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耐久神話31日24時までに100の神話を記述

78bothhands:2007/12/31(月) 02:02:14
クラウ=ソナス大陸は植民地でした。つまり開拓民と流刑者の大陸でした。流刑者の中には革命に失敗して流された者もいました。この種のものたちはこの大陸の政府を自分の考えに染め上げようとしました。
しかし1人の流刑者は自らテロリストとなってこれを阻止しようとしました。この流刑者は窃盗罪で流されたけちな犯罪者とされていましたが、本当は革命主義者の飼い犬で様々な汚いことを見てきた人物でした。
このテロリストからいえば、革命主義者とは犬の糞以下の存在でした。口では綺麗なことをいうものの、本当は権力にとりつかれ、なんでもする人間でした。
だからテロリストは影のように暗躍して、革命主義者を打ち倒し、食べていけない人たちを支援しました。
やがて大陸はわりとマシな政府が作られ、男はテロリストを辞めました。
そのうちに男は寿命で死んだのですが、残った日記は歴史の真実なのかそれとも小説なのか話題になりました。

79bothhands:2007/12/31(月) 02:07:40
今は昔、元部族長候補がいました。というのは部族長になるための試練を突破したその日にうっかり足を切り落としてしまい、このために候補から外されたのでした。
この男は自分の権利を主張しましたが、ききいれてもらえず、部族から去りました。そして旅の末に追いはぎとなったのですが、ある日、旅人を殺そうとしたところ、止められました。この旅人は巡礼僧侶でした。
殺してもよかったのですが、男は気を削がれてしまったので、やめて僧侶についていきました。
やがて僧侶の巡礼が終わり、男は帰り道にも付き合いました。そのうちに男の故郷が近づいてきました。そして故郷が荒れ果てていることを知りました。
僧侶がこの地を癒すといったので、仕方なく男は故郷へ戻りました。そして僧侶に従いました。

80bothhands:2007/12/31(月) 02:12:55
今は昔、男の子と女の子がいた。2人は仲良しだったのだが、いささか女の子は元気すぎて男の子はひいていた。
ある日、兵隊が道を通ったので、女の子が追いかけようといった。無邪気な女の子と違って男の子は兵隊の仕事をよく知っていたのでいやがりました。
すると女の子は腰に手をあてて怒ると、男の子を抱っこして兵隊を追いかけました。そして戦場のありさまをみて女の子は怒りました。
そして男の子は物陰に隠れました。戦争はあっという間に終わりました。女の子が兵隊という兵隊を殴り倒してしまったからですが、そんなこと誰も信じるはずはありませんでした。

81bothhands:2007/12/31(月) 02:17:10
メテオラ教の修行僧がいました。この修行僧はメテオラのごとくまっすぐ歩きました。すると邪魔をするためにニガヨモギの騎士団が現れて「宗教よりもよいものをおしえてやろう」と誘惑しました。
けれども修行僧は無視しました。するとニガヨモギの騎士団は軍勢を持って襲いかかりました。
僧侶は慌てずに大地をかち割るとニガヨモギの騎士団をもといた住処に送り返しました。

82bothhands:2007/12/31(月) 02:23:27
さてこの徳の高い僧侶ですが、修行を終えて、故郷の寺へ戻ってきました。すると和尚様から修行をこなした証をもらいました。
けれどもこの僧侶はまだまだ修行をしたかったので、他の寺で修行するための案内状をかいてもらいました。
お師匠様は十分だといってなかなか書いてくれませんでしたが、ついに熱心さに折れて書きました。お師匠様は「つらいことがあったらいつでも帰ってきなさい」と見送りました。
そして修行僧は都の立派な寺で修行することになったのですが、都の僧侶は腐っていたので、拳で大地をかち割って、都を沈めました。
これこそがメテオラの再来といわれた僧侶のお話です。

