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【場】メインストリート その2
459
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/12(金) 01:08:51
>>458
「またまたァ〜」
赤毛の冗談に、軽く笑って返すわ。
ちょいと苦しい冗談だったけど、上手く乗ってもらって助かったわ。
「『屋根の上』まで『持っていく』なんてそんなことできるわけないじゃあないですか」
『ザ・シグマ』や『エレメント・オブ・クライム』ならともかくね……。
「投げたりするんです?」
くすくすと、面白い冗談を聞いたって感じで笑いながら尋ねる。
460
:
無明『ビザール・インク』
:2013/07/12(金) 21:27:57
>>459
「片手で担いで、もう片手で足場を作るかねェ。
それならまだ安全ッてェとこだァな」
冗談めかして笑っている。
ポンポンと空になった紙コップを弄んでいたが、
ク″シ 、
ユ ノ
握り潰した――掌を開く、と。
「まァ、投げるンなら手っ取り早いかねェ」
コロン
男の掌には豆粒のように小さく潰れた、『紙の塊』がある。
軽く握った――と見えたが、即座にあそこまで潰したのだろうか。
それにしては『異常な圧縮』だ。深海の水圧に晒されたような――
461
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/12(金) 22:52:05
>>460
ゴ ゴ ゴ
豆粒サイズになった『紙コップ』を見て、固まる。
シュ ッ
すぐさまそれを『解除』し、
「……」 「スタンド使いッ!」 バッ
即座に構えるわ。
コイツ……まさかとは思っていたが『スタンド使い』ッ!
……考えてみれば、錏葉と因縁がある(ように思われる)時点で当然といえば当然よね。
そしてスタンド使いだと分かったなら……『敵』が送り込んできた新手のスタンド使いであることを考慮しなくちゃいけない。
と、警戒したところでふとおかしさを感じるわ。
仮にコイツが敵スタンド使いなら、あたしを不意打ちで始末できる場面はいくらでもあったわよね。
しかもダイナーのお客だったっぽいし、錏葉の知り合いだから少なくともあたしの敵じゃあないわよね……。
「…………」 「……だったんですね、お客様」 「オホホ」
という思考の末、警戒を解いて取り繕うことにするわ。
462
:
無明『ビザール・インク』
:2013/07/12(金) 23:05:33
>>461
掌に目を落とし、解除を確認。
残りのサンドウィッチを一気に頬張り、飲み込んだ。
「ン〜〜ッ、やっぱりかよ」
「チラッとカワイらしィのが見えたからよォ……
まァ、ケンカ売る気はねェ。オレは無明、無明狂介」
ズ オン
男の傍らから滲むように、『鉛色の影』が浮かび上がった。
長身痩躯の本体と同じようにしなやかな人型のヴィジョン。
ホネガイの模様が刻まれ、各所が暗い赤に染まっている。
「借りは店にはねェ、アンタにもねェ……あるのは」
「『陽炎野郎』だ。『スタンドを消す』――まァ、健在で安心したがよ」
463
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/12(金) 23:17:57
>>462
「やっぱり見られていたんですか……」
ゴソ ゴソ
『屋台』の中から、『バベット』を出させるわ。
これで、中身が空っぽであることに赤毛の男――無明も完全に気付けるでしょうね。
「わたしはダイナー店員の貝橋詩織。こちらは『バベット』です」 『ミャァオ』
「わたしの『スタンド能力』で出した食べ物に害は『ない』のでご安心を」
スタンド能力であることが看破された以上、安心させる意味も込めてそこは説明しておくわ。
ところで、本体よりも圧倒的に容姿を褒められることが多い『バベット』に最近ちょっと嫉妬してるのは秘密だからね。
そして、『陽炎野郎』という言葉を聞く。
ガ ッ ク リ
脱力。
「やっぱりかあの『通り魔』……」 「何やってんだマジで。そのうち殺されるわよ……」
ここにいない超人男に、思わず嘆息。
「災難でしたね……。どこも消されていないようで、ほっとしましたけど……」
無明の体を眺めて、どこにも損傷がないのを確認して呟くわ。
これで無明が『ダイナー店員の錏葉の仲間であるお前も憎い!』ってヤツだったら完璧にトバッチリで恨まれてたわよ……。
464
:
無明『ビザール・インク』
:2013/07/12(金) 23:48:50
>>463
「ヘェン、小さいなァ。戦闘向きじゃねェか?」
侮るような視線が『バベット』に向けられた。
『鉛色のスタンド』が指先を伸ばして、触れてこようとする。
「まァ……なンだ。ちょっとした『ケンカ』だ。
大したことはねェよ。『消された腕』も戻ったしよォ」
「とはいえ……野郎の『陽炎』は厄介だからよォ〜〜ッ」
『無明』は真顔になり、一歩踏み出して顔を寄せてくる。
ズ
ィ
「……『弱点』とか……売る気はねェか。お嬢さん」
465
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/13(土) 00:02:18
>>464
「そうですね、給仕が専門のスタンドですから」
できないわけじゃあないけどね……とは続けない。
別に自分を強く見せたいわけじゃないし、ここで好戦的なことを言う必要もないわ。
男の子だったら、ここで思わずいきがってみせたくなったりするんだろうけど。
『ニャウ』 ピッ
でも、『触ろうとする』とかそういうペットに対する扱いは不服よ。
『バベット』は誇り高い給仕人……。家畜と同じ扱いは黙っていられない。
「……ふふ」 「弱点……ですか……」
ゴ ゴ ゴ
無明の言葉を聞いて、思わず笑みがこぼれる。
「その弱点を聞いたところで……」
、 、 、、 、 、 、 、 、
「あなたは『他人から聞いた弱点』で勝利を掴んで、満足できます?」
「…………」
「なァーんて、冗談! 正直、わたしもあの『ザ・シグマ』の弱点なんて良く分かりませんよ」
「あのスタンド、正真正銘『無敵』のスタンドなんじゃあないですかね?」
さっき侮られたことへの意趣返し、といったところね。
ま、錏葉のことであたしが緊迫するなんて馬鹿らしいし、長く続けるつもりもないけどね。
466
:
無明『ビザール・インク』
:2013/07/13(土) 00:10:59
>>465
「おっと、失礼――『ビザール・インク』。
どうもナリで侮っちゃならねェ、そう思ってたハズだが」
.
「悪ィな、お嬢さん方。礼がねェ振る舞いだったぜ……」
『ビザール・インク』が拳を引いた。
それから『無明』がニィと笑う。
「その答えも予想通りだ……
売るッて言ったンなら、面食らってただろうぜ」
「近々店には行かァ〜ッ。
まァ、屋台引いてる野郎を見かけるのが先かもしれねェが」
「しかし……『無敵』、『無敵』か……」
ズギャ!
シュバ
シュバババババッ
『ビザール・インク』が拳を眼にも止まらぬ速度で振った。
瞬く間に『虹』が現れ、それを足場に無明は空中に駆け上がる。
カン
カカン
「『オレこそが無敵』――そう思ってた時期はあったぜ。
まァ、もっと強ェ連中なンざ腐るほど見てきたがよォ――ッ」
カン
カン カンカン
「…………『アンタの強さ』」
「ソイツにも興味があるが……まずは『錏葉』だ」
「また会おうや。じゃなァ〜ッ」
シュバシュバシュバッ
ガン
ガガガンッ!
『虹の足場』を駆け抜けて、空中を走り去っていった――――
467
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/13(土) 00:17:38
>>466
「わたしは……ただのウェイトレスですよ」
強さなんてのとは縁遠い存在よ。
だからなんかその買い被った感じやめろ!!
「……またのお越しをお待ちしております」
という風には言えず。
形式的な挨拶に留まるのだった。
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』―→売上『1150円』
468
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/07/20(土) 00:07:52
どん
居る。
「・・・」
ガツガツガツガツ
チョーシこいたファーストフード・チェーンの頭悪い企画にまんまと乗った図だ。
「(『Straits』行って同じだけ食べたほうが経済的だったな)(うーん、微妙!)」
でも買っちゃったものは仕方がないので、重量にして約2kgを飲むように胃に収めていく・・・
469
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2013/07/21(日) 00:11:11
>>468
クルクル
クルゥ〜〜〜
ピタッ
「オオ、すさまじい食欲。なんという地球人だろう」
「しかし、これは地球人類のエネルギー効率の悪さを露呈しているのではないだろうか。
熱力学エントロピー的によろしくない……宇宙に優しくない」
「その点、我々は違います。
このジュース一本で一カ月もつというエネルギー効率……宇宙に優しい」
ゴクゴクゴク……通りがかりつつ、ジュースを飲んでいる。
470
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/07/21(日) 08:39:29
>>469
何か回ってるぞ・・・という興味ある視線!
そしてェーッ
ズギュン!! シュ キン!
『イイコト言ウネ』『【エコ】ダヨナァァ〜。ヤッパ時代ハサァ〜』
ズ ビシィ!
