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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』【ミ】

693『ある種の異能は場所に憑く』:2015/10/31(土) 00:45:17
>>692(ココロ)
「―――その為のデザインのやり方として………

                          ………はい?」

『講師』は突如話しかけてくる『ココロ』に怪訝そうな表情を向ける。
それと同時に『講習生』たちの視線も一斉に『ココロ』に集まる。

『講師』は『ココロ』を明確に『誰か』と見なしているわけではないようだ。
逆に言えば、『講師』がそれなりに納得できる存在だと主張できれば、
彼は、それを信じてくれるだろう。

694ココロ『RLP』:2015/10/31(土) 00:50:46
>>693(GM)

「あっ……」

       シュン

視線にやや萎縮するココロ。
だがミスコンでの経験が、ココロの口を開かせる。

         パク  パク

「あ、あ……あの、わ、私、提案があるのだけれど……」

              キョロ

部屋の内装を見渡す。
らしい立場を主張する、というのは思いつかず――

「デザインのやり方として……じ、実際に内装を作ってみるのは……」

           「ど、どうかしら?
            ちょうどいいところにこんな部屋があるわ!」

この部屋を示しつつ、講師に、『アドバイス』する。
講師からすれば謎の女でも、生徒からはどうだろう?

「こ、この部屋はお店に使うのだけれど……
 そ、それを、じ、実際にデザインしたら、い、いい経験に……」

          ・・・・なにか凄い人に見えるのでは?

695『ある種の異能は場所に憑く』:2015/10/31(土) 01:02:26
>>694(ココロ)
『ココロ』は萎縮しつつも、必死に『説得』に入る。

「この部屋?」「そういえばここは……」
「いつのまにか変わったお店になっている!」
「つまり『演習』というわけですか?」「今回はそういう趣向?」

『講習生』はざわつきながら、『ココロ』の言う事を各々解釈していく。
『群衆のキーホルダー』は彼らが『素直』だと言っていた。
このまま『ココロ』が主張を続ければ、彼らはいずれ説得できるかもしれない。

 「ちょ、ちょっと、待って下さい。あなた? あなたは一体―――?
      なんの権限でそんな事をいきなり言い出すんです?」

          と、ここで口を挟んできたのは『講師』だ。

『講師』は『講義を行う』という使命をもった群衆としてここに立っている。
いくら『素直』とはいえ、流石に自分の『目的』を
真っ向から捻じ曲げられては反抗するのが自然な流れなのかもしれない。

そんな彼を『納得』させる事が出来るかどうか………
『買い物』を頼めるかはここにかかっているだろう。

696ココロ『RLP』:2015/10/31(土) 01:13:29
>>695(GM)

(せ、生徒は大丈夫そうね……問題は……)

「け、け、権限……!?」

これにはまいった。
権限。講師に指示できる権限とは一体――

            「わっ……私は……」

「私は……あ、貴方の……
 あ、貴方の……上司だわ! 協会の! わ、忘れたのかしら!?」

勢いあまった口調で言い切った。
インテリアの先生とは何ぞや? しかしココロはその道に詳しくない。

「あ……貴方の授業に、あ、アドバイスしに来たのよ!!」

           「そ、そ、そういう権限なの……!」

(ど、どうしましょう……
 そ、そもそも……上司なんて概念、あるの?
 それに、い、良いのかしら、こんなどうしようもない嘘ついて……)

            (……い、いいのよ。
             騙すのよ、と、とにかく!)

まあもしダメなら解除してもらおう……
それが出来るのが、群衆のいいところ、か?

697『ある種の異能は場所に憑く』:2015/10/31(土) 01:27:45
>>696(ココロ)
「『上司』………
   『アドバイス』………」

 『講師』は首を捻って悩んでいたが、

                  「……そうでしたっけ?」

半信半疑といったところだが、『ココロ』の必死な主張が少しは信じてもらえたようだ。
このまま、上手い具合に畳み掛ければ、『説得』は成功する、はずだ。

698ココロ『RLP』:2015/10/31(土) 01:48:36
>>697(GM)

「そ、そうよ……そうなのよ。
 ご、ごめんなさいね、突然口出しして……」

        「でも、は、話が行ってなかったのね……
         ど、どうっ、どうなって……い、いるのかしらね!」

(に……西さんはいつも……
 いつも、こ、こんな大変な能力を使っているのね……)

いうことを聞いてはくれない。
ココロの『RLP』とは、何もかも違う。

      「ええと」
               「ええと」

「わ、わ……私も、もっと上の人から……
 た、た、頼まれた……の、だけれど……
 ええ、だから理由とかは分からないけれど……」

         「こ、ここは……アドバイスを聞いてちょうだい……?」

(わ、我ながら嘘がスラスラ出てくるものだわ……)

ココロ自身、あまり自覚はしていないが――
さらなる上の人物を持ち出すことには意味がある。

つまり、『威圧』だ。眼前の小娘ではなく、顔の知らない『上』の意向だ、と。
さらに、ココロ自身も威圧された被害者のように見せかけ、同情を誘う……

699『ある種の異能は場所に憑く』:2015/10/31(土) 02:22:37
>>698(ココロ)
「ああ……… はい………

   ………わ、わかりました。

        それで、私はいったい、どうすればいいんです?」

『講師』は『ココロ』の主張の懸命さに呑まれ、
とりあえず『納得』してくれたようだ。
『群衆』の『素直』は、伊達じゃあないというところか。


これで、この『群衆』に買い物に行かせる事が出来るだろう。
あとはそれらしく振舞い続け、具体的な指示を出していけばいいはずだ。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

700ココロ『RLP』:2015/10/31(土) 23:57:53
>>699(GM)

(ごめんなさい、見知らぬインテリアデザイナーの先生……
 あと、こ、この人の上司の人とか、協会の上の人とかも……)

      「わ、分かったなら良かったわ。」

    フゥー ・・・

安堵しつつ多少の罪悪感。
思ったよりはスムーズに済んだ。

さて、ここからだ。

「そ……そうね、じゃあまず、家具を買ってき……くるべきよね。」

      キョロ

生徒たちに目を走らせる。

つまり家具の買い出しに行け、ということ。
……演技は得意でもない。上手く誘導できるだろうか。

「あ、ある程度は自由に……けど、そ、そう。
 この部屋の持ち主には、よ、要望があるの。」

「コンセプトは……し、『静かな湖畔』――そういうことら、らしいわ。」

個人的な頼みと気づかれてはいけない。

701『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 00:07:58
>>700(ココロ)
「『静かな湖畔』……ですか?」

  『講師』と『講習生』は店舗を見回す。

「ええ、と、ここにはもうテーブルやら椅子やら、
 『お店』をやるものは一応揃ってますけど、それを総とっかえするんです?」
「具体的には『テーブル』と『椅子』、あとは、『壁紙』といったところですか?」

 様々な質問が一斉に『ココロ』に浴びせられる。
 買ってくるものの具体的な品目や、色合いなど、
 伝えられる事は伝えた方がいいのかもしれない。

 もちろん、ここにいる『講師』は『プロ』ではあるのだろうが、
 『依頼主(クライエント)』である『ココロ』のオーダーが
 しっかり伝わっていなければ、購入するものは『イメージ』とズレてしまうだろう。

702ココロ『RLP』:2015/11/01(日) 00:18:02
>>701(GM)

「そっ……そうね、てっ、テーブルやいすはイメージと違うから……
 あ、か、か、壁紙もよ。そのあたりは替えたほうがいいのでしょうね……」

           「そっそ、それから……」

       (ひ、必要な物……
        ええと、何だったかしら……)

講習生達の質問にあせるココロ。
ミスコンで人目には慣れたが、こういうのはやはり苦手だ。

「え……ええと、か、観葉植物! そ、そういう草系の物……
 そ、それから、こ、湖畔だもの、み……水のイメージでも何か……」

         「……そ、そんな感じよ。あ、後は暗めの照明。
          あっ、あまり派手で明るいものは……
          い、イメージにそぐわない……と思うわ! ええ!」

イメージを伝え、細部は任せる。
そのために呼んだ、インテリアのプロたちだ。
      
        ・・・・あまり脱線すれば、講師が指導するはず。

703『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 00:26:04
>>702(ココロ)
「なるほど………」

  『群衆』達が『ココロ』の言葉に頷く。

「わかりました。それを実際に買ってくる『演習』と。

                 ………で、『予算』はいかほどです?」

そうだ、『予算』………。
 この『店舗』のイメージを完全に変えるとなると、それなりのお金がかかるだろう。
                                 それをどうするか―――

704ココロ『RLP』:2015/11/01(日) 00:39:58
>>703(GM)

「そ、そういうこと……ね。
 そういう演習……ということよ。」

     コク

大きく頷き返すココロ。
どんな演習だよ、という感じはするが、素直さに感謝。

        ・・・・しかし。

「えっ……あ、よ、予算……」

インテリア――家具。
机やいす、壁紙はココロの生活費でバンバン買えるものではない。

      「……」

          「……」

     スー
          ハー

「…………ご、ご、五万円……なら足りる……?」

貯金を切り崩すしかない……

足りないなら……ミスコン資金を切るしかない。
ピアノを買ったとして、その残りがある。

            ・・・・それしかないのだ。

705『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 00:56:32
>>704(ココロ)
『ココロ』は決死の思いで金額を提示する。

 ……… ……… ………

  なぜか起こる沈黙。そして―――

「ええと、五万………五万ですか? 五十万じゃあなく?」

 『困惑』しながら訊ねてくるのは『講師』だ。

「このお店……『20名』は入るキャパで、
 それにあわせ今は『テーブル』が『六脚』、椅子は………『二十五脚』ありますよね。
  それにこの広さの壁紙を揃え、『観葉植物』やその他、
   『湖畔』のイメージにあわせた小物を用意するとなると………

         『5万』では、本当に最低品質のものになってしまいますけども」

706ココロ『RLP』:2015/11/01(日) 01:03:19
>>705(GM)

「ご、ご、五十万……!?」

     (……あるわけないじゃあない!!
      ええ、わ、分かっているわよ……
      足りないわよ、足りるわけないわよねそれじゃあ……)

   スーハー

深呼吸して、心を整える。

      ・・・・
 
            ・・・・

「……25万。
 25万なら、で、出来る……?」

ピアノ代、30万。
そして内装代20万。

これで、ミスコンの賞金は無に帰るが――必要経費だ。

707『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 01:15:28
>>705(ココロ)
「25万………ですか」

『講師』は言いよどむ。
『インテリアのプロ』であるからこそ、彼らのチョイスは
高級なものである事が多いのだろう。
(庶民の)家庭用ではなく店舗用となればなおさらだ。

