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【場】メインストリート その2
558
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 01:22:25
>>557
「『スクリーム・アウト・ラウド』には、わたしにも制御できない『猛毒』があって……
ちょっとでも目を放せば、誰かが死にますけど……」
ズギュンッ!! 「ひっ」
愛川は、ジャージの少女こと新島が出した『ジャスト・プッシュ・プレイ』を見て、
「ひっ」と口から漏らして一瞬足を止めるが、一瞬あとには、またつかつかと歩みを続ける。
そして、新島の手を無理やり取り、言った。
「に、新島さん……
わ、わたしと『スタンド使い友達』になってほしいんですけど!!」
「す、スタンドのこと……言える人、友達の『カズ』くらいで…… 不安で。
だから…… 友達がほしくて…… その」
559
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 01:27:38
>>558
「………」
難儀なスタンドだなー、と内心で。
「わっ!?」
手を取られて一瞬驚くも、続いての言葉に笑顔で頷く。
「OKなんだよっ。
今から私とあなたは友達だよっ」
こっちからも強く手を握り返す。
560
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 01:39:44
>>559
「……ほ、本当ですか!」
新島の気持ちいい返事に、愛川はオモチャを与えられた子犬のように、手を思いっきり握り締めて振り回す。
「と、友達! 『スタンド使い友達』! ふっ、不幸者ですが、よ、よろしくお願いします、明日奈さん!」
新島の笑顔を受けた愛川の顔には、なんだかぎこちない感じで、それでいて『満面』の笑みが張り付いている。
変な顔に変わりはないが、そこに先ほどのような『不自然さ』はない。
ブン…… ブン…… 「はっ」
愛川はしばらく新島の手を握ったあと、興奮から我に返って手を離し、顔を真っ赤にしながら一歩下がった。
そして焦りながら急いだ様子で体中を漁り、ふと何かに気付くと、別の話題を見つけたかのようにポシェットから『携帯電話』を取り出した。
数年前のガラケーで、半ば朽ちた『雪だるま』のマスコットが下げられている。
「あ、あの、えと、あー、その…… と、『友達』の、『番号』、知りたいな〜 なんて……」
561
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 01:45:00
>>560
「楓月ちゃんもよろしくなんだよっ!」
良くも悪くも裏表のない自然な笑顔を浮かべる。
そして問いかけに笑顔で頷く。
「それくらいお安いご用なんだよっ」
ポケットから二つ折りの携帯を取り出して操作、番号とメールアドレスが表示されている画面を見せる。
562
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 01:54:35
>>561
「よろしくですけど! あれ? この文字はどうやって……」
愛川はぶきっちょな手元で、苦戦しながら自らの携帯にデータを入力していく。
こういった状況に慣れていないのかもしれない。
……そうして効率は悪かったが、なんとか二人は連絡先を交換した。
「携帯の電話番号交換……友達……『スタンド使い』……
『カズ』や『詩織さん』も、その仲間ですけど……新しい友達…………
ウフ、ウフフフフ」
自らの携帯電話を見つめながら妙な顔でニヤニヤ笑う愛川だったが、ふと、何かに気付く。
「あっ、そうだ! 明日奈さん……
さっき、ずっと走ってましたけど、急いでたんじゃ?
もも…… もしそうなら随分時間取らせてしまいましたけどどど……」
まずい、という感じに口に手を当てて言う。
563
:
新島 明日奈『ジャスト・プッシュ・プレイ』
:2013/08/17(土) 02:01:21
>>562
「……」
入力に四苦八苦する楓月を微笑ましい感じで見守る。
そして問いかけに表情が変わる。
「………………あ」
携帯で時間チェック。
暫くして「やばっ」という感じの表情になる。
「……うん、大丈夫だね。
ちょっと急げば十分間に合うんだよ。
さっきは、なんとなく走ってただけだしねっ」
ホントはかなーりギリギリだがそれをおくびにも出さない。
「じゃあ、そろそろ行くんだよ。
今度一緒にショッピングでもするんだよっ、じゃあねっ♪」
そう言って、再びズドドドドド……と走って行った。
564
:
愛川楓月『スクリーム・アウト・ラウド』
:2013/08/17(土) 02:17:51
>>563
「あ、ま、また会いましょうですけどー!」
けどー…… どー…… ドー……
ズドドドドドドド……
愛川はその場で、新島が見えなくなるまで手を振って送り出す。
やがて新島が道路の先に消え、走る音も聴こえなくなると、ようやく静かに腕を下ろした。
「ウフ、友達が増えましたけど…… この『メモ帳』をなくしたときは焦りましたけど……
『灯台元暮らし』……じゃない、『急いては事を仕損じる』、『果報は寝て待て』?
ぜんぶ違いましたけど…… とにかく、よかったですけど。ウフフフ」
愛川はしばらく一人で変に笑ったあと、急にさみしそうな顔になった。
「…………『カズ』は『親友』だから、わたしは言ったとおりにしてますけど……
本当に、『友達』の明日奈さんや『神友』の詩織さんの、『スタンド対策』なんて考える必要あるのかな……?」
出会いの発端となった自らの『メモ帳』を見ながら、誰ともなくつぶやいた。
565
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2013/08/18(日) 23:36:12
「ふふん、チョロいチョロい」
夕暮れ時。
金髪碧眼の少女が、得意げな笑みを浮かべながら歩いている。
白いワイシャツを着崩し、深いプリーツの入った赤のミニスカートといった出で立ち。
ネオンの街並みの中にあっても尚映えそうな外見だったが、
その割に手にあるのは野菜とかがはみ出たエコバッグと妙に所帯じみた有様だった。
566
:
綾部薫『サンセット・ラブダウン』
:2013/08/19(月) 00:31:37
>>565
『おや、あれは……』
「あん? どうしたんッスか?」
ロックなイケメンだというのに実は女、綾部薫。
そのスタンドの『サンセット・ラブダウン』。狐耳や尻尾が眩しいぜ。
そんな二人(?)がアウレアに気が付いた。
「はー、もう退院したんっスか。メデタイ事っスねェー」
『……あの女がエコバックとか、かなり違和感があるんですけど』
ずかずかと、アウレアの方に近づいてくる。
「オーイ! 何がチョロいんすかねェー!」
『ロリ団地妻でも目指してるんですかー!』
しかも、二人して馴れ馴れしく絡んで来た。
567
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2013/08/19(月) 00:41:07
>>566
「〜〜♪」
なかなかの上機嫌だった。
近づいてきた綾部に気付いて振り返り、
「……うわ」
開口一番のコレだ。
「はぁ……、これで何度目なんだか」
溜息を吐く。
別に、アウレアと綾部は親しい間柄というわけではない。
むしろ、一度は殺されかけた身。当然ながら、仲良しこよしで会話できる関係ではない。
いまこうして面と向かってもすぐさま攻撃しないのは、
単に此処が住宅街で人目につくから、というだけの話である。
「何? あんたってばアウレアちゃんのストーカー?
悪いけど奇行ヤローの追っかけは間に合っているっつーか。
『そっち』のお仕事はもう足洗ったから、お相手してあげらんないのよねぇ」
そう言って、そのまま取り合わずに歩いて行く。
568
:
綾部薫『サンセット・ラブダウン』
:2013/08/19(月) 00:55:25
>>567
『そっちの仕事? 足を洗う……?』
「いやいや、偶然っスよ偶然。女が女をストーキングしても、何の得にもならないっス。
何スかそれ。まるで更正しているような物言いは……。
というか、まるでこっちが極道の世界にでも浸っているような物言いは何なんっすか」
何やらショッキングなものがあったらしく、たじろぐ二人。
ちなみに、スタンド使いかを確認するためとはいえ、最初に攻撃したこっちもこっちである。
「何だか右から左へと受け流されてる感がぬぐえないっス……」
『あの反応……男でしょうか? 女が変わるって、それ位しか考えられません』
「女が変わるきっかけは、大抵男っスからねェー!」
きゃっきゃっきゃっきゃと、勝手に考察している二人。
というか、二人でガールズトークを始めちゃってる感がどことなくある。
569
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2013/08/19(月) 01:10:10
>>568
「………………」
綾部と『サンセット・ラブダウン』のあーだこーだを黙って聞いていた。
ちなみに歩きながら、だ。アウレアをあーだこーだ言いながら追いかける綾部の図。
……想像していただきたい。なかなかイラッとくる光景ではないだろうか?
「……いきなり容赦なく車を叩き落して来るようなヤツが、まともな人間だとでも?」
不意に痛いところを突かれた。
「ま。テメーが女だろうが男だろうがどうでもいいけどさ。
ひとつ、勘違いしているんじゃないかな?」
そう言って、綾部に視線を向ける。
「テメーとアウレアちゃんは仲良しこよしの友達なんかじゃない。
今こうしてわたしの『射程内』にいることが、どれだけ命知らずな行動か。
その意味をきちんと理解できているのか? その楽天的な脳ミソはさぁ」
570
:
綾部薫『サンセット・ラブダウン』
:2013/08/19(月) 01:38:12
>>569
『いや、もうあれはヤルしかないなーと思いまして』
「そうっスそうっス。逃げたら逃げたで腰抜けとか絶対言うタイプの癖に何言っちゃてるんですかこの人」
『それに、今ならまだ私達に理がありますよ?
こっちはスタンドONでそちらはOFF。
能力的に考えれば、もうこの距離なら転がらせることだってできるんですよ?』
余裕な顔立ち。へらへらと笑っている。
どちらも殴りたくなるような顔だ。
「でもそんなことはしないっス。今日はちょいと忙しいので、この辺で撤退!」
『足洗ったとか何とか抜かしても、お変わりの内容でご安心しました!』
「『それではさようならー!』」
そういうと、とっととどこかへと走り去って行った。
……何がしたいのかよくわからない二人である。
571
:
アウレア・グラウコーピデ『ラヴ・ランゲージ』
:2013/08/19(月) 01:50:19
>>570
相変わらず、返事はなかった。
――ちなみに、間合いを見誤っているのは綾部の方だ。
転倒させるほどの『傾き』を生み出すには、
いかに神速の『サンセット・ラブダウン』でも多少の時間がかかる。
この射程圏内なら、『ラヴ・ランゲージ』の一撃の方が早い。
そして『ラヴ・ランゲージ』の一撃は、それだけで一撃必殺の威力を秘めている。
「……ま、良いや♪ さっさと帰ろ。
いやあ、『タイムサービス』とか初めてだったけど、
案外チョロいもんだねえ。アウレアちゃんの美貌のお蔭かね?」
そんなことを呟きつつ、帰り慣れない道を歩く。
相変わらずの性格だが、彼女を取り巻く環境そのものは大きく変化していたのだった。
572
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 22:54:19
――『メインストリート』に面した小さな公園。
その一角に、大型のワゴンカーが停車している。
ボディカラーは空色。
そこに大きく、『移動図書室』と書かれた文字が見える。
ワゴンの周囲には簡易本棚が運び出され、
車の内外ともに様々な本が並んでいる。
折り畳み式の椅子やテーブルも置かれ、
何人かの住人が、本棚を熱心に眺めている。
――奇妙なのは、そこに並んだ、小さな『テント』だ。
三角錐の形のそれは、ちょうど人二人が入る大きさ。
ワゴンの空色に対して、こちらは夜空の濃紺だった。
狭い入り口には帳が下ろされ、こう書かれている――
『人生の主役になりたい人だけ、お入りください』
573
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:04:19
「クソックソッ……アイツらめッ、アイツらめッ」
鼻を強く掌に擦りつけて、真っ赤に染まったそれを観る。
シャツも真っ赤だ。これもまた誤魔化さなきゃならない。
うちに帰るのが億劫だ。くそ、クソクソクソ……ッ!
「……」
ちらりと、移動図書館が目に入る。
あまり、本は読まない性質だ。興味が薄い。
だが――
「…………主役?」
その単語に、心臓を突かれるような思いがした。
574
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:11:37
>>573
奇妙な宣伝文句に興味を惹かれる。
『テント』の周囲には、不思議と人気がない。
視線を送る客はいるが、独特の雰囲気に気圧されてか、
帳の向こうを覗こうという者はいないようだ。
575
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:20:14
>>574
「…………主役……主役ね」 「ハハ」
――――クダらねー。
きっとアレだ。スピリチュアルとかそんなものに違いない。
こんなことで何が変わる?
こんなものに関わってなんかいられるか。
それよりもこれだ、この血のシミ。これをどうにかしたい。
ああ、なんでこんなことでいつも悩まされるんだ……
いつも……みじめだ。
「…………くそ、主役なんてものが居るなら……」
「奴らがそうだ。僕はきっと違う。せいぜい……モブか?」
べっとりとついた血を改めて眺め――
「………………クソッ!」
中へと踏み入る。
下らないこと言い出したら、言い返して論破してやる。
それぐらいの腹いせをしないと、今日はもう帰る気がしない。
576
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:35:25
>>575
帳を上げ、狭い入り口を潜る。
テントの中は、青白い光に照らされていた。
最初に目に入ったのは、床に置かれたランプだ。
ガラス製のその中には、無数の『蛍』がぎっしりと詰められており、
それらが交代しつつ明滅を続けている――光の正体はそれだ。
次に目に入ったのは、奥に座する女。
長い白髪を三つ編みにし、肩に下げている。
ほっそりとした面、首筋、鎖骨に現われた黒い肌が、
揺らめく炎を映し、芸術品のように輝いている。
眼鏡をかけた顔はまだ若い――しかし、
穏やかなその瞳は、一種独特の雰囲気を湛えていた。
「――ようこそ。お座りくださいな」
女の唇を割り、耳触りのよい声が漏れた。
「・・・・本はお好きですか?
生まれて最初に読んだ本のことを、覚えていますか?」
577
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:41:51
>>576
「………………」
『ホタル』。
割とここらは町中に近いと言っていい、はずだ。
なのに、こんな沢山の『ホタル』――――
「…………」
「あ? え?」 「――――ッ」
『女が居る』。クソが。見惚れてるのを見られちまったか。
クソッ、クソッ……気圧されんな。気圧されんな。
「覚えてなんかねェ――よッ!
クソッ! 主役ってなんだよ。『誰もが自分の人生じゃ主役』とか抜かすのか?」
機先を制して、言いそうなことを言ってやる。
こうなったらヤケだ。手についた血をシャツの胸元に擦りつけて拭った。
「本も……読まねェよ」
578
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:51:13
>>577
「――『誰もが自分の人生では主役』。
美しい言葉ですね。しかし真実ではありません」
微笑し、男の言葉に応ずる黒人の美女。
その身を包む民族衣装といい、どこか『占い師』のようだが、
女の前に、『水晶玉』の類はない。
あるのは、平積みされた本が数冊――それだけだ。
「この世界が舞台であるならば、『主役』は限られた存在です。
そのために必要とされるのは・・・・能力。
誰にも負けない、他人を蹴落とすことも可能とする能力。
――そうは思いませんか?」
579
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/20(火) 23:59:48
>>578
「………………は?」
思ってもみない言葉だ。
何を言いたいんだ……この女。
本をさっと眺め……ふと気づいた。
コイツ、黒人か? 日本語がやけに上手いな。
「…………そうだ。『主役』っつーのは」
「『人を食い物に出来るやつ』だよな、こんなふうに」
シャツを掴んで血に染まった箇所を示す。
「僕はさっきまでいつもみてーに殴られてた。
金も盗られた。だから、アンタにやれるモンはねェーッ」
「だけどちょっとだけ興味が出たぜ。なんだ?
『能力』ってのは? 『腕力』の間違いか? それとも何か教えてくれるのか?
…………僕の事、潰す奴らを潰し返すよーなナニかをさ」
580
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/21(水) 00:19:21
>>579
「私も、そうだと思いますよ」
血で染まったシャツを見ても、
何ら表情を変えることなく、女は頷く。
「私のいう能力とは、『精神の力』です。
貴方の思いが強いほど、強力な力を発揮します。
スタンド――そんな風に呼ばれている『力』です」
「もし貴方が、『主役』になりたいと。
何人を犠牲にしようとも――
強くそう思われるなら、力をお貸ししましょう」
「貴方という『物語』を、もう一度最初から読み返すのです。
『語り部』たる私がそれをすれば、『物語』は変わります。
貴方は望みのままに、必ず『主役』になれるでしょう」
「ですが――そのためには、三つのものが必要です。
貴方の御名前。
生まれて初めて読んだ本。
そして、私との『約束』・・・・この三つです」
ひとしきり語った後、女は沈黙する。
眼鏡越しの瞳の中で、ちろちろと青い炎が揺れている。
581
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/21(水) 00:35:07
>>580
「……はッ!」
『精神の力』? 『スタンド』?
何言ってんだコイツ? イカレてんのか?
――――だが。
『何人も犠牲にしようとも』。それが気に入った。
僕に足りないのはそういう態度だ。
連中はそれがある。僕にはそれがない。
『誰を犠牲にしようが』『僕がいいのなら――』
ハトリ ショウヤ
「名前――」 「羽鳥 聖也」
「生まれて初めて読んだ本は――」
「クソッ、覚えてるのだったら……小学生の時のヤツだ。
確か……タイトルは。……『闘技場』。外国の作家だった」
息もつかずに告げる。どう考えたっておかしい。
おかしいのだが、どうしてもせずにはいられない。
こんなこと言ってくれる相手、僕の人生にはいなかった。
「『約束』……?」 「……何を、アンタと約束しろってんだ??」
582
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/08/21(水) 00:42:53
>>581
「・・・・思い出されたようですね」
満足そうに言うと、黒人の女――『語り部』は、
最後の条件について説明する。
「『約束』とは・・・・
貴方が得た『力』で、私の『お願い』を叶えてもらう、ということです。
もちろん、これは『約束』ですから、貴方にも決める自由があります。
私が与えた『力』に、貴方が満足していただけた時だけ、
『約束』を果たしていただければ、それで構いません」
「・・・・どうしますか?」
583
:
羽鳥聖也『一般人』
:2013/08/21(水) 00:50:56
>>582
「――――――タダじゃねえ、と」
「いーよ。それぐらい……アンタがマジでそれをくれるなら、だけど」
『スタンド』……だっけ、か?
『電気スタンド』買わされるとかいうオチなら――
いやいや、『迷い』は『弱さ』だ。
『踏みにじること』に『躊躇』しちゃらない。
「いいぜ。叶えてやるよ。
その代り、スゲー力をくれ。僕はもう……」
「『誰にも負けたくない』」
584
:
『移動図書室』
:2013/08/21(水) 23:03:49
>>583
「・・・・貴方の『覚悟』は、本物のようですね。
それでは、私も手を貸すとしましょう」
膝を進め、羽鳥に一歩近づく『語り部』。
端正なその顔が、間近に近づいた。
「怖ければ、目を閉じても構いませんよ」
『子供をあやす歯医者』のような表情で、
しなやかなその指を、羽鳥の額へと伸ばす――
585
:
羽鳥聖也『一般人』
:2013/08/21(水) 23:12:25
>>584
「――――――」
どう考えたって怪しい。
正気じゃない。どうなるかなんて解らない。
騙されてるって考える方が合理的だ。
「眼は、閉じねえ」
「アンタが何するか『見届けてやる』」
だが――騙されて失くすようなモノがそもそもない。
最初からゼロなら、1になるかもしれないだけマシだ。
『見届ける』。
586
:
『移動図書室』
:2013/08/21(水) 23:28:46
>>585
「では、ご自由に」
特に気にした風もなく、女の指が額に届く。
中央に触れ、鼻梁をなぞって縦に降りたその先に、
違和感が現われるのを、羽鳥は感じた。
目と目の間、近すぎて見えない鼻梁から――
女の指が、何かを摘み、引き出していくではないか。
ズ ズズズ・・・・
女が引き出したそれは、一冊の本だった。
白黒の表紙に描かれたコミカルなイラスト。
タイトルは『闘技場』――著者は『フレドリック・ブラウン』。
それは、羽鳥が生まれて初めて読んだはずの本であった。
「見つかりましたね・・・・『貴方』という『物語』が」
女がページをめくり、満足げにそうつぶやくのが聞こえた。
587
:
羽鳥聖也『一般人』
:2013/08/21(水) 23:32:54
>>586
触れた感触を覚え――くすぐったいと感じ――
> ズ ズズズ・・・・
――――異様な状況に目を剥いた。
「……おッ!? おおッ!!」
ドザ!
仰け反ってしまい、上半身のバランスが崩れる。
倒れかかり、しりもちをついて女を見上げた。
「……なに、しやがった!」
「それ……」 「どっから」 「どーやって!」
588
:
『移動図書室』
:2013/08/21(水) 23:46:05
>>587
「貴方の心の中から取り出しました。
あらゆる書物は、読んだ者の中に蓄積されています。
本人が覚えていなくとも、精神の骨格を成しているのです。
幼少期に読んだ本ならなおさら――
これを見て、思い出すものが貴方にはあるはずです」
改めて本の表紙を見せてくる。
特徴的な表紙を目にして、羽鳥の中に自然と、
この本を読んだ際の記憶が甦ってくる・・・・
本を手にした経緯、家族、環境――
そして、あらゆる『敗北』を知らなかった頃の自分。
「私は貴方に何かを与えるわけではありません。
ただ、思い出させるだけ。
『挫折』を覚える前の頃・・・・貴方に出来ていたはずのことを」
パラリ パラリ
ページを繰り、『語り部』は本を読み始める。
滔々と流れ出す声で『闘技場』の物語を朗読していく・・・・
589
:
羽鳥聖也『一般人』
:2013/08/21(水) 23:56:28
>>588
「………………ハハ」
手品か……?
しょっぱならか突飛なモノを見せりゃ信じる。
そういう手口だっていうなら理解する――
「…………」
「『気が付くとカーソンは、上を見ていた。』」
「『そこは、すりガラスのような感じで一面に青く光っていた。』」
共に、朗読する――長い話ではない。
人間と異星人の兵士が、自分の種族の存亡を賭けて決闘をする話だ――
そうだ。人類は勝ち、異星人たちは『全て滅びた』。
勝つためには、生き残るためには、『踏みにじる強さ』が必要だ。
・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・
「『「……ほんとに残念です。そんな印象的な出来事を見逃したなんて」』」
ラストのセリフまで。最後まで。
だが、僕は『見逃さない』。
何が起きるか最後まで、見届ける。
590
:
『移動図書室』
:2013/08/22(木) 00:13:45
>>589
女の朗読に合わせ、『闘技場』を読む羽鳥。
こうして読んでいるだけで、過去の自分に戻った気がしてくる。
記憶の彼方にあったはずの、大昔に読んだ一冊に、
これほどの『影響力』があることを、肌で納得させられる。
だが――真の驚きは、『闘技場』を読み終えた後だった。
「『「……ほんとに残念です。そんな印象的な出来事を見逃したなんて」』」
「『――羽鳥聖也は本を閉じ、しばし思いにふけった。
言い知れぬ興奮がその身に震えを起こしていた。
勝つためには、生き残るためには、『踏みにじる強さ』が必要だ。
そんなことを、この短編は教えてくれた。そんな風に思った』」
ゴ ゴ ゴ ゴ
『闘技場』を読み終えた後も、朗読が続くではないか。
本を読んだ後の羽鳥の反応、その後の人生までも・・・・
まるで羽鳥の生涯が、全てその本に書かれているかのように、
女は朗読をやめない・・・・一年、五年、十年と読み進んでいく。
――全てを、この女に『読まれていく』。
591
:
羽鳥聖也『一般人』
:2013/08/22(木) 00:19:39
>>590
「――――は?」
続く。朗読が――
『僕の人生が続いている』。
ぴしり、ぴしりと楔が食い込むように、
言葉の一つ一つが脳に刻み込まれていく――
「……そうだ。
僕はあの時『そう思った』」
「必要なのは『強さ』だ。
踏みにじること、それを躊躇しないこと――」
言葉が心地よい。最後まで、最後までだ。
どうなるのかを、自分の人生を『読み直す』。
592
:
『移動図書室』
:2013/08/22(木) 00:30:02
>>591
――やがて、朗読は羽鳥の現在に追いついた。
複数の襲撃を受け、怪我を負い、メインストリートを彷徨ううちに、
偶然見かけたこのテントに入り、奇妙な女の誘いに乗るところまでだ。
女が『闘技場』を自分から取り出し、読み始めたところで、
唐突に朗読は途切れた。
羽鳥は気付く――
自身の背後に現われた、強烈な『気配』に。
「思い出しましたね――貴方自身を」
両掌で本を閉じ、『語り部』は静かな視線を羽鳥の背後に向ける。
593
:
『移動図書室』
:2013/08/22(木) 00:30:35
それでは、貴方を『主役』にする『力』について語りましょう。
無数の『六角形』を帯びた人型のヴィジョン。
強力無比な戦闘力もさることながら、
『彼』の最大の特徴は、この世界の裏側に『戦場』を作ること。
能力の発現は、『彼』の周囲の地面や床が、
無数の『六角形』で区切られることでわかることでしょう。
『戦場』は、この地面の裏側に存在する『異世界』です。
物質や建物は現実世界と全く同じですが、生物は存在しません。
誰もいない『彼』だけの世界――でもそれは『戦場』ではないですね。
そこを『戦場』と呼ぶ理由は、『彼』の同類・・・・
即ち、スタンド使いとそのスタンドと戦う際にわかるでしょう。
『戦場』には、『彼ら』に適用される絶対的な『ルール』があります。
『戦場』が展開されている間、全てのスタンドとその本体は、
現実と『戦場』に強制的に別れ、決して『傍』にはいられないのです。
もちろん、貴方も例外ではありません。
スタンドとスタンド、本体と本体が戦うという図式を思い描けば、
最初の理解としては正解でしょう。
ですが・・・・『彼』の真価は、ここから。
その拳で殴ることで、彼は『六角形』をひっくり返し、
その上にあるものを、現実と『戦場』とで『入れ替えて』しまうのです。
道具の融通にも役立ちますが、この能力の最大の使い道は、
本体とスタンドをも強制的に『入れ替えて』しまうことでしょう。
『ルール』がある限り、両者が同じ世界には存在できませんが、
どちらの世界に位置するか、その組み換えを『彼』だけが行えるわけです。
『彼』の名は――『ハウリング・ヘックス』。
貴方の『物語』は、これからです――
『ハウリング・ヘックス』
破壊力:A スピード:B 射程距離:E(B)
持続力:B 精密動作性:B 成長性:E
※()内は『戦場』時。
594
:
羽鳥聖也『ハウリング・ヘックス』
:2013/08/22(木) 00:46:12
>>592-593
「え?」 クルリ
傍らに立つ、『六角形』を纏った人型。
幽鬼のように傍らに立ち――
脳内の神経網が組み直されたような感覚。
外へ外へと神経が突き出、不可視となったそれが『繋がる』。
――繋がったそれは像と固く結ばれて。
『自在に動かせる』という『確信』。
ド ドドド
「…………ははッ!」
「『ハウリング・ヘックス』ッ!
『 吼 え ろ ォ――ッ 』!!」
《ルヲヲヲヲォォォオ〜〜〜〜ンッ!!》
産声を轟かせ。
双眸をギラつかせ。
漲る力で両腕を突き上げる!
「……アンタ、嘘つきじゃないな」
「いいぜッ! 約束も守るッ!」
595
:
『移動図書室』
:2013/08/22(木) 00:55:51
>>594
「『約束』は、しばらくはありません。
その『力』は自由に、存分にお使いなさい。
わからないことがあれば、こちらに連絡すれば、
何でも答えましょう」
『語り部』から名刺を渡される。
漆黒の紙に、白い文字。
電話番号とメールアドレスのみ書かれている。
「それでは、今日はこれまでです。
また会える日を楽しみにしています」
女が小首を傾げ、別れの挨拶をする。
それ以上の会話を許す雰囲気ではなく、羽鳥は『テント』を出た。
――数分後、ワゴンもテントも、
跡形もなく公園から消え去っていた。
596
:
羽鳥聖也『ハウリング・ヘックス』
:2013/08/22(木) 20:59:09
>>595
「そーだよなーッ、取り立てる権利はアンタにあるわけだ……」
「いつでも持っていってくれて構わないぜ。
ありがとうな……マジに感謝するよ」
出る。
気分は爽快だ。
そーいや『スタンド使い』――っつー連中が居る、のか?
ソイツらはどこに居んだろ。探さなきゃな……
なんせ詳しーことが解らねー。
『ソイツら相手の為の能力』……っぽいしな。
. .
《オイィィ――ッ イヴちゃんよォォ――ッ》
《まだウロついてんのかーッ
辛気クセー顔まだ晒してんじゃねェよ、殺すぞゴラァッ!》
お、丁度いい。
「…………な、アンタら。
これ、見える……?」
《――――は? 遂にイカレたのか?》
《頭殴りすぎたんと違う?
こりゃもういっぺん殴って直してやらねーとよーッ》
「……………………ははッ」 《ルヲヲヲヲヲヲォォ〜〜〜ッ》
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
――――――翌日。
『秋映学園』に通う学生二人が、重傷を負って倒れているのが発見された。
新聞記事にもなったが、素行の悪い二人であり、喧嘩もよくあることだったので……
ほとんどの人間が違和を覚えず、次の日には忘れた。
597
:
クレシアル『一般人』
:2013/08/24(土) 05:35:40
可愛らしい子猫を抱えて深夜のメインストリートを散策する。
「美しい。忠犬ハチ公とか。フランダースの犬とか。動物の純粋な好意はいつも美しい」
それでも、人は動物の純粋な好意を踏みにじるのだ
598
:
クレシアル『一般人』
:2013/08/24(土) 18:04:34
そのままメインストリートを歩き去る
599
:
クレシアル『一般人』
:2013/08/26(月) 04:31:58
深夜のメインストリートを散策する貞子そっくりの人物
「つまんない人達ね」
通行人を見て呟いた
自分がつまらない人間だから世界がつまらなく見えるって言葉を思い出す
600
:
クレシアル『一般人』
:2013/08/26(月) 09:54:15
深夜のメインストリート散策を終えて帰宅しましょう
601
:
ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』
:2013/08/28(水) 23:57:37
ズビズバー
ズズズズズッ
「かきあげ、茄子、かぼちゃ追加で」 ド
ッ
夕暮れ時、蕎麦屋で忙しそうに蕎麦を啜っている。 ヒ
腕を振るった拍子に、カウンターの七味が落下する。 ュ
ウ
ゥ
602
:
ハイジ『クールボーン・スウィング・トループ』
:2013/08/30(金) 23:11:09
ヒュォッ
パシュゥ!
「っと、あぶねぇな」
スタンドの腕で七味を回収し、再び蕎麦をすすりはじめた。
603
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/02(月) 22:37:24
昼下がりの公園。
毛の長いアイリッシュ・コリーを連れた褐色白髪の青年が、のんびりと歩いている。
「いい天気だね パーシヴァル」
『ワン!』
604
:
黒人青年『一般人?』
:2013/09/02(月) 22:47:04
>>603
「ふぁ〜眠い」
白い髪、白い爪の黒人青年が歩いている。
貴方を見ると黒人青年は早足で接近してくる。
605
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/02(月) 22:52:39
>>604
「おや?」
思わずそちらの方を向いて、驚く。自分と同じく、褐色の肌と白髪を備えていたからだ。
祖国でも、そうそう同じ人間に出会うことはなかった。
この街は、日本の中でも多国籍化が進んでいるのかもしれない。
「Good afternoon(こんにちは)」
そちらに向けて頭を小さく下げ、まずは笑顔で挨拶をする。
606
:
黒人青年『一般人?』
:2013/09/02(月) 23:05:42
>>605
「こんにちは!」
私も笑顔で挨拶をします。
とても好意的な方で助かりますわ。
動物に愛情を注ぐ『人間』は、素晴らしい人が多いですね。
「可愛らしいワンちゃんですね」
「撫でてもいいですか?」
動物が好きなのだろう。
触りたくてウズウズしているよ!
