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【個】『門倉姉弟の語り尽くせぬ四方山話』【ミ】

793ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 01:25:47
>>792(GM)

「お……お、お願い、します……」

 ………
        ジョギ
              ジョギ ジョギ
                      ジョギ
                             ………


「〜〜〜……っ。」

切られていく髪。
分かる。

(私、今、どんな風になってしまっているのかしら――)

(凄く、変かもしれない……
 も、元から、変なのよね、私は……)

          不安。
          そして。

「あっ……」

            パチ

頭が、軽い。ひどく。
肩より上を残し、長かった髪は、単なる糸に。

「……」

     ス

少しだけ俯く。
何と言いだすべきなのだろうか、この奇妙な契約相手に。

                ・・・・髪をどうするのだろう?

794『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 01:35:31
>>793
「なるほどね………こういう気持ちかあ」

『彫りの深い女性』は手で『ココロの髪の束』を弄ぶ。
『こういう気持ち』とはいうが、
彼女がどういう気持ちなのかはいまいち分からない。

「じゃあ、話を聞きましょうか?
 あなたが頑張ったんだから今度は私が報いる番。
  ここじゃあなんだし、中に入って」

そう言って『彫りの深い女性』は『ココロ』を室内に招きいれようとする。

「ああ、そうだ。毛先がバラバラだろうから軽く整えてあげる。
 店の娘のもよく切ってあげるんだ。
                  別に免許とかは持っていないけどね」

『おいでおいで』と手招きする『女性』。
 どこか得体の知れない女性と、得体の知れないお店―――


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

795ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 23:13:08
>>794(GM)

「…………」

(こ、こういう気持ちとは言うけれど……
 いったい、ど、どういう気持ちなのかしら……?)

          (べ、別にいいじゃない、どんな気持でも。)

ココロがそれを知る時は来るのだろうか?
別に来て欲しいとは思わないが……

            ・・・・ともかく。

「あ……」

        「あ……」

(これで……よ、よかった。話だけでも、き、聞いてもらえる……!)

なんとか、こぎつけた。
代償はそれなりのものだったが。

「あ……ありがとう……
 ほ、本当に……ありがとう、ご、ございます。

            ……あっ、お、お邪魔します。」

          ソロ

            ソロ

おそるおそる、店に踏み入るココロ。
その手は相変わらず、エアピアノとして虚空を弾いている。

796『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/18(水) 23:27:25
>>795(ココロ)
おっかなびっくり店へと入っていく『ココロ』。

室内は小ぢんまりとした空間で、
いくつかの小さなテーブルと椅子が点在している。
紫の上品なテーブルクロス。
テーブルごとにおかれるオレンジの光を放つ球状の『照明器具』。
まるで『占い師』の館のようだ。

      「いらっしゃいませェ♪」

『彫りの深い女性』はひとつのテーブルを指し示す。
そこに着席しろという合図だろう。

797ココロ『RLP』:2015/11/18(水) 23:49:48
>>796(GM)

         キョロ

     キョロ

「……」

カフェ、というより占いの館。
ココロは店内を見回しつつ、席へ。

「あ、は……はい。どうも……」

(……ま、まず何から説明しましょう……?
 場所祭りのこと……ど、どうやって説明すればいいのかしら。)

一つ次のステージには進めた。
しかし、問題はまだまだあるのだ。

             ストン

                ・・・・着席しよう。

798『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 00:21:08
>>797(ココロ)
着席する『ココロ』。

  ………
               さわ……ッ

『彫りが深い女性』はそんな『ココロ』の後ろに回り、その『髪』に触れる。
どこかくすぐったいような、妙な感覚が『ココロ』を駆けた。

「言ったでしょ? 『髪先』を整えてあげるって。
 そのままじゃあちょっと不恰好だものね」

    じゃきん   じゃきん

『女性』がハサミを開閉させながらそう告げる。

「さあ、その間に―――
   説明できる事は説明してね。
    私はなにを、どうやって、手伝えばいいの?」

799ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 01:05:10
>>798(GM)

「ひ……」

妙な感覚。

(な……あ、そ、そうね、整えるのよね。
 ……ど、どうしましょう、何から説明を……)

    じゃきん   じゃきん

「あ……は、はい、説明します。
 ええと……ま、まず、どこから話せばいいのか……」

           キュ

目を閉じる。
……本当に、どこから話したものか。


「て、手伝って貰うのは……私の開く、喫茶店です。
 ひ、人手が足りなくて……他のスタッフも、ま、まだ揃っていなくて……」

        「だから、わ、私以外で、頼りになるまとめ役が欲しくて……」

そこまで言い切る。
群衆特有の弱点を補うための、穴。
群衆の素材になってもらう手は、この人数では厳しそうだ。

……そして核心は、まだだ。
いきなり突飛すぎることは言うものではない……と、思うのだ。

800『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 01:36:06
>>799(ココロ)

  じゃきん  じゃきん

 毛先が少しずつ切られている感覚がする。
 その感覚の中で、『ココロ』はぽつぽつと説明を始める。

「ふゥゥん。まとめ役。それは別にいいけど―――

   あなたみたいなとっても若い娘がいきなり今日、
    喫茶店をやらなくちゃあいけないなんて。
     しかもスタッフもまだ揃っていない、ってきてる。

    約束だから当然その話は引き受けるけど――
            その『秘密』は話してくれないの?」

『女性』はハサミを器用に用いながら、
 まさに『ココロ』が言う『核心』に切り込んでくる。
  正直に説明するか、あるいは上手い具合に誤魔化すか―――
   多少の不審があってもこの女性は『約束』は守ってくれそうではあるが………


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

801ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 23:31:52
>>800(GM)

「あ、ごっ……ごめん、なさい……
 でも、その、説明して……し、信じてもらえるか……あんまり、突飛な話だと、思うから……」

         「す……少しずつ、話します。」

    ジャキン

         ジャキン

髪を切られていく、感覚。
それとともに、ためらいがちに口を開く。

           ・・・・ゆっくり。

「あ、貴女は……」

「そ、その……精霊……みたいな不思議な存在って、し、信じます……?
 ご、ごめんなさい、なんだか胡散臭い言い方になってしまうけれど……」

なんだか宗教勧誘のような文句だ。
しかし、これが肝要な確認なのだ。

信じるなら――あるいは信じないなら、説明の仕方は変わる。

802『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/19(木) 23:43:14
>>801(ココロ)
「………」

  じゃきん   じゃきん

語り始めた『ココロ』の言葉にわずかに沈黙が訪れる。
女性は『ココロの問い』について少し考えているようだ。

  そして。

「『精霊』ねェ。ううん、あまり、
 考えてみた事がないからよくわからない、というのが本音ね。
  ただ………
   『今日、自分の喫茶店をやりたいから手伝って欲しい』って
   見知らぬ私のところにいきなり、押しかけてくる不思議な娘がいるわけだから―――
    そういう不思議だってあってもいいのかもしれないね」

                    『トトロみたいなやつ?』と彼女は笑う。

803ココロ『RLP』:2015/11/19(木) 23:59:45
>>802(GM)

「……ご、ごめんなさい、不思議な事をして。」

「『トトロ』というよりは……
 な、何ていえばいいのかしら……小人なんですけど……」

あれは間違いなく小人だ。
ファンタジーさ、というのはどうにもこう、ないが……

            ・・・・ともかく。

「あの……こ、この黄金町にも、いるんです。
 しょ、証拠とかは、今はちょっと……見せようがないけれど……」

ここにレイク爺はいない。
いたとしても、説明困難だが。

「そ、その小人たちが、憑いている場所同士で『競争』みたいなことをしていて。」

      「か、彼らに……いえ。
       彼らの一人と、私が、く、組むことになって……」

ともかく流れを追って話していこう。
小人の存在。そして彼らの、ココロの戦い――場所祭り。

804『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/20(金) 00:08:45
>>803(ココロ)
「『小人』が………この町に居る?
   場所同士で………競争?」

 『彫りが深い女性』が、『ココロ』の言葉を反芻していく。

「確認するけど、それは『真剣』な話なのよね?
  昨日読んだ漫画のお話とかじゃあなく?」

『女性』は興味深そうに『ココロ』を見つめている。
少なくとも不快に思っている感じはないようだ。

805ココロ『RLP』:2015/11/20(金) 00:39:57
>>804(GM)

「…………わ、私だって、まるで幻みたいなお話だとは思います。」

           「け、けれど……
            本当で……私は、真剣だわ。」

ココロはそう返す。

夢ではない。
漫画のお話でも、もちろんない。

「……本当に、不思議なお話なのだけれど。
 私は……し、真剣に、信じて……『勝ちたい』」

      「だから、お、お店を……いいものに。
        お客さんが喜んでくれる、良いお店にしたいんです……」

冗談でも、なんでもない。
真剣に、場所祭りで湖畔を勝たせたい。自分の場所を。

        ♪
              ♪

そのために、まずは一回戦を勝つ。
ココロは――苦しみながらも、その気になっている。強く思い、望んでいる。

806『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/20(金) 01:03:56
>>805(ココロ)

                      「………まァ」

 『彫りの深い女性』がハサミの手を止める。
 どうやら、毛先を整え終わったらしい。

「もう『約束』してしまったんだもの。
 どういう事情であれ、手伝わせてもらう事には変わりない。
 今ので、あなたの『熱意』は伝わったしね。

  ああそう、そうだ。自己紹介がまだだったわね。
   私のことは『レミ』って呼んで」

『彫りが深い女性』が『ココロ』に、そう告げる。
『ココロ』の思いが『女性』に伝わったのか、
改めて、彼女は『店』を手伝う事を約束してくれたようだ。

さて―――このまま、更に細かい話を説明してもいいし、
やって欲しい事を今のうちの伝えておいてもいいだろう。

807ココロ『RLP』:2015/11/20(金) 23:38:29
>>806(GM)