「あ! アレですね。予算がない中でも
 クライエントの厳しいリクエストに対処する為の!
  その術を学ぶための『演習』!」

と、ここで『講習生』の一人が声を上げる。

「ああ―――そういう事なら。
 ―――分かりました、皆で話し合って用意してみます」

 『講師』も納得してくれた。
  特に問題なければ、お金を渡し、
    買いに行ってもらうのがいいのだろう。

708ココロ『RLP』:2015/11/01(日) 01:48:24
>>707(GM)

 スー
        ハー


これで拒否されたら終わりだ。
そう思っていると――

「……! え、え、ええ。そうよ、そういうこと……!!」
 
         「予算は……す、少ないけれど!
          けれど、ひ、必要……らしいのよ!」

(い、良いのよ……
 あんまりたくさんお金を持っていても……意味がないわ……
 そうよ、な、ないわよ、ええ、し……市場を回すんだわ、私のお金で……)

          「うふふ……」

特別金への執着が強いわけではない。
ないが……この出費額は中々こう、こたえる。

          ・・・・というわけで。

「……じゃ、じゃあお願いね……!
 お、落としたりとかはしちゃだめよ……!」

          「に、西さんも……
           レイク爺も、よろしくねお願いね。」

お金を渡して、行ってきてもらおう。
50万円を普段から持ち歩いているわけではないが……

             ・・・・まあ、そこはそれだ。

709『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 02:02:15
>>708(ココロ)
「分かりました……」

冷静にみるとかなりツッコミどころの多い
『説得』ではあったかもしれないが、
それでも『群衆』たちは買い物に出かけてくれるようだ。
『ココロ』は代表である『講師』にたまたま持っていたお金を渡す。

  「よォし! 行ってくるぞい!」

大金を投じる『ココロ』の葛藤など知る由もなく、
『レイク爺』は意気揚々と出かけていく。
『西』の絆が宿る『群衆のキーホルダー』は、
現在、『群衆』として出現している為、その姿はないが、
きっと、『ココロ』の呼びかけはその『魂』に届いているだろう。

 ……… ……… ……… ……… ………

さて――― 『内装問題』は一応は片付いた。
とりあえず、次にやるべき事をやるといいだろう。

710ココロ『RLP』:2015/11/01(日) 02:16:22
>>709(GM)

「お、お願いね……!」

(ほっ、本当に……素直な人達で助かったわ……
 ……い、いえまだ、帰ってくるまでが買い出しよ。
 け、けど、大丈夫よね、あの人たちはプロだもの……)

もし本物の人間なら――
いや、それはもはや言うまでもない。


 ……… ……… ……… ……… ………

             ……さて。

「な、内装のことを、任せている間に……
 どうしましょうかしら、りょ、料理には材料がいるし……
 い、今のうちに、いる材料は揃えてもらっておきましょうか。」

もう金もないし、食材は普通のを使うしかない。

材料はスマホで知らべれば出るのか?
出るにせよ、なんて検索すればいいのだろう?

「こ、紅茶に、コーヒーに、ワインに……ええと、りんごと柑橘類?
 しょ、しょうがと、ほ、他の香辛料と……ヨーグルトに、凍った果物に……」

          グル  グル

(ほ、ほ、本格的すぎるわ……!
 め、メニュー名で検索すればいいのかしら?)

          「だ、誰か、スマホをお願い……
           メニューに、つ、使う材料を調べるわ。」

また、頼んでみることにしよう。
両手が使えないというのはかくも不便なものだ。

711『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/01(日) 02:25:48
>>710(ココロ)
『大金』を渡した不安はあるが、一応、『レイク爺』もついている。
常識的にはあれだけ大量の家具を即日配達は難しいのかもしれないが………
まあ、そのへんも上手くやってくれると信じよう。

そして、次に『食材』について考える『ココロ』。
再度、『スマホ』検索を『絆たち』にお願いする。

(※ここでGMは落ちますので、前回同様、
  検索してくれる『絆』を募集する形とします)

                              → TO BE CONTINUED
                                (続きは『絆』が来た後………)

712雪の妖精フィギュア@高天原:2015/11/02(月) 00:43:07
>>710-711


   「ヒホホ!
          ヒホホ!」


  雪だるまが、何かをアピールしている……


   「俺がやってもいいホ?」

   「……というか俺が言いだしっぺだし。
    俺がやるのがスジの気がするホー。
     予算や売品に応じて、メニューのリアレンジも必要だし」

713ココロ『RLP』:2015/11/02(月) 00:46:36
>>711(GM)
>>712(高天原)

上手くやってくれるに違いない。
それでようやく、『五分』になる――とココロは思う。

        ・・・・半ばヤケでもある。

「あっ……た、高天原さん、お願いしてもいいかしら。
 わ……私や、他の皆では、細かいところは分からないものね……」

動き出した『雪の精霊』に任せよう。
料理面では彼の知識がありがたい。

(そ、そういえば……
 飴玉、せ、せっかくなのだし……)

視聴覚リンクを行ってみよう。
おためしだ。とりあえずは、どれか一つで構わない。

       (な、何か……見えるかしら?
        いえ、な、何かは見えるでしょうけれど……)

検索を任せている間の、『空いた時間』潰しだ。
偵察の成果、果たしてその効果のほどは……?

714『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/02(月) 23:15:22
>>712(雪の妖精@高天原)
『ココロ』の許可が出たので存分に腕を振るうのがいいだろう。

(※GMとしても詳細を提示して頂けるならありがたい)

>>713(ココロ)
『雪の妖精@高天原』に許可を出す『ココロ』。
それと同時に相手ビルにある『飴玉』の『視聴覚リンク』を行う。

 ……… ……… ……… ………

『飴玉』は縁のある小皿に重ねあって入っている関係もあり、『視界』はあまりよくない。
一つでは斜め上の狭い範囲が辛うじて確認出来るくらいだが………

                                    フワァ

 『運』がよかったのか?
  一羽の『蝶』がふわりと視界を横切るのが確認できた。

715ココロ『RLP』:2015/11/02(月) 23:21:10
>>714(GM)

もちろん皿で一番高い位置にある飴玉の視界だ。

 ……… ……… ……… ………

                                    フワァ

「……!」

高天原の様子を伺いつつ――

(さ……散布中、かしらね?
 まあ、そ、そうじゃなかったら何をって話だし……)

       (こ、声とか……いえ、向こうは一人、二人だもの……)

      ♪
          ♪

飴の視界で、蝶を追う。
また、蝶が向かった方向に別の飴皿があればそちらに切り替え。

716『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/02(月) 23:38:14
>>715(ココロ)
飴の視界を操作し、蝶を追っていく。
『視界』に限界が来ても、飴は『テーブル』ごとに、多量にある。
上手く『視界』を張り合わせていけば―――

                          フワァ

『蝶』をよく見ると、『粉』のようなものを撒いている。
これが『鱗紛』なのは間違いないだろう。
『絨毯』に少しずつ、少しずつ、『鱗紛』が撒き散らされる。
これを全ての『絨毯』に満遍なく行う、という事なのかもしれない。

                          そして。

 『飴玉』の『視界』は、更なる『蝶』を捉える。
   最初の『蝶』………だけではない。

     二頭目、三頭目、四頭目――――

                           いったい何頭居るのだ?

    フワ  フワ
           フワ    フワ    フワ
     フワ  フワ    フワ
                            フワァァァァ―――

 『視界』を変えるごとに更なる『蝶』が見つかる。
  最初の『飴玉』で即座に『蝶』が見つかったのは運がよかったからではない。
   これだけ居れば、一頭くらい映るのがむしろ自然だったという事か。

717ココロ『RLP』:2015/11/02(月) 23:48:36
>>716(GM)

    フワ  フワ
           フワ    フワ    フワ
     フワ  フワ    フワ
                            フワァァァァ―――

「ひゃっ……」

      (す、す、すごい数だわ……!?)

スタンドは一人一つ。
つまりこれは――

(こ、これだけの数……全員が能力を使えて、まとめて一体……!
 わ……私のRLPに、に、似ている……? い、いえ、私のはピアノで一つよね。)

数を武器にするタイプ――というところは同じか。
アレ一匹では散布に時間がかかり過ぎよう。

               ・・・・驚愕するココロ。

(と、とりあえず……
 一つくらいオンにしておきましょう……)

テレビを視界の片隅に入れて置く感じ。
今は何もないのだし、この状態にしておこう。

(……な、何だか犯罪的な気がするわ。)

              ・・・・仕方はあるまい。

718『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 00:05:02
>>717(ココロ)
『ココロ』はたくさんの『蝶』の群れに驚愕する。

これらは全て『スタンド』。スタンドは一人一体というが、
人によっては『一つの群れ』を一体を見なすパターンもあるのかもしれない。
もちろん、ココロの『友達』や西の『群衆』のように、能力の結果という可能性もあるが………。

『ココロ』は飴玉の視界を心の片隅に置いた。
今は何もしていない状態なので何か特変があればすぐに気付くだろうが、
何かに集中している時は、『見逃す』可能性もある事に気をつけなければならない。

 ………

 とりあえず今は、時折、『散布中』の『蝶』が映るのみで特段、変化はない。
 おそらくだが『散布中』はこれからも、そう変わり映えしないのではないかと思われた。

719ココロ『RLP』:2015/11/03(火) 00:26:50
>>718(GM)

「…………」

(ちょ、蝶が飛んでいる、だけ……ね。
 まあ、そういう予定なのだし、そういうものよね……)

今はそれでよい。
ずっと見張っているわけにもいかないし――

       ・・・・さて。

(た、高天原さん、苦戦しているのかしら。
 そ……そうよね、作り的に操作しにくいでしょうし……)

       (な、なんて。失礼よね、そんな考え方……)

今は出来ることも思いつかない。
へたに動き回るわけにもいかないし。

            ・・・・高天原を待とう。

720高天原:2015/11/03(火) 00:44:01

「こんなもんかホ?」

 とりあえず、レシピと材料をピックアップ。
 レシピに関してはネット上に落ちていたものに限るが…

 とりあえずメモ帳に保存して、見せる。


ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1414167533/l50/583-587

721雪の妖精フィギュア@高天原:2015/11/03(火) 00:46:38
>>720

722『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 01:21:48
>>719-721(ココロ&ヒーホー)
『雪の妖精』のスマホ動作をじっと待つ『ココロ』。
ほどなくして、『雪の妖精』は種々の『レシピ』を
スマホのメモ帳に貼り付け、『ココロ』に見せてくれた。

723ココロ『RLP』:2015/11/03(火) 01:32:19
>>720(高天原) 
>>722(GM)

「あっ……す、すごいわ、高天原さん。
 も、もう……検索し終えたのね。ありがとう……!」

       「こ、これなら――」

(そ、そうよ。調べるだけじゃなくて……メモしていたんだわ!)