607
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/02(月) 23:13:05
>>606
「ありがとう もちろんだよ」
即座に頷くウィル。
自慢の家族を褒められて、嬉しくないはずがないからだ。
当の犬、パーシヴァルも、律儀にお座りをしてじーっと青年を見上げている。
「この子の名前はパーシヴァルって言うんだ」「ぼくの名前はウィル」
「きみはなんて言うんだい?」
608
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 00:30:43
>>607
パーシヴァルちゃんの首筋を撫でて遊ぶ黒人青年。
「『名前』ですか?」
「僕の名前はヴァンです」
ウィル君は優しそうな方ですね。
このワンちゃんもウィル君に似て優しそう。
忠犬ハチ公とか。フランダースの犬とか。
動物の純粋な好意はいつも美しいもの。
609
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 00:39:52
>>608
『クゥーン』
首筋を撫でられ、気持ち良さそうにしているパーシヴァル。
「そうか」「よろしく ヴァン」
手を差し出し、握手を求める。
初対面で名前を呼ぶのは馴れ馴れしいかもしれないが、
彼が名前だけを自ら名乗ったのだから、そうさせてもらおう。
もちろん自分が名前で呼ばれるのは気にしない、どころか、嬉しいぐらいだ。
「ぼくはイングランドから 最近こちらに来たんだ」「きみはどこから?」
恐らく自分と同じ人種なのだろう。
ひょっとして、ヴァンも同じくイギリスからの来訪者なのかもしれない。
610
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 01:02:02
>>609
ふふっ、可愛いです。
こんなに可愛らしいワンちゃんと『仲良し』になれて嬉しいですわ。
「よろしくです」
「ウィル君」
『人間』との握手も生まれて初てですね。
初めてが、ウィル君で良かったです。
「僕もウィル君と同じですよ」
ちょっと危なかったかしら?
ドッキリですね。
611
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 01:11:17
>>610
「ーーーーーーーー」
手を離し、沈黙するウィル。
同じく、『イギリス』から。
それを聞いたウィルは、変わらず微笑んでいたが、何故かそれは少し寂しそうにも見えた。
「・・・・・そうか」
『ゴシゴシ』
パーシヴァルはそんな主人の様子にも気付かず、ヴァンの身体に頭をこすりつけている。
「・・・・・きみは 『祖国』を愛しているかい?」
612
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 20:19:47
>>611
どうしたのでしょうか?
悲しそうな顔をされてしまうと心配になります。
「愛している・・・・と、『建前』だとしても言うべきなのでしょうか」
私は『人間』が好きです。
ですが、個人の話となれば・・・・
613
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 21:35:09
>>612
「いや・・・」「個人の主義主張は自由だからね」
「色んな人間がいるんだ 色んな考えがあっていい」
『建前』という言葉を出したヴァンに対しても、特に気を悪くした様子もない。
再び主人の所へ戻ってきたパーシヴァルの頭を、よしよしと撫でてやるウィル。
「確かにこの街も素晴らしいけどね」
「それでも国へ戻った時は 日本との違いを見てその魅力を再確認してくれたら嬉しいな」
「ジャイアンツ・コーズウェーなんてとても綺麗だよ」「ぼくの家の近くにあるんだ」
と、そこでウィルはふと疑問に思う。
「きみはどの位前からこの国に来たんだい?」
614
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 21:54:31
>>613
あら、意外と心の広い方ですわね。
惚れてしまいそうです。
私だって女性ですもの。
「最近ですよ」
「そんなことよりも」
下手に話を続けているとボロが出てしまいます。
別の話題に変えなければ……
「ウィル君は優しそうだよね」
「友達や彼女はできましたか?」
615
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 22:05:10
>>614
「ぼくはまだまだ人として未熟だから」
「故にそんなぼくを優しいと言ってくれるきみこそが 優しいんだと思うよ」
首を振り、犬をひとしきりなでてから立ち上がる。
「友人はいっぱいできたけれど 恋人はまだだね」
「ヴァンはどうだい?この国や ここの人たちと上手くやっていけそうかな?」
616
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 22:22:48
>>615
「いいえ、ウィル君は良い『人間』です」
「僕は『人間』として不完全ですよ」
『みんな』と一緒に居る為に、『人間』を知り尽くそうと研究中です。
「僕ですか?」
「これから『沢山』の友達をつくりますよ」
617
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 22:30:52
>>616
「きみとはこうして先ほど出会ったばかりだけれど・・・『不完全』などとは思わないな」
「どうしてそう思うんだい?」
犬を連れた青年は、首を傾げる。
彼になにか悩みがあるのならば、力になってやりたいと思うが故に。
>「これから『沢山』の友達をつくりますよ」
「それはいいことだね」「では『友人』からのアドバイスを」
「『日本人』は礼儀正しいけれど 少々内向的な方が多い」
「こちらから笑顔で積極的に話していくと 打ち解けて仲良くなれると思うよ」
ピッと指を立てて、自分なりの考えを伝えるウィル。
618
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/03(火) 23:30:40
>>617
「礼儀正しい?」
「内向的? 違うね、他人の隙を伺って『悪意』を研ぎ澄ましているだけさ」
「彼等を可哀想だと思わないかな?」
「未だに過去の過ちを繰り返す。精神論や村社会などの忌まわしいものに縛られたままだ」
「本当の事を知るとみんな狂って何も考えられなくなるから、自分の小さな人生を保身する為に、互いに互いを監視し、寄生して歪で無駄なギスギスした村社会を作っている」
まるで、『別人』の様に変化したヴァン。
静かにドス黒い『悪意』を吐き出す。
619
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/03(火) 23:44:22
>>618
「・・・・・・・・・・」
「ヴァン」「きみは『性悪説』を知っているかい?」
「人間の本性は『悪』だからこそ 努力をして『善』に近付くべきだ」「そういう考えだ」
「過去にきみは 出会った人間のせいで嫌な思いをしたのかもしれない」
「でも だからこそ そんな人間のように『悪意』を吐き出してはダメなんだ」
「そういった『悪』ーーー『弱さ』に負けたくはないだろう?」
リードを離す、ウィル。
「きみが『善』であろうと努力し続ける限り ぼくはきみの味方だ」
「だから どうか道を踏み外さないでほしい」「ぼくも同じく 『善』であろうと頑張るから」
620
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/04(水) 06:42:55
>>619
「正しい人間は強い」
「しっかりしていなかったら、生きているべきでない。優しくなれなかったら、生きている資格がないと……」
ウィル君、『正しい』だけじゃ人間は駄目なのです。
『正しい』ことが、『善』だとは限りません。
「何故、弱い者を『悪』と切り捨てるのかな?」
「『みんな』が、正しく、強く、善でいられる訳じゃない」
「それに……『人間』の在り方こそ真の邪悪かもしれないよ。あらゆる生物を『根絶』に追い込み、踏み台にして『頂点』に至った」
ヴァンは微笑みながら、楽しそうに『善』を否定する。
先程までの優しげなヴァンの面影はない。
「そもそも、僕は生まれつき邪悪な人間だ。環境だとか、他人の影響だとかに影響を受けて……」
「いや、一人だけ……アイツが……アイツは………えっと、誰だったかな?」
微妙に思い出せない。
あれ、何で―――こんなにくだらない話を続けているのでしょうか?
621
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/04(水) 22:27:59
>>620
「別に切り捨てるわけじゃあないよ」「言ったろう?ぼくもまだまだ未熟なんだと」
「自分勝手な事で怒りたくもなるし 楽な方向に逃げたくなる時もある」
「人間は元からそういう生き物なのかもしれない」
「それでも ぼくは少しずつでも正しくありたいと願っている」
「弱さは『悪』ではないけれど 『悪』から抜け出せないのは人の弱さ故にだと思うよ」
「・・・ただ これも人に強制できることではないからね」
「きみがそれを望まないのなら ぼくには何もできることはない」
自分の言葉がどうあれ、心を動かすのは本人に他ならないのだから。
様子の変わったヴァンを見て、顔を伏せたウィルは、静かに訊ねた。
「・・・・・ヴァン」「きみは『スタンド』って聞いたことはあるかい?」
622
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/04(水) 23:17:10
>>621
皮肉に満ちた嘲笑を浮かべていたヴァンは居ない。
今は、犬を撫でていた大人しいヴァンに雰囲気が戻っている。
「ご、ごめんなさい」
何度も謝る。
『スタンド』を知っているか訊ねられると……
「ウィル君は優しい人だから教えてあげます」
「『僕』はスタンドです」
623
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/04(水) 23:24:00
>>622
「謝らないでほしい」「きみも間違ってはいないよ」
「『悪意』だって こうして誰も傷付けないところで漏らす分にはいいんだ」
ヴァンの過去を知らない自分には、先程吐き出した言葉について、
どちらが正しいかは分からない。本当に、ヒドい人間達に会ってしまったのかもしれない。
それでも他人を恨まず、真っ直ぐに生きるというのは容易いことではない。
だから、彼は悪くはないと思っている。
だがそんなウィルも、次のヴァンの発現には驚いた。
「きみが・・・『スタンド』?」「どう見ても人間にしか見えないけれど・・・」
「だからさっき ぼくと同じイングランドから来たと嘘をついたのかい?」
624
:
ヴァン『一般人?』
:2013/09/04(水) 23:44:36
>>623
「最近のスタンド使いは狂暴なので秘密にしているのです」
「優しいウィル君は特別ですよ!」
「『私』の名前は『バースディ・マサクゥル』」
「『自立型スタンド』みたいな存在です」
ヴァンの正体は『スタンド使い』とも違う存在。
『スタンド』そのものだ。
625
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/05(木) 00:02:02
>>624
「I see(なるほど)」
ジャイアンツ・コーズウェーはイギリスの誇る『世界遺産』の一つだ。
だがそれは、イギリスの中でも北アイルランドに位置している。
イングランドとは、離島の関係にあるのだ。間違っても、ウィルの家の近くには存在しない。
もっとも、もはやイギリスのどこにもダイバー家の住居は存在しないが。
「・・・確かに『スタンド使い』には好戦的な人間が多いね」
あの『ネオンストリート』の夜を思い返し、頷く。
ミス・チノはともかく、あのミスター・シグマは『Berserkr(狂戦士)』だ。
この彼、『バースディ・マサクゥル』とて、腕が立つなら狙われるだろう。
「それなら・・・ぼろきれを纏った『指』に『黒い炎』の
『刺青』がある男性には気を付けて」「彼は戦闘を好む」
それにしても、『自立型スタンド』なるものが存在するとは。
興味深く、眼前のヴァンを見るが、やはり普通の人間にしか見えない。
「・・・・・・・・その」
「きみは『ヨハネスブルグ』や『語り部』といった言葉に聞き覚えはあるかい?」
626
:
『バースディ・マサクゥル』
:2013/09/05(木) 00:27:42
>>625
白い目を『カラコン』で誤魔化せてよかったです。
「黒い炎の『刺青』をした男性に襲われたのですか?」
「私は弱いので瞬殺されてしまいそうです」
『みんな』で戦うのは避けたいもの。
私だって死ぬのは嫌。
「世界一危険な都市らしいですね」
「『語り部』?」
『語り部』については知らないらしい。
627
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/05(木) 00:45:06
>>626
「もっとも 戦う意思のないものを命まで奪ったりはしないだろうけど」
「それでも暴力的であることには変わりはない」「気を付けて」
訊ねた二つのワードについては、断片的な反応が返ってきた。
もっとも『ヨハネスブルグの尖兵』ならば、自分が『スタンド使い』だと
分かった時点で、襲いかかってきてもおかしくはない。
戦闘向きのスタンドではない可能性もあるが、なるべくなら敵であってほしくはない。
「なんでもその二つのワードは『危険』だと知人の『スタンド使い』が言っていてね」
「『刺青の男』ともども 注意した方がいいかもしれない」
『ワン!』
と、そこへパーシヴァルが、リードを咥えてぐいぐいと寄ってきた。
早急に散歩を再開しろ、と言っているのかもしれない。
628
:
『バースディ・マサクゥル』
:2013/09/05(木) 01:15:35
>>627
「ごめんなさいね」
あの方の個人情報は言えないのです。
ウィル君とワンちゃんに謝り、公園を立ち去る。
「また会いましょう」
なるべくウィル君とは戦いたくないですから……
この事は『語り部』様に黙っておきましょう。
629
:
ウィル『ヴェノム&ファイア』
:2013/09/05(木) 01:32:10
>>628
「気にしないでくれ」
「この子はちょっと元気すぎるんだ 時々休むくらいがちょうどいい」
散歩の邪魔をしてごめんとパーシヴァルへと謝るヴァンに、首を振る。
妹一人に散歩を任せられない理由は、これだ。もっとも、そういう所も可愛げがあるが。
「うん」「また会おう ヴァン」
去り行く褐色白髪の背中に手を振る。
時折口調や一人称が変わるのは、『自立型』故の不安定さなのだろうか。
実に不思議な存在だった。好奇心が色々と彼への質問を持ち込んできたが、
それでもやはり、『ヨハネスブルグ』らへの警戒心がそれを許さなかった。
「・・・敵であってほしくはないな」
それでも、念のため。仲間へと連絡はしておこう。
この心配が杞憂に終わることを願って。
630
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/06(金) 23:19:12
「ふんふふ〜ん♪」
ケーキの入った紙箱入りのビニール袋を手に提げて歩くあたし。
ダークブラウンの髪を肩くらいで切りそろえ、メイドさんがつけるホワイトブリムのようなカチューシャをつけていること以外は
多少メイド服っぽい着こなしの制服くらいしか目立った点のない、普っ通〜〜の女子高生よ。
そんなあたしは今日、黄金原駅前のお菓子屋さんでおいしいケーキを買ってしまったのでしたァーッ!
『バベット』の能力で出せはするんだけど、それだと『時間制限』があるからね。
冷蔵庫で冷やしたままとっておいたりできないから、すぐ食べないといけなくなっちゃって勿体ないわ。
631
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/09/07(土) 01:47:19
>>630
ビィィィ――z__ッ
そんなアンタの横合いから原付が突っ込んでくるぜ。
周囲をちゃんと見ておくべきだったな……
632
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/09/07(土) 02:19:01
>>631
そんなバイクを見つめる少年。スタンドを発現。
一筋の『閃光』をバイクのタイヤに放つ(パス精:AAA)
633
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 02:29:45
>>631-632
「――ハッ!?」
気が付くと原付があたしの横合いから……!
こ、これは……このままだとケーキが――!!
とか咄嗟に動くこともできずに考えていたら、バイクのタイヤに『閃光』が当たってるけど。
……? ?? い、一体何が……?
634
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 02:38:12
>>633
「……オォ?」
誰か見えたぜ。
こーいう時は、だ。
ドゴドンッ!
『相棒』の拳を強く地面に突き込ませて、原付の車体を掴ませる。
そのまま固定しつつブレーキ。車体は大きく傾くが――
ギャキキィ
足を挟みそうになりつつも、停車、だ。
ぶつかりそうになった相手を確認する。
「お」
「――――、じゃねーか」
(誰だっけェェ――ッ
名前ェェ〜〜〜〜ッ)
黒いTシャツ、黒いレザーパンツ、黒いロングコート。
そっちからすれば学校――同じクラスで見た顔だ。
生意気だとか、あだながヘンとかいじめられてるヤツ――
>>632
光線だとかは気づかねーな。目の前ので手いっぱいだ。
635
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2013/09/07(土) 02:51:29
>>633-634
気づかない?
当然だ、ちょびっと『放射』したから。
「狙いは適当」
「それに見えないだろうね」
ゆっくりと立ち去る。
636
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 03:00:59
>>635
(?)
結局何だったんだろ……?
光線も良く見たらタイヤに当たってなかったし。
……まあいいか。で、こっちの少年だけど……。
>>634
(イヴ)
えーっと、確か、コイツはクラスで『あだ名をからかわれてイジメられている』……・
「……イヴ、君?」
呆然としながら、ボソリと呟く。
本名は、確か下の名前が『せいや』って読みだったのは覚えてるんだけどな〜……。
イヴ君の方も、あたしのことは知っているかもしれないけど、印象は薄いかもね。
あたし達のグループの中では、割と中心人物的なポジションにいるけど、
それって結局『あたし達のグループ』の中だけの話だし。クラス全体の場では目立たないようにしてるからね。
637
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 03:09:03
>>635
まあ、どーでもいいや。
他の時だったら判らねーが……
>>636
カッチィーン
おっと、イラつく呼び方が入りましたァァ〜〜〜ッ。
コロしてやろーかと思うが、僕も名前知らねーしな。
ハトリ
「羽鳥って呼べよォ〜〜〜ッ
そー呼んでいいのは親父とお袋だけだぜッ」
「あ、あと……移動図書館のねーちゃんな」
原付を起こしながら、貝橋の顔を見る。
そっちからは僕の傍らに『蜘蛛みてーな顔の像』が見えるだろう。
《ウシュル ウシュシュ……》
「コスってねェよなァー……無事かー」
「ウマいことやったぜ。さすがだなァ〜、スタンドってのはよォ〜ッ」
ズ
ズズ
『全身に六角形の模様の刻まれた人型』が僕に重なって消えていく。
638
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 03:24:18
>>637
「あッごめんつい……、」
しくった! 思わず口に出ちゃった……と思ったところで、その『ヴィジョン』を見る。
「なッ!? スタンド使い!?」
思わず、構えそうになったところで……、
そ、そういえばイヴ君……もとい羽鳥君はスタンドであたしを助けてくれたんだっけ。
警戒するのは、筋違いってヤツね。
「ごめんね、助けてくれたのに。
実はあたしも――」
ズ ズ
「『スタンド使い』なの」
『バベット』を見せる。
……霜月さんが言っていたように、『スタンド使い』だってみんながみんな危ないわけじゃない。
こうやって自分からスタンドを見せれば案外普通に仲良くなれたりだって――、
639
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 03:30:20
>>638
「おッ?」
スタンド使い、という単語に驚き。
「オオォォォ〜〜〜ッ!?」
スタンドのヴィジョンに驚いた。
まさかこんな身近にいるとは――――
ガシャンッ
バイクの脚を立て、その場に停める。
ニヤニヤと笑いながらヴィジョンを眺めるぜ。
「面白ェなァァ〜〜〜ッ」
名前を思い出した――『貝橋 詩織』。
我ながら現金だと思うぜ。スタンド使いじゃねーと興味が出ねー。
「でも弱っちそうだぜ。
試すか? どうするか?」
ビュウッ!
その鼻先に拳を突きつける(ス精BB)。
640
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 03:35:38
>>639
ビュウッ!
「ううッ」
スタンドで拳を突きつけられて、思わず一瞬遅れてのけぞるわ。
「……試すって、何を……?」
「腕相撲とかなら、『バベット』だってそれなりに自信あるわよ。
大の大人と戦えるくらいなんだから! ……でも、スタンド相手となると厳しいかしら……?」
『ギャウ……』
相手の言っていることが分からなくて、思わず首を傾げてしまうわ。
えーっと、別にあたしのことを痛めつけてやろうとかって意思がないことは分かるけど……?
641
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 03:45:09
>>640
「……ビビった?」
そーいうことに少し驚いた。
あの『探偵ヤロー』は手馴れてるみてーだったからな。
コイツ、闘い馴れてねーのか?
.
「よくわかんねーがスタンド使いっていうのは『僕が天敵』らしい」
「だけどよォーッ そもそもスタンドってのがよくわからねーッ
能力ってのも一つしか知らねーしな。戦い方判んねーと」
「……潰せねぇだろ? こんな風に」
グォッ
大きく手を広げて、貝橋の頭に翳し、そのまま圧す。
パワーは目いっぱい、とはいかねーな。遊んでやるぜ(破ス精:CBB相当)。
「金銀マダラヤローみてーなこと出来んのかァァ〜〜ッ
見 せ て み ろ ッ!! 貝橋ィィ――ッ」
642
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 20:44:16
>>641
「えっ」 「ちょっ!」
「わわっ」 「ぎゃん!」
フツーに考えて……防御なんてできねーわ。
『バベット』のスピードはあくまで『人間並み』だもの。
見たところ『シグマ』と同等程度の『並』のスピードとはいえ、『バベット』には対応できない。
必然的に、あたしはそのまま羽鳥のスタンドに押し倒されて……、
『……ギャウ』
でも、『バベット』まで止まっているわけじゃないわ。
『テーブルセッティング』で羽鳥の足元までクロスを敷き、(スB)
それを引っ張ることであたしと同じように転ばせる。(パスCC)
643
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 23:14:48
>>642
抵抗は――ねェェ〜〜ッ!
なら問題なく押し倒せるぜ。
「ヘヘッ」
「スタンドも使わねーとは、マジ弱ェ」
グ
「――! 足がッ!?」
シュスゥゥ――ッ
強く引かれたクロス! こんなモノを何時の間に。
コレが『コイツの能力』かッ! 倒れ込みつつ、仰向きの態勢を保つッ。
「『ハウリング・ヘックス』ッ! 備えろッ!」
無理して抵抗はせず、観察を続ける――――
どういう能力なのか。興味はそこにあるワケだからな。
644
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 23:23:12
>>643
「くうッ」
あたし本体は転がるように、『バベット』は使用人としての技能を使って去り際に
クロスを翻して目隠しにしながら羽鳥との距離を取る。
『5m』よ。おそらく羽鳥のスタンドは『近距離パワー型』。
ジョセフィーヌの『エレメント・オブ・クライム』の射程距離は『5m』で、これがかなり長めだから……、
ザアッ
そこまで下がれば、向こうの攻撃は届かない。
こっちよりもパワーやスピードの能力が上の『近距離パワー型』に対して、
真っ向から射程距離内での戦闘を挑むんじゃ手も足も出ないからね。
「あ、あんたいきなり何のつもりよッ!?」
「スタンドで押し倒したりして! 怪我したらどうするのッ!?」
……って、違うでしょうがあたし! そんなマヌケなセリフは今言うことじゃないでしょ!
決まっている……この場で、あたしにこんな風に攻撃をするってことは……
コイツは『ヤバいスタンド使い』ってことよ! 知り合いだし『胡蝶』の連中とは別だと思うけど!
『話し合いで解決できる』……に越したことはないけど、期待はできない……!
645
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 23:31:56
>>644
「へ、へへ……」
翻るクロス。こっちに被せるわけでもねーならそのままだ。
こっちに被せるなら『HH』に掴ませてみようか。
グ
グン
立ち上がり、5メートルの距離を確認する。
『射程距離外』。こういう戦い方は初めてだな。
『離れる』――
能力が遠くまで届かねーなら、その距離まで離れりゃいいワケだ。
そして。
「テメー、なんで僕の射程距離見切ってんだ?」
「経験があるな?」 「こういうことによォ」
ス
『ハウリング・ヘックス』を前面に出し、接近だ。
もう少し、能力を観察したい。こういうタイプの能力。
『布を出す』――『どっから取り出した?』 気になるぜ。
「怪我ぐらいよォ――ッ 大したことじゃねェーだろ。
僕は毎回してっからさ。なに、撫でるぐらいだからよォ」
「手加減は」 「しねーがなッッッ」
2 メ ー ト ル
『射程距離外』――『射程距離内』へ。
前進と後退なら前進の方が早いッ! 踏み入ったならぶん殴るッ!
646
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 23:47:44
>>645
クロスは倒れている状態の羽鳥の視界を一瞬誤魔化す為のものでしかないから、かぶせたりはしないわ。
多分、多少ゆがんだ形にはなるだろうけど元のように敷きなおされるはず。
「くッ、このッ……」
接近する。分かりやすい態度ね。
でも、これで――アヴェルスのような『遠距離攻撃可能な能力』がないことは証明された。
あくまで接近するというのなら……、
「『バベット』!」
こっちも接近してやるわ! ただし! 羽鳥が足を下ろすタイミングを見計らって再度『クロス』足元に発現させる(スB)。
通常、こういうやり方(『テーブルセッティング』)の後は『30秒』のインターバルが必要なんだけど、
『なにも発現しなかった場合』に限り、通常通りのインターバルでクロスを発現させることができる。
そして、いくらスタンドが素早かろうと『シグマ』じゃないんだから本体のスピードは人並み。
しかも、さっき発現したクロスは解除していないから……布の上にさらに布を敷けば、多少滑りやすくなる。
テーブルクロスっていうのはつるつるしているものだからね。自信満々に踏み込んだ瞬間、クロスで滑って転ぶと良いわ!
『バベット』が射程距離に入った瞬間即座に殴る、と決めているなら……
おそらくタイミング的に、殴ったのとほぼ同時に滑って転んで『バベット』への攻撃は若干ズレるはず。
その間に、『バベット』は小さな体と素早い身のこなしを利用して羽鳥の懐に潜りたい(スC)。
647
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/07(土) 23:48:43
>>646
接近するのは『バベット』だけね……。一応。
あたしも一緒だと的が大きすぎるし、あたし自身も滑って転んじゃうかもしれないからね。
あたしはせめて少しでも距離を取る為に後退するわよ。
648
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/07(土) 23:57:48
>>646-647
「オイオイそーいう行動」
「僕が慣れてねーからってッ」
「同じ手口なら読めるんだよォ――ッ」
クロスの上にクロスを重ねたタイミング。
『ハウリング・ヘックス』が地面を思い切り踏みつける!
ス″
ト″ 「こまけーやり口も嫌いじゃねーが」
、オ 「『力づく』も試すかァァ〜〜〜ッ!?」
ノ
ツ
/ /
・ ・
地面に杭打ちするような蹴り足をそのまま蹴上げる!
地面をぶっ壊して砕いた破片を吹っ飛ばすぜ!(破ス精:ABB相当)
ついでにクロスもまとめてフッ飛ばしちまうとするぜ。
距離を取った理由――あのサイズから考えるに……
接近は継続だ。
649
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/08(日) 00:12:56
>>648
あ、うん。これは無理だわ。
相手が油断しているうちにどーにかこーにか決着をつけたいと思ったんだけど……。
『蹴上げる』という行動だから、狙いは大体上半身近くでしょう。
両腕で頭を庇いつつ、咄嗟に転ぶようにして直撃を回避したいけど……。
……腕逝っちゃうかな……?
クロスが踏み抜かれた時点で接近の計画は中止。『バベット』はあたしの傍で待機。
回避が成功するにしろ失敗するにしろ、牙を剥いて威嚇させるわ。
650
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/08(日) 00:26:51
>>649
蹴上げた拍子に砕けるから、破片は相応に小さいかもしれねー。
当たったら痛いだろーが、骨は折れねーかもしれねー。
どっちだろーが構いやしねー。
ズイ
「『射程距離内』だぜ。
この距離なら僕の『ハウリング・ヘックス』のが素早いよな?」
――――『勝負』だ。
あの時、あの野郎は僕を見逃した。
だから、なりふり構わねえ……なんてことはしねー。
ああいうやつに勝つには、乗り越えなきゃならねー。
「『降参』するなら見逃してやるよォ」
「だけどよォ〜ッ まだ、それ。見切っちゃいねーから」
「底まで出し尽くさせてから終わりにしたいぜ」
ゴ ゴ
ゴ ゴ
蹂躙するっていうのは全て出し尽くさせてから踏みにじること、だ。
『僕の方が優越する』――それを証明するために。
「まだ全部出し切ってねェーだろ?」
. . . .
「どうだ……やるかい?」
651
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/08(日) 00:48:08
>>650
「痛ッッッ〜〜〜〜〜…………!!」
「…………!!」
「……やるわけねーでしょ! 馬鹿なの!?」
痛みに耐えてから即答よ。
何か『恐怖は克服するモンだー!』とか言うどこぞのシグマみてーなヤツを彷彿とさせるけど。
あたしってば、そういうヤツらとは『生きているノリ』が違うのよ。
『目の前の試練から逃げ出す奴は根性なしだ』とか『やられたまんまでいるなんて許せない』とか、
そんなことに命を懸けて痛い目見るなんて馬鹿そのものよ!
「降参して、見逃してくれるなら降参するわ。
腕試しはあたしの負け! これでいい? 満足した?」
「ったく、問答無用で襲い掛かって来たのかと思って刃向かって損したわ。
そういうのがやりたいなら、『通り魔』相手にでもやってなさいよね……」
立ち上がって、服に着いた砂埃を叩こうとして、腕に走る激痛でそれをやめる。
完全に警戒を解いたわけではないけど、最低限戦闘態勢ではなくなるわ。
ううクソ、これはヒビ入ってるかな……? 晴れてないから重傷ではないと思うけど……。
652
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/08(日) 00:58:29
>>651
「…………なああンだよォォォォォ〜〜〜〜ッ
ノって来いよなァ! ッたくよォ、女ってのはこれだからァァ〜〜〜ッ」
ガヅッ!
地面の残骸を蹴り上げ、鼻を鳴らした。拍子抜けだ。
だが、理解した。『物体を取り出せる能力』というのがある。
クロスだとかも一瞬だった。鞄で振れるのが起点か?
「別に殺してもいいんだけどよォォォーッ
あ、でも、やっぱりナシだな。テメーだと殺してもサマにならねー」
「弱ェェ〜〜ッし」
「で、『通り魔』? 僕のことかよォ?」
原付の方へ近づくと、停車用のスタンドを蹴倒す。
そのまま押しながら貝橋の方へと近づいた。
『ハウリング・ヘックス』は解除済みだ。
「ソイツ、パワーがねーな」
「でも2メートル越しても近付けるってワケだ。
『パワーと射程距離には相関関係がある』」
「『覚えた』」
653
:
貝橋詩織『バベッツ・ギャスタブッド』
:2013/09/08(日) 01:20:15
>>652
ダイナー
「フン! ウチの職場の先輩よ」
教えてやるわ。
あの人なら別に襲われても困るどころか嬉々としてそうだし。
「錏葉九郎、スタンドは『ザ・シグマ』!」
「ワイルドな人だから一瞬で分かるはずね」
弱いとか言われても、別に気にしないわ。事実だし。
このままコイツといても面倒なだけだし、さっさと離れよう……。
……あ、そうだ。これだけは言わないと。
「あと」
「『殺す』とか、そーいうことを軽々しく口にしない方が良いわよ」
「……人によっては、マジで殺す気で襲われるからね」
そう言って、踵を返すわ。
……って、あー!? ケーキ、ケーキが……さっきの瓦礫で壊滅状態にー!?
654
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/09/08(日) 01:26:01
>>653
「…………『ダイナー』、『シコロバクロウ』『ザ・シグマ』。
『ワイルドなヤツで一瞬で解る』。それも『覚えて』おくぜ」
なんだコイツ。物知り博士か?
いいこと教えてくれてるじゃねーかよ。
ま、どっちにしろ負けねーから問題はねー。
「………………『殺すって軽々しく口にしない』」
「へえええ? それは……『覚えておかねェ』」
まるっきり母親の言い分ってヤツだな。
まあ、弱い奴なら殺す必要もねーだろ。
…………そもそも殺さなきゃならねーぐれェヤバいヤツに会えるかな。
ギャリリィ
ドッドッドッドッドッ
「――『楽しみ』、か?」
去るぜ。もうちょっと覚えねーと。
655
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/09(月) 22:55:48
「ふう」
脇腹を押さえる。
ちょっと歩いては立ち止まり、歩いては立ち止まりを繰り返す。
少しずつだが前には進む。
黒いよそおいの男だ。ピアスとネックレスは金色に光っているが、純金ではない。
「・・・痛ぇー。やっぱりホッチキスはダメかなあ」「くそう」
656
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/09(月) 23:35:45
グビィィィィィ〜〜〜〜〜〜ッッ
ヒック
ヒック
「うぁぁぁ」
「クソ、クソ、
ぁ、ぅぅ、私は、
あのスタンド、さえ、」
葬儀場から去った翌日から、ピエールはびた一文働いていなかった。
よれよれのドレスシャツから突き出した顔はアルコールに浮腫み、
片手にしたワイン瓶と共にメインストリートを徘徊している。
足取りだけはシャンとしているからこそ、逆に恐ろしくもある。
「う、」
「うぼ」
烙の前でピタリと足を止め、
「うぼ
げ
ぇ ビチャ
ぇ チャチャ――――
(
)」
黄土色の液体を思いっきり吐き出した。
657
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/09(月) 23:42:09
>>656
「うわあ」
大丈夫か?