    ハッ

髪はどうなったろう。

    キョロ

       キョロ

鏡でもないだろうか?
と思ってから、気づく。『指輪』の一つの視聴覚をリンク。

         ・・・・自分の髪を見てみよう。

「あ……ありがとうございます、ど、どうも……」

礼を言う。
それから、大切なこと。

「わ、私は……ココロ。水溜ココロ。
 よ……よろしくお願いします、レミさん。その、ほ、本当にありがとう……」

         ・・・・自己紹介を、返す。

これにて生身の人間が仲間になった。
彼女にすべて任せきりとはいくまいが、多少楽にはなろう。

「あっ……そ、それで。
 手伝って貰うんですから、い、言わなくちゃあいけないことが……」

          「その……い、いろいろあって……
           けど、ま、まずは、お店の内容から。」

店の細かい説明。
現状の説明。
敵チームがどんなものか。
そして、避けられぬは『力』の説明だろう。

            ・・・・まだまだ問題は山積みだ。

808『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 01:01:42
>>807(ココロ)
『ココロ』は『玩具の指輪』の視聴覚を借り、
自らの髪の毛の状態を確認する。

 ……… ……… ……… ………

毛先はうまい具合に整えられている。
しかし、今までとは違う髪の長さに違和感があるかもしれない。

「ありがとう―――というのは髪を切った事?
 それとも私が手伝うって決めた事?
  どっちも過剰に感謝しなくても大丈夫よ。
  『報酬』はすでに支払われていて、
    それに対して私は働き始めているだけだから」

『彫りの深い女性』が最初に切った
 『ココロの髪の束』をくるくると回しながらそう述べる。

「お店の内容ね―――ふんふん」

そうして『女性』は『ココロ』の話を聞き始める。

(※伝えたい内容を箇条書きなどでまとめてくれれば、
  具体的な言葉にしなくても伝達可能)

809ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 01:26:28
>>808(GM)

「…………」

   (す、すごいわ、まるでプロみたい……
      …………い、良いのよ、髪はまた伸びるわ。
        伸びるころには……今のが、ふ、普通になっているかも。)


違和感は、もちろんある。
今までとは自分が、違いすぎるから。中身までは変わらないが。

「えっ……あ、りょ、両方です。
 ご、ごめんなさい、しつこくて……」

(か、髪……)

          ・・・・さて。

「そ、それが――――」

ココロは説明する。
・そもそも、今回の対戦は『夜の店対決』であること。ルールにより、相手が決めた。
・コンセプトは『湖畔の森』で、自然的な食材を使用し、衣装は動物モチーフの予定。
 →対抗店はプロの仕切る正統派『夜の店』のため、差別化した。
・今のところ、料理のメニューが決まり、店の内装が進行中、並行して人集め中。

「――――と、いうことなんです。
 あ、あまり余裕はないけれど……まだ、きっと出来ることは有るはず……」

          「……そ、それから。」

    ♪


       ♪

目線を下に――エアピアノに、向ける。
今回の店運営には、『スタンド能力』が大きくかかわる。

             ・・・・説明がいる。


「さっき言った、せ、精霊――小人の話……
 あれも不思議な話だけれど、も、もう一つあるんです。」

「ご、ごめんなさい、不思議ばかりで……
 それというのは、わ、私の……私の、『超能力』の、は、話……で。」

           ♪

               ♪

           「こ、これも本当の……真剣な話なんです。」

届かない音色は、ずっと響いている。
今のうち、室内に目ぼしい小物があれば、『友達化』しておこう。

810『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 01:42:06
>>809(ココロ)
『ココロ』は友達化出来そうなものを探しておく。
室内は整然としており、小さいものはあまり見当たらない。
ぱっと目に入ったのは『よるのとばり』と印字されたマッチ箱くらいか。

 「へええ………」

『彫りの深い女性』はココロの前半部分の説明(※箇条書き部分)を聴く。

「なんというか、ついていくのに少しパワーが要るわね。
  ええと………動物? つまり私も着るってわけ?」

とりあえず衣装についてのみ確認された。

                    そして―――

「そして、また不思議な話。
  あなたは『超能力者』というわけね」

『彫りの深い女性』は少しだけ天を仰いだ。


        「………どっかでカメラ回っているわけじゃあないよね?」

つぶやきながら、きょろきょろと女性は周囲を見回す。

811ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 01:57:07
>>810(GM)

(小さいけれど……どうかしら、か、可愛くはないかしらね……?)

           ・・・・価値観的に無理そうだ。

(す、鈴元君……
 それに、朱鷺宮さんも……)

ここは二人に頼もう。
既に、絆の小物たちは友達化している。

「ご、ごめんなさい、一度二択さんで……」

一度に色々言い過ぎたか。

「い、衣装は……キッチンなら、着なくていいと思います。
 けれど、お、お客さんの前に出るならその、と、統一感というか……」

まあ普通は多少抵抗感はあろう。
群衆を丸め込んで着せるつもりだったわけだし。

           「……そ、それで。」

      ♪

         ♪

(そ、それは疑うわよね、当然だわ……
 私だってこんなことになったらきっと逃げてたわよ……)

「わ、私が、『エアピアノ』をしたら……
 小さくて、可愛いものなら『友達』になってくれます。」

「それで、お、お願いを聞いてもらえる……そういう能力です。」

            ―♪

              ―♪

二体の絆の小物を、小さく跳ねさせる。
それから、髪を縛っていたリボンがあれば、それもだ。

            「……し、信じて、くれます?
             ど、ドッキリの看板は用意してません。」

812『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 02:19:20
>>811(ココロ)
「………まあ、衣装については『現場』で話すとして」

 『女性』が関心を持っているのは、今は衣装より、

「『エアピアノ』をしたら………可愛いものが『友達』になる。
  お願いを、聞いてもらえる?
   ………そういう『超能力』を、ええと、ココロさん、
               あなたが持っていると、そう言うのね」

                   『超能力』についてだ。

この町で『スタンド使い』で居るとつい忘れそうになってしまうが、
非スタンド使いにとって、『能力』はまるで『御伽噺』のようだと取られても仕方がないだろう。
とりわけ『ココロ』の能力は、『ファンシー』で『ファンタジー』。
退屈な授業の片隅でノートに書き散らした『妄想』と
同じようなレベルの『戯言』と思われているのかもしれない。

             ―♪

              ―♪
                     ピョーン ピョーン

     シュルルルル


そんな『女性』の疑惑を払拭すべく、『エアピアノ』にあわせ跳ねるのは『軍人』と『子狐』。
そして、その間を舞うのは今までずっと『ココロ』の髪を纏め上げてくれていた『リボン』。

                      「―――!?」

この不可思議な光景に、今まで平静だった『女性』が驚愕の表情を浮かべる。

        「………」

              「………」

                 「やっぱり、どっかでカメラ回っているんじゃないの!?」

813ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 02:35:27
>>812(GM)

                     ピョーン ピョーン

     シュルルルル


「……今は、『動いてもらう』ようにお願いしています。
 こ、これが私のスタンド――ちょ、超能力。名前は『RLP』」

            「か、カメラとかは……
             まっ、回っていなません。本当に……」

   ♪

        ♪

(せ、説明の前に、な、何かもう少し、証拠がいるかしら……?
 ここにまだ絆のこととか、絆のうち、せめて西さんの能力は教えなくちゃあ……)

リボン。絆たち。
仕込みの余地がある。

         ……どうしようか。

「な、何か……可愛いものがあれば。
 友達になって、そ、それで……本当だって証明を……」

つまり、仕込みの余地がない『小さくて可愛い』を見せてもらえばいいのだ。

814『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 02:50:28
>>813(ココロ)
「……あ、『RLP』。
    か、環太平洋経済連携協定………?」

 幾分混乱した『女性』はあらぬ事を口走っていたが、

「え、ええ、ええと、可愛いもの?
              そ、そうね―――」

 少しすると落ち着きを取り戻し、ガサコソと傍らにあった棚を漁る。

          「これなんか、どうかしら?」

『女性』が持ってきたのは日本産ではないと思われる、3cmほどの人形だった。
褐色の肌に愛嬌のある顔とつぶらな瞳。

「幸せを呼ぶトロール人形よ。これも動かせちゃうわけなの?」

815ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 19:37:22
>>814(GM)

「わ、私も何の略なのかは……
 む、無線リンクプロトコル(radio link protocol)……?」

別に詳しいわけではないが……

「と、ともかく……RLP。
 そういう名前の、超能力……です。」

             ・・・・そう、ともかく。

「トロール人形……
 あ、ありがとうございます。」

(こ、これなら……大丈夫よね。
 す、少し不気味にも見えるけれど、可愛いし……)

       スー ・・・

「……『RLP』」

      ―♪

           ―♪

『トロール人形』を、友達化する。
そして、お願いを聞いてもらう。動け、と。

          「き、きっと……動いてくれるはずです。」

816『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 22:48:33
>>815(ココロ)
『ココロ』は、『女性』が差し出した『トロール人形』に能力を施行する。


      ―♪

           ―♪

                               しゅぱっ

『ココロ』の求めに応じて、『トロール人形』は立ち上がり、トコトコと歩き出した。

   「これが……
            これが、あなたの『超能力』
                              ………なのね」

自分の持ち物である『トロール人形』が動いた事によって、
『女性』の信頼は増したようだ。『半信半疑』から、
いくらか『信』に心が傾いている様子が窺える。

817ココロ『RLP』:2015/11/21(土) 23:32:10
>>816(GM)

                     しゅぱっ

「そ、そう……これが。
 これが私の能力……そう、私の。」

       ♪

「て、敵のチームも、能力があるみたいなんです。
 まだ、ど、どんなものかは……完全には、分からないけれど……」

      「多分……物のい、色を変えたり、光らせたり出来る能力。」

能力の有無は勝敗とは?がらない。
仮に向こうが無能力でも、それは勝因にはなるまい。

          ・・・・そして。

「こ、こっちには、私の能力と……
 あと、他にも出来ることがあるんです。」

「そ、それというのは――絆の、力。
 ……あ、ふ、普通のチームプレイとかじゃあなくて、これも超能力絡みで――」

ここで、絆の力について説明する。
・自分のチームの小人の持つ能力であること。
・7つあり、それぞれココロをサポートしてくれること。
・『RLP』無しでは動けないが、使えばそれぞれの能力があるということ。

「……て、店員集めは、そのうち一人の能力で出来ると思います。」

次に説明するなら、西の能力か。
とりあえず一旦区切って、反応を待つ。

818『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/21(土) 23:47:45
>>817(ココロ)
「へええ……」