だから苦戦しているように見えたのだ。
彼に感謝しつつ、これで。

「こっ……このメモに書いてある材料!
 これのよ、用意……お願い、出来るかしら?」

黒子の小人に聞いてみよう。
不可能や、不都合があれば言ってくれるはず。

          (も、問題は、量だけれど……)

多くても置き場に困る。
少ないのはもっとだめ。

        ・・・・どうするか。

724『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 01:42:01
>>723(ココロ)
「………『食料』として用意は可能だ」

『メモ』を一読した『黒子』は『ココロ』にそう告げた。
『標準的なもの』という基準を満たしていたのだろう。

 「どの程度、用意しておく?」

そして『黒子』は、『ココロ』が今まさに悩んでいる事を訊ねてくる。
まあ、大まかに『何人分』というのでもいいのかもしれないが………

725ココロ『RLP』:2015/11/03(火) 01:57:43
>>724(GM)

「え、ええ。調理はこっちで頑張るわ。」

           ・・・・そして。

(ご、五十人分だと……
 どうなるのかしら……? 多すぎる?)

       (み、皆が同じもの頼むとは限らないものね。)

「しょ、食パンは……
 いろいろなメニューに使うから、多めがいいわね。
 そ、それこそ、50人、いえ、40人分くらいはまあ、用意しても……」

       「ほ、他は……
        ど、どうしましょう……」

頭を悩ませる。
仕入れなど経験を通り越して想像すらほとんどしない。

「あ……あとから追加って出来るかしら?
 とりあえず、に、25人分くらい……? お、多い? 少ない?」

       「つ、追加できないならもう少したくさん……
        あっ、しょ、食パン以外でも、色んなメニューに使うのは多めに……」

あまりにも目安が分からない。
整理にも時間がかかるし、思い切った真似はしづらい。

               ・・・・ひとまず、取り返しのつく量にしよう。

726『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 02:07:39
>>725(ココロ)
『ココロ』は悩んだ末に、とりあえず食パンは、『40名分』、
他は『25名分』くらいを頼む事にした。

『黒子』が言うには、『追加』も可能だという事であり、
いざとなれば廃棄してもいいのだろうから、
そこまで深刻にならなくてもいいのかもしれない。

 「20分ほど時間をもらうが、いいか?」

『黒子』は『ココロ』にそう告げてくる。どういう手段を使うのかは不明だが、
『20分あれば今の食材を用意出来る』という事なのだろう。

727ココロ『RLP』:2015/11/03(火) 02:15:57
>>726(GM)

「え、ええ……ありがとう。お任せするわ。」

       コク

頷いて返す。

廃棄は出来るにせよ、抵抗はある。
出来れば適正量を見極めたいところ。

            ・・・・無理だが。

(こ、これで……あとは色々と、帰ってくるのを待つだけね。)

視聴覚を確認しつつ、だ。
他に何かやることはあったろうか――

(ピアノ……は、そ、そういえばどうしましょう。
 あれがないと、内装を組もうにも組みづらいわよね……)

演奏しながら行くのは不自然……か?

しかし今演奏を切るわけにもいかない。
そもそも、今ここを離れるとインテリア軍団が困る気もする。

「あ、そ、そういえばBGMも用意しなきゃなのよね……」

まあ必須ってこともないだろうが……
それから、人員集めにもいかなくては。

             ・・・・まさしくてんてこまいだ。

728『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 02:27:56
>>727(ココロ)
『ココロ』は『黒子』に『食材』を依頼する。
『飴玉』の視聴覚には、相変わらず『蝶』が飛び交っている。

『インテリア軍団』は、普通に考えれば
あれだけの家具をチョイスするのに、少なくとも『一時間』はかかるのではないだろうか。
それまで何もせずに待つのは、効率的ではないが………
一方で、『エアピアノ』を弾きながら行動しなければならないという制限がある。

『時計』を確認すると今は『17:35』で、開始までは、約『2時間半』。

                               ………果たして間に合うのか?


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

729ココロ『RLP』:2015/11/03(火) 23:26:11
>>728(GM)

「……」

(か、考えなくちゃあ……絶対に必要な物……
 い、今何が何でも、必要な物といえば、そ、そうだわ。)

        「……ひ、人。人よ。
         人だけはいないと始まらないわ。」

ピアノがなくても。
内装がそのままでも。
料理がちゃちでも――店は一応出来る。

      ・・・・なので。

「ひ、人を……見つける。それが最優先。
 今は西さんがいないから、後になるけれど……」

『ココロに協力して』『ここまで来て』『自身の複製を許してくれる』
『料理か接客の技術を持つ』『雰囲気のあった人を』『最低でも9人』

(……どう、しましょう。
 今からそんな都合よく、あ、集まるの……?)

ピアノを弾かなければ、群衆任せに出来る。
そして、ピアノ調達に必要な諸々の手間も省ける。

(け、けれど……向こうはショーまでやるのよ……!?
 ピアノを弾いて勝てるかですら、ぜ、絶対とは言えないのよ……!?)

                   ・・・・どうするか。

730『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/03(火) 23:56:09
>>729(ココロ)
『ココロ』は現状を考察し、優先すべき事項を頭の中でまとめる。
最優先は―――『人』。『従業員』。

 『従業員』については様々なパターンが考えられる。

まず、西の能力で『群衆』を使うパターン。

 一番手軽なのは、『ネット検索』で必要な群衆の『写真』を確保する事だ。
 先ほどの『インテリア軍団』の例からもわかるとおり、
 『群衆』は『目的』こそ重視するものの、上手く誘導してあげれば
 間接的に『操作』する事も可能だ。
 ただ、それだと、その『写真』の中に『ココロ』はおらず、
 『群衆』を出し続けるために『ココロ』が『エアピアノ』をずっと弾き続けなければならない。
 (=『ココロ』の生ピアノ演奏アピールは難しくなる)。

 また、『接客に秀でた者を複数人探しだし、それらとココロが写真を撮り、素材となる』という案もある。
 これを行う事で、『群衆』の中に『ココロ(偽』が含まれる事となり、
 その『ココロ(偽』が『ピアノ演奏』を行う事で店が華やかに彩る事が出来る。
 ただ、『ココロ』が懸念しているとおり、今からその者たちを探すのは、
 効率よく目的を持って捜索する必要があるだろう。

後は、西の『群衆』を使わないパターン。
 これのメリットは『ココロ』が常時、エアピアノを使わなくて済み、融通が利くという事か。
 つまり本物の『ココロ』が『ピアノ演奏』に没頭する事が出来、
 また、店で何かあった時、すぐに対応しやすくなるだろう。
 問題は………『本物の従業員』を探すのが困難だという事か。
 手っ取り早いのは金銭による雇用だが、すでに『ココロ』の持ち金はジリ貧だ。
 よほど上手くやらなくては確保は難しいだろう。

現在、この場には『レイク爺』と『群衆のキーホルダー』以外、残り全ての『絆』が揃っている。
一人だと考え付かない事や不安な事もあるはずだ。
『ココロ』を助けるべく、意見がある『絆』がいれば気軽に発言するのもいいかもしれない。

731???:2015/11/05(木) 21:02:25
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1407520052/184
『異なる時空』より、何かが現れようとしている……

732ココロ『RLP』:2015/11/05(木) 21:18:39
>>730(GM)
>絆各位

(……は、早く決めなきゃ……
 でも、や、やっぱり……ピアノ無しで勝負できるとは思えないわ……)

         ・・・・つまり。

A.ココロを含む10人以上の写真を用意し、群衆にする。
B.ココロ本人が店に出て演奏する(少なくともその間は絆は使えない)

「……しゃ、写真を用意する方がまだ簡単よね。
 絆の力無しで店員さんを用意できるはずがない……」

      「……け、けど……」

不安要素は――人数だ。
カフェやレストランに、ほんの二時間半後に9人も自由に動けるスタッフがいるか?
 
            ・・・・説得の方法は?

(せ、せめて、せめて店員さんを何人か確保出来たら……
 え……演奏中はその人たちに任せて、それ以外の時は群衆任せにしたりも……)

(そ、そ、そんなの……しょせん、机上の空論よ。
 とにかく、従業員がたくさんいそうで、お店の雰囲気とはずれない店……)

複数の店、という手もある。
だが、その場合どこかに集まってもらう必要がある。
その際に相手どるのは群衆ではなく実際の人間。下手を打てば、終わる。

「み、み、みんなは……
 みんなは何か、あ、アイディアは……ないかしら……?」

        「ご、ごめんなさい、私……う、上手く思いつかなくて……」

今頼れる存在は、絆たちだけだ。
もしノイズで動けないなら、そう長い時間も取れない。

スマホで前に調べた店を含めて適格そうな店を求め、即座に向かわねば。
その帰りにピアノを購入して設置し、また衣装をも回収しに行く。それでなんとかする。

733『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/05(木) 23:50:22
>>731(???)
荒咬PLは以下のアンケートにお答えください。

当ミッションに………
1.がっつりミッション参加可能
2.ちょこっとなら参加可能
3.現在多忙の為、すぐ離脱したい
4.その他(細かい参加周期・希望をおききします。
       ご希望に添えない場合もございます)

いずれの場合も報酬すら出るんだか出ないんだか分からない
どんな事が起こるか分からない有様となります。

734『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/05(木) 23:56:32
>>732(ココロ)
『ココロ』は『絆』にアイディアを募る。

以前、調べた店を思い出す(>>500)。
ここから選ぶか、更に探すか、
はたまた『店』以外の場所から確保するか―――

(※『絆』の回答を『待つ』のであれば、進行は休止します。
   その場合は大まかな『回答待ち期限(リアル)』をご提示下さい)

735ココロ『RLP』:2015/11/06(金) 00:00:01
>>734(GM)

「…………」

    ゴクリ

(む、無責任だとは思うけれど……
 しょ、正直、私だけじゃあいいアイディアは出ないわ……)

      (それでも……
       いざとなったら、そうするしか……)

絆たちの反応を待つ。

(*長考も兼ねて、待たせていただきます。
  期限は11/9月曜の23:00まででお願いします。)

736???:2015/11/06(金) 00:07:27
>>733
(1や2も楽しそうなので非常に残念なのですが中の人のリアル事情により3でお願いします)

737『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/11/06(金) 00:21:03
>>732