83bothhands:2007/12/31(月) 02:32:12
その子供が生まれるとき「この子は悪魔だ。私を殺すつもりだ」と叫びました。赤ん坊の母親は少々、頭がおかしかったのです。なにしろ赤ん坊を見た瞬間、怖がって床にはたき落としたほどでしたから。
周囲の人々は母親が子供を育てられるか心配しましたが、意外にも母親はちゃんとそれらしくしました。人々は心配しました。
というのは母親は子供を悪魔の類と信じ切っていたからです。怯えていたのです。自分や他人に害をなさないかと。
それで子供は見えていないところで虐待を受けました。もっとも子供が成長するとすぐに立場は変わりました。というのは子供がなにかしたわけでなくて母親がひき逃げになって半身不随になったからでした。子供は母親をがんばって世話をしました。
何年かして母親は死にました。死因は窒息死でした。子供が喉を絞めたわけではありません。痰が絡んだせいでした。
子供は葬式が行われると、姿を消しました。子供は煙草を吸いながら、自由の味がするとおもいました。母親をひき逃げしたのは子供でした。そうでもしなくては自分が殺されるとおもったのです。

84bothhands:2007/12/31(月) 02:37:21
逆茂木は剣華逆鱗流を修めたが、いまだに力が足りぬと修行の旅へ出た。その結果、剣など役に立たないと知った。
というのはある山脈付近を訪れた際、地震に巻き込まれたからだった。被災者を前にした剣などなんの役にも立たなかった。
逆茂木は己の無力を痛感した。しかしだからといって何もしないではいられなかった。
剣華逆鱗流は身体操作によって驚異的な力を得る流派だ。これを応用して逆茂木は負傷者の傷を癒した。多少無茶な手段ではあったが、逆茂木ほどの腕があったら、他人の身体の痛み消しくらいならできた。
そして痛みが消えるだけでも人はだいぶ楽になるものだった。

85bothhands:2007/12/31(月) 02:48:58
「お前は優しすぎる」とヴェルフレイの父親はいった。ヴェルフレイは認めなかった。そして戦いを重ねた。100人の人間を殺すという誓いを立てて達成し、レストロオセ女王のニガヨモギの騎士団に入った。冷酷非情な男と名を知られた。
しかしセウ=ガーベラがビシャマル王子の擁立を目指してクーデターを起こすと、ヴェルフレイの冷酷さが鈍った。というのはビシャマル王子はレストロオセの息子だったからだ。親子が殺し合ってはいけないと考えた。
そしてヴェルフレイはビシャマル討伐作戦の途中でセウ=ガーベラの手で殺された。これでよかったとヴェルフレイはおもった。もう悩まないですむと。
「お前は優しすぎる」とセウは剣を収めていったのでヴェルフレイはおもわず微笑んだ。

86bothhands:2007/12/31(月) 02:57:57
今は昔、王国があったのですが、民衆による革命で政権が崩壊しました。そして王子以外の王族は処刑されました。王子が残されたのはまだ赤ん坊だったからです。
王子は厳重な監視を受けながら成長しました。革命政府から恐れられていたので、一生幽閉の身でしたが、王子は希望を持っていました。いずれ自分の力が必要になると。
それは王子の教育係をやっていた教師の言葉でした。教師は王子が自分の状況に絶望しないようにそういったのでした。もっとも教師は革命政府の腐敗した内情を知っていたので、いずれ今の時代が終わることも知っていました。そのときに生き延びる力を与えようとしたのです。
そして革命政府は内紛の末に倒れました。そこを諸外国が侵略しようとしましたが、王子は国王を名乗って牽制しました。王子はもう王の必要な時代ではないと知っていましたが、今こそ自分が誰かの役に立てる瞬間と信じて行動しました。
そして王子の政府は倒れ、王子は処刑されました。

