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エリーンちゃんとの愛の妄想を書き込むスレ 2ペロ目

1名無しさん:2014/09/12(金) 18:09:50 ID:qJ/hqs.Q
エリーンペロペロ

895名無しさん:2016/11/10(木) 00:31:49 ID:7oHd5KIE
連投失礼しました。

〜可愛いエリーンちゃんと大きなクマちゃん〜

カウガールアバターはどうでもいいけど、クマちゃんこと、キングベアーはエリーンちゃんに大人気!
なんといっても大きい!エリーンちゃんと同じくらいの大きさなんだよね!

いち早くクマちゃんをゲットしたエリーンちゃんは大はしゃぎ!
ギュゥーっと抱きついて頬ずりしちゃう!ふかふかでぽかぽか!心地いいね!
「クマチャン!クマチャ!クマチャンー!^^」エリーンちゃん、おともだちが出来て良かったね!

「ンショ!」とクマちゃんを背負うエリーンちゃんはとっても可愛い!
むしろ、エリーンちゃんがクマちゃんに背負われてるようにも見えちゃう!

何処へ行くのもクマちゃんと一緒!一人旅でも寂しくないんだ!ズッ友だょ...!!
「後ろは任せたデス!」なんてカッコイイセリフも言えちゃうよ!

お腹が空いたら一緒にお弁当タイム!もうぼっち飯だなんて言わせないよ!
「モゥ!お口に付いてるデスよ^^」なんて言いながら大きな指でご飯粒を取るあざとい仕草も出来ちゃう!

お弁当を食べたらのんびりお昼寝!クマちゃんの大きなお腹にエリーンちゃんの大きな頭をポムン!とのせちゃう!
「スピースピーZzzz(-q-)」ヨダレを垂らしながら無邪気に眠るエリーンちゃんはとっても可愛い!

真っ赤に燃える夕日をクマちゃんと一緒に眺めちゃう!今日も楽しい一日だったね!
「ァーィ!ァーィ!ァーーィ!!^^」何度も高らかにVサインを掲げるエリーンちゃん!幸せそうだね!

夜眠る時もエリーンちゃんとクマちゃんは一緒!凍える夜も寒くないね!
エリーンちゃんは切なくて、もっと仲良くなりたくて、クマちゃんにお股を擦りつけちゃう!
「ヨゥー,,オッオッ..チャァペー!ホドンミィ!ホーミタィ!(モフッフモフモッ」Hold on me!Hold me Tight!

クマちゃんにしがみついて夢中で腰を振るエリーンちゃん!こんなの初めて!
エリーンちゃんのお股とクマちゃんは仲良しのお汁でベチョベチョ!
「オゥ!オゥ..ヨゥ!モゥ!!ォオオワァァ!!!(ビクンビクンビクッ」BBAみたいな声で絶頂に昇りつめちゃう!

ずっと仲良し!エリーンちゃんとクマちゃん!
みんなもクマちゃんと一緒に!たのしい冒険に出かけよう!

おしまい。

896名無しさん:2016/11/16(水) 17:31:23 ID:DWUviK42
リョナもいいけどこの文体の方が狂気を感じる
書きたいものを書けばいいと思うよ
ところでみんなはエリーンのスマホゲーはやるのかな?

897名無しさん:2016/11/27(日) 00:52:54 ID:7oHd5KIE
デビリアンやってみたよ。生意気なエリーンちゃんがパンツ丸見えで倒れてる姿が可愛いです。
自動戦闘にしつつ妄想を膨らませて書いてみました。

898名無しさん:2016/11/27(日) 00:57:25 ID:7oHd5KIE
〜出荷エリーン 異世界Ver.〜

「アルボレアからエリーンが消える。」そんな噂を耳にするようになった。
どうやら時空の亀裂の影響で、エリーンが異世界に出荷されてしまっているようだった。

異世界でもエリーンは人気で、可愛らしい見た目とは裏腹に高い戦闘力を発揮し、大活躍していた。
また、異世界では特殊能力にも目覚め、レオパードという姿に変身する事が出来る。
この時のエリーンは野生を取り戻すのか、口調を荒げ、非常に高圧的な態度をとるようになる。

アルボレアにいた時よりも活躍出来ている事に気分を良くしたのか、通常時でも調子に乗るようになっていった。
「ウワァィwここも難しくはないなw」「ププッwwまた勝っちゃったねぇww」
これがエリーンの本質であり、ある意味ではレオパードの時よりも陰湿でネチネチしている。

だが、そのように活躍出来るエリーンは一握りで、多くのエリーンは異世界の環境に馴染めずに淘汰されていく。

学校にも行かず、毎日食っちゃ寝を繰り返していた鼻くそエリーンもその一匹だった。
とぼけた表情で鼻をほじりながら日向ぼっこをしていると、突如、時空の亀裂が発生し、異世界に出荷された。

「(クニクニ..クニクニ)…ンガァガ…ァー?」鼻をほじりながら周りを見渡すが、今一つ状況が飲み込めていない。
幸い、戦場からは離れた場所のようだが、鬱蒼とした木々が太陽を遮り、重苦しい空気が漂っている。

急に心細くなった鼻くそエリーンは鼻くそを指でこねくり回しながら、自分の家を探す。
しかし、そんなものはあるはずがない。異世界なのだ。鼻くそエリーンを知る者もいない。飼い主もいない。

「ショーペー...フェーペー…。ペーョー...ンモツププ(モグモグ」眉をハの字に曲げて情けない声をあげる。
舌足らずな口調で飼い主の事を呼びながら、こねくり回した鼻くそを咀嚼している。まさに鼻くそエリーン。
鼻くその塩気を味わう事で、自分が空腹であると気付いた鼻くそエリーンは、他に食べ物がないか探し始めた。

…無い。今までの世界でおやつ代わりにしていた木の実や、甘い蜜を含んだ花が全く見つからない。
いかにもヤバそうな色をしているキノコに手を伸ばす鼻くそエリーン。

このように、出荷された無能エリーンの多くは何も出来ずに餓死するか、毒性のある変な物を食べて死に至る。
恐らくこの鼻くそエリーンも空腹に耐え切れずに毒キノコを食べて死ぬのだろう。
運悪く悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンは言うまでもなく…悲惨な最期を遂げている。

意外にも適応力が高かったのが貧乏野良エリーンと呼ばれるタイプのエリーンだった。
近年では凶暴化した貧乏野良エリーンが人を襲ったり、伝染病の媒介になっているケースも報告されていた。
ヴァルキオン連合は貧乏野良エリーンの一斉駆除を計画しているとか…。

なので、彼女達にとってはアルボレアだろうが異世界だろうが同じだった。生きる為なら何でもするのだ。
鼻くそエリーンのように、中途半端に飼いならされたエリーンはどの世界においても弱者だ。
知恵もコミュ力もなく、自身の力で生き抜いていく術を持ち合わせていないからだ。

「ケテ...ケテケテケテテ..ンガッコォ…ヘッペペヨーゥ!ヨーゥヨーゥ!ホォーァ!ホォォォァァ!!^q^」(ドデッタン!ドタン!ジョォォァァァァ!プッシィィ!!)

毒キノコを食べた鼻くそエリーンが木々に身体を打ちつけて不気味に笑ったかと思うと、
鼻の穴に毒キノコをぶっ挿して叫び出した。完全にラリっているようで、勢い良く失禁している。

もはや、ラリーンだ。その後もケモ耳を引き千切ろうとしたり、しっぽを噛んだりなどの奇行が続いた。
異世界の地で、無意味に出荷された小さなエリーンが無様な姿を晒している。

――事切れた時のラリーンは自身の糞尿と大量の血液にまみれた状態だった。
大きな指を両側の鼻に深く深く突き刺しており、これが直接の死因のようだ。指は脳にまで達していた。
最期まで鼻をほじろうとしたのだろう。彼女は最期まで鼻くそエリーンだったのだ。

糞尿と鮮血で彩られた鼻くそエリーンは、いつものようにとぼけた表情をしていた。

おしまい。

899名無しさん:2016/12/01(木) 22:43:49 ID:dhMuWtbc
新作待ってました!
悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンの末路が知りたい

900名無しさん:2016/12/08(木) 23:23:08 ID:7oHd5KIE
悪魔軍の占領下に放り出されたエリーンはビクンビクンのけぞって、おパンツ丸見えでぶっ倒れます。
その後は慰み者になったり、食料になったり…妄想が膨らみますが、デビリアンも無課金じゃキツくなってきました。
なので、ディーラーエリーンで妄想をします。


〜新・ディーラーエリーン〜

ディーラーエリーンのクリスマススロットが登場!
初代はキツネエリーンだったが、イカサマが発覚して解雇された。
二代目はウサギエリーンだ。これも散々悪態をついた挙句、イカサマがバレて追放。
今は娼婦エリーンとして一日に数十人の客をとって生活しているという。

現在、ディーラーエリーンとして活躍しているのは三代目のイヌエリーンだ。
今年の5月に抜擢されたディーラーエリーンで、今回のクリスマススロットでも続投している。

抜擢当初は「よ、よろしくデス」と初々しい姿を見せてくれたが、
今では見る影もなく、狡猾な笑みを浮かべてこちらを見ている。すっかりスレてしまったようだ。

噂によると、最近は随分羽振りの良い生活をしているらしく、
最新のフライトジャケットアバターを着こなし、男を何人もはべらせて夜の街を闊歩しているという。

身体にぴったりと張り付くワンピースはとても扇情的だ。尚、胸は盛っている。
わざとジャケットをはだけ、うっとりとした表情を見せれば、男はイチコロである。

先代のディーラーエリーンがみっともない去り方をしたのも知っていて、
自分はそうなるまいと色目を使ってあちこちに根回しをしているようだ。
イカサマなどしなくても、馬鹿な客から搾取する方法はいくらでもあるのだ。

このように、今回のディーラーエリーンも中々の曲者のようだ。
エリーンとギャンブルにのめり込むのは程々にしておこう。

おしまい。

901名無しさん:2016/12/25(日) 00:21:23 ID:7oHd5KIE
〜マフリーンとニットリーン〜

フライトジャケットアバターの頭装備はイヤーマフかニット帽が選べるようになっている。
絶賛開催中の雪合戦会場は非常に寒い。イヤーマフやニット帽は必須アイテムと言えるだろう!

ヘッドフォンとイヤーマフを間違えて買ってしまったマフリーンはイヤーマフをしたまま微動だにしない。
どんなに耳を研ぎ澄ましても、イヤーマフからは音楽など流れないのだ。

ニット帽を被ったニットリーンは大きな頭がより強調される上に、ケモ耳は飛び出るのでとても可愛い。
これまでもパンダ柄やカエル柄のニット帽があったが、あれは頭に張り付く感じでケモ耳も飛び出ない。
好みの問題だが、どちらも頭を引っ叩きたくなるデザインだ。

最新のニット帽を被って雪合戦に参加してきたニットリーン。注目の的だ。色んな意味で的だ。
大きな頭目掛けて集中攻撃するのはとても楽しい。何度も何度も容赦なく頭に雪玉をぶつけるのだ。

しゃがんで雪玉を作っている時はチャンスだ。背後から雪玉をぶつけまくる。
雪玉がないと反撃出来ないので、再びしゃがんで雪玉を作ろうとするニットリーンに雪玉爆撃を食らわす。

トテトテと走っている時も、動きを先読みして特大な雪玉を顔面目掛けて投げつける。
顔面に特大雪玉が直撃したニットリーンの鼻からは血が噴き出し、そのまま仰向けに倒れた。
真っ白な雪がニットリーンの鮮血で赤く染まっていく。クリスマスカラーだ。

ニットリーンからニット帽を奪い取り、ただの鼻血エリーンにしてやる。
最新のニット帽を被っているというレアリティを失った元ニットリーンに価値などない。

奪い取ったニット帽を目の前にチラつかせ、"返して欲しいか?^^"と挑発をするのも楽しい。
鼻血を垂らしながら大きな手を伸ばして、必死に取り返そうとする姿が健気だが、目のピントがズレている。

"ここまでおいで〜^^"と言ってニット帽をチラつかせつつ、走って逃げると鼻血エリーンも追いかけてくる。
しかし、顔面に受けた特大雪玉のダメージが大きかったのか、フラフラして真っ直ぐ歩けないようで、
バリケードにぶつかったり、滑って転んだり酷い状態だった。

ものの数メートル歩いた後に鼻血エリーンは激しく嘔吐した。
ズレた眼球は戻らず、鼻血も止まらない。おやつに食べたパンプキンマフィンがドロドロになって口から溢れ出す。

もはや雪合戦どころではない。仕方がないので、奪い取ったニット帽に大量の雪を詰め込んで雪玉ニットにする。
うずくまってゲェーゲェー吐く鼻血エリーンに近づき、再度"返して欲しいか?^^"と訊ねる。

すると、鼻血エリーンはゆっくりと顔をあげて、大きな両手をこちらに差し出してきた。
ズレた眼球は小刻みに震えているし、ゲロまみれの口元は心なしか笑っているようにも見えた。実に気持ち悪い。

"OK、じゃあ返してやるよ^^"……(ボズァッ!!)(グッギッ!…バタッ…)

思い切り力を込め、雪玉ニットをゼロ距離で顔面にぶつけてやった。

…再び仰向けに倒れるニットリーン。"大事なニット帽を返して貰えて良かったね。嬉しい?^^"
そう訊ねるが、顔面は大量の雪と湿ったニット帽で覆われ、表情を窺い知る事は出来ない。返事もない。

どうやら死んでしまったようだ。元々虫の息だったが、最後の一撃で首の骨でも折ったのだろう。
ふむ、雪合戦ではよくある事なので何も問題ない。さよなら、ニットリーン。

おしまい。

902名無しさん:2016/12/25(日) 06:58:39 ID:Xz2XO7w2
サイコー

903名無しさん:2016/12/27(火) 17:08:05 ID:SSBEh5H2
クリスマス投稿乙!マフリーン出番少なくてワロタw
うつろな目で手を差し出すニットリーンにゾクゾクするね

904名無しさん:2017/01/12(木) 22:13:44 ID:7oHd5KIE
〜場末エリーン〜

キャスタニカで細々と営業を続けている場末のスナック「愛〜アーイ〜」ではスレたエリーン達が働いている。
以前はそれなりに繁盛していたというが、本当かどうかは定かではない。

ママと呼ばれているウサギエリーンはエリーンとは思えないくらい太っており、デブーンだ。
ケバい化粧と酒ヤケした声で「ア゛ーイ」と言うのだから中々の迫力である。

従業員として働いてる二匹のエリーンはスパンコールドレス(古着)を着ていた。
不自然に盛った胸とシースルーの透け感が場末感を更に際立たせている。

スパンコールは遠目で見ればキラキラして綺麗だが、間近で見るとブツブツしており、
剥がれ落ちてしまっている部分があちこちに見受けられた。

この二匹のエリーンが何故、こんな場末のスナックで働いているのかというと…↓

イヌエリーンは主人と共に裕福な暮らしをしていたが、とあるキャス♂と恋に落ちる。
しかし、キャス♂は遊び人でろくに働きもしなかったので、イヌエリーンに金をせびるようになっていった。
愛する男の為に家の金をこっそり引き出し、キャス♂に渡すイヌエリーン。
次第に要求額が上がっていき、遂には主人にバレてしまう。

激昂した主人はイヌエリーンを勘当。キャス♂と共に駆け落ちする道を選んだが、
キャス♂は既に別の女と付き合っており、すがるイヌエリーンの大きな手を振り払い、去っていった…。
要するにイヌエリーンは金づるだったのだ。悲しみに暮れるイヌエリーン。もはや野良エリーンである。

その後、スナックのゴミ箱を漁っている所をママに発見され、今に至る。

もう一匹、ヒツジエリーンも従業員として働いているが、こちらもワケありだ。
なんと、ヒツジエリーンには禁忌とされるジンギスカンを食し、気が狂って騒動を起こしたというのだ。
仲間のヒツジエリーンに襲い掛かり、短いしっぽを噛み千切ったり、自身の髪を毟るなどしたという。

また、禁断症状にも悩まされたジンギスリーンはとうとう薬物にも手を出してしまった。
今では使われていない護符とポーションなどを掛け合わせて作った合成ドラッグだ。

しかし、薬物は金がかかる。気付けば借金地獄に陥っていた。
そうこうしている内にジンギスリーンは逮捕され、服役を余儀なくされた。

服役後、綺麗な身体になったヒツジエリーンを拾ったのが今のママだった。

ママはエリーン達の罪も悲しみも全て受け止めた。その大きな身体と心で抱きしめた。
慰めの言葉も説教もなかった。ただ一言「ア゛ーイ」と呟けば、それだけで十分だった。愛があった。

ママ「ア゛ーイ」 イヌ「ァーィ」 ヒツジ「ァーィ」

――輝くミラーボールの下で踊る二匹のエリーン。
彼女達にとってこのスナックこそが、唯一の居場所なのだ。

煙草を吹かしながら二匹のエリーンを見つめるママ。
その眼差しは紛れもなく"ママ"そのものだった。

おしまい。

905名無しさん:2017/01/14(土) 08:13:50 ID:hQ0DtnbI
なんとも物悲しい…ァーィ
が、一度でいいからデブーンをみてみたい

906名無しさん:2017/01/14(土) 11:20:30 ID:LMTz7mIg
ドラマみたいだね ジンギスリーンはいかにも薄幸そうだし
デブーンは体型全てが+20とかになってそうw
タイケイコノミンほしいな

907名無しさん:2017/01/15(日) 20:51:17 ID:Fo.62fmw
ジンギスリーンの人生壮絶すぎて笑う
死んだと思ってたわ

908名無しさん:2017/02/10(金) 10:27:22 ID:prexwqJA
濡れ衣屁コキリーンちゃんには報われて欲しいな…(´・ω・`)

ションベリーンさんのエリーンちゃんで報われた子ってコックリーン位しか覚えてないけど誰か居たっけ…?

909名無しさん:2017/02/11(土) 13:22:10 ID:V/MEXzoo
ヤスリンもシオナもシオズも死んだ
この荒れ果てた世界はエリーンに厳しい

910名無しさん:2017/03/01(水) 22:55:17 ID:7oHd5KIE
ダメなエリーンばかり書いてるので、どうしても報われない結果になってしまいますね。
卒業シーズンってことで、ちょっと書いてみました。

〜ひきこもりーん上〜

ウチには一匹のエリーンがいるわけだが、半年程前から部屋に引き篭もるようになった。
近年、増加傾向にあるといわれている、ひきこもりーんという奴だ。

可愛い部類のエリーンではないが、愛嬌のある顔をしているし、よく笑う明るいリスエリーンだった。
生活には不自由させていないし、欲しい物はなるべく買い与え、近所の学校にも通わせていた。
戦争などには行かず、この街で平和に暮らしてくれたらそれでいいと思っていた。

それが何故、ひきこもりーんなどになってしまったのか…。答えは身近にあった。
どうやら、学校でいじめの対象になってしまったようだ。
他のエリーンから、ナメクジ退治と称して塩をかけられたり、しっぽを引き千切られそうになったらしい。

全く…どうしようもないクソエリーンがいたものだ。何が平和と調和を愛する種族だ。
それにしても、ナメクジーンのひきこもりーんなんて惨め過ぎる。早い内に社会復帰させなければ…。

という事で「バラカ先生の楽しいあおぞら教室」というものに申し込んでみた。
恵まれないエリーンを対象にボランティアで授業を行ってくれるんだとか。
大半は未就学エリーンらしいが、中には不登校になったひきこもりーんやみなしごポポリなども集まるらしい。

このバラカ先生とやらはアルボレア中を駆け回って授業をしており、
これまでも何匹ものエリーンを更生させてきた、という噂を耳にした事がある。
本当かどうかは定かではないが、ウチのひきこもりーんにも何か良い刺激になれば、と思う。

――当日。嫌がるひきこもりーんを連れて街外れの殺風景な空き地へ来てみた。空き地という所がミソだな。
身なりが汚かったり、暴れたりするエリーンがいるとかで公民館などは借りられないんだとか。
空き地には折り畳みの机と椅子が設置してあり、既に数匹のエリーンが集まっていた。臭い。臭過ぎる。

なるほど、これが貧乏集落で暮らしてるという未就学エリーンか…。これで飼いエリーンなのか…。
臭いし汚いしブスーンだし、栄養状態がかなり悪そうだ。保護者は一体何をやってるんだ。

何だかウチのひきこもりーんがマシに見えてくる。ちゃんと席にも着いてるし、筆記用具だって持たせてる。
それに比べて他のエリーンは机の角に股間を押し付けたり、ケモ耳の毛を毟って食べたりしていた。頭おかしい。

バラカ「集まってますね。さぁ、始めましょう!」

お、彼が噂のバラカ先生か。見るからに人の良さそうなバラカだ。さて、どんな授業をしてくれるのか。

911名無しさん:2017/03/03(金) 17:05:52 ID:DktZ2qrI
ひきこもりーんというセンスw
未就学エリーンは角にーですか
続きに期待

912名無しさん:2017/03/04(土) 20:17:48 ID:7oHd5KIE
〜ひきこもりーん 下〜

……。

バラカ先生の授業は大人でも惹き込まれる程で、大変充実した内容だった。
セレンやエリーヌなどの神の話から道徳、日常会話や簡単な読み書きなどを、一つ一つ丁寧にわかりやすく話した。
口が利けないエリーンばかりで、本来なら意思の疎通は難しいが、バラカ先生の言う事は理解が出来るらしく、
時折、ジョークを飛ばすと「キャハハハ」とエリーン達の楽しそうな笑い声が殺風景な空き地を彩った。