かっこいいポーズで指さしながら褒める『スタンド』! 一般人にはもちろん見えない。
独り言になんとなく対応してもカドの立たない対応の仕方(自己流)だ
モグモグモグモグ
本体は食べている。
471
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2013/07/21(日) 20:55:02
>>470
「ムッ、新手の『Sの力』の使い手ッ!?」
「オオ、しかし、もうこんな時間だ。
あのエネルギー消費量に関しては興味深い事案だが、
今日の所の調査はこの程度にとどめておこう。」
クルクル
クルゥ〜〜〜
そのまま立ち去って行った。
472
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/07/21(日) 23:55:03
>>471
『オイ、マタ【スタンド使イ】ダゾ』
「ぼくだってそうさ。珍しくもない」
醒めたことをいいながら、ひたすらバーガーを食べ続けていたのだった。
473
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/22(月) 21:10:48
「おほほほ、浴衣も悪くはないですわねー」
カッコカッコカッコ
「この格好だと涼しいですわね。
常日頃からこのスタイルというのもいいかしら」
銀髪を盛りに盛った髪型の少女が歩いている。
手には団扇、涼しげな浴衣姿だが―――
《いかんせん似合わんな》
《そうね! あの身長だし!》
ヤケにでかい(170cm)ので無理して着てる感がアリアリなのだ!
474
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/22(月) 21:25:32
>>473
白い服装を基調とした銀髪灼眼の少女が、店先から出てきた。
その顔は、とても気難しそうな顔をしている。
「……あれ、もしかしてアラベル?」
だが、アラベルに気が付くと、とても気まずそうな顔をして、帽子を取り出し顔を隠そうとする。
……話しかけようか、迷っている様子だ。
475
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/22(月) 22:08:34
>>474
カッコカッコカッコカッコカッコカッコカッコカッコ
大胆にスルーだ! 歩く! 歩く! 歩く!
カッコカッコカッコカッコカッコカッコカッコカッコ
「この格好なら縁日でも行こうかしら。
エラース
ああ、でもあの神社はちょっと……ですわねー」
476
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/22(月) 23:22:13
>>475
「あれ……っかしいな〜……」
「今、確かに見知った銀髪頭が『二つ』見えたんだけど……」
バッグを肩にかけ、そんなことを呟きながらキョロキョロと周囲を見回しているわ。
477
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/22(月) 23:36:09
>>476
「あら、詩織ですわ!
ここですわよー! アタクシはここ!」
肥大した自意識の持ち主なので探してるのは自分と決めつけたのだ!
というワケで思いっきり手を振ろう。派手な外見なので超目立つ。
カラコロカラコロ
こちらからも近づいていく。
478
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/22(月) 23:47:34
>>477
「あ、やっぱりアラベルだったんだ」
声を聞いて、アラベルを発見。
実のところ『探してたうちの一人』はアラベルだったし、あながち間違いというわけでもないのよね。
……はて、いつの間にか呼び捨てに……?
ちょっと前まで最低限先輩としての敬意はあったはず……と思うけど、アラベルの言動だし……。
いつの間にかフランクになっていてもおかしくないか、と納得する。
……納得できてしまうようになった自分がちょっと悲しい…………。
って、それよりも気になるところがあるじゃない。視覚的に。
「アラベル、その浴衣どしたの?」 「今日、縁日とかだっけ?」
クソ似合ってないわね……。デカイし。
外国人が浴衣を着てるCMのアレみたいに『ミスマッチ』な感じがするわ……。
479
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/22(月) 23:57:02
>>478
《あら、詩織ね!》 《詩織か》
《詩織ちゃんね!》 《シオリなんだぜ〜》
ワラワラワラワラ
やってきた。足元に縋り付こうとしている。
おそらくはコイツらの呼び方が伝染ったらしい。
パ ル ド ン
「……と、センパイ。でしたわね。申し訳ありませんわ」
「いえ、暑い暑いと言っていたら母から着なさいと言われましたの。
これなら出歩くのも楽ですわ。ちょっと足が痛いんですけれど」
カッコカッコカッコ
浴衣に合わせて下駄ばきだが、足指をムズムズと動かしている。
履き慣れていないと滑るので、落ち着かないようだ。
480
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/23(火) 00:14:21
>>479
コイツらか……。
バベット
足にわらわらと……。まあ、大方お菓子目当てなんだろーけど。
良いわ、リクエストにお応えしておいてあげましょ。そっちの方が大人しくなるだろうし。
ということで、『バベット』に『ダウンタウン・フィクション』たちの子守をさせときつつ、
「へえ〜、あんたんトコってもっと洋風な感じなんだと思っていたわ。
(なんかたまに英語とかよくわからない言語が混じってくるし……)
着付けはお母さんにしてもらったの? それともお祖母さん?」
アラベルんちは大家族だからねー。
日本暮らしが長ければ着付けが出来る家の人がいてもおかしくないわ。
「良いわねー、浴衣。あたしも浴衣着たい。確か実家に一着あったし、……」
そこまで言いかけて、ふと言葉を止める。
「(…………入るかな……)」
……嫌なことを思い出した。
481
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/23(火) 00:20:15
>>480
「着付け? お爺様ですわよ〜。
お爺様は日本オタクだったので着物の着方も勉強したんですの」
「お婆様はあまりそういうの知りませんわね。
今日もバイクを転がしてどこかに出かけていきましたわ」
さらりと平然に言う。なかなかにバラエティ色のある家族のようだ。
『姉妹たち』は『バベット』にわやわやとお菓子をねだっている余所で――
「……どうかしましたの? なにか気になる事でも?」
先輩が押し黙ったのに気づき、首を傾げた。
盛った髪の毛が崩れそうになったので慌てて戻すが。
482
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/23(火) 00:32:50
>>481
「お爺さん……」 「あんたの家って、なんか……『スゴイ』わね……」
この家にしてこの娘ありと言ったところかしら。そして、この本体にしてこのスタンドあり……。
『姉妹たち』が『バベット』からチョコレートだのクッキーだの甘いお菓子をもらっているのを見て思うわ。
そして、
「い、いやいやいやいやべべべ別に!」
無邪気に問いかけてくるアラベルに慌てて首を振る。
『姉妹たち』が『バベット』からパンケーキだのマシュマロだの甘いお菓子をもらっているのを横目に、
「『バベット』た食べたものがあたしの……にフィードバックするせいで
昔の服が入るかどうか心配とかそういうことは一切ないから!」
断言する。………………あ。
『姉妹たち』は『バベット』からなんかよくわからないとにかくカロリーの高そうなお菓子をもらっている。
483
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/23(火) 00:41:15
>>482
「おほほ、お爺様が日本へ移ることを決めたんですの」
よく解らないが褒められると嬉しいヤツ。
『DtF』は菓子を際限なくむさぼる。普段はうまい棒を一日一本なのだ。
《 《 《 《 しーあーわーせー 》 》 》 》
「ちゃんとお礼は言うんですのよ。あと口も拭きなさい」
手提げポーチからウェットティッシュを出して渡した。
オカンムーブが起動したのだ。
「……食べたモノが……フィードバック……フィードバック……?」
『は!』 と思わず吐胸を突かれた表情!
足元を睨んだ! 菓子をむさぼるジャリ共! 幸せそうだ!
「お、おやめなさいオマエたち!?
アタクシの日々のウォーキングとエアロバイクが無為に!?」
思わぬところで普段の不断の努力を漏らした。眼が必死だ。
484
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/23(火) 21:04:41
>>483
「しまった……余計なこと言っちゃったか」
ウエスト回りの悩みとか、そういうことを他人に言うのはちょっと恥ずかしいわ。
なんで出来れば言いたくなかったんだけど、口が滑っちまったわね……。
「そうなのよ。『お茶』の効能で痩せようと思っても、あれ時間制限あるし。
一応、『脂肪を燃焼しやすく効能』っていうのがあって、そっちは時間制限も克服してるんだけどさ……」
「って、アラベル!?」
あ、アラベルが焦りのあまり隠してナンボの見えない努力を暴露したッ!?
っつーか、アラベル意外とガチめな努力してるわね!
『ミャウン?』 スッ
『バベット』は悪意ゼロな感じで首をかしげながら砂糖がいっぱいまぶされたチュロスを取り出す。
……ああ……あの感じは『アラベルさまもお菓子食べたいんです?』ってニュアンスね……。
485
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/23(火) 22:07:29
>>484
《ママンはあれで結構地味にコツコツ型なの!》 モグモグ
《早朝に何キロも歩いているんだ。
部活とか入ったほうがいいと思うんだがな》 ハグッ
何も考えずに食べているお子様たちであった。
一方本体は頭を抱えて身を仰け反らせている。
「か、カロリー計算を! 筋量は落とさぬように定期的に食べてはいるけれど!