87bothhands:2007/12/31(月) 03:19:20
少年はすべて奪われた。両親は憤死した。ただの起業家だったが、無実の罪を被せられ、会社を解散させられたからだった。けれども少年は父親の「夜を渡るには灯りが必要だ」という言葉を覚えていて生き延びようとした。少年はどうしたいかわからなかったが、とにかく両親のあとを今追うべできはないと判っていた。
そして少年は奴隷のように使いまわされている若年労働者の群に紛れ込んだ。そのうちに刑務所の看守の仕事をするようになり、やがて囚人と外の世界を結びつける仕事を始めた。要は刑務所内に持ち込めない物品を手引きして持ち込む仕事だった。
ここで囚人に恩を売った結果、思わぬ報酬を少年は得た。両親の死のきっかけとなった事件の真相だった。
そして少年は看守兼探偵となって刑務所をアジトにしながら政財界の犯罪者をたたきつぶし始めた。

88bothhands:2007/12/31(月) 03:29:09
今は昔、猫を祖先とするある部族がありましたが、竜を祖先とする部族に襲われました。大人は皆、殺され、子供は奴隷にされました。
子供といっても竜の部族のやり方に従うものは部族の一員にしました。
しかしこの少年は拒みました。少年は祖先の伝説通り自分は猫の血をひく者と信じていたのです。
そうやって少年は頑固だったので、何年も奴隷生活させられました。その生活はひどい者で次々と死人がでましたが、少年は生き延びました。あまりに長く生き延びるので竜の部族は少年を見せ物にしました。つまり剣闘士です。
少年は剣の腕を磨きました。そして生き延びました。そんなある日、竜の部族は内乱を起こしました。というのはいまや成人した元猫部族の人間と先祖以来の竜部族の人間の対立でした。竜の部族は寝返ったものには親切にすると約束しましたが、しょせん猫部族はよそ者に過ぎませんでした。
少年はもう青年といっていい年齢でした。青年は最初、この内乱をどうでもよいとおもっていましたが、幼なじみが傷つくたびに激しい怒りに襲われました。そしてついに自分を拘束する鎖を切って内乱を1人で叩きつぶし、姿を消しました。
青年は猫部族で猫属性の存在だったので、竜の争いを好む属性がいやだったのです。
それに猫は愛情深い生き物です。友人を傷つける内乱を嫌ったのでした。

89bothhands:2007/12/31(月) 03:34:21
男が刑務所から出てくると迎えがなかった。変におもって調べると自分がボスをやっていた組織は子分に乗っ取られてしまったそうだった。男は意気阻喪になったが、考えても見れば、足を洗えたということだからと気を取り直した。
それで刑務所で覚えた配管工で生活を始めたのだが、ある日、電話で呼ばれて行ったら、そこはボスの座を乗っ取った子分の家だった。
子分は震え上がって許しを乞うた。男はもう配管工として生きていこうと思っていたので困ってしまったが、とりあえず子分をからかうことにした。拳銃を見つけ出すと弾倉を抜いてから子分を撃った。
すると子分の頭が砕けた。どうやら初弾が装填されていたらしい。
男はさらに困ると、かつての部下を皆殺しにして、再びボスの座についた。

90bothhands:2007/12/31(月) 03:39:25
今は昔、資産家の男がいて、暇を持てあましていた。あるとき倉庫から宝の地図を見つけて試しに探してみることにした。そして見つけ出した箱に入ってのはまた宝の地図だった。男は熱中した。
そして気がつくと資産を失っていた。それで他人にたかっていると石油採掘を始めようとする人物と出会った。男は子の人物に売り込んだ。その地域はよく行きました、ガイドになれますよと。
しかし結局石油は出てこなかった。代わりにダイヤモンドの鉱脈が出た。

91bothhands:2007/12/31(月) 03:45:48
男は政治犯として投獄された。革命に関する手紙を配送したせいだった。もっとも男は郵便局員だったので、正規の料金さえ払えば仕事すべきだった。
どうやら警官の検閲に抵抗したせいらしいと牢獄の中で男は気がついて怒った。壁を蹴ると、隣の牢獄の男が「やめろ。気が散る」といってきた。
男は言い返した。「お前こそいつもいつもぶつくさいいやがって黙れよ」
「黙れ黙れ。こうやって呟かないと忘れチマうだろう」
「なんだよ、それ」と男は隣の男から話を聞き出しました。それは軍隊のある基地に関する資料でした。
男はおもいつき、隣からその話を根掘り葉掘り聞き出し、代わりに覚えてしまいました。そして今までやってなかった司法取引でありもしない罪を白状して国外追放の処分を受けました。
それから男は軍事基地の情報を故国の敵へ売って一生を安楽に暮らしました。