「うん。」
             「うん?」
                              「う〜ん?」

子狐が首を傾げる
悩んでいるのだろう。

「しょうみ、どれも難しいわなぁ?」

「鈴元家家訓『心持つものは玩具ではない』」

「さっきみたいに、はよすむんやったらエエけど。相手の説得に時間かかるやろし。」

ともあれ人間を生き物を相手にするのは骨が折れる。
玩具のように自由に弄べはしない。

「写真やったらその人がどんな人なんかはわからんしねぇ。」

「今の僕にスカウト、勧誘は出来んしなぁ……
 でも何人か、生身のお人さんがいてくれたら嬉しいわぁ。」

「ちゃんと自分で選んだお人さんやし、信頼できるやろ?
 それにそのお人さん中心にしたら、他の店員さんがアカンくてもなんとかなりそうやし。」

子狐はそう言って鈴を尾で弄んだ。
心無き物体で遊ぶ。元は心などない小物がココロを通して心を持った。
奇跡的な縁だ。縁は異なもの味なものである。

「『群集の写真』を用意する。『生身の店員さん』も用意する。」

「両方、出来るやろか?」

738『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/06(金) 00:29:21
>>731>>736(荒咬)

         ズ  ァ  ァ  ン

『荒咬』が出てきたのは、どこかの『繁華街』のようだった。
 どこか―――いや、ここは『黄金町』か。狭い路地。
   ………暑い。季節的には『夏』だろう。

「まったくなんでこんなミスするかのッ!
     急いで帰らねばならぬのに!」

こんな声に目をやると、そこには車輪が溝にハマって立ち往生する『軽トラック』があった。
『軽トラック』には『テーブル』がいくつか積まれている。
その『軽トラック』の周りで数人の男たちが必死に車体を溝から上げようとしている。

そして、『軽トラック』の上には………『小さな老人』が居た。
奇妙な格好のソレは、周囲の人間には認知されていないようだった。

「急がねばならんのじゃァ! 『ココロちゃん』が待っているのじゃあ!」

 事情はほとんど分からないが、急ぎの用事があるようだ。

739雪の妖精フィギュア@高天原:2015/11/06(金) 18:07:17


「内装はまだないそうヒホ」
「……」

 氷魔法を唱えつつ覚醒する雪の妖精。
 おのれノイズめ。

「ところでホ、スゲー都合のいい話を思いついちゃったんだけど。
 ココロちゃんが写っている、料理か接客ができる群衆の写真があるのが一番良いヒホね?」

 その他は善後策、ということなのだろう。
 ココロ抜きの群衆を出すとなると、ピアノ生演奏ができない。
 群衆に頼らず生身の人を集めるとなると、金銭やその他のしがらみがある。

 ただ、最善策はそれを用意するのが困難と言う話だ。
 であれば、用意するのではなく、既に存在している可能性を一応探ってみたい。


「そんでホ、話は変わるんだけど、ウチの学園って学園祭あるホ。
 『煌々祭』つって、結構でっかい規模でやるやつ。
 そんで学園祭っていったら、文集とかのために、必ず『記念写真』撮ってるホ」

 『煌々祭』。秋映学園で行われる学園祭の名だ。
 屋台が並んだり、学外からも人が来たり、クラスごとで催し物をやったり。
 やったのは二年前じゃねーのとか、二年前なのに学年変わってねーなとか絶対言ってはいけない。

 とにかくココロも学生である以上は、おそらくこのお祭りに参加しているはずなのだ。


 (参照:ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1328104343/589)

740雪の妖精フィギュア@高天原:2015/11/06(金) 18:14:27

「特にこの手のイベントって、イベント後に撮影した写真を壁一面に並べて、
 生徒は欲しい写真を注文して……みたいなこと、やるヒホ?
 しかも卒アルとかにも必要になるから、絶対一度はクラス全体の集合写真みたいなの撮るホ」


「ココロちゃん。単刀直入に聞くけど、『学園祭の時の、クラスの集合写真』って買ってたりしないホ?」


「ココロちゃんのクラスが、例えばカフェとか料理系の出し物やってたのなら最高ヒホ。
 そうじゃなくても、このシーズンの学生って『出し物』にかける異常なやる気があるホ。
 『プロ』と比べりゃあどうしたって質は落ちるけど、それを補う『手数』と『テンション』はあると思うホ」

「何より、同級生ッホ? 見ず知らずの相手より、ずっと気心も知れてるホ」
「説得だって、その分楽になると思うホ。ギャラも要らないだろうし」


 集合写真は、イベント系の記念写真の中でも一番注文数が多い。
 写真なんてどうしたって、『自分が映っている』ものを優先的に購入するからだ。
 写真に写るのが苦手な子でも、集合写真には写っているだろうし、
 この手の写真は「思い出のために」と親が買わせるようなこともある。

 さらに言えば、学園祭は『毎年』行われるものだ。
 今年の出し物が飲食関係ではなかったとしても、去年。それがダメでも一昨年。
 遡って、一番今回の企画に合う集合写真を探せるはずだ。
 もし一度も飲食関係に携わったことが無くとも、メニューにはせいぜいが家庭科レベルで再現可能な料理しか載せていない。

 つまり、『ココロが写っている、10人以上の、接客や調理の出来る人材の写真』。
 条件を満たす集合写真をココロが持っている可能性は高い。


 一方で……

 持っていたとしても、それを家、もしくは学校に取りに行く時間的な余裕があるかどうか。
 そもそもココロが学園祭に参加していなかった可能性だってある。
 プロに質は劣れども、やる気と手数は……とはいうが、その辺りは全て希望的観測だ。
 全ての質が『学生の出し物』レベルになってしまう可能性がある。

 都合が良い、と言ったのはそういう意味だ。

741荒咬子『ザップ』:2015/11/06(金) 22:11:39
>>738

                      『 Z A P 』!

虚空より、『男服を着た女』が現れた。
彼女――いや彼こそ『荒咬左武郎』。『次元移動者』だ。

「……暑ッ! 『レース場』もそうだけど、いまちょっとチャンネルが『夏』寄りっぽくなってるのかしら? ……アラ?」

『レース場』、『列車の上』と来て『夏』。
黄金町の外にこれだけ連続で出るのは珍しかったが、元の場所に戻ってきたようだ。
……そこに。

>「急がねばならんのじゃァ! 『ココロちゃん』が待っているのじゃあ!」

目の前には、立ち往生する『軽トラック』と『見えない老人』。
荒咬子は、男たちの背後から『老人』に『スタンド会話』で話しかける。

「ウッフーン。手、貸そっか〜?」

『ザップ』の『豪腕』と『超神速』で、『軽トラック』の車体を持ち上げる。(パスBA)
豪腕とはいえさすがに車をぶん投げられるほどのパワーはないが、男数人と一緒に溝から脱出させるだけならなんとかなるだろう。

「『もう貸しちゃった』けど〜」

742ココロ『RLP』:2015/11/07(土) 00:02:43
>>737(鈴元)

「ほ、他のことはともかく……
 ええ、ひ、人の……心がある相手だものね……」

     「事情とかも、あるでしょうし……」

何もかも違う。
『友達』とも、『群衆』とも。

「そ……そう、よね。
 絆の皆と、私だけじゃあ、出来ないこともあるわ……」

「生身の人と、ぐ、群衆の写真……」

当然同じ相手ではいけない。
一人でも被ってしまえば、『同じ人が二人いる』ことになる。

      「……りょ、両方用意しなくちゃあね……」

実際、群衆無しでは人が足りない。
群衆だけでは咄嗟のことに弱すぎる。

         ・・・・そして。

>>739-740(高天原)

「しゅ、集合写真――――」

        「ど……」

           「どう、だったかしら……」

学園祭。もちろん参加はしていた。
サボる勇気もないし、そんな理由もない。

         ……とはいえ。

ココロは凄まじく消極的だったし、出し物にも乗り気ではなかった。
今だって、お祭り騒ぎよりは静かなところが好きなのがココロなのだ。

(集合写真……か、買ったような覚えは……
 け、けれど、ど……どこにしまったかしら……)

      (……ひ、引き出し?
       す、捨てちゃった……?)

「ご、ごめんなさい、探せばあるかもしれないけれど……
 ど……ど、どこにしまったか、わ、忘れてしまったわ……」

確かに集合写真は格好の群集素材だ。
人数は申し分ないし、少なくともその辺のバイト店員と比べて、そう見劣りはしまい。

「せ……折角の案なのに、ご、ごめんなさい。
 でも……や、闇雲に動くよりは、い、いえに戻って探す方が確実かもだわ……」

最悪、他の写真なら家にいくらでもある。

他に何も出なければ、この案を採用すれば結果は出せる。
もっとも――相手側のスタッフはスタンドで強化されたプロの接客業。

            ・・・・まあ、人材差は覆しがたい。

743『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/07(土) 00:19:42
>>741(荒咬子)
突然の光景だったが、あらゆる次元を移動し、
奇妙な場所に出くわす事も多い『荒咬』にとっては、
比較的穏やかな状況だったかもしれない。

取り乱す事もなく即座に人助け―――

                 『軽トラック』の車体をスタンドで持ち上げる『荒咬』。

                 ズルルル     ドガァン!