しかしこれだけのカロリー摂取は予想外! 食べる量を減らすか動く量を増やし――」
> 『ミャウン?』 スッ
ディヤヴル
「はッ!? 甘い悪 魔ッ!? 去れ! 油と単糖類と炭水化物は去れ!」
「アタクシに許されたのは繊維質たっぷりのサツマイモぐらいで――」
ヒクヒクヒク
叫んではいたが、香ばしい香りに鼻が動く。
思わずつられて『チュロス』に顔を寄せてしまいそうに……
「ああ、ダメッ!」
「耐えるのですッ! アラベル・メスリーヌ=スパジァリッ!
日ごろの努力を忘れてはいけませんわ! 自制を!」
もはや独り芝居かってぐらいに叫んでいる。苦しんでいる。
486
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/23(火) 22:44:12
>>485
うおお……アラベルがなんか物凄い勢いで苦悩してる。
そしてなんか物凄い勢いで煩悩と戦ってるわ……。
『ニャア……』 スッ
あ、『バベット』が『それなら仕方ないですね……』って感じでチュロスを引いた。
……なんか、凄い気の毒だわ。
「……」 「ねえ、アラベル」
「一応『帳消しにできる』方法は存在するわよ……?」
「『バベット』の『お茶』の効能でね」
「ただ、これには問題が…………」
487
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/23(火) 22:58:14
>>486
「ああ、悪魔は去りました。アタクシを神が救い――」
十字を切ったりしているところに投げ込まれたセンパイの御言葉。
> 「……」 「ねえ、アラベル」
> 「一応『帳消しにできる』方法は存在するわよ……?」
ク″
リ
イ
、
ノ
眼光も眩く、光の軌跡を残しながら振り返った。
悪鬼じみた面相だ……『姉妹たち』が思わず後ずさりしている。
《まままママン怖いッ! ヒクチッ》
「センパイ……本当に、そんな手段が?
アタクシをからかっているんではなくて……」
「あるのならッ!」
「多少の問題は気にしませんわッ」
ズズズズイッ!!
顔を思いっきり寄せてきた。
必死だ。鼻息も荒いぞッ。
488
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/23(火) 23:20:04
>>487
「うッ!」
「うおおおっ」
人間離れしたアラベルの挙動に、思わずのけぞる。
こ、これが乙女のパワー……!
正直悪目立ちってレベルじゃないから自重してほしいところではあるけど!
「ば、『バベット』の『お茶』の効能は通常『15分』。
でも、それは『効能そのもの』が持続する時間であって、
『効能そのもの』じゃなければ消えないの」
「だからたとえば……単純に『痩せられる』効能を使ったら、
『効能そのもの』である『痩せる』結果は15分しか持続しないけど……
┏━━━━━━┓
┃ 15 minutes ┃
┗━━━━━━┛ 」
「『痩せやすくする』効能を使えば、
痩せた結果は『痩せやすくする』効能そのものではないので、
永遠に持続する ┏━━━━━━┓ ┏━━━┓
┃ 15 minutes ┠―→┃ ∞ ┃
┗━━━━━━┛ ┗━━━┛ 」
「というわけなの」
「ただ、その代わり『痩せた結果』は『バベット』の『お茶』の効能ではないから、
通常と違って『リバウンドのリスク』が発生するわけなんだけど…………」
アラベルほどの強靭な意志力なら、案外堪え切れるかもね……。
489
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/23(火) 23:46:53
>>488
「センパイ……人間がするダイエットには限界がありますわね」
ド ドド
「アタクシが短い人生で学んだことは…………」
「ダイエットは策を弄すれば弄するほど予期せぬ事態で体重が増えるってことですわ!」
「ダイエットを超えることをせねばね……」
ドドドドド
ドドドドドドドド
「アタクシはダイエットをやめるぞ!! ジュジュゥ――ッ!!」
《?!? なんでボクがシメイされるんだぜ!?》
腕を頭の後ろに組んでの奇妙にS字を強調したようなポーズで宣言した!
「バベット! アナタのお茶でだァ――ッ!」
スルウ――ッ
スススッ ササァ――ッ
まるで流れるような滑らかな動作!
組んだ両手を解いて地面に膝をつき、頭を擦りつけた!
これは――『土下座』! 全面降伏の態勢だ!
下手したらその場に転がって腹まで見せかねないぐらい敬服している!
490
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 00:02:51
>>489
意外ッ! それは土下座!
「ちょっ、アラベっ」
本体のあたしはアラベルの突然の奇行に慌てるけど、
ス
『フニャウ……』
パアアア――
『バベット』はなんか慈愛の表情を浮かべて、
アラベルの手を取り『痩身補助』の『お茶』を差し出してるわ。
……なんというか……。なんというかだわ…………。
491
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 00:09:17
>>490
《詩織、私たちの本体にならない?》
《今日ならタダでいいぞ。ていうかいつでもタダでいいぞ》
微笑む『長女』とクールな表情の『次女』。
だが、どっちも目の色がマジだ!
《……(ペッ》
『五女』はその場に唾を吐き捨ててまでいる……!
『三女』『四女』は互いに肩を抱き合い、涙をこらえていた。
「ああああバベット様アア――ッ!」
「これでいくら食べても動き回れば平気に!!」
「やったわアラちゃん大勝利! 今日は焼き肉ですわ!!!」
グビグビ
お茶を一気に飲み干している。温度とか気にしていない。
492
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 00:34:00
>>491
「……頑張るのよ」
種々の反応を示す姉妹たちに、沈痛な面持ちでそう言う。
そして浮かれるアラベルに、
「『痩せやすく』なる分、おなかは猛烈に減るけどね……」
これが、あたしのウエストが一向に細くならない理由。
意志が強くないと、そうそう痩せられない上に食費ばかりが嵩んでいく……。
意志を強く持つのよ、アラベル……。
スイーツ バベット
でないと、あんたに災いを齎す悪魔はすぐ傍にいるんだからね……。
493
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 00:47:01
>>492
>おなかは猛烈に減る
グギュウゥゥゥ――ッ
「こ、この感覚は……確かにッ!
ええい、構いませんわ! まずは……ショコラ! チョコ、チョコですわ!」
「け、ケーキ……いえいっそチョコケーキを!!! ブランデーもたっぷりのヤツを!」
お腹を押さえて、『バベット』に頼みこんだ。
こういった場で叫ぶと衆目の視線を集めがちだ。
『 パシャ! 』
あ、写メられた。
《チッ! あのスマホは盗んでくるわ!》
《顔が売れると困るからな。しかもこんなことで》
冷静な娘たちであった。
おとうさん
刺 青 師、みんな一生懸命やっているよ。
494
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 00:55:00
>>493
「うおっ」 「ば、馬鹿……! もっと声を小さく……!」
焦りながらそういうけど、まあ聞いてもらえないわよね。
「『バベット』! とりあえずこの場は退いて……」
「せ、せめてどこか座れるところに……人目が多すぎる……」
『ニャウ?』
って言ったそばから注文通りのケーキを出してるんじゃあね――ッ!!
コイツどんだけ奉仕精神の塊なのよ!? たまには施さないことも大事なのよ!!
「……あたしは……とんでもない(食欲の)化け物を生み出してしまった……」
後悔するけど、時すでに遅し……。
というわけで、チョコケーキ(食べやすいようにプラスチックのアレがなくなっている)をアラベルに渡しつつ、
とりあえず歩道のど真ん中というこのポジションからは離脱したい。したい!!
495
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 01:17:51
>>494
も も
っ っ
「甘いですわー、実に甘いですわー、最高ですわー」
ケーキにかぶりつきながらセンパイと一緒に移動する!
幸せだ! 絶頂だ! 今日はなんという日だ!
シ タ タ タ タ ッ
《スマン。スマンとしか言えん。
この埋め合わせは必ずしよう》
『長女』がスマホを盗りに行ったので、『次女』が謝ってきた。
《…………( フ ッ 》
『五女』はなんだかヤサぐれている。
このままではオタクスタイルからリーゼントにして不良スタイルになりそうだ。
ともあれ、ベンチに座ることが出来た……
アラベルはケーキを頬張って堪能しているようだ。
496
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 01:27:13
>>495
「き、気にしなくて良いのよ」 「アラベルだし」
ぎこちない笑みを浮かべる。
普段のアラベルの感じだったらこのくらい予想できるし、
そもそもアラベルをあんな(食欲の)怪物にしたのはあたしの責任……。
ああ、五女がヤサグレている……。
このままだと、『ダウンタウン・フィクション』存続の危機!?
「……」 「とりあえず、あんたたちもなんか食べる?」
糖分をとれば、気分も楽になるかなー……なんちゃって……。
497
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/24(水) 01:28:24
>>495
>>496
知り合いの二人が見えた。
「オーイ! 詩織ー! アラベルー!」
ので、近くに寄ってみたら。
ハイテンションでケーキを食べるアラベル。
そんなアラベルにあきれるスタンド。
更には頼れる詩織のスタンドまでがちょっとおかしな方向に行っている。
「み、見なかったことにした方がいいのか……」
498
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 21:37:10
>>496
(貝橋)
ツゥー
表情を変えぬまま『次女』が一筋の涙を零した。
モノを言わず、それを拭っている。
《『ママンだし』、か。そうだな……》
も も 「ウンまァァァ――い、ですわー!」
っ っ 「チョコレートなんて何カ月ぶりかしら!