『女性』―――『レミ』は『ココロ』の怒涛の説明に
ただただ驚嘆の言葉をこぼすのみだった。

「へええ………としか言えないけど。

 『そういうもの』なのね。理解する努力はするわ」

『スタンド』という概念を今の今まで
知らなかった者とすれば、柔軟な対応なのかもしれない。

819ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 00:39:26
>>818(GM)

「ありがとうございます……
 か、簡単には信じがたい話だとは、思うけれど……」
 
        「こ、今回は、そういうもの……なんです。」

理解してもらうしかないのだ、こうなると。
柔軟に、力を貸してもらおう。

そして説明の続きだ。

「そ、その能力なら人数は稼げるのだけれど、問題もあって……」

「まず、わ、私が演奏し続けないとその能力は使えない。
 だから、それに頼りきりだと、わ、私は演奏以外何もできない……」

            「柔軟に……う、動けないんです。」

だからこそ、人がいる。
このくだりの説明は相当長くなりそうだ。

「そ、それ、その能力というのが――」

・写真に写った人を複製するような(厳密には違う)能力である。
・複製された人は群衆の一部であり、素直に言うことを聞きやすい。
・ココロがそこに映っていれば、ココロのコピーも出せる。
・これから、ココロも写った『より使える写真』を撮りたいと思っている。

「――という、ことなんです。」

この辺だろうか。
レミの参戦はありがたいことこの上ないが、まだ足りないのだ。

820『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 01:22:58
>>819(ココロ)
「―――なるほど」

『レミ』は『ココロ』の話をうんうんと聞いてくれる。

「つまりは……働いてくれそうな人とあなたとの
 『記念撮影写真』がほしいって事ね。

 そこに関しては、何とか出来るかもしれない」

『西の能力』について、『ココロ』が話し終えると、『レミ』は口を開く。

「ここ、『よるのとばり』は私ひとりでやっている『お店』じゃあない。
 『手伝ってくれる人』や『従業員』が居るのよ。
       それに『友人』だってそこそこ居るし。

  私みたいに直接は手伝ってはくれないかもしれないけど、
   『あなたを手伝うという』目的でちょっと集って、
   『写真』を撮るくらいなら引き受けてくれる人もいるでしょう。

                ええと、何人いればいいのかな」

『ココロ』の懸念事項はもしかすると、あっさりクリア出来るのかもしれない。

821ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 12:23:38
>>820

「そ、そう! そういうことで――」

記念写真。その通り。
それがいい。

        ・・・・そして。

「――え? な、何とかって、そ、そんな。」

レミの提案。
     
「あ、そ、そんな……め、迷惑なんじゃあ……
 い、いえ、私は今してることも、たいがいは迷惑だけれど……」 

             「け、けど……けれど……」

それは、実際、極めてありがたいこと。
人数の心配が要らなくなれば、他にすべてを回せる。
 
      ならば。
 
「……10人。……あ、わ、私込みなら、9人。
 それだけ揃えば、の、能力で『群衆』を出せるように……」

               「お、お願いしても……いいんですか?」

お願いしてみよう。
自分には出来ないことは、他人にやってもらえばいい。

822『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 23:02:34
>>821(ココロ)
「9人ね………そういう格好してくれるような。
  なるべく若い娘がいいのかな」

 『ココロ』の依頼に、『レミ』は強く頷いた。

「たぶん………『一時間』以内には全員集まると思う。
  ここに集めて、集まったらあなたに『連絡』するようにしようか?
  ほかにも準備とかあるんでしょう?」

『ココロ』は無意識に時刻を確認する。
現在、『18:06』。開始は『20:00』。
開始までに、すでに『二時間』を切っていた。

823ココロ『RLP』:2015/11/22(日) 23:12:37
>>822(GM)

「そ、そう、出来れば若い人の方が……
 あ、い、いえ、『調理』を任せる人も何人かいるでしょうし、全員じゃないですけれど。」

          「そ、それじゃあ……
           い、一時間後に、お願いします。」

(こ、この人……
 ものすごく人望があるんだわ。)

一時間で、九人も集めるのは至難だ。
しかし、その自信があるという。

協力してくれるにせよ――ここまで、してくれるとは。

(か……勝たなくちゃあ……なおさら勝たなくちゃあ……いけないわ!)

奮い立つ。
あまり熱くなりすぎるのも禁物だが。

「そ、それじゃあ……他にやらなくてはいけないことも、あ、あるので……」

              「い、一旦、戻ろうと思います。
               私達が準備しているビルへ……
               あっ、場所は――――――――の辺りで……」

(……れ、レイク爺はもう戻ったかしら?)

レミはここで人を集める。
一応、ビルのだいたいの場所は教えておこう。

               ・・・・次は、料理か?
                  それともピアノ調達か?

(う、売り切れていなくちゃ……いいのだけれど……)

どちらにせよ、一旦戻ることには変わりはないが。

824『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/22(日) 23:24:43
>>823(ココロ)
「ああ、あのあたり―――分かったわ。
 ケータイとかあれば番号を交換しておきましょう」

 『レミ』はスマホを取り出し、そう告げる。
 交換し終えたなら、一度戻るのがベターだろう。

825ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 00:54:18
>>824(GM)

「じゃ、じゃあ、携帯番号を教えておきます。
 と……朱鷺宮さん、スマホをお願いするわね。」

      ♪

スマホを軍人朱鷺宮に任せる。

彼女には手足がある。
スマホの操作とかは、しやすいだろう。

「わ、私の番号は―――――」

            「――です。」

そして番号を教える。

「あ……あの、レミさん、本当にありがとうございます……」

礼を言おう。
そして全て上手いこと済んだなら、一旦ここを去ろう。
 
              ・・・・戻らなくては。

826『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 01:00:55
>>825(ココロ)
「ああ、その動きをしていないといけないんだっけ」

そう言いながら『レミ』は、『軍人フィギュア』の挙動を興味深そうに見つめる。

「あ、ああ、ありがとう。番号登録しておくよ」

『ココロ』は代わりに『レミ』の番号をきく。
『軍人フィギュア』に頼んで『スマホ』に登録しておくといいだろう。

そして、『ココロ』は『レミ』に礼を言い、『よるのとばり』を立ち去る。
想定どおり、いや想定以上に得るものはあった。
だが、『ココロ』がやらなくてはならない事はまだまだあるはずだ。

827ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 01:14:05
>>826(GM)

「え、ええ……止めると、能力が解けてしまいますし……」

(ここまで休みなしはつらいけれど……
 そ、そんなことも言ってはいられないわよ……)

          ♪

       ♪

「お、お邪魔しました……」

       コツ

        コツ


        「…………はぁぁ〜〜。」

『よるのとばり』を去った。
つまり、これから自分たちのビルに帰ることになる。

(人はこれできっと、集まるわ……
 あとは、店の質を、ど、どこまで高くできるか……)

材料は揃った。
勝負は、そこからどう発展するのか――だ。

        コツ     コツ

(あ、あと二時間後には、私、お、お店を開いているのよね……)

               ・・・・急がなくては。

828『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 01:37:36
>>827(ココロ)
『よるのとばり』を去ると、どっと疲れが襲ってくる。
しかし、道のりはまだまだ遠い。

 ……… ……… ……… ……… ………

ビルの前まで戻ってくると数台の『軽トラック』が止まっている。
見ると、『インテリアセミナーの受講生』たちがせっせと、
テーブルや椅子をビルに運び込んでいるのが分かった。

 「おお! ココロちゃん!
                 ココ……ロ……ちゃん?」

と、ここで『ココロ』に声をかけてきたのは『レイク爺』だ。
目を丸くする『レイク爺』の視線が自分の『髪』に向いているのに気づく。

 「ど、ど、どうしたのかの!? 美容室で気分転換かの!?」

829ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 23:16:35
>>828(GM)

 ……… ……… ……… ……… ………


(あっ……ちょ、ちょうどよかったみたいね。
 良かったわ、む、無駄な時間は少ない方がいいものね……)

             コツ

               コツ

「れ……レイク爺。
 席を外してごめんなさい、ひ、人探しに行っていたの。」

「……?」

(あ……か、髪よね。そ、それ以外に何があるのよ。意味もなく見たりはしないわ……)

髪への視線。
ある意味当然だろう。

「……」 

(ほ、本当のこと、言うべきかしら……? 
 か、髪を対価にしたんだ、って……あ、後でばれるよりは……)

  ♪
      ♪


「う、うふふ……か、髪のことよね。こ、これは……」

(でも、本当のことを言ったら、れ、レイク爺がレミさんに何か言ったりする……?
 け、けれど、仲間なのだし、包み隠すことは少ない方がいい……のかしら? ど、どうしましょう。)

少し悩むココロ。
もっとも、レイク爺が何を言おうがレミは協力してくれる気がする。

あくまで、気持ちの問題だが――気持ちというのも、けっこう重要だ。

「い……色々あって……切ることになったの。
 で、でも、わ、私の意思だから……き、気分転換ではないけれど……」

             「……そ、それに、人探しの目途はついたわ。
              写真に写ってくれる人が9人に、手伝ってくれる人も。」

とりあえず、成果を報告しよう。
インテリアの方がどうなったのかも、気になるところだが――

830『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/23(月) 23:40:53
>>829(ココロ)
「そうかァ―――いろいろあったのかの。
  髪を切る『いろいろ』………    ハッ」

  『レイク爺』は何かに気付いたようだ。

(聞いた事があるぞい。人間のオナゴが髪を切る『いろいろ』。
   ………『ココロ』ちゃんもそういう相手が居たのじゃなァ)

「ま、まあ、人生いろいろじゃあ! 気を落とすでないぞいッ!」

 『レイク爺』は何かに納得したような表情で『ココロ』を励ます。

 ………

 「そして、『写真』に写ってくれる者が見つかったのは何よりじゃ!
   こっちも上手い具合に奴らが『交渉』して、安く家具を買い叩けたぞい!