気付けばどのエリーンもバラカ先生の授業を夢中で聞いていた。目を輝かせている未就学エリーンもいた。
ウチのひきこもりーんも例外ではなかった。しかもノートまでとっている!
ずっと部屋に閉じこもってナメクジのような生活をしていたというのに。連れてきてよかった。

結局は向き合い方なのかもしれない。こいつはクソエリーンだから、言葉がわからないから、といって、
エリーンが何を考えているのか、どうしたいのか、わかろうとしない奴が多過ぎるんだ。

俺もわかってはいなかった。リスエリーンが学校でいじめられているなんて引き篭もるまで知らなかったし、
とにかく不自由だけはさせまいと仕事にかまけて、リスエリーンがどんな気持ちでいたのか考えた事もなかった。

エリーンは「ァーィ」とよく言うが、これもエリーンなりの言葉であり感情表現の一つなのだ。
リスエリーンも学校で人の言葉を覚えるまでは、ァーィァーィばかり言っていた。
ァーィじゃわからないと叱った事があったが、わかろうとしないこちらにも非があった。

バラカ先生はその事をよくわかっている。エリーンの細かな仕草、表情を見逃さない。
どういう意図があって行動をしているのか、よく分析しているようだ。

エリーン達も言いたい事や思っている事を理解してくれる存在に出会えた事が嬉しいようで、
たどたどしい口調で質問したり、自分の事を知って貰おうと身振り手振りでバラカ先生にアピールしている。

机の角に股間を押し付けていた角オナリーンも「センセ!センセー!」と大きな手を上げてにっこりと笑っている。
生涯「ァーィ」しか言えずにのたれ死ぬであろう運命にあった貧乏未就学エリーンに、希望の光が差し込んだ瞬間だ。


――授業の後はレクリエーションを楽しんだ。この頃にはみんな打ち解けて仲良くなっていた。
ウチのリスエリーンが貧乏未就学エリーンに言葉を教える場面もあった。
バラカ先生からの誘いもあり、保護者である俺もエリーン達と黎明の島沈没というゲームに参加した。

汚い貧乏未就学エリーンが俺に群がってくるのは気持ち悪かったが、根は無邪気で良い子達だった。
これもバラカ先生の手腕によるものなのかもしれない。授業がなければこんな関係にはなれなかっただろう。

それよりも、貧乏未就学エリーンの身体の細さと軽さには驚いたし、心配にもなった。
太ももはガリガリで肋骨は浮き出てるし、姿勢が悪くて顎が突き出している。歯がないエリーンもいた。

リスエリーンと同年代だとは思うが、身長は小さく…ひょっとしたら知能も少し遅れているかもしれない。
ひきこもりーんとは言え、学校に通っていたエリーンとそうでないエリーンを比べるのはおかしいが、
それでもこの成長の差には違和感を覚える。栄養状態も大きく影響しているだろうし、何とかすべきだ。

曲がりなりにも飼いエリーンであるならば、保護者はきちんと育てるべきだ。
それが出来ないのであればエリーンを飼ってはいけないと俺は思う。

…が、エリーンを愛玩用や召使い、奴隷のように扱ったりする者も多いと聞く。
虐待用のエリーンなんてのも裏では安く取引されているようだし、エリーン界隈の闇は深いのだろう。

かく言う俺もリスエリーンをひきこもりーんにさせてしまったわけだし、責任は感じてる。
いや、俺もバラカ先生の授業のおかげでそう気付けたのかもしれない。色々学ばせて貰ったな。

最後にバラカ先生は宿題を出した。将来の夢についてだ。バラカ先生らしい宿題だと思った。

913名無しさん:2017/03/05(日) 17:14:46 ID:7oHd5KIE
〜ひきこもりーん エピローグ〜

バラカ「貴方達の未来は無限に広がっています。なりたい自分になりましょう。応援してますよ^^」

――。

あれからどれくらいの月日が流れただろうか。
バラカ先生の希望に満ちた言葉と穏やかな表情が今も脳裏に焼き付いている。

バラカ先生による授業の翌日からリスエリーンはひきこもりーんを辞め、再び学校に通うようになった。
俺自身もリスエリーンとの向き合い方を変えた。一緒に過ごす時間を増やし、きちんと会話をするようにした。

すると、以前のような明るさを取り戻し、よく笑うようになった。いじめもどうにか解決出来た。
友達も出来たようで家に連れてくる事もあった。お勉強会やらお泊まり会やら、とても楽しそうにしていた。

貧乏集落で暮らす未就学エリーンとも良好な関係を築いており…というかこいつらは俺に懐いているようだが…。
机の角に股間を押し付けていた角オナリーンは、エリーン自立支援施設に入った。自分で志願したらしい。
角オナ以外にやりたい事を見つけたのかもな。集落にいるより文化的な暮らしが出来るだろう。

いつか、リスエリーンと再会する事を約束して、笑顔で去っていった。
とにかく…あれから色々あった。嬉しい事、楽しい事。時にはリスエリーンと口論になる事もあったな。


そして、今日。リスエリーンは学校を卒業する。

(なぁ、リスエリーン。将来の夢は決まったか?なりたい自分、見つけたか?)
心の中で問いかける。もはや口に出して言う事でもない。

リスエリーン「ァーィ!!」

すると、リスエリーンは俺の心を察したかのように満面の笑みでそう答えた。
ははは、今ならその言葉の意味がよくわかるよ。そうかそうか。
お前ならきっとなれる。自分を信じて、未来に向かって、精一杯やりなさい。


俺「卒業、おめでとう。」


おしまい。

914名無しさん:2017/03/07(火) 17:08:28 ID:ZIntipIE
新作乙!今回はきれいなしょんべりーんだったw
ひきこもりーんも角オナリーンも更生できてよかったね
バラカ先生いい人だなぁ

915名無しさん:2017/03/08(水) 00:17:06 ID:Fo.62fmw
やさしい世界

916名無しさん:2017/03/11(土) 01:42:07 ID:hQ0DtnbI
イイハナシダナー(´;ω;`)

917名無しさん:2017/04/25(火) 15:52:48 ID:YyQkxVSk
もしかして
しょんべりーんも卒業しちゃった?

918名無しさん:2017/06/01(木) 00:35:39 ID:7oHd5KIE
忙しくしてますが、まだまだエリーンちゃんが大好きです。

〜エリーンの刺身〜

これまでもエリーンの鼻くそやへそごま、糞尿、体毛などはマニアの間で取引されてきた。
エリーンの体臭や口臭、おならの臭いが密封された匂い袋「エリーンのスメル」は大ヒット商品だ。

中にはエリーンの虫歯をコレクションしている者もいるらしい。
治療と称して虫歯エリーンを捕獲し、執拗に虫歯箇所を責め立て、最後の仕上げに無理矢理抜歯するのだ。

だがしかし、彼らのエリーンへの異常な執着と欲求は留まる事を知らず、加速度を増していく。

そして、とある高級料亭の裏メニューとして極秘に提供され始めたのが、そう…「エリーンの刺身」だ。
政界の大物や官僚達もこの料亭によく訪れるが、エリーンの刺身が目的ではないかと噂されている。

食用のエリーンは何処から連れてくるのか。野良?誘拐?…いや、違う。
どうやら食用のエリーンを飼育するエリーン牧場が存在するらしいのだ。
屠殺にはグラ族が一枚噛んでいるというから実に闇が深い。

食用エリーンのエサにも細心の注意を払っており、決まったエサを決まった時間に決まった分量だけ与える。
運動も大切な要素だ。筋肉と脂肪のバランスを計算してその都度、運動のメニューを変えている。
これを怠ると大味なデブーンになってしまい、売り物にはならないのだ。

一番手間がかかるのがストレスの管理だ。過度なストレスは味にも大きな影響を与える。
エリーンは気性に問題がある個体が多く、飼育が難しい事は周知の事実である。
いかにストレスを与えず飼育出来るか、最高の状態で出荷出来るか、飼育員の手腕にかかっている。

エリーンの刺身で使われる部位は太ももの極一部だという。
エリーンのムチっとした太ももはエリーンマニアにとって永遠のロマンといって良いだろう。

また、エリーンの頬肉も刺身やしゃぶしゃぶ用として提供される事があるらしいが、
顔立ちによって味や硬さが微妙に違うようで、熟練のマニアは頬肉を食べただけで容姿を想像出来るという。

珍味として人気があるのがエリーンの乳首だ。生で食べるとコリコリとした食感がクセになるとか。
乾燥させたエリーンの乳首を袋詰めにしたお土産「えりちく」も人気らしい。
見た目は大小様々なレーズンといった感じだが、酒の肴や白米とも相性が良いのだという。

食用とはいえ、エリーンだ。食べるのはいささか抵抗があるとは思うが、
一度味わってしまうと二度と忘れられず、その味の虜になってしまう程のものだとか。
その為、うわ言のように「エリーンの刺身食いてえなぁ」と呟いてしまうらしい。

おしまい。

919名無しさん:2017/06/01(木) 01:55:25 ID:ZYGMmhuE
食用エリーンの飼育……グラ様……あっ(察し)

920名無しさん:2017/06/01(木) 03:50:10 ID:DY1cpEY.
支配される事を本能が求めているから…

921名無しさん:2017/06/01(木) 08:18:28 ID:bbLh6Wzc
エリーンの刺身食いてえなあってフレーズ、どっかのスレで見たな

922名無しさん:2017/06/19(月) 21:23:23 ID:3cRt88oQ
〜おかっぱブスーンに○○を〜

ジューンブライドは女の子の憧れ!全エリーンちゃんの憧れである。
将来の夢はいつの時代も素敵なお嫁さんなのだ。

ブライダルアバターの実装、それに伴ったイベントの開始…運営は大忙しだ。
そんな中、事件は起きてしまった。

イベント「ジューンブライドに花束を」でモデルを務める事になったエリーンがブスだったのだ。
ブライダルアバターのモデルはアルボレアではお馴染みの、"よく見かける量産型エリーン"だったが、
イベントのモデルは、"たまに見かけるブスーン"だったのだ!…これには運営も苦笑い^^;

ジューンブライドにふさわしい、華やかで綺麗なエリーンのモデルを募集したのだが、
当日、撮影スタジオに現れたのはキツめの顔をしたおかっぱブスーンだった。

モデル派遣会社の手違いなのか、はたまた人材不足なのか…いずれにせよ、今更チェンジは出来ない。
何とかしてこの撮影を乗り切るしかない。

撮影に関する簡単な打ち合わせをしたが、これもあまりうまくいかなかった。
なんとこのおかっぱブスーン、口が利けなかったのだ。
こちらが問いかけても無愛想に「…ァー」だの「ゥンシー」だの言うだけで会話にならない。

薄汚い粗末な服から茶色いパンツが丸見えになっており、股の付け根をボリボリと掻き毟っている。
それどころか、ケータリングの食べ物をクチャクチャと食い散らかしたり、床にこぼした味噌汁を舌でチロチロと舐めたり、
大きな手でカメラのレンズをベタベタと触ったり、照明器具を揺らしたり…何かと落ち着きがなかった。

機材を壊されたら困るので注意すると、ムスッとした顔でこちらをじーっと睨みつけるのだ。
本当にモデルなんだろうか…運営の撮影スタッフ一同に不安がよぎる。

まぁ…馬子にも衣装というし…こんなブスーンでも衣装を着せればそれなりに見えるだろうという事で、
ヘアメイク、スタイリストに頼んで一通りやってもらったのだが、これも大変だった。

新品のブライダルドレスで鼻をかもうとしたり、髪はフケだらけで脂ぎっているし、
マスカラを塗ろうとしても暴れたり、大きな手で目元をこすったり、口紅を食べたり…。
実際に撮影がスタートしたのはメイク開始から数時間後の事だった。

しかし、撮影は驚く程順調だった。何パターンか撮ったが、あっという間に終わった。
あんなに落ち着きがなかったのに…それは何故か?

――おかっぱブスーンがメイク中に見つけた物の中にはこんな物があった。…除光液。
そう、マニキュアを落とす為の道具なのだが、使い方によってはシンナー中毒の症状が出る。

おかっぱブスーンは除光液の香りが大変気に入ったようで、除光液のボトルを直接鼻につけて香りを楽しんだ。
これが功を奏し、おかっぱブスーンは急激に大人しくなった。恐らく、陶酔感や多幸感を得ているのだろう。
心なしか表情も少し緩んで、キツい印象が緩和されたようにも見える。

撮影終了後もおかっぱブスーンは除光液のボトルを手放そうとしなかったので、
今日のギャラとして除光液を渡す事にした。
すると、おかっぱブスーンは緩みきった表情で「ァーィ^q^」と言って喜んだ。ガンギマリである。

あれだけ無愛想で落ち着きのなかったおかっぱブスーンが、今ではヨダレを垂らしてスロウな時間を楽しんでいる。
この事がきっかけで、エリーンモデル業界に薬物汚染が一気に広まるのだが、それはまた別の話だ。

おしまい。

923名無しさん:2017/06/25(日) 01:57:15 ID:hQ0DtnbI
すでに続きがやヴぁい匂いしかしないww

924名無しさん:2017/08/03(木) 19:22:21 ID:7zu0WhRg
ああああああ!エリーンガンナー!たぬきエリーン!ぽんぽこりーん!おほおおおおお!!!

925名無しさん:2017/10/30(月) 21:50:26 ID:7zu0WhRg
〜ほっかぶりーん〜

ここはヴェリカのペガサス発着場。新たなる旅の始まりに胸を躍らせ、辿り着く場所だ。
しかし、現実は非情。そこには頭にフードやほっかぶりをした貧相な子供が集まっていた。

ヒューマンの子供に成りすましているのだろうがバレバレである。正体は貧乏野良ほっかぶりーんだ。
ケモ耳を隠す為のほっかぶりみたいだが、頭隠して尻隠さずだ。しっぽが丸見えである。
少しだけ頭がイイほっかぶりーんはしっぽも隠そうと、しっぽを折り曲げて股に挟んだり、
粗末なパンツの中に押し込もうとしているが、逆に盛り上がって不自然な見た目になってしまっている。
あろうことか、しっぽをいじり過ぎて発情してしまう色欲ほっかぶりーんまでいた。

自身のアイデンティティの喪失を隠す為のほっかぶりでもあるようで、
とあるほっかぶりーんからほっかぶりを剥ぎ取ってみると、ケモ耳のほとんどが欠損していた。
元はウサギエリーンのようだが、残っているのは根元のみになっており、生きているのが不思議なくらいだ。

ほっかぶりーんは主に、ペガサスでやってきた観光客や冒険者達から金品や食べ物をねだっている。
空き缶などを持って「ァー!ァーァー!」だの「チャーモゥ!メェヨゥモゥ!」だの大きな声を出して、半ば脅迫めいた事までしている。

器になる物を何も持っていないエリーンは汚れた大きな手を差し出したり、
自身のぼろぼろパンツを袋代わりにして、何か入れてくれとせがんでくる。
パンツは酷い悪臭でクロッチ部分は黄色、茶色、赤色が混ざってグジュグジュしており、気持ちが悪い。

そもそもパンツを穿いてるほっかぶりーんは一握りで、大半はノーパンで過ごしている。
何処からか盗んできた粗末な布や葉っぱなどを身体に巻きつけたりしているが、
中にはほっかぶりはしているのに、身体は全裸という生粋のほっかぶりーんもいた。
恥ずかしがる素振りも見せず、股間は真っ黒に汚れていて何処が穴なのかもわからない。カビも生えている。

逆にパンツを持っていても穿きもせず、袋代わりにするでもなく、何故か頭に被る変態おぱんつりーんもいた。
元はケモ耳を隠す為にほっかぶりをするという目的があったはずなのに、
パンツの穴から丁度良くケモ耳を出しているので本末転倒。もはや何が目的なのかわからない。

警備兵が頻繁に見回りをして物乞いほっかぶりーんを蹴散らしているが、少し時間が経つとワラワラと湧いてくる。
なので、見せしめに数匹捕まえて公開処刑しようという話が持ち上がっている。サマエルは乗り気だ。

見かねた冒険者が情けをかけ、ラズベリークッキーでも与えようものなら悲惨なことになる。
貰えたほっかぶりーんは更にねだろうと冒険者に付き纏い、貰えなかったほっかぶりーんは怒りと嫉妬に狂い、
冒険者に纏わりつくほっかぶりーんを追いかけ、暴行を加える。鬼の形相だ。とてもエリーンとは思えない。
ほっかぶりを剥ぎ取ったり、しっぽに噛み付いたり、蹴っ飛ばしたり、同種族間で醜い争いを繰り広げる。

更には冒険者にも因縁をつけ、自分にも何かくれと「ァーァー!!チャーーモ!ギョオァギョオァ!!」とまくしたてる。
他のほっかぶりーんも便乗して冒険者に群がる。こうなってはお手上げだ。冒険者は甘かったのだ。
自分なら世界を救えるかもしれない、そんな幻想に囚われているからこうなるのだ。

冒険者はラズベリークッキーが入った袋を取り出すと、腕を上にあげて注目を集める。
群がるほっかぶりーんは目を輝かせ、ピョンピョンと跳ねてクッキーの入った袋を掴もうとするが、
身長差があるので到底届きそうにない。エサを欲しがって水面に浮上してくる鯉のような光景だ。

「せーの!」(ポイッ)冒険者がクッキーの袋を投げる。すかさずそれを追いかけるほっかぶりーんの群れ。
誰が一番先に辿り着くのか。争奪戦の始まりだ。誰もが無事ではいられないだろう。
冒険者は振り返る事なく、その場から去っていった。

おしまい。

926名無しさん:2017/11/16(木) 08:13:37 ID:7zu0WhRg
〜クソエリーン スタンプVer〜

エリーンガンナーの登場で湧き上がるアルボレア。同時にあしあとスタンプという代物も実装された。
その名の通り、歩くと足跡にスタンプのエフェクトが浮かび上がる。これにはエリーンちゃんも大歓喜だ!

てくてく…(ぽいんぽいん)てくてく…(ぽいんぽいん)「ンーフー♪」

歩く度に浮かび上がる可愛いスタンプ。ドヤ顔で街を練り歩くエリーンちゃん達。

自分のスタンプがちゃんと表示されてるか不安げな表情でキョロキョロと後ろを振り向くナメクジーン。
そのスタンプを鬼の形相で踏み潰しにくるイヌエリーン。どうやらスタンプが当たらなくてキレているようだ。

ウサギエリーンはキツネエリーンのスタンプが当たった事に不服なのか、
もっとスタンプボックスを買ってくれと飼い主にせがんでいる。

しかし、これは表の出来事だ。実に平和な世界である。
一歩、路地裏に入ればそこには野良エリーン共が世界が広がっている。

ガリガリに痩せた野良エリーンが食べ物を求めてゴミを漁っている。
ハロウィンのコスプレの一種でバンデージシルエットアバターなるものがあるが、
こちらの世界ではボロ布や葉っぱを巻きつけているだけの野良エリーンをよく見かける。
そもそも全く衣類を身につけず、全裸で路地を徘徊している野良エリーンも多い。

そして、野良エリーンの世界でもスタンプが存在しているのだ。
野良エリーンは健康状態が非常に悪く、常にお腹を下していると言っても良い。おわかりだろうか。

ずずっ…ずずっ…(ブビィビチチ…ベチョォ)ずっ…ずず…(ビリシチチッチシーチシーッ…)「…ァー……ァ?」

片足を引きずって歩く全裸のキツネエリーン。ケモ耳の片方が欠損しており、アホ毛も萎れている。
身体は痩せており肋骨が浮き出ているが、その反面、お腹は異様に膨れていてる。栄養失調だ。

歩く度に不愉快な音と共に汚物が垂れる。骨ばったお尻と痩せ細った太ももは茶色く汚れている。
そう、これがスタンプの正体。糞を垂れ流すクソエリーンによる、汚物スタンプだ。
もはや自分では排泄のコントロールが出来ないらしく、表情も虚ろだ。もう長くはないだろう。

このように路地裏はクソエリーンの汚物スタンプで酷く汚れているが、
クソエリーンが残した汚物を美味しそうに舐めるスカトロ野良ネコエリーンもいるようで、
それなりに需要と供給が成り立っているようだ。狂った世界である。

おしまい。

927名無しさん:2017/11/16(木) 13:16:08 ID:g00nDJ3A
俺の高貴なリパ姫にもクソスタンプ装備させて辱めてぇなぁ

928名無しさん:2018/11/29(木) 20:14:24 ID:GOqcoY8A
〜セレーン〜

妖精セレンの服アバターを身につけたエリーンが調子こいている。新しいアバターが出るとすぐにこれだ。
自分の事をセレンから選ばれた存在だと本気で思っており、自らをセレーンと名乗っている。
セレン+エリーンでセレーンなのだろうが、この安直さが実にアホなエリーンらしい。

腰に手を当て仁王立ちしているタヌキのセレーン。最近登場したエリーンファイターこと、"ぼこりーん"だ。
この佇まいとドヤ顔が癪に障る。階段や狭い通路で通せんぼするように突っ立っているから実に迷惑だ。

セレーン「セレーンちゃんは高貴で強くて可愛いデスから愚民共はひれ伏すデス。キャハハハハハ!!」

この通り、すっかり気が大きくなってしまっている。もう何を言っても無駄だろう。
最初の頃はエリーンファイターの目新しさと最新アバターの物珍しさでチヤホヤされていたが、
今はもう誰からも相手にされなくなったので、階段や狭い通路で通行人相手にイキっているというわけだ。

セレーン「おいBBA!!お前の時代はもうおしまいデス!汗臭いBBAはとっとと田舎に帰れデス!!」

偶然通りかかったヒュマ♀の元祖ファイターに対しても悪態をつきまくっている。
流石にこれには元祖ファイターも怒り心頭のようで、重い拳が新参ファイター、セレーンの腹にめり込んだ。

(どごぉっ!!)

