したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |

批評か感想

1言理の妖精語りて曰く、:2007/06/29(金) 21:45:12
批評として完成してなくてもOK。
だって神話だからね。批評の断片でもいいだろう。

2Niv-Mizzet:2007/06/30(土) 22:08:50
 本気で行く。

【残された紀憶】
最初の方は何もない日を丁寧に書き込んでいて好きだった。彼女が来た次の日、やっぱり来ないとことかね。
キュトスの姉妹のあたりでちょっと雰囲気変わる。
キュトス好きな人だと、設定だけだったあのキャラが、物語の中で活き活きと動いている、と感じるところなんだろうとは思う。
けど、キュトスの姉妹の記述を1スレ目の500レス辺りで追うのをやめてしまった人間からすると、ちょっと入り込めない。
まあ、ヘリステラとかニースフリルとか知ってるキャラたちではあるんだけど、どうもちょっと内輪っぽいっていうか。
姉妹の描写がしたくて無理に出しているような。
最後の方は、申し訳ない、素直に感じたことを表出するためにあえてこの言葉を使わせてもらう。
ナルっぽい。
主人公がきれいすぎて好きでない。つくりものっぽいっていうか。つくりものなんだけど。
話もなんだか、フィランソフィアは結局主人公に直接の危害加えないで威嚇じみたしぐさだけで
ものわかりよく彼方へ行ってしまうし。誰も傷つかないように仕組まれているような。

3Niv-Mizzet:2007/06/30(土) 22:14:06
この話に対するほかの人の感想を聞きたい。
あるいは、この感想に対する感想や批評を。

ほかの人がどうするかは好きにすればいいと思うが、批評するというのはその瞬間批評されるということでもある。
感想でもいいが、それを書いた瞬間、「こいつはこの程度のレベルでしか読めてない」というジャッジを下される可能性を持つ。
だから私はわざと名前を出す。

4指根:2007/07/01(日) 00:34:45
アルセスクラスのネタバレするから読んでない人地雷踏んだら日記か個人スレに攻撃ください。
てかここはネタバレ前提でいいのでしょうか。
ぼかして書かなきゃ駄目?

遺された紀憶

自分の能力を棚に上げて偉そうな事をほざいてみるという予防線を張りつつナラティブリテラシーの無さを晒して見る。
あえて角が立つように書いてみる。

一つ目。前半と後半で作風が乖離していたように感じたけど別にそんな事は無く、最後の展開とつなげるべく最初から伏線を
張っていたのはわかるのだけれど、その伏線の機能のさせ方が読者の神話知識に半分依存しているのが良しと見るべきなのか悪しきと見るべきなのか。
つまり最初のGの文字から最後の空間云々かんぬんにつなげるあたり。

二つ目。話の筋はとても真っ当で、コンプレックス付主人公にステキな女性出現→親密に→サイコホラー展開
という王道パターン。
なんというか、村上龍の「オーディション」とか佐藤正午の作品全般みたいな。
違うか。
純真で文句の付けようの無い女だと思っていた相手の過去を仄めかされて主人公の心が揺れたり不安になったりするあたりの
描写が一番好き。個人的な趣味嗜好の領域なので批評ではないかなもう。
主人公が動けるようになるくだりとか、サイコ女をなんか歯の浮きそうなモノローグで受け入れ決意しちゃうあたりとか、
ラストの地の分が輝いて見えるような締めくくりとか、多分こういう作風を作者さんが好んでいるのでしょうか。こなれているというか、
変な照れがなくてよかったような。勝手に自己完結して去っていくヒロインとかはいい感じ。
ニヴさんのナルっぽい〜とかの評価は多分主軸がそういうものであることの問題なんだろうなと思います。

