。両者の利害が一致したのです」(政界事情通)

 同じ頃、赤坂プリンスホテルでは森元首相、青木参院議員会長、中川幹事長が密談していた。森が総理の意向と「続投支持」の気持ちを伝え、青木、中川もこれを了承した。


●「総理は瀕死なほど操りやすい」と…

「森は、総理はだれでもいい。自分がどれだけ影響力を維持できるかどうか。麻生よりは安倍の方が近いし、死に体となる安倍はさらに操りやすくなるという計算です。青木にしても、仲間の惨敗で動きようがないし、続投支持で少しでも安倍に恩を売っておけば、内閣改造で参院から大臣を送り込めると考えたわけです」(関係者)

 5時40分すぎ、中川が麻生と入れ違いで公邸に入り、3者会談の結果を安倍に伝えた。これで続投の流れは決まったのである。

 各派の幹部には町村派会長から連絡が入り、谷垣派を除く各派もこれを了承した。ただちに安倍は下村官房副長官に「続投」を連絡、それが報道陣に流されたころには党内調整は終わっていた。報道陣が各派議員を回っても、「内閣改造で人心一新が大事だ」といった安倍続投容認論しか出なかったのもうなずける。

 7年前、小渕首相急死を受けて、森が後継総理になったときは、森、青木に加え、野中広務、村上正邦、亀井静香の5人の密談で総理が決められた。あれに倣って、今回は「新5人組談合」と呼ばれ始めている。7年前の森内閣は「密室談合」批判でスタートから低空飛行を続けて墜落したが、安倍談合続投も同じ運命をたどっている。

【2007年8月1日掲載記事】

616片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 09:09:46
安倍総理は空気が読めな過ぎる▲1▲
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1185849554/
191 無党派さん age 2007/08/04(土) 23:33:55 ID:QCBIkQJs
…冷静さを欠いた安倍首相には、自分を客観的に見据える余裕はない。なぜか。
その原因は井上首席秘書官にあった。演説会場での応援が終わるたびに、井上は
安倍首相にこう囁いていた。
「総理、すごい人手ですね。私はこんな群衆を見たことがありません。総理の人気は
本物ですよ」
「総理、この選挙戦が不調なのは総理のせいではありません。政権の足を引っ張る閣僚達が
悪いのです。あるいは候補者が悪いのです」
 そのかいあってか、選挙終盤戦になると安倍首相は明らかに開き直る。
仮に負けても問題とはならないと、自ら仄めかしはじめた。
安倍政権は、万事このような調子で勘違いを繰り返していた。

週刊朝日 8月10日号 上杉 隆 執筆
『戦後最年少総理が戦後サイテー総理に成り下がった日』より

617片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/05(日) 14:17:02
バンソウコウ大臣 安倍官邸があわててクビ切りに動いた背景
2007年08月05日10時00分ブックマーク トラックバック(2)
http://news.livedoor.com/article/detail/3257864/

 遅すぎた更迭の裏に一体、何があったのか。1日の永田町では、唐突に赤城の首を切った官邸の“決断”に疑問と批判の声が飛び交った。

 何しろ、赤城は2日から訪米予定で、1日にスケジュールを固めて、準備をしていた。それを記者発表したあとに、安倍は赤城を名指しして、内閣改造をすることを言明。結局、このまま赤城を訪米させては、相手に失礼になることもあり、ドタバタで更迭になったのである。

「クビにするのにもやり方がある。赤城に同情するわけじゃないが、官邸のやり方はメチャクチャだ。しかも、1日の朝、官邸に呼び出したのは井上秘書官だ。赤城は辞表を持っていかず、官邸で『便箋はありませんか』とたずね、その場で辞表を書かされた。これまでかばってきたのに、手のひら返しだ。それで官邸の評判が上がるならイザ知らず、みんなが『今頃遅いよ』と呆れている。どこまで失態を続けるのか」(自民党関係者)

 そこで、官邸が慌てて首切りに動いた裏側だ。

「1日、共同通信が、赤城の政治資金収支報告書に添付された領収書と記載に相違があることをスッパ抜いた。いい加減な資金処理がまたまたクローズアップされるのを恐れて、首を切った」(自民党関係者)という解説が流れているが、別の見方もある。

「党内は『早く改造しろ』の大合唱だ。このまま人事に手をつけずにいたら、9月までは持たない。そこで、新たに出てきた資金処理のミスを口実に、赤城を切って、時間稼ぎをしようとしたんだ」(官邸事情通)

 アホな安倍官邸に、多くの自民党議員はボー然としている。

【2007年8月2日掲載】

618片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 00:38:05
安倍首相「軽い断言」に参院選惨敗の予兆=桐野耕一(社会部)
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/kishanome/news/20070803ddm004070141000c.html

 ◇自己陶酔的な響かぬ言葉−−庶民の困窮知り改革を

 自民党の歴史的惨敗となった今参院選で、公示日1カ月前の6月初旬から有権者の声を中心に取材してきた。年金問題に不安を抱える主婦や社会保険庁職員、街頭演説に耳を傾ける人や「ネットカフェ難民」と呼ばれる人たち……。声を書き込んだB5サイズのノート4冊分をめくると、その数は50人を超えた。

 なぜ自民は惨敗したのか。なぜ有権者は安倍晋三首相に「ノー」を突きつけたのか。ノートを読み返すと、「首相は自分や周りばかりを見ていて、国民の方を見てくれていない」という叫びが聞こえてくるように感じた。

 7月12日の公示日、東京・秋葉原で安倍首相の第一声を取材した。「訴えが心に響いてこない。自分で自分に酔っているだけだ」。55歳の男性が言った。この男性は東京選挙区の自民党候補の応援に来たバリバリの自民支持者。「年金問題を自分の内閣で解決するというが、そう簡単に言い切っていいものか。首相としての重みを持ってもらいたい」

 1時間半も前から会場で首相を待つ35歳の男性がいた。「安倍さん好きです。教育改革とか、自分の好きなことは一生懸命頑張っているから。ただ、国民のことを思っているかと言えば、仲間の議員をかばってばかりで、そこはちょっと違うと思うけど」。首相支持者の意見としてノートに書き記したが、今読み返すと痛烈な批判だったと思う。

 国会運営では、私は安倍首相の政治手法に疑問を持った。社会保険庁改革関連法は十分な論議もされず強行採決された。ザル法と批判されながら改正政治資金規正法もあっさり成立。憲法改正手続きを定めた国民投票法や、改正教育基本法もごり押しした。

 こんな状況だから、年金問題に怒りを持つ高齢者、憲法改正の動きに疑問を持ったり反対する有権者の首相批判の声は予想できた。しかし自民支持者や「安倍ファン」からも多くの批判めいた声を聞くことになるとは思ってもみなかった。

 選挙戦終盤の26日、事務所費問題に揺れる赤城徳彦前農相の地元を訪れた。不明朗な事務所費を計上していた前農相の実家から約30メートル南の畑で農作業する71歳の男性がいた。前農相とは遠い親せき関係にあるという。その人が言う。「事務所費の問題は(前農相が)はっきり説明すべきだ。農家の生活は今、本当に苦しい。そういう時に多額のお金の問題なんて、農家や庶民の方を全く見ていない証拠。農家の苦しさが分かっていない」。さらに「昔は大臣の祖父(赤城宗徳元農相)が畑までやって来て、調子はどうだねと尋ねてくれた」と話し、「今は民主党の方が農家の方を向いている」とつぶやいた。この茨城での取材で、自民離れが想像以上に進行している現実を思い知らされた。

 翌日の夕方。東京都江戸川区の地下鉄駅前では、自民党比例候補の街頭演説が行われ、石原慎太郎・東京都知事が駆けつけた。500人ほどが駅前を埋めたが、ここでも自民に愛想を尽かす風景に遭遇した。「自民党に投票をと頼んでも、半分ぐらいは拒否反応を示す。安倍さんは仲間の大臣をかばい、事務所費問題でも『月800円で辞めさせるのか』とか細かい言い訳ばかり」と自民支持の男性がため息をついた。そして「指導力不足なんですよ」と続けた。

 24時間営業のネットカフェを定宿とする「ネットカフェ難民」。格差社会の象徴とされ、東京都内には20〜30代の若者や40、50代の日雇いの男性らが1000人以上いるという。彼らの声も聞いた。「政治には関心がある。でも投票のため実家に帰る金があれば、ここで何泊もできる」(28歳男性)。「今の政府に反対票を入れたい。でも選挙権のある実家は岐阜で、帰る金がない」(36歳男性)。投票に行きたくても行けないという切実な声だ。日雇いの55歳の男性はこう言った。「簡易宿泊所代わりに若者も大勢寝泊まりするこの現状を、お偉い先生方は知っているのかね」

 住民税アップに苦しむサラリーマンも、消費税の引き上げを警戒する商店主も「苦しい暮らしの内実を、政治家は知っているのか」と口々に語った。こうした怒りも安倍首相に「不信任」を突きつける結果になったのだろう。

 それでも首相は続投表明し、30日の記者会見で「約束した改革を進め、実行する責任がある」と語った。その改革とは庶民の生活に役立つものなのだろうか。

 実行しようと思えば、首相の権限で政府としてネットカフェ難民や疲弊した農家、高齢者の生活実態を詳しく調べられるはずだ。首相好みの改革ではなく、庶民の実態を知った上での改革こそ進めるべきだ。

毎日新聞 2007年8月3日 東京朝刊

619片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:03:25
’07参院選:石川選挙区 安倍首相、改革力説 金沢駅前などで支持訴え /石川
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/ishikawa/archive/news/2007/07/26/20070726ddlk17010127000c.html

 29日投開票の参院選で、自民党の安倍晋三首相が25日、候補者支援のため、金沢と小松の両市を訪れた。JR金沢駅前で演説した安倍首相は「経済を成長させないでどうやって格差が解消するのか。改革を進めるのか、逆行するのか、それを決める選挙。だから負ける訳にはいかない」と力を込めた。安倍首相が候補者支援で石川入りしたのは今月8日に続き2度目。

 森喜朗元首相らと演説に立った安倍首相は「地域主役の地域再生を進めるためにも、地域をよく知っている人材が必要。民主党に絶対、改革はできない。改革を実行できるのは自公だけ」と支持を訴えた。【高橋慶浩、栗原伸夫】

毎日新聞 2007年7月26日

620片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 10:56:25
「負けるな晋ちゃんまんじゅう」発売断念
http://www.nikkansports.com/general/p-gn-tp0-20070806-237671.html

 「純ちゃんまんじゅう」で知られる東京都荒川区の菓子メーカー「大藤」が、安倍晋三首相(52)関連シリーズ第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」(仮称)のお盆前の発売を断念したことが5日、分かった。安倍政権への国民の強い反発を背景に、社内外で政治パロディー菓子企画を疑問視する声が続出した。大久保俊男社長(59)は対応に苦慮している。

 安倍政権への逆風が「晋ちゃんまんじゅう」にも直撃した。大藤では昨年9月、発売した「誕生晋ちゃんまんじゅう」を参院選投開票日前の7月下旬に生産を終了。書き入れ時のお盆前に第2弾「負けるな晋ちゃんまんじゅう」を投入する予定だった。しかし、歴史的大敗にもかかわらず続投を表明した安倍首相への逆風は強まるばかり。社内外から新商品「負けるな晋ちゃんまんじゅう」に反発する意見が相次いだ。開発は頓挫している。

 大藤の菓子を取り扱う都内の小売店からは「参院選の結果を見ても、国民の反発が強い中、今、まんじゅうを出して楽しんでもらえるのか」など発売を疑問視する声が上がった。大久保社長は「社内の会議でも『このタイミングで出すのは適切か』『政治関係の商品は適切か』など激論が続き、私のアイデアが次々とNGになった」と説明。ユーモア感覚で政治家関連菓子を作ってきたが「こんな逆風は初めて」と明かす。

 政治家パロディー菓子シリーズは01年の小泉純一郎前首相(65)就任から約1年間販売した「ガンバレ純ちゃんの好景気まんじゅう」が初代。05年9月に「純ちゃんの黒糖改革まんじゅう」「ポスト純ちゃんまんじゅう」と2度モデルチェンジし、発売1年10カ月で30万箱を売り上げた。後継の「誕生晋ちゃんまんじゅう」は「純ちゃん−」で知名度が高まったためか、昨年9月から今年7月までの10カ月間に50万箱を販売する大ヒット商品となった。

 大藤では、今月27日にも行われる予定の内閣改造などを注視。情勢次第では「晋ちゃん」シリーズの継続そのものに判断を下す。お盆の書き入れ時の政治家シリーズは、麻生太郎外相(66)のマンガ好きのキャラクターに焦点を当てたフィギュア入りナッツ菓子「漫画王」に絞る。お盆商戦から「晋ちゃん」の姿が消えることになる。【清水優】

[2007年8月6日8時30分 紙面から]

621片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/06(月) 14:51:42
惨敗続投:ドキュメント安倍政権 散髪1時間半、頭の中は改造の構想?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/07saninsen/news/20070805ddm002010100000c.html

 ◇「総理は前よりやせていた」

 ◇ポスト安倍候補、じっと模様ながめ

 4日午前11時。参院選後初の週末を迎えた首相・安倍晋三は、公邸を出ると、東京・西新宿のホテル「ヒルトン東京」地下にある行きつけの村儀理容室に入った。

 地下に下りる階段で、父親に抱えられた小さな女の子が安倍に手を振った。二度三度、手を振り返した安倍だが、表情に笑みはなかった。

 マッサージ付きで、約1時間半。27日以降と見込まれる、内閣改造人事の構想を練っていたのか。帰りしな、安倍と握手した同ホテル1階の食料品店「田中屋」の佐川栄子店主は「総理は前よりやせていた。これから大事な時期なので頑張ってほしい」と心配そうに話した。

 「派閥の推薦は受けない」。安倍は自前の組閣を貫く方針だが、自民党内では「論功行賞はもう終わり。お友達内閣を早く解消し、人材を幅広く求めるべきだ」(山崎派会長・山崎拓)との空気が強まっている。

 「身体検査」でふるいにかけたとしても、組閣の顔ぶれで、党内をまとめきれるかどうか。「今までと同じままで、挙党一致とはいかない」(谷垣派幹部)といった声には、安倍も配慮せざるを得ない。人事でつまずけば、続投批判が一気に広がる懸念もある。

 難問を抱えたままの、安倍続投。だが「ポスト安倍」に名前が挙がる政治家たちは、じっと模様ながめしている。

 安倍続投を支持し、選挙翌日の先月30日からマニラで東南アジア諸国連合(ASEAN)関連の国際会議に出席していた外相・麻生太郎は、3日に帰国。4日は公務もなく、ゆっくり過ごした。新執行部の幹事長候補でもあり、周囲に「党内の空気がこれからどうなるかだ」と漏らす。

 開票日夕、元首相・森喜朗ら3人のホテル会合で、安倍退陣を想定した「暫定政権」の首班に名前の出た元官房長官・福田康夫。安倍続投に異論が相次いだ31日の総務会でも、発言は一切せず、音なしの構えだ。

 福田が会長を務める、50歳以上で初当選した自民党議員の会「クローニン(苦労人)の会」も、福田が「政局の間は開かない」と言っているため、動く気配はない。

 一方、不人気の安倍に代わって参院選で応援要請が殺到した防衛相・小池百合子。民主党代表・小沢一郎とかつては政治行動を共にし、政党を渡り歩いて自民党入りした経緯への反発を意識してか、政権への意欲はおくびにも出さない。

 前農相・赤城徳彦更迭直後の記者会見で、総裁選への対応を聞かれた小池は、こう答えた。「私はブラックバスではないが、外来種の小魚です。そういうことは、一切考えたことはない」

 散髪後、東京・富ケ谷の私邸に入った安倍は、訪れた自民党幹事長・中川秀直と約50分間、今後の国会対応などについて意見交換した。週明けから、どう反転攻勢に出るのか−−。(敬称略)

毎日新聞 2007年8月5日 東京朝刊

622片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 15:55:41
’07参院選:激戦から一夜明けて 世耕氏「初心に帰り頑張る」 /和歌山
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/wakayama/archive/news/2007/07/31/20070731ddlk30010561000c.html

 参院選和歌山選挙区で3選を果たした自民の世耕弘成氏(44)が、当選から一夜明けた30日、和歌山市内の事務所で毎日新聞などのインタビューに応じた。「改革魂を失わず、初心に帰って頑張りたい」と抱負を語ったが、全国的な自民の大敗に、笑顔が少なかった。

 自身の結果については「極めて満足。得票率で半分以上いき、全市町村で勝たせていただいた」と振り返った。自民の大敗は「今後の参議院運営を考えると厳しい1日になった。党や首相官邸で敗北の総括をしなければいけない」と話した。

 安倍晋三首相には深夜、電話で当選を報告。「いつになく、非常に厳しい口調で、『大変なことになった。非常に厳しいけども、しっかり引き続き頑張る』ということだった」と述べた。

 世耕氏は「地方が疲弊し、地方の人がかなり絶望的になっていることが色濃く出た選挙」と分析。「だからこそ、ふるさと納税を一日も早く実現させたい」と述べた。【青木勝彦】

毎日新聞 2007年7月31日

623片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 16:20:56
首相に直接退陣求める声 自民代議士会 '07/8/7
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708070272.html

 安倍晋三首相が出席した七日午後の自民党代議士会で、中谷元・元防衛庁長官が「首相は一度、身を引いて(立て直し策を)全党的問題として根本的に議論し直すべきだ」と指摘するなど、退陣を求める声が上がった。

 小坂憲次前文部科学相も「首相は『安倍か小沢(一郎民主党代表)か』で投手(党首)戦を挑み、国民はホームランを打たれたピッチャーに交代を求めた」と強調。「自ら続投を求めるのではなく、監督に意見を聞くべきだ」と述べた。

 退陣論を繰り返している石破茂元防衛庁長官も「首相は反省すべきは反省すると言ったが、何を反省し、何をどう改めるのかはっきりさせるべきだ」と迫った。

 首相は代議士会に先立つ両院議員総会で「私に対して職を辞せよとの声があることは承知しているが、改革を進めることで責任を果たさなければならないと決意した」と続投への理解を求めた。

624片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 21:36:17
安倍首相:豪議会での演説取りやめ 政治責務理由に
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070808k0000m010103000c.html

 オーストラリアのハワード首相は7日、首都キャンベラの連邦議会での答弁で、安倍晋三首相が9月11日に予定していた連邦議会の両院合同会議での演説を取りやめたことを明らかにした。参院選で自民党が大敗し、長期の外国訪問を続ける余裕がなくなったためとみられる。

 ハワード首相によると、安倍首相は数日前に電話で「国内の政治的責務のため」キャンベラを訪問できなくなったと伝えた。9月8、9日にシドニーで開かれるアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議には出席すると語ったという。

 演説は、ハワード首相が安倍首相との5月の電話協議で招請。安倍首相は日本の首相として初めて演説することになっていた。(共同)

毎日新聞 2007年8月7日 20時59分

625片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/07(火) 23:39:33
おおいた評論:ストーカー政治 /大分
http://www.mainichi-msn.co.jp/chihou/oita/news/20070807ddlk44070658000c.html

 「幸せにするから」と女性を口説いて結婚にこぎつけたら、男にとっては一生の約束になる。しかし断られてもなお「幸せにすると約束したから」とつきまとう男は、立派なストーカーである。

 参院選で惨敗しながら安倍晋三さんは「新しい国造りという国民への約束を果たすことが私の使命」と政権の座に居座った。あえて非礼を承知で言うが、これは国民へのストーカー行為ではなかろうか。

 約束とは相手が同意して初めて成り立つ。去年の今ごろ、安倍さんの人気は結構なものだった。自民党総裁選直前の本紙世論調査では首相にふさわしい政治家に55%が安倍さんの名をあげた。著書『美しい国へ』もベストセラーになった。「私の主張を国民は1年前に受け入れたではないか」と安倍さんは思っているのだろう。

 だが今にして思えば1年前の応援は、恋愛で言えば「見栄えもするし態度もき然として見えるから、お付き合いくらいはしてみようかしら」といった程度のものだったのではないか。いわば交際のきっかけ。付き合ってみると大した男ではなかったとは、よくある話である。参院選は安倍さんには初めて信を問う選挙。「交際を続けて下さい」のお願いに見事にひじ鉄をくらったわけだ。それでもつきまとうのは男として潔いとは言えない。安倍さんがしきりに懐かしむ「日本人の美風」にも反しよう。

 「敗因は年金の逆風と閣僚の不祥事。『戦後レジーム脱却』の主張は今も支持を得ている」と安倍さんは考えているらしい。これまた勘違いではなかろうか。安倍政治の究極の目標は憲法改正、とりわけ9条改正だが、7月31日の本紙によれば参院選当選者の58%が改憲を支持するものの9条改正賛成は58%中の67%。全体の38%に過ぎないのだ。

 惨敗に自民党では幹事長らが人身御供になった。しかし幹事長が責任を負う相手は党員であって国民ではない。辞めようが辞めまいが、国民は知ったことではないのである。選挙戦終盤、自民党幹部の演説は支離滅裂だった。「民主党が勝てば株価が下がる」「喜ぶのは北朝鮮」

 民主党にも、経済通や強硬派はゴマンといる。自民党こそ正統という思い上がり。悲しいかな結婚とは愛情や相性だけで踏み切れるものでもない。姑小姑(しゅうとこじゅうと)の品性もまた、見られているのである。<大分支局長・藤井和人>

毎日新聞 2007年8月7日

626片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 08:17:55
自民代議士会などで「安倍批判」続出
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070807it14.htm

 自民党で7日に開かれた地域ブロック別の国会議員懇談会や代議士会で、安倍首相の参院選惨敗の責任を指摘する意見が相次いだ。一部の派閥幹部からは退陣を促す声も出ており、首相批判はなお広がる可能性がある。

 7日夕の中国・四国ブロックの会合では、谷垣派事務総長の中谷元・元防衛長官が「今、党が置かれている状況は、急場しのぎではなく、抜本治療が必要だ。そのためには、信頼と求心力が不可欠で、今の首相のままでは再出発にはならない」と首相の退陣を要求した。

 高村派事務総長の村上誠一郎・元行政改革相も「最高責任者がもっと切実に反省しない限り、下の部下を替えても本当の人心一新にならない」と同調した。

 九州ブロックの会合では、「首相は両院議員総会に出席し、自らの進退の是非について党内の意見を聞くべきだ」という声が続出した。ただ、会合終了後、丹羽・古賀派会長の古賀誠・元幹事長は「行くも地獄、退くも地獄だ。(首相は)行くことで(政権を)担ってみようということなので、それは一つの決断だ」と続投容認の考えを示した。

 これに先立ち、同日昼に開かれた代議士会では、首相のすぐ隣でマイクの前に立った中谷氏が、「一度首相は身を引くべきだ」と退陣論を展開した。小坂憲次政調副会長(津島派)や石破茂・元防衛長官(同)も「(首相が)何を反省するかが大事だ。それを明らかにしてほしい」と批判した。

 首相は険しい表情で、こうした意見を聞いていた。7日夜には首相官邸で記者団に、「厳しい意見も受け止めていかなければならない。改革を進めることによって責任を果たしていく」と語った。

 谷垣派は7日夕、都内で会合を開き、今後の対応を協議した。冒頭には、首相を厳しく批判している加藤紘一・元幹事長も出席した。谷垣派の幹部からは「次の内閣改造で入閣を打診されても断る」という声も出ており、同派は「反安倍色」を強めつつある。

(2007年8月8日0時48分 読売新聞)

627片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 12:06:38
知事会見 首相続投に「疑問」 「国民が信頼していない」 参院選自民大敗で批判 讀賣三重

 参院選で大敗した自民党の安倍首相が続投したことに対し、野呂昭彦知事は7日の定例記者会見で「国民が信頼していない首相が率いる政府のやることを、知事としてどう受け止めればいいのか」などと述べ、現在の政治状況を「異常な状態」と批判した。

 野呂知事は参院選について、有権者は年金や「政治とカネ」など様々な観点でとらえたと指摘し、「安倍首相が自ら『私か、小沢(民主党代表)さんか』を問い、国民は『ノー』で答えた。驚くほどの厳しい審判が安倍政権に下った」と話した。そのうえで「安倍首相はすぐ辞意を表明すると思っていた」と、続投に疑問を投げかけた。

 また、「個人的な意見」として、民主党の小沢代表が首相としてふさわしいとの考えを示した。

 このほか、県議会が議論している会期の見直しについては、「議会だけでなく、執行部にかかわる問題もある。執行部とも十分に意見交換するようお願いしたい」と述べ、議会主導で進む見直し論議をけん制した。県議会の岩名秀樹議長は6日の定例記者会見で、現行年4回の定例会を年1回開催とする「通年議会」に前向きな姿勢を示した。野呂知事は「議員間討議の活性化は、現行の制度でできないことはない。年4回か通年かではなく、大切なのは中身だ」と述べた。

 そのうえで、議会準備や県議からの調査依頼などで、執行部が現在も相当な負担を強いられていると強調。「さらなる負担は行政サービスにも影響しかねない。年間千数百万円の費用弁償もどうなるか分からない」と、見直しのデメリットを挙げ、県議会と執行部とがオープンに議論する場を設け、十分に意見交換することが重要だとした。

(2007年8月8日 読売新聞)

628片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 13:21:23
「このままでは衆院ものたれ死ぬ」止まらぬ安倍批判
若手議員からも
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007080712.html

 参院選敗北を受けた自民党内の混乱は収まりそうもなく、党執行部への突き上げは日増しに強まっている。安倍政権誕生の原動力となった若手議員からも安倍晋三首相への批判や不満が続出しており、求心力低下は避けられない状況だ。

 6日午後、自民党本部で開かれた東北ブロック両院議員会議。

 まず津島派会長の津島雄二元厚相が「庶民の気持ちをいかに分かるかが今のリーダーに求められているのに、今の政治には思いやりや愛情がない!」と強い口調で首相を批判した。

 これを受け、他の議員からも「構造改革により地方は疲弊した」「選挙中に中央からエライ人が来すぎて、地方がバカにされた気がした」など厳しい言葉が続出。会長の加藤紘一元幹事長は「首相に生の声を届けることが必要だ」と実名入りの議事録を首相官邸に届けることを決めた。

 一方、衆院2回生と、非改選の参院1回生が開いた参院選総括会でも、「参院選はまさに死屍(しし)累々。このままでは衆院ものたれ死ぬ可能性もある」(谷公一衆院議員)など悲鳴が相次いだ。衆院2回生は安倍政権誕生の原動力となっただけに事態は深刻だ。

 「首相(の対応)が敗因のすべてだ。(人事や政策の)方針を変えないままの続投はあり得ない」(早川忠孝衆院議員)、「きちんと危機対応体制を取れなかった官邸を総取っ換えしないと誰も納得しない」(葉梨康弘衆院議員)−と首相批判も続出。「首相は『安倍をとるか、小沢をとるか』で選挙をやったのだから、潔く辞めるべきだ」(小泉昭男参院議員)と首相退陣を求める声までも飛び出した。

ZAKZAK 2007/08/07

629片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 18:01:59
クローズアップ2007:原爆症基準見直し 支持率急落、焦る首相
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/closeup/news/20070807ddm003040041000c.html

 62回目の原爆の日を迎えた広島で安倍晋三首相が原爆症認定基準の見直し検討を表明し、柳沢伯夫厚生労働相が「1年以内」とめどを示したことで、被爆者の間には早期政治決着に向けての期待が膨らんでいる。だが、一部には警戒感も残る。参院選惨敗で窮地に立った首相が政権浮揚を狙い、「リップサービス」で弱者救済策を打ち出したとの見方もあるからだ。突然の指示に戸惑う厚労省と、基準見直しを認定制度の抜本改革につなげたい被爆者。両者の溝は深く、全面解決への道筋ははっきりしない。【近藤大介、清水健二】

 ◇訴訟6連敗を「考慮」

 「この問題は長い年月が経過しているわけですが、さまざまな裁判の判決が出ました。残念ながら、まだ実務的に前進していないという状況を考慮して、判断しました」

 6日夜、安倍首相は首相官邸で認定基準見直しの検討を決断した理由を語った。首相の背中を押したのは、全国の地裁に起こされた原爆症認定の集団訴訟で国が「6連敗中」であることへの危機感だった。周辺も「首相は自民党の社会部会長経験者で問題意識があり、敗訴で早急な判断が必要だと感じた」と解説する。

 被爆者団体と面会するかどうか、首相は最後まで迷った形跡がある。首相は1日、被爆者代表が求めていた6日の「要望を聞く会」への出席について、「スケジュール上の都合でそういうこと(欠席)になった」と記者団に話していた。これを2日に「日程の調整をして5日にお目にかかれる予定だ」と態度を一転させたからだ。

 政府関係者は「被爆者に会い、久間(章生前防衛相の失言)問題にけじめをつける必要があった」と語り、原爆投下を「しょうがない」と表現した久間発言のダメージを薄める狙いもあったことを認める。

 塩崎恭久官房長官は3日、国会内で自民党の河村建夫政調会長代理に「内閣は苦境にあるが支えてほしい」と頭を下げた。この場で、原爆症認定問題に触れ「官邸としても、何とかしたい」と打ち明けた。内閣支持率の急落に何とか手を打とうと腐心する首相官邸の現状がうかがえる。

 ただ、基準見直しは政府内の調整が不十分なまま打ち出された。首相周辺は「首相は国の方向性を決意として表明した。具体的な中身は今後、厚労省で考える」と早くも「煙幕」を張っており、決着のシナリオは厚労省に丸投げした格好だ。

 「(首相の見直し検討発言は)選挙対策と見られても仕方がない。政治決断といえば格好いいが、予算のことを考えれば、何にでも首を縦に振るのはいかがなものか」(内閣官房幹部)。政府内からも、そんな冷ややかな声が漏れている。

 ◇戸惑う厚労省「政治決定なじまぬ」

 「原爆症認定は科学の問題だ。政治解決がなじむのか……」。安倍首相の突然の見直し指示に、厚労省幹部は戸惑いを隠さない。

 原爆症と認められるには、被爆者が単に病気になったというだけでなく、「病気が原爆放射線に起因する」との認定が必要だ。まず爆心地からの距離などに基づき「DS86」と呼ばれる計算式で浴びた放射線量を推定し、次に疾病や性別、年齢別に疫学調査から割り出した「原因確率」(病気の原因が放射線である可能性)を求める。これが10%以上なら、専門家19人で作る厚労省の審査会が原爆症と判断する。

 01年から導入されたこの審査方法は、客観性が高い半面、被爆者の1%未満しか認定されないため、「厳しすぎる」との批判が根強い。原爆症認定訴訟で昨年5月の大阪地裁判決は、国の認定基準を「考慮すべき要素の一つにすぎない」と言い切った。多くの判決は「黒い雨などの放射性降下物や、汚染された水や食べ物を口にした内部被ばくの影響を国は過小評価している」と指摘する。

 しかし、厚労省には「認定基準は最新の知見を基に専門家が決めた」という建前があり、(1)判決ごとに指摘の内容が違う(2)判決で採用した学説が主流ではない−−などの理由を挙げ、敗訴を受け入れてこなかった。

 首相の見直し検討表明にも厚労省職員は「政治の指示で手を着けられるのは『10%以上』の下方修正くらいだろう」と話す。

 これに対し、被爆者側は、審査会のあり方を含めた抜本改革に期待する。「特定の病気にかかったら、原爆症と認めればいい」と弁護団幹部。この場合、認定の可否は分かりやすくなるが、07年度で約970億円に上る被爆者手当をどこまで増やせるかがカギになる。

 認定訴訟については、安倍首相も「裁判は別」としており、解決はまだ先になりそうだ。ただし、認定基準の見直し着手は、国が現行基準を自ら誤りと認める形になり、「勝訴の見込みは一層薄くなる」との見方が厚労省に広がっている。

630片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 18:03:13
 ◇本気ならすべての控訴取り下げて−−被爆者に歓迎と警戒

 被爆者は政府による認定基準の見直し検討を歓迎しながらも、国への不信感はぬぐい切れておらず、専門家による検討会の構成や検討内容などから、安倍政権の真剣さを見極めたい考えだ。

 日本被団協の田中煕巳事務局長(75)は「厚労相が言ったからには、大きく動くだろう」と期待を寄せる。「原爆訴訟を支援する広島県民会議」の渡辺力人事務局長(80)は「一歩前進」としながらも、「(厚労相は)検討会専門家に被爆者団体代表を入れるとは言わなかった」と指摘する。

 長崎地裁で原爆症認定を求める集団訴訟を起こしている森内実・原告団長(70)は厚労相発言を評価しつつ、「人気取りのパフォーマンスでないことを願っている」。

 政府が認定基準を本気で見直そうとしているのなら、チャンスはいくらでもあったはずだ−−。被爆者の間にはそんな思いが根強い。森内さんは強調する。「本気で見直す気なら、すべての控訴を取り下げてほしい」【下原知広、大沢瑞季、錦織祐一】

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 ■原爆症認定をめぐる動き■

1957年 4月       旧原爆医療法施行。原爆症認定制度始まる

  87年          認定審査の放射線量推定に「DS86」導入

  95年 7月       被爆者援護法施行

  00年 7月       原爆症訴訟(松谷訴訟)で最高裁がDS86の機械的当てはめを不当とする初判断

  01年 5月       認定審査に「原因確率」を導入

     11月       日本被団協が集団提訴方針を公表

  02年 7月       全国約70人が原爆症認定求め申請

  03年 4月       札幌、長崎、名古屋各地裁に初の集団提訴(現在15地裁・5高裁で係争中)

  06年 5月〜07年7月 大阪、広島、名古屋、仙台、東京、熊本各地裁で国側敗訴の判決

  07年 8月       安倍首相が認定基準の見直し検討を表明

毎日新聞 2007年8月7日 東京朝刊

631片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/08(水) 22:21:32
首相批判の自民議員 政策提言の勉強会設立
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070808/20070808-00000069-nnn-pol.html

 安倍首相と距離を置く自民党の中堅議員らが8日、会合を開き、安倍政権の政策の見直しも含め政策提言を行う勉強会を作ることを決めた。

 8日に集まったのは、小坂前文科相や後藤田正純衆議院議員ら、安倍首相と距離を置く自民党の中堅議員ら6人。会合では、小泉前首相と安倍首相が進めてきた経済政策などには問題点が多いとの意見が出された。その上で、今後、派閥横断的な勉強会を立ち上げて賛同者を広く募り、政策提言を行っていくことを決めた。今月中に再び会合を開く予定で、出席者は「倒閣運動ではない」と強調しているが、安倍首相の辞任を求める声が公然と上がっている時期だけに憶測を呼んでいる。

 一方、自民党本部で開かれた小泉・安倍改革路線を支持してきた中堅・若手議員の会合では、安倍首相が続投の意向を示したことについて「国民に対しての説明が足りない」との意見が相次いだ。

 また、「すぐに決めてしまったので自由に意見を言う機会を失ってしまった」などと、大敗にもかかわらず即座に続投を表明した安倍首相の姿勢を批判する声も出た。これまで安倍首相を支持した若手議員からも批判が飛び出した形。

632片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/09(木) 08:07:26
首相メルマガ 「続投宣言」に賛否両論
8月9日8時0分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070809-00000076-san-pol

 安倍晋三首相が続投への決意をつづったメールマガジン(2日配信)に、読者からの反響が殺到している。参院選大敗を受けた首相自身の「続投宣言」は、メルマガ内でも賛否が分かれている。

 首相のメールマガジンには毎週600〜900件の返信があるが、今回は締め切りの5日までに、2倍以上の2211件の反応があった。返信にあたっては毎回、「満足度」を選んでもらっており、今回は、満足34・5%▽やや満足18・1%▽普通9・8%▽やや不満9・4%▽不満28・3%−という結果に。「満足」の割合は普段と同じだが、「不満」が大幅に増えたといい、首相の決意に対する読者の心理が浮き彫りになっている。

 首相は、参院選後初めての配信で「逃げることなく、国民の厳しい声に正面からこたえていく覚悟だ。改革の方向性が否定されたとは思えない」と宣言、続投への理解を求めていた。

633片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/10(金) 07:27:04
15日は靖国参拝せず 首相、政局の混乱を回避(08/10 07:07)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/42624.html

 安倍晋三首相は九日、終戦記念日の十五日に靖国神社を参拝しない方針を固めた。小泉純一郎前首相は昨年、同日の参拝に踏み切ったが、首相は参院選惨敗で求心力が低下する中、公明党などの反発で政局のさらなる混乱を招きかねないと判断した。関係が改善しつつある中韓両国にも配慮したとみられる。

 首相は九日夜、終戦記念日の靖国参拝について「行く行かないについて明言する考えはない」と述べ、参拝の有無に言及しない姿勢をあらためて示した。しかし、首相周辺は「首相は終戦記念日の参拝を自民党総裁選でも公約しておらず、もともと念頭にない」と参拝に否定的な見方を示した。

 ただ、首相周辺は「靖国神社で大切なのは春と秋の例大祭だ」と語り、首相が十月の秋季例大祭期間中などに参拝に踏み切る可能性は残っている。

 首相は官房長官時代の昨年四月十五日に靖国神社を参拝したが、就任後は中韓両国との関係に配慮して参拝を控え、参拝について明言しない方針を堅持。一方で四月の春季例大祭で真榊(まさかき)を奉納し、七月の「みたままつり」にもちょうちんを献灯した。

634片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/10(金) 15:23:41
2007/08/10-13:26 安倍首相は改革続行を=自民有志が要請
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081000525

 自民党の小野次郎衆院議員らは10日昼、首相官邸で安倍晋三首相に会い、構造改革や政治改革、党改革の断行を求める緊急アピールを手渡した。これに対し、首相は「小泉改革は緒に就いたばかりで改革を止めるわけにはいかない。引き続きしっかりと頑張る」と応じた。
 緊急アピールには、「小泉チルドレン」と呼ばれた同党の当選1回の衆院議員40人以上が賛同しているという。首相との面会後、小野氏は「痛みを伴っても、改革の進む方向を政治のトップリーダーが国民に分かりやすく説明することが大事だ」と記者団に語った。

635片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/11(土) 07:59:53
靖国参拝:8・15は全閣僚が見送り 政権弱体化を象徴?
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070811k0000m010156000c.html

 安倍内閣の全閣僚が10日、そろって終戦記念日(15日)の靖国神社参拝を見送る考えを明らかにしたのは、参院選惨敗による政権弱体化で、国内外の摩擦を少しでも避ける必要に迫られている事情が大きい。中国などの反発を承知で小泉純一郎首相(当時)が参拝に踏み切った昨年とは打って変わり、今年の「8・15」は身動きの取れない安倍政権を象徴している。

 昨年の終戦記念日には、首相のほか中川昭一農相と沓掛哲男国家公安委員長の2閣僚が参拝しており、参拝閣僚ゼロは異例。10日の閣議後会見で、高市早苗少子化担当相は「これまで8月15日には昇殿参拝してきたが、今年は公務がある」と残念そうな表情を浮かべ、安倍晋三首相の心中を「(参拝すれば)外交問題になり、不要な混乱を起こす可能性がある。ここはこらえよう、と思っているのではないか」と推し量った。

 安倍首相は就任後から、近隣諸国に配慮した方が政権にとって得策との判断で参拝を控えているが、元々は首相参拝を強力に主張してきた。参院選ではこうした「安倍カラー」は支持されず、首相周辺は「当面、首相が参拝する環境にはない」という。政権維持の瀬戸際にある首相に、各閣僚も「右へならえせざるを得ない」(政府関係者)のが実情のようだ。【川上克己】

毎日新聞 2007年8月11日 1時03分

636片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 07:11:37
「美しい国」封印し、反省 首相、惨敗で低姿勢に '07/8/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708120139.html

 「美しい国」から「反省、責任、協力」へ―。安倍晋三首相は参院選の惨敗後、「美しい国づくり」「戦後レジーム(体制)からの脱却」など従来「看板」としてきた理念目標を封印。代わりに生活、地域重視で、参院第一党となった民主党とも協調する「低姿勢路線」を鮮明にしている。

 周辺は「『美しい国』は国民になかなか理解してもらえなかった。高い理想だけでは駄目だとの意識に変わったのだろう」と解説。ただ首相が惨敗でも続投したことで内閣支持率は続落。路線転換で局面打開できるかはなお見通せない状況だ。

 首相が参院選後によく使うフレーズは「反省すべきは反省する」。惨敗にも「当然私にすべて責任がある」と繰り返し、更迭した赤城徳彦前農相の「政治とカネ」問題などへの対応でも素直に自らの落ち度を認めた。

 インド洋での海上自衛隊による給油支援の根拠となっているテロ対策特別措置法の十一月一日までの期限を延長する法改正をめぐっては「民主党に協力を求める」を連発。選挙戦で「ぬるま湯体質の組合に支持されている民主党に改革はできない」と口を極めて批判していた本人とは思えない「変身」ぶりだ。

 お得意の「美しい国」「戦後レジーム」は、参院選投開票の七月二十九日夜からほぼ消失。いつの間にか「新しい国づくり」と言い換えた。その上で首相は「改革の痛みを感じている地方の声にも応えていく」として「地域再生」への取り組みを強調し始めた。参院選で民主党の大躍進を許した「一人区」対策が明白だ。

 一方、首相は今回の惨敗の原因を、年金記録不備、「政治とカネ」問題への批判とみて「わたしの改革の方向性は否定されたとは思えない」と主張。このため今後も「改革の流れを止めない」として憲法改正や教育、公務員制度改革など「安倍カラー」の政策を再び前面に掲げる機会を探っていくとみられる。

637片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 07:19:58
安倍首相:謹慎と勉強の夏 休み返上、構想練る−−内閣改造・党役員人事など
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070812ddm002010112000c.htm

 安倍晋三首相はお盆期間を迎える今週、就任後初めての夏休みを返上する考えだ。首相官邸や公邸などで、今月27日に予定される内閣改造・自民党役員人事の構想を練ったり、19〜25日のインドネシア、インド、マレーシア訪問の準備にあてる。恒例だった山梨県鳴沢村の河口湖近くの別荘での避暑は自粛する。参院選での自民党惨敗を受けて、謹慎と勉強の夏になりそうだ。

 歴代首相はお盆期間中、1週間程度の夏休みを取るのが慣例。昨年は、小泉純一郎前首相が公邸で夏休みを過ごしたほか、官房長官だった安倍首相も家族と別荘で静養した。首相は今年5月の大型連休中も、別荘でゴルフなどを楽しんだ。

 だが今年はお盆期間中に決まった主な予定は、15日の終戦記念日に開かれる全国戦没者追悼式への参加だけ。首相は10日、自身の夏休みについて「外遊も控え準備もあるので、取れるかなと思っています」と記者団に語るにとどめた。「選挙があったから、やることがいっぱいある」(首相周辺)として、趣味の映画鑑賞や観劇などの息抜きも当分の間は控えることになりそうだ。【石川貴教】

毎日新聞 2007年8月12日 東京朝刊

638片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/12(日) 08:44:44
首相動静(8月11日)
8月12日1時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070812-00000003-jij-pol

 午前8時現在、公邸。朝の来客なし。
 午前中は来客なく、公邸で書類整理などして過ごす。
 午後も来客なく、公邸で書類整理などして過ごす。
 午後6時、公邸発。「総理、公邸で麻生太郎外相と会いましたか」に、笑って首を横に振りながら「いえ、会ってません」。
 午後6時17分、東京・富ケ谷の私邸着。
 12日午前0時現在、私邸。来客なし。(了)

639片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/13(月) 10:49:00
「逆境克服を」 「国民とかい離」 九州自民同情と批判
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/election/2007sanin/kyushu/20070731/20070731_002.shtml

 参院選で歴史的大敗を喫した自民党の地方組織は30日、ショックを引きずるような重い空気に包まれた。過去の参院選で野党を圧倒していた九州でも、県連幹部が辞表を提出。幹部の口から反転攻勢を期す言葉とともに、安倍晋三首相(党総裁)への批判が漏れた。

 「2つとも落とした責任の重さを感じる」。長崎県連の谷川弥一会長は29日夜、辞意を表明した。参院選長崎選挙区で、自民党は民主党に二連敗。30日になると、長崎支部の三役も辞職願を提出し、敗戦の余波が広がっている。

 熊本県連もトップが交代する。古閑三博会長は6月に切れた任期を延長し、公認候補の選対本部長を務めたが落選。同日の役員会の後「人心を一新し、自民党を復活させてほしい」と語った。

 自民党が衝撃を受けた1人区惨敗。陣頭指揮を執った安倍首相の続投には賛否両論ある。

 「参院選は政権を問う選挙ではない」(衛藤征士郎大分県連会長)「辞めればいいというものではない。厳しいときこそ逆境に立ち向かってほしい」(本坊輝雄鹿児島県連幹事長)。熊本県連の西岡勝成幹事長は「首相はむしろ、足を引っ張られた立場」とかばう。

 逆に、参院選で公認候補が連敗した宮崎県連の坂元裕一会長は厳しい。「二世、三世はああいうものなのか。国民の意識と懸け離れており、現場の声が届いていない。霞が関の官僚と同じだ」

 佐賀県連の石井秀夫幹事長は続投を「当然とは思わない」としながら、「これまでの仲良しクラブのような内閣は勘弁してほしい」と内閣改造に期待する。

 しかし、政権をかけて戦う衆院選に不安を抱く向きもある。「首相はカリスマ性がない。演説に感情がこもっておらず、弱々しい」。福岡県連幹部は「選挙の顔」に烙印(らくいん)を押した。

=2007/07/31付 西日本新聞朝刊=

640片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:17:25
首相、お盆休まず官邸出勤 来客減る中「反省」の日々
2007年08月13日23時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0813/TKY200708130319.html

 安倍首相が恒例の「お盆休み」を返上して、官邸にこもっている。27日の内閣改造に向けた人事構想を練り、外国訪問や秋の臨時国会に備えるためだが、参院選大敗後の続投批判への配慮ものぞく。ただ、選挙後の来客は減っており、孤独感を深める首相にとって厳しい残暑が続きそうだ。

 首相は、13日も午前10時に官邸に出勤。5人の首相秘書官、塩崎官房長官、官房副長官、首相補佐官ら多くのスタッフが次々と出勤した。首相はこれまで長期休暇を山梨県・河口湖の別荘や東京都内のホテルで過ごしてきたが、「外遊や秋の臨時国会の準備」を理由に返上を決断した。

 ただ、その意欲とは裏腹に首相への来客は減る傾向だ。参院選前は1日10グループを超えることも多かったが、選挙後は2、3グループの日も。外部の人との会食もめっきり減った。議員が激励に訪れることはあるものの、首相に近い議員の一人は「調子が上向きならどんどん人が集まるが、最近の『首相動静』欄は短い。今はだれも総理に近づこうとしない」。

 参院選後は自民党内の批判だけでなく、記者のぶら下がり取材でも「『ゼロから出発』と言うなら、いったん官邸を出たらどうか」といった厳しい質問が相次ぐ。それでも首相はお盆の間もぶら下がりを受ける方針で、反省を姿勢で示したいと考えているようだ。

 官邸スタッフからは「総理が官邸にいるだけで職員は休みづらい。別荘で英気を養ってくれないものか」との声も漏れてくる。ただ、与党内では「首相は外遊に行っている場合か」との声も出ており、首相もおいそれと休めないのが実情だ。

641片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:21:00
A級戦犯無罪主張のパル判事遺族と面会へ 安倍首相
2007年08月14日02時24分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708130325.html

 安倍首相は今月下旬にインドを訪れる際、極東国際軍事裁判(東京裁判)のパル判事の遺族と23日に面会する方向で調整していることがわかった。パル氏は連合国側判事として唯一、東条英機元首相らA級戦犯全員の無罪を主張したことで知られている。

 政府関係者によると、パル氏の遺族との面会は首相の強い希望だという。首相は東京裁判について国会答弁などで「国と国との関係において、この裁判について異議を述べる立場にはない」と述べるにとどめている。ただ、かつてはそのあり方に疑問を唱える立場をとっており、波紋を呼ぶ可能性がある。

642片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:23:05
続投批判に配慮?首相、今年は夏休みも取らず執務
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070813ia21.htm

 安倍首相はお盆期間中の13日、首相官邸に出勤し執務にあたった。

 首相周辺によると、首相は夏休みを取らない予定だ。

 参院選の自民党惨敗で首相の続投に党内外から厳しい批判が出ていることに配慮し、夏休み返上で政権の立て直しに専念する姿勢を示しているようだ。

 13日の首相官邸には首相のほか、塩崎官房長官、下村、的場両官房副長官、根本匠衆院議員ら4人の首相補佐官ら「チーム安倍」のメンバーが顔をそろえた。首相は小池防衛相や自民党議員らと面会し、報道各社の記者の質問に立ちながら答える「ぶら下がり取材」にも2回応じるなど通常通りの勤務をこなした。

 首相の今週の公務は、終戦記念日の15日に閣議と全国戦没者追悼式への出席が予定されている程度だ。それでも、19日から25日までのインドなど3か国歴訪や、9月に召集する臨時国会での所信表明演説の準備なども進めており「非常に多忙な状態だ」(首相周辺)という。

 特に27日に党役員・内閣改造人事を控え、官邸で過ごす時間の大半を人事構想に充てていると見られる。

 安倍首相は山梨県鳴沢村に別荘を持ち、5月の連休中には別荘で静養しながら就任後初めてゴルフを楽しんだ。昨年9月の組閣前の人事構想もこの別荘で練っており、政府内には「首相には気分転換も必要だ」との声もある。

 しかし、「今、首相が遊びに出かけるのは、さすがにまずい」(首相周辺)と、自民党内や国民からの続投批判を強く意識する声も漏れており、こうした声に配慮せざるを得なかったようだ。

 歴代首相は8月中に夏休みを取るのが通例で1990年代以降の各首相は、数日から2週間程度を取ってきた。夏休みを事実上返上した首相は、衆院解散・総選挙を断行した2005年の小泉首相、98年に参院選惨敗を受けて組閣した小渕首相が3日間の休暇の大半を首相公邸で金融政策などの勉強に充てた例がある。

(2007年8月13日23時3分 読売新聞)

643片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:32:33
安倍首相:東京裁判のパール判事遺族と懇談へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070814k0000m010096000c.html

 安倍晋三首相がインドを訪問する際、同国コルカタで極東国際軍事裁判(東京裁判)で判事を務めたパール氏の遺族と23日に面会する方向で調整していることが、13日分かった。首相は「インド独立の英雄」として知られる故スバス・チャンドラ・ボース氏の子孫との交流も検討している。

 東京裁判では、A級戦犯の25人が有罪判決を受け、東条英機元首相ら7人が絞首刑となった。パール判事は戦勝国が敗戦国指導者らを裁く裁判のあり方を批判し、被告全員の無罪を主張。靖国神社に顕彰碑が建立されている。

 首相は昨年10月の衆院本会議で、東京裁判に関して「裁判を受諾しており、異議を述べる立場にない」としたうえで、A級戦犯の戦争責任について「先の大戦に対する責任の主体についてはさまざまな議論があり、政府として具体的に断定することは適当ではない」と見解表明を避けている。パール氏の遺族との面会についても「友好的な日印関係を象徴する」(政府関係者)と説明するが、内容次第ではA級戦犯を非難する中国などを刺激する可能性もある。

 一方、スバス・チャンドラ・ボース氏は、第二次世界大戦時に英国からのインド独立を目指し、当時の東条首相と交流。インド独立の英雄と称され、遺骨は東京都杉並区の蓮光寺に安置されている。【中澤雄大】