セレーン「ッッ!!コォェ!!」(ぽひゅー!だぁんっ!)

あれだけイキっていたセレーンがいとも簡単にすっ飛び、受身をとる事なく地面に叩き付けられた。
大股を開いたままピクピクと痙攣するセレーン。よっぽど重い拳だったのか、腹は凹んだまま未だ戻らない。

セレーン「コハァッ!!ァッゲェ…ェーォァ!!」(ピシャ!レレレデロロレ…)

大量に吐血するセレーン。内臓がやられてしまっているようだ。
真っ赤な血と全身を破壊するような激しい痛みによって、何が起きたかようやく理解し始めるセレーン。
ポロポロと零れ落ちる涙。何で自分がこんな目に…とでも思っているのだろう。愚かだ。

セレーン「ァ…ァー…イッギ、ィー…ェグェッグ」(…チョロッ、チーチョロロロロロ…ジィョァァァ〜..ペペホペホロロ〜)

地面に倒れたまま泣いていると、開いた股から何やら液体が滲み出てきた。おしっこだ!血尿だ!!
これがおしっこ…鮮血そのものではないか。じわじわと地面に広がっていくセレーンの血尿!!
いや、血尿だけではない!下血だ!肛門からも大量に出血しているようだ!!

元祖ファイターの拳一発でここまでのダメージを負ってしまうとは…。

ご自慢のアバターは血液や尿、土埃で汚れ、妖精の羽は地面に叩き付けられた衝撃でもげ落ちてしまっている。
何とも惨めで情けない姿だ。セレーンが聞いて呆れる。

そもそもこいつは本当にファイターなのだろうか。ぼこりーん?ぼこられーんの間違いではないか。
などと考察している間に元祖ファイターの姿はなくなっており、代わりに人だかりが出来ていた。

こんな狭い場所でこの人だかり。何が起きるかはもうおわかりだろう。そう、集団リンチだ。
今までセレーンに罵声を浴びせられたり、酷い扱いをされた人達が仕返しにやってきたのだ。
中には貧乏野良エリーンの姿もあり、衣類などの所持品を狙っているようだ。

セレーン「…ャ、ヤメ…、ゴホッ..ユ...ユルチテ…ユ…チテ...ゴヘッゴヘェッ!!」

命乞いをするセレーン。しかし、もう手遅れだ。誰も彼らを止められない。
平和と調和を愛さないクソエリーンにセレンは微笑まない…。

おしまい。

929名無しさん:2018/12/13(木) 23:36:43 ID:GOqcoY8A
〜釣りーん〜

釣りが解禁されたアルボレア。天空の遺跡にある釣り場は釣り初心者で賑わっている。
釣りに目覚めたエリーンを"釣りーん"と呼ぶが、実力は様々であり、時には酷い釣りーんも見受けられる。

そんな酷い釣りーんを一部ご紹介しよう。

・釣り場でダンスを披露してはしゃぐが、足を滑らせて転落する釣りーん。
・ビギナーズラックで大物をヒットさせるが、釣り上げる力がなく逆に身体ごと持っていかれる釣りーん。
・釣りに来たのに水遊びを始め、周囲に迷惑をかける釣りーん。尚、魚は逃げる。
・水中に入り、苦悶の表情を浮かべながら大量に産卵するエレーン。鮭になったつもりらしい。

これらのタイプの多くは水中を泳ぐ謎の巨大魚に喰われてしまうという。

・人が釣っている様子を何故かじっと見てくる釣りーん。しかも突然「ァーィ」などと大声を上げる。魚は逃げる。
・「そこはエリーンちゃんのスポットデス!フンス」人の釣り場を横取りする釣りーん。出禁決定。
・ちっとも釣れずに飽きてしまう釣りーん。一匹も釣れない釣りーんはその場で坊主になってもらう。
・エサのミミズに触れず「ギョァァァ!!」などといちいち騒ぐ釣りーん。これだから素人は。

これらのタイプはただのミーハーであり、釣りの事などはすぐに忘れ、いつもの日常に戻っていく。

釣りといえば魚。魚と言えば食べ物。という事は貧乏野良エリーンもやってくる。
豊穣祭で収穫奴隷として働いた者や、少し頭のキレる者は木の棒を釣竿代わりにし、器用に釣りをしている。
こいつらは釣りが解禁される前から生活の為に勤しんでいたので、手馴れたものだ。

しかし、こんなのは極一部であり、大半の貧乏野良エリーンは酷い有様だ。

・人が釣った魚や釣り商人が管理する魚を盗み、その場で食い散らかす。理由はそこに食べ物があったから、だ。
・エサのミミズまで盗み、美味しそうにチュルチュルとすする。そのエサで大物を釣るという発想はない。
・空き瓶に水を汲み集落に持ち帰ろうとするが、穴が開いている事に気付かず、何度も汲み直しにくる。
・手足に長靴を嵌め衣類を手に入れたとドヤ顔をするが、それ以外は裸であり、何故か四足歩行している。

こうして見ると、一般的なエリーンも貧乏野良エリーンも中身に大した差はないように感じる。
今もまた、とある釣りーんがシザーフィッシュのハサミに尻尾を挟まれ倒れた。泡を吹いている。
貧乏野良エリーンも折れた剣を振り回して釣り雑貨商人を脅しているし、もはや釣りどころではない。

そんな中、かき氷屋で成功を収めたベラード商団のリリア・エリーンが釣具店の立ち上げを画策しているらしい。
釣りとは本来、とてもお金がかかるものだ。そこを嗅ぎつけるとは流石リリア・エリーンだ。
アルボレアの釣りブームはまだまだ続く…かもしれない。釣りロマンを求めて。

おしまい。

930名無しさん:2020/05/15(金) 02:05:36 ID:z3KnStE6
新作きてた

931名無しさん:2020/05/31(日) 22:59:37 ID:0Y5jnCEA
ソフィーちゃん「ひぐっ❤

932名無しさん:2021/12/12(日) 22:23:27 ID:NlFIkRfQ


933名無しさん:2022/01/22(土) 03:44:31 ID:UN4dwuGY
エリーンとお別れなんてしたくないよ

934名無しさん:2022/01/23(日) 04:23:04 ID:LJlfnErE
しかしまあ結構長く続いたよな

935名無しさん:2022/01/23(日) 11:12:42 ID:UN4dwuGY
このスレまだあったんかい
懐かしすぎる

936名無しさん:2022/01/23(日) 11:14:20 ID:9qknyYGg
エリペロスレ当時見てたわ

937名無しさん:2022/01/24(月) 09:36:57 ID:e8.wwdlg
まだあったのかこのスレ
暴風のエルカラスで死んだエリーンの話とか覚えてるわ

938しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:37:05 ID:rXy2pB/o
お久しぶりです。TERAから離れてましたがサ終の知らせを聞いて発狂しました。フンギョォァァァ!!!
未投下の妄想創作が幾つかと、未完成の妄想創作を今回突貫で完成させたので供養として投下しようと思います。
当時投下した妄想創作のネタなどが出てくるので、改めて読み返してみると多少はわかりやすくなるかも。
相変わらず酷い内容なので苦手な人はNGしてください。ァーィ...ンーフ...ンーッ///

939しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:40:50 ID:rXy2pB/o
〜おぱんつりーん〜

夏になり、気温が上昇すると頭の中もピーカン照りになるのか、何かと変な奴が湧いてくるものである。
アルボレアにおいても例外ではなく、変態エリーンが急増するのもこの時期からだ。

最近、世間を賑わせている変態エリーンといえば、おぱんつりーんだ。

おぱんつりーんとはその名の通り、おパンツしか身につけていないエリーンの事だ。
きちんとおパンツを穿いているスタンダードなおぱんつりーん、
おパンツを頭に被り、足を通す穴からケモ耳を出してジャストフィットなおぱんつりーん、
おパンツをお面の様に顔に被せてプライバシー保護をするおぱんつりーん。

いずれのおぱんつりーんも世間一般からすれば、ただの変態エリーンであり、
頭や顔におパンツをつけているおぱんつりーんは、局部丸出しの全裸である。

おパンツ一丁のエリーンというのは、貧乏野良エリーン界隈ではそう珍しくない。
ヨレヨレの汚いおパンツ一丁で物乞いをしている姿はよく見かけるし、
ビニールのレジ袋に穴をあけ、レオタードのようにして穿いてるやりくり上手な貧乏野良エリーンもいる。

更に知能の低い貧乏野良エリーンともなれば、そもそもおパンツを穿くという概念が備わっていないらしく、
全裸でそこらを走り回ったかと思うと、何食わぬ顔でおしっこを漏らしている。
だが、おしっこ後の濡れたお股は不快らしく、お股を地面にこすりつけて「ンーン!ンーン!」などと愚図る事もある。

では、世間を賑わせているおぱんつりーんも結局は貧乏野良エリーンなのかというと、それも違うようだ。
貧乏野良エリーンにしては容姿が整っており、おパンツもオシャレで可愛らしいものが多いからだ。
中には意味深なシミで汚れたおパンツを穿いてる者もいたが、どれも高級アバターの下着だった。

つまり、普段は一般エリーン、あるいはそれ以上の暮らしをしているエリーンが、
何らかの理由でおぱんつりーんになってしまったという事だ。

平和な暮らしに飽きてしまったのか、戦闘続きでストレスが溜まってしまったのか、
単純に元から変態気質なエリーンだったのか、理由は色々考えられる。

情報によると、一部でアイドル的な人気を誇るエリーンもおぱんつりーんなのではないかと言われている。
普段はオシャレアバターを着こなし、広場で楽しくおしゃべりをしている姿が印象的だが、
夜な夜な家を抜け出すとアバターを脱ぎ捨て、お面の様にパンツを顔に被せて街を徘徊するのだという。

他にも、おパンツ一丁姿で双剣を振り回すヲリーンの姿をトラリオンで見かけたという情報もある。
しかも、ヒルに乳首を吸わせていたと言うのだ。成長区域のヲリーンに一体、何があったのか…。

お宅のエリーンは大丈夫だろうか?おパンツに執着するようになったら要注意だ。

おしまい。

940しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:49:45 ID:rXy2pB/o
〜召使いエリーン 上〜

うちで雇ってる数匹の召使いエリーン。みんなヨレヨレのグレーインナーをつけて働いている。
アホでインナーを脱ぐ前に漏らすことが多かったので、ケツと股間部分に穴を開けてやった。
すぐに用を足せる中華スタイルだ。ただ、トイレの場所を覚えない奴もいたので、
そいつには自分の排泄物を食べさせて無理矢理トイレの場所を叩き込んだ。
尤も、エリーンのトイレなんて外に掘ったただの穴なわけだが。突き落として遊ぶのも愉快だ。

駄犬エリーンは一丁前にシャレっ気があって、もふもふにゃんこアバターを指差してァーァー言い出した。
犬のくせに何言ってんだ。お前は便所の穴でも掘ってろ。

もふもふにゃんこを着てるのは俺が可愛がってるポニテネコエリーンだ。
こいつは召使いとは違って利口だし、俺に懐いて可愛い。愛玩用だな。
召使いエリーン如きが愛玩エリーンと同じ服を着たいとか生意気にも程がある。

そうだ、もふもふにゃんこをゲットする際に出た顔出しヒツジの頭をこいつに被せてやろう。
ヒツジぬいぐるみもあるが、これは可愛いので愛玩エリーンにあげた。

にしてもこいつは顔がでかい。エリーンは顔がでかいが、こいつは人一倍でかい。
無理矢理頭にねじ込むと、顔出し部分からぬぅ〜っとブサイクな顔が出てきた。

はっはwwこいつはブサイクだww草生える。普段はツインテだからそこそこマシに見えていたが、
これが髪型補正って奴か。顔だけ見ると酷い。眉毛はボサボサ、離れた目、豚みたいな鼻、分厚い唇、
エリーンなのにwwぶっさwwブスーンだwwうちの愛玩エリーンとは大違い。ここまで差があるのか。
しかも、エラが張ってるようで、顔出し部分にガッツリマウントしてしまい、表情が引きつっている。

流石にこれには不満だったのか、必死に抜こうとしているが、立派なエラが引っかかって抜けない。
無理に引き抜こうとすると、顔が「(゚ )ε( ゚)」こんな感じになって笑える。傑作だww

面白くなった俺は何度も頭を引っ張って遊んだ。そのたびに「ブヒュゥ,ブッビヒ..ゥーゥ゛」と声を上げる。愉快w
遊んでると完全に顔がハマってしまい、「(゚ )ε( ゚)」の状態のまま維持されるようになった。愉快ww

分厚い唇を上下させて何か言おうとしてるが「ブツブビュュ」とかになってわけがわからない。
そもそもこいつは元々口が利けないのでわけがわからないww
離れた目をパチクリパチクリして何かを訴えてくる様が気持ち悪い。

せっかくなので、こいつを外に出して晒し者にしてやることにした。
なーに、この辺ではみんなエリーンを召使いとして使ってやってる。問題にはならない。

941しょんべりーん:2022/02/01(火) 04:52:54 ID:rXy2pB/o
〜召使いエリーン 下〜

早速外に連れ出すと、すぐさま笑いが沸き起こった。みんなわかってるぜw

「お、召使いエリーンが来たぜw」「しかもあの格好ww」「草ww生えwるwww」
「顔が…w酷いブスーンだw」「ぶっさww」「きたねぇ格好。インナーしか着てないww」

痩せた身体、ケツと股間に穴の空いたヨレヨレのインナー。ヨレヨレだから胸チラするが、
干しぶどうのように黒い乳首が見えたところで何の感慨もない。色気もへったくれもない。

しかも、頭には顔出しヒツジの頭。しかも顔出し部分にハマって「(゚ )ε( ゚)」こんな状態のままだww
血流が滞ってきたのか、顔色が悪い。何か言いたいようだが、喋れず、目をパチクリさせている。

広場に連れて行き、公衆の面前で惨めなポーズをとらせてやった。
大きな手でダブルピースしながら、蟹股になり、股間とケツの穴を晒してやったのだ。

「股に穴が空いてるぜw」「ちゃんと排泄できなかったから空けられたんだろw」「お漏らしかよww」
「いつでもうんうんしーしーできまちゅねーよかったでちゅねーwww」

周りから罵声を浴びせられて、身体をプルプルと震わす駄犬。こいつは愉快だw
唇をすぼめてチュッポチュッポしている。気持ち悪い。
と思ったら、股間の穴から勢いよくおしっこが噴き出してきた。
こいつ、恥ずかしくて震えていたのではなく、おしっこがしたかっただけなのだ。なんて奴だ。

「うげえ、こいつしょんべ漏らしたどw」「きたねぇ」「おいおい便所はここじゃねぇからww」
「これだから召使いエリーンは。」「うわクセぇ。湯気がこっちまで漂ってくるぜ」「飛沫かかったわ…(絶望」

周りの連中は顔をしかめつつもバッシングする。石を投げる者もいた。
公衆の面前で股間の穴から大量におしっこを噴出する駄犬。あまりに酷過ぎる。

やー愉快愉快。ひとしきり楽しんだあとは自らの粗相を改めさせるべく、
おしっこで濡れた地面を綺麗に舐めさせる事にした。チロチロと犬のように自分のおしっこを舐める。
これもまた愉快。周りの連中も「もっと吸い取るように飲め!」などと野次を飛ばす。

あー楽しかった。しかし、こいつはもう用済みだ。こんな奴がうちの召使いだなんて恥ずかしくてたまらん。
俺はこいつを売り払って家に帰った。全く金にならないドクズブスーンだったがね。

おしまい。

942しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:04:38 ID:rXy2pB/o
〜我が儘ネコエリーンとお利口イヌエリーン 上〜

一人の生活にもいい加減飽きてきたので、エリーンを飼うことにした。
安い業者から買ったネコエリーンで、うちに届いた時は借りてきたネコ状態で大人しかった。
顔はお世辞にも可愛いとは言えず、エラが張っていて、つり目でムスっとした表情をしていた。

あれから一ヶ月、どこで躾を間違えたのか、とんでもない我が儘エリーンになってしまった。
いや、元々こうだったのだろう。最初はネコを被っていたのだ。
ろくに言葉も覚えようとせず、ショォだのテイーャーだの言ってあれこれ要求してくる。

エリーンは癒しだと思っていたのに、こんなに憎たらしい奴になってしまうとは。

今日も出かけ先で見かけたレストランに入りたいとゴネて、地団駄を踏むもんだからついつい入ってしまった。
席に着くと隣にもエリーンを飼っている女性が座っていた。
隣のエリーンはイヌエリーンのようで、うちのネコエリーンよりもまだ幼いようだ。
女性の隣にちょこんと座り、大人しく待っている。甘えん坊だが利口そうだ。

うちのネコエリーンは席についても落ち着きがなく、足をバタつかせたり、突然叫んだりしてうるさいし、
鼻くそをほじってテーブルにこすりつけるもんだから叱ったが、ちっとも聞く耳をもたない。
そうこうしてると隣の席に食事が運ばれてきた。おいしそうなニオイがこちらまで漂ってくる。

幼いイヌえりーんだしイヌ食いしたり、食べ散らかしてテーブルを汚すんだろうな、と思っていたが…。
イヌえりーんは女性が合図するまで料理に手をつけなかった。

女性が手を合わせ「頂きます」と言うとイヌえりーんも同じように大きな手をあわせて
「イチャァキマシュ」と舌足らずながらも丁寧に言った。なんて利口なエリーン。

流石にスプーンはくわまん持ちだったが、こぼす事なく上手に食べており、
時折、無邪気で可愛らしい笑顔を女性に向けている。なんて可愛いんだ。

すると、うちのネコエリーンが隣のイヌえりーんにちょっかいを出してしまった。
料理が来るまで待ちきれなかったんだろう。

ネコ「ンッンッ!ンー!ホォー!ホァァ!!」ネコエリーンが料理をよこせとまくしたてる。
イヌ「(モグモグ)…?!フェー...フェー…フェヨー...」突然の怒号に驚いたイヌえりーんは表情を強張らせて震えている。

ネコエリーンを叱り、女性に頭を下げると女性は「いいですよ^^」とにっこり笑ってくれた。可愛い。
イヌえりーんはすっかり怯え、女性にぴったりとくっついて離れようとしない。可愛い。

ネコエリーンの顔はいつも以上にムスっとした表情になり、ブスーンに拍車がかかる。
水の入ったコップに大きな指を突っ込むと、パッパッと辺りに水をばら撒く。
行儀が悪いにも程がある。大きな手をピタンッと叩いて叱ると、口をへの字に曲げてこちらを睨む。

隣の女性が「お腹が空いてご機嫌ナナメなのかな?エリーンちゃん^^」と話しかけてきた。
いつもこんな調子なのだが、どうやら他のエリーンはこんな風にはならないみたいだ。
「バタバタさせちゃってすみません」と再度頭を下げると、突然ネコエリーンが女性を指差して大声をあげた。

ネコ「バァ!ババァ!フンス!バァ!!ババァ!」

943しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:07:10 ID:rXy2pB/o
〜我が儘ネコエリーンとお利口イヌエリーン 下〜

なんてことをいうんだこいつは。普段あれだけ言葉を覚える事を拒んできたというのに、
何故こんなピンポイントでこんな失礼なワードを口走るんだ。

女性の顔が引きつる…無理もない。俺は血の気が引いた。

今度はイヌえりーんを指差し「ブスーン!チビーン!バーヤ!」と罵倒し始めた。どの口が言うんだブスーンめ。
イヌえりーんはスプーンを握ったまま目に涙を浮かべ、プルプルと震えている。あーこれは泣くわ。

俺は慌ててネコエリーンの口を手で押さえ、これ以上失言がこぼれないように蓋をする。
ネコエリーンは当然のように手足をバタつかせて暴れ、俺の手に噛み付いてきた。いててて。

イヌ「…マ、マーマ…><」イヌえりーんが手を伸ばし女性に抱きつく。可愛過ぎる。

女性はイヌえりーんを胸に抱きヨシヨシと撫でる。イヌえりーんは女性の胸の中でスンスンと小さく泣く。
かたや、俺に取り押さえられながらも大暴れするネコブスーン。

この差は一体どこから…。イヌえりーんはまだ幼いのによく出来たエリーンだ。
うちのブスーンはイヌえりーんより大きいのにこの有様だ。さっきは店の外で地団駄を踏んでいたわけだし…。

俺はただ謝ることしかできなかった。女性の口元は笑っていたが、
同時に歯を食いしばっているのがはっきりとわかった。

女性はイヌえりーんを抱っこすると背中をぽんぽんと叩いたりさすったりしつつ、席を立ち、会釈をした。
こちらは深々と頭を下げる。女性は振り返る事なく会計を済ませ、店を出ていった。

ネコブスーンはすぐさま隣の席に向かい、テーブルの上に乗っかって、食べ残しの料理に喰らいついた。
スプーンなど使うこともなく皿に顔をくっつけ、イヌ食いならぬネコ食いをしている。