でもかかるのは嫌だから、一歩退こう。
ビチャ
でも躱しきれずに、裾にかかる。
ちょっとイラつくな。
「おい、君、大丈夫か? 水でも飲んだほうがいい」
話しかける。
658
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/09(月) 23:52:02
>>657
「うぅ、うるでぇ!」
「気安ぐ 寄るんじゃ ゲボ
ねぇぇ」
ドサッ
オ ボ ボ ボ ボ ...
その場に四つんばいになり、吐瀉物を路面に広げていく。
ワインの芳醇な香りは履き続けた靴下のような汚臭を放ち、
咳き込む度に唾の塊が照り付く汚物に飛散し、
熱の入ったホットケーキの生地にょうに無数の気泡を生み出す。
「ぅぅ」
「何故、私は、
あの時、ぅぅ、
私がやらなければならなかった……。
どんなに強大な敵だったとしても、
私が、剣を手に取ったのだから、だから、ぁぁ」
ジリジリ
ジリリリ
嗚咽交じりに泣き言を零しながら、
濡れた路面に爪を立て、己の末端を抉るように引っかいていく。
659
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/10(火) 00:05:52
>>658
「どうしたんだ?」
「まるで恋人でも殺されたみたいな乱れっぷりだが・・・」
ちょうど弱ってるようだし、何よりこのようすだと生きているのも辛そうだしな。
「ほら、そんなとこに蹲ってないで、とりあえず座ろう。
こみあげてきてるか? じゃあそこにドブがある。とりあえずそっちに行こう。乗りかかった船ってやつだ。
相談を聞くほどオレは上等な人間じゃないが、君を落ち着くまでみてやることはできるからな。さ、ゆっくりでいいから立って、ベンチかドブかだ。吐きそうか? ならドブだけど」
話しかける。
660
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/10(火) 00:17:38
>>659
「“殺す”、」 ピクッ
「ぁぁ、そうだとも……。
私は殺された、命の問題じゃあない。
私は、殺されたんだ――――…………」
アルコールを吐き出して酔いが収まったか、
言葉は何とか明瞭さを取り戻してきた。
「ドブだ、今の気分はどす黒い。
スマなかった、私の名前は音無ピエール」
よろよろと立ち上がる。
この先には10mも歩けばガードレールを通した橋がある。
雨上がりということもあり、流れも急だ。吐き出したゲロなら跡形も残らない。
661
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/10(火) 00:34:28
>>660
「殺されたってわりには、今、オレの目の前にいるように思うんだけどね」
「ともかく、よし。ドブだな。ちょっと足がアブないぞ。大丈夫か?」
介添えをしつつ、橋の上までやってくる。
『ピエール』と名乗った彼に、
「これが音にも名高き黄金川だ。適当だけどね。先日の雨で少々水は濁っているが・・・」
ごうごうと流れる水面を見下ろしながら、それを指でしめして、
吐くなら吐けよ、と促す。きつそうなら、背中をさすってやるのもやぶさかではない。
662
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/10(火) 00:46:24
>>661
「命じゃあない、『誇り』、だ」
「『人』が『人』足らしめるモノを奪うから、『殺人』というのだ」
言葉ばかりは偉そうだが、顔色は最悪だ。
口の端には唾液の線が引かれている。
「すまないが、早速……」
どぼぼぼぼぼぼ〜〜〜〜〜ッッ
ガラ空きの背中を向けたまま、濁った水面に汚物を吐き出す。
663
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/10(火) 01:09:02
>>662
「誇りねえ」
「それはともかく、吐くもの吐いちゃいなさいよ」
「うーん」
「雨とゲロで濁ってはいるが、末期の水は食らい放題」「ちょっと語呂が悪いかな」
多少は物騒に聞こえるかもしれないね。
664
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/10(火) 23:57:51
>>663
ゔ ろ ろ ろ ろ ろ ろ ろ お ぉ
ぉ
ぉ
・
・
日も没し始める夕暮れ、
雪崩れ込むような水音が返事の代わりとなる。
665
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/11(水) 00:55:36
>>664
「あ、そうそう」
独り言のようにつぶやく。
ふと思い出したことがある。
「裾にかかったんだよね」
グ
ガシ!
背中をさするように片手を当て、もう片方の手で『ピエール』のベルト(背中側)(していないならばベルト通し)をつかみ、
持ち上げて、押して、落とそうと試みる。
666
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/11(水) 01:12:18
>>665
「ん? あぁ、それは済まなッ」
詫びを入れる途中で唐突に覚える浮遊感。 グ
腹部の攣り、……それが物理的なものと気付いた時には、
己の身体は闇へと飛び込んでいく。 ラ
ァ
「ぬ、ぬぉおおおおおおお!!!!」
「『ジュリエット』ッ!」
ズギャッ
ドスゥ!
掌から現れる『西洋剣』を溝の内側に空いた『パイプ穴』等に突き刺し、
落下から身を守りたい。
「な、何をするゥ!?」
成功すれば男の足元から3m下の壁にぶら下がり、
失敗すれば水の中にて溺れながら、腕を伸ばして男に怒鳴り付ける。
667
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/11(水) 01:41:44
>>666
「おっ」
『西洋剣』をつかい、からくも『落下』を免れた男を見下ろして驚き、そして微笑む。
「君も『悪魔憑き』だな。でも『剣』の形? 色々あるんだな」
『ジュリエット』が見えている。
だがその言動よりも『ピエール』が注意すべきなのは、
プカ
フワ
『甲冑』の『篭手』。右の『篭手』が、ぷかぷか空中に浮いて、近づいてくることだ。
「いやいや、ごめんごめん。ちょっと『新品』だったからムカついてさ。ついカッとなって突き落とそうとしちゃって」
「仕方ないだろ? ちょっと奮発したもんだからさ。ついだよ。つい」
「でも幸い君は無事だったんだし良かったじゃないか。引っ張り上げてやろうか? 手を掴むといいよ」
もちろん嘘だが、振り上げた手が届くくらいの位置で『篭手』を静止して、促す。
668
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/11(水) 01:58:54
>>667
プカ
フワ
「(確かに、私にはゲロを吐いたという『負い目』がある。
だが、それにしたって『衝動的』だと……!?
この男は『突き飛ばした』んじゃあない、『投げ飛ばした』。
本当に『うっかり』なのか、――――信じるべきか?)」
「……いや、詫びを入れるのは私の方だ。
新品のスーツっていうのは良い、
風を纏ったように『薄手』のヤツはなお更だ」
「スマなかったな、そしてもう一つ。
そのパワーに『私から』掴みかかれはしない。
その『篭手』の方から掴んでみちゃあくれないか?」
太く逞しい、血管の張り出した手首を晒して見せて、掴むように働きかける。
『スタンドはスタンドからしか干渉出来ない』、即ちピエールは『篭手』をつかめない。
669
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/11(水) 22:23:20
>>668
「そうなの?」
『掴めない』ことを『知らない』。
だがたとえ知っていたとしても、行動は変わらないだろう。『十板部 烙』は『殺人鬼』だからだ。
つまり
ヒュ
『篭手』がためらいなく、『ピエール』の手首を掴みにかかる。
掴みかかる動作そのものには、嘘はない。実際に掴みかかるための動きだ。
670
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/11(水) 23:44:47
>>669
「あぁ、そうなのだよ。
……今は簡単に人を信じられる状態じゃあない、
謝罪ついでももう一つだ、――――『スマなかった』」
ガッ シュゥゥ!!
烙に手首を触れられる寸前、『ザ・リックス』を発現する。
放った篭手に『害意』と『パワー』があるのならば、
この接触を『攻撃』と見做し、『盾』の表面に吸収される。
671
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/11(水) 23:53:53
>>670
ド ギュ ン!!!!!
「なにッ」
『吸収』――された!
掴みかかる、その行為は少なくとも『害意』に浸されており、それは『掴んで、引っ張りだして、離して、落とす』という明確な意思に基づいていたわけではあるが・・・
ピグ
ピキキッ
「その、『盾』・・・!」
「なんだ?」「何をした?」
ズ ギャン!!
『カ』『カ カ !』
『ガ ィン』
『烙』の顔が、目に見えて引きつる。
そして両隣に発現する、『片手の無い甲冑』。そして『頭に小さなツノをはやした骸骨』。『二つのヴィジョン』。
672
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/12(木) 00:07:17
>>671
「二つのヴィジョン、一人で二つ」
「そして、確かに『害意』があったなッ」
足元の覚束ない中、盾に宿った『篭手紋章』を柄頭に押し付ける。
とにかく、この男の『害意』を避け、この『窮地』を脱さなければならない。
他に『パイプ穴』や『凹凸』、『梯子』のような、『手足』の掛かる場所を探す。
「そこで待っていろ、今登ってきてやるッ!」
673
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/12(木) 00:43:19
>>672
「う」「ム・・・」
『何をされているのか分からない』のは脅威だ。
つい先日、それの極みを味わった。タネはわかるが、けれど仕掛けがわからない――
最善は今、踵を返してしまうことだが、『腕』が取られたままだ。このまま距離をとって・・・とれるのか?とれたとして、腕の皮膚はどうなる・・・
「・・・」
考えている。
その間に――
ガシ
ガシ
パシィ!
排水のための『パイプ穴』は、手足を伸ばせば充分にとどくし、手がかり足がかりになる。
そしてその動作を二度も繰り返せば、点検用の『はしご』に手がかかる。
「くっ」
どうするべきか――
逡巡する間に、『ピエール』ははしごを上り切り、『殺人鬼』の前に立つだろう。
674
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/12(木) 01:04:30
>>673
ガシッ
ガシッ
――――ガシャッ ガシャッ
手がかりを見つければ梯子を危なくよじ登り、道路へと戻る。
「一応言っておくが、『拘束』されたスタンドは解除出来ない。
……つまり、お前は逃げられない、ということだ。
何処か急ぐ用事もあったかは知らないがな、
――――手馴れてたな、酩酊してたとはいえ、不意を突かれたぞ。
『何時もやっているのか?』
『こういうのに手馴れているのか?』」
ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド ド
酒の残った赤ら顔のまま、烙を見据える。
675
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/12(木) 01:22:28
>>674
「いや、ちょっと」
「うう」
『脇腹を押さえる』。
何か言おうとして、動きが大きくなったのに合わせて脇腹を押さえる。
「うう」「待ってくれ。違うんだ、これにはちょっとワケがあって」
「つまり」
怒気におびえている――ように見える。
「そう、つまり、ええと、そうだ。あれだよ」
「本当にすまない。そうだ。なんていうか、気が立っていたっていうか」「見てくれ」
ぐい、と服をめくりあげ、『傷ついた脇腹』を見せる。
小さいが貫通した傷があり・・・『ホッチキス』でバチバチと止めて、荒っぽくガーゼと包帯を巻いただけだから、『血がにじんでいる』わけだが・・・
「『悪魔憑き』に『やられて』・・・それで気が立ってたんだ。これは刺された傷で・・・」
「えーと、そう! なんとかその場は逃れたんだけど、まだ狙われてるかもしれないっていうか・・・君のそれは『剣』だろ?」
「だからつい、追いつかれたのかと思って・・・だって『剣』だろ?」「だから君にやられたのかって勘違いして」「それで突き落としてしまおうと思ったんだ」
「自分でもおそろしいことを考えたと思うよ」
「でも、ちょっぴりでもオレの気持ちを分かってくれるだろ? 刺されて、しかもまだ相手がどこにいるんだか・・・」
「スタンド? そういえばそんなこと言ってたな。『スタンド』と言ってるのか。『悪魔』のことだけど」
「いや、『悪魔』って感じでもないよな・・・『剣と盾』。剣と盾か。剣と盾ね」「いやともかく、だから、つまりその、『拘束』ってのか?」
「どうやったのか知らないが、どうにかしてその拘束を解いてくれたら・・・嬉しいん・・・だが・・・」
相手の質問には答えず、まくしたてる。
嘘ではない事情を。
676
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/12(木) 22:35:45
>>675
「随分と荒っぽい治療だな、君は戦時中か?
……だが、まぁ事情は解った。
私はスタンド使いの『殺し屋』を知っている、
君もそーいうヤツに襲われたのだろうな、運が悪かった」
「ところで一つ訊かせてくれたまえ、
君はいつも『ホッチキス』を持ち歩いてるのか?
私も筆記用具は持ち合わせてるが、ペンの数本が精々だ。
……ましてや、『肉』を挟み合わせる程の『大型』のホッチキス、
襲われて逃げる最中に何処かで『調達』したな?
駅前の『スーパーFLY』か、『薄墨書店』か……」
「何故、その時点で『病院』に行かない?」
『盾』を解除し、両手で剣を構える。
相手との間合いを計る。
「さてはお前、スネに傷を持つ身だな?」
677
:
烙『クライムウェイヴ』
:2013/09/12(木) 23:13:01
>>676
「いや、ちょっと待ってくれよ」
「ホッチキスは家にあるんだ。つまり、一旦家に逃げ込んで・・・」
「あっ」
なるほど、という顔。『すぐ病院に行けばよかった』と気付いた顔だ。
「いや」「つまりその余裕とかなくて、警察・・・ いやそうじゃなくて、ソイツから逃げるのに必死でさ」
「んで今、病院に行く途中だったんだよ」「マジで」
剣を向けられてちょっと退くが、『スタンド』二体はさがらない。むしろ一歩前へだ。
距離はおよそ3m・・・
「スネに傷はないけど、」「あったら、どーするんだい?」
『カ カ カ カ』
『骸骨』が笑う。これは嘲笑だ。『止める気か?』という笑いだ。
678
:
音無ピエール『ジュリエット・アンド・ザ・リックス』
:2013/09/12(木) 23:22:00
>>677
「それ以上は止せ、
言葉では何も変わらない」
次々に並べられる言葉を制する。
言葉でのやり取りは止めた、刃を握る手に力が篭る。
「変化に必要なのは『闘争』だ。
『勝利』は充足を、『敗北』は内省を、
お前が本当に『邪悪』なのかどうか、
この闘いで見定めてくれようぞッ」
【戦】『銃は剣より強し』
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/netgame/9003/1330703227/
679
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2013/09/18(水) 22:32:33
「少し涼しくなってきたのは嬉しいけど、これはちょっと……」
コンビニの店内、氷の結晶を模した髪留めをいじくる少女が一人。
土砂降りの外を眺める、浮かない顔でため息一つ。
「傘買っても、これじゃああんまり意味ないよね……」
台風直撃、その日の午後だ。
680
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2013/09/22(日) 00:11:23
>>679
雨宿りをし、帰宅した。
681
:
若宮 一『ブロンクス・キャスケット・カンパニー』
:2013/10/11(金) 20:29:20
「かなり寒くなってきましたねぇ。
秋から冬になってきた、ということでしょうか…?」
ベンチに座ってカンコーヒーを飲みつつ、人通りを眺めている。
682
:
若宮 一『ブロンクス・キャスケット・カンパニー』
:2013/10/12(土) 00:23:27
>>681
しばらくして去っていった。
683
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/13(日) 00:59:38
「やれやれ、寒いんだか暑いんだか」
バク
シャリ!
『ダカラッテサア〜』
肉まんとアイスもなかを交互に食べながら『私立探偵』が歩く。
長身痩躯に、金銀マダラに染めた髪。安いグレーのスーツに身を包み、傍らには『喋るスタンド』をしたがえて。
684
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/13(日) 02:00:47
>>683
「うィッス」
来た。観た。
「やろーぜ」
ヒュボ!
『ハウリング・ヘックス』を発現!
蹴る! 顔面狙いのハイキックだ! 破ス精ABB
685
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/13(日) 03:25:14
>>684
キン!!
「待ちたまえ」
『独立解除』して本来のスペック(破ス精ABC)。
そして『防御』する。
ガ ギ ィ ン!!!
受け止めるッ!
問題なくーー『ラム・オブ・ゴッド』の防御を『力づくで押破る』――そんなことができる者など、この世にはいないという自信。
「意図も理由も分かるが、ちょっと待って」
ハフ
モグ
「ちょっと座らないか? ベンチだってそこにある。ああ、『スタンド』はしまって」
「男同士、二人の話にしようじゃあないか。肉まんとアイスもなかがあるが、どっちがいいね?」
大人の余裕だ。
686
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/13(日) 03:31:45
>>685
「………………ッつーッ!
ヘッ! へへ! そうそうは上手くいかねェな」
こりゃしょうがねえな。
見掛けたからやるしかねーと思ったからやったが。
「別にいーけどよォー ナレあいとかしねーぜ〜ッ
テメーの能力は見切ってんだからよォ――ッ」
素直に今のところは座っておこう。
687
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/13(日) 03:48:23
>>686
「見切る?」
「んっふっふっふ」
余裕の笑みだ。
指定もなかったので、適当なほう――
「アイスもなかを食べるといいよ」「はい」
差し出す。
「意図も理由もわかると言ったが、しかし『理由』がよく分からない」
「そもそも君、ぼくにケリかかってだ。成功したとして、それがどういうことになるんだ?」
「ぼくにはよくわからないから、教えてくれるとありがたいんだが」
モグ
食べるのは止めない。
688
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/13(日) 04:00:56
>>687
「この時期にアイスかよ〜ッ」
熱かったり寒かったりでハンパな時期だからな。
貰うモノは貰っておくとするか。
「ああ? べつに『理由』とかねーか?」
「だってよォー テメー強いだろーが。
あと『スタンド使い』だしな。なら『蹂躙』しねーと」
「そのために『あの人』がくれた能力なんだからな」
ガフ モギュ
貰ったモノは食いつつ答えるとしよう。
「僕は『強者』になりてェーんだよ。
強いヤツは弱いヤツ踏みつぶすだろ?
だから僕もそれがしてーんだよ」
689
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/13(日) 04:14:54
>>688
「ふーむ」
希望と哲学は『それ』というわけだ。
なるほど。
「つまらん」
一蹴してくれるッ。
「踏んで潰したところで何になる。どうせ仕返しにこられたり、そうでなくとも面倒ゴトは避けられないでしょうに」
「ぼくは、『ラム・オブ・ゴッド』の強力たるは誰よりも分かってますけど」「だからって威張ることにはなりませんねえ」
「だって自分が強いことなんて、自分がそうと分かっていればいいじゃあないですか。なんで他人に教えたがるんです。あとあと不利になるのに」
武力は必要であるが、誇示はしない。
そういうスタンスだ。
690
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/13(日) 23:43:47
>>689
「へ、ヘッ」
「ケンカイのソウイってヤツだなァー」
「テメーがどー考えてよーがしりゃしねェ」
一蹴されようが気にしねぇ。
そこんところは既に問題じゃねーからな。
「僕はそう決めてる。アンタがそう決めてる」
「違うんだったらよォーッ ワカりあえねェよなァーッ」
691
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/14(月) 00:00:34
>>690
「分かり合おうという姿勢も大事だと思うんですがねえ」
しゃあしゃあと言う。
「大体、君、そんなんじゃあ命がいくつあっても足りないだろうに」
「大事に生きなきゃ」
「強い弱いも、それで将来飯を食うアテでもあるならいいが・・・」
真面目なことを喋り始めたぞ――
692
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/14(月) 00:11:17
>>691
「………………」
「うッ、うっせェ――ッ
テメーはパパとママか! そんなんどうだっていいだろ!」
「僕は今がよけりゃいいんだよォー!」
――――コイツ、本気か?
この状況でマジ説教だと……
693
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/14(月) 00:34:09
>>692
「今はそれでもいいが、しかし実際のところお金を稼がないとご飯が食べられない」
『飯食エネート餓死スルカラナ』
「切実だよ。ぼくや君のような『スタンド使い』はより多くのカロリーを消費するわけだからね」
それはぼくだけかも知れないけれどね。
「そこでまずアルバイト等探してみるといいんじゃあないか? 『スタンド使い』が見る世界も中々エキサイティングだが
あんがい、バイトして見る世界だって楽しいもんですよ。学校の他にも出会いの場所が増えるしねえ」
「いいですねえ。青春」「んっふふふ」
遠い目だ。
694
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/14(月) 00:44:40
>>693
「………………………………」
「…………ちょっと待てよォォ〜〜」
「テメーあれだろ! 超能力者だろォー!」
「なんかこーよ! もっとこうよー!」
現実的な話なんかまっぴらなんだよ!
夢が見たいんだこっちは!
「クソ、テメー僕のことバカにしてんのかよッ」
「いいかげんにしねェ……やっちまうぞ畜生!」
695
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/14(月) 00:54:43
>>694
「んっふっふっふ。ぼくは『私立探偵』だ」
「なんなら時給800円くらいしか出せないが、バイトしてみるかい?」「猫さがしと犬さがしが7件、浮気調査が2件、ストーカーに関する依頼が1件あってね」
なかなか得てして、コナン・ドイルみたいな事件はあんまり起こっていないものなのさ。
「地道にやってればぼくも、諮問探偵になれるかもしれない。なりたかないけど」
行動の理由は単純だ。
『世話焼き』。
他人に必要以上の興味を見いだすことはあまりないが、
そんな阿南トミーにとってイヴは『なんとなく放っておけないタイプ』の少年なのだ。
696
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/14(月) 01:02:58
>>695
「……そー思うンならよォーッ」
ズ ォ ン
ハウリング・ヘックス
立ち上がり、その背後には『 六 角 妖 虫 』が立つ。
蜘蛛めいた柔らかな顎を動かし、唸りを上げる……
《フシュ フシュシュ……》
「『力ずく』で決めよーじゃねーか。
僕が勝ったら、そのまんまだ。
アンタが勝ったらバイトでも舎弟でもやってやらぁ〜」
「ただし、僕は今度は本気だからよォーッ
『切り札』――使わせてもらうからなァ〜ッ」
697
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/14(月) 01:20:06
>>696
「ん〜・・・」
『ハウリング・ヘックス』。見るのは二度目だ。
本気とやらは初めてだが。
「んっふふ」「はははは」
「どうも・・・『今度は本気』という言葉は良くないな」
「まるでこの前は手を抜いていたって感じじゃあないか?」「そういうのはちょっと良くないな」
「ま、いいですよ。ちょうどおやつも無くなったとこだし」「腹ごなしもしないと」『Yo-Ho』
暗灰色の影。頭に羊の角を備えたヴィジョン。
『ラム・オブ・ゴッド』。
「べつにぼくが勝とうが、やる、やらないは君次第だからそこは気にしないでね」
「おっと、場所を変えますか?」
698
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/14(月) 01:27:06
>>697
「どこだろーが構いやしねーッ」
「ここが厭なら別の場所でも構わねェ」
「やると決めたらとことんやってやるからよーッ」
グ ァイン!
抱拳の構えを取り、拳を鳴らした『HH』。
どこだろーが構わないのは僕の『真情』だ。
『どこだろうと構わない』――それぐらいにならねェと。
「――――『強者の証明』の為だからなァ〜ッ」
699
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/15(火) 23:15:41
>>698
〜〜テンツク テンテン テンツクテンテンテンテテテン
特徴的な『着信音』であった。
「・・・」「失礼」
Pi
「もしもし。ああどうもこれはこれは。え? キャンセル? いえあの、しかしモノは発注・・・あ、いやしかしそれは」
「・・・」「切れちゃった」
顧客都合により仕事が一つ赤字確定した。
「・・・」
「あの、まことにスマナイんだけれど」
腰が低くなった。
700
:
イヴ『ハウリング・ヘックス』
:2013/10/16(水) 00:19:57
>>699
「……………………」
――――ドガ ッシャア!
手近なゴミ箱を思い切り蹴りつけて、背を向けた。
どうやら本当に運の回りが悪い――
これ以上手間をかけると興が削がれる。
「今日は見逃してやらァ〜」
「『次』はねェ。覚えておきやがれッ」
今日ん所は帰ってGTAでもやって寝るッ。
去った。
701
:
トミー『ラム・オブ・ゴッド』
:2013/10/16(水) 00:29:29
>>699
「うん・・・助かるよ。ありがとう」
気落ちした声をかけて、踵をかえす。
ヤケ食いをしなければならないからな・・・
702
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/08(金) 23:56:22
「・・・」
「寒くなったな」
夜は特に。
缶コーヒー片手に休憩。
パトロール中だ。それくらいしかやることがないとも言える。
事件は日々、起こってはいるがね。
703
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/14(木) 23:33:04
>>702
「そういうときは運動すると良いわよ」
独り言に帰って来る、女の声。
振り返るならば、ワカメみたいな黒髪を長く伸ばした白人の女が見えるだろう。
厚手のコートを着込んで寒そうにしている。運動はしていない。
「死ぬほどホットなスポーツに心当たりがあるんだけど」
クイ
大きめのサングラスを傾け、マクレーンを見つめる。
色濃いクマが、女の目の下に刻まれていた。美人ではない。
704
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/16(土) 00:10:28
>>703
「運動はキライじゃないがな」
なにせ腕が機械なもんで、スクワットくらいしかやることがない。
振り返って軽口に答える。
「どっちかといえば『観戦』派でね」
肩をすくめる刑事。
刑事らしからぬ――『ガイアに囁かれた』ような格好だ。
705
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/16(土) 00:39:07
>>704
「観戦ねえ」
女はマクレーンが刑事だと気付いていないようだった。
ガイアに囁かれたみたいな恰好をしているからだろう。
夜中に散歩する趣味のある男だと思っているのかもしれない。
「ま、野球は観るのも楽しい」 「気持ちは分からないでもない」
「私も見る派だしねえ」
ぬっ 「……オイ監督、いつまで立ち話してんだ?」
と、女の背後から男が顔を出した。
まばらに点滅する街灯程度しか明かりがないから姿かたちは分かりづらいが……
何やら、野球のユニフォームめいたものを着ている。しかも、女は監督と呼ばれていた。
706
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/16(土) 23:28:47
>>704
手袋をはめた手でタバコを取り出し、くわえようとして
「・・・」
路上喫煙はよくないので、止めた。
「『監督』?」
時間的に不自然な気もしたが、草野球チームだとして色々事情もあるんだろう、と思った。
明らかに子どもでもないしな。
707
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/16(土) 23:39:11
>>706
「あー、はいはい。今行くわよ。今宣伝活動中なのー」
サングラスの女はユニフォーム姿の男に敵逃走に返しながら、マクレーンに向き直った。
口元には薄く笑みが浮かんでいる。少しぎこちない感があるが、
営業スマイルなのだろうということはマクレーンにもすぐに分かった。
「そ。監督。草野球チームのね。ついでに言うならマネージャーも兼任してる」
「そしてコイツは私のボディガード」
「オレは投手だ」
サングラスの女の言葉に、ユニフォームの男は憮然とした調子で答えた。帽子を被っているので表情はよく分からない。
サングラスの女はまったく気にせずにマクレーンへとまくし立てるように続けた。
「今売り出し期間中なの。チームのね」
「ファンが欲しいって訳よ。だから道端で暇そうにしてる男の人に声かけてるの」
「私達の練習風景を見てみませんか、ってね」
そう言ってウインクを一つ……したらしい。
サングラスで隠れて見えないので、表情筋の動きから察した程度だが。
それより……この宵闇の中で『練習風景を見てみませんか』と来た。
あるいは後日連絡するから連絡先を教えろ――という新手の詐欺か何かだろうか。
708
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/17(日) 00:16:49
>>707
「・・・」「練習」
練習なんぞ見たところで何か楽しいことがあるとは思わないが・・・
大体そんな暇もない商売だ。まてよ。
「暇そうだったかな。俺」
暇そうだったんだろうな。だがまあいい。それはいいや。
少しだけ。
ちょっぴり『気になる』――職業柄、『アヤシいものは気にする』からというレベルだが――から、
ズ ギュ
『ホリー・コール』。漣立つ乳白色の無貌。両腕のない人型がマクレーンの背後に立ち、
――――ィ ン
「・・・」「『草野球』の練習か」「いつやってるんだ?」
嘘を暴く無音の絶叫。
その下で会話を継続する。
709
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/17(日) 00:24:19
>>708
!|
i|!
!! 「アンタそれ……」
。
マクレーンの傍らに立つ『それ』。
サングラスの女はそれを見るなりピクリと震えた。
後ろに立つユニフォームの男もまた、身じろぎを一つ。
つまり、『そういうこと』だ。
「何だ? オレの出番か?」
「待ちなさいよ。単なるお仲間かもしれないじゃない。 、 、、 、 、、
むしろこれは僥倖よッ 『お仲間』ならいつもみたいに逃げられない!」
女は口元に不敵な笑みをたたえ、
「えーと」 「『いつ』でしたっけ?」
「そりゃーもう当たり前! 『これから』です!」
・ ・ ・ ・ ・ ・
シイイイイイ ―――― ン
何の反応もない。『事実』だ。全く『ウソ』がない。
ゴ ゴ ゴ ゴ
――そう言えば……。
コーヒーの匂いで分からなかったが、何か此処は……『臭い』。
まるで、腐った水の煮凝りのような……矛盾した表現だが、そんな臭いがする。
710
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/17(日) 00:29:13
>>709
「(スタンド使いか)」
事実として認識するだけだ。驚きではなく。
「ウソじゃあないな・・・」「こんな時間から?」
「よく寝ないと体を壊すんじゃあねーか」
ヒク
「・・・」
クサい。
『スタンド使い』で『草野球チーム』の監督で、そのチームはこんな時間から練習。しかも『いつも逃げられる』。そしてクサい。
「『野球』?」「俺の知ってるベースボールとはもしかして違うかもしれねーな。正式名称とかあるのか?」「練習もナイターとは、深いワケがありそうじゃあねーか」
じろり。
711
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/17(日) 00:39:58
>>710
「そーなのよォーッ」
『深いワケがありそうじゃないか』というマクレーンの言葉に、苦笑いを浮かべつつ答えるサングラスの女。
顔の大部分はサングラスと暗闇で隠れているが、腑抜けた笑みを浮かべているであろうことは想像に難くない。
「ま、ルールはベースボールとそんなに変わらないけどね」
「問題なのはコイツらで」
ヒョイッ 「あッ、おい監督ッ」
そう言って、サングラスの女は後ろに侍るユニフォームの男から野球帽を奪い取った。
ド ド ド ドド ド
ユニフォームの男は――
ド ドド
白人男性だった。精悍な顔つきに、白い肌。高い鼻。
ごつい体格はさながら人型スタンドのような逞しさだが――
ド ド ド ド ド
『腐っていた』。
顔面のパーツが崩れるほどではないにしても、
その白い肌は半分ほどが灰色に濁り、腐り果てていた。
「……おいおい。今までこれ見た奴は全員逃げてただろうに」
「だいじょーぶよだいじょーぶ! お仲間だし!」
その『ゾンビ』は、能天気そうに笑う女に呆れたような表情を作っていた。
随分と感情豊かなゾンビだ。夜でないといけないというのも、つまり『そういうこと』だろう。
「コイツのような『ゾンビ』を呼び出すのが私のスタンド能力。
そしてこの能力によって地の底から蘇ったチーム。その名も――『アストロ・ゾンビーズ』よ!」
「そしてコイツらのする野球は『ゾンビ野球』」
ばーん、と効果音がつきそうな感じで決めるサングラスの女。ゾンビ投手は困り顔だった。
712
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/17(日) 00:57:10
>>711
ジャキ ッ!!
「あ、すまん」
「個性的だな・・・」
反射的に、腰の後ろのホルスターに手を回して安全装置を解除してしまった。
ロックして戻す。『そのもの』を見せたわけではないが一応謝っておこう。
「『ゾンビ野球』」「ストレートだな。きらいじゃあないぜ」
「確かに、その面構えで明るい時間は・・・まあ何だ」「好みが分かれるっていうか」「アレだよな」
『アストロ・ゾンビーズ』。ゾンビのくせにしゃべるとはな。今風か?