毎日新聞 2007年8月13日 22時05分

644片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:46:14
自民 首相の人事見守る空気
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/14/k20070814000018.html

安倍総理大臣は、今月27日にも行う内閣改造と自民党の役員人事について、「直前までよく熟慮して1人で決める」としており、自民党内では、安倍総理大臣が、どのような布陣を敷くのか、判断を見守ろうという空気が強まっています。
安倍総理大臣は、参議院選挙の大敗を受けて、人心を一新するため、今月27日にも内閣改造と自民党の役員人事に踏み切る方針です。これについて、安倍総理大臣は、昨夜、記者団が、「『安倍カラー』と『挙党態勢』のどちらを重視するのか」とただしたのに対し、「まだまったく白紙だ」と述べたうえで、「直前までよく熟慮して断行していく。わたし1人で決めなければならない」と述べました。自民党内では、「政権の求心力が回復するかどうかは、人事の内容にかかっている」として、安倍総理大臣がどのような布陣を敷くのか、判断を見守ろうという空気が強まっています。ただ、党内では、「参議院選挙で大敗したのは、安倍総理大臣がみずからに近い人物ばかりを登用したことが一因であり、今回は、挙党態勢で臨むべきだ」という意見が相次いでおり、その陣容によっては、安倍総理大臣に対する批判が強まることも予想されます。

645片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 08:56:30
2007/08/13-20:43 激励、猟官運動と違う=安倍首相
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081300762

 安倍晋三首相は13日夕、首相官邸で、自民党の桜田義孝衆院厚生労働委員長や山口泰明衆院外務委員長らから激励を受けた。こうした動きに対し、自民党内には内閣改造・党役員人事を控えた「猟官運動」との見方も出ている。これに関し、首相は記者団に「そういうことは全く考えていない思う。皆さん若い人たちですから」と否定した。
 桜田、山口両氏は昨年9月の総裁選で、首相擁立の中心となった「再チャレンジ支援議員連盟」の幹部。両氏は首相退陣論について「身内から批判を言うのは好ましくない」と批判。その上で「素晴らしい業績を上げているので自信を持ってほしい」と首相を励ました。
 この後、首相は記者団に「力がわいてくる。しかし、いろいろな意見があるから、そうした意見をすべてしっかりと受け止めていきたい」と語った。

646片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 09:17:47
テロ特措法延長 首相が党首会談呼び掛けも
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070814/20070814-00000003-nnn-pol.html

 秋の臨時国会で焦点となっているテロ対策特別措置法の延長をめぐり、安倍首相は13日、延長に反対している民主党・小沢代表との党首会談を呼びかける考えがあることを明らかにした。

 「(Q首相自身が小沢代表との党首会談で理解を求める考えはあるか)もちろんですね。テロ特措法の延長は、日本が世界から期待されている国際貢献をするため、絶対必要です。そのためのあらゆる努力はしていかなければならない」−安倍首相はこのように述べ、11月に期限が切れるテロ対策特別措置法を延長する改正案を次の国会で成立させるために、延長に反対している小沢代表と党首会談を行うなど、今後、野党各党に直接理解を求めていく考えを明らかにした。しかし、参議院では民主党など野党が過半数を獲得しており、成立は微妙な情勢となっている。

647片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 09:19:37
安倍首相、就任後初めての夏休みにもかかわらず首相官邸へ
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070813/20070813-00000194-fnn-pol.html

参院選の惨敗を受け、就任後初めての夏休みに入ったにもかかわらず、安倍首相は官邸に通った。
一方、12日のフジテレビ「新報道プレミアA」で、宮崎県の東国原知事は「このガチガチの宮崎の、あの保守王国の、この自民党の選出の方たちが、『辞めるべきだ』と。これはもう異常事態だなと、わたしは思いましたね」と、保守王国・宮崎からも、自民党議員による退陣要求が噴き出した事実を明かした。
これまで、元防衛庁長官の中谷 元議員が「私は一度、総理は身を引いてですね...」と述べ、また、後藤田 正純議員が「総裁選で問うべきだ」と述べるなど、永田町では退陣要求の声が相次いでいる。
こうした声を上げた議員たちが帰省すると、地元の人たちからは、熱烈な声援があった。
中谷議員の地元・高知では、「先生、格好よかった! どうにか変わらないかん」、「この間の発言も、本当に応援しとります」との声が上がった。
「安倍退陣要求」の背景には、こうした地元有権者の声があった。
中谷議員は「涙が出ますね、本当に。地元ってありがたいですね」と話した。
しかし、安倍首相の目の前での発言には、相当の覚悟が必要だったという。
中谷議員は「一国の総理大臣に意見を言うわけですから、非常に足が震えるような、必死な思いでしたけど、『やっぱりこれは言っておかないと』という思いで発言しました」と述べた。
また、12日に宮崎で放送された討論番組では、「チーム安倍」の一員として今回初当選した中山恭子首相補佐官の夫で、安倍首相の出身派閥である町村派に所属する中山成彬元文部科学相が「『自分をとるか、小沢さんをとるか』と言ったんだから、言った以上は、責任を取らなきゃいかんですよ」と述べ、「安倍首相は退陣すべき」との意見を述べた。
これに対し、東国原知事は「このガチガチの宮崎の、あの保守王国の、この自民党の選出の方たちが、『辞めるべきだ』と。これはもう、異常事態だなと、わたしは思いましたね。『この(宮崎県)選出の議員さんだし、あんたたちは何をやってるんですか。わたしたちはこんなに苦しい思いをしているのに、これが国に届かないじゃないか』と言ってくるんですって。ですから、安倍退陣も○(マル)でいかなくてはならないと、非常に厳しい立場に追い込まれている」と述べ、地元に帰ると、安倍退陣論を述べざるを得ないと、現状分析している。
一方、事務所が放火され、週末は後片づけに追われていた野田聖子議員は、岐阜県で「すみません、大変お騒がせして。(事務所を)今見て、ちょっとショック...」など、あいさつに回り、地元有権者からは同情の声が上がった。
安倍首相の責任問題についての質問をぶつけると、野田議員は「今のところは、総理としてしっかり頑張っていただくと。それ以外ありません」と述べた。
退陣論を述べる議員について、安倍首相は13日、「いろんな声があると思います。選挙がこういう結果でしたから、厳しい声も、わたしはしっかりと受け止めていかなければならない」と答えた。

648片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 17:54:26
安倍カラーも返上…取材に“カメラ目線”やめる
「美しい国」「戦後レジーム脱却」発言も消え
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081301.html

“安倍カラー”がめっきり消えてしまった安倍首相
 安倍カラーもフェードアウト−。参院選での大惨敗以来、安倍首相の言動に大きな変化が出ている。中でも分かりやすいのが、首相が記者団に行っているぶら下がり取材。ついにお得意の“カメラ目線”をやめたのだ。

 記者団に囲まれて行われるぶら下がり取材での“カメラ目線”は、歴代首相にはない、安倍首相のお家芸だった。

 その理由について首相は、「(記者の)皆さんに答えるというよりも、国民の皆様に答えているつもりだから」などと説明していたが、結局は国民に思いは伝わらず参院選で惨敗。選挙後は、質問した記者の方を向いたり、報道陣全体を見回すなど時折、カメラ目線を交えつつも、“普通”の振る舞いに方向転換した。

 安倍首相の変身はこれだけではない。「美しい国」や「戦後レジーム(体制)からの脱却」という言葉が、参院選投開票日の7月29日以来、ほとんど聞かれなくなり、「新しい国づくり」がそれに取って代わったのだ。

 その理由について自民党有力筋の1人はこう解説する。

 「『美しい国』は国民にも理解してもらえなかったうえ、党内でも評判が悪い。惨敗を受けて生まれ変わった事をアピールするためにも、安倍カラーを払拭(ふっしょく)しているのだろう」

 ただ、惨敗の原因を年金記録不備や「政治とカネ」問題への批判とみている首相は、「わたしの改革の方向性は否定されたとは思えない」と強弁しているのも事実。それだけに党内では、「果たしていつまで持つか。すぐに地が出てくるのでは」(中堅)との声も出ている。

ZAKZAK 2007/08/13

649片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:00:36
安倍“犬猿”福田に頭下げる…「副総理」に浮上
谷垣の名も、取り込みで挙党アピール
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081325.html

副総理候補に浮上した福田氏。首相とは犬猿の仲だが…
 安倍晋三首相が27日に行う内閣改造で、「副総理」を設け、“キーマン”を就任させる構想が政府与党内で浮上してきた。党内外の安倍批判を封じ、「お友達内閣」と揶揄されない挙党一致の重厚な布陣を示すというが、「危機ライン」を突破した20%台の内閣支持率が回復するかどうかは微妙だ。

 関係者によると、副総理候補に浮上しているのは、派閥の先輩ながら安倍首相とは拉致問題などで対立した福田康夫元官房長官や、昨年秋の総裁選で首相と戦い、人事で冷遇されている谷垣派の領袖、谷垣禎一前財務相=写真左=ら。外相や財務相などの重要閣僚と兼務させる方向という。

 副総理とは、大臣の中で首相に準ずる地位を持つ。連立内閣を組む他党の大物を抱え込んだ細川内閣の羽田孜外相、村山内閣の河野洋平外相のケースや、党内のライバルを起用した田中内閣の三木武夫副総理、竹下内閣の宮澤喜一蔵相のケースがあり、今回は後者となりそう。

 参院選での歴史的惨敗後、福田氏は表向きは沈黙を守っているが、谷垣氏は総務会などで「まず選挙の総括をしっかりやらないと、党が結束する形にならない」と公言。総裁選での谷垣支持派の中には、メディアで堂々と首相に退陣要求を突き付ける議員もいる。

 このため、安倍首相の後見人である森喜朗元首相は先月31日に首相と会談した際、福田氏や谷垣氏を重要ポストで処遇するよう助言したという。

 過去の因縁を乗り越え、安倍首相が福田氏や谷垣氏に頭を下げるのか、党存亡の危機に福田、谷垣両氏が打診を受け入れるのか。そして、副総理構想が末期的な内閣支持率を浮上させる起爆剤となるのかなど、不透明な要素は多い。

 自民党関係者は「やってみないと分からない。ただ、内閣改造で失敗すれば安倍内閣が終わることは間違いない」と語っている。

ZAKZAK 2007/08/13

650片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:03:20
安倍、福田処遇は危険な賭け…対中で閣内不一致の危険
「官房長官、外相…」森元首相提言も“犬猿の仲”
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081331.html

閣内への起用が取りざたされる福田康夫元官房長官。森喜朗元首相の助言に従えば安倍カラーがうせる危険性も
 安倍晋三首相が27日断行する内閣改造で、福田康夫元官房長官の処遇が最大の焦点となってきた。森喜朗元首相=写真左=が12日のテレビ番組で、官房長官や外相などでの福田氏起用を提言したからだ。森氏にすれば、重要閣僚も自派閥(現町村派)で押さえることで、自身の影響力を強めたいとの思惑が見え隠れするが、福田氏は非主流派と政策的に近いため、挙党態勢は演出できる。だが、首相と福田氏は“犬猿の仲”とされ、首相にとって、福田氏処遇は危険な賭けとなる。

 安倍首相の後見人を自任する森氏は12日、フジテレビ系『報道2001』とテレビ朝日系『サンデープロジェクト』に相次いで出演。この中で、森氏は、自民党内で議論が噴出している内閣改造・党役員人事について自らの考えを得々と披露した。

 「麻生太郎外相だけでなく、断られてもいいから福田氏、谷垣禎一前財務相にまず礼を尽くすことが大事だ。そう安倍首相にも伝えた」

 森氏は、「ポスト小泉」で名前が取り沙汰されていた「麻垣康三」の3人を内閣などで重要ポストに起用すべきだとの認識を示した。“キングメーカー”気取りの森氏はこの日、人事について、言いたい放題だった。

 “お友達内閣”の象徴的存在で、自民党内でも「更迭論」が強い塩崎恭久官房長官については、「東大卒、ハーバード大大学院修了というだけでは国会運営はできない」などと更迭を要求した。

 その上で、福田氏に関し、「本当は官房長官が一番いい」と森人事まで“発令”してみせた。

 さらに、森氏は「(福田氏の外相起用も)一つの考えだ。(麻生氏から)代えるなら、諸外国から安心する人を持ってくるのは国益にかなう」とも述べた。

 森氏は27日の人事で、福田氏をキーパーソンに指名したわけだ。

 今回の森発言について、自民党中堅幹部は「自身の影響力を内外に示したかったのだろう。政局をリードできるか、できないかはともかく、リードしたいとの思惑もある」とみる。

 また、党内の非主流派などを中心として強まる「挙党一致による重厚内閣」を求める声に配慮したとみられる。

651片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 18:03:44
 安倍内閣の問題点として、小泉内閣当時の塩川正十郎財務相のような「重し」がいないことを挙げる人は党内に多い。このことに関しても、森氏は「本当は(重しが)尾身幸次財務相のつもりだったんでしょうけど、全くどうしようもなかった」と切り捨てた。

 福田氏を重用すべきとの森氏の意見は、「少なくとも今よりは重厚な布陣になる」(党関係者)との考えが背景にあるわけだ。福田氏の処遇をめぐって、「副総理構想」が浮上するのも、こうした考えの延長線上にあるのは明らかだろう。

 だが、安倍首相にとって福田氏の処遇は頭の痛い問題でもある。首相と福田氏は政策的に反対の立場にあるからだ。

 両氏の不仲は永田町でも広く知られて、「小泉内閣当時の福田官房長官、安倍官房副長官の時代から対北朝鮮外交や靖国問題などをめぐり亀裂は深まっていった」(官邸関係者)。

 特に中国に対する外交スタンスの違いは鮮明だ。安倍氏は首相に就任後、中国と軋轢を生じさせずに今日まで至っているが、本音は覇権主義的な中国に警戒感を抱いている。首相が「価値観外交」を展開しているのも、「民主主義からほど遠い中国に対する牽制」(官邸筋)でもある。

 これに対し、福田氏は親中派の顔を持つ。このため、福田氏が官房長官か外相に就任した場合、福田氏と政策的に近い谷垣派や山崎派など党内の非主流派を押さえ込む効果が期待されるが、一方で、「安倍外交がどこを向いているのか分からなくなる。重要な政策で閣内不一致になる危険性もでてくる」(町村派関係者)との懸念がある。

 それこそ、福田氏の処遇は安倍政権にとって両刃の剣になるわけだ。

 森氏は、先の番組で「古賀誠元幹事長の力は大変なものだ」と、古賀派領袖の古賀氏起用の必要性まで言及した。

 森氏の助言に従って組閣すれば、派閥均衡内閣になるのは必至。安倍カラーが皆無の人事になれば、支持率低下に歯止めがかからない安倍内閣はいよいよ世論から見放されるだろう。

 それでも、党有力筋は「派閥均衡ではない。挙党態勢ということだ。挙党態勢のなかで、首相が信頼する人物を要職に置けばよい」と進言する。

 この「信頼する人物」として、首相は麻生氏を幹事長に起用する方針だ。ほかに、塩崎氏や菅義偉総務相の処遇も気になるところ。党内には「塩崎氏を経済閣僚か外相に置くのでは」「菅氏を官房長官にするだろう」などの憶測が飛び交っている。

 求心力を失った今、安倍首相が周囲の“雑音”に惑わされず、我が道を行くのは極めて困難といえそうだ。

ZAKZAK 2007/08/13

652片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 19:50:11
東京裁判のパル判事の遺族と面会へ 安倍首相が表明
2007年08月14日18時51分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708140335.html

 安倍首相は14日、今月下旬のインド訪問の際、極東国際軍事裁判(東京裁判)のパル判事の遺族と面会する予定を明らかにし、「パル判事は日本とゆかりのある方。お父様のお話などをお伺いできることを楽しみにしている」と述べた。官邸で記者団の質問に答えた。

 パル氏は連合国側の判事として唯一、東条英機元首相らA級戦犯全員の無罪を主張した。この点について「面会はアジア諸国を刺激するのでは」と記者団に聞かれると、首相は「いや、そんなことにはならないと思いますね」と語った。

653片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 20:51:27
安倍首相、防衛省事務次官人事について「まだ決まっていない」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070814/20070814-00000271-fnn-pol.html

事務次官人事をめぐり、小池 百合子防衛相と守屋武昌事務次官の対立が続いている防衛省問題で14日午後5時すぎ、安倍首相は、交代を容認したかとの質問に「まだ決まってません」と答えた。
記者から、「13日は、守屋事務次官の人事をめぐり、塩崎恭久官房長官と小池防衛相との間で、激しいやり取りがありました。閣僚人事に影響は?」と質問された安倍首相は、「いや、激しいやり取りがあったというふうには、聞いてませんけども」と話した。
また、「一部の報道で、総理が交代を容認されたというような報道がありますが?」との質問に、安倍首相は「いや、まだ決まってません」と答えた。
今後、人事については、27日に予定している内閣改造後に先送りされ、新たなメンバーで決着することになる見通し。

[14日20時7分更新]

654片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/14(火) 20:52:15
「まだ決まっていません」安倍総理が防衛庁人事語る
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20070814/20070814-00000038-ann-pol.html

 混迷している防衛省の事務次官人事をめぐって、安倍総理大臣は14日午後、「まだ何も決まっていません」と述べて、今月27日に予定されている内閣改造の後に先送りする方針を示しました。

 安倍総理大臣:「(Q.防衛事務次官人事は内閣改造後に先送り)人事については何も決めてません」、「(Q.きょうの小池、守屋会談の報告は)会談があったんですか?聞いてませんし、人事のことはまったく何も決まってません」、「(Q.塩崎長官と小池大臣の対立が人事に影響は)激しいやり取りがあったとは聞いてませんけども」
 安倍総理はこのように述べ、小池大臣と守屋次官の会談について「聞いていない」と述べるにとどまりました。

[14日19時56分更新]

655片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 06:30:46
安倍首相、こだわりの「カメラ目線」が変化 不評受け?
2007年08月15日01時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0814/TKY200708140333.html

 安倍首相が連日の記者団とのやりとりでこだわってきた「カメラ目線」が変化した。テレビカメラをひたすら見つめる姿勢を改め、質問する記者にも目を配る。カメラ目線は国民に直接語りかける印象を与える狙いがあったが、マスコミ関係者の評判は芳しくなく、参院選大敗を機に「反省」したようだ。

 首相は1日1回、テレビカメラの前で記者団からぶら下がり取材を受けている。4月中旬からは「(記者の)皆さんにお答えをするというよりも国民の皆さんにお答えをしている」と言って、質問した記者には目を向けず、テレビカメラをじっと見すえて答えてきた。

 ところが、参院選公示前に出演したラジオ番組でもタレントのミッキー安川さんが「トンボみたいに一点みてしゃべるなんてよくない」と酷評。演出家のテリー伊藤さんも「全部同じだと平坦(へいたん)になる」と指摘し、変化をつけるよう助言するなど悪評が相次いだ。

 こうした「反省」から参院選後、首相は質問時には記者を見て、自分が話すときはカメラを見る折衷案を選択。強気に記者団を挑発する逆質問も影をひそめており、首相周辺は「丁寧に説明していこうということだ」と解説する。ただ、首相は記者団から変化を指摘されても「いや、特に変化はございませんけど」と苦笑するばかりだ。

656片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:13:20
「靖国参拝は個人の自由」 閣僚判断で安倍首相
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070813/shs070813000.htm

 安倍晋三首相は13日昼、終戦記念日の15日に安倍内閣の閣僚全員が靖国神社に参拝しない意向を表明していることについて「靖国神社参拝は閣僚といえども個人の自由だ。それぞれの見識で判断するものだと思う」と述べ、参拝は各閣僚の判断に委ねる考えを示した。官邸で記者団の質問に答えた。

657片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:14:49
首相 夏休み返上で人事構想
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/15/k20070815000010.html

安倍総理大臣は、この夏は長期の休暇をとることなく、東京にとどまって、今月27日にも行う内閣改造と自民党の役員人事の人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。
安倍総理大臣は、大型連休中などには、山梨県・河口湖近くにある別荘に移って休養をとるなどしてきましたが、この夏は東京にとどまり、14日も菅総務大臣や大田経済財政担当大臣と会談するなど、総理大臣官邸で執務にあたりました。これについて、安倍総理大臣は14日、「海外出張もあるし、内閣改造もある。選挙結果を受けて、国民の声をどう政策に反映させていくのかも考えなければならない。通常ならこの時期はお盆休みだが、なるべく準備を進めなければならないと考えて仕事をしている」と述べました。安倍総理大臣は、終戦の日の15日は、政府主催の全国戦没者追悼式に出席するなど公務をこなすほか、今週後半は、来週19日からのインド訪問などに先立って、勉強会などを行うことにしています。また、外国訪問から帰国したあと、今月27日にも内閣改造と自民党の役員人事に踏み切ることにしており、これに向けた人事構想を練るなど、政権の立て直しに向けた準備を進めることにしています。

658片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:28:59
社説:終戦記念日 暮らしの安全保障が必要だ
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/shasetsu/news/20070815k0000m070162000c.html

 今日は終戦の日。数えて62回目になる。あの日、今日の平和と繁栄を予想した人はほとんどいなかったに違いない。私たちはこの戦後の歩みの大枠を肯定する。

 安倍晋三首相は、小泉純一郎前首相の政治を継承しながらも、立ち位置を右にシフトし「戦後レジーム(体制)からの脱却」を唱えた。国家主義的心情に新自由主義的経済・社会政策を接ぎ木した政治、と言えるだろう。

 参院選で安倍首相は有権者に対し「首相選択の選挙」だと迫った。結果は自民党の大敗。安倍政治に対する「ノー」と解釈するほかない。しかし、首相は「基本路線は国民の理解をえている」として続投を表明した。明らかな民意の読み違えである。

 戦後レジームに対し、利己的な「一国平和主義」であり、安全保障に関する「思考停止」だという批判がある。聞くべき批判だと思う。私たちは、国連平和維持活動(PKO)や政府開発援助(ODA)を通じ、日本はもっと平和への国際的責任を果たしていくべきだと主張してきた。

立憲主義にそむく

 しかし「戦後レジームからの脱却」という観念的なことばで、戦後の民主主義の歩みを切り捨てることがあってはならない。この点、首相とまったく意見を異にする。

 戦後レジームからの脱却の一環として、首相が推進してきた安全保障政策の内実は、結局、米国との軍事的一体化をめざすものだ。北朝鮮の核に対し抑止力を供給できるのは米国だけであり、米国との軍事的一体化は当然という論理である。

 しかし、米国もイラクの泥沼に足をとられ、ポスト冷戦の世界戦略を持っていないことを露呈しつつある。北朝鮮を6カ国協議に引き戻す過程では、日本との亀裂も明らかになった。そうした米国にすがるだけの安全保障政策でよいのだろうか。

 米国との同盟関係は重要だが、過剰に依存すれば米国の思惑次第で右往左往することになる。日米の国益が常に一致するとは限らないからだ。もっと主体的な安全保障戦略が必要だが、安倍政権にその用意はなさそうである。国民の多くが感じる安倍政権への心もとなさは、そこに原因がある。

 集団的自衛権に関する取り組みにしても粗雑である。首相は私的懇談会を設置したが、全員が賛成論者である。「結論ありき」という批判は当然だ。

 これを根拠に憲法9条の解釈の見直しを強行し、集団的自衛権の行使に道を開けば、立憲主義にそむくものとして、その正当性を疑われることになるだろう。

 集団的自衛権の議論はタブーではない。必要だと信じるなら、国民の納得を得るまで丁寧に説得すべきなのだ。安全保障政策の見直しは、国民の分裂をあおらず国民の合意を目指すものでなければならない。

 私たちは安倍政治のすべてを否定しているわけではない。

 昨年10月の電撃的な訪中・訪韓は北東アジアの安定、つまりは日本の平和にとって大きな前進だった。政権発足直後の首相の政治決断は高く評価できる。

 首相は靖国問題でも「参拝したともしないとも言わない」あいまい戦術で、ともかくも対立の表面化を防いでいる。北朝鮮の核開発が現実的脅威となっているいま、中韓両国との関係改善の意義は大きい。

 安倍政治にはこのように柔軟な現実派の側面があった。小泉政治が市場主義に走って弱者切り捨ての批判を浴びたのを踏まえ、初期の安倍政権は「再チャレンジ」を掲げるなど軌道修正を図った。

 しかし、それは中途半端に終わり、途中から改憲という最終目標にむけ、教育基本法の改正、防衛庁の省への昇格、改憲手続きを定めた国民投票法の制定と強行採決も辞さず歩みを速めた。

 首相は信念に忠実だったのだろうが、優先課題を見誤った。参院選の結果がそれを示している。イデオロギーを優先させた結果、年金や地方の疲弊に対する手当てを怠った。

 さまざまな世論調査で、改憲を問えば「賛成」が半数を超えるのが現状だ。ただ「改憲」といっても、いつ、どの条項を、どう変えるか、については多様な考えがある。国民は結論を急いでいるわけではない。

 安全保障は幅広い概念であり、軍事的な安全保障はその一部でしかない。安倍政権は軍事以外の安全保障に関して目配りを欠いた。それが致命的な錯誤だったのだ。つまり「暮らしの安全保障」の軽視である。

659片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/15(水) 07:29:42
こだわりを捨てて

 自民党が参院選に大敗したのは単に「失われた年金」と「政治とカネ」の不始末だけが理由ではない。首相がそのように敗因を矮小(わいしょう)化するなら、過ちを繰り返すことになるだろう。

 冷戦後のグローバリズムは「善しあし」の問題ではない。そこにある現実だ。逃げずにその力を活用するほかない。中国は脅威だと言われたが、対中輸出で日本は景気回復したのである。グローバリズムに対応するための改革は継続する必要がある。市場主義的な手法が不可欠だ。だが、単線的な改革一辺倒ではうまくない。

 いま、世界のどの国でも、グローバリズムの荒々しい力と、普通の人の暮らしの安全・安心をどう調整するかが問われている。潮流に乗り遅れても、逆に人々の暮らしを守り損なっても政権は失格の烙印(らくいん)を押される。

 首相は理念を先行させ過ぎた。「愛国心」や「伝統」を憲法に書き込めば、それで立派な国ができると錯覚したのではないか。「国のかたち」への過剰な思い入れを捨て、「民の現実」を優先しなければならない。

毎日新聞 2007年8月15日 0時08分

660片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:05:00
靖国参拝:焦点は秋季例大祭 首相、難しい判断迫られる
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010140000c.html

終戦記念日に靖国神社参拝に訪れた人たち=東京都千代田区の靖国神社で15日午後0時25分、丸山博撮影 安倍晋三首相が終戦記念日の15日、靖国神社の参拝を見送ったことで、焦点は秋季例大祭(10月17〜20日)に合わせ参拝するかどうかに移った。参拝に踏み切れば、保守層の期待に応えられる一方、関係改善に努めてきた中韓両国との関係が再び冷え切ることになりかねない。首相は秋に向け、難しい判断を迫られることになる。

 首相は15日、参拝したかどうかを明確にしない姿勢を在任中貫くのかと記者団に問われ、「その考えだ」と答えた。

 首相周辺は「首相は8月15日より春秋の例大祭を大切だと考えている」と指摘しており、官房長官時代の昨年は春季例大祭の1週間前に極秘に参拝。首相に就任した今年は、春季例大祭に首相名の供え物を奉納した。

 15日も記者団に「国のために戦い、倒れられた方々に対する尊崇の念、思いは持ち続けていかなければならないと思っている」と語り、参拝自体の必要性には言及した。

 一方、15日午後に急きょ参拝した高市早苗沖縄担当相は、記者団に「一日本人としての立場で参拝した」と述べた。昇殿参拝して、記帳は「国務大臣 高市早苗」とし、玉ぐし料は私費で払ったと説明した。首相は「高市大臣の判断だ。閣僚であっても参拝の自由はある」と述べた。【川上克己】

毎日新聞 2007年8月15日 23時07分 (最終更新時間 8月16日 4時06分)

661片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/16(木) 09:06:08
防衛次官:人事でまた「未熟さ」 「静観」首相に疑問の声
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070816k0000m010144000c.html

 防衛事務次官人事をめぐる迷走は15日、塩崎恭久官房長官が「内容ではなく手続きが問題」との考えを示し、小池百合子防衛相の当初案通り「守屋武昌次官退任、後任に西川徹矢官房長」で決着する見通しとなった。ただ、首相官邸を巻き込んだ騒動がここまで拡大したことは、内閣の未熟さを改めて示した。安倍晋三首相の求心力低下を象徴する出来事とも見られており、内閣改造・自民党役員人事を控える首相には痛い失点となった。

 「手続きを問題にしているのであって、中身のことを言っているわけではない」。塩崎氏は15日の記者会見で述べた。そのうえで、官房長官主催で次官人事を事実上決める「閣議人事検討会議」の設置目的の一つが、一省庁の独断人事が行われないようにするためだと説明、小池氏の独断人事との考えを示唆した。

 確かに小池氏に対し、守屋氏と距離のある防衛省幹部の間からも「内閣改造での留任を前提にした行動で度を越している」と批判が出ている。

 しかし、小池氏は同日の会見で「防衛関係の省庁などに相談して回っていた最中に報道が出たことが混乱の一つと思うが、私は何ら順序は間違っていない」と反論。さらに「いつも次官とは連絡を取っているが、携帯に夜電話しても返事が返ってくるのは翌朝で、危機管理上どうかということもあった。(報道前日の夜も)2度電話したが、応答がなかった」と逆に守屋氏を批判した。

 人事の正式な閣議決定は内閣改造後になる見通し。その前段の人事検討会議の開催時期については、小池氏が改造前を要求しているのに対し、塩崎氏が改造後を主張し、せめぎ合いは今後も続きそうだ。

 しかし、首相は15日も記者団に「まだ私のところには上がってきていません」と語り、相変わらず静観を決め込んだ。これ以上の混乱を避け、鎮静化させるべきだという空気が広がる政府内からも、首相の対応に疑問の声が上がる。【田所柳子】

毎日新聞 2007年8月15日 23時38分

662片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 05:59:35
首相、カメラ目線「肩に力入ってた」 改善に意欲
2007年08月16日20時18分
http://www.asahi.com/politics/update/0816/TKY200708160341.html

 「確かに肩に力が入っていたときもあったかもしれない」。安倍首相は16日、記者団に対し、テレビカメラをじっと見すえる「カメラ目線」で質問に答える姿勢について、こんな反省点を口にした。「どのようなお話の仕方をすれば、より国民に伝わるか考えていきたい」とも語り、改善に意欲を示した。

 首相の「カメラ目線」は「不自然」などと評判は芳しくなく、参院選後になって質問者とカメラを交互に見る形にさりげなく変更。ただ、これまでは記者団に指摘されても「特に変化はございません」と否定していた。

663片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:17:07
「反省首相」やっと夏休み 宿題抱えつつ2日間静養
2007年08月17日18時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0817/TKY200708170292.html

 参院選大敗でお盆休みを返上して「反省」の日々を過ごしていた安倍首相は、17日から遅めの夏休みに入った。19日からインドなど3カ国訪問を控え、18日までのわずか2日間。与野党逆転国会を控えて頭の痛い課題を抱えつつ、つかの間の休息となった。

 首相は17日昼過ぎ、公邸を出て、東京・富ケ谷の私邸に戻った。首相は16日配信のメルマガで「山のように残された宿題と格闘した思い出は、私だけではないでしょう」とつづった。首相になった今も、内閣改造、与野党逆転の国会対応など「山のように残された宿題」と格闘することになりそうだ。

664片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:24:21
安倍首相「美しい国」封印 参院選大敗で生活重視政策に転換
2007年8月17日 朝刊
http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2007081702041604.html

 安倍晋三首相が、政策の柱としてきた「美しい国づくり」を、事実上封印した。先月の参院選以来、首相は「美しい国」を一度も口にしていない。この路線が国民に理解されなかったのが参院選敗因の一つだったとの反省から、軌道修正した。首相は国民生活に直結した政策を打ち出すことで再浮上をうかがうが、「美しい国」路線の転換は、政権を支えてきた保守層の安倍離れを誘発する可能性もある。

 「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする国(2)自由な社会を基本とし規律を守る国(3)世界に尊敬される国−など、保守本格政権を目指す安倍路線のキーワードだった。昨年九月の所信表明演説では「美しい国創(づく)り内閣を組織した」など、計八回も「美しい国」を繰り返した。

 首相はその実現に向け、集団的自衛権の行使を容認するための憲法解釈の変更、憲法改正、教育再生といった政策を掲げてきた。しかし、これらは、国民生活に直結しないものが多いため、参院選では「生活が第一」を掲げた民主党に敗れた。

 このため安倍政権は、「美しい国」路線は放棄はしないものの、前面に出すのはやめることにした。九月の臨時国会での所信表明演説でも、一、二回触れるだけにとどめる方針だ。「美しい国」と並ぶキーワードの「戦後レジーム(体制)からの脱却」も、極力使わないようにする。

 ただ、首相官邸の「美しい国づくり」プロジェクトには、国民から約三千のアイデアが寄せられており、首相は生かせるものは政策として順次打ち出していく方針だ。

665片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:40:06
防衛次官人事、突然の決着の背景は
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070817/20070817-00000045-jnn-pol.html

 防衛次官人事の決着は、27日にも行われる内閣改造の後に先送りされたはずだったのですが、突然の決着となった背景には、一体、何があったのでしょうか。

 当初、官邸は、「防衛省内の人事」と突き放していました。しかし、新大臣の小池氏と、在任4年を超える異例の次官となった守屋氏との確執という構図が関心を集め、マスコミが連日、大きく報道。最近では、参議院選挙に大敗した安倍総理の指導力低下の表れといった論調まで見られるようになったため、官邸側も座視できなくなり、ここにきて防衛省側に早期収拾を指示していました。

 塩崎官房長官も17日、記者団に対して、「ここまで混乱して、国を守る体制としては、大臣以下、もっとピリッとしてもらわないと困るので、官邸がリーダーシップを発揮しないといけなくなった」と語り、最後は、官邸が乗り出して調整に当たったことを認めてます。

 19日から1週間の外遊を控える安倍総理としても、外遊前にごたごたを終わらせておきたかったものと見られます。

 一方、決着を見た次官人事の中身についてですが、将来の次官候補と言われていた増田人事教育局長が後任に内定したことで、守屋次官の巻き返しが功を奏した形となりました。

 ただ、同時に守屋次官は退任し、小池大臣の面子も一応立った格好となっており、官邸側が双方に配慮した結果とも言えそうです。(17日17:52)

666片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 06:50:31
星野ごきげん“毒演”…禁断の巨人監督騒動秘話も
現地入り報道陣に2時間
http://www.zakzak.co.jp/spo/2007_08/s2007081611.html

北京入りした星野監督は上機嫌。報道陣を相手に2時間の大熱弁(撮影・浜坂達朗)
 【北京=宮脇広久】北京五輪プレ大会(18日開幕)出場のため15日、北京入りした星野仙一日本代表監督は早速、報道陣を相手に約2時間の大放談。話題は禁断の“巨人監督就任騒動秘話”にまで及んだ。

 のっけからこんな発言が飛び出した。

 「おれに巨人監督の話が持ち上がったとき、あぁ、おれは幸せだなあと思ったよ。というのは、あの大監督からもあの大選手からも、猛批判されただろう。ひがまれていたワケだ。おれは一生こうありたいと思ったね。ひがむ人生より、ひがまれる人生の方がいい」

 実名こそ挙げなかったが、痛烈な皮肉を含んでいる。一昨年、堀内前監督の後任として名が挙がった星野監督はまんざらでもなさそうにみえたが、名将の誉れ高い広岡達朗氏、400勝投手の金田正一氏ら大物巨人OBがこぞって反対の声を挙げたのだ。

 また、パイレーツを解雇された桑田には、「あの子(桑田)はメジャーにチャレンジした数カ月間で誰にもできない経験をした。あの勇気を買う。正直言って、おれはうらやましい」と大絶賛。「球界にも、やる前から(桑田が)あの球威で、あの年齢で通用するはずがない−と揶揄(やゆ)する人間がいた。寂しい考え方だ。あれも一種のひがみだろう」と熱く語った。

 ボルテージは上がる一方。「最近の日本人はひがみの国民になっとる。そして、いじめ。安倍晋三(首相)に対しても、あんなにへたっとる人間をマスコミはここまで叩かなくてもいいのでは? アンケートを取れば、国民もまた“いじめの心理”で支持率をますます下げるワケだから」と、話題は政界にまで及んだ。

 目指すは北京五輪の金メダル。しかし、それを実現すれば、星野監督はまたも「ひがまれる」ことになるが−。

ZAKZAK 2007/08/16

667片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:17
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(1) 文春
自民大惨敗―。あまりに稚拙な選挙戦。政権はレイムダック化した
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-01-0701.html

 東京・永田町の総理大臣官邸上空を稲妻が切り裂き、雷鳴が轟いた七月二十九日、国民は安倍政権に苛酷な審判を下した。自民三十七議席、歴史的惨敗。公明党も九議席にとどまり、与党過半数には遠く及ばなかった。対する民主党は六十議席、参議院で第一党の座を獲得した。二十九の一人区は六勝二十三敗。参議院自民党幹事長・片山虎之助など、大物落選も相次いだ。幹事長・中川秀直はその夜のうちに安倍に辞表を提出した。
 参院選の大勢が決した二十九日夜九時過ぎ、自民党開票センターに到着した首相・安倍晋三の周辺は、通夜のような重苦しさに包まれた。否応なく次々とテレビの生中継の前に引き出され、「お辞めになるつもりはないのか?」と各局キャスターに容赦なく責任論を追及されると、「国民の声を厳粛に受け止め、総理として新しい国づくりという使命を果たしていきたい」と事前に練り上げた続投表明の言葉を繰り返した。憔悴した表情で、喉が渇くのか何度も唾を飲み込んだが、カメラ目線はこの日も変わらなかった。
 安倍のもとに「惨敗」の報告が上がってきたのは、この日の昼過ぎからだ。報道各社の出口調査の非公式な数字が漏れ伝わると、安倍はじっと目をつむって、「これからが長い厳しい戦いになる」と覚悟を決めた。そして自らを奮い立たせた。「私は憲法改正を実現するために総理大臣になったんだ。年金問題や政治とカネなんかで躓(つまず)いてたまるか」。
 政権を担って十カ月。この参院選さえ乗り切れば、次の総選挙まで二年間は、「美しい国づくり」に向かって邁進できるはずだったが、計算は完全に狂った。政権を維持したとしても、レイムダック化は避けられない。安倍は水面下で、選挙の敗北を見越して、無所属議員などへの多数派工作を展開していた。その右腕となったのは、盟友・荒井広幸だ。新党日本を離れ、「安倍のため、俺はステルスになる」と宣言していた。連立会派予備軍とされたのは、荒井の他、松下新平らである。しかし、自民惨敗で、過半数に遠く及ばない情勢は動かない。
 それでも首相周辺は、安倍の心情をこう代弁する。「まだ若いのだから一度身を引いて、再起を期せばいいじゃないかと言う人がいるが、安倍さんは絶対にそんな考え方はしない。一度手にした権力はどんなことがあっても手放さない」。

668片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:11:50
「安倍を前原にするな」
 参院議員会長・青木幹雄は、早々に自らの辞任を示唆する一方で、あっさり安倍留任を認め、他の党幹部たちもそれに続いた。皮肉にも空前の逆風が、安倍続投を後押しした面もある。これまでの自民党なら、投票一週間前頃から、選挙後の政局のシナリオをどう描くかに各派幹部は精力を注ぎ、夜な夜な極秘の会合が繰り返されるのが常だった。今回なら「自民惨敗で安倍続投を許すのか。降板の場合、誰が次の総理か」が最大のテーマとなるところだ。ところが、そんな余裕さえ、残されていなかったのか、選挙戦終盤、各派閥の有力者は軒並み地元に張り付かされるか、重点区の応援に駆り出されることになった。ここで議席を一つでも二つでも拾っておかないと、「参議院で与党過半数を取り返すのに(次の参院選までの)三年では済まなくなる。六年間、少数与党でいいのか」というのがその理由だった。幹部たちにしても、自らの地元で落としたとなっては、その後の政局での発言力に影響が出てくる。
 東京を留守にする幹部連中を尻目に、安倍側近らは情報収集に動く。全幅の信頼を置く総務相・菅義偉をはじめ、金融相・山本有二、幹事長補佐・西村康稔ら安倍政権誕生の原動力となった面々だ。
「安倍おろしがあるとすれば、誰が口火を切るのか」、「鈴付け役がいるとしたら、誰か」、「安倍続投のラインは何議席以上か」。彼らが導き出した答えは、「どんなに獲得議席が落ち込んでも、続投させるしかない。安倍を(メール問題で自滅した民主党の)前原にしてはならない」というものだった。それを伝え聞いた安倍は、さらに意を強くした。
 安倍は選挙期間中、終始強気だった。「年金問題なんかが持ち上がって、ちょっと運に見放されただけのことだ。閣僚人事も正直言って、温情をかけすぎた。この点は小泉さんをみならわなくちゃいけない。ときに非情となることが、最高権力者には必要なのだ。しかし自分が目指すのは、二期六年の長期政権であり、こんなところで野垂れ死にするわけにはいかない」。「世界の指導者の潮流は、ドイツのメルケル首相五十三歳、フランスのサルコジ大統領五十二歳、みんな五十代前半なのだ。自分がその先鞭をつけたようなものだ」。「来年の洞爺湖サミットを決めたのは私だ。最大の焦点となる地球温暖化対策の問題で、独サミットにおける首脳合意の立て役者は自分なのだ。それが本番を待たずに消え去ることなどそれこそ無責任というものだ」。
 遊説先で演説後に街宣車を降りると、周りに人垣ができ、握手を求める人で、もみくちゃにされる。安倍は自分の人気に衰えはないと信じ込もうとしていた。「地方に行っても都会でも反応はいい。そんなに大負けするはずがない。世論調査のような惨敗などするはずがない」。
 だが、実際には、安倍の視界に入らない人々の投げかける視線は極めて冷ややかだったし、多くは背を向けているという事実には気づかなかったのだ。
 結果は、宇野政権に次ぐ大惨敗。しかも続投容認にはやはり「裏」があった。安倍は大きな代償を払っていたのだ。

669片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:12:24
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(2)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-02-0701.html

 実は選挙応援の合間を縫って、一度だけ、人目を忍んでもたれた会合がある。七月十九日夜、赤坂プリンスホテルの一室には、元首相・森喜朗、派閥会長・町村信孝ら、安倍の出身派閥の幹部が顔を揃えた。そこで出された結論は、「情勢は厳しい。獲得議席が三十台に落ち込めば、緊迫する局面があるかもしれない。しかし、ここは安倍を支えることを基本方針としよう。いざとなれば、(幹事長の)中川が責任をかぶる。あとは人事で求心力を維持するしかない」というものだった。党内工作の重点ターゲットは国対委員長・二階俊博、元幹事長・古賀誠の二人である。実際、投票日までには、森がこの二人に話をつけていたようだ。二階も古賀もはやばやと、安倍続投を支持する発言をしている。
 森は選挙の帰趨が判明してきた投票日夕方にも、赤坂プリンスホテルで中川、青木と密かに会談をしている。中川には「安倍への進退論を封じるために」早期の幹事長辞任表明を促す一方、青木からは「(進退については)安倍自身の判断を尊重する」との言質をとった。特にかねてより安倍と確執のあった青木は「選挙の敗北は総裁を含めた執行部の責任」と安倍を道連れにするリスクがあり、その芽を摘んでおく必要があったのだ。
 派閥会長の町村は選挙翌日、各派閥の領袖に挨拶回りをしている。強気に転じた派閥のボスたちからは、一斉に人事への注文が噴出した。中でも共通していたのが、「(官房長官の)塩崎(恭久)だけは絶対に代えてくれ」だったという。
 一方、ポスト安倍の最有力候補である外相・麻生太郎もこの日、独自の動きを見せた。人目を忍んで首相公邸に車を滑り込ませると、安倍に直接こう伝えた。「俺は選挙結果にかかわらず、引き続き安倍政権を支えるから」。麻生の当面の狙いは幹事長ポストにある。その点、安倍とは相思相愛の関係だ。アルツハイマー失言は余計だったが、選挙期間中も、「俺の祖父さん(元首相・吉田茂)も参院で過半数割れして統一会派を組んだ」と安倍に多数派工作を吹き込んでいた。
 こうなると次の焦点は八月末ともいわれている内閣改造・党役員人事に移る。森は続投の見返りに、挙党体制を錦の御旗にして、安倍に「二階幹事長」、あるいは「二階官房長官」を求める可能性がある。「麻生幹事長」を中心に人心一新をはかりたい安倍が、それに屈すれば、時計の針はかつての派閥政治に逆戻り。そしてその時こそ、世論は安倍の“再チャレンジ”を決して許さないだろう。
 官邸では早くも入閣する可能性のある議員たちのスクリーニング(身体検査)が始まった。同時に自民党では幹事長代理・石原伸晃を中心に、全所属議員の向こう三年間の事務所費に関する調査に着手している。こうした人事に向けた準備作業には一カ月近くかかると見られる。

670片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:14:28
的中した悪い予感
 それにしても、国民から大きな期待を集めて誕生したはずの安倍政権は、なぜ瓦解の危機に瀕してしまったのか。
 去る五月十五日、東京・内幸町のプレスセンターで開かれた「安倍晋太郎を偲ぶ会」に出席した安倍は上機嫌だった。厚労相・柳沢伯夫の「女は産む機械」発言の沈静化を図り、郵政造反組で盟友の衛藤晟一の復党を果たした頃から、内閣支持率も落ち着きを見せはじめていた。「昨年の九月の二十六日に総理に就任をいたしまして、早いものですでに七カ月が経過をしたところでございます。この七カ月、山あり谷ありでしたが、やはり半年たったところから、だんだん仕事に慣れてくるということもありました」。
 安倍は慌てて「慣れたなと思うときが一番危ないので、さらに身を引き締めていきたいと思います」と付け足したが、「仕事に慣れた」という言葉は、最高権力者が決して口にしてはいけない言葉だと、違和感をおぼえる出席者が少なくなかった。指導者の双肩には国家の命運がかかっている。一瞬たりともそうした緊張の糸を解いてはならないはずだ。時をおかずして安倍の悪い予感は的中した。五月二十八日、農水相・松岡利勝の自殺、そして宙に浮いた年金記録五千万件の問題が重くのしかかってくる。
 この年金問題に象徴されるように、マスコミ対応の稚拙さが安倍政権に致命的ダメージを与えた大きな要因の一つだ。
 六月十日、日曜日にもかかわらず、ドイツでのサミットから帰国したばかりの安倍を訪ねた幹事長・中川は、「年金問題で総理が記者会見し、国民の不安を払拭した方がいい。参院選の大きなマイナス要因となりかねません」と進言した。官房長官・塩崎恭久もそれに同調した。しかしサミットでの自らの活躍に自信を深めていた安倍には、国内情勢の深刻さが伝わらなかった。「まだ情勢が動くかもしれないから、やめておこう」。公明党代表・太田昭宏も、「年金問題は直下型地震だ。危機管理の問題と思って対処してほしい」と問題発覚後、直ちに安倍に電話で伝えたが、やはり安倍の動きは鈍かった。一方、広報担当補佐官・世耕弘成、首相秘書官・井上義行は安倍の方針に従った。井上は「いま総理を出してもマスコミは意地悪な質問しかしない」と安倍への忠誠心を示したつもりだったが、結果的に、年金問題への国民の怒りの炎を鎮火するタイミングを逸した。
 安倍は年金問題については、通常国会を終えたあとの七月五日の会見で国民に説明しようと考えていた。安倍には、小泉が郵政民営化問題で衆院解散を宣言した時の名演説の印象が強く残っていた。
 官邸記者会見室で、原稿に目を落とすことなく熱弁を振るう。胸元には青のストライプの勝負ネクタイだ。「選挙で圧勝するための気迫を示さねばならない」。前夜は、この日打ち出す新たな年金対策の内容説明、記者との質疑応答まで、首相公邸で入念にシミュレーションを重ねた。しかし、所詮は後の祭りだ。

671片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:04
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(3)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-03-0701.html

 世耕は好んで「コミ戦」という言葉を口にする。前回総選挙では、「コミ戦」=コミュニケーション戦略チームがメディア対策を担った。そして今回の参院選も、幹事長・中川、幹事長代理・石原伸晃や世耕らで構成する「広報戦略会議」に、前回同様、PRコンサルタント会社「プラップジャパン」が参画して、メディア対策の先頭に立った。このプラップジャパンは、総選挙当時、幹事長代理だった安倍らが選んだPR会社なのだ。まさに二匹目のドジョウを狙ったわけだ。
 あまり知られていないが、年金問題の世論対策も、このプラップ社に依存している。発端は広報局長・片山さつきだ。片山は、宙に浮いた年金記録の問題は、九八年に基礎年金番号の制度を設計した厚生相・菅直人(現民主党代表代行)の責任だ、と党のビラ十万枚に刷り込んで配ったのである。これが自民党内はもとより、世論からも「責任を野党に転嫁するのか」と総スカンをくらった。この一件で、片山は広報戦略の前線から実質的に外される。自民党は次に内閣府副大臣・大村秀章らにテレビ出演させ、説明にあたらせたが、民主党の“ミスター年金”長妻昭に返り討ちにあった。
 代わって年金問題対策の中心となったのがプラップ社だ。プラップ社が作成した「テレビにおける年金問題の論点と対策」と題されたリポートが想定問答集のベースとなって、自民党の主張として展開されていく。いわく「責任論でなく、超党派で国民を救うのが政権の使命だ」、「民主党の年金策は財源の裏付けがなく具体性がない」――。
「世論の一番の関心事であるテーマについて、厚生労働官僚でもなく、まして安倍官邸のスタッフでもないところに頼ることに、危うさを感じた人間はいないのか」。後で事情を聞かされた安倍側近議員は愕然とした表情を浮かべた。官邸・自民党のメディア戦略は、この時点で破綻をきたしていたといってよい。幹事長・中川も戦略会議で「チラシの活字はもう少し大きい方がいいな」などと繰り返すだけだった。
 それでも安倍は最後までプラップ社を信じ込んでいたフシがある。七月一日、21世紀臨調主催の民主党代表・小沢一郎との党首討論を受けて、プラップ社から「安倍が小沢に圧勝」との報告がされたことから、「テレビで自らの主張を積極的に訴えたい」と言い出したのだ。井上は自民党側に安倍の意向を伝え、広報本部報道局長・山際大志郎がテレビ各社に「報道番組に限らず、幅広くテレビ出演を検討したい」と申し入れた。しかし、肝心のテレビ局側の反応が芳しくなかったのが、官邸の大きな誤算だった。理由は明快だ。安倍が単独出演すれば、視聴率が通常に比べて下がるというのだ。加えて、テレビ側にとっては、一昨年の郵政解散の時に「小泉劇場をテレビメディアが作り上げ、結果的に自民党に利用された」との批判が強くあったことも、出演を断る理由に使われた。
 何度か実現したテレビ出演でも、キャスターは一様に厳しい質問を浴びせた。安倍はしばしば広報戦略上、想定外の言葉を口走った。中でも最もブレたのが、消費税をめぐるスタンスだ。最初の出演となった五日夜のニュース番組ではムキになって、「消費税を上げないといったことは一度もない」とポロリ。翌日朝一番で安倍のもとに届いたプラップ社からのリポートには、「消費税で発言が踏み込み過ぎた」、「ユーモアがなく、全体として焦りがにじみ出ていた」と書かれていた。新聞にもこの発言が報じられると、安倍はすぐに火消しに走った。別のニュース番組に出演し、「消費税を引き上げない可能性だって十分にある」。
 九八年、恒久減税をめぐる発言のブレから、参院選で大敗し、引責辞任した元首相・橋本龍太郎を彷彿とさせるシーンである。取り巻きは一転して、「テレビ出演もほどほどにするのが、得策ではないでしょうか」と進言した。
 安倍は選挙期間中、すべての新聞記者も敵に回していた。それは選挙公示前日の十一日、日本記者クラブの七党党首討論会での発言が原因である。朝日新聞のベテラン記者からの質問をさえぎり、「ニュース性のある話ですから、おそらく国民はあなたより私の話を聞きたいと思う」とやったのだ。いくら朝日嫌いとはいえ、相手は論説副主幹で日本記者クラブの企画委員である。一瞬にして、会見場の空気は凍りついた。