俺にはもうネコブスーンを叱る元気は残っていなかった。傍若無人に振舞うネコブスーンの様子を見つめる。
エリーンを飼うのは今日でやめにしよう。安い業者に頼ったのが悪かったのだ。

豊穣祭後、労働力として雇われていた労働エリーンには多くの欠員が出たと聞いている。
恐らく力尽きたのだろう。ネコブスーンの引き取り先はそこにしよう。きっと引き取ってくれるはずだ。

ネコ「クッチャペッチャペチャクッチャ!ヨーゥ!ホワァッ!クチャニチャニチャヌチャ...ハフッ!チャニチャミッチャ!.ミャァ!ゲップォォ!!プハー...ミャァ」

今のうちにしっかりと食べておけよ。

おしまい。

944しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:14:04 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「エリーンの繁殖実験」〜

ここはとあるエリーン研究所。
元は変態ヒュマ♂達によるサークル的な存在だったが、ある時から急激に勢力を増大させた。
広告代理店や芸能事務所、人材派遣会社なども裏で大きく関わっているらしい。
研究所の場所は極秘だが、噂では有名芸能人や政治家なども頻繁に出入りしているとか。闇が深そうだ。

研究所ではエリーンに関する様々な研究が行われており、倫理観や宗教観、法律などは機能していない。
拷問、性的虐待、人身売買、臓器売買、エリーン食などなど…何でもありだ。

今回の研究テーマはずばりエリーンの繁殖だ。研究所でエリーンを生産出来れば何かと都合が良いからだ。
エリーンの出生については謎が多い。"木から生まれる"という説もあるが、実際のところは定かではない。
そこで、エリーン研究所では野良エリーンを多数捕獲し、エリーン同士で交尾をさせて繁殖を試みていた。

隔離部屋の中ではエリーンにだけ効く媚薬(お香)を充満させ、強制的に発情を促す。
発情したエリーン共は欲望のままに股間を相手のエリーンに擦り付けたり、パンパンと叩きつけている。

本来ならユリーン同士の行為は甘美で気品溢れるものだが、野良エリーンともなれば話は違う。
ガリガリに痩せた身体に浅黒い肌、強制発情による血走った目、欠損したケモ耳には毛じらみが湧いていた。
激しい摩擦とピストンで股間の皮膚はめくれ上がり、ジュクジュクと化膿している。
垢や膿と混ざり合った愛液はドドメ色になっており、酷い悪臭を放っていた。何か良くない菌が繁殖してそうだ。

発情ネコエリーンはギンギンに硬直したしっぽで発情キツネエリーンのケモ耳、口、局部、肛門を何度も犯し続けた。
発情キツネエリーンもまんざらではないようで、だらしなく涎を垂らしながら絶頂を繰り返していた。

とてもじゃないが見ていられない。美しさの欠片もないおぞましい光景だ。
しかし、この実験を何ヶ月続けてもエリーンが身ごもる事はなかった。

エリーンはポポリの♀という説もあるので、無理矢理ポポリとも交尾させてみたが上手くいかなかった。
フカとの交配に成功したフカリーンなる存在も報告されているが、こちらの実験も失敗に終わった。
それどころか感染症を患い、ポポリ、フカ、エリーン共に最期は苦しみに悶えながら死んでいった。

このまま続けても無意味だと上層部は判断し、この実験は失敗という形で幕を閉じた。
隔離部屋の発情エリーン共は全て廃棄処分。一切の証拠も残さず闇に葬られる事となった。

おしまい。

945しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:19:21 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「毛リーンの観察 上」〜

それは突然だった。アイドル的な人気を誇るウサギエリーンが両手を大きく上げてジャンプをした。
可愛いエリーンジャンプだ。ウサギエリーンらしくぴょんぴょんと跳ねた。

だが、俺は見てしまったのだ。腋から覗くモサッとした毛を。腋毛を。
エリーンに腋毛が?!そんなバカな事があってたまるか。

…しかし、エリーンは獣だ。毛深いエリーンがいたとしても不思議ではない。クソポポリなんて毛むくじゃらだ。
それから俺はエリーン研究所の研究員となり、エリーンの体毛についての研究に没頭した。

結論から言うと、毛深いエリーンは存在する。我々研究員は毛リーンと呼ぶ事にしている。
一般的なエリーンの中にも毛リーンは何割か存在しており、普段はムダ毛処理をしているようだ。

ツルツルスベスベのエリーンもいるが、ムチっとした太ももを見ると細かいウブ毛が生えていたりする。
それでも艶があり、吸い付くような感触は何度触ってもたまらないものがある。

毛リーンの話に戻そう。毛リーンにも程度というものがあるようだ。

・定期的にムダ毛処理をすれば問題なく暮らしていける毛リーン。
・毎朝処理をしても午後にはチクチクと毛が生えてきてしまう毛リーン。
・身体はさほどでもないが、顔にヒゲが生えている毛リーン。
・全身毛むくじゃらの毛リーン。

全身毛むくじゃらの毛リーンが文化的な暮らしを送るのは難しいらしく、
捕獲したサンプルは貧乏野良エリーンだった。警戒心は強かったが、エサをチラつかせると簡単に釣れた。

946しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:20:36 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「毛リーンの観察 下」〜

観察室に入れ、身体に巻きつけていた粗末な布を剥ぎ取り全裸にすると、身体をすぼめてこちらを睨んだ。
にしても臭いし不潔だ。恐らく毛じらみやノミだらけだろう。だが、これも研究の為だ。
エサをチラつかせつつ、ガリガリに痩せた胸や腹を優しくさすると大人しくなり、股を広げて仰向けになった。

エリーンといえばぺたんこで薄い上半身が特徴的だ。もち肌で触り心地は抜群だ。
しかし、この毛リーンは違う。胸も腹も毛むくじゃらなのだ。毛深いという域を超えている…。
エリーンと間違えてただの動物を捕まえてきてしまったのではないかと錯覚する程だ。

ボサボサの髪をかき分けてケモ耳を確認すると、イヌエリーンである事がわかった。
先程からピョンピョンとノミが跳ねている。ケモ耳の付け根辺りには毛じらみの卵がびっしりついていた。
流石にキツいものがあったが、俺はエリーンの体毛を研究してるんだ。我慢するしかない…。

顔の体毛も酷く、ゲジゲジの眉毛は左右が繋がるだけではなく、眉尻からこめかみへ向かう。
そして、もみあげからほっぺた、口の周り、鼻毛まで見事に繋がっている。
こんなに毛むくじゃらの顔なのにはっきりとわかる事がある。この毛リーンはブスだ。ブスーンだ。

エリーンのへそもまた、マニアの間では人気が高い部位であり、へそごまは高値で取引されているらしい。
へそごまエリーンなどという風変わりなエリーンが存在する事も当研究所では調べがついている。

この毛リーンの場合、へそ周辺から体毛が一層濃くなっており、下腹部へと繋がっている。
いわゆるギャランドゥという奴だ。へそにはへそごまがびっしり詰まっていて真っ黒になっていた。

こんなものが高値で取引されているなんて、世界は広い。性癖は人の数だけ存在するのだろう。
もっとも、エリーンの体毛を研究してる時点で、俺も十分変態なのだという事を自覚しなければならない…。

顔を赤らめて股を開いているので陰部もよく観察してみたが、これは酷い。
エリーンは絶対的ツルマン、そう思っていた時期が俺にもあった。だが、現実はこうだ。

へそから繋がった陰毛は飛び抜けて濃く、陰部は毛じらみとカンジダの温床だった。
陰毛はそのまま痩せこけた太ももとお尻まで繋がっており、途切れる事なくしっぽに向かっていた。

俺が顔をしかめながら観察していると、甘ったるく「ァーン..ンー///」と声を上げる毛リーン。
股を広げたまま腰を浮かせてくる。どうやら発情しているようだ。涎を垂らしてこちらを見ている。
こんなに気持ち悪い誘惑は初めてだ。気分を害した俺は観察を止め、観察室を出た。

観察室に施錠をかける俺の手は毛だらけになっていた。
手の平には潰れた毛じらみの赤い血が幾つも点になって残っていた。

着慣れた白衣にはノミがたかり、ぴょんぴょんと元気に跳ねていた。

あの時の毛深いウサギエリーンのように。

おしまい。

947しょんべりーん:2022/02/01(火) 05:25:29 ID:rXy2pB/o
〜エリーン研究所「様々なエリーン」〜

近年、エリーンには様々なタイプが存在する事がわかってきた。
ヴァルキオン連合の兵士として活躍出来るエリーンは極一部であり、大半は可愛いだけで面子を保っている。
これらのエリーンについてはもはや説明不要だと思うので、ここではエリーンの闇の部分について触れていく。

未就学エリーン。そう呼ばれるエリーンがいる。要は教育を受けていないエリーンの事だ。
しかし、現在では未就学エリーンの一言で片づけられない程細分化しており、亜種も増えているようだ。
一部ではあるが、そんな未就学エリーンについてまとめてみよう。

・飼いエリーンとして飼い主と暮らしていながらも様々な理由で教育を受けられず、バカなままのエリーン。
・飼いエリーンの部類とされながらも、その実態は殴られたり、こき使われるだけの虐待奴隷オ〇ホエリーン。
・上記の飼いエリーンが捨てられた、捨て子の野良エリーン。この場合は多くが自然環境に適応出来ず、死ぬ。
(また、戦況の悪化で飼いエリーンから戦災孤児の野良エリーンとなったケースも多く報告されており、
 この中には教育を受けた一般的なエリーンや富裕層のエリーンも存在するが、大抵の場合は売女になる)

・生まれた時からずっとソロの野良エリーンもほとんどがすぐに死ぬが、獣の特性を活かして生き残る者もいる。
・生き残った野良エリーン共が身を寄せ合って集落を作る事があるが、文化レベルは著しく低い。
・野良エリーンは基本的に脆弱だが、攻撃的で凶暴性を発揮した者を野生エリーンと呼ぶ学者もいる。
・飼い、野良関係なく他のエリーンと馴染めず、コミュ障のエリーンをぼっちりーんと呼ぶ事もあるとか。
・稀に亜種エリーンとしてサリサリ化したサリサリーンや、フカと交配したフカリーンなどもいるらしい…。

このように未就学の飼いエリーンや野良エリーンの中でも枝分かれして細分化している。
呼び方も地方や状況に応じて変わるらしい。とにかく数が多いのでまだ未発見のエリーンもいるだろう。
いずれも貧困に苦しんでいる場合が多いので、貧乏エリーンと呼んで差し支えないかもしれない。

そして、最近注目を集めているのが、一般的なエリーンよりも幼いえりーんだ。
元々エリーンは少女のような可愛らしい見た目が特徴だが、それよりも更に小さく幼いえりーんが存在するのだ。
今のところ確認されているのが、幼児えりーんであるおちびーん。赤子えりーんであるばぶりーんだ。
これらの幼いえりーんはエリーン出生の秘密を解く鍵である可能性があり、高値で取引されている。

エリーンの知能レベルには個体差があり、それこそ連合兵士やミステリウム研究員になるエリーンもいるが稀だ。
大半はバカでわがまま、自分は可愛いと信じて疑わないタイプが非常に多い。
これは環境の影響もあるが、本能として身についているのではないかと考える学者もいるようだ。

エリーンの成長にも興味深い点が多々ある。多くのエリーンは少女のまま成長が止まっているように見える。
BBAのエリーン、通称ババリーンは都市伝説として語られる事もあるが、未だ発見はされていない。

幼いえりーんも順調に行けば時間経過と共に成長をしていくはずだが、
どういうわけか幼いえりーんのまま成長が止まってしまうのだ。
研究所ではエリーンの成長をテーマにあらゆる実験を行っているが、成果は芳しくない。

バランスの整った食事を与え、教育や躾に関しても上流階級並のカリキュラムで飼育しても成長しないのだ。
「ァーィ」だの「ショォ」だのエリーン特有の言葉を発する事はあっても人の言葉は話せず、読み書きも出来なかった。
食事に至っても同じでスプーンすら自分で持てず、涎を垂らして大きな口を開ける事しか出来なかった。
排泄は勿論、垂れ流し。何度トイレトレーニングを行っても全く身につかなかった。

これは一体どういう事なのだろうか。知能レベルがどうとかそういう次元の話ではないのかもしれない。
時間が止まってしまったかのように見た目も中身も成長していかないのだ。
それでいて、ある時突然死んでしまう。とても死にやすいのだ。これには研究員も頭を抱えるばかりだ。

中でもばぶりーんは非常に脆弱で、天然の生きたばぶりーんを発見し捕獲出来る事自体奇跡に近いという。
この研究所でもそんな奇跡の個体を保育器に入れて無菌室で飼育しているが状態は悪く、とても衰弱している。
生命を維持する事すら困難な状況なので、ばぶりーんを使った実験は恐らく不可能だろう。

おしまい。

948しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:24:21 ID:rXy2pB/o
>>154 未就学エリーン >>321 台風エリーン >>586 干し芋クリスマス >>820 続・干し芋クリスマス
>>169 はじめてのおつかいエリーン(スピンオフ的な) この辺りの妄想創作の完結編になります。

〜未就学キツネエリーン 完結編 1「イヌエリーンの死、そして」〜

歪な形をした本棚の上に飾られた一枚の似顔絵とポポリぬいぐるみ。似顔絵の主は亡くなったイヌエリーンだ。
冬の寒い日、イヌエリーンは短い生涯を終えた。死因は寝ゲロによる窒息死。
クリスマス当日に同居のキツネエリーンがイヌエリーンを突き飛ばし、食卓の角に頭をぶつけた事が原因だ。
今となってはくだらない理由で激昂し、我も忘れて暴れた結果起きた悲しい事故。

――元々、主人と暮らしていたのはイヌエリーンの方だった。
里親募集のチラシを見て、引き取ってみたがイヌエリーンは変わり者で何を考えているかわからず、
集落にいる周りのエリーンとも馴染めず、いつも一人で遊んでいて、あまり懐く事もなかった。

そんな中、野良エリーンが集落をうろつくようになった。それがキツネエリーンである。
不憫に思った主人はキツネエリーンも我が家へ迎え入れる事にした。

キツネエリーンはイヌエリーンとは性格が正反対で、活発で感情の起伏が激しくわがままだった。
周りからは主人の給料で二匹も養えるのかと笑われたが、本当にその通りで生活は苦しかった。
だが、この二匹が一緒に暮らす事でお互いに良い影響を与えられればと思ったのだ。

キツネエリーンが家に来てからはイヌエリーンも外に出て周りのエリーンとも一緒に遊ぶようになった。
中でも近所のリスエリーンとはとても仲が良かったが、ある日を境にリスエリーンは姿を消した。
主人は知っていた。リスエリーンは"おつかい"という名の帰らぬ旅に出たのだと。

この辺りの貧乏集落では生活苦で養えなくなった飼いエリーンをおつかいに出す風習がある。
無事に帰ってくればある程度の知能と体力があると判断し、労働用や奴隷用として売りに出す。
アホで脆弱なエリーンは労働力にすらならず、金にはならないからだ。
帰ってこなければ所詮その程度のクソエリーンだったという事で諦めがつく。むしろいなくなって清々する。

他にはポラ・エリーヌ管轄の職業訓練所に送ってしまうという方法があるが、
何かと手続きが必要だしお金もかかる。それならおつかいが手っ取り早いのだ。
それにアホな未就学エリーンを職業訓練所に送った所で何のスキルも身につかず、送り返される事がほとんどだ。

未就学エリーンが成り上がるのはそれだけ難しい。
良い教育者と出会うか、本人に秘めた才能があるか、努力を継続出来るか…。
可能性はゼロではないが、相当なレアケースだろう。

――あれからどれくらいの月日が流れただろうか。
キツネエリーンはイヌエリーンを死なせた直接の原因は自分にあると自覚していた。罪の意識を感じていた。
それでも主人はキツネエリーンを責めることなく養い続け、学校にも通わせた。
主人は主人で責任を感じていたのだ。あの時、ケーキを買っていれば、プレゼントを二つ用意していれば…と。

949しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:26:30 ID:rXy2pB/o
〜未就学キツネエリーン 完結編 2「優等生、シオリ」R18〜

学校へ通う事をきっかけに主人はキツネエリーンに名前を付けた。シオズ、シオナからとって、シオリと名付けた。
名前を付ける事で個人としての明確な立場が確立する。
未就学エリーンは飼いエリーンであっても名前を付けられる事はほとんどない。その程度の扱いなのだ。

学校は戦時下でとりあえず教養を付けさせる為の突貫教育といった感じで、初等〜高等まで一貫だった。
学年は一緒でも年齢や成長具合はバラバラで、本来なら職に就いているであろう年頃のエリーンも多い。
成熟したエリーンであっても自分で着替えすら出来ず、授業中にお漏らしする者もいた。

この学校ならシオリでも何とかやっていけそうだと主人は判断した。
シオリも自分で靴下すら履けなかったし、おねしょ癖も中々治らなかった。

制服着用の義務がなかったのも主人には有難かった。制服なんて買ったら破産していた。
それでも入学祝いとしてランドセルをプレゼントした。中古だがシオリは喜んだ。
生活は相変わらず苦しかった。仕事を増やし、休みなく働いて学費を捻出した。

イヌエリーンの死後、しばらくはお互いに距離を感じる事もあったが、二人はもう間違えたくなかった。
主人は保護者として、親として、シオリを"一匹"ではなく一人前のエリーンに育ててみせると心に誓っていた。

シオリもまた、今でも家族として厳しく優しく接してくれる主人に深く感謝し、恩返しをしたいと思っていた。
野良エリーンの自分を受け入れ、過ちを犯しても見捨てないでいてくれる、守ってくれる、
そんな主人の事が大好きで大好きで仕方なかった。

失敗、過ちの事実は消える事はない。イヌエリーンへの罪の意識はこれからも二人を縛るだろう。
歪かもしれないが、これが二人を繋ぐ絆になっているのも確かだった。

――初等教育を終えたシオリは中等教育に進級し、学級委員になっていた。
授業参観で初めてその事を知り、主人は驚いた。シオリなりのサプライズらしい。
元気良く手を挙げて授業に参加する姿勢は、今までのシオリの素行を考えると目覚ましい成長ぶりだった。
あれだけ覚えようとしなかった言葉も今では随分と達者になった。

ある日の放課後、委員会の仕事が長引いたシオリは下校時刻を過ぎてもまだ学校に残っていた。
優等生になったシオリは教師や同級生からの信頼も厚く、あちこちに駆り出される日々だ。

あんなに賑やかだった校舎はオレンジ色の静寂に包まれ、シオリの軽い足音だけが長い廊下に響いた。
早く教室に戻って帰り支度をしなくては。シオリは食事当番なのだ。主人がお腹を空かせて帰ってくる。

教室の扉に手を掛けた瞬間、何者かの気配を感じ取るシオリ。誰も残っていないはずの教室に誰か…いる…。
つま先をピンッと伸ばし扉の窓から教室の中を覗いてみると…っ?!