その助力が功を奏し、『軽トラック』は無事、溝から脱出する事が出来た。

 「おお! やったぞ!」「なんだか急に軽くなったような……」
  「あ、アレだ。火事場の馬鹿力? そんな感じだろ?」

持ち上げようとしていた男性たちはどうやら、一般人のようだ。
『ザップ』の姿が見えない為、いきなり脱出できた事に少し戸惑っていたが
ほどなくして、車内へと戻っていく。

     「ほほほ! ありがとうのォ〜〜 助かったワイ」

唯一事態を正確に把握出来ていたのは『小さな老人』。
どうやら、『スタンド』の知覚が出来ているようだ。

まもなく車は発進するだろう。
何かあればこの『老人』と少し話してもいいし、
特に何もなければそのまま見送り、再び『旅』に出るのもいいだろう。

744荒咬子『ザップ』:2015/11/07(土) 01:22:30
>>743

荒咬は、困っている人を見かけたら積極的に『手助け』するようにしている。
どんなときも前情報なしであっという間に『当事者』になってしまうので
なんでもいいから行動の基準が必要だということもあるし
『この世には総合的には善人の方が多い』ということを信じていて、そしてそれを実際に見てきたからだ。

「またね〜 おじいちゃん。
 『ココロちゃん』に『異なるチャンネルのファン』がヨロシク言ってたって伝えてねぇ」

そのまま『軽トラック』に乗っていく『小さな老人』を、笑顔で手を振って見送った。


軽トラックが見えなくなったあと、荒咬は老人の言葉を思い出していた。

「……『ココロちゃん』? 聞いたような聞かなかったような……
 名前は知らない子ねぇ」

実は荒咬とココロは何度か会ったことがあり、面識がある。
ココロは荒咬が『異なるチャンネル』から出てきた場面を目撃したこともあるが
色々とタイミングが重なって、互いに名乗ったことはない。
ちなみにそのときも「ココロの元に向かう一般人」の近くに『出現』していた。
二人は何か『奇妙な縁』がある…… のかもしれない。

「……さて、『夏』! 『アイス』! 『海』! 『スイカ』! 『ナンパ』!
 あと『10分』くらいしか『このボデー』が持続しないし、急いで満喫しないと!」
「あっ、『自分』に出会っちゃうのだけは気をつけないといけないけどね〜」

よそ者の『次元移動者』は上機嫌のまま、『夏』の『黄金町』に旅立っていった。

745『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/07(土) 01:50:11
>>744(荒咬子)
「お? おう! なんだか分からんが伝えとくぞい!
 ありがと(ここで車が発進した)

           お  お    お ぉ  ぉ

                                な   あ
                                        ぁ   ぁ   ぁ

遠ざかっていく『老人』の、叫ぶような謝礼を背に
『荒咬子』は残り少ない自身の身体での生活を満喫する事にする。

 『夏』。元の月日より『数ヶ月前』に遡ってはいるが………
 いや、『ザップ』の前ではその程度は『誤差』にしか過ぎないのだろう。

                                        スレッド
  さようなら、『次元旅行者』。もし遭えるならば、願わくばまたこの場所で。

746『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/09(月) 23:25:19
>>742(ココロ)
『絆』たちの意見をそれぞれ考察する『ココロ』。
ただあくまで意見は意見。最終的な『決定』は『ココロ』がするべきだろう。

意見が出尽くしたのか、『ノイズ』の為か、
『絆』は小休止し、少しの間、『沈黙』が訪れる。

また、新たな問いかけをすれば、
あるいはそれに反応してくれる
『絆』が出てくれるかもしれないが―――

747ココロ『RLP』:2015/11/10(火) 00:08:56
>>746(GM)

出た案――『集合写真』
これは実際有用な案だ。

高天原が言うように知り合いが映っているのも悪くない。
店員としての質も、学生気分とはいえ、そう悪い物ではないだろう。

……問題があるとすれば、過去のココロを従えられるのかどうか、だ。
従えたとして、ベストな演奏をさせられるのか、どうか。
また、実際に今店などで写真を撮るよりも、『店員が店に来てしまう』リスクが高い。

(いい手だけれど……さ、最終手段、ね。
 でも、そ、それがないとあるでは、全然……違うわ。)

いざとなれば携帯にも写真くらいある。
自分と親友のツーショットが多いが……10人以上の写真もあっておかしくない。

         (……す、少しは気が楽ね……)

「……じゃ、じゃあ……そ、そうね。
 さっきのお店以外で……こ、湖畔らしい人がいそうなところって、思いつくかしら……」

        「ご、ごめんなさい。
         こ、湖畔らしいと言っても……
         よ、よくわからないでしょうけれど……」

出来れば人数も、多い方がいい。
改めて、何かいいアイディアはないだろうか?

           ・・・・ないならないで、動き出さねば。

748『軍人フィギュア』@朱鷺宮涙音:2015/11/10(火) 00:13:10
>>747
「…うう、あ、すいません。
 足ががたがたしてました…」
暫くの間、ノイズの影響なのか
しばらく口を閉じていた軍人フィギュアは口を開いた。

「湖畔らしい人…?
 えーっと例えば…釣り人とかですか?」
まず最初にイメージとして思いついたのがそれだった。
まぁ、湖畔にいてもおかしくない人といえば釣り糸を垂らしている誰かと考えたのだろう。

「…まぁ、私の場合まずはじめに思いついたのが
 ココロさん自身だったりするんですけどね…
 他に考えられるとしたらやっぱり…
 湖畔のレストラン風味に、エプロンを付けて三角巾を被った
 そんなアウトドア風のコックさんなんですけどね…」
妙かな?と心配そうに尋ねてみる

749『鈴付き子狐ストラップ』@鈴元涼:2015/11/10(火) 00:39:08
>>747 (ココロさん)

「湖畔?」

「んー?」

「おっとりしたお人さん?」

子狐の中での湖畔のイメージはそんな感じらしい。

「水溜さんか、おっとりしたお人さんや思う。」

念押しするように二度告げた。

「湖畔に行ったらおりそうやけど、時間もったいないしぃ。」

湖畔に行って、帰ってくるまでにも時間はかかる。
居たとしても交渉に時間はかかるし、居なかったら目も当てられない。
どんな手段をとるにしてもある程度の危険を背負わなければならない。
だが、出来れば安全確実な策を選びたいのが人間なのかも知れない。

「あ、弁天橋?」

「あそこはお人さんようおるし。」

昔そこで色々やったような気もする。

「誰かそこにおるお人さんの友達紹介してもらうとか
 人とか探す手伝いしてもらえるかも知れへんわ。」

あくまで上手くいけば、の話である。

750ココロ『RLP』:2015/11/13(金) 02:26:28
>>748 >>749(朱鷺宮と鈴元)

「つ、釣り人は……そうね、こ、湖畔らしくはあるけれど……」

         「……ご、ごめんなさい。
          聞いておいて反対するなんて。」

(わ、悪いとかじゃあない、けれど……
 お、お店のイメージとは、な、なんとなく……
 そんな、な、なんとなくなんかで、拒否するのもどうなの……?)

しかし釣り人は何か違う気はする。
こう、湖畔は湖畔でもワイルドな方というか、男の趣味感がある。
 
             ・・・・女性もいるだろうが。

「わ、私? そ、そうよね。湖畔代表だものね。
 こ……湖畔らしさといえば自分だという自信を持たなくちゃあね……」

(そうよ、私は湖畔代表よ……
 け、けれど、まあ、べ、別に偉ぶることもないわよね。
 こ、湖畔を勝たせるために、さ、最後まで頑張るだけだわ。)

湖畔らしい女ココロ。
確かに湖畔はココロのソウルスポットだ。

「お、おっとりした人……
 そうね、やっぱりこ、湖畔――H湖の方に行くのが――」

            「……弁天橋?」

(え、ええと……確か、な、ナンパの人がいっぱいいる……
 ね、ネオンストリート、は……繁華街の、真っただ中、よね……?)

湖畔よりははるかに近い。
そして、多様な人種がいそうでは、ある。

あるのだが――

(か、絡まれたりとかするんじゃあ……!?
 ……べ、別にナンパされるとかじゃなくても、そ、そうよ。
 こ、こ、怖い人とか……こ、これも自意識過剰かしら……?)

少し怖くもある。人前での耐性は昔より上がった。
けれど、根本的に臆病なのは、そうそう変わらない。

                (こ……ここから何分くらいだったかしら……?)

751雪の妖精フィギュア@高天原:2015/11/13(金) 23:16:58
>>747


「『湖畔』らしい人……」

 首をひねる。

「『湖畔』……『キャンプ』……『アウトドア』……」

 つまり、連想ゲームだ。
 湖畔という単語から、何を思い浮かべるか。


「……『DION』の『レジャーコーナー』」

 黄金町にどっかと構える、一大百貨店。
 思えばあそこも人材、群衆の宝庫だ。


「さっきまでの『カフェ』や『レストラン』とは、ちょっと違う方向になるけど……
 『湖畔』っていうと、俺は『キャンプ』や『アウトドア』を思いつくホ。

 この町でアウトドア用品そろえようって思ったら、まず『DION』に行くホ。
 『レジャーコーナー』の販売スタッフなら、きっと展示設営にも詳しいホ。
 まるで湖畔にキャンプに来たような! ……そんな内装を作ってくれるかもしれないホ。

 それに、『DION』は生鮮食品も売ってるホ。『フードコート』だってあるホ。
 つーことはいわゆる、『試食コーナー担当』や、『調理アドバイザー』もいるはずだホ。

 もし『DION』の従業員一覧みたいな、集合写真を見つけてこれれば……
 『料理人』も『展示担当』も『接客担当』も『レジ打ち』も、いっぺんに確保できるホ。ただ……」


 ただ。

 今までの案と比べて、その『素材』の確保や、『群衆』への説得の難易度は跳ね上がるだろう。

 まず『素材』の確保。
 店舗によっては、ホームページや店頭に、従業員の写真を載せている場合がある。
 ただ、確証はない。もしなければ、自分が乗り込んで、素材を探してくるしかない。

 それに、『群衆』への説得。
 本来『DION』の店員である彼らに、いかにして喫茶店の経営を頼むのか?
 研修だと偽るか、系列店を騙ってヘルプに来て貰う体を取るか、……どうだろう。

 学生とは違う、技量を伴った専門のスタッフ。確保できれば、力強いだろうが……


 ということを、一応提案してみる。




 ……なんだかひどくタイミングを逃したというか、発言をするのが遅くなってしまったような気がする。
 ので、発言した後はいたたまれず、こっそり隅の方へ移動する。
 まあ、現状そろっている案でも戦えないことはないだろうし、自分のこの案はなくてもいいだろう。

752『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/13(金) 23:20:10
>>750(ココロ)
『ココロ』は新たに出た『絆』たちの意見を考察してみる。
『釣り人』に関しては今回の店のイメージとは少し違ったが―――『弁天橋』。
こちらの意見はもしかすると役に立つのかもしれない。

『弁天橋』は『繁華街』を流れるS川にかかる橋だ。
ここからは10分もあれば余裕で辿り着けるだろう。
しかし、『ナンパのメッカ』と目されるこの場所………。
うら若い『ココロ』が一人でいけば、どうなるかは想像に難くない。

753ココロ『RLP』:2015/11/14(土) 01:17:47
>>751 >>752(GM、高天原)

(弁天橋……ほ、本当に自意識過剰かしら……?
 あ、あの辺りって、治安も良くないと聞くし……
 な、ナンパじゃなくても、こ、怖い目にあわされたりとか……
 そ……そんなところにいる人に、は、話しかけてもいいのかしら……?)

弁天橋に行くのは、やはりどうにも恐ろしい。
被害妄想とか自意識過剰では済まない事が起こりかねないとココロは思うのだ。

「……き、決めたわ。
 や、やっぱり、湖畔の近くのお店に行くことにする。」

「べ、弁天橋の人は……ご、ごめんなさい。
 イメージだけど……お店に合わない気がするの。」

安パイを取ろう。弁天橋は近いが、『危険』だ。
都合よく行くことを信じるなら、より効果の高い方を信じたい。

「きょ……協力してくれる人がいたら……
 その人たちと一緒に、しゃ、写真を撮るわ。
 も、もしできるなら、お店に来てもらってもいいけれど……
 けどきっと、それは無理だわ。そのお店だって営業があるもの。」

         「写真も駄目なら……演奏は、な、無し……」

もはやそれしかない。
カフェなりレストランなりに、協力してくれる人が9人いることを。

「そうなったら、しゃ、写真はネットで探しましょう。
 DIONモールのような大きなお店なら、そうね、色んな人が一度に集まるわ。」

(せ、説得は難しいかもしれないけれど……
 ぐ、群衆なら、な、何とか……丸め込めるかもしれないし……
 もし、もしそうなったら、もうその手しかないんだもの……やるしかないのよ。)

とりあえず、今度どうするかは決めた。
もちろん、絆たちの意見があるなら、まだ取り入れる余地はある。

754『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/14(土) 01:31:37
>>753(ココロ)
逡巡の末、『ココロ』はとりあえずの結論を出す。
『湖畔近くのお店』へ赴く。
とりあえずの検索結果はスマホに残っている(>>500)。
ここから店を選ぶもよし、更に違ったアプローチで探すもよし。

検索で見つかった
『レストランバー ティンバーレイク』
『CAFE ほとりのそばであなたと』

は、位置的には似通っており、徒歩で行けば『30分』ほどか。
往復するだけで『1時間』―――
ただ、これは『湖畔』近くまで戻るなら、仮にほかの店を探したところで大差ないだろう。

755ココロ『RLP』:2015/11/14(土) 01:42:20
>>754(GM)

「……よく考えれば、湖畔近くじゃなくても……
 お、落ち着いた雰囲気のお店なら、それでもいいわね。」

(湖畔は、と、遠いものね。 
 時間があるなら、そのほうがいいでしょうけど……
 こ、これも妥協よね。でも、こ、これくらいの妥協は……)

        (よ、よくは、ないけれど……
         コンセプトは、そ、そのままだもの。)

湖畔っぽいカフェ、というコンセプトはある。
衣装も用意はしている。

とはいえやることは普通の接客。特別な技能は必須ではない。
ゴールさえ変えなければ、そこにたどり着く経路は違ってもよかろう。

「……だ、誰か、スマホで調べてくれないかしら。
 『黄金町 カフェ 落ち着く』とか……そ、そんな感じに……」

(どんな感じよ……あ、あいまいすぎるわ。
 けど、そ、それ以上に良いキーワードも思いつかないし……)

とはいっても、けっこうこういうキーワードでも出る物だ。
誰もノイズで動けない感じなら、『軍人朱鷺宮』辺りにお願いしよう。

756『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/14(土) 01:53:11
>>755(ココロ)
『湖畔』までの距離を考え、ココロはより
最寄の店舗を検索してみる事にする。
思い浮かぶ『キーワード』はやや曖昧………
より良い『キーワード』を提示してくれる『絆』がいるのなら
それを参考にしてもいいし、ただ『検索』だけをお願いするのもいいだろう。

(※『絆』のリアクションを待つのなら、期間提示をお願いします。
  特に待たないのならば、そのまま、
  『提示キーワードを軍人@朱鷺宮に検索してもらう』という判定でGM処理します)

757ココロ『RLP』:2015/11/14(土) 01:56:42
>>756(GM)

ココロは少しだけ、絆たちの動きを待つ。

(*せっかくなので待ちます。
  期間は今日の23:30まででお願いします。)

758『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 00:14:16
>>757(ココロ)
『ココロ』は『絆』たちの動きを待ったが、あまり反応は見られない。
『ノイズ』なのか―――あるいは『疲れ』のようなものもあるのかもしれない。

『軍人@朱鷺宮』が『ココロ』のお願いを聞き届けるべく『検索』をはじめる。
そのワードは『ココロ』が提示したとおりの『黄金町 カフェ 落ち着く』。

    ………
           ………
                   ………

『黄金町』に点在する落ち着くカフェ。
その中でも今現在この場所に近い店舗を探していく『ココロ』。
出てきたのは―――

『ライトブルー・ムーン』 『パラダイス・シフト』
『かふぇてらす あまてらす』 『喫茶 よるのとばり』

 とりあえず10分以内で、いけるのはこんなものか。
  ………場所柄か、どこも、そこはかとなく、『怪しい』。

759ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 00:19:19
>>758(GM)

「…………」

(な、なんでカフェまで怪しいの……
 この辺りの人って、怪しくないと落ち着かないのかしら!?)

          (そ、それは偏見よね。でも……)

どうしようか。
もう少し情報を見てみよう。

「と、朱鷺宮さん、店員さんの数、いえ、お店の広さはどうかしら……」

人数が多くないと意味がない。
色々な店を巡って仲間を増やす、というのもなくはないが。

「あ、あと、口コミとかは……?
 どうかしら、な、何かないかしら……?」

(も、もう少し離れていても、怪しくないお店の方が……
 けれど、ぜ、ぜいたくなんて言っていられる身分じゃあないわよ……)

レビューとかないだろうか?
極端な人気店はかえって避けたい。忙しいだろうし。

760『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 00:39:09
>>759(ココロ)
『ココロ』はとりあえず情報検索を続けてもらう。
いずれもチェーン店などではなくあまり大きな店ではないようだ。
『喫茶店』という店舗形態ではそれが通常なのかもしれない。

そして、調べた内容としては―――

『ライトブルー・ムーン』
マスターが元船乗りらしく、『海の幸』を中心としたメニューが受けている様子。
レビューには『海鮮パスタがおいしい!』『マスターがタバコの煙が苦手とかで全面禁煙の店』
などと書かれており、わりと好評そうではあった。

『パラダイス・シフト』
あなたの『認識』を切り替えます、という怪しい宣伝文が書かれている。
店舗は地下にあるようで、情報はほとんどない。レビューも見当たらない。

『かふぇてらす あまてらす』
いわゆる巫女喫茶の一種のようで、
『ひめみこがあなたをおむかえしま〜す☆ あくりょう†たいさん!』
と書かれている。天照と名にはあるが、
それっぽい雰囲気の名をとりあえずつけた感ありありの店のようだ。

『喫茶 よるのとばり』
『落ち着いた大人の空間が、あなたをそっと、癒す』とある。
メニューはわりと本格的なようだが、よくよく営業時間を見ると、
23:00〜6:00となっている。完全夜営業のお店だったが、
逆に言えば、今は『暇』なのかもしれない。アダルティな店なのかは不明。

761ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 00:50:18
>>760(GM)

「…………」

          (あ、怪しいわ……!)

本当に怪しいではないか。
唯一マトモ気な船乗りは店の雰囲気に合わなさそうだ。

             ・・・・さて。

(わたしのお店まで禁煙にしなくちゃいけなくなるし……
 い、いえ、私だってタバコは苦手だし、禁煙でもいいけれど……)

しかし夜のお店。
禁煙は不評になるのでは?

「このパラダイスシフトは良くないわね……
 な、なんとなくだけれど……い、一番怪しいわ。」

       「……み、身震いがするわ。なぜかしら。」

除外。

(あ、アマテラスか……
 よるのとばり、かしら……)

前者はコスプレ耐性がありそうだ。
後者は営業時間帯的に、迷惑にならない。

            ・・・・どちらにするか。

「この二つのお店は、どれくらい距離があるのかしら……」

調べてもらおう。

762『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 00:57:57
>>761(ココロ)
『ココロ』は『あまてらす』と『よるのとばり』の距離を確認する。
『よるのとばり』の方がほんの少し近くて徒歩で『5分』、
『あまてらす』は『徒歩7分』といったところか。
いずれにせよ、誤差の範囲といえるかもしれない。

763ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 01:19:29
>>762(GM)

(どっちも近いわね……
 ……ふ、二つとも、行ってみる……?)

(行くなら……ち、近い方、よ、よるのとばりからが、良いかしら……?)

悪くはない選択肢だろう。
二つの店の距離はどれくらいだろうか?

「朱鷺宮さん、ありがとう。
 と、とりあえず……お店は決めたわ。」
 
            ・・・・それと、今何時だったか?

764『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 01:24:49
>>763(ココロ)
幸い二店舗は同じ方面にあり、2、3分で移動は可能だろう。

時間は『17:43』を指している。

765ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 01:39:38
>>764(GM)

「じゃあ、い……行きましょう。
 ……る、留守番は……必要かしらね?」

        (レイク爺が……
         群衆の皆が帰ってきたら、どうしましょう?)

何なら荷物さえ置かせたら解除してもいいが。
……それは悪辣すぎるか?

(で、でもそうするしかないわよね。
 ……あ、か、帰って来たかどうかの判断がいるわね。)

          キョロ
            キョロ

「……」

「す、鈴元君と朱鷺宮さん、一緒に来てくれるかしら?
 他の皆は、こ、ここでレイク爺が帰ってくるのを待っていてちょうだい。」

護身のために、絆を連れていく。
他のメンバーは、ここに残しておこう。

          ・・・・そろそろ出発だ。

766『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 01:49:43
>>765(ココロ)
『ココロ』は考えた末、『鈴元』と『朱鷺宮』の絆のみを携え、
他のものはこの場に残す事に決めた。
『ノイズ』があるのか、返答こそないものの彼らはココロの『友達』だ。
『ココロ』の意を汲み、残るものは残り、
共に行くものは一緒についてきてくれるはずだ。

 時間は限られている。それで問題なければ、
 出発し、目的地を定めるといいだろう。

767ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 02:01:23
>>766(GM)

(やっぱり、まず……近い方から、ね。)

「よるのとばり……
 こちらから、い、行ってみましょう。」

          コクリ

二人の絆に、そのあと他の絆たちに頷く。
一旦、飴玉との視聴覚リンクを意識し、「そこにある」事を自覚しておく。

             ・・・・一度は見た物だ。
                あると分かれば、再度友達に出来る。

「……みんなも、こ、ここにいてちょうだい。」

奥の方のスペースに移動しておいてもらおう。
レイク爺が帰ってきたら、『RLP』の射程に収まる。

そのタイミングで、再び友達化しよう。
ここを離れる以上、一旦解除されるのは仕方がない。

                    ・・・・さて。

「い、行く前に書置きをしておいた方が良いかしらね。」

何か紙とかはないだろうか?
あれば、そこにエリーの絆にお願いして書置きしておこう。

『少し出かけます 荷物を置いておいてください ココロより』

               ・・・・今演奏を止めるわけにはいかない。

768『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 02:14:15
>>767(ココロ)
出かける前に準備をしておく『ココロ』。

飴玉の視聴覚を意識し、彼らの位置を再確認しておく。
また、射程が途切れる関係もあり、残る絆たちには一度休んでもらう事にする。
そして、書置き。テーブルにおいてあるペーパーに、
『ペン@エリー』に頼んでメッセージを残す。

これで、よかっただろうか。
問題なければ『ココロ』は、『よるのとばり』へと向かう事になる―――

769ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 02:21:53
>>768(GM)

「……これで、だ、大丈夫ね。」

         ♪
             ♪

問題はない。
演奏を緩やかにする。

          ・・・・そろそろ手も辛いか。

(に、荷物を置いてもらったら……一旦演奏を止めようかしら?)

交渉ごとにあの動きは不向きだ。
まあ、タイミングの問題もあるが――

「さあ、こ、今度こそ……行きましょう。」

             ・・・・ビルを出ることにする。

770『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 02:33:08
>>769(ココロ)
演奏を緩やかにし、少しだけ手を休める『ココロ』。
いくら日々練習を重ねているとはいえ、動きながら、考えながら、
ピアノを弾き続けなくてはならないという状況はやはり疲れるものだ。
いいタイミングで演奏を終え、開店という『本番』に備えておくのも手だろう。

しかし、今は手を完全に止めるわけにはいかない。
引き続きエアピアノを行いながら、『ココロ』はスマホの地図を元に
『喫茶 よるのとばり』へと向かうのだった。

  ……… ……… ……… ………

きっちり五分歩いたところで、『ココロ』は地図が指し示す
『喫茶 よるのとばり』の場所へと赴いた。
どうやら店は『雑居ビル』に入っているようで、住所上は『三階』となっている。

『よるのとばり』………名前のとおり深夜営業のこの店、
そもそも今、人がいるのかという疑問もあるが、
来たからにはとりあえずアタックしてみるのがいいのかもしれない。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

771ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 23:07:02
>>770(GM)

事前の調理準備や部屋の準備も、群衆に任せなくては出来ないこと。

休まる暇はあるのだろうか……?
あるいは調理については、全て本番で行う手もあるか。

「…………こ、ここね。」

(ど、どう見ても……人が10人もいるようには見えないわ……)

つまり写真には期待出来ない。
二店合同で頼むのは二店目の協力が前提となるし、難しいものだ。

(……どうしましょう。
 あ、開いてない時間だし……だ、誰もいなかったら……)

(いえ、そ、それよりも、それよりもよ。誰かいて、き……機嫌を損ねてしまったら、どうしましょう……!? で、でも……行かなきゃ……)

まあ、とりあえず行動しなくては。
何かの間違いで店を手伝ってくれる、かもしれないし。

(こ、ここで失敗したら…………い、いえ大丈夫、集合写真を使えば……そ、それに最悪、今から町で一枚撮ってもいいのだし……)

悩みつつ3Fまで行ってみよう。
しかしエアピアノをしながら真面目な話をするのも、なんだかアレだ。

(…………け、けど、今はエアピアノを止められないもの……だ、大丈夫よ、間違ったことはしていないわ、き、きっと……)

772『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 23:25:01
>>771(ココロ)
『ココロ』の眼前の店はいかにも小規模。
更に今は営業時間ではない。
懸念事項は多々あるが、今は前に進むしかないだろう。

エアピアノの音色とともに『ココロ』は三階へと進む。
そこにはアンティーク調の扉が存在し、
『CLOSE』と書かれた看板がかけられていた。

一見、人の気配はなさそうだが、
当然外からでは分からないという事もあるだろう。

773ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 23:35:45
>>772(GM)

閉店中。当たり前だ。

「……」

      ピタ

(あ、明らかに……閉まっているわね。
 ……ど、どうしましょう、ノックしてみる?)

エアピアノでは満足にドアも開けない。
まあ、鍵は閉まっているんだろうが――

(……と、朱鷺宮さん。)

ここは、『絆』にお願いしよう。
手足がある朱鷺宮に頼み、ドアを軽く叩いてもらう。

(こ、こんなこと、迷惑極まりないけれど……
 けれど……い、いい加減悩んでいる場合でもないのよね……)

         (け、けど……
          いえ、も、もうノックしたのよ。)

                     ・・・・誰かいそうだろうか?

774『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/15(日) 23:47:20
>>773(ココロ)
『ココロ』は『軍人フィギュア』にノックをお願いする。
それに従う『軍人フィギュア』―――

          タァンッ

                     タァンッ

『絆』のパワーでは軽く叩く『ノック』ですらも、
思い切り『体当たり』するような形でしか再現出来ない。
『軍人フィギュア』は訓練されたような機敏な動きで、それを成し遂げる。

     ……… ……… ……… ………

その後、少しだけ待ったが出てくる気配はない。
心中に不安がこみ上げてきたその時………


                       「どなたか いるの?」

         女性の声がドア越しに響いた。

775ココロ『RLP』:2015/11/15(日) 23:59:11
>>774(GM)

(……よ、よく考えたら、フィギュアに『使い方』なんてないわ。
 つまり、ど、どんな動きをさせても、力は弱いままになる……)
 
       (お……置物、だものね。
        それが悪いなんてことはないわ……)

「ありがとうね、朱鷺宮さん……」

実際には使い方があるのかもしれない。
だが、ココロは知らない。

朱鷺宮に礼を言い、待つ。

     ……… ……… ……… ………

(……で、出ないわ。そ、そうよ。
 そうよね、ま、まだ、空いていないんだもの……当たり前よ。)

          (で、出直しましょ。
           あまてらすの方に、先に――)

その時。

「ひゃっ……」

(こ、声……お、お店の人!?)

         「は、は、はいっ。
          い、います、ご、ごめんなさい……」

不意を突かれ、内心跳ねあがるココロ。
なぜ謝罪するのか? それはココロにも説明がつかないこと……

776『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/16(月) 00:05:50
>>775(ココロ)
突如の呼びかけに驚愕する『ココロ』
咄嗟に反応したその返答は、いかにも『不審』だ。

           「………なにか、用かしら?」

心なしか女性の声に警戒心が宿っているようにも思えた。
落ち着いた、少し年配の女性の声のように感じられる。

777ココロ『RLP』:2015/11/16(月) 00:17:32
>>776(GM)

(け、警戒されているわ……当たり前よ。
 あ、明らかに怪しいし……わ、私だって警戒するわよ……)

「あ、あの……」

      「あの……よ、用というか……」

あせるココロ。
こういう時上手く嘘をつける性格ではない。

(と、とにかく、落ち着かなくちゃあ……落ち着けば話くらい出来るわ……)

           スー

              ハー

深呼吸で気を整える。
それから。

「あ、あの、ご、ごめんなさい、失礼ながら、お……お願いしたいことが、あって……」

             (こ、ここからよ……
              も、問題は、ここから……)

なんとか、用件のはじめを切り出すことには、成功した。

778『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/16(月) 00:28:14
>>777(ココロ)
「お願い…… お願い。
  そう、お願いがあるのね」

『ココロ』が必死に紡ぎ出した言葉が女性に伝わり、女性がそれに対し返答する。

「それって急ぎの用なのかしら?
  『お店』はまだ始まっていないし………
      私がここに居るのだって『たまたま』よ?」

779ココロ『RLP』:2015/11/16(月) 00:50:41
>>778(GM)

「そ、そう、お、お願いがあるんです……」

          「す、すごく急ぎ……
           あと、二、二時間くらい……」

   スー

      ハー

深呼吸。
興奮してはいけない。

「ご、ご迷惑だとは、お、思うんですけれど……
 お、お店も、あ……開ける前、なのに、け、けれど……」

          「どうしても、い、急ぎで……」

余計な事を言う余裕はない。
そして、言うべきでもないように思う。

「わ、私の……私のお店を、て、手伝って、く、くれませんか!?」

そして、言うべきことは早く言わねば、時間がただ過ぎていく。

           スー
              ハー

(ぜ、絶対に断わられるわ、この感じ……
 そ、それどころか、凄く怒られるに違いないわ……で、でも当然よ……)

            ・・・・返答を待つ。

780『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/16(月) 01:07:16
>>779(ココロ)
息継ぎをしないクロールみたいに
ココロは苦しみながらも、最後には思いを伝える事が出来た。
思い―――『店を手伝ってほしい』。

 ……… ……… ……… ……… ………

『返答』を待ったのはほんの数秒だろうとは思うが、妙に長く感じられる。
 そして―――

「そもそも…… そもそもよ?
  お店って何? いったい何のお店?」

                               ガチャリ

唐突に『ドア』が開き、出てきたのは長身の女性だ。
顔立ちを見るに妙に掘りが深く、『東南アジア系』なのではないかと推察される。
年齢は少し判別し辛いが、30代半ばといったところなのではないだろうか。

                        「あら、思ったよりかわいい娘」

 『ココロ』を見つけた女性は、ポロリとそんな感想を漏らす。

781ココロ『RLP』:2015/11/16(月) 01:23:44
>>780(GM)

 ……… ……… ……… ……… ………
 
      ハーー

          ハーー

動悸がする、分かる。
時間が長い。

(ど、どう……どうなってしまうのかしら……
 ここで私の人生にも、とばりが下ろされてしまうんじゃあ……)

               ・・・・そして。

                               ガチャリ

「あっ……」

「ど、どうも……・あ、ありがとう、ご、ごめんなさい……」

        (が、外国から来た人……?
         それとも、は、ハーフの人かしら……
         い、いえ、そんな詮索をするのは失礼だわ。)

やや俯きがちに、女性に応対するココロ。

「お、お店……お店というのは、き……喫茶店で。
 だ、だから、き、喫茶店をしている方に、て、手伝って貰いたくて……」

「きょ、今日だけ、開くお店で……
 い……いきなりで、ごめんなさい、本当に……」

質問に答える。
絆――『軍人朱鷺宮』には特に指示を出さない。

             ・・・・エアピアノは止められないが。

782『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/16(月) 01:39:24
>>781(ココロ)
懸命に言葉を搾り出す『ココロ』。
そんな『ココロ』の様子を女性は少し面白そうに眺めていた。

「あなた、学生さんでしょ?
 今日だけというのは、学校の『出しもの』か何か?
  その人手を探すのに、いきなり飛び込みでお店を回っているっていう事?」

 ここで女性がおどけたように笑う。
  『ココロ』の外見から本当のお店だとは思われていないようだ。

「ねえ、ここがどこだか知ってる? 黄金町が誇る『繁華街』。
 うら若いあなたのような人が、知らない店にそんな理由で回っていると、
  どんな目に遭うか分かったもんじゃあないわよ。

                    ―――ねえ、ところで、それってクセ?」

唐突に女性が指摘したのは、『ココロ』のエアピアノを行う運指だ。
まあ、普通に考えればおかしい行為ではあるだろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

783ココロ『RLP』:2015/11/16(月) 02:12:22
>>782(GM)

「ち、違います、学校じゃあなくて……」

(なくて、な、何だっていうのよ……
 ば、場所祭りのことを言うなんて、あ、頭がおかしいと思われるわ……
 で、でもじゃあ、どう説明するの? 私が店を出すちゃんとした理由って何……!?)

「個人的に……私が、どうしても……
 どうしても、や、やらなくちゃあいけなくて……」

          スー
               ハー        

「そ、そう、どうしても……今日中に。
 わ……私だって、この辺りの治安が悪いのは、き、聞いていますし……
 けど、ど、どうしても、こ、こ……こうしなくちゃあ……」

(そうよ、ど、どうしても……どうしてもよ。
 こ……ここまで来て、もう引き下がるなんてありえない……)

本当のことを言うべきだろうか?
場所祭り。スタンド使いであるココロですら、想像もしていなかった戦い。

信じてくれるのだろうか?
嘘をつき続けるわけにも、いくまいが。

             ♪

               ♪

「く……癖というか……
 これを辞めたら、わ、私、困って……ご、ごめんなさい。」

(あ、『RLP』は……見えていないのね。
 そ、それはそうよね、スタンド使いも多いとはいえ……)

(で、でも、これこそ今やめるわけにはいかないのよ……)

おかしくてもやめるわけにはいかない。
家具の運送中だとしたら、大惨事になりかねない。

                 ・・・・なんとかこのまま、やらねば。

784『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/16(月) 23:47:21
>>783(ココロ)
「ふぅゥん………」

女性は値踏みするかのように『ココロ』を見つめながら、話を聴く。
高度な演技という可能性もないわけではないが、
とりあえず、『RLP』は視えてないように思える。

「あなた、なにかとても、焦っているみたいね。
 だからかは知らないけど、言っている事がすごく曖昧。

つまり―――

  『今日中に』『喫茶店を』
    『どうしてもやらなくちゃあいけないから』
        『手を貸してほしい』

                 と、そういう事でいいのよね?」

 まとまりのない『ココロ』の話を要約する女性。

「いろいろ言いたい事はあるけれど、
  そうね――― まずは『報酬』についてきいてみようかな。

   あなたくらいの歳になればさすがに分かっていると思うけど、
    人に何かをやってもらう時は『報酬』が必要なの。

  『報酬』といえば『お金』なんかが分かりやすいけど、
    たとえば『愛情』、たとえば『満足』、たとえば『暴力からの開放』、
     目に見えない『報酬』だって多々あるわね。

     あなたは、何をもって、私を動かそうとする?
                   あなたが提示する『報酬』は、一体なに?」

785ココロ『RLP』:2015/11/17(火) 02:57:32
>>784(GM)

「そ……そう。
 そういう事で、あ、合っています……」

     スー

       ハー

(そ、そうよ……難しく考えなくていいのよ。
 じゅ、順番に……順番に、話を進めて行けばいい……)

要約を受け、思考のまとまりを得るココロ。

「報酬……」

(どうしましょう、あ、当たり前……報酬が必要なのは当たり前だけれど……)

難しい話だ。
お金、というのは――まだ、ある程度の額こそあるが。

あるいは労働や、精神的な物も、返せないわけではないだろうが――

「ほ、報酬は……ま、まだ決めていません。
 お、お金でいいなら、少しはし、支払えるわ。
 わ……私の出来るような手伝いなら……む、無茶な事じゃないならします。
 愛情とか、満足は……貴方がどう感じるかは、分からないけれど……けれど……」

      「お、お仕事を、お願いするなら……
       ほ……報酬は、貴女が決めたほうが良いんじゃあ……?」

何か、と聞かれれば難しい。
自分だけで出来ないことは他人の手も借りよう。

ココロは自分への評価が高くない。だから『これなら!』というものがない。
唯一自信があるものはあるが――それを聞かせるには、道具がいる。

「……貴女の望みを、聞かせてください。」

だから、相手に合わせる。
相手が嫌な思いをしないように。

(わ、私に無理なことを言われたら、もう仕方ないわ……)

                  ・・・・彼女は、何が報酬ならいいのだろう?

786『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/17(火) 22:57:06
>>785(ココロ)
「私の望み。そうね―――」

女性は『ココロ』の言葉を受けると、その人差し指をアゴに当てる。

「もちろん単純にお金でもいいのだけど、
 そうね―――そうね。
      あなたみたいな可愛い娘が望みを聞かせてほしいって事なら」

   すたすたすた……

 『彫りの深い女性』はゆっくり『ココロ』の方へ近づく。
   そうする事で、女性の顔が『ココロ』の顔に近づく。

                             近い。


                 「ねえ、『賢者の贈り物』って知っている?」

787ココロ『RLP』:2015/11/17(火) 23:15:57
>>786(GM)

「お、お金……か、可愛いなんて、そんな……」

     「……」

       ジリ

            ジリ…


(ち、近いわ……)

「……」

      (ど……どんどん近づいて……
       な、何なの……や、やっぱり、危ない――)

危機感を強めるココロ。
知りあいにこういう距離感の人がいる。

      ・・・・少しアブナイ感じの人だ。

「け……賢者、の……?
 ご、ごめんなさい、お……思い出せません……」

(た、確か、外国のお話だったような……
 む……昔、聞いたことがあるような、気がするわ……)

          (た、確か……ええと……)

ココロはすぐには思い出せない。
賢者の贈り物。それが一体――


「あっ……!」

     ハッ

思い出した、ような気がする。話の内容ではなく、オチの――

          「……あ、あの……そ、そういう……?」

     オド
          オド

想定外の提案だ(憶測だが。)
ココロは続く言葉に窮して、女性の反応を待つ。

788『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/17(火) 23:47:11
>>787(ココロ)
「知っている? O・ヘンリっていう
 アメリカの作家が書いた物語なんだけど。
  知っているなら話は早い」

『彫りの深い女性』は『ココロ』に顔を近づけたまま語る。

「あるところに貧しい夫妻が居て、
 お互いに『クリスマスプレゼント』をしようって考えるの。
  もちろんサプライズで! そこまではいい話なんだけど。

  夫は大事な『金の懐中時計』を、妻は自慢の『長い髪の毛』を
   それぞれ売ってまで、互いのプレゼントを買った。

  で、そのプレゼントなんだけど―――
    夫は、妻の髪を梳かすための『櫛』、
    妻は、夫の時計を吊るす為の『鎖』をそれぞれ買っちゃったのね。
  つまり、お互いがお互いの為を思ったが故に、
    お互い意味のないプレゼントをしてしまった、という話」

『彫りが深い女性』は意味ありげに笑う。

  「作者のO・ヘンリは結びとして、
  彼らは、愚かなことをしたけど、贈り物をやりとりする中では
    最高の賢人だと述べている。

     私もそう思うわ。愚かだけど、それ故に純粋で素敵な話。

  ―――で、一度味わってみたかった事があるの。
       『自分のために自慢の長い髪を切ってくれる』人がいるという体験。
      もちろん、状況はぜんぜん違うのは分かっているのは
       理解出来ているけど、やってみたいものはしょうがないわよねェ」

      『彫りの深い女性』はじっと『ココロ』を見る。
                                    ………近い。


                         「分かった? 分かってくれた?
                                  私が、望むもの」

789ココロ『RLP』:2015/11/17(火) 23:58:05
>>788(GM)

そうだ。

            ゴクリ

(つ、つまり。つまりこの人が言いたいのは――)

そうだ――思い出したのだ。

            ファサ

(わ……私の、わたしの髪の毛を……
 な、何ていう人なのかしら……こんな、な、斜め上の……)

            (ど、どうしましょう……!?)

ハーフアップにした、茶色の髪。
ココロもご多分に漏れず、髪は大事だ。

                ・・・・しかし。

(ど、ど……どう……
 どうしようも、な、ないんじゃあないんの……?
 ……と、というか、この人、な……なんだってこんなに近いのかしら!?)

(と、とにかく、か、髪はまた……伸ばせばいい。
 そう、そうよ……自分可愛さに足を止めていてはいけないわ……)

              スー
 
                  ハー

「……どっどれくらい!」

           「どれくらい切れば……い、いいのかしら……」

聞くのだ。

それから、切るための道具とかはあるのか?

790『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 00:21:38
>>789(ココロ)
「ちょっと待っててね」

そう言って一旦引っ込んだ『女性』が持ってきたのは、
『ヘアカット用』らしいハサミだ。

「やってくれるなら、これで。
 勇気が出ないなら私が切ってもいいよ。

          どれくらいというのは―――そうね」

 『女性』はまた、口の端をあげる。

        ・ ・
「あなたの『覚悟』の分だけ。

             それに私が満足したら、喜んで手伝わせてもらうよ」

791ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 00:36:41
>>790(GM)

「……」

      「す、少し、心の準備を……」

   スー

      ハー

(さ……させて、ちょうだい。
 髪…………髪くらい、な、何よ。)

          (……や、やらなくちゃあ……)

覚悟。この戦いで、何度覚悟してきたか。
今度の覚悟は、身を切る思い。

「か、肩……」

「かっ……肩まで。一思いに肩の上まで……」

背中までかかる、長い髪。

        「わ、わ……」

           「私の気が、か、変わらないうちに……」

ココロが長らく、保ってきた物の一つ。
一種の個性とも言える、それ。

         キュ

               少しだけ目を閉じる。

792『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 00:55:51
>>791(ココロ)
 「………分かったわ」

分かった、という事は『納得』してくれたという事だろう。
これで手伝ってもらえる。
                 しかし、それはすなわち―――

      「それじゃあ、行くわよ」

『ココロ』の髪が切られる事を意味する。

たかが髪、と考える者もいるかもしれないが、
長い間保持してきたこの『長さ』は、
もはや身体の一部となっているのかもしれない。

                   そして―――
 ………
        ジョギ
              ジョギ ジョギ
                      ジョギ
                             ………

少しだけ不快な音と共に、『ココロ』の頭部は次第に軽くなっていく。
その感覚はつまり、何かを失っていく過程の『軽さ』だ。

   ………  ………  ………  ………

                     「はい―――おしまい」


女性の声と共に、『ココロ』は目を開ける。
鏡はないが、女性がもっている『こげ茶色の束』を見れば、
自分の姿は、おおよそ想像がつくだろう。


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