92bothhands:2007/12/31(月) 03:54:41
男は祖父母に育てられました。両親が行方不明なのでした。男は成長して、行方不明ということは生きているかもしれないと考えて旅に出ました。
その行く手を戦争が遮りました。そもそも両親が行方不明になったのも旅の途中で戦乱に巻き込まれたからでした。この戦乱は今も続いていて年々大きくなっていました。
男は決意しました。戦場を横断してやると。
そして途中まで横断できたのですが、爆撃に巻き込まれて野戦病院に運ばれました。
このとき実は失神していただけだったので、病院を手伝うようになりました。なにしろ医者も看護士も足りていませんでした。
そのうちに援護のでなかった、援助の医師団が来ることになりました。医師団といっても医療活動経験者の集団でした。経験は豊富でも免許のない人たちでした。
男はその中に両親を発見しました。

93bothhands:2007/12/31(月) 13:53:41
英雄と呼ばれた男はただの男でした。故郷の市役所にコネで就職しようとしたら定員一杯だったので、別の年にまわされました。
待っているあいだ男は軍隊にいくことになり、兵士になりました。ちょうどこのころ戦争が起きて男は新兵錬成が終わるなり前線へ派遣されました。
男は要領が良かったので、敵をたくさん殺して、そのくせ、自分はのうのうと帰ってきました。
そして勲章をもらって故郷へ帰りました。このころになると市役所の就職の定員も空いていたので、男は戦争に飽きてしまっていたので、職員になりました。
やがて戦争は終わり、かつての敵国民が流入するようになると、男の周囲はにわかに焦臭くなりました。というのは男の部署は外国人課でした。
男の住んでいる街には新しい工場団地が建設されて、ここで働くための元敵国人が流入してきました。このうち何割かは男のせいで肉親や友人を失っていました。

94bothhands:2007/12/31(月) 14:02:50
少年は自動車の免許を所得しなくてはなりませんでした。
少年の親がいうには、免許証というものは身分証の代わりであり、一社会人の証明でもあるからとのことでした。
少年は正直なところ、乗り気ではありませんでしたが、仕方なしに運転や交通法規を勉強しました。
そして試験日がやってきました。試験はゆらぎ市のゆらぎ大砂漠にある免許更新センターで行われます。
免許更新センターは僻地にあるので盗賊やモンスターや神々の類に襲われやすく、そのために元軍人や警官が雇われ、厳重な要塞と化していました。
一般人でも傭兵でも近づくのは至難の業でしたが、ゆらぎ市民はここでの免許所得を通過儀礼としていたので、いきました。毎年何人か帰ってきません。
少年もまたおそるおそる足を進め、地雷原を突っ切り、夜を待ってから有刺鉄線を切り、塹壕を進み、警備員の変装をして、なんとか試験会場へ入り込みました。そして無事に試験に合格しました。
これで一人前の大人になれたので少年は気分がよかったです。だから路肩にうち捨てられたいた戦車を修理して、これに乗って帰りました。気分爽快です。砂漠の走行にはキャタピラがぴったりです。
けれどもゆらぎ市に入ったところで少年は逮捕されました。というのは戦車は特殊車両扱いでしたし、拾った戦車は旧式化したので砲台として設置されていたものでした。
少年は留置所に送られ、免許は失効しました。