   あ、あとは、妙な人型の『ぱわー』を使う女だか
     男だかわからん奴に助けられたんじゃが………

     『異なるチャンネルのファンがヨロシク言ってたって伝えてねぇ』とか言ってたぞ!」

その後、『レイク爺』はちょっとしたエピソードを『ココロ』に伝える(>>731>>738>>741>>743-745)。

831ココロ『RLP』:2015/11/23(月) 23:55:21
>>830(GM)

「そ、そうよ、いろいろ……」

      「……??」

謎の励まし。

(な、何か……大きな勘違いをされている気がするわ。
 き、気のせいよね、きっと。わ、私の自意識過剰に違いないわ……)

         「……あっ、え、ええ。
          そうね。がんばるわ。あ、ありがとう。」

噛みあわないコミュニケーションだ……
まあともかく。

「そ、そう……なら、後はインテリアを上手くしてもらうだけね……!」

「……そ、その、違うチャンネル?
 というのは……よ、よくわからないけれど……」

ココロは『荒咬』と二度ほど遭遇している。

しかし、間違いなく男性だった。
それに、『どういうスタンド使いか?』は未だ知らない。

        (で、でも……ありがとう、よね。
         私が知らないだけの絆も、あるんだわ……)

感謝の意は、誰であれ同じ。
さて、ここからは準備の時間になる。

(……は、運び込むのに、まだ時間はかかりそうね。)

                 ・・・・様子を確認しておく。
                 運搬に向いた群衆に切り替えたほうが早いか?

832『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 00:07:38
>>831(ココロ)
『レイク爺』に何か誤解されているような気もしたが、
今はそんな事にこだわっている状況ではない。
『ココロ』は『運搬』の様子を確認していく。

『インテリア軍団』たちは男性が殆どであり、
皆で協力して家具を運び込んでいるようだ。
もちろん『プロ』の方が早く出来るだろうが、
後の『配置』などを改めて説明する手間を考えると、
打ち合わせしてあるであろう『インテリア軍団』に
そのまま任せた方が結果的には早く終わる気がした。

………『軽トラック』に関してはおそらく店に無理をいって借りてきたものだろう。
この後、これを返している余裕がなければ、本来よくはないが、
『店』の邪魔にならない場所に移動させておき、
『すべて』が終わった後に返しに行くのでもいいかもしれない。

『テーブル』は円形で淡い水色、『椅子』は淡い緑色、
いずれも木製で『北欧風デザイン』のものだ。
おそらく、『湖』と周囲の『木々』を表現しているのだろう。

833ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 00:57:35
>>832(GM)

「あっ……い、いい感じの家具だわ……!
 さ、流石はインテリア軍団といったところだわ……」

        (ど、どこから目線なのよ……で、でも、いい感じだわ……)

実際に水を使うのではなく――
それらしいものを使って、『表現』するとは。

         ・・・・職人的な技巧を感じる。

(こうなると……後は待つだけかしら……
 あっ、そ、そうだわ、今のうちにピアノを買いに行くのは……)

       (……あ、あら?)

そういえば。

レイアウトを任せるのはいいが――
言ってなかったんじゃないか? ピアノのことを。

(ど、どうしましょう……今のうちに言うべきよね?
 な、なんて説明したらいいのかしら。お、怒られるんじゃあ……)

予定ではピアノが来てからレイアウトを組むはずだった。
まあ、予定なんてのはココロの中だけの話。

        「ちょ、ちょっといいかしら……
         い、依頼主から、『追加の要望』があるそうなの。」

                          ・・・・インテリア軍団に声をかける。

834『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 01:05:33
>>833(ココロ)
「はい? 先生、何か?」

『インテリア軍団』の実質的な長、『講師』が『ココロ』の呼びかけに応える。

「『25万円』になんとか納めましたが………
    追加要望? 今更ですか?」

少しだけ眉を顰める『講師』。
まあ、全てを購入してから『追加』と言われるのは、
彼でなくてもあまりいい顔をしないだろう。

835ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 01:11:34
>>834(GM)

良い顔をされなくても、ピアノが置けないと困る。
まあ、別に新しく何をしろってんじゃないし、許してくれないだろうか……?

「あっ……ご、ごめんなさい……
 ありがとう、よ、よかったわ、収まって。」

(こ、ここで引いたら駄目よ。
 ちゃんと言わなくてはいけないことだわ……)

      「そ、そういうことも……
       あ、あるってことらしいわよ。」

これも授業の一環なのだ!
という強い意志を見せよう。

「こ、コンセプトとかはそのままだけれど……
 ピアノを。アップライトピアノを、置きたいらしくて……」

     「そ、その分のスペースを、用意しておいてほしいそうだわ。」

そして、要望を伝えよう。
さて、どうなるだろうか――?

(だ、駄目なら最悪、群衆を呼び直せばいいわ……)

それも戦略だ。

836『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 01:17:59
>>835(ココロ)
「ピアノ、ですか?
  アップライトピアノっていうのは、家庭によくあるタイプの奴でしたっけ」

『講師』が少し考え込むが………

「まあ、その程度の話なら、やってみましょう。
 そのピアノってのは今あるんです?
  ないなら、『スペース』作っておきますね」

 わりとすんなり、対処してくれた。
  おそらくこのレベルの追加注文など、腐るほどあるのだろう。

「人数居ますし、要領は分かっている人多いですから、
 30分とかからずに設置は出来るんじゃあないかな」

 更にこんなコメントもあった。

837ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 01:53:24
>>836(GM)

「そ、そう。小さめのピアノね。
 今ここにはないから、スペースをお願いする……」

                  「……ということだそうよ。」

嘘ではない。
他人事にしてるのは、嘘だが。

「さ、30分……! 
 ゆ、優秀な人たちだわ……」

思わずそうこぼす。
連絡が来るのはあと……50分くらいか?

(じゃあ……え、ええと……今のうちにピアノかしら? 
 じゃあ、30分以内にピアノを買って、戻ってきて…………は、運び方は?)

          (……こ、このトラック?
           いえ、私物じゃないわ、これ……
           す、好き放題使うのはどうなのかしら……)

「わ、私が今から……
 そのピアノを取りに行くわ。」

「30分以内には、き、きっと戻ってくると思うから……」

とりあえずそう宣言する。

実際、向かうことになるだろう。
恐らくだが、搬入はともかく持ち帰り手段のサービスはあるのでは?

                  ・・・・再度時間を確認しておく。

838『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 02:01:09
>>837(ココロ)
「分かりました。まあ、最後に入れられるようにはしとくんで、
 30分以上かかってもいいですよ」

『講師』がこう応えてくれる。現在時刻は、『18:19』。
かぎられた時間で、出来る限りの事をするしかない―――


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

839ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:01:44
>>838(GM)

「え、ええ。ありがとう。
 それじゃあ……行ってくるから。」

     コツ

      コツ

そういうわけで、向かおう。
今のうちに全ての『絆』と、『飴玉』を友達化。

             ♪ 

       ♪
         
           ――そして飴玉の視聴覚を確保。
 
      (向こうは今……どんな感じかしら……?)

位置が変わっていなければ、『復縁』出来るだろう。
今度はレイク爺が残っているし、維持する分には安心だ。

840『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 23:28:56
>>839(ココロ)

     コツ

       コツ

『ココロ』は例のリサイクルショップへと向かう。
その間に『絆』の友達化、そして―――

相手ビルの『飴玉』の友達化も併せて行う。
更に、その視聴覚をリンク。
相手は今、何をしているのか………

 ……… ……… ……… ……… ………

シックな相手の『夜の店』が映し出される。
人の気配はない………『控え室』にいるのかもしれない。

 フワァ
                    フワァ


時折、横切る数々の『蝶』………『グラマラス・ライフ』の姿が見える。

  『鱗粉散布(二階南西フロア部分)│17:45〜18:30』

おそらく、以前、確認した『予定通り』という事なのだろう。

  ……… ……… ……… ……… ………

そんな事をしているうちに『リサイクルショップ』に着いた。

841ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:38:44
>>840(GM)

(……ま、まあ、予定通りよね。
 蝶がいるのだから、あの女もいるんでしょうし……)

店を離れる理由もあるまい。
あるとしても、それはこちらには無関係だ。

まさか向こうからこちらを妨害はするまい。
……飴玉の視聴覚は切り、『高天原の絆』の視聴覚を入れておこう。

          ・・・・そして。

(ま、まだ残っていればいいけれど……
 まあ……そ、そんな簡単には売れないわよね。あの値段だもの。)

         (……問題は持ち帰る方法よね。
           買うまえに、まずはそこを決めなくちゃあ……)

着いたので、入ろう。
そして先ほど訪れたコーナーに直行。

お目当ての『アップライトピアノ』は、まだあるだろうか?

842『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/24(火) 23:47:02
>>841(ココロ)
「あァ、また、来てくれたんですね」

入店する『ココロ』に再び『店員』が語りかけてくる。

 「ピアノ、二台とも残ってますよォ」

見ると、『グランドピアノ』、そして『アップライトピアノ』、両方とも残っている。

  「で、で、どうなさいます?
     買っていただけるんで?」

                         『店員』が迫ってくる。

843ココロ『RLP』:2015/11/24(火) 23:57:44
>>842(GM)

「え、ええ……残っていて良かったわ。
 も……もちろん、か、買うつもりなのだけれど……」

店員に、ややぎこちない笑みを向ける。

           「ええと……」

聞かねばならないことがある。
頭の中で整理してから。

(まず、う、運搬するための方法があるのかどうか……
 それから、もう一つ……すごく大切な事だけれど……)

「ふ、二つほど、質問いいかしら?
 な、なにせ気安い買い物ではないし……」

         「買うまえに、か、確認しておきたいことがあって。」

なにせ30万円だ。
買ってだめでしたでは遅いのだ。

844『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:02:47
>>843(ココロ)
「質問? ええもちろん! 二つといわず納得するまできいて下さい」

『店員』がにこやかに対応してくれる。

「後で話と違う! なんて駆け込まれるケースもありますからねえ。
 今のうちに気の済むまで!」

実感のこもった『店員』の言葉。身に覚えがあるのだろう。

845ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:12:35
>>844(GM)

(りょ、良心的な対応だわ……
 と、というより、この人が困るんでしょうね……
 そ、それが当たり前だわ。別に優しいとかではないわよね。
 そ、そもそも、私が偉そうに評価するのも、お、おかしな話よ……)

ともかく質問だ。

「ま、まずは……そうね。
 『持ち帰り』について聞きたいのだけれど……」

「私……歩いて来たのだけれど……
 こ、これを持って帰るのは流石に大変だわ。
 何か、も、持ち帰りに便利な方法ってあるかしら?」

        (さ、最悪トラックで来てもらう……?
          それとも、あとで群衆を呼んでみる……?)