…用務員のヒュマ♂が息を荒げながらシオリのランドセルに股間を擦り付けていた。
思わず息を呑むシオリ。彼がナニをしているのかすぐにわかった。シオリは色んな意味で優等生なのだ。
ヒュマ♂はシオリの名前を何度も叫ぶと、ランドセルに白濁液をぶちまけた。

主人に買って貰ったランドセルを汚されたという怒りと、自分に向けられた劣情への戸惑い、
そして、主人にもヒュマ♂と同じものが付いていて、白濁液が出るのかと思うと頭がぐちゃぐちゃになった。

帰り道。何度拭き取っても独特のニオイが取れないランドセルを背負いながら物思いに耽っていた。
これまで主人に向けていた大好きという気持ち。この気持ちは一体何処から来るのだろうか。
罪を咎めないから?主人だから?家族だから?…異性だから?わかるようでわからない。
ただ、確かなのは主人に向けて特別な感情が芽生えてしまったという事だ。

950しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:27:34 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 3「劣情」R18〜

それからというもの、シオリは主人の顔さえ碌に見られなくなった。
何かあったのかと主人は心配したが、お年頃という事もあり深くは詮索せず見守る事にした。

シオリ(大好きなご主人様。私の事をどう思っているんだろう。本当は私を憎んでいるのかな?
    ご主人様の事が気になって仕方がない。モヤモヤとドキドキが止まらない。
    ご主人様と手が少し触れただけでケモ耳としっぽの毛が逆立つ。思わず距離を取ってしまう…。)

最近は主人の帰りが遅い。また一つ仕事を増やしたらしい。
食事の準備をしながらもシオリの頭の中は主人の事でいっぱいだ。

ふと、シオリはヒュマ♂がしていた行為を思い出す。主人も同じ事をするのだろうか。
そんな事を考えると身体が火照ってくる。その日、シオリは初めて自分を慰めた。

それからシオリは学校から帰ると毎日自慰をした。オナリーンだ。
行為は日に日にエスカレートして主人の下着のニオイを嗅ぎながらするようになっていた。
大好きな主人のニオイはシオリの脳を直撃した。一度果ててもまた次を求めてしまう程だった。
足をピーンと伸ばすと気持ち良い事を覚えた。しっぽをニギニギしつつ股を擦ると「ンッ」と声が漏れた。

激しく自慰に耽るとボロ家のあちこちが軋む。寝床にしている段ボールの劣化も早い。
カタカタと音のする方を見ると本棚に飾られたイヌエリーンの似顔絵と目が合った。
まだ言葉が話せなかった頃、イヌエリーンからクレヨンを奪い取ってシオリが描いたものだ。

似顔絵のイヌエリーンは幼かった。それに比べてシオリは成長し、無様にも♀として発情までしている。
後から来た野良のシオリがイヌエリーンを死なせ、主人を独り占めし、恋心と劣情まで抱いてしまっている。
そう、シオリは主人を異性として好きになっていたのだ。

シオリ(こんな卑しい私をイヌエリーンは許してくれるかな…)

罪悪感でたまらなくなったシオリは主人の下着のニオイを思い切り吸い込み、しっぽをニギニギする。
シオリは時間を忘れて自慰に耽った。今は快楽の海を泳ぎ、もっともっと深い所へ潜りたかった。

――数えきれない程の絶頂に息を切らし、ようやく我に返るシオリ。
快楽の余韻に浸りつつも身体をゆっくり起こすと目の前には仕事から帰った主人の姿があった。

主人「おっと、会社に忘れ物をしてきてしまった」(スタタタタ…)

と、よそよそしく言うと慌てて去って行く主人。シオリは自慰行為を主人に見られてしまったのだ。
恥ずかしさと気まずさで快楽の余韻が一瞬で吹き飛ぶシオリ。オナリーンあるあるだ。

最近のシオリの態度から主人も感づいてはいた。お年頃だもの。
仕事から帰るとシオリは決まって潤んだ目をしているし、それ特有のニオイが立ち込めていたからだ。
こういった事に興味があるのは主人も理解しているが、気がかりなのは主人の下着を持っていた事だ。

…30分程経った頃だろうか。再び帰ってきた主人はいつも通りだった。リスタートだ。
シオリは相変わらず主人の顔を見られなかった。

951しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:28:38 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 4「主人」〜

あっという間に時は流れ、俺は歳をとった。仕事を幾つも掛け持ちするのは正直辛くなってきた。
だが、この生活ももうじき終わる。シオリが独り立ちするのだ。俺はイヌエリーンの似顔絵に語り掛ける。

シオリは今看護師になる為、国家試験を受けにヴェリカまで行っている。あの子なら大丈夫だ。きっと受かる。
一貫校を卒業後、まさか看護学校に通いたいなんて言い出すとは思わなかった。
イヌエリーンの件があったからなんだろうな…。

長かったような短かったような…色々な事があった。イヌエリーンを失った悲しみは一生癒える事はない。
シオリは俺の悲しみに気付いていたし、罪悪感もあったようだ。

俺は保護者として、親としてシオリを一人前のエリーンに育てる事だけを考えるようにした。
シオリは俺の大切な家族だ。今日までスクスクと育ってくれた事を誇りに思う。
感情の起伏が激しくわがままで、あんなに手を焼いた子が見事に成長してくれた。
これから先、シオリは立派にやっていけるだろう。本当に良い子に育ってくれたよ。

シオリの気持ちに気付いてはいるが、シオリが自分の幸せを掴む日が来るまで、
俺はシオリの保護者として、親として見守っていきたいと考えている。
看護師資格が取れたら、これまでシオリの為に積み立てしていた通帳を渡そう。まぁ多くはないが。

(ドォォンッ!!バゴォ!ドガシャアアン!!)

うおおお!!何だ今の衝撃は!何が起きた?火事か?!

――主人が慌てて外に出ると集落の周りを中型モンスターの群れが取り囲んでいた。
集落に住む飼いエリーンや飼い主、森から逃げてきたであろう野良エリーンが無惨な姿で横たわっている。

最近集落に来たばかりの幼いウサギおちびーんは何が起きたかわかっていないようで、
「ァィ!ァィ!」言いながらヨチヨチとモンスターの方に歩いて行ったが、瞬く間に踏み潰されてミンチになった。
これがこの世界の日常なのだ。アルボレアとはそういう世界だ。

中型モンスターの群れは集落全体を轢き潰すように主人の方へ向かってくる。
…幸いにもこの場にシオリはいない。主人にとってはそれだけが救いであり、希望だった。

主人「ふぅ…これは俺もいよいよ覚悟を決めなきゃいけないな。罪は俺が全て背負っていくよ。シオリ…xxxxx」

952しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:29:28 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 5「シオリ 上」〜

看護学校での日々は一貫校に通っている時よりも遥かに大変だった。
私が貧乏集落出身だと知ると教員達はあからさまに態度を変えたし、同級生達からイジメも受けた。
でも、ちっとも辛くはなかった。私にはやりたい事がある。
一時はお医者様を目指そうかとも思ったけど私の身分では難しかった。

それに今度は私がご主人様を支える番なのだ。ご主人様はあまりに働き過ぎた。
気付けば眼鏡をかけるようになっていたし、白髪だって目立つようになった。
それでも私にとってご主人様は特別で、大好きな人だ。
看護師資格が取れたら、もう一度ちゃんと向き合おうと思う。自分の想いを告げよう。

――国家試験を終えたシオリは手ごたえを感じていた。
まだ結果が出ていないにも関わらず「ァーィ!」とVサインを空高く掲げた。
他のエリーンと比べると小柄で痩せ型ではあるが、立派なエリーンへと成長したシオリ。ナース服も似合うだろう。

せっかくヴェリカまで来たのだし、主人へのお土産でも買っていこうと散策をするシオリ。
創造の工房、魔法アカデミー…集落とは文化レベルが全く違う。芋を干してる所なんて何処にもない。

当然、物価も高かった。うっかり高級洋菓子店に入ってしまったシオリの視線に飛び込んできたのはケーキ。
クリスマスに食べられなかったケーキ。夢にまで見たケーキがズラりと並んでいる。
涎が垂れそうになるのをグッと堪えるが、値段を見て思わず吹き出しそうになった。これは無理だ。
何も買わずに店を出るのも気まずいし甘い香りが鼻腔をくすぐる…だが、値段を見ては現実に引き戻される。

シオリは平静を装い、チョコレートが数個入った小さな小袋を手に取る。これが一番安かった。
レジに向かうと店長らしき人物が目を細めてこちらを見ていたが、無事に買う事が出来た。

支払い中に店長と軽く話をしたが、この店は富裕エリーン御用達で、ヴェリカでは人気の洋菓子店なんだとか。
しかし、香りに釣られて野良の未就学エリーンもやってくるらしく、トラブルになる事も多いようだ。

店長「中でも印象的だったのはゲロまみれのリスエリーンだなぁ。
   暴れるし汚いしはした金しか持ってないのにケーキを指差してうるさくてなぁ。参ったよ。
   仕方ないから有り金で買えそうなチョコを一粒渡してやったら喜んで帰っていったけどw」

相槌を打ちながら店長の話を聞いていたシオリは、このリスエリーンが誰の事なのかすぐにわかった。
集落に伝わるおつかいの風習は本当にあったのだと、シオリはこの時に初めて確信した。
自分はおつかいに出されなくて良かった…お勉強頑張って良かった…安堵するシオリ。

リスエリーンがいなくなっても集落の大人達は何も触れなかった。主人でさえも…。
仲良しだった三人も今ではシオリ一人だけになってしまった。
リスエリーンから奪い取ったどんぐりの蒸しパンの味は今でも覚えている。お腹を壊した事も覚えている。
感傷的になるシオリだったが、だからこそ強く生きなければならない。
泣き言もわがままも言わない。そう決めたのだ。大好きな主人の為にたくましく生きる。

953しょんべりーん:2022/02/02(水) 01:30:26 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーン 完結編 END「シオリ 下」〜

集落に帰還したシオリを待ち受けていたのは悲惨な光景だった。
倒壊した木造家屋、吐き気を催す嫌な臭い。見慣れた集落は留守の間に随分と様変わりしていた。
一部の倒壊家屋は火事で焼けたらしく黒焦げになり、煙が細く立ち上っていた。
様子を見るに事が起きてからはそこそこ時間が経過しており、既に脅威は去った後のようだ。

腹が大きく縦に裂け、腸がはみ出した状態で倒れている野良エリーン、
下半身をぺちゃんこに潰されたエリーンは、少し前に読み書きを教えてあげた近所の飼いエリーンだった。
凹んだ地面にこびりついたミンチ肉。大きな何かによって潰されてしまったのだろう。原形を留めていない。
僅かだがウサ耳らしきものが残っていた。恐らく最近集落に来たばかりの幼いウサギおちびーんの亡骸だろう。

一人ずつ状態を見つつ息があるか確かめるシオリ。だが、誰一人として生きてはいなかった。
イヌエリーンとリスエリーンでよく遊んだ場所にはイヌエリーンのお墓を立てていたが、跡形もなかった。
やがて、シオリはかつて我が家が建っていたであろう場所まで戻ってきた。

大きな何かで上から押し潰されたような我が家の残骸。
足元には主人がうつ伏せで倒れていた。シオリにはもうわかっていた。主人は死んでいる。
シオリは主人を優しく抱きかかえる。主人の身体は上半身のみになっていた。

主人は両手で何かを大切そうに持っていた。
既に硬直が進んでいたが、主人はまるでシオリに手渡すかのようにすんなりと両手を解いた。

主人が持っていたのは、通帳とハンコ、イヌエリーンの似顔絵だった。
恐らくシオリの為に積み立てしていた通帳だろう。

ふと、通帳の間から何かがこぼれた。それは目に涙を浮かべた主人と笑顔のシオリが写った写真だった。
一貫校の卒業式の後、主人と一緒に撮った唯一の写真だ。

写真の裏を見ると「俺の自慢の娘、シオリへ。幸せになりなさい」と書いてあった。
シオリは泣いた。幼かったあの頃のように泣いた。泣く事しか出来なかった。

シオリ「ゥ...ウェァァ!ウェェァァアアア!ァァアアアア!!ヘメヘェァ...グウ゛ェァァアアア!!ア゛アッアアァァァ!!!」

――こんなのってないよ。これが私の罪なの?私があの時イヌエリーンを死なせ…殺してしまったから…、
だから…だからこんな事に…。リスエリーンを失って、イヌエリーンを失って、今度はご主人様まで…っ。
もう間違えないって、これからは大好きなご主人様を支える為に、一緒に生きていくんだって決めたのに。

ご主人様のいない世界なんて私には何の意味もないよ…看護師になんてならなくて良い。
言葉なんてわからなくて良い!人の言葉なんて話せなくて良い!昔みたいにバカのままで良い…!!
こんな悲しみなんて知りたくなかった!私なんて野良のまま死んじゃえば良かったんだ!!

私はズルくて嫌なエリーンだ…大好きなご主人様でいやらしい妄想までして…悪いエリーンだ!
ご主人様がいてくれなかったら…私は幸せになんて、、なれないよ…。

――ひとしきり泣いた後、シオリは主人の亡骸にキスをした。最初で最後の恋。
キスをしながら、シオリは背後に何者かの気配を感じていた。

シオリ「……ご主人様、愛してるデス。ずっとずっと…いつまでも」

おしまい。

954名無しさん:2022/02/02(水) 05:14:17 ID:UN4dwuGY
しょんべりーん!当時めっちゃ楽しんで読ませてもらってました

955名無しさん:2022/02/03(木) 00:40:43 ID:EGMS4ISg
大量投下草
毛リーンきもすぎ
未就学エリーンシリーズ読んでたから泣くわ
おつかいのリスエリーンとかすげー懐かしい

956しょんべりーん:2022/02/03(木) 23:21:44 ID:rXy2pB/o
誰もいないと思って大量に投下し過ぎました。サ終までまだ少しあるのでちょっとずつ投下します。
当時も今もこんな妄想に付き合ってくれて本当にありがとうございます。
あと二つのシリーズでTERAの妄想創作は全て終わりなので、もう少しだけお付き合いくださァーィ。

〜未就学エリーンレポート 1「保護施設のエリーン」〜

俺はアルボレア全土を駆け回るエリーンネタ専門の記者だ。
エリーンモデル界の薬物汚染や人気アイドルエリーングループの枕営業や恋愛スキャンダル、
ディーラーエリーンのA〇墜ちなど、俺が取り上げたネタは瞬く間にバズった。
それこそ"エリーン砲"などと呼ばれた事もあるくらいだ。

何故そこまでエリーンに執着するのか。俺は決してエリーンが好きなわけではない。むしろ嫌いだ。
だからこそ、化けの皮が剥がれた時の滑稽さといったら…笑えるじゃないか。
「〜デス!」とか言って媚びへつらっていても、所詮は獣臭いクソガキなのだ。

さて、今回は未就学エリーンが暮らす保護施設を取材しようと思う。
ポラ・エリーヌ主導で未就学エリーンの自立支援や職業訓練なども行われているのだが、
政策がうまくいってるとは言い難い。その為かこの手の施設はそこかしこで乱立しており、怪しいものも多い。
未就学エリーンを対象とした孤児院や宗教施設、セミナーハウスなどでも色々ときな臭い話を聞く。
一部では邪教も関わっているとか…?闇が深そうだ。

今回取材する保護施設は周りからの援助や寄付のみで経営されていて、正直厳しい状態らしい。
なので、俺に取り上げて貰って宣伝して欲しいのだそうだ。
お涙頂戴系に仕上げつつも、汚くて気持ち悪い未就学エリーン共を晒し上げてやるつもりだ。バズれば良いのだ。

――昼過ぎ、施設に着くと代表のヒュマ♂が挨拶してくれた。いかにもエリーンが好きそうなタイプの男だ。
施設は思った以上にボロかったが、雨風を凌げて食事も与えられるのだからエリーン共には最高の環境だろう。
戦況の悪化から、安全な土地の物価は上がるばかりだ。こういった場所にしかアテがなかったのだろう。

施設に職員はおらず、ボランティアが毎日入れ替わりでエリーン共の世話をしているという。
ここで暮らすエリーンは元は飼いエリーン、野良エリーンの貧乏未就学エリーンだが、
いずれも路頭に迷っている所を保護されたのだという。

「アーィアーィ!」施設の裏庭へ周ると、あのウザったい声が聞こえてきた。気に障る。クラクラしてくる。
今日は天気も良いし暑いので庭にビニールプールを設置し、水遊びをするのだとヒュマ♂は言った。
小さな家庭用のビニールプールなので、グループ別に交代で入るみたいだ。

ボランティアがエリーン共に水着?を渡す。…近隣からお古のグレーインナーを分けてもらったのだそうだ。
お古なだけあって状態は悪く、破れていたりベロベロに伸びてしまっているものもあった。
中には"エソーソ"と書かれた名札がついたインナーもあり、股間部分が黄色や茶色で酷く汚れていた。
洗濯されていないようで、獣の毛が大量にこびりついていて酷く臭かった。オエェ。

エリーン共の着替えにも立ち合わせてもらった。普段着ている服もお古らしく毛玉や継ぎはぎだらけだった。
うさぎぐみのスモックとは雲泥の差だが、この経営状態では仕方がない。裸で暮らすよりはマシだ。

エリーン共は恥らう様子もなく服を脱ぎ捨ててインナー水着に着替え始めた。
施設に入居してから多少はマシになったのかもしれないが、相変わらずガリガリに痩せていて気色悪い。
頭と手は大きいのに身体は骨が浮き出ているし、エリーン特有の下半身もガリガリ。まるで宇宙人のグレイだ。
通常、エリーンは( Y )のような下半身をしていて、ケモ耳やしっぽと同様にエリーンの象徴とも言える部位だ。
しかしながら、ここにいるエリーン共は下半身が)Л(のようになっており、太ももはくっきりと隙間が空いている。

インナーのピチピチ素材が頭に引っかかり、顔に張り付いて口をパクパクさせている鈍臭いエリーンがいた。
下半身丸出しでもがいている。しっぽも半分近く欠損しているし、惨めな姿だ。

957しょんべりーん:2022/02/05(土) 00:39:05 ID:rXy2pB/o
ショォ?!未就学キツネエリーンのタイトルが途中から未就学エリーンになってた。ミスですンー。

〜未就学エリーンレポート 2「保護施設のエリーン」〜

一通り着替え終わるとエリーン共を整列させた。こう見るとブスなエリーンが多い。ブスーンという奴だ。
糸目エリーンや、ブタ鼻エリーン、ボサボサ眉毛エリーン、歯抜けエリーン、斜視エリーン、
頭に金貨大のハゲがあるエリーン、ケモ耳やしっぽが欠損しているエリーンもいた。肌も浅黒くて汚い。
巷でよく目にするような可愛いエリーンとはまるで違う。育ちの悪さが浮き彫りになった容姿だ。

まだヨチヨチ歩きの小さなおちびーんも数匹いたが、サイズが合うインナー水着がなかったのか素っ裸だった。
小柄で痩せているものの、太ももはムッチリしていて股はωみたいな形をしていた。
相変わらず頭は大きくて重そうだが、幼いせいかケモ耳やしっぽの毛はまだ生え揃っていないようだ。

大中小と様々なエリーンがいるが、頭の出来にはあまり差がないように見えた。頭は大きい癖に中身は空っぽだ。
一見、身長が高く大人びて見えるエリーンでも毎晩夜泣きをしたり、おねしょをする事も多いとか。
飼いエリーンは基本的に甘ったれでわがまま。ぼっちりーんは挙動不審で心を開きにくいらしい。
置かれた環境によって性格に違いが出るのは当然だ。それに所詮は未就学エリーンなので"ァーィアーィ"言うだけだ。

ボランティア「1,2,3,4!5,6,7,8!」 エリーン共「ァ,ァー,ァ,ァィ!ァーァ?...ィ..?ッィ」
ボランティアに先導されて準備体操をするエリーン共。リズムが合ってない。鈍臭すぎる。
痩せっぽちの身体でガニ股になり、腕を上げたり、身体を反らせたり、何故か腰を振っている者もいる。
素っ裸のおちびーんもマネしようとするが、バランスを崩し尻餅をついて「ァ゛ァェァーェ><」と泣き出した。

準備体操が終わると号令も待たずに飛び込むエリーン共。ビニールプールはすし詰め状態だ。
グループ別とは何だったのか。何匹かのエリーンはプールに入れずにモジモジしている。きめぇ。

「ャー!ャー!」(ギュッギュッ)「ギョェ!!」(ポテェ!)「…ヒッヒッ...ウェェァアウェァ!!ペァアァァ!ブェェェ><」
狭さにイラついたブタ鼻エリーンが歯抜けエリーンをプールから押し出した。
歯抜けエリーンは地面に頭をぶつけ、口を大きく開けて泣き出した。歯抜けというか、生えてる歯の方が少ない。

片やプールでは斜視エリーンがプールでしゃがんだまま急にプルプルと震え出した。
汚い前歯で下唇を噛んだかと思うと、(モッ!ボルボルッ!パモァーパモァーモジュパァ!!)とうんこを漏らした。
かなり緩い部類のうんこだ。あっという間にプールの水が茶色く濁る。
一匹が粗相をした事で、他のエリーン共も共鳴したかのように前歯で下唇を噛んで力み出した。これはヤバい。

もう周りの大人達は阿鼻叫喚。慌ててエリーン共をプールから引き上げようとするが時既に遅し。
プールは肥溜め状態。プカプカと浮かんだうんこをおちびーんが口に入れて咀嚼している。食糞だ。

栄養状態が悪いのか、スロースの排泄物と同レベル…いや、それ以上の悪臭かもしれない。
未就学エリーンは可愛いとか可哀想とか変な妄想に取り憑かれてるマニアもいるらしいが…理解出来ない。

季節は夏…。エリーン共の濡れたしっぽから滴る水滴と糞汁を見つめながら俺はぼやく。

「暑い…臭い…帰りたい。頭がおかしくなりそうだ…フヘェ…」

958しょんべりーん:2022/02/06(日) 20:10:25 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート 3「保護施設のエリーン」〜

酷いプールタイムだった。今まで俺が取材してきたエリーンはああ見えて優秀だったんだな…改めて思う。
プールに入れなかった一部のエリーンはどうやらPTSDという奴らしい。
過去に悲惨な体験をしていると(例えば川で溺れたり、飼いエリーン時代に虐待されていたり)、
特定のものに対して酷く怯えたり拒否反応を示したりするらしい。アホな癖して繊細かよ。

――再びボロい古着に着替えるエリーン共。おちびーんにはまだオムツが必要みたいだ。
ボランティアが布オムツを穿かせようとすると、おちびーんは股をおっ広げて「ェヘェヘ」と笑った。

ボサ眉エリーンは片眉を上げながら慎重にパンツを穿くが、片方の穴に両足を突っ込んでいた。
どうやら一人ではまだパンツが穿けないらしい。どういうこっちゃ。
全ての着替えが終わると施設内に戻っていった。汚いパンツが何着か落ちていたのが気になるが…。

プール後はお勉強タイムだ。未就学エリーンとやらの学力がどんなものか見せてもらおう。
おちびーん共にはまだ勉強は無理みたいで自由時間になったが、大半は寝てしまうらしい。
寝る子は育つというが、おちびーんは他のエリーンに比べて睡眠時間が長いんだとか。

古びた机と椅子にちょこんと座るエリーン共。しっぽはまだ湿っていて重そうにぶら下がっている。
…明らかにケツ丸出しのエリーンもいるんだが…。パンツを穿き忘れているようだ。

今回の授業は言葉の勉強らしい。うむ、まずはこれが一番大事だな。いつまでも「ァーィァーィ」じゃ困る。
ヒュマ♂が黒板に"こんにちは" "ありがとう" "いただきます"などの基本的な言葉を書いていく。