95bothhands:2007/12/31(月) 15:13:56
レストロオセのニガヨモギの騎士団にゴプスレッドが入団を許されたとき、人々は驚きました。なぜならゴプスレッドは一度も剣を握ったことがないとされたからです。
たしかにレストロオセから騎士叙勲として剣を授かるときの仕草は武器の扱いになれていないものの動きでした。
それにと人々は噂をしました。ゴプスレッドは良家の子弟なのに黒い噂が多すぎました。どこの良家の子弟も悪いことはするものですが、たいがいは親の権力でもみ消されるものです。しかしゴプスレッドはもみ消せられないほどのようでした。
実際のところゴプスレッドはもはや悪行の噂を消す必要がなかったからです。ゴプスレッドはそれほどまでに狡知に長けていたのです。
このようにずる賢い男がレストロオセに忠誠を誓うのはレストロオセが彼の能力を認めたからです。それはレストロオセとゴプスレッドだけが知っていることでした。先王が崩御した際、レストロオセはまだ若く、ゴプスレッドは剣術の不得手のせいでくすぶっていました。そんなだから2人は葬儀から抜け出したのですが、うっかり鉢合わせしました。そして二人して意気投合、時間を潰しました。このとき2人は互いが何者か知りませんでした。それから時間が経ってゴプスレッドは父の仕事を手伝うために宮廷へ出向いたところ、レストロオセと再会しました。レストロオセはすれ違いざまに囁きました。「貴殿の力が欲しい。貴殿の剣ではなく知恵の力を妾は欲している」
こうしてゴプスレッドは騎士叙勲を受けるときには剣ではなく、知恵とそれまでに培った裏社会の人脈で戦う者となりました。

96bothhands:2007/12/31(月) 15:23:07
平安時代のころ、1人の占い師がいた。この占い師は大陸に渡って占いを学んだのだが、このとき拍子木で人心を操る術を学んだ。この術を持ち帰ろうとしたところ、師匠に止められ、逆らったので、占い師は知恵を奪われた。
占い師はなんとか日本に戻ってきたものの、かつての聡明さはなく、うすらぼんやりしていた。それで父親は僧侶になれば食うに困らないだろうと寺院へ押しつけた。体の良い厄介払いだった。
こうして占い師は僧侶となったのだが、寺院はすごい阿呆のいる寺と有名になってしまい、毎日見物人が訪れるようになった。
元占い師を笑いに来た女がからかった。
「大陸でどんな技を覚えてきたの、見せてよ」
もはや力のないことを知っての弁舌でした。占い師は首を傾げてから「もはやなにもわかりませぬ」と答えました。すると女は笑いました。
これをみて元占い師は「そういえば、人を笑わせることはできますな」といったので女はさらに笑い続けました。
すると元占い師は拍子木を並べました。すると女の笑いが止まらなくなりました。女は三日三晩笑い続け、最後に笑い泣きしながら許しを乞いました。

97bothhands:2007/12/31(月) 15:37:02
レストロオセ女王の第一王子ビシャマルは反旗を翻したものの、失敗して、国外へ出奔しました。もはや王子でないビシャマルについてくるものはなく、唯一の忠臣セウ=ガーベラも処刑されてました。
レストロオセ女王を倒す方法を考えながら各地を流浪しました。その果てに神々の図書館にたどり着きました。ここで司書をやりながら無限に近くある書物を読んで方法を探りました。
そして図書館長のラヴァエヤナにお願いをしました。
「どうか伝令竜を私にお貸し下さい」
「何に使うのだ」伝令竜セルラテリスは世界最速の竜でラヴァエヤナの命令であるあらゆるところに物や手紙を届けていました。
「もちろん手紙を届けるのです」
セルラテリスはビシャマルの手紙を携えてレストロオセの国へ行って帰ってきました。返信の手紙を持って。
ビシャマルは故郷の状態を知りました。やはり母親のせいで国は最悪の状態でした。それで手紙の一通一通に丁寧に変身を書きました。このとき神々の図書館の莫大な資料が役に立ちました。この図書館にはありあらゆる問題の解決とその方法があったのです。
こうしてビシャマルは手紙を書きまくって故郷を立て直しました。ビシャマルは腱鞘炎になった右腕をさすりながら神々の図書館を立ち去りました。その後の行方はわかりません。