能力を駆使すれば、自力で持ち帰れないこともないだろう。
しかしそれには他の作業の一時停止が必要になる。

             ・・・・出来れば手段があるといいのだが。

846『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:20:28
>>845(ココロ)
「『持ち帰り』ですか! そうですね。
 手続きさえして頂ければ、後日配送という形はとれますよ。
  県内でしたら送料1000円でさせて頂きますが―――」

『店員』が薦めるのは『配送』―――
大型のものを買う時は一般的な方式だろう。
しかし、『後日』になってしまうという………

847ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:27:24
>>846(GM)

(ご……後日じゃあ困るのよ、後日じゃあ……
 け、けれどそんなの、私のわがままだし……無理は言えないわ……)

         (け、けれど……)

「きょ……
 今日中は、無理なのかしら?」

「今日中の配送は……む、無理よね、流石に……?
い、いえね、無理だとは分かっているけれど……一応ね。」

ダメ元ってところだ。
さらにぎこちない笑みを浮かべて、聞く。

(も、もし無理なら……どうしましょう。
 やっぱり、群衆に頼んでトラックで来てもらう……?)

難しいところだ。
もっとも今日中に出来るならそれがいい。

          ・・・・値は張るだろうが。

848『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:33:40
>>847(ココロ)
「今日中………ですか?
  どうしても、今日中?」

『店員』はやや困惑するも、

「えェと、場所はですね、どこですか?
  このへんなら私がクルマ出してもいいですよ、ええ」

訊いてみた甲斐があった。近場なら今日中でもOK。
徒歩圏内の『自ビル』は近場も近場、問題ないだろう。

849ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:41:08
>>848(GM)

「ど……どうしても! 
 どうしても、きょ、今日中じゃないと……」

今日中どころか今すぐだ。
今すぐでなきゃあ、意味がない。

     「今から使うのよ、だから……
      ば、場所は、―――――だわ。
      ごめんなさい、お、お願いできるかしら……?」

何でも言ってみるものだ。
……それから。

(こ、これで調達自体は出来たわね。
 問題は……こ、これを、この後どうするか……も、よね。)

このピアノ、勝負の後は不要もいいところだ。
家には当然あるし、小さめとはいえ持ち運べるサイズでは当然ない。

「それと……も、もう一ついいかしら?」

               ・・・・再度売れないだろうか?

850『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 00:46:41
>>849
「ああ、そんな近いんですか。
 それでしたら買って頂けたらちょちょいのちょいでお運びしますよ。

      ―――それで、もう一つの質問というのは?」

『店員』は『これからの配送』を請け負ってくれる。
そして、続いての質問を待っているようだ。

851ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 00:53:06
>>850(GM)

「そ、それは良かったわ……! あ、ありがとう。」

       「それで」

「か、仮に、だけれど……
 ピアノを買って、汚さずに使って……
 そ、それを、こ、ここに売りに来たとしたら。」

汚さないのは難しいだろう。
だが、壊したりはしない。

十分に使える状態で、終わるはずだ、だから。

     「か、買い取ってくれたり……
      す、するかしら……? 仮にの話だけれど。」

(ど、どれだけ予防線を張るのよ、私……
 別におかしなことは言っていないのだし、む、胸を張るのよ……!)

まあダメなら別の店でもよい。
ピアノ買い取りの店は探せばあるだろう。

852『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:01:39
>>851(ココロ)
「ああ………」

『ココロ』の問いに『店員』は何故か少し言いよどんだ。

「いや、はい。もちろん『買取』は致します。
  致しますけど、その場合、
   全くの『新規の買取』として判断させて頂きます、

  ………

  ええとですね、お客様にこういう話をするのもなんですが、
  一般的にこういう店では『買値は売値の10分の1』とも言われています。
   もちろん『売れ筋』なんかだとその差は縮まるんですが、
    この『繁華街』で『ピアノ』というのは
            ―――『売れ筋』と言えるものではないんですね。

 ………それを踏まえて、なおも売ってくださるのなら、構いませんけど」

つまり、少なくとも『この店』では、処分こそ出来るものの、
『使った金銭』はほとんど戻ってこないと思った方がいいだろう。

853ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 01:12:59
>>852(GM)

「……そ、そう。」

「いえ、そ、そうよね。
 そ……そういうものよね。ええ。」

         「か、仮にの話だから……何てことはないわ。」

(ど、どうせなら他のお店で処分した方がよさそうね……
 わ、私ったら、何て強欲……で、でも、30万円だもの……)

          (……ま、曲がりなりにも、私のだもの。
            つ、使うのは、し、しかたないけれど……)

帰ってくるならそのほうがよい。

まあ、後で考えよう。
ここで買えば、とりあえず運搬とか、そういう問題はなくなるのだ。


「じゃ、じゃあ……そうね。
 買わせていただくわ……こ、このピアノ。」

        「……30万円よね?
         他に何かいるかしら……手続きとか?」

購入を決断する。
ミスコンで得た金はこれで一切なくなった。

              ・・・・まあ、これでよかったの、かもしれない。

854『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 01:24:50
>>853(ココロ)
「お買い上げありがとうございますゥ!
 本来、『配送』ですと、『運送業者』に回す用紙を書いて頂くんですが………
 今回は、私が運ぶんで必要ないかな」

『ココロ』は(何故か持っていた)現金を『店員』に渡す。

「それじゃあ、早速今から配送させて頂きますね。
 そうだな………急ぎで『20分』以内には届けますんで」

 『店員』はそう約束してくれた。
  『大金』を投じた甲斐あって、これで『ピアノ』も『家具』も揃った。
   あとの問題は『時間』か―――残りの『時間』で何を成すか?
    効率的に考えていく必要があるだろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

855ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:07:10
>>854(GM)

「あ……ありがとう。それだけ早くしてもらえれば、十分だわ。」

      「じゃ、じゃあ……よろしくお願いするわね。」

      コツ
         コツ

そういうわけで、店を出る。
これで目的はとりあえず達成だ。

           ・・・・次は?

(あ、あと……今、出来ることは何があるかしら……?)

群衆は仕事中。
演奏は止められない。

・・・・衣装か?
しかし、十数名の衣装を一人で持ち帰れるだろうか? しかも演奏しながら。

(…………そもそも衣装って、今行ったとして用意出来ているのかしら……?
 い、いくらあの店員さんが頑張ってくれたとしても、無理を言ったんだもの、時間がかかるはず……)

連絡が来てから――『よるのとばり』の帰りに寄るのがいい、気がする。

(…………い、一旦戻りましょう。
 ピアノが届いて、内装が出来るのを見るまでは群衆は解けないし……)

とりあえず、今はビルに戻ろう。

856『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:13:45
>>855(ココロ)
『ココロ』は今は『待ち』の時間だと感じる。
なんにしろ『自ビル』へと戻っていく。

 ……… ……… ……… ………

『自ビル』の前は静かだ。
どうやらすでにトラックから『家具』は『店舗』に搬入出来ているようだ。

857ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:26:33
>>856(GM)

エアピアノをしながら出来ることは多くない。
荷物も持てないし、初対面の相手をするのもはばかられる。

             ・・・・ここは待ちだ。

(……は、搬入は済んだみたいね。
 内装を組んでいる途中なら、じゃ、邪魔は出来ないわね。)

            (……どうしましょう?)

部屋内にいては困られるだろう。
別室で待機でもするか?
あるいは、何か指示でもすべきか?

     ・・・・とりあえず入ろう。

(い、一応……様子は見ておいた方がいいわよね……)

おかしなことには、なっていないはずだが――

どんな感じだろうか?
進んでいる様子なら、それが一番だ。

858『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:37:14
>>857(ココロ)
「おお! 『ココロちゃん』!
 ピアノは確保出来たかのォ〜〜〜!」

『店舗』に入ると雰囲気が一変していた。
『テーブル』の配置は初期の『メイド喫茶』のものと変わりないはずだったが、
穏やかな色合いの『テーブル』と『椅子』が配置される事で、
落ち着いた雰囲気を醸し出すようになっている。

壁紙も大方張り替えられている。グリーンに張り替えられた壁は、
『森林』の中に居るような心持ちにさせてくれた。

「こっちももうそろそろ終わるようじゃの!
 いや、これだけ人数が居ると作業も捗る捗る!」

『レイク爺』は嬉しそうにぴょんぴょん跳ねていた。
とりあえず、『模様替え』については問題なく進んでいるようだ。

859ココロ『RLP』:2015/11/25(水) 23:44:40
>>858(GM)

「た、ただいま。レイク爺……ピアノは手に入ったわ。
 た、高くついてしまったけれど……あ、あと少しで着くはずよ。」

         キョロ

            キョロ

「い、いい感じだわ……
 本当のお店と変わらないみたい……!」

       (流石はプロだわ……
        これなら、な、内装で負けることはない……)

スタンド能力の補正抜きならだが。
敵スタンドがどれほどの効力を生むかは、未知数。

           しかし少なくとも。 
           基本的な『ステージ』には立てた!

(そ、そういう……実感があるわ……! 
 あまとは、ピアノが到着するのを待てば、内装は……)

完成、のはずだ。
あとは料理と、スタッフ群衆の用意、くらいか?

(も……模様替えが終わったら、料理かしらね……
 ……あら? そういえば、食材はどうなったのだったかしら?)

黒子小人に頼んでいたはずだ。
20分はあれから経過しているし、もう届いているのか?