672片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:15:28
小池防衛相は小泉の“指示”
 閣僚の失言、スキャンダルがこれだけ続出した政権も珍しい。
 選挙を一カ月後に控えた六月三十日、防衛相・久間章生の「原爆投下はしょうがなかった」という発言は、文字通り原爆級の衝撃を政権に与えた。秘書官・井上から第一報を聞いた安倍は、「さほど問題にはならないのではないか」と甘く考えていた。塩崎を通じて久間に、「地元に入るのでしたら、きちんと説明してください」とだけ伝えた。
 しかし翌々日、久間を守ろうとしていた安倍が激怒する場面があった。午前中に久間を官邸に呼び、注意した後の態度が悪かった。野党の辞任要求を記者団に問われた久間は、薄ら笑いを浮かべながら、「それは関係ない。よくあることだから」と捨て台詞を吐いたのだ。
 原爆発言に加えて、こうした態度をより深刻に受けとめていたのが、公明党だった。「真意を説明したい」と申し入れた久間に対して、公明党は門前払いをくわせた。代表代行・浜四津敏子が「ご自分で進退を考えるべき」と発言する一方で、党代表・太田は安倍に直接電話でこう迫った。「ああいう大臣を放っておかれるのでしたら、参院選は戦わずして負けることになる」。太田のいつになく厳しい言葉が安倍の耳に残った。

673片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:17:30
ドキュメント「美しい国」内閣の瓦解(4)
http://seiji.yahoo.co.jp/column/article/detail/20070810-04-0701.html

 公明党の厳しい態度は、公明党参院会長・草川昭三から、前首相秘書官・飯島勲を通じて、小泉に伝わった。ここで小泉は、「久間はもたない」とみて、電光石火の動きを見せる。政治的反射神経においては、安倍とは比べるべくもない。小泉は飯島=井上ラインを通じて、安倍への助言を伝えた。「久間更迭。間髪入れずに小池百合子起用」。小泉らしいワンフレーズの“指示”だった。時をおいて飯島は井上に助言した。「後任人事を固めるまで、久間を官邸に入れてはダメだ。後任を発表する時間から逆算して、久間を呼ぶのがよい。そうすれば安倍のリーダーシップをアピールできる」。
 それでも、まだ安倍は逡巡していた。「三人目の閣僚交代」は、異例の事態であり、内閣の崩壊につながるのではないか。野党は首相の任命責任を追及し、さらに支持率低下を招くのではないか。当の久間もこの日の昼まで、辞めるつもりなどなかった。結局、最後に久間の背中を押したのは、参院会長・青木だった。同じ派閥の議員を通じて、容赦ない言葉が浴びせかけられた。「あんた何考えているのかね。出処進退くらい自分で判断できんかね、と青木さんも怒っている」。時を同じくして、地元の長崎市長・田上富久も緊急上京して久間と向き合うと、こうねじ込んだ。「大変厳しい空気です。(参院自民候補の)小嶺陣営はいま久間さんと握手しているポスターを大急ぎで剥がしてまわっているところです」。
 観念した久間は官邸に安倍を訪ねた。「お騒がせして申し訳ない。選挙に悪影響を与えるので辞めさせて頂きます」。安倍は直ちに小泉の“指示”通り、首相補佐官・小池を執務室に呼んだ。「これまでの安全保障分野の経験を生かして、“即戦力”として、活躍してほしい」。小池はテレビカメラの前で、満面の笑みを見せた。その小池が最初に視察にいったのは小泉の地元の横須賀基地である。
 久間辞任で一息つく間もなく、安倍を襲ったのが、農水相・赤城徳彦の事務所費問題である。よりにもよって自ら命を絶った前農水相・松岡の後任に「政治とカネ」のスキャンダルが発覚したのだ。自民党内からも「どうしてこういう人間を選ぶのか」との声が公然とあがる。しかし、このケースでも、安倍の決断は、「赤城を守る」だった。四人目の閣僚交代は「政権の存続を危うくする」というのが理由だったが、顔面に大きな絆創膏を二つも貼って閣議に現れた時は、安倍も目を白黒させていた。官邸サイドが事情を質しても、「大したことはありません」、「心配要りません」の一点張り。真相は「ストレス性の帯状疱疹」だったが、「ストレス性」の部分を気にして、病名は「毛包炎」と発表した。最も大切な選挙終盤での不祥事発覚に、現職の候補者からは怒りの声が公然とあがった。大阪の谷川秀善は、応援に訪れた安倍に「このままでは戦えませんわ」と「即時更迭」を進言したが、聞き入れられなかった。赤城は投票二日前には、郵送費の二重計上まで明るみに出て、最後まで、自民党にとどめを刺す役割を演じた。

674片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 07:18:52
「小沢に総理は無理」
 民主党の歴史的勝利の原動力となったのは、小沢自身の力だろう。一年近くに及んだ徹底した一人区行脚が奏功した。師・田中角栄の教え通り、「選挙は川上から」を実践し、あえて聴衆の集まりそうもない場所を選挙運動のスタート地点としてきた。「負けたら政界引退」というプロパガンダも、強面の小沢をさらに押し上げた。そして党内には最後まで、「投票日まで絶対に緩むな。三十八年間、多くの選挙で、何度も修羅場をくぐり抜けてきた私の直感がそう警告している」と檄を飛ばし続けた。
 参議院で民主党が第一党となった意味合いは大きい。参議院議長、議院運営委員長を手中に収めることになる。秋の臨時国会での重要法案審議は大荒れだ。野党は参院で安倍首相らの問責決議案を乱発する事態も想定される。対決法案は、いわゆる「吊し」という実質審議に入れない状態が続くだろう。ようやく審議に入っても、採決まで持ち込むのは容易ではない。青木が「参議院で与党が過半数をとれなければ、安倍政権は死に体だ」と繰り返してきた真意はここにある。秋の臨時国会では、テロ対策特措法でさっそく与野党が激突する。
 衆院は与党で三分の二を占めており、参院で法案が否決されても衆院で再可決すれば成立させることが可能だが、そうした行動は「与党の横暴」と映り、何度も繰り返すことはできないだろう。そうなると、改めて、民意を問うべく、衆議院の解散・総選挙しか選択肢はなくなってくる。自民党内では、次回の総選挙の時期について、三つの説が浮上している。「今年の年末」、「来年四月の予算成立後」、「来年七月の洞爺湖サミット明け」だ。党内では今後常に「総選挙の顔」が安倍のままでいいのか、との議論がつきまとうだろう。
 対する民主党も、浮かれてばかりはいられない。もし総選挙に勝てば政権交代は現実のものとなるが、その際、本当に政権担当能力があるのか。今回のマニフェストに対しても「相変わらず机上の空論に過ぎない」との批判が少なくない。さらに深刻なのが、小沢の健康問題だ。側近の一人も、「選挙期間中も、気の毒なくらい疲れ切った表情を見せていた。実は予定をキャンセルして一日フルに休んでもらったこともある。とてもじゃないが、総理大臣は無理だろうし、本人も望んでいない」と打ち明ける。二十九日の勝利宣言もバラの花つけも、体調不良のため、自ら行うことはできなかった。
 そこで囁かれるのが、代表・小沢と新首相との「総総分離」である。では、その場合、誰を民主党の「総理大臣候補」として押したてるのか。元代表・岡田克也の下馬評が高いが、代表代行・菅もまだまだ往生してはいないだろう。
 いよいよ最大の政治決戦へのカウントダウンが始まった。(文中敬称略)

675片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 09:37:02
2007/08/17-20:03 首相と横綱「値打ちなし」=民主・渡部氏
http://www.jiji.co.jp/jc/c?g=pol_30&k=2007081700903

 「首相と横綱の値打ちがなくなった。本当に日本は悲しい」。民主党の渡部恒三最高顧問は17日、TBSの番組収録で、参院選での自民党大敗後も続投を決めた安倍晋三首相を、謹慎中の大相撲の横綱朝青龍に重ね、こう嘆いた。
 渡部氏は「わたしが子どものころ、吉田茂首相と横綱双葉山は尊敬の的だった」と振り返った。「ところが、横綱は国民の信頼がなくなった。この問題が報道されるたびに思い出すのが安倍君だ」と、角界と政界のトップをそれぞれ厳しく批判していた。

676片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 10:32:46
自民 美しい国で具体策提言へ
http://www.nhk.or.jp/news/2007/08/18/k20070817000002.html

自民党の国家戦略本部は、安倍総理大臣が掲げる「美しい国づくり」の理念が、国民に十分理解されていないとして、「美しい国」を実現するための具体的な取り組みをまとめ、安倍総理大臣に提言することになりました。
安倍総理大臣は、みずからの内閣を「美しい国づくり内閣」と名づけ、「世界の国々から尊敬され、誇りに思える美しい国を目指したい」としています。これについて、自民党内から、「理念が抽象的でわかりにくく、国民に十分理解されていない」という指摘が出ており、自民党の国家戦略本部は、「美しい国」とは何かを、よりわかりやすく説明することが必要だとしています。国家戦略本部では、「美しい国」を、「文化や伝統を大切にする国」「自由と規律の国」「技術革新で新たな成長と繁栄を歩む国」「世界に信頼され、リーダーシップのある国」の4つに位置づけたうえで、テーマごとに小委員会を設けて、実現に向けた中・長期的な取り組みを議論することにしています。そして、ことし10月をメドに提言をまとめ、安倍総理大臣に提出したいとしています。

677片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/18(土) 12:25:51
郵政「造反」組復党 改憲のためと証言
塩川元財務相
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik07/2007-08-18/2007081802_05_0.html

 安倍晋三首相が昨年暮れ、二〇〇五年総選挙で郵政民営化法案に反対票を投じ除名された郵政「造反」議員十一人を自民党へ復党させる決定を急いだのは改憲発議のための議席を確保したいためだった――塩川正十郎元財務相が復党劇の狙いを今年五月十六日に東京都内で開かれた政治ジャーナリストの会合で語っていました。八月上旬まとまった同会合の講演録で明らかになりました。

 講演録によると塩川氏は郵政造反組の復党問題に触れて「安倍氏の考えは、憲法改正第一であり、郵政問題はとっくに済んだ話、数を増やす方が大事だった」と述べ、安倍首相が復党を承認した背景を説明しました。

 衆院の自民党勢力は復党組を加えて昨年十二月時点で三百五議席に増えました。

 塩川氏は、さらに「安倍氏は憲法(改正)をにらんでいるから、改正に必要な三分の二(以上の議席の確保)をめざす。あと無所属議員など若干引き入れると(衆院で三分の二を超す)三百二十議席に達する。となると安倍氏の手で改憲が政治日程に入ってくる」と補足しました。

 復党議員のなかには、安倍首相と親しく、改憲志向で立場を同じくする古屋圭司議員(日本会議系の新憲法制定促進委員会準備会座長)らが含まれていました。安倍首相が復党決定を党執行部へ促した理由について、当時はもっぱら今年七月の参院選向けの選挙対策と見られていました。改憲を第一の視野に入れて安倍首相が復党を急がせたとの塩川元財務相の証言は安倍首相の改憲への執念を改めて示すものです。

 ただ先の参院選で自民党は惨敗を喫し、参院第二党へ転落。同院で三分の二どころか過半数を大きく下回り、安倍首相の思惑は外れました。

678片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:25:50
万能川柳:安倍さんはマイク離さんタイプだね
http://www.mainichi-msn.co.jp/shakai/gakugei/news/20070819k0000m070131000c.html

☆安倍さんはマイク離さんタイプだね 東京 イヂロー

新しい王子を探す甲子園 名護 日向の母

手伝いはしない総理の作業服 宝塚 世間一斗

領収書コピーも可とは知らなんだ 笠間 たらちねの

当選はしても尊敬されぬ人 北九州 紺堂 砂男

給食費未払い校長世も終わり 横浜 クロさん

小泉の自民崩壊 実りつつ 川口 ヤ ギ 座

安倍ちゃんは純ちゃんよりもぶっ壊し 横浜 おっぺす

自宅では踊ってそうな丸川氏 鹿児島 西ノ原 仁

引き際に出るその人の美しさ 盛岡 ミューズ

敗戦の弁もピントがちょっとズレ 大田原 武田 正子

選挙ではバンザイ報道いらないよ 盛岡 あらスカー

社保庁のお陰年金もらえそう 和歌山 亦 不 作

サッカーも相撲も得意朝青龍 四街道 ういちゃん

そのうちにわたしの国と言うかしら 東大阪 31ネット

ザル法に違反してない赤城さん 仙台 臣   人

自動車の生産止める一部品 角田 ヤスベー

ヘンな大臣(ひと)多く川柳忙しい 尾道 さっちゃん

毎日新聞 2007年8月19日 1時02分

679片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 02:33:32
第2弾のアレ売れた…安倍ニンマリ、まんじゅう怖い?
支持率とは対照的に気温とともに急上昇
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_08/t2007081620.html

白い鳩やF15戦闘機などパッケージも話題の「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」(左)売店の懐はホックホクだ=15日、東京・九段の靖国神社
 参院選惨敗後、支持率低迷にあえぐ安倍晋三首相(52)とは対照的に、「晋ちゃんまんじゅう」の人気が気温とともに急上昇している。62回目の終戦記念日を迎えた15日、都心では35.7度とこの夏3度目の猛暑日を記録したが、東京・九段の靖国神社を訪ねると、10日に発売されたばかりの第2弾「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」が飛ぶように売れていた。まんじゅう、怖い!

 製造元の大藤(だいとう)(東京・荒川)は、限定1万3000箱(1箱12個入り、630円)を生産したが、靖国神社境内の売店には、2400箱を用意した。「土日でも20個売れればいい方」という「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」だが、この日は完売。驚異的な“支持率”を見せた。「昨年の純ちゃんまんじゅうより売れている」(売店)というそばからたくさんの手が伸びる。安倍首相の政敵、小沢一郎民主党代表(65)の支持者も買い求めて帰るというから、人気は本物だ。

 「『がんばれ!』と応援してしまうと反発もあったので、『負けるな!』にした」と話す大藤の大久保俊男社長(59)の狙い通り、ネーミングに引かれて思わず買ってしまったという60代の無職の男性は、応援というより同情モードに近い。

 「やっぱり小泉(純一郎前首相、65)さんの改革が悪いよ。そのツケを背負っちゃってるのはかわいそうかな。期待? だめだめ、打開できないよ。やっぱりおぼっちゃんはダメだな」

 男性は行きつけの飲み屋のママへのお土産にと「晋ちゃんまんじゅう」と、麻生太郎外相(66)のフィギュアが3種入った「漫画王 太郎ちゃんの明太子カシューナッツ」を1個ずつ買い込んでいた。

 「むちゃむちゃ応援している」と家族3人で訪れた30代の自営業者は、「やっぱり韓国や中国に強いポリシーをもってるところ(がいい)。参拝しなかったのは許します。気持ちの中では来たかったんだと信じてます」と安倍首相の胸の内を思いやる。

 一方、「最後だから買ってやった」と吐き捨てた30代の会社員もいた。 「ワビサビみたいなことばかり言って何一つ具体的な言葉が出てこない。あれはあくまで公務員の世界のやり方で一般企業じゃ通用しない。よりはっきり言ってくれている人に変わってもらった方が日本はよくなる」と次期総裁に麻生外相を推していた。

 70代の会社会長は「総理大臣になって変わっちゃった。戦略が足らない。結局若いヤツばっかりでやっている。昔の塩川正十郎(元財務相、86)みたいのを入れてないとだめ。ものを起こそうって言うのは、外国じゃ革命っていうけど日本では維新っていう。いい言葉でしょ。革命って言うと人を殺すんだよ。そういう覚悟が足りない!!」と一喝した。

 娘へのお土産に2つ購入した60代の男性は、首相と閣僚の参拝見送りについて、「私の父はフィリピンで亡くなった。できるだけ首相にも参拝してほしかったが、いろいろな問題を考えるとA級戦犯を分祠していくような態勢が望ましいと考えております」と滝のような汗を丁寧にぬぐった。

 大久保社長は「本当は自民党にがんばってほしいんだけど今のままじゃ応援しないよっていうシャレの商品。“晋ちゃん”だけは応援しようっていうことかな」と人気の秘密を分析していた。

ZAKZAK 2007/08/16

680片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:03
橋本特別編集委員 金沢で講演会
参院選・政局を解説 讀賣石川

観客に語りかける橋本さん

 読売文化フォーラムいしかわ講演会(読売文化フォーラムいしかわ主催、読売新聞北陸支社共催、金沢市、テレビ金沢後援)が18日、金沢市本町の金沢市アートホールで開かれ、日本テレビ系「ズームイン!!SUPER」でコメンテーターを務める読売新聞の橋本五郎・特別編集委員が、「日本語の現場から」と題して講演。参院選の結果の分析や今後の政局にも話は及んだ。

 橋本さんは、「反射神経内閣」と例える小泉政権と比較しながら、安倍政権について「国のあるべき姿を国民に示して、自分がやりたいと思うことを一つ一つ丁寧に取り組めばいい」と要請。

 秋田県の故郷や亡くなった母の話にふれて、「小泉政権は採算しか見ず、『思いやりの気持ち』がまったくなかった。ぬくもりのある、心のある政治が行われなければならない」と力説した。

 また、「安倍首相は説明が長すぎるからワイドショーのネタにされる」と一刀両断にするなど、橋本さんのわかりやすい政治解説に、客席を埋めた観客はうなずいて聞き入った。

(2007年8月19日 読売新聞)

681片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/19(日) 06:46:45
橋本五郎・本社特別編集委員が魚津で講演 「政治にぬくもり戻して」 讀賣富山

 「読売文化フォーラム」(読売文化フォーラムとやま主催、読売新聞北陸支社共催)が18日、魚津市吉島のホテルグランミラージュで開かれ、橋本五郎・読売新聞特別編集委員が「日本語の現場から」と題して講演した=写真=。政治から身近な介護問題まで、鋭く分析する名調子に、350人が聞き入った。

 橋本氏は、「安倍首相に会うと『これからどうするべきか』と丁寧に聞かれるが、小泉前首相は人の話を聞こうとしなかった」と取材時の裏話を披露。「小泉内閣は、やると言ったことをやり通す強さがあった。安倍首相は、北朝鮮の核問題など、重要課題に断固取り組むべき」と指摘した。

 また、出身地の秋田で母親をみとった経験から、地方で弱者の切り捨てが進んでいると指摘し、「独り暮らしのお年寄りに一言をかける心もちが福祉だ。小泉前首相の政治は弱者を切り捨ててきた。政治は、ぬくもりを取り戻して欲しい」と訴えた。

 氷見市泉の長井治雄さん(72)は「政治を例に取りながら心の大切さを訴える内容に感動した」と話していた。

(2007年8月19日 読売新聞)

682片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/20(月) 05:57:27
美しい国:参院選後、首相口にせず…生活密着型に修正へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/senkyo/news/20070820k0000m010085000c.html

 安倍晋三首相が参院選後、政権の看板に掲げていた「美しい国づくり」を口にしなくなった。選挙中から「何を言いたいのか分からない」などと評判が悪く、結果として自民党を惨敗に導いたためだ。首相は「美しい国」のスローガン自体は降ろさず、生活密着型の政策を加える修正で局面転換を図ろうとしている。

 「美しい国」は、参院選を戦う自民候補からも「ばかにされた気がする」とまで酷評された。「生活が第一」と訴える民主党に対し、首相の訴える理念はあまりにも国民意識からずれているといういらだちでもあった。

 首相が定義する「美しい国」は(1)文化、伝統を大切にする(2)自由な社会を基本とする(3)未来へ向かって成長するエネルギーを持つ(4)世界に信頼される−−ような国(昨年9月の所信表明演説)。それを踏まえ、「教育再生」諸政策や憲法改正に向けた国民投票法制定などを手がけたが、多くは野党の反対を押し切って実現させた。

 参院選で敗北しても、首相は「改革の方向性が否定されたとは思えない」と主張している。しかし、選挙結果は無視できず、自らの政治理念を通すためにも「美しい国」を生活型に修正する必要があると判断したようだ。政府の「美しい国づくりプロジェクト」担当の世耕弘成首相補佐官も「生活者の視点に立った美しい国とは何かを考えた軌道修正が必要だ」と指摘する。

 現在、首相官邸で同プロジェクトに寄せられた約3500件の提言を参考に修正が検討されており、内閣改造時などに首相が表明する方向だ。【大貫智子】

毎日新聞 2007年8月19日 20時40分

683片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/21(火) 08:31:17
◆自民党:党内政局 その107◆
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1187314441/
656 無党派さん sage New! 2007/08/21(火) 00:06:39 ID:dOH7nOFD
>>653
>何がしたいのか
 「私のめざす美しい国を作るという政策」が実現していないから。美しい国は、定量的に
どういう指標が実現されれば達成されるのかはわからない。本人が「美しい国になった」と
主観的に感じるかどうかが、政策の到達点になると思われる。

>居座っている理由は
 「私と小沢さんのどちらが総理にふさわしいか」で選挙には負けたけど、「私のめざす美し
い国を作るという政策」は国民から支持されているという確信があるから。なぜ確信があるの
かは、本人の主観による基準があるものと思われる。


 ・・こうやって書いてると、なんだか、「なぜ居座るんだ?真意は?」などと理由で問いかける
こと自体が無理な気がしてきたなあ。安倍さんにはそんな論理的なことを語らるだけの器量が
ないんじゃないか、荷が重いんじゃないかという気がしてきた。

 自民党の政局も、こうした人間が党首になっていることそのものによる混乱が続くんだろうな。

684片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/22(水) 11:29:42
安倍首相、帰国後は「誰にも会わない」
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070822ia05.htm

 安倍首相がインドなどの歴訪を終えて帰国する25日夜から内閣改造が行われる27日まで、与党幹部らと会わずに、改造・自民党役員人事を固める意向を示していることが分かった。

 自民党の尾辻参院議員会長が21日夜、NHKの番組で「就任あいさつで26日に首相に会いに行きたいと思っているが、首相官邸側からの話だと、『首相は帰国した後、一切誰とも会わないと言っている』と言われた」と述べ、明らかにした。

(2007年8月22日10時50分 読売新聞)

685片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/25(土) 18:25:22
首相、沈黙11秒間 「誰を幹事長にするか」に
8月25日9時43分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070825-00000901-san-pol

 内閣改造・自民党役員人事を3日後に控え、外遊先のクアラルンプールで同行記者団と懇談した安倍晋三首相は苦悩の色をにじませた。首相が大幅な内閣改造を表明したのは参院選翌日の先月30日。だが、閣僚候補者の身辺調査に時間がかかり実際の改造時期は1カ月近く遅れた。これにより人事情報が錯綜(さくそう)し、党内は混乱気味だ。そんな中で「安倍カラー」を貫けば党内の反発は増幅され、「挙党態勢」を組めば、安倍カラーは出せない。25日の帰国後、首相はどう動くのか−。
 首相外遊恒例の記者懇談はリラックスした雰囲気で行われることが普通だが、今回ばかりは違った。最初の質問で人事構想を問われた際は「外遊に出る際に基本的な構想はまとめた」とよどみなく答えた首相だが、質問が続く中で次第に言葉は重くなり、笑顔を見せることはほとんどなかった。
 「誰を幹事長にするか固まっているか」
 この質問で首相の動きがピタリと止まった。腕組みしたまま、右手人さし指を額にあて、沈黙の11秒間。「あの…、最終的には帰ってから判断します」と言葉を濁した。麻生太郎外相の幹事長起用はすでに固めているが、ここで明言した際の影響に思いをめぐらせたようだ。
 内閣改造では、派閥推薦を受けないことを明言しているため、最終的に閣僚就任を要請した際に断る議員も出かねない。すでに27日にあえてゴルフコンペを計画している議員らもいる。
 24日には続投説が強かった小池百合子防衛相は外遊先のニューデリーで辞任表明。もし首相が小池氏の起用を考えていたならば、人事構想の練り直しを迫られることになる。ただ、小池氏については守屋武昌事務次官と防衛省人事をめぐるバトルを繰り広げただけに、続投させても退任させても批判は免れないため、「首相にとって渡りの船ではないか」(閣僚経験者)との声もある。
 一方、改造後も首相の苦悩は続く。閣僚ポストは17しかないため、改造後に閣僚になれなかった議員らの不満はいっそう高まるからだ。(クアラルンプール、杉本康士)

686片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 00:48:47
政権の命運懸け内閣改造、党人事で詰め 首相が帰国 '07/8/26
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200708260079.html

 安倍晋三首相は二十五日夜、アジア三カ国歴訪から帰国した。直ちに二十七日の内閣改造、自民党役員人事に向け詰めの検討に着手、参院選惨敗で弱体化した政権の命運を懸け「人心一新」を図る意向だ。

 自民党の参院選総括報告書は、敗因をめぐって、後手に回った首相の問題対応や政権運営の在り方を指摘。こうした首相自身への批判をいかに受け止め、人事に反映させるかが問われることになる。

 首相は二十四日のクアラルンプールでの記者会見で「参院選を反省し、地域の活性化にも力を入れていきたい。そうした点を考慮しながら人事を断行したい」と表明。党人事に関しては次期衆院選をにらみ態勢を強化する方針を示している。

 今回のアジア歴訪で首相は、温室効果ガスの主要排出国インドから、二〇一三年以降の新たな国際的枠組み参加に前向きな言質を得たほか、すべての訪問国との間で、経済や安全保障、人的交流、拉致問題について協力を確認する共同声明をまとめる成果を挙げた。

 ただ首相が「外交政策を進めるためには国民の理解が必要不可欠だ」と自覚するように、内閣支持率が低迷したままでは温暖化対策も、首相のライフワークである拉致問題も前進は望めない。円滑な政権運営のためには、まず求心力を回復することが欠かせない。

 出発前に人事構想の概要を固めたという首相は「三カ国訪問中は外交にすべての意識を集中した」と強調したが、「心ここにあらずという時もあった」(同行筋)との証言もあり、人事が脳裏を駆け巡っていたようだ。

687片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/26(日) 21:58:37
自民・山本一太参院政審副会長、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開 フジテレビの「報道2001」で
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070826/20070826-00000021-fnn-pol.html

27日の内閣改造を前に、自民党の山本一太参院政審副会長が26日朝、フジテレビの「報道2001」に出演し、参院選惨敗の一因となったいわゆる「チーム安倍」内の不協和音に関連して、政務担当の首相秘書官に対して異例の批判を展開した。
政務担当の井上義行首相秘書官について、山本氏は「政治家の側にはものすごいハレーションがあるんです。(井上氏が)続投で安倍さんの秘書官やるんなら、マスコミ対策とかメディア対策はやめて、本当に総理の精神的な支えとして黒子に徹してやるべきだと思いますね」と述べ、政治家やマスコミへの対応などについて厳しく批判した。
さらに、井上秘書官のあり方も含め、27日の内閣改造では「安倍さんは私情を捨てて、冷徹に適材適所にしていただきたい」と述べた。
「安倍サポーター」を自認する山本氏だが、国会議員が公の場で秘書官批判を展開するのは異例のことになる。
また、党としての参院選の総括を取りまとめた谷津(やつ)選対総局長は、「改革の影の部分について、安倍首相に情報が入らなかった」と指摘し、山本氏も含め安倍首相に情報を集約すべきだったと強調した。

[26日19時42分更新]

688片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:52:04
安倍首相「美しい国づくりを再スタート」
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070828/20070828-00000012-jnn-pol.html

 内閣改造を行った安倍総理は27日夜の記者会見で、「国民の信頼を取り戻し、美しい国づくりを再スタートさせたい」と決意を表明しました。

 「国民のこの厳しい声を真摯に受け止め、美しい国づくり、新しい国づくりを、そして改革を再スタートさせるために、本日、内閣の改造を行いました」(安倍首相)

 改造内閣を発足させ、記者会見した安倍総理は、「戦後レジームからの脱却」という方針に変わりはないと強調しましたが、当初掲げていた「美しい国づくり」という言葉は会見の中では1回しか出ず、安倍カラーの後退を印象づけました。

 また、参議院選挙で惨敗したことの反省として、内閣のメンバーは地域に足を運び、直接地域の声に耳を傾けなければならないと、地域の活性化を重視する姿勢を強調しました。

 「十分な説明ができなければ去っていただくという覚悟で、閣僚になっていただいております」(安倍首相)

 さらに安倍総理は、政治とカネの問題でも、これまでより厳しい方針で臨む考えを示しました。(28日00:33)

[28日5時33分更新]

689片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:55:32
【内閣改造 土俵際の再出発】(上)意中の候補、次々断念
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070828/shs070828002.htm

初閣議を終え、安倍晋三首相を先頭に記念撮影に臨む新内閣の閣僚=27日夜、首相官邸
 「国民の厳しい声を真摯(しんし)に受け止め、美しい国作りを再スタートさせるため本日改造を行った」

 27日午後9時すぎ。首相官邸で記者会見した首相、安倍晋三は格差問題などに応えるために重厚な布陣を敷いたことに理解を求めたが、疲労の色がにじみ、声は張りを失っていた。参院選敗北により参院で少数与党となり、与党にも退陣要求がくすぶる中での内閣改造・党役員人事が、いかに苦悶(くもん)に満ちたものだったか。順風満帆で政権を発足させた11カ月前にこのような事態を誰が想像しただろうか。

 内閣支持率を回復させるには新鮮で特色ある顔ぶれ、党をまとめるには重厚でバランスの取れた布陣が必要だ。野党の攻勢を考えると「政治とカネ」疑惑やスキャンダルは禁物となる。

 安倍は内閣情報調査室などに閣僚候補者の入念な「身体検査」を指示したが、これが予想外の事態を招いた。政治資金などで「不法とはいえない不適切」という事案が続出、意中の閣僚候補を次々に断念せざるを得なくなった。加えて、防衛相の小池百合子が突如辞任を表明。安倍の「右腕」の総務相、菅義偉も事務所費問題に関する一部の報道で矢面に立たされた。

 人事構想の見直しを迫られた安倍はインド・東南アジア外遊中も公式日程を終えると1人ホテルの部屋にこもり、生みの苦しみは改造前夜まで続いた。熟考中の安倍は「野武士」のような形相だったという。

 だが、どんなに「配慮」に満ちた人事も全員が納得できるものにはならない。

 安倍は、元首相、森喜朗が推した元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一の入閣は見送った。森は27日夜、神戸市内で講演し、「非常に堅実な実務型内閣だ」とほめながらも「やっぱり安倍さんも理想は残したいんだろうな。相変わらず、石原(伸晃政調会長)や渡辺(喜美行革担当相)らを残した。前は年少組だったが、今度は年中組という感じか…」と皮肉った。




 内閣改造で安倍がもっとも執着したのは外相、麻生太郎の幹事長起用だった。安倍は参院選後、麻生の外相続投方針を百八十度転換する。

 最大の転機は、臨時国会召集日の8月7日に訪れた。国会内で開かれた代議士会で、元文科相の小坂憲次らが相次いで安倍の面前で退陣を要求。党の大勢が「安倍降ろし」で雪崩を打ちかねない空気が広がった。

 衆院本会議終了後、参院での開会式に天皇陛下をお迎えするため、モーニング姿に着替えた麻生は、国会内の一室で安倍と向き合った。

 「事態は深刻だ。内閣改造は早めた方がいい。国会最終日の10日に電撃改造をやるべきじゃないですかね…」

 麻生は、祖父である元首相の吉田茂が昭和29年に欧米7カ国を外遊中に反吉田連合が結成され、帰国後内閣総辞職に追い込まれた事例を挙げて、このまま月末まで内閣改造を先延ばしして、19〜25日にインド・東南アジアに歴訪すれば、その間に安倍包囲網が構築される恐れがあることをとうとうと説き、最後にこう念を押した。

 「今は保守勢力の最大の危機であり、国家の危機でもある。でも筋を通せば必ず道は開けるものですよ」

690片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:56:37
消えた「電撃改造」

 麻生の言葉は安倍に重く響いた。麻生の指摘通り、党内の不満をそのまま放置していれば、反安倍の火は一気に燃え広がりかねない。だが、閣僚候補者の身辺調査は間に合わない上、だまし討ちに近い改造を失敗すれば不満は増幅しかねない。麻生のアイデアはリスクが大きかった。

 ただ、幸運にも7日を境に安倍降ろしの動きは一気に鎮火に向かった。党内で「これ以上の混乱は見苦しいし、民主党に利するだけ」(中堅)との雰囲気が広がったからだ。国対委員長の二階俊博や元防衛庁長官の額賀福志郎ら派閥領袖級らも相次いで「続投支持」を打ち出した。

 思いを巡らせた末、安倍は最終的に「電撃改造」を断念したが、安倍はこの時点で「安倍−麻生」体制を政権の軸とすることを決断した。




 安倍の祖父は元首相の岸信介、父は元外相の安倍晋太郎。一方の麻生は、祖父が吉田茂、先祖は明治の元勲、大久保利通にさかのぼる。共通する「毛並みの良さ」もあり、安倍政権発足以来ぴったりと息を合わせてきたが、元々は疎遠だった。両者が親しくなったのは安倍が官房長官、麻生が外相に就任した2年前からだ。

 安倍が親友の塩崎恭久(前官房長官)を外務副大臣に押し込んだことに麻生が激怒。その「手打ち式」として銀座のラウンジに繰り出したことがきっかけだった。ここで14歳の年の差を超えて意気投合し、昨年秋の総裁選では2人は対抗馬となるが、友情は続いた。

 安倍は1年前、首相就任にあたり、麻生を幹事長に起用しようと考えた。しかし、このときは森らの説得で断念。だが、外相に迎え入れ、二人三脚で「主張する外交」路線を進めてきた。

 「ライバル同士なのになぜ馬が合うのか」と周囲がいぶかしむと、麻生はこう説明した。

 「おれと安倍の政治信条や国家観はほとんど一緒だ。ついでに敵も一緒だ。ケンカしようがないじゃないか」

 麻生のいう「敵」が、元幹事長の加藤紘一や元副総裁の山崎拓らを指すことは明白だ。つまり、安倍が「安倍−麻生」体制を選んだということは、政権の求心力が低下しているこの時期に、あえて「敵に対して妥協しない」という意思を示したともいえる。(敬称略)

(2007/08/28 08:05)

691片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 08:59:18
愚直な宰相のソフトな表情
政治部・酒井恒平(8月13日)
http://www.nikkei.co.jp/seiji/20070811e3s1100m11.html

 「厳しい状況にある中でエールを送っていただくと、本当に力がわいてきます」。安倍晋三首相は10日夕、「ぶら下がり」インタビューで笑顔をみせて語った。若手議員が首相支持を直接官邸に伝えに来たのがよほどうれしかったとみえ、きらきらと目を輝かせながら答えた。首相がこうした生き生きとした表情を見せるのは珍しい。

 与党が惨敗した参院選から2週間あまり。硬い表情を浮かべるばかりだった首相の表情にようやく変化が出てきた。しかも、目立つのは喜怒哀楽のうち「喜」や「楽」。9日夕のインタビューでも記者の質問に相づちを打ち、笑みを浮かべながら話したため、番記者の間から驚きの声があがったほどだ。

 これまでの首相は質問する記者を見向きもせず、じっとテレビカメラをみつめるだけ。「国民に直接語りかけたい」としてカメラ目線を外さないが、その表情は仏頂面としか受け取れないようなものが多い。参院選告示前に出演したラジオ番組ではタレントのミッキー安川氏から「おかしいからやめたほうがいいよ」と指南された。参院選を終えて、ようやくこのスタイルを見直しつつある。

 周辺から「自分のやり方でやらないと気が済まない人。愚直だ」とまで評される首相。参院選の選挙演説で際立った愚直さも、これまで「ぶら下がり」インタビューで見せた無愛想な首相の姿と共通点がある。首相はもともと気持ちがそのまま出やすいタイプでもあり、参院選の演説でもあえて感情を出さず、とつとつと訴える手法を選んだという面もあった。

 今回、17日間に67回の演説をこなしたが、毎回約20分の演説は、判で押したように地方再生→年金・社会保険庁問題→教育再生→外交問題の順番で進めた。これは公示後第一声の東京・秋葉原でも、愛媛県の公民館でも、テレビ出演の折りでも、ついぞ変わることがなかった。当然、有権者の受けは悪い。党内外で「メニューを並べただけで、まとまりがない」との批判が噴出、聴衆は「途中で飽きる」(徳島、50歳代男性)、「話がまじめすぎて詰まらない」(栃木、20歳代女性)などと容赦なく酷評した。自転車で素通りしたり、携帯電話で写真を撮って立ち去ったり、有権者は首相の話に長く耳を傾けようとしなかった。

 象徴的だったのは選挙戦最終日に練り歩いた東京・下町の商店街。自転車2台がすれ違えば一杯になる通りで、「経済政策を進めていきまーす。教育再生も、公務員制度改革もやりまーす」。生活実感の伴わないスローガンの羅列に買い物客は戸惑いを隠せず、拍手もまばらだった。

 首相があれほどこだわってきたスタイルを変えようとしているのは、惨たんたる選挙結果を突きつけられたからにほかならない。自ら全国2万キロを移動して応援に入った1人区はなんと2勝16敗。「政策では基本的に支持をいただいた」と強弁しつつも、心の内では「有権者が望むのはそういう姿ではない」と判断したということだろうか。

 首相周辺は、最近見られる穏やかな表情について「実はそれが安倍さんのそのままの姿なんだ」と強調する。いわば“素”の部分を表に出した「新・安倍スタイル」の確立。それを突破口になんとか苦境を乗り切りたい、という大きな期待が込められている。

 首相に近い教育再生会議の委員も後押しする。「官邸内の様子を説明してくれたり、首相と身近に接するとファンになってしまう」と首相の人柄に注目するよう訴える。ある首相補佐官の分析はこうだ。「近くでみる安倍さんは気さくな人だ。労をねぎらったり、親身な言葉をかけてくれる。そういう部分がもっと知られると印象が変わると思う」。

 そもそも就任時の高い支持率の原動力は「人柄が信頼できる」というイメージだった。その「好印象」が崩れてしまった今、もう一度「そのままの姿」を訴えて、支持率回復を図るのは容易ではない。内閣改造、次期臨時国会の開会後の厳しい政局のなかで見せる首相の表情に注目したい。

692片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/28(火) 15:35:22
首相 個々の人事答えられない
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/08/28/k20070828000103.html

安倍総理大臣は28日昼すぎ、記者団に対し、内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、「個々の人事については答えられない」と述べました。
内閣改造で、自民党の参議院執行部が最優先で入閣を求めていた矢野前参議院国会対策委員長が起用されなかったことについて、自民党の尾辻参議院議員会長は27日、「矢野氏は国会対策委員長を3年間務め、功績も大きく、入閣しなかったことはたいへん残念だ。入閣を信じて疑わなかったので混乱している。なぜ入閣できなかったのか理解できない」と述べていました。これについて、安倍総理大臣は28日午前、尾辻氏と会談したあと、記者団が矢野氏を起用しなかった理由を尋ねたのに対し、「個々の人事については答えられない」と述べました。

693片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 08:50:24
派閥会長『人質』 政権批判封じ 安倍流人事分析 谷垣派は切り捨て
2007年8月29日 朝刊
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2007082902044690.html

 二十八日に本格始動した安倍改造内閣と自民党新執行部。その出身派閥を分析すると、各派閥に配慮することで党内を把握しようとする安倍首相の意図が透けてみえる。

 首相は二十八日、記者団に対し、今回の人事について「人事ではほとんど派閥から(推薦を受ける)ということではなくなってきた」と、派閥の存在を考慮しなかったと強調した。

 しかし、首相は、党内九派閥のうち町村、伊吹、高村、二階、麻生の五派閥の会長を閣僚か党三役に登用。二階派からは、参院枠で泉信也氏を国家公安委員長に起用したが、ほかの四派閥は、会長以外の登用はゼロ。

 これを見る限り、各派のトップを「人質」に取れば、安倍批判を沈静化できるとの計算が、首相には働いているようにみえる。

 派閥会長が閣僚にも党三役にも起用されなかった津島、古賀、山崎の三派からの入閣は二人以上。しかも、勢力に応じた処遇になっている。

 第一派閥で首相の出身派閥でもある町村派は、閣僚四人から一人に激減しており、他派閥への配慮のため、身内に犠牲を強いた形だ。

 一方、参院選惨敗にかかわらず続投した首相に批判的な議員を抱える谷垣派は唯一、閣僚も党三役もゼロ。同じく首相批判が激しかった津島派からは最多の三人が入閣しており、同じ非安倍勢力でも、大派閥は取り込み、小派閥は切り捨てる首相の冷徹さも示している。 (古田哲也)

694片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:38:52
【内閣改造 土俵際の再出発】(下)本気だった「倒閣」
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070829/shs070829001.htm

 27日に発足した安倍改造内閣は派閥領袖がずらりと並ぶ「挙党態勢」となった。安倍にとって必ずしも満足なものではなかったが、自民党内にはそれ以上に不満がくすぶる。


反安倍、参院選惨敗後に密談

 前参院国対委員長、矢野哲朗の入閣を見送られたため、参院議員会長の尾辻秀久は28日、首相官邸に乗り込み、不満をぶちまけた。閣僚から漏れた議員は、「泥船に乗らずにすんだ」と強弁するが、不信は広がる。安倍応援団といわれる若手・中堅にも改造は決して評判はよくない。

 そんな中、28日夕、都内のホテルに元官房副長官の園田博之、後藤田正純ら衆院議員6人が結集した。いずれも反安倍の急先鋒(せんぽう)だが、「カラオケ仲間」の与謝野馨が官房長官になったことを歓迎。退陣要求は当面控え、与謝野を通じて安倍に政策変更を求めていく戦術に切り替えることを決めた。

 親安倍も、反安倍勢力も足並みに乱れが出ている。自民党の歯車はどこから狂ったのか−。


 参院選前夜の7月28日午後、外相、麻生太郎の携帯電話が鳴った。安倍からだった。

 「ゆっくり話をしたいんですけど、今夜空いていますか」

 だが麻生は地元・福岡に戻ったばかり。「申し訳ないが、今夜は帰京できない。明日必ずうかがいます」

 安倍はこの時点で、参院選でどんな結果が出ようとも退陣しない腹を固めていた。もし自分が政権をほうり出すと、次期首相選出で党内が簡単に一本化するとは思えない。麻生、元官房長官の福田康夫、元財務相の谷垣禎一らで激しいバトルとなるだろう。そうなれば得をするのは誰か。安倍の脳裏に民主党代表の小沢一郎の顔が浮かんだ。

 安倍は平成5年の政治制度改革をめぐる自民党分裂こそが、日本経済をどん底に落とした「失われた10年」の原因だと考えている。その引き金を引いた小沢がどんな動きをするかは容易に想像がついた。

 「どんなに苦しくても踏ん張るしかない」。そう考えた安倍は、盟友であり、ライバルである麻生の意向だけは聞いておきたいと考えたのだ。

 翌29日午後4時、ワンボックスカーでひそかに公邸に乗り付けた。安倍が自らの意向を伝えると麻生の返事は明解だった。

 「衆参逆転など大したことない。安倍政権が打ち出した教育、安保などの大方針はちっとも間違っていないんだから胸を張って続投すべきだ。しっかり支えますよ」

695片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:11
 2人が会談中、公邸の電話が鳴った。幹事長の中川秀直だった。

 中川は国会近くのホテルで、元首相の森喜朗、参院議員会長の青木幹雄とともに今後の対応を協議していた。自民党の獲得議席を「40台後半」「40台前半」「30台」の3パターンに分類し、今後の政治情勢をシミュレートしていた。

 敗戦の色はすでに濃厚。報道各社からひそかにかき集めた出口調査の結果は最悪の「30台」を示していた。青木は「安倍君はまだ若い。今辞めれば次のチャンスが生まれる」。森もうなずいた。

 森に安倍の意向を確かめるように促された中川は、公邸に電話し、麻生がいることを知る。「なぜ麻生が…」。3人は首をかしげた。

 麻生と入れ違いに公邸入りした中川は「続けるのも地獄、退くのも地獄。イバラの道だ」と語り、「辞任もやむなし」と諭したが、安倍はきっぱりと言った。

 「解散のない参院の選挙で政権選択が行われることは基本的にはあるべきではない。大勢が判明した10時すぎにテレビで続投を表明する」


 2日後の7月31日。東京・汐留の高層ビルの一室で、参院選で瀕死(ひんし)の痛手を受けた安倍政権を揺るがす密談が繰り広げられていた。

 「メディア界のドン」といわれる人物が主催する秘密会合に顔をそろえたのは派閥領袖級の4人。元副総裁の山崎拓、元幹事長の加藤紘一、元幹事長の古賀誠の「新YKK」、そして元厚相、津島雄二だった。

 誰とはなく「安倍はもうダメだ。世論が分かっていない。一気に福田擁立でまとめよう」と声を上げると、新YKKとは一線を画していた津島も「あの人(安倍)には人の暖かみを分かる心がない。『正しいことさえ言っていれば人は分かってくれる』と思いこんでいる」と応じた。

 くしくも同じ夜、森は別の会合で「次の内閣改造のキーワードは『安心』と『安全』だ。失敗すると安倍は厳しい」と語り、福田、谷垣の入閣が政局のカギを握るとの見通しを示し、こう言った。

 「どんなに追い込まれても、安倍に解散はさせない」

 森のこの言葉は一気に広まった。加藤らは「福田擁立で各派がまとまれば森は乗ってくる」と手応えを感じた。この後新YKKが不気味なほどに沈黙したのは、それだけ「倒閣」が本気だったことを示していた。

 汐留での会合で慎重姿勢を崩さなかった古賀も3日朝、都内のホテルで開かれた財界とのセミナーでは多弁だった。

 「参院選は歴史的な大敗だが、首相の続投も歴史的な決断だ。内閣改造の結果をみて私たちもどう行動するか考えなければならない」。古賀は最後にこう結んだ。

 「衆院解散はびっくりするほど早くなる」

696片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 09:39:39
「福田擁立なら即座に総裁選」

 参院選後初の日曜日となった8月5日夕。森は東京・神山町の麻生邸を訪ねた。すでに麻生の幹事長就任のうわさが流れていた。

 森「君は安倍さんに人事を何か吹き込まれているのか」

 麻生「いいえ、まったくありません」

 森「君は今後も安倍さんを支えてくれるか」

 麻生「安倍政権は国家的に正しいことをやっていると思うから、私はそれに乗っているんです。参院選で負けたのは小泉改革のツケが最大の原因で、安倍さんのせいとはいえないでしょう」

 森に派閥領袖級の人物評などを次々に問われ、「おれの意向を探りに来たのか」と感じた麻生は、こう切り出した。

 「なんだかちまたには福田擁立なんて動きがあるらしいが、こんなものは絶対にのめない。安倍さんと総裁を争った私が支えるといい、『安倍だ』『安倍だ』とはしゃいだ連中がハシゴを外すなんてまったくおかしな話ですよ。そもそも福田さんは総裁選に出てもいないじゃないですか」

 森は「福田さんには安定感があるから…」と言ったが、麻生は頑として譲らなかった。

 「もし福田擁立という動きが本格化したら、即座に手を挙げて総裁選を要求します」

 森は幹事長時代から、加藤と敵対して「冷や飯生活」を送ってきた麻生に「目をかけてやった」との思いがある。麻生もその恩義を強く感じているが、この会談は2人にシコリを残した。


 一連の目まぐるしい動きは、「人を疑うことを知らない」といわれてきた安倍にも深い不信の念を芽生えさせた。

 「逆風の時でないと他人の本心はなかなか見えないものだね…」

 安倍は周囲にこう漏らしたという。

 参院選での大敗は、自民党内の人間関係をより複雑にさせた。これまで親しかった者がお互いに疑心を抱き、敵さえも手を組む状況が生まれつつある。党派を超えた動きは今後ますます活発化するとみられている。政界が新たなうねりにのみ込まれていくことは間違いなさそうだ。(敬称略)




 この企画は石橋文登、大谷次郎が担当しました。

(2007/08/29 07:36)

697片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/08/29(水) 20:04:20
2007/08/29-19:51 小泉改革の修正、印象付ける=首相「終わったこと」−郵政造反組起用
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2007082900721

 安倍晋三首相は29日の副大臣人事で、郵政民営化に反対した造反組4人を起用した。首相は27日の改造内閣発足に当たり、地方・都市格差是正担当相を新設し、前岩手県知事の増田寛也総務相に兼務させるなど、格差問題に正面から取り組む方針を明確にした。人事面でも造反組を「復権」させたことで、小泉純一郎前首相から引き継いだ改革路線の修正を改めて印象付けた。
 今回起用されたのは、今村雅弘農水、岩永浩美農水、森山裕財務、中川義雄内閣府の各副大臣で、2005年の通常国会で郵政民営化法案に反対した。このうち、衆院議員の今村、森山両氏は自民党離党に追い込まれ、安倍政権になった06年11月に復党した経緯がある。
 首相は29日午後、郵政民営化問題について、記者団に「既に終わった。方針が決まったことだ」と決着済みとの立場を強調。その上で、「復党した以上、その能力を生かしてもらいたいと判断した」と述べ、造反組の起用は問題ないとの考えを示した。ただ、昨年の復党騒動が内閣支持率低下の一因になっただけに、国民の不興を買う可能性は否定できない。

698片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/02(日) 18:22:50
検証・チーム安倍解体/首相との近さ競い仲たがい
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0901.html

 昨年九月の内閣発足時に首相安倍晋三が前官房長官塩崎恭久ら気心の知れた議員を正副官房長官、首相補佐官として官邸に集めて始動した「チーム安倍」が内閣改造で“解体”された。結束力で官邸主導の政権運営を目指したが、それぞれが首相との近さを競って仲たがいに発展、ついには機能不全に陥った。政権失速の要因にさえなったその実態を検証した。(敬称略)

 ▽あいまい

 「本当に苦労をかけました。補佐官は(行政上の権限を与える)法律が整備されないと難しい面もあって…」

 安倍は内閣改造に着手する直前の八月二十七日昼、首相補佐官世耕弘成を執務室に呼び、留任させないことを伝えた。ねぎらいの言葉の後は会話が途切れ、重苦しい空気のまま世耕は官邸を後にした。

 チーム安倍に期待されたのは「脱官僚支配」が信条の塩崎を中心に補佐官らが協力して霞が関をコントロールすることだった。だが補佐官は内閣法上も「首相に意見具申する」助言役にすぎず、官僚を動かす実権がない上、閣僚や首相秘書官との役割分担もあいまいだった。

 広報担当の世耕は、当初から安倍が出席する重要会議への参加を首相秘書官井上義行によって阻まれた。昨年十月の首相の電撃的な中国、韓国歴訪や今年一月の施政方針演説の事前打ち合わせにも加わっていなかった。