夏に備えて減量し続けて、食べてませんでしたわ!」
ひたすら食ってる――幸せそうだ。
『ダウンタウン・フィクション』たちの暗い表情に、輝かんばかりの笑顔だ。
《なら、フルーツサンドウィッチ》
《…………ハバネロチップス》
《棒付きのハッカ飴 クチンッ》
《…………(サササーッ》
(五女は足元に「べつにいらないです」と書いた)
ショボォ z ン
全員がうなだれている――
あまりの情けなさに本体への信頼が失墜したようだ。
>>497
(ジョセフィーヌ)
「あら! お久しぶりですわね!!!」
能天気に挨拶をかましてきた。
アッチは楽しそうに食べている、ていうかむさぼっている。
499
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 22:07:43
>>498
(アラベル)
「…………」
なんか、場を重い空気が覆っているわ……。
『バベット』の方はこの事態に気付いて、
『あら? このくらいの年齢の子は食べたいものを食べるべきでは?
わたくし何か間違ったことをしてしまったのでしょうか…………??』
みたいな感じで首を傾げているけど……。
(『バベット』はダイエットなんてしない方が良い派)
「……ふふっ」
でも、幸せそうな顔だわ。
食べたいものも食べられずに我慢し続けるって、大変だものね。
『ダウンタウン・フィクション』の面々的にはフクザツだろうけど、
一人の少女としてはこれが健全な形なのかも(精一杯のフォロー)――
>>497
(ジョセフィーヌ)
ってげええええ―――っ!! さらに話をこじらせそうな奴が登場ッ!
っつーか、さっきあたしが見た『二つの銀髪頭』っていうのは
ジョセフィーヌとアラベルのことだから、このへんにいて当然なのよね。
「……あんたたち、知り合いだったの?」
そこも驚きではあるけど……まあ、スタンド使いは惹かれ合うって言うしね。
そのへんで知り合っても不自然ではないか。
500
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/24(水) 22:19:06
>>498
(アラベル)
「お、お久しぶり……そんなに食べて大丈夫?」
そんなに貪っていたら腹を壊すんじゃないかとちょっと心配気味に。
「だ、ダウンタウン・フィクション? 何があったの? どういう状況?」
こっそりと、姉妹たちに問いかける。
>>499
(貝橋)
「う、うん。ちょっと彫刻作ってあげたんだけど……まあ、それは火事で、ね」
顔に影ができるジョセフィーヌ。
あんなに掘っても出てこなかったのだ。もう壊れているに違いないだろう。
「それよりケーキ食べるのをやめさせて、出してるのバベッツでしょ?(状況的に考えて)
今すぐ辞めさせないと、アラベルのお腹壊れちゃう!」
状況がどうも呑み込めていないようだ。
501
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 23:12:33
>>499
(貝橋)
「どうしたのヴァン!
いっぱい食べないと立派な悪党になれませんわよ!」
ボ ナ ペ チ
ガッシ 「ほーら、召し上がれ」
『アラベル』は『五女』を引っ掴むと口にケーキを放りこんでいる。
所詮パワー差にも限度がある。無理やり食べさせられているようだ。
「ホント、今日はセンパイに会えてよかったですわ!!
マール
これでプールも 海 も怖くありませんわー! ビキニもどんとこい!」
ガッツポーズで喜びを示すアラベルであった。
スマホを盗ってきた『長女』も戻ってくる。
「さあ、オマエたちもごちそうになりなさい。今日は許しますわよ」
《ああ……うん》 《そうだ、な》
リーダー格二人の長女次女の反応は微妙だ。
残る二人は割合に単純なので出してもらったモノを食べている。
>>500
(ジョセフィーヌ)
《ジョセフィーヌ……は、本体候補としては微妙か》
《リンコはどうかしら。あ、ナッちゃん好きよ私!
トミーは探偵ってのがネックよねー》
君の顔を見上げて何故か評定を始めた。
アラベルは五女にケーキを食べさせている。幸せそうだ。
アーレルーヤ
「今、問題が解決したところですの! 幸いなるかなッ!」
502
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/24(水) 23:20:44
>>500
(ジョセフィーヌ)
「ああ、それは大丈夫」
ちょっと勘違いしてるみたいね。
「『バベット』のスタンド能力で、『いくら食べても太らない状態』にしてるのよ、今」
「そういうわけで、おなかを壊すリスクはゼロだから大丈夫」
分かりやすく説明してあげるわ。
にしても、ジョセフィーヌがこんな常識的な見解を言うようになったなんて……。
……成長したわね、ジョセフィーヌ……! (ほろり)
>>501
(アラベル)
『フニャアアアア――ウ!!』
アラベルが五女に無理やりケーキを食べさせた瞬間、『バベット』が声を張り上げたわ。
『フギャウ! ミャウミャウミャウ!!』
ぺしぺしと手を振ってアラベルに注意してる。
……これは、無理やり食べさせるなんてお行儀が悪い、と言っているみたいね。
でも、それならケーキを手に持って食べるのはアリなのかっていう疑問が……、
『ニャウニャウ』
あ、『あれは手で持って食べる用のケーキだから問題ないんです』か……。
そこはちゃんと考えてるのね『バベット』……。
503
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/24(水) 23:29:55
>>501
(アラベル)
(……あ、明らかに幻滅してる)
これか、この暴食の所為で幻滅しているというのか。
「人間、スタンドもだけど、忘れたことが良い事もあると思うの。
忘れたいこと、あるんじゃあないかな?」
ダウンタウン・フィクションに、こっそりと話しかける。
>>502
「……え? でもそれって15分だけじゃ」
と、そこで思い至る。
もしかしたら、この詩織という女性は、自分の能力の穴を見つけたのではないのかと。
「……時間制限、無かったりするの? もしかして?」
504
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/24(水) 23:54:17
>>502
(貝橋)
パ ル ド ン
「おお、失礼しましたわ」
「マドモアゼル・バベット。貴女には感謝していますの」
スス
『一流の給仕人』の手を取る『アラベル』。
目には喜びの光が満ち溢れている。
「何か欲しいモノはございませんこと。
盗んできてさしあげますわ」
提案はロクでもなかった!
>>503
(ジョセフィーヌ)
《…………ううん。要らないわ!》
『長女』が断り、『次女』が言葉を接ぐ。
《『美の起原は傷にしかない』――ある男の言葉だ。
苦しみも痛みもあのイタいママンの姿も『傷』さ。
私たちはこれは『試練』と受け取った……》
《そう! 新しい本体を探してちゃんとした美しい盗賊になるの!》
方針は変わってないようだが、まだまだ前向きなようだ。
505
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/25(木) 00:04:14
>>503
(ジョセフィーヌ)
「『お茶』の効能には未知の部分がある」
「人間の知恵は無限大よ。
こに不可能なことがあれば……」 「抜け穴を探したくなるのが人情」
誇らしげに解説するわ。
「『お茶』の効能そのものは15分しか持続しないけど、
『お茶』の効能によって発生したものは能力の効果じゃあない。
だから、『痩せやすくする』効能を用意することで痩せた結果を永遠に残せるようにしたの」
>>504
(アラベル) ――『バベット』から――
『ニャウ』
(いいえ)
アラベルさまの提案に首を振りますわ。
感謝は光栄でございますが……わたくし、盗んだものは受け取れませんわ。
『ニャウニャウニャウ……ウミャウ、フニャアウ』
(お礼をしてくださるというのでしたら……
どうか『アラベルさま自身が正当な手段で手に入れたもの』を)
『ミャオ、ナア〜オ』
(それならどんなものでも、嬉しいですわ)
施しに対して報いをする……それは人間を成長させる大切な『礼節』ですが、
その為に悪事をはたらいてしまっては人は成長できません。
正当な手段の報いこそ真の『礼節』であり真に人を成長させる手段……。
アラベルさまにも、それをご理解していただきたいのです。
506
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/25(木) 00:16:52
>>504
(アラベル)
「そう、それならいいわ」
こんな子供達(?)も成長するんだな、と微笑ましくなる。
ってよくない。本体の威厳が無くなっているのは変わってないぞ!
「ちなみに、悪い事しすぎると私の地域には黒いサンタが来たの。
よい子には天使がお菓子類やおもちゃを、悪い子には悪魔が石炭やジャガイモをプレゼントすの。
もし悪い子がいないときは、「悪いことをすると来年酷いことをするぞ!」と脅していくのよ。
また別の話では、寝静まった(悪い)子供の部屋に忍び込み、ベッドの上や下に豚の臓物と血をまき散らすともされていて、さらには子供がすっぽり入る大袋を持って現れ、袋に子供を入れ連れ帰ってしまうという話もあるから。
気を付けてね。特に自分の一家の主を大切にしない子には、もっとひどいことが起きるらしいよ。
……ジョリーンちゃん、どうしてああなっちゃったんだろ。お父さんとお姉さんを大切にしていれば、あんなことには……」
ちょっと脅しておく。最後以外は全部本当のことだ。ドイツでは主流な話ダゾ✩
ちなみに、朝起きたらソーセージしかないクリスマスが、2,3回あった。
>>505
(詩織)
「さすが詩織! 私達に出来ないことを平然とやってのけるッ。そこにしびれる! あこがれるゥ!