ヒュマ♂「("こんにちは"の文字を指差して)エリーンちゃん、これは何と読むかな?わかる人〜」
エリーン共「…??」「ァーァー?」「キャハハハ^^」「ンガンガッ…(ブタ鼻をほじるエリーン」「ペーショ…」

こりゃダメだ、一匹も理解していない。理解する気が全くない。

ヒュマ♂「じゃ、エリーンちゃんみんなで一緒に言ってみようね。こんにちは!」
エリーン共「…??」「コー!チ゚ャー」「コチンコ!チンコ!キャハハ^^」「ヘッキシ!…(クシャミをするエリーン」「ペーショ…」

これが未就学エリーンなんだな。かろうじて言葉を紡ごうとしてる奴もいるが…厳しい。
エリーンの中でも底辺の未就学エリーン。そんな底辺の中にも上と下がいるという事実。

続いてヒュマ♂は黒板に"ただいま" "おかえり"などの言葉を書いていく。

「キャハハ^^...タマンダ...ンフフフ!...タマタマ!タンマダ!タダマンタダマン!キャハハハハ^^」

さっきから金貨ハゲエリーンはこの調子だ。こいつは下ネタ担当だな。

授業は15分程で終わった。これ以上やっても無駄だろう。エリーン共はすっかり飽きている。
髪の毛を一本ずつ毟って毛根を食べるエリーン、丸出しのケツをボリボリと掻き毟るエリーン、
鼻くそを机の脇にくっつけているエリーン、鉛筆や消しゴムを齧るエリーン、うわ言を呟き続ける変なエリーン。
机の脚に椅子の脚を一本のせ、椅子の不安定な揺れを楽しむエリーンもいたが、
のせた椅子の脚がガタンと音を立てて落ち、驚いた様子で「(゚ε゚)」こんな顔のまま微動だにしなくなるエリーン。

どいつもこいつもクソエリーンだ。課題は多い…。

959しょんべりーん:2022/02/08(火) 00:31:32 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート 4「保護施設のエリーン」〜

お勉強タイムを終えたエリーン共にも休息が必要という事で、しばらくお昼寝タイムになった。
何処の施設もこんなもんなんだろうか…。こいつらを見てると俺も疲れてくる。

――(もわ〜〜〜〜ん) エリーン共「ショォ〜〜〜ミャァァァァン(歓喜」
さっきまでグースカと鼻ちょうちんを膨らませて昼寝をしていたエリーン共が一斉に起床する。
ふむ、この匂いは…。そう、夕食の時間だ。台所から料理の匂いが漂ってくる。

歓喜に打ち震えるエリーン共は机の上に乗っかって「ンフッフフッフ♪」と踊り出した。行儀の悪い奴らだ。
おちびーんも幼児用の椅子に乗っかり、同じように踊り出すが椅子から落ちて「ァゥェァァ><」と泣いた。うるせぇ。

ヒュマ♂はエリーン共にダンスを教えた事はないと言っていたが、
未就学で幼くても媚びへつらう手段だけは一丁前に身につけているようだ。
エリーンダンスってのは本能的な行動なのかもしれない。にしても下手なダンスだ。
腰を横ではなく前後に高速で振っているエリーンもいた。金貨ハゲエリーンだ。こいつはイカれてる。

そうこうしてる内に料理が運ばれてきた。こいつらは普段どんなものを食べているのか…どれどれ。
小さなお盆の上には乾燥したコッペパンとスープが入ったお椀のみが載せられていた。
これだけ?スープには具なんてほとんど入ってないじゃないか。

こんなみすぼらしい食事にこれだけのはしゃぎ様…。
まぁ、今まで飢えに苦しんでいたわけだし、食べられるだけ有難いんだろうな。

ヒュマ♂「エリーンちゃん、ご飯だよ!"いただきます"しようね!いたd…」
エリーン共 (ガツガツズズーガツガツッ)(カッカッキッカッカ!ンガクック...)(ジュルルツーモサッモサ)(ハフッァンムァンム)(ムシャムシャチャグッチャクチャラクチャァ)

号令の合図も待たずに物凄い勢いで食べ始めるエリーン共。食に対する執着心の高さが窺える。
どいつもこいつも大きく口を開けて次から次へと頬張っていく。凄い形相だ。

自分で食事が出来ないおちびーんは「ァー!ァー!」と若干キレ気味に食事をねだっていた。ちっとも可愛くない。
ボランティアが傍につき、小さく千切ったパンをスープに浸して柔らかくしている。
幼児食のようなものも用意されていないらしい。アレルギーとか大丈夫なんだろうか…。

俺もエリーン共のスープを試食させてもらったが、はっきり言って不味い。無味。
調理ボランティアは「今流行りの減塩です」と言って誤魔化していたが、これでは栄養すら碌に摂れないだろう。

960しょんべりーん:2022/02/09(水) 00:25:05 ID:rXy2pB/o
〜未就学エリーンレポート END「保護施設のエリーン」〜

食後、エリーン共はお風呂タイムだ。案の定浴室は狭い。プールの時の地獄再来。またもやすし詰め状態だ。
元々、未就学エリーンには入浴という概念が備わっていない事も多いので、基本的に身体は洗わないらしい。
洗わせようとすると嫌がって暴れたり、ボランティアに噛みついたりもするそうだ。

そんな話を聞いてるとまたもや斜視エリーンの様子がおかしい。こ、これはもしや…。
突然目をかっ開いたかと思うと舌を出してアヘ顔を晒し出した。

斜視エリーン「クワッ!!…ァヘーィヒヘー///」(ンニョーロロローォ,ロロローォ…)

やりやがった。お風呂の定番!お風呂でおしっこ!やると思ったぜ!
一匹が粗相をした事で、他のエリーン共も共鳴したかのように目をかっ開いた。これはヤバい。

もう周りの大人達は阿鼻叫喚。慌ててエリーン共を風呂から引き上げようとするが時既に遅し。
金貨ハゲエリーンに至っては腰を前後に振りながら立ちションをキメている。飛沫がかかる…。
おちびーんは口を大きく開けて金貨ハゲエリーンのおしっこを直飲みしている。飲尿だ。

――俺は気が遠くなった。これは記事にして良いものなのか?
これまではバズれば良いとハチャメチャやってきた俺だが…流石にこれはキャリアに傷がつきそうだ…。
などと考えているうちに施設は消灯時間を迎えようとしていた。

昼寝の時はボロいタオルケットだったが、夜は継ぎはぎだらけのカビ臭い布団で寝るそうだ。ダニがヤバそう…。
今までは段ボールや枯草などを集めて寝ていたはずなので、それに比べればマシだろう。

既にエリーン共はおやすみモードだ。布団に入るや否や秒で寝やがった。のび太君かよ!野比のびリーン…。
糸目エリーンは何故か目を開けたまま寝ていた。起きている時は糸目だったのにどういう事だ。
こいつらの事だからどうせおねしょもするんだろう。気持ち良さそうに寝やがって。

こっちはエリーン共の耳障りな声が耳にこびりつき、プールや風呂での地獄絵図が目に焼き付いてしまった。
今夜は眠れそうにない。帰ったらリカノールビールを浴びる程飲もう。そんな気分だ。

帰り際、ヒュマ♂から宣伝と記事について改めてお願いされたが、少し考えさせてくれとだけ答えた。
未就学エリーンは確かに酷かった。だが、施設の連中のやり方にも問題があったように思う。
言っちゃ悪いが…頭がエリーン並というか、未就学エリーンのレベルにヒュマ♂達が引っ張られてるように感じた。
少なくとも俺はもう未就学エリーンの取材はやりたくないと思った。こっちまでおかしくなりそうだ。

――季節は秋になり、朝晩は随分冷え込むようになった。こうなると夏の暑さが少し恋しくもある。
夏の思い出といえば未就学エリーンの保護施設だが、つい先日閉鎖したという知らせが届いた。
あれから代表のヒュマ♂は情緒が不安定になっていったらしく、今は行方不明だそうだ。

入居していたエリーン共がどうなったのかは知らない。
また路頭に迷う日々を送っているのか、それとも何処かへ売りに出されたのか、もう死んでいるのか…。

結局、俺は記事にはしなかった。記事にしていたところで結果は変わらなかったと思う。
あくまでこのレポートは非公開。自分用の日記のようなものだ。そう、日記だ。
何故なら俺は記者なんかではないからだ。エリーン砲?なんだそれは。俺は知らない知ってたけどなかった。
エリーンちゃんの声が耳にこびりついて取材しないと食事にしよう。そうだねおかえりって言ってフヘア
まーたうんこ漏らしたの僕はパパ先生だからエリーン共に躾しないと怒ったらだーめ!殴って殴ったら泣いたぞ?
ンフッフフッフンフッフフッフ!a-nアーン!今日も一日頑張ってエリーンちゃんのお世話!最初から最後まで全部エリーン。
パパ先生は取材の依頼をしたから僕が挨拶してエリーン共のプールの時間だ。俺は椅子突き落とすフヘ
頭割れて泣く泣いてるの?死んでるかボランティアもエリーンちゃん先生も記事にしたら確かめたっけ!
エリーンエリーンはまもなく光あれ!アルボレアは取材対象じゃないエリーンちゃんと布団のだったからデス!
ァーィヒュマ♂サsssキミのにはエリーンちゃんがいるそこだったんだね。すぐいく。俺がそうなだよ。

おしまい。

961しょんべりーん:2022/02/11(金) 21:31:08 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 1「エリーンの家 ふるさと -辿り着いた場所-」〜

バラカ「お勉強をしたい子はこちらへ。教室に集まってくださいね」 エリーン達「「「ァーィ!」」」

ここは精霊の気が強く宿る自然豊かな地。平和と調和を愛するエリーンに最も適した場所だ。
アルボレア全土を旅し、数々の未就学エリーンを救ってきたバラカは遂に安息地を見つけ、施設を建てた。
所謂、未就学エリーンの保護施設なわけだが、そこらの怪しげな保護施設とは一味も二味も違った。

なんと、かき氷屋で成功を収めたベラード商団のリリア・エリーンが施設の立ち上げに協力しているのだ。
リリア・エリーンにはこれまでも度々世話になった。今もとある調査を依頼中であり、バラカは頭が上がらない。

ここまでの道程は長く険しいものだった。
すっかり歳老いたバラカにはアルボレア全土を旅するだけの体力はもう残っていなかった。
得意のヒールもここ数年で急激に衰え、発動すら難しくなっていた。
残りの余生はこの穏やかな場所でエリーン達と過ごしたいと考えていた。

既に数多くの未就学エリーンがこの場所で暮らし、成長し、巣立っていった。
知恵を身につけ、知識を手にし、知性を持つ。あとはチャンスを与えてあげれば良い。
バラカはその手伝いをする為にリリア・エリーンと協力して施設を立ち上げた。

今、この施設で暮らしているエリーンは6期生にあたる。

・飼いエリーンだったが戦災孤児となった姉妹のエリーン。
 姉はキツネエリーン、妹はイヌおちびーん。姉妹といっても定義的なもので血の繋がりはない。
 保護された当初、姉は警戒心が強く、バラカに噛みつく事もあった。妹りーんは泣き虫で甘えん坊。

・閉鎖された保護施設の裏庭で発見されたボサ眉のリスエリーン。
 コミュ障のぼっちりーんで施設に着た頃はパンツも一人で穿けず、言葉は「ペーショ」しか話せなかった。

・上記の施設内部で鍋に頭を突っ込んだまま倒れていたおかっぱのネコエリーン。
 過酷な環境下に置かれていたのか、外斜視で頭頂部が丸くハゲている。

・ケモ耳が片方欠損した丸坊主のウサギおちびーん。生粋の野良エリーン。
 モンスターに食べられそうになっていた所をバラカが保護した。当時はかなり衰弱していた。

・キツネばぶりーんと角なしヒツジばぶりーん。
 巨大な精霊樹周辺でエリーン密猟者に捕獲されそうになっていた所をリリア・エリーンが保護した。
 まだ赤子なので、ケモ耳やしっぽの毛が生えておらずピンク色をしている。髪も産毛程度しか生えていない。

この7名がバラカの元で穏やかな毎日を過ごしている。

最初こそは未就学エリーンそのものという感じだったが、バラカの指導と生育環境の良さが功を奏し、
今ではみんなバラカに懐き、スクスクと順調に成長している。
おちびーんやばぶりーんはまだ言葉を話せないが、年長組は意思の疎通や簡単な読み書き位は出来るようになった。

エリーンの飼育は難しく、乱立する保護施設でもエリーンが成長したという記録は残っていない。
あのエリーン研究所ですらも匙を投げるくらいだ。これは一体どういう事なのだろうか。

バラカは長い旅を経て、ある結論に至った。エリーンを成長させる上で大切な事。
衣食住、教育…勿論大切だ。でも、これらだけはダメなのだ。

重要な要素は二つある。一つが精霊の気が豊かである事。エリーンの成長には絶対必要な要素だ。
そして、二つ目は…愛情。そう、愛なのだ。

これはエリーンだけに限らず、生命にとって最も大切な要素だ。
陳腐に聞こえるかもしれないが、愛が心を、魂を育てていく。
バラカは知識の探求者として、一つの真理に到達した。

962しょんべりーん:2022/02/12(土) 22:29:20 ID:rXy2pB/o
>>910 ひきこもりーん >>617 巾着エリーン が成熟して登場します

〜ラストストーリー 2「エリーンの家 ふるさと -モリスとクルミ-」〜

バラカ「では、先生お願いしますね」
???「はいデス、お任せあれデス!」

今はバラカが教壇に立つ事は少ない。というのもこの施設には教師がいるのだ。
実はこの施設ではバラカ以外にも職員が数人いる。皆、バラカの意志を継ぐエリーンだ。

教師エリーンの名前はモリス。かつて、ひきこもりーんをしていたリスエリーンだ。
バラカ主催のあおぞら教室に参加した際、バラカに感銘を受け更生したという。
それからメキメキと学力を上げ、教員免許を取得してすぐにこの施設の教員に志願した。
ひきこもりのリスだからモリスだ…。

モリス「皆さん〜、今日も楽しく授業を始めるデスよ〜!」
エリーン達「「「ァーィ!」」」

授業はバラカ譲りの内容と進行で、絵本やおとぎ話を引き合いに出しながらも、
現実でどう応用していくか、実際にどう使うのかを丁寧かつユーモアを交えて展開していった。
言葉も文字も公式も暗記するだけでは意味がない。実際に使ってこそ楽しさが芽生えるものなのだ。

一方でおちびーんやばぶりーんはどうしてるのかというと、こちらにはもう一人のエリーンが面倒を見ていた。
保育士エリーンの名前はクルミ。彼女もまたバラカのあおぞら教室出身だ。

大きな巾着袋を背負ったきぐるみ姿のヒツジエリーンはあおぞら教室で失禁してしまった過去がある。
その時にバラカの機転を利かしたフォローによって救われたという。
バラカの優しさと面倒見の良さに感銘を受け、保育士を目指したのだそうだ。
名前はクルミ。きぐるみだからクルミだ…。

大きな巾着袋ときぐるみ姿はクルミのトレードマークになっていて、おちびーんやばぶりーん達も懐いている。
巾着袋からは積み木や折り紙、絵本などが次から次へと出てくる。
たまーに飴玉や玉子ボーロ、マシュマロなどを取り出す事もあるという。
おちびーん達からすれば魔法そのものだ。何でも出てくる魔法の巾着袋だ。

エリーン研究所や他の保護施設とは明らかに違う和やかな雰囲気。
カリキュラムはしっかりと組まれているが、決して自由を縛るものではない。
この施設では職員もエリーンもみんな家族であり、お互いに助け合いながら社会生活を学んでいく。
うさぎぐみでは過保護っぷりがしばしば問題になっているが、ここではエリーンの自主性を重んじているようだ。

963しょんべりーん:2022/02/13(日) 22:18:07 ID:rXy2pB/o
>>400 トリックォァトリート >>429 コックリーン >>764 「パンピリーンとコックリーン編」などが元ネタです

〜ラストストーリー 3「エリーンの家 ふるさと -クリン-」〜

午前中の授業が終わるとお待ちかねの昼食タイムだ。食堂からは食欲をそそる美味しそうな香りが漂ってくる。
エリーン達は教室の後ろに列を作って並び、前習えをした。

一番小柄なボサ眉エリーンは先頭で腰に手を当ててキリッとした表情をしている。
以前のようなコミュ障っぷりはもう感じられない。だが、両側の眉毛は繋がっている。

エリーン達「イチ!」「ニィ!」「サン!」「「「ァーィ♪」」」

何と点呼まで始めた。既に数字も理解出来るようになっている。天才だ!教育の成果!
これから楽しい食事が始まるという事で心なしかみんな張り切っている。

(ザッザッザッ)と一列に並んで食堂に向かうエリーン達。
斜視エリーンは左右の手足が一緒に出てしまっていたが、姉リーンが見本を見せるとすぐに改善した。
だが、目のピントは大きくズレていて、明後日の方向を向いている。

食堂に着くとに年長組、おちびーん組、ばぶりーん組に分かれて席に着いた。
姉リーンは妹りーんがいるおちびーん組の席に座り、坊主ウサギおちびーんとコミュニケーションを取っている。
クルミは哺乳瓶に入ったミルクの温度を片眉を上げながら確かめている。ばぶりーん用のミルクだ。

???「皆さゃん〜!お昼ごはんの時間デスョ〜!いっぱぃ食べるデスョ〜!」

そう、この施設では調理担当のエリーンもいる。彼女もまたバラカに救われたエリーンの一人だ。
名前はクリン。元コックリーンと言えばわかりやすいかもしれない。コックリーンだからクリンだ…。

ハロウィンでバラカから貰った甘くて美味しいお菓子、魔法の言葉「トリックオアトリート」
初めて教えてもらった言葉、初めて覚えた言葉、救いの言葉。自意識の覚醒。
辛い時に心の中で「トリックォァトリート」と呟くと元気が出た。クリンにとってはまさに魔法の言葉だった。

それからクリンはバラカへの恩返しを誓い、料理人になる為に修行を積んだ。
厳しい修行の末、クリンはプロの料理人となり、豊穣祭では総合料理長に抜擢された事もある。
その活躍はメディア出演や料理本の出版、何故か歌手デビューなど多岐に亘ったが、
被災地や貧困地域での炊き出しにも積極的に参加した。そこで偶然バラカと再会し、今に至るというわけだ。

――食事のメニューはプロの料理人だけあって完璧な仕上がりだった。
栄養バランスは勿論の事、彩も豊かだし盛り付けにもこだわっていた。
また、おちびーん用に幼児食のようなものもしっかり用意されている。

配膳には年長組も加わり、全員に食事が行き渡るとバラカの号令を待つ。

バラカ「今日も美味しそうなご飯ですね。私もお腹が空きました。それでは、"いただきます"」
エリーン達「「「イチャアキマシュ!!」」」 「「ァーィ!」」 「「ァー!」」

楽しい食事の始まりだ。スプーンやフォークを器用に使って食べるエリーン達。
施設に来たばかりの頃は号令も待たず、手掴みだったり、皿に顔を突っ伏して一心不乱に貪っていたという。
姉リーンはモグモグと咀嚼しつつも、幼児食を小さなスプーンで掬って妹りーんに与えている。
他のおちびーんやばぶりーんはバラカやモリス、クルミらが協力して食事を与えた。

クルミ「ミルク飲んだらちゃんとゲーゲーしゅるデチュよ〜」(サスサス…サスサス)
キツネばぶりーん&ヒツジばぶりーん「ゲェェップ…ァーィ」「…ゲッ...ガフッ…ゴゲェェエェップ!!…ァーィ」

ばぶりーんにゲップを促す為、きぐるみ越しの大きな手で背中をさするクルミ。母性溢れる優しい表情をしている。

実に愉快で平和な食事の時間だ。
みんなが美味しそうに食べる様子を満足げに見つめるクリン。とても幸せそうだ。

964しょんべりーん:2022/02/14(月) 22:50:37 ID:rXy2pB/o
>>948 未就学キツネエリーン完結編 が元ネタです

〜ラストストーリー 4「エリーンの家 ふるさと -シオリ-」〜

ある日の午後、バラカは近所の診療所に来ていた。あまり体調が芳しくないらしい。
施設のエリーン達の健康診断もこの診療所で行っている。健康管理は大切なのだ。

バラカ「ゴホッゴホッ!!…まぁ、私も歳ですからね。年輪が凄い事になってますよ。ハハハ」
???「もう、笑い事じゃないデス。エリーン達もいるんですから長生きするデスよ〜!」

またもやエリーンの登場だ。看護師のキツネエリーンで、名前はシオリ。
主人を亡くし、失意のどん底にいた所をバラカに保護された。

――あの日、バラカはシオリが暮らしていた集落であおぞら教室が出来ないか交渉に向かおうとしていた。
集落に着いた時には既に酷い有様だった。生存者を探していたところ、泣き崩れるシオリを見つけたのだ。
シオリは精神的にとても衰弱していて、しばらくはまともに食事も出来なかったという。

それでもバラカはシオリに寄り添い、懸命に励まし続けた。
最初はそんなバラカを煙たく思っていたシオリだったが、少しずつ心を開いていった。

シオリはバラカにこれまでの事を話した。こぼすように、ぶつけるように、声を震わせながら話した。
バラカは時折、目に涙を浮かべながらも静かにシオリの話を聞いた。

全てを吐き出したシオリは声を上げて泣きじゃくった。何も言わず、優しく抱きしめるバラカ。
やがてバラカはシオリをあやすような優しい声色で語り始めた。
アルボレア全土を旅した事、各地で出会ったエリーンの事、これからの夢の事…。
そして、シオリの主人が写真の裏に残した最期のメッセージについて。