 「首相の日程すら知らずに広報戦略は練れない」。世耕は塩崎に嘆いたが、その塩崎にさえ詳細な首相日程は明かされていなかった。こうして塩崎、世耕、井上がバラバラにメディア対策を首相に助言する状態が恒常化した。

 ▽要が対立

 チームの要となるべき塩崎は国家安全保障問題担当の補佐官だった小池百合子とも対立した。双方が「自分こそがこの問題を担当する米大統領補佐官のカウンターパート(相手)だ」と主張。日本版国家安全保障会議(NSC)の事務局長を補佐官が兼務するか否かで衝突した。

 塩崎、小池ともに調整や根回しを重視しないタイプだったことが事態を複雑にしたが、特に塩崎は参院選後、井上との連携も途絶えがちだった。

 「国を滅ぼすつもりか!」。参院選後の八月初め、同月三十一日に臨時国会召集を調整していると一部メディアが報道すると、寝耳に水だった塩崎は「井上の独断」と見て、大仰な表現で怒りを爆発させた。

 こうした首相を取り巻く人間関係の悪化は官邸の情報収集能力を鈍らせ、閣僚の失言や事務所費問題などへの対応を遅らせることになった。

 「首相を持ち上げるだけで悪い情報を首相に上げない」(自民党議員)とされる井上には内閣改造を機に更迭を求める声が与党側から上がっていた。しかし安倍は改造前、入閣候補の「政治とカネ」にまつわる問題の有無などを調べる「身体検査」という重要任務を命じた。それはチーム安倍の解体も意味していた。

 ▽井上切れず

 安倍にとって井上は、約六年間ともに拉致問題対応に奔走してきた同志でもあった。内閣府のノンキャリア官僚から政務担当秘書官に異例の抜てきとなった井上は、役人生活への“退路”を断っている状態で「首相は今後も井上を切れないだろう」(首相周辺)との見方が強い。

 「いろんな試みに挑戦していかないと、なかなか政治主導は実現しない」。改造後の八月二十七日夜の記者会見で安倍はこう力説した。チーム安倍の一人は「“官僚寄り”の与謝野馨官房長官誕生で官邸主導は無理だ。霞が関支配が再び始まる」とつぶやいたが、その事態を招いた一因はチーム安倍にもあった。

699片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 06:49:38
首相抜きの農相辞任劇 政権変質、与謝野・麻生氏仕切る
2007年09月04日03時00分
http://www.asahi.com/politics/update/0904/TKY200709030398.html

 遠藤農林水産相の補助金不正受給問題の発覚から3日。「スピード辞任」に向け、水面下で動いたのは、与謝野官房長官と自民党の麻生太郎幹事長だった。遠藤氏への説得から後任の「身体検査」まで取り仕切った両氏。内閣改造で出直しした直後の安倍政権にとって最大の危機管理を、首相の「手前」で決着させる――。首相を棚上げにした閣僚交代劇からは、「与謝野・麻生政権」とも言える政権の変質が浮かび上がった。

 ■遠藤氏にひそかに引導

 遠藤氏の疑惑が報じられた1日、首相は首相官邸での総合防災訓練を終え、与謝野氏と電話で対応を話した。「どうしましょうか」。首相は困った様子だったという。

 「人心一新」を掲げて内閣改造を行った5日前、首相は記者会見で、政治とカネの問題が明らかになった閣僚について「十分な説明ができなければ(閣外に)去って頂く」と言い切った。

 しかし、問題が現実となると、首相の対応は鈍かった。記者団の質問にも「私も詳細に説明を聞いていない。質問があれば(遠藤氏は)きちんと説明していかなければいけない」と短く答えただけだった。

 同じ頃、麻生氏は遠藤氏への不満を周辺にぶちまけていた。「これは自分の問題だろ」。翌2日午前、麻生氏はNHKの討論番組で「世間で通る説明かどうかが一番の問題」と突き放した。

 与謝野氏もテレビ朝日の報道番組で、こう言った。「(遠藤氏を)守るという話と守れるかという話は別の話だ」。両氏は歩調を合わせて「遠藤氏辞任」のレールを敷き始めた。

 番組出演を終えた2人はまず、都内のホテルで昼食をともにした。「逆転国会」の司令塔、大島理森国会対策委員長も同席。3人の認識は一致した。「遠藤氏が残れば、参院審議は乗り切れない」。民主党は1日、野党が過半数を占める参院に、遠藤氏の問責決議案を提出する方向で検討に入っていた。

 与謝野氏はその足で都内のホテルに赴き、ひそかに遠藤氏と会った。

 「いかなる事情があろうと、農水省の助成の関係で批判を浴びたんだから、ここは十分考えてほしい」。与謝野氏の「引導」に、1日の会見では辞任を否定していた遠藤氏も応じた。「ただちに辞任したい。総理に伝えてほしい」

 ■後任の「身体検査」も

 幕引きを急いだ与謝野氏の念頭には、閣僚の失言や不祥事への対応が後手に回り、参院選惨敗の一因となった改造前の官邸の危機管理能力の欠如があった。

 首相と親しい人物で固めた官邸の「チーム安倍」は、問題が起きるたび、塩崎官房長官や井上義行首相秘書官、首相補佐官らが対応策をめぐって混乱。結局、最終判断を委ねられた首相が矢面に立たされ、「疑惑閣僚を守る首相」というイメージが定着した。

 「何もかも総理に判断を仰ぐのは、あまりいいことではない」。与謝野氏は、こう繰り返した。これまで井上氏が主導してきた「身体検査」も、今回は与謝野氏サイドが水面下で進めた。官邸関係者はいう。「首相はほとんどタッチしなかった。官房長官がすべて引き取った」

 首相主導の演出に余念がなかった首相をはずした形での決着は、首相を傷つけまいという与謝野・麻生ラインの思惑とは別に、首相の「不在」を強く印象づけた。

 その首相。3日夜、「どのようなリーダーシップをとったか」との記者団の質問にこう答えた。「遠藤さんが自ら判断したことです」

700片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 21:28:52
中曽根氏の指摘に反論=自身のブレーンも支援と強調−安倍首相
9月4日21時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070904-00000157-jij-pol

 安倍晋三首相は4日夜、中曽根康弘元首相から首相の周りに故瀬島龍三氏のようなブレーンがいないと指摘されたことに対し、「多くの方々に、それぞれの識見や個性を生かしていろいろと助言や支援をしてもらっている」と反論した。首相官邸で記者団の質問に答えた。
 中曽根氏は同日、行政改革などで自身のブレーンとして活躍した瀬島氏の死去に関し、「非常に強い意志と高い知恵をもって助けてくれた」と評価した上で、「残念ながら今の安倍首相の周りにはそういう人は見当たらない。政治は、周りに人材を集めることがスタートの一番大事なところだ」と語っていた。

701片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/04(火) 21:32:27
発信箱:「安倍らしさ」について=与良正男
http://www.mainichi-msn.co.jp/eye/hassinbako/news/20070903ddm002070159000c.html

 年長者は立て、年下の面倒もみる。人情に厚い一方、軽いジョークも大好きで座をなごます。小泉純一郎前首相でなく、近いのは森喜朗元首相。かねて私は安倍晋三首相は調整型の政治家だと思ってきた。

 「戦う政治家」「毅然(きぜん)とした態度」というイメージは確かに本人もそうありたいと考えているだろうが、保守論壇のみなさんが「やっと自分たちの時代が来た」とばかりに過剰に期待し、自らの主張を投影するため作ってきた面がある。

 就任直後の高支持率はご祝儀だけではない。保守論壇は不満だったろうが、持論を抑え日中関係を改善した首相の柔軟さを評価した人が多かったからではなかろうか。

 その意味で、ベテラン勢を配した今度の改造内閣は首相らしいとさえ思う。ところが、憲法改正など「戦後レジームからの脱却」路線を封印したことに、保守論壇はもちろん、首相を批判してきたリベラル系の人たちまで「首相らしさがなくなった」と言うのだ。

 私はどちらにもくみしない。国民の多くが「美しい国」路線を優先していないと参院選で分かったのだから、首相が引っ込めるのは当然だ。それはテロ対策特措法の延長について「民主党の小沢一郎代表は昔だったら賛成してただろうに変わったのはけしからん」と言うのも同じ。なぜ、変わることをそんなに悪く言うのだろう。

 まず首相が(恐らく小沢氏も)すべきことは、なぜ変わったかをきちんと説明することだ。もっとも遠藤武彦農相の問題がさっそく浮上し、首相は「らしさ」以前の問題でつまずいているのも事実なのだが。(論説室)

毎日新聞 2007年9月3日 東京朝刊

702片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 07:59:21
「給油継続」だめなら内閣総辞職も、首相が示唆
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070909it11.htm?from=top

 【シドニー=松永宏朗】安倍首相は9日夕(日本時間9日夕)、シドニー市内のホテルで記者会見を開き、11月1日に期限を迎えるテロ対策特別措置法の延長問題で、「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は最大限の努力を払わねばならないと考えている。そのために全力を尽くし、職を賭(と)していく考えで理解を得ていく」と強調した。そのうえで、「すべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。そこで私の職責にしがみつくということはない」と強調し、インド洋における海上自衛隊の給油活動が継続できなくなった場合、内閣総辞職もあり得るとの考えを示唆した。

 首相はまた、この問題で民主党の小沢代表に党首会談を呼びかける考えも表明した。

 首相は、臨時国会に現在のテロ特措法の改正案か、民主党などの主張をとりいれた新法のいずれを提出するのかについては明言しなかった。

 記者会見は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議の終了にあたって開かれた。

(2007年9月9日19時27分 読売新聞)

703片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:00:46
背水首相、危うい約束 米豪首脳と会談
2007年09月09日20時13分
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200709090143.html

 インド洋での海上自衛隊の給油活動継続は「対外公約」――。安倍首相は8日、ブッシュ米大統領やハワード豪首相との会談を踏まえ、こう言い切った。だが強い決意とは裏腹に、参院で与野党が逆転した状態では、テロ対策特別措置法の延長に妙案があるわけではない。この日初めて開かれた日米豪首脳会談は、日米豪にインドを加えた域内の「民主主義諸国」と連携を強める安倍首相の外交理念にもつながるが、その方向性もまた見えてこない。

 ●特措法延長、妙案なし

 「私は活動を継続するために全力を傾ける。総理として全力を傾けるということです」。安倍首相は8日、シドニー市内のホテルで記者団に強調した。

 「海上自衛隊の補給活動はぜひとも継続が必要であり、最大限努力する」。これに先立つ日米首脳会談でも、首相は自分から、この問題を切り出した。

 会談の冒頭、首相は参院で民主党が第1党になっても「安倍政権の外交・安全保障政策の基本方針に変更はない」と言明。ブッシュ大統領は海自の活動に謝意を示したうえで「米国はじめ国際社会のメンバーにとって不可欠」と念を押した。

 首相の帰国は「逆転国会」初日の10日早朝。その直前の外交舞台で、米国や国際社会の支持を得て、臨時国会で最大の焦点となるテロ特措法の延長問題の追い風にしたい――。首相にはこんな思惑がにじむ。

 周辺は「国際社会全体が日本の活動を必要としており、小沢民主党代表のように外交を政局にすべきでない。首脳会談を通じ、その理解が広がればいい」と語る。

 ただ、小沢氏はシーファー駐日米大使に、同法の延長に反対する考えを直接伝えた。報道機関の世論調査でも反対が賛成を上回っている。首相側の言う「国際社会の支持」があったとしても、延長実現に結びつく道筋は見えてこない。

 加えて、米国は北朝鮮と核問題をめぐって歩み寄りを見せている。ブッシュ大統領は7日、韓国の盧武鉉大統領との会談後、非核化が実現すれば北朝鮮との平和協定の締結が可能になるとの考えを表明した。拉致問題の解決を最重視する日本との関係にも、微妙な影を落としつつある。

 「大統領が最近のインタビューで『拉致問題を忘れない』と言ったことを心強く思う」。首相が先に水を向けると、大統領も「拉致問題を決して忘れることはない」と応じた。ただ、北朝鮮のテロ支援国家指定解除の問題は首脳会談で触れられなかった。

 参院選惨敗で政権基盤が揺らぐなか、首脳間の「個人的関係」にも微妙な変化が見える。首相と大統領は会談後、そろって記者団の前に姿を見せた。親しみを込めて「ジョージ」と呼びかける安倍首相。ブッシュ大統領は前任の小泉前首相には「ジュンイチロウ」と呼びかけ、安倍首相のことも、4月の訪米時には「シンゾー」と呼んだこともあったが、この日は最後まで、こう呼んだ。

 「ミスター・プライムミニスター(総理)」

704片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:01:11
 ●「共通の価値観」綱引き

 シドニーの港を望むインターコンチネンタルホテル高層階のラウンジ。日米豪の首脳が初めて一堂に集まった会談は、1時間の朝食会だった。到着したブッシュ大統領にハワード首相が「おはようジョージ」と気さくに呼びかけた。

 ともに米国と同盟関係を結ぶ日豪は、今年3月にハワード首相が訪日した際、安保共同宣言を出して両国関係を強化した。自由や民主主義という「共通の価値観」を持つ3国の結束強化を内外に示した朝食会は安倍路線とも重なり合う。

 安倍首相はさらに、3国にインドを加えた域内の民主主義4国の連携を目指す「拡大アジア構想」を、先月のインド訪問時に発表。成長するインドは、日米豪首脳会談でも焦点のひとつとなり、「インドが大国になりつつある」という認識で一致したという。インド東岸のベンガル湾で実施中のインド主催の海上共同訓練「マラバール」に、日米豪3カ国も参加するなど、実際の協力関係も実を結びつつある。

 ただ、日本と豪州のインドに対する姿勢は微妙に異なる。ダウナー豪外相は「豪州や日本と異なり、米国の同盟国ではない」として、「4番目の仲間入り」には消極的だ。「我々はインドと集団的にではなく、個別的に広い意味での関係前進を目指している」

 域内のもうひとつの大国、中国も敏感に反応する。シドニー入りした胡錦濤国家主席は6日、ハワード首相との首脳会談後の共同記者会見で、3首脳会談について、「どのような意味合いを持つ会談なのか」と懸念を表明する一方、中豪首脳会談で合意した閣僚級の戦略対話の開催を「社会制度が異なる国同士の友好協力のモデルケースだ」と評価。価値観の共有を重視する安倍外交への牽制(けんせい)ともみられる。

 当初、中国の軍事費拡大などに懸念を示す場になるともみられていた3首脳会談だが、「中国包囲網」との批判をかわすためか、会談内容についての日本側の説明はあいまいだった。政府当局者は「中国に対し、建設的に関与していくことの重要性については共通の理解があった」としたが、「詳細については控えたい」。

 3首脳会談の性格がはっきりしないなか、この枠組みを「定例化」するかどうかも、議論されなかったという。

705片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:03:03
インド洋給油、継続できなければ退陣 安倍首相が会見
2007年09月09日20時25分
http://www.asahi.com/politics/update/0909/TKY200709090145.html

 安倍首相は9日、シドニー市内のホテルで記者会見し、11月1日で期限が切れるテロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊による給油活動の継続について「国会は大変厳しい状況だが、国際的公約となった以上、私には大きな責任がある。職を賭して取り組んでいく」と述べた。さらに、活動を継続できない場合は「職責にしがみつくということはない」とも言明し、政治責任をとって内閣総辞職をする考えも表明した。



APEC首脳会議後の記者会見で質問に答える安倍首相=AP

 首相は給油活動を継続する法案について「提出にあたり、特に民主党の理解をいただくため、あらゆる最大限の努力を払わなければならない。全力を尽くし、職を賭していく」と述べた。さらに民主党の小沢代表との党首会談を「なるべく早い段階でお願いしたい」とも語り、法案をめぐる協議で民主党の賛同を求める考えを示した。

 そのうえで首相は「活動が継続できなければ内閣総辞職をする覚悟か」との質問に対し、「あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たしていかなければならない。当然、私は職責にしがみつくということはない」と答え、給油活動を延長できない場合には退陣する決意を明らかにした。

706片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:10:31
給油継続できねば退陣 首相、テロ対策で異例の決意 '07/9/10
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709100029.html

 【シドニー9日共同=小倉進二】安倍晋三首相は九日午後、シドニー市内で開いた内外記者会見で、十日召集の臨時国会で焦点となるテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べ、継続できなければ「(首相の立場に)しがみつくことはない」として政治的責任をとり退陣、内閣総辞職する考えを表明した。民主党の理解を得るため、小沢一郎代表に早期の会談を呼び掛ける意向も示した。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶるとともに、世論の後押しを得たい狙いがあるとみられる。

 ただ小沢氏は給油活動の継続にはあくまで反対する方針。臨時国会で、十一月一日に期限切れするテロ特措法を延長する改正案や、給油継続のために検討されている新法案が暗礁に乗り上げれば、首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。

 内外会見で首相は、八日の日米首脳会談などで給油継続に最大限努力する方針を伝えたことを踏まえ「国会は(参院での与野党逆転で)厳しい状況だが、国際的公約になった以上は私に大きな責任がある。民主党をはじめ、野党の理解を得るために職を賭して取り組んでいく」と強調。

 さらに「すべての力を振り絞って職責を果たしていかねばならない。(継続できない場合は)当然、私の職責にしがみつくということはない」と言明した。

 小沢氏との党首会談に関しては「なるべく早い段階でお願いしたい」と述べた。

707片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:13:13
「同情」作戦の見方も 野党、継続方針に反発
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007090901000427_Politics.html

 野党各党は9日、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動継続を目指し「職を賭して取り組む」と述べたことに対し、世論は継続に反対しているとの認識から「国民の声を軽視している」(社民党の福島瑞穂党首)などと反発した。活動延長には連携して反対する構えだ。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は共同通信の取材に「同情を誘う感じだ。小泉純一郎前首相が郵政民営化で決意を示したのをまねたのだろう。本来とっくに辞めるべき人が言っても仕方がない」と冷ややかな見方を示した。

 民主党幹部は「テロ対策特別措置法を延長する改正案ではもう間に合わない。政府、与党はいったん自衛隊を引き揚げて民主党を悪者にした上で、新法で対応する考えなのだろう。首相の発言はその動きの一環ではないか」と指摘した。

 共産党の市田忠義書記局長は記者団に「職を賭すのは自由だが、何が何でも給油継続をごり押ししようという意志の表れだ」と強調。

708片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:19:39
継続できなければ総辞職も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070909000101.html

安倍総理大臣は9日、訪問先のオーストラリアで記者会見し、テロ対策特別法に基づいて海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動の継続に職を賭して取り組むとしたうえで、継続できなかった場合は「職責にしがみつくことはない」と述べ、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しました。
この中で、安倍総理大臣は、テロ対策特別法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の期限がことし11月1日に切れることについて、「今回のAPECでは、アメリカのブッシュ大統領にもテロとの戦いを継続していく意志を説明した。国会はたいへん厳しい状況だが、国際的な公約となった以上、わたしには大きな責任がある。給油活動を継続するためには、あらゆる努力を行わなければならない。民主党をはじめ野党にも理解を得るために、職を賭して取り組んでいく」と述べました。そして、安倍総理大臣は、海上自衛隊の活動の継続に必要な法案の成立を図るため、民主党の小沢代表との党首会談をできるだけ早く呼びかける考えを示しました。そのうえで、安倍総理大臣は、記者団が「『職を賭して取り組む』ということは、活動が継続ができなった場合に内閣総辞職する覚悟で臨むと理解していいか」と質問したのに対し、「あらゆるすべての力を振り絞って、わたしの責任、職責を果たしていかなければならない。当然、わたしは職責にしがみつくことはない」と述べ、継続できなかった場合、内閣総辞職を含め、みずから責任を取る考えを示しました。

709片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:20:29
首相発言に与野党の反応は
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070909000109.html

安倍総理大臣が、テロ対策特別法に基づいて海上自衛隊がインド洋で行っている給油活動について、継続できなかった場合、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示したことについて、与野党の幹部はさまざまな反応を示しました。
自民党の麻生幹事長は、NHKの取材に対し、「アメリカに限らず、パキスタンを含めたテロとの戦いに臨む国々の一員として、日本の決意を示されたと受け止めている。政府・与党として、そうした国際世論の期待に応えるよう全力を尽くしたいと考えている」と述べました。公明党の漆原国会対策委員長は、NHKの取材に対し、「安倍総理大臣の発言は、不退転の姿勢で活動継続のための法案の成立を期するという強い決意の表れだと受け止めた。与党としても、臨時国会の最重要法案ととらえ、全力で会期内で成立させる決意で臨む」と述べました。民主党の鳩山幹事長はNHKの取材に対し、「われわれはいい加減な妥協をするつもりもなく、反対の立場を貫くという思いで対じしていく。安倍総理大臣が『職を賭す』というのなら辞任してもらうしかない。民主党の考えを世界に発信するチャンスだと考えている」と述べました。共産党の市田書記局長は、記者団に対し、「国会の意思よりもアメリカへの協力を優先し、何が何でもごり押しして、法律を延長させたいということだろう。安倍総理大臣が『職を賭す』のは自由だが、われわれはテロは戦争や暴力ではなくならないという立場であり、法律の延長阻止のために野党で力を合わせて頑張りたい」と述べました。社民党の福島党首は、NHKの取材に対し、「武力行使をすることでテロがなくならないことは明らかで、安倍総理大臣がどう発言しようが、テロ対策特別法の延長には反対だ。安倍総理大臣は、ブッシュ大統領と会った直後にこのような発言しており、アメリカのほうを向いて覚悟を示したのではないか。国民軽視のずれた感覚だ」と述べました。国民新党の亀井久興幹事長は、NHKの取材に対し、「退路を断って、テロ対策特別法の延長に対する強い意思を示したということだと思う。ただ、さきの参議院選挙でも、政権選択の選挙だと言っておきながら知らん顔をした総理大臣であり、責任の取り方が常識と違うのでまだわからない。揺さぶってやろうという計算で言っているのかもしれないので、真意を見極める必要がある」と述べました。

710片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:24:27
臨時国会 給油継続で緊迫も
http://www3.nhk.or.jp/news/2007/09/10/k20070910000002.html

第168臨時国会が10日に召集されます。安倍総理大臣は、テロ対策特別法に基づく海上自衛隊の給油活動の継続に職を賭して取り組み、継続できなかった場合は、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しているのに対し、野党側は継続に一致して反対しており、参議院で与野党の勢力が逆転した状況の下、緊迫した展開が予想されます。
第168臨時国会は10日に召集され、午後、天皇陛下を招いて開会式が行われたあと、安倍総理大臣が衆・参両院の本会議で所信表明演説を行うことにしています。この中で、安倍総理大臣は、改革を進める一方で、都市と地方の格差の問題など、改革の影の部分に光を当てる政策に取り組む姿勢を示すとともに、ことし11月1日で法律の期限が切れるインド洋での海上自衛隊の給油活動について、国際社会から高い評価を得ているとして、継続に理解を求めることにしています。安倍総理大臣は9日の記者会見で、給油活動の継続は国際的な公約で、職を賭して取り組むとしたうえで、継続できなかった場合は「職責にしがみつくことはない」と述べ、内閣総辞職を含めみずから責任を取る考えを示しました。この発言について、政府・与党では「活動の継続に向けた安倍総理大臣の強い決意を示したものだ」という受け止めが広がっており、継続させるための新たな法案を提出する方向で調整を進めることにしています。これに対し、野党側は「アメリカ軍などの活動は国連安全保障理事会の承認を得ておらず、海上自衛隊がそれを支援するためインド洋で給油活動を行うことは認められない」などとして、一致して反対しています。また、野党側は、遠藤前農林水大臣の辞任に対する安倍総理大臣の任命責任を問うなど、政治とカネの問題でも安倍政権を追及する構えで、参議院で与野党の勢力が逆転した状況の下、参議院に安倍総理大臣に対する問責決議案を提出することも視野に入れていることから、緊迫した展開が予想されます。

711片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:29:08
自爆ポロリ!?安倍首相「職を賭す」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070910-OHT1T00030.htm

 10日開幕の臨時国会次第で11月退陣も 土俵際の安倍晋三首相(52)が自爆発言? 首相は9日、訪問先の豪州・シドニーでの記者会見で、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続について「職を賭(と)す」と、継続ができなければ内閣総辞職する意向を示した。10日開幕の臨時国会では参院を握る野党が法案に反対することは必至の情勢。専門家らは「墓穴を掘るのでは」「一か八かのカケ」とこのタイミングでの首相の発言に首をかしげた。国会運営は厳しく「11月退陣」が現実味を帯びてきた。

 腹をくくったのか? それとも、ついポロっと出てしまったのか?

 安倍首相は記者団から「活動継続をできなかった場合、内閣総辞職の覚悟はあるのか」という質問に会見の司会者の制止を振り切って答えた。

 「私の責任において、あらゆるすべての力を振り絞って職責を果たさなければならない。そこで私の職責にしがみつくことはございません」

 散々な結果に終わった参院選前から、進退についてはどんな言質も取らせてこなかった安倍首相。この日は、視線は細かく左右に動き、言葉には決して力強さはなかったが、退路を断った発言を自ら進んで言及した。

 今回の臨時国会で、11月1日に期限切れのテロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、与野党の攻防が本格化する。会見では「民主党はじめ野党の皆様のご理解をいただくため、私は職を賭して取り組んでいく」と決意表明。海自の給油活動継続に反対の姿勢を示す民主党の小沢一郎代表(65)との党首会談の早期開催を呼び掛けた。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶりつつ、世論の後押しを得たい狙いがあるとみられる。しかし、専門家の目はシビアだ。

 政治アナリストの伊藤惇夫氏は「安倍首相はカケに出たつもりでしょうが、まさに『KY』(空気読めないの意)だ」と指摘。「民主党に妥協を迫ることは逆に彼らの態度を硬化させることになりかねない。国民も参院選で大敗してもなお続投した首相の進退発言に今さら反応するでしょうか」と話した。

 今国会では、テロ特措法延長や年金記録不備問題を抱え、そこに首相の進退という材料が加われば野党も勢いづく。国会運営は厳しさを極める。

 政治評論家の浅川博忠氏は「発言は不可解。墓穴を掘っているようにしか見えない」と語った。「攻めの姿勢の時なら、進退発言は重みを増すが、今の安倍首相は守りの姿勢。政権浮揚の材料が乏しい中ではリスクのある発言だ。また支持率が下がるようなら『11月退陣』の可能性は非常に高くなる」と解説した。

 安倍首相は「政権崩壊」への時計の針を自ら進めてしまったのかもしれない。

(2007年9月10日06時00分 スポーツ報知)

712片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:29:41
自民党内から「精神的に不安定な感じ」
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070910-OHT1T00025.htm

 与党は9日、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続をめぐる安倍首相の発言について「首相の大変な決意と受け止め、法案成立に全力を尽くす」(大島理森自民党国対委員長)などとして、活動継続が実現するようテロ対策特別措置法に代わる新法の検討などを急ぐ構えだ。

 ただ、臨時国会召集直前の発言が国会審議に与える影響への懸念や疑問の声も相次いだ。自民、公明両党の国対、安全保障関係議員は「野党に付け入るすきを与える」「民主党の現状が分かってないんじゃないか。この発言で、野党は余計に反対し、継続させなくなる」などと指摘。自民党幹部からは「『全力を尽くす』とでも言っておけばいいのに。正直、あすから国会や党内でどんな影響が出るのか心配だ」との本音も漏れた。

 一方、首相と距離を置く自民党議員は「会見の映像を見ていると(首相は)精神的に不安定な感じだ。辞めるつもりなんじゃないか」(津島派関係者)、「自信をなくし弱気になっているのでは」(谷垣派幹部)との見方も。加藤紘一元幹事長は「野党との最初の対決で、最後のカードを切らざるを得ないほど追い込まれていたのだろう。無理な続投がそうさせている」と述べた。

(2007年9月10日06時00分 スポーツ報知)

713片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 08:38:11
安倍首相“危険な賭け”!退陣表明「給油継続」の条件付き
http://www.sanspo.com/shakai/top/sha200709/sha2007091000.html

 安倍晋三首相(52)は9日午後、オーストラリア・シドニー市内で会見し、テロ対策特別措置法の延長問題をめぐり、海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と述べ、継続できなければ退陣し内閣総辞職する異例の決意を表明した。野党は「同情作戦だ」などと反発。与党内からは「辞めるつもりじゃないか」との声が聞かれた。





 焦りか。ついに“危険な賭け”が飛び出した。

 安倍首相はこの日、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪れていたシドニー市内で会見。10日召集の臨時国会で焦点となるテロ特措法の延長問題をめぐり、同法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動継続に「職を賭して取り組む」と断言。継続できなければ「(首相の立場に)しがみつくことはない」として政治的責任をとり退陣し、内閣総辞職する考えを表明した。

 首相が外交・安保政策に絡み、自身の進退に言及するのは異例。国際貢献に「捨て身」の姿勢で取り組む決意を強調することで、民主党を揺さぶるとともに、世論の後押しを得たい狙いとみられる。ただ内閣改造直後に遠藤武彦前農相(68)の辞任で大きくつまずき、ガケっぷちに立たされているだけに、進退言及の背景には首相の焦りもあるようだ。

 会見で首相は、民主党の理解を得るため小沢一郎代表(65)に早期の会談を呼び掛ける意向を示した。しかし小沢氏は給油活動の継続にはあくまで反対する方針。状況によっては首相退陣が一気に現実味を帯びることになる。

 野党各党は突然の首相発言に反発し、活動延長には連携して反対する構え。民主党の鳩山由紀夫幹事長(60)は「同情を誘う感じだ。小泉純一郎前首相が郵政民営化で決意を示したのをまねたのだろう。本来とっくに辞めるべき人が言っても仕方がない」と批判。社民党の福島瑞穂党首(51)は「参院選敗北後には(進退に)何も言及せず、今になって言い出すのは奇異な感じだ」と述べた。

 与党は活動継続が実現するようテロ特措法に代わる新法の検討を急ぐ構え。だが臨時国会召集直前の発言が国会審議に与える影響への懸念や疑問の声が相次ぎ、自民党幹部からは「『全力を尽くす』とでも言っておけばいいのに」との本音も。

 首相と距離を置く自民党議員は辛らつ。「会見映像を見ていると(首相は)精神的に不安定な感じ。辞めるつもりじゃないか」(津島派関係者)、「自信をなくし弱気になっているのでは」(谷垣派幹部)との見方も。加藤紘一元幹事長(68)は「野党との最初の対決で最後のカードを切らざるを得ないほど追い込まれていたのだろう。無理な続投がそうさせている」と指摘した。


★9日夜、帰国の途に

 安倍首相は9日夜、シドニーでのAPEC首脳会議や各国首脳との会談など一連の日程を終え、政府専用機でシドニー国際空港を出発、帰国の途に就いた。10日午前、羽田空港に到着する予定。


★民主・前原副代表、海自給油に理解

 民主党の前原誠司副代表(45)は9日のフジテレビ「報道2001」で、テロ対策特別措置法の延長問題に関し「テロとの戦いにわが国も参加するのは重要だ。個人的には洋上給油がベストだと思う」と述べ、インド洋で海上自衛隊が米艦船などに行っている給油活動に重ねて理解を示した。

 同党の小沢代表は海自の給油活動の根拠になっている同措置法の延長に反対姿勢を明確にしている。前原氏の発言は代表との温度差をあらためてうかがわせ、今後、与党側の揺さぶり材料になる可能性がある。


◆政治評論家、有馬晴海氏
 「疲れたんだと思う。クビをかけるレベルではない。もしそれほど重大な議論であれば、安倍さんが夏休みを返上してやればいい話で、8月7日に開いた国会を開いたまま通せば良かっただけ。民主党への揺さぶりの意味もあるだろうが、この程度で民主党がどうこうすることではない。これまで大臣の不祥事が出ても辞めるとは言わなかった安倍さんが、(給油活動継続を)大義名分にとらえて(職を賭すと)言っているのでは。組閣すれば大臣の問題が出てくる。政治とカネの問題が相次ぎ、やりきれず疲れたのではないか」

714片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 09:35:14
職責にしがみつかない=テロ対策給油をあきらめて総理大臣を続ける
という意味ではないでしょうか

715片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 09:36:30
給油活動継続できねば退陣 首相「職を賭す」と決意強調
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070909/shs070909004.htm

 【シドニー=船津寛】安倍晋三首相は9日午後、シドニー市内のホテルで記者会見し、インド洋での海上自衛隊の給油活動の継続問題で、「民主党をはじめ野党の理解を得るため、職を賭して取り組んでいく。職責にしがみつくということはない」と述べた。活動継続に反対する民主党など野党との調整が失敗に終わり、「海自撤退」という事態になれば、責任をとって退陣する考えを示したものだ。

 首相は、日米首脳会談など各国首脳との会談で活動継続への決意を示したことを踏まえ、「国会の状況は厳しいが、(活動継続が)国際的公約となった以上、私には大きな責任がある」と強調した。その上で、「あらゆる努力を行わなければならないと決意した」と不退転の姿勢を示した。

 海自の給油活動の根拠法であるテロ対策特別措置法は11月1日に期限が切れる。民主党など野党各党は同法の延長案に反対しており、政府・与党内では、民主党の意向に配慮した新法を国会提出して成立を図り、活動を継続する案が浮上している。首相も8日の同行記者団との懇談で、「(活動を)どう法的に担保していくかは工夫の余地がある」と述べていた。

 一方、9日の会見では民主党の小沢一郎代表との党首会談について言及し、「なるべく早い段階でお願いしたい」ととの意向を表明、野党側の意見に最大限耳を傾ける姿勢を示した。

 首相はまた、「(米中枢)同時多発テロでは24人の日本人が犠牲になった。このことを忘れてはいけない」と述べた。海自の活動はアフガニスタンにおけるテロ掃討作戦に従事する多国籍軍への支援だが、そのきっかけとなった平成13年9月11日の米中枢同時多発テロでは、日本人も犠牲になっている。「海自撤退はテロリストに対する日本人自身の敗北」との思いを強調することで、活動継続の意義を示し国民の理解を得るねらいもあったようだ。


首相会見要旨

 (日米豪首脳会談で)私は日本としてテロとの戦いを継続する意思について説明した。日米首脳会談でも説明した。国会の状況は大変厳しいが、このように国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。テロとの戦い(として)現在行っている自衛隊の補給活動を継続させるためには、あらゆる努力を行わなければならないと決意している。民主党をはじめ野党の理解を得るために、職を賭して取り組んでいく。

 9・11の同時多発テロで、24人の日本人の尊い命が奪われた。このことを忘れてはならない。テロとの戦いに今、国際社会が連携して取り組んでいる。そのなかで国際貢献を果たしていくことは、私の「主張する外交」の根幹の1つだ。何としてもこの活動は継続しなければならない。自衛隊の補給活動を継続していくための法案をこの国会に提出しなければならない。そして提出をした以上、成立を何とか果たしていかなければならない。民主党はじめ野党の理解をいただくために、私はあらゆる最大限の努力を払わなければならない。そのために全力を尽くしていく、職を賭していくという考えで臨んで、理解を求めていかなければならない。小沢党首との党首会談についても、なるべく早い段階でお願いをしたい。

 私の責任において、職責において、あらゆるすべての力を振り絞っての職責を果たしていかなければならない。私はその職責に、私の職責にしがみつくということはない。

(2007/09/09 21:47)

716片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:00
安倍首相:海自給油活動、国際公約に 継続へ退路断つ 撤退なら、責任論不可避
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/archive/news/2007/09/20070909ddm002010156000c.html

 安倍晋三首相が8日の日米首脳会談と同行記者団への発言で、海上自衛隊のインド洋給油活動継続を「国際公約」と位置づけたのは、臨時国会での法整備に向け自ら退路を断ったことを意味する。対米関係を後ろ盾に、反対する民主党にプレッシャーをかける狙いがあったとみられるが、衆院解散は念頭にないことも強調したことで、自衛隊撤退に追い込まれた場合の政治責任は回避できないとの見方が与野党に広がりつつある。【シドニー川上克己】

 テロ対策特別措置法に基づく給油活動の継続問題は臨時国会の最大焦点で、日米首脳会談で先にこの問題に言及したのは首相の方だった。首相は会談後には「これは対米公約というよりも対外的な公約」と同行記者団に強調。「それだけ私の責任は重たい」とも述べ、給油継続が政権の命運を左右する問題であることを強く示唆した。

 米側は仮に自衛隊が撤退に追い込まれれば「テロとの戦い」への結束の乱れを露呈しかねないと懸念。中曽根康弘元首相は7日の民放番組の収録で、テロ特措法問題について「内閣の死命を制する重大問題。失敗すれば安倍内閣は退陣しなくてはならない」と警告した。

 しかし、給油継続は結局は「民主党頼み」となる。与野党が逆転した参院での常任委員長ポスト配分で、民主党は予算委員会こそ自民党に譲ったが、テロ特措法や首相が踏み込んだ新法案を扱う外交防衛委員会は確保した。参院民主党幹部は「与党が(参院での法案否決後)衆院で3分の2の議席を使って再議決するようなことはさせない」と語り、審議引き延ばしで継続を阻止する構えだ。

 首相は同行記者団に臨時国会での衆院解散を重ねて否定しつつ、野党が参院提出を検討している首相問責決議案も「重いもの」との認識を示した。勝算の見えないテロ特措法問題をあえて政局の「焦点」にしたことは危うい賭けと言えそうだ。

 ◇「新法」にも参院の壁

 安倍晋三首相は同行記者団に給油活動継続に向け、新法案提出を検討していることを認めた。しかし民主党の小沢一郎代表はすでに新法案に否定的な見解を示しているうえ、仮に新法案が成立しても自衛隊派遣に必要な「国会承認」の壁もある。給油活動継続を「国際公約」と位置づけた首相に対し、与党内からも「戦略なき暴走」(自民党国防族)という厳しい意見が出ている。

 首相発言を受け、政府・与党はテロ特措法を単純延長する改正案の提出は見送り、9月下旬までには新法案を臨時国会に提出することになりそうだ。

 しかし、想定されている新法案は海自の給油活動が柱。給油活動を休止してアフガニスタンでの人道支援を行うべきだと主張する民主党との開きは大きい。

 それでも政府・与党が新法案提出にこだわるのは、11月1日にテロ特措法の期限が切れて失効すれば延長法案は事実上の廃案になるが、新法案ならば審議継続が可能になるからだ。新法案が参院で否決されても、衆院で3分の2による再可決で成立させることはできる。だが、この場合も自衛隊派遣に必要な国会承認を参院から得られる見込みはない。【古本陽荘】

717片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:12
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 ◇安倍首相発言・要旨

 <テロ対策特別措置法>(インド洋での海上自衛隊の給油)活動継続が求められている。どういう法的担保にしていくかは工夫の余地がある。給油活動は日本の国際社会における責任だから、何とか果たさなければならない。民主党とできる限り話し合いをしたい。あらゆる可能性を考えていかねばならない。

 今行っている海上での給油活動が海上阻止活動の不可欠な要素になっているから、そこを何とか維持したい。新法を考えるということなら、どういう形にするかを政府・与党でよく考えていかねばならない。(給油活動継続は)対米というよりも対外的な公約で、それだけ私の責任は重たい。すべての力を出し切らなければならない。活動を継続するために総理として全力を傾ける。

 <政治とカネ>(閣僚辞任の基準は)状況によって違う。ご自身の判断もあるが、事務的な処理の単純な間違いだったかどうかも当然、一つの基準だと思う。国会では建設的な議論をしていきたい。

 (政治資金規正法再改正は)できる限り透明性を高める努力を続ける。1円から(の経常経費支出に領収書を添付させる)という議論もあるが、そうしたことも念頭に置きながらやる。

 <衆院解散・総選挙>今、全く考えていない。(給油活動継続の責任が果たせなかった場合も)全く解散は考えていない。(問責決議案が可決されたとしても)考えていない。私は当然、それ(問責決議)は決議として重たいものだと。【シドニー川上克己】

毎日新聞 2007年9月9日 東京朝刊

718片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:44:40
安倍首相:給油活動継続「職を賭していく」会見で退陣示唆
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070910k0000e010013000c.html

 【シドニー川上克己】安倍晋三首相は9日夕(日本時間同)、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議出席のため訪問していたオーストラリア・シドニー市内で記者会見し、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続問題について「野党の理解を得るため職を賭していく。職責にしがみつくということはございません」と明言した。政府が10日召集の臨時国会に提出する活動継続のための法案が成立しなかった場合、政治責任を取り退陣する意向を示したものだ。民主党など野党は給油継続に反対しており、参院で与野党勢力が逆転した同国会で政局は一気に緊迫した様相となった。

 国会の召集を前に首相が重要案件を巡り自らの進退にまで言及することは、極めて異例。会見で首相は給油継続を「国際的な公約」と改めて位置付け、「活動を継続するための法案を国会に提出し、成立を果たさなければならない。そのために職を賭していく考えだ」と述べた。記者団から「職を賭して」の表現について「(給油が継続できなければ)内閣総辞職する覚悟か」と問われ、しばらく考えた後、「私は職責にしがみつくことはございません」と語った。

 また首相は、給油継続に反対している民主党の小沢一郎代表との党首会談について「民主党の理解をいただくため、私はあらゆる最大限の努力を払わなければならない。党首会談もなるべく早い段階でお願いしたい」と述べ、法案提出前の早期会談を呼びかけた。

 首相は8日、記者団に給油活動継続について「対外的な公約で、私の責任は重い」と述べ、新法案提出を検討する考えを表明したばかりだった。民主党の対応が見通せない中、言わば捨て身の賭けに出たものだが、自身の退陣にまで踏み込む発言を行ったことは、政権運営に対する首相の手詰まり感を際立たせた。

 政府・与党は11月1日に期限が切れるテロ特措法を延長する改正案ではなく、民主党の主張も取り入れた新法案を提出する考え。自民党の大島理森国対委員長は9日、NHK討論番組で、新法案の提出について来週末にも結論を出す考えを表明した。ただ、民主党など野党は新法案にも反対の構えだ。

 首相は同日夜(日本時間同)帰国の途に就き、10日早朝、羽田空港に到着した。

 ■安倍晋三首相が9日、記者会見で語った主な内容は次の通り。

 <冒頭発言>日米豪で初の首脳会談を行い、米豪首脳から「テロとの戦い」について日本の貢献に高い評価と謝意が表明された。私からは「テロとの戦い」を継続していく意思を説明した。ブッシュ大統領との日米首脳会談でも説明した。国会は大変厳しい状況だが、国際的な公約となった以上、私には大きな責任がある。自衛隊の補給活動を継続させるためには、あらゆる努力を行わなければならないと決意している。民主党をはじめ野党の理解をいただくために職を賭して取り組んでいく考えだ。

 −−臨時国会ではテロ特措法を延長する改正案を提出するのか、初めから新法を提出するのか。法案提出前に民主党など野党との党首会談を行う用意はあるか。

 ◆自衛隊の補給活動を継続していくための法案を国会に提出し、成立を果たしていかなければならない。提出にあたって野党、特に民主党の理解をいただくために最大限の努力を払わなければならない。そのために職を賭していく考えで臨んで理解を求めていかなければならない。小沢(一郎民主党)代表との党首会談もなるべく早い段階でお願いをしたい。

 −−「職を賭す」と言ったが、(給油活動)継続がかなわなかった場合、内閣総辞職する覚悟か。

 ◆私が申し上げたのは、継続を可能にするためにはあらゆる努力を払わなければいけないということだ。私の責任、職責において、あらゆるすべての力を振り絞っての職責を果たしていかなければならない。(しばし沈黙し、司会が「それでは次は」と次の質問者に振ろうとしたのをさえぎって)当然、私は職責にしがみつくということはない。【シドニー川上克己】

毎日新聞 2007年9月10日 10時04分 (最終更新時間 9月10日 10時29分)

719片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 10:49:16
「給油できねば総辞職」辞め方模索?戦略?
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070910/20070910-00000006-nnn-pol.html

 安倍首相は訪問先のオーストラリアで現地時間9日、10日からの臨時国会で、焦点となっているテロ対策特別措置法に基づくインド洋での海上自衛隊の給油活動延長について、継続できなければ内閣総辞職する意向を示した。決意の裏には、体裁のいい辞め方を模索しているという本音も垣間見える。

 テロ特措法は11月1日で期限が切れるが、民主党・小沢代表が延長に反対している。安倍首相は会見で、党首会談も呼びかけたが、小沢代表は延長反対の方針を変えない見通しで、このままだと安倍首相は総辞職せざるを得ない状況に追い込まれることになる。

 このことは安倍首相も十分認識しているとみられており、ある自民党議員は「体裁のいい辞め時を探っているのではないか」との見方を示している。また、参議院選挙や人事の責任を取らなかった安倍首相が、突然、辞任を口にしたことに、ある閣僚からは「政治的判断ができなくなったのではないか」という声も上がっている。

 一方で、安倍首相は「民主党の責任で、インド洋の海上自衛隊が撤収せざるを得ない。国際社会の期待に応えられない」として、半ば民主党に責任を転嫁しつつ、外交問題と辞任を交換条件にする戦略に出たとの見方も出てきている。

 いずれにしても安倍首相は、引き続き厳しい国会運営を迫られ、与党内から辞任論がさらに高まることは確実だ。

720片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 11:59:27
首相「職を賭して」発言 与野党から戸惑いと反発
2007年09月10日11時23分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100080.html

 安倍首相がテロ対策特別措置法の延長問題に「職を賭して取り組む」と語ったことに、政府・与党内には戸惑いが広がっている。海上自衛隊による給油活動の継続について「不退転の決意を示したという以上でも以下でもない」(政府高官)などと火消しをはかる動きが出ているが、「年内総辞職も」という見方が広がることは避けられそうもない。

 ■与党「全力を尽くすということ」

 舛添厚生労働相は「職を賭すというのは総辞職ですから、そういうこともありうる」と述べ、首相は給油活動を継続できなければ総辞職する決意を表明したとの見方を示した。

 これに対して別の政府高官は10日朝、首相発言について記者団に「言葉通りに取ると大変なことになるが、全力を尽くすということを言われた。驚くような話ではない」と指摘した。

 自民党の麻生太郎幹事長は「日本の決意を示されたと受け止めている。政府・与党として、そうした国際世論の期待に応えるよう全力を尽くしたい」と指摘。別の党三役の一人は「(発言前に)党にひと言相談してほしかった」と前置きした上で、「あくまでも決意を述べたのであって、(首相は)総辞職までは考えていない」と語った。

 連立を組む公明党にも首相の真意をいぶかる向きがある。党幹部は「総辞職する、解散するという風におっしゃったとは認識していない」と述べた。

 ■野党「なぜ政局にからめるのか」

 一方、野党の民主党は首相発言に反発、テロ特措法延長に反対する構えを変えていない。輿石東参院議員会長は10日朝の参院議員総会で「一国の総理が政局にかかわる発言をされた。我々民主党に挑戦する宣戦布告だ。総理の暴挙を許すわけにはいかないということで、きっちり戦っていく」と語った。

 鳩山由紀夫幹事長は10日朝、都内で記者団に「国際貢献とは何かを議論したいのに、なぜ政局にからめるのか」と批判。「安倍政権に対し、退陣を求めるような国会にしていく。テロ特の反対の姿勢にも影響はない」と語った。

 共産党の市田忠義書記局長は「国会の意思よりも米国への協力しか頭の中にないのかなとの印象を持つ」と反発。社民党の福島党首は「進退について参院選の敗北後には何も言及せず、今になって急に言い出すのは、まことに奇異な感がする」との談話を発表した。

721片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 12:35:23
安倍首相会見:退陣示唆発言 与党にも当惑と動揺
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070910k0000e010030000c.html

 安倍晋三首相が海上自衛隊のインド洋での給油活動が継続できなければ退陣する意向を表明したことに政府・与党内からは10日、「強い決意が発せられた」(大島理森自民党国対委員長)との評価と裏腹に、「戦略なき暴走だ」(自民党幹部)など当惑と動揺が広がった。野党側は理解を求める首相の呼びかけに応えず、反対を貫く方針だ。

 自民党の麻生太郎幹事長は同日午前、国会内で開かれた両院議員総会で、「首相が新たな決意、覚悟を表明された。一丸となってバックアップし、決意に応えていかねばならない」と訴えた。公明党の漆原良夫国対委員長も「不退転の決意で臨むという姿勢を強調したものだ」と語った。

 しかし、テロ特措法の議論を担当する自民党幹部は「これから国民の理解を得る努力をするのに、結論を先に言うような発言は、正直言って迷惑だ」と語った。自民党の加藤紘一元幹事長は「最初から最後のカードを切ってしまった。潔い発言だが、国会戦略、外交戦略としてはもっとしたたかであってほしい」と批判。公明党幹部は「真意が分からない」と語った。

 一方、野党は安倍首相への退陣要求を強めている。民主党の輿石東参院議員会長は10日午前、国会内であった同党の参院議員総会で「総辞職や解散もあり得るが、安倍首相が首相の椅子にいること自体見逃せない。民主党への宣戦布告だ」と激しく非難した。首相が同党の小沢一郎代表との党首会談を呼びかけたことについても、同党幹部は「何を話し合うのか分からない。『協力してほしい』と言うだけなら、会談する意味がない」と否定的だ。

 共産党の市田忠義書記局長は「何が何でもごり押しするという脅しだ。解散総選挙で信を問うべきだ」と批判した。

毎日新聞 2007年9月10日 10時58分 (最終更新時間 9月10日 12時02分)

722片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 12:39:57
首相退陣発言 与党に冷静な見方の一方、懸念の声も
http://www.sankei.co.jp/seiji/seikyoku/070910/skk070910000.htm

 与党は10日、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動の継続が不可能になった場合、退陣する考えを示したことについて、幹部の多くは「今国会に臨む決意を表明した」(自民党幹部)などと冷静な受け止め方を示している。ただ、「ねじれ国会」の本格論戦が始まる直前だけに、国会審議への影響を懸念する声もあがっている。

 自民党の大島理森国対委員長は10日午前の正副国対委員長会議で、首相の発言について「テロ対策特別措置法について『法案は何としても通してほしい』との意志を示した。野党に理解を求め、国民にも重要性を示した」と述べた。

 一方、公明党の漆原良夫国対委員長は10日午前、「一般論として不退転の決意で法案を通してしていくという強い決意が示されたと受け止める。テロ特措法が通らない場合には総辞職する、解散するとおっしゃったとは認識はしていない」と述べた。公明党は退陣による混乱や早期の衆院解散・総選挙に強い懸念をもっており、首相発言の沈静化をはかるねらいがあるとみられる。

 ただ、与党内には「民主党がさらに反発を強め、継続させないようあらゆる手を使ってくるのではないか」(与党中堅)などの見方も出ている。

(2007/09/10 11:48)

民主党、首相の退陣言及で攻勢強める
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070910/shs070910000.htm

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は10日午前、都内で記者団に対し、安倍晋三首相がインド洋での海上自衛隊の給油活動が継続できない場合は退陣する意向を示したことについて「首相に退陣を求めていく国会にしなければならない。自民党の中でさえ(参院選大敗で)『死に体』といわれている人が、『死にます』と言っても逆効果だ。(民主党の)反対の姿勢に影響が出るわけがない」と強調した。

 また、輿石東参院議員会長は、参院議員総会で「(首相発言は)民主党への宣戦布告だ。テロ特措法を焦点にして、これをつぶしたのは民主党だとやって、会期延長で新法という戦術に出てくるかもしれない。そんな動きを許すわけにはいかない」と述べ、対決姿勢を鮮明にした。

723片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 13:37:13
内閣総辞職発言 与党幹部は火消しに躍起
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/nnn/20070910/20070910-00000027-nnn-pol.html