その発想は世界一ィィイ! 出来んことはないィィイ!」
キャー! と尊敬のまなざしを向けるジョセフィーヌ。
(抜け穴……私の能力に、抜け穴って何かあるかな?)
んー、とちょっと考えて見る。
「……私もピンチになったら飲ませてね」
最近、腕が太くなってきたため、念のため保険をかけておく。
507
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/25(木) 00:21:03
>>505
(貝橋、ていうかバベット)
「おお、マドモアゼル……!
アタクシに対する気遣いを忘れないとは……!」
「感銘を受けましたわ。そのお言葉に背く真似はいたしません」
ザ!
コンコロ
《……!》 ガッ!
不意に立ち上がるアラベル。
膝から落ちそうになって、慌てて掴まった『五女』。
浴衣の袂にしがみついて揺れている。
「アタクシが真っ当に働いて得たモノをアナタさまに渡すとお約束いたしますわ!」
>>506
(ジョセフィーヌ)
《………………》 《………………》
考え込む二人。そして、互いに頷き合った。
《そうだわ! サンタクロースに弟子入りすればいいのよ!
侵入術を教えて貰えばどこでも盗み放題だわ!》
《しかもいつ入ったかも気づかれんときている。完璧だな》
嗚呼、『盗賊姉妹』。
そもそもが『盗むのが生業のスタンド』だ。
注意があまり効いていない。むしろ逆効果だった。
508
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/25(木) 00:38:14
>>506
(ジョセフィーヌ)
おーっほっほっほ! 良いわ! もっと褒め称えなさい!
……っと、あんまり浮かれてたら常識人がここから消えるわ。
威張るのはこれくらいにして……、
「ああでも、この効能は逆に『猛烈にお腹が空く』リスクもあるのよ。
だから、強靭な意志力がないと食べ過ぎてリバウンドしてしまう可能性もあるわけ」
そうウマイ話はないというわけよ。
……それに、15分を過ぎれば『痩せやすくなる』体質は終わるしね。
あ、そういえばアラベルに『お茶』を飲ませてからどのくらい経ったかな?
ってなわけでスマホを確認。
…………あー、もう15分経ってるわね。
>>507
(アラベル) ――『バベット』から――
コクコク
お分かりいただけると、信じていました。
お揺れになられているヴァンさまが気になるところではありますが……、
今はアラベルさまのご成長を素直に喜びましょう。
さあさ、そういうわけでどんどん食べてくださいな。
チョコレートがお好きなようでしたので、
チョコ系のお菓子をお出しいたしましょう。
「ねえ、『バベット』、そろそろ…………」
……あら? 詩織さまが何か言っているようですが……?
509
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/25(木) 00:43:46
>>507
(アラベル)
悪化してしまった気がする。
スタンド本人の許可は貰えなかった。
だが、スタンド使い本人はどうだろうか?
「……ちょっと変な事吹き込まれてるみたいでさ、思い出引き抜いていい?
ここ数分の記憶だけでいいから。出ないと本体探しに出かけそうなのよ。この子たち」
>>508
(詩織)
「ん? えっとそれ、食べ過ぎるとまた太るって事なの?
ならあんな風に食べない方がいいんじゃあ……」
スマホを確認している詩織、そしてバベッツに話しかけている。
「……あ(察し)」
510
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2013/07/25(木) 01:12:08
>>509
(貝橋&バベット)
「フフフ……目が覚めた気分ですわ。
絶対に成功させてみせましょう」
も も
っ っ
「……ん、時間。
アアアアアアアアア――ッ! もう過ぎてますわ?!
いけません今から帰って運動をォ――ッ!」
「マドモアゼルッ! 最後にお茶を一杯だけ!」
お茶を受け取ったならそれを呑み干しながらダッシュ!
これもまた運動! カロリーを燃やすのだ!
>>508-509
「それではアタクシたちはこれにて!
悪いですがアタクシはこの記憶は捨てませんわよ!」
アデュー
「また楽しませてもらいますわ! さようならッ」
ズダダダダダダダッ!
超ダッシュ! あ、下駄を脱ぎ棄てて素足だ!
一見してなんかヤマンバみたいだぞ!
《さようなら詩織!
マドモアゼルバベットもまた会いましょうね!》
『盗賊姉妹』もそれに続いた。嵐のような集団だった。
511
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/07/25(木) 01:15:32
>>510
(アラベル)
「あっはい」
『お茶』を手渡す。
毎度のことながら、嵐のような連中だったわ……。
>>509
(ジョセフィーヌ)
「…………」
「……帰る?」
ジョセフィーヌが頷くなら、一緒に帰るわ。
なんか疲れた…………。
512
:
ジョセフィーヌ・フォン・ジョバーナ『エレメント・オブ・クライム』
:2013/07/25(木) 01:27:58
>>510
(アラベル)
「い、いいのかー!? それでいいのかアラベル=メスリーヌ=スパジァリィィイ!」
まあ、本人が良いのならそれでいいのだろう。
>>511
(詩織)
「……帰ろうか」
一つ頷き、一緒に白亜荘へと帰って行った。
513
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/07/28(日) 00:40:21
男の前には、扉があった。
そこから先へは行かせないように、鍵がかかっている。
彼の傍に立つモノ、『スタンド』は、そこに血を掛け、メジャーで切りかかる。
「……悪羅悪羅悪羅悪羅悪羅悪羅!」
シュパパパパパパッ!
「悪羅ァァア!」
シュパァンッ!
だが、男の前に壁などないも同然で、スタンドに四角に切り取らせ、そこを自分で蹴飛ばす。
扉のあった所を抜けると、そこは屋上だ。青空が見える。
「……はぁ」
日課というほどではないが、時折高い所から空を見たくなる。
ここらへんは高いといっても、精々六階ほどしかないと思うが。
どれくらいの高さか見る為に、フェンスを切り裂き下を覗く。
「……さて、誰かいたりするかな?」
514
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/07/31(水) 01:49:05
>>513
蹴飛ばした扉ががしゃんと音を立てて、コンクリの床に落ちる。
フェンスを切り取り下を覗くと、ちょうどこのビルから誰かが出て行くのが見えた。
階段は二つある。あなたとは違う階段から降りたのだろうか。
そこで、気付く。
「・・・うるさいね。」
「鍵、閉めてたんだけどな。ノックぐらいしなよ。」
眠たげな声。少し高い所から。
見れば、梯子を使って登れる少し高いところに、誰かいる。
・・・小柄な少女である。
白髪で、赤目。派手めな黒いワンピースに身を包む。
呆れた表情で、坂本と、その隣のスタンドを見ている。
「オラオラオラ、なんて。マンガみたいに。」
「ねえ?」
彼女の手には札がある。
金だ。まあ、札束、というほどでは無いのだが。
515
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/07/31(水) 01:55:12
>>514
「あー……先約ですか? すいませんお騒がせして」
タハハハ、と少し笑って場を和ませようとする。
(ヤバい、冷静に考えると悪羅悪羅とかすごくすごく恥ずかしい)
最近負け続きで、鬱憤晴らしに悪羅悪羅やってしまったのだが……これは恥ずかしい。
……さて、この少女には、今一目見ただけで色々と質問したいことがある。
「えっと……コレ、もしかして見えてます?」
自分のスタンド、『ASA』に指をさし、聞いてみる。
516
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/07/31(水) 02:09:45
>>515
「いや、別に怒っちゃないよ。」
「謝ってくれればいいの。」
少女は笑う。
人間、お金があると心に余裕が生まれるのである。
・・・お札は5枚ほどある。
「見える見える。うん、スタンド使いでしょ。」
「私もだからね。」
スタンドを発現するでもなく、そう言った。
嘘ではないのだろう、実際スタンドは見えているようだ。
517
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/07/31(水) 02:17:40
>>516
「ああ、そうなんですか」
この町にはスタンド使いしかいないのか!
という程の頻度で、スタンド使いに会っている気がする。
「貴方みたいな美少女が、ここで何をしているんです?
もしかして、風に吹かれながら、この町の景色でも見ているんですか?」
質問は一つずつだ。
そうでなければ、相手が混乱してしまうからだ。
518
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/07/31(水) 02:46:49
>>517
「んー? んふふ、お兄さん、お世辞上手いね。」
「ね、 いくつ? 年の話ね。」
少女はほおを緩めている。
やはり金があるからだ。
本心では坂本の事はおっさんだと思っているが、お世辞を言うのも余裕ゆえだ。
「まぁ、ビジネス?」
「企業秘密だから、詳しくは言わないけど・・・」
「・・・お客様になら、喋っちゃうかもね。」
口元にあやしい笑みを浮かべて、言葉を紡ぐ。
彼女のいうビジネスとは何なのだろうか? 少なくとも、カネにはなるようだが・・・
519
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/07/31(水) 22:52:51
>>518
「十六だよ。よくおっさんに間違えられますけどね。
吉川晃司に間違えられた時は嬉しかったな」
普通、こんな小さな子供が商売というと、おままごとかイケないお仕事だと思うだろう。
しかし、スタンド使いなら、別の手段がある。
懐が寒いが、ここはお客さんとして訪ねた方がいいだろう。
「どういうビジネスをしているのかな?