だが確かに、『害』はなさそうに思える。
「一応聞いておくが」「ああ、俺は『マクレーン』。刑事だ。なのでこういう質問もさせてもらう。気を悪くしたらスマネーがな」
手帳の提示。
「『人を襲う』ことは無いな?」
713
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/17(日) 01:11:03
>>712
「ひっ!?」 「警察ゥ――ッ!?」
「…………」 「……」
「いや、悪いことしてないんだし驚くことないぞ」「ウン」
「何も悪いことは……」
脳裏にあの洋ゲーとかこの洋ゲーとかが浮かんでは消えていく。
ちょっとグロイゲームだが、別に所持することが悪いとかそういうことはなかったはず。
年齢制限もちゃんと満たしてる。買った時は満たしてなかったが……。
「おいおい、人聞き悪いぜ刑事の兄ちゃん」
「ゾンビだから人を襲うって? 勘弁してくれよ」
「今の時代、ゾンビだってジャパニーズモエーの範疇だぜ」
「時代は変わったんだよ」 「何なら一緒にキャッチボールでもするかい?」
そう言って、ゾンビ投手は肩を竦めた。
クサいが、理知的なゾンビだ。クサいが。
714
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/17(日) 01:23:44
>>713
「どの映画でもゾンビ=人を襲うだろ」
冷静なる返答だ。
ゲームくらいでごちゃごちゃ言うつもりはないし、『ホリー・コール』は読心術の能力ではない。
心配することは今のところ、何一つないのだ。
「しかしなるほど、モエーはよくわからんけれど、少なくとも『アストロ・ゾンビーズ』は尊重するべき意思があるようだな」
「キャッチボールくらいなら、挨拶代わりといっちゃあなんだが付き合わせてもらっても良いね」
715
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/17(日) 01:39:22
>>714
「……」 「否定できないな」
「まったく、ああいう連中がいるからゾンビ全体のイメージがだな……」
「あーはいはい! 良いから良いから!」
「キャッチボールで親睦を深めるのも良いけど、
私としては『アストロ・ゾンビーズ』のことを良く知ってもらいたいわけだよ」
「だからさー……」
そう言って、軽くあたりを見渡す。マンホールとか、水道の蛇口とかをだ。
校舎はともかく前者に関してはすぐ見つかるだろうと思うので……、
ガ パ ァ
『開く』。マンホール。そして――
デーッ デーッ!
(入場曲:ttp://www.youtube.com/watch?v=vyWmYBLK4Xc)
小気味の良いリズムと共に、ノロマながらもキビキビとした動きで、腐敗した野球選手達が入場。
(これがやりたかった)
ズッ ダッ
ズッ ダッ
ズザッ
バアアアアア ――― ン /
・
揃い踏みする『ゾンビーズ』。
そしてその前に立ち胸を張るサングラスの女。
「とりあえず、コイツらの練習風景を見てくれないかね。
そして願わくば口コミとかで『アストロ・ゾンビーズ』の評判を広めてくれ!」
「某SNSサイトのアカウントあったらフォローしても良いんだぞ」
716
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/17(日) 01:47:26
>>715
「!」
ジャ キ !
「あっ」「すまん」
「なんか、素で」
拳銃を仕舞う。
クイックドロウというほど早くはない、平均的――よりちょい遅めのドロウだった。
分かっちゃいるが、なんか反応してしまったのだ。相手がゾンビだからかもしれないな。
「う、お、おう」
目をぱちぱちやって、九人の『ゾンビ』と一人の『女監督』を見つめる。
ちょっと気圧されている感じだ。善人かどうかは知らないが、悪意も無いし・・・
「(あたらしいなコイツ)」
「練習っても、どこでやるんだ? っていうか・・・」「いや、いいけど」
相手を聞くのはちょっと酷な気がした。
717
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/17(日) 01:59:18
>>716
「良いけど」 「撃たれても痛くないからな」
「ただ、心は傷つくんだぞ」 「なんか前世(?)の最期を思い出す」
お気楽な感じだがなんか重かった。
「……練習場所は、この先の河川敷だ。
この街は河川敷がたくさんあるから、絶好の草野球スポットなわけだよ」
「まあついて来てくれればコイツらの凄さが分かる」
とにかく自分達の凄さをアピールするサングラスの女。その『相手』がいないので必死なのだろう。
そんなサングラスの女の横で、『ゾンビーズ』の一人がバットで硬球のリフティングをしていた。
ゾンビの癖になかなか器用な芸を持っているようだった。
「来るかい? ノック練習っていうのをやるんだけど」
「……実は、私は野球に関しては素人なんだ。
たまたま呼び出せるゾンビが野球選手だったってだけで……」
ゾンビが――というか、ゾンビの出て来るようなグロイ洋ゲーが好きなだけなのだ、この女は。
野球のルールはさらっと齧った程度しか知らない。
718
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/18(月) 21:26:57
>>717
「心か」
ゾンビが言うと現実味が無いな。でもまあ、本人がそういうならそうなんだろう。
ともかく危険性という意味では問題なさそうだ、という結論に達した。
「『野球をするゾンビ』を出す能力」「・・・」
なんだかいろんな意味でスレスレだなと思った。しかも本体は、あまり野球を知らないらしい。
どうなんだろうな。
「どうなんだろうな」
「うむ」「まあ、ともかくちょっと見せてもらおうか」
見ることにした。
ついていこう。
719
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/18(月) 22:30:16
>>718
「そう」 「まあ今はこんな感じだけど、それなりに上手いんじゃないかな」
道中、女はそんな返事をしてきた。
ちなみに、後ろに侍らせている『ゾンビーズ』達の動きはノロノロとしている。
割と全力で動いているようだが、歩く程度の動きについて行くのが精々みたいだ。
…………『上手い』という評価にしても、野球をよく知らない女の評価だと思っておいた方が良いかもしれない。
◆ ◆ ◆
で、そんな風にして歩いて行くと。
「ほらついた。河川敷」
「さあ皆準備して!」
クリスがそう言うと、『ゾンビーズ』は一斉に散らばって準備を始めた。
どこから持ってきたのかライン引きを引いたり、ベースを設置したり……。
……ノック練習にベースなんて必要ないだろうが……。
「さて」 「明かりがないと見づらいよな」
カチャ
そう言って懐から組み立て式のライトをいくつか取り出し、『ゾンビーズ』に手渡していく女。
真夜中な上に電灯も若干遠い為、ライトがないと肝心の練習風景がよく見えないからだ。
「さあーノック練習始めるぞー!」
ある程度野球のフィールドができた時点で、女はそう音頭を取った。
すると『ゾンビーズ』の面々は三手に分かれ、一方が守備位置(各塁とピッチャー)、
一方がバッター、一方がキャッチャーという配置につく。
「クソったれ、いつもオレはキャッチャーだ。たまには攻撃もやりたいぜ」
「文句言わない」
守備位置についた捕手ゾンビの悪態を、女が窘める。
全員慣れているのか何も言わないが、これはノック練習ではなく……普通のミニゲームだ。
まさかこの女、ノックとミニゲームの区別もつかないほどずぶの素人だと言うのだろうか……?
720
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/18(月) 22:40:00
>>719
「まあ・・・『野球をする』ってわざわざ言うからにはな・・・」
なんだかよくわからんが、
とにかくついていく。
そして
◆ ◆ ◆
『河川敷』。
「(そーいやあ先週この先で土左衛門が上がったなあ)」
何となく思い出しながら、眺める。
眺めていると、ノック練習と言いながら、なんだか別のことになってる気がする。
「・・・突っ込み待ちなのか?」
ぽつりと呟くが聞こえるかどうかは知らない。
まあ・・・始まってから突っ込んでも遅くはないだろうけれど。
721
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/18(月) 22:56:34
>>720
そして、全ての準備が出来たことを確認した女が口を開く。
「よし、プレイボール!」
――決定的な一言だった。
その言葉を聞き、ゾンビ投手が投球フォームに入った。
素人目にも分かるくらい滑らかなフォームから放たれる――
ギュ 、、
/ し
ゴ ア
ツ /
・
鋭い打球ッ!
しかし一番打者ゾンビはこれに全く臆すことなく、思い切り振ったッ!
ゴ キイイイ ン !!
明らかに野球の音ではない轟音が響き渡り、
目にもとまらぬスピードでボールが吹っ飛んでいく。
「……あー、駄目だな。次のボール次のボールー」
「監督、一応残りは五〇個あるけど」
「……足りない、かなぁ?
一応そのへんに『穴』掘っておいて。打順まだでしょ?」
「あいよー」
ゾンビらしく人間業ではないが、当人たちはまるで気にしていない。『日常茶飯事』なのだ。これが。
722
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/18(月) 23:11:37
>>721
「ホームランじゃねえーか」
普通に突っ込むからな。
「つーか練習とか必要かお前ら」「ごく自然に人間越えちゃってんじゃあねーか」
言ってから思い出したが、こいつらゾンビだったな。
じゃあ人間越えててもいいのかもしれない。
さすがの『野球ゾンビ』といったところか・・・
「あとお前らそれノック練習とは違うと思うぞ」「絶対」
723
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/18(月) 23:44:11
>>722
ワザ
「練習は必要だぜ」 「技術が錆びつく」
思いっきり地力によるホームランをかました一番打者ゾンビ(そう、一番打者なのだ。これで)がそう言う。
「さっきのは良い当たりだったから本塁打になったが……」
「え? これってノック練習じゃないのか?」
「あーそれな」 「良いんだ。どうせ監督、簡単なルールとかしか理解できてないし」
「そのうち覚えてもらうことにしてるんだ。詳しい練習の用語とかはな」
マクレーンのツッコミに、三番打者ゾンビが事もなげに答えていく。
色んな意味で『駆け出し』らしいのだった。
「ま、まあこれで何となく分かっただろ? コイツらの上手さ」
ズバシィィーン! 「あッ!? コイツ魔球投げやがった!?」
「ふははーゾンビの身体力マジぱねー!」
カキィィーン! 「おー打った打ったー速攻攻略だな」
「だが凡打だ!! 俺が捕る!」
「一応、みんな前世は名のある野球選手だったらしい。
タイカップとか何とか言ってた奴もいたっけ?」
タイ・カッブ。実在した野球選手だ。勿論鬼籍に入っているが。
……この女がその名前を知っているとも思えないが……。
「口コミでさ。私達のことを広めてほしいんだ。『真夜中に活動してる凄い草野球チームがいる』って。
私はこの能力を手に入れて決めたんだよ。コイツらを食い物にする、ってな。
ゆくゆくは広告収入とかで働かずして生活してやるんだ…………」
とんでもなく駄目な野望を語られた。
724
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/19(火) 00:40:23
>>723
「働け」
一刀両断だ。
「大体の事情はわかったし、俺も『試合』は見てみたい・・・」
「ま、広告くらいはしてやってもいいが・・・」「しかしなあ」
公序良俗に反すること著しい外見はどうにかならんかな。
マスクをするとか。
しかし、だいたいどうやってこのチームで『金を稼ぐ』つもりだというのか。
「・・・ああ、言っとくが」
「賭博は犯罪だからしょっぴくからな」
釘は刺しておこう。
725
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/19(火) 00:55:25
>>724
ひくっ
女の口元が明確に痙攣した。
そういえばコイツ警察だったなぁといまさら思い出したのだろう。
「ま」 「まあまあ、了承してくれるだけでもありがたいね」
「野球賭博なんてしないよ」「サツに目をつけられるのは怖いからな」
ひらひらと、手を振る。視線はゾンビ野球の方へ向いていた。
視線の先ではゾンビ投手が生前の時代には存在していなかったであろうジャイロボールを投げている。
「……正直、今地味に感動してるんだ」
急に、女は真面目な調子で語りだした。
「今まで何人か、この『ゾンビ野球』の練習風景を見学させてきたんだけどな」
「みんな、彼らがゾンビだと知ったら一目散に逃げて行ってしまっていた」
「正体を知っても逃げなかったのは、アンタが初めてだよ」
感慨深そうな声色だが、ぶっちゃけ逃げるのなんて当たり前である。
そもそも何で逃がさない為の工夫をしていなかったのか疑問なほどだ。
「最近なんて、変な都市伝説ができちゃってるしさ……」
段々と話のトーンが愚痴めいてきた。
カキーン
「あ、打った」
726
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/19(火) 23:48:06
>>725
「賢明だぜ」
「・・・」
話を聞き、まあそういうもんだろうな、と思った。
殺しにかかってこない点では、逃げる必要はない。マクレーンにとってはそういう理由だ。
「ああ、都市伝説な」
「良い宣伝だと思えばいいじゃねーか」
前向きに考えるのがいいとおもう。
727
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/19(火) 23:56:53
>>726
「そうは言ってもだね、これはかなり深刻な問題だよ!?
広告収入で食ってくっていうのにいきなり怖がられてるじゃないか!」
楽天的なマクレーンの見解に、ヒステリックに喚く女。
けっこう参っているのかもしれなかった。
「SNSサイトで公式アカウント作ったのに、
都市伝説を元ネタにしたジョークアカウントだと思われてるしさ!
これは風評被害だよ風評被害! 酷過ぎる! 訴訟してやる!」
「監督ぅー、球なくなったぞぉー」
「知らない! 『穴』から出しとけ!」 「へぇーい」
鼻息も荒く檄を飛ばし、
「……」 「やっぱ、スタンド使いじゃないとウケが悪いのかね?」
「誰かスタンド使いの知り合いとか、スタンド使いのギルドみたいなのない?」
「刺青屋は知ってるんだけどあそこの店主あんまり人付き合いとかしなさそうだし」
728
:
マクレーン『ホリー・コール』
:2013/11/20(水) 00:24:22
>>727
「お前さん、俺が『刑事』って忘れて喋ってねーか」
「まあ、その、努力がむくわれてねーのは同情するがな・・・ なんかマスクとかつくったら?」
どう考えても1200%『悪用』されそうな『ゾンビ野球チーム』。
ふと気付いた。この女、かなりまっとうに『スタンド能力』で稼ごうとしているんじゃあないか・・・
『暴力』だとか『盗み』にたよらず、『野球』という(『ゾンビ』はこの際おいとこう)能力を、純粋に・・・
「・・・」
一人で感激するマクレーンであった。
729
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2013/11/20(水) 00:50:57
>>728
「そうか……。刑事さんだし、実は世間には知られてないだけで
超能力犯罪対策部みたいなのがあるかと……」
「ほら、よくあるじゃん。SPE○とか」 「TRI○Kとか?」
後者は違う。
そして、続くマクレーンの提案に、
「なるほど、マスクか」
目から鱗が落ちました、と言わんばかりの顔をする女。
「マスク……全員が顔を隠した謎の覆面草野球チーム……」
「カッコいい! 話題性抜群だ! 素晴らしいよ! 刑事さん!」
「そういえば、手っ取り早く宣伝するんなら
動画共有サイトにコイツらの練習風景をアップすれば良いじゃないか……!
コイツらメジャーリーガーとかごろごろいるし、きっと分かる人なら分かってくれる!」
閃きが閃きを呼んだのか、女はぱあっと顔を明るくさせてマクレーンに向き直る。
「ありがとう刑事さん! これは私の名刺だ。受け取ってくれ!」
そう言って、女は名刺を差し出した。
┌――――――――――――――――――――――┐
| |
| 草野球チーム 『アストロ・ゾンビーズ』 |
| 監督 兼 マネージャー |
| クリス クロス |
| TEL:XXX-XXXX-XXXX|
| SNS:@astro_zombies|
└――――――――――――――――――――――┘
「応援よろしく、刑事さん」
「メールアドレスは準備中だから、何かあったらSNSの方にDM送ってくれ」
「それじゃあ私は今後の計画を練らなくてはいけないから!
野郎ども掘った『穴』から帰りなさい!」
「イエスマム!!」 ザッ
ザッ ザッ
ザッ ザ ザザ
マネージャー
……そう言って、『アストロ・ゾンビーズ』とその 本体 は去って行った。
後に残ったのは、『ゾンビーズ』が何故か掘っていたかなり深い『穴』だけだ。
730
:
『マサクゥル・バースディ』
:2013/11/29(金) 11:58:59
公園のベンチに転がる女性。
可愛い系の『黒人女性』が、お日様の光を浴びて背を伸ばしている。
容姿以外は普通の女子高校生。
特にすることもないので散歩をしています。
「今日だったかしら。爻ノ篇の上映開始」
今日も、『マサクゥル・バースディ』は平和に生きております。
731
:
『マサクゥル・バースディ』
:2013/11/29(金) 17:56:57
そのまま自宅に帰った。
732
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/13(金) 23:04:55
ザム!
「いきなり冷えてきてんじゃあねーか・・・」
襤褸布をまとった男が道の片隅で震えているようだ。
733
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/13(金) 23:20:56
>>732
(錏葉)
『ヴヴヴヴヴヴヴ・・・・・・』
君の携帯が振動している。
734
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/13(金) 23:23:26
>>733
電池が切れてなかったことが驚きか?
残念だがシグマは充電器(ソーラー式)をモ○○ルで購入して持っている・・・だから
「錏葉」
画面も見ずにただ名乗るだけだ。
なにげにマトモに携帯電話に出るのは初めてだな。貴重なシーンだ。
735
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/13(金) 23:32:54
>>734
《あ、アンタどこに居んの?》
聞き覚えのある声――『黒畝』だ。
声の調子から急いでいるのが伺える。
背後からは強風のような音も響いている――
「仕事よ仕事。護衛役が必要なの。
アタシのセーフハウス覚えてる? 例のマンション」
『セーフハウス』――『黒畝』の隠れ家のひとつだ。
マンションのフロアひとつをすべて買い取り、緊急時の避難場所にしている。
君も一度、『胡蝶』の騒ぎのあとに訪れたことがあるはずだ。
736
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/14(土) 00:05:03
>>735
「護衛ィー?」
はあ?って声が出るぞ。
『ザ・シグマ』に『護衛』? 使いどころを間違ってるとかそういう次元じゃあ・・・
「・・・ん?
ってことはあいつら(ロック&ネリー)動けねーの? なんか大変そーだな」
「場所は覚えてるけど」
入院していたので世間にうといのだ。
737
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/14(土) 00:48:11
>>736
《あのアホ共は別件で仕事があります。
おっつけやってくる予定だからアンタだけでも頼むわ》
《タダとは言わないし、基本的には安全な仕事のはずよ。
寝ている病人の護衛――『ジョセフィーヌ』、のね》
《どうも頭強く打ったみたいで意識が戻らないのよね〜》
738
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/14(土) 01:08:21
>>737
「基本的に安全」
ヒマそーだな、と思った。
「ヒマそーだな」
露骨だった。
「ジョセフィーヌってあいつだろ。あのー」「あいつ」
「まあいいか・・・」
「でもふつーのヤツじゃねーの。なんで『誰かに狙われてる』前提なんだ?」「あ」
「『その狙ってるヤツらって何なの?』」
それ次第だよな。
739
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/14(土) 01:11:58
>>738
《『胡蝶』の連中よ……
少なくとも『テラー・サーカス』には痛手を与えたみたいね》
《なんだけど、アタシたちの動きを相手が察知しているらしいの。
だから、念のためにアンタの手助けが欲しいってワケ》
《意識はすぐに戻るだろうから、そうしたら帰っていいし、報酬も出すわよ》
740
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/14(土) 01:15:27
>>739
「ははン」
敵の思考で考えるなら、必ず襲いにくるだろうな、という予測は口にしないでおいた。
もちろん錏葉は『恐怖』を克服するために戦うので、寝首を掻くような極めてラクでつまらないことは絶対やらないが・・・
いや、絶対ということはないかもしれないが・・・
ともかく、期待がむくりと頭をもたげた。
「やる」
「そこ行けばいいの?」
741
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/14(土) 01:17:39
>>740
《そうよ。あ、あと買出しもお願い》
《テキトーにコンビニ弁当でいいわよ。
あとなんかお菓子とかアタシ用にお願いね〜》
闇医者はユルかった。
742
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/14(土) 01:31:05
>>741
「そんな金はねーから、近所の川で水を汲んでくる」
「お菓子? 柿を干したからそれやるよ」
自給自足である。
水はちゃんと濾過して煮沸するので安心して飲むと良い。
やりとりが以上ならば通話を切って、行動を開始しよう。
バフ
翻る『襤褸布』。その下の体に、あるべき『右腕』は未だ、無い。
743
:
『ファントムキラーズ』
:2013/12/14(土) 01:40:00
>>742
《ちょ、アンタ――》
無慈悲に通話を断ち切り、君は『セーフハウス』に急ぐ――
十三人の陽炎使い
『ファントムキラーズ』 『近日開始』
744
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/15(日) 00:01:20
ザン!
「アカンわぁ。えらい寒いわぁ」
着物を纏った眼鏡の女が道の端を震えながら歩いている。
首には豪奢な毛皮の襟巻を着けている。
745
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/15(日) 02:09:20
>>744
急ごうと立ち上がったらハチ合わせた。
とりあえず蹴っておこうと踏み込んだが、さすがに寒さでヒザが震え、うずくまっていたので足もしびれ、棒立ちになった。
ズオン
でも『シグマ』で(しびれは)解決。
746
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/15(日) 02:12:11
>>745
「お、錏葉やん。久し……」
「なんや風邪か。そないなところ蹲まっとって。 ちょっとこっちおいでや」
ス
手を差し伸べてきた。
これに錏葉はどう反応するか。
747
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/15(日) 02:28:34
>>746
もちろん手を取ったりはしない。
平然と立ち上がる。
「寒イカラな」「デモ俺ガ風邪とカ『アリエネー』ゼ」
免疫なめんな。
それから、『こっちおいで』の意味をはかりかねてちょっと待つ。
748
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/15(日) 02:39:56
>>747
「あん? ゴキブリみたいなもんで温いとこに居らな得意の生命力も発揮できひんのと違うぅ〜?」
からかいは忘れない。
差し伸べた手は戻した。
「こないなところで何してんねん。また暴れる相手探してんねやろか」
749
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/15(日) 03:14:40
>>748
「『シグマ』ナメンナ」
寒い程度がどーだっつーんだよォ〜・・・南極じゃあるまいしな。
「暴レル予約ヲシタトコだヨ」
「マーこの前ノ連中程度ナラ片手で充分ダガ」
「テメーハソーイウワケにモイカネーカラ、ヤルなラ逃ゲルゾ」
最初にそれは伝えておく。
750
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/17(火) 23:42:16
>>749
「あのなァ、ウチかてこないに寒い時に跳んだり跳ねたりしーひん。
乙女には冷え性いうもんがあんねん。デリカシーないさかいしらへんか?」
「指なんや強張ってしもてロクに動かへんわ。
殴り合いなんやしてあったまるほど、調子も景気もようないし」
ふ、と鼻先で笑う『地乃』であった。言葉に嘘はなく、確かに寒そうだ。
凍えた頬が朱に染まり、指先をすり合わせている。
「暴れる予約て……どないな遊びなん?」
751
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/18(水) 00:34:25
>>750
「教エテヤラねー」
なぜかふんぞり返る。
752
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/18(水) 00:56:24
>>751
「なんや、ケチぃ」
いー、と歯を剥いて威嚇する『地乃』であった。
軽く顔にかかった髪を払うと、辺りを見渡す。
「なんやアンタと酒抜きでこういう話すんのも初めてやな。
どないや。ウチと茶あしばかへん? おぜぜないんやったら奢ったるわ」
「突っ立ってると寒うてかなんわ」
753
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/18(水) 01:15:42
>>752
眉唾。
「・・・チョット待て」
さすがにこの口調だとマジに『お店に入る』つもりだろうし、
だとしたら襤褸布はかなり『ふさわしくない』格好だから、
ドスン
ずだ袋。
バサ
ゴソ ボフン
襤褸布よりマシな程度のぼろコートを引っ張りだし(旅のお供だ)、それを羽織り、襤褸布をずだ袋に突っ込んで口をしばる。
『浮浪者』よりはマシな『歩いて旅行してる人ですかね? ・・・?』程度の様相になった。
右手が無いのにスムーズな交換だった。
754
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/18(水) 01:28:16
>>753
「………………アンタでも常識が。
え、エエわ。そないならちょいといこか」
軽く気圧されている『地乃』。予想外であったらしい。
どことなくギクシャクとした歩みで、その場から動き出す。
「……えー、と。あそこでエエわ。
洋装してんねやったらカフェとかのがエエねんけど」
近場にあった甘味処へと入る。
「しかし、この町も寒いわ。お嬢さま、また体調崩さへんとエエねやけど」
ポツリとつぶやきが漏れる。
755
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/18(水) 23:47:01
>>754
「軟弱ゥ」
旅人は氷点下ていどでは風邪を引かない。
風体的にはかなりギリギリだが、店に入ろう。
756
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 00:02:41
>>755
「ナイロンザイルの神経と鉛でこさえたよな身体のアンタに言われたないわッ!
お嬢さまは繊細……と。あ、二人ですぅ。奥の席空いてますやろかぁ?」
『錏葉』の言葉に咄嗟に反論しようとするが、応対する店員の前、猫を被った。
そそくさと店の奥へと進み、先に席へと掛ける。お品書きを手渡した。
「何でも好きなん頼みや。手指は凍えとるとけど、アンタぐらい温める程度の懐はあんで」
757
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 00:08:48
>>756
ボス
ジャラ
かなりすり切れた巾着袋が机上に置かれたッ!
ずしりとした重みを感じさせる『硬貨』・・・そして破れ目からのぞく『紙幣』――
「舐メンナ」
お品書きをざっと見て、
「善哉」
常識的な注文であった。
758
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 00:22:00
>>757
「なんや懐炉にしてはゴッツいやないの。
……そんだけあんねやったら、外で寝んでもエエのに」
憎まれ口を叩きつつ、『地乃』自身もお品書きに目を落とした。
しばらく思案の後、店員を招き寄せて注文を告げる。
「汁粉と善哉お願いしますぅ」
「…………なんや変な目で見られてんな。
この組み合わせがアカンのやろか」
ズズー
お茶を一口啜った。
「アンタにいっぺん聞きたいことあったんやけど」
759
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 00:51:10
>>758
「知らン」
あまり他人の目を気にすることはないので、『変な目で見られてる』といわれてもピンときていない。
ズ
茶をすする。
「聞キタイこト」
「何ダ?」
760
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 00:55:51
>>759
「アンタってどうやってスタンドに目覚めたんか一度聞いてみとうてな。
ウチは子供の時分より使えたし、お嬢さまは気づいておらんかったけど生まれつきみたいやし」
「どうしたらあんな能力に目覚めるんか興味あるやん。
ウチは……まあ、ちょっと『事情』があるねんけど」
『地乃』は珍しくかしこまった態度だ。
プライベートなことを聞くのが悪いという意識でもあるのか――
この女は通常そんなことを気にしないはずだ。裏があるのかもしれない。
761
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 01:15:17
>>760
左手をぬっと突き出す。
五指に彫られた『黒炎の刺青』。
「両手ニ彫ッタ」「右手は無クナッタケドな」
「彫っタトキ、『スタンド使い』ニナッタ」
理屈は詳しく知らん、と付け加える。
「『生まレツき』モ多いナ」
危険人物だらけだな。
762
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 01:20:36
>>761
「………………あァ??」
「ナニ言うてんねん、そないな魔法みたいな『刺青』――
いや、『スタンドの刺青』か! せやさかいアンタは……!」
バ!
左手を掴み、改めて『黒炎の刺青』を確認する『地乃』。
強い関心があるのか、しげしげと眺めている。
「……はァ。ほならアンタは、『スタンド使いになったヤツ』やねんな。
せやけどそれで『アレ』か。どないなっとんねん。ヤバすぎるんと違う?」
どうやら『陽炎』のことを指しているらしい。
湯呑を両手で包み、指先を温めつつ嘆息した。
763
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 01:30:40
>>762
「『スタンド』ハ」
茶をすする。
「本人ノ『精神』ソノモノ」
「ダカラ『目覚めル』トシタラ」「『ザ・シグマ』以外ハ無ェー」
その無根拠の確信。
764
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/19(木) 01:46:26
>>763
「………………」
「ホンマ……アンタはシコロバやな。錏葉九郎や」
呆れたような、はにかんだような、皮肉気なような――そんな笑みを浮かべた。
注文の品が来たので、それが卓上に並ぶまでしばし待つ。
「ウチの『スパンカーズ』とは大違いやな。
アレ、元はあんなヴィジョンちゃうし、能力もちゃうし」
「せやけど、『スタンド』に『刺青』彫ってもらったん?
どういう能力なんか興味あるわぁ。どうなん、強いん?」
765
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/19(木) 22:52:51
>>764
「能力ガ『変ワル』コトもアルンダな」
「ヘー」
自然な受け止めは、実に、切り札たる『火箭』を得た経験に基づく。
「読解力ヲ鍛えロ」
「『刺青』彫っタラ『スタンド使い』ニナッタ」「っテ話ガ、ドーシタラ『スタンドニ刺青彫らレタ』ッテ聞き間違エルノカ知リタイゼ」
「『刺青』ハ無論、『刺青屋』デ彫ッタ。『刺青師』ガ変ワッテタガ」
まあ、二重人格というか、あぶなげな感じというか、あれから月齢読むクセがついたなあ。
766
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/22(日) 23:48:24
>>765
「阿呆はお前や」
「『スタンドに目覚める刺青』なんや聞いたら、『スタンドが彫る刺青』や連想働くやないの」
「……『刺青師』て、またまんまの名前やなあ。
芸名みたいなもんやろか。ちょお〜っと興味出るな」
「エエ男なら尚のことエエねやけど」
スパリと切り返してから、夢見るように上目遣いとなる『地乃』。
そこではたと首を傾げて、口を開く。
「『変わった』いうんはどういう意味やのん?」
767
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/22(日) 23:53:50
>>766
「『変わリ者』ッテ意味ダ」
「全身刺青」
運ばれてきた善哉をほおばりつつ、一言で外見を表す。
全身だぞ。変わり者以外の何だ?
768
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/23(月) 00:02:10
>>767
「そらまたえらい痛そうなナリやな……
アンタそういう大好きやろから気が合うんとちがう?」
『地乃』は想像しただけで寒気が襲ったか、自分の腕を掴んで撫でている。
汁粉を軽く啜ると、中の餅に手を付け始めた。
「考えたら正月にはお屋敷でも搗くやろか。
あー、でも、ウチ以外に力仕事出来るんが居らんわ」
「ここいらは丸餅やったか、どないやろ」
769
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/23(月) 00:26:40
>>768
「あー、ソロソロ正月カー」
ず、と善哉を飲み干し。
「正月ナー」
もう一度呟く。
そうだ。もう年も暮れる。
やり残しはたくさんあるな。
「チョッと『電話』」
チャキ
Pi
「『フープル・マーケッツ』?」
770
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/23(月) 00:40:08
>>769
「ウチの前で電話てなかなかいい根性しとるやないの」
「早う終わらせや。興が冷めてかなんわ」
ズズズズ・・・・
「あー、でも暖まるわぁ。こらエエわ」
「すみませぇん、ココって持ち帰り出来るもんってありますやろか。
職場の土産にしたいんですぅ。今日中に持ち帰るさかい――」
電話終わりを待つ。
771
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/23(月) 23:51:14
>>770
「右腕一本。ヒカラビテルけドモノはアる。使エネーナら生ヤシテもイイ」
「予算ハ61万円」「可能カ?」
電話口にそう告げる『ザ・シグマ』。
それを尻目にお土産を頼む地乃。
何ごとも無いごく普通の光景だ。
772
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/24(火) 00:31:45
>>771
「…………女やないんが色気ないとこやね」
「フープルて、パズル売ってるとことちゃうの?」
お嬢さまポートレイトゲットの為に金をつぎ込んだ過去を思い返す。
「……アンタて、そういう趣味なさそやな。絵心もなさそやし」
773
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/24(火) 23:41:50
>>772
地乃には答えず、
「『スグ』ニ」
電話口に、短く答える。
774
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 00:40:03
>>773
「あん? 何がすぐやのん?」
意味が通じないので、首を傾げている――
775
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 00:47:49
>>774
「アア『トコロデ』」
『再生した右手の指先が、机の脚に絡み』、
「『フープル・マーケッツ』ハ便利ダな。腕一本、50万円デ『ドコデモ生えル』」
そして錏葉九郎は『ザ・シグマ』で、そしてついでに『通り魔』だ。
「土産、持っテ帰レルトイイナ」
「手足ガ心配ッテ意味ダが」
ブンッ
『掴んだ机を、下から上に跳ね上げるように、地乃の顔面めがけて、叩き付ける』(破スBB)
776
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 00:57:20
>>775
「ほ……」
不意に生えた手を観、それが机を掴み跳ねあげる――
そこまでは観た。
動作は反射。
『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』。
バ ン !