 安倍首相は9日、11月1日に期限を迎えるインド洋での自衛隊の給油活動について、延長できなければ責任を取って内閣総辞職する考えを示した。安倍首相の責任発言について、与党の幹部らは10日朝、口々に「自衛隊の活動延長に対する並々ならぬ決意の表れだ」と説明、火消しに躍起になっている。

 舛添厚労相は「それだけの決意でやると。これはこれで重大な決意ですから、内閣一体としてテロ対策特別措置法を通すということを頑張らないといけないですね」と述べた。

 しかし、民主党・小沢代表は延長のための法改正に反対で、この方針は変わらない見通し。民主党・鳩山幹事長は「死に体内閣の首相が職を賭(と)すというのはどういうことかと、自民党内でも戸惑いがあるだろう」と述べた。

 共産党・穀田国対委員長も「国民の気分が読めていない。国民の意見をしっかり突き付けて退陣に追い込みたい」と話した。

 テロ特措法が参議院で否決され、衆議院で再び可決されるか新たな法律が制定されれば、自衛隊がいったん撤収したとしても、活動を再開することは可能。しかし、それは非常に難しい状況で、今のままだと安倍首相は総辞職せざるを得ない状況に追い込まれることになり、安倍首相もこの状況を十分認識しているとみられている。国会運営も非常に厳しい状況で、与党内からは「これ以上、首相を続けられないと判断して、体裁のいい辞め時を探っているのではないか」という見方が出ている。

 安倍首相は10日午後に所信表明演説を行い、参議院選挙で敗北したことへの反省をアピールし、「改革の痛み」への配慮などを訴える方針。外交問題で退路を断った形だが、自民党のある中堅議員は「与党が引き締まるどころか、ますます求心力を失う」と厳しい見方を示している。

724片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 13:37:49
「職を賭して」発言、国会運営へ影響は
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20070910/20070910-00000016-jnn-pol.html

 シドニーで飛び出した「職を賭(と)して取り組む」という安倍総理の発言ですが、今後の国会運営にどう影響するんでしょうか。

 安倍総理が、テロ特措法が延長できない場合、退陣する可能性に触れたことで、臨時国会は一気に緊迫した中での初日を迎えることになりました。

 「民主党をはじめ、野党の皆さまのご理解を頂くために職を賭して取り組んでいく考えです。私の職責にしがみつくということはございません」(安倍首相、シドニー・9日)

 安倍総理は9日、インド洋での自衛隊の給油活動を継続させることができなかった場合について「職責にしがみつくことはない」と明言、内閣総辞職の可能性に初めて言及しました。

 「国対と致しましては、総理のご発言は、総理は今国会に臨む決意を示されたものと考えています」(自民党 小坂憲次 国対副委員長)

 「テロ特措法にかける総理の熱意を示されたものだと思っています」(公明党 漆原良夫 国対委員長)

 与党内では、このように、表向きは総理の不退転の決意の表れと受け取っています。しかし、実際は「正直言って驚いた」「美しい国と一緒で精神論を強調しただけではないか」などと、総理の真意を測りかねているというのが実情です。

 一方、野党側は、総理の発言に早速、反発しています。

 「(安倍首相の発言は)大変けしからん発言だと思います。なぜならば、もはや安倍総理が総理の席にいること自体、参議院選挙で民意が問われているわけであります。テロ特措法だけに限った話ではない」(民主党 輿石 東 参院議員会長)

 「野党に対して職を賭すると、これだけの覚悟があるのだと、一種、脅しのように使っていることにも、総理は卑怯だと私は考えています。安倍総理が政治生命を賭けようが賭けまいが、テロ特措法の問題点はまったく変わりがありません」(社民党 福島みずほ党首)

 野党側は、各党ともテロ特措法の延長に反対し、対決姿勢をあらわにしています。また、民主党の幹部は、国会開会前日の総理の発言に「本当に辞めたくなったのではないか」とも述べ、安倍総理の進退にだけ注目が集まることに懸念を示しました。いずれにせよ、臨時国会は、状況次第では総辞職などの波乱含みの中、スタートすることになりました。(10日11:31)

725片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 20:01:50
安倍首相、演説一部を読み飛ばし 「お疲れ」同情の声も
2007年09月10日19時33分
http://www.asahi.com/politics/update/0910/TKY200709100239.html

 安倍首相が10日の参院本会議で、所信表明演説の一部分を読み飛ばすハプニングがあった。「逆転国会」の冒頭から首相がミソをつけた形だが、党内からは「総理も生身の人間。お疲れなのでしょう」(参院幹部)と気遣う声が出ている。

 首相が読み飛ばしたのは、来年7月に開かれる「北海道洞爺湖サミット」で、日本の意欲を述べようとした演説案の2行分。「引き続き、リーダーシップを発揮していく」との言葉が用意されていた。環境問題は首相の思い入れが強い政策課題で、政府側は発言の訂正を参院側に申し入れた。

 参院事務局によると、72年10月の臨時国会で、故田中元首相が所信表明の演説案にあった原稿1枚分を読み落とし、後日の本会議で陳謝して補足した例があるという。

726片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 20:04:18
経団連会長:安倍首相の「職を賭して」発言を評価
http://www.mainichi-msn.co.jp/keizai/kaigai/news/20070911k0000m020063000c.html

 日本経団連の御手洗冨士夫会長は10日の定例会見で、安倍首相が海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続問題について「職を賭していく」などと発言したことに対して、「強い決意表明だと受け止めている」と評価した。そのうえで、「(給油活動の継続は)国際信用にかかわること。国際平和を守る一員として、政争の具にすべきでないと思っている」とも述べ、民主党など野党の動きをけん制した。【内山勢】

毎日新聞 2007年9月10日 19時21分

727片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 22:46:50
所信表明演説で読み飛ばし、野党席のヤジにも気づかず
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070910ia21.htm

 安倍首相は10日の参院本会議で行った所信表明演説で、原稿に盛り込まれていた、来年7月の北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)に関する部分を読み飛ばした。

 原稿では、北海道洞爺湖サミットについて、地球温暖化対策を前進させるために「引き続きリーダーシップを発揮していく」と決意を強調していた。野党席からは「サミットを飛ばしているぞ」とヤジが飛んだが、首相は気づかないまま演説を終えた。

 本会議会議後、与謝野官房長官が西岡武夫議院運営委員長に「単純なミス」と釈明したが、読み飛ばした部分は議事録に残らないため、西岡氏は読み直しなどを提案したという。

 参院事務局によると、参院本会議では過去に鈴木、田中両元首相が、所信表明演説の原稿を読み飛ばした例があるという。

(2007年9月10日21時19分 読売新聞)

728片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/10(月) 23:14:49
臨時国会:所信表明演説 「安倍カラー」影を潜める
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070911k0000m010136000c.html

 安倍晋三首相の10日の所信表明演説は、まるで自らの反省文のようだった。目立ったのは参院選惨敗の反省と続投への釈明。「安倍カラー」は影を潜め、個別政策でも海上自衛隊の給油活動継続に理解を求めたほかは目玉がなかった。9日には、給油活動継続の法整備に失敗した場合は「退陣」する意向まで示したものの、力強さに欠け政権の停滞感が際立った。

 冒頭、首相は参院選の結果を受け「退陣すべきとの意見もあることは十分承知している」と述べた。首相周辺は「冒頭におわびを入れるなんて前代未聞」と話すが、実は「首相が一番こだわった」(政府筋)という。

 だが、低姿勢で民主党の議員席にたびたび目をやりながら「野党の皆様とも建設的な議論を深める」と呼びかける首相に、野党から「あなたじゃできない」「辞めてから始めろ」と激しいヤジが飛んだ。衆院に続く参院での演説では、来年7月の北海道洞爺湖サミットのくだりを読み飛ばすハプニングもあった。

 選挙に負けたのに、なぜ続投するのか。首相はこの疑問に「戦後レジームからの脱却」という「改革」実行のためと答えた。しかし、皮肉にも参院選惨敗でその「改革」路線は大きく修正を迫られている。

 昨年の所信表明では「美しい国」を連呼し、人口減少社会にあってもイノベーション(技術革新)とオープン(市場などの開放)による経済成長を目指すという「新経済成長戦略」を訴えたが、今回はそうした強気の姿勢はなかった。売り物だった新経済成長戦略は表現を弱めたうえで後半に回され、代わって強調されたのが格差是正や地方配慮だった。

 消費税増税を含む税制の抜本改革も「本年秋以降本格的な議論を」と述べるにとどめ、「07年度をめど」としていた結論時期は先送り。最重視していた「集団的自衛権行使の研究」も消えた。理念、経済・財政政策、安全保障政策のいずれでも「安倍カラー」がほぼ消滅した内容だった。

 こうした演説に、首相に批判的な自民党谷垣派幹部は「これで一つでも政策が実現できるのか」と皮肉混じりに指摘。首相に近い議員も「ここまで安倍カラーをなくして、何のために続投したのか」と不満を漏らした。一方、民主党の鳩山由紀夫幹事長は「反省と言いながら、政策の基本的な方向は間違っていないと言っている。国民に、一体何を考えているんだという気持ちにさせると思う」と批判した。【佐藤千矢子】

 ◆田中秀征・元経済企画庁長官の話 所信表明に強い関心があったが、前日のシドニーでの「退陣表明」のような首相の発言で吹き飛んだ。これで内閣総辞職への流れが日増しに加速し、止めがたいものになるからだ。

 演説は短く総花的だが、「改革の影の部分に光を当てる」と参院選の惨敗を踏まえて軌道修正する一方、「ばらまきや護送船団といわれたかつての政治手法に回帰することは絶対に許されません」と改めて改革への熱意も示した。憲法改正や「美しい国」も大きく後退し、退陣を示唆する発言さえなければ一定の評価を得た演説であった。

 しかし、(インド洋での)給油継続に職を賭して取り組むという発言は、すべての演説内容を無に帰してしまった。政治判断が未熟と言われても仕方がない。

 ◆竹中平蔵・慶応大グローバルセキュリティ研究所長の話 これまでは各省庁の意見をみな取り入れて演説が長かったが、今回は短く、自分の言葉で明瞭(めいりょう)に述べていた。ただ、参院第1党の民主党に対し、もっと強く政策協議を呼びかけるべきだった。

 「改革を止めない」と明確に打ち出したことは良かったが、「改革の影に光をあてる」というのはおかしい。「影」の原因は改革ではなく、グローバリゼーション化だからだ。影をなくすにはさらなる改革が必要だが、そこを打ち出せなかった。このため「地方への配慮」などとして公共事業の増加など歳出圧力が強まることが予想される。

 「どうしても改革しなければならないから続投する」との決意は評価するので、改革を実行してほしい。

毎日新聞 2007年9月10日 22時50分 (最終更新時間 9月10日 22時59分)

729片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 00:06:49
「支持者離れる恐れ」県関係議員
2007/09/10  兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000611946.shtml

 与野党の勢力が衆参で逆転した「ねじれ国会」が開会した十日、国会運営の最前線に立つ兵庫県関係議員らも、手探りの政治情勢に緊張感を高めている。

 テロ特措法に絡む安倍首相の“内閣総辞職”発言に自民各議員の受け止めはさまざまだ。安倍首相の出身派閥・町村派に所属する木挽司衆院議員(兵庫6区)は「なぜいまなのか。逆風の中で続投を決意した首相を支えようとしている人たちの気持ちも離れていく」と憤り「解散・総選挙が早まる可能性もあり、国民のための政策論争でなく政局オンリーの国会になってしまう」と危ぶむ。

 関芳弘衆院議員(兵庫3区)は「特措法は必ず通るという見通しのもと、民主党の挑発に対する一種のポーズでは」と冷静に受け止めつつ「真意はどうあれ、辞めてもいいと受け取られる発言は軽率すぎる」と話した。

 国土交通大臣政務官に就いた谷公一衆院議員(兵庫5区)は「それぐらいの決意で臨まなければ活路は見いだせない。内閣の一員として首相を支えていく」と話した。

 テロ特措法の延長問題を議論する衆院イラク復興支援特別委員会で理事を務める公明の赤松正雄衆院議員(比例近畿)は、首相が退路を断ったことについて「総理の覚悟の現れだ」と気を引き締めた。また、同党の赤羽一嘉衆院議員(兵庫2区)は、「被災者生活再建支援法の改正など、国民のために成立させなければならない法案が山積している。政局で混乱させてはならない」と野党をけん制した。

 一方、民主の辻泰弘参院議員(兵庫選挙区)は「首相の発言は、あきらめの境地からだろう。参院選で国民から見放されたのに、トップの座にしがみついたツケは必ず出てくる」。

 山口壮衆院議員(比例近畿)は、テロ特措法の延長問題を担当する同党「次の内閣」防衛副大臣に就任。「日本ができることは何かという本質の議論を仕掛けたい」と話した。

730片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 07:08:26
安倍首相ヘロヘロ 小泉チルドレンからもダメ出し連発
http://hochi.yomiuri.co.jp/topics/news/20070911-OHT1T00013.htm

 第168臨時国会が10日、召集され、安倍晋三首相(52)は初日から矢面に立たされた。自民党代議士会では平沼赳夫元経産相の復党問題への対応を川条志嘉衆院議員ら小泉チルドレンから「小泉改革の否定」「参院選敗北を反省しているのか」などと言われ放題。「職を賭(と)す」と進退をかけた発言から一夜明けたが、野党の本格攻勢を前に当選1回の新人議員にまでダメ出しされ、安倍首相は青息吐息の状態だ。

 衆院本会議前の代議士会。2005年の衆院選で当選した「小泉チルドレン」の一人、中川泰宏氏が口火を切った。「執行部が無条件で(復党を)お願いし、さらに平沼氏が(落選組復党の)条件を出すのは小泉改革の否定だ。国民はアホじゃない」とがなり声でかみついた。

 壇上の真横で押し黙って聞き入る安倍首相。場内では「やめとけよ〜」などと新人議員の直言にヤジが飛んだが、チルドレン仲間の川条志嘉氏(37)と小野次郎氏(54)も続いた。

 川条氏は、なぜか夕刊紙を手に「参院選敗北の原因は、造反議員の復党だと総括報告書にも明記されている」と具体的材料をあげて肉薄。小野氏も「総括報告書を踏まえた対応をお願いしたい」とクギを刺して締めた。チルドレン以外の議員からの発言はなかった。

 執行部を代表して麻生太郎幹事長が「県連などの意見を参考にして対応する」と述べて場を収めたが、顔はこわばったまま。言われっ放しの安倍首相は、ぼうぜん自失といった表情だった。

 参院選敗北直後の代議士会でも、ベテラン議員から辞任要求を突き付けられたが、今回は当選1回の新人からも。党内での求心力低下は顕著だ。

 一方でこの日、テロ特措法の延長をめぐる安倍首相の「職を賭す」「職責にしがみつくことはない」発言について、党内の「反安倍」勢力から批判の声があがった。「最初から最後のカードを切るのもどうか。党幹部にも相談せずに、お一人で決断したようだ」(加藤紘一元幹事長)、「憲法や外交もいいけど、弱者を守る政策で職を賭していただきたい」(後藤田正純氏)。

 この日の所信表明では、キャッチフレーズが鳴りを潜めた。昨年9月の演説と比べ「美しい国」は8回から1回に、「再チャレンジ」は5回からゼロに激減。「一番大切な締めくくりのところで(美しい国は)使った。気持ちを込めて述べたつもり」と語った安倍首相。進退発言については「言葉通り、受け止めてほしい」とだけ述べた。

(2007年9月11日06時00分 スポーツ報知)

731片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 08:37:23
安倍首相:給油継続に「職を賭す」発言、事前に準備
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070911k0000m010145000c.html

衆院本会議で所信表明演説をする安倍晋三首相=国会内で10日午後2時21分、川田雅浩撮影 海上自衛隊の給油活動が継続できなければ退陣するという安倍晋三首相の「職を賭す」発言は、とっさに出たものではなく事前に用意したものだった。首相周辺が10日明かした。だが、首相が自ら内閣総辞職の可能性に言及したことで与党内には動揺が広がっており、政府・自民党幹部は火消しに追われている。

 「職を賭す」は9日の記者会見(シドニー)で口にした。与謝野馨官房長官は首相発言後、周辺に「日本語にはいろんな表現がある。事は重大だということを言っただけにすぎない」と話し、自民党の麻生太郎幹事長が「あたふたするな。給油継続したいという首相の気持ちの表れだ」と側近を叱責(しっせき)する場面もあった。

 内閣改造直後、遠藤武彦前農相の辞任などで大きな打撃を受けて以来、首相の気力の衰えが目立つとの指摘が党内から出ている。首相と距離を置く閣僚経験者は「ようやく首相は退陣を覚悟したか。先が見えてきた」と漏らし、安倍政権の命脈は尽きたとの見方を鮮明にした。

 時の首相が「総辞職」を想起させる発言をすれば、政権は一気に坂道を転げ落ちるというのが政界の常。同党の青木幹雄前参院議員会長は「外遊先での発言は慎重に行うもの。国会での答弁が大変になる」と発言の意図をいぶかしんだ。

 首相は10日夜、記者団から発言の真意を聞かれ「日米首脳会談などを通して給油活動を継続する意思を表明した。そのことを踏まえて申し上げた」と答えた。そこには、活動継続ができず、日米関係を悪化させた首相という「烙印(らくいん)」を押されることだけは回避したいとの思いもにじむ。しかし、捨て身の延命策が、自らを追い込むやいばと化しかねない。【中川佳昭】

毎日新聞 2007年9月11日 3時00分

732片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 10:47:09
祖父譲りの安倍首相、安保譲らず
9月11日10時36分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070911-00000907-san-pol

 安倍晋三首相は9日、外遊先のシドニーでテロ対策特別措置法の延長に「職を賭していく」と述べ、自ら退路を断った。10日召集の臨時国会は衝撃の幕開けとなり、野党は「政権交代に向けた戦時体制国会だ」(山岡賢次民主党国対委員長)と対決色を鮮明にさせた。首相は衆参の与野党勢力が逆転した「ねじれ国会」をどう動かそうとしているのか。そして首相発言の真意はどこにあるのか−。
 9日の内外記者会見での首相発言は、官邸スタッフにも「寝耳に水」だった。発言に驚いた司会役の長谷川栄一内閣広報官が「それでは次に…」と遮ったが、首相は「私は職責にしがみつくことはない」と言葉を続けた。首相秘書官らは「狙いすました発言だったのか…」と顔を見合わせたという。
 首相はシドニー到着直後から発言のタイミングを狙っていた節がある。
 8日朝の日米豪3カ国の首脳・外相朝食会。首相は日米豪の関係強化の重要性やテロ対策の意義を切々と説き、ほぼ「独演会」にしてしまった。安倍政権が崩壊すると国際社会にどれほど影響を与えるかを米豪首脳に印象づけることが狙いだったようだ。
 午後の同行記者団との内政懇で海上自衛隊のインド洋での活動を「対米というより対外公約だ」と踏み込んだのも、内外記者会見を前にマスコミや与野党の反応を瀬踏みすることが目的だったという。
 首相がここまでテロ特措法の延長にこだわるのは、テロ対策活動が日米同盟の真価を問うだけでなく、中東−日本間のシーレーン確保は日本経済の生命線だと考えているからだ。首相は参院選直前にも「安全保障は絶対に政争の具にさせない。野党がそれを仕掛けるならば妥協せず正面から受け止める。それができないならば政権を担う意味がない」と周囲に言い切ったという。
 内閣改造後、首相は執務室にこもりがちとなり、遠藤武彦前農水相の辞任騒ぎや他の閣僚の不祥事対応は与謝野馨官房長官らに任せっきりだった。「もはや政権を維持する気力がなえたのでは…」との声も出たが、実際は誰とも相談せず、「テロ特措法をどうするか」の一点に知恵を絞っていたのだ。

 首相発言を受け、与党内には「自ら政局を招くようなものだ」(公明党幹部)などの不満も渦巻く。だが、中川昭一前政調会長は「やはり首相は故岸信介元首相の血を引いているな」と納得の表情。麻生太郎幹事長も「岸氏の孫らしいよい判断だ。これで小沢氏もしんどいだろう」と周囲に漏らした。
 岸氏は晩年の「岸信介証言録」(毎日新聞社)でも「首相が最重視するのはいうまでもなく安全保障だ」「国益に身を挺(てい)して守る能力がなければ、いくら善人でも首相としてはダメだ」と断じている。その薫陶を受けた首相が、民主党に「政権を奪いたいなら安全保障を正面から論ぜよ」と突きつけたのは、当然の帰結だというわけだ。
 10日の衆院本会議での首相の所信表明演説。激しいヤジが飛び交う中、小泉純一郎前首相は最後列で眠るように聞いていたが、「テロとの戦い」のくだりにさしかかるとふと頭を上げ、何度も首を縦に振った。「その姿勢でいいんだ」というサインだったのだろうか。(石橋文登)

733片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/11(火) 19:51:44
安倍首相、風邪で“早退”
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070911/shs070911010.htm

 「ちょっと風邪をひきました」。安倍晋三首相は11日、報道各社のインタビューを1時間繰り上げるなど日程を短縮、夕方には早々と首相公邸に戻った。

 首相は、アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議が行われたオーストラリア・シドニーから10日早朝に帰国。その数時間後には臨時閣議や臨時国会での所信表明演説など過密な日程が続き、「相当疲れている」(政府筋)という。

 もっとも、首相は「体調が悪いようだが」との記者団の質問に、「大丈夫ですよ」と答え、風邪が軽いことを強調した。

(2007/09/11 19:20)

734片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 08:48:52
臨時国会召集/退路断つも与党から批判
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0910.html

 参院の「与野党逆転」下で初の本格論戦となる臨時国会が安倍晋三首相の所信表明で十日、幕を開けた。首相は召集前日、外遊先で、焦点であるインド洋での自衛隊による給油活動が継続出来なければ退陣する意向を表明。退路を断って「ねじれ」を突破する構えだが、与党内からも批判が噴出。政権発足以来、最大の賭けに出た首相の決意は“上滑り気味”で、苦境は深まる気配だ。

 ▽おかゆ

 給油継続を「対外公約」とするとともに退陣も辞さない公約実現への強い決意を示すことで、国内外の世論の関心をこの問題に集め、米国をはじめとする“国際世論”の力で民主党に現実的な対応を迫る―。

 シドニーでの首相の「職を賭す」発言は政府、与党内で「ボールを民主党に投げ返そうとした」ものと解釈されているが、あまりの唐突さに政府内でも戸惑いが広がった。「町村信孝外相らへの事前の連絡はなかった」(首相に近い議員)という。

 さらにまことしやかにささやかれているのが体調不良から来る「破れかぶれ」発言ではないかという見方だ。首相周辺も「遠藤武彦前農相辞任後から首相の精神的、身体的疲労はピークに達している。食事も一時はおかゆだった」と証言する。足元の町村派からも「首相は政権運営に弱気になっている。言葉通り辞めると思う」(幹部)との観測が出る始末だ。

 政権浮揚を目指した内閣改造も、わずか一週間の前農相辞任で、水を差された上、他の閣僚の「政治とカネ」問題が続出。展望が開けない実情がこうした見方に現実味を与えている。

 ▽墓穴再び

 「首相の大変な決意の表れ」(大島理森自民党国対委員長)という前向きな受け止めが、自民党執行部の“公式見解”だが、与党内には「何をやってもタイミングがずれる」(自民党幹部)と批判、疑問がうずまいた。

 公明党幹部は「参院選で『私を選ぶか小沢一郎民主党代表を選ぶか』と言って墓穴を掘ったのと同じではないか」と酷評した。逆風のまま、万が一にでも衆院解散に至れば、「下野もあり得る」との警戒も拡大。「国民の生活に結び付くもので職を賭した方がいい」(後藤田正純元内閣府政務官)と公然と首相を批判する声も出た。

 所信表明のため参院本会議場に入った首相を迎える与党席からの拍手はまばら。与党内の雰囲気を如実に現していた。

 ▽風林火山

 「多少修正すればいいなんてことはやめよう。もともと理念、哲学が違う。(与野党)協議機関を設けるなんてだめだ」

 民主党の小沢代表は同日午前、給油活動継続に反対姿勢を貫くよう鳩山由紀夫幹事長に指示した。

 「政府側は最初から政局に持ち込んで、(国会開会を遅らせて問題を)一カ月間放置していた。責任を民主党に押し付ける巧妙な作戦だ」(山岡賢次国対委員長)というのが民主党の大方の見方だ。このため早期の党首会談を呼び掛けた首相提案にも「しっかりと議論してからの話だ」(党幹部)と慎重な姿勢だ。

 民主党参院幹部は「最初は、しずかなること林のごとく、首相の対応を見守る。だが給油活動継続で首相が筋違いの行動に出るなら、首相問責決議案も選択肢に火のように責め立てる。『風林火山戦法』だ」と対決姿勢をむき出しにした。

735片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:26:23
安倍首相辞任:緊急会見で話した内容の全文掲載
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e010086000c.html

 安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、辞意を表明した。安倍首相は会見の中で、民主党の小沢一郎代表に党首会談を断られたことが辞意を固めたきっかけのひとつであることを明らかにした。安倍首相が話した内容は、以下の通り。

 ◇ ◇ ◇

 本日、総理の職を辞するべきと決意をいたしました。

 7月の29日、参議院の選挙が、結果が出たわけですが、大変厳しい結果でございました。しかし厳しい結果を受けて、この改革を止めてはならない、また戦後レジームからの脱却、その方向性を変えてはならないとの決意で続投を決意をしたわけであります。今日まで全力で取り組んできたところであります。

 そしてまた先般、シドニーにおきまして、テロとの戦い、国際社会から期待されているこの活動を、そして高い評価をされているこの活動を中断することがあってはならない、なんとしても継続をしていかなければならないと、このように申しあげました。国際社会への貢献、これは私が申し上げている、主張する外交の中核でございます。この政策は何としてもやり遂げていく責任が私にはある、この思いの中で、私は、中断しないために全力を尽くしていく、職を賭していく、というお話をいたしました。そして、私は、職に決してしがみつくものでもない、と申し上げたわけであります。そしてそのためには、あらゆる努力をしなければいけない。環境づくりについても、努力をしなければいけない、一身を投げ打つ覚悟で、全力で努力すべきだと考えてまいりました。

 本日、小沢党首に党首会談を申し入れ、私の率直な思いと考えを伝えようと。残念ながら、党首会談については実質的に断られてしまったわけであります。先般、小沢代表は民意を受けていないと、このような批判もしたわけでございますが、大変残念でございました。今後、このテロとの戦いを継続させる上において、私はどうすべきか、むしろこれは局面を転換しなければならない。新たな総理のもとで、テロとの戦いを継続をしていく、それを目指すべきではないだろうか。きたる国連総会にも、新しい総理が行くことが、むしろ局面を変えていくためにはいいのではないか。

 また、改革を進めていく、その決意で続投し、そして内閣改造を行ったわけでございますが、今の状況でなかなか、国民の支持、信頼の上において力強く政策を前に進めていくことは困難な状況であると。ここは自らがけじめをつけることによって、局面を打開をしなければいけない。そう判断するに至ったわけでございます。

 先ほど、党の五役に対しまして私の考え、決意をお伝えをいたしました。そしてこのうえは、政治の空白を生まないように、なるべく早く次の総裁を決めてもらいたい、本日からその作業に入ってもらいたいと指示をいたしました。私としましても、私自身の決断が先に伸びることによってですね、今国会において、困難が大きくなると。その判断から、決断はなるべく早く行わなければならないと、そう判断したところでございます。

 私からは以上であります。

毎日新聞 2007年9月12日 14時33分 (最終更新時間 9月12日 15時22分)

736片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:27:54
安倍首相辞任:国民の信頼得られなかった……一問一答全文
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e010096000c.html

 安倍晋三首相が12日、首相官邸で行った記者会見の一問一答は以下の通り。

 −−参院選直後ではなく、なぜ今、辞任を決断したのか。

 参院選は厳しい結果でありました。そこで反省すべきはしながら、今進めている改革を止めてはならないと思い、私が進めている国づくりは止めてはならないと思い、所信を述べさせて頂きました。しかし、テロとの戦いを継続してくことは極めて重要なことであり、それは私の約束でもありますし、国際公約でもあります。それを果たしていくためには、むしろ私が職を辞することによって、局面を転換した方が、その方がむしろいいだろうと判断致しました。

 −−辞めることで、どのような自衛隊活動につながるのか。

 私がなんとしても改革を進めなくてはいけないとの思いで全力を尽くしてまいりましたが、残念ながら私が総理であることによって、野党党首との話し合いも難しい状況が生まれています。そして、党において、今の状況においては新しいエネルギーを生み出して、そのエネルギーで状況を打開し、新しいリーダーの下で状況を打開し、新法を新しいリーダーの下で推し進めていくことの方がいいのではないかと考えました。

 −−公約を途中で投げ出すのは無責任では。

 もちろん、私はそのために全力を尽くさなければいけないと考えておりました。しかし、むしろ公約を果たしていくうえで、どういう環境を作ることが必要かと考えたとき、私が職を辞することでその環境ができるのではないか。私が職に就いていることで、成立することにマイナスになると考えました。

 −−後継の総裁についてはどう考えているか。

 今日はまだ、そうした決断をしたばかりでございます。まだ、日程的なものを決めているわけではございませんが、なるべく早い段階で、後継の総裁を決めてもらいたいと思っています。後継の総裁については、私がとやかく申し上げることは適切ではないと思いますが、いずれにしても新しいリーダーとして与党を率いて、力強く政策を前に進めていっていただきたいと思います。

737片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:28:38
 −−総理の辞任で、戦後レジームからの脱却などの政策が停滞してしまうとは考えなかったのか。

 続投するに当たって、新しい国づくりを進めていかなければいけない。その中には、戦後の原点にさかのぼって見直しをしてという、戦後レジームからの脱却も果たしていかなければいけないという思いでございます。今まで、教育基本法の改正や、公務員制度の改革等々の、いわば戦後の出来上がった仕組みを変えていく、そういう挑戦をしてまいりましたし、成果も上げてきたと思います。しかし、現在の状況においては、新たな局面の打開を図って、新たなエネルギーで前に進めていかなければ、そうした政策の実践も難しいという状況であろうと判断しましたが、その方向で是非、進んでいってもらいたいと思います。

 −−辞任の理由についてテロとの戦いを第一に挙げたが、総理の職責は外交面ではなく、国民生活を背負っている面がある。そういう状況で、月曜日(10日)に続投を決意する所信表明をして、各党の質問を受ける直前に総理の職を辞するのは、国民から見ると逃げていると思われても仕方ないのでは。どのように責任をお考えか。

 総理の職責は大変、重たいものがあると考えています。そして私も所信において思うところを述べたこところであります。しかし、述べたことを実行していく責任が私にはあるわけではございますが、なかなか困難な状況です。この中において、それを果たしていくことが出来ないのであれば、それは政治的な困難を最小限にする、という観点からなるべく早く判断すべきだという決断に至りました。

 −−政策を実行するのに非常に困難な状況になったというが、困難な状況に陥ってしまった原因などについて、どう分析しているか。そこに至らしめた自らの責任について、反省点など伺いたい。

 もちろん、反省点は多々ございます。前の内閣、また新しい内閣においてですね、安倍内閣として国民の信頼を得ることが出来なかった。これは私の責任であろうと思います。それを原動力に政策を前に進めていくということが残念ながら出来なかったということです。

 −−党首会談を理由に挙げたが、今後国会の流れの中で、党首会談が出来るという見通しはなかったのか。また、党首が代われば党首会談が出来るという見通しなのか。

 私が民意を受けていないということが理由の一つとして挙がっているわけでございます。この選挙結果は、やはり大きなものがございます。もちろん、そのうえに立って決意をしたわけでございますが、新しい自民党のリーダーとの間においてですね、率直な党首同士の話し合いがなされると、私はそのように期待しています。

 −−総理の強調するテロとの戦いを継続するためには衆議院の再議決をもってすれば党首会談がなくても突破できたという見立てが我々の間では主流だと思うが、それでも党首会談が出来ないとなると、多くの支持があって総理になったのに、説明としては不十分ではないか。本当の心境、あるいは何がこの決断に至ったのかを、総理として最後にぜひ、伺いたい。

 私は、いわばこのテロとの戦いにおいては、中断されてはならないと考えて、先般シドニーで職を賭すという話をしたわけでございます。新法で継続を図っていくという考え方もあるわけでございますが、日程的な関係で、新法ですと、一時的に中断という可能性は高いわけでございまして、そうであるならば、事実上そういう状況が出てくるわけでございまして、そう判断せざるを得ないと考えました。そこで、その時に判断するよりも、むしろ今、判断した方が、党が新たにスタートするうえにおいては、むしろその方がいいだろうと。国民のみなさまに対しましてもですね、混乱を招かないうえにおいては、なるべく早い判断の方が良かったと、決断がいいだろうというふうに判断いたしました。

毎日新聞 2007年9月12日 15時10分

738片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:29:04
安倍首相辞意:「週刊現代」が「脱税疑惑」追及で取材
http://www.mainichi-msn.co.jp/today/news/20070912k0000e040078000c.html

 突然辞意を表明した安倍首相については、「週刊現代」が首相自身の政治団体を利用した「脱税疑惑」を追及する取材を進めていた。

 同編集部によると、安倍首相は父晋太郎氏の死亡に伴い、相続した財産を政治団体に寄付。相続税を免れた疑いがあるという。晋太郎氏は91年5月に死亡し、遺産総額は25億円に上るとされていた。編集部は安倍首相サイドに質問状を送付し、12日午後2時が回答期限としており、15日発売号で掲載する予定だったという。

毎日新聞 2007年9月12日 15時00分

739片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:30:12
安倍首相:辞任を表明 「政策の実施困難」と代表質問直前に−−緊急会見
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070912dde001010029000c.html

 安倍晋三首相は12日午後2時から首相官邸で緊急に記者会見し、「本日、総理の職を辞するべきと決意した。局面を転換して、新たな首相のもとでテロとの戦いの継続を目指すべきだ」と述べ、辞任の意向を表明した。首相は参院選惨敗後、内閣改造による政権立て直しを図っていたが、臨時国会でテロ対策特措法の延長問題の展望が開けないうえ、「政治とカネ」の問題をめぐり激しい攻勢にさらされることが確実なことなどから、政権の維持は困難と判断したとみられる。政権が昨年9月に発足して以来1年をたたずに辞任に追い込まれたことで、後継総裁問題は混迷が予想される。

 安倍首相は記者会見で、辞任を決意した理由について「(参院選後も)改革を進めていくとの決意で続投し、内閣改造を行ったが、今の状況ではなかなか国民に支持、信頼され、力強く政策を前に進めていくことはできない。ここは自らがけじめをつけることで局面を打開しなければならないと判断した」と説明。

 また「私がいることによって、残念ながらマイナスになっている。私が首相であることで野党党首との会談もできない状況が生まれている」と語った。さらに「なるべく早く、本日から次の自民党総裁を決めてほしい」と述べた。

 首相は12日、自民党の麻生太郎幹事長、大島理森国対委員長らに電話、「代表質問には答えられない」と辞任の意向を伝えた。麻生幹事長は首相の辞意について記者団に「ずっと前から(首相の辞意を)聞いていた。安倍首相は『自分では議会での求心力がない』と言っていた」と語った。また、自民党幹部によると、首相は「わたしは代表質問に出るわけにはいかない。健康上の理由だ」と伝えてきたという。首相は11日、「風邪」を理由に公務を途中で中断していた。10日に召集された臨時国会では首相の所信表明演説に対する与野党各会派による代表質問が12日に予定されていたが、急きょ、中止された。

 首相は7月29日に投開票された参院選で年金問題などの影響で自民党が惨敗したにもかかわらず、続投を決意。8月27日に内閣改造を行い、政権の立て直しを図ったが、遠藤武彦前農相が補助金の不正受給問題で辞任に追い込まれ、大きくつまずいた。加えて、参院で与野党が逆転した今国会ではインド洋に海上自衛隊を派遣するテロ対策特措法の期限が11月1日に切れることに伴う延長問題で、民主党が反対姿勢を崩しておらず、法案成立が危ぶまれる事態に。政府・与党は新法制定で事態打開を目指したが、首相はアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議のため訪れたシドニーで9日記者会見した際、給油活動継続について「職を賭す」と表明。活動継続できなかった場合は退陣する意向を示していた。首相の辞任をめぐっては、今週末発売の一部週刊誌が安倍首相に関連するスキャンダルを報じる予定だったとの情報もある。

 首相の退陣表明を受けて自民党は後継総裁選びに着手する。麻生氏、福田康夫元官房長官らの名があがっている。

 安倍首相は故安倍晋太郎元自民党幹事長の次男。祖父は故岸信介元首相。91年に晋太郎氏が死去したことから、2年後の93年、衆院旧山口1区から立候補し、初当選を果たした。当選5回。00年の第2次森内閣で官房副長官に起用され、北朝鮮に対する強硬姿勢で世論をつかんだ。03年、小泉政権下で党幹事長に抜てきされ、05年には第3次小泉内閣で官房長官に就任。06年9月、小泉純一郎前首相の後を受け、戦後生まれとしては初の首相に就任した。

毎日新聞 2007年9月12日 東京夕刊

740片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:32:08
突然の敗北宣言 政界全体、驚きの声
2007年09月12日14時13分
http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200709120180.html

 12日午後0時45分から国会内で始まる予定だった自民党代議士会。その直前に飛び込んできた安倍首相辞意のニュースに混乱とどよめきが広がった。

 鳩山法相は「いまテレビの報道で見たばかりだ。意味がわからない。最初に聞いたときは(辞任は)今国会が終わった後との意味だと思った。しかし、テレビの報道を見る限りでは今日の代表質問に答えられないということのようだ。私も全く確認ができていない。あり得ないと思うんだが、わかんないよ……」と、首をひねりながら部屋に入っていった。

 代議士会を飛び出して、国会内の通路で「これから急きょ帰ることになるかもしれないから」とあわてて携帯電話で地元に連絡を取る自民党議員の姿もあった。代議士会が開かれた控室ではテレビニュースが流され、出席議員たちが心配そうに眺めていた。

 政界じゅうに衝撃は広がっている。突然の辞意表明に、厳しい意見も目立った。

 古賀誠・自民党元幹事長は国会内で「言われていることが事実なら本当に国民に申し訳ないという気持ち」と語った。「責任放棄との認識か」との問いに「その一言に尽きる。政治は国民のためにやっているのだから、私は許されていいとは思っていない」と険しい表情で語った。

 同党の平将明衆院議員は「所信表明と質問はワンセットだから辞め方としては最悪のタイミングだ」と批判した。「後継は今まで出ていた以外の人を含めて総裁選をやって決めるしかない。内々で決めたら党は滅びる。出来るだけ早くしないと国民は納得しない」と話した。

 参院選直後から退陣を求める発言をしていた中谷元・元防衛庁長官も「参院選の結果を受けて辞任すべきではなかったか。選挙結果を総括して新しい体制で臨むのが筋だったのではないか」と、疑問を投げかけた。

 加藤紘一元幹事長は「いずれこういう時が来ると思っていたので、予想の範囲内だ。続投すれば、安倍首相も自民党もずたずたになると思っていた。続投そのものに無理があった。身体的にも精神的にも負荷が重なったのだろう」と語った。

 一方、柳沢伯夫前厚労相は「全然伏線的なものを感じていなかったので、ただ本当だろうかと思っていた。健康の背景がつまびらかではないが、ちょっとお疲れだと感じていた」と、困惑した様子を見せた。

741片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:33:42
霞が関「自爆テロのようなものだ」 首相辞意表明で
2007年09月12日14時29分
http://www.asahi.com/politics/update/0912/TKY200709120196.html

 改造内閣スタート直後の首相の辞意表明に、霞が関にも驚きが走った。

 テロ対策特措法の延長問題を抱える防衛省。幹部の一人は「重要法案を抱えているのに」と、うなった。特措法の延長について首相が「職を賭して」と述べたことに対し、防衛省には「ハードルを高くした」という懸念が出た一方、強い決意と受け止める見方もあった。「なぜ今の時期に。無責任では」とつぶやく幹部も。「個人的に耐えられなくなったのか」との声も出た。

 国土交通省のある幹部は「替わったばかりの副大臣、政務官もまた交代か。なんという無駄だ」とため息。別の幹部は「なんで今なんだ。ミステリーのミステリーだ」。

 法務省の幹部は「ただただ驚いている。所信表明をした直後の辞任はあまり例がないのではないか。何のために、なぜ今の時期に、と意図をはかりかねている」と語った。「新しい大臣が仕事を始めたばかりのところですべて振り出しに戻った感じ。これからどうなることか……」と途方に暮れる幹部も。

 厚労省の幹部は「『職を賭して』と発言しても『総理のために』という求心力は高まらず、これでは臨時国会も乗り切れないと気持ちが途絶えてしまったのではないか」。別の幹部は「今のタイミングでやめるのは自爆テロのようなものだ。体調が優れないことが原因かもしれないが……」と語った。

742片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:40:31
「職を賭す」から3日…安倍流、突然の幕
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912i4w6.htm

 「テロとの戦いを継続するために、局面を転換しなければならない」。

 12日午後、突然の辞意を表明した安倍首相は、首相官邸での記者会見で、沈痛な表情で胸の内を語った。自民党が歴史的大敗を喫した参院選から約1か月半。退陣を求める声を押し切り、厳しい「身体検査」を経て臨んだはずの内閣改造の後も、政治とカネを巡る不祥事が続出、国会運営の行き詰まりが予想されていた。

 「(テロ対策に)職を賭(と)す」と決意を語ってからわずか3日。安倍流の唐突なけじめのつけ方に、各界に波紋が広がった。

 「本日、総理の職を辞するべく決意をいたしました」

 午後2時ちょうど。首相官邸の会見室に現れた安倍首相。しばらく会見場内を見回した後、静かな口調で切り出した。

 辞任を決意したきっかけとして挙げたのは民主党の小沢代表に党首会談を断られたこと。「率直な考えを伝えようとしたが、残念ながら断られてしまったわけです」と言って一瞬、無念そうに目を落とした。

 「テロとの戦いを継続するために、むしろ局面を転換しなければならない」「私がいることでマイナスになると判断した」と国政への配慮を強調したが、表情はしょうすいし、言葉にも力がなかった。

 安倍首相の辞意表明は、省庁にも驚きとなって伝わった。

 今国会の最大の争点として、与野党の対決姿勢が鮮明になっていた、海上自衛隊のインド洋での給油活動の根拠法となる「テロ対策特別措置法」を所管する防衛省。幹部の1人は「突然で驚くしかない。政治生命を賭してテロ特措法案に取り組むと言っていたのに、どういう心境なのか全くわからない。大臣も知らなかったと思う」とショックを隠せない様子。

 また、海上自衛隊幹部の1人も「全く分からなかった。テロ特措法の議論をこれから始めるという時に指揮官がこれではどうにもならない」と憤りさえ見せ、「(首相は)精神的に参ってしまったとしか考えられない」と話していた。

 安倍政権下で3人の大臣が相次いで交代するという異常事態が続いた農水省では、職員たちが安倍首相の辞意を伝えるテレビのニュースにくぎ付けになった。

 幹部の1人は「つい最近も遠藤さんが辞任に追い込まれてしまった。農水省の人間として安倍首相に迷惑をかけてしまったと率直に思う。大変気の毒だ」と言葉少な。別の幹部は「なぜこの時期なのか、全く理解できない。これから国会がスタートし、政府と行政が一丸となって取り組むところだったのに」と困惑した様子だった。

(2007年9月12日15時8分 読売新聞)

743片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:41:30
テロ特措法問題響き、気力も衰え?…首相退陣
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912iaw4.htm

 安倍首相が辞任する意向を固めたのは、7月の参院選で惨敗し、11月1日に期限切れを迎えるテロ対策特別措置法延長などを議論する国会の運営が困難になったことに加え、遠藤武彦・前農相らの「政治とカネ」問題などが相次ぎ、「政権を維持していく気力が衰えた」(政府関係者)ためと見られる。

 安倍首相は参院選後、首相を続投する意向を表明し、8月27日に自民党役員人事と内閣改造を行った。自民党の各派閥の領袖(りょうしゅう)クラスを起用し、挙党態勢を構築した。改造にあたっては、「政治とカネ」の問題に厳正に対処するとし、いわゆる身体検査を厳格に実施した。

 改造人事をきっかけに反転攻勢を目指す方針だったにもかかわらず、農相が補助金の不正受給問題で引責辞任に追い込まれるなど、政治とカネをめぐる不祥事が続発。世論の強い批判を浴びて改造内閣の出足はつまずき、内閣支持率が再び下落する事態に陥った。

 インド洋で自衛隊が米軍などに給油を実施するためのテロ特措法に関しては、首相は「対外公約」と位置付け、「職を賭(と)して」必要な法整備を進める強い決意を示した。首相は参院で否決された場合、衆院で再可決することを視野に、海上自衛隊の補給活動を継続する新法案を臨時国会に提出する準備を進めていた。

 しかし、民主党の小沢代表は、首相が求めた党首会談を拒否。新法案が成立するかどうか、不透明な状況になっていた。

 こうした状況の中での首相の突然の辞意表明について、自民党の麻生幹事長は「(首相には)議会での求心力がない」と記者団に述べ、首相が国会運営に自信を失ったとの見方を示した。首相が9日のシドニーでの記者会見で、海自の活動継続に失敗した場合、退陣を示唆したことで、与党内での首相の求心力低下に拍車がかかった面もある。

 また、首相は11日夜、「風邪」を理由に首相公邸に早めに引き揚げるなど、最近、体調が不調気味だったという。首相はかねてから消化器官の機能などが弱いとささやかれており、与党内では「健康が優れないことも、政権続投の気力を衰えさせた」(自民党幹部)との見方も出ている。

(2007年9月12日15時15分 読売新聞)

744片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:47:24
「残念」「驚いた」 突然の辞意、地元に衝撃 '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120286.html

 安倍晋三首相が辞任する意向であることが報じられ、首相の地元・山口県内の関係者らからは十二日、驚きや残念がる声が上がった。

 自民党山口県連の長谷川忠男幹事長は「残念だ。ここ最近は会っていないが、テレビや新聞を通して日に日につらさが伝わってきた。国のために政治生命をかけてやろうという時に、つらい立場だったと思う」と思いやった。

 下関商工会議所の幹部は「内閣改造したばかりで、これから経済を含めていろいろな政策を進めると言っておられたので期待していた。大変残念だ」と信じられない様子で話した。

 昭恵夫人とボランティア活動などで親交がある山口市内の主婦(57)は「お気の毒。本人はしっかりしているのに周りが駄目だから、こうなることもあるかなと思った」。宇部市の主婦(58)は「えっという感じ。拉致問題とか、もうちょっとやるべきだと思う」と肩を落とした。

 山口市内の主婦(65)は「驚いた。安倍さんはぼんぼん育ちだから世間知らず。どこまでしんが通っているか分からない」と戸惑いを隠せない様子だった。

745片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 15:48:10
政権運営困難と判断 無責任のそしり免れず '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120304.html

 【解説】安倍晋三首相が退陣意向を固めたのは、参院選惨敗を受けた態勢立て直しのめどが立たずに、これ以上の政権運営は困難と判断したためとみられる。自民党幹部には辞任理由として「議会での求心力がない」ことを挙げた。八月二十七日の内閣改造での「人心一新」で政権浮揚を図ろうとしたが、直後の遠藤武彦前農相辞任で打撃を受けたことが大きい。

 首相はインド洋での海上自衛隊の給油活動を継続できなければ退陣する意向を表明していたが、民主党の小沢一郎代表が反対姿勢を崩さず、継続のための新法案成立の道筋が描けなかったことも背景にありそうだ。

 ただ、臨時国会で所信表明演説を行い、政権運営方針を示した直後に辞任するのは、無責任とのそしりは免れない。

 政府、与党内には小沢氏に申し入れた首脳会談について民主党が拒否する方針を打ち出したことが直接の引き金になったとの見方もある。

 首相は十一日夕に「風邪」をひいたとして、報道各社インタビューを予定より一時間繰り上げて実施した後に公邸に引きこもっており、進退について熟慮したとみられる。

 首相は昨年九月の就任後に憲法改正をにらんだ「戦後レジーム(体制)からの脱却」に取り組んできたが、参院選で基本的な政治姿勢を問われ、政権運営で「安倍カラー」を打ち出せなくなったことも退陣の決意に結び付いたようだ。

746片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 16:14:50
安倍首相の語録  '07/9/12
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709120305.html

 安倍晋三首相の主な発言をまとめた。

 「私は自民、公明両党の連立政権の安定した基盤に立ち『美しい国づくり内閣』を組織した」(2006年9月29日、所信表明演説)

 「(靖国神社に)参拝に行くか行かないか言及しないことにしているが、政治的困難を克服し日中両国の健全な発展を促進する観点から適切に対処していきたい」(10月8日、北京での胡錦濤中国国家主席との会談で)

 「ミサイル防衛(MD)で、米国に向かうかもしれないミサイルを撃ち落とすことが、集団的自衛権(行使)に当たり、できないかどうかも研究しなければならない」(11月14日、米紙インタビューで)

 「私が自民党総裁である限り、古い自民党に戻ることは決してない」(11月27日、郵政造反組の復党願提出で記者団に)

 「憲法を頂点とした行政システム、外交・安全保障などの基本的枠組みの多くが、二十一世紀の時代の大きな変化についていけなくなっている。これら『戦後レジーム』を大胆に見直し、新たな船出をすべきだ」(07年1月26日、施政方針演説で)

 「(従軍慰安婦動員について)当初、定義されていた強制性を裏付ける証拠はなかったのは事実ではないか」(3月1日、記者団に)

 「辛酸をなめられた元慰安婦の方々に心から同情するとともに、極めて苦しい状況に置かれたことについて申し訳ない気持ちでいっぱいだ」(4月26日、米連邦議会で上下両院幹部に)

 「損得を超える価値、例えば家族の価値、地域を大事にしたり、国を愛する気持ちなどの価値を子どもたちに教える必要がある」(5月16日、党首討論で)

 「大変残念だ。ざんきに堪えない」(5月28日、松岡利勝農相の自殺について記者団に)

 「米国の考え方について紹介したと承知している。原爆の惨禍に遭った長崎についてじくじたるものがあると、被爆地の考え方についても言及されていると聞いている」(6月30日、久間章生防衛相の原爆投下発言について、記者団に)

 「参院選で実績や政策を問いたい。私と小沢一郎民主党代表のどちらが首相にふさわしいか国民の考えを聞く」(7月1日、民間主催の党首討論会で)

 「『社会保険庁、一体何をやっているんだ』という気持ちだが、現在の行政の長として皆さまにおわび申し上げたい。すべきことはすべてやっていく」(7月5日、社保庁の年金記録不備問題について記者会見で)

 「消費税から逃げるつもりはない。消費税を上げないなどとは一言も言っていない」(同日、テレビ番組で)

 「郵政解散はかなり特別なケースで、あの時、私が同じことをしたかといえばどうだろうかと思う。衆院を通過して、参院で否決されたからと言って基本的に衆院の解散は考えない」(7月11日、日本記者クラブ主催の7党党首討論で)

 「私の国づくりはスタートしたばかり。政局運営は厳しい状況だが、改革を続行し、約束を果たすことが私の責任、使命だと決意している」(7月29日、自民党惨敗の参院選結果についてテレビ番組で)

 「反省すべき点は反省し、人心を一新せよと言うのが国民の声だ」(7月30日、自民党本部での記者会見)

 「今からすれば反省点はあると思います。その段階では法にのっとって処理をしているという話でありました」(8月1日、事務所費問題で更迭した赤城徳彦農相を擁護していたことについて記者団に)