気付けばシオリはバラカの腕の中でスヤスヤと寝息を立てていた。
シオリの頬を伝う悲しみと安堵が入り混じった涙を拭い、その大きな手の平で優しく髪を撫でるバラカ。

バラカ「生きましょう。大好きなご主人様の願いを叶えましょう。幸せになりましょう」

それからシオリは少しずつ気力を取り戻していった。看護師資格も無事に取得出来た。
シオリはお世話になったバラカや保護施設のエリーン達のサポートをする為、この診療所で働き始めた。

未就学エリーンが抱える苦しみや孤独、それを支える大人達について、シオリはどちらの気持ちも理解していた。
自身の経験とスキルが誰かの役に立つのなら、その為に精一杯生きよう。それがシオリの新たな夢になった。

――咳止め薬と腰痛用の湿布を受け取るバラカ。

バラカ「どうもありがとう。それではまた。身体に気を付けて」
シオリ「それはこっちのセリフデス!お大事にデスよ!あまり無理しないように〜」

一回り小さくなったバラカの背中を見送るシオリ。

シオリ「(長生きするデスよ。あなたは私にとって命の恩人なのデスから。本当にありがとうデス)」

965しょんべりーん:2022/02/15(火) 20:20:04 ID:rXy2pB/o
>>910 ひきこもりーん が元ネタです

〜ラストストーリー 5「エリーンの家 ふるさと -ドーナ-」〜

???「ゼェゼェ...やっと着いたデス。ここがあの女のハウスね…」

霊杖を持ったエリーンが保護施設の前に突っ立っていた。エレメンタリストのようだ。

エレーン「もしもし、エリーンちゃんが来たデスよ。ピンポンピンポン!」
バラカ「はいはいー。…おや?これは可愛らしいお客さんですね。さぁ、どうぞ中へ」

エレーンを施設内に迎えると、乱暴に靴を脱ぎ捨てて辺りをキョロキョロ見回し始めた。

エレーン「ヘェー、悪くない所デスね。ここにあの女がいるのね。約束通り会いに来たデスよ」
バラカ「それはどうも。お友達をお探しでしょうか。少々お待ちください」

やたらと態度がデカいエレーンだ。誰かを探しているという。
すると、丁度授業を終えたばかりのモリスが騒ぎを聞きつけて出てきた。

エレーン「ァ!!見つけたデス!会いに来てやったデスよ!感動の再会デス!泣いて良いデスよ!」
モリス「……???…、…、、ァ!…ァーィ!!あなたはあの時の!久しぶりデス!よくここがわかったデスね!」
エレーン&モリス「ァーィァーィ♪」

モリスは今まですっかり忘れていたようだが、エレーンはモリスとの約束をしっかりと覚えていた。
このエレーンはモリスと共にバラカ主催のあおぞら教室に参加していた元未就学エリーンで、
モリスがひきこもりーんから更生した際、エレーンは自立支援施設に入所した。
そう、あの角オナばかりしていたエリーンだ。名前はドーナという。角オナリーンだからドーナだ…。

別れの際、再会の約束をしていたが、それっきり何の音沙汰もなくなってしまっていた。

ドーナは自立支援施設に入所してからも角オナ癖が治らず、周囲から浮いた存在になっていた。
ある程度言葉が話せるようになった段階で施設を飛び出し、野良エr…旅のエリーン(自称)になった。

旅に出てすぐ、剣を杖替わりにしてヨタヨタと歩いている足の悪いエリーンと出会った。野良エリーンだろう。
ドーナは何か食べ物をよこすように言うと、野良エリーンは何も言わずに傷んだ干し肉を数枚渡し、去っていった。
あっという間に食べ尽くすとお腹の調子が悪くなり、上から下から悲惨な事になった。

その後、ゲロと下痢まみれで倒れている所を奇妙なエレーンに拾われ、一緒に行動するようになった。

奇妙なエレーンは掴み所がなく、海岸でイクラを出産したり、豊穣祭では畑でカボチャに擬態したり、
変なコスチュームで勝手に他人のPTに同行したり、奇行ばかりしていた。
そんな奇妙なエレーンにドーナは親近感を覚え、このエレーンと一緒いれば角オナし放題だと思った。

旅の途中、奇妙なエレーンの霊杖をこっそり借りて股間に擦り付けていた所、偶然にもイクラを出産。
エレメンタリストとしての能力を開花させ、ドーナはエレーンになった。
だが、使えるスキルはイクラの出産のみで、霊杖で股間を擦らなければ発動しなかった。

そして、奇妙なエレーンはある日突然「ガチ恋営業系Vtuberで食っていこうと思ってるんデス」と言い出し、
霊杖をドーナに渡すと何故かウクレレに持ち替え、そのまま何処かへ走り去っていった。

またしても一人になってしまったドーナは昔の約束を果たす為、モリスの行方を追って旅をしていたそうだ。

ドーナ「という壮絶な旅をしてきたんデス。だからテイチョーにもてなすデス。これからしばらく世話になるデス」
モリス「それは大変だったデスね…エ?え?ば、バラカ先生、どうしましょう…ホュユユ…」
バラカ「ゴホン…まぁ、これも何かの縁です。お二人には積もる話もあるでしょう。好きなだけウチにいなさい」

こうして、角オナエレーンのドーナが保護施設の居候として迎えられる事となった。

966しょんべりーん:2022/02/17(木) 19:25:23 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 6「エリーンの家 ふるさと -異常者-」〜

(ゴホッゴホッ…)たまに咳をしながらも優しい笑顔でエリーン達を見守るバラカ。
エリーン達は施設内の庭でエリーンダンスの練習をしたり、花壇に水をやったり、自由時間を過ごしていた。

おちびーんは蝶々を指差して「ァーァー!」と言っている。
年長組のエリーンが自慢げに蝶々を捕まえようと両手でパチンとはたくが、
まんまと逃げられてしまい、首をかしげている。エリーンの定番リアクションだ。

シオリが持ってきた健康診断の結果も全員異常なし。エリーン達はみんなスクスクと成長している。
…バラカの診断結果だけ要精密検査で、近々ヴェリカの総合病院で検査する事になっている。

ヒュマ♂「ああ!エリーンちゃん見っけ!こんな所にも施設があったんだね〜!エリーンちゃあん」
バラカ「??こんにちは。失礼ですが、どなたでしょうか?」

突然現れた謎のヒュマ♂。目が血走っていて、身体のあちこちに掻き毟ったような傷が残っている。
警戒心を強めるバラカ。エリーン達も危険を察知したのかヒュマ♂から距離をとって、一箇所に集まった。
年長組のエリーンが前に出て、おちびーん達を隠す。おちびーん達はビクビクと震えている。

ヒュマ♂「あああ!!お前!…お前も!生きてやがったのか!このクソエリーン!!!」

年長組のエリーンを見て突然大声を上げるヒュマ♂。どうやら顔見知りのようだ。

ヒュマ♂「おお俺はね、エリーンが大嫌いなんだよ!!ちっとも言う事聞かないし!アホだし!フヘ!
     その癖、自分が可愛いと思い込んでるのかデカい態度しやがって!死ねよ!マジで!!
     あー許せないなー!俺は上手くいかなかったのに!こんなジジイのバラカがエリーン囲いやがって!
     なぁに幸せそうな顔して暮らしてんだよ!平和ボケしやがって!ヘイワーチョーワー!バカバカしい!!」

バラカ「落ち着いてください。エリーン達が怖がります。話なら私が聞きますから。さぁ、こちらへ」

(ドガッ!)(ドタンッ)ヒュマ♂にド突かれて尻餅をついてしまうバラカ。腰痛に響く。

エリーン達「「「センセー!!」」」
バラカ「ダメです!来ちゃダメです。そこにいなさい。良い子だから」
ヒュマ♂「触んなジジイ!俺はな、お前みたいな偽善者も大嫌いなんだよ!!」
妹りーん「……ヒッ...ヒッヒッ...ゥ,ウェァァ!ァゥェァア!ァアアア!!!>o<」
姉リーン「ァラァラ,泣ィチャダーメョ、ヨシヨシ、ヨシヨシー」

ただならぬ状況に妹りーんが泣き出してしまうが、すかさず妹りーんをあやす姉リーン。何という姉妹愛。

騒ぎを聞きつけ、シオリやモリス、クルミ、クリン達も庭に出てきた。
シオリはバラカの元へ。モリス達はエリーン達に駆け寄り抱きかかえた。
バラカはシオリの手を借りて起き上がると、大きな身体を壁のようにしてエリーン達の前に立った。

ヒュマ♂「うぜぇうぜぇ!そういうのがうぜぇんだわ!雑魚共が群れてピーチクパーチクと!痒い痒い!身体が痒い!」

皮膚を抉るように全身を強く掻き毟るヒュマ♂。既に血だらけだ。これは相当イカれている。

モリス「何なんデスか、あなたは!お引き取りください!」
ヒュマ♂「はぁはぁ…フヘア!フヘアアハハ!実は俺さ、俺さ〜、あのね、あのねのね〜
     初めてじゃないんだよね、…エリーン殺すの。フヘア!」

967しょんべりーん:2022/02/18(金) 18:52:49 ID:rXy2pB/o
>>258 ムカつくサラーン >>701 採集放置おかっぱブタデブーンとインガマン >>956 未就学エリーンレポート

〜ラストストーリー 7「エリーンの家 ふるさと -ヒューマン-」〜

その昔、ヒュマ♂はヴァルキオン連合に所属するウォーリアーだった。
Lvを上げ、装備を更新し、火力としても盾としても真面目に役目をこなしていた。

だが、思ったように評価されず、ギルメンのサラーンからは罵声を浴びせられる毎日。
この頃からエリーンに対して屈折した感情を抱くようになっていった。

ヒュマ♂は新兵の頃からちょい乗りたぬきをペットとして可愛がっていたが、
ある日、サラーンが無理矢理たぬきを染色し、瀕死の状態まで追いやったのだ。
激昂したヒュマ♂はサラーンを拉致し存分に拷問した後、首を絞めて殺した。

自責の念に駆られたヒュマ♂は手首を切って自害しようとしたが、傷が浅かった為に死ねなかった。
たぬきはヒュマ♂がサラーンを拷問してる最中に息を引き取った。助からなかったのだ。

ヒュマ♂はエリーン殺しとペットを失った事で精神を病んだ。ギルドも除隊になった。
それでもヒュマ♂は持ち前の真面目さ、勤勉さ、贖罪の気持ちから鍛錬を積み、インガマンとなった。
そんな中でまたもやエリーンとトラブルになってしまう。

祝祭でイチゴの採集をしようとしたところ、採集ペットのルイに仕事を任せて放置しているエリーンがいたのだ。
このエリーンは採集場を独占し、ルイに採集させたイチゴをひたすら貪り続けるという怠惰のデブーンだった。

ペットに愛情を注がず、横暴に振る舞うデブーンに激昂したヒュマ♂は、デブーンを川に突き落とした。
ブクブクと川底に沈んでいくデブーン。その様子をじっと見つめるヒュマ♂の顔には笑みがこぼれていた。
この日を境にヒュマ♂はますます狂っていった。

成熟したエリーンがクソエリーンなら、成熟する前に教育してやれば良いと考えるようになった。
退役したヒュマ♂は保護施設の代表として未就学エリーンをかき集め、躾と教育を施した。
しかし、これも上手くいかなかった。成熟したエリーン以上にクソエリーンばかりだったのだ。

経営難、借金、クソエリーン…何をやっても上手くいかない自分、評価されない自分。
ヒュマ♂の精神状態は限界を超えていた。薬物にも手を染めた。尿検査にはお茶を提出した。
幻覚、幻聴…現実と妄想の区別が付かなくなっていった。

錯乱したヒュマ♂は保護施設のエリーン達を虐殺した。
取材がどうの、エリーン砲がどうの、わけのわからない事を喚き散らしながら虐殺した。
その時に運良く逃げ延びたのが、ボサ眉エリーンと斜視エリーンだ。

ヒュマ♂「エリーンは皆殺しだ!フヘア!エリーンの声が聞こえる!光あれ!エリーン殺す!世界が俺が!フヘ」

元々は真面目で勤勉、動物好きの心優しいヒュマ♂はこうして闇に吞み込まれていった。

968しょんべりーん:2022/02/19(土) 21:24:13 ID:rXy2pB/o
ラストストーリー 8「エリーンの家 ふるさと -お父さん-」

バラカ「そ、そんな…。貴方は自分が何を言っているのかわかっているのですか!
    人の命をなんだと思っているのです!?恥を知りなさい!」

ヒュマ♂「人?人って?ここにいるのはみんな獣臭い畜生じゃん!バラカのジジイは見た目からして化け物!
     だからこうやって殴り飛ばしてもオッケー牧場!!フヘア!」

(ボガァアッ!!)(ダアァン!!)腹を殴られたバラカの大きな身体は宙を舞って庭の花壇まで吹き飛んだ。

バラカ「グハァッ!!ゴホッ!ゴッホェェゴホゴッホ!!」
ヒュマ♂「フヘア!偽善者のロリコンジジイ…トドメを刺してやる!取材の時間だ!」
シオリ「バラカ先生!今行くデス!しっかりするデス!」
ヒュマ♂「おっとぉ!動くんじゃねぇ!クソエリーン!アホ毛引っこ抜くぞ!」

激しく咳をして吐血するバラカ。肋骨も何本かやられたようだ。元インガマンは拳も強かった。
シオリはバラカに駆け寄ろうとしたが、ヒュマ♂が睨みを利かせて動く事が出来ない。

斜視エリーン「…ォ..ァ,アッ…アィ..センセ,,…オトャ...シャ」(モジモジ)
ヒュマ♂「んあ?」
斜視エリーン「ォ…、ャー……ォトーシャ...ォトーシャ…ヲ..イジメルナー!!!」(トテテテテテ)
ボサ眉エリーン「オトーシャ!オトーシャ!ティヤーーー!!!」(トテッテテテ)
坊主ウサギおちびーん「パ..パー…!パーパーーーー!!!」(ヨチチチヨチチ…コロン)「チィィィ...パァ..パァパァ!パーパー!!」(ヨチチチ)

何と斜視エリーンがヒュマ♂に突進していった。前の施設では酷い目に合ったというのに凄い勇気だ。
ボサ眉エリーンも媚びへつらったエリーン走りでヒュマ♂に突進していく。
坊主ウサギおちびーんですらも拳を突き上げヨチヨチとヒュマ♂に向かって走っていく。が、転んでしまう。
しかし、泣く事もなくすぐに立ち上がり、再びヒュマ♂に向かっていく。

二人のエリーンがヒュマ♂に群がり、しがみついたり噛み付いたり、薄くなった頭髪を引っ張ったりしている。
その隙に姉リーンは妹りーんを抱えたまま、バラカの元へ駆け寄る。

クルミ「ダダダダメデス!ミャ..みんなその男から離れるデス!ァァァ危ないデス!!」(チーロロロ...)
バラカ「ゴフッ…貴方達、、いけません!…ゴホッゴホ!何て危険な事をっ…!」

顔面蒼白のクルミ。離れるように叫ぶが、自分は恐怖で一歩も動く事が出来なかった。
それどころか、もふもふのきぐるみの中で少しだけおしっこをちびってしまっていた。

ある意味、こういう時は成熟したエリーンよりも精神的に未熟なエリーンの方が行動的なのかもしれない。
善悪の区別も含めて、何が安全で危険か熟知出来ていない分、感情のまま無鉄砲に動けるのだろう。

バラカの心情は複雑だった。エリーン達を危険な目に合わせてしまった。
こんなに老いて弱くなった自分を守る為に。自分は何て無力なのだろうか。
エリーンを救うなどと大口をはたいてこのザマだ。情けなくて仕方なかった。
それと同時に「お父さん、パパ」と呼んでくれるエリーン達からの信頼、成長が嬉しくもあり、誇らしかった。

969しょんべりーん:2022/02/20(日) 23:35:46 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 9「エリーンの家 ふるさと -小さなファイター-」〜

ヒュマ♂「あーあー!アー!痒い痒い!うぜぇんだよ!この畜生共が!ンギョオオ!!」(ドガガァ!!)

ヒュマ♂にしがみついていた二人のエリーンが瞬く間に吹き飛んで散っていく。
斜視エリーンは施設の壁に背中を叩きつけられ、ボサ眉エリーンは花壇のレンガに頭を打ちつけてしまった。
それでも二人のエリーンは泣かなかった。歯を食いしばって立ち上がろうともがいている。
師であり父であるバラカを守る為に。

と、ヒュマ♂の足元に坊主ウサギおちびーんがようやく辿り着いた。

坊主ウサギおちびーん「ァーァ!ァーァ!パーパパーパ!!」(ペチペチ)

ヒュマ♂の足元で小さな打撃を繰り返す坊主ウサギおちびーん。小さなファイター、ぼこりーんだ。

ヒュマ♂「あ?フヘアフヘア〜…あ!?」

睨みを利かすヒュマ♂。すると、坊主ウサギおちびーんはプルプルと震え出す。流石に荷が重い。
こんなに幼いえりーんが敵う相手ではない。

坊主ウサギおちびーん「ァ....ァ...ンムヘメェ…ショォ...(プルップルル」(ジョロロ…ジョロロロチチチチ…ョーーショーーー)

つい先日オムツがとれたばかりの坊主ウサギおちびーん。フルスロットルの大失禁だ。
ヒュマ♂の足はホカホカのおしっこに濡れて湯気が立っている。

ヒュマ♂「こ、このクソエリーンが!!フヘア!俺様の神聖なおみ足を汚しやがって!ぶっ殺してやる!!」

激昂するヒュマ♂。当然である。まさにしょんべんくさいエリーンにおしっこをかけられたのだから。
喜ぶのは変態エリーンマニアくらいである。

ヒュマ♂は坊主ウサギおちびーんの片方しか残っていないウサ耳をギュッと掴んで持ち上げる。

坊主ウサギおちびーん「ンギョ!!!ッコ....」(プシッ...ョーロロロ…チーィー)

ウサ耳を掴まれた激痛で身体がスタンした坊主ウサギおちびーん。坊主頭には血管が浮き出て脈打っている。
おしっこで重さを増した幼児パンツは黄色く染まり、今尚溢れるおしっこの受け皿としてビチャビチャと音を立てる。

ヒュマ♂は坊主ウサギおちびーんの幼児らしいお腹にポフッと軽く、それでいて力の篭った一撃をぶつける。

坊主ウサギおちびーん「ボゲェエェ!!!ェゲェェォォロロロ!!!」(グビュルロロル!ボレレレレレ!!!)
バラカ「やめ、ゴホッ!ああ…な、なんて事を…なんて事をっ!!」

坊主ウサギおちびーんは白目を剥きながらゲロを吐いた。
これでは…ぼこりーんではなく、ぼこられりーんと呼んだ方が正しいだろう。
ウサ耳を掴まれた激痛に加え、この一撃で坊主ウサギおちびーんは意識を失った。

ヒュマ♂「きったねぇなあ!しょんべんに!ゲロに!ァー痒い!フヘァーィフヘハ!」(ポイッ)

まるで小さな紙屑のように放り捨てられる坊主ウサギおちびーん。
坊主頭が地面で何度かバウンドしてコロコロ転がった後、まんぐり返しの体勢になったまま動かなくなった。
パンツに染みたおしっこが身体を伝って顔まで垂れていく。全身おしっこまみれだ。

ヒュマ♂「今からクソエリーンを一匹ずつ殺していく。バラカのジジイはそれを見届けてからだ。名案だあ!」
バラカ「s、、コハァ!…そんなことはさ、させ…ガゲホッッゴッホォェ!!」

またもや吐血するバラカ。折れた肋骨が内臓に突き刺さっているようだ。

970しょんべりーん:2022/02/22(火) 19:32:42 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 10「エリーンの家 ふるさと -凌辱-」〜

姉リーン「モ,モモーヤメルデス!エリー…チャ,ャガ,,,ミンナヲマモル!デス!」(ガタガタ)
ヒュマ♂「ほう、最初に死ぬのはお前か。この中では一番利口そうなクソエリーンだ!ジューシーだぜ!ァーィ」

庭で育てていた朝顔の支柱を一本引っこ抜き、剣のように構える姉リーン。恐怖でガタガタと震えている。
元は飼いエリーンであった姉妹のエリーンは、ある日突然戦災孤児の野良エリーンになった。
野良として生きるのは苦難の連続だった。それでも妹りーんを守る為、生きる為に姉リーンは何でもやった。
物乞い、盗み、時には他の野良エリーンと食料を奪い合い、血みどろの喧嘩にもなった。

それに比べてモリスやクルミなどは貧乏でありながらも自立するまで飼いエリーンとして過ごした。
彼女達は常に守って貰える立場にあった。その差が今この時に表れている。
自分より幼いエリーンが勇敢に立ち向かっているにも関わらず、腰が抜けて一歩も動けない。
だが、エリーンなんて大半がその程度なのだ。