両手を突っ張るようにして『受けとめる』。破ス精BCB
唐突な動作のため、反応はこれが限界だろう――
しかし、『遅い』。初動の遅さから、思い切り当たり負けしてしまう。
『スパンカーズ』は押されてしまい――
「は、 は」
「あはははははははははははッ」
跳ねあがった机の向こうで――笑い声が響いた。
777
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 01:13:46
>>776
バ オ
ず だん!
『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』。
『殴った場所から電柱を生やす』能力。『電柱』は『砲弾じみた打撃』と、自由自在の『アンテナ形状』と、そして『電線』をもつ。
今、その脅威の拳ーー手ーーは『机を受け止めていた』ので、
「 L A A A A A A A!!! 」
ぐ ぐ う ん ッ!!!!
『全身全霊をもって圧し潰す』。
『殴る』ヒマに、机と床とがどれだけ接近するかは――(破スBB)『ザ・シグマ』のパワーの見せ所か。
もちろん、机と床との間隔が狭まれば狭まるほど、その間にある物体は圧縮されるということになる。
778
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/25(水) 01:24:15
>>777
思い切り机に力を懸けて、『圧し潰さん』とした時、
「黙ってやられたままやと思うなや」
「『押し負けた』んは――『低い位置』を取るためッ!」
押されたのはあえて。
机があるということは椅子に掛けているはず。
その椅子ごと、【机向う】で見えない状態から、【倒れ込んで】おいた。(
>>776
メール欄)
その場に転がり、倒れた椅子よりも態勢を低くする。
いくらかの間、椅子はつっかえ棒としての役割を果たすだろう。
その間、両手を防御に使う必要はなく、
ドゴ
「ブチかませッ ドン
『スパンカーズ』ッ」 ツ /
・
拳に床を突き立て、『電柱』を発現。
押してくる『机』ごとまとめて吹き飛ばす! 破スBB
779
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/25(水) 23:20:51
>>778
ガ
僅かな抵抗。パワーで押し切れば容易く砕ける。
だがその『椅子でつくった一瞬』は、『ASS』にとっては充分な『一瞬』。『ザ・シグマ』に劣るとはいえ、
「床ヲ叩ク」「ソノ程度ノ時間ハ、アルな」
ならば力押しは無用だ。
『机』は圧し潰すための道具であり、また『逆襲』を知る糸口ーースクリーンでもある。
ド ゴ
『電柱』が伸びるには『机』を叩く必要があり、『机』を挟んでくり出される『スゴいパワー』に耐えられるような構造では『無い』。
羆の膂力と、砲弾の一撃。それを受け止めるようには出来ていない。
だから――当然、『粉砕する』。
ヒュバ!
「ハん」
『割れ方』。『電柱』の先端形状はそれでわかる。当たらないように体勢を整え(スB
バ ギャ
机を突き破る電柱と飛び散る破片。破片の『あたり』で、『電柱』の付属物(足場のためのボルトだとかそういうのだ)も、『ザ・シグマ』には『把握可能』。
それにも当たらないように、必要な微調整を加え(スB
ヒュ
『両腕を引き』
『伸びる電柱』。砲弾じみたスピードで伸び来るコンクリートの円柱に、『燐寸を擦り付けるように』拳を繰り出しーー
ジャ リ
ン!!
「『点火』」
机の破片など何の脅威でもない。
砕けた破片の向こうに『床に伏す』地乃が見るのは、ゆらぎ立ち、絶滅の火を拳に揺らす『ザ・シグマ』に他ならない―――
780
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/26(木) 00:26:10
>>779
伏せた態勢――というのは便利ではある。
殴りづらいし撃ちづらい。そういう態勢だ。
ただ人間は伏せたまま戦うようには出来ていない。
使えて奇襲一撃この一発――故に。
ド ド
ド ン !!
拳が滑らかに動き、床を二度叩く。
産み出すのは『電柱』二本=防壁/立ち上がる補助。
即座に突っ込んでくるのを許さず、同時に伸び上る『電柱』を掴んで、
ギュ ァ ア
スダッ!
「……ッと。ほな一丁」
着物の裾を振り乱しつつも、立ち上がってみせる。
「ぶっ飛ばしたるわッ!」
『電柱』の高さは2メートルほど。
スキマは開けておき、相手の姿を見失うことはしないように努めた。
彼我の距離はどれほどだろうか――
781
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/26(木) 23:57:13
>>780
・質問・
『ザ・シグマ』に向かってきた電柱は健在?
こちらの行動は成功したと解釈して良い?
『2m電柱』は床面に垂直に伸び、『それを掴む』とはてっぺんに手をかけて無理矢理体を引き起こすという意味で良い?
『地乃』は吹っ飛ばされたり、後退したりした?
782
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/27(金) 23:37:50
>『ザ・シグマ』に向かってきた電柱は健在?
>こちらの行動は成功したと解釈して良い?
健在。斜めに向かって伸びている。
行動にも成功した。
>『2m電柱』は床面に垂直に伸び、『それを掴む』とはてっぺんに手をかけて無理矢理体を引き起こすという意味で良い?
そのような感じ。
>『地乃』は吹っ飛ばされたり、後退したりした?
初期の位置関係から ⇒後ろに倒れ込み ⇒ 椅子から離れるために更に転がり をしている。
783
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/28(土) 23:15:43
>>782
了解した
>>780
リズミカルな打撃音。伸び上がる『電柱』。そして、
それを利用して立ち上がる『地乃』。
椅子を利用した一瞬の間隙を最大限利用した『リカバリー』。およそ考えうる限り最速の『体勢回復』である。
スダッ!
『人間相手ならそれで互角以上か』。
と、『ザ・シグマ』は思った。
既に自らに放たれた『電柱』、その先端は後方にある。『ザ・シグマ』は背中に目はないから、その背後で何が起こってもーー『電線結界』を張られてもーーわからない。
その威力は『身を以て知っている』から、それは克服したという意味だ。『結界』が戻ってくるかもしれないという『恐怖』は、
『電柱の伸縮速度に等しい機動力で克服する』。『電柱』のスピードと『ザ・シグマ』は等速。ならば、『前に向かっている限り、背後から電線に襲われることは無い』。
だから当然、前進する。
『真上に伸び上がる電柱』に『掴まって立ち上がる地乃』が『電柱の隙間から前方を確認する』――『人間が行動できる最速』に過ぎない。
「『悠長ジャアねーカ』」
『椅子で背後に倒れ込み』、そこからさらに後退を試みたとして、だ。
『ザ・シグマ』の迫撃を、単なる人間の脚が『振り切る』ことは不可能なのだ。
「コノ『俺』ヲ前ニシテ『口上』垂れル暇ガ」「あルトハよォォォ〜」「地乃」
『迫撃』して、『伸び上がる電柱を足がかりに飛び上がり』、そして『地乃』の真上に占位する。『真上』にだ。店の天井が5m以上あるということはあるまい。
天井を蹴って真っ直ぐに『地乃』と『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』を襲撃し得る『真上』にまで、『ザ・シグマ』の身体能力ならばそれは『可能』!
784
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/28(土) 23:34:55
>>783
「…………ッッッ!!」
悠長だ、という指摘は『正しい』。
しかしこの距離。『近すぎる』。
『鬼札』の『陽炎』を閃かした『ザ・シグマ』
『獣の敏捷さ』を以て、『電柱を足場に――』
「阿呆 がッ!」
「それを扱うんはウチだけの『特権』ッ!
小汚い足を退けェやッ!」
ズ ォオォォ
『障壁を跳び越える』――『それは想定内』だ!
あまつさえ足場にするのなら、その時点から『電柱』を解除!
速やかに『足場』は『沈み』、跳躍距離に若干の狂いを生む。
「『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』ッ!」
ドゴゴッ!
狂った跳躍座標を狙い澄まして、床を叩き『電柱砲撃』ッ!(破スBB)
斜めに伸ばす為、長さはやはり2〜3メートル程度となるだろう。
それでもこの『狭さ』なら回避は難しいはず――
ダ タンッ!
前方を睨み、『錏葉』の一挙一動を確認する『地乃』。
対処する心構えを作っておきながら、後方へと跳び退る。
壁際まで、可能な限り距離を詰めておきたい。
また、周囲にテーブル等があるなら『地乃』自身が手を掛けておく。
785
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/28(土) 23:55:00
>>784
『電柱解除』は、しかし――
「遅」
『電柱を足場にする』ことが確認できたということはつまり、
『電柱を足場にして行動する』ことは完了している、という意味だからだ。『既に蹴った』ものを解除しようと、『軌道は変わることはない』。
むろん『砲撃』はナメてかかれるものではない――が、行動が完了しているわけだから、足場の確保も完了しているということだ。
跳躍にかかる時間は『スパンカーズ』が床を叩くのにかかる時間とイコールだろうから。
『だから天井を蹴って、自分を狙う電柱を回避しつつ、地乃の背後2、3mの位置めがけて飛び込む』。
786
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/29(日) 00:21:39
>>785
斜めに伸び来る『電柱』は回避――
ならば直接にこちらへの接近は出来ないということだ。
どうしても迂回軌道になる。多少の余裕がある。
シュ ダァッ
「思たんやけどこの店にも迷惑やし」
「勝手ながら河岸変えさせてもらうで」
『あまりに立地が悪い』。
この状況下、喩えるなら『虎の檻に入った乙女』といったところだ。
可憐な手弱女は真っ向から食われるほかがない――――拒否するッ!
「ああ、でもッ」
「えらい痛いんやろうなぁぁ〜〜〜ッ」
ドゴオオ――ッ!
「やめとこかな」
「もうやってもうたけど」
立て続けになるが再度『電柱』発現。
今度も斜めに。打ち出すのは『地乃』自身ッ!
『スパンカーズ』で受けつつ、そのまま吹き飛ばされる。
幸いにも防壁にしておいた『電柱』は解除済み。
『遮るモノ』は店の扉か――おそらくはガラス戸だろう。
前方に『スパンカーズ』を出し、盾にしつつ突っ込んでブチ破るッ!
強固なようなら拳の立て続けにブチ込んで、叩き破る!
787
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/29(日) 01:08:40
>>786
ド ゴオ
「ヌ・・・!」
扉を突き破り、店の外へと脱出する『地乃』。
もちろんそれを追う。
当然、ガラス戸から飛び出してだ。同じ軌道でッ!
788
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2013/12/29(日) 01:51:08
>>787
ドカシャアアン!
戸をブチ破り、外へと出る『地乃』。
奇しくもいつかとは『真逆の展開』だ。
「着地――――」
「気にしている場合やあれへんなッ」
ギロ
追ってくるであろう『錏葉』を睨み据え、そちらから視線を外さない。
着地で態勢が崩れるのは『問題ない』。『照準』がブレる方がマズい。
即座に追撃をし、打ち込んでくるのならそちらのガードに傾注する。
攻撃がない場合は、四足獣のように構えた『スパンカーズ』。
指先と爪先を触れた地面へと掛け、手掛かりにしブレーキ。
本体も同じく、身を低くした態勢にしておく。
789
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2013/12/29(日) 13:17:02
>>788
バ ガッ シャン!!!
『地乃』同様に、けたたましい音を立てて残ったガラスをブチ破りながら『追撃』が襲うーー
受身すら無視した迎撃体勢ゆえに、それを目視する『地乃』。
ガシャ
店内の『机』だ。(
>>787
メル欄)
空中の『地乃』を狙った投擲が空を切っていく。迎撃の要無し。受身を無視したため、したたかに体を打つが、頭や骨に大したダメージは無いだろう。
着物が破けた、さっきの電柱がちょっと効いている、指先をスリむいた、その程度の負傷で、『地乃』は『着地』に成功する――
直後、
ザ(影) バウッ!!(人影)
『立て続けに窓から飛び出してくる』影!
790
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/04(土) 16:44:26
>>789
腕、足、頭――全て活きており、全てが利く。
ならば重畳。恐れるところはない。
接地した時点で、素早く『スパンカーズ』が四肢を突っ張りブレーキ。
最低限の態勢を整えて、血に塗れた指先で地面をなぞる。
「つ・づ・け・て かァァ――ッ!」
「賢しいわッ」
ク ″
、 /
ォ オ オ オ /ッ ・
一直線になぞる指先――地面に壁が生じる。
『電柱を並べた防壁』。計『五本』といったところだ。
先程のように跳び越えるか? それならば迎撃するだけ。
回り込むなら、方向は制限される。左右いずれかに。
残した腕は迎撃のために、『溜めておく』。
791
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/04(土) 23:43:15
>>790
>「つ・づ・け・て かァァ――ッ!」
叫んでなぞる。『電柱』の防壁!
一つ目の『影』は『机』。電柱にぶつかり、粉砕する。ちょうど『伸張』の勢いもあって、上空へとハネあがり、派手な落下音を上げーー
二つ目の『人影』は
「 『う わ あ あ あ あ』 !!!!」
そいつは、雄叫びでも咆哮でもない、『悲鳴を上げながら飛んできた』。―――『人』だ。
『ザ・シグマ』。店員でも客でも誰でもよく、
ただ『人影と認識させ、防御策を取らせる』ために、その一手のために、
『店内』に居た、たまたまそこに居合わせた『一般人』を! 通り掛りにブン投げてきたッ!(
>>789
メール欄)
そして『三連続』の続けざまの最後。
『ザ・シグマ』はするりと窓から這い出し、そして(地乃から見て)左側への回り込みを狙う。
792
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/05(日) 00:35:01
>
>>791
一般人が巻き込まれたのは問題はない。
こっちが痛むわけではなし――それよりも『危険』なのは。
「アカン、アカンわ――
アレが目隠しになってるッ!」
直線で飛んでくるのなら、それ自体が目隠しとなるだろう。
『電柱』に隙間があるとは言え、相手の姿を直視することが叶わない。
ド
バ
ツ /
・
だが――それは相手も同じだろう。
溜めた腕は有効に使う。後方へとバックステップ。
遮蔽物の向こうではこちらの位置取りは視認出来ない。
つまり相手はこちらの位置を視認し、攻撃せねばならない。
耳を澄ませ、『跳躍』をするか否かをまず確認する。
跳ねるならば軌道は明白。上からだ。
跳び来たるところを、『電柱』で打つ。
それ以外なら『左右』いずれか。
溜めた腕は既に地面に触れている。
見えた瞬間――来た瞬間に、叩き込むッ!
793
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/06(月) 22:18:39
>>792
『電柱』が消えないのを見て、『シグマ』は――
「(薄情だなァ)」
と、思った。
同じ『通り魔に襲われてるモン同士』で仲良くしとけば、あとで良いことがあったかもしれないし、
それより何より、
『地乃』は『目隠しの状態』を持続することを選んでいる。つまり現在『電線結界』の危険は無い。少なくとも・・・『この壁が降りてきて、その上に電線が張り巡らされてる』とか、
そういうことは無い。さらに
『地乃』が、電柱五本分の幅しか無いその『壁』の向こうにいるのは『ザ・シグマ』には分かっているし、その『ザ・シグマ』が『どっちからくるか』ということを『地乃』は分からない。
だからそれに備えなければならない――どうやって?
『陽炎』に有効な、つまり『触っても消されない』、『ASS』最大の武器によって。
『地面から伸び来る電柱の砲撃』によって『備えなければならない』。
『姿を曝さないのなら、敵はその壁の後ろにいて、前後幅はあるだろうがそれは関係がない』。一瞬で人間が移動できる距離なんか高が知れている。が、
「(待てよ)」
相手は『地乃』なので、迫撃が容易ならざることは百も承知だ。壁の向こうで何をやらかしているのかも、そうだ。それが『見えない』――
「う」「ゥ」「オ」 「オ」 「 オ オオ オ オ オ オ オ オッ!!!!」
ド ギャ ス!
『一般人』が『電柱壁』に激突し(出血だとかもあるかもしれないな)、その一拍あとに『地乃』から見て『左側』に、
『一歩姿をあらわす』!『地乃』の一手を見、定め、確実に対処して迫撃するためにーー無理押しはしない。何が来るのか。それを見極める一歩だ。
794
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/07(火) 00:01:54
>>793
ゴ シ
ガ ヤ
ア /
ツ ・
「――――ぶつかったか」
カワイソウだとは思うが――諦めてもらうほかがない。
そう『地乃』は思った。余裕のある状況では――
ピクリ
跳躍音はない。
左右、左右のいずれ――
ド ギャ ス!
ゴ
ォ
\
ツ
「来」
「たァ――ッ!」
ガン!
地面を叩き――斜めに『電柱@2メートル』を発現! (破スBB)
姿が見えた瞬間に即座に打ち込む。
同時に遮蔽にしていた『電柱の壁』を解除。
この位置からならば邪魔になる。
「喰らいやッ!
そのまま吹っ飛べェ――ッ!」
795
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/07(火) 01:20:55
>>794
ガン!
「オッ ト――――」
並みの『スタンド使い』なら、
『砲撃』。対処できるヤツは少なくないだろう。防ぐもよしだ。殴り勝つもよしだ。
この速度。『面と向かって気を張れば銃弾にも拳が追いつく』――そういう『スゴい』スピードなら、『ザ・シグマ』もそうだし他にも何人も知っている。
『だが、体をひねりながら一歩下がって電柱を回避できる』、そういう『スタンド使い』はおそらく、多くない。『砲弾を躱すことができる身体能力』――
「デ、『解除』シタナ」「『移動を強イル』コトハ止メテ、」
「電柱ヲブチ込ムコトニシタのカ」「?」
「トリアエズ」
「『飛び道具』ハ マダ アル ゼェェ〜ッ」
『電柱五本分の幅の壁』に激突した一般人は、壁に隠れて。
そこから一歩姿を見せたということは、『片手で届く位置』に一般人はいるということ。失神していようがいまいが『シグマ』の膂力の前には結局無力だ。
そして『壁』がなくなり、今伸びた『電柱』との『結界』の懸念と、物理的な『遮蔽』物が無くなったので、
「 L A ッ!! 」
さっきキャッチしておいた一般人(
>>793
メール欄)を、『躱しざま』『振り向きざま』に『地乃』に『投げつける』(破ス精BBC)。
796
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/07(火) 01:34:10
>>795
こちらの狙いは――
『電柱の壁』を解除⇒続けて『電柱』を殴って、店内の『電柱』との間『電線』を発現。
『電線』のある側を通って接近されたら 『電線』のない側を通って接近されたら
⇒『電線』接触! 不意を打てる。 ⇒そちらの方向からしか来れないので予測済みの一撃!
――――――という二択のつもりだったが。
「こんの外道ゥゥウ――ッ!
反則やろがこんなんン――ッ!」
これは無理!
殴り飛ばして弾き返すにも人間の肉体は重量があり過ぎる!
(※『スパンカーズ』の『破壊力』と『ザ・シグマ』のそれは同等。
そしてこちらは精度に勝り速度に劣る――この場では不利)
ス″
ト″
、
/
ツ / 「ぐううッ!」
・
「錏葉」 「九郎ッ!」
「この『通り魔』がァァ――ッ!」
『電柱』を叩くのをやめて、『一般人』を受け止める。
これで両腕が塞がった。今、まさに『無防備』――
797
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/07(火) 21:03:26
>>796
「アる物ヲ使ッテ」「何カ悪いカ?」
『通り魔』と戦っているのを思い出すのが、ちょっとばっかり遅かったようだな。
通り掛りの不運を呪い、不運に抗えぬ非力を悔やみ、そしてなにより、『ザ・シグマ』を恐怖させた己の腕をこそ怨め――
ヒュ ザ ム
『ザ・シグマ』は動く。拳の間合いも刀の間合いも槍の間合いも、『ザ・シグマ』にとっては等しく一足一撃の制空圏。
姿勢はあくまで低く、獣か蜘蛛が地を這うごとく――
「 E 」
『電柱』で、その人を打ち上げて『次の手』を打つのなら――
あるいは構わず『砲撃』を敢行するのなら――
こうはならなかっただろう。だが『地乃フミ』は『通り魔』ではなく『悪人』でもなく、ただの単なる夢見る乙女だ。
やっぱり、『人一人の命をこともなげに取り扱うことは彼女には出来なかった』。
「 E E
E E E 」
『錏葉九郎』の期待に応え『地乃フミ』は人間一人を優先してそいつを『受け止め』、
『ザ・シグマ』のもくろみ通りに『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』はその両腕を塞ぎ、立ち居竦むーー ジャ キ ッ
『迫撃』。
イ イイイイ ヤ ア ア
「『E EEEE YA A A ッ!!!』」
絶滅の火灯るその両手、『ザ・シグマ』の両手が、『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』の『両脚』、ヒザ上3cmを『掴む』ッ!!!
地を踏むその両脚を『もぐ』ように――!
798
:
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』
:2014/01/08(水) 00:31:41
>>797
ゴ
ド
ン
肉が地面を叩く音が響いた。
傷口は灼けて塞がれているため、血は出ないが――
「…………アカン、アカン。こらアカン」
「『投了』や。これ以上はやれへん。
あとはアンタの好きにしたり」
ドザ!
後方へと倒れ込み、空を仰いだ。
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』⇒『両足切断』『敗北』『再起可能?』
799
:
錏葉九郎『ザ・シグマ』
:2014/01/08(水) 20:21:31
>>798
「ハ ハ ハ!!」
出血は無い。焼ける痛みが両脚の断面を襲うが、背中から地面に落ちた『地乃』に、
> 「…………アカン、アカン。こらアカン」
「『投了』や。これ以上はやれへん。
あとはアンタの好きにしたり」
「ハ」 「アん?」
笑顔が消える。
数瞬、ぼんやりとその顔を眺め、
「『ガッカリダ』、地乃」「手足ノ二、三本デ降参カ――」
ジャキ リ
「『ジャア残リモ要ラネーナ』」
ヒュゴッ
『地乃』の『両腕も肘のあたりで踏み砕き、引きちぎってしまおう』。諦めた『スタンド使い』には、不要の代物だから。
地乃フミ『アサイラム・ストリート・スパンカーズ』⇒『両足切断』『両腕喪失』『敗北』『再起”可”能』
錏葉九郎『ザ・シグマ』⇒『両手(手首から先)にⅡ度熱傷』『勝利』『地乃フミ』の『両手足』Get!
さて警察だとかもくるだろうから、とるものを取ったら荷物とまとめてねぐらへ帰ろう。
800
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2014/01/19(日) 17:46:05
雪道に膝をついてうな垂れる女の姿がある。
視線の先にはひっくり返ったケーキの紙箱。
「ああ……せっかくのケーキが……」
良く見ると、女の衣服も雪にまみれている。
滑って転んでケーキを台無しにしてしまったことは、想像に難くなかった。
801
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/01/21(火) 22:47:15
>>800
「大丈夫?」
なんかあわれっぽいので声をかけた。
ただのそれだけの理由でしかないさ。
802
:
霜月 透子『フィン・アリルド』
:2014/02/08(土) 23:52:11
>>801
「もうダメだ……これもうダメだ……」
案ずる声も、深い絶望に囚われた女には届かなかった。
しばらく呟くと、逆さまになった箱を拾い上げて亡者のように立ち上がり、去っていった。
803
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/16(日) 23:10:55
ウィーッ
「ふんふ〜ん」
夜のコンビニ。
手にビニール袋を持った女が上機嫌で出てきた。
ワカメのような黒髪に、血色の悪い肌、色素が沈着するほど濃くこびりついた目のクマ。
野暮ったい芋ジャーの上にダウンジャケットを羽織っている、まるっきり出不精な女だ。
804
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2014/02/18(火) 12:58:22
>>803
―ミャア
そんな出不精な君がコンビニを出て歩いてた時。
足元をそんな鳴き声と共に小さな影が横切った。
夜の闇に紛れ、通り過ぎた小さな影はまっしぐらに君の
前方約12m先程を目指してる。
そこにも、何やら小さな影が密集し。その中心に大きな影が
立ってる。‥‥‥誰かが野良猫に餌でも与えてるのだろうか?
805
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 16:25:35
>>804
・ ・ ・
「ん……」
目の前を横切る『小さな影』を認識した。
とくに理由もなく影が密集している方を視認し……、
「……こんな夜に、物好きなヤツがいたもんだな」
呟いて、そっちの方を注視する。
夜とはいえ街灯や建物の明かりで『暗さ』はそこまでないはずだ。
そんなことより、クリスでさえ夜食を買うつもりでなければ
外に出ないこんな寒さの中で『猫の餌やり(?)』なんぞに興じている相手に興味がわいた。
ところでこの周囲にマンホール、
あるいは地下階の存在する建物はどれくらいあるだろうか。
806
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 21:54:24
>>805
(マンホールは認識出来る部分で、そちら【クリス】と自分の
中央に『一つ』地下階の存在する建物は、三軒程で御願いする)
二 コ ニ コ
注視した先に居た人影は、中肉中背一般的な容姿で特徴を挙げる事が
至難な顔をした男が数個の猫缶を脇に置き、クリスの出てきた場所と
同じコンビニで買ったのかは不明ながら、紙皿に其の猫缶の中身を出して
複数の野良猫へ微笑んだ表情で餌を与えてる。
「ユーグリッド。未だ餌は有るからそんなにがっつかなくても大丈夫さ。
あぁ、ダフィット未だ欲しいのかい。君はもう一缶丸々食べた筈だろうに
んっアイザック、コリン。喧嘩をするんなら食べさせる訳にはいかないな。
そうだ‥‥‥良い子だ。君達は利口だね、実に欲求と本能が噛み合ってる。
如何に効率良く、何かを摂取すれば良いかと言う事が理解出来てるね。
だが、時に其の法則から外れるモノも居るからね。働き蟻の全体の二割以外
は群れの為に働かないのと同じく、これを別名で言うとね‥‥‥
あ、噂をすれば早速来たねパレート。時間通り正確に、今日も遅刻だ」
‥‥‥。
そう、男が適当な椅子代わりのゴミ箱やらに腰掛け
猫に話しかけて餌を与えている。習慣的に餌を与えてるのか
猫達の警戒心も、低い。君(クリス)はそんな男(後藤)を
無害と判断し接触しても、不気味と判断して素通りしても構わない。
807
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 22:22:51
>>806
「へえ、この寒い中ご苦労だな。捨て猫の餌付けか?」
猫に視線をやっている後藤に、声がかけられる。
揶揄するような口調だが、責める意図は感じられない。
クリスは『無警戒』で『大雑把』な人間だ。
だから、『おかしなヤツ』がいるなら深く考えずに接触をとる。
もちろん、本能的に危ないヤツだと感じれば近寄らないが……後藤はそうではない。
「私も猫は好きだよ」 「だがお前は……『法則』? 何かの実験中か?」
猫が警戒するのも気にせず、後藤の近くまで歩み寄って来る。
808
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 23:23:04
>>807
ーミ ャ ァ゛ ヲ
「あっ‥‥‥」
野良猫と言うのは、餌付け及び適度に好意的な対応をした人間には
警戒心を薄める。
クリス(君)は野良猫達とは初対面だ。一気に彼らは散開し自分の
安全なテリトリーへ戻る。まぁ中には警戒心より食欲を優先するような
外れもの(パレート)も後藤の前に残ったりしてるが。
後藤は、逃げてしまった猫達を目で追いつつ、声を掛けたクリスに顔を上げる。
「ぁ、こんばんわ‥‥‥実験かって? まぁ、実験と言えば、実験かな。
今度学院で生物学のレポートで猫の尿に含まれるコーキシンとフェリニンが
如何なる状況下で数値の度合いが増減するかって言うのを書こうとしてて‥‥‥」
と、後藤は君になるべく詳しい説明を返す。そして、不思議そうな顔して尋ねるだろう。
「‥‥‥で、君、誰?」
809
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 23:29:58
>>808
「クリス・クロス。マネージャーだ」 ピッ
「これ、名刺」
後藤の詳しい説明は華麗に聞き流し、答える。
手渡された名刺には、言った通りの名前と『アストロ・ゾンビーズ』マネージャー兼監督という肩書、
電話番号メールアドレス大手SNSサイトのアカウントなどなどが記されていた。
後藤が『都市伝説』に詳しいなら、『ゾンビ野球』と『アストロ・ゾンビーズ』を結び付けられるかもしれない。
「で、実験ね。良く分からなかったが、猫のおしっこを調べているのか」
「けっこうなことだ。私が大学生のころは何してたかな…………」
「あ」「名前を聞いても?」
思い出したかのように尋ねて来る。
810
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/18(火) 23:35:49
>>809
「あぁ、これはご丁寧に」
クリスから名刺を受け取り、その『アストロ・ゾンビーズ』のマネージャ
と言う肩書きを顔色変える事なく無言で読み上げる。
『都市伝説』に関しては、後藤も『ヨハネスブルグ』を調査すると
以前に別のスタンド使いと約束した手前、ある程度の情報は把握してる。
だからこそ『ゾンビ野球』と『アストロ・ゾンビーズ』の関連は
思考の中で結びつけるだろう。
「後藤 成明、院生の二年‥‥‥え、本物のアストロ・ゾンビーズ?」
「夜な夜なゾンビ達で野球するって言う、あの噂の?」
と、半信半疑と言う表情で自己紹介しながら君に聞くだろう。
811
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/18(火) 23:50:28
>>810
「フム。成明か。よろしく……」
「そして……そうだ」
後藤の問いかけに、女が答えた瞬間。
ドッパアン!
マンホールの蓋が、勢いよくブチ上げられる。
大雨でマンホールから水が溢れ出たのか?
違う。そうではない。
マンホールから溢れ出たのは水ではなく、地の底から蘇った『奴ら』。
そいつらは、野球をする為だけに、地獄の底からやって来た!
テー テーッ (流れ出すThriller)
「我らが、『アストロ・ゾンビーズ』!!」
ジャアアーン
夜とか雪とかで人通りが少なかったのは、色んな人にとって幸いだっただろう。
812
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/19(水) 00:01:07
>>811
「woW!」
流石に『アストロ・ゾンビーズ』に合わせて踊るような真似は後藤もしないが
思わずアメリカンに驚きの声を顕にする。
「本物だ‥‥‥っ 本物のゾンビ野球チーム!!