 「美しい国づくりに向けた政策実行内閣ではないか」(8月27日、内閣改造後の記者会見)

 「誤記であれば、それ(辞職)に当たらないのではないか」(9月5日、鴨下一郎環境相の収支報告書など訂正について)

 「(海上自衛隊の給油活動継続に)職を賭して取り組んでいく考えだ。(継続できなければ)私の職責にしがみつくということはない」(9月9日、シドニーでの内外記者会見)

747片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 17:04:17
参院選惨敗 「背水」も勝算なく
9月12日16時46分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000095-san-pol

 「首相は、首相の地位を得るために首相になったのではない。自分のやりたい政策を実現するため、理念のために首相になった人だから、自分の考えを曲げてまで首相を続けることは、耐えられないのだろう」

 安倍晋三首相の周辺は辞意表明前日の11日、こう観測を述べていた。「美しい国」を目指し、「戦後レジーム(体制)からの脱却」を掲げて就任した首相は7月29日の参院選での与党大敗後の情勢を見て、もはやそれもかなわなくなったと判断したのだろうか。

 首相は今月9日、外遊先のシドニーでテロ対策特別措置法の延長について「職を賭していく」と述べ、さらに「職責にしがみつくことはない」とまで言い切っていた。退路を断った背水の陣で臨む覚悟を示したとみられていたが、勝算が立たなかったのかもしれない。

 「テロ特措法の件があるからな…」

 参院選大敗後、すぐさま続投を表明した首相は周囲にこう理由を挙げていた。自分が辞任しても参院での与野党議席の逆転状況は変わらず、テロ特措法の延長が難航することは間違いない。

 海上自衛隊によるインド洋での給油活動が継続できなくなると、首相が提唱する「主張する外交」も難しくなる。「日本が国際社会に対し、やることをやっているから、他国に対しても主張できる」(首相周辺)からだ。「拉致はテロ」と明言して拉致問題に取り組んできた首相にとって、日本がテロとの戦いから身を引くことは、拉致問題解決を関係各国に呼びかけることも困難になることを意味する。

 このため、首相は9日、テロ特措法延長に反対する民主党の小沢一郎代表に早期の党首会談を呼びかけ、10日の所信表明でも「民主党への最大限の配慮を示した」(前閣僚)。しかし、小沢氏は「国会論戦で十分やれる」と党首会談に応じず、首相は局面打開に行き詰まった。

 「こう(政治とカネの問題が)続くとね。たいしたことじゃないことまでここまで書かれると、ちょっとくたびれる」

 首相は最近、周囲にこう漏らし、疲れも訴えていた。政治とカネの問題をめぐる一向にやまないメディアの政権批判もこたえていたのだろう。

 約60年ぶりの教育基本法改正と国民投票法成立、防衛庁の省昇格など、歴代政権が見送ってきた歴史的諸課題に正面から取り組んできた首相の退陣で、日本の進路は見えなくなった。(阿比留瑠比)

748片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 17:14:09
安倍首相退陣 「なぜ、この時期に…」 列島衝撃「美しい国は夢」
9月12日16時46分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000088-san-pol

 なぜ、この時期なのか−。12日、辞任の意向を自民党幹部に伝えた安倍晋三首相。参院選での自民党惨敗にかかわらず続投を選択したことへの批判は依然根強く、内閣改造後も支持の大幅改善はみられない。党内には「安倍首相で衆院選は戦えない」との空気が強まっていたことは事実だが、突然の辞任劇は誰も予想していなかった。「状況がつかめない」「今辞めてどうするのか」…。自民党関係者や有権者に衝撃が広がった。

 自民党大阪府連では、「辞意表明」がテレビで報道されると、職員から一斉に「ええ…」という驚きの声があがった。稲垣克彦事務局長は「なぜこんなことになったのか。参院で民主が第1党になり国会運営が難しいといっても、衆院では与党は過半数を占めている。正々堂々と政策を論じて参院で法案が通らないなら、そのときに首相は進退を考えるべきだった」と驚きを隠せない。

 自民党滋賀県連の世古正幹事長は「何を考えているのか。辞めるのならば参院選の結果が判明した段階で辞めるのが筋だっただろう。解散総選挙になるのかはわからないが、また忙しくなる」。

 自民党和歌山県連の下川俊樹幹事長は「テレビで一報を知り、驚いている。参院選で敗れた後、辞めるきっかけを探していたのだろうか。早急に県連としての対応を決めたい」と話した。

 安倍首相の地元、自民党山口県連の長谷川忠男幹事長は「残念だ。ここ最近は会っていないが、テレビや新聞を通して日に日につらさが伝わってきた。国のために政治生命をかけてやろうという時に、つらい立場だったと思う」と思いやった。

 有権者の反応はさまざまだ。大阪府東大阪市の主婦(65)は「えー、ほんま」と驚きながらも、「安倍さんは育ちがよくて、まじめすぎると思っていた。そもそも美しい国という発言から違和感があった。そんな夢みたいなことをいっているからあかん」。

 大阪市の会社員、古林陽輝さん(33)は「全く驚かない。どっちかというとしがみついている気がしていた。世論を得ていないのに、仕切ろうとするのは間違っている。この決断は正しいと思う」。

 兵庫県三田市の市民オンブズ三田のメンバー、徳山康徳さん(67)は「とうとう投げ出したかという感じ。世襲議員だし、粘りがないとつくづく思った。短命だった細川(護煕)内閣もほうふつとさせる。テロ特措法について一貫性もなく、もともと首相になる資格がなかったのでは」と手厳しい。

 滋賀県東近江市の公務員、松井賢一さん(44)は「リーダーシップが欠けていたのだからしようがない。身内の不祥事が相次いだときに辞めるべきだったと思う」。

 京都市中京区の男性会社員(37)は「考えた上で辞めるのだろうか。次の策があるのか。追いつめられていたのだろうが、今辞めてどうするのか、思いつきで辞めたような気がする」。

 奈良県山添村の主婦、若林匡子さん(60)は「応援はしていたが、最近は『ひょっとして辞められるのでは』という気がしていた。拉致被害者家族など、期待はずれ感を持つ人も出てくるのでは。もう少し踏ん張ってほしかった」と残念そうに話した。

749片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 19:20:50
「衆院選近づくぞ」 県内政党反応
2007/09/12 兵庫
http://www.kobe-np.co.jp/kobenews/sg/0000617182.shtml

 兵庫県内の政党関係者も、安倍首相の突然の辞意に驚いていた。

 原亮介自民党県連幹事長は「組閣してわずか約二週間。あまりにも唐突すぎる。精神的に疲れているのか、ぶれが大きすぎる」と驚きを隠さなかった。ニュースを見ていた県連の選対委員を務める野間洋志県議は「えらいことになった。まったく予期していなかった。これで衆院選が近づくぞ」と話した。

 公明党県本部で一報に接した野口裕同党県本部幹事長は「国会がスタートするという時期に。テロ特措法に代わる新法まで用意したのに…」と絶句。「なぜ今なのか。よく分からない」とした。

 民主党県連の杉尾良文幹事長は「閣僚の不祥事が相次ぐ中で、辞意を漏らすことでしか、自民党内部をまとめられなくなっているのではないか」と話した。

 共産党県委員会の松田隆彦書記長は「本来なら参院選の惨敗の直後に辞めるべきだった。国会が始まり、所信表明をしたところなのに、中途半端な時期だ」と批判した。

 悲惨でみじめな形 政治評論家の森田実さんの話 安倍晋三首相の最近の表情を見ていて政治家としてエネルギーや闘争精神が欠如しており、首相を続けられないのではと感じていた。臨時国会のヤマ場である代表質問の日に政権を投げ出すのは、質問に答える自信すらなくなったからだろう。悲惨でみじめとしか言いようがない。国会議員を続けることすらできないのではないか。

750片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 19:21:18
道内各党にも衝撃 安倍首相辞意 野党、総選挙へ臨戦態勢(09/12 14:35) 北海道
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/49034.html

 安倍晋三首相の辞意を受け、高橋はるみ知事や道内の各党にも、衝撃が広がった。自民党では首相の真意が分からず、開会中の道議会で道議らがあわただしく情報確認に走り回った。一方の民主党など野党各党は「総選挙も近い」として臨戦態勢に入る構えだ。

 高橋知事は十二日、知事公邸で記者会見し、「とにかくびっくりしたの一言」と述べた上で「これからの内閣がどうなるか分からないが、国民生活に空白が生まれないようにしてもらいたい」と語った。

 自民党道連の加藤唯勝総務会長は「ただ、ただ驚きだ。テロ対策特別措置法の本格論戦に入るときだけに、(辞任する)事情が全く分からない」と、困惑の表情を浮かべた。今後の見通しについても「分からない」とだけ述べ、情報収集に奔走した。

 公明党道本部の稲津久代表も「事実だとすれば非常に残念。なぜ辞意表明に至ったか、首相にははっきり説明していただきたい」と述べた。

 民主党北海道の佐野法充幹事長は「辞任にはびっくりした」と驚きを表しつつ、「安倍首相の辞任と衆院解散、総選挙は今年内にもあるとは予想していた」と述べ、衆院選に向けた準備を急ぐ構えだ。

 新党大地の鈴木宗男代表は「所信表明をやった直後に辞める真意が分からない。無責任ではないか」といぶかった。

 また、共産党道委員会の青山慶二書記長は「辞任は国民、道民の多くが求めていたこと。遅きに失した」とコメント。

 社民党の浅野隆雄道連幹事長も「怒りを禁じえない。国民の政治に対する不信を巻き起こすことにしかならない」と厳しく批判した。

751片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 21:07:46
かゆと点滴でしのぐ日々=安倍首相、自分が弱かった−政権手詰まり、気力失せる?
9月12日21時0分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070912-00000199-jij-pol

 内閣改造後も絶えない閣僚の辞任や「政治とカネ」の問題で求心力を失っていたとはいえ、安倍晋三首相は10日午後の所信表明演説で続投への決意を訴えたばかりだった。だが、実際は同日夕の自民党役員会後、首相は麻生太郎幹事長に辞意を伝えていた。政権運営の閉塞(へいそく)感からか、最近は体調も優れず、おかゆと点滴でしのぐ日々だった。健康面の不安が重責に耐える「気力」をなえさせたのか。多くを語らぬまま、首相は表舞台から去ろうとしている。
 「自分が弱かったから、こんなことになったんでしょうか」。退陣表明前日の11日午後、首相官邸執務室。内閣改造前まで幹事長として政権を支えた中川秀直氏に対し、首相は政権運営が手詰まりに陥ったことを認め、自らを責めた。

752片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 22:50:22
教育再生会議は存続困難の見通し、肝いり首相の退陣で
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070912ia22.htm

 安倍首相の肝いりで作られた教育再生会議は12日、参院選後初の合同分科会を首相官邸で開催したが、首相の退陣表明を受け、会議の存続は困難との見通しが相次いで示された。

 今回は年末の第3次報告に向けた議論を行うはずだったが、退陣表明で予定していた議論は取りやめ。会合後、渡辺美樹委員(ワタミ社長)は「再生会議はここからが本番だった。3次報告まで頑張ってもらいたかった」と悔しげに話した。池田守男座長代理(資生堂相談役)は記者会見で「3次報告を出さず、再生会議がなくなるのは大変不本意だ」と不快感を示した。

 一方、伊吹文部科学相は記者会見で「国会や中央教育審議会でも意見を伺っている。再生会議がなくなったら困ることはない」と語り、再生会議は不要との見方を示した。

(2007年9月12日22時37分 読売新聞)

753片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/12(水) 22:53:24
安倍首相辞任:突然の政治空白 気まぐれの病気?
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070913k0000m010114000c.html

 安倍晋三首相が12日、突然政権を投げ出したことで、内政・外交でいくつもの空白や停滞が生じる。焦点のテロ対策特別措置法の延長問題は、国会が事実上の休会となるため審議入りが大幅に遅れ、11月1日に期限切れとなるインド洋での海上自衛隊の給油活動は、皮肉にもこの辞任表明によって、いったん途切れることが確実になった。景気の行方を左右する来年度予算編成への悪影響も避けられない。

 給油活動の継続について、安倍首相が訪問先のオーストラリアで「職を賭す」とまで意気込んでみせたのは、わずか3日前のこと。異様な決意表明に驚いた政府・与党は、今月下旬にはテロ特措法に代わる「新法案」を国会に提出するため、作業を急いでいた。

 しかし、突然の政治空白でそれもストップする。与謝野馨官房長官は12日の記者会見で「その話は一時、新総裁ができるまでは誰も熱心にやってくださらないのではないか」と述べた。新総裁選出後も、新首相は国会で改めて所信表明演説をする必要があり、各党の代表質問や予算委員会はさらにその後に行われる。新法を成立させるには、11月10日までの会期の延長が避けられない。

 安倍首相は辞任表明会見で「新法だと一時的中断という状況が出てくる。その時に(辞任を)判断するよりも、なるべく早い決断がいいだろうと判断した」と語り、給油活動の中断は避けられないことも、辞任表明の理由であると明かした。

 ある防衛省幹部は「乱世を生き延びる政治家には能力、体力ともに必要だが、それがなかったんだろう」と突き放した。

 この時期の内閣交代は、予算編成や税制改正にもマイナスだ。額賀福志郎財務相は記者団に「概算要求を受けて本格的な作業に着手したところなので緩みなく継続させる」と強調したが、財務省幹部は「経済閣僚も経験しないまま首相になった人だから、予算編成がどうやって行われているのかもよく分かっていないのでは」とあきれ顔だ。

 外交では、今月末の国連総会には新首相が出席できる見通しだが、安倍首相の年内訪中はなくなった。中国政府は新首相の訪中を要請する意向だが、政治日程が立て込めば流動的になる。安倍首相は数少ない成果だった日中関係の改善にも、自ら水をさした格好だ。

 北朝鮮政策も軌道修正が予想される。安倍首相の政治的影響力が失墜するのは確実で、政府の拉致問題への取り組みが鈍るのは避けられない。拉致被害者家族たちも政権と共に投げ出された格好になり、失望感は強い。

 与謝野長官は辞任理由として体調問題を強調したが、「病気には気まぐれの病気もあったり(する)。どの病気か知らないが、なかなか苦労しているんじゃないか」と述べた。【中田卓二】

毎日新聞 2007年9月12日 22時02分 (最終更新時間 9月12日 22時42分)

754片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 09:48:42
所信表明2時間後…首相、麻生幹事長に辞任示唆の問いかけ
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070913i1w1.htm?from=main1

 12日午後5時半前。安倍首相は首相官邸の玄関を出て、公邸に向かった。遠巻きの記者団から「悔いはありませんか」と呼びかけられると深くうなずき、無言のまま、ハイ、と口を動かした。

 緊迫の辞任表明記者会見から約3時間。足取りは重く、肩からはすっかり力が抜けていた。

 これより2日前の10日午後。安倍の辞意をだれよりも早く知ったのは、自民党の麻生幹事長だった。

 「テロ対策特別措置法の改正案は、やはり私の下で通すのは厳しいでしょうか」

 国会内の総理大臣室で、安倍は麻生と向き合うと、こう問いかけた。辞任を示唆する安倍の言葉に仰天した麻生は「このタイミングで辞めるのはいかがなものか。テロ特(テロ対策特別措置法の延長の成否)は、まだまだこれからの話だ」と慰留した。

 だが、安倍の表情は硬いままだった。この日、シドニーでのアジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議を終え、午前6時過ぎに羽田空港に戻り、公邸で3時間余り休んだだけだった。2時間前には、参院本会議場で、議席の半分以上を占める野党議員から激しい怒号が飛ぶ中、所信表明演説をやっと読み上げたのだ。疲労のあまり、力を入れていた北海道洞爺湖サミット(主要国首脳会議)のくだりを読み飛ばした。

 演説後、次の議事は首相の出席が不要な人事案件だったが、ひな壇の首相席に戻った安倍は、なぜか立ち上がらない。

 「まだ居座るのか」

 ヤジが飛んだ。参院の事務次長に促され、混乱した安倍はようやく席を立った。

 安倍―麻生会談はわずか22分間で終わった。麻生は口を真一文字に結び、部屋を出た。「安倍退陣」が固まった瞬間だった。

 ◆だれもが無言…躍動感、影ひそめ◆

 辞任表明の記者会見を終えて玄関を出ると、午前中の土砂降りがうそのような青空だった。ひんやりした空気の中、安倍は秘書官5人らを連れ、ゆっくりと公邸へ歩いた。8月25日にインドなど歴訪から戻って以降、「戦後最年少」の首相就任を誇った安倍の足取りからは、躍動感がすっかり影をひそめていた。だれもが無言だった。(敬称略)

(2007年9月13日3時10分 読売新聞)

755片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 10:30:23
さよなら!晋ちゃんまんじゅう 荒川区の菓子会社、対応に追われ
2007年9月13日 07時23分
http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2007091390072338.html

「さよなら!晋ちゃんまんじゅう」の表示(正面)を出しながら安倍首相にちなんだ商品(手前)などを売る大藤の直営店「江戸うさぎ」=荒川区で


 安倍首相にちなんだ「晋ちゃんまんじゅう」などを製造し、土産店などに納めている「大藤(だいとう)」(本社・荒川区)では、安倍首相辞意の速報が流れると「大変だ」との声が上がり、終日対応に追われた。

 同社は、昨年九月に安倍政権が発足すると「誕生 晋ちゃんまんじゅう」と、昭恵夫人の愛称にちなんだ「アッキーラッキークッキー」を発売。参院選で自民党が大敗し、「ねじれ国会」になると「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」「晋ちゃんのねじれ餅(もち)」と次々に売り出し、マスコミに取り上げられてきた。

 この日は偶然にも、安倍首相の地元・山口県で「負けるな!晋ちゃんまんじゅう」の発売日。「自民党が大敗したのに晋ちゃんまんじゅうを売るのかという批判」(大久保俊男社長)と、地元の要望をにらみながらタイミングを決めたというが、寝耳に水の辞意表明だった。駅や空港などの売店からは「どうしたらいいのか」との問い合わせの電話が入ったという。

 同社そばの直営店「江戸うさぎ」も急きょ、安倍首相の写真と「さよなら!晋ちゃんまんじゅう」と書いた表示を店頭に出した。すると「記念に買い求める人がみえて、いつもより売れています」と予想外の反応に驚いた様子だった。

(東京新聞)

756片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 11:14:13
週刊現代の取材に警告 相続税めぐり安倍事務所 '07/9/13
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Sp200709130172.html

 安倍晋三首相の事務所は十二日夜、週刊誌「週刊現代」(講談社)から首相が相続税の支払いを免れた疑いがあるとの取材を受けたことを明らかにした上で、「週刊現代に掲載予定の記事はまったく事実に反する。掲載しないよう警告する」とする文書を発表した。

 安倍首相の事務所によると、週刊現代編集部は「故安倍晋太郎氏が個人資産約六億円を政治団体に寄付することで(安倍首相が)相続税を免れたのではないか」との質問を寄せていた。

 事務所側は「当時の政治資金規正法は、あらかじめ届け出た指定団体が寄付金を取り扱うよう定めており、晋太郎氏は、個人で受けた寄付金を自分名義で指定団体に寄付していたにすぎない」と説明。「個人資産を寄付したというのはまったくの誤り」としている。

 週刊現代編集部は「詳細は十五日発売号で報じます」としている。

757片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 11:20:50
退陣表明前に国連総会欠席連絡 安倍首相
9月13日11時8分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070913-00000918-san-pol

 【ニューヨーク=長戸雅子】ニューヨークの国連本部で24日に行われる気候変動に関するハイレベル会合について、安倍晋三首相が退陣表明前に国連側に欠席の意向を伝達していたことが分かった。事務総長報道官が12日、明らかにした。
 報道官は安倍首相側から、「2日前に欠席の連絡を受けていた」と明かし、退陣表明する24時間以上前の米東部時間10日に欠席の意向が告げられていた。 
 国連関係者によると、連絡は首相官邸から電話で事務総長室に直接伝えられたという。
 安倍首相は温暖化のハイレベル会合、翌25日から始まる国連総会一般演説に強い関心と意欲を示していた。12日(日本時間)の退陣表明の記者会見では、「国連総会に新しい総理が行くことがいいのではないか」と述べており、週明けには辞意を検討していた可能性もある。

758片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/13(木) 12:36:21
検証・安倍首相退陣表明/疲弊し麻生氏に事前の辞意
http://www.toonippo.co.jp/tokushuu/danmen/danmen2007/0912.html

 インド洋での自衛隊による給油活動継続に職を賭して臨むとしていた安倍晋三首相が十二日、唐突に退陣を表明した。衆院本会議で所信表明に対する代表質問が始まる直前という「理解不能なタイミングでの決断」(自民党議員)に与野党には驚きと戸惑いが交錯した。激しい心身疲弊が原因とみられるが、内閣改造から二週間あまりでの瓦解という前代未聞の展開で、政局は「視界ゼロ」となった。

 ▽告白

 十日夕、国会内で開かれた自民党役員会。首相は冒頭取材の報道各社のカメラが退出後、突然、両手で顔を覆った。

 直前の参院本会議で行った所信表明演説で、主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)の部分を読み落としていた。隣の麻生太郎幹事長が首相に「(祖父の)吉田茂は演説を二ページも読み飛ばした」と励ましたが、首相は無言のまま。

 さらに役員会後、首相は麻生氏を呼び止めて「眠れない。首相の職を辞したい」と辞意を漏らした。麻生氏は「ちょっと待って下さい。このタイミングで辞めるのはいかがなものか」と慰留したが、思い詰めたような首相の表情は変わらず。

 十二日午後、官邸での退陣会見。首相は給油活動継続の重要性を強調。民主党の小沢一郎代表との党首会談実現が不発に終わったことなどを挙げ、「局面の転換」「局面の打開」という表現を七回も使ったが、説得力のある説明はできなかった。

 ▽SOS

 首相の周辺は今月初旬から異変に気付いていた。特に政権浮揚を目指した内閣改造直後に遠藤武彦前農相が補助金不正受給問題で辞任してからは「目がうつろになり、会話がとぎれがちだった」(周辺)。与謝野馨官房長官は先週から「首相の体調が相当に悪いようだ」と麻生氏にSOSを発信していた。

 官邸筋によると、首相は最近、胃腸の調子が悪く、おかゆを食べることが多かった。八月下旬のインド訪問でも、刺激の強いスパイスの多い現地料理ではなく消化の良いメニューを特注。帰国後は首相公邸で点滴を打つこともあったという。

 十一日午後に面会した自民党の津島雄二税調会長は報告にまったく関心を示さない首相の態度を「不審に思った」という。心配した中川秀直前幹事長は「一人で何でも抱え込んではいけない」と声を掛けたが、首相は「風邪をひいた」と言い残し、午後五時半前、早々と公邸に戻った。

 ▽心の糸

 十二日午前十一時、国会内の民主党国対委員長室。「給油活動の継続問題について話したい」。自民党の大島理森国対委員長が党首会談を呼び掛けると民主党の山岡賢次国対委員長は「子どもの使いじゃない。内容を検討して再提示してほしい」と突っぱねた。

 大島氏がその足で官邸に出向き、協議が不調に終わったと告げると首相は会話を遮り「私の意見を言います。辞めることを決意しました」と通告した。懸命に慰留する大島氏には耳を貸さず、首相は「これから麻生幹事長に電話します」と席を立った。

 極度の精神的疲労と体調不良。さらには駄目押しのような党首会談も拒む民主党の強硬姿勢。かろうじて保たれていた首相の心の糸も切れたようだ。

759片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 09:25:59
内閣総辞職で「議員要覧」1千万円損失
9月14日8時1分配信 スポーツ報知
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070914-00000085-sph-soci

 安倍首相の突然の辞任は「政界関係者のバイブル」にも衝撃を与えた。「国会議員要覧」(税込み2630円)を出版する国政情報センター(東京・渋谷区)では、8月の内閣改造を受けて作った最新版を18日に発売する予定だったが、約5万部すべてを破棄するハメに。損失は約1000万円に上るという。

 「一体、安倍さんに何があったんでしょうか」。中島孝司代表取締役社長(43)はショックを隠せない様子。毎年2回、基本的に2月と8月に議員のプロフィルを網羅した「国会議員要覧」(約5万部)と「国会要覧」(1万部)を発行。前者が18日に、全国の書店や役所、国会周辺に並ぶはずだった。

 しかし12日「NHKを見ていたら辞めるって。役職などすべて変わりますし、破棄するしかない」と中島社長。損害の1000万円は「経営に打撃を与えるほどではないが、痛いです」。“舛添厚労相”の文字も、世に出ないまま幻となる。

 2005年、郵政解散の前にも、新刊を作るか迷う場面があった。このときは当時の小泉首相が「法案が通らなければ解散」を示唆したため、製作を思いとどまり、損害はなかったという。「あのときは気配があった。今回は寝耳に水です」

 内閣人事などが固まってから、3〜4人の担当者が議員会館を一つ一つ回り、ポスティングした資料を回収して編集するまで10〜14日間かかる。最新版は新内閣が発足する10月にずれ込みそうだ。

 「要覧」は元々、印刷の仕事をしていた父の富三会長(83)が1983年に創刊。「我々にとっては、誰がどのポストに就くかより、いつ決まるかの方が大事なんです」。中島社長は少し心配そうに話していた。

760片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 09:28:59
安倍、緊急入院…語らなかった突然辞任の理由
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_09/t2007091302.html

安倍首相の突然の辞意表明。隠された理由が…=12日午後、首相官邸(AP)
 安倍晋三首相の突然の辞意表明について、永田町で隠された理由が取りざたされている。12日の会見では、インド洋での海上自衛隊の給油活動継続をめぐる政局混迷を理由にしたが、それだけではないのは確実だ。健康問題や醜聞疑惑に加え、拉致問題を引き起こした北朝鮮をめぐり、「ブッシュ米大統領から衝撃的な通告を受けた」との憶測が流れる。こうしたなか、首相は13日午前にも、東京・慶応病院に緊急入院する。

 「8日にシドニーで行われた日米首脳会談がポイントではないか」。永田町事情通は明かす。

 日米首脳会談は、APEC首脳会議出席のため、両首脳が訪れたシドニー市内のホテルで行われた。2人の首脳会談は5回目だったが、今回は安倍首相にとって厳しいものだったという。

 「ブッシュ大統領は給油活動について、恫喝に近い強い口調で『継続してほしい』と要請してきた。加えて、米国が遠くない将来、北朝鮮との国交正常化に踏み出す意向であることを内々で伝えてきたとの情報がある」(同)

 安倍首相は拉致問題への毅然とした姿勢で国民的支持を集めてきたが、首相就任後、ほぼ膠着状態に陥っている。そんな中、頼みの同盟国である米国が事実上拉致問題を棚上げにして北朝鮮との国交正常化に走れば、首相は政治的に追い込まれる。

 首脳会談後の記者会見で、ブッシュ大統領は「拉致問題を忘れることは決してない」と語ったが、イラクの泥沼化で手足を縛られた米国が国務省中心に北朝鮮との国交正常化に動き出しているとの指摘は多い。

 これまで、両首脳は親密な関係を象徴するように、「ジョージ」「シンゾウ」と呼び合っていたが、この会見で、ブッシュ大統領は「ミスター・プライムミニスター(=首相)」と語った。

 安倍首相は祖父の岸信介元首相以来の米国との太い絆を政権運営の支えにしていただけに、「ブッシュ大統領の態度から『米国に見放された』と感じてもおかしくない」(同)

 首相が初めて自民党の麻生太郎幹事長に辞意を漏らしたのは、帰国当日の10日夕。辞意表明の前日となる11日夕、最後に官邸で面会したのは拉致担当の中山恭子補佐官だったが、この件は出なかったようだ。

 健康面でも安倍首相は追い込まれていた。

 安倍首相は胃腸が弱いが、参院選惨敗後は心労も重なり体調が悪化した。8月下旬のインドなどアジア3カ国歴訪前からは食事もままならなくなり、おかゆや点滴でもっぱら栄養を取ってきたという。

 駐インド日本大使が谷内正太郎外務次官に、「首相に健康上の問題があるようだ」という公電を送ったとされる。

 記者会見でも、発言と発言の間に沈黙が流れることが出てきた。官邸や公邸には医師が常駐しており、首相は頻繁に診察を受けていたが、「このままでは間違った判断をしてしまう」と危惧していたという。

 11日の政府与党連絡会議後、安倍首相は公明党の太田昭宏代表を執務室に呼び、「体調が悪い。下血がある」と伝えた。12日の辞任表明会見後も、首相は与謝野馨官房長官に「体調が悪いんです」と告げ、午後の定例会見で明かすよう指示したという。

 もう1つ、安倍首相絡みの醜聞疑惑がある。

 週刊誌「週刊現代」編集部は12日、「脱税疑惑」があるとして、首相側に取材を申し入れていたと明らかにしている。安倍事務所は「全くの誤り」と全面否定しており、同社に記事を掲載しないよう「警告」する文書を出している。

 同誌は「数カ月取材してきた『安倍首相の相続税3億円脱税疑惑』を報じることが、政界で話題になっていることは聞いている」とコメントした。

 記事は15日発売号に掲載するという。

 この取材は民主党幹部秘書出身のジャーナリストが中心となっているとされる。

 突然の辞任表明は、こうした複合的な要素が重なったのか。

ZAKZAK 2007/09/13

761片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 09:36:39
安倍、機能性胃腸障害で緊急入院…機能性胃腸障害
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_09/t2007091332_all.html

公邸を出て慶応大学病院に向かう安倍首相=13日午前
 安倍晋三首相は13日午前、東京・信濃町の慶応大学病院で検査を受けた結果、入院することになった。病名は「機能性胃腸障害」で、入院は3、4日程度となる見込み。原因は疲労やストレスが考えられるという。与謝野馨官房長官は記者会見で、首相臨時代理を置く可能性について「話はそこまでいっていない」と述べた。

 慶応大学病院が午後2時から行った記者会見には、相川直樹病院長や日比紀文消化器内科担当教授らが出席した。

 首相の検査結果について、日比教授は「安倍首相は全身的に非常に衰弱しており、数カ月で体重も5キロ減少した。内視鏡検査の結果、胃や腸に目に見える異常はないが、機能が悪化しており『機能性胃腸障害』と診断した」と語った。

 さらに、「数週間前にウイルス性による急性腸炎になり、状況を重くした。3、4日入院して加療を必要とする。肉体的疲労や心理的ストレスが原因と考えられる。首相は午後の両院議員総会への出席を希望されたが、『医学的に無理』とお話しした」と語った。

 安倍首相は同日午前10時40分ごろ、公用車で慶応病院に到着した。同11時半過ぎからは昭恵夫人も付き添った。昭恵夫人は報道陣に「心身共に疲れていたので、ようやく肩の荷が下りた様子だった」と語った。

 与謝野長官は同日午前の記者会見で「今朝(首相公邸で首相を診た)医師が『疲労がピークに達している』と判断し、設備が整った病院で検診を受ける必要があると最終的に判断した」と説明した。政府高官は首相の容体について「オン・アララート(警報発令)という状況にはない」と述べた。

 安倍首相は以前から消化器系が弱かったが、参院選惨敗後は心労も重なり体調を崩した。8月下旬のアジア3カ国歴訪前後からは食事もままならなくなり、おかゆや点滴でもっぱら栄養を取っていた。

 首相官邸で頻繁に医師の往診を受けていたが、記者会見などで発言と発言の間に沈黙が流れることが出てきたため、「このままでは間違った判断をしてしまう」と恐れていたという。

 11日に開かれた政府与党連絡会議後、安倍首相は公明党の太田昭宏代表を執務室に呼び、「体調が悪い。下血がある」と伝えていた。

 首相は12日午後、辞任を表明。

 与謝野長官は首相の辞任理由について、「仕事と健康の両立で深い苦悩の中にあった」と体調不良も一因と指摘していた。

ZAKZAK 2007/09/13

762片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 13:06:27
閣僚懇談会:首相入院で定例閣議を切り替えて開催
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070914k0000e010052000c.html

 政府は14日午前、安倍晋三首相が入院中のため、定例閣議を閣僚懇談会に切り替えて開催した。首相以外の閣僚は予定していた閣議案件にこの場で署名。首相が病院で署名して閣議決定とする。閣僚懇では全閣僚名で首相へのお見舞状も作成、与謝野馨官房長官が同日、届けることにした。

 内閣総務官室によると、80年の大平正芳内閣などで首相が体調不良のため閣議を閣僚懇に切り替えた前例がある。

 閣僚懇前の閣僚応接室での写真撮影では、首相が座る中央の席がなくなり、首相の両隣の与謝野長官と高村正彦防衛相が席の間を詰めて着席した。【西田進一郎】

毎日新聞 2007年9月14日 12時46分

763片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 22:32:42
特集ワイド:安倍首相辞任 「鉄の意志」どこへ 中山恭子補佐官に聞く
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/gyousei/news/20070914dde012010068000c.html

中山恭子補佐官=2007年9月10日午後6時49分、松田嘉徳撮影 ◇「圧力」と「対話」路線揺るがない

 小泉純一郎首相(当時)と金正日(キムジョンイル)総書記との初の日朝首脳会談で、おぞましき拉致の実態が明かされ、列島は怒りに震えた。その怒りを追い風に安倍晋三首相は誕生したが、彼は解決を見ることなく、表舞台を去る。拉致問題担当の中山恭子首相補佐官に聞いた。闘う政治家の「鉄の意志」はどこへ?【鈴木琢磨】

 ◇所信表明演説「すべての拉致被害者が帰国を果たすまで…」

 首相官邸3階の会議室でじっと待っていた。臨時国会が開会した10日夜である。わずか2日後、ここのあるじが辞めるなど知るよしもなく、02年9月17日の日朝首脳会談から5年になるのを控えて、中山さんに思いを伺おうとしていたのだった。だが、インタビューは予定から1時間近くも遅れた。聞けば、首相らと話し込んでいたらしい。気になって辞任表明の翌13日、改めて聞くと、言った。

 「ええ、あの日が最後でしたね。総理としっかり向き合って話したのは。真剣に議論をいっぱいしましたから。辞任の予兆ですか? どうでしょう。私もテレビのニュース速報で知りましたが、ああ、そうか、と思いました。そうですね……そうはっきりはしてませんけど、感じてはいたというか……まあ、個人的なもので、何か根拠があるわけではありませんが」

 うすうす感づいていたふしがある。それがどのタイミングだったのかはわからない。首相は所信表明演説で、拉致問題についてこう触れていた。「すべての拉致被害者が帰国を果たすまで、鉄の意志で取り組んでまいります」。あっさりした印象だった。安倍カラーがなりを潜めたようにも見えましたが。

 「うーん、そうですか。拉致は国家犯罪です。これが通商交渉であれば、妥協もあるかと思いますが、自国民がいまも人質になっている。それを国として放置してはおけません。国民の生命、安全をしっかり守れなければ、国際社会でも信用されません。人質ひとりたりとも見捨てない、その強い決意、それを総理は鉄の意志というふうにおっしゃったんだと思います」

 その「鉄の意志」が政権の無責任な投げ出しで、突然、宙に浮いてしまったのである。安倍政権を「安倍一味」などと口汚くののしってきた北朝鮮に足元を見られる。将軍さまの高笑いが聞こえてきそうである。拉致被害者家族らも不安を抱く。

 「たしかに安倍さんは古くから拉致問題にかかわって、心を痛めてこられた政治家です。拉致問題にとって、安倍さんの存在は大きかった。鉄の意志、その思いはいまも変わらないはずです。でも、拉致問題そのものについては、どなたが総理になってもスタンスは同じじゃないですか。人質を救出することは当然ですから。ほとんど心配していません。わが国の対北朝鮮外交の変化もないと思いますね。だって安倍政権になって、政府に拉致問題対策本部ができ、それは存続しますから」

764片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/14(金) 22:35:13
 *

 旧大蔵省に入り、大臣官房審議官、ウズベキスタン大使などを歴任した。拉致問題とのかかわりは日朝首脳会談直後、時の福田康夫官房長官に請われ、被害者家族支援チームの責任者となってから。政界入りは固辞してきたが、このたびは「拉致の安倍」をアピールするため、首相自ら自民党比例での出馬を口説いたのだった。バッジで仕事は変わる? 「いえ、まあ、そんなに」。ならどうして、と言いかけて、やめた。要は解決の戦略があるのかどうかである。

 「秘策はありません。最高指導者が全員を解放する、と決断すればいい話であって、その決断を促しています。モンゴルのウランバートルであった日朝作業部会では、残念ながら拉致問題で具体的な進展はありませんでした。ただ、ハノイ会談では『解決済み』と言って席を立ってしまったのですから、それに比べれば、評価はできます。日本の考えを理解させ、それを中枢に伝えなくてはなりませんから。お互い話し合う場があることは大切だろうと思います」

 ちょっと悠長に構えすぎではないかとの疑問も抱く。拉致問題は時間との闘いである。もっと相手の懐深く飛び込んで、揺さぶれば? 「圧力」だけでにっちもさっちもいかないなら、出方を見極めるため、制裁措置の緩和をにおわせてみては? 例えば、このところ彼らがしきりに気にしている「万景峰号」の入港禁止を解除するとか。

 「さあ、どうでしょう。いまの制裁措置は10月まで、それまでに拉致に関して北朝鮮がなんらかの行動を示してくれば、我々としても、どうするかとの議論にはなるでしょうけど。北朝鮮は、まずちょうだい、そうすれば動きますよというでしょ。それでずっとやってきた。だまされません。アメリカや中国との連携も大切です。いま、北朝鮮は米国に夢中ですけど、米国は拉致の重要性を知っていますから置き去りはありません」

 *

 ゆっくり、穏やか、なんとも上品な語り口。だが、「圧力」と「対話」の路線はいささかも崩していない。襟を見れば、議員バッジの下にもう一つ、青色をしたトンボのブローチがあった。「これ、拉致解決を願うブルーリボンと同じで。青には二つの意味があるんです。一つは日本海、拉致の現場ですね。それと空。家族の方は娘や息子もきっといま、この空を見ているに違いない、そう思われている。きずなです。ブルーのアクセサリーを見つけると、つい買ってしまって。でも、まだ戻せないでいる。早く取り返さなければの思いは募りますね」。そんな中山さんも首相補佐官のポストから離れざるをえなくなる。

 それにしても、不思議な笑顔である。すーっとひきこまれてしまう。官僚らしくも、ましてや政治家らしくもない。「あなた、大阪外大の朝鮮語学科を卒業されていらっしゃるのね。地村保志さんのところの息子さん、あなたの母校に入学しましたよ。先輩、よろしくお願いします」。ハッとした。まるで母そのものの気遣い、ぬくもりである。拉致被害者や家族からの信頼の厚さを実感した。

 首相の「鉄の意志」がもろくも崩れ去ったいま、拉致問題はまさに正念場を迎えている。あらゆる知恵を振り絞って、オールジャパンで解決へ向けて取り組まなければならない。あるいは、人間・中山恭子が平壌に乗り込んで、将軍さまをじゅんじゅんと説き伏せれば、パルチザン式外交もすぐ破綻(はたん)するかもしれない。インタビューのおしまい、そう水を向けた。「そんな……私が行くなんて……ただ北朝鮮に自由のすばらしさを伝えたいんですよ。本当に」

 しなやかな鉄の意思である。

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毎日新聞 2007年9月14日 東京夕刊

765片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/17(月) 22:24:03
ツキに見放された安倍首相
9月17日21時55分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070917-00000924-san-pol

 安倍晋三首相(52)の12日の辞任表明により、昨年9月に華々しく誕生した安倍政権はまもなく幕を閉じる。安倍政権の軌跡を産経新聞政治部首相官邸キャップの阿比留瑠比、与党キャップの石橋文登両記者が振り返った。
 辞任表明の真相
 阿比留 参院選後から「いつかはそういうときが来るか」とは思っていたが、まさかあのタイミングで辞任するとは…。想像もしなかったよ。本当に残念だ。
 石橋 首相はああ見えて強靱(きょうじん)な精神力の持ち主だが、ジワジワとストレスに体がむしばまれていったんだろうね。外遊後は点滴とおかゆだけで頑張っていた。でも、それならば入院後に「政治空白は許されない」と辞任メッセージを出した方がよかったかもしれない。きまじめに気力だけで会見を開いたばかりに「政権をほうり出した」という印象を与えてしまった。
 阿比留 もともと体が丈夫な方ではなかったからね…。8月中旬からは明らかに憔悴(しょうすい)していた。言葉が突然途切れたり、うつろに明るかったり。内閣改造前も「改造しても内閣支持率は1%も上がらないかもしれない」と周囲に弱音を漏らしていたようだ。
 石橋 首相はツキに見放されていたよね。いつも「心機一転、さあやるぞ!」というときにドカンと不祥事が起きた。昨年末も復党問題が一段落したと思ったら、佐田玄一郎元行政改革担当相が事務所費問題で辞任した。1月の施政方針演説直後には柳沢伯夫前厚生労働相の「女性は産む機械」発言が飛び出した。先の内閣改造後もわずか1週間で遠藤武彦前農水相が辞任。あんなに身体検査に時間をかけてこれではガックリくるよ…。
 阿比留 あの施政方針演説はよかったよね。自らの理念、安倍カラーを全面的に打ち出し、「戦後レジーム(体制)を見直し、新たな船出をすべき時がきた」と高らかにうたった。歴史的な演説だと思うよ。4〜5月は支持率は上昇傾向にあったのに、5月末に農水相の松岡利勝氏が自殺し、年金記録紛失問題が噴き出し、一気に急落した。
 石橋 松岡氏の死は本当にショックだったようだ。首相が執務室で涙を見せたのはあの時だけだったんじゃないかな。

766片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/17(月) 22:24:34
 阿比留 その後も久間章生(ふみお)元防衛相の原爆投下「しょうがない」発言に、赤城徳彦元農水相の絆創膏(ばんそうこう)事件だろ。「何でこんなことが」という不祥事が続発した。安倍政権の政策や理念と無関係な話に翻弄(ほんろう)され続けた。
 早すぎた首相就任
 石橋 首相は優しいから「お友達」をかばってクビにできなかったといわれているけど、それは違う。本当はメディアによる「言葉狩り」に加担するのが嫌だったんだ。かつて奥野誠亮国土庁長官らが歴史発言で次々にクビを切られ、「物言えば唇寒し」という状況が続いたからね。首相はよく「言葉を失うことは政治家の『死』を意味する」と言っていたよ。
 阿比留 自分が想定していたより首相になるのが早過ぎ、準備不足で政権をスタートさせたという面があるのは確かだろう。重要閣僚か経済閣僚をもう一つ経験してから首相に就任するのが望ましかったが、当時は国民の人気が安倍さんに集中していたからね。期待を裏切るわけにはいかなかった。
 石橋 首相は平成17年秋の官房長官就任時、1年後に自分が首相になるとは思ってもいなかったからね。当時はよく「保守10年構想」を言っていた。麻生太郎幹事長ら保守色の強い政治家が切れ目なく10年間政権をバトンタッチしていけば、「世論も霞が関もジワジワと変わっていく」と。本当に自分が総裁に挑戦するのは3〜5年後と想定していたんだろう。
 阿比留 そういえば、首相は以前に「仮に自分の政権が倒れても保守政権でつなぎたい」と言っていたよ。参院選後にイバラの道を選んで続投したのも、そうしなければ、自分と路線が全く異なる福田康夫元官房長官が後任になり、「戦後レジームからの脱却」への道は遠のくとの思いがあったはずだ。自民党は保守政党と言いながら、この十数年は憲法改正に慎重な「リベラル政権」だったからね。
 石橋 僕は小泉前政権を「リベラル政権から保守政権の懸け橋」だったと位置づけている。小泉純一郎前首相は「保守」とは言いにくいけれど、もし小泉政権が誕生せず、旧経世会(現津島派)の支配が続いていれば、安倍政権など「夢のまた夢」だったはずだ。
 阿比留 そうだよ。安倍政権は自民党内で今も少数派である保守派が握った稀有(けう)な存在だった。
 守旧派の抵抗
 石橋 この1年の間に、これまでずっと棚上げされてきた教育基本法や防衛庁の省昇格、国民投票法などさまざまな法律が通った。このスピード感にリベラル勢力は恐怖を感じたのだろうね。
 阿比留 それがメディアなどによる安倍バッシングとなって立ちはだかった面はある。安倍氏が脱却を目指した戦後レジームを擁護する勢力が、日本社会にこれほど多いことには驚いた。河野洋平衆院議長と江田五月参院議長はそろって「戦後レジームを守る」と胸を張っているほどだからね。でも、冷戦構造が崩壊し、世界が多極化に向かう中で、日本だけが米国が作った「占領」の枠組みに安住することなどできるわけがないのに、そういう現実に目を向けようともしないんだ。
 石橋 安倍政権で外交や安全保障など安倍路線の本質についてほとんど論議されず、閣僚の不適切発言や「政治とカネ」の問題などで政権が傾いていったのは残念だ。ただ、戦い方が下手だったのも事実だろうね。「敵」を見くびっていた面もあるかもしれない。

767片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/18(火) 22:27:44
与謝野氏、麻生・与謝野「クーデター」説を否定
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070918ia22.htm

 与謝野官房長官は18日の記者会見で、安倍首相の退陣表明に関し、「麻生自民党幹事長と与謝野氏が(首相を退陣を追い込む)『クーデター』を起こした」とする一部報道について、「首相を支える任務に違反した行動をとったことは一度もない」として否定した。

 自民党総裁選で麻生陣営の選対本部長を務める鳩山法相も記者会見で、“クーデター説”に与謝野氏が激怒していたと明かしたうえで「デマはやめてもらいたい」と訴えた。

 麻生幹事長も14日のテレビ番組で、入院中の首相と面会した際のやり取りとして「(クーデター説について)首相は『いや、そんなことはない』という話だった」と述べていた。

(2007年9月18日20時42分 読売新聞)

768片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/19(水) 08:42:49
首相入院延長も代理なし 野党、批判強める(09/19 07:57)
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/politics/50277.html

 与謝野馨官房長官は十八日午後の記者会見で、東京都内の病院に入院中の安倍晋三首相の容体について「回復が顕著でない」と述べ、今週末まで入院が続くとの見通しを示した。与謝野氏は首相臨時代理を置く必要はないとの考えを重ねて表明したが、野党側は批判を強めている。

 十三日に機能性胃腸障害で入院した首相は、当初「三、四日の入院が必要」と診断されていたが、病院側が「今週いっぱいは入院させた方がいい」と判断。「依然点滴を行い、十分な静養が必要」(与謝野氏)とされ退院時期は流動的だ。このため政府内には危機管理上、臨時代理を置くべきだとの指摘も出ているが、与謝野氏は記者会見で《1》首相の判断力に支障はない《2》首相官邸と入院先の病院はパトカーの先導で五分で到着可能《3》病院で常に首相が決裁できる態勢を整えた−として、現状でも職務は行えると反論した。

 ただ、首相の突然の退陣表明で自民党総裁選が始まり、国会審議は中断したまま。民主党の山岡賢次国対委員長は十八日の党役員会で「首相代理を置いてでも一日も早く国会を開くべきだ」と主張し、鳩山由紀夫幹事長も「国民から税金泥棒と言われる」と政府の対応を批判した。

769片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/19(水) 16:15:51
安倍晋三の退陣と「麻生クーデター」説の怪(2007/9/19)
http://www.nikkei.co.jp/neteye5/shimizu2/20070918nea9i000_18.html

安倍首相の健康状態と退陣を巡っては、いろいろな情報が飛び交う(12日、辞任会見で)
 「誰がそんなことを言っているんだ?そんなことはない」。東京・信濃町の慶応大病院。入院中の首相・安倍晋三はベッドの上で少なくとも2回、こうつぶやいている。「そんなこと」とは「麻生クーデター」説である。参院選大敗後も安倍を支え抜くとささやいた自民党幹事長・麻生太郎が実際は内閣改造人事や政権運営で首相の実権を奪い取り、安倍は「だまされた」と叫んで政権を投げ出した――。ポスト安倍政局で一夜にして麻生を劣勢に追いやったこの「物語」を安倍自身がいま、否定する。検証すればするほど、奇怪な裏側が見えてくる。

参院選当日から敷かれていた「麻生包囲網」


 「麻生クーデター」説は12日午後、安倍が辞意を表明した直後から流れ出した。「安倍が11日に面会した自民党の有力議員に『麻生にだまされた』と漏らした。突然の辞意は権力を簒奪(さんだつ)した麻生へのせめてもの抵抗であり、憤死なのだ」と言う骨子だった。さらに自称「安倍の最側近」までが同様の「だまされた」説を口にしていると言う。誰もが一目置く「有力議員」や「安倍最側近」が発信した情報と受け止められたからこそ、瞬く間に永田町に広まった。それだけではない。「麻生クーデター」説が浸透しやすい政治的な素地が確かにあった。


 まず麻生自身に戦略的な失敗があった。麻生は12日午後の記者会見で、10日夕の党役員会後に安倍から辞意を打ち明けられていたと明かした。自身の出馬について聞かれると「ガハハハ、まだ聞くのは早すぎるし、答えるのも早すぎる」と場違いな笑顔を見せた。ポスト安倍の総裁選の日程を「14日告示−19日投票」と言う超短期決戦でまとめようとしてもいた。ここから2日前に安倍の辞意を知ったうえで「ここは緊急事態なので麻生しかいない」と安倍後継への一気呵成の流れを周到に仕組んだのではないか、と疑心暗鬼が渦巻いた。


 大敗した7月29日の参院選当日、真っ先に安倍と協議して続投の流れを決めたのも麻生だった。「福田後継」も考慮していた元首相・森喜朗、前参院議員会長・青木幹雄らは先手を打たれ、不快感を募らせた。麻生は改造人事で幹事長を射止め、安倍の相談相手となって官房長官・与謝野馨、国会対策委員長・大島理森など中枢ポストの人選までも主導した。安倍周辺からパージされた旧「チーム安倍」の面々や、ポストにありつけなかった当選1回の小泉チルドレンに至るまで「やりすぎだ」と党内横断的に麻生批判がくすぶっていた。


 8月27日の改造内閣発足後、老練な「麻生−与謝野ライン」が政権運営の実権を掌握し、安倍は「カヤの外」に置かれたとの観測が広がった。麻生が安倍の意向をくむかのように郵政造反組の大物、元経済産業相の平沼赳夫の無条件復党に動き、チルドレンだけでなく、前首相・小泉純一郎とその周辺にも麻生不信が強まった。小泉は「自民党は衆院で圧倒的多数を占めているのに、復党させて何のメリットがあるのか」と怒っていた。麻生が安倍に寄り添い「AA連合」と誇示すればするほど、潜在的な「麻生包囲網」は広がっていったのだ。

770片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/19(水) 16:16:34
「安倍カヤの外」「与謝野官邸」説の虚実


 ただ、「包囲網」を招き寄せた麻生の自業自得と、安倍退陣の「麻生クーデター」説はまるで次元の違う問題だ。「麻生−与謝野ライン」が辣腕を見せつけ、安倍を棚上げした好例とされる一つは9月3日の前農相・遠藤武彦の更迭劇である。安倍が「カヤの外」だったわけでは全くない。1日の朝刊報道で補助金の不正受給問題が発覚すると、安倍はすぐ遠藤の更迭と現農相・若林正俊の起用を決め、土曜日だったその日のうちに指示を下している。麻生も更迭論に傾いていたが、与謝野は遠藤の様子も見て慎重な取り運びを思案していた。