                  ・・・・探してみよう。

860『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/25(水) 23:55:49
>>859(ココロ)
『ココロ』は『模様替え』した『店舗』を確認する。
さすが『インテリア集団』というべきか、基本的な『コンセプト』は
表現出来ているように思える。

続いて気になるのは『食材』。
『キッチン』に行くと、大きな『冷蔵庫』があるのが確認出来る。
そこを開けると―――あった。依頼しておいた『食材』。

               「すでに」

気付くと傍らにいる『黒子』が一言、『ココロ』にそう伝える。
『冷蔵庫』に入れる必要のない食材は食材で、
キッチンの傍らに用意してあった。

861ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:04:05
>>860(GM)

             ビクッ

「……! あ、ありがとう。」

(問題は下ごしらえよね……
 ど、どうしましょう、もう、すぐ始める?)

模様替えが終わり次第、ということ。
休憩時間を入れることが出来るのも、今のところそこだけだが――

              ・・・・難しいところだ。

(と、とりあえず今はどうしようもないわ……
 模様替えが終わらなきゃあ、誰も何も出来ない。)

(あとどれくらいかかりそうかしら……
 でも、せ、急かしたりすると、良くないわよね。)

群衆は解除できない。
エアピアノもやめられない。

こうなると――ココロに使えるのは足と口。それから。

         (み……見ておきましょ……)

視聴覚くらいか。
飴玉の視聴覚に没入しつつ――

「こ、ここまではいい感じだけれど……
 みんなの方で、な、何か思うところはあるかしら?」

絆の小物たちに話しかけてみよう。
まあ、ノイズもあるし、返答があるかは微妙だが……助言は大切だ。

862『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:17:21
>>861(ココロ)
『ココロ』は引き続き『待つ』。
その間に『飴玉』の視聴覚確認を行っておく。

現在時刻は『18:40』。
予定だと、『備品出し│18:30〜19:30』
『スタッフメイク│18:30〜19:30』が始まっている頃か。

 ……… ……… ……… ………

 「これは……ここで?」「ああ、そうだね」

『相手のフロア』は、先ほどとは打って変わって賑わっていた。
『ボーイ姿』の男たちが何人もせわしなくフロアを動き、
『テーブル』などの清掃を行ったり、位置を整えたりしている。
指示を出しているのは、年配の男性、『ボーイ長』のような男だ。
逆に『蝶』の姿は一切無くなっている。

 ……… ……… ……… ……… ………

と、ここで、『携帯電話』が鳴る。
見ると、先ほど登録したばかりの番号。

                  つまり、『よるのとばり』からだ―――

863ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 00:28:11
>>862(GM)

(……あら? だ、誰かしら。
 まあ、ふ、普通に考えて向こうの仲間よね……)

ツテだろう。
まあ気にすることもない。

(お掃除は……こっちもすべきかしら。
 でも、テーブルとかは新品だし……どうかしらね?)

            ・・・・そして。

「……!」

スマホを友達化。
厳密には、そのカバーを、だが。
鞄から飛び出させ、机の上かどこかへ。

「だ、誰か……朱鷺宮さん、通話ボタンをお願い。」

絆に押してもらおう。
手があって手っ取り早い『軍人朱鷺宮』に頼む。

     「よいしょ……」

しゃがみ込み、スマホを肩の上にジャンプさせる。
そして、肩の上で静止しておいてもらう。

(で、電話に出るのも一苦労だわ……!
 でも、しょ、しょうがない事よね……そういうものよ。)

「……は、はい、ココロです。レミさんですか?」

                ・・・・電話に出よう。

864『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 00:41:01
>>863(ココロ)
突然の着信に『ココロ』は『スマホカバー』を友達化し、
机の上に転げ落ちるように『スマホ』を移動させた
(『スマホ』そのものではなく『スマホカバー』の友達化という事なので、
 『カバー』が『スマホ』を持ち上げるような形となり、パワーの関係でこういう判定に)。

『軍人フィギュア』は『ココロ』の希望に沿うよう迅速に行動する。
『スマホ』の着信ボタンを押し、『スマホカバー』と共に力を合わせ、
『スマホ』を『ココロ』の肩まで引き上げさせた。
(これも『スマホカバー』を『友達化』という事なので、それに伴う処理変更)。

     「ハーイ、元気だった? 揃ったわよ、9人」

『電話の相手』は紛れもなく『レミ』だ。

   「どうする? 今から、みんなでそっち行ってもいいけど」

865ココロ『RLP』:2015/11/26(木) 01:10:11
>>864(GM)

(ご、ごめんなさい、無理をさせてしまって……)

スマホカバーに詫びる。
どうもスマホ自体は可愛いとは思えない……

        (デコるべきかしら……?
         い、いえ、今はそんなことより。)

「あっ、は、はい、元気です。
 ど、どうも……も、もう揃ったんですか!?」

思ったより早い。
それはいいのだが――

          チラ

(な、内装がまだ終わっていないのよね……)

「あ、ありがとうございます……」

(……来てもらった方がいいかしら?
 今離れたら、ピ、ピアノとかややこしくなるし……
 そうでなくても、行き来してばかりじゃあ不便だし……)

ココロが出向くよりよかろう。
ここを離れるとどうにも色々不便なのだ。

(で、でも、その分よけいに迷惑を掛けてしまうのよね……
 そうなったら、しゃ、写真も撮ってもらえなくなるかも……?)

             (……それに、じ、時間はもうないのよ。)

「……い、いえ、私から向かいます。
 それで、か、帰りに衣装を取りに行っても……?」

(…………で、でも本人達に衣装を見せたら拒絶される?
 そ、それなら、衣装は後の方が……なんて、わ、悪い考えはよしましょう……)

レイク爺に残ってもらえば。
そして、エリーがいれば。

……遠隔で筆談が出来、指示も出せる。
目はいくらでもある。内装の済み次第、群衆の解除も出来る。

866『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/26(木) 01:22:06
>>865(ココロ)
『ココロ』は『レミ』と話しながら、考えをまとめていく。

『インテリア講師』が『30分とかからずに内装を終えられる』と言ったのは『18:19』。
今の時刻は『18:41』………『22分』経っているという事は内装自体の準備はほどなく終わるだろう。
『リサイクルショップ』を離れたのは『10分』ほど前。
『ピアノ』は『20分』以内には運んでくれるとの事だったので、
これも『10分』ほど待てば届けられるはずだ。

「そちらの都合のいい方で構わないわよ。
 衣装を着た写真が必要なのであれば、それでいいんじゃあないかな」

『レミ』自体は快諾してくれたが………
『レミ』が集めた者たちに『コスプレ』が受け入れられるかは謎だ。

           「じゃあ、待っていればいいのね?」

                             『レミ』が確認してくる。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

867ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:07:12
>>866(GM)

(そ、そういえば……群衆に着替えてもらうことって出来るのかしら?
 もしできないのなら、ハナっから着替えておいてもらうしかないじゃない……)

さて、どうするか。
能力のことは考えれば出てくるが――

(時間的に……ま、待ってから……?
 ピアノが届くのを見てから、向かうべき?)

(衣装を回収するのは帰りで……
 そ、それが良い気がするわ。一番安心する。)

「え、ええと……」

(も、もし群衆が、衣装を着替えられるなら……
 それならわざわざ本人に見せる必要はない、け、けれど。
 それは……い、いくらなんでも、こう、ず、ズルい気がするわ……)

群衆の使い方としては正しいのかもしれない。
しかし、許可を取れるのに取らないのはいかがなものか。 

              ・・・・そうなると。

「え、ええ。けれど、少し待っていただけますか……?
 だいたい、え、ええと……7時過ぎにはそちらに……」

今から10分ほど待って。
それから、よるのとばりまでの時間。

「よ、よろしくお願いします。
 では、ま、また後ほど……」

ここに来て最後の説得要素が出てくるか。
まあ、写真だけその場で撮って帰ってもいいが……

868『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:16:53
>>867(ココロ)
『群衆』はいくつかの心理的な傾向・制約を除けば生身の人間と遜色ない。
最長『六時間』連続で発現可能であり、着替えてもらうのは問題ないだろう。
ただ、元となる者たちが『コスプレ』を嫌がるのであれば、
同様の傾向を持つ『群衆』たちも当然、『コスプレ』を嫌がるはず。
いざ、『群衆』を出してから拒否されても厄介である為、
今のうち『本物』たちの感触を確かめておくのは悪くないかもしれない。

    「7時過ぎね。分かった」

『レミ』はそう言って電話を切ろうとしている。
何事もなければそのまま会話を終了するといいだろう。

 ……… ……… ……… ………

「おーい、『ココロちゃァ〜〜ん』!

   配達じゃって! ピアノの配達がきとるぞォォォォい!!」

と、ここで、『フロア』の方から『レイク爺』の朗報。

               予想以上に早い御着きのようだ。

869ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 00:36:02
>>868(GM)

「ごめんなさい、お待たせして……で、では失礼します。」

電話はこれ以上いうこともない。
もっといい方法はあるのだろうか?

      (お、思いつかないのだもの……
       思いつく限りで一番いいようにするしかないわ……)

            と、ここで。

「ピ、ピアノ――もう届けてくれたのね!」

         「い、今行くわ! 
          ごめんなさい、少し待っていてちょうだい……!」

嬉しい誤算、というやつだ。
フロアの方へ向かおう。

      ト  トト

アップライトピアノ。本番までに、もう少しは触れておきたい。

870『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 00:46:22
>>869(ココロ)
『レイク爺』の声に呼び寄せられ、『ココロ』は『フロア』に向かう。

              「よいしょ……と」

すると、ちょうど『アップライトピアノ』が、予め空けてあった
店の端のスペースに運び込まれたところだった。

「あ、あなた! お買い上げありがとうございますゥ。
  確かに、確かにお届けしましたよォ」

みると『リサイクルショップ』の店員が『ココロ』に向かって、
軽く礼をしたのが確認できる。『店員』はそのまま去っていく。


 「おおォ! ピアノが入るとなんか『雰囲気』が出てきたのォ。
  さわやか〜〜な『湖畔』に、美しい『音色』!
      かなりいいんじゃあないかのォ〜〜〜〜」

『レイク爺』もぴょんぴょんと喜んでいる。
改めて周囲を確認すると、『テーブル』や『椅子』も、
もうしっかり配置されているようだ。

871ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:02:35
>>870

「あ、ありがとう……! し、仕事が早くて本当に助かるわ……」

          ペコペコ

リサイクルショップ店員に頭を下げる。
繰り返し、だ。そして姿が見えなくなってから――

       キョロ

           キョロ

「……い、いい感じだわ。
 さっきからこればかり言っているけど……凄くいい感じ。」

           「……」

(い、今気づいたのだけれど……
 これを演奏する私は、ど、ドレスを着るのよね?
 それで、ほ、他の皆は、動物のコスプレって……ど、どうなの?)