98bothhands:2007/12/31(月) 15:51:56
レストロオセ女王の第一王子ビシャマルは反旗を翻したものの、失敗して、国外へ出奔しました。もはや王子でないビシャマルについてくるものはなく、唯一の忠臣セウ=ガーベラも処刑されてました。
レストロオセ女王を倒す方法を考えながら各地を流浪しました。その果てに神々の図書館にたどり着きました。ここで司書をやりながら無限に近くある書物を読んで方法を探りました。
そして図書館長のラヴァエヤナにお願いをしました。
「どうか伝令竜を私にお貸し下さい」
「何に使うのだ」伝令竜セルラテリスは世界最速の竜でラヴァエヤナの命令であるあらゆるところに物や手紙を届けていました。
「もちろん手紙を届けるのです」
セルラテリスはビシャマルの手紙を携えてレストロオセの国へ行って帰ってきました。返信の手紙を持って。
ビシャマルは故郷の状態を知りました。やはり母親のせいで国は最悪の状態でした。それで手紙の一通一通に丁寧に変身を書きました。このとき神々の図書館の莫大な資料が役に立ちました。この図書館にはありあらゆる問題の解決とその方法があったのです。
こうしてビシャマルは手紙を書きまくって故郷を立て直しました。ビシャマルは腱鞘炎になった右腕をさすりながら神々の図書館を立ち去りました。その後の行方はわかりません。
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レストロオセは処刑されることになりました。人々は処刑場に集まり、口々に罵倒しました。けれどもレストロオセは毅然としていました。ところが処刑人が斧を振り下ろす瞬間、目を剥きました。なぜなら人々の中に行方不明の息子ビシャマルの姿を見つけたからです。
レストロオセは冥府を下りながら、必ずやビシャマルに罰を与えると誓いました。地の底へ下るうちにレストロオセはニガヨモギの騎士団と合流しました。ニガヨモギの騎士団の団長ヴェルフレイは膝をついて命令を乞いました。
「冥府と地上の間の障壁は堅い。今は待つときだ」
そしてハルバンデフの襲来によって地上と冥府のあいだの障壁が破壊されました。地上では紀元槍の崩壊とか大陥穽と呼ばれる事件でした。
こうしてレストロオセとニガヨモギの騎士団は地上へと舞い戻り、復讐を始めました。もっともビシャマルもセウ=ガーベラもとっくの昔に死んでいましたから、その子孫を寝ら始めました。
しかし1000年以上も経っていたのです。

99bothhands:2007/12/31(月) 16:02:43
今は昔、あるところに馬鹿な王様と賢い側近がいました。2人は王と配下という関係でしたが、幼なじみの仲良しでした。人々は王を排斥して側近を新たな王にしたがりましたが、側近はそんな真似をすれば、内乱を招き、さらに諸外国に侵略の口実をあたえることになると拒否しました。
馬鹿な王様と賢い側近は仲良く平和な国を作ったのですが、思わぬ災害に遭いました。大陥穽という大規模な地盤沈下です。国中がクレーターだらけとなり、諸外国は災害救助という名目で軍隊を派遣してきました。
まさかこのようなことになると思わず賢い側近は頭を抱えました。するといつになく真面目な顔で馬鹿な王様がいいました。
「親友よ、お前に頼みがある。女子供を連れて国外へ逃げるのだ。お前なら助けてやれる」
「そのあいだ、あなたはどうするのか」
「もちろん国土を守る。力の限りで」
「あなたのような間抜けにできるものか」
「間抜けと知恵者しかここにはいない。だが、幸いにも間抜けは蛮勇を持ち、知恵者は忍耐を持っている。これが最善の方法のはずだ」
「断る!見捨てられるか」
「ならば、お前とは絶交だ。王として命令する。民衆を救え。私は戦う」
こうして馬鹿な王の国は滅びました。しかし人々は生き残り、流浪の民となりましたが、いつまでも生き残りました。この人々は自らの部族にかつての故国の名前をつけました。それは王様の名前でもありました。