物の売り買いか何かかな?」
財布を取りだし、確認する。
……以前入院したのだが、全額払ってもらったので、手元に十一万円ほどある。
それしかない。
520
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/07/31(水) 23:28:11
>>519
「エッ」
(同い年じゃん。ウソぉ。)
軽い嘘だと思っているらしい。
顔にそう出ている。珍しいぐらい分かりやすい顔だ。
「・・・」
「まあいいや。」
が、それ以上何を言うでもない。
どんなに若くても20ぐらいだと思っていたようだが・・・
「ん、察し良いね。理解が早くて助かるよ。」
「私が売るのは『幸運』」
「ハッピー。ラッキー・・・私のスタンドはそれを操るからね。」
運命を支配するスタンドだとでも言うのか?
だとすれば・・・悍ましい能力だ。
「まあ、お金くれるんだったら色々ニーズにも応えるし。」
「オプションとかもね、色々。模索してるのよ。生き抜くために。」
生き抜くため。誇張ではない。
このめちゃくちゃな商売が、彼女の生命線なのだ。
「買ってくれる?」
にやりと笑う。
怪しい商売だ、考えなしに手を出すと危険かもしれない。
521
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/07/31(水) 23:38:16
>>520
「……驚いているようなら、保険証でも見せましょうか?」
財布から、保険証を取り出す。
……遠くてよくわからないが、近づけば本当かどうかわかるかも知れない。
まあ、それはいいのだ。それは。
「幸運? ……すごいですね。どんな事ができるんでしょうか?
宝くじで一等が当たったり、喧嘩で勝利とか出来るのか?」
それができるのなら大したものだ。
しかし、だ。
「もしできるとしても、何かデメリットがあったりするんじゃあないですか?
例えば……これから先の幸運を使い果たすとか、そんな感じのモノが」
522
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/08/01(木) 00:04:16
>>521
「いや、いや、いいよ。」
「ゴメンね、疑って。」
(それにしたってさぁ………老けすぎでしょうよ。)
内心はともかく、表情は申し訳なさそうだ。
小さく首を傾げ、頭を下げている。
「いやぁ、そこまでは保証しかねるけどね。」
「効果は保証するよ。だって、そういう能力だもの。」
そして。
「ネエ、あんた、勘よすぎ。」
「参っちゃうね………まいいや、説明する手間が省けた。」
「幸運の分だけ、不幸の埋め合わせが来る。前借りなのよ。」
驚愕したようだが、すぐにそれを覆い隠し、説明する。
523
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/08/01(木) 00:15:38
>>522
「顔と年齢の事は慣れてるので、あまり、気にしないでください」
とは言っているが、その本人が気にした顔をしている。
慣れているのと平気は一緒ではないのだ。
「勘がいいと言うか……ほら、漫画とかでよくある展開じゃあないですか。
『これ飲んだらモテモテ!』でもその後、体の皮がボロボロになったりとか。
そういう甘い話だけでは、この世の中なりたたい……という事なんでしょうね」
「あー……前借りなのか。一時の幸福の為に一生を投げ出すのはな……」
かなりの幸運を期待していたらしく、頭を抱え込む坂本。
「……それを全部話した上で、買い取った人とかいるんですか?
裏技みたいな抜け道……無いんでしょうかね?」
524
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/08/01(木) 01:56:41
>>523
「なら良いんだけどねェ。」
(・・・そんな顔はしてないみたいだけど。地雷踏んだかな。)
くく、と笑う。
表面的にはそれだけなのだが、内心は多少考えている。
「まぁ、そういう事よね。」
「でもまァ、そんな一生もののパワーでもないし?」
「悩むなら、ちょっと試してみたらどうよ。」
といいつつ、懐から折り畳んだ紙を取り出す。
真っ白い紙に、何か書かれているようだが・・・
「一番人気は吉日コース。一日一万円から。」
「あとはまちまちって所かな。どうする? お兄さんは初回だからサービスするよ。」
接客スマイル。
・・・どうやら、そこそこ稼いでいるようだ。
幸運商売侮るべからず、か? 商品だけが目当てでない層も、確実にいるのだろうが。
525
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/08/01(木) 22:38:20
>>524
「その幸運っていうのは、今すぐ発動するものなのかな?
それとも、好きなタイミングで幸運を出せるものなのかな?」
財布から、一万円出す。
「取り合えず、一日でお願いします」
526
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/08/04(日) 00:00:15
>>525
「好き放題よ、好き放題。」
「まいどあり。んじゃ、一日中、好き放題やろうよ。」
少女が梯子を降りてくる。
近付いてみると、やはり小さく、顔も幼い。子どもにしか見えない。
・・・なにか、犯罪ではないのか?
「んじゃ、行こうよ。」
「ネェ? あんたの、行きたいところに・・・さ。」
にやりと笑う。
本当に大丈夫なのだろうか? スタンド使いなのかすら、実際定かではないのだ。
527
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/08/04(日) 00:11:26
>>526
「行きたいところ、ですか?」
唐突にそんな事をいわれても、パッとは思いつかない。
一万円は差し出したが、何か嫌な予感がすると、後ろに下がり距離をとる。
「それは一体、どういう意味でしょうか?
好き放題したら、その分不幸が訪れるんですよね?」
そこで、一つ聞き忘れた有ることが会ったのを思い出す。
「……その不幸は、私の身の安全まで脅かすとかじゃ、ありませんよね?
そこを伝えないで、貴方は今まで契約してきたんじゃないですか?」
下がりながら、坂本は問う。
528
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/08/04(日) 01:12:46
>>527
「なんでもいいよ。」
「別に、何処にも行かなくてもいいしさ。私はそれで楽だし。」
そうなると一万円の払い損だ。
坂本の年齢が顔通りなら、それでも良いのかもしれないが・・・
後ろに下がった分、彼女が前に進んで来る。
・・・逃れられない。そんな気がする。
「ええ? 当たり前じゃん。幸せだけ貰えるなんて、そんなんじゃ甘いよ。」
くすくすと笑い、坂本の手を取ろうとする。
小さい手だが、邪心を感じる。
「んー? そうねぇ」
「御想像にお任せしようかな。少なくとも、さぁ。あんたには教えたでしょう?」
抵抗しないなら、そのまま歩き出すだろう。
何処に向かうかは不明だ。
529
:
坂本俊介『アリス・スウィート・アリス』
:2013/08/04(日) 01:24:37
>>528
「そうですね。やっぱり、その幸福を頂くのはやめておきます。
……それじゃ、これにて失礼ッ!」
バッ! と坂本はビルから飛び降りた。
既にフェンスは切り裂かれており(
>>513
)、さらにフェンスの向こう側まで移動した。(
>>527
のメール欄参照)
「『アリス・スウィート・アリス』ッ!」
バンッ!
と細長い人型スタンドが、坂本より下に現れる。
「大量出血ッ!」
落ちていく中、『ASA』の足から大量出血を、全身に浴びる。
この『大量出血』は、横に飛ばすのなら1mが限界だ。
しかし、『血の弾丸』の様な消えてしまう事は無い。
落ちていく中、『大量出血』を乗せれば、この全身に血を浴びることは可能ッ!
全身が真っ赤に染まり、重力に従い地面に叩きつけられる坂本。
「……あ、危なかった」
だが怪我はこれといって、何もない。ぴんぴんとしている。
「今日はバトルする気はないんです。ましてや一万円を払って死にに行くなんて……滅相もない」
坂本は、逃げるようにその場から去って行った。
坂本俊介 ⇒『一万円』の損失。
530
:
薬師丸 幸『レディ・リン』
:2013/08/04(日) 02:21:41
>>529
「えっ?」
これは飛び降りを見て。
「えっ?」
これは『大量出血』を見て。
が、意味は分からない。スタンド能力のようだが?