 ここは安倍の意向を受け、与謝野が官房長官として「受け身の調整役」に徹した場面だった。遠藤更迭が確定したのは翌2日昼の麻生、与謝野、大島の3者協議の場である。安倍には早く遠藤を切り捨て、指導力を発揮した体裁を取りたい気分ものぞいたが、任命責任論で返り血を浴びかねないリスクがあった。そこで、麻生ら3者は与謝野がもう一度、遠藤と面会し、遠藤が自発的に辞任する形式を整えるためにひと呼吸置いた。安倍を矢面に立たせず、早すぎず、遅すぎない対応に腐心したのだ。翌朝、遠藤は安倍に辞任を申し出た。


 「麻生クーデター」説の別の有力な論拠は当初の「19日投票」と言う超スピードの総裁選日程案だ。これも麻生が決めたのではない。原案をつくったのは自民党幹事長室だが、最終判断を下したのは安倍本人だ。「19日投票」は20日の首相指名と組閣を経て、24日からニューヨークでの国連気候変動ハイレベル会合(首脳級)や国連総会に新首相が出席するという前提で組み立てた日程だった。気候変動の会合は来年の主要国首脳会議(洞爺湖サミット)に向け、地球環境問題の首脳級討議のキックオフとなる重要な場である。

 12日午後、辞意表明の記者会見を終えた安倍に、ある官邸スタッフが注意を促した。「総裁選の段取りですが、麻生幹事長も候補者の1人になる可能性があるので、お手盛りで決めたという印象を持たれるのは避けないと……」。遠まわしに「14日告示−19日投票」案の危うさを指摘したのだ。安倍は語気を強めて反論した。「麻生さんは『候補者』でしょう」。そして断を下した。「この日程(19日投票)でいい」。麻生は「後継候補の1人」ではなくまぎれもない「後継候補」なのだ。こう言い切った安倍の姿と、「だまされた」発言説は両立しにくい。


 「中川秀直前幹事長が11日に安倍首相に会っている。中川氏から森氏に(辞意について)電話が行ってという段取りになっているはずだ。その段階で(森氏も)知っていたはずだ」。麻生は16日、民放テレビに出演して森や中川秀直も安倍の辞意を表明前日までに察知していたはずだ、と反撃に出た。首相官邸の留守居役として総裁選では局外中立に徹している与謝野も18日の会見で、麻生とひとくくりに「クーデター」関係者扱いを受けたことに「首相を支える任務に違反した行動を取ったことは一度もない」と全面否定した。

771片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/19(水) 20:54:41
安倍首相辞任:テロ特措法延長問題で兆候 官房長官明かす
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070920k0000m010110000c.html

 与謝野馨官房長官は19日の記者会見で、安倍晋三首相の辞任表明に関連して「今月10日にテロ対策特別措置法の延長について首相と打ち合わせをした際、『何とか頑張れると思います』と説明したら『そうはいっても状況は厳しい』と言われた」と述べ、辞任の兆候ともとれるやり取りがあったことを明らかにした。そのうえで「(辞任表明を)12日に聞いた際には、前段階がありましたから、椅子から転げ落ちるほどびっくりしたわけではない」と語った。

 与謝野氏はまた、首相辞任は改造内閣の実権を掌握した麻生太郎幹事長と与謝野氏による「クーデター」との見方が政界にあることについて「(総裁選の)両陣営ともに節度を持って戦ってもらわないと国民の評価は落ちる」と語り、情報戦の中での中傷との見方を示し、反論した。

 総裁選に立候補している麻生氏が「首相から9月10日に辞意を聞かされた」と認めたことは、福田康夫元官房長官の陣営からの攻撃材料となっている。このため、与謝野氏の発言には麻生氏を擁護する意味合いもあるとみられる。ただ、麻生氏の選対本部長を務める鳩山邦夫法相が19日、与謝野氏に麻生氏への支持を要請したのに対し、与謝野氏は「気持ちはわかるが、官房長官は中立的な立場であり、留守番役」と述べ、態度表明を差し控えた。【西田進一郎】

毎日新聞 2007年9月19日 20時34分

772片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/20(木) 08:53:49
中川前幹事長も辞意知っていた? クーデター説に与謝野氏反撃 
9月20日8時1分配信 産経新聞
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070920-00000083-san-pol

 与謝野馨官房長官と自民党の麻生太郎幹事長が、安倍晋三首相を辞任表明へ追い込んだとする「クーデター説」をめぐり、与謝野氏が中川秀直前幹事長も首相の辞意を知っていたはずだとの見解を示し、反撃に出た。

 首相が辞任表明する前日の11日には、中川氏も官邸を訪れて首相と面会している。

 この点について、与謝野氏は19日の記者会見で、「会っていたことは事実だ。そういうことがあってもちっともおかしくない」と指摘した。

 自分自身の認識については、12日に初めて辞任の意向を聞いたとしながらも、「後で考えれば10、11日に首相は何らかの意思を伝達したがっていたといえるが、(自分の)感受性が鈍かった」と説明した。

 さらに「多少の情報戦は総裁選に色を添えるが、両陣営とも節度を持って選挙を戦わないと、国民の評価は落ちてしまう」と強調。そのうえで、クーデター説については中傷にあたるかという質問に対し、「もちろんそうだ」と答えた。

 同じ11日には公明党の太田昭宏代表も首相と面会したが、与謝野氏は太田氏は首相の辞意を知らなかったと明言した。

773片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/20(木) 18:07:48
安倍「騙された」の謀略…麻生おとしめ福田へ流れ
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_09/t2007092025_all.html

クーデター説の影響で後塵(こうじん)を拝する麻生氏を尻目に、余裕の表情を見せる福田氏(ロイター、クリックで拡大)
 安倍晋三首相が周辺に漏らしたとされる「麻生(太郎幹事長)に騙された」発言が、自民党総裁選に大きく影響している。麻生氏や与謝野馨官房長官をクーデターの首謀者に仕立て、反麻生包囲網を構築し、福田康夫元官房長官の圧倒的優勢という状況を作り上げたためだ。「謀略情報だ」と怒り心頭の麻生陣営。真相はどうなのか。暗闘の舞台裏を徹底追求する。

 「町村さん、ちょっと」。18日午前の閣僚懇談会後、与謝野官房長官は、町村派会長の町村信孝外相を呼び止めた。

 「品性下劣なデタラメを流している者がいる。それを知りながら、放置しているなら、あなたも同罪だ」

 温厚な性格で知られる与謝野氏は、しわがれた声を振り絞るように町村氏を怒鳴りつけたという。「デタラメ」とは、首相の入院直後から流れた「麻生・与謝野クーデター説」だった。


堪忍袋の緒が切れたのか、会見でも怒りをあらわにする与謝野氏=19日午前、首相官邸(クリックで拡大)
 永田町関係者は「与謝野氏があれほど怒りを露わにするのは珍しいが、流した者とは中川秀直前幹事長らのことのようだ」と明かす。

 怒りが収まらない与謝野氏は同日午後の会見で、「首相を支えるという任務に違背した行動を取ったことは一度もない。心ない宣伝は心ないことだなと嘆くばかりだ」とクーデター説を否定。19日の会見でも、麻生氏だけでなく、中川氏も事前に首相の辞意を知っていたとの認識を明かして反撃する一方、「多少の情報戦は総裁選に花を添えるが、節度を持って戦わないと国民の評価は落ちてしまう」と述べた。「クーデター説は中傷か」との質問には、「もちろん」と答えた。

 与謝野氏が激怒する「麻生・与謝野クーデター説」とは要約すると次のとおりだ。

 ≪参院選惨敗を喫した安倍首相は起死回生を狙った内閣改造・党役員人事で、政治的理念が一致する麻生氏を幹事長、麻生氏が信頼する与謝野氏を官房長官に起用した。だが、麻生氏は自身の政権獲りを優先したのか、人事や政策で首相を蚊帳の外に置いた。辞任表明の直前、首相は周辺に『(麻生氏らに)騙された』と漏らした≫

 首相の辞任をめぐっては、片山さつき氏がテレビカメラの前で、「これはクーデターです。支えると言いながら後ろから刺した人がいる」と発言。このシーンが何度も放映されたため、永田町だけでなく国民の間にも「麻生、与謝野両氏らが首相を騙した」との印象が植え付けられ、「福田首相」への流れを決定付けた。

774片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/20(木) 18:08:17
黒幕説が囁かれる中川前幹事長
 永田町情報では、首相が「騙された」と漏らしたのは井上義行首相秘書官とされ、クーデター説を吹聴したのは首相の兄貴分である中川氏ら福田氏を推す町村派関係者とされる。

 だが、安倍事務所関係者は「そんな発言は一切ない。井上秘書官にも確認したが、『あり得ない』と話している。万が一、騙されたとしても、首相はそんな泣き言はいわない。麻生氏を快く思わない勢力が流したのではないか」と話す。

 フジテレビも19日、入院中の首相が周辺に「そんなことは全然ない。麻生さんに悪いことをした」と述べたと報じた。

 そこで、片山氏を直撃すると、「(麻生執行部は総裁選日程を)14日告示、19日投開票の方向で密室で決めていた。あの日程なら、選挙にならない。私たちは12日昼、麻生幹事長のところに日程を延ばすように言いに行ったが、会ってくれなかった。だから、『クーデターだ』と言った。(騙された発言は)承知していない。私の発言が(テレビで)切り取られただけ。そこは間違えないでほしい」と説明する。

 確かに、謀略情報がもっともらしく流布した素地はあった。麻生執行部は当初、「政治的空白は作れない」と、19日投開票案を固めたが、党内の強い批判を受け、23日投開票に決めた。短期決戦の場合、準備を整えていた麻生氏に有利という見方が、福田陣営にあったためだ。

 町村派中堅は、麻生氏の行動を問題視する。

 「麻生氏は人事で、敵対勢力を冷遇するなど政権基盤を固める布陣を敷いた。また、首相の辞意を聞いてから2日間も放置し、辞意を聞いた当日も自身を首相に担ごうという『太郎会』の宴席に出席していた。これは『平成の弓削道鏡(=皇位を奪おうとした奈良時代の悪僧、希代の裏切り者)』ともいえる所業ではないか」

 「騙された」発言は事実とは違うとしても、福田陣営とすれば麻生氏らの一連の言動は「事実上のクーデター」というわけだ。

 劣勢の麻生氏は19日、「誤解のような話がいっぱい流れているが、泥仕合は避けたいので、この種の話はしたくない。ただ、批判される覚えはなく、首相の周囲の方々に聞いてみれば分かる」と語った。

 天下分け目の関ヶ原の戦いでは、徳川家康と石田三成は自軍を勝利に導くため、激しい謀略戦を仕掛けた。平成の天下獲り決戦も同様の戦いが展開されているわけだ。

ZAKZAK 2007/09/20

775片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/20(木) 19:06:35
【一週間前】
> 487 :文責・名無しさん :2007/09/13(木) 02:45:39 ID:hiojzCcN0
>   宮崎哲弥ラジオでの発言
>   
>   病気説について
>   
>   2,3週間前から病気という辞め方を探っているとの噂あり
>   病気入院→与謝野首相代行という路線
>   現在は混乱状況収拾の為、首相周辺は病気という情報を流したがっている。
>   
>   何故このタイミングか?
>   
>   麻生が支えると言いつつ次を狙っていたので安倍は嫌になった。
>   つまり精神的に切れた。
>   「麻生に騙された」と安倍は語っている。
>   安倍甘すぎ、真面目すぎ。


【一週間後】
> 365 :文責・名無しさん :2007/09/19(水) 17:03:34 ID:VnYEa2Hw0
>               _
>             /三≡三 ミヽ. 
>             /ノノ///へ\ヾ ミ!
>           |彡///〃⌒\ヾミ|
>            |彡ノ川,,_   _ヾミ!
>            |ノノノノ-=゛ ゙=-リノ
>          llじ┘   r、 ) }
>          `人     ,─_、ハ 
>        __ , イ ∧ ヽ、  ⌒ /ヘ |\   
>      /´ヾ  レ′ \l ` 二´l/ ` rヽ
>   
>   私も前から麻生クーデター説は嘘だと思ってました

776片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/21(金) 20:13:27
政権迷走:待つ野党、埋没懸念 国会論戦、準備万端なのに
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070921dde041010057000c.html

 10日に開会した臨時国会は、安倍晋三首相の退場で一転、「開店休業」状態に陥った。論戦で安倍内閣を追い込もうと意気込んでいた民主党など野党は、逆に自民党総裁選のニュースに埋没せぬよう腐心しなければならなくなった。野党の複雑な胸の内は−−。【日下部聡】

 「押せ押せムードの試合が、突然の雨で中止になった気分ですね」と話すのは、耐震データ偽造問題の追及で活躍した馬淵澄夫衆院議員(民主)。馬淵氏は19日の予算委員会で「政治とカネ」について質問に立つはずだったが、首相の辞任表明で中止になった。

 民主党は馬淵氏のほか菅直人、岡田克也、前原誠司の各代表経験者に、年金問題に取り組んできた長妻昭衆院議員も投入して、テレビ中継の入る予算委に臨む予定だった。21日には新潟県で「次の内閣」会議を開いて地方重視をアピールするが、「新首相を選ぶイベントに比べれば、話題にならない」(中堅議員)と自嘲(じちょう)気味。

 だが、与野党が逆転した参院からは強気の声も。参院予算委の桜井充議員(民主)は「首相が辞めるのは織り込み済みだったから、さほど困らない。次の相手がはっきりしてきたので、かえってやりやすい」と話す。

 別の意味でチャンスととらえる人もいる。

 「『前総理大臣』に挑戦しようという人が出てくることを大いに期待しています」−−民主党山口県連代表、平岡秀夫衆院議員は18日、自身のメールマガジンにそう記した。山口県では安倍首相の選挙区、衆院山口4区だけ民主党候補が未定だ。平岡氏は言う。「全国の公募で希望者はいなかった。地元の人は安倍さんを敵に回すことをためらった。でも、こうなったので、手を挙げる人が出てくるのでは」

 一方、現閣僚の政治資金を調査して質疑に備えていた共産党からは戸惑いの声が聞こえる。井上哲士参院議員は「相手がどうなるか分からないんじゃ、調べるほうも力が入りませんわな」。

 社民党の保坂展人衆院議員は「医師不足など、生活に直結する緊急課題があるのに」と国会審議の中断を憂慮する。ただ、総裁選で優位とされる福田康夫氏については「戦没者追悼施設問題などで見解が共通する部分はある。自分の世界で回転していただけの安倍首相に比べれば、議論は成立するのではないか」と、一定の期待は寄せている。

毎日新聞 2007年9月21日 東京夕刊

777片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/21(金) 20:16:48
自民党総裁選 福田・麻生両候補、公開討論会で地方組織の中堅党員らに支持訴え
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20070921/20070921-00000619-fnn-pol.html

自民党総裁選を23日に控え、福田康夫元官房長官と麻生太郎幹事長は、党の青年局が主催する公開討論会に出席し、地方組織の中堅党員らに支持を訴えている。
座って落ち着いた話しぶりの福田元官房長官に比べ、麻生幹事長は身ぶり手ぶりを交えて話すなど、対称的な演説となった。
福田元官房長官は「今や、自民党はですね、後ろがないんだと、背水の陣だと、これくらいの気構えを持って、臨まなければいけない。非常に緊張したときであるというふうに思います」、「政権を場合によっては失うかもしれない。そのぐらいの覚悟を持って、これからの政治をリードしていかなければいけない」などと述べた。
麻生幹事長は「最近は、若い人がえらく関心を持つようになってきた。これは、僕はいいことだと思いますが、同時にどうしてそんなに急に関心が持たれるようになったかといえば、何となく大丈夫かということに関して、皆さんが不安を覚え始めたんだと思って、そう理解しております。不安は不満と違って、エネルギーになりません」と述べた。
一方、選挙情勢は、党内で麻生派以外のすべての派閥から支持を得た福田元官房長官の優位は動かないが、劣勢の麻生幹事長も、まだ態度を表明していない議員への働きかけを強めている。
また、麻生陣営は地方票獲得に向けて、県連などへの働きかけを強めている。
福田陣営も、地方の有権者に電話で支持を訴えるなど、票固めを急いでおり、双方とも終盤戦に向け、動きを活発化している。
また、体調不良で都内の病院に入院している安倍晋三首相は、総裁選には出席せず、不在者投票を行う見通しになった。
22日にも、臼井 日出男選挙管理委員長が病院に出向いたうえで、投票を行うものとみられる。

778片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/21(金) 21:03:13
安倍首相:総辞職の閣議欠席へ
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070922k0000m010089000c.html

 安倍晋三首相が、内閣総辞職を決定する25日の閣議を欠席する方向になった。閣議を閣僚懇談会に切り替え、全閣僚が閣議書に署名した後、首相が入院先の病院で決裁し、総辞職する。臨時代理を置いていない首相が総辞職の閣議を欠席するのは初めて。

 首相の閣議出席について、与謝野馨官房長官は21日の記者会見で「来られるか、来られないか、現時点では二つの答えを同時に申し上げるしかない」と述べるにとどめた。しかし、首相周辺は「医師は医学的に難しいとみている」と語り、首相が欠席するとの見通しを示している。

 内閣総務官室によると、首相が閣議に出ない場合の総辞職の手続きについて法的な定めはないが、総辞職も閣議案件であることから「持ち回り閣議」の形で対応可能と判断した。内閣改造時のような全閣僚の辞任取りまとめは、総辞職の際には行われない。

 00年4月に小渕恵三首相(当時)が脳梗塞(こうそく)で入院した際には、青木幹雄官房長官(同)が首相臨時代理を務め、同月4日に臨時閣議を開いて小渕内閣は総辞職した。今回は臨時代理を置かなかったため首相が25日まで退院しなければ、首相官邸は13日間「主不在」となるが、与謝野氏は「危機管理上の問題はない」と強調している。【中田卓二】

毎日新聞 2007年9月21日 20時24分

779片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/24(月) 22:13:05
謀略説を否定した安倍首相の「真意」
http://www.sankei.co.jp/seiji/shusho/070924/shs070924007.htm

 東京・信濃町の慶応病院総合科学研究棟1階の会議室。12日ぶりに公の場に姿を現した首相、安倍晋三に保守派論客として鳴らした絶頂期の面影は消えていた。

 「所信表明直後という最悪のタイミングに辞意表明したことを深くおわび申し上げます。辞任を決意した最大の要因である体調の変化を触れず非常に申し訳なかった…」

 髪を整え、濃紺のスーツに身を包んでいたが、やせたためにワイシャツの首元は緩み、言葉は途切れがちだった。

 安倍がこれほどやつれた姿をカメラにさらしたのは、25日の国会の首相指名を前に国民に「おわび」したかったことが最大の理由だが、実はもう1つあった。

 総裁選中に流された前幹事長の麻生太郎、官房長官の与謝野馨に向けられた「謀略情報」を否定するためだった。

 「麻生は安倍を続投させ、次期総裁への足場を築こうとした」「安倍は辞任直前に『麻生にだまされた』と漏らした」−。

 このような情報は新総裁の福田康夫が出馬を決めた13日夜に突然流れ始めた。これを知った麻生は当初、「誰がそんなくだらないウソを…」と取り合わなかったが、情報の出所を知り、耳を疑った。安倍と親しい町村派幹部だったからだ。

 麻生は14日午後、総裁選の報告をかねて、安倍の見舞いに病院を訪れた。自らの窮状を訴えたい思いもあったが、やつれ果てた安倍の姿を見て言葉を飲み込んだ。「おれは首相がこれほどの病を我慢して頑張ってきたことに気づかなかったのか。本当に申し訳ないことをした」。謀略情報で麻生が反撃すれば、安倍を傷付けることにもなりかねない。こう考えた麻生は一切のデマに口をつぐむようになった。

 謀略情報は与謝野にも及んだ。「麻生と与謝野は安倍をカヤの外に置き、勝手な人事を推し進めた」。温厚な与謝野もこれには激高した。

 18日午前、首相不在で開かれた閣僚懇談会後、与謝野は外相の町村信孝を呼び止めた。

 与謝野「町村派がとんでもないウソを流している。知ってて止めないならばあなたも同罪だ!」

 町村「誰のことを言っているんだ」

 与謝野「言われなくても分かるだろう」

 入院後、1週間は点滴だけで栄養をとっていた安倍だが、次第に容体は安定し、総裁選の情報もジワジワと耳に入るようになってきた。「麻生さんに申し訳ないことをした」。安倍は周囲にこう漏らしたという。

 記者会見の最後に、「麻生・与謝野謀略説」を問われた安倍はきっぱりとこう言った。

 「そういう事実はまったくありません。麻生氏も与謝野氏も本当によくやっていただいた。感謝しています」

 その厳しい目つきには、病に倒れたがゆえに自らの政治路線を自民党に否定された無念さがにじみ出ていた。

780片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/24(月) 22:14:49
   × × ×

 「チーム自民党が一丸となって、この難局を乗り切りたい」

 安倍首相の会見に先立つ24日正午。自民党本部6階で開かれた臨時総務会では、総務ら約30人に総立ちで迎えられた新総裁の福田康夫がにこやかにこう切り出した。

 福田に指名された新幹事長の伊吹文明は、満面の笑みで「『チーム安倍』ではなく『チーム自民党』です」と安倍政権を皮肉った。

 福田は、党則を変え、「党三役」を「党四役」にし、選対総局長に代わる選対委員長に古賀誠が就任することを説明。古賀の笑顔に対し、再任された総務会長の二階俊博は最後まで仏頂面を崩さなかった。

 「党の重要な仕事をやっていただきたい」

 福田が、伊吹や二階らに電話で新役員への就任要請したのは、23日午後11時ごろ。福田はポストまでは明言しなかったが、念頭にあったのは二階が選対総局長、古賀が総務会長だった。

 ところが、24日午前、4人が党本部4階の総裁室に入って約1時間半の間に古賀、二階の人事はひっくり返った。二階の仏頂面の理由はここにある。総裁室から出た古賀は、「自分で言うのもおかしいが、『選挙は自分が一番適任だ』と総裁に申し上げた。まあ私の希望だ」と語った。

 福田擁立の立役者であり、福田周辺から幹事長職を打診されていた古賀にとって、総務会長は納得できる役職ではなかった。総務会は自民党の最高意思決定機関だが、日常業務で実権は少ない。党務にたけた古賀はそれを熟知しており、「かつての総務会は全会一致だったが、最近は多数決になったから総務会長も飾りみたいなものだ」と周囲に明言していた。次期衆院選に向け、党務全般を取り仕切る幹事長に比べ、総務会長は「飾り」に映ったのかもしれない。

 その点、選対総局長は格落ちだが、選挙対策の実務を取り仕切る仕事だ。古賀は「名より実」を選んだわけである。

 福田は古賀の要望を全面的に受け入れ、総裁直属機関の選対委員長として格上げした。党四役入りするため、警護官(SP)もつくことになる。

 この決定を聞いた閣僚経験者は「総裁直属機関ということは幹事長の意向も無視できる。しかもゴネ得を許してしまった。各派領袖はますますゴネ出すぞ。福田は就任早々大変なミスをしてしまった」とつぶやいた。

 古賀は総務会後、伊吹や二階らに「選挙はみんなでやることだから協力をお願いします」と頭を下げたが、この言葉に1人は「さっそく命令する気か」と憤慨した。政権のきしみは早くも始まっている。(敬称略)

(2007/09/24 21:20)

781片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/25(火) 07:53:16
退陣会見との矛盾指摘 野党、首相の説明に
http://www.chugoku-np.co.jp/NewsPack/CN2007092401000407_Politics.html

 野党各党は24日、安倍晋三首相が記者会見で退陣の最大の理由として健康問題を挙げたことに関し、体調不良への理解を示した上で、先の退陣表明会見との矛盾を厳しく指摘した。

 民主党の鳩山由紀夫幹事長は、首相が小沢一郎民主党代表への会談申し込みの前に辞任の決意を固めていたと発言したことに「(党首会談が実現しないことを理由とした)退陣会見は何だったのか。健康問題があっても、うそをついてはいけない。民主党に迷惑が掛かっている」と批判。「記者会見を見て精神的に参っているとの印象だ。危機管理上、臨時首相代理を置くべきだった」と強調した。

 共産党の穀田恵二国対委員長は、首相が退陣会見でインド洋での給油活動継続のために辞任して局面転換を図ると説明していたことに触れ「本当の理由をごまかしたということになる」と指摘。社民党の福島瑞穂党首も「首相の発言が矛盾している。正直に国民に語っているとは思えず、がっかりした。辞任の時期と辞め方を間違った」との認識を示した。いずれも共同通信の取材に答えた。

782片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/25(火) 07:57:32
安倍首相:姿弱々しく会見 危機管理に明確な説明なし
http://www.mainichi-msn.co.jp/seiji/kokkai/news/20070925k0000m010129000c.html

記者会見を終えた安倍首相=東京・信濃町の慶応大病院で24日午後5時21分(代表撮影) ものものしい警備と対照的に、記者会見場に現れた安倍晋三首相は弱々しい姿だった。辞任表明の際、その最大の理由が体調だったことを伏せたが、24日の記者会見では「率直に話すべきだった」と反省の弁を口にした。容体が悪かったにもかかわらず臨時代理を置かなかった安倍首相。大災害やテロがあった時、きちんと指揮を取れたのか。最後まで明確な説明はなく、専門家からは批判の声が上がっている。【日下部聡】

 「時間は約10分」「会見場に入れるのは1報道機関あたり2人」。安倍首相が入院する慶応大学大学病院(東京都新宿区)で開かれた会見は、厳しい条件付きだった。チェックを受けた記者は、SPや官邸職員に囲まれて会見場に移動。通りかかった看護師らが驚いたような視線を向けた。

 「在職中に自らの体調について述べるべきでないと思っておりましたので、あえて言及しませんでした」「結果として国民の皆さんに私の真意が正確に伝わらず、非常に申し訳なく思っております」

 手元のノートに書かれた原稿に目を落としながら言葉を継ぐ。辞任表明の時期については「所信表明の直後で、最悪のタイミングになってしまった」と謝罪を重ねた。

 臨時代理について、与謝野馨官房長官はこれまで、「どうしても首相官邸に戻らなければならない危機が起きた場合には、(病院との)距離は5分ぐらい」と説明してきた。この日、会見場の隅のいすに座った与謝野長官は、眉間にしわをよせて視線を落としたまま、微動だにしなかった。

 臨時代理の不在を問われた安倍首相の答えは「法律にのっとって、職務の上で支障を来すかどうかという判断の上に、今回は臨時代理を置かなかったということになりました」。だが自身の主体的な判断だったのかどうか、何を判断基準にしたのかについては言及しなかった。

 「だんだん食事もできるようになりましたので、1日も早く退院できるようにと思っております」。今後について問われ、第一に挙げたのは健康回復だった。

毎日新聞 2007年9月25日 1時51分 (最終更新時間 9月25日 2時00分)

783片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/25(火) 08:18:45
安倍内閣、25日に総辞職 「改革」「保守」悩み続け
2007年09月25日03時07分
http://www.asahi.com/politics/update/0925/TKY200709240200.html

 安倍内閣は25日、総辞職して1年間の幕を閉じる。小泉純一郎前首相によって自民党幹事長や官房長官に抜擢(ばってき)され、事実上の後継指名を受けて首相の座についた安倍晋三氏。強烈な個性で世論の喝采をうけ、構造改革を掲げて官邸主導を確立した小泉氏と比べれば、期待された「選挙の顔」にもなれず、独自色を出し切ることもできず、「小泉改革」の負の遺産に押しつぶされた。

 安倍氏は「小泉改革の継承者」との立場を、最後まで崩さなかった。辞意を表明する2日前の所信表明演説でも「改革を止めてはならない。この一心で続投を決意した」と強調したほどだ。

 ただ、安倍氏と小泉氏にはもともと政策の優先順位や路線に大きな違いがあった。

 小泉氏は郵政民営化に象徴される構造改革を長年唱え続け、「小さな政府」の実現など新自由主義的な政策に重きを置いた。これに対し、安倍氏は伝統や文化、国家の役割を重んじる「保守主義者」を自認。構造改革より、憲法改正や教育改革といった理念系の政策実現にこだわりがあった。

 安倍氏は二つの路線のどちらに軸足を置くかに、終始悩まされた。

 郵政民営化に反対した議員の自民党復党は、その典型だった。

 「小泉後継」だったはずの安倍氏が、小泉氏が切り捨てた反対議員の復党を容認する――。この構図に世論は戸惑い、内閣支持率は大幅に下がった。つまずきの始まりだった。

 逆に、構造改革路線の象徴のひとつである道路特定財源問題では、小泉氏が進めた一般財源化を強く主張し、与党から強い反発を受けた。

 通常国会では、憲法改正の手続きを定める国民投票法を成立させるなど「安倍カラー」が強く出た時期もあった。支持率も持ち直しの兆しを見せた。一方、構造改革にも絡む国家公務員法改正に強くこだわった結果、中央省庁は反発し、与党との足並みも乱れることになった。

 7月の参院選では、小泉改革の「負の遺産」と言われた格差問題に有効な手を打てず、地方の1人区を中心に惨敗。内閣改造では、小泉改革を推進した「中川秀直幹事長―塩崎恭久官房長官」から、「麻生太郎幹事長―与謝野馨官房長官」のラインに変え、路線転換を図ったが、時すでに遅かった。

 安倍氏の路線をめぐる迷走は、特に小泉政権を支えた若い世代の離反を招いた。政権発足当初の20代の支持率は67%。世代別で最も高かったが、参院選後の8月には25%まで落ち込んでいた。


■官邸主導も挫折

 先輩を立てて、義理がたく、仲間を大切にする――。自民党議員の共通した「安倍評」だ。孤独や摩擦を恐れない小泉氏より、むしろ融和を大切にする「調整型」の森喜朗元首相にタイプが近い。安倍氏自身、小泉氏を「副作用を伴う劇薬」、自分を「漢方薬」と説明したことがある。

 この違いは、そのまま首相としての政治手法の差となって表れた。小泉氏が成功した「官邸主導」は、強烈な個性と世論の支持に裏打ちされたものだった。安倍氏は個性ではなく新たな組織づくりによって「官邸主導」を目指したが、結果的に挫折した。

 安倍氏が試みたのは、米ホワイトハウスを参考にした官邸機能の強化だった。塩崎恭久前官房長官ら親しい仲間を官邸に集め、首相補佐官を規定いっぱいの5人に増やして「チーム安倍」と言われる体制を作った。自らかかわる形で、安全保障や教育再生などの会議をいくつも立ち上げた。

 ところが、官邸の補佐官や各種会議と、霞が関の省庁との間で、役割分担の線引きがうまくいかずにあつれきが起きた。「チーム安倍」のメンバー内でもしばしば主導権争いが起こり、「お友達内閣」「少年官邸団」などと批判を浴びた。

 一方、小泉流にならおうとして失敗した点もある。

 小泉氏は組閣時に派閥に一切相談せず、「サプライズ人事」を繰り出すことで求心力を高めた。歴代首相になかったスタイルを安倍氏もまねたものの、小泉官邸が厳しく行った「身体検査」を徹底できず、「政治とカネ」の問題を巡る閣僚の辞任が相次ぎ、「任命責任」の批判を一身に浴びることになった。

 8月末の内閣改造で、塩崎氏ら「チーム安倍」の大半を交代させ、補佐官も5人から2人に減らした。安倍流の「官邸主導」の失敗を印象づけた人事からわずか16日後、安倍氏は辞意を表明し、表舞台を去った。

784片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/09/29(土) 00:24:15
福田首相、昨年の総裁選秘話を披露…安倍氏との会話も
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20070928ia22.htm

 福田首相は28日の都内での講演で、昨年の自民党総裁選に出馬しなかった理由に関して「靖国問題を中心とした歴史認識問題を総裁選の争点にしようという風潮があり、まずいなと思っていた。歴史認識問題を争点にしないため、出ないと言わなければならないと思った」と語った。

 首相は昨年7月、総裁選への不出馬を表明し、その際は高齢を理由に挙げていた。

 しかし、首相は講演で「最後は年齢を理由にしたが、いろいろな理由があった。安倍(前首相)さんとは親子三代でつきあいもあり、戦う気は最初から全然なかった」と説明。さらに、「『若いあなたがやると言ったら、私が邪魔することはないよ』と安倍さんに言ったこともある」と、事前に安倍氏に不出馬を伝えていたエピソードも紹介した。

(2007年9月28日22時57分 読売新聞)

785片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/02(火) 16:57:03
特集ワイド:安倍政権の最後 与謝野馨・前官房長官に聞く
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071002dde012010011000c.html

 福田康夫首相が1日、所信表明演説を行い、国会がようやく動き出した。しかし、参院選終了からのこの2カ月は、日本にとって何だったのか。改造内閣最後の日々を安倍晋三前首相の最も近くで過ごした与謝野馨前官房長官(69)に聞いてみた。【松田喬和、太田阿利佐、坂巻士朗】

 ◇クーデター「ばかな話」

 ◇大衆迎合に陥った運営

 −−1カ月足らずの官房長官在任だったが、心残りは。

 私は職人的にやっていましたから特にそういうものはありません。けれどおそらく安倍さんは、自分では口には出さない無念さを抱えて総理の座を去られたと思います。結局、政策的な挫折ではなく、健康的なものだったと思います。

 −−辞意にまったく気が付かなかったのか。

 変だなとは思っていましたよ。安倍さんは9月9日、テロ対策特別措置法に基づく海上自衛隊のインド洋での給油活動の継続問題について、「職を賭していく」と発言された。そのためこちらは新法の準備をしていて、月曜日(同10日)に総理に報告に行きました。「何とかいけます」と報告したんですが、最後にぽつりと「官房長官はそう言われるけど、状況はもっと厳しいんですよねえ」と言うんです。

 「あれっ」と思ったけれど、辞めるという前提で聞いてないから意味が分からない。おれの説明が悪かったかな、と思いました。翌日再び説明にうかがい、私としては断固として新法は通しますと申し上げた。ところが安倍さんは「与謝野さんも大きな病気から立ち直って……」とか何とか、なんだか妙に湿っぽい話をなさる。こちらは「新法を通すぞ」と意気込んでいるのにです。一緒にいた秘書官に、何か変だぞと言っていたんですが。

 ◇敗北が曲がり角

 −−国会での代表質問の開始直前で、辞任のタイミングとしては極めて問題があった。

 後から考えればいろいろと言えるんでしょうが、一つの曲がり角は参院選で敗北した時だったと思います。

 −−参院選の当日、中川秀直自民党幹事長(当時)が公邸に行ったら、すでに麻生太郎外相(当時)が安倍前首相と会った後で、続投が決まっていたと報道されている。

 つじつまが合わないのではないでしょうか。「参院選の結果は政権の行方には関係ない」と言い出したのは、そもそも党執行部です。「参院選は政権選択の選挙ではない」などとばかなことも言っていた。安倍さんにしたら、辞めるに辞められなくなった部分もあったと思っています。いまさら党執行部が、安倍続投を麻生さんの責任にするのはおかしいと思います。

 −−麻生さん(前自民党幹事長)と与謝野さんによるクーデター説は、何だったのか。

 クーデターは、その人を倒したら自分が得する状態で起こすもの。私がクーデターなんてばかじゃないかという話です。安倍さんを倒したら、損するのは与謝野馨なんですから。人がやったやったと言って、クーデターを起こした人が他にいるんでしょう。政局になると、頭が悪いなと思っていた人たちが急に頭を回転させて、思いもかけない行動に出たりする。そういう方たちを見ると頭の良さというのもいろいろ種類があるんだなと思います。

786片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/02(火) 16:57:46
 ◇政策にバイアス

 −−安倍政権が短命に終わった理由は?

 安倍さんにとって残念だったのは、閣僚の失言などが相次ぎ、それが政権のイメージを壊していったこと。最大のものは松岡利勝農相(当時)の自殺でした。日本人の美徳として、死者をむち打つことはしないものですが、閣僚が閣僚の地位のまま自ら命を絶つほど政治家として無責任なことはないと思っています。

 −−後任の赤城徳彦元農相の更迭も参院選の後だった。なぜ安倍さんは適時に更迭できなかったのか。

 母性愛があったんでしょう。結局、愛情をもって人事をやると間違ってしまう。冷徹と言えば冷徹でないと。

 もう一つ、安倍政権はマスコミへの対応を間違えていたと思います。テレビ取材時の視線がどうだとかいう枝葉末節なこと、つまり、短期間の人気取りではなくて、本格志向でマスコミと堂々とフェアに付き合っていくべきでした。一時的なパフォーマンスを薦めた人がいますが、そんなものはすぐにめっきがはげてしまうんです。

 −−官邸主導と言いながら、本当に必要なアドバイスを首相にする人材を欠いていた?

 去年、安倍政権を誕生させた人たちは、長期政権を作ろうという夢を見ていた。彼らは、政権や政党の支持率にマイナスになることは一切避けて通ろうという精神でした。けれども自民党は、どんな時にも責任を回避しない、責任政党であるということが唯一の売りなんですよ。

 安倍政権の演出者たちはそこを全部はがして、ポピュリズム(大衆迎合)で政権運営をしようとした。例えば、安倍政権発足前から私は日本の財政の窮乏を正直に国民に話さなければいけないと主張してきました。そうすれば自然に税制改革の話になる。しかし、経済成長で解決しますなんて幻想を振りまいた、いわゆる上げ潮路線グループがいた。長期政権を目指したがゆえに、政策的にひとつのバイアス(偏った考え)をつくり上げた。財政や税制について、避け難き現実を直視しない。それは政権内部にあった大きな欠陥だったと思います。

 ◇進む政党の同質化

 −−福田新首相には何を期待するか。

 日本の経済成長に過剰な幻想を抱かないことです。インフレ率を高く見積もって日本の税収を予想することは決してやってはならない。インフレは弱者に厳しいもので、国民が最も嫌うものがインフレ。ミャンマーのデモも引き金はそれでしょう。物価が上がらず、100円ショップで何でも買えるのはいい話なんですよ。さっき私も買ってきたんですが、このハンドタオル、2枚で99円ですよ。いいでしょう。

 −−総選挙が近いとの見方があるが、自民党は民主党とどう戦えばいいと考えるか。

 ここ10年、政党の同質化が進み、政策で決定的な対立軸は見いだせなくなっています。イデオロギーが喪失した今の時代に、対立軸を見つけることはほとんど不可能です。例えばテロ特措法でも、小沢一郎・民主党代表は国連決議があればいいと言っている。こうなると、選挙が近づくほど、人気を取れる政策を競うことになる。

 民主党は、自民党と対決するのが唯一の違いになっている。その違いを捨てるほど小沢さんは愚かではないと思いますから、総選挙前に大連立はありえないと思います。しかし次の総選挙後には、やはり政党同士が話し合わないと国政が進まないと、みんなが自覚するのではないでしょうか。

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毎日新聞 2007年10月2日 東京夕刊

787片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/03(水) 17:15:34
政権放棄の余波…親安倍経済人の今後“逆風木枯らし”
http://www.zakzak.co.jp/top/2007_10/t2007100217_all.html

政権をほうり投げた安倍前首相。親安倍経済人の今後が心配だ
 福田康夫首相が誕生して1週間。経済界で話題になっているのが、安倍晋三前首相(53)に近いとされる経済人の「今後」だ。筆頭はウシオ電機の牛尾治朗会長(76)とJR東海の葛西敬之会長(66)。無責任な政権投げ出しで失脚しただけに、親安倍経済人にも逆風が吹くことが予想される。

 「経済に弱い」とされる安倍前首相の“指南役”を任じていたのが、牛尾氏だ。2人が知り合ったのは、安倍氏が神戸製鋼所を退職し、外相などを歴任した父・晋太郎氏の秘書官になったころ。牛尾氏の長女・幸子さんが晋三氏の兄・寛信氏に嫁ぎ、家族ぐるみの付き合いとなった。

 「牛尾氏は、あまりに近すぎるから前面に出ることはないと言っていたが、じっとしていられなかったようだ。新聞の首相動向の欄には、牛尾氏の名前がひんぱんに出てきた」(財界関係者)

 2006年9月の安倍政権の発足早々、政府税制調査会の本間正明会長(当時、大阪大大学院教授)が公務員宿舎に知人女性を入居させていた問題で辞任。後任の会長選びが難航する中、安倍前首相に香西泰・日本経済研究センター特別顧問の起用をアドバイスしたのが牛尾氏だった。

 「いろいろ口出ししてきた牛尾氏に対する政財界の反発は意外と強い」(同)という。


ウシオ電機・牛尾会長(左)JR東海・葛西会長(右)
 一方、安倍氏の後ろ盾となった経済人の集まりといえば、2000年に発足した「四季の会」。JR東海の葛西会長が代表を務め、年4回会合を開いてきた。

 葛西氏が東大で同級生だった与謝野馨前官房長官に「若い政治家の話を聞きたい」と提案。安倍氏は与謝野氏に誘われて会に出るようになった。葛西氏は、安倍政権の目玉だった教育再生会議のメンバーにもなった。

 四季の会のメンバーは葛西氏のほか、三菱重工の西岡喬会長(71)、トヨタ自動車の張富士夫会長(70)、東京電力の勝俣恒久社長(67)、新日鉄の三村明夫社長(66)、東芝の岡村正会長(69)、野村ホールディングスの氏家純一会長(61)、みずほコーポレート銀行の斎藤宏頭取(63)、三菱商事の小島順彦社長(65)ら約20人。重厚長大産業を代表するそうそうたるメンバーである。

 「財界本流は永田町に不安を抱いていたが、安倍氏が伝統的な基幹産業のトップと定期的会合をもつようになり、安倍政権に期待するようになっていった」と財界関係者は指摘する。そして四季の会の発言力が強まる。

 今年6月、NHKの最高意思決定機関である経営委員会の新委員長に起用された古森重隆・富士フイルムホールディングス社長(68)は四季の会のメンバー。安倍人脈による官邸主導の人事だが、「四季の会が主導した人事」(放送関係者)といわれた。

 日本経団連の御手洗冨士夫会長(72歳、キヤノン会長)も、安倍失脚でミソをつけた口だ。経済財政諮問会議の民間議員として安倍前首相を支え、首相外遊の際には3度にわたり大規模の経済使節団を編成し同行した。

 「ビジネス一筋できた御手洗氏は、政界とのパイプは細い。そのため個人的パイプをつくろうとしたのだろうが、安倍首相への入れ込みは尋常ではなかった。死に体になっても支えようとした。あれだけ安倍内閣に傾斜した御手洗経団連では、民主党と関係を構築するのは難しいのでないか」(財界関係者)と危惧する声も挙がっている。

 親安倍経済人は何かと苦労をしそうだ。

ZAKZAK 2007/10/02

788片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/06(土) 22:59:44
安倍退陣「心配、全部当てはまった」…森元首相が講演で
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20071006i413.htm

 自民党の森元首相は6日、青森県弘前市で講演し、安倍前首相の突然の退陣について、「心配していたことがすべて当てはまった」と振り返った。

 森氏は、安倍氏の昨年の総裁選出馬の際、「心配したことがいくつかあった」と語り、その一つに健康問題を挙げた。「前から良く知っているが、安倍さんは腸が丈夫ではなかった。私は安倍さんの体調を非常に心配し、完全に体を治してから(総理・総裁を)やるのでも遅くないと思っていた」と語った。

 さらに、安倍氏が総裁選出馬の決意を森氏に示した際、「私は世論の支持を一番受けている」と強調していたとして、「安倍晋太郎・元外相の子息として一目置かれて育ってきたが、本当の苦労をまだまだ体験していなかった」と指摘。

 安倍氏の首相就任は人気先行で、準備が不十分だとの懸念を当初から抱いていたことを明かした。

 また、自民党内の空気についても、昨年の総裁選では「安倍さんが『広告塔』に良さそうだと判断し、支持の流れが出来た」とし、「付和雷同型」議員が多かったと論評。先の総裁選でも福田首相支持に雪崩を打ったため、「今も危険な兆候がある」と懸念を示した。

(2007年10月6日22時31分 読売新聞)

789片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/17(水) 01:20:28
「安倍路線」身内も否定 政府・自民から発言相次ぐ
2007年10月16日23時18分
http://www.asahi.com/politics/update/1016/TKY200710160423.html

 「民意とずれた」「違和感を覚えた」――安倍前首相が掲げた「戦後レジームの脱却」など「安倍路線」を否定するような発言が、今国会で政府・自民党から相次いでいる。7月の参院選で惨敗し、早期の解散・総選挙もささやかれるだけに、テレビ中継される首相出席の国会論議の場で、有権者への「反省」「変身」をアピールする狙いがあるとみられる。

 「どういう経緯でそうなったのか……」

 16日の参院予算委員会。舛添厚生労働相は、安倍前首相が決断した社会保険庁の「解体・6分割」とのキャッチフレーズに、こんな疑問を呈した。「解体感」を出そうと、安倍氏が社保庁の分割数を多めに強調したもので、安倍氏は1月の通常国会で「6分割を断行」と言い切った。

 だが、舛添厚労相は「ちょっと不正確だ。その反省から『解体・2分割』と呼ぼうと私が決めた」と方向転換した。

 自民党の参院幹部からはさらにストレートな「脱安倍」発言も繰り出される。自民党の山崎正昭参院幹事長は4日の参院本会議の代表質問でこう述べた。

 「『美しい国』『戦後レジームからの脱却』との訴えが民意とずれた」

 山崎氏は、安倍氏がかつて籍を置いた町村派に属し、関係は深い。それでも、惨敗した参院を代表する立場だけに、「あえて質問は安倍氏に厳しめにした」(党参院幹部)という。

 同じ参院の椎名一保国対副委員長も5日の代表質問で、参院選のポスターで、安倍氏の顔に添えられた「成長を実感に」というキャッチフレーズについて「有権者が違和感を覚えた」と断じた。

 こうした発言について、幹事長経験者の一人は「解散もにらんで、国会の場を使って自民党の『変身』ぶりをアピールしようとしているのだろう」とみる。

 福田首相は16日の参院予算委で、安倍内閣の閣僚の大半を引き継いだことに関して民主党議員から「なぜ閣僚が代わっていないのか」と問われ、答えた。

 「全然代わってないと言うのは違いましてねえ。私が(安倍前首相に)代わり、総理大臣になって、随分様子は変わったと思います」

790片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/19(金) 00:13:47
小池元防衛相:次官解任の舞台裏「女子の本懐」出版へ 
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20071019k0000m010119000c.html

 小池百合子元防衛相が、守屋武昌前防衛次官の「解任騒動」の舞台裏などを詳細に明かした「女子の本懐 市ケ谷の55日」(文春新書)を出版する。

 タイトルは、小池氏が「国家存立の基本にかかる崇高な任を務めることができたことは誠に光栄であり、まさに女子の本懐」と語った防衛省での離任訓示から取った。

 著書の中では、次官人事を巡る首相官邸での安倍晋三前首相とのやり取りを初めて明かした。

 小池氏が内定した後任次官人事が報道されたことについて、安倍氏は「人事案が漏れたのは問題だよね」と難色を示した。これに対して、小池氏は「筆書きで用意した進退伺」を目の前に置き、人事案に同意するよう首を懸けて決断を迫ったという。

 「悲しそうな顔」をした安倍氏は「辞めるなんて言わないでください。お願いだから」と語った。しかしその後、何の指示も出さなかったため、官邸で官僚人事を仕切る塩崎恭久元官房長官らによって小池案は覆されたという。【古本陽荘】

毎日新聞 2007年10月18日 22時51分

791片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/10/19(金) 21:25:18
小池・元防衛相が「暴露本」 守屋氏との暗闘、赤裸々に
2007年10月19日19時01分
http://www.asahi.com/politics/update/1019/TKY200710190387.html

 自民党の小池百合子元防衛相が、人事をめぐる守屋武昌・前防衛事務次官との確執の内幕を記した「女子の本懐〜市ケ谷の55日」(文春新書)を出版した。「女性初の防衛閣僚の奮闘記を残したかった」(小池氏)。守屋氏について「官邸を自由に泳ぎ回り、私の人事案阻止を訴えていた」と記し、「これでは『ひとり二・二六』」と厳しく批判している。

 著作の中で小池氏は、守屋氏に次官を退いて同省顧問に就くよう勧めた際、「顧問では生活できない」と拒否されたことも紹介。「女性の新参大臣は赤子の手をひねるようなものだと考えたのだろうか」と振り返った。

 安倍前首相や塩崎恭久元官房長官とのやりとりも描いた。小池氏が辞表を示して人事案を決定するよう迫ると、安倍氏は「悲しそうな顔」をして「辞めるなんて言わないでください。お願いだから」と慰留したという。

 安倍氏の辞任劇については「参院選惨敗後も続く不祥事、四方八方から矢が飛んでくる上、私まで安倍総理に心配をかけてしまったかと思うと申し訳なく思う」と反省をつづった。

792片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/01(木) 21:29:24
安倍前首相の病名「うつ病」と和田秀樹が断定
11月1日20時3分配信 J-CASTニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071101-00000006-jct-soci

 福田内閣の発足から1ヶ月以上経つが、すっかり忘れ去られている格好なのが安倍前首相だ。首相辞任時には「機能性胃腸障害」と診断されていたが、「安倍氏はうつ病に当てはまる」との精神科医の見方が新聞に掲載されたのだ。

■うつ病と診断される9つの基準のうち6、7個は満たす

 安倍氏が2007年9月12日に辞任、直後に「機能性胃腸障害」だと診断され、入院。現在は「自宅療養中」だとされる。その間、福田首相の首班指名の時以外は特に公に姿に表すこともなく、すっかり忘れ去られた形になっている。

 そんな中、2007年11月1日の朝日新聞朝刊の寄稿欄に、精神科医の和田秀樹氏による

  「中高年のうつ病 もはや隠す必要ない病だ」

 という記事が掲載されたのだ。見出しから安倍氏との関係を読み取るのは困難だが、ここで指す「中高年」とは、安倍氏のことだ。寄稿によると、

  「安倍氏について報道された報道をアメリカ精神医学会による診断基準をあてはめると、安倍氏はうつ病にあてあまる」

 と断じている。その根拠は、以下のようなものなのだという。

  「興味や喜びの減退、疲労感、体重減少、不眠、気力や判断力の低下、精神運動性の制止(頭の働きが悪くなることで、私はこれが原因で代表質問直前に辞意を表明したと考えている)など、これが2週間続けばうつ病と診断される同学会の9つの基準のうち6、7個は満たしているからだ」

 この基準を読むと、少なくとも「うつ状態」にあったのは間違いないようだ。

■「心が弱い」「リーダーに向かない」は偏見

 もっとも、首相退陣の経緯を「苦労知らずのお坊ちゃまだから」と、決めつけられている向きについては批判的だ。続いて、うつ病は誰でもかかりうる病気で、治療次第で直ることを強調。「心が弱い」「リーダーに向かない」といった偏見が世間に広がることを懸念している。寄稿では、世界のうつ病患者の統計を紹介しつつ、正確な知識を広めることの重要性を指摘。このように結んでいる。

  「安倍氏が心の病かも知れぬ、という点に配慮のない報道によって、精神医療への敷居が高いものになってはならないということを訴えたい」

 この指摘を、安倍氏側はどのように受け止めているのだろうか。安倍氏の現在の病状や病名について安倍事務所に取材を試みたが、回答を得ることは出来なかった。

 なお、安倍氏の動向をめぐっては、一貫して安倍氏に批判的だった「日刊ゲンダイ」が、07年10月31日、「全日本アーチェリー連盟」の会長にヒッソリ復帰した、と報じている。同紙では

  「首相の重圧から解放されて、体はピンピンしているようだ。だったら、『早く国会に出てこい!』である」

 と非難しているが、確かに、安倍氏の病状は国民の関心事である。

793片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/11(日) 07:26:08
安倍前首相来月7日地元入り
後援会調整中 讀賣山口