『アストロ・ゾンビーズ』だ!! いやぁ感動だな‥‥‥!」
と、ゾンビの野球選手達を見て感嘆を唱えている。
尚、未だ食事してた野良猫(パレート)は胸に抱き寄せている
813
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/19(水) 00:06:29
>>812
「ふふん、まあそれほどでもないがね」 「サイン欲しい?」
女はどんどんと自慢げにしていく。
実は今までこういう風に扱ってもらったことがなかったので、実は超嬉しいのである。
(これは……今年中に広告収入で食って行けるかな) (ブログ始めよ)
遠大な計画の第一歩である。
そうこうしているうちに野球のユニフォームを身に纏ったゾンビ達は最後の決めポーズを決めていた。
「しかし、お前は珍しいな。『ゾンビーズ」を見ても驚かないなんて」
「いや、変人だというのは何となく分かっていたがな……」
「……もしかして、『スタンド使い』だったりするのか?」
女はふと思いついたように問いかけてきた。
一般人がゾンビを見たら当然ビビるので、当たり前と言えば当たり前である。
814
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/19(水) 00:21:14
>>813
「あぁ、うん。『スタンド使い』だよ」
しれっと。虚偽の申し出、躊躇する事なくクリスへ告げる。
―ズズッ・・・
猫を抱く中、片手だけ空けて、その手から湧き出るように出現するのは
一本の何の変哲もなく見える『ダーツ』だ
「『ザ・パラダイム・シフト』って言ってね‥‥‥力の容貌は‥‥‥
そうだね、ちょっと彼(ゾンビ)に刺して良いかい? 話すより
実際に披露するのが解り易いと思うよ」
と、にこやかにクリスへ告げる
815
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/19(水) 00:35:25
>>814
「ああ、良いよ」
「おいおい、勘弁してくれよ俺には女房もいるんだ」
「何十年前の話だ。とっくに鬼籍だろ」
なんてゾンビジョークを繰り広げつつ、『ゾンビ捕手』の腕を差し出す。
腐敗した腕は近くにいると腐った水が煮凝ったような腐臭を漂わせている。
女はなんてことない顔をしているので、彼女にとってはこれが『普通』なのだろうが……。
「しかしダーツのスタンドとはなんというか……」
「不思議だな。大当たりだとボーナスが出たりするのか?」
腕を差し出させながら、女は適当な事を言う。
全体的に発想力が貧困だった。
816
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 20:55:22
>>815
「あっはっは。ボーナスか、そう言うスタンド能力だったら面白いんだけどねぇ」
快活な笑い声と共にダーツを軽く投げ『ゾンビ捕手』の腕に刺す。余り
後藤としても腐臭と爛れている肌に余り触れる程に接近したくない。
―ズギュゥ ゥ ン
後藤のスタンド『ザ・パラダイム・シフト』のダーツは鬼籍のゾンビ捕手
の腕へ刺されれば、吸い込まれるように消える(ように見える)。
―これで 『ゾンビ捕手』の知覚が後藤 成明に伝達される。
‥‥‥ゾンビの感じてる知覚と言うのも、奇妙なものだが。
(さて、と)
後藤は考える。『アストロ・ゾンビーズ』の性能、そしてタイプについてだ。
スタンドは大まかに三つ、以前出会ったスタンド使いは基本的に全員
自分の意思で自動操作するタイプだったが、この『アストロ・ゾンビーズ』
会話や其の振る舞いから行動して見るに一人一人に半ば意識がある。
つまり半自立『自分の意思をある程度もって』行動してる。
(本体と、彼らの関係性はどうなんだろうねぇ。彼『ゾンビ捕手』が本体
に対して抱いてる主観と、僕に対しての主観を『すり替え』が出来そうなら
やって見るのも良いかな。彼女『クリス』も自分のスタンドが他人の命令
に応じれば多少は驚嘆してくれるだろうし)
『アストロ・ゾンビーズ』のゾンビ捕手のクリスに対する主観と後藤への
主観を『すり替え』て見たい。成功すれば、後藤の事を『ゾンビ捕手』は
『本体』に対してと同じ応対をする事になるだろう
(※どう応じるか判定は任せる)
817
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 21:56:49
>>816
「うぉッ!?」
『ゾンビ捕手』は、腕の中に吸い込まれた『ダーツ』に驚いているようだ。
そして、次に『ゾンビ捕手』の感覚が後藤にも理解できるようになる。
……腐臭は、感じていないようだ。どうやら、鼻が慣れているらしい。
聴覚は人間と同等程度だろうか。だが、人間と――後藤と明らかに違う部分が一つある。
『視覚』。
明かりがあるとはいえ薄暗い周囲の光景を、
『ゾンビ捕手』は明確に『認識』していた。……これもゾンビゆえ、だろうか。
「……で、どんな能力なんだ?」
「ああ、俺も気になるぜ」
問い掛ける女に、頷く『ゾンビ捕手』。
バットやらミットやらを持った『ゾンビーズ』が、その周囲で後藤に視線を寄せる……。
818
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 22:24:22
>>817
(こう見えるのか‥‥‥へぇ)
『ゾンビ捕手』の視覚の明確なクリアな状態。全てのゾンビがそう言う視覚を
所有してるかは不明ながらも『暗視』が普通の人間より勝ってると言うのは
一つの発見だと後藤は自分の心の中でチェックして見る。
「あ、うん‥‥‥能力としては相手との五感の共有、と言うより一方的に
相手の感覚がこっちに伝わるんだよ。謂わば、情報・探索系のスタンドかな。
いま僕は彼『ゾンビ捕手』の視覚が理解出来る。
遠方には××が有るね(※××にはゾンビ捕手だけが見えるだろう常人では
視認困難な建物、造形物の名前を当てはめる)
背後に居る(※周囲と書き込まれてるので後藤の背後に居るとも解釈する)
『ソンビーズ』が僕に視線を寄せてるのも解るよ」
スラスラと、自分の能力の一端を説明しつつ。『ゾンビ捕手』が本体(クリス)
にどう言う印象を抱いてるのかも知覚情報から割り出してみたい。
(※畏敬やら、仕える事や命じられる事に問題ないと思われてるなら
後藤に対しての印象と『すり替え』て見たい。尚、『すり替え』ても
危険な命令はしない事は約束する)
819
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 22:41:54
>>818
(※扱いとしては『半自立型』な為、命令は基本的に『何でも聞く』.。ご自由にどうぞ)
「なるほど……便利な能力だな」
「マジか。何か照れるなァあ〜」
勿論、『ゾンビ捕手』をはじめとした『ゾンビーズ』は死んでいるので、
生体反応などあったものではないのだが……(なのに視覚があることについては気にしてはいけない)。
『ゾンビ捕手』の意識は、明らかにクリスよりも後藤に傾いている。
『本体』・『監督』として表立って敬意を表している様子は見られないが、
やはり『自分の存在の核』として大なり小なりクリスについて好印象を覚えているということなのだろう。
820
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 23:05:44
>>819
「いやいや、謙遜しなくて良いよ。
君達は死しても優秀なスポーツ選手なんだから」
そう、褒めやかしつつ。後藤は一考する。
(『すり替え』には成功したが‥‥‥成功しても彼女『クリス』と僕に
対する印象は同じ。そして同じ印象に対して行き成り攻撃しろなんて
命令は相手は高確率で享受しないし、何より『ゾンビーズ』の他のメンバー
がどうソレに反応するか未知数だ‥‥‥となれば)
「‥‥‥君、捕手君」
「良ければ彼女『クリス』を強くハグして見て貰えないかい?」
彼は女房が居る、と台詞を述べていた。妻帯者である彼が本来なら
赤の他人の自分の台詞に応じる筈が無い。
だが『主人』、上位の者の命令なら、これ位は許容するだろう。
彼女『クリス』は少し憤慨するかもしれないが‥‥‥
821
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 23:20:06
>>820
「はぁ!?」
「はぁ!?」
同じタイミングで同じリアクションをかました。
「何を馬鹿な……そんなことするわけが、」
「何を馬鹿な……まぁやるけどさ……」
「え!?」
リアクションが食い違った。
渋々ながら、『ゾンビ捕手』が女のことを抱きしめる。
しかも『強く』(パB)なので下手したら死にかねない感じである。
嬉し恥ずか死であった。
「いたいいたいいたいいたい!!」 「死ぬ!!」「助けて!!」
「あーいよ」
「仕方ねーな監督は」
「にしても何だこの能力??」
などなど、緊張感に欠けることを呟きつつ、
『投手ゾンビ』が投球によって『捕手ゾンビ』の頭部を、
ゴ
バチャ!
破壊し、他のメンバーが二人がかりで『捕手ゾンビ』の身体を引き剥がす。
「いたた……これは何の手品だ?」
痛みのせいか、眉を顰めながら後藤に問いかける。
怒ってはいるようだが、真剣にキレているわけではないようだ。
飛び散った『捕手ゾンビ』の脳漿に塗れている為非常にスプラッタだが。
822
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/20(木) 23:29:34
>>821
「あぁ、御免‥‥‥こう言う惨事は想定してなかった」
少しだけ引き攣った笑みで、後藤は一先ず脳梁まみれになった
クリスに謝罪する。スタンドを解除すれば脳梁も消えるかもしれないが
一応女性相手だし、真摯に謝罪しようと努めてるらしい。
「つけ加えると、知覚の伝達と共に其の知覚を変化出来るんだよ。
僕も詳しく説明するには、この能力ちょっと未知数だけど‥‥‥
『ゾンビーズ』‥‥‥彼ら選手は君の事を上の立場と見てる。
で、僕は赤の他人。この赤の他人って言う印象を君の立場に捉えるように
変化したんだ。とは言っても、これ相手の知覚が無ければ出来ない
方法だし、相手が本当に僕を警戒してたら不可能な方法だからね」
「‥‥‥あ、あと本当に酷い事して御免。綺麗な肌が汚れたね」
と、クリスをフォローする科白を付け加え説明を一通り終えた。
823
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/20(木) 23:54:20
>>822
「あー……良いよ」 「解除しても土くれに戻るだけでなくなりはしないがな!」
恨みがましく付け加えられた。
『ゾンビーズ』からユニフォームをかっぱらってそれを雑巾代わりにしている。
ヨゴレはひとまずとれたようだが、腐臭はすっかりい移ってしまったようだ。
「あー、なるほどなー」 「スゲー能力だ」
「考えるなー。オレたちとの相性は最悪だな」
「頭潰せば良いじゃん」 「それもそうか」
『ゾンビーズ』も気にしていないらしい。大らかな連中だ。
「…………綺麗……そう、かな……」「いや、照れちゃうなぁ……」「もう」
コイツも単純だ。
ちなみに、クリスの肌は不摂生が祟って血色が悪い。
吹き出物があったりするわけではないが、きれいな肌……とは言い難いかもしれない。
「まったく、まあ許してやるけど、あんまり危ないことには使うなよ!」
「この街にはスタンド使いの警察もいるんだからな」 「私もこの間会ったし」
フォローですっかり機嫌をよくした女は、そう付け加える。それから、
「それじゃ。そろそろ帰らないとオデンが冷めちゃうから」
「じゃあな、成明」 「『ゾンビーズ』も今日は解散!」
「おー……」 「……俺達何のために出てきたんだ?」
女の号令と共に、『ゾンビーズ』はゾロゾロとマンホールの中に帰って行った。
女もビニール袋(オデン入り)を片手に、夜の街並みを上機嫌で帰って行った。やっぱコイツ単純だ。
824
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/02/21(金) 00:20:07
>>823
825
:
後藤 成明『ザ・パラダイム・シフト』
:2014/02/21(金) 08:38:52
>>823
「あぁ、それじゃあまたね、クリス」
穏やかな微笑で、陽気な雰囲気で去るクリスに手を振って後藤は見送る。
だが、その微笑みの仮面の裏で 後藤 成明と言う存在は考える。
( ‥‥‥『スタンド使いの 警察』‥‥‥ )
a ∈ K ≒ c ≠ a /= c ∈ K
「やはり、退屈しないねぇ。この黄金町は」
にこやかに微笑む後藤の腕の中で、まだ寛いていたパレートは
頭をもたげ一声鳴くと、少しだけ腕の中で体を全体で波のように
揺り動かして地面にスルリと降りると素早く去った。逃げるように
「‥‥‥」
クルッ、と後藤 成明は背中を見せると帰路へ歩く。
その胸中に、一つの数式を刻んで
826
:
『バースディ・マサクゥル』
:2014/02/22(土) 08:37:04
ブルーの瞳、背に伸びるほどの長い白髪、浅黒い肌、長身痩躯、若々しい色気を醸すスタイルの良さ。
レース入りのハイソックスにレース入りの手袋を着用する可憐な容姿のお嬢様っぽい美少女。
「ウィル君に会いたい……」
『語り部』様からの命令が無いので暇なのだ。
それとは別に少女は恋煩いに苦しんでいた。
彼女の内に眠る邪悪な人格『クレシアル』も同様にウィルを愛しているのだが。
(『語り部』が情報を寄越さないのが気になるな。僕を蜥蜴の尻尾切りに使うつもりなんだろうが、あの女性の思い通りになるのは不味い)
(僕以外に『語り部』によってスタンドを目覚めさせられた奴等と話もしたい)
(『語り部』の敵視している者と接触してみるか?)
(いざというときには『語り部』を裏切ればいいだけのこと……)
表の人格と違い、能天気ではない『アレクシア』は邪悪な思考を続ける。
827
:
『バースディ・マサクゥル』
:2014/02/23(日) 19:43:36
>>826
そのまま立ち去った。
828
:
卯月悠紀『S・S・I・S』
:2014/02/25(火) 22:49:25
「よっ」
「ほっ」
「とっ」
人通りのまばらな平日の商店街。
そのタイルの黒いところだけを、ジャンプして渡っている少年がいる。
829
:
卯月悠紀『S・S・I・S』
:2014/02/26(水) 02:06:13
>>828
満足して、帰宅した。
830
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:30:04
ズル・・・ ズルズル・・・・・
「ゴホッ、ゲホッ」
マスクにマフラー、毛糸の帽子。
ドテラを纏った姿で歩いている。
怠いのが動きの鈍いぞ。
831
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:34:17
>>830
「なんですかこんなもの」
追いはぎを働く。
832
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:38:23
>>831
「キャー、助けてー、おーかーさーれーるーぅ」
「げほごほ!」
哀れ病んでいる銀髪金瞳はいろいろと剥がれた。
下は色気のない芋ジャーだ。それすらも剥ぐならヒートテックのシャツとタイツ着用が判るだろう。
833
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:42:13
>>832
がしっ
がばっ
「女をそういういみでおそう女なんて居ませんよ。
ファンタジーやメルヘンやネオンじゃあるまいし」
芋ジャージに脈絡無く取り出したカイロを腹から胸から
太ももにまでべたばりして、剥ぎ取ったドテラを放り投げる。
「しかしまー、ずいぶんとかおいろのわるいことで」
834
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:48:45
>>833
「フフフ、お笑いあそばせ。
あたくしはもうダメなのですわ」
ムクリ
起き上がる『銀髪金瞳』であった。
暖かい感触におやと首を傾げたり。
「風邪を引いてしまったというのに、家族は旅行ですわ。
アタクシもフランスで美味しい料理を食べたかった……!」
835
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 01:52:38
>>834
ど
ど ど……
「行ったことなかったんですか?
……そのなりで?」
え? って感じの顔で見る。
まさか、あんた……。って具合だ。
スタンドが……月までは吹っ飛ばないだろうが、ペットボトルロケットで
イグニッションするぐらいには衝撃だ。
「それはそうと、なんでこんななりで外に?
さむいならこんななさけないかっこうさらさないで
家でうなってればいいのに」
836
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 01:58:00
>>835
「はははいったことあるにきまっているじゃありませんのなにをいってらっしゃるのかしら」
カクカク
ロボっぽい口調になった。あやしい。
「えーと……アタクシ、その……冷蔵庫にあるものを食べつくしてしまいまして。
追加で買出しに来ましたの。きつねうどんでも作ろうかと」
837
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:02:05
>>836
「もうよい、みなまでいうでない」
スッ
無表情で手を前に出した。
察してしまったからもういい。いうでない。
「食べつくすって……りょこう行ったなら
それなりのたくわえおいて行くはずじゃ……」
メカドテラの足元に例のやつらが居ないか見るよ。
この14歳ならこんな状況でもスタンドを出して居かねない。
838
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:12:31
>>837
奴らはいなかった。
どこへ行ったのやら……
キャーワー
《ママンママン! ヴァンがすごいわ!
♂♀5V個体をセットでミラクルで引き当てたの!》
「貴様らああああ! 小○館関連の話題はここでするなとォ――ッ!」
居た。某携帯ゲーム機を抱えてみな楽しそうだ。
839
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:15:08
>>838
「よーしきさまらその○D○をとじてならべ」
無表情で宣言する。
中の人の携帯獣ゲー近況報告はNGだろう常識的に考えて……
「あんなポンコツでも自分の本体でしょうに。
ママンをころすき? きみら」
840
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:34:14
>>839
《ママンはゴキブリみたいにしぶといから大丈夫よ!》
異常な信頼感があった。
こういう信頼はされたくないものだ。
「ふふ、黙らせる為とはいえゲームを買い与えるべきではありませんでしたわ。
さあ、それで遊びすぎてはいけませんわ。ちゃんと盗みも学ぶのです」
というわけで取り上げられた。
841
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 02:44:31
>>840
「……まぁ、ほどほどに」
盗みも学べという台詞には賛同できないが
遊びすぎるなというのには同意なので多少語気が弱くなる。
「しかしまぁ、このありさまじゃそうなるわけだわ……
いつかえってくるって? りょこうは」
姉妹だけを行かせるには多少射程が足りないとか
そもそも見えないとか、そーゆー問題もあるんだろう。
842
:
アラベル=メスリーヌ=スパジァリ『ダウンタウン・フィクション』
:2014/03/02(日) 02:56:41
>>841
「明日には帰国するそうですわ。
まったく、可愛い娘を置いて旅行などとは!」
可愛い娘(身長170センチ)が憤慨している。
わちゃわちゃと『小鬼』の群れが、その肩に這い上がった。
「ではそろそろアタクシはスーパーに参りますわ。 ア・デュー
このカイロの恩は忘れぬことにいたします。それではさようなら」
優雅とは言えない格好で、優雅な歩き方を精いっぱいしつつ去った。
「ゴホ! ゲホ!」
843
:
リン『ルージング・マイ・レリジョン』
:2014/03/02(日) 03:00:33
>>842
「なんとまぁ……」
「ぶったおれそうだからついていってあげましょう
ありがたくおもうのです」
どう見ても優雅には思えない歩き方になっているので、
後ろから付いていくことにした。
殴りあった仲とはいえ、野垂れ死にしそうな様をみたら
流石に、アレだ。
「んんっ。
おフランス風りょーりでもつくったげましょうか?
こう見えてバイトしてるんですよ、そーゆー」
後日風邪がうつったとかうつらなかったとか。
844
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/02(日) 23:49:14
「えーと併殺がゲッツーで……」 ブツ ブツ
昼下がり。
何やら野球の指南書らしき本(カバーがかかっているので表紙は分からない)を
読みながらブツブツつぶやいている女が一人。
思いっきりかじりつくように本を読んでいる。
つまり、ぶつかられ放題であり、ぶつかり放題である。
845
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 00:09:31
>>844
ド ンッ
「おおっとォ…!」
本に集中していて歩いていたところ、真正面からぶつかってきた男。
いや、『ぶつかった』のではない。
男の腕が、『抱きかかえる』ようにクリスの両肩に回されている。
マドモアゼル
「こんなところで『読書』は危ないですよ?Mademoiselle?」
クリスが顔を上げたなら。
ハーフっぽい外見の、線の細い、チャラいオシャレっぽい感じの男が見えるだろう。
ウェービーな長髪を紐で縛っており、首にはループタイが揺れている。
846
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 00:20:00
>>845
ド ンッ 「あっ、すいませっ」
女は呟くように言って足を止め、本から顔を放して相手の顔を見る。
板倉の端正な顔つきを見返すのは、目の下に隈がこびりついた白人の女だ。
黒い長髪はワカメのように波立ち、青白い肌はいっそゾンビと言った方が良いかもしれない。
リクルートスーツに身を包んでいるが、どっちかというと『着られている』感じが否めない。
『抱きかかえられている』という要素を含めても、お姫様と言うよりは
全体的に自分がモテない理由を周囲に転嫁しそうな感じのヤツだった。白人だが。
「夜は時間がとれないんで、昼に読むしかなかったんだ……」
「いや、すまなかった。前くらいは見ながら歩くべきだったよ」
女は素直に謝った。
横柄な態度だが、これは日本語が不自由なせいかもしれない。
……もっとも、そのわりに流暢な発音なのだが……。
「……で、ぶつかったのは悪かったけどちょっと近くないか?」
恥ずかしがって……というよりは、単純な疑問として女はそう問いかける。
…………近くにいる板倉は分かるが、この女、どことなく『土臭い』。
847
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 00:35:55
>>846
「おおっと済まないね」
「近くないか?」と言われたので手を放し、一旦身を引く…が。
刹那、クリスの頭を両手で抱え、またも顔を近づけ、じっくりと観察する。
「フーム、少々『お疲れ』の感じだね。
美貌を顧みずに努力する『女性』は、僕は『大好き』だ」
「君が一体『何』にそこまで打ち込んでいるのか…はわからないが」
「ところで、君はどこか『土』の香りがする…ね。
何だいその本は?」
再び手を放しはしたが、本の内容を確かめるために顔は近づける。
848
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 00:46:37
>>847
「おうっ」 グイ
顔を近づけられ、なんとも色気のない呻き声をあげる女。
眉をしかめているが、やはり隈は酷い。
肌は比較的綺麗なようだが、それだけに血色の悪さが気になる。
「だから近いと言って……」
「おうっ」 パッ
放された。
恥ずかしがったりとかはまるでない(むしろコイツに恥という概念はあるのか?)が、
頭を持ったり放されたりして女はちょっとだけ疲れたようだ。
「私は他人を振り回すような『男性』は『そんなに好きではない』」
飄々としている板倉に憮然とした様子で言い返し、
「野球だよ。野球の指南書。ちょっと……財テクに野球の知識が必要でね。
まあ部下たちがプロだから私が素人でも問題はないんだが……こう……示しと言う意味で……」
「土の臭いは気にしないでくれ。腐臭よりはマシだ」
よく分からないが、女は野球のプロの上司で財テクとかに頭を悩ませる立場らしい。
財テクに野球の知識が必要になるというのも、なかなかユニークなケースだが……。
849
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 01:01:28
>>848
「ああっと、済まないね。
だが気にしないでくれ、美しい女性は『好き』だ」
このアホみたいなセリフは天然で言ってるのか?
それはわからないが、とりあえず『人並み』の距離は空けたようだ。
「野球?財テク?
…フーム、つまり『野球』の『監督』をしてるってことかい?」
「てっきり『ラブロマンス』な『小説』か何かに集中してるのかと思ったけど…」
女の返答が意外なものだったので、
右手で顎をさすり、目を見開きながら問う。
クリスの顔に、男の顔がまたもや近づいてくる。
「野球は詳しくないけど、土の香りがするのはそのためか。
うん、キライじゃあないよ。そういう女性(ヒト)」
スン スン
「だが『腐臭』はしないがなァ〜?」
長身の男は、クリスの頭の匂いを嗅ぐように軽く鼻を鳴らす。
ビンタぐらい貰っても不思議じゃあない、これは歴然たるセクハラだ。
850
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 01:14:21
>>849
「だから距離が近いっつってんだろ!」
バチコーン!
ビンタはしなかったが、三度目なので流石に頭をはたいてツッコんだ。
説明しよう。クリスは普段ゾンビーズの連中と一緒にいるので、
ボケに対しては基本的にドツキ漫才で対応するのが習慣づいているのだった。
その証拠に、今のツッコミも手首のスナップは効いていたし音も派手だったが痛みはなかった。
熟練している。
「ったく……」 クサ
「まあ、平たく言えばそうなる」「『腐野球チーム』のな」
なんか漢字がおかしいが、ルビで正常にしているので問題はないだろう。
しかし、単なる草野球チームの監督がチームの一員を部下というのも何かおかしい。
何かしらの事情でもあるのだろうか……?
「私は、『そういう』タイプの小説はニガテなんだ……。
というか、そもそも小説は読まない。映画とかゲームだな。ゾンビがいっぱい出て来る系の」
女は見た目相応にスプラッタな趣味をお持ちの様子だった。
851
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 01:30:35
>>850
バチコーン!
「おおっ」
「待ってたよ、『それ』」
普段、女性からツッコミだのビンタだのを受けることに慣れている板倉は、
特になんという事もなく、ニコニコ顔でそれを受けた。
口振りからも、むしろ『御褒美』だと認識しているかのようだ。
とりあえず、『人並みの距離』には戻ってくれたが。
「ゾンビ?ゾンビが好きなの?
へぇー、変わった趣味してるね!」
「僕も映画はよく見るけど、ゾンビ映画はあまり見ないなぁ。
君のオススメがあったら是非見ておきたいね」
「だけど、『草野球』のメンバーを部下というのも何かおかしいね。
アレかい?会社か何かの野球チームなのかい?」
「たくましいなぁ、強い女性は好きだ」
興味深く話を聞く。
板倉はクリスが何かの会社の『上司』か『経営者』で、
チームメンバーでもある『部下』達を率いているのだと判断した。
「○○な女性は好きだ」ってのは殆ど口癖だが。
852
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 01:44:16
>>851
「…………」
(Mの人なのか?)
ごくまじめに思った。
「ゾンビは好きだな。それはもう好きすぎて仕事になるくらい……まあこれは置いておくか」
「『会社』……そうだ。そんな感じだ。何せ野球狂いばかり集まっているから、
こうして私が色々とあくせくしないと立ち回らない、そんな『会社』だがね。
色々と忙しいし苦労もあるが、フリーターの頃には得られなかった『充実感』を感じているよ」
「私、けっこう領地経営系のゲームとか向いてるのかもしれないな」
とかなんとか言っていた。どことなくゲーム脳な感じだ。もはやゲーム脳など死語も良い所だが。
フリーターと言ったこととかスーツに着られてるのもあわせて考えると、けっこう最近企業(?)したのかもしれない。
「会社名……っていうかチーム名は『アストロ・ゾンビーズ』って言うんだがね」
853
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 02:07:09
>>852
「『アストロ・ゾンビーズ』…
何か聞いたことあるね……何だったっけ…」
「あッ!!思い出したッ!
何か『都市伝説』になってる『ゾンビ野球』?じゃなかったっけ?」
あまり情報に敏い方ではないが、その『噂』なら聞いたことがある。
『B級映画ノリ』のバカバカしい『都市伝説』だったので記憶に残っていた。
そっかぁ……って
「そうかァー。
『アレ』、君が宣伝してたのか」
「ヘェ〜…スゴイ人と出会っちゃったね!
次のプレイボールはいつだい?是非見に行くよ」
「何だか感激だね。
あ、申し遅れたけど僕は『板倉蝶』って言うんだ」
「『蝶』って名前だけど、『蛾』の方が好き。そんな感じ」
「よろしく…えぇ〜っと…」
握手を求め、手を伸ばす。
名前が分からないので、少し躊躇いがちに。
クリスが注視すれば、男の『左首筋』に『蛾』のタトゥーを発見するかもしれない。
服に隠れていてあまり見えないが。
854
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 02:13:00
>>853
「クリス」
言って、女は板倉の手を掴んだ。
「クリス・クロス。『アストロ・ゾンビーズ』の監督兼マネージャーだ」
「……最近は、ドラッカーの『マネジメント』を読むべきかちょっと迷っている」
そして若干話題が古かった。
「『アストロ・ゾンビーズ』はSNSアカウントの方が『本物』だ。
都市伝説の方は謂れのない中傷だから真に受けないでくれよ。
いくらゾンビが怖いからって、ああいう噂の広め方はいささかいただけないね……」
小言の様に呟いて、
「悪いが、ウチは『ないたー』専門なんだ」
「『ないたー』というのが何かは分からないが……ゾンビーズの連中がそう言ってた」
「『刺青師』もそう言っていたしな……」
「おっと」
そこまで言って、刺青に気が付く。
「そういえば蝶。……呼びづらいな、板倉」
「その刺青は……『TA2 You』で入れたのか?」
855
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 02:31:09
>>854
ブラボー
「Bravo!その血色悪くなるまでの尽力!
そのガッツがいい!惚れたッ!
ドラッカーはちょっと古いけどね!」
ラ・プルュ・ジョリ
「こんなにLa plus jolli(とっても可愛らしい)『監督』がいるぐらいなら、
あの『噂』はデマだろう。是非その『チーム』をお目にかかりたいね!」
「だが、『ナイター』ぐらいは知っておいた方がいいと思うぞ。
『ナイター』ってのは夜にやる試合の事。多分」
一部ツッコまれたが、全体には称賛している。
そして中々握手した手を放してくれない。
「おおっと、気づいてくれたね。
これは……ちょっと前に『TA2 You』で入れたものだよ」
「もしかして君も『そう』なのかい?」
ズ ギュ!
そういって『レディ・ガガ』を発現させる。
「『そう』なのか?」という問いは「『スタンド使い』なのか?」という意味だ。
ところで、『レディ・ガガ』は『蛾』のスタンド。
そして、発現は基本的に板倉の『右手』から行われる。
つまり……握手していた手から『蛾』が飛び出てくる。
『ゾンビ野球』の監督ならビビることはないだろうが。
856
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 02:51:40
>>855
「(いや、これはフリーター時代の不摂生が祟っただけなのだが……)」
「(メンドくさいし、感動してるからそういうことにしておこう)」
女はちょっと世渡りを覚えたらしかった。
このままではただの自堕落人間なのに自分の身も省みない勤勉聖女とかいう
おかしな勘違いストーリーが展開されてしまいそうだぞ!
「なるほど! 夜にやるからナイター。合理的だな」
「板倉は頭がいいな」
褒められた。多分嬉しくないだろう。
「ああ、私も『TA2 You』で『彫って』もらった。
『ゾンビーズ』の『監督兼マネージャー』にも、その時なったよ」 「何なら、此処で呼ぼうか」
女がほんの思い付きを語った、その瞬間。
『空気が一変する』。
ド ド ド ド
理由は、『地下』だ。
女の横にあるマンホールから、『何か』が迫って来る音が聞こえて来る。
そして次に感じる異変は『腐臭』。
腐った水が煮凝ったような『悪臭』が、板倉の鼻まで辿り着く。
「『野球』をする為だけに、地獄の底から蘇った馬鹿ども」
「その名もその名も――」
マンホールが。
ズズズ
開く。
「我ら、『アストロ・ゾンビ
バショワアアアアア
「うげっ!?」 「しまった! 太陽だ!」
「此処は俺に任せて先に行け!」 「行ったら死ぬよ!」
「フフ……オレ、この試合が終わったら結婚するんだ」
「オマエ結局独身のまま死んだとか言ってなかったっけ?」
・・・ ズズズ
そして閉まった。
857
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 03:08:46
>>856
「うッ!」
腐った水が煮凝ったような臭いに顔をしかめる。
音も聞こえる…すぐそこの『マンホール』からだ。
そこに重なるクリスの勿体ぶったオープニングナレーションにも関わらず……
・・・ ズズズ
ゾンビと思わしき者たちが無駄話をしながら去っていくのみだった…
辺りには腐臭の『残り香』と、『レディ・ガガ』が虚しくはためくのみ。
完全に『出落ち』だ。
「……あー」
「無理はしなくていいんだけどね。
僕の為に『ゾンビ』達を呼んでくれたのなら、それは感謝するよ」
セ・ラ・ヴィ
「何というか……C'est la vie(ドンマイ)」
苦笑いというか、ヘンな空気になったのでフォローを入れる。
握手していた手をやっと放し、肩をポンと叩く。
858
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 03:13:36
>>857
「……せらふぃむ?」
女はフランス語が不自由だった。
しかも何故か熾天使だった。厨二病かこいつ。
ふと、腐臭がなくなり代わりに土臭さが残っていることに気付くだろう。
「あー、言い忘れていたが、『ゾンビーズ』は元は死んだ野球人でね」
「私の能力は、死んだ野球人の魂を地の底の土に込めること、か」
「バットとか野球道具も作れるけど」
つまり……最初に感じたクリスの『土臭さ』というのは……、
「こちらこそ、なんというか、ドンマイ、だな」
同じように肩に手を置く。
859
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 03:21:58
>>858
「まぁ…ドンマイ、だね」
肩に手を置き合う、ヘンな男女。
そこには奇妙な友情と『土臭さ』があった。
「…近々『ナイター』があるなら見に行くよ。
名刺とかがあれば是非貰っておこうかな」
「僕はそういうの持ってないけど」
肩に置いた手を放し、クリスの顔を見る。
860
:
クリス・クロス『アストロ・ゾンビーズ』
:2014/03/03(月) 03:28:35
>>859
「……あっはっは!」
耐えきれなくなったように笑った。
女は女らしさに欠如していたが……だからこそ生まれる友情もあるのだろう。
「ナイターはやってないが、ネオンストリートの廃ビル地区にある空き地で練習しているよ」
「興味があったら来てみてくれたまえ……」「そしてこれが名刺」
ビッ
差し出されたそれには、おどろどろしいデザインがされていた。
『アストロ・ゾンビーズ』監督兼マネージャー、クリス=クロス。
あとは電話番号メールアドレスSNSアカウントと最近の名刺のポイントは押さえてある。
「電話番号をメールで送ってくれればいい」
「SNSの方にDMで送ってくれても構わんがね」
妙にこなれた女だ。
「さて……それじゃあ、私はこれで」 「またな、板倉」
「……ところであのイタリア語は何なんだ?」
最後にそう言って、答えは聞かずに立ち去って行った。
教養のなさが浮き彫りになるだけであった。
861
:
板倉蝶『レディ・ガガ』
:2014/03/03(月) 03:36:12
>>860
妙なデザインの名刺を受け取る。
「フム、必ず見に行くよ。
SNSはやってないけどね」
アデュー
「Adieu」
「それに…『ゾンビ』もいいけど、
何より君の顔をもう一度見に行…」
とかなんとか言ってる間に女は去っただろう。
辺りを飛んでいた『蛾』を右手に止まらせ、帰った。
862
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/03(月) 23:40:18
「今日は急に寒いなあ」
空を見上げつつ思う。口に出る。
砂糖がきれたので散歩がてら買いにきたのだ。
863
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/12(水) 01:14:53
>>862
『タンッ!』
少し遠くに荒削りな黒曜石を纏う人型の異形が着地。
そして、トコトコと歩き始めた。
『コツン』
『コツン』
864
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/12(水) 01:22:07
>>863
「・・・」
「(うわあ)」
そっと目を逸らし、人ごみにまぎれよう。
ああいう明らかなアレはできるだけ避けよう。狙った相手がたまたまそうで、戦いになるというのはまだいいが
巻き込まれたり、吹っかけられたり、挑みかかられたりするのは無用な流血のもとになる。
もちろん相手や周りの人間なんかはどうだっていい。あくまで自分の、だ。
865
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/12(水) 01:36:08
>>864
目を逸らす瞬間、スタンドを解除した本体らしき物体の横顔が見えた。
色素の薄い金髪マニッシュショートカットヘアに跳ね毛が二房の美少女。
「・・・・」ボッ〜
しばらくボンヤリしてテクテクと人混みから離れた方向に歩く。
866
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/12(水) 21:02:14
>>865
すたすたすたすた、つとめて平静に細い路地に歩いていって、
「(・・・)」
なんとなく振り返ってみる。
きっと誰もいないし、さっきのあいつも歩いてどっかに行っているに違いないので、まったく無駄な行動なわけだが・・・
867
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/12(水) 22:40:54
>>866
美少女らしき人物が立ち入った細い路地。
振り返って様子を確認すると待ち人でもいるのか立ち止まっていた。
「………」ボッー
手元のガラケーに集中しているようだ。
868
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/12(水) 23:44:43
>>867
(読み違えたのか? オレが路地に入って行ったんだ。で、振り返って君がいたってことでいいんだな?)
