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【黒檀の民】 チャカ大陸 【偉大なる四峰】

1言理の妖精語りて曰く、:2017/03/11(土) 02:06:43
チャカ大陸についてのスレッド。

2言理の妖精語りて曰く、:2017/03/11(土) 12:49:26
チャカ大陸の東西の幅はとてつもなく広大であるが、じつは全体像としては細長い。

細長い大陸は南極によって「あちら側」と「こちら側」に隔てられている。
南極のあまりにも過酷な環境から、その両側は没交渉であり、
後代になって海側から迂回する形で「あちら側」が「発見」された。

3言理の妖精語りて曰く、:2017/03/12(日) 11:40:49
チャカ大陸西部の名物料理といえば、やはり、【ハリキル麺】である。
これは、元々、本大陸から持ち込まれたガニーゾ麺などの麺料理の調理法が、現地で融合・発展を遂げたものであり、今では、すっかり独自の料理となっている。
【グゾゾイカ】のイカスミがもたらす深みの有る辛味と【ファキール草】に宿るわずかな毒性がもたらす独特の痺れは、あなたの舌に新しい感覚をもたらすであろう。

チャカ大陸を訪れた際には、ぜひ一度、【ハリキル麺】を口にしていただきたいものだ。

4言理の妖精語りて曰く、:2017/03/14(火) 03:32:35
エジノニカの新しい王家は前の王家よりは水の精霊族と良好な関係を築いた。
しかし同族の人間とはそれほど心を通わせることはできなかったようだ。
革命が勃発し王家は処刑台の露と消え、インデスアー共和国が建国された。

「インデスアー」とは「正当なる壁」の意である。
革命政府の術者たちは、巨大な防塵壁を築いて砂漠と人界を隔て、、
水の精霊族が前の王家を強引な手法で潰す事でようやく回復した豊富な地下水資源を活用し、工業国家として名を上げることになる。

工業国家としての成長には鉄鉱床の獲得によるところも大きい。
獣頭巨人族、人頭獅子精たちの聖地にあるせいで歴代の王も手を出せなかったその資源を彼らは手に入れることができた。

彼等にはスポンサーがいたのだ。

5言理の妖精語りて曰く、:2017/03/14(火) 21:14:27
隣国のモスタニカ大公国である。

とはいっても、当初の予定では大公国が解放者としてエジノニカを手に入れるはずであった。

しかし、とある予見者が革命政府に加わり、その助けで投機に成功し、また様々な資源を手に入れた事で
途中から大公国からの援助を必要としなくなった。

予見者は大公国がいずれ革命政府が用済みになれば始末することを彼等に教えた。
可能性としては革命側も考えていたであろうことだが、予見者は説得をうまくやったらしく
力と財を得て調子に乗っていたはずの彼らは楽天的にならず、思い切って大公国と縁を切った。

6言理の妖精語りて曰く、:2017/03/15(水) 14:16:21
予見者は「幻視の共有」の術を用いたという。

その幻視の中で、革命政府の何人かが大公国の貴族と何やら話しているのが見えたそうだ。

しばらくして旧王城の城壁に彼らは吊るされた。

7言理の妖精語りて曰く、:2017/03/16(木) 18:11:25
チャカ大陸の別名を「中央大陸」という。地図の中心に常に描かれる大陸、という意味。
とはいってもチャカ大陸やその周辺ではない国では、そこが中心に描かれることが多いので、
とくに地球の裏側の人からすればチャカ大陸=中央大陸にはピンとこないこともある。

8言理の妖精語りて曰く、:2017/03/16(木) 19:46:56
チャカ大陸固有種である【巨大鳥】は、幼い頃は、様々な色をしているが、成長すると、みな白く変わる。

9言理の妖精語りて曰く、:2017/03/21(火) 18:28:30
苦魔蜂は飛行にあたり、高速からの真横への方向転換も可能である。

キュトスの姉妹シャクニティエはガンディスシャニティアに伝わる苦魔蜂体術の祖だという。
超自然ならざる者でもこれを修めれば、彼女の慣性を無視したかのごとき体さばきも実現出来るかもしれない。

10言理の妖精語りて曰く、:2017/05/20(土) 07:06:40
【ガロアンディアン国際連盟】においては、【再生産評価値】という数値が測定されている。
これは、国の経済担当部門が企業に対して行う評価であり「どれだけ、将来的な国民消費に貢献しているか?」を計るものである。
すなわち、これは、企業が会社員として雇っている国民を「不必要に拘束していないか?」「余暇や娯楽などの消費を行える余裕を奪っていないか?」「所属人員が、新しい分野への参入や技能の習得をすることを阻害していないか?」「育児による『国民の再生産』を十分にサポートしているか?」などを評価する数値なのである。
こうした数値が計測されるようになったのは、近年、多国籍企業が「国民を使い捨て」にするようになったからである。
当然のことだが、国民に、消費を行う余力が存在しなければ経済は沈滞してしまうし、安心して、新しい国民を育てられなくなれば、その国は滅びる。
企業は、目先の収益を上げられさえすれば、後はどうでも良いのかもしれないが「国」としてはそういうわけにもいかないのである。
よって、こうした取り組みが行われるようになったのだ。