「えっ………」
「うっそ」
これは、地面に衝突した坂本の姿を見て。
・・・あなたには何気なく出来る事だが、かなりショッキングな光景なのだ。
彼女は非常識だが、人死にに慣れてなどいない。
あなたは無傷かもしれないが、血塗れだ。混乱した薬師丸には無惨死体にしか見えない。
「わ、私のせい?」
「・・・う"っ」
軽い嘔吐感を覚え、蹲る。
(このせいで、立ち上がり、走り去った所を見ていない。)
「*ぇっ………!」
「っぐ、ふ………」
「ぅおえ"え"ッ………………っはァ、は………*ぇッ」
・・・ひとしきり吐いた後、ゆらりと立ち上がる。
坂本からすれば何でもない、単なる逃走だが、そんなイかれた思考を彼女は持たない(『ASA』を使えてもやらない。)
ゆえに、逃走であるという発想に至れない。当たり前だ。
そもそもそこまで必死になって逃げる必要性に思い当たらない。
「………っぐ」
「わ、悪くない………私は悪くないわよね………?」
「あ、あのキチガイが………あいつが勝手に………うううぅっ」
・・・向かう先は逃避だ。
その場で再び蹲り、頭を抱えて惨めったらしく震える。
暫く、そうしているだろう。
531
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/08/13(火) 00:57:45
カチン!
カチ! カチ! カチ!
「ンー」
差し歯を入れた。
ちょっとしたことで前歯を全損したので、思い切って差し歯にしてみた。噛み合わせるとちょっと『ギザギザ歯』に・・・見えなくも、ない。
そういう感じの『オシャレ』な差し歯だ。笑ってはいけない。殺人鬼はわりとマジだ。
「しかし君はそのまんまだな。作りものじゃだめってことなのかな。へへえ」
『カカー』
陽気に笑いくるくる回る『骸骨のスタンド』――そいつの『前歯』は全部無い――を傍らに、コンビニの前でカチカチ歯を鳴らしてはコーラを飲んでいる。
532
:
古崎 達郎『イージー・ワールド』
:2013/08/13(火) 23:44:17
>>531
最近の黄金町は物騒だよねー
この黄金町最弱の僕にとっては恐ろしいことですよ。
「まぁ、殺人鬼に遭遇するなんてことはないよね……」
『カチン』
『カチッ!』 『カチッ!』
「………?」
変な音が聞こえたような……
533
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/08/13(火) 23:52:31
>>532
「♪」
カチ♪
カッチ♪
カチン♪
視線を向けると、嬉しげに歯をカチカチ鳴らす黒スーツと、
『カカカカー』
グルグルグルグルグルグルグルグル
楽しげに『首をグルグル回す』、半透明の『骸骨』。
(明らかに無意味な『発現』だが、実は出したりしまったりするのが『感覚的』なところでまだ分かっていない。
つまり『仕舞いたいけど仕舞えないので、ふとした拍子でしまえるまで出しっ放しにしている』状態だ。
それでは体力や水分を消耗するので、
グビー
コーラを飲んで水と砂糖を補給しているのだ)
534
:
古崎 達郎『イージー・ワールド』
:2013/08/14(水) 00:20:12
>>533
スタンド出しっぱとか度胸あるわー
骸骨のヴィジョンなんて不気味だなぁ。
やだなぁー 怖いモノ見ちゃったよ。
『ドドドドドドドドドド』
(見えてないフリして通り過ぎるべきだね)
535
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/08/14(水) 00:33:29
>>534
ポイ
ガコン
飲み終えたのでゴミ箱に。
そのまま『歩き去る』。
・・・
通行人は大勢いるが――『十板部 烙』にとって興味を引かれているのはこのコンビニの従業員。
『ちょうどその女の子のシフトが終わり、彼女が帰宅するために通用口から出てきたところだ』。
次の日の朝の新聞には載らないだろう。
明後日の夕刊には、もしかしたら小さく彼女のことが報じられるかもしれないし、報じられないかもしれない。
それは重要ではない。重要なことは、『十板部烙』は『殺人鬼』だということだけなのだ。
536
:
古崎 達郎『イージー・ワールド』
:2013/08/14(水) 01:02:57
>>535
「おや、移動するのか…」
警戒する必要もなかったかな?
歩き去る『黒スーツの男』を見つめながら、帰宅しますかね。
「そういえば、最近は戦闘してないな。『EW』の戦闘スタイルも忘れてしまいそうだよ」
根本的な『何か』をひっくり返す攻撃方法とか思いつかないものかなぁ。
537
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 22:11:22
「おりゃーっ!!」
住宅街を全力疾走するジャージ姿の少女が一人。
538
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 22:26:56
>>537
「うう……メモがないんですけど……この辺で落としたはずなんですけど……」
パンツルックの少女が、塀の陰から突然現れた。
腰を落とした姿勢で地面の何かを探している様子で、そちらに全く気付いておらず、
このまま走り続けるとぶつかりそうだ。
539
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 22:33:34
>>538
「おりゃー…ってあぶなーいっ!?
どいてどいてどいてーっ!?」
ガガガガガガーっ!!
大声で警告しつつ必死に足でブレーキをかけようとする。
540
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 22:45:42
>>539
「え、えっ!? す、すみませんっ!」
パンツルックの少女――愛川は、大声に反応して驚きながらも
急いで腰を上げて、足をバネにして飛び出すように大きく横によけた。
ブレーキのかいあって、なんとか正面衝突は避けた――だが。
ガンッ
「ひ?」
愛川はよけた勢いで、コンクリートの塀の尖った部分に、かなりの勢いで『脛』をぶつける!
「あ。…………〜〜〜!!」
愛川は顔を真っ赤にし、プルプル震えだした。
英雄と呼ばれた弁慶も泣きだす場所だ、ましてや女の子ならば。
541
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 22:50:07
>>540
「だ、大丈夫かなっ!?
怪我とかしてないのかなっ?」
ジャージ姿でショートヘアの少女が声をかけてきました。
いろいろ怪我をしてない確認しようとしてみる。
542
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 22:56:21
>>541
「だ、大丈夫ですけど……それより前を見なくてすみませんでしたけど……」
愛川は震えながらも、起き上がる。
彼女はズボンをはいているので、スネの部分は服を脱がないと確認できないが、
血がズボンに滲んでいるようなことはないし、骨が折れるような音は聞こえなかったので
最悪でもアザ以上にはなっていないだろう。他にも傷らしいものは、見た限りでは確認できない。
「そ、それより、そ、そちらこそ大丈夫ですか……? お、お、お怪我はないですか?」
愛川は足をガクガクにしつつ、真っ赤な顔を涙と鼻水でぐちゃぐちゃにしながらジャージの少女を心配する。
たぶんだが、何よりもこの状況が一番大丈夫ではないだろう。
543
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 23:04:53
>>542
「いや、あなたこそ落ち着いてほしいんだよっ!?
私は大丈夫だから、ねっ?」
ただならぬ表情に逆にこっちが心配になった。
とりあえずトントン、とその場で軽く跳躍をして無事をアピールする。
544
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 23:11:46
>>543
「あ、あ、はい、落ち着きますけど……」
愛川はフリフリのついたかわいいハンケチを赤いポシェットから取り出し、
涙をぬぐって、鼻をかみ、畳んでポシェットに戻した。
数秒の間。
「……ふー、ごめんなさい、落ち着きましたけど。いえ、まだちょっと痛いですけど……」
落ち着いたようで、震えと涙と鼻水は止まった。顔の赤みも、すぐに消えるだろう。
「…………あの、いきなり飛び出してすみませんでしたけど。
大事がなかったようで、よかったですけど」
愛川は頭を下げて、ジャージの少女に改めて謝罪する。
「ところで……この辺に『メモ帳』みたいなのが落ちてるの、見ませんでした?」
545
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 23:17:42
>>544
しばし落ち着くのを待つ。
「大怪我じゃなくて何よりなんだよっ」
ほっとした表情を浮かべる。
「いやいや、こっちこそあまり前を見ずに走っててごめんなんだよっ」
ぺこっと頭を下げる。
「メモ帳………どうだったかなー…?」
きょろきょろと適当に見回す。
546
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 23:25:37
>>545
「メモ帳は、ええと、白くて、キラキラしたステッカーのついた、ちょっと大きめの……
そう、あそこに落ちてるようなのなんですけど」
愛川は、ジャージの少女が走ってきた方の道の端を指差す。
その先には、言ったとおりの形状をしたノートが落ちていた。
「…………ああ! あれだ! あれなんですけど!」
愛川はノートに向かい、わき目も降らず駆け出していく。
「ああ、よかった、誰かに見られたりしなくて……」
スカッ
「あれ」
ノートに手が届こうとした瞬間、ノートが浮いて、愛川の手を滑りぬけた。
風にさらわれた? 否、紙とはいえ紙の束たるノートが飛ぶほどの風は、吹いていない。
カー カー
「か…… か、か…… カラス……?」
盗ったのは、『カラス』だ。ノートの装飾に、光物に反応したのだ。
とはいえ人間の前で物を盗るなど野生動物のクセに『大胆不敵』だが……
カラスは知能が高いので、若い中にはこういった好奇心を持つ個体もいるのだろう。
「あっ、か、返してー! そのノートは、絶対に人に見られちゃ……」
ぴょんこ ぴょんこ
愛川は、カラスが止まった塀の下でぴょんぴょん飛んで手を伸ばすが、塀が高くて届かない。
ノートを口にがっちり咥えた若いカラスは、さっさと電線にでも飛び移ればいいのに、その様子を楽しむかのように愛川を見下ろすばかりだ。
547
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 23:33:50
>>546
一緒に視線を動かしたところで同じく発見。
「あれなんだ、ね……ってちょっとー!?