ヒュマ♂はいとも簡単に支柱を取り上げる。当然だ。すると、姉リーンを押し倒して股を開かせた。

姉リーン「ナ!ナナ..ナニスルデス!」
ヒュマ♂「ナニって…フヘア!ナニだよぉ、わかるだろ〜?取材させてもらいますよぉ」

ヒュマ♂は取り上げた支柱を姉リーンの股にあてがい、ゆっくりといやらしく擦り付けた。

姉リーン「ヒャァ!ショォォォ...!」
ヒュマ♂「気分はどうだあ?ん?畜生の癖に感じてんのか?ぉおん?フヘアヘヘヘ」

ゲスの極みである。姉リーンにそういった知識はなかったが、物理的な接触には抗いようが無かった。
これまで感じた事のない刺激が姉リーンの全身を駆け巡る。

姉リーン「…ミ,,,ミヤァァ///」
ヒュマ♂「フヘアフヘア!傑作だ!何て声出してんだお前〜!密着取材デス!ヨッ!ホッ!」
バラカ「や、やめな…やめさない。フガッ!ゴホッゴホッ!やめなさい!!!」
妹りーん「ホュュ...?ンッ...チ...ンッンッ…ォワーィ///」(モゾッモゾゾゾ)

姉リーンの元へ這い蹲るバラカ。
気持ちとしては嫁入り前の娘を見ず知らずの男に目の前で犯されているようなものだ。

そんな姉リーンの真似をするように妹りーんもオムツの中に手を入れて股を擦り始めた。
何もわかっていないようだが、股を擦ると良い気持ちになるという事は覚えてしまったようだ。
最年少オナりーんの誕生だ。姉が凌辱されてる姿を見て致すとは中々の変態えりーんである。

ヒュマ♂「ほーれほれ。おたくの娘さんね。性の喜びを知っちゃいましたぜ〜!ァーィァーィ!!
     どんな気持ち?ん?そろそろ貫通しちゃう?大人の階段の〜ぼルゥ♪」

ヒュマ♂は姉リーンのパンツを乱暴に引きちぎり、バラカの顔に投げつけた。
露になった未熟な秘部は赤みを帯びてぷっくりと膨れており、日差しのせいかテラテラと濡れているようにも見える。
ヒュマ♂は支柱をレロレロと舐めると、姉リーンの秘部に押し当てる。いよいよだ。

――と、その時。

???「そこまでデス!」

971しょんべりーん:2022/02/24(木) 22:48:33 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 11「エリーンの家 ふるさと -英雄-」〜

空から何者かの声が。それは太陽を隠すように大きかった。…飛竜だ。
施設の上空を何体もの飛竜が旋回している。

ヒュマ♂「バカな!飛竜だと!?俺はオリバー&ダニエルすら持ってないのに!」
(シュババッッ!)
ヒュマ♂「ショォ!な、何だ?何が起こったんデスー?!ヘァ?ヘァ?!」

ヒュマ♂が上空に気を取られている隙にまた別の何者かが姉リーンとバラカを救い出し、シオリに預ける。
一体何者なのだろうか。ヒュマ♂を含め、この場にいる全員が状況を飲み込めずにいた。

すると、一体の飛竜がゆっくりと地上に降りてきた。飛竜に騎乗していたのはリリア・エリーンだった。
そう、施設の立ち上げにも協力している、ベラード商団のリリア・エリーンだ。

リリア・エリーン「遅くなってごめんなさぁい。バラカ先生〜、見つけてきましたよぅ」

そう言うとリリア・エリーンはもう一人の方へ視線を移す。
バラカはシオリに抱えられながらも視線の先をその者に向けた。痛みで視界がぼやける。
目を細めてよーく見てみると、そこに立っていたのは……。

バラカがよく知っているエリーンだった。…全ての始まり。
師であり、父である今の"バラカ先生"という人生は、このエリーンとの邂逅から始まった。

――自分にもっとエリーンという種族についての知識があれば、理解があれば、きっと救えたはずだった。
貧乏で人見知りだけど、健気で、無邪気で、頑張りやさんの小さなエリーンの事を。
カキ氷が大好きで、お化けが苦手で、おもちゃではしゃぐウサギエリーンの事を。

各地を旅してたくさんのエリーンと出会った。救いを必要としているエリーンは大勢いた。
贖罪…と言えば聞こえは良いかもしれない。ただ、エリーン達に幸せを。笑顔を。夢を与えたい。
世界は広い。そして、エリーンはこんなにも小さい。守りたい。

その一心でバラカは今日まで生きてきた。
バラカが蒔いた小さな種は一つ、また一つと芽を出して…夢に向かってスクスクと育ち、美しい花を咲かせた。
立派に育った花達はバラカを支え、新たな夢を育てる為に小さな種を蒔き始めた。

自分の役目はもうじき終わりを迎える。バラカはそう考えていたが、一つ心残りがあった。
あの時救えなかったウサギエリーンの行方についてだ。

旅をしている間、ウサギエリーンの行方をずっと追っていたが、全く足取りを掴めなかった。
ひょっとしたらもう…などと悪い考えが頭をよぎる事もあった。だが、バラカは諦めたくなかった。
長い年月が経ち、老いたバラカは旅を終えてこの保護施設を建てた。
バラカはリリア・エリーンに後の捜索を委ねた。ウサギエリーンとも面識があるし、何より顔が広い。

そして、遂にリリア・エリーンはやり遂げた。今、目の前にウサギエリーンがいる。
あの頃とは見た目が大分変わってしまっていたが、それは年老いたバラカも同じだ。

両ケモ耳の欠損を隠す為のほっかぶり、失明した左目には手作りの眼帯、右足は麻痺して不自由だった。
しっぽの毛もほとんど残っておらず、身体の状態は劣悪な野良エリーンそのものだった。

バラカと別れてからのウサギエリーンがどれ程壮絶な人生を歩んできたのか…、
身体の状態を見ればすぐにわかった。見えない所にもきっと幾つかの障害が残っているだろう。
バラカの目頭は熱くなった。それでもよく生きていてくれた、また会えて良かったと心から思った。

972しょんべりーん:2022/02/25(金) 22:56:46 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 12「エリーンの家 ふるさと -霜天-」〜

しかし、こんなにボロボロのウサギエリーンが先程のように一瞬でバラカ達を救えるだろうか。
いや、確かに身体こそボロボロだが、ウサギエリーンは元ヴァルキオン連合の兵士であり、ウォーリアーなのだ。
そんじょそこらの軟弱なパンピリーンとは違う。腐ってもヲリーン、ウサギヲリーンなのだ!
だが、果たしてそれだけだろうか?

ドーナ「もうさっきからやかましいデスね〜。せっかくばぶりーん達が寝た所なのに起きちゃうデス!
    ベビーベッドで角オナを披露してやったらばぶりーん達も喜んでスヤスヤしたデス!チョロイもんデス^o^
    ッテ,大体何でお客サンのエリーンちゃんが子守なんてやらなきゃいけないんデスか!」

ドーナだ。どうやら今の今まで子守でばぶりーん達を寝かしつけていたらしい。
あろうことかまだ赤子のばぶりーんに角オナを見せつけるという変態行為に及んでいる。
この変態クソエレーンは施設からとっとと追い出した方が良いだろう。教育上良くない。

ドーナ「…ショォ?!あ、あんたはあの時のみすぼらしい野良エリーンじゃないデスか!
    あんたのせいでエリーンちゃんはお腹がピーピーになったデス!謝罪を要求するデス!!
    ルゥ...それにしてもあんた変わったデスね。オーラがあるとゆーか…マ,エリーンちゃんには劣るデスが」

旅に出てすぐにドーナが出会ったという足の悪いエリーンはこのウサギヲリーンだったのだ。
バラカはアルボレア全土を旅しても会えずじまいだったというのに。縁とは不思議なものである。
もしかすると、エリーンには精霊の気を通じて互いに引き寄せ合う何かがあるのかもしれない。

ドーナの発言にもあるように、ウサギヲリーンにはとある大きな変化があった。
なんと!ウサギヲリーンはLv60からLv70になり、ズタボロの太陽装備から最新の霜天装備にレベルアップしていた!

リリア・エリーンの計らいによって用意された「急速成長(Lv.70)」によって
ウサギヲリーンはジャンピングウサギヲリーンとして目覚ましい成長を遂げていたのだ!

リリア・エリーンはもはやチート、いや…運営だ。
現在、アップデート記念で2キャラ分のカンストが出来ちゃうスペシャルプレゼントを配布中だ!
復帰勢はこの機会にLv70になって再びアルボレアを冒険してみないか!?急げ〜!!

そして、上空を旋回する飛竜に乗っているのは、リリア・エリーンが組織したエリーン騎士団の面々であり、
彼女達もまた復帰勢としてLv70になったジャンピングエリーンだ。
飛竜は幻獣大放出セレクトガチャを回してゲットしてくれ!急げ〜!!

973しょんべりーん:2022/02/27(日) 20:02:02 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー 13「エリーンの家 ふるさと -エリーン達の勝利-」〜

ヒュマ♂「何なんだよ!次から次へとエリーンが湧いてきて!俺は記者なんです!フヘア!NKGWどこー?
     エリーン砲がァーィ!イエヤスが殺せって言ってイチゴ食べたかったのに教育だから。ショォでしょ?
     痒いよぉ、ボリボリ!エリーチャは未就学デスからおフヘァ勉強するデスァ!アッアッ!エリーンの声が聞こえる」

ドーナ「もしもし、そこのハゲたおっさんどーしたんデスか?クレイジーデスねぇ…。ビョーキデス」

錯乱状態のヒュマ♂は支離滅裂な事ばかり言って要領を得ない。あのドーナにすら呆れられている。
すると、リリア・エリーンは目で合図を送る。コクリと頷くウサギヲリーン。

ウサギヲリーン「フンギョォァァァ!!!ハァッ!ヤァッ!ンン!ペェ!...ホォォォ!!ザァァァッ!!!」(ビシッ!バシャシャ!ズサン!ピョンピョン!ザシュ!〜〜)
ヒュマ♂「くっっ!ごぇ!やm、ショォ!!ぐはっ!元未就学インガエリーンちゃ痛えぇよおがはヘハヘアぁぁ!!」

ヒュマ♂にお仕置きの攻撃を叩きこむウサギヲリーン。クライ、コンバ、ランブローなどのヲリスキルが飛び交う。
久々過ぎてスキルの順番は滅茶苦茶であり、途中で何故かぴょんぴょんジャンプしてしまったり、
3段スラストに激遅ディセクトなど、復帰勢あるあるのミスを連発しているが、ヒュマ♂には効きまくりだった。

ヒュマ♂「…ミャァ,,ルゥルゥショォ...テェーペー……バタンキュー...ォオゥァ!!…ァーィ...コォ」(バタンッ!)

ボコボコになったヒュマ♂はうわ言を言いながら仰向けに倒れ、少しもがいた後に動かなくなった。
腰をユラユラ揺らしながら戦闘状態をキープしていたウサギヲリーンはそっと剣を納刀する。
戦闘終了。エリーン達の勝利だ。安心したのか、モリスやクルミ達がヘナヘナとその場に座り込む。あひる座りだ。

リリア・エリーン「みんな〜もぅ大丈夫ですよぉ♪」
バラカ「や、ゴホッゴホッ…やったのですか。…はっ!皆さんを!エリーン達の治療を!!ウゥッ!」
リリア・エリーン「喋らないで。こちらにはプリーンもエレーンもいますから大丈夫ですよぉ♪」

飛竜に乗ったエリーン騎士団が降りてきてエリーン達の治療に入る。シオリも看護師としてサポートに入った。
幸い、エリーン達はみんな命に別状はなかった。この中で一番の重傷はバラカだ。
ああ見えてヒュマ♂はエリーン達には手加減をしていたのかもしれない。

ドーナ「仕方ないデスね。ここはエリーンちゃんに任せるデス。ンッンッンッ///ウバレルー!」(シュッシュッシュッシュ)(ポコッ)

ドーナは霊杖で股を擦りイクラを出産した。手慣れたものである。絶句するエリーン騎士団達。
出産したイクラをバラカに手渡そうと近付いてくるドーナ。その表情は恍惚としている。とんだ変態エレーンだ。
バラカはその様子をぼんやりと眺めていたが、イクラを手にする前に意識が途絶えた。

リリア・エリーン「あぁん、バラカ先生ぇ…気を失っちゃったみたいですねぇ。今はゆっくり休むんですよぉ。
         ところで、あのヒューマンさんはきっと…エリーン症になっちゃったんでしょうねぇ」

エリーン症。エリーンの事で頭がいっぱいになり、幻聴や幻覚、妄想、思考障害などの症状を引き起こす。
重症化すると自らをエリーンだと思い込み、エリーンのような仕草や言葉遣いをするようになるという。

……未就学エリーン保護施設襲撃事件。
犯人のヒュマ♂はエリーン騎士団に取り押さえられ、然るべき場所へと連行されていった。
怪我人は多数出たが、リリア・エリーンとウサギヲリーンの活躍によって事件の幕は閉じた。

974しょんべりーん:2022/03/01(火) 20:28:17 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー END「エリーンの家 ふるさと -リオ-」〜

バラカは診療所のベッドで目を覚ましていた。あれから一週間も眠ったままだったらしい。
怪我をしたエリーン達はエリーン騎士団のプリーン、エレーンの治療のおかげですぐに回復した。
既に施設に戻り、モリス達と平和な日常を取り戻したそうだ。

シオリ「バラカ先生〜、入るデスよー!」(カチャ)「あらあら、お邪魔だったかしらデスね〜^^」(カタン)

シオリは空気を読んで病室を出る。バラカの病室にはウサギヲリーンがいた。
バラカが目を覚ますまでの間、ずっとつきっきりで看病していたらしい。
それは看護師の仕事だとシオリが言っても、首を横に振って聞かなかった。

バラカとウサギヲリーンはこれまでの時間を取り戻すように色々な話をした。
ウサギヲリーンは元々無口で喋りが苦手ではあったが、脳にダメージを負った時に言語障害も残った。
中々言葉が出てこなかったり、どもりながらも今日までの事をゆっくりと話した。
ウサギヲリーンの壮絶な日々を黙って聞くバラカの目には涙が溢れ、老いた頬を川のように伝った。

続いてバラカもこれまでの事を話した。長い長い旅、恵まれないエリーンについて、施設について、
ウサギヲリーンのおかげで今の自分がある事、ずっと行方を捜していた事。

月日が経ち、お互いに変わってしまった部分も多いが、不思議とあの頃に戻ったような気分になった。

バラカ「ずっと会いたかった…伝えたかった。あの日、貴方を一人にさせてしまった…本当に申し訳なかった。
    そして、貴方のおかげで…私は自分の役目に気付けた。本当に…ありがとうございます」

深々と頭を下げるバラカの肩は静かに震えていた。
そんなバラカの肩をウサギヲリーンがそっと抱きしめる。
小さなエリーンにとってバラカの身体はあまりに大きく、全てを包み込む事は出来なかったが、
ウサギヲリーンは心でバラカの心を抱きしめた。ギュッと抱きしめた。

体格や種族なんて関係なかった。ウサギヲリーンとバラカは心で繋がった。

ウサギヲリーン「…ッ...ァ,ァーィ!…ァィ,,アリガトゥ…ッ..ォト…オトォサン♪」

――季節は夏。新しい夏。燦々と降り注ぐ太陽。花壇の向日葵。蝉の鳴き声。そして、エリーン達の元気な声。

エリーン達の無邪気な声を聞いて「ンフフ」と笑うウサギヲリーン。
ウサギヲリーンはバラカから名前を付けてもらった。その名はリオ。ヲリだからリオだ…。

リオはドーナと共に保護施設の警備を任される事になった。

ドーナ「朝から暑いデスねー、何でエリーンちゃんが警備なんて…あ、もしもし、イクラでも食べるデス?」

居候でいられなくなったドーナはブツブツと文句を言いつつ、朝っぱらから霊杖で股を擦ってイクラを出産する。
リオは神妙な面持ちでイクラを見つめる。それはドーナを信用していないからではない。
ただ、昔の事を思い出していたのだ。「ァリガトゥ」と言うとリオは笑顔でイクラを受け取った。

リオはもう独りではないのだ。この施設には…この家にはみんながいる。
エリーン達が暮らす家。身寄りのないエリーン達にとっての実家であり、故郷。
それがこの場所「エリーンの家 ふるさと」だ。

「ただいま」と「おかえり」が言えるこの場所で。
大好きな家族が暮らすこの家でいつまでも、幸せに生きていく。

バラカ「さぁ、お勉強したい子はこちらへ」

おしまい。

975しょんべりーん:2022/03/01(火) 20:30:09 ID:rXy2pB/o
〜ラストストーリー エピローグ「エリーンの家 ふるさと -また何処かで-」〜

――知識の探求はまだまだ続いて行く。バラカにはもう一つ見えてきたものがあった。
この世界についてだ。考えれば考える程、一つの答えに収束していく。

それは…この世界、アルボレアは何者かによって作られた仮想現実なのではないかという事だ。
更にこの仮想現実は一つではなく、二つ、三つ…と、無数に存在するのではないか。
自分達は何者かが本に書き記した創作物の一つであり、それもまもなく終わりを迎える…。
無数に存在するアルボレアは何かのきっかけを以て、終焉の道を辿っている。そんな気がしてならなかった。

創造、維持、破壊。それが宇宙のサイクルだ。決して逃れられない運命。
この世界は既に破壊の段階に入ったのだとバラカは考えていた。

それでも自分達にとってはこの世界が全てだ。我々は生きている。
共に暮らすエリーン達には希望を、未来を諦めて欲しくない。
例え終わりゆく世界であっても、バラカがやる事は変わらない。

バラカ「私達の物語を見ている貴方へ。楽しんでもらえましたか?私達はこの世界で幸せに生きています。
    貴方も、貴方の世界で幸せになりなさい。また何処かでお会いしましょう」

エリーン達「「「「ァーィ♪」」」



976しょんべりーん:2022/03/01(火) 21:01:31 ID:rXy2pB/o
これで妄想創作はおしまいデス。
貧乏ウサギヲリーンから始まり、未就学エリーンなど下品で酷い妄想ばかり書いてきました。
中には救いを求める声もあっていつかは完結編を、と思ってましたが、気付けば数年が経っていました。

サ終の告知がきっかけで再び書き始めて、自分はエリーンちゃんが好きなんだと改めて気付かされました。
突貫ではありますが、何とか無事に書き終える事ができてホッとしてます。ンーフー♪
ここまで妄想に付き合ってくださった皆様、本当にありがとうございました。
内容に不快な思いをされた方がおられる事も存じております。ごめんなさァーィ。

もしもTERA2があるならば、エリーンちゃんの声は今までと同じボイスを使って欲しいデス。
エリーンちゃんはこの容姿とこの声だから最高に可愛いんデス。

ァーィ♪

977名無しさん:2022/03/03(木) 09:05:38 ID:PMSvaxEQ
しょんべりーんお疲れ様!全部読ませてもらったよ
サービス終了前に復活すると思ってなかったから楽しませてもらった
懐かしいエリーンが成長して帰ってくるストーリーに感動した
これまでの話が全部繋がってるのはさすがだなと思った
貧乏ウサギヲリーンとバラカ先生の再会が泣ける

しょんべりーんワールドの集大成だった
どこかでバッドエンドを仕込んでくるのかと思ってたがハッピーエンドでよかった

978名無しさん:2022/03/03(木) 09:14:36 ID:PMSvaxEQ
感想ついでに個人的に好きなキャラも

ヒュマ♂ まさかラスボスとは エリーン症とは
エレーン 奇行が好きだった
未就学キツネエリーン まさか成長して名前までつくとは
おちびーんばぶりーん 新たな属性が新作で出るとは
バラカ先生 ついにこちらの存在まで気づいてしまうとは

今回の新作に出てこなかったエリーンも読み返すと個性的で面白い
あと今気づいたが一番のエリーン症はしょんべりーんというオチね

979名無しさん:2022/04/19(火) 02:44:06 ID:9hO3qihg
ついに明日終わるのか、、

980名無しさん:2022/04/20(水) 08:46:53 ID:TjlFnPU6
ああ、ついに終わってしまった

981しょんべりーん:2022/04/20(水) 21:25:35 ID:rXy2pB/o
とうとう終わってしまったね…エリーンちゃんがいない世界なんてクソデス!!
ひたすら踊り続けたエリーンちゃんも、重過ぎて何も出来ずにゆらゆら揺れてるだけのエリーンちゃんも、
片眉を上げながら花火職人に徹したエリーンちゃんも、現実逃避で蝶々を捕まえようとしてるエリーンちゃんも、
サ終を理解出来ずに路地裏でゴミを漁り続けた貧乏野良エリーンちゃんもみんな消滅してしまった…。
そして、海外のエリーンちゃん達も消滅が確定してしまった…。

妄想創作を読んでくれた方、本当にどうもありがとうございました。
妄想でならエリーンちゃんに会える。今でもエリーンちゃんの声が聞こえる…。

VRChatでエリーンちゃんのアバターが使えたら最高にァーィ!なのに。
メタバースエリーンちゃん実装はよ!

982名無しさん:2022/04/21(木) 16:40:06 ID:mUWcu.Pg
終わってしもうた
エリペロスレもしょんべりーんもスレ住人も乙やで

983名無しさん:2022/04/21(木) 18:56:18 ID:OcXLYHPA
この板が活気あった頃が一番TERA盛り上がってたよね

984名無しさん:2022/04/22(金) 23:41:25 ID:WrODCPAw
サ終で反応あったのがよりによってこのスレだけってのが泣ける
終わるべくして終わったんやね


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