11言理の妖精語りて曰く、:2017/05/21(日) 09:02:50
【アスペア】またはアスペーアとは、チャカ大陸の部族名である。
彼らは、血筋ではなく、その能力によって参入が認められる部族であり、狩猟や細工、【無限拡大密林】の探索などを行う民であった。

彼らの得意とする能力は、個人個人によって大きく異なる。
しかしあえて分類すると、大きく二つに分けることが出来る。
主に行動力に長ける【アダァ】と、特定分野への熟練しやすい【ダーカラー・スペクトラーム】である。
後者は【寡黙な民】とも呼ばれ、採集や細工、動物の識別に長ける者が多い。

そして【アスペア】は、今日も、そうした特殊な能力によって、チャカ大陸に貢献し続けている。

12言理の妖精語りて曰く、:2017/05/22(月) 15:58:14
【ルンハルヴァジ】
ルンハルとは(光や音が)無い状態を意味する語。転じて「沈黙」「暗黒」を意味する。
ヴァジとは一時的に組むチームや集まり、集会を意味する語。ルンハルヴァジは「沈黙組」と訳すこともできる。

チャカ大陸北方における概念であり、その起源はルザナイ教伝統宗派と七先駆派が衝突していた時期に遡る。
チャカ大陸北方で優勢な五大宗派にとって他宗派は自宗における禁忌を行う「異端」でもあった。
しかし七先駆派という「異端という語すら生ぬるい悪魔の宗派」を潰す、という共通の目的のため、
高位の宗教者や聖職者、宗派信徒である有力者たちはそんな異宗派と手を組むことを決断する。

この時になされた協定に基づく集団、その在り様の名が「ルンハルヴァジ(沈黙組)」である。
この「沈黙」とは、宗教についての沈黙である。七先駆派を滅ぼすための共闘のあいだ、チームにおいて
他宗派に対して伝道・宣教や教義の批判は一切せずに「沈黙」する。

チームメンバーの宗派や流派、解釈を確認することで食のタブーや礼拝上の決まり等を確認することはある。
しかし、あくまで対応のための確認であり、その決まりは聖典に反するのでは?というような事は一切言わない。
他宗派同士が集まっている場では、宗教上差異のある部分について言及することも最低限にとどめられる。
そしてもう一つ「ルンハルヴァジ(沈黙組)」というやり方の是非についても沈黙する。

ルンハルヴァジによってまとまりがなされた正統派信徒たちは、七先駆派を表の世界から滅ぼし、地下に押し込めることに成功する。

13言理の妖精語りて曰く、:2017/05/31(水) 01:31:16
他宗教、他宗派の慣習に気を使う、これ自体は以前からあったものだ。
ルンハルヴァジはこれを固定化、制度化したものと言える。

常識や配慮に明確な形を与え、共同作戦に参加する全ての者に行き渡らせる。
リストアップとパターン化により見落としを防ぐ智慧であった。

14言理の妖精語りて曰く、:2017/06/05(月) 06:36:32
チャカ大陸の文明は、いかにも原始的であるといわざるを得ない。
彼らは、未だに「核融合」などという危険な技術を扱っているのだ。
【猫の国】の信用ある旅行記『船乗りクプクプの冒険』でさえ「核融合」は、あまり用いるべきでない技術として描かれているというのに。

15言理の妖精語りて曰く、:2017/06/06(火) 10:52:38
ルンハルヴァジは 七先駆派の表の世界からの駆逐が完了したあとも存続した。
ルザナイの戦士や傭兵は北の大陸でも活躍したがら彼等はこの誓いを契約に記し、自分達の宗教や文化、知識のことを周囲に一切語らなかった。
高度に制度化されたルザナイ教に信徒を取られる事態を嫌った北大陸の権力者や宗教家にとって、これは好ましい事であった。

「何も語らないルザナイ教徒の戦士」はやがて本大陸西方において、民話のモチーフとなった。
異なる人種的特徴を持つ彼等は来訪した土地の人々にとって印象的な存在であった。

16言理の妖精語りて曰く、:2017/06/07(水) 10:20:31
「何も語らない」はいつしか「語るものが何もない」と解され、
チャカ大陸が「語るような知識や文化を持たない」「文明の光を持たない暗黒大陸」とする通念を生みだした。

17言理の妖精語りて曰く、:2017/06/08(木) 03:55:11
多宗派社会が当たり前の都市部で結成された五宗派連合において、
多宗派社会では当たり前の常識をわざわざルンハルヴァジとして制度化した理由。