そこのカラス何やってるんだよっ、人様のものをとっちゃいけないんだよっ!?
人間の力を見せてあげるんだよっ」
足元の石をつかんで牽制がてらひゅーんと石をカラスに投げてみる。
548
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/16(金) 23:45:07
>>547
ヒューン カツン
カラスは、ジャージの少女が『足元の石を掴む』という行動を見せた瞬間、
すでに『回避行動』に移っており……結果的に、石はカラスをかすめて、住宅の壁にぶつかった。
野生の感がなせる技、だろうか。とはいえ、何度も石を投げられれば同じことはできないだろう。
「……ひっ!?」
自身の頭上を飛んでいった石を見て、驚き怯える愛川。
愛川は振り返り、ジャージの少女に何か言おうとするが……
カー
ゴオッ……
石の一撃を受けたカラスは怒ったのか、遊び心を出したのか、
それとも、突発的に吹いてきた『ビル風』に耐えられなくなったのか――
今度はジャージの少女に向かって、頭上を掠めるように一直線に飛んでいく!
シュゴッ!
カー
「あっ、危ないですけど!」
愛川は、ジャージの少女に向かって危険を叫ぶ!
人に正面から向かうなど、人里に住む野生動物がすることでない! 鳥ながら、なんたる『好奇心』の持ち主だろう!
風に乗ったカラスだけあって、人間より速い!(スC以上)
549
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/16(金) 23:54:55
>>548
「まっくろな畜生の分際でよけるなーっ!?」
カラスに向かって憤慨する。
「って、あぶなーいっ!?
何でこっちに来るんだよーっ!?」
ズギュンッ!!
少女の体から屈強な腕が現出し、カラスが咥えている手帳をかすめ取ろうとする。ス精BA
550
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 00:11:58
>>549
シュバッ
カー!?
ジャージの少女は、その『腕』の凄まじい『精密動作性』と凄い『スピード』により
飛んできたカラスから、見事『手帳』を奪い取った!
カラスは混乱し、自分の身に何が起こったのかも分からぬまま、そのまま住宅街の天空に向かって飛び去っていった。
……ふと気付くと、目の前の愛川は、塀にもたれるように倒れており、
ジャージの少女から一瞬見えた『屈強な腕』の位置を、指をブルブルしながら指差している。
赤かった顔がすっかり青くなっており、口からは、同じ言葉が機械のように繰り返し吐き出されていた。
ブルブル
「す…… す…… すた、『スタンド』……」
ジャージの少女は、かすめとった『手帳』が、自分の手元で開かれているのに気付いた。
そのページの中身は。
┌────────────────────────────────────┐
│
│ 『スクリーム・アウト・ラウド』
│
│ ┏━━━━━━━━━━━━━━━┓
│ ┃(『蜘蛛』のような、明瞭なスケッチ). ┃
│ ┗━━━━━━━━━━━━━━━┛
│
│
│ わたしのスタンド。『命令』を受けることにより『猛毒の蜘蛛』を生み出す能力。
│ 『命令』がなければ何も出来ない、無力で危険なスタンド。
│
│
│
│ 『バベット』
│
│ ┏━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┓
│ ┃(『猫めいた小動物の侍女』のような、どこか曖昧なスケッチ) ...┃
│ ┗━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━┛
│
│ ○○―××××(住所)の『クルーザー』に住む『貝橋詩織』のスタンド。
│ 『お茶』を生み出す能力。『お茶』には『解毒』の効果があり、
│ 『スクリーム・アウト・ラウド』の『天敵』である。.
│
│
│ (他のページには、『不明点の推理』『長所・弱点の研究』などのメモが続いている)
└────────────────────────────────────┘
ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ ゴ
.
551
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 00:25:40
>>550
「へへーん、人間をなめてるからそーゆー目に遭うんだよっ」
飛び去るカラスに向かって得意げに言う。
「え、あ……見えてる、の、かなっ?」
まずったかなー…と思いつつ、無意識にメモに視線が落ちる。
「────」
メモ帳から意識的に視線を外してぱたん、閉じる。
スタンドは即解除。
「ほ、ほら、取り戻せてよかったねっ!」
なんか気まずい雰囲気を振り払うように努めて明るくメモ帳を返却しようとする。
552
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 00:35:11
>>551
「ひっ……!?」ビク
自らに近づいてくるジャージの少女を見て、愛川は体をこわばらせるものの、
『メモ帳』を返すつもりだと分かり、素直に受け取った。
「…………あ、ありがとうですけど……」
愛川は立ち上がり、しっかりと一歩下がって、背中とお尻についた塵を払う。
その間も、『メモ帳』を胸にかき抱くようにしっかり保持している。
「…………」
気まずい沈黙。
愛川の目線は、ジャージの少女と胸元のメモ帳をチラチラ交互に見ている。
「…………あ、あの、見ました、よね? す、すすすすす、『スタンド』のこと……」
愛川は、意を決して口を開いた。
「少なくとも…… わたしは、あなたの、たしかに……『見えちゃった』、ですけど」
553
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 00:42:47
>>552
「や、や、やっぱり……なのかなっ?」
かなり気まずげだ。
「……ご、ごめんなんだよ。
つい見ちゃって…」
ズズズ…と、横にスタンドの全身が出現する。
ヴィジョンは胸に北斗七星の螺子穴を持つ屈強な人型。
554
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 00:50:56
>>553
「ひえーっ!?」
ジャージの少女の『スタンド』を見て、愛川は指差しながら大きく後ずさる。
塀に今度は『肘』をゴツンとぶつけたが、もはや気にしている余裕もない。
愛川はもじもじと地面と『スタンド』と、メモ帳を交互に見ながら、
ぶつぶつと喋り始める。
「で、でも…… あなたは『カラス』からわたしの『メモ帳』を取り戻してくれた……
見たのも事故だし…… 善意の結果だし…… 気にしなくていいっていうか……」
ぐちぐち言いながら、突然少女の目をしっかりと見た。
「だ、だからあなたは、た……たぶん『いいスタンド使い』だと思うんですけど!!」
愛川は唐突に震える声で、しかしはっきりと宣言する。
目の前の少女に言うというより、自分自身に強く言い聞かせているかのようだ。
555
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 00:57:40
>>554
「あっ、ご、ごめんなんだよっ!?
見るつもりはなかったんだけど…」
人型スタンドを解除。
「わたしは悪いスタンド使いじゃないんだよっ。
健康にいいスタンド使いなんだよっ」
能力的な意味で。
556
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 01:07:25
>>555
「で、ですよね…… よかった」
愛川はため息をつき、全身から力を抜く。
「あなたもまた、貝橋さんのように『人を助ける』ために『スタンド』を使う人……
あ、悪人なわけがないですけど」
愛川は自らの頬を人差し指で持ち上げ、にっこりと笑う。
あざとく媚びた動作だが不思議と可愛げがなく、なんか『不自然』だ。
「あ、『健康にいいスタンド』ですか?
わ、わたしのは、『破壊力だけの邪悪な能力』で…… この前も、ちょっと出しただけで人が死にそうになって……
だから、こんな住宅街みたいな場所で見せるのは、危なくって無理ですけど……」
「わ、わたしも『スタンド使い』。スタンドの名は『スクリーム・アウト・ラウド』。
『刺青を入れる人』のところで『スタンド』に目覚めました。
な、名前は愛川楓月って言いますけど……」
愛川はジャージの少女に、つかつかと近寄る。
「あ、あなたが『いいスタンド使い』と見込んで、頼みがありますけど……」
557
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 01:14:29
>>556
「困ってる人は見捨てられないんだよっ!」
ぐっ、と拳を握る。
『不自然さ』については見なかったことにした。
「そ、そんなに危ないスタンドなのかなっ!?」
一瞬体がびくっと震えた。
「あ、自己紹介がまだだったね。
あたしは『新島 明日奈(にいじま あすな)』って言うんだよ。
スタンド名は──『ジャスト・プッシュ・プレイ』」
ズギュンッ!!
横に先程の屈強な人型スタンドが再び現れる。
「頼み…何なのかなっ?」
聞く体勢。
558
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 01:22:25
>>557
「『スクリーム・アウト・ラウド』には、わたしにも制御できない『猛毒』があって……
ちょっとでも目を放せば、誰かが死にますけど……」
ズギュンッ!! 「ひっ」
愛川は、ジャージの少女こと新島が出した『ジャスト・プッシュ・プレイ』を見て、
「ひっ」と口から漏らして一瞬足を止めるが、一瞬あとには、またつかつかと歩みを続ける。
そして、新島の手を無理やり取り、言った。
「に、新島さん……
わ、わたしと『スタンド使い友達』になってほしいんですけど!!」
「す、スタンドのこと……言える人、友達の『カズ』くらいで…… 不安で。
だから…… 友達がほしくて…… その」
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