 安倍晋三前首相の地元後援会の拡大代表者会議が10日、下関市で開かれ、安倍前首相の12月7日の山口入りで調整していることが報告された。首相就任前以来1年3か月ぶりの地元入りで、県庁にあいさつ後、JR下関駅前での街頭演説などを計画している。

 後援会幹部ら約400人を前に、伊藤昭男会長が日程を示し、「代議士は原点に戻り、国のため、郷土のために頑張る決意。再び日本や世界をリードする日が来る」と支援を呼びかけた。会議に出席し、安倍前首相の現状を報告した昭恵夫人は会議後、「皆さんに励まされ、大変ありがたい」と話した。

(2007年11月11日 読売新聞)

794片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/12(月) 21:29:13
新テロ法案採決、本会議出席へ=「はってでも出たい」−安倍前首相
11月12日21時1分配信 時事通信
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071112-00000171-jij-pol

 安倍晋三前首相が、新テロ対策特別措置法案の採決が行われる13日午後の衆院本会議に出席することが12日、分かった。安倍氏の国会出席は福田康夫首相の指名選挙が行われた9月25日以来。安倍氏は首相在任中、海上自衛隊の給油活動継続に強い意欲を示していた経緯があり、周辺には「この法案の採決にははってでも出たい」と語っているという。

795片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/11/14(水) 01:26:06
安倍氏再始動 体調回復 国会に 9月25日以来
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20071114/20071114_002.shtml

 安倍晋三前首相は13日、新テロ対策特別措置法案を採決した衆院本会議に出席し=写真、政治活動を再開した。安倍氏が国会に姿を見せるのは、福田康夫首相の指名選挙が行われた9月25日の衆院本会議以来。

 安倍氏は本会議終了後、対テロ新法案の衆院通過について「国際社会から期待されている日本の大切な活動だ。本当に良かったと安心している」と記者団に述べ、退陣のきっかけにもなった給油活動の再開に期待を表明。

 同時に「国民の皆さまに大変ご迷惑をお掛けした。体調は本会議に出席できるように回復した」と強調。今後について「本会議にはなるべく出席したい」と述べた。

 福田首相は13日夕、記者団に「(安倍氏は)元気だったね」と述べた。退陣の最大要因とされた体調は順調に回復した様子で、安倍氏は本会議での採決後、首相や公明党の太田昭宏代表の席に歩み寄り握手していた。

=2007/11/14付 西日本新聞朝刊=

796片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/07(金) 20:44:32
安倍前首相、昭恵夫人とともに首相辞任後初めて地元・山口県入り 首相再登板を否定
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20071207/20071207-00000252-fnn-pol.html

7日、首相辞任後初めて、昭恵夫人とともに地元・山口県に入った安倍晋三前首相が、地元記者の「首相への再チャレンジは?」との質問に対して、今の思いを語った。
7日、首相官邸で、福田首相と自民党の参議院1年生議員との昼食会が行われた。
自民党の丸川珠代議員は「(きょうのメニューは?)カレーでした。とっても上品な味のカレーでした」と話した。
新人議員からは、気になる国会の再延長問題や衆議院の解散についての質問も出たという。
丸川議員は「(福田首相が)『僕がここで何か言うと、また夕刊に載ってしまうから、やっぱりやめておこう』とおっしゃってました」と語った。
福田首相は、その胸の内を仲間の議員にも明かさなかったという。
一方で、昼食会に出席した丸山和也議員に対し、福田首相は「言いたいことが言える人はいいなぁ」と話したという。
丸山議員は「(福田首相は)『総理大臣になってから、どこにも行けなくて、運動もできなくて困っている』と。『だから、この官邸内を早足で歩くように務めている』と言ってましたよ」と語った。
一方、首相を辞め、その重圧から解放された安倍前首相が7日、首相辞任後、初めて地元・山口県に昭恵夫人とともに帰り、県庁職員らの歓迎を受けた。
安倍前首相は「おかげさまですっかり体重も戻り、元(の体重)を少し超えるくらいになりました」と述べた。
安倍前首相は、辞任の原因となった体調はすっかり回復し、先週は、東京の高尾山に登ったことも明らかにした。
続いて行われた会見で、地元記者から「再び首相を目指すことは?」と質問された安倍前首相は「もうすでに、わたしも全力で十分に取り組んできたと思っているので、今はそのことはまったく...」と首相再登板を否定した。
「一議員として再スタートをしたい」と述べた安倍前首相は、地元関係者にあいさつ回りを行った。
地元県議は「ああいう辞め方をされましたので、確かに今度の選挙には影響があると思います」と語った。
首相時代に自らが掲げたキャッチフレーズ「再チャレンジ」に、自ら臨むことになった安倍前首相。
8日は、墓参りなどをするという。

797片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/07(金) 20:45:17
安倍前首相、1年3ヶ月ぶりにお国入り
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20071207/20071207-00000051-jnn-pol.html

 今年9月に突然辞任した安倍前総理大臣が、1年3ヶ月ぶりに地元・山口県にお国入りしました。

 安倍前総理のお国入りは内閣官房長官だった去年9月以来、1年3ヶ月ぶりです。県庁を訪問した安倍前総理を、職員らおよそ500人が出迎えました。現職総理さながらです。

 この後の会見では、突然の辞任について改めて謝罪し、「今後は一国会議員として、初心に戻って地域の発展のため、また新しい国づくりのために、全力を尽くしていきたいと思っております」と述べました。

 次の総選挙について安倍前総理は、「比例区単独での出馬はあり得ない。山口4区から出馬したい」と述べ、体調も回復したとしています。(07日17:57)

798片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/07(金) 20:46:21
前総理快気祝いで「チーム安倍」に久々の笑顔
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20071206/20071206-00000045-ann-pol.html

 胃腸の機能障害で入院し、退院後も自宅で療養を続けていた安倍前総理大臣の快気祝いをするため、「元チーム安倍」の面々が久々に集まりました。

 国会近くのホテルで行われた快気祝いには、塩崎元官房長官や下村博文前副官房長官、また、世耕前総理補佐官ら、「チーム安倍」と呼ばれた当時の官邸メンバーが集まりました。出席者によると、安倍前総理は体調も回復し、元気そうで、「マスコミにかなりたたかれたけど、いろいろと法案を通せて良かった」と語るなど、思い出話に花が咲いたということです。安倍氏は7日、総理大臣の時に帰ることができなかった地元、山口県に入り、支持者に対して、辞任に至った経緯を説明することにしています。

799片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/07(金) 23:34:28
安倍氏に再起求めるエール '07/12/8
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200712080045.html

 安倍晋三前首相が「お国入り」して辞任の経緯を説明した7日、地元の支援者や政界関係者からは安堵(あんど)の声や再起へのエールが相次いだ。ただ、体調を崩して途中で政権を投げ出す形の辞任だっただけに、複雑な表情の支援者もいた。

 山口県庁では、約500人の職員らが安倍氏を出迎えた。山口市内での囲む会には県内の首長や議員ら約170人が出席。二井関成知事は「まだ53歳の若さがある」と持ち上げ、島田明県議会議長も「体調はよくなった。次に向かってまい進を」と促した。安倍氏は笑顔で握手して回り、記念撮影に応じた。萩市の野村興児市長は「1年間、大変な経験をされた。5、6年すれば政治状況が変わり、再び総理になることもある」と期待。

 一方、後援会のある男性は「1年前と違い、声が小さかった。迫力が足りない」と不安を口にした。下関市に入り、複合商業施設シーモール下関前に到着。大勢の市民から握手攻めに遭うなど歓迎ムード一色に、あいさつで安倍氏は「感激で胸が詰まる思い」と涙を浮かべた。

【写真説明】シーモール下関前で市民らの歓迎を受ける安倍前首相(中央)

800片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/08(土) 16:00:46
安倍前首相:里帰り会見 「県民に迷惑かけた」 依然“美しい国づくり”強調 /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071208ddlk35010443000c.html

 安倍晋三前首相が7日帰郷した。「山口が生んだ8人目の宰相」と沸きに沸いたあの日から1年3カ月ぶり。唐突な辞任劇から約3カ月。この日、前首相は県庁で記者会見。地元・下関では出迎えた支持者たちにもみくちゃになり、囲む会などで笑顔を振りまいた。辞任理由や健康状態、次期衆院選への意欲……。県民への説明責任は果たされたのか−−。会見は約20分にわたった。【長谷川隆、阿部義正、新里啓一】

 ◆今日、私は約1年3カ月ぶりに山口県に帰って参りました。県庁におきましては職員の皆様をはじめ、多くの県民の皆様に大変温かいお出迎えをいただきまして本当に感激をいたしました。

 まずは私は1年間、全力疾走してきたわけでありますが、体調を崩し結果として突然の辞任という形となり、国民の皆様、県民の皆様に本当にご迷惑をおかけし、ご心配をいただきましたことに対し心からおわび申し上げたいと思います。

 今後は一国会議員として初心に戻って地域の発展のため、また新しい国づくりのために全力を尽くしていきたいと思っております。昨年の9月、地元の皆様の力強いご支援によりまして総理に就任したわけでございまして、そしてその後、美しい国づくりを掲げて全力で取り組んでまいりました。まだ国づくりは道半ばではございますが、礎をつくることはできたのではないかとこのように思っているところでございます。

 今後とも議員として日本を昨日より今日、そして今日より明日がもっと良くなっていくという希望に満ちた美しい国にしていくために努力をしていきたいと、このように考えているところでございます。

 −−今後の政治活動方針は。

 ◆私の立場としては福田政権を全力で支援をしていきます。

 −−再び総理を目指すのか。

 ◆もう既に私は全力で十分に取り組んできたと思っています。今は全く考えておりません。

 −−健康状態は?

 ◆体重も大体総理の就任時に戻った。先週、東京の高尾山に登ったんですが頂上まで登れましたから体力は回復したかなと思います。

 −−安倍政権の366日間を今振り返ってどう評価するか。

 ◆一日一日全力を尽くしてきたつもりでございます。防衛庁の省昇格や地方分権を推進するための法律、教育基本法改正と教育3法、国民投票法などが成立したわけで総裁選で掲げたことの多くは成し遂げることができたと思いますが、国民の皆様にご評価をいただくもの、歴史が評価することになると思います。

 −−あくまで山口4区で今後も立候補するという意思か。

 ◆私が比例区でやるということはありえません。

 −−選挙区でと。

 ◆もちろん。

 −−山口県の課題というのはどのような所と考えているか。

 ◆一つの課題としては山陰と山陽の格差があると思いますね。山陰は山陰の魅力を生かして発展できるインフラをつくっていかなければならないと思いますね。

 −−二井知事が週明けにも来夏の知事選への出馬を表明しそうだ。自民党本部は4選を目指す候補は公認しないと方針を打ち出しているが山口県連も拘束されるのか。

 ◆県連の判断として尊重すると。党としての決定はなされていて福岡では麻生知事は党としては推薦していないと思いますが、県連は推薦した。二井知事は大きな実績を残しておられる。知事選について私は自民党の県連に任せております。

 −−総理在任中に在日米軍再編推進法が成立したが、岩国基地への空母艦載機部隊の移転で地元は混迷している。

 ◆岩国には地元のみなさんの負担、新しい負担をお願いをしています。ただ一方、沖合に滑走路を移転することで騒音による被害をできるだけ最小限にするための努力はしていかなければならないことは当然。国全体の安全のための負担を負っていただいている所には振興、産業の振興に国が努力をしていくことは当然と思います。

 −−先日、福田総理と小沢代表との間で大連立構想が持ち上がったが。

 ◆政策を前に進めていくために政治はあらゆる努力をしなければいけない。さまざまな選択肢について考慮しながら時に決断するというのは当然のこと。大連立もその選択肢の一つであるべきだと思っています。

〔山口版〕

毎日新聞 2007年12月8日

801片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/08(土) 16:01:33
安倍前首相:帰郷 地元で笑顔、人気回復どこまで /山口
http://mainichi.jp/area/yamaguchi/news/20071208ddlk35010509000c.html

 安倍晋三前首相がこの時期に地元入りした最大の目的は、有権者に元気な姿をアピールし、早晩実施されるであろう衆院選に向けて布石を打つためだ。

 健康問題で一時は引退説もささやかれた安倍氏。だが、辞任表明から12日後の会見で「地元の理解をいただき政治家を続けたい」と意欲を示した。その後、自民党の林芳正参院議員=3期=が衆院選挙区、安倍氏は比例に回るといった憶測も出始めていたが、安倍氏は7日の会見で「衆院山口4区で出る」と一蹴(いっしゅう)した。

 後援会幹部によると、安倍氏は首相辞任直後からお国入りを希望していたという。地元からの要望も強く、調整していた。伊藤昭男会長(71)は「体つきもふっくらし、表情も明るくなった。これで支持者の士気も上がる」と安堵(あんど)した様子だった。

 安倍氏は前回選挙で対立候補に10万票以上の差をつけるなど圧倒的な強さを見せつけた。問題の次期衆院選だが、民主はいまだ対抗馬を出せず、社民も白紙。共産は見送る方針だ。だから安倍氏は安泰かというとそうとも言い難い。

 自民県連幹部は「辞任のタイミングは最悪で汚名は一生ついて回る」と言い、民主県連も「首相まで極めた後は、下り坂」と指摘する。往時の人気はどこまで回復できるのか。関係者の多くが図りかねている。

 ◇分刻みで懇談や会合に

 安倍前首相は7日正午ごろ山口入り。二井関成知事や島田明・県議会議長らとの懇談をはじめ、各種会合に出席するなど分刻みのスケジュールをこなした。

 午前11時50分ごろ、山口宇部空港に到着。昭恵夫人とともに空港ロビーから出ると、外で待ち構えていた後援会幹部らとあいさつを交わした。

 2人を乗せた車が空港正面玄関に差し掛かると、駆けつけた主婦ら約50人が一斉に手を振り、前首相も車窓を開け、笑顔で応えていた。

 午後1時前、県庁正面玄関に姿を見せると、職員ら約500人が拍手で出迎えた。二井知事との懇談では「今日はたくさんの県民の皆さんに温かく迎えてもらった」と笑顔を見せた。

 自民県議団と懇談後に会見。その後、ホテルに移り、二井知事や市町長、県議ら主催の「安倍晋三前首相を囲む会」に出席。「体調不良で断腸の思いで辞任した」とおわびした。【長谷川隆】

毎日新聞 2007年12月8日

802片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/08(土) 21:36:51
安倍前総理 墓前にいろいろ報告 1年3カ月ぶり帰郷
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/ann/20071208/20071208-00000008-ann-pol.html

 1年3カ月ぶりに地元、山口県に帰った安倍前総理大臣は、8日は在任中にはかなわなかった父・晋太郎氏の墓を訪れ、再チャレンジを誓いました。

 安倍前総理大臣:「総理に就任して初めての墓参ですので、去年、総理に就任したことを報告して、この1年間、全力で頑張ってきたことを報告しました」
 皮肉にも、辞任してからの父への総理就任報告となった安倍氏は、8日も選挙区内をおわび行脚し、支援者に辞任に至った経緯を説明して回っています。安倍氏は、「国づくりは道半ばだが、礎はできた」と在任1年間の成果を強調し、一議員からの再起を目指す考えです。

803片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/22(土) 04:38:48
ひろしま男子駅伝応援で安倍前首相来広
http://news.rcc.jp/?i=NDY0OA==&#a

 山口県人会が来年の「ひろしま男子駅伝」で地元チームを応援しようと、20日広島市で開いた集会に、安倍前首相が駆けつけました。

 同じ山口県出身者を前にした安倍前首相は、こうあいさつしました。

 「山口県人が総理を務めている期間というのは約30%」「私がもう少し長くやれば、もうちょっとパーセンテージが上がってたんですが…」「私も美しい国をつくっていくと宣言をいたしまして、その礎はできたのではないかと、こう自負をいたしておりますが、突然の辞任ということで、みなさまにはご迷惑ご心配をおかけしたのではないか、こう思います」(安倍晋三前首相)

 今月初め、1年3か月ぶりに地元に帰った安倍氏ですが、1月20日の都道府県対抗男子駅伝大会での地元チームの活躍に期待を寄せました。

 「私も朝青龍じゃありませんけど、やっぱり自分のくにはいいなと…」「山口県ここにありという勢いを、来年の駅伝でぜひ示していただきたいなと」(安倍晋三前首相)
(12/21 12:14)

804片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/24(月) 21:45:06
安倍前首相インタビュー 政界混乱を謝罪 年明け活動再開 (1/5ページ)
2007.12.24 21:01
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/071224/stt0712242102003-n1.htm

 9月12日に辞任を表明し、療養生活を続けていた安倍晋三前首相(53)が24日までに産経新聞のインタビューに応じ、7月の参院選の自民党大敗で続投を決意した理由や、辞任するまでの苦悩や経緯を打ち明けた。

 安倍氏は、年金問題への批判や参院選大敗について「責任はすべて私にある。(続投し)どんなに泥をかぶっても国民の不安を解消しないといけないと思った」と説明。「政権放(ほう)り投げ」との批判には「そう映って当然だと思う。断腸の思いだったが、私が首相に留まればますます国政は停滞してしまうと思った」と辞意を固めるまでの心境を吐露。その後の政界の混迷について「大変申し訳ない」と深謝した。

 衆参ねじれ国会については「(与野党が)国民の視点に立って知恵を絞っていくことが大切だ」と述べた上で、福田康夫首相が模索した自民、民主両党の大連立構想については「選択肢の一つだと思う」と評価した。

 安倍氏は年明けから政治活動を再開する考えを表明。「一議員として良質な保守基盤をさらに広げていきたい」と抱負を語った。

                ◇

 みなさんの大きなご期待をいただいて自民党総裁、そして首相に就任して1年間、「美しい国」づくりに向けて全力疾走してきました。老練さに欠けていた面もあるかもしれませんが、教育基本法改正や防衛庁の省昇格、国民投票法制定などを実現し、「戦後レジームからの脱却」に向けてやっと礎ができつつあると思っていた矢先に突然辞任することになってしまいました。

 辞任により、多くの国民のみなさんを失望させてしまいました。年金問題なども私の内閣で何とか解決したかったのですが、みなさんの不安、不信はまだ解消されておりません。大変申し訳なく思っています。

 だからこそ、私が辞任を決断するまでの経緯をきちんと説明しなければならないと思い、インタビューに応じました。

 ■体調不良で辞意

 ご承知の通り、私が辞意を固めた理由は体調不良にありました。正直に申し上げれば、7月の参院選で無理を重ねたこともあり、8月のインドなどを歴訪後、急激に体調が悪化しておりました。

 参院選で自民党が大敗した責任は私にあります。反省点は多々あります。年金や「政治とカネ」問題などで対応が後手に回ってしまったこと。1年間に成しえたこと、これからしようとすることも国民に十分説明することができなかった。優秀な同僚を数多く失ったことも痛恨の極みです。衆参が大きくねじれたことは福田康夫首相に大変な重しとなってしまったと思っています。

 参院選後、自民党内からも私の辞任を求める声が相次ぎました。しかし私は責任を痛感するがゆえに首相の座にとどまり、どんなに泥をかぶっても年金問題などへの不安を解消しなければならない。海上自衛隊によるインド洋での「テロとの闘い」も国際社会の一員として何としても継続の筋道をつける必要があると思っていました。

  ■断腸の思い

 ですから「職を賭す」思いで9月10日の所信表明演説を行ったのですが、体調はますます悪化し、これ以上首相の任に堪えることができるか厳しい状態になってきました。いろいろ悩みましたが、「このまま私が首相に留まればますます国政は停滞してしまう」と9月11日夜に最終的に辞任の意思を固めたのです。

 突然の辞任でしたので政権を無責任に放り投げたという批判もありました。確かに辞任の経緯を見れば、そう映って当然でしょう。私も9月12日の辞任会見で体調について触れようかどうか悩みました。しかし首相は自衛隊の最高指揮官でもある。在任中に体調の話題に触れるべきではない。いかなる批判を浴びようと次の首相にバトンタッチするまでは説明すべきでないと考えたのです。

 政治家は首相にならなければ実現できない政策を実現するために首相になるわけですから、これを簡単に手放すはずはない。私自身も8月末に内閣改造も終え、「さあこれから」という場面で辞任せざるを得なかったことに断腸の思いです。

 ■横田夫妻らにおわび

 たったの1年間でしたが、私なりに手応えを感じていました。外交面では麻生太郎外相(当時)の力もあり、初めて日本外交が戦略性を持ち、「受動的な外交」から理念を持った「主張する外交」に一歩踏み出したと自負していました。

 内政面でも、年金や社会保障、教育再生などの改革への足場を固めた矢先でした。構造改革や公務員制度改革により、国家の統治機構に生じたサビも落とさねばなりません。日本版NSC(国家安全保障会議)構想もやっと青写真ができたところでした。

805片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2007/12/24(月) 21:45:54

 拉致問題も道半ばです。実は18日に横田滋、早紀江夫妻ら拉致家族のみなさんにお会いしましてね。「期待を裏切ってしまい申し訳ありません」とおわびしました。横田夫妻らは「これからも拉致問題の解決に向け、ぜひ協力していただきたい」とおっしゃって…。もちろん拉致問題は今後も政治生命をかけて取り組む所存です。

 私が入院中に行われた総裁選でも私を支えてくれた方々に多大な迷惑をかけてしまったようです。一部で麻生氏や与謝野馨前官房長官によるクーデター説が流されたようですが、根も葉もない話です。麻生氏らは苦しい状況の中で最後までよく支えてくれたと心から感謝しています。

 ■与野党の共同責任

 参院選により、衆院は自民、公明両党がマジョリティーを占めるが、参院では民主党など野党がマジョリティーとなる「ねじれ」が生じてしまいました。かつて経験したことのない難しい局面であり、福田首相や伊吹文明幹事長、大島理森国対委員長らには多大なご苦労をおかけすることになってしまった。そんな中で新テロ対策特別措置法案の成立に向け、努力されている与党執行部のみなさんには心から感謝しています。

 このような状況では、与野党がお互いに共同責任を持っているという姿勢が大切であり、国民の視点に立って知恵を絞っていくことが必要です。

 福田首相の大連立構想もその一環なのでしょうね。政治家は国民のためにあらゆる努力をしなければならない。福田首相は大連立をその選択肢の一つと判断されたのだと思います。私が辞任表明直前に民主党の小沢一郎代表に党首会談を申し入れたのも、国民の生命、財産にかかわる重要課題は与野党トップが胸襟を開いて話し合う必要があると考えたからです。

  ■私の使命は…

 療養中に考えたのですが、自民党が半世紀にわたり政権の座にあったのは、結党以来の理念を貫いてきたからではないでしょうか。昭和30年の保守合同で結党した自民党の使命は2つありました。1つは米ソ冷戦下で自由主義陣営の一員であることを明確にし、国を安定させ、経済を発展させること。もう1つは憲法改正を中心とした占領体制からの脱却でした。

 この2本立てだったからこそ、自民党は「理念ある政党」として生き残ってきたのだと思います。私は理念先行型といわれてきましたが、先送りにされてきた2つ目の使命を失ってしまえば、自民党が自民党たるゆえんを失ってしまうのではないでしょうか。

 おかげさまで体調はほぼ元の状態に回復してきました。来年からは自民党の一議員として徐々に活動を再開していきたい。ジワジワと固まりつつある良質な保守基盤をさらに広げていくことが私の使命だと思っています。「美しい国」づくりはまだ始まったばかりですから…。(聞き手 石橋文登)

806片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/08(火) 04:15:03
【正論】新しい年へ 国学院大学教授・大原康男 保守への“逆風”凌ぐには…
2008.1.8 03:25
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/080108/stt0801080325001-n1.htm

 ■この10年の成果踏まえ立て直しを

 ≪「亡国の危機」からの出発≫

 昭和から平成へと時代が移って早くも20年目という節目の年を迎えた。この御代替りが内外にわたる波乱に満ちたものであったことは、いまさら多言を弄するまでもあるまい。

 もちろん、大政奉還・戊辰戦争から廃藩置県・征韓論に至る激動の明治、大正政変・シーメンス事件そして第一次世界大戦の勃発(ぼっぱつ)と続く大正、内に金融・経済恐慌と政党政治の腐敗、外に山東出兵・張作霖爆殺事件と動乱の時代の予兆がかすかに見え始めた昭和−と歴史を回顧すれば、近代日本三代の御代替りも期せずして国家的危機に直面していたことが分かるが、平成のそれもこれらと勝るとも劣らぬ大変な時期に当たっていた。

 対外的には中国の天安門事件に始まり、ソ連東欧圏の解体による冷戦の終結、湾岸戦争の勃発、台湾海峡と朝鮮半島の緊迫、国内的にはバブル経済の崩壊と景気の長期低迷、55年体制の終焉(しゅうえん)と連立政権の迷走、社会のあらゆる場面に顕在化した国家意識の喪失と倫理崩壊(モラルハザード)−この難局に有効に対処できない国家としてのとどまるところを知らぬ溶融化(メルトダウン)現象を前にして、少なからぬ人々が「亡国の危機」を実感したに違いない。

 その基調音は、天安門事件による孤立化から脱却するための方策として中国から最大限に利用された天皇ご訪中から始まって、いわゆる「従軍慰安婦」の「強制連行」を認めた河野談話、細川首相の「侵略発言」、偏向した歴史展示をもくろむ平和祈念館の建設、天皇陛下のアリゾナ記念館ご訪問計画、一方的な戦争謝罪の国会決議とそれを上回る自虐的な村山談話などなど、平成3年末から8年初頭に至る宮沢内閣から村山内閣までのリベラル政権時代に政治の食卓に供せられた一連のアラカルトの味付けを見れば、一目瞭然(りょうぜん)であろう。

 ≪安倍政権がみせた方向性≫

 この4年間、保守派はこれらの攻勢に対する防御戦に専念することを余儀なくされた。幸い阻止できたものもあったが、一時的な封止にとどまったものもあり、総じて前向きの積極的な活動は制約され、当時の私の表現を用いるならば、後ろ向きの“モグラ叩き”に追われた保守派にとっての“逆風の時代”であったといえよう。

 それが平成10年を境にして状況が大きく変わった。その象徴的な出来事が映画「プライド−運命の瞬間(とき)」の大ヒット、西尾幹二『国民の歴史』と小林よしのり『戦争論』のベストセラー化であるが、長年の懸案である国旗国歌法の制定、国会の憲法調査会設置と各種改憲草案の続出、首相の靖国神社参拝の再開、北朝鮮拉致問題の公認、「昭和の日」の制定と続き、「戦後レジームからの脱却」を訴える安倍内閣の出現によって、憲法改正に不可欠な国民投票法の成立、防衛庁の「省」昇格、集団的自衛権の見直しの着手、教育基本法の全面改正といった画期的な政策が相次いで実現した。

 たしかに、外国人への地方参政権の付与、人権擁護法案、“A級戦犯”分祀、国立戦没者追悼施設の建設などを阻止すべく、後ろ向きの闘いを一方でやむなく展開しつつも、戦後体制を清算するためのこのような積極的な成果が積み重ねられ、いよいよ正念場を迎えようとの思いが膨らんだ矢先に、あの参議院選の大敗と安倍首相の突然の退陣、そして福田内閣の成立という予想外の事態が到来したのは周知の通り。

 ≪戦後レジーム守旧派に抗す≫

 期待が大きかっただけに保守派が受けた衝撃と失望・落胆は大きく、その後遺症はまだ癒(い)えていない。さらに、安倍政権とは対照的なリベラル色の濃い福田政権の下で、沖縄戦集団自決をめぐる教科書再検定問題が急遽(きゅうきょ)浮上し、一旦は封じ込めたはずの外国人参政権や人権擁護法案がまたぞろ顔を出し始めたことが追い打ちとなりつつある。

 しかし、ここが踏ん張りどころであろう。かつて「失われた10年」ということがしきりに喧伝(けんでん)されたが、保守派にとってのこの10年は「獲得された10年」であるとも言い得る。そして、その10年はあの逆風の4年を耐え凌(しの)いできたからこそ手にしたのではなかったか。

 しばらくは“逆風の時代”が続くものと覚悟せねばなるまい。また、「戦後レジーム」に執着しようとする守旧派の勢力は依然として侮り難いものがあることをあらためて銘肝する必要がある。前途は決して容易ではないが、いたずらに悲観・消極的になることなくこれまでの実績を堅持し、できるだけ早急に戦線を再構築すれば、必ずや新たな展望が切開できるものと信じる。(おおはら やすお)

807片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/10(木) 00:29:10
町村氏、安倍氏を落として福田首相をヨイショ?
2008.1.9 18:55
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080109/plc0801091855008-n1.htm

 町村信孝官房長官は9日の記者会見で、福田康夫首相と民主党の小沢一郎代表による初めての党首討論について、「登場人物が代わり、非常に大人の落ち着いた雰囲気の討論だったとの印象を持った」と感想を述べた。

 小沢氏は昨年5月までに安倍晋三前首相と4回党首討論を行っているが、今回交代した登場人物は安倍氏のみ。町村氏は安倍氏と比較することで福田首相を持ち上げたかった?

808片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/11(金) 15:33:49
「原稿読み飛ばし」が決定的要因 退陣めぐり安倍前首相
2008年1月11日 朝刊

 安倍晋三前首相は10日発売の月刊誌「文芸春秋」に手記を寄稿、昨年9月の退陣に関し、体調悪化のため所信表明演説で原稿3行分を読み飛ばすミスを犯したことが「このままでは首相の職責を果たすことは不可能と認めざるを得なかった。決定的な要因のひとつだった」と告白した。

 安倍氏は17歳当時から「かいよう性大腸炎」の持病を抱えていることも初めて公表。最近数年は発症していなかったが、昨年8月5日に胃腸に痛みを感じ食欲が全くなくなる「最初の異変」が起きたという。このときの診断は「機能性胃腸障害」で、同月下旬のアジア訪問で悪化、帰国後に「辞める考えが初めて頭に浮かんだ」としている。

 また、退陣前に民主党の小沢一郎代表に呼び掛けた党首会談は、福田康夫首相と小沢氏が大連立構想について協議した会談とは「一切関係ない」と強調。今後については「本格的な保守政治を根づかせるための捨て石となって粉骨砕身していく」と意欲を示した。

http://www.chunichi.co.jp/article/politics/news/CK2008011102078550.html

809片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/11(金) 19:53:58
給油継続法案、衆院で再可決・成立
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/jnn/20080111/20080111-00000051-jnn-pol.html

 57年ぶり2度目という異例の手続きを経ての法案成立です。今の国会で与野党の最大の争点だった給油継続法案が、参議院で否決された後、衆議院で3分の2以上の多数を得て再可決され、成立しました。

 「3分の2以上の多数をもって、再び可決いたしました」(衆院本会議、午後2時すぎ)

 給油継続法案は、野党が多数を占める午前中の参議院本会議では否決されましたが、午後開かれた衆議院本会議では、3分の2を超える与党の賛成多数で再可決され、成立しました。

 参議院で否決された法律が衆議院での再可決で成立するのは、1951年以来、57年ぶり2回目という異例のことです。

 インド洋での自衛隊によるアメリカ軍艦船などへの給油を再開するためのこの法案、福田総理は成立を受けて談話を発表し、「わが国がテロとの闘いに再び参加できることは誠に意義深いこと」と述べています。

 ところで、民主党の小沢代表が11日、本会議を途中で退席し、投票を棄権しました。理由は大阪府知事選の応援に向かうためということです。

 「一番大切な日になぜ棄権された、意思表示を放棄されたのかなと。本当は賛成なんじゃないかって言う人もいるんですが、どうなんでしょう」(自民党、安倍晋三前首相)

 「国会議員の最低限の責務を果たしておられないのではないか。情けない思いをいたしました」(町村信孝官房長官)

 「野党第一党の党首として無責任であり、本当に国民に説明がつかない行動だ。いったいどういうことかと思いますね」(共産党、志位和夫委員長)

 「(大阪に)公務として向かったわけであります。日程的にギリギリのところまではおりましたが、採決のところまではおることができなかったために、退席をした」(民主党、鳩山由紀夫幹事長)

 民主党の鳩山幹事長はこう弁明しましたが、小沢代表が国会よりも選挙応援を優先したことは、党の内外に大きな波紋を広げています。(11日16:50)

810片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/11(金) 19:55:15
新テロ対策特措法、衆院本会議で再可決・成立 民主・小沢代表は投票を棄権
http://headlines.yahoo.co.jp/videonews/fnn/20080111/20080111-00000148-fnn-pol.html

今国会最大の焦点である新テロ対策特措法は11日午後、衆議院本会議で、与党の3分の2以上の賛成で再可決され、成立した。再可決による法案の成立は、57年ぶりとなる。こうした中、民主党の小沢一郎代表が、投票を棄権していたことがわかった。
「ねじれ国会」の見せ場をつくった民主党だが、肝心の再議決のシーンでは、「小沢がいないぞ! 小沢どうした!?」といったやじが聞かれた。
野党の先頭に立って戦っていたはずの小沢代表が投票を棄権していた。
その小沢代表は、再議決の暴挙を大阪府民に訴えるとのことで、大阪府知事選の応援に行っていた。
これには、野党もぼう然としており、共産党の志位和夫委員長は「歴史的暴挙を与党がはたらこうとしているときに、それに優先する仕事などはあろうはずはないと思います。はっきり言って驚きました」と述べた。
一方、新テロ対策特措法の成立に「職を賭して」と語りながらも、途中で政権を投げ出した安倍晋三前首相も「その一番大切な日に、なぜ棄権された意思表示を放棄されたのかなと。『本当は賛成なんじゃないか』という人もいるんですが、どうなんでしょうか」と述べた。

811片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/16(水) 13:47:01
安倍氏“お友達”と会食で活動再開足がかり
渡辺行革担当相や塩崎元官房長官らと

 安倍晋三前首相=写真= は14日夜、渡辺喜美行革担当相、塩崎恭久元官房長官、菅義偉自民党選対副委員長と都内で会食し、福田内閣を支えながら、改革を進めていくべきだとの考えで一致した。政治活動再開の足がかりは、やはり“お友達”なのか。

 会食は安倍氏の全快祝いと新年会を兼ねて行われた。安倍氏は新テロ対策特別措置法の成立を「良かった」と歓迎したというが、同法成立が難航したのは、安倍氏が首相だった昨夏の参院選で自民党が惨敗したことが最大の原因。そんなことは気にする様子もなく、同法が成立した11日には、再議決を欠席した民主党の小沢一郎代表を「一番大切な日になぜ棄権し、意思表示を放棄したのか」と批判するなど、すでに意気盛んなようだ。

ZAKZAK 2008/01/15
http://www.zakzak.co.jp/top/2008_01/t2008011505_all.html

812片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/20(日) 11:58:18
安倍前首相 そろり再始動 『早すぎる』の声も
2008年1月20日 朝刊

 安倍晋三前首相(53)が年明けから、政治活動の機会を徐々に増やしている。病気で昨年九月に退陣した後、表立った言動を控えてきたが、再始動した格好だ。ただ、辞任劇で国政の混乱を招いたこともあり、当面は「一議員の立場」で保守勢力の下支えに力を注ぐとみられる。

 安倍氏は元日に合わせ、自らのホームページにあいさつ文を掲載。「昨年は大変なご迷惑とご心配をおかけいたしました」と重ねて陳謝した上で「良質な保守基盤を広めていくことが私の使命だ」と決意を表明した。

 安倍氏は退陣後、都内の自宅で療養を続けていた。回復途上の昨年十一月十三日、強くこだわっていた新テロ対策特別措置法案(給油新法案)を採決した衆院本会議に出席。十二月には一年三カ月ぶりとなる地元の山口県入りを果たし、復調を印象付けた。

 年が明けると、活動の幅を拡大。十四日に塩崎恭久元官房長官、渡辺喜美行革担当相、自民党の菅義偉選対副委員長の元「チーム安倍」のメンバーと会食した。

 十六日には、都内で開かれた自民党議員のパーティーに出席。「辞任以来、晴れがましい席は遠慮してきたが、年も替わったので」とあいさつし、意欲をにじませた。

 安倍氏は保守の政治理念を共有する盟友の麻生太郎前幹事長、中川昭一元政調会長らと連携し、憲法改正の機運を再び盛り上げることなどに尽力するとみられる。

 ただ、安倍氏に批判的な党内勢力からは「復帰は早すぎる」(ベテラン)との声も出ており、存在感が高まるようだと、あつれきが生じる可能性もある。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2008012002080890.html

813片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 01:26:15
2008/01/26-13:23 暫定税率「混乱起こすな」=安倍前首相
 自民党の安倍晋三前首相は26日午前、山口県下関市で開かれた後援会の会合で、民主党が揮発油(ガソリン)税の暫定税率撤廃を主張していることについて「3月31日で切れるのはガソリン税の暫定税率だけでなく、ものによっては(税金が)上がったり下がったりする。そうした混乱を起こしてはならない」と強調した。
 その上で「今のように経済が微妙な時期には、与野党の区別なく国民生活を守る、大切な経済をしっかりしていくという思いで議論し、互いに協力すべき点は協力していかないといけない」と述べた。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008012600203

2008/01/26-16:19 解散、今年中にある=安倍前首相
 自民党の安倍晋三前首相は26日午後、山口県長門市での後援会会合であいさつし、衆院解散・総選挙について「今年は恐らく衆院選があると言われている。大変厳しい戦いになると思う」と述べた。
 株価下落に関しては「福田康夫首相を中心に成長政策を進めていくことが大切だ。今、経済が減速しては元も子もなくなる」と語り、成長路線の強化が必要との認識を示した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008012600264

814片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 05:34:34
「お国入り」の事情 安倍前首相
 安倍晋三前首相が26日、地元の山口県下関市で開かれた後援会主催のパーティーで、大勢の支援者に元気な姿を見せた。会場の支援者らは「再び総理大臣に」と期待を込めたあいさつをするなど温かく迎えたが、微妙な空気も感じた。

 「日本全体は景気回復してきた。減速させてはならない。成長戦略を前進させないといけない」‐。突然の首相辞任をわびた後、在職時代と同じ主張を展開した安倍氏。「地方の活力を引き出すため全力を尽くす」と最後に付け加えたものの、景気回復どころか大都市との格差が広がっていることへの地方の怒りが昨年7月の参院選惨敗につながっただけに、支援者は地方にもっと目を向けた安倍氏の言葉を聞きたかったのではないか。

 1月4日の南風泊市場(下関市)でのフグ初競りでは、こんな一幕もあった。「今年は北京五輪がある。日本に来る多くの客にもフグを味わっていただきたい」とあいさつする安倍氏に、業者らは「五輪は夏。冬の味覚が食べられるわけない。やはり地元にいないから分からないんだろう」と冷たい視線を送った。

 有権者が感じつつある安倍氏との距離感は地元政界にもあるようで、安倍氏の比例代表中国ブロック転出や、同じ地元の林芳正参院議員の衆院くら替え待望論にもつながっている。安倍氏が昨年12月に1年3カ月ぶりに地元入りした後、頻繁に戻るのも危機感の表れかもしれない。

 安倍氏には地元だけでなく、永田町でも厳しい視線が注がれている。1月中旬に都内で開かれた自民党国会議員のパーティーで「参院では過半数を失ったが、与党として責任を果たさないといけない」とあいさつ。ある党三役経験者は「誰のおかげで、こんなにみんな死ぬ思いをしてると思っているのか」と怒った。

 安倍氏の後見人を自認する与党幹部は、2月3日に告示される米空母艦載機移転を争点にした山口県岩国市の出直し市長選で尽力するよう促し、「最後までやらないといけない、と(安倍氏に)伝えた。やれば認めるという意味だ」と語る。

 一昨年4月の前回市長選で安倍氏は官房長官として現職に挑む党推薦の新人を支援、大敗している。「闘う政治家」の動向に注目したい。 (北九州支社・渡辺晋作)


=2008/01/27付 西日本新聞朝刊=
http://www.nishinippon.co.jp/nnp/politics/20080127/20080127_002.shtml

815片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 15:21:39
前首相 野党は年度内に結論を
http://www3.nhk.or.jp/news/2008/01/27/k20080127000059.html

自民党の安倍前総理大臣は山口県下関市であいさつし、ガソリン税などの暫定税率を維持する税制関連法案をめぐる与野党の攻防で、国民生活が混乱することを避けるため、野党側は年度内に結論が出るよう対応すべきだという考えを示しました。
この中で、安倍前総理大臣は、税制関連法案について「地方の道路を造るために大切な法案だ。都市部の道路は大体整備されているが、地方はまだまだこれからだ」と述べました。そのうえで、安倍氏は「民主党も『責任政党だ』と言うなら、しっかりと現実を見てもらいたい。国民の生活を守るため、与野党が垣根を越えて政策を進め、経済成長を目指さなければならない」と述べ、暫定税率の期限が切れて国民生活が混乱することを避けるため、野党側は年度内に結論が出るよう対応すべきだという考えを示しました。また、安倍氏は今後の政治活動について「体調も回復したので、さらに心身の鍛錬を重ね、政策を磨かなければならない。『闘う政治家』として再び全力を尽くしていく」と述べました。

816片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/01/27(日) 17:10:24
安倍前首相:「戦う政治家として再び全力を尽くす」 下関、長門で新春の集い /山口
1月27日16時0分配信 毎日新聞

 安倍晋三前首相が26日、地元・下関市の豊浦町と長門市で新春の集いを開いた。前首相は多くの後援会員を前に「再び戦う政治家として、この地選出の政治家として新たな思いで全力を尽くす」とあいさつした。
 豊浦町の川棚グランドホテルお多福では、山口選出の林芳正、岸信夫両参院議員のほか、後援会員約600人が出席した。
 前首相は開会中の通常国会に触れ「国民生活を守るという観点から与野党が協力することも必要」と主張。また、祖父の岸信介元首相の故事を引き「(戦犯として収容されていた)60年前、刑務所を釈放されて政治活動を再開したのがネズミ年だった。今年は同じえと。私も政治家として新たな歩みを始める」と述べた。【取違剛】
〔下関版〕

1月27日朝刊
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080127-00000253-mailo-l35

817片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/02/28(木) 11:11:20
世論調査総合スレッド70
http://society6.2ch.net/test/read.cgi/giin/1203097992/
548 名前:無党派さん[] 投稿日:2008/02/27(水) 22:12:02 ID:9XI5gOaY
週刊文春2008年2月21日号
「朝鮮総連とも仲良し」だって安倍前首相「地元のナイショ話」
http://www.bunshun.co.jp/mag/shukanbunshun/
以下、一部抜粋
安倍発言
「俺は一言も3月までに支払いますなんて言ってないんだぜ」
「長妻に言われたとき嫌な予感がしたんだけど、役人が大丈夫というからそう答えちゃったw」

「ちなみに朝鮮総連の幹部とも俺は仲がいいんだよ。やっぱり幹部は金持ちだしねw
 いろいろ子弟の就職の世話とかを頼まれるんだよ」

818片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/04(火) 00:49:28
安倍前首相が町村派復帰へ
 安倍晋三前首相が町村派に復帰することが3日、分かった。首相辞任の原因となった健康状態が回復したことから、6日の同派総会に出席し、正式に表明する見通し。同派の相談役に就任する方向で調整している。

 安倍氏は2006年9月、首相就任に伴って町村派の前身の森派を離れた。昨年9月の首相辞任後は派閥に所属しなかったが、町村派最高顧問の森喜朗元首相らが復帰を促していた。(20:23)
http://www.nikkei.co.jp/news/seiji/20080303AT3S0300N03032008.html

819片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/04(火) 00:51:46
安倍前首相:町村派に復帰の見通し 「相談役」か
 自民党の安倍晋三前首相が6日の町村派総会に出席し、同派に復帰する見通しとなった。同派幹部が3日、明らかにした。安倍氏は党総裁に選出直後の06年9月、森派(現町村派)を離脱。昨年9月の首相辞任後も無派閥を通し、独自の人脈で積極的に会合などを重ね、旺盛な活動ぶりが注目されていた。

 同派は森喜朗元首相を最高顧問に、町村信孝官房長官と中川秀直元幹事長、谷川秀善参院議員の3人が代表世話人を務める。安倍氏の処遇は、衛藤征士郎元防衛庁長官らが就いている「相談役」となる見通しだ。

 福田康夫首相も同派出身だが、安倍氏は首相と距離を置く中川昭一元政調会長らの勉強会「真・保守政策研究会」に出席。これにまゆをひそめた森氏らが、安倍氏に派閥への復帰を促していた。このため、「安倍氏の動きを封じたい狙いがあるのではないか」(同派中堅)との見方もある。【葛西大博】

毎日新聞 2008年3月3日 21時03分
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20080304k0000m010091000c.html

820片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/03/06(木) 00:11:23
安倍氏、再チャレンジ始動? 「美しい星」勉強会座長に
2008年03月05日21時51分

 安倍前首相は5日、地球温暖化対策をテーマにした新たな勉強会「クールアース50懇話会」を立ち上げ、自民党本部で初会合を開いた。首相時代に打ち出した政府戦略「美しい星(クールアース)50」を名称に掲げ、自ら座長に就任。昨年末に地元・山口で活動再開を宣言してからも表立った動きは控えてきたが、積み残した課題に意欲を見せた形だ。

 勉強会には、塩崎恭久元官房長官や世耕弘成元首相補佐官ら安倍政権を支えた面々が参加。安倍氏は会合で「座長を引き受けるのがいいのかどうか考えたが、(7月の)北海道洞爺湖サミットを成功させるのは私の責任でもある」とあいさつした。

 今後は有識者を招いた意見交換などを行い、サミット前後に提言の取りまとめをめざす。参加した閣僚経験者の一人は「(憲法改正など)理念派としての『安倍再始動』よりも、まずは環境問題から手をつけた」と解説した。

http://www.asahi.com/politics/update/0305/TKY200803050320.html

821片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/05/10(土) 00:32:13
2008/05/09-19:24 文春記事に抗議=安倍前首相
 衆院山口2区補欠選挙に関する「週刊文春」の記事で名誉を傷つけられたとして、自民党の安倍晋三前首相の事務所は9日、発行元の文芸春秋に対し、謝罪文掲載などを求める抗議文を送った。
 5月8日発売の同誌は、安倍氏が補選の街頭演説で、山口県光市の母子殺害事件の遺族本村洋さんに触れ「お嬢さんを無残に殺された本村さん。そのお嬢さんの遺影を持ってわたしのところにやってきた」と発言、本村さんを「政治利用」したとする記事を掲載した。
http://www.jiji.com/jc/c?g=pol_30&k=2008050900927

822片言丸:2008/06/19(木) 01:51:06
安倍氏「山崎氏は百害あって利権あり」 北制裁解除めぐり
2008.6.18 19:59

 自民党の安倍晋三前首相は18日、都内のホテルで講演し、超党派の「日朝国交正常化推進議員連盟」(会長・山崎拓元自民党副総裁)が北朝鮮への制裁解除と対話路線への転換を主張していることについて、「国会議員が、交渉を行っている政府よりも甘いことを言ってしまったのでは、政府の外交交渉能力を大きく損なう。百害あって一利なしだ」と述べた。

 また、山崎氏が安倍氏の発言を「幼稚な考え」と述べたことに対しては「(山崎氏は)日本語能力がないのではないか」とこき下ろした上で「百害あって利権ありと言いたくなる。国会議員は国益を考えて行動すべきだ」と強く批判した。

 日朝実務者協議で北朝鮮が日本人拉致問題の再調査を表明したことに関しては「北朝鮮には何度もだまされてきた。今回はそうならないよう気を引き締めて対応する必要がある」と警鐘を鳴らすとともに、米国による北朝鮮のテロ支援国家指定解除に向けた動きついて「拉致問題に取り組むためのテコを失うことになる」と牽制(けんせい)した。

 自民党の中川昭一元政調会長も同日の講演で実務者協議について「前進でも何でもない。実際に物事が動かないと、まただまされることになりかねない」と語った。
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/080618/plc0806181958012-n1.htm

823片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/21(土) 09:02:08
「安倍VS.山崎」…党役員連絡会に飛び火
6月21日8時1分配信 産経新聞


 対北朝鮮外交をめぐる安倍晋三前首相と山崎拓元副総裁の応酬が20日、自民党役員連絡会に飛び火した。

 口火を切ったのは山崎派の田野瀬良太郎衆院議員。安倍氏が対北融和路線の山崎氏を「百害あって利権あり」と批判したことを取り上げ、「言葉が過ぎるのではないか」と抗議。これに対し、菅義偉選対副委員長が「政策議論の発言は自由だ。役員連絡会で取り上げるのはいかがなものか」と安倍氏を擁護。最終的に伊吹氏が、「私から安倍氏に話しておく」と議論を引き取った。

 伊吹氏はその後の記者会見で、「議員としての品性、節度、矜持(きょうじ)、使っている言葉によってその人が評価される。お互い言いたいことを我慢する修練を積んでいるのだから自己抑制をしてほしい」と安倍、山崎両氏に苦言を呈した。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000067-san-pol

824片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/21(土) 09:02:39
山崎氏は学習を=安倍氏、謝罪要求を拒否
6月20日17時1分配信 時事通信


 自民党の安倍晋三前首相は20日午後、日朝関係をめぐる自身の講演での発言に対し同党の山崎拓前副総裁が謝罪や撤回を求めていることに関し、「講演の全体をよく見ていただきたい。(対話路線で拉致問題が進展しなかったことを)学習してもらいたい」と述べ、応じる考えのないことを強調した。衆院本会議後、国会内で記者団に語った。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080620-00000111-jij-pol

825片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2008/06/22(日) 00:39:41
安倍、山崎氏の泥仕合続く=対北外交で対立
6月21日19時0分配信 時事通信


 対北朝鮮外交をめぐり、「圧力」を重視する自民党の安倍晋三前首相と、「対話」を求める山崎拓前副総裁の間で非難の応酬が続いている。山崎氏は21日、地元・福岡市内での講演で「朝鮮半島の非核化がいま一歩でできるところまできている。そこが自民党の政治家で分かっていない(人がいる)。拉致問題を完全解決しない限り、あとはどうでもいいという感覚があり過ぎる」と、安倍氏の姿勢を暗に批判した。
 両氏の口論は、山崎氏ら超党派議員が訪朝を検討していることに対し、安倍氏が12日、「百害あって一利なし」と批判したことが発端。山崎氏が「幼稚な考えだ」と反撃すると、安倍氏は「『百害あって利権あり』と言いたい」と追い打ち。これに怒った山崎氏が発言の取り消しと謝罪を求めたが、安倍氏は拒否した。
 伊吹文明幹事長は2人に自制を求めているが、山崎派の所属議員が「安倍氏を名誉棄損で告発すべきだ」と反発するなど、波紋は広がるばかり。有力議員の「泥仕合」に党内でも顔をしかめる向きが多い。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080621-00000071-jij-pol

826片言丸 ◆MACDJ2.EXE:2009/03/14(土) 10:27:36
安倍元首相が再登板に意欲「選挙の洗礼受けて」
 自民党の安倍元首相は13日、テレビ東京の番組収録で、自身の首相再登板について、「(首相を)辞職した後、国民の審判を受けていないから、選挙の洗礼を受けないといけない。まずは信頼回復に全力を尽くしたい」と述べ、次期衆院選後の再挑戦に意欲をにじませた。

 衆院解散・総選挙については、「麻生首相のもとでやるべきだ。2009年度補正予算案を国民に見せ、成立させるかどうかを含めて首相が決断する」と語った。

(2009年3月13日19時49分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20090313-OYT1T00886.htm


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