三つ目。機械の一人称、なんていうと自意識がどうのこうのって方向とかに流れがちだが、この作品は流れずに「欠陥品」
云々のコンプレックスはヒロインの偏執的な性癖と絡めて解決されるかと思ったんだけど、
主人公のヒロイン受け入れプロセスが、大切なのは過去じゃない、
今この瞬間の君と、僕たちの輝かしい日々なんだとか君がサイコでも君と過ごした日々は本物だったよ系なので、
設定があんまり生かされずに終わったなというか。 感情がある云々は既に前提な上に負の意味での「欠陥」では断じてないので論外。
ヒロインの「欠陥」は明確な「欠陥」でしょう。
神話の設定を作品内で消費するのは極めて上手い、というか多分参加者の中で一番上手なんじゃないかと思うけど、
その設定が作品の構造の中で機能してはいないと思う。
ここで言う作品の構造っていうのは、物語が上手く機能しているかではなくて(そっちは上手く機能してる。出来すぎなくらい)、
登場人物の心情表現に説得力を持たせられるかどうかの話。
一人称を用いている以上、主人公の心理描写が作品の展開・構造とリンクするのが効果的な手法なのは自明で、
「男の子のコンプレックス」「女の子のナイーヴな心情とかトラウマとか自己犠牲とか」
「配置した設定(機械の体だとか頭部限定ネクロフィリアとか盲目とかの小道具)」「一人称 手記形式」
などの要素がテーマ的なものと絡んでいなかったような。
あーグダグダになった。

何が言いたいかというと、この話って主人公やヒロイン、キュトスの姉妹を出さないで別の登場人物を配置しても
成立するよね、という話。
普通そんなことは当たり前なんだけど、ていうか神話の人物を用いて物語を展開させて完璧に収束させる手腕は見事という他にないんだけど。
せっかく出した神話のキャラクターなんだし、何らかのメタファーとかを用いて欲しかった。

最後に。これが手記というか日記的な表現方式を採用している事に関しては、いろいろ考えたけど考えが纏らなかった。
全く読み込めなかったといっていい。
恥を晒すけど、どんな意図でこの様にしたのか、考えたのは
1:序盤のヒロインの来訪→不在というサイクルに一喜一憂する主人公と読者をリンクさせたかったのか、
2:日数を空けたり記述されなかったりする部分を出す事で不安感とか煽りたかったのか、
3:ラストの遺された紀憶をやりたかったのか。
くらい。
表現方式って構造の根幹なわけだから、ここを読み込めないとどうしようもないんだけど、
これがどんな風に主題と絡んでいるのかがわからなかった部分。

5指根:2007/07/01(日) 00:47:15
散々貶しといてアレだけど、展開上の設定の機能のさせ方は神。
よく膨大な設定の中から上手い事要素をピックアップしてよくこれだけそつの無い
物語を構成できるな、と感心した。
ただ、話の筋は良くも悪くも落ち着いたものなので、
凄い技量だとかエンタメとして面白い、という以上の感想は抱けなかった。
感動したというより、感心したというのが本音。


ついでに補足。私にはhsyさんのような芸当は当然ながら出来ない。そこまで言うならまず貴様やってみろ、
といわれても理論と実践は異なるので無理です。

私は、実際に物語を形作れる人は内容に関わらず尊敬すべきだと思っています。
無論、この作品のように綺麗に組み上げられたものは、とりわけ。

あと物語構造うんぬんとほざきましたが、単に私がメタファーやら小道具の配置やらを読みきれていないという
可能性の方が高いので誰か私の感想に突っ込んで下さい。Mの私が悦びます。
ていうか前述の通り手記風の描写形式の意図がわからないままだし。
明らかに駄目駄目だし。だれか物語の構造とか分析するの得意な人連れてきてください。

・・・あれか。 語り手の認識単位で分けた空時法の一種か。
とか語句の厳密な意味もわからず適当に言ってみる。
あとディオルは天秤座的な役割なのか、とかワレリィは普通に装置でいいんだよね? とかわからないの一杯。
だれか分析お願いします。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板