「(金髪かあ)」
振り返ってよくよく見れば『金髪』だ。
特別、趣味ってわけじゃあないが印象深い色ではある。
ちなみに、十板部烙の服装は濃いダークグレーのスーツに金のピアス。ネクタイはしない派だ、
「(『金髪』の『スタンド使い』かあ)」
「(よし。今日はこれでいこう)」
決めた。
決めたとなれば行動をしよう。声をかけたりだとか『気付かれる』ようなことは『しない』。一切『しない』。
何故なら十板部烙は『殺人鬼』であって、『戦闘マニア』ではないし『喧嘩屋』でもないからだ。
密やかに先手を取れるなら躊躇い無くそうするし、先手の内容は情けも容赦もない一撃必殺に他ならない。
相手は『携帯電話に夢中』。
ただでさえ人間の死角である『真上』はこの上なくガラ空きだ。
ズ ギャン!!!
最大射程6m。
長射程を活かしに活かして、『骸骨』が『真上を取る』。そして金髪の後頭部に『肩・肘・手首関節回転』を乗せたパンチを連続して、
具体的に言うと、
頭蓋骨が砕けて脳挫傷を起こすまで、ブチ込む。(破ス精CAB)
参考:
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/263)
869
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/12(水) 23:56:44
やりなおし。
参考:
(ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1311712763/253)
870
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/13(木) 01:04:41
>>868
(人混みに紛れようとする⇒路地に行った金髪美少女が気になる⇒ちょっと路地を見る⇒貴方に背を向けた金髪美少女が見えた。こんな状態です)
(因みにスペックはパス精:DABの間違いじゃないでしょうか?)
『カチッ』
ガラケーを打つ手が止まり、金髪美少女が荒々しく削りだされた黒曜石を身に纏う。
なぜ、奇襲を察知したのか?
携帯の画面に空から降ってくる『骸骨』のヴィジョンが映って見えたからである。
「愚生を狙った攻撃でありますね」
真上から降ってくる『骸骨』のヴィジョンを左手で防いだ(パス精:CBE)
そして、『骸骨』と距離をとって地面のコンクリートに左手を叩きつけ、左手を自傷する(スB)
871
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/13(木) 23:16:25
>>870
(別にアタマのおかしそうな『スタンド使い』などかかわり合いになりたくないので『気にならなかった』が、むしろ退散しようとしたが、そちらがそういうならそうなんだろう)
(また詳細を読んでもらえばわかるが、『骸骨』は主要関節が『球体構造』の『自由自在関節』。そして球体関節の回転力で『打撃威力』を増加する)
さらに加えて言うなら、やってみればわかるが
『使用中の携帯電話の液晶画面を鏡面として利用することは不可能』だ。PCモニタでも同じだが、発光している以上、『反射』は起こり得ないからだ。
故に『察知』はどれだけ早くとも『一撃を食らってから』となる。それ以前に『視覚』『嗅覚』『聴覚』『触覚』『味覚』で『察知』することは『不可能』の状況とタイミングだった。
また『ゴースト・ブレイカー』の能力にも『察知』に役立つ項目は存在しない。
そして既に『接近戦闘』である以上『速度差』は『圧倒的』だ。
『骸骨』は『超スゴい』スピード。
以上を踏まえて、訂正を要求する。
872
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/13(木) 23:34:16
>>871
頭部に一撃を与えると……
バキィ ジャキィミキィ!
殺意を察知したと同時に荒々しく削りだされた黒曜石を纏い、烙と『クライムウェイヴ』を発見。
「誘っていたのは普通のスタンド使いなのですが。警察に差し出すべき人種が釣れたであります」
手に持った携帯を烙に向けてブン投げる(パス精:CBE)
873
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/13(木) 23:47:05
>>872
「この『感触』は・・・」
「君、『見た目程硬くない』な」「こっちのゲンコツは痛めた感じだが、指は無事さ」
『ゴースト・ブレイカー』はあくまで『前腕』にその能力が集中している。
つまり、全身の『防御力』は『装甲』とは言えない。『殴れば徹るし、突けば抜ける』。
その上で『一撃』は入った。
『シャルナ』はその『機動力』をもって、迅速に『間合いを開ける』『べきだった』。つまりもう遅い。
思い切り『後頭部』をブン殴られた状態で、『投擲』という作業はきわめて困難だ。『携帯電話』は明後日の方向に飛んで、壁に当たってコツンと落ちる。
しかももともと、その『指先』では『小物を投げる』という精密動作はそもそも無理だった。
そして『骸骨』は、『ゴースト・B』が『まとい』、『構え』、『投げる』間に、
『殴れる位置』すなわち『至近距離』で、移動も振り払いもされぬまま『次の行動』に移れる『神速の骸骨』は、
『 ク カカカカカカカカカカ――――ッ !! 』
『骸骨』の、その細い『両手の中指』で、淡々と、
ド ヒュ
『ゴースト・ブレイカー』をまとった 『シャルナ』 の 『 目 を抉る』。 (破ス精D ’A’ B)
874
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/13(木) 23:54:11
>>873
中の人が酔っ払いなのでGMを……うぷっ、募集、おぷっ、します。
875
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/13(木) 23:59:44
>>874
了解。
876
:
『路地裏に死線』
:2014/03/14(金) 00:59:58
>>872-875
『烙』は後頭部への痛打を一発、見事に叩き込んだ――
硬い頭を『骸骨』で殴るのは拳を痛めかねない行為ではある。
とはいえ、すぐに支障をきたすようなことはなかった。
『シャルナ』は痛打を受けて……前へと大きく体勢が崩れた。
そのまま、片膝を地面につけて、頭が大きく動く。『幸運にも』。
『 ゾン! 』
『骸骨』が指を突き立てんとした時、頭が動いて若干狙いがずれた。
背面から跳びかかる形となり、奇襲としては文句なしだった。
しかし、そのまま背面から顔面(の眼)に指を突き立てるのには失敗。
頭が大きく動いてしまい、目より若干上。額の近くに食い込むだけで済んだ。
『シャルナ』の揺らいでいた意識が突かれた痛みで明白になる。
互いの体勢は、『シャルナ』が片膝をついて地面に手が触れている状態。
対する『骸骨』は背面から覆いかぶさり、両手を『シャルナ』の頭にかけている。
本体同士の距離は――『6メートル』から、変わらない。
『タラリ・・・・』
『シャルナ』の額と眼の間、眉のあたりに生じた傷から、血が滴った。
877
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/14(金) 01:57:01
>>876
額から流れた血を舐め、降ってきた覆い被さる『骸骨』の股に自分の足を絡めて体勢を崩させ体勢を逆転、がら空きの相手の後頭部に肘を打ち下ろす(パス精:CBE)
「なぜ、私を襲うのであります。あまりにも人間らしくない行為。衝動的な障害行為」
「殺しはしませんが、警察に突き出しても致し方無いと判断」
878
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/14(金) 01:59:00
>>876
『骸骨』は『視聴覚』をもつ。目玉はないくせに。
ともかく、だから、現在の状況は『双方向』的に視覚でわかる。
目は突けなかった。そしてこっちは『骨』だ。食らわせることよりも、食らわないことが重要。なにせ骨だから。
そして『骨』だから、その構造はよく知っている。背中。腰の上。肋骨の、一番下。
『そこは腎臓が格納されている部位』。
『カカカカ―――ァ』
嘲笑とともに、
ギュ リュッ!!
ヒザの回転力を乗せたケリを、『そこにぶち込み』、そして傍らに戻す。一連の流れの中で『攻撃』は行う。
そして
ズ ズズズ
肉からはがれるように浮き上がる『甲冑』のヴィジョン。『発現』する。
879
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/14(金) 02:00:01
分かりにくい書き方になったが、『傍らに戻す』の『傍ら』とは『烙の傍ら』という意味さ。
880
:
『路地裏に死線』
:2014/03/14(金) 02:08:41
>>877-879
『シャルナ』は屈みこんだ体勢から、己の足を伸ばして絡めんとする。
しかし……
ギュ リュッ!!
ビシイ!
それよりも『骸骨』の方が『速い』。
背面から、腎臓のある部位へと膝蹴りが撃ち込まれた!
激痛が再度、『シャルナ』を襲う。
打撃は重くはないが、急所狙いのため鋭い痛みを覚えた。
対して『骸骨』。
ヒョオ オン ッ
ピタ!
本体の傍らへと戻った。更に『烙』は『甲冑』を発現する。
(※『シャルナ』は背面を向けた状態にあるため、『甲冑』はまだ視認できていない。)
881
:
『路地裏に死線』
:2014/03/14(金) 21:48:29
↑↑↑↑↑
隣の通りへ(先はくねっている)
│ │
│ │
│ .シ. 室 左右は小さな店舗となっている。
│ │ 外壁にはガラス窓やエアコンの室外機あり。
│ 窓
窓 │ 道の幅は5メートルほど。
│ │ 互いの間合いは直線距離は6メートル。
室 │ 床はブロック状の石畳となっている。
│ 骸 │
│ 烙 │
│ │
アーケードに通じる
↓↓↓↓↓
882
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/14(金) 22:48:51
>>881
セメントで塗り固めたような無表情のまま立ち上がると『左腕』を盾として構えて後退。
「珍種でありますが、現社会においてはありふれたもの」
「愚生も身の程知らずではありません。じっくりと戦力差を見させていただくのであります」
割れる事を考慮しての戦い方を構築しなければなりません。
相手のスタンドも意味不明ですので。
883
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/15(土) 08:04:02
>>882
追記
『左腕』を盾にして後方に下がる。
884
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/15(土) 14:03:13
>>880
撤回
セメントで塗り固めたような無表情のまま立ち上がると『左腕』を盾として構え、隣の通りに走る(スB)。
「珍種でありますが、現社会においてはありふれたもの」
「愚生も身の程知らずではありません。じっくりと戦力差を見させていただくのであります」
戦闘は、またの時にして欲しいのでありますな。
885
:
烙『クライムウェイヴ』
:2014/03/16(日) 21:51:39
>>880-884
『カカカカ』
「・・・」 『ガ ィ〜 ン』
6mに向かい合い、行動を止める。
よく考えてみたら、今、この金髪君を殺してもそれはあの『金色のスタンド使い』の代替行為でしかない。
なんだか『本命のコに告ったらフられたので風俗いく』みたいな惨めさがあることに、気付いた。
「・・・」「そうだな」
「ちょっとそれはな」
「それに、今の君の反応」
指を一本。
「君の行動と、そこから推測できる判断能力」
二本、三本立てる。
「うん。いつでも殺せるし、全然大した脅威でもない」「興も乗らないから、逃がしてあげよう」
「回れ右して走って帰って、せいぜい感謝して生きて行くといいよ」「じゃあな」
『見逃してあげよう』。帰る。
886
:
シャルナ『ゴースト・ブレイカー』
:2014/03/16(日) 22:25:46
>>885
「た、助かったのでありましょうか?」
額から汗と血を垂れ流しながら呟き。
そして、相手の気が変わらないうちに逃げてしまいましょう。今の愚生では勝てそうにありません。
現れた時と同じスピードで路地の奥に駆け出す。
887
:
『路地裏に死線』
:2014/03/16(日) 22:37:25
>>884
(シャルナ)
君は『左腕』を『盾』として構え、隣の通りに走る。
背面に居た『烙』に『盾』として構えるということは、向き直るということになる。
つまり、走るというより後ろ向きに歩くという形にしかならない。
さらに言えばダメージがある。後頭部を殴られ、急所への鋭い蹴り。
歩く移動速度自体も、全速力というわけにはいかない……
つまり、『後ろへと後ずさるようにしかならない』。
相手のスピードからすれば、すぐに捉えられる距離だ。
しかし――
>>885
(烙)
君は見逃すことを選んだ。殺すにしてもジャンクフード。
味わうに足りない相手――そう見なした。
『ザッザッ』
おびえて後ずさる相手を他所に『帰った』。
【最終結果】
烙:『無傷』
シャルナ:『後頭部に重度の打撲』『背中に打撲』『腎臓への痛打』
『全治一か月』『しばらく血尿が続く』
888
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 01:35:46
この辺でなんか暴力沙汰があったみたいな噂を聞きましたね。
最近は物騒です。いえ、以前からでしょうか?
まあなんにせよ、私(わたくし)の用事はそんなことでなく。
「……」
なんと、なんとです。
私、今日、遊びに誘われたのです。
クラスの女子数名と、遊園地へ。
……遊園地。
イイ思い出はありませんが……まあ、背に腹は代えられません。
「遅い」
しかし、もう『30分』も待たされてるんですが……?
何か嫌な予感がしますね。
ああちなみに私はいつも通りです。
服装はカッターシャツにスカートですし、髪型も同じ。
今日のカッターシャツは白ではなくストライプですけどね。お洒落というやつです。
あと、寒いのでコートは着ていますね。黒で、地味なやつです。
そんな感じで街路樹の近くに設置されたベンチに座っていますよ。
携帯片手に。
(時間は朝か昼。リアルの時刻は関係ないのだ)
889
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 01:46:58
>>888
電話番に徹するとしても、多少の自衛はできた方が当然よい。
故に応用で武器を組む方法を考えていたのだが、
やはりリフレッシュや実地も必要だ。
実地は付箋の一枚もあれば可能な以上、ある意味何時どこでもよい。
で、散歩に出た時に見知った顔を見つけた。
「おや、善知じゃあないか。どうしたんだ?デートか何かなら退散するが」
そう声をかける。
890
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 01:58:33
>>889
「……ン?」
声がかかりました。誰でしょう。
ゼンチ呼びで、男、となると。
「青田さんですか」
「これは奇遇ですね、その後お変わりなく?」
青田さん。私の一つ先輩(だったはず)です。
カレーがわりと好きで、アンテナのようなスタンドを使う方ですね。
「い、いえ、デートなどと! このゼンチめに限って……そのような事をするとでも?」
「クラスメイトと待ち合わせなのです」
「遊園地に行こう、と」
変に心配されると嫌なので、来ない事については言いません。
891
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 02:08:19
>>890
「ああ……どうも着飾ってるらしいと思ったらそういう……。」
基本服に無頓着な身なので、無地からストライプへの変化はお洒落に見える。
「とりあえず、荒事に巻き込まれてはいないよ。」
「ただ……、っと、待ち合わせか。あとどれくらい時間がある?
外で待ってるってことはそんなに余裕がないのかもしれないけど……時間に余裕があるなら、
ちょっと長めになりそうな『荒事』の話があるんだ」
892
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 02:16:04
>>891
「とても大切なイベントなので」
「初ですので」
ええ、本当に。
「安全で平和が一番ですものね、ええ、ええ……」
「……えぇ? そう言いつつ荒事のお話ですか?」
なんでしょうかね。
青田さんは巻き込まれてなくて、しかし私に相談するような?
……はて? 事情を聞いてみますか。
青田さんの言うことなら、あまり無碍にしたくありませんし。
「時間」
…………『30分』です。
ええ、ええ、感づいております。
これはドタキャンというやつです。
あるいは、私を嵌める為の罠。
「……ふ、大丈夫ですよ。ええ」
「お話下さいな、協力出来るかは聞いた上で、です」
もう、いいのです。
それより、青田さんのお話を優先すべきですよ。ええ、ええ……
893
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 02:35:31
>>892
「そうか、有難うな。」
そう言った後、それらに関する話を始める。
「『ヨハネスブルグ』っつー集団が動いているらしい」
「少なくとも、民間人一人が殺され、スタンド使い複数が再起不能にされてる。
加えて、『スタンド使い』を狙っているので僕や君には都合が悪く、さらに、
『殺された民間人』は『スタンド使いであった証拠はない』んだ。僕が聞き逃しただけかもしれないけどね。
つまり、誰に危機が及ぶ可能性も十分にある」
「構成員は黒人のみと聞いているけど、当然黒人にもヨハネスブルグ以外は居る。」
「つまり、『ある程度』までしか制限できず、見方によっては知らない方がマシなくらいさ」
「『協力』は俺の能力上、いらないとはとても言えない。」
「出来れば、何かあった時には教えてくれると助かる」
894
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 02:46:37
>>893
「…………すわ、それは」
ちょっと、思ったより一大事……といいますか。
……漫画の世界のようです。
超能力。
それを使う者たち。
そして、それを狙う悪の集団。
なんとも、ああ、なんとも……恐ろしい話です。現実味のないほど。
「ええ、分かりました、青田さん」
「正直……まだ、実感はわきませんけども」
「その時が来れば、必ずや」
「力をお貸ししましょう、このゼンチも、一人のスタンド使いとして」
青田さんがこのような嘘をつくとは思えません。
ゆえにこれは、『大マジ』
……なら、少なくとも、実感は無くとも。協力の意思は示しましょう。
「……しかし、物騒な世の中です」
「そう思うと私の待ち合わせなどちっぽけな物です、ええ、ふふ」
そう思っておくのです。
895
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 02:58:28
>>894
「……ただ、ま。
正直に言うなら『伝聞』だ。あまり真に受けず、記憶に留めておいてくれると助かる。
裏も取れちゃいねーしな。」
いざというときに止まらぬように、いざが来ぬとて止まらぬように。
「いつぞやみたいに、俺が嘘ついてる可能性もあるんだぜ?」
そう言ってニヤリと笑った後、
「ああ、それとそうさな――」
ぐるりと見回し、監視カメラの類が周囲に無いか探してみよう。
896
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 03:07:15
>>895
「ま」
「何にせよですよ――誰が噂元にせよ、『そんな組織があっても何らおかしくはない』」
「その程度に思っておきます」
「それで問題も無いでしょうし」
いざという時の覚悟の為に。
……あるいは、いざという時が来ないと願って。
「ふふ、それならせいぜい、騙されておきますよ」
「……?」
「何かお探しで?」
はて、何か見せたいものがある感じですけども――?
-------------------------------------------------
『青田』は辺りを見渡す。
――在った。
青田およびゼンチの後方、街灯に防犯カメラが設置されているようだ。
897
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 03:24:46
>>896
「ああ、ちょっと、な。」
右手に携帯電話のアンテナを発現し、防犯カメラに投げつけて設置、
「ちょっと、お手を拝借」
そう言って、小型のアンテナを右手に発現しつつ、柔らかく左手で善知の手を取り、
そこに右手を重ねてアンテナを善知の手に落として設置、
防犯カメラの映像を受信してもらおう。
ちょいと奇術師ぶった行動になるが、まぁ能力を見せるための演出だ、少しくらい許されるだろう。
898
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 18:07:14
>>897
……? なんでしょうか。
今何か投げ付けたようですが……アンテナですかね?
>「ちょっと、お手を拝借」
「えっ、わっ、ちょっ」
「なんですか青田さん、そ、そんないきなり」
「…………あらアンテナ?」
気取り屋なんですねえ。
(防犯カメラの映像を『受信』)
――――っ!
これは……メインストリート?
そして……これ、私達の後ろ姿では? 少し為してみましょう。
(手を上げ、小さく振る……防犯カメラがそれを映す)
やはり! これは……位置的に考えて我々の後方から? 防犯カメラ……でしょうか。
それの映像を、私は今……成る程青田さんの『スタンド能力』で。
「これは……よい能力ですね」
「お仲間として、とても頼もしい」
能力をお見せいただいたのは、信頼されている、と受け取りましょう。
……ありがたいことです。
「私の『イースト・ミーツ・ウェスト』の能力は」
「お話したこと、ありましたっけ」
多分無かったと思いますね。ありましたっけ?
899
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/19(水) 22:39:04
>>898
善知が手を振り、確かめるのを見て取る。
「後ろから自分が見えてるだろう?
そう、俺の能力は『得た感覚の送受信』だ。」
「っと、あの銃の能力、か。竜を放つんだよな?
あの竜が当たった所に何かある、とかか?」
口元に左手を当て、考えるように答える。
900
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/19(水) 22:53:39
>>899
「成る程、成る程」
感覚という事は、つまり視覚に留まらないのでしょうね。
味覚、嗅覚、聴覚。平和的な使い方にも恵まれてそうで大変良い。
……ベタですが『俺の痛みをお前も味わえーー!!』とか、そういうのも出来るんでしょうか。
「龍? ……ああ、我が『イースト・ミーツ・ウェスト』の黒龍弾と白龍弾のことですか!」
「あれは、そういう名前というだけで、形は普通の弾丸ですよ」
「ちなみに名付けは『刺青師』ですけどね。良いセンスしてますよね」
もし私なら……どんな名前を付けたでしょうか。
いえよしましょう、あまりかっこよくはならないのが見え見えです。
「黒龍弾は水を火に、白龍弾は火を水に変える」
「そういう能力です。シンプルですが、強力ですよ。威力は、ですが」
ええ、戦いの為のスタンドである、と自認しています。
「あいにく試して見せるには物騒過ぎますので……またの機会に」
901
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/20(木) 00:05:00
>>900
伝わったようなので善知へ設置したアンテナを解除。
「なるほど、そいつは確かにシンプルで物騒だ、んで――『刺青師』か、成程。」
刺青を入れている、と。何処かは知らねーがな。
「っと、俺の用はそれで終わりさ。」
待ち合わせと言っていたし、立ち去るべきかな、と少し思い、
「そういえば、その善知の友達ってどんな人なんだ?」
本体に監視カメラからの視覚受信を設置、
能力を使って周囲を知覚する。
902
:
ゼンチ『イースト・ミーツ・ウェスト』
:2014/03/20(木) 00:15:41
>>901
……そういえば青田さんは、刺青師の元で目覚めたスタンド使いだとは一言も言ってませんでした。
まあ、別に知られて不都合な情報でもありませんか。
……っと、視界が消えましたね。
アンテナは解除されたようです。
「ええ、貴重なお話をどうも」
「友達ですか? ああ……普通の方ですよ。クラスメイトの女子で」
「別にこれといって不良でも、優等でもない」
「……普通の女子です」
「とはいえ待ち合わせは、どうも勘違いだったようですがね」
「……帰ります。青田さん、また会う日までお元気で」
では、帰宅します。
――そして帰宅中に待ち合わせ場所の間違いに気付いたゼンチは、一時間遅れで集合し、顰蹙を買ったが別の話である。
903
:
青田『トライブ・コールド・クエスト』
:2014/03/20(木) 00:25:21
>>902
監視カメラからの感覚を受信、もしドタキャンの類で遠巻きに嘲笑っているなら、とも思ったがそういうわけではないようだ。
「ああ、そういうもんか……。ま、その方が厄介ごとには巻き込まれねーだろうさ」
「また」
そう言って見送り、自分もまた立ち去る。
904
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/21(金) 21:57:27
――『メインストリート』に面した小さな公園。
そのベンチで、一人の男が鬼気迫る表情で、
手にした紙束に鉛筆で何かを書き込んでいる。
905
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/21(金) 23:09:36
>>904
V系の格好をした低身長な少年が歩いている。
なにやら必死そうな天野が目に止まったところだ。
「……」
906
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/21(金) 23:09:42
>>904
「超、死にそーな顔してんね」
紙束に視線を落とす天野に、陰がかかる。
顔を上げたなら、ごわごわのコートを着た女が目に映るだろう。
「取り込み中なら失礼だけど、
ちょっとどけてくんない?」
907
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/21(金) 23:22:02
>>905
剣淵が道を歩いていると、公園のベンチに座って必死な様子で何かを書き留めている男の姿が目に入った。
何の気なしに覗いてみると……
「…………」
男の持っている紙には全て『五線譜』が印刷されている。
男はその上から音符やら記号やらを一心不乱に鉛筆で書き込んでっている。
そんな男に、コートを着た女が話しかけてきたのに、剣淵も気づいた。
>>906
「……あ?」
四条の呼びかけに反応し、天野は顔を上げた。
その表情にも、声色にも、不機嫌そうな空気が露骨に現れている。
天野の手元にある紙束が、『楽譜』であることに四条も気づくだろう。
908
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/21(金) 23:31:24
>>906-907
『天野』へ歩み寄り声をかける。
「ちょっとした好奇心で尋ねるんだが……」
「『作曲』か?」
『四条』を見る。
「取り込み中か?」
909
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/21(金) 23:34:14
>>907
「あっはは、何?怒らせちゃった?
気に障ったなら失礼。ってね」
コートのポケットから、両手を出して、ひらひらと振る。
コートと同じ色の手袋を、片手だけしているようだ。
「これ、失くしちゃってさ。探してんのよね。
失せ物を見つけるには、
元居た場所に戻るのが一番ってこと。踏んでない?
それか、ベンチの下とか………」
軽そうな口調で話しかけながら、
ごそごそと天野の周囲を探りはじめる。
>>908
「んー? 何々?
やー、取り込み中っちゃ、そーかな?」
かがみこんでベンチの下を覗きながら、
顔を向けずに返事をする。
910
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/21(金) 23:45:52
>>909
「…………」
四条の言葉を受け、天野は無言でベンチを立った。
軽げな四条とは対照的に、全身から重々しい空気を漂わせている。
>>908
「……ああ、そうだが……?」
ベンチを立った男は、剣淵の質問に、
手元の楽譜に目を向けたまま返答した。
そうして突っ立ったまま楽譜に鉛筆をガリガリと走らせていく。
911
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/21(金) 23:57:52
>>909
(四条)
「ん?」
「もしかして、これのことか?」
手に手袋を持って見せる。
「さっき来る途中落ちていた。
風に吹かれて汚れるのも不憫だったからとりあえず拾ったんだが」
>>910
(天野)
「俺様は天才ミュージシャンの『KUREYA』だ」
「その楽譜を見てやっても構わないぜ」
実際の目線は見上げる形だが、態度は相手を見下した言い方だ。
912
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/22(土) 00:05:53
>>910-911
「ああー、ゴメン、無かったっぽい。
あっはは、ホント怒んないでよ。
仕方ないじゃん。公共の場なんだからさー」
ベンチを一通り調べた後、
軽く舌を出して、天野に謝る。
「手袋を失くす事もあるし、
バカ女に絡まれることもあるってこと。
『みんなのベンチ』はね」
「そんで何々?作曲?
超スゴイじゃん! 作曲ったらアレよね。
『諸君!喝采を!喜劇は終わった!』ってさ」
>>911
「ええっ、何その奇蹟!
マジに私のじゃん! 超サンキュー!
ほら、私のってコートとあわしてるからさー。
このままじゃ手首ちょん切るか、全部買い換えるかってとこだったんだって!」
手袋をまじまじと眺めて、
大袈裟に喜んで受け取ろうとする。
「そんで『ミュージシャン』!
『手袋見つけるのうまい』上に『ミュージシャン』!って、
サイコーじゃん!籍入れなきゃ籍!」
913
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 00:13:26
>>911
ピタッ
剣淵の言葉に反応し、鉛筆を走らせていた手が止まった。
「…………。
何、だって?」
――天野織彦は職業作曲家である。
決して有名ではないが、まがりなりにも己の楽才一つで身を立てているという自負がある。
そして、この種の『クリエイター業』に従事する人間の常として、
「……貴様、
この天野織彦に……意見しようっていうのか……?」
天野織彦は自分の創作に対して、
『アマチュアに上から目線で来られる』のが『大嫌い』だった。
>>912
天野に謝罪するが、返事は来ない。
見ると、天野は不機嫌を通り越して、今にも爆発しそうな剣呑極まる空気を発している。
どうやら目の前のビジュアル系ルックスの少年が、彼を怒らせたような様子である。
914
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/22(土) 00:21:39
>>912
「面白い女だな」
「……ッフ」
さりげなく嘲笑する。
この嘲笑は勿論、
『俺様の崇高な審美感からしたらとても恥ずかしくて着れないようなダサいファッションに対して冗談とはいえそんなにマジになれるのかよ』
という意味の嘲笑である。
「籍?賞賛の言葉は嬉しい。だが断る。
申し訳無いが俺様には愛してる人物がスデに居るのでな。気持ちだけ受け取ってやる」
>>913
「『意見』」
「如何にも」
「作曲しているクセに耳が聞こえないのか?」
「もう一度言うが、俺様がその楽譜を評価してやっても構わないぜ?」
「まだ俺様に見せられる段階に無いと言うんだったら勿論無理強いはしないが」
溢れ出る絶対的な自信。
あくまで上から目線だ。
915
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/22(土) 00:33:37
>>913-914
「何か知んないけど超失礼なこと思わなかった?
……じゃなかった! いきなり何言ってんの君!」
上から目線を二段重ねる剣淵に、
仲裁すべく、二人の間に入る(物理的に)。
「何いきなり喧嘩吹っかけてんのって!
こんな公園で孤高の芸術家気取りってやってる奴なんて、
どーせプライド高いばっかで、めんどくせーってわかんじゃん!」
次は天野へ、ピシッと指をつきつけて。
「あんたも!こんなん勘違い中学生の言うことに、
一々目くじら立ててもしゃーないって!
自分で天才って言う奴なんて、ほんとのバカか超バカしかいないんだから!」
逆効果かもしれない。
916
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 00:53:01
>>914
「…………………。
評価、か……」
ひたすらに尊大な物言いの剣淵に対し、
天野は喉奥から火山が鳴動するかのような重低音を絞り出した。
「…………楽譜というのは、極論すれば設計図や指示書のようなものだ。
奏でられて初めて『音楽』としてこの世界に産まれ落ちる……そうだろう?」
――その瞬間、
天野の背後から『人型の像』が凄まじい勢いで飛び出すように姿を顕現させた。
まるで『星空』を人の形にくりぬいて、その上から『タキシード』を着せたようなビジョン。
「――――この楽譜に書かれた曲、
聞かせてやるよ……今ここでな……!!」
シュバァン!
天野の言葉に呼応するかのように、
『人型の像』は天野の肩越しに、その手に持った『タクト』を斜めに振り下ろし、
そしてすぐさま跳ね上がるように振り上げ、先端の『光』が虚空に『V字』の軌跡(ライン)を描く。
指揮法図形、『二拍子』。
これによって剣淵の『魂』を『楽器』に変える――!