宗派間の違いの中には、別の宗派にとっては致命的な悪である事もあり、
それへの敵愾心を呼び起こし分裂を引き起こす術を七狡人が用いる、という伝統宗派信徒の恐れによるものであった。

七先駆派の指導者たる七先駆や彼らの上に立つ首魁エブグルブ・バフォウは結局それを用いる事はなかった。
彼等の存命のうちは、その手段は慎重に避けられていた。

普遍主義をとる彼らからすれば、ルザナイの様々な宗派は(彼らの考える)「宥和」をし、真のルザナイ教となるべき教えではあっても、
違いを敵対心に還元して相争わせるものではなかった。「不平等」な部分はあれど、それは信徒が「克服」すればいいものであった。
七先駆派からすれば、他宗派は「神の教えのかけら」であった。

18言理の妖精語りて曰く、:2017/06/30(金) 01:10:54
七先駆が壊滅され、七先駆派のリーダーたちが入れ替わった時、
信徒の中心層が第二世代に移行したとき、開祖たちが危惧した事態が起こった。

まさに「違いを敵対心に還元して相争わせる」手法をもとりだしたのである。

19言理の妖精語りて曰く、:2017/08/16(水) 01:57:50
「もしも助けを求めるならば、我々は手を差し伸べよう」

「連中の宗派の教義矛盾を暴き立てるだけのこと」

「自己を否定する宗派に、自己を殺して屈従する。その状況を変えてやるのだ」

20言理の妖精語りて曰く、:2018/04/19(木) 05:35:33
チャカ大陸にあるとされる伝説の聖地【ムーディガー】
それを巡り、チャカ大陸三大宗教を始めとする多くの勢力が、争い、友誼を結び、様々な暗闘を繰り広げることとなった。

21言理の妖精語りて曰く、:2018/04/20(金) 05:37:39
ムーディガーとは「燃える蜂蜜」を意味する。

かぐわしい香りを放つ溶岩がのたくり荒ぶる異相の聖地。
少なくともムーディガーを語るあらゆる宗教、神話がそのように形容している。

22言理の妖精語りて曰く、:2018/04/20(金) 19:28:07
カンディスシャニティアにとっての【ムーディガー】は、修行の聖地である。
燃える炭の上を歩き、火の上に鎮座して瞑想する彼女たちにとって、そこは絶好の鍛錬の場であったのだ。
より熱き炎、より強い苦しみに耐えることで己の強さを証明する、あるいは真理へと近づくことこそ彼女たちの目的なのである。

23言理の妖精語りて曰く、:2018/08/06(月) 16:07:57
チャカ大陸には宗教を持たない文化がある。正確に言えば「宗教を持っているという認識を持たない」文化だ。

その社会において、神々や精霊は、地上の知的種族と同様、かつ対等な「取引などをする相手」である。
神々や精霊にも「明らかに位が高い存在」はいるが、それは地上の有力者のポジションと大差はない。

この文化においては来世は供物を支払うことで買い取るのである。来世は現世と地続きな世界の一部であり、山の向こうの土地、海の向こうの島、などと同じように認識されている。
供物を支払っても悪人は天国や楽園には行けないが、「犯罪組織の者、入墨の者の旅館などへの立ち入りや利用を拒否する」感覚に近い。
要は「他の客や近隣住民の迷惑になるので」というわけである。

供物をどこの神や精霊に支払わなくてもそこそこな来世は得られる。悪行を戒め、善行に励むことで先祖などから
「迷惑にはならなそうだし、よしみもあるし、じゃあうちに来てもいいよ」と受け入れてもらうのである。

24言理の妖精語りて曰く、:2018/08/07(火) 15:25:13
魔獣との戦いの際には呪術師の手によりその魔性を全て剥がし、ただの「獣」に零落させた上で近接戦闘を挑むのがセオリーである。
悪魔との戦いの際には同じ作法を施すことでただの「悪」とし、自らを戒めることで退散させる。
弓矢などの飛び道具も使われているが、いわゆる「物理的」なメカニズムのものに限られる。
魔術、魔力、大なり小なり「魔」を帯びたものを打ち込むと、相手がその「魔」を取り込んでしまうおそれがあるのだ。

不確定要素を排除した上での戦闘技術ということができる。

25言理の妖精語りて曰く、:2018/08/07(火) 19:02:46
宗教を持つ、という感覚は希薄であるが、彼ら彼女らは生まれたときに炎の神の化身を授かっていると信じられている。

具体的には炎の三相神のうちの一柱である。すなわち着火の神。
この神は着火のみを司り、ほかの二柱が司る燃焼と鎮火を神徳として持たない。

着火の神は生命力に火をつけるが、その先はノータッチ。
生命力が燃え上がった、という事実が生まれるがそれ以降は魔力を帯びたりはしない。
このため魔性のものとの戦いに適しているのだ。

もし燃焼の神の加護を受けていれば、その魔力がくっつくため、身体を通して魔力が滲み出て、相手に渡ってしまうかもしれない。


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