100bothhands:2007/12/31(月) 17:19:41
 僧侶は従軍医師として戦場に行きました。そして敵も味方も関係なく負傷者を救出して回りました。僧侶の行動を上層部は苦々しく思いましたが、現場の兵士たちは感謝しました。
 僧侶の部隊が通ると敵は安全を保証するほどでした。けれどもこれを知った上層部は麻薬の密売に利用しました。僧侶は治療に向かったはずですが、戦争で懐を肥やすたちの犬になっていました。
 実は僧侶は犬扱いされていることに気づいていました。けれども服従すれば、備品や燃料や人材を与えられることが判っていました。しかしいつまでもなれることができませんでした。そして自分の一枚噛んだ麻薬で劇症した人間を治療したとき、僧侶はもうこんなことはたくさんだと叫びました。
 僧侶は敵にも味方にも開け合ってどちらにも属さない医師団を作りました。上層部ではともかく、僧侶の功績は現場では支持を受けていたので、僧侶の組織は成功しました。
もっとも上層部は一介の僧侶に刃向かわれたことに腹を立てて抹殺部隊を派遣しましたが、このときこそ敵も味方も関係なく僧侶を守るために共同戦線を張りました。
 これが戦争終結のひとつのきっかけとなったとか。

101bothhands:2007/12/31(月) 17:25:12
ある田舎町で少年が散歩していると声を聞きました。しかし辺りを見回しても誰もいません。よく耳を澄ますと古井戸から聞こえてきます。少年は不気味に思いましたが、覗き込みました。底には鎖に繋がれた少女がいました。
この少女は拉致されて古井戸の底に突き落とされて飼育されているのでした。少女は少年に助けてくれと懇願しました。
少年はいいました。「助けよう。でもその前に服や食料がいるんじゃないか」といいました。そうやって脱出の機会を引き延ばしました。
というのは少年は少女を拉致した者に嫉妬したからでした。少年は古井戸の脇で少女の飼育者を待ち伏せ、やってくると殺して古井戸へ投げ込みました。
「食料と衣服だ」
こうして少女は少年のものとなりましたが、しばらくすると死にました。それで少年は新しい獲物を探しました。

102bothhands:2007/12/31(月) 17:34:32
「私は言葉使士の生まれです。両親同様に私も言葉使士を目指しました。私は神代語を選択して文法と語彙を学びました。そして言葉使士になるための試練に挑みました。そうです、100の神話を作るという試練です。けれども私は失敗しました。この試練は一度しか受けられず、失敗者は出奔せねばなりませんでした。私は掟に従いました。それからは様々な世界を旅して様々な人々と出会いました。人々は私が言葉使士の出身と訊くと話をねだりました。私は言われるままに話しましたが、芳しいリアクションはありませんでした。けれどもいくら挫折しようとも私はそのうちにまた言葉を使いたくなりました。試練の失敗は私に私もまた言葉使士であると教えてくれました。そして今、私は今いる世界の律法に従って100の神話を記述しました。もう故郷には戻れませんが、私は確かに言葉使士の技を身に付けました。」

103bothhands:2007/12/31(月) 17:46:30
/*****
『ぼくには、何の後悔もない。ぼくは賭けた。ぼくは負けた。これはぼくの職業の当然の秩序だ。なんといってもぼくは、胸いっぱい吸うことができた、爽やかな海の風を。
一度あの風を味わった者は、この糧の味を忘れない。そうではないか、ぼくの僚友諸君?問題はけっして危険な生き方をすることにあるのではない。この公式は小生意気だ。闘牛士はぼくの気に入らない。危険ではないのだ、ぼくが愛しているものは。ぼくは知っている、自分が何を愛しているのか。それは命だ。』(『人間の土地』作:サン=テグジュペリ訳:堀口大學)
*****/
3日間で100の神話を記述しました。
これでもうお終いです。
お付き合い下さったみなさん、ありがとうございます。
Thank you for all myth players!
The hundred myths is ended.


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