(わ、私が私を贔屓するみたいじゃあないの……どうなの? それって。)

今になって余計な事に気づくココロ。
いや、余計ではあるまい。心情は大切だ。 

           ・・・・しかしまあ後戻りも出来ない。

(わ……私が一番そういうのは拒みそうな気がする……
 ま、まあ、最悪、私にも動物のコスプレをしてもらえばいいのよ。)

「……こ、これで内装は完成かしら?」

         室内を見渡す。
         インテリア軍団は作業を終えているか?

872『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 01:11:59
>>871(ココロ)
順調に物事が運ぶ事に喜ぶ『ココロ』。
しっかりと『絆』と会話し、自ら『方向性』を固めていった成果なのかもしれない。
まだまだ懸念はあるが………このまま突き進むしかない。


「ええ、テーブル・椅子・壁紙の変更―――
 限られた予算の中、参加者一同が知恵を絞り、
  作ってもらいましたが、いかがでしょうか?」

『インテリア講師』が『ココロ』に感想を仰ぐ。

先ほど確認したとおり、『店内』は『水色』で円状のテーブルが『湖』を、
グリーンの『椅子』と『壁紙』が『森』を表現しているようだ。
床は最初から『木製』だった為、何もしなくても周囲と調和している。

なんにせよ、作業は完了。
これでようやく『エアピアノ』を休んでも問題はなくなっただろう。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

873ココロ『RLP』:2015/11/27(金) 01:32:04
>>872(GM)

もはや勝負は後戻りの利かない段階。
あとは演者がどこまで、腕を振るえるか――だ。

        キョロ
 
            キョロ

(湖畔――間違いなく、湖畔。
 て、テーブルやいすで、ここまでのことが出来るのね……!)

インテリアもまた、芸術。
音楽とも絵画とも異質な芸術。

「……ほ、本当に、素晴らしいわ。
 こんなに厳しい条件で……ここまでの物を。
 き、きっと、いえ、絶対――クライアントも喜ぶわ!」

「あ、ありがとう。皆。本当にありがとう。
 ……それから、本当に、本当に、本当に。」

             ♪

                ―― ピタ

                    「・・・・・・ごめんなさい。」

演奏を、ストップする。
これにより、群衆たちは消えてしまうだろう。

            ・・・・同じ群衆を出しても。
               そこに連続性はない。

         キュ

「ごめんなさい……」

(……これが、『セブン・ワールズ・コライド』)

自分の『友達』とは、また違う。
ココロにはきっと、本当に使いこなすことは出来ない。

                  ・・・・さて。

(……お、落ち込んでいる時間なんて、ないわ。
 これくらいのこと、こ、これからも何度もすることよ……
 群衆は、あ、あくまで……群衆。元から、作られた存在。)

          (……?)

少しひっかかるものを感じる。
作られた存在。それは、今ここに――――

    ブンブン

「〜〜っ。」

頭を振る。
悩みを増やしてどうする。       

 (む、向かわなくちゃあ……!
   よ、よ……『よるのとばり』、へ。)

余計な事を考えている暇はない、そう言い聞かせる。

時間には――多少余裕がある。
少しだけ息をついてから、向かうことにしよう。

874『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/27(金) 23:36:39
>>873
『ココロ』は『インテリア講習』の『軍団』に、心からの賛美を告げ、

「よかった! そう言ってもらえると私たちも嬉しいです!
 じゃあこれで、『合格』ってわけです――――」

        それに反応する『講習陣』。その言葉が終わらないうちに、


                     ―― ピタ

謝罪の言葉とともに『ココロ』は演奏を止める。
止まれば、『群衆』は………消える。
『ココロ』とは違う『精神性』から生まれたものは、やはり、
『ココロ』とは違う『精神性』でないと十全に扱えないのだろう。

 ………
        思うところはあれど、それに捉われている暇は今はない。


『群衆』を喪い、『絆』たちもやけに静かだ。
おそらく皆、これから始まる『本番』を前に、
滑らかな泥のような『ノイズの海』で
わずかばかりの休憩をとっているのだろう。

   『ココロ』にだって、休む権利はある。
                 ―――あるいは義務か。

875ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 02:31:57
>>874(GM)

     シィ  ――  ン


「……」

    パチ

壁に凭れて、目を閉じる。

       フルフル

物事を深く考えず、手指を軽く振る。
少しでも筋肉の疲労を和らげるために。

(本番は……少しでも、手は休められない。
 休めた瞬間、全部、水の泡になってしまうのよ……)

今のうちだ。
今しか、指の安息はない。

            ・・・・それも、あまり長くは取れない。

(ここから……多めに10分と見積もって……
 18:55分には、ここを出ましょう。それなら7時過ぎに着くわ……)

       (ご、五分前行動なんて言っていられない。
         待たせておいて、こんな考え方、汚いけれど……)

それでも、今は指を休めることを優先したい。
迎えに行って、帰ってきたら、もうその後はノンストップだ。

           グニ
 
        グニ

神妙な面持ちで、手を揉むココロ……

876『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 02:54:20
>>875(ココロ)
気の遠くなるほどの長時間の演奏を完遂できたのは
気の遠くなるほどの日ごろの練習の賜物だろう。

しかし、当然、手が疲れないわけではない。
マッサージを施し、指を休める………。
わずかな休養時間だが、とらないより百倍マシだ。

                「………すまんのォ」

その様子を見て声をかけてきたのは『レイク爺』。

「ワシらの為に、『湖畔』の為に、ありがとのォ」

『常人』とは異なる感性を持つ彼だったが、
自分の『代理』として身を粉にして頑張る『ココロ』に対し、
さすがに申し訳ない気持ちが芽生えているようだ。

877ココロ『RLP』:2015/11/28(土) 23:21:39
>>876(GM)

    グニ

手を止める。

「……き……気にしないでちょうだい。
 レイク爺。湖畔は……大切で、素敵な場所だもの。」

         「それに……」

ココロは少しだけ、笑みを浮かべた。
余裕の笑みなどでは到底ない。

ココロは――

(負けたくないのは、私の意思だわ。
 湖畔が負けたくないのも、だけれど、私も負けたくない……)

            (……ここまで、来たんだもの。)

「それに……私の。
 私自身の気持ちでも、あるの。」

「だ、だから……やるわ。私。最後まで……」

むしろ余裕はなかった。
しかし、やり抜こうと思う以上に――勝ちたい、と思った。

     ・・・・

          ・・・・今、何分ごろだろうか?

878『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/28(土) 23:37:43
>>877(ココロ)
「そうか! そう言ってくれるとワシも気が楽じゃな!
 ワシはせいぜい『絆』たちの中継点になるくらいしか出来んが……
  指示してくれれば力いっぱいがんばるぞい!」

 『レイク爺』にいつも元気が戻った。

  現在は『18:50』。
    『ココロ』が出ると決めた『55分』まで、あと『5分』ほどか。

879ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 00:11:11
>>878(GM)

「ええ……で、出来る限りの指示はするわ。
 けれど、何かアドバイスがあれば、その時はお願いね。」

頷くココロ。元気はないが、やる気はまだまだ、ある。

あと5分ある。
まあ、ココロがそう決めたのだが――

       (……焦っても何にもならないわ。
         行って戻ったら、もう休憩の時間はない……)

・・・・

   ・・・・

       ・・・・待つ。

と、そういえば。

(……行って戻って、だいたい19:20くらいだとして……
 お、お料理の準備は、だいぶ時間が足りないわね……
 い、今のうちに、最低限の準備は、し、しておきましょう……)

スマートフォンを手に取り、『料理人 学校』と検索。
以下の画像をスマホのブラウザに表示しておく。
ttp://shingakunet.com/school/9000886662/images/image_1480098.jpg

調理学校の生徒たち。
料理の準備をしてもらうなら、悪くない人選だろう。

880『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 00:17:50
>>879(ココロ)
『ココロ』は、休む。その合い間に『料理用』の画像を検索し、表示した。
おそらく問題なく、発現は可能だろう。

 ………

 他に何事もなければ、ほどなく『五分』は経つはずだ。

881ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:01:39
>>880(GM)

「……」

(群衆を使う時は……
 事前に準備をしたほうがいいわね。)

   ス

適当な紙を手に取り、シャーペンを走らせる。

『講師より。
 メモ用紙に書かれたメニューの準備をしておくこと。
 材料は、この部屋と、冷蔵庫の中に用意している。』

          サラサラ

(本当、こ、こういう嘘はよくないんでしょうけど……
 けれど、こうでもしなくちゃあ、ぐ、群衆を上手くは使えない……!)