>>915
仲裁を買って出た四条だったが、
それに割りこむように天野が『スタンド』を発現させた。
指揮者のような格好のスタンドが『二拍子』を刻むようにタクトを振りぬく。
……四条には与り知らぬことではあるが、
天野のスタンド能力は、「スタンドの指揮を見せた相手の『魂』を『楽器』にし取り出す」というものである。
(⇒ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1324311260/92)
よって、四条が天野のスタンドの動きを目で追ってしまった場合、
その手元には一挺の『楽器』が出現するだろう。
(その場合、楽器の種類が何であるかは四条PLが決めてください。そういうルールです)
917
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/22(土) 01:17:16
>>915-916
「ちなみに教えてやるが……
俺様が愛してやまない人物とは『俺様』のことだ」
自分自身に尊大なる嫉妬を抱いているのだ。
「俺様は『ナルシスト』だからな」
堂々としている。
仲裁をする四条の言葉は途中からほとんど耳に入ってこなかった。
なぜなら天野の『スタンド』発現と、その能力により手元に一本の『クラシックギター』が出現したからである。
ゴ
「なんだ……」
ゴ ゴ ゴ
「これは」
指揮のリズムに合わせてギターの『演奏』が始まる。
918
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/22(土) 01:33:58
>>916-917
「は?何……こ、れは……。
……私に、何したの?」
天野の背後に発現したスタンド。
そして自らの胸より現れた、くすんだ色の『クラリネット』を認識する。
と同時に、もう動いている。
「『ガレージ・インク』」
自らの『魂の楽器』をその身に抱え込むと、
そのまま、背後に発現した、巨大な『アルマジロ』の『スタンド』へと倒れ込む。
その身体を、『スタンド』が抱え込み、『球体』状に丸まった!
(これは、私の……『引き出された』。
の、は……『敵』?)
919
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 01:43:26
>>917
突如、手元に現れた『クラシックギター』に瞠目する剣淵。
その驚愕をよそに、天野の背後に出現した『スタンド』が
右手のタクトを高々と天に向け掲げる。
『クッ』
――――その瞬間、
剣淵の脳内に膨大な情報が瀑布のごとく流れ込んできた。
それは、紛れも無く一つの『楽譜』だった。
メロディの音階。コードの進行。リズムの運び。
そしてそれらの音表現に乗せるべき情感の機微、
内に響かせるべき細やかなニュアンス……
渾然一体となったそれらの情報が言語や記号による説明の域を超え、
刹那の内に、それら全てが直感的に瞭然と理解できたことを剣淵は感じ取るだろう。
そして導かれるように自然と剣淵の指は『クラシックギター』の弦へと掛けられ、
アインザッツ
「『シンフォニティ』――――『 開 幕 』」
『演奏』が始まった。
>>918
突然、自分の胸より出現した『クラリネット』。
これはスタンド攻撃――そう判断し、自らのスタンド『ガレージ・インク』を発現し、
自らの身体を抱え込ませ、そのまま球状化……『装甲』による鉄壁の防御態勢を取った。
だが、そこに続いたのは攻撃ではなく、
『クラシックギター』の演奏だった。
それは強く、美しく、優雅で、繊細で――
音楽を形容するあらゆる言葉が詰め込まれたかのようなまさに『名演』。
『ガレージ・インク』に包まれた四条にも否応なく響き浸透してゆく。
920
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/22(土) 02:00:19
>>918-919
「これは……」
ゴ
ゴ ゴ
剣淵は自らの魂が奏でる音の一つ一つに心を震わせていた。
「素晴らしい……
これが、この、たった今発現した『クラシックギター』こそが俺様の新たなる『才能』か……」
♪
♪
「『ノって』来たぜ」
「俺様の『歌』を聴け」
突然演奏の質が格段に上がったかと思うと、
剣淵は演奏に合わせて歌い出した。
921
:
四条愛子『ガレージ・インク』
:2014/03/22(土) 02:11:47
>>919-920
(こいつの、この『能力』……
『曝け出す』のは、嫌…………!)
魂に染み渡るようなその『音楽』。
そして腕の中の『楽器』の手触りに、
『ガレージ・インク』の内部で硬く目を瞑る。
ドギャギャギャギャッ!!
音楽をかき消すように高速回転する『ガレージ・インク』は、
そのまま公園の出口の方へ向け、転がり消えていった。
922
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 02:21:47
>>920
どこまでも自分本位な思考展開によって、突如出現した『クラシックギター』の謎に答えを出し、
剣淵は自らこの『演奏』に興じることを選んだ。
(…………ほぅ)
その瞬間、響き渡る『演奏』の質に変化が生じたことを天野も感じ取った。
『シンフォニティ』の指揮下による『強制演奏』は、
相手がその楽器の演奏技術を有し、かつ自ら積極的に演奏に参加する意志を持った場合、
そのクオリティが格段に向上することがある。
(でかい口を叩くだけあってそれなりに『出来る』ということか……)
天野は『シンフォニティ』の指揮を継続しながら、剣淵の歌声に傾聴してみる。
>>921
自分の『魂』を外に『出される』。
その感触に強い嫌悪感を覚えた四条は、
『ガレージ・インク』を操作してその場を離脱した。
幸い(?)にも天野と剣淵は『演奏』に夢中になっており、
四条の離脱を邪魔するものは何もなかった。
数十メートルほど公園から離れたところで、
『クラリネット』が自分の胸の中に戻っていくことを確認した。
923
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/22(土) 02:32:58
>>921
剣淵は自分の演奏に夢中だった。
>>922
曲のタイトルは『Narcissus』(Classic,Ver)
自己心酔の真骨頂な歌詞だ。
自分の傍らから現れたギター、それを離したくない意識、心を揺さぶる演奏。
完全に『クラシックギター』とその演奏は自己の才能の産物だと確信している。
クラシックとロックの融合した演奏が周囲に響き渡る。
924
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 02:44:52
>>923
自分の内から溢れだしてきた(と剣淵が考えている)メロディに歌詞を乗せ、
『クラシックギター』の『弾き語り』を披露した。
朗々とした歌声が周囲に響き渡る――
が、そのとき突然、
剣淵の頭の中に浮かんでいた『楽譜』が忽然と消え失せた。
指の動きからも、先ほどまでの『何かに導かれる』ような感覚は失していた。
「……以上だ」
天野の呟きと共に、背後の『シンフォニティ』はタクトを降ろした。
それによって『強制演奏』は終了……剣淵の頭から情報が消えたのはそのためだ。
「これが、今さっき書いていた『楽譜』の内容だ。
最も、途中までしか出来てないんで変なところで終わってしまった形になったがな」
そう言って、手元の紙面を剣淵に提示する。
そこに書かれている内容は、先ほど剣淵が『自分の中に降ってきた』と感じた楽曲そのままであることに気づくだろう。
925
:
剣淵紅也『ガイデッド・バイ・ヴォイシズ』
:2014/03/22(土) 03:04:14
>>924
「フム」
そ い つ
「なるほど……『シンフォニティ』の仕業か」
『楽譜』には目を向けなかった。
先ほど頭へ直に流れ込んできたので見る必要がなかったからだ。
パチパチパチ
短い拍手を送る。
「ブラボー、賞賛するぜ」
そう言うとそそくさと踵を返す。
「『能力』の『演奏』じゃあない、俺様の『歌』をな」
そのまま去っていった。
926
:
天野織彦『シンフォニティ』
:2014/03/22(土) 03:07:45
>>925
「…………。
マジで何なんだアイツ……」
もはや掛けるべき言葉もなく、
去ってゆく剣淵の姿を見送った。
927
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/22(土) 23:22:15
時刻は昼過ぎ。
商店街は『ダイナー』の向かいに位置する本屋。
ブラックとワインレッドが走ったサイケな柄の作業着を着た男が、
その店のレジの中でパイプ椅子に深々と腰掛け、チュッパチャップスを咥えながら漫画雑誌を読んでいる。
その様は店員のソレとは程遠い。
「怠い」
928
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/22(土) 23:33:12
>>927
「 トォオ――ッ 」
ライダーキックだ!
929
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/22(土) 23:33:22
>>927
「何読んでんの、おにーさん」
ニンジンのように赤いガキが話しかけて来た。
目を隠すオレンジの頭髪、そばかす、ひょろ長のっぽ。典型的な『ジンジャー』だ。
ダウンコートとジーンズは着古しているのか、擦れてボロボロ。野良犬のよう。
「いちおー聞くけど、ここの『店員』さんダヨネ?」
言う割に、こちらも『客』かどうかもあやしい。
930
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/22(土) 23:35:59
>>927
「お客さん来ませんね」
銀ラインの入った奇妙な黒服に銀髪銀目の男が同じく店に立っている。
「フォッフォッフォッ……このままではこの書店が潰れるのは時間の問題と言えましょう」
「むぅ、それにしてもこの星のアリさんという生物は素敵ですね……ムラムラします」
棚の本を整理しつつ、昆虫図鑑を開いてムラムラしている。
>>928
「オオ、あれは昆虫型ヒーローの必殺の技」
>>929
「いらっしゃいませ」
931
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/22(土) 23:45:05
>>928
「 うおッ!! 」
不意に蹴りを喰らって椅子から転げ落ちる。
「いきなり何すんだお前は、いい加減ライダーごっこは卒業しろ」
尻をさすりながらノソノソと起き上がる。
>>929
こちらもボサボサの脂ぎった髪とキツイ臭いを放っており負けず劣らず野良犬のようだ。
「『ジャンプ』だ」
「どっこからどー見ても店員だぜ。お前こそ何しに来たんだ?」
「喰うか?」
そう言って百武はくわえていたチュッパチャップスを差し出してきた。
932
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/22(土) 23:47:24
>>930
「おう、ロイド。そんな本見てないで
レジ、店番代われ」
手招きする。
さっさと遊びに行きたいのだ。
933
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/22(土) 23:52:23
>>929
(ダビデ)
前髪に白いラインのメッシュ入りの見た目小学生男子が蹴り入れてる。
>>930
(ロイド)
いつも通りの日常風景であった。
さぼりには正義の鉄槌が下るのだ。
>>931
(ヒャック)
「サボるんじゃないッ! ほら、デュエルスペースの掃除でもしなよ!
これからアホほど小学生くるんだよ! ドリンクの補充も!」
デュエルスペースのある本屋。薄墨書店。
カードゲームも取り扱っているのだ。
934
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/22(土) 23:55:10
>>930
「いらっしゃいますぜ。おにーさんも『店員』? 多いね」
赤いガキが話しかけてくる。おそらく日本人ではないが、そのへんの区別とかって分かるのだろうか。
>>931
「……いや、どっからどー見ても『ウォーリー』だぜ」
「オレ? いや、なんか高そうな本とかあったらもらってこーかなーッ て」
> 「喰うか?」
Really
「え? マジ? …いいの?」 「サンキューッ サービスいいね、このお店」 レロレロ
躊躇なくチュッパチャップスを咥える。何味だろう。
>>933
(…気合入ってンなー)
ライダーキックをぼんやり眺めている。
(絵的におもしれーからもうちょっと見てよう)
935
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 00:08:55
>>932
「了解しました。
『シショー』の命令とあらば、我が惑星クレンダスの名にかけて見事店番を完遂いたしましょう」(チキチキ)
パタンと昆虫図鑑を閉じて、レジに向かう。
>>933
「デュエルスペース……果たし合い宇宙。
今日も今日とて、地球は戦闘に包まれております。」
「おお。懐かしき平和な我が惑星クレンダスよ。
彼の星の光がこの地球にも満たされますよう」
天に祈りをささげている。
>>934
「外国産のホモ・サピエンス若年個体と見受けられます。」(ピーポポピポピー)
「個体仮称:レッド と命名」(ブンブンチキチキ)
ブツブツと独り言を言っている。
>「いらっしゃいますぜ。おにーさんも『店員』? 多いね」
「その通りです。私も店員です。こんにちは」
深々と挨拶をする。
「店員数の多さ……肯定。
この書店は、店員数の多さを人件費の削減をもって、運営を可能としているのです」(ピピッ)
936
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 00:19:22
>>933
(ザッシー)
「へいへい……」
空返事を返しホウキを手にもつ。
>>934
(ニンジン)
味はミルクコーヒーだ。
「それはもう飽きたからな」
そう言ってレジの脇に置いてあるチュッパチャップスを一本取って包をとり口にくわえた。
「レロレロ」
「お、プリン味もいいな」
「『ウォーリー』ィ?
そういうお前は採れたての『ニンジン』みてーだな」
「高そうな本……?
ああ、好きなの持ってっていいぜ」
百武は『ダビデ』の姿にとても親近感を覚えた。
「つーかなんでお前そんな汚ねぇんだ?」
>>935
(弟子)
「おう、素直でいいな」
「クレンダスはよくわからないが」
「それと手が空いているうちはドリンクの補充も頼んだぜ」
937
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 00:30:18
>>934
(ダビデ)
「いらっしゃいお客様。
この時間帯ってことは対戦にきたの?
でも、きょうの大会は小学生の部だよ」
なんか勘違いされてるっぽい。
>>935
(ロイド)
「ロイドくんいつもカンちがいしてるけど、あれマジじゃないからね。
あそび……のほうがまずいのかな。この場合。わかんないや」
異星間コミュニケーションの難しさに思い悩む。
「あそこのドリンククーラーに煮出したウーロン茶つめておいてね。
氷もいっしょに。紙コップはもう用意しといてあるから」
>>936
(ヒャック)
「ゴミひとつがあるごとに万引きが十人増える!
店内の乱れは犯罪者を招くんだからね!」
強く主張した。ガルガルと唸りながら監視している。
938
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 00:35:57
>>935
(店員その2)
「うっ… おにーさんの日本語むずかしーぜ…」 「ジャクネンジン?」
「あっ、俺ダビデね、『ダビデ』。是非そう呼ぶべき」
深々と挨拶してくれる店員に、ぷらぷらと手を振った。
「おー そういう『等分割』の話なら、俺も得意だぜーッ」
スタンド能力的な意味で。
「一個のリンゴを二人で割るのか、四人で割るのかってーヤツだろ?」
「人数が多い方が、取り分が小さくなる。オーケイ?」
>>936
(店員その1)
「んめぇぇえ」 レロレロ
「おにーさん良い人だ」
懐き始めた。
carrot
「『ニンジン』? よく言われる。採れたてって言われたのは初めてだけど…へへ」
「ホントに? 図鑑百貨とか、辞書とかも持ってっていい?」
なんか照れている。
ところでプリン味は至高。
「あー、服これしか持ってねーンだよね。拾ったやつで、破けてないやつ」
>>937
(ライダーキックの子)
実はダビデは結構のっぽだ。
まあでも声は少年そのものなので、ガキと言えばガキに見えるかもしれない。
「うん? 対戦? ナニソレ」
「いやいや、本持ってこうと思ってサー。おにーさんも『いい』って言ってくれたし」
雑誌のある棚をテキトーに漁る。
「対戦って、ストリートファイトってこと? 俺、そんな強くねーよ」
「あっ、それより一番高い本ってどれ? 高く売れそーなの」
939
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 00:54:44
>>936
(百武)
「『シショー』よりの伝達確認。
新任務:『手が空いているうちはドリンクの補充』。了解。」
「ウーロンチャでよろしいでしょうか」
>>937
(薄墨)
「しかし、『ザッシー』。
ホモ・サピエンス若年個体『ショーガクセー』たちの果たし合い(デュエル)に
対する情熱的狂乱夢中ぶりはホモ・サピエンス種の闘争本能の発露と見て、
これは我らが惑星クレンダスによる統制の必要性を感じざるを……」(プツッ)
「新任務:『ドリンククーラーへの煮出しウーロン茶の追加』。了解」
「『ウーロンチャ』に対する耐熱防御開始。
……『パッケージ・フロム・ホーム』」
ウィンウィンウィンカシャカシャカシャ……手の先がパネル状にひっくり返って黒色へと変わる。
煮出したウーロン茶のヤカンを『素手』で持ち、作業を始めた。
>>938
「個体名上書き……『ダビデ』と呼称。
よろしく『ダビデ』、私の名前はヌ・ロイドパ・スバルト」
「そう、『取り分が少ない』。この書店は少ない売り上げを、少ない人件費で持って補っているのです。
しかし、我が船体は少ないエネルギーでも駆動が可能なので、この状況にも耐えうるのです」
「そう。我が惑星クレンダスの省エネルギー技術がこの星での生存を可能にしているのです。
おお、素晴らしき我が惑星クレンダスの技術。」
自賛している。
940
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 01:11:01
>>937
(ザッシー)
「まぁま、そうカッカすんなって」
人参小僧へ本をタダであげている。
「ザッシー、喰うか?」
くわえていたチュッパチャップスを差し出した。
プリン味も飽きたのだ。
>>938
(ニンジン)
「あぁ、でも『昆虫図鑑』はダメだぜ。そこの『宇宙人』が気に入ってるからな」
レジの『店員2』を指さして言う。
「お前可哀想なヤツだなー、ちょっと前の俺みたいだぜ……。
お前……ウチに来いよ」
ニンジンを自分と重ね合わせると放ってはおけない。
>>939
(ロイド)
「よろしいよ」
「あと、コーラもな」
941
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 01:17:22
>>938
(ダビデ)
「ん? ン? ン?」
あまりの堂々とした万引き宣言に驚いた。
首を傾げて今言った言葉を確認している。
「ちょっとまったー! ぬすむとかダメだよ!」
>>939
(ロイド)
「コワいこといってる! コワい!」
『統制』って!
いかん、これは不毛な戦いをやめさせねば。
「つか、べんりだよね。その手……」
「いや、それよりもこっちの万引き宣言のほうを」
忙しかった。体がいくつもほしい。
>>940
(ヒャック)
「食いさしをひとにわたすなー!」
ズギュ!
人型のスタンドが発現!
指先から『口紅の爪』が伸びる!
「傷描くよ! 傷!」
942
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 01:37:13
>>939
「お、おお… まさかのフルネーム」
「ヌっていうのか。こちらこそよろしくなッ、ヌ!」
「でも珍しい名前って言われない?」
聞き覚えの無い惑星に困惑しつつ。
「クレンダス… どこ? え、地球生まれじゃないの?」
「あ、アンタ…もしかして…」
ちょっと目を輝かせている。
>>940
「『昆虫図鑑』ダメかー。ヘラクレスオオカブトとかカッチョいいんだけど…」
ちょっと落胆している。
表情の変化がめまぐるしい。
> 「お前可哀想なヤツだなー、ちょっと前の俺みたいだぜ……。
> お前……ウチに来いよ」
「…え、いいの?」
「親に捨てられたとか、そういう複雑な事情があるわけじゃあないンだけど…」
困惑している。
嫌がっているとかではなく、小生意気で厚顔無恥なこの少年にしては珍しく、『遠慮』している。
>>941
「ぬ、『盗む』だなんて…人聞き悪いぜボーイ、ハハハ…」
「これは、そう、『拝借』。レンタルだよ…転売予定だけど」
ようやくちょっとあせりだした。
「……ダメ? 一冊でいいんだけどなーッ たったの一冊だけでサー」
943
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 01:48:37
>>940
(百武)
「コーラ。
『オラ・コーラ』でよろしいでしょうか。
情報検索……たしか冷蔵庫に買い置きが。」
>>941
(薄墨)
「新任務:『万引きの制止』。了解。」
黒色に変化した右手で熱いウーロン茶のヤカンを持ちながら、
「……『プリズン・バーズ』」(ニョニョニョ)
左手の二指が伸びて『ダビデ』の足の方を向く。
>>942
(ダビデ)
「ヌはクレンダスにおいて一般的すぎる名称ですので、できれば『ロイド』とお呼び下さい」
男の右手は黒色に変化して、左手の二指は異常な長さに伸びている……少なくとも普通の人間ではないように見える。
「そして、泥棒はいけません、『ダビデ』。」
ミョミョミョミョミョ……そして、謎の力場を感じ、ダビデの右ひざの力が抜ける。 カックーン
944
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 01:57:12
>>941
「本当に食わないのか?俺達知らない仲じゃあるまいし」
「それに、こっち側はまだしゃぶってないから新しい」
片手でなだめる仕草をしながら『チュッパチャップス』をもう一度差し出す。
「そーゆーの良くないぜ。バンジーだかダンジーだかも言ってただろ?
暴力反対だぜ」
「あとそのニンジン小僧ここに置くぞ」 「いいだろ?」
>>942
「いいぜ、別に。
ただし俺の分の仕事もやってもらうがな」
>>943
「うむ、よろしい」
「あとオレにウーロン茶をくれ」
945
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 02:08:37
>>942
(ダビデ)
「ダメにきまってんでしょ!
ここ! 本屋! 僕! 売る!
それ以外! NO! NOね!
リピート・アフター・ミー! NO!」
噛んで含めるように説教だ。年下なのに。
>>943
(ロイド)
「お、なに、あたらしい何か?」
ちょっとドキワクだ。何が起きるんだろうか。
>>944
(ヒャック)
「ヒャックのくせに正論を……
まあいいや。もらっとくけど。
あとお客にやんないでね。衛生上問題あるから」
しょうがないなあ、と飴を受け取った。
>「あとそのニンジン小僧ここに置くぞ」 「いいだろ?」
「ホントしょうがないな……ってまてぇィ!
なに? え? 犬? 犬的な扱い? なんで人預かるのがそんな軽いかな〜ッ?!」
946
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 02:19:05
>>943
「『ヌ』… いや、『ロイド』… いや! 『ロイド』さんッ!」
「あ、アンタぁ…もし、かして… はふンッ!」
肝心なタイミングで膝カックンされた。答えは迷宮入りである。
謎は謎のままだからこそ価値があるのかもしれない。
>>944
「やっ… やるよォ〜〜! それくらい全然」
「湯気の出てる食いモンと、屋根のある部屋で寝られンなら全然やるッ!」
ちょっと涙目だ。目は隠れてるけど。
「おにーさん、マジに良い人じゃねーか! さっすがジャパン、サムライの国だね」
「俺、『ダビデ』って言うんだ」 「おにーさん、名前は?」
>>945
「の、NO…! Sir, Yes Sir!」 「あっ、Repeat の発音ちょっと違うぜ。もっと舌を奥に…」
無駄にネイティブ。
「なんかそーゆーワケで、俺ここに住むからヨロピクねーッ」
947
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 02:23:27
>>945
「あ、そのプリン味のやつ いらねーなら俺にくれッ」
「紙に包んで、明日の朝に舐めるから」
948
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 02:30:17
>>944
(百武)
「承知しました、『シショー』」
タポタポタポ……氷を入れた紙コップにウーロン茶を注いでいく
「はい、どうぞ。」
スタスタスタ……百武にウーロン茶を手渡す。
「『オラ・コーラ』の方も用意しますので、少々お待ちください。」
>>945
(薄墨)
カックーン……左手を向けられた『ダビデ』少年の膝がカックンしている。
「よくぞ聞いてくれました。
これぞ我が宇宙船の復活せし装備が1つ『プリズン・バーズ』でございます」
>>946
(ダビデ)
「膝カックンの刑でございます」
「窃盗は断罪すべし……我が惑星『クレンダス』と地球の共通の認識でありますれば。」
ミョミョミョ……ロイドの左手の2指の長さが元に戻っていく。
と同時に『ダビデ』の足にも力が入るようになった。
949
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 02:34:59
>>945
「いいだろ別に、賑やかになっていーじゃん」
鼻ほじってる。
> 「なんかそーゆーワケで、俺ここに住むからヨロピクねーッ」
「ほら!お前もヨロピクって言えよッ!!」
>>946
「おう、いい心意気だな。ヨロピク」
「俺は『百武 亘(ヒャクタケ ワタル)』。
そこのアホ宇宙人には師匠って呼ばれてるが『ヒャック』でいいぜ」
「お前は『ニンジン』でいいな」
>>948
「おお、サンキュー。口の中甘ったるくなったからな」
ゴクゴク
ウーロン茶を飲む。
「それとそこのニンジンみたいなやつも今日からここに住み込むことになった。よろしく」
950
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 02:42:33
>>946-947
(ダビデ)
>>949
(ヒャック)
「お ま え ら ァ――z___ッ」
ダビデに飴を投げつけつつ、二人に指を突きつける。
「家主だれ? 僕! 店の管理とかやってるの誰? 僕!
誰が一番偉い? 僕! 僕なの! それをヒャックはお貴族様かー!」
「リピィート・アフター・ミー! 誰がえらい? 僕!」
発音を訂正した。
こういうアドバイスは素直に受け入れる。
「おねがいしますの一言もないぞー!」
>>948
(ロイド)
「うわ。超便利じゃん」
対万引き用兵器に最高だねこれは。
逃げられないし、逃さないし。
「……どう思う? 客人増えるとおかず一品減るけど」
比較的真面目枠のロイドに相談だ。
951
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 02:50:40
>>948
「くっ…豚のエサ食うよりマシって考えるしかねー」
甘んじて膝カックンの刑を受けた。
「……」
(…この生命体と同じ職場でアルバイトだぜーッ)
じっと指の変化を見つめている。
きらきらした目で見つめている。髪で隠れてるけど。
>>949
「『ニンジン』… どっちかっつーと『ダビデ』の方が…」
「いやまあ『ヒャック』さんになら『ニンジン』呼びでいーや」
諦めた。
「ねっ ねっ あの人…えーと、ロイド? マジで宇宙人なん?」
すすす、と擦り寄って、こっそり聞く。だいぶ懐いたようだ。
>>950
「『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』!!」
飴をキャッチ(パス精DAC)!
そのまま『SLU』の能力で、飴をはんぶんこする。
「まあまあ、怒るなよ。ホラ、これ半分あげるからさ」
「Good!」 「アンタ英語上手くなるよ!」
褒めた。
「…アンタがダメって言うなら諦めるよォ。でも『お願いします』。
雑用でも掃除でも何でもやるぜーッ ほら、ジャパニーズ・DOGEZA!」
地面に這いつくばり、涅槃像のポーズだ!
微妙に間違っている。
952
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 03:01:51
>>949
(百武)
「冷蔵庫に『オラ・コーラ』を確認」(チキチキ)
コポコポコポ……冷蔵庫から『オラ・コーラ』のペットボトルを取り出し、氷の入った紙コップに注ぐ。
「こちら『オラ・コーラ』になります」
シュタッ……『オラ・コーラ』を百武の元へ届ける。
>>950
(薄墨)
「食糧費のさらなる削減ですか」(ピコピコピー)
「私は最低限、砂糖水一杯あれば一か月は活動可能ですので……
そう、たとえばこの『オラ・コーラ』一杯で……」
コポコポコポ……自分の分の『オラ・コーラ』も紙コップに注ぐ。
ゴクゴクゴク……飲む。
「あと一か月は活動可能でございます」
「おお、素晴らしきは我が惑星クレンダスの省エネ技術!」(ピコピコーン)
自賛した。
>>951
(ダビデ)
> 「『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』!!」
「おや、彼も『Sの力』の持ち主ですか」(チキチキ)
「やはり、ホモ・サピエンスの力には更なる調査が必要な模様ですな……。
ふむぅ……これが我が惑星『クレンダス』の脅威となるようであればいっそ地球ごと……」
考え込む。
953
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 03:11:16
>>950
キレてしまった薄墨を見て自分が居候の身であることを久しぶりに思い出した。
「しまった……あまりにも居心地が良すぎて半分くらい貴族だと思ってた」
> 「リピィート・アフター・ミー! 誰がえらい? 僕!」
「誰がえらい?僕!」
百武が偉いことになるな。
>>951
「『ニンジン』のが覚えやすい」
外見と直結するからな。
「マジに宇宙人だぜ。俺が拾って来た。ちょっと記憶失っててアホみてーだけどいいやつだぜ。
仲良くしてやってくれ」
>>952
「気が効くな」
グビグビ
「プファー!ウンメェ〜〜〜」
喉をならして飲む。
>>all
「多数決でこっちサイドが多いんじゃあないか?」
「ン?ンン?」
勝ち誇った顔で薄墨へ言う。
954
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 03:17:36
>>951
(ダビデ)
「飴が増えたアアア――ッ!?」
驚愕! これは食糧問題を解決するんじゃない?
涅槃仏スタイルにもツッコミたいが目の前の事実のが重要だ。
「んじゃ、とりあえずレジ打ちから覚えてもらおうか……」
ごはん増やせるなら負担ちょっと減るよね。
>>952
(ロイド)
「でも一緒にごはんたべれないとさびしくない?」
これは気分の問題なんだけど。
あとその技術僕もほしいです。
>>953
(ヒャック)
「……コイツむかつく」
本音が漏れた。
もうしょうがないから受け入れるしかない。
とりあえずエプロン外した。エコバッグを取り出す。
「しょうがないから夕飯の買い出し行くよ!
人数分に足りないからね! 何がいい?」
955
:
ヌ・ロイドパ・スバルト『ザ・ラジエータ・フロム・スペース』
:2014/03/23(日) 03:48:02
>>953
(百武)
>「誰がえらい?僕!」
「『シショー』の偉大さと心の広さには感服いたします」(ペコリ)
一礼する。
>>954
(薄墨)
>「でも一緒にごはんたべれないとさびしくない?」
「……ちょっとさびしいでございます。
そこまでは考えておりませんでした」(ピコピコ)
ちょっと抜けているようだ。
>「しょうがないから夕飯の買い出し行くよ!人数分に足りないからね! 何がいい?」
「カレー」
即答。
「複数の香辛料を使って野菜や肉などのさまざまな食材を味付けした彼の料理の刺激と旨味は
地球食文化の創りだした至高の英知の1つであると言えましょう」(チキチキ)
ようするにカレー好きのようだ。
「それでは、私は『ショーガクセー』たちの果たし合い(デュエル)の準備をしてまいります」(チキチキ)
スタスタスタ……店の奥の方へに下がっていった。
956
:
百武 亘『アヌビス・ゲート』
:2014/03/23(日) 03:55:05
>>all
「寿司にしようぜ」
「駅前に出来たトコが旨いらしい」
ノソノソとついていきつつ贅沢を言う。
贅沢しか言わない。
「まぁカレーもいいな」
『ダビデ』を見やる。
「『ニンジン』多めでな」
957
:
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』
:2014/03/23(日) 10:29:44
>>952
(ロイド)
「どう? すごいでしょ! へっ」
自慢げに分裂したチュッパチャップスを見せつける。
大きさは、元のものと比べると『1/2ほど』になっている。
「超能力使えンのは宇宙人だけじゃあねーんだぜッ」
「……ね、ところでここだけの話サァ〜、いつ地球滅ぼすの?」
「ねっ 誰にも言わないから教えてよ…」
こっそり話しかけて来た。マジに信じている。
>>953
(ヒャック)
「ふ〜〜ン 宇宙人も記憶喪失ってなるンだねー」
「いいなー、俺も宇宙人拾いたいぜ!」
宇宙の神秘的な図鑑を漁っている。
「ところで仕事って何すんの? この本売ってくればいい?」
>>954
(薄墨)
「なんかアンタ苦労してそうだね…」
「飴、こっちのもあげる。ふたっつ食べな…」
『ニンジン』に同情されているぞ。精神的なダメージは計り知れないだろう。
「ン? レジ打ち? よく分かんねーけど、何でもやるよォ〜〜」
>>all
「カレー? マジ? レトルトじゃあないやつ?」 「具が一種類じゃあないやつ?」
「プラスチックの蓋の裏っかわにこびりついてないやつ…!?」
目をキラキラさせる。もちろん髪で(ry
「あっ、俺『ビーフカレー』がイイ!」 「『ニンジン』はミリ単位に刻んでくれ!」
インドに喧嘩を売りながら、後を追いかけていった。
ダビデ『シェルフ・ライフ・アンリミテッド』⇒『薄墨書店に居候』 『よろしくおねがいします』
958
:
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』
:2014/03/23(日) 21:03:50
>>955-957
(悪たれども)
スゥーシィー
「カレーに……」 「『寿司』」
「お大尽か! 小学生のかんがえるおめでたい日のメニューか!」
ええい、しょうがない! カレーは寸胴に大量に作ろう。
寿司はパックのでいいな。駅前のなんか知るかッ。
「じゃ、ちょっと買い物行ってくるよ……」
薄墨 承志『カラー・ミー・バッド』 ⇒ 『居候が増えた』『食費も増えた』
959
:
ようこそ、名無しの世界へ…
:2014/03/23(日) 21:44:50
新スレはこちらになります。
【場】メインストリート その3
ttp://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/netgame/9003/1395578072/
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