『今回は実際の店舗に協力してもらっている。
 お店に出しても恥ずかしくないような調理を心掛けること。
 みなでよく協力して事に当たるよう、よろしくお願いします。』

          サラサラ

(わ、我ながら、どこから目線よ……
 ま、まあダメならダメでその時だわ。
 い、今踏みとどまるよりは、進んだ方が良い……)

           「……こ、こんなものかしら、ね。」

あとはこの書置きと、『メニューのメモ用紙』を合わせて置いておく。
これで、少なくとも、何もしないよりはだいぶマシになるはずだ……

                       ・・・・そろそろ、出よう。

882『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:06:32
>>881(ココロ)
『ココロ』は『講師として』の書置きを『群衆』の為に残しておく。
さきほどの『インテリア軍団』の事例を考えるに、
この程度でもおそらくは信じてくれるだろう、と思われた。

 そして―――時間は来る。

 『ココロ』は、

       「がんばってくるんじゃぞい!」

  そんな『レイク爺』の声援を背に、『よるのとばり』へと向かう。

883ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 01:37:16
>>882(GM)

書置きはなるべくわかりやすい位置に置いておく。
スマホは、『西』の近くがいいだろう。

「ええ……わ、私、がんばってくるわ……!」

          トトト

そうして店を出る。
ここからは再び二正面作戦だ。

(説得、出来るかしら……それも、完全に。
 わ、私はドレスで、みんなにはコスプレを……)

      (……げ、劇とかなら普通のことよ。
       そこまでおかしなことでは、な、ないはず……)

そういうわけで、『よるのとばり』へ。
持ち物は鞄と、『絆』の内――鈴元、朱鷺宮、高天原だ。

884『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 01:43:22
>>883(ココロ)
『よるのとばり』へと向かう『ココロ』。
持ち出す『絆』は『鈴元』『朱鷺宮』『高天原』の比較的ノイズに強いと思われる三種だ。

 ……… ……… ……… ………

 というわけで、『ココロ』は『よるのとばり』のドアの前に来た。
 ここで『レミ』と会った事で、『店作り』はかなり前進したが―――
 果たしてその勢いのまま、『レミの集めた人材』を説得できるかどうか。

885ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 02:17:23
>>884(GM)

 ……… ……… ……… ………

ドアに歩み寄るココロ。

「……」

   ゴクリ

(じ、自信を持つのよ……
 堂々と、堂々とお願いして、説得しなくちゃあ……)

      コン

         コン


「ご、ごめんください……!」

堂々とした表情を意識するココロ。

ドアを叩き、声をかけてみる。
反応は……あるだろうか? どうだろうか。

886『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 02:31:15
>>885(ココロ)

    コン

         コン

                  がちゃり

『ココロ』のノックにあわせ、ドアが開かれる。
そこには『レミ』の姿があった。

「ああ〜〜〜、待ってたよ。
  もうみんな揃っているから、入って入って」

促されるまま、『よるのとばり』の中を覗くと………居る。

 全部で9名の女性。彼女たちは『レミ』同様、
  どこか日本離れしたエキゾチックな顔立ちだったが、
  それより特徴的なのはその格好。
   みな、占い師然とした『頭巾』のようなものを被っており、
    顔をヴェールで覆っている者も多い。

     『よるのとばり』は、そういう傾向のお店、という事なのかもしれない。


                              → TO BE CONTINUED
                                (続きはまた今夜………)

887ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:31:58
>>886(GM)

ドアが開いた。

「あ、ど、どうも……
 ごめんなさい、お待たせしてしまいまして……」

          キョロ

      キョロ

(……う、う……占いの、館?
 いえ、こ、こういうコンセプトのお店、なのね。)

      (けど、か、顔を隠したい人達なら……
       い、いえ、それならレミさんも呼ばないわよね。)

ある意味すでにコスプレのようなものだ。
彼女ら特有の文化――なのだとしたら、ここに呼ばれては来るまい。

「あ、あ、あの……皆さん、こ、こんばんは。」

とりあえず、挨拶からだ。
いきなり用件から、というのも失礼だろう。

「わ、私、ココロと言います。
 み、皆さんに、お願いがあって来ていただきました……」

とはいえ、待たせているのだ。
早めに用件――そして、本題に入るのも大事だろう。

        (早くしなくちゃあ、じゅ、準備の時間もあるわ……
         そ、そんなことはこちらの都合に過ぎないけれど……)

888『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/29(日) 23:44:49
>>887(ココロ)
「ああ、とりあえず少しは話しておいたけど、
 あなたの口からきちんと説明してもらうのがいいかもね」

話し始める『ココロ』に『レミ』がこんな言葉を投げる。
『レミ』自体はリラックスしているようで薄い笑みが口元に浮かんでいた。

   「………」

説得に入る『ココロ』の言葉を、『集められた女性たち』はじっと聞いている。
まさか言葉が分からないというわけではないとは思うが、今のところ反応はなく、無言。
その出で立ちと相まって妙な威圧感を感じさせる。

889ココロ『RLP』:2015/11/29(日) 23:56:24
>>888(GM)

      コクリ

レミに対して、頷く。
自分の言葉で説得するのとは全然違うだろう。

         ・・・・そういうわけで。

「……そ、それは。お願いというのは。」

(……す、すごい威圧感だわ。
 怖いわ……け、けれど、ここで止まってはダメよ……!)

       スウゥゥーー

            ハァーーー

深呼吸。
そして、顔を上げて。

     「わ、わ……私の、お店を。
      『湖畔カフェ』を、て、手伝ってほしいんです。」

まずは、一番基本的な事を言う。
もうすでに聞いているのだろうが……改めて、だ。

890『ある種の異能は場所に憑く』:2015/11/30(月) 00:23:32
>>889(ココロ)
「―――『湖畔カフェ』ね」

 『ココロ』の依頼に対し、口を開いたのは『ヴェール』をかけた女性の一人だ。
 いや………女性というには少し、若い声のような。

                          パ サ ァ ッ

声を上げた女性が『ヴェール』をとる。
その顔は幼く、『ココロ』より若く感じられた。

「『レミ』さんにあらかた聞いたから、知ってるよ。

 小人が場所の縄張り争いしてて、
   超能力をもったあなたが『夜の店』で対決する。

     すっごくバカバカしく聞こえるけど、
      『レミ』さんが本当だって言うなら私は信じるし、
        協力する事だって、問題ない。

             動物のコスプレだって、してあげる」


           『  だ  け  ど  』

   『少女』は『ココロ』を威圧するような喋り方をする。

「一つだけ条件をクリアして欲しいんだ。

 つまり、私たちが、手伝うならさ、『勝たなきゃ』イヤだって事。
   だからアナタが勝てる『根拠』を教えてほしいんだ。

  『湖畔』をモチーフにして、あなたが『ピアノ』を弾いて、
   私たちは森の動物たち? なかなか悪くないと思うけど、
   『夜の店対決』ってテーマで、
     相手は、『プロの仕切る正統派夜の店』なんでしょ?

  王道に対して、邪道で攻める。
   それなら、あともう『一押し』、何か、何かないの?
    私たちが納得できる『何か』。

     それを提示してくれるなら喜んで手伝わせてもらうよ。

  実際手伝うのは『写真』らしいけど、
   今、私たちがこう思っている以上、
    『写真』の私たちだっておんなじ気持ちになるんじゃない?」

唐突にしゃしゃり出てきた『少女』に、
順々に説得にあたろうとする『ココロ』のペースは崩される。

ほかの女性たちが異論を挟まないという事は
予め、話しあいは出来ているのだろう。
つまり、『少女』が彼女たちの代表者と見て問題ないように思える。

891ココロ『RLP』:2015/12/01(火) 04:31:56
>>890(GM)

                          パ サ ァ ッ

「……!」

    (わ、若いわ……い、いえ。
     見た目で判断するのもなんだけれど……)

少し驚くココロ。
だが、説得は続け――

     「っ……」

威圧を受け、口を閉じる。
事実、『少女』の言うことには、説得力がある……理もある。

(じょ、条件……それはそうかもしれないわ……
 勝算もないのに、手を貸したくない、そ、そういう物よね……)

ココロだって、よくわかりもしない相手に手を貸すなら。
何の条件もなく、貸したりはしないだろう……ましてやプロなら!

(こ、根拠……そ、そんなの……あるわけないじゃあない……
 あったら私だってもっと堂々としているわよ……でも、考えなくちゃあ……)

現状、勝てる根拠などない。
何一つない。しかし、思いつかねばならない。

            ・・・・自分たちの、強みとは何だ?

(ピアノ。料理。お店のコンセプト。
 ……どれも、向こうのお店とは違うものだわ。
 だけど、だからって、強みになるものとは限らない……
 ピアノがある分向こうにはショータイムがある。
 お料理も、プロが作るのは向こうも同じでしょうし……
 お店のコンセプトは差別化であって、勝てる要素じゃあないわ。)

(私にしか無くて……それに、必ず強みになるものって、何?
 …………あるわ。一つだけ。そうよ。このコンセプトなら、無理なくできる。)

「……き、絆。私には、絆がついているわ。そして私には能力があるの。」

「絆は私の大切な仲間たちよ……
 いてくれるだけで、力になってくれる。
 でも、でも……別の言い方をするならよ……」

そして、ココロは『エアピアノ』をはじめて。

 
          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´


           「動く、可愛い、小さいもの。」

       三人――いや、全ての絆を起き上がらせる。
       それだけではなく、目につく小物を全て、立ち上がらせる。

           「き、絆だけで……7人。
            他の小物もなら、いくらでも。
            こんなお店、他にあるかしら……!?」

       その光景は、『店がきらきらする』なんかよりずっと幻想的だ。
       ずっと動いていたら目障りだろうが、パフォーマンス時には十分使える。
       今はミスコンとは違う。持てる力全てを使って、店の運営に挑む。

892『ある種の異能は場所に憑く』:2015/12/01(火) 22:34:46
>>891(ココロ)

          _,.、.-―-.、., ♪
       、-''´       `'-.、,_
―--:‐''^ ´   ♪
                             ♪                 _,.、.-―-.、.,
                                            、-''´       `'-.、,_
                                       ―--:‐''^ ´

『ココロ』の『エアピアノ』が周囲に響く―――
それは『スタンド使い』でない眼前の『少女たち』には聴こえないが……

              しゃん!  シャン!
          シャン!   しゃん!   シャン!
              シャン!   しゃん!

『呼応』し、起立する『絆』たちの姿ならば、見えるはずだ。
連れてきた三体―――
    『軍人フィギュア』『小狐ストラップ』『雪の妖精フィギュア』。

                            「あらら」

そして、更に反応したのは『レミ』の持つ『トロール人形』。

     ぴょん   ぴょん!  ぴょん  ぴょん!

四体の人形や動物が、その存在をアピールするかのように楽しそうに跳ねる。


   「これが………話にはきいてたけどさ。
          あなたの『超能力』なのね」

                                    ヒョイッ

『少女』は物珍しい昆虫を見つけた幼児のように、
手近に居た『雪の妖精フィギュア』をつまみ上げる。

    「ふゥん……『機械仕掛け』ってわけじゃあないのね? コレ」

『少女』はぶっきらぼうに発言しているが………
   『ココロ』は彼女の顔に『笑み』が浮かび始めているのに